【過ぎ行く】オリキャラで日記を書こう【日々】

52：Darren ◆K6WzWJ/Zds：2011/01/12(水) 21:31:16: 日にち：January.12
天気：Snow
記入者：Darren
スレ名：tiny world
本文：午後22時。大きな教会の前の階段、プロキオンの下にて。
南の空に昇った冬の大三角を観察するため、水筒に熱々のホットココアを入れて家を出た。沈んだブーツの底から伝わってくるひんやりと、ざくざくとした感触。街頭のぼんやりとした橙色に染められた大小の歪つな雪だるまが、民家の至るところで見かけられた。雪だるまなんていつから作らなくなったんだろう。パパとママがまだ居た頃から？最近は思い出すことも止めたせいか、頭の引き出しが錆び付いて開かないことが多い。せめてオイルがあればいいのだけれど、そういうものを若返りの薬って言うのだろうか。
教会に住み着いた黒い野良犬が何食わぬ顔で隣に伏せる。数週間前見た時に比べたらかなり毛並みも良くなったようだ。きっと参拝客から食べ物を貰っているのだろう。僕はこの犬を勝手にユダと呼んでいる。こいつにパトラッシュという名前は贅沢すぎる気がするから、というそれだけの理由なのだが。
唐突だが、僕は太陽の美しさを十分に知っている。日の出の瞬間だってほぼ毎日見ているし、けれど、それにも増して太陽が嫌いだ。太陽なんかなくても、僕は月と星と雪明かりがあれば十分だ。こんなに綺麗な夜だから余計思ってしまうのかもしれない。こんなことばかり思っているから、僕は憎たらしいなんて言われるんだろうか。
星はとても綺麗だった。ずっとずっと見ていたかった。雪の上に寝転んで、このまま眠ってしまってもよかった。凍死は綺麗な死に方だと思う。国中の皆の死因が凍死だったら、僕も手がかからなくて済むのに。
それじゃ、パパママおやすみなさい。

前の人のお題：いいよ、僕で良ければね。そのかわり遊ぶときは全力で遊ぶから、お兄さんも手抜いちゃダメだよ！
次の人へのお題：身長が伸びるおまじない教えてくれない？

(p：楽しく書かせていただきました。機会があればまた是非！XOXO)

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