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0さん以外の人が萌えを投下するスレ

11021-39 ノンケのイケメン→ハイテンションなオカマ1/2:2011/04/24(日) 21:50:02 ID:nMXjMxHg
彼女と別れてヤケ酒。二日酔いでガンガンする頭を抱えながら出勤退社。
その後ブラック・アウト。記憶なし。

気付いたらベッドの上で、傍らには短い黒髪にガタイの良い男。
意識が落ちる瞬間、誰かに抱えられた気がしたが、なるほどこの男なら有り得そうだ。
黒いタートルネックセーターとベージュのパンツで実にシンプルな装いだが、派手では無いがそれなりに整った顔立ちと長身とがあいまって、同性から見ても凄く良い男に見えた。―――その時は。
「あれ…俺、ここは…。」
「あ、気が付いたの?覚えてるワケないと思うけど倒れてたんだよ君。ここは俺の家。」
「倒れたって…。」
「インフルエンザで。凄い高熱だったけど自覚なかったの?」
確かにヤケ酒する前もなんだかムカムカしてた気がするけど、まさか出勤停止命令が出るほどの病にかかっているとは思わなかった。聞けば、既に病院に連れて行ってもらった後らしい。有難い。
「すみません…、初対面…なのに、ご迷惑…おかけして。」
「気にしないで〜あ、そうだ。まだダルイだろうけど食後のお薬貰ってきてるし、何かお腹に入れとく?」
お世話になりっぱなしで悪い気がしつつも、確かに腹は減っていたのではい…と答えるとものの5分程度でお手製の卵粥と卵酒が出てきた。病人に酒…と若干及び腰になったが
「ええ〜、いいんだよ〜卵酒!身体あったまるし、ぐっすり眠れるんだよ!」
俺はダウンした時はいつもコレ!と、ストイックな見た目に反して朗らかに笑う彼についつい頷いてしまい、結局どちらも美味しく頂いてしまった。
その後は卵酒のお蔭か薬のお蔭か本当にぐっすり眠りに落ちたようで、朝目覚めると全快とまではいかなくても起きて歩ける程度には回復していた。とりあえずお暇しようと、丁重にお礼を言い是非お名前と連絡先を、とお願いすると
「名前は薫。えーと、連絡先は…あ〜、仕事用の名刺しか無いわ。」
ま、いいかコレで…と渡された名刺を見て俺は仰天した。それもそのはず。名刺右上には可愛らしいピンクの丸ゴシック体でショーパブ・KAMAKAMA姫とあり、そして真ん中には黒の明朝体でドデカく…
「源氏名はカオ☆リンっていうの。君可愛い顔してるし良いカラダだったから、むしろ楽しくお世話させてもらっちゃって、こっちが有難う〜みたいな〜!?本当に今回のことはお礼とか全然気にしなくてもらって良いんだけど、良かったらお店の方に顔出してくれると嬉しいかなぁ〜なんて!」
勿論可愛いお友達もいたら一緒にネ!と朝早くからテンション高く巻くしあげられてあっけにとられた俺は、あいさつもそこそこに茫然としたまま薫さん宅を後にした。


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