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0さん以外の人が萌えを投下するスレ

7720-269 僕(受け)には君(攻め)が眩しすぎる1/2:2011/01/11(火) 22:53:15 ID:zmC5WCOs
光には、人間の可視できる種類として二つ挙げることができる。
太陽光のように全ての波長(色)の要素を均質的かつ強く反射し、白に見える光を白色光。
レーザー光のように一つの波長(色)のみからなる光を単色光。

周りの人間は彼のことを太陽のような人、と喩える事をよく好む。

温厚篤実かつ怜悧、そこに美形とくれば正に八面玲瓏、全てを照らし出す光だ。
しかしそれは私によって創りだされた幻影でしか無い。
私が、どれだけ彼の為に尽くしたか、周りの人間は知る由もないだろう。
いや知ってはならない。これは私と彼との秘め事でなければならない。
彼は豊かすぎるあまり世界に対して唖でつんぼの振りをしていた。
そして穏やかに気力は衰え、持った才能を使う事無くそろそろこの世界から去ろうとしていた。
だが私は、彼の生来の高尚さに酷く感動したので期限が来るまでずっと見ていたく思い、
門戸を私の人生で暫く閉ざすことによってなんとか引き止めた。
美しくて脆弱で、無垢な彼を存在させる機関を作るべく私は一旦人間であることをやめた。
金を集める為には権力が必要だ。権力を握る為には名誉が必要だ。名誉を得る為には頭脳が必要だ。
自分の命などただの電池に過ぎない。働け!働け!働け!
身体の感覚と精神がバラバラになり始めたあたりで漸く何とかなった。
まず場所を与えた。彼は見るようになった。
次は仲間を与えた。彼は聞くようになった。
その後女を与えた。彼は才能を使うようになった。
そして最後に、私を疎むようになった。


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