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tiny world

1Charles=lapin ◆AUKKRecP3g:2010/05/01(土) 02:01:45
幾多の種族が同じ地を踏み友好な関係を保っているこの世界は、平和な時間が流れているが、この国で“人間”というもの何千年も前に絶滅したとされている弱き種族。

戦争で得た手柄を我が物にしようと同胞同士で争いを繰り返し、終いには自滅したと歴史的にも目を覆いたくなるような名を残しており、今では人間という種族そのものが見下され愚かだと言い伝えられている。

しかし人間は、この世界とはまた別の次元に生き延び“日本”という地でのうのうとした日々を過ごしていると先日有名な科学者が学会で発表した。巷での人間の評価は下がるばかりだが、最早この国に存在しない種族など至極どうでもいい事であると俺は思う。

それよりも、先日大国アルバスでかの有名な黒魔術師・ドミニクが見掛けられたらしい。一国を一晩で滅ぼしたとされる指名手配犯でありながら堂々とアルバスを練り歩く勇気は拍手ものだ。しかし騎士達は一体なにをしていたのだろうか。

いくらドミニクと言えども、最強と謳われるアルバスの騎士団がみすみす逃がす筈も無いと思うが……なにか裏が有りそうだと、俺は睨んでいる。

――そんな或る日の事である。突如時空に歪みが生まれ、引き起こされた事態は想像を絶するものであった。

どうやらドミニクがアルバスを彷徨いていた理由は、“人間”をこの世界に召還する為だったようだ。人で賑わう大国にいきなり“人間”が現れたのだ、騒ぎは小さなものではなかった。
国家は“人間”の捕獲命令を下した。捕まえるが故の行動ならば傷付けても構わないという言葉の裏には、あわよくば殺してしまえと面倒事を水面下で抹消してしまいたいお偉方の考えが滲み出ている。

国の中には“人間”の肩を持つ種族もいるようだ。不純な動機であろうが味方の居ない“人間”からすれば有り難いことだろう。

ともかくも俺は今からアルバスに向かう。行方知れずのドミニクを捕らえる為騎士団が出払ってしまい手薄になった城の警護にあたれとのことだ。こんな田舎町でぶつぶつ呪文を唱えてるような俺を呼びつけるとは、アルバスは随分混乱状態に陥っているのが伺える。

文責・Charles=lapin



▼長ロル・長文推奨
▼最強・美化設定禁止
▼プロフィール提出は無し、ロル内で表現
▼キャラリセは基本無しで恋愛等もフリーダム
▼騎士、町娘、姫様、ファンタジー要素を織り込んだものなら何でもござれ

>>2からスタート

103Rachel ◆M3cnA/s0nE:2010/10/15(金) 21:35:35
(p/素敵な世界観のスレを見つけたのでびくびく参加させていただきます……!長ロル初めてで描写もまだまだ甘いところがありますのでこれから精進します;問題があればご指摘お願いします。是非是非絡んでやってくださいv)

(ざわざわと話し声の飛び交う、カフェの一角。店内をぐるりと見渡せる窓際の二人掛けのテーブル席が、わたしの定位置になっている。ハーフアップにした肩につくくらいの黒髪と、細めの黒いフレームの眼鏡、同じく上下を黒で揃えたミニスカートのスーツに、かっちりとした服装に合わせた黒いパンプスは、カジュアルな若者やお洒落な奥様方が集うこの場所では少々浮いているのかもしれない。が、全くそんなことは気にしない。寧ろ、少し浮くくらいが丁度よいのだ。他人と距離を置きたいわたしとしては、特に。ケーキを美味しくいただき、ドリンクも半分ほど飲み終わったところで、本来の目的である"情報収集"を開始する。週に一度、沢山の人が集うカフェに足を運んでいるのは他でもない。世の動き、自分の住んでいる町の動きを正確に知るためだ。胸ポケットから取り出した黒い手帳に、黙々とペンを走らせる。周りの人々の"心の声"を拾うことなど、"覚(サトリ)"である自分にとっては、息をするように容易いことだ。ただ、身体に流れ込んできた"声"を、必要なものとそうでないものとに分けるという作業はなかなか辛いものではあるけれど。それでも、情報整理能力はわたしたち"探偵"にとっては必要不可欠である。"覚(サトリ)"の力を抑える小さな十字架のペンダントのお陰もあってか、今日もスムーズに手帳への書き込みを終わらせる。さて、今日の収穫は……人狩りが5件と、個人的に依頼された捜し人らしき人物の目撃情報と、人間の隠れ家らしき建物、か。まずまずといったところだ。ふう、と一息つきながら手帳を閉じ、冷めかけた紅茶を一口啜る。雪崩れ込んでくる他人の勝手な考えも、意識を向けなければ雑音と同じ。他の"覚(サトリ)"は"心の声が聞こえる"というわたしたちを気味悪がる他人を激しく嫌い、町に住む者なんて滅多にいない。

>>104

104Rachel ◆M3cnA/s0nE:2010/10/15(金) 21:37:13
けれども、付かず離れずの距離を他人と保ちながら、様々な考え方の渦に巻かれながら日々を過ごすというのも、なかなか悪くない人生だとわたしは思う。そしていつか、いつか自分の夢が叶うことを信じて―――おっと、珍しく思考が飛躍しすぎて、まるで白昼夢を見るが如くまどろんでしまった。取り敢えず、今日はこれから何をして過ごそうか。午後から仕事の予定もないし、外はなかなかいい天気。取り敢えず、目の前のカップを空にしようと、再び紅茶に口をつけ中身を一気に体内に流し込むと)

105Maze ◆mprSSXO9CQ:2010/10/17(日) 00:27:05

>>43 Levinessさん
(皓々たる満月は柔く微笑み、慈愛に満ちた光を小さな世界へと潅ぐ。包容と類似している温かさを持つそれは、見る者を魅了する不可思議な光輝を放っており、感慨に浸る何かを持つ存在であった。それは時に青く、時に白く、また銀に金に、仄かな色彩を佩びて遷りかわる様は、凍てつく空間でそこだけが暖かく、生命を宿しているかに見せた。誰しもを分け隔てなく照らす存在である月ではあるが、少女は、それが酷く傲慢に思えて仕方がなかった。全ては月の傲りでしかなく、偽りの慈愛を捧げているのだ、と。不確かな錯覚を抱かせた原因は、その場を息さえ憚られるほどの静寂が蹂躙していたからなのか、それとも。昼間には喧騒に支配されている表通りだが、深夜ともなれば、幾多の種族が就寝すると共に眠りに就く。相反するように、少女の活動時間は夜であり、未だ就寝することを知らない。人間である少女は"この世界"では脆弱な種族だと認識され、何千年も前に絶滅した種族とされている。しかし、それは全くの事実無根であり、人間は日本にて日々を過ごしている。それは少女にも言えることであり、父親が日本人、母親がイギリス人の彼女は、日本にて当たり障りのない平凡な日々を過ごしていた。均衡が崩れた日は僅かに肌寒い日であり、彼女は唐突に平凡な日々と決別することになる。突如生まれた時空の歪み。それは人間を異世界へと召喚し、国家は人間へと捕獲命令を下した。要約すれば、少女は追われる身、である。明るみに出ることは叶わず、闇の中で息を潜め暮らす毎日であった。息の詰まる毎日の中での唯一の娯楽といえば、気侭に行う夜の散歩だけであり、それ以外は酷く色褪せた毎日だったけれど。今日も今日とて少女は散歩へと出かけ、人通りの絶えた表通りにて静かに歩みを進める。裸足の足で砂利や砂を踏みしめ、自身が未だ生きていることを、機能していることを、確認し、安堵する。舞うようにくるりと一回転すれば、光輝を放つ満月を仰ぎ、口元を緩ませる。満月は好き、愛している。酷く遠い存在だけれど、酷く近い存在でもあるから。"彼女"は偽りの慈愛を捧げているけれど、わたしは真の慈愛を捧げましょう。それしか出来ないわたしは、それだけは出来るのだから。ふ、と前方へと目線を預けると、少女の闇に染まった視界に仄かに緋色が映った。自身を主張するようなそれには目を背けられぬ魅力があり、少女は視線を外すことが叶わない。歩を進める、緋色の元へと。目的など存在しないが、果たして目的とは必要なのか。時を追う毎に早くなる歩調は否めず、少女の微かに上がった息は表通りに反響する。緋色へと辿り着いた少女。少女は緋色の後方へと位置していた為、緋色の視界に少女が映ることはない。語りかける言葉など存在しない。初対面の相手に話しかけられるほど、少女は社交性を持ち合わせているわけでもない。それならば、どうすれば。首を傾げようとも、答えは見つからない。唐突に、ふ、と少女の脳内へと疑問が湧き上がる。以前は至近距離では無かった為見ることが叶わなかったが、緋色が纏っている物はマント、である。身の丈以上の緋色のマント。それが彷彿とさせるものといえば、童話や小説に登場する、異形。生物の血液を食するとされている、深夜の闇に融け、少女の"世界"では御伽噺のような存在。鮮血のような緋色のマントを纏った彼女は、そう、まるで)……―きゅうけつ、き?

