>>130 Darren
ダレン、ね。まぁいい名前なんじゃないか?…俺ねぇ……親が付けてくれた名前なんてこっちに来てから覚えちゃいねぇな……まぁUnknownとでもよんでくれ
(吹きすさぶ風は最低限の脂肪さえあまり付いていない老いた体から容赦なく体温を奪う。民家の窓からは電球の光や家族の団らんの声が洩れ現代でもこっちでも家族の様子は同じなのだなとしみじみと思う。自分も昔、大分昔だが家族仲の良かった時代もあるから少しだけだが今聞こえてくる団らんの声も羨ましく思う。相手のことを名無しと呼べば相手は強い口調で自分の名前を発した、それだけ自分の名前に愛着があるのか良い名前でしょと聞いてきた。相手の名前を相手が言った後繰り返して言えばふっと笑って答えた、良い名前とは思うが決して良い名前だなんて言ってやるものか。ふと相手は首を傾げて今度は自分の名前を聞いてくる。名前、自分のほんとうの名前、そんなのこっちに来てから忘れてしまった。忘れる気なんか無いと思っていたのに何かの衝撃で忘れてしまった、それは他の人からしたら酷く悲しいものなのだろうが不思議と自分は悲しいとは思わなかった。何故かは知らないが。頭を掻くと取り敢えず名前入っておかなくてはと思い悩んだ結果「Unknown」と名乗るのだった。どうせ名前がないのだからこんな名前でも良いだろう/いやいやー全然魅力的じゃないですよ!こちらも赤毛なDarren君にキュンキュンです^^←)