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0さん以外の人が萌えを投下するスレ
415
:
27-159 どこか狂ってる人とその彼をうまく扱える人 2/2
:2013/08/04(日) 09:33:43 ID:xEIlP/PE
今日のような状態で「帰ってきた」というだけで褒めてやってもいいぐらいだ。
そう思って「帰ってきてくれてよかった」と言おうとすると、先にリュウヤが口を開いた。
「ケイタがそうやって言うから」
「え?」
突然自分の名前が出てきて戸惑う。
聞こえなかったと思ったのか、リュウヤはもう一度繰り返して続けた。
「ケイタがそうやって言うから、大事?にする。今日だって帰ってきたし」
「……だよな」
やばい、嬉しい。
黙々とレモンティーを淹れているように見せかけて、にやつくのを抑えるのに必死。
どうにか零したりすることなく二人分のレモンティーを淹れ終えて、リュウヤのもとへ向かった。
「はい、どーぞ」
「ありがとう」
リュウヤがティーカップを両手で受け取り、俺はその隣に座る。もうお決まりになった一連の流れ。
こてん、とリュウヤが寄りかかってきた。
「ケイタ」
「なんだよ」
「俺、わかってきたかも。大事にする、ってこと」
「おお、本当か!?」
「うん」
「良かった、良かった」
俺の反応が不満らしく、まだ何か聞いてほしそうにちらっとこちらを見る。わかりやすい奴。
「なんでわかるようになったんだ?」
そう聞くと、ころっとニコニコし始めるリュウヤ。
「全部ケイタだって思えばいいって気づいたんだ」
「……どういうこと?」
すると奴は、“とっておきの秘密”を喋る子どもの様に耳打ちしてきた。
「鉢植えも、水槽も、水槽の中の金魚も、石ころも、赤の他人も『あれはケイタだ』って思ったら、なんか……大事?に、できる」
そして、一際大きくにっこりして、嬉しそうに言う。
「今日発見した。だから、今日はずーっとケイタと一緒にいたんだ」
……こいつは。
ああもう、いま俺の顔どうなってんだろう。
「……大発見だな」
「うん、大発見」
この幸せが続けばいい、なんて。
柄にもなく願ってしまってもいいだろうか。
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