(PL:初めまして。遅ればせながら絡ませて頂きます。吸血鬼関連が好きである自分は、可愛らしく魅力的なLeviness様に胸が高鳴りました(ry/拙いPLとCですが、どうぞ宜しくお願い致します´`*)

106Maze ◆mprSSXO9CQ:2010/10/17(日) 00:28:10

>>46 情報屋さん
(溶けるような優しい温度。溢れ込む感情は確かに幸福であり、少女の小さな胸はぎゅ、と締めつけられるような感覚を覚えた。少女の目の前に佇む血濡れた瞳を持つ青年は包み込むような優しさを持ち、少女はその優しさに甘えていると言っても過言ではないけれど。けれども、どこか青年を信じきれない自身が存在することも、また事実である。初対面の相手に食料を恵む人物など居るのだろうか、と、少女は拙い思考を繰り返す。信じることより、疑うことの方が楽だもの。信じようとも、最後には裏切られ、非常に呆気ない終焉を迎えるはずだもの。胸の底からふつふつと湧き上がる感情は酷く醜い感情であるが、少女は頑なにそれを認めようとしない。醜くなど、ない。さながら自己暗示のように繰り返し自身に言い聞かせ、自我を保たんとする。青年は綺麗に包装されたチョコパンを手に持ち、それを半分にしないかと少女に問う。しかし、少女はその言葉は耳に入ったものの、視線は青年の指へと向けられている。滴る、紅。じわり、じわり、と溢れ続ける血液。終いには、青年の体内に存在する血液は、全て体外へと放出されてしまうのではないか、だなんて滑稽な思考が少女の脳髄を犯し、少女は堪らなく滑稽な気持ちになる。血は、嫌い。死んでしまうのではないかと、わたしの目の前から消えてしまうのではないかと、途方もない漠然とした幻想を抱いてしまうから。滴る血液を青年は舐め取るが、未だ血液は止まることを知らない。紙で指を切った際に出る血液量など少女には解らないけれど、止まることを知らぬ血液は何やら異常な様に見え、少女は不安に駆り立てられる。不安を具現するかのように少女の形の整った眉は皺が寄せられ、顔に浮かぶは心成しか憂いを孕んだ表情。――唐突に余談ではあるが、子供は追い詰められた状況となると、何をしでかすか判らない。それは少女にも言えることであり、青年の血液の滴る指を包み込むように取れば、咥内へと迎える。口内へと広がる鉄の味。その味に眉を顰めるも、器用に血液を舐め取って行く、舌を這わせる。緩慢な動作で青年の指を離せば、咥内へと残る血液を満足したように嚥下する。ふわりと弾けるように微笑み、頬をきゅっと窪ませる少女は、自身の任務を達成したかのような満足した表情であり、薄く薔薇色に色づいた唇から発せられた言葉も嬉々を滲ませたものであった。少女のそれは正に"子供"と形容することが正しく、先程の行動も子供故の純粋さから来る行動であり)
……―っん、……もう痛くないでしょ?Maze、痛いの痛いの飛んで行けー、ってお願いしたんだよー

(PL:約五ヶ月もお返事をお待たせしてしまい申し訳ありません。口説き文句は「俺のことだけ見て(キリッ」で如何ですか←/調子に乗り情報屋さんの指を舐めてみよう計画遂行しました(*´д`*)<攻めはMaze!/情報屋 は 何者か に 後頭部 を 殴られた!)

107日比野風花 ◆xydkyW/nMw:2010/11/10(水) 14:54:25
(p:素敵な世界観に惹かれちゃいました。和名ですが、よろしいでしょうか?もし駄目でしたら、変えます。取り敢えず絡み文投稿させて頂きます。長ロル初心者です。不備がありましたら、ビシビシと言っちゃって下さい。)

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(「人間だ!」「追え!」「捕まえろ!」少女が、ひっそりと隠れていた教会の屋根を飛び降りた瞬間、辺りからいきなりそんな声が飛び交った。白と抹茶のセーラー服、黒いニーハイ、ボロボロで土だらけのスニーカーを身につけた、その少女の手には、一本の木材があった。辺りを見渡すと、教会の周りにある畑で農作業をしていたと思われる男達が、一斉に彼女に向かって、スコップや網をもって、走って来ている。少女が、彼等の言う通り、人間だとするのであれば、普通はこの場から、今すぐ猛ダッシュで逃げ出すだろう。しかし、少女は逃げなかった。それどころか、手に持った木材を振り上げて、スコップで彼女の頭を撲とうとした男の頭に、木材を叩き付けたのである。その男の頭からは、柘榴の実が飛び散るが如く、血が吹き出たのである。その光景を見た、周りの男達は、怯えた瞳で、少女を見た。まるで、居る筈のない、世にも恐ろしいものを見たかの様に。さっきまでの勢いは、嘘だったかの様だ。少女は、フー、フーと荒い呼吸をして、彼等を見た。その瞳は、まるで汚いものを見るかのような、さげずんだ眼だった。)
あれェ?何怯んじゃってんの?雑魚共が
(彼女は、彼等を挑発するかの様な口調で言った。そして、木材を振り上げたかと思うと、すぐさま周りの男の身体に直撃させ、彼等は次々と倒れていった。少女は、たった一人で、全員半殺しにしたのである。男達が血塗れで倒れている光景は、地獄絵図と言っても過言では無いだろう。彼女は手から血で染まった木材を離すと、木材は音を立て、罅を作った。少女は「フン」と不満そうに言うと、すぐ近くにあった森林に入っていった。――……彼女、日比野風花には家族が居た。父、母、そして双子の兄が。とても仲がいい、円満な家庭だった。しかし、両親は金目当てに捕まえられ、殺された。兄は、朝目が覚めたら居なくなっていた。“生きろ、風花。何があっても、絶対に”と走り書きで書かれた置き手紙だけを残して。風花はたった一人になってしまい、家も何も無くなってしまったが、兄の手紙を思い出しながら、精一杯生きていた。人間、という事で、周りの種族からは追われているが、風花は100パーセント純血の人間じゃない。元は(ってか今もだが)別の種族との混血で、外見は人間だが、中身は、人間とは並外れた瞬発力と体力を持ち、召喚獣を喚びだせる。しかし、その血も段段薄れてきて、今や“ほぼ人間”という事で、追われている、という訳なのである。風花は、召喚獣は喚び出せないが、人並み外れた瞬発力は兼ね備えている。ジャンプで一気に屋根に上ったり、今の様に、男達を女の力で簡単に倒せたり、と。――風花は、森林を彷徨っているうちに、無意識にこんな事を何回も呟いていた。)
……腹減った……

108Maze ◆mprSSXO9CQ:2010/11/13(土) 17:49:43

>>47 Ⅹ+Ⅰさん
(咲き誇る薔薇。鮮血を想わせる紅に濡れたそれは、至当たるよう、鋭利な棘を持つ。触れることは叶わず、永遠に相応しき時間をその場で佇み続け、枯れる以外の選択肢を持たぬ酷く憐れな存在。螺旋を描くようにそれは当然であり、同時に歪でもあった。しかし、少女は"それ"が歪でならない。棘が刺さることなど厭わず薔薇へと手を伸ばし、茎の部位を折るほどに。薔薇を欲していた、などという幼稚な欲ではない。理由など存在せず、歯車へと螺子を嵌めるように、至極当然のことであった。掌へと伝わる痛みは紛れもなく棘が刺さったことによる痛みであり、それに対し眉を顰めることもなければ、苦痛に顔を歪ませることもない。ただ、無情に。茎へと手を伸ばしたように花弁へと手を伸ばし、忌まわしき紅を秘かに見据え、ぎゅ、と力を込め潰す。記憶を塗り潰すように、乾いた黒の絵具に水を差すように。何時までそうしていただろうか。永遠の時間は時に刹那の時間となり、刹那の時間は時に永遠の時間となる。握り込んだ拳を広げれば、少女の小さな拳には潰れた薔薇が当然のような顔で居座っていた。唐突に吹いた穏やかな風に乗り、一枚、また一枚と花弁は飛ばされて行き、六枚の花弁が飛ばされた頃、風は吹き止む。拳へと残った一枚の花弁には仄かな寂寥が付き纏い、少女の色付いた薄い口唇からふう、とか細い吐息が発せられれば、呆気なく飛ばされて行く。ひらり、ひらりと蝶の如く宙を舞ったそれは、音も無く静かに地面へと舞い降りた。明日となり、人通りが多くなれば踏み潰されるだろう憐れな花弁に、不思議と同情にも似た感情が胸の底からふつふつと湧き上がるが、少女はその途方もない感情を唇へと嘲笑を浮かべることにより一蹴する。何も残らず、残さず、元通り。儚い一瞬の存在である花弁、早々に消え失せる存在である花弁。まるで私みたいね、なんて滑稽な思考、貴方は笑うかしら。棘が刺さり切ったのだろう。拳の一部からつう、と血液が地面へと流れ落ちた。ぽたりと滲んだそれは、薔薇と同じ、紅。臆することなく紅へ舌を這わせば、咥内へと拡がり行く鉄の味。止まることを知らぬ血液は次々と溢れ出し、少女は飽くことなく血液へと舌を這わせ、舐め取り、嚥下する。その行為を止血代わりに幾度と繰り返し、程なくして血液の流出は止まった。一安心したかのようにほっと一息吐けば、少女の視界は拳から目の前へと広がる教会へと移動する。少女がこの場へと赴いた理由は、先ほど視界に捉えた教会にあり、それは追われる身である少女に取って危ない橋を渡る以外の何者でもなく、価値さえないものだけれど。客観的に見た場合には価値がなくとも、少女自身に価値があるとすれば、彼女に取っては十分過ぎる理由である。薔薇の茎を折る行為はそれの附加行動でしかなく、また血液を舐る行為をも附加行動に過ぎない。僅かに錆びた扉へと手を掛ければ、それはぎいいという酷く重苦しい悲鳴と共に開く。次に視界に入るは非常に豪華な内装であり、その内装はサン・ロッケ教会を彷彿とさせる。教会内は不気味に思えるほどの静寂に包まれており、ステンドグラス越しにうららかな日和の陽光を受け、中心に位置する石壇造りの祭壇は妖しく煌めいた。――刹那、眩い光により姿を隠していた"影"が浮かび上がる。祭壇付近に、使徒であり猫でもあるその者は存在した。そして、突如として静寂を裂いたものは、未だあどけなさを残す高音であった)…ふあー!おっきーい!棺桶なのー!

