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Hey!Say!JUMP BL小説!
1
:
むらさきとあお
:2018/08/14(火) 15:15:58
はじめまして!
むらさきとあおと申します!
ここではJUMPのBLを書いていきたいと
思います!!
荒らしはお断りです。
感想コメントなどはお待ちしております!
よろしくお願いします!
2
:
むらさきとあお
:2018/08/14(火) 15:38:51
tkin
(短編)
とくに楽しくもなんともない
高校生最後の夏休み。
友達と遊ぶ約束なんてないし。
3年だからみんな忙しいし。
家にいてもゴロゴロしてるだけだから
気晴らしに散歩をしていた。
気づいたら海に着いてたし。
砂浜に座った。
快晴なのに、海には誰もいない。
俺だけ。
「ひまだなぁ…」
それは独り言だったはずなのに。
「なんで?」
「えっ?」
誰かが喋りかけてきて、
俺の独り言は独り言じゃなくなった。
→
3
:
むらさきとあお
:2018/08/14(火) 15:48:54
後ろを振り返ってみると、
そこには男がいた。
「なんで暇なの?」
「えっ」
男は俺の隣に座ってもう一度
聞いてきた。
「ひ、ひまだから…?」
「俺も暇なんだ、」
「へ、へー…」
「おれ、髙木雄也。」
「え、あ、い、伊野尾慧です…」
「伊野尾くんって呼んでもいい?」
「う、うん…」
こいつ、たかきは嬉しそうな顔をした。
その笑顔になぜかどきっとした。
「伊野尾くん、何歳?」
「えと、18です」
「おれといっしょだね。おれも18。」
「そっか、」
「やることなくてさ。夏休み」
「受験勉強とかしないの?」
俺もしないといけないけど、聞いてみた。
「…受験はしないかな、」
受験しないってことは就職するのかな?
「就職するの?」
「んー…」
たかきは困った顔をした。
4
:
むらさきとあお
:2018/08/14(火) 15:55:37
なんだろ、訳あり的な感じなのかな?
家の事情とか??
「伊野尾くんは?」
「俺は受験する、」
「そっか、
…あのさ、」
「ん?」
「伊野尾くん明日も
ここに来てくれない?」
「え?」
「…今日みたいに暇だったらの話だけど」
「わ、わかった、」
たかきは今日初めて会ったのに。
なのにまた会いたいだなんて、
思ってしまった。
たかきの明日も来てくれない?
って言葉に、嬉しくなった。
次の日も、たかきとここで喋った。
その次の日も。
たかきとは、仲良くなるのに時間は
そうかからなかった。
気があって、しょーもない話して。
そんないつものある日…
「伊野尾くん、」
「ん?なに?たかき」
「明日さ、花火大会あるじゃん?」
「あー、あるね」
「いっしょに行かない?」
「え…」
「だめ?」
「ううん、行きたい!」
「良かった、」
俺は、
たかきのことを好きになるのにも
時間はかからなかった。
5
:
むらさきとあお
:2018/08/14(火) 16:17:25
…浴衣なんて着てきちゃったけど…
変じゃないかな、
たかきに少しでも可愛いと
思ってほしくて…
いつもの場所で待ち合わせしてるから、
とりあえず早く行こ!
「あ、伊野尾くん!」
ドキッ。
「お、おまたせ…」
…変じゃないかな…
「浴衣着てきたの?」
「う、うん…」
「いいね。すっごく似合ってる。
綺麗だよ」
「えっ…//」
にっこりと微笑んでそう言ってくれた。
「早く行こ?」
「うん!」
〜
「わー…」
「混んでるね…」
やっぱ人多…
迷子になりそう…
「伊野尾くん、」
「ん?」
たかきに手を差し出された。
「はぐれないように
手繋いどこ?」
「え、」
「あ…嫌?」
「えっ!?全然!」
たかきはまたにこりと微笑んで
俺の手を握った。
6
:
むらさきとあお
:2018/08/14(火) 20:03:27
「あ!屋台ある!」
「なにか食べる?」
「うん!かき氷!」
たかきとかき氷を買った。
俺はブルーハワイで、
たかきはグレープ。
「いのおくん舌青色になってる笑」
「たかきは紫!」
俺はたかきに舌をべーって
出していた。
「…」
「わ、っ!?」
腕をいきなり強く引っ張られたかと
思ったら、たかきに舌を絡められた。
俺の青色の舌と、たかきの紫の
舌が絡みあう。
「んっ…ふぅっ…」
「伊野尾くん、かわいい。」
もしかして…
たかきも俺と同じ気持ちで
いてくれてるの…?
