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0さん以外の人が萌えを投下するスレ
129
:
21-359 三味線奏者 2
:2011/05/25(水) 02:49:20 ID:xVn8SlRk
「俺ね、宋介さんの三味線、ずっと聴いていたい」
「……」
「ずっと宋介さんの弾く音で、踊っていたい」
―――すごくありがたい、言葉を頂けた。
奏者冥利に尽きるというもので、もう胸に沁みて沁みて仕方がなかった。
そして口下手な俺は、ますます言葉に詰まる。
「…ありがとうございます。本当に嬉しいですが寛三さんが……」
「わかってる。…けど宋介さんに会えなくなるのは嫌だ」
ドクドクと脈が早くなる。
この状況はいかがなものか。
これは願望が作り出した夢なのかとまで思ってしまいそうになる。
それくらいに、彼は悲痛の表情で俺に訴えてかけている。
もじもじと指先を弄りながら顔を赤らめて。
「俺……そのう…宋介さんが……」
ああ、これ以上彼に言わせてはいけない。
「…見に行きます!」
考えるまもなく咄嗟に出てきた俺の言葉に、彼はびくりとして何事かと俺を凝視した。
「これからずっと、地方行ってもどこ行っても、あなたの舞台を見に行きます。奏者としてでなくとも、勝手に付いていくつもりでした」
「……本当?」
「…はい。惚れてるので」
「……」
「あなたに、惚れてるので」
彼は目を丸くして驚き、そして嬉しそうに笑った。
ずっとそばに居る事は今後も、変わる事はない。
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