(PL:初めまして。遅ればせながら絡ませて頂きます。素敵なお名前、ご職業に胸が苦しい…^q^!稚拙な本体ではありますが、Maze共々、どうぞ宜しくお願い致します+)

109情報屋 ◆sCvpurFS/c:2010/11/17(水) 02:12:40
(p.お久しぶりです。顔出しすらままならない状態でした、白髪の情報屋です。そして久々の書き込みがこんなものになってしまい、申し訳ありません。 唐突ではありますが、情報屋本体である自分はオリキャラ掲示板から一度手を引き、活動を停止する事に決定しました。自分なりに考えての行動なのですが、スレも参加者様も振り回してしまい申し訳ありません。上手く時間が取れない所為で絡むことも出来なかった人が多く居るのが残念で仕方がありません、ごめんなさい。 理由としてはやはりなりきりを楽しめていないことというのが大きいのですが、私情として若干精神的に立て込んでいたりという事もあるようです。こんな理由でスレを脱退するのはどうかとも思いましたが、この状態で絡んだりお話をさせて頂いても逆に失礼なのではないか、と思いました。悪魔でも俺の考えですが…… 結果として返レスすら出来ていない状態でごめんなさい。今まで有り難う御座いました。)

110Rachel ◆M3cnA/s0nE:2010/11/20(土) 02:29:28
>>107 日比野風花
(わたしは今、"ほぼ"人間の少女を探している。それは、決して売り飛ばすためではなく、ましてや取って食うためでもない。拉致していたぶるためでもなく、閉じ込めて生態を研究するためでもない。探偵であるわたしが人捜しをする理由は、ただ一つ。数日前に舞い込んだ、"人間"というカテゴリに属する生き物の探索ではなく、個人を捜し出すという依頼のためである。宛先のみ書かれた茶封筒には、捜し人の写真、見つかった時のみ知らせてくれ、とコメントの書かれた連絡先のメモ、そして、依頼料にしては十分過ぎる額が書き込まれた小切手が一枚。妙だ。これらから、何か訳ありの客ではないかと察せられる。最も、"探偵"にものを頼む時点で大体が訳ありの依頼なのだが―――何にせよ文面だけでは、いくら覚(サトリ)のわたしでも相手の心を読むことも不可能だ。断りの連絡を入れることもできた……が、こうして木の影に身を潜め、こっそりとカメラを構えている姿が示す通り、わたしは仕事を引き受けてしまった。だって、久しぶりに先が見えない仕事なのよ。面白いじゃない!意気揚々と調査を始めること数日、やっとこうしてターゲットを写真に収めることに成功する。見た目から感じられる印象は、"人間"と同じ。けれども先程倒れていた男たちの心を読むに、成程、確かにひ弱だと噂に聞く人間にしては、元気がよすぎるように思われる。ファインダー越しに見る少女からは、"空腹である"という感情しか読み取れない。なんとも、好奇心をくすぐられる展開ではないか。何でもかんでも、すぐに正解がわかってしまっては面白くないもの。依頼人に報告するための写真も撮り終えたし、彼女もこの辺りからそう遠くへは行かないはずだ。首を突っ込むのは、もう少し遅くても間に合うはず。今日の所は、これでよしとしよう。そもそも勢いで森の中まで彼女を追ってきてしまったが、ハイヒールにミニスカートと、動きにくいにも程がある。そう、踵を返そうとしたとき―――ああ、なんということだろう―――数秒前のぼやきが、フラグになるなんて!一歩を踏み出そうとした、わたしの右足。けれども長時間の盗撮行為により、先の尖ったヒール部分は、わたしの思った以上に深く地面に沈み込んでしまったようだ。あっ、と思った時にはもう遅い。そのままバランスを崩し、派手な音と共に地面に崩れおちて)



111Rachel ◆M3cnA/s0nE:2010/11/20(土) 02:34:32
>>110の続き
(p/初めまして* 遅ればせながら絡ませていただきます´` お兄さんが行方不明という設定をお借りして、お兄さんに妹の捜索を依頼された的な設定にしてしまいましたが、大丈夫でしょうか……?問題があれば(問題だらけだと思いますが^q^)違う絡みを考えますので遠慮なくおっしゃってくださいね!よろしくお願いします^^)


>>109 情報屋
(p/了解しました。一緒にお話出来なくて非常に残念です(′・ω・) またよろしければ、いつでも戻ってきてくださいね´`)

112Maze ◆mprSSXO9CQ:2010/11/22(月) 00:42:08

>>75 ウルフさん
早く逃げないと他の人たちが追って――っひあ…!……―っわ、わわ。
(狂喜に湧く街道。群衆の標的が、ワーウルフから人間へと移り変わったということは、言うまでもない。現在賞金稼ぎに最も有効である"人間"なのだから、それは至当たることである。再度鳴り響いた発砲音は、標的と化した人間を仕留める、もしくは生け捕りにする為のものであるということも、また至当たることであった。乾いた音は街道に反響し、消えて行く。銃弾が少女を貫くことはなかったが、発砲音という小さくも大きな存在が、少女を悪戯に急かした。このまま街道へと留まっていれば、銃殺されることは目に見えている。加えて、街道には野次馬や金に目の眩んだ者など、数多の人々が滞っている。再度銃口が火を噴いたとき、関係のない者の身体を鉛が貫いたとしたら。ワーウルフの少女の身体を、鉛が貫いたとしたら。少女の脳裏を、暗く深い闇の如く、悪夢のような想像が蝕む。ぎゅ、と強く目を閉じれば、少女は附き纏う全てを振りきるように震える口唇を開いた。それはワーウルフの少女を急かす言葉であり、喧騒に満ちた街道では、余りに儚い。しかし、少女が言葉を言い終わることはなかった。ぱあん、と乾いた音が少女の鼓膜を擽る。それは遠方から撃たれたものであり、それほど強大な音ではなかったけれど。けれども、少女に取って、発砲音は耳を劈くかに思えた。何故ならば。ワーウルフの少女の肩を、鉛は貫いたのだから。ひう、と落ち着きのない吐息を吐き出すと同時に、少女の薄い口唇からは声にならない声が漏れる。ワーウルフの少女同様、人間の少女の顔は酷く歪んだ。嗚呼、…また、なの。また、わたしの所為で、関係のない人が傷つく、の。わたしが、人間、だから、皆傷つくの。しかし、感傷に浸る間もなく、強い力が自身の身体を覆うことに、少女は気が付いた。それはワーウルフの少女に他ならなく、驚愕・動揺が少女に拡がる。ワーウルフの少女が脚を屈めると、それに伴い人間の少女の身体も堕ちた。束の間、唐突に浮遊感が身体を襲う。無条件反射にて驚愕の声を漏らすが、何分息吐く間もなく木から木へと跳躍しているのである。落下の衝撃で舌を噛めば、少女がすべきことはただ一つだった。振り落とされないよう、ただ懸命に、ワーウルフの少女の柔らかな背中へと腕を回す、それ以外の何事でもない。跳躍により風を切る音が鼓膜を震わせ、少女の恐怖心を悪戯に煽り、ワーウルフの少女が肩を負傷しているという事実が、殊更恐怖心を倍増させる。けれど、彼女は非力であり、今回もワーウルフの少女が居なければ、捕らえられる、もしくは殺害されたことは目に見えている。現在も、こうして、他人に縋ることしかできない。ぐ、と唇を噛み締めた。脆弱たる自身を、誡めるように。―軽い衝撃と共に訪れる地に降り立つ感触。それは二人の少女が生還したことを表し、事態の終息をも示す。緊張の糸を解くようにふう、と息を吐き出せば、ほっと胸を撫で下ろす。安息に表情は緩むが、ワーウルフの少女の言葉により、苦笑を滲ませたものへと移り変わる。ただ純粋に、事実を指摘する言の葉。――「おまえ、よわいんだろ」)

113Maze ◆mprSSXO9CQ:2010/11/22(月) 00:43:08
(>>112続き)
(弱いことなど、とうの昔に自覚していた。今回ワーウルフの少女を助けようとし、助けられたことも、既に自覚していた。けれど、少女は助けたかったのである。根拠など存在せず、ただそれは本能のように少女を襲ったのである。力は持っていないけれど、助けたい。何て滑稽なのかしら!しかし、その思考を忘却させるかのように、ワーウルフの少女からは言葉が放たれる。少女の口元は緩徐に綻び、ふふ、と口を吐き控えめな笑い声が響いた。「おまえのこと、たべるかもしれないのに」緩狼へと近付いて行けば、首へと腕を回し、抱き締める。耳元へ唇を寄せ囁いた言葉は、少女の願望か、それとも。強いけれど、どこか弱いと思える、狼さん。わたしのこと、食べて欲しいの。)
……うん。Maze、弱いよ。何の力も持ってない、ゼイジャクな人間。でも、助けたかったから。理由なんて、それだけで十分なの。……―食べて、欲しいな。Mazeのこと、狼さんに、…食べて欲しい、な。

(PL:ジ/ブ/リのヒロインの様だと…!惚れただと…!恐縮です、わたしは可愛らしいウルフちゃんに溢れるほどの愛情を(ry/Mazeを貰って頂けるだなんて、有り難いです、涙が出ます(←)とりあえずウルフちゃんは俺の嫁…´`)

114Maze ◆mprSSXO9CQ:2010/11/22(月) 02:24:23

>>82 Darrenさん
(大国アルバスを縦に貫く、緩慢に湾曲した街道を、北に進行する最中の出来事である。――ぴんと張り詰めた早朝の清冽な空気と、空と海が溶け合う彼方から今まさに昇り始めた太陽の目移さは、少女の気持ちを晴れやかに沸き立たせた。暗く深い闇に翳るように見えていた世界が、水平に射し込む朝陽によって、明るく塗り替えられて行く。まるで、祝福されたかのような気分さえ覚える、うららかな日和であった。この朝陽を胸に抱いていれば、どこまでも行けるような、そんな気さえした。実際、常に満ちている警戒心を別とすれば、爽快たるそよ風・温暖たる陽射しと、世界の果てまでも行けると思える、酷く快適な道のりだった。空は澄みきり青く、雲一つ見えない。道は土埃が立つほど乾燥しておらず、峠への上り坂が始まるは、未だ遥か彼方である。平坦に続く街道の眺めは非常に雄大で、少女はとても満足していた。急に込み上げてきた望郷の想いも、見知らぬ地を進む、ピクニックのような気分が和らげてくれた。太陽は未だ昇り続けており、朝食までは後少し。とっておきの林檎は―幼少の頃は酸味が苦手だったが、少女はいつしかそれを克服し、今では大好物になっていた―歩いた分だけ美味しく感じられるだろう。贈り物である、綺麗な花弁を想わせる装飾のされた靴も、以前は勿体ないという理由から履くことはなかったが、思いきって履いた途端、一足毎に馴染み、どんどん愛着が湧くようで嬉しくなってくる。自分の踵が大地を叩くリズムに脳髄まで快く刺激され、知らず鼻歌まで出るほど上機嫌であった。靴同様に贈り物である、水の挿入された丸状のペンダントさえ、首にかけておけばいいものを、わざわざ手に取るほどに。揺れる雫を通し、彼方の景色を透かし見る。景色は"水"の色彩に染まり、少女は水底にいるような、不思議な世界を幻視する。それがどうしようもなく楽しく、少女の口唇は温和たる笑みを湛え、頬はきゅっと窪んだ。ペンダントをレンズ代わりに周囲へと巡らせていれば、注意しなければ見過ごしてしまうように思える、小さな脇道。少女の口元は弧を描き、彼女の好奇心を擽った脇道へと歩を進めて行く。辿り着いた先は、細い路地裏。その場は酷く閑散たる場であり、人通りは絶え、静寂に支配された場――否、水音が少女の鼓膜を微かに擽った。音のする方向へと足を進めれば、それに伴いこつん、こつんと靴音が路地裏に反響する。その先に、彼は居た)……―んん?魔女さんみたい、なのー。

