したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

0さん以外の人が萌えを投下するスレ

5119-439 ぴしゃりと叱りつけた:2010/08/16(月) 00:43:40 ID:H5QHjZek
「んん!」
紅葉が啼いた。
彼は慣らしなどしていなかった筈なのに、藤吉は紅葉にすんなりと飲み込まれた。
「ちょ、何してんの!」
「はあ……やっぱり……すっごくいい……」
「腰を動かすんじゃありません、くっ」
やばい気持ち良い。
気力を振り絞って正気を保つ。
「……私、藤吉様が初めての人だったのですけれど……」
紅葉がふいに腰の動きを止めた。挿れてるだけで気持ちいいが、まだ動かないだけマシだ。
「あの時も、すごく良かったです」
「そりゃあどうも」
「私はあれから色々お客を貰って来たけれど、貴方を超える方に会ったことがございません」
「ああそう、ちょ、動かない!動かないの!」
「あん……だからもう一回貴方と、寝るには、と一生懸命考えました、」
「はあ?」
「……藤吉様はうちのお客には成らないと聞いて、これしかないと」
「これ?――まさかお前、僕の指導受けたいからってわざわざ男役になるよう鍛えたとか……」
「鍛えた甲斐がありました」
「うおぉ!?」
鍛えられた両腕で身体を起こされ、今度は藤吉が紅葉を押し倒す格好となった。
「もう心残りは御座いません。ここに男を受け入れる最後の機会と覚悟します」
儚く笑う紅葉は、散ってからこそ美しい紅葉そのもののように見えた。
「だからどうぞ最後に、陰間としての最後に、貴方様を味あわせて下さりませ」
腰を揺すっても、先ほどの体位より紅葉の好きにはならないだろう。藤吉が身体を離せば、直ぐに行為を中断できる。
だが、藤吉は抗えなかった。
ズン! と腰を抉る。
「ハァッ」
また紅葉が啼く。
「あ、あ、あ、良いです……!もっと、奥に……!」
「まったく……どいしようも無い子だね」
散々忘れられぬと煽っておいて、これが最後と言い切られちゃあ。
「あはぁ、ヒッ!」
「ねえ、君が僕を好きなのって身体だけ?」
「――い、いえ、ぜんぶ、全部……お慕いしております、あぁ」
「そう」
藤吉は自分を叱りつけた。
色子の甘言にほだされて、うっかり身請けの算段をはじめていることに。
「藤吉さま……っ、もうっ」
「これ終わったら、男の方の練習するからね〜」
「……は、はい」
絶頂を前に言葉一つで切ない顔をする紅葉に胸が熱くなる。
やはり、何がなんでも男役にしてやらねば。
(――この子を抱くのは僕だけでいい)
「アッ……!」
「くっ」
二人は同時に絶頂に達した。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板