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0さん以外の人が萌えを投下するスレ
57
:
19-549 貴方が優しいから僕は寂しい 2/2
:2010/09/03(金) 20:41:38 ID:/88XiO4o
どうせ世界史のテストいっつも10点台ですよ。
好きな人から教わって成績急上昇! なんてドラマチックな奇跡は起こらないし、いくら好きな人のためでも自分の壊滅的な暗記力に打ち
勝てるほどのハイパー努力家でもございませんよ。
夕日がとろりと資料室に差し込んでくる。放課後に特別棟で好きな人とふたりきり。
言うまでもなく絶好のシチュエーション。おいしいったらない。
もう、しちゃおっかな。告白。
どう転んでも報われないだろうし、絶対後からどうしようもなく後悔するだろうけど。
「せんせ」
「んー?」
「あのさ、先生、俺さ……俺ね。俺先生のことさ」
先生が初めて俺の顔を見た。ドキリと心臓が跳ねる。
好きが溢れて、胸がぎゅーっと締めつけられる。
「タカギシ」
「……はい」
「プリント、もうできたから、一旦職員室に寄ってから帰るよ。ここも閉めちゃいたいんだけど」
「……あ、うん」
「よし」
……話、逸らされた。もしかして。もしかしなくても。
黙々と帰り仕度を進める姿をじっと見つめていると、間もなくして先生が立ち上がる。
「いいかな」と問われて、俺も「うん」と立ち上がった。
正直言って泣きそうだった。多分すごく情けない顔をしていたんだろう。
先生がふっとため息をついて、そして、至極やわらかい声で言った。
「またいつでも来てくれていいから。馬鹿な子ほど可愛いって言葉もあるように、センセイ、タカギシのこと結構気に入ってるよ」
ぽんぽんと頭を撫でられる。
悲しくて、けれど同時に嬉しかった。そんな自分がひどく寂しかった。
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