(PL:初めまして。スランプにより短文となっておりますが、どうかご容赦下さいませ…!宜しくお願い致します+)

115Darren ◆K6WzWJ/Zds:2010/12/02(木) 20:10:07
>>103Rachel
(ママの作るクリームシチューは最高に美味しい。僕もたまにママが書いたレシピを手本に作ってみるけれど、どうしてかあの味に近づかない。ミルクの分量だってきっちり計って、隠し味だって忘れずに入れているのに。でも本当は知っている、きっと足りないものがある。それはママの僕に対する愛情だ。こんなこと言ったら笑う奴もいるかもしれないが、かつてママは鍋の底を掻き混ぜながら僕にこう教えてくれた。「ダレンが美味しく食べてくれるように願って作るのよ」と。確か僕はこう答えた。「その愛情で僕の嫌いなブロッコリーも溶かしてね」――もうお分かりだろうが、僕が世界一大好きな食べ物はママの作るクリームシチューだ。そして二番目に好きなのが、この喫茶店のアップルパイ。毎日お昼になると僕はこの喫茶店でアップルパイとホットコーヒーを頼む。昼食にケーキ一切れなど足しにもならないと思われそうだが、生憎僕は少食だからそんなことは対して気にしない。誰かが沢山食べないと大きくならないなんて言っていたけれど、大きなお世話、真っ赤な嘘。僕の成長期はとっくの昔に西の空へ旅に出るっておさらばしたんだから。昨日も今日も明日も僕の中では予定通り、喫茶店の一番奥のカウンター席で差し込む日の光に背を向けながら昼休みを過ごす。そしてシナモンと林檎の甘さを存分に満喫した後、午後からの仕事に戻るのだ。自分でルールを作って、その白線に従って一日を過ごすというのは案外面白い。どこぞの学者が「それは単なる自己防衛である」なんてほざいても知ったこっちゃない。自分を自分で守って何が悪いんだ。はっきり言ってしまうと、僕は僕が可愛い。でも生きている限り、そんな感情は皆持っているものだろ?―外から一面ガラス張りの店の中を覗く。いつもは空っぽのカウンター席に何故か、人型の塊があるのが見えた。おかしいぞ、どうして今日はこんなに込んでいるんだろう。緑の瞳を深く被ったフードからちらつかせる。がやがやと賑わう店内の様子を伺いながら、空席を探してみるがなかなか見つからない。どうしたものかと考えに耽ようとしたものの、ただでさえ可笑しな服装をしている僕が店の前でうろついていては営業妨害になってしまいそうだ。それにコーヒー片手に外を眺めるお客さんも不気味がるだろう。以前町を歩いていたらすれ違ったちびっ子に思い切り泣かれたことがある。もちろん僕は何もしていないけれど、肌をローブで覆い隠している格好が怖かったのだろう。長い袖から見せた真っ白な手をガラスに当てる。ひんやりとした感触が指先の体温と混ざり合って調和するのが変に心地好い。コンコン、と無機質のガラスを叩いて向こう側に座った女性に合図を送ると、僕は息を吹き掛けて曇ったガラスを人差し指で撫でた。消えないうちに急いで書いた文字は「相席いいですか」。ちょっとした日の、ちょっとした出会い。壁に阻まれた僕と彼女の未知なる出会いを、彼女は喜んでくれるだろうか/p:遅くなって申し訳ないですorz久々でいつもよりgdgdロルですがよろしくお願いします><)

116Unknown ◆YcZbhVaYW2:2010/12/11(土) 23:59:55
(「人間だ捕まえろ」「何処に行った人間め」、その声が少しずつ遠ざかってそして消えていく。路地裏でもう追っ手が過ぎたことを確認すると黒い布を全身を覆うようにすっぽりと被っていたが少しだけ顔を出す。だが路地を確認はしない、自分は両目が見えないから音や匂い、雰囲気で感じ取るしかない。ふうと安心して息を吐くと、急いで走ったせいでぼさぼさに乱れた腰まで伸びた白髪といつもは後に撫でつけていて、今は乱れている前髪を一度整えてから、黒い布をすっぽりと被る。上手く音や雰囲気で察知して追っ手から逃げているが、このことが長く続くと辛い。現代の時に自宅に居たせいか裸足状態だった、あまり水分の無くなった皮膚と大した肉の付いていない足は寒さと長時間の走りで赤くなって所々小さな擦り傷が出来て痛い。だが逃げなければ捕まる。捕まえられた人間は殺される、いくら老人といえどもこんな見ず知らずの地、いや世界で死んでたまるか。だから、逃げる。足が痛くたって寒くて感覚がなくなったって追っ手が来たら逃げるしかないのだ。人に助けて貰おうなどという考えはとうの昔に犬に喰わせた、人間と分かれば住人は見て見ぬ振りをし、匿ったかと思えば捕まえてつき出そうとする。前には食事に睡眠薬を混ぜられたりした、生憎若い頃に随分とその匂いは嗅ぎ慣れているため阻止はしたが。結局の所一人で戦っていくしかない。物思いから復活し地面に足を下ろせばその冷たさに驚き足を戻す、どうやら雪が降っているらしく少し積もっていた。しかたなく体育座りのように木箱の上に座って体を抱くようにして体温が出来るだけ逃げないようにする。片手でずれたサングラスを直しているとふと木箱の上に手を下ろした拍子に何かに触れる。なんだろうと色々動かしてみると毛むくじゃらの動物だと分かった、しかも2匹。とりあえず大きい方を撫でてみると小さくにゃーと鳴いて冷たく冷えた自分の手にすり寄ってきた、猫のようだしかも親子連れ。そのままじっとしていたがふと子供連れの猫を抱くとそのまま布で前を隠すようにして、見えないが猫の方を見てふっと笑った。手前とわし、にたものどうし)
手前も名前がないのか?……俺もだ、こっちきてからとんと自分が何者かわかりゃしねぇ…ふ、寒いなら一緒に暖めてくれ

(Pl:前々から憧れてはいたのですが今回入ってみました。こっちに来て記憶喪失(現代の過去の一部の記憶はあるが名前と過去の一部がわからない)な奴ですが宜しくお願いします)

117Charles=lapin ◆AUKKRecP3g:2010/12/15(水) 03:36:39

>>72(ウルフ/お返事が遅くなり大変申し訳ありませんでした…!シャルルはウルフちゃんの世話を焼きたい様子ですry)
──俺がりんごのおんなならあんたはやんちゃ狼とでも言ったところか。名前など好きに呼べばいいが、早くここから退散しなければ俺もあんたもあんたの兄上も捕まる。……さっさと行くぞ。
(負傷した箇所に埋めた顔面は血液に塗れており幾粒もの滴と化し滴り落ちる光景は一般市民にとって大きな恐怖を煽るものだろう。現に人混みの一部分を刳り貫いたように輪になる群衆からは周囲からは恐怖に戦慄いた悲鳴が上がり、異様な空気が漂っている。だが一方で喜びに満ちた笑顔を浮かべる少女に悪意はなくただ兄を守ろうとしているだけなのだから、野次馬が勝手に騒ぎを拡大させているという表現が正しい。傍迷惑な話である。男は冷静に現時点から起こり得る展開を分析し一刻も早く立ち去るべきと少女を促せば、自らも付き添うと示唆するように立ち上がった。そこまで節介を焼いておきながら手を貸そうとしないのは男の特徴でもある。この微妙な距離感が崩れないよう意識的に図っているのだから。互いから仄かに漂う血液と林檎という相容れない匂い同士が反発し、鼻腔を刺激する、そんな日常とは遠くかけ離れた昼下がり。一連の騒ぎを我関せずといった態度で見ていたのは喫茶店の出入口に鎮座する看板を銜えたつぶらな瞳を持つ小型犬の置物だけだった)


>>82-83(Darren/背後から失礼します。ご参加ありがとうございます、遅ればせながら絡ませて頂きますね。これから宜しくお願い致します◎)
(不法投棄された木材の山から顔を覗かせると、悲惨な状態の死体が転がっていた。如何なる世界でも影で血腥い仕事を請け負う人物がいるものであると先日偶然立ち寄った図書館で発見した書物に記されていたが、その翌日にこのような光景を目撃することになるなど誰が予想しただろうか。加えてそれを処理するよう部下と思わしき人物に指示を出した人影は、明らかに寸法が合っていない外套に身を包んでいたのだ。後ろ姿を一見しただけでは性別も判断出来ないが、小柄な体型なのか確かである。その怪しげな人影が衣服が濡れるのも構わずに樽に貯水された雨水を掻き回し始めたら、大抵の人物は出るタイミングを逸してしまうだろう。宿が見つからないからといって夜明けを待つ場所を見誤ったと今更ながらに後悔の念に駆られていると、軽く肘が当たった衝撃で壁に立て掛けてあった木片が派手な音を立てて倒れ)――っ!(息を殺し黙ってやり過ごせば良かったものを、咄嗟に口をついて出たのは棒読み窮まりない鳴き声であり)……に、にゃおん。

