したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

しゅがなダーリン

1雨音:2014/01/25(土) 15:58:33
ジェシ安

*安井side*


図書室の、窓から二番目の席。
ここは、あなたの姿が良く見える場所。
友達と楽しそうに、サッカーをしている姿が見える場所。
俺はそれを見るために、いつもここに来ていた。

司書の玉森さんとも顔見知りになって、行けば優しい笑顔で俺を迎えてくれる。
何も聞かないで、静かな空間を与えてくれる。
玉森さんが放つ静かな空気は、俺は意外と好きだ。



「あれ?今日も来たの?」


雨がそぼ降る中、俺は図書室に来ていた。
晴れた日にしか来なかった図書室。
だって、あなたは晴れた日にしか外に出ないから。


「今日は特別なんです。」

「雨が降ってるのに?」

「はい。雨が降ってるからこそ…。」


雨が降っているからこそ、俺はいつも見る景色を見たかった。
いつも見ている景色を見て、心を洗いたかった。
見たくないものを見てしまったのだから、尚更のこと。

雨が降る窓辺を見ながら、俺の瞳から涙がホロリ。
玉森さんは気付かないふりをして、そっとしておいてくれた。

25雨音:2014/01/26(日) 16:32:19

ジェシーがそっと、俺の涙を拭いてくれた。
目元を拭う指先が優しくて、ドキドキしてしまう。
多分俺今、すごい顔が赤いはず。

俯きたいけど俯きたくなくて、下唇を噛む。
するとジェシーが、チュッと触れるだけのキスをしてきた。
初めての事で、目を見開いてしまった。


「ジェ、シー…?」

「ふふっ。安井、すごい可愛い…。」


今度は触れるだけじゃなくて、俺の呼吸を奪うようなキス。
絡みつくしたが、すごく熱くて。
ずっと感じていたい熱だと思った。


**********

放課後。
俺はいつものように、図書室に来ていた。
いつもと変わらず、カウンターには玉森さんがいて。
俺の姿を見ると、ふわりと優しく笑ってくれた。


「恋の方は、うまく行ったみたいだね」

「はい…。玉森さんは、北山先生とはどうするんですか?」


俺は、ずっと気になっていたことを聞いた。
玉森さんは確実に、北山先生が自分を好いていることを知っている。
それなのに玉森さんは、答えを出していないから。

ただ、純粋に気になった。
この人の抱えている、闇について純粋に。


「…それは、安井君が知らなくてもいい事だよ?」

「そうですよね…。」


切なそうに言った玉森さんに頭を下げて、俺は図書室を出た。

26雨音:2014/01/26(日) 16:45:18


「安井!!」

「あ、ジェシー!」


それから時間をつぶしていると、部活を終えたジェシーが走ってきた。
やっぱり、いつ見てもかっこいいな。
でも、ちゃんと汗拭けてないよ?
いつも拭いてって言ってるのに。

駆け寄ってきたジェシーの汗を、俺は持っていたハンカチで拭いた。
小さいハンカチだから、ちゃんと汗拭けてるかな?
もう、本当こういう事はちゃんとしないんだから。


「ありがとう、安井。」

「別に。」

「そう言えばさ、また図書室に行ってたの?」

「うん…。玉森さんには、お世話になったから。」


お世話になったからこそ、玉森さんには幸せになってほしい。
あんな切なそうな顔を、出来ればもう見たくない。
あの、一度だけ見た写真のように、笑った顔を見てみたい。

そう思うのは、いけないことなのだろうか。
でも俺は、玉森さんには幸せになってほしいから。
幸せにするのは、北山先生じゃないのかもしれないけど。


「安井?」

「…ううん。帰ろうか。」


ジェシーと手を繋いで、俺達は帰路に着く。
空を見上げれば、キレイな夕暮れの空が。
1人で見るのも綺麗だと思うけど。

でも、2人で見る方がもっと綺麗で―――――。

俺達が歩く後ろには、寄り添う影が歩いていた。

END

27雨音:2014/01/26(日) 16:50:33
ジェシ安、書き終りました♪
いかがだったでしょうか?
呼んでくれる人は、いたのか心配なんですが…。

次は、ジェシ安の番外編の北玉を書きます。
数学の北山先生と、司書の玉森さんの大人の切ない恋物語。
…になると思います。

北玉の方には、死ねたが入っております。
それから、横玉表現も。
そんなに表現しないつもりなんですが、ダメってお方は気をつけてご覧になってください。

28みゅうたろぉlove♪:2014/01/26(日) 18:08:29
大号泣なう( TДT)
そぉいえば、リクってok?

