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0さん以外の人が萌えを投下するスレ
243
:
22-879 昔の攻めの結婚前夜
:2011/12/01(木) 15:00:13 ID:KhXHPikk
規制酷いんでこっちに書く
「悪ぃ、俺、ゲイじゃなかったみてーなんだわ」
そう言って合鍵を放り投げて去った彼から、見慣れぬ葉書が来た。
正しくは来ていた。僕が入院している間に。
なにが悪かったのか胃にデカイ穴が開いたので塞いできた。
久しぶりの我が家に帰ってたまりにたまった郵便物をチェックしていたとき、それはひらりと床へ落ちた。
眩しいくらいに真っ白で、黄色い花の絵に彩られた招待状。配達ミスかと思うほど、僕の部屋には似合わなかった。
上品な名前と並んで、彼の名前があった。
結婚式、披露宴と、おだやかじゃない文字が並ぶ。間がいいのか悪いのか、そこには明日の日付が書かれている。
過ぎたことならもう少し、平静を保っていられただろうに。
僕の勤めるバーに、客としてやってきたサラリーマン。
当時の彼女にフラれてヤケになった彼となあなあで関係を持ち、ほどなくして付き合った。
くたびれたスーツが色気を醸して、たまらなく大好きで。
自分の性的嗜好に悲観気味、かつ世間にビビってる僕みたいな暗いゲイに普通のサラリーマンなぞ勤まる訳もなく、だからこそ彼のスーツ姿が好きだった。安物の、汚れの目立たないグレーのスーツ、それに僕の買ったネクタイ。
ぶっきらぼうで、カラオケ好きで、セックスが雑で、僕の部屋に転がり込んでカーテンをヤニで染めた彼。
笑い上戸で、手が大きくて、故郷が好きな、二つ年上の彼。
彼が好きだった、病めるときも健やかなる時も、それ以外のどんな時だって。
誓うべき神は、いなかったけれど。
気が付いたときには、玄関にしゃがみ込んで泣いていた。
明日が晴れますように、そう言って葉書を破いた。
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