118名無し:2010/12/17(金) 21:19:48
上げ

119Darren ◆K6WzWJ/Zds:2010/12/17(金) 23:02:29
>>107日比野風花
―…ゴホンゴホン。えーと、この中で死んでる奴いたら手挙げて。なんだいないのか。じゃあ諸君、後片付け宜しくね。僕は熊さんを追いかけるから。いいからランプよこせって
(オルゴールを逆さまに回すとどんな音がする?僕は回したことがないからわからないけれど、きっとバレリーナもシューズを脱いでしまうほど悲惨なメロディなのだろうか。それともネジや歯車が飛び出して、もはや使い物にならなくなるだろうか。どちらにしても、僕は自分で回そうとは思わない。だって僕はお伽話を紡ぐ側より演じる役者の方が好きだからさ。例え操り人形のように自由を奪われたとしても、舞台の上で演じる時だけが自由だと思って踊りつづける。その時はぜひ、くるみ割り人形の「こんぺいとうの踊り」を流してほしい。僕のお気に入りの曲だからね。さあ、今日も幕が開けた。目の前に広がるお話に僕は迷いなく飛び込もう。他の役者はもう待ちくたびれているかもしれない――死を直面にした人を見たことがあるだろうか。僕はもちろんある。僕は死体処理が仕事だけれども、面倒なことに出来損ないの死にかけにもよく出くわすのだ。そういった時が一番厄介で、手当てをしたり病院へ送ったり、まさに営業外のことをやらなければいけない。サービスだかなんだか、残念なことにボーナスは出ない。常識として、放っておくとあとで何を言われるかわからない。死体以外に興味のない僕には、むしろさっさと死んでほしいとしか思わないわけだが(こんなこと言ったら罰が当たるかな)。背中でゆらゆらとランプの焔が燃える。暗闇の中照らされて伸びた影が、何とも不気味さを醸し出している。いやいや、今一瞬影が手を伸ばしたように見えたのは気のせいだ。くるりと振り向いて、僕の後ろに連れ添う部下達から地図を奪い目を凝らした。夜のパトロールとはいえこんな町外れまで見回る必要が何処にあるのか。政府は全く人使いが荒いったら。暗闇でもぎらりと光る、深く被ったフードから覗かせたライムグリーンの瞳を宙に浮かべて辺りを見渡す。どうやら随分遠くまで来てしまったようだ。引き返そうとしたその時、部下の一人が闇の奥を指差した。振り返ってゆっくりと進むと、いきなりブーツの上から足首を生暖かいものに掴まれ「ひぃっ」と高い声を上げてしまった。もともと声は高い方だけれども、この時は飛び切り高かった。茫然と突っ立っている部下達に青ざめた顔で「ぼーっとしてないで早く助けてよ!」と叫ぶ。怖くて下半身が動けない代わりに、ぶんぶんと余るほど長い袖を白旗の様に振ってみせる。慌ててランプを持った男が駆け寄ると、その場に照らされたのは重傷を負った村人達だった。とりあえずゾンビじゃなくてよかった…そっと胸を撫でる。お化けじゃないと分かればこっちのものだ。さっきの怯え様をひた隠すように傲慢な態度になると、足首の手を振りほどいて村人から少し距離を置いた。手当てを始める部下達を眺めながら、僕は仁王立ちしたまま決して手伝おうとはしない。生きてる奴を介護するなんて僕の仕事には組まれていないし、そんな残業は僕が手を下すより下っ端に任せればいいのさ。さて、僕に残されたのは二つ。この地獄絵図の光景をただ眺めながら詩でも読むか、微かに深い森へと続く血のような足跡を辿るか。僕は詩を読むのは好きな方だが、それよりも探偵ごっこの方が好きだったりする。小さい頃、シャーロックホームズの背中を追い掛けたのはいい思い出だ(因みに今も小さいだろなんてツッコミは要らない)。そんな理由だから、後は任せた部下達よ。ひらひらと袖を振ってご機嫌な笑顔を浮かべる。
>>119

120Darren ◆K6WzWJ/Zds:2010/12/17(金) 23:03:57
(>>119続き)
僕なりに探偵を気取っているつもりなのだが、部下の表情が曇っているのは気のせいだろうか。勿論一人で行くのだからランプが必要だ、と部下から取り上げようとしたものの、部下は頑なに取手から手を離さない。それどころか、僕が身長150cmなのを良いことにランプを届かないよう高く持ち上げるではないか。背の低さをからかわれることがどれだけ嫌なことか、またからかうことがどれだけ罪なことかこいつは知らないのだろう。今度その手を使ったら訴えてやるからな…と叫ぶのは心の中だけにしておく。ジャンプして引っ掻くように取り上げると、フードが脱げるのもお構い無しに森へと走り去った。―僕は夜が好きだ。夜は開放的だし、とても静かだから。あの煩い太陽が嫌う夜が、僕は大好きだ―/p:殴り書きみたいな汚い文章ですみません…どうぞよろしくお願いします^^)

>>109情報屋さん
(p:はじめまして、です。以前からこのスレを閲覧させていただいており、貴方様の魅力的なキャラクターに是非お話したいと思っていました。もっと早くにスレへの参加を考えていれば、と後悔です。こう言った挨拶は馴れていないものでなんと言えば良いのか言葉に詰まるのですが…お疲れ様でした。貴方の文章や想像が、誰かの気持ちを動かしたことを忘れないでください。)

121Maze ◆mprSSXO9CQ:2010/12/18(土) 22:56:00

(PL:お久し振りです。こんばんは、Maze本体です。本日はご報告があり、書き込ませて頂いております。大変申し訳ないのですが、自分は一身上の都合につき、スレを脱退させて頂きます。短期間ではありましたが、お世話になりました。皆様のご健康、ご多幸を心より祈っております。ありがとう御座いました。)

122Charles=lapin ◆AUKKRecP3g:2010/12/21(火) 17:14:45

>>109(情報屋)
(/掲示板でのお返事が遅くなり大変申し訳ありません。当方の遅筆具合が甚だしく此方ではあまり絡むことは出来ませんでしたが、わたしはいつまでもPC・PL共にあなたが大好きです。今まで本当にありがとうございました。あなたがまたなりきりを楽しめるようになりましたら、是非とも一緒にお話させて頂きたいと思っています。)

>>121(Meze)
(/スレを立てた当初からの参加者である情報屋さんとMezeちゃんが続けて離脱されるとなると、やはり悲しいですね。短期間でしたが纏まりのある綺麗な描写は憧れでしたし、Mezeちゃんと築いた物語は大切な思い出です(*^^*)年末の忙しい時期にも関わらず挨拶を残して下さりありがとうございます。今までお疲れさまでした。)

123Leviness=Folldoll ◆lTYfpAkkFY:2010/12/23(木) 12:41:34
(pお久しぶりです。ちっこい吸血鬼の本体でございます。長い間顔出しをしていなくて申し訳ございません。自分は今年受験でありまして、そろそろ本腰を入れてきたところで、PCもまともに触れていない状況でした。2月の受験までそれが続くと思われるので、それくらいまでキャラキープを頼んでもよろしいでしょうか。Levinessは自分の館で病気で寝込んでることにでもしといてください。このスレとスレの住人様の健康と幸せを願っております。

124Charles=lapin ◆AUKKRecP3g:2011/01/01(土) 00:13:11

(/皆様明けましておめでとうございますー!
一年って本当にあっという間に過ぎてしまいますよね、毎年正月を迎えたという実感がわきません。卯年にラパンなシャルルを活躍させてあげたいのは山々ですが、今年は受験を控えておりますので、昨年よりも出現頻度は低いと思います。申し訳ありません。
相変わらずのんびりペースの活動になりますが、今年もよろしくお願い致しますね。)


>>92(Caroline/背後から失礼します。遅ればせながらかわいい幽霊ちゃんに絡ませて頂きますねー!によによ!)
(類稀なる方向音痴な男が、雨具も持たず気分に任せて散歩に出掛けたのが運の尽きだったのだろう。降り頻る霧雨が視界を大幅に狭めており、辛うじて認識出来る情報は此処が墓地であるということだけだった。一定の間隔を取り設置された街灯から溢れ落ちる白光が暗澹たる空間に浸透し、より一層不気味な空気を周囲に漂わせている。濡れ鼠と化した男の剥き出しの耳朶が酷く痛む。宿屋に戻る道を探そうとしてもこの視界不良の中では不可能に近く、諦観の表情に歪もうとしたその時、微かだが遠方に人影らしきものが見えた。このような雨天時に墓地に人が居るなど予想もしていなかった出来事であるからか、それに比例して喜びも大きい)――すまない、市街地へ出る道を教えて貰えないだろうか?(口元に両手を添え普段より幾分か低い声色を張り上げる。雨粒が地面を叩く音以外全て排除されたような薄気味悪い濃霧を、男の声が引き裂いた。潸々と世界を濡らす雨は、止む気配がなく)


>>123(Leviness)
(/遅くなりましたがキープ了解しました。また基本的に当スレはどなたも除籍はしませんので、ご安心下さいませ。受験勉強とても大変でしょうが頑張って下さいね。陰ながら応援しております。では本日は本体からのみで失礼致します。お忙しい中ご報告頂きありがとうございました。)

125nanashi:2011/01/04(火) 18:52:36
age

126名無し:2011/01/11(火) 23:10:58
支援age

127Darren ◆K6WzWJ/Zds:2011/01/13(木) 13:17:57
>>116Unknown
(今日はなんて騒がしい夜なんだ。雪を踏み付ける乱暴な足音と、寒さにしわがれた声がなんとも耳障りだ。こんな時間までサービス残業とは、正社員か政府が雇ったアルバイトか知らないがご苦労様と言ってやりたい。住民もそろそろ近所迷惑だと苦情しても良い頃なのに。それだけ国家に盾突くのは恐ろしいことなのか。まあ僕はお子様だから知りませんっと。――仕事からの帰り道、民家の窓から漏れた光を頼りに進んで、積もった雪を波飛沫のように蹴り上げる。僕は動物みたいな耳も尻尾生えてないし、魔法が使えるわけでもない。下手をすれば人間と間違えられることもありそうなのだが、そんな心配を無用にするために国家の職員バッジを肌身離さず持っている。それに在職中の奴らなら一度は、嫌われ役の仕事の噂を耳にしたことはあるはずだ。最近ではまた誰かがろくでもない噂を流しはじめた。なんでも持ち帰った後に食べてるとか、実験に使ってるとか…そんなこと言ったら死体に失礼だろう!あとベジタリアンの部下にもね!例え上司の命令だとしても、僕の見ている範囲では絶対にそんなことさせないつもりだ。なんて、仕事の不満と怒りを込めて蹴り上げた地面の雪は、よりいっそう宙へ舞い上がって輝いて見えた。きれいな雪求めて、足跡ばかりの大通りを避けながらあまり人が通らない路地裏へと入っていく。すると木箱に小さくうずくまった人のようなものがだんだんと視界に現れてきた。この寒さの中裸足でいるとはなかなかの強者だ。痛々しいほど赤くなった肌は見ているだけでこっちが震えてしまう。きっとこの人はさっきの奴らが探していた人間なんだろう。猫は人間によく懐く。僕らなんかよりもずっと。)
そんなところじゃ見つかるのも時間の問題だね。5ドル賭けてもいいよ、後10分もしないうちに見つかる。…でも僕に着いて来れば、朝日が拝めるまでは保証するけど
(自分でもお節介だと思った。でもこんな綺麗な雪を、血で染めるのは少し気が進まなかったし。それに今この人が死んだら、僕の仕事が増えるだけだし。別に同情とか、そんなものじゃない。たまには一人じゃない夜も、過ごしたかったから、ただそれだけだ/p:お返事が遅くなってすみませんorz憎たらしい奴ですが、どうぞよろしくお願いします^^)