29あえ:2014/01/26(日) 18:09:17
うち読んでましたぁ

最後甘いですね〜こうゆうの大好きです♪

<うちもタメで話してもイイですか??>

30雨音:2014/01/26(日) 19:41:04
やっすー

大号泣ありがとう!
別にいいけど、書けないCPだったらごめん!!
しかも、書くの結構後になるけど大丈夫?
今書きたい話が、北玉の他にあと二本あるから。


あえ様

読んでくださって、ありがとうございます!
私も、最後あまい感じのお話大好きっす
タメ語は、全然大丈夫ですよ!!

31あえ:2014/01/26(日) 20:24:16
じゃぁ、うちもあまちゃん(w)って呼んじゃおっかな?

北玉たのしみぃ〜

32あえ:2014/01/26(日) 20:25:30
うちのことも呼び捨て&タメで!

33雨音:2014/01/26(日) 20:26:26
北玉(横玉表現あり)
※死ねたがあります。ご注意ください。

*玉森side*

お墓を前にして、手を合わせて目を閉じる。
そして思い出すのは、懐かしい幸せの頃だけ。
あなたと共に過ごした日の事を。

あなたがいなくなってから、もう五年も経つ。
そして俺は、あなたの代わりに生きてきた。
本当に死ぬべきは、俺だったはずなのに。

だから俺は、あなたが生きたであろう道を歩いてきた。
あなたが死んでから、一緒に「玉森裕太」も死んだんだ。
確かに俺は“玉森裕太”だけども。
あなたと一緒に生きた、“玉森裕太”はもういない。


「あなたなら、こんな俺を見て言うだろうな…。」


自由に生きて、と。
俺に捕われることなんて、何一つないんだよ、と。
でも俺は、あなたに捕われたままで。
いや、あなたの代わりになったままで。


「―――渉さん。こんな俺は、間違ってるのかな…?」


問いかけても、もう誰も答えてはくれない―――。

34雨音:2014/01/26(日) 20:29:00
あえ

どうぞ、そうぞ!好きなように呼んでいいよ♪
じゃあ私もあえって呼んじゃう!
もう呼んでるけどww
北玉も、頑張って書くね!

35あえ:2014/01/26(日) 20:34:14
わったーとうじょーですね☆

どんどんつづきが読みたくなる!

36雨音:2014/01/26(日) 20:39:01
**********

司書の仕事として、俺は高校に来ていた。
仕事と言っても、そんなにすることはない。
ここの図書室は、小さくて誰も来ないから。

でも時折、物好きな人が来る。
1人になりたい人とか、静かなところが好きな人。
最近は、グラウンドを見るために来る子もいる。
そして―――。


「あ…、北山先生。」

「えっと、本を返しに来たんですけど…。」

「そうですか。…面白かったですか?この本。」

「あっ、はい!やっぱり、司書さんが選んだ本は面白いですね。」

「それが俺の仕事ですから。」


北山先生の瞳は、本ではなくて純粋に俺を見ていて。
ここに来る人の中で、北山先生だけ種類が違った。

―俺に会いにくる―

ただそれだけのために、北山先生はここに来ていた。

37みゅうたろぉlove♪:2014/01/26(日) 21:41:35
おぉ!続きが気になる!!
リクなんだけど、
神ちゃんと安ってできる?
設定は、おまかせで!!

更新がんばれいあ♪

38雨音:2014/01/26(日) 22:03:30
あえ

わったー登場したけど…。
もうね、…な状態なんですよww
気になるって言ってもらえて、すごい嬉しい!


やっすー

そう言ってもらえて、すごい嬉しい♪
リクも大丈夫だよ!
神ちゃんて、神宮寺君のことだよね?
まだまだ先になるけど…ww

39雨音:2014/01/26(日) 22:22:09

北山先生は、ジッと俺を見つめてきた。
ただ、本を探している俺の姿を。
そんなに見つめて、何か楽しいのだろうか。

でも今度は、何の本を北山先生に勧めようか。
この前勧めたのは、陸上の青春の小説。
なら今度も、似たような物にしようかな。


「北山先生。今度は、どんな感じの本がいいですか?」

「えっ!…玉森さんが選ぶものなら、何でも…」


北山先生はいつもこう言って、俺を困らせてくる。
でも、本を探すのが俺の仕事だからしょうがないけど。
でも本当に、北山先生にはどの本を勧めようか。

あまり本を読むのは好きじゃないと言ったくせに、借りた本の感想は絶対に言ってくれる。
なんだかくすぐったくなる。

でももし、もし渉さんがここにいたら、どんな本を勧めるんだろうか。
そう考えて、俺は首を振った。
渉さんじゃなくて、俺が紹介するんだから。
今は早く、本を見つけないと。

