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ただ、世界は回る。

155luka=Silvano(海/船長) ◆pdIecY08eg:2011/04/02(土) 14:38:11
>>111Keith=Lanchester
(pl:林檎が食べたくなりました。アップルパイが食べたい^ω^ウフフ 初っ端から荒ぶるルカですがキース君みたいな落ち着きが欲しいものです><)

(耳朶に響く果実を齧る音は決して不快な物ではない。波の音が心地よい和らぎを与えてくれるからだろうか。光の当たり具合で色さえも変わる黒髪を双眸に捕らえた男は唇を酷く歪めて笑みを形成する。決して肌寒くない、緩やかな風が頬を撫でるのを感じながら男は彼の言葉を相槌打ちながら聞き入った。懐かしい声音と久しい呼び名。男は肩を竦めながら多少困った様に笑った。もう“仲間”ではないのだから、そのくすぐったい呼び方を止めて貰いたい所存である。彼が齧り付く真っ赤な果実をぼんやり見つめながら、男は腰に下げていた拳銃を一つ手に取り視線を拳銃の方へ向けてトリガーガードに人差し指を入れて器用に回しながら、どこか遊び半分の軽はずみな声音で彼に笑いかけた。男には彼が平然とした態度で驚く事もなく、ただ其処で果実を齧り余裕に満ち溢れる彼の行動がどうも引っ掛かって仕方が無い。多少は驚くのではないだろうか──と考え込んでいた男は、空いている片方の手をピンクブラウンの髪に添え、髪型を整える様な仕草をした後拳銃から目を離し、引き金部分に指を添えて臨戦態勢へ移る。少しだけ冷たい拳銃の温度に身を捩じらせる事もなく、ただ男は銃口を真っ赤な果実から男へと移した。いつもは人任せで人を殺める男だが今日は違うらしい。船長の口許に彩られた不気味な笑みは未だに健在、男は自分が本気だと言うことを示す為、銃口を空に向け引き金を引き一発音を鳴らした。乾いたその音の所為で辺りの木に止まっていた鳥達が羽を羽ばたかせる。慌しく木の傍らを放れるのを確認して男は再び裏切り者、へと銃口を向けた。撃鉄を引き、一歩足を後退させて土を踏み躙る。男の得意とする二丁の構えでは無く、簡単な構えと一丁の拳銃だけではあったがそれだけでも傷をつけるのは簡単な事だ。男はずり下がるバンダナを額のきちんとフィットする部位まで持ち上げて拳銃を片手に伸ばした腕の袖を捲る。唇を舌なめずりして息を吸い込んだ。引き金をゆっくりと引いていく。船長の使命など責任感溢れたものではなく、ただ虫の居所が悪く苛立っている男にとってこれは絶好の好機でしかない。人を殺めるのは好きでもないけれど)
そうだね──裏切り者を制裁してからでも行こうかな。それが船長の使命だと思わない?ねえ。キース


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