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0さん以外の人が萌えを投下するスレ

13221-389 元正義の味方×現正義の味方 2p:2011/05/30(月) 02:27:37 ID:AYuV0Gjg

過去に憧れのヒーローに危機一髪のところで助けてもらい、それから色々あって深い仲。
憧れてたヒーローとは言っても、もう良い年したおっさんで。
ヒーロー業はすでに引退、今では町の土木作業員として働くフツーの人。
僕ももう、夢見る年頃でもない。

朝食用のトーストをセットしたところで、早々に身支度を終えた彼が台所へやってきた。

「おっ、今日は海苔弁か」
「はい。コーヒーがいい?それとも…」

次の瞬間。
体に衝撃と耳をつんざく音。
一瞬気を失っていたのかと思うくらいに、あっという間に状況が一変した。
大きく穴のあいた天井からは空が丸見えで、
我が物顔で飛んでいる飛行物体からは、無数のビームがあちこちに放たれている。
今年に入ってから3度目の襲撃。

「く……大丈夫か」

ハッとした。
彼はいつの間にか目の前で、僕をかばい天井の瓦礫を自らの背中に受けていた。
僕は慌てて隙間から這い出ると、彼の背中に乗る瓦礫をどかそうと……したが、
彼は「ふぬおおおっ」とか言いながら自慢のバカ力で自分で起き上がれた。
背中に傷は、古傷は、と僕が確認する間もなく、彼は一目散で走って瓦礫を登り、空を見上げ叫んだ。

「くそっ!あの帝国軍め!また来やがったな!」

ドカンドカンとあらゆる所が爆発したりして人々が逃げ惑っている。
そんな町の様子を、彼は苦虫を噛み潰したような顔で見ていた。

―――ああ、やっぱり
本当は自分の力で守りたいんだ
自分の無力さに、本当はすごく悔しがっている


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