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0さん以外の人が萌えを投下するスレ

436名無しさん:2013/09/16(月) 03:24:00 ID:hgeVlVug
480です。最初、松田視点で書いていたので一応投下します。更に下品&恐い話からかけ離れてますがご了承下さい。


 不器用な俺に対しても笑顔でいてくれる藤岡のことがすきだった。このことに嘘偽りはない。なぜなら、そう、藤岡の意外な一面を知っても気持ちは変わらなかったのだから。

「あー、萌えるー」
「藤岡、もういいだろ。そんな話をするためにいちいち呼ぶな」
「だって、こんな話できるのお前しかいないんだもん」
「もんって言うな。気持ち悪い」
 図書室で藤岡を見つけた。たしか藤岡の前に座る男は藤岡の同室者兼幼なじみだったはずだ。仲は悪くないみたいだが、クラスが違うので一緒にいるのは珍しい。それに、藤岡のあの浮かれ具合。今まで見たことがない。
 話が気になったので、本棚の後ろに隠れた。怪しいのは百も承知だ。本を読むふりをしてこっそり二人の会話を聞く。
「はあ、早くビーエルの良さに気づけばいいのに」
「恐いこと言うな。たたでさえ怪物を相手してんのに、そんなことになったら精神消耗してすぐハゲちまう」
「あ、ハゲコンプレックスの攻め、悪くないよ。卑屈になりながら受けにほだされていくとか」
「考えたくない」
 呆れた同室者の言葉を最後に藤岡たちは教室に戻っていった。
 俺は会話から飛び出す聞き慣れない言葉のオンパレードに混乱していた。ビーエルとか攻めとか受けとか、意味が分からない。
 それに、藤岡の雰囲気が違うことも気になった。もしかしてあれが本当の藤岡なのか?

 ビーエル、受け、攻めの意味を検索してみて理解した。藤岡は腐男子というものなのかもしれない。
 思い返せば、友人たちのじゃれあいをガン見していた気がする。
 それでも、俺はまだ藤岡が腐男子であることに確信を持てないでいた。俺の早とちりかもしれないからだ。
 ちゃんと確かめたい。そう思った次の日、チャンスがおとずれた。先輩と藤岡が勉強会を開くというのだ。これに乗らない手はない。俺は参加を希望した。

 勉強ははかどり、きりのいいところで藤岡が休憩を提案した。藤岡がジュースを取りに行っている間、先輩と二人きりになる。
 藤岡が先輩にないていることが悔しくて、先輩には普段から素っ気なく接している。だから気まずい。むこうもきょろきょろと部屋を観察している。
「藤岡って、自慰しないのか?」
 ぽつりとつぶやいた先輩の言葉にぎょっとした。何言ってんだこの人は。藤岡だって男なんだから自慰ぐらいするだろう……する、よな?
 考えているうちに藤岡が戻ってきて、先輩が藤岡の性事情について聞き始めた。そしてなぜか体位について教えることになりつつある。いや、さすがにそれは見過ごせないだろ。


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