128Darren ◆K6WzWJ/Zds:2011/01/13(木) 13:23:51
>>117Charles=lapin
――ネコ!ねこねこねこね…あれ……ねぇ、猫見なかった?
(朝の澄み切った空気はひんやりとしていてすごく気持ちいい。きっと人間臭い哺乳類は皆箱の中で窓も閉めきってしまうから、悪い二酸化炭素も外に出ないのだろう。箱の中に住むなんてよく考えると変な話だが、事実僕もその一人だ。なんてつまらない生き様なんだろう。町中に散らばった箱ぜーんぶ、燃えるゴミの日にまとめて出したいくらいだ。体重をかけた樽から身体を離し、手についた水滴をはらう。そういえば気づかないうちに随分と爪も伸びきってしまった。そろそろ切らないと猫みたいに誰かを引っ掻いてしまうかもしれない…じっと手先を見つめていたその時、僕の背中のそのまた奥の狭い曲がり角からいきなり物音がした。びくり、と反応しては振り返ってみる。誰かに見られては困るからとフードを被り直して、いつも通り薄暗くなった視野に瞬きの作業。少しずつ近づいていこうとした僕の耳が聞き取ったのは、確かに猫の鳴き声だった。またびくり、と肩を震わす。猫という名詞をひたすら唇に乗せながら急いで角を曲がったその先に、何故か在るべき姿は見当たらなかった。神様の悪戯だろうか。だとしたらつくづくムカつく奴だ。そして目の前の男は猫の代役なのだろうか。だとしたら神様は…謎だ。とりあえずここは気軽に話し掛けるべきだと、誰に言われるわけでもなく直感に従った。もし相手の返事がにゃあだったら、何も見なかったことにすべき。それは僕のためにも、彼のためにも。/p:絡み感謝です!まだまだ未熟な上お返事もお待たせしてしまうことがありますが、こちらこそよろしくお願いします^^)


>>121Maze
(p:前々から、Mazeちゃんのファンみたいなものだったのですが、最後までお話できないままにこのような形で終わってしまうのが悲しいです。願わくば、Darrenと良いお友達になってほしいと夢見ていたのですが…なんかすごく恥ずかしいことを言ってしまいましたね、すみません。今までお疲れ様でした)

>>125>>126
(p:自分なんかが挨拶するなんて本当おこがましいんですが…支援、ありがとうございます。期待なんかされる方も居るとは思えない地味キャラですが、地味なりに頑張っていきたいと思います、では失礼しましたっ)

129Unknown ◆Yk9Pufb6Aw:2011/01/13(木) 15:30:48
>>127Darren
――そうだな、いつかはさっき探してた奴らが戻ってきて見つかるだろうな。その賭けは確実に手前の勝ちになるだろうぜ…ついて行きたいのは山々なんだけどなあ…こっちに来てからちいとばかし警戒することを学んでな、手前の名前はなんだい名無しさんよ。
(大通りの方からは騒がしい声と雪を踏みしめた音が聞こえてくる。視覚の代わりに人よりも発達した聴覚はその音も異常に拾って少し耳が痛くなる。もぞりと少し動けば胸の中にいる猫が小さく鳴いた、少し布の間から風が入って寒かったのだろうかキチッと抱き直して小さく白くなっているだろう息を吐く、足はまだ冷たいままだけれど胸の辺りに猫がいるからか胸の辺りは温かい。――ふと路地裏に近づく足音を微弱ながら感じ取った、先程の追っ手がもう来たのか、だがそんな気配は感じなかった。これは寧ろ別人の気配だ。足を下に下ろして警戒するが小さな石などで軽く傷ついた足が雪の寒さで痛む、表情にはそういう素振りは見せず相手の方へ顔を向けた。話の感じからして同じ人間ではない、ぱっと容姿を見れば何となく違うと分かるのだろうが生憎の所自分に相手の容姿を見ることは叶わない。相手の言葉にククッと小さく笑うとその通りと答える。現に此処にいれば相手に言う通りすぐに見つかる、見つからないに賭けても結局は相手の勝ちだ。猫を逃がして立ち上がると頭に被っていた黒い布取り、ローブのようにまとわせる。風で白くなった髪が揺れた。相手の目を見えはしないがしっかりと捉えると口許を笑みで歪ませたまま、指を指し名を名乗れと言うのだった/Pl:絡んで頂き有り難うございます^^こちらも素直じゃない奴ですがよろしくお願いします)

130Darren ◆K6WzWJ/Zds:2011/01/31(月) 23:24:44
>>129Unknown
名無しじゃないよ、ダレン。良い名前でしょ?パパがね、この名前が好きで付けてくれたんだ。…君の名前は?
(突き刺さるような寒さと風に、被っていた黒いフードがうごめく。じっとしていると凍ってしまうか、頭に雪が積もって雪だるまになりそうだ。路地に並ぶ民家の四角い窓からは電球の光や家族の団らんが洩れだす。少しだけ羨ましいと思ったけれど、すぐに視線を相手に戻した。「警戒なんてしなくていいのに」、口から出そうになってそのまま飲み込んだ。本当のところなら僕のこの嘘をつけない純粋な瞳を見て信用してもらうところだ。だが初対面に赤毛を見られたくない、という理由で深く被ったフードを取ることは無かった。確かに、人間の敵である国家内部の僕を警戒するななんて言うのがおかしいだろう。僕の胸元に付けたバッジに相手はまだ気づいていないのだろうか。それともなにか他の理由があるのだろうか。諦めがちに一歩後ずさった時、急に立ち上がった相手の白い髪に気づいた。さらさらと流れる光景はまるで粉雪みたいで、とても美しいと思った。と同時にすごく羨ましくも感じた。僕もあんなに綺麗な髪色だったら、惨めな思いなどせずに済んだかもしれないと。少し見とれている間に、気づけば細い指先が僕を突き刺していた。名無しだなんて失礼だな。むっとした表情を見せて、強い口調ではっきりと名前を発する。僕は自分の名前を気に入っている。だってパパとママが付けてくれたものだから。この名前は僕が二人から愛された唯一の証拠、誰も奪うことのできない形なのだ。少し首を傾げて相手の名前を尋ねると、白い息が空へもくもくと上がった/p:いえいえ、魅力的なUnknown君を見て絡まずには居られなかったので^q^白髪大好きなのできゅんきゅんきましたvV)

131Unknown ◆Yk9Pufb6Aw:2011/03/04(金) 16:59:14
>>130 Darren
ダレン、ね。まぁいい名前なんじゃないか?…俺ねぇ……親が付けてくれた名前なんてこっちに来てから覚えちゃいねぇな……まぁUnknownとでもよんでくれ
(吹きすさぶ風は最低限の脂肪さえあまり付いていない老いた体から容赦なく体温を奪う。民家の窓からは電球の光や家族の団らんの声が洩れ現代でもこっちでも家族の様子は同じなのだなとしみじみと思う。自分も昔、大分昔だが家族仲の良かった時代もあるから少しだけだが今聞こえてくる団らんの声も羨ましく思う。相手のことを名無しと呼べば相手は強い口調で自分の名前を発した、それだけ自分の名前に愛着があるのか良い名前でしょと聞いてきた。相手の名前を相手が言った後繰り返して言えばふっと笑って答えた、良い名前とは思うが決して良い名前だなんて言ってやるものか。ふと相手は首を傾げて今度は自分の名前を聞いてくる。名前、自分のほんとうの名前、そんなのこっちに来てから忘れてしまった。忘れる気なんか無いと思っていたのに何かの衝撃で忘れてしまった、それは他の人からしたら酷く悲しいものなのだろうが不思議と自分は悲しいとは思わなかった。何故かは知らないが。頭を掻くと取り敢えず名前入っておかなくてはと思い悩んだ結果「Unknown」と名乗るのだった。どうせ名前がないのだからこんな名前でも良いだろう/いやいやー全然魅力的じゃないですよ!こちらも赤毛なDarren君にキュンキュンです^^←)

132名無しさん:2011/03/26(土) 20:50:50
あげ

133 ◆sCvpurFS/c:2011/05/07(土) 02:04:56
(男は、確かにこの世界に存在していた或る男であった。しかし彼は既にこの世界には存在しておらず、この世界の地を踏んでいる男は彼であり彼ではない。人間達が別の時空に居るように、彼もまた別の時空に存在していたのだ。――陳腐な表現を許されるのなら、“別の時空にいるもう一人の自分”と言えば解りやすいだろうか。この世界とは全く違う世界で生まれ育ち生きてきた堕天使の男は、例え白い髪も血のようにくすんだ赤い瞳を持ち合わせておらずとも、直接的な名を持つ殺し屋であったとしても、確かに“情報屋だった”のだ。――――崩れ落ちた廃屋の屋根の上に彼は立っていた。吹いてきた風に臀部の当たりまで伸ばした黒髪が揺れ、脛の辺りまでと丈の長い黒革のロングコートがばさりと鳥が羽ばたくときのような音を立てる。時刻は深夜、月明かりだけが地上を照らす頃。男は顔にかかる長い前髪を手で払い、長い睫毛に縁取られた黒い瞳で夜闇を眺めた。情報屋とは同一であり非なる者である自分が“鴉(レイヴン)”としてこの世界の大地を踏むのは――実際は屋根の上に乗っているのだが――初めてのこと。こちらの世界で今何が起こっているのかが気になって購入した新聞は、黒く塗られた爪を持つ青白い手に握られていた。襟や裾に黒いボアの付いた黒革製のロングコート、黒いブーツ、黒いスラックス、全てを闇の色で纏めた男は黒い口紅を引いた唇で、ぽつりと言葉を紡ぐのだ。
――……分からない、な。
(何もかも。そう、何もかもだ。何でこの世界に人間が居るのか、何でこの世界には情報屋である筈の自分が存在していないのか、何で何で何で何で何で――そこまで考えて、男は緩く頭を振る。こんなことを考えるよりなら、この目でこの世界を見て、じっくり堪能すればいいじゃないか、と。両の腰に差した刀と背中に背負った大量の刀、風に煽られて広がる長髪。月明かりに照らされて映るその姿は、巨大な鴉にすら見えるものだった。)

(p.皆様、お久しぶりです。以前このスレに情報屋として参加していた者です。あれから半年ほどの時間が経っていますが今までどうしてもこのスレが忘れられなかった為、また戻ってきてしまいました。まだまだ完全に余裕ができたぜとは言いづらく返レス速度も亀になりがちになると思われますが、こんな出戻った自分を受け入れて下さるなら、また皆様とお話ししたいと思っています。その時のため、ソロルじみた絡み文を投下致します。失礼しました。)

134Unknown ◆Nmo3E8TCP6:2011/05/21(土) 00:03:27
>>133

――誰かそこにいるのか?それとも喋る鴉か?
(宵闇の街外れを歩くのは白髪のサングラスをかけた、黒ずくめの男。青年とも言えず中年とも言えない体つき、いわば老体の男は裸足で行く当てもなく歩き続ける。彼にはこの街…いやこの世界そのものの土地勘がない故歩き回って誰にも見つからずにゆっくり休めるところを探すしかないのだ、それも風任せだが。男は所謂「異世界」から来た「人間」だった、この世界で人間という種族は狙われる存在。とにかく逃げて誰にも見つからないところを探さなくてはならない……だが男にはもう一つ秘密があった。――男の目は若い頃の傷で永遠に闇に覆われてしまったのだ、光さえも全く映さない真っ暗な宵闇の世界。恐ろしいと思ったことはない、既に男は見えずとも気配で人を簡単に避けて歩けるようになっている、それにそのせいか聴覚も異常に発達した。嘆くようなことはない。ふと、ある廃屋の前を通りかかると人の気配を感じた。いや人間ではない、何かの種族だろうか。ぴたりと立ち止まり相手はいる方向を見上げれば相手にも聞こえるような声で訪ねるのだった)

(p:初めまして、Unknownと言うキャラの本体です。絡み文に絡ませて頂きました!久々でロルもグダグダですがどうかよろしくお願いします!)

