/``、―‐-、_
_ / ヽ,ヽ、__ヽ,
\``-くヽ、 〉 //
/i´〉、_ \ \<_ ヽl l
/'i'´ .i `>、‐-、_  ̄´ 〉、___
/ / l く::::::>‐、ニニニ_,-' 俺の名を呼んでくれるのか。
l l /´〉く‐´:!::::∨
,-‐'´ヽ、 l ̄/〈:l∨〈〉レ/__ 以前までは“お前”としか呼ばれなかったというのに、
,-‐ ' ´ 〉 /‐、 ヽ/乂'〈/`l〈 ,イ>、 ̄7 これはどういった変化だろうな。
// ,‐、,r'´``‐、l `<ヽ二´〈//、〈 /,-‐,
/ ´ ,レ´ ̄ヽ、ヽ、 /``‐-´ヽ/〉l Lヽ〈 確かにお前に名前を教えはしたが、それは随分前だった――
ヽ / ヽl lヽ∨l i l ll ヽ、 ``,‐、
〈 , i ` ヽ〉 l l l ∨-‐'´ l l ``‐i
レ レ´ ` ヽl l ∨ l // l , l
〉l l、i l〉、 l 〉 l / ∨ /
/l i , l'〈 〈 l l l / l ,イ_
∨ / / i〉 l `‐、_ヽ、 l__/ / ∨ /
l l / //‐' i――‐' ̄ / /´,、 〉
/``、―‐-、_
_ / ヽ,ヽ、__ヽ,
\``-くヽ、 〉 //
/i´〉、_ \ \<_ ヽl l
/'i'´ .i `>、‐-、_  ̄´ 〉、___ ――――あぁ、その反応だ。
/ / l く::::::>‐、ニニニ_,-'
l l /´〉く‐´:!::::∨ 俺に出会った瞬間に思い出したんだろう。
,-‐'´ヽ、 l ̄/〈:l∨〈〉レ/__
,-‐ ' ´ 〉 /‐、 ヽ/乂'〈/`l〈 ,イ>、 ̄7 忘れられるはずがない、お前にとっては
// ,‐、,r'´``‐、l `<ヽ二´〈//、〈 /,-‐, 日常とあまりにかけ離れた経験だろうからな。
/ ´ ,レ´ ̄ヽ、ヽ、 /``‐-´ヽ/〉l Lヽ〈
ヽ / ヽl lヽ∨l i l ll ヽ、 ``,‐、 俺にとっては、ごくありふれた行為でしかないんだが……。
〈 , i ` ヽ〉 l l l ∨-‐'´ l l ``‐i
レ レ´ ` ヽl l ∨ l // l , l
〉l l、i l〉、 l 〉 l / ∨ /
/l i , l'〈 〈 l l l / l ,イ_
∨ / / i〉 l `‐、_ヽ、 l__/ / ∨ /
l l / //‐' i――‐' ̄ / /´,、 〉
lヽ、
_l ``‐―、_______
/´ l
γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
| お前のこの手と口に、刻んでやったはずだ―――― .|
ゝ________________________,ノ
`l‐,-、_____
! l ,_〈////―、____,―
`、ヽ`‐、'、\////、//////、///
ヽ、`>, 〉/,、/ 〉,‐〉∧
`〈,∧ 〈,///∧ 〈///,∧
〉、∧ .∨//∧ l/////
,-'´ ヽ ヽ ∨///〉 〈////
/ / `‐-、 ∨' ̄ ``‐´
_/ 〉 \ /
,-‐'/ l ヽ l \___/ヽ
,-‐'´,-/´ l、 l l l
,-‐'´,-‐'´ / l ``‐-/ ,' K
,-‐'´,-‐'´ / γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
,-‐'´ ,-‐'´ / | 触っていなくとも感触を思い出すまでな――― .|
l、ー'´ ``‐、 ゝ______________________,ノ
l ', ``‐-、 ヽ / l , l
l ', ', / ``‐-、ヽ l ,' l
l ', ', , '  ̄ヽ l l l
/ lヽ、/ / / 〉
l l l / / /
', l、_ l _/ //l、 あぁ、恐怖していたのなら仕方がないともいえるな。
〉ヽ、 ̄ ̄ ,-‐'´∠ / \ お前は超然とした俺の存在に怯えていた……。
,-'´`、 ` ̄,ニ‐ニ〈_〉/'7 ヽ
,-‐/ ヽ〈l_ l〈´l´),'/ / l lヽ だがな、できない夫。
,-'´ / l lヽ`、l_/〈// /l l \ “お前が自分から俺の男根を握った”というのは
/,-‐'´'、_ l ∨ / l l / / l l \ 紛れもない事実なのさ。
/ ` 、 ``‐、_ l`/ /l l l / _,-――'´`‐、 `‐、
l /\i ,-‐'´ ` ∨ l l l レ'< ``‐、__ヽ、 2度や3度ではない、お前が数えているかは
l / `i ヽ ヽ ,-'´ ヽ ,-'´ / わからないが、既に6回――
l// ', ', 〉´ 〉 /, l /
〈 / ',、_ヽ / ,-‐'´ / ` / 6回もお前は“俺を絶頂させる事を選んだ”んだ。
l´ ヽ `ヽ、 / ,-‐<_ / i ヽ〈
l l\ ``‐<二_ ``‐‐'´l l
l ヽ l,、  ̄ l /
l ,-‐'´>-ニー‐, '´,'ー‐‐, /〉 l
l .,'´ /i/i´ ,,-'´// ,- '7 、 ,-‐'L_ l`‐-、
l l `〈l i ,'7 / '´ ,-'´7l ` ̄ ̄``‐-、_ l l_
l ヽ
l ,-‐'´二二ヽ
レ///〈 ∨l
.////、/〈〈〉,、 〉'、∨7‐-、
 ̄ヽ\`l l〉 / /_ l``‐´l‐-、 偶然? おかしな事を言うなできない夫。
\`/、/\ ̄ / ∧
/,-‐'´ / / ∧ お前を狙ったのは、お前が“刻みたくなる男”だったからだ。
l ∨ / l ∧
l `,-‐' ̄ ̄ ̄ヽl ∧
l / l ∧ 他のどんな女も男も、お前ほど俺の衝動をかき立てたりはしなかった。
∨ /l l 腹の底から渦を巻いてわき上がる、溶岩のような熱い泥。
/ () / l l
l / l l それを精神と肉体に刻み込んで一つになろうと思ったのは、
〈ヽ/ o / /7、 / お前ただ一人だ、できない夫。
/ ̄``‐、_,、‐'´ ̄ ̄∨ >‐ /
l/、,-‐‐'-、/ ̄``‐-l < l
// / l l /
// l l l /
r‐=‐--、
l二二二l、
´t天六天Y´ できない夫に逢った瞬間、「一つになりたい」と本能的に思った。
/l彑_彑/`,
`.l庁\//l l だからあのやり方で一つになろうとした。
l ll´ ̄弋 l とった手段がややこしかっただけだな。
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