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779ヤン・ヴァーツラフ・ヴォジーシェクの地平 ◆Sick/MS5Jw:2011/02/19(土) 02:08:18 ID:HgiVeuOw0

「戻ってこないでしょうねえ」
「……え?」

夕暮れを望むテラスの上で、あっけらかんと告げた春夏に、ささらが思わず聞き返す。

「たぶん戻ってこないって言ったのよ。あの来ヶ谷って子」
「……」
「下のこと、聞いていかなかったもの。
 ……それにしても、まだちょっと臭うわねえ。ご飯が美味しくないわ」
「アンモニア臭、でしょうか。……下?」
「トラップ」

支給品のパンを小さくちぎって口に運びながら、春夏が階下を指さして見せる。

「紙がある、ってわざわざささらちゃんに言ったのよ、私」
「……確かに」
「あの子がそれ、聞き逃すわけないわ。だけど……」
「そこを突いてこなかった。つまり、誰かを連れて戻ってくるつもりなどない、と」
「そういうこと。ま、そんな傍証なんてなくたって、あの態度見てればわかるわよ、誰でも」
「……誰でも、ですか」
「そんなんじゃ、将来つまんない男に引っかかって泣くわよ?」
「……でも、それなら後ろから撃ってしまえばよかったのに」

からかうような春夏の仕草に眉根を寄せながら、ささらが言い返す。

「ちはやちゃんが側にいたでしょ。そんなに精密な狙いなんてつけられないわ。それに……」
「それに?」

たっぷりと間を空けて焦らした春夏が、悪戯っぽく笑んで、舌を出す。

「その方が、楽しそうじゃない」
「……悪い病気でも、うつされたんですか」

呆れたように言ったささらが、付き合っていられないとばかりに首を振る。

「どうかしらね」

言った春夏が、くすりと、笑った。

780ヤン・ヴァーツラフ・ヴォジーシェクの地平 ◆Sick/MS5Jw:2011/02/19(土) 02:08:58 ID:HgiVeuOw0

【時間:1日目午後6時前ごろ】
【場所:H-6 洋館】

柚原春夏
【持ち物:M134ミニガン&大量の弾薬、水・食料一日分】
【状況:健康】

久寿川ささら
【持ち物:M134ミニガン&大量の弾薬、水・食料一日分】
【状況:健康】

※M134は固定式です。携帯してダンジョン探索はできません!


【場所:H-5】

香月ちはや
【持ち物:鉄パイプ、フェイファー・ツェリザカ(4/5)、予備弾×50、水・食料一日分】
【状況:健康】

来ヶ谷唯湖
【持ち物:FN F2000(29/30)、予備弾×120、バーベキュー用剣(新品)、水・食料一日分】
【状況:アンモニア臭】

781管理人★:2011/02/19(土) 12:51:38 ID:???0
容量が肥大化してきたので新スレ立てました。
作品の投下はこちらでお願いします。

ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14099/1298087314/l100


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