135名無し:2012/01/05(木) 23:49:19
支援上げ!
また活気が溢れることを祈ります

136Maze ◆mprSSXO9CQ:2012/07/17(火) 19:23:20

(p:ご無沙汰してしまいました…!また皆さんとお話したいなあ、と思いましたので、再度お邪魔させて頂ければと思います!´`*
時間軸等の関係を考慮して、差当たりCharlesさんにお返事したいと思います!それに伴い、以前の文章を遡ったのですが、随分と様変わりしたものです。成長したのか、判断し兼ねますが…!稚拙さに恥ずかしさが…!)


>>101 Charles
(p:以前の文章を遡りはしましたが、恥ずかしさに負けたよ…!(^ω^)断念しました、無念!内容が矛盾しているかもしれませんが、目を瞑って頂けたらと思います!
お花畑な文章になってしまいましたが、雰囲気というか…!Charlesさんに丸投げしてしまったというか…!)

(眠れる場所を探しては朝を数えた様に、林檎を齧れる場所を探しては昼を数えた。けれど、夜を数える必要は無いのだった。街は恐怖に蹂躙されていたけれど、わたしのお隣だけには優しさが存在したのだから。傷を舐める様に、彼の指先に口唇を触れたところで、傷痕は瘡蓋にはならないのだろう。わたしは愚かだったから、Liarは愛に飢えているのだと認識した。掌は狭隘なのだと認識しなかったから、Liarを掬えなかったのだった。硝子は、割れてしまいました。夜を数えて、何日になるだろう?観衆の視線は、不躾にぎらぎらと煌めいていた。雑踏に紛れた標的を捕獲しようと、群れを成した蟻達は、追跡を始めたらしい。恐怖に足が竦むけれど、疾うに退路は断たれているのだから、と苦笑を滲ませた。表通りを離れ、裏路地の奥底に潜る。息遣いは乱れ、走行はふらふらと覚束無い。引摺る様な、不規則な動作は疲労感を覗かせていた。瞬間、静止と違和感と驚愕と動揺と既視感と――視界が傾き、緩慢に躯が崩れた。嘘は嫌いだから、彼は嫌いだわ。彼の言葉は嘘だから、首を絞めたのかしら。嘘だわ、首を絞めたのは、だあれ?彼は彼なのだから、嘯いた。彼は、彼に、彼を、彼は間違いだわ。ふわふわと意識が弛んで、無意識に言葉を棄てた)
、ふあ…!――嘘、だわ。嘘なの、嘘だから、…ほんとに?ほんとの、ほんとに、怒らない?約束してくれる?
(目蓋の裏側には、鮮明に彼を覚えている。けれど、現実と理想の境を損なってしまっては、夢路などは存在しないに等しい。彼の眦は、彼に酷似している。彼を愛しているなんて、滑稽だと思いますので、彼は怒らないのです。小首を傾げて、口唇を狐さんに歪めて、約束を乞いたいのです)

137Charles=lapin ◆AUKKRecP3g:2012/07/18(水) 23:26:06

(/お久しぶりです、トリップ合ってるか自信がないシャルルの中の人です。
かなり長期間放置してしまいましたので、申し訳ありませんが一旦レス蹴りさせて頂き、現在スレにいらっしゃるめいずちゃんのレスを返そうと思います。
またスレに活気が戻ることを祈ってます…!!)


>>136 Maze
(/ふおおおめいずたん!!本当にめいずたんだ!!俺の嫁!!待ってた!!(^ω^≡^ω^)
こちらこそロルが短くて申し訳ない…早く調子取り戻したい(´;∀;`))

(白昼の路地裏で、女装した男と人間の少女が対峙する、非日常的な光景。何とも言い難い雰囲気の中、少女はこれ以上逃げないと悟った男が、人差し指を小さく揺らし発動した魔法を解いた。盛り上がった土が元通り平らに均される。首筋をしっとりと濡らす汗をターコイズブルーのストールで拭いながら、相手の問い掛けに頷く。磨耗したピンヒールの踵を鳴らして歩み寄り、相手との距離を詰めると、膝を屈めて目線を合わせる。小さな身体に幼い口調。「まだ、いきていたいの」。先程の言葉が脳裏に蘇る。──やはり、この少女には興味が引かれる。微かに弧を描いた唇で、男は名乗り、そして問うた。世界が少しずつ、けれど確かに、動き始めていた。)
…ああ、約束する。むしろ何故、俺があんたを怒らねばならない。──俺はCharles、あんたの名はMazeでいいのか?

138Maze ◆mprSSXO9CQ:2012/07/20(金) 12:42:40

(p:夏休みになったよ!うわあい!すいか!かきごおり!体調面を配慮して、冷房の酷使は控えてね!)


>>137 Charles
(p:性格迷子なまぜだよ(^ω^≡^ω^)しゃるるさんは俺の嫁のまぜだよ(^ω^≡^ω^)
電波な文章になってしまいますが…!文章の長短よりは、密度というか、質の高いお話が出来るといいね!)

皆、わたしを怒るの。けれど、構わないのよ。怒らないなら、しあわせ、なの!
(彼の言葉に、ふわりと緩慢に微笑むと、言葉を紡いだ。あどけないそれは、ひそりと囁かれて、融けてしまった。罵倒は戒める様に、わたしに刺さる。批難は首を絞めて、わたしを殺した。けれど、彼が怒らないと約束するのなら、構わないのだった。飴を舐めている様に、甘いから、しあわせなの!ふわふわと無意義に微笑んだら、彼のお名前を反芻した。とびきり甘いそれをなぞる。口触りの良いそれもまた、飴を舐めている様に甘いのだから、しあわせなのかもしれなかった。しあわせを嚥下したら、お腹が膨れてしまうけれど、空腹は寂しいからお嫌いよ。彼の口唇に形作られたお名前に、正解だと頷いたら、笑窪をきゅっと窪ませた。ふと、脳裏を掠めた記憶に、首を傾げる。唐突に出現した障害物。彼が指を揺らした途端、均された地面。まるで、魔法の様だと思う。さしずめ、彼は魔法使いさんに違いないのだろう。毒林檎は持っていない様だから、素敵な魔法使いさんなのかしら?)
Charles!素敵なお名前なのー!…ね、Charlesは魔法使いさんなのかしら?

139 ◆gWL0GgJsDw:2012/07/26(木) 23:57:06
(p:初めまして。隣国の王子という設定で参加させて頂いても宜しいでしょうか…、前々から気になっていたので…)

140Charles=lapin ◆AUKKRecP3g:2012/07/27(金) 00:51:36

>>139
(/もちろん大歓迎ですよ。本体共々楽しみにしていますね。)

141Joker ◆gWL0GgJsDw:2012/07/27(金) 12:40:15
(p:>>139の者です。随分と悪趣味な王子になってしまいましたが、宜しければ仲良くして下さい´・ω・`/寝惚けて文章ぐだぐだになってますが、その辺はお見逃し下さい!)

(歩く度に揺れる金色の毛髪。揺れるのは足取りが軽快だから、はたまた当人の髪が軽いからか。理由は前者である。そして、足取りが軽快な理由、それはその手に乗っかっている真っ白な骨。しかもそれは頭蓋骨で。綺麗な頭蓋骨を手にし、首筋を覆う髪を揺らしながら喜悦した様子を見せる、齢二十後半の青年は名をJokerといった。アルバスの隣の小国の王子であるが、次男でありしかも放浪癖があった為に王位継承権を剥奪され、今ではただの遊び人と化している。その遊び人である青年は、現在顔見知りの同じ趣味を持つ人物の家を目指していた。その人物が住む家は小高い丘の上にあり、しかも行く手には深い森がある。今、青年はその森林を歩いている最中だ。薄暗い森を骸骨片手に進む、王子の身なりをした青年。何ともアンマッチすぎる組み合わせじゃないか、青年は立ち止まって急に声を上げた。鮮やかな翠緑色の瞳を手にしている頭蓋骨へと向ける。嗚呼、何て君は美しいんだろう。何も話さず、動かず、ただ僕の手中でじっとして、寄り添ってくれている。だから、僕は君が好きだよ。両手で高く掲げて見上げながら、歪んだ笑みを浮かべる。それから骨をきつく、きつく抱き締めて恍惚とした表情で呟いた。嗚呼、愛しい――。口に出されたその名は、彼のフィアンセの名前。何度も何度も、噛み締めるように呟いてから、額にそっと口付ける。冷たい。熱を持った彼女はもう居ない。けれども、不思議と出てくるのは涙では無く溢れんばかりの笑みで。骨と化した彼女をしっかりと落としてしまわないように抱き締めながら、再び歩き出した。ねえ、貴方にも見せてあげます。この、美しい僕の婚約者を。これから向かう家の人物に脳内で話し掛けながら、その人物の反応を想像しながら、頬を緩めた。きっと彼も喜んでくれるだろう、何故なら、彼は死体が、骨が好きだから。――そう、僕と同じで)

142Maze ◆mprSSXO9CQ:2012/09/30(日) 21:53:57

(p:ご無沙汰しております!秋の訪れを感じているMaze本体です。お陰様で本日も元気です…!
以前の文章を遡ったのですが、矛盾等を発見してしまいました。設定を統一する為に、>>136以降の設定を主軸としたいと思います。もうしわけありません!)


