[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
0さん以外の人が萌えを投下するスレ
296
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 00:41:49 ID:YGc4iCl6
被ってスレ汚しして申し訳ありませんでした……
一応分割したのの続き含めて、投下しておきます
しゃっ、と鉛筆が紙の上を滑っていく音が聞こえる。その音が、何を描いているのか俺には見えない。だからただ、鉛筆をころころ変えていく先輩をぼーっと見つめていた。
どうせすぐ汚れるから、なんて安物のシャツばかり着ているくせに、どこか洗練された雰囲気と。
大変機嫌良さそうに和んだ、端麗な顔。
その顔が俺の方を見て、手を止めて、笑う。自分が軽くときめくのが分かって、なんか悔しい。
「……やー、本当にナオ君っていい体してるよね」
「んな、そういう言い方やめてくださいってば」
音声がつくだけで雰囲気が台無しだから。
「え、褒めてるんだよ、ナオ君の筋肉凄いって。好みだよ」
「いや、俺のことじゃなくて」
「そういえば、そろそろ寒いでしょ。もう上着ていいよ、モデルありがとう」
俺の言葉をさらっと流して、先輩はまた鉛筆を握る。マイペースな様に脱力しつつ、俺は椅子の背にかけていたタンクトップへ手を伸ばした。
服を着て椅子に座り直したところで、手を動かしながら先輩がまた話しかけてくる。
「あ。そういえばナオ君、専門は陸上だっけ」
「そっすよ」
「だからかな。触った感じだと、下半身も逞しいんだよね」
「え」
「こないだ暗くてあんまり見えなかったからさ」
「ちょっとせんぱ、ストップ」
「今度は明るいところで見」
「わーわーうわーーーー!!」
ここ校内ですから! 誰か聞かれたらどうするんだよ!
思わず立ち上がった拍子に、椅子に足を引っ掛け転がしてしまった。騒音の二重奏に先輩は目を見開いて、それからさもおかしそうに笑う。
「ナオ君、本当に可愛いなあ。そういう所も好きだよ」
「……先輩が楽しそうで嬉しいっすよ」
起こした椅子の背にぐったり凭れて、俺は熱くなる耳を両手で塞いだ。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板