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0さん以外の人が萌えを投下するスレ

11121-39 ノンケのイケメン→ハイテンションなオカマ2/2:2011/04/24(日) 21:50:52 ID:nMXjMxHg
―――カランカラン♪
「アラ〜〜〜〜!いらっしゃい!キャアアア可愛い子!」
「ホントだわ〜!ハンサムだわ〜ハンサムがきたわ〜!しかもタッパもあるしマッチョよぉ〜!」
キャッキャと薫さんと同じ人種の方々に手厚い洗礼を受ける。肉厚な腕や脚に阻まれて前に進むことすらままならない。いきなりの激しいスキンシップに涙目になり踵を返しかけた矢先
「あら、ヤダ…その子!」
聞き覚えのある朗らかな声色。彼だ、薫さんだ!
俺は期待に胸を膨らませ顔を上げた。
そこに立っていたのは、ブロンドの長い髪にブルーの瞳の背の高い美しい人だった。
「薫…さん…?」
「ここではカオ☆リンって呼んで欲しいな〜。ちょっとそこのオンナども、この子はもう私がツバつけ済みだから散りなさいよ〜!ほらシッシッ!」
俺を取り巻いていた人々はなによぉ〜またカオルの新しい客ゥ?と口ぐちに文句を言いながら離れて行った。そしてすぐに俺の腕にスルリと絡まる新たな腕。
「…一カ月ぶりかぁー。もう忘れられたのかと思っちゃった。来てくれたのね〜嬉しいわ。」
「そんな…ずっと忘れられませんでした…、薫さんを…。」
俺の瞳の奥に映った熱を感じ取ったのか、薫さんは少し目を細め、それからニコッと営業スマイルを浮かべた。その切り返しは玄人のソレだった。
「やぁ〜〜〜だぁ〜〜〜!アタシ口説かれてるゥ〜!?」
その大声に周囲から、「調子にのんな〜一見専門!」「ハンサム君〜!そのオンナ元警官のバリタチだから気を付けなよぉ〜!」とそこらかしこから罵声が飛び交う。
その罵声を背にクスクスと笑いながら、薫さんは俺の腕を引きながら店の奥へと歩を進める。俺より体格が良く、今はヒールも履いているせいで更にリーチの長い薫さんの歩幅になんとか付いて行く。
「薫さん…俺…。」
「フフッ、アタシ人気者だからすぐ嫉妬されるのよネ〜!見苦しいわよね〜オンナの嫉妬って!」
「あの…俺…!」
俺が次の言葉を紡ごうとした瞬間、グイッ!と強い力で腕を引かれ俺の身体は個室のソファに深く沈んでいた。息つく間もなくその上から薫さんが少し大胆な格好で俺に覆い被さってきた。
緊張の汗でソファの背もたれに全身がくっ付くような心地がしてくる。
「薫さ…。」
「和男。俺に惚れたら…抜け出せなくなるよ。」
いいの?と耳元に寄せられた薄い唇からの息遣いを感じて全身の力が抜けて行く気がした。


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