>>141 Joker
(p:初めまして。抽象的な文章でもうしわけないです(・ω・`)宜しくお願い致します!)

(退屈を蹴飛ばして、欠伸を噛み殺す。潰れかけのスコーンに齧りつくと、味わう間もなく、無遠慮に嚥下した。口元を汚している食べかすを大雑把に払って、指先を舐める。あまくて、にがくて、へんなあじ。けれども、彼はこの味を好んでいた。彼の好きなもの、愛しているもの。数字、計算、探偵さん、車掌さん、郵便屋さん、楽譜、指先、線路、お掃除、お砂糖、お菓子、微睡み。数えきれない程のそれらは、別段、特別というわけではなかった。けれども、彼が愛しているというだけで、それらは特別になった。彼の好きなもの、愛しているものを、わたしは好きになり、愛を捧げた。けれども、同時に嫌悪したのだった。彼の愛を無条件に食べるなんて、ずるい!日常は色付いた。彼の特別になることは出来なかったけれど、構わなかった。絵本の妖精さんは、わたしに囁いた。あいすれば、あいするほどに、かれはしらんぷりするわ。絵本には、道徳は説かれていたけれど、愛の行方は描かれていなかった。時間は無情にも彼を浚った。わたしが愛した彼はどこにもいなかった。硝子の割れる音がした。彼は過去に成り下がってしまった。ああ、なんて、かなしくて、さみしくて、よろこばしいことだろうか。日常は色褪せた。けれども、絶えずに時間は流れるのだった。永遠を蹴飛ばして、刹那を噛み殺す。潰れかけの愛に齧りつくと、味わう間もなく、無遠慮に嚥下した。口元を汚している食べかすを大雑把に払って、指先を舐める。あまくて、にがくて、へんなあじ。愛は、滑稽で、退屈で、不思議なものだったけれど、いとおしかった。鬱蒼とした森にお似合いの円形の湖は、閑散と佇んでいた。とぷり、と水面に下半身を沈める。水気を孕んだワンピースが、青白い肌にへばりついた。背中を丸めて、水面に顔を近付ける。水面に映る、にんげん。ぱさついたダークブロンドの髪と、猫目なアイボリーの瞳。隈と、華奢な肩と、痩せこけてしまった四肢。不健康なにんげんは、深紅の口唇を歪めている。「          」彼女の口唇が緩慢に動いた。音はなかった。ことりと首を傾げると、森の王子様を視界に捉え、微笑んだ)
……んん?王子様、骸骨さんとはお話出来ないのよ

143Maze ◆mprSSXO9CQ:2012/12/27(木) 02:30:27

(さよならの魔法は失敗してしまったけれど、構わなかった。彼を忘れてしまうということは、兎さんにお別れをするということなのだから。仕方のないことなのだろうなあ。まるで、飼われているかのように、彼には自由がなかった。箱庭は狭隘だったから、彼は息を潜めた。飼主は彼に玩具を与えた。彼は秘密を砂に隠した。見守られているのか、見張られているのか、不明瞭な判断は彼を殺してしまったけれど。選択肢は限られていたのだろう。彼は、唯一を選択しただけだった。けれど、わたしは彼を蝕む感情さえも愛おしかったから。あのひとに、ただ、しあわせをあげたかった)兎さんがいなくても、ごはんはおいしいのよ。よるには、ねむれるのよ(さよならの魔法は失敗してしまった。墓石に一粒の真珠が零れる。ひとつの瞬きは、睫を濡らした。墓標に触れる。無機質な感触は、彼の残滓を浚った。わすれたくなんてないのになあ。けれど、わたしは、あなたをわすれてしまうのよ。記憶は薄れて、色褪せる。どうか、あなたをわすれてしまうわたしを、ゆるさないでください)

(PL.おひさしぶりです。生存報告を兼ねて、ソロルを投下させて頂きます。入試を控えているため、出現頻度が低くなると思われますが、のんびりと活動出来たらなあ、と考えております!)

144 ◆W3o5oSU1Kk:2014/01/12(日) 23:30:25

(p:今更ながら参加するということは可能でしょうか?)

145 ◆1PjUdYJAlE:2014/01/12(日) 23:37:49
今更ながら無理です

146Charles=lapin ◆AUKKRecP3g:2014/01/13(月) 01:26:51
>>144
(pl:今晩は。懐かしいスレが上がっていて驚きました。勿論、構いませんよ。当スレに於てPFの提出は必要ありませんので、ソロルの投下をお願い致します。※荒らし対策にsage進行して頂けると大変有難いです…!)

148 ◆sjehs7tfE6:2014/01/13(月) 19:37:51
あげでお願いします。

149Y.Y ◆dUsGmRGkxw:2014/02/09(日) 17:13:51

――金額に見合ったサービスしかしません、って最初に断わっておいた筈なんですケド。首を縦に振っておいて終えた後に文句言うだなんてどういう神経していらっしゃるんですかね。嗚呼、このくらいの金なら最高のサービスをしてくれる、と。そう、考えたワケですか?…ふは、余り俺を安い男と思わないでくださいね。あなたが思うよりも、俺は高貴で低俗なんですよ。もし、このまま話し続けて解決しないようであれば俺の方としても少々手荒な手段を使うしかありません。…宜しい、今回は見逃しましょう。それでは失礼。
(ちりりと胸の奥を焦がすような細い明りが蛇の目に酷似した黄色の瞳に突き刺さって意図せず細めた。路地裏。大海の一滴ばかりしか日光の届かない其処は、独特の饐えた臭いが充満して息の出し入れすら困難にも感じられはするけれどその窒息感がどうにも堪らない。数少ない所持品の一つである懐中時計を尻ポケットから取り出し、差し込む白に翳してみれば今が朝方――それも早朝――だという事を知る。待ち人は未だ来ず。殺し屋として生き始めて早十年が経ったか。その節目の日に依頼を持ち掛けてきた老人はしわがれた声で、ターゲットと報酬金額を伝えてきた。平民が聞けば驚嘆するような金額ではあったけれど、政府お抱えの暗殺者である己に頼むからにはそれだけでは不足が多すぎた。一応、と断りの文言を薄い唇に乗せては相手側の了承を得て、指定された日にターゲットの元へ。あの金額なら、殺すまでもいかない。ナイフで肩口に一突きだけかましてすぐその場を後にした。案の定標的は、家の者によって助けられ一命は取り留めたけれどその事について依頼者が立腹したとの事で本日呼び出される破目になり、現在こうして待ち合わせ場所であるこの路地裏へと参上した。血を被ったように赤い髪を右側だけ耳へ掛ければ、建物の冷えた壁に凭れて呼気を逃がした。時折耳に届く嬌声をバックミュージックとしながら、ファー付きの黒いモッズコートの今一度正した。そうしていると、二度目の顔合わせとなる老人が怒りのオーラを纏いながら姿を現し、片手の杖の先を突き付け自分なりの文句を嗄れた声に絡めながらぶつけてくる。一通り告げ終えたらしく口を閉ざした相手を蛇が蛙を睨むように、数秒眺めては口元に三日月を描いて黒いマニキュアが塗られた人差し指を立て冒頭をよく回る口で話し続けていく。懐に常備してある銃を取り出し差し向けられている杖の先を横目に一歩大きく踏み込んでやおら相手の顎下へ銃口を突き付けては、先程の悪意に満ちた笑みと打って変わり柔らかい好青年らしい笑みを向けた。青褪めた相手がよろめき後退り、喚呼を上げつつ尻尾を巻いていくのを瞬きもせずに目で追った。そんなに大きな声を上げたら、お愉しみの彼女らが困っちゃうでしょ。一度止んだ甘い声に喉の奥でくつり、笑みを零せば腰元のウエストバックから純白のハンカチを取り出し銃口を拭う。序にと弾薬、ナイフの個数を確認してからハンカチを仕舞い込んだ。ブーツの踵が音を立てる。また新しい朝が始まる。路地裏から抜け出て、活気に満ちていく人垣に一瞥くれ、すらりとしたその身体を冷ややかな外気へと曝し、コートのポケットに乱雑に突っ込んであった煙草と簡易ライターを取り出し着火しては口に咥えながら茫乎と思う。――そろそろ俺も歳かな、なんて。三十を超えた知り合いに告げたら拳が飛んできそうな思いだ。)

150Y.Y ◆dUsGmRGkxw:2014/02/09(日) 17:14:43
(p:初めましてー!スレの世界観に惹かれて参加してみたくなり、書き込ませていただきました。久々のロール回しということで、意図せず確定やら皆様から好かれないロールやらを回してしまうやもしれません。その際は馬鞭を打つように指摘してくだされば、と`・ω・´!/ロール内表現では上手く伝わらなかったと思うのでざっくり紹介しておきますと、メデューサの子供であり、政府に雇われている殺し屋さんです。読みはわいわいですが、あんまりわいわいしません。主に人間を狙いますが、いっぱいお金貰うと人間じゃなくとも狙います。狙い撃ち!お金大好きわいわいですが、何卒宜しくお願いします。素敵スレに見合うようなロールを回せるよう頑張ります^ω^!)

151Y.Y ◆dUsGmRGkxw:2014/02/09(日) 19:17:37

(p:台詞を最初のまま貼り付けていた事に今更気付くという罠…。ロールと台詞合ってなさすぎて顔真っ赤です。台詞のみ正しいものを下記致しますので、上の台詞は無かった事にしてください…。無駄レスすみません。)


――金額に見合ったサービスしかしません、って最初に断わっておいた筈なんですケド。首を縦に振っておいて終えた後に文句言うだなんてどういう神経していらっしゃるんですかね。嗚呼、このくらいの金なら最高のサービスをしてくれる、と。そう、考えたワケですか?…ふは、余り俺を安い男と思わないでくださいね。あなたが思うよりも、俺は高貴で低俗なんですよ。もし、このまま話し続けて解決しないようであれば俺の方としても少々手荒な手段を使うしかありません。…アラ、逃げちゃった。ジジイはジジイらしくすっこんでれば良かったのに、ね。

152Maze ◆mprSSXO9CQ:2014/05/01(木) 01:21:25

(pl:ご無沙汰しております!ふと思い出したら皆さんに会いたくなってしまったので、来てみました!ひとはいるのだろうか!あげてみます!)


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