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アニメキャラバトル・ロワイアル 2017

126名無しさん:2017/12/31(日) 23:14:33 ID:i5C2cWcU0



「バトル・ロワイアルなぞする必要はないですぞ!」


ドゥデキャプルの物とは別の声が、響く。
その声を聞きいた瞬間、参加者だけではなくドゥデキャプルすら驚愕し、瞑目する。
声の主はミノを巻き、上半身裸の……一言でいうのならば、分かりやすい変態だった。

「………これは…アドバーグ、いえ、キタキタおやじ様。
貴方様もほかの皆様と同じ処置をしたはずですが、一体どうやって?」
「それは勿論ワシのキタキタ踊りへの熱い想いが奇跡とかそんな感じの事を起こしたに決まってますぞ〜!!」

キタキタおやじと呼ばれたその変態は、至極雑な理論を以て
この場に集められ、拘束された者達の中で唯一動ける理由を吐き、ドゥデキャプルへと詰め寄る。

「さぁ、観念して悪趣味な催しは中止し、私と共に24時間紅白キタキタ合戦を――――っき、キタァッ!?」

その直後のことだった。
キタキタおやじの首輪が突然の発光を見せ、ほぼ同時に爆発した。
その結果、キタキタおやじは文字通り跡形もなく、爆発四散と相成った。
参加者たちはその光景に息を?む。何故かドゥデキャプルも息をのんでいた。
「火薬の量を間違えたのでしょうか…?」と小さく呟き、ここまで超然とした態度を崩さなかった老紳士が、本当に珍しいことに、一瞬だけ狼狽えている様だった。
主催にだって予想外のことは起きる。

だが、それも一瞬の事。
すぐにドゥデキャプルは元の薄ら笑いを浮かべて、

「…気を取り直して参りましょう。
または先程のアドバーグ様のようにこのゲームに不利益をもたらす方、放送時に発表される禁止エリアにとどまり続けた方は、
首に取り付けられた首輪が爆発する仕組みになっております
また、制限時間内にゲームが終了しなかった場合や無理に首輪を外そうとしても爆発する仕組みなので悪しからず」

さて、とそこでドゥデキャプルが参加者達を一瞥する。
その瞳は一切の熱がなく、屍殺場に連れていかれる家畜を見る様だった。

「残念ながら先程のアクシデントにより、首輪の動作チェックのためにもう一人
どなたかに実演してもらわなければ―――」
「あー、もういい。俺、なんだろ」

もう一つ、声が上がった。勿論先程の老人のものではない。
まるでこの後の展開を知っているかのような声色。
しかしドゥデキャプルも今度は想定通りと言った顔で声の方へと顔を向ける。

「……えぇ、寝住様。その通りで御座います」
「このやり取りも百一回目なもんでな」

寝住と呼ばれた眠たそうなその少年は、それ以上にとても疲れた顔をして立っていた。
百の選択肢の中からたった一つの正解を手繰り寄せるべく試行錯誤し、けれど出題された百の選択肢にそもそも解答が用意されていなかった事が発覚した瞬間の如く。

「じゃあ皆、後は頑張ってくれ。俺はもう、御免だ」

人生に絶望した老人のような声色で誰に言うでもなくそう言って、彼は瞳を閉じる。
ドゥデキャプルも彼に敬意を払うかのように一度頷き、そして一切の慈悲も阻むものもなく、処刑は執行された。
爆発。
鮮血が舞い、首のなくなった寝住と呼ばれた少年の、胴体だったものがドサリと崩れ落ちる。
そして、それを確かめたドゥデキャプルは恭しく会釈し、

「………では、問題がないことが確認できましたので、このバトル・ロワイアル、
予定通り開始いたすとしましょう。皆様の健闘を、心より期待しております


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