7
:
むらさきとあお
:2018/08/14(火) 20:12:35
「…そろそろ花火始まるね、」
「あ、うん…」
「もうちょっと見えやすい所
行こうか?」
「うん…」
またたかきと手を繋いで、
人混みの中を歩いた。
ドーン!!
「わ、花火始まった…
…え、」
いつのまにか繋いでた手が
なくなってた。
「たかき!?」
うそ…はぐれちゃった…!?
「たかき!!ねぇ、どこ!?」
ひとり人混みの中で必死にたかきを
呼ぶ。あちこち探したけど、
たかきはいない。
「…もしかして…」
まさか、と思ったけど
一度走り出した足は止まらなかった。
「やっぱり…」
たかきは、いつもの海にいた。
8
:
むらさきとあお
:2018/08/14(火) 20:19:33
「たかき、…」
「あ、伊野尾くん」
たかきは打ち上がっていく
花火を見ていた。
「なんでおいてったの…?
それに、最初からここで見たかったんだったら
言ってくれれば良かったのに…」
「…ごめんね。でも…
成仏するんなら死んだ場所で
した方がいいと思って。」
「え…?」
成仏…?死んだ場所…?
なに言ってるの…?
「…ごめんね、
俺さ…3週間前くらいに
この海で死んだんだ。」
「え…」
「でも、死んでも成仏できなかった。
俺、死ぬまでにやりたいことが
あってさ。」
「…なに…?やりたいことって…」
「“死ぬまでに好きな子と
花火大会でデートする”」
「え…」
好きな子…?
9
:
むらさきとあお
:2018/08/14(火) 23:16:07
「伊野尾くんがこの海に
初めて来た時、一目惚れしたんだ。」
じゃあたかきは…
俺がたかきのこと好きになる前に
俺のこと好きになってくれてたってこと…?
「好きになったから声かけたんだ、」
「ほ、ほんとに…?」
「ほんとだよ。
伊野尾くん、好きだよ」
「たかき…俺も好き…」
ちゅ、と軽く触れるだけのキスをした。
「たかき…」
たかきがいなくなった後、
夜空には紫と青の花火が打ち上がった。
end.
ゆうやさんは無事成仏できたということです。切ない系書いてみたいなーと思って書きました!あと夏なので夏系。ぶどう味のかき氷ってなかなかないですよね笑:
10
:
むらさきとあお
:2018/08/14(火) 23:34:59
ybcn
「宏太!」
「侑李!」
今年もやってきた。
一番好きな時が。
夏はあんまり好きじゃない。
でも夏休みは好き。
だって宏太に会えるから。
11
:
むらさきとあお
:2018/08/14(火) 23:57:48
宏太は僕のいとこ。
僕は中学生になったばっかりで、
宏太は高校2年生。
歳は4歳しか離れてないけど、
高校生から見たら中学生って
子供に見えるのかも。
僕は宏太のこと好きなんだけどなぁ…
意識してほしい。
好きになってもらいたい。
だから毎年頑張ってるの。
「せっかくだしどっか遊びに行くか、このあと」
「うん!」
12
:
むらさきとあお
:2018/08/15(水) 11:58:42
「どこ行こうか、」
「んー、このまま宏太と歩いてたい!」
「まぁこの辺なにもないしなー。
ショッピングモールとかもないし。」
…ちょっとは気づいてよ…
「ね、宏太…」
「あれー?薮!」
「光!」
「…?」
誰あの人…
「なにしてんの?」
「散歩みたいな?
あ、いとこの侑李」
「あ、どーも!
薮の友達の八乙女光です!」
「…どうも…」
「侑李ひとみしりなんだ笑」
…ひとみしりとか関係ないよ、
この人に宏太とられたくないだけ…
13
:
むらさきとあお
:2018/08/15(水) 20:00:20
家に帰ってきた。
「ねぇ、宏太…」
「ん?なに?侑李。」
「あの光って人、宏太の友達?」
「うん!友達!」
「…」
好きとかじゃないのかな、
宏太、光って人と喋ってる時、
すっごい楽しそうだったけど。
「…光さんのこと好きなの…?」
「え?」
「あ、や、なんでもない!」
「そっか」
14
:
むらさきとあお
:2018/09/16(日) 16:53:31
*たかいの*
恋をしたことがないおとこのこと、
恋をしたくないおとこのこの
おはなし。
『ねえ、きみ彼氏いるー?』
「えっ、彼女じゃなくてですか…?」
『え?』
「え?」
…
「またいのちゃん女の子と
間違われたの!?」
「うん、」
「まぁかわいい顔してるしね〜
間違えられてもしょうがない!
女の子よりかわいいし!」
「…」
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