40みゅうたろぉlove♪:2014/01/27(月) 19:26:34
そぉだよ☆神宮寺くんのことだょ♪
先になってもダイジョブ(*^▽^)/★*☆♪
更新がんばってぇ!!(o>ω<o)

41雨音:2014/01/27(月) 20:11:52
やっすー

了解!!
心を込めて、神安書くね♪
それまで、応援してくれると嬉しいなぁ…。
これからも更新頑張る!

42雨音:2014/01/27(月) 20:17:57

いい本が見つかった。
この小さな図書室でも、いい本が見つかる。
本って、本当に不思議だなって思う。
こんなにも小さいのに、本当に魅力がある。

その事を教えてくれたのは、渉さんで。
渉さんはいつも、俺に本の魅力を教えてくれた。
そしていつも言っていたっけ。


『嫌なことがあったなら、本を読んだらいいよ。本は決して、俺達を裏切らないから』


そう言って、いつも俺の頭を撫でてくれた。
その手はもう、俺には届かないけど。


「玉森さん…?」

「あ…、ごめんなさい北山先生。今行きます。」


北山先生に声をかけられて、ふっと意識が戻る。
あぁ…、早くこの本を北山先生に渡さないと。

43雨音:2014/01/27(月) 20:25:53
**********

司書の仕事も終わり、電車に間に合うようにして学校を出た。
ふと職員室を見上げれば、まだ先生たちは仕事をしているみたいだった。
…北山先生も、仕事をしているんだろうか。
北山先生を思い出した瞬間、何故か自分に嫌悪感が沸いた。
渉さん以外の人の事を考えた自分に。

フルフルと頭を振って、俺は歩き出した。
北風が吹いて、手袋をしていない俺の手に痛く突き刺さる。
これなら、手袋を持ってくるべきだった。

首に巻いてるマフラーに、口を埋める。
淡くなっていく空が、そっと俺を覆い隠してくれる。

俺はもう、誰かの隣で歩くことを許される人間じゃない。
幸せになることを、俺は許されていない。
だって俺は、愛しい人を殺してしまったのだから。
直接俺が、殺したわけじゃないけど。
でも、それでも―――。


俺が殺したと、そう思っていたい。
じゃないと俺は、この世界じゃ生きていけないから。
罪を背負って行かないと、絶対に。

たとえこの生き方が、渉さんが望んでいなくても。
いや…、渉さんなら絶対に望まないはず。
だってあの人は、本当に優しい人だったから。

44雨音:2014/01/27(月) 20:45:25
**********

初めて北山先生と話したのは、はじめて行った先生達の飲み会の日。
俺は先生じゃないからいいと言ったのに、無理矢理連れてこられた。
俺はもともと、こういう集まりが苦手で。
その日も、端っこの方でこじんまりと1人飲んでいた。

ちびちびとお酒を飲んでいるとき、北山先生が隣に来たのだ。
俺に視線であいさつをして、静かに隣に座ってきた。
俺に話しかけてくることはなく、静かにお酒を飲んでいた。
気付けば、こっちから話しかけていた。


「…初めまして。玉森と言います。」

「こちらこそ初めまして。数学を担当しています、北山と言います。」

「数学を教えていらっしゃるんですか?」

「はい…。玉森さんは確か、司書でしたよね?」

「はい。地味な仕事ですけど…。」

「俺は、すごい素敵な仕事だと思いますよ?」


この仕事を、初めて素敵と言われた。
俺でも決して言わなかった言葉だ。
だって俺は今でも、司書の仕事が素敵だとは思わない。
確かに本は、魅力があって好きだけども。

でも北山先生は、素敵と言ってくれた。
上辺じゃなくて、心の底から。
渉さんと一緒。
渉さんも、司書の仕事は素敵と言っていた。


「そんなに素敵ですかね?」

「…だって司書は、一番に本の事が分かっている人でしょう?」

「まぁ、そうですね…。」

「俺は、そんな人ほど人の事を分かってくれる人はいないと思います。」


あぁ、北山先生は渉さんと同じことを言う。
渉さんも、同じことを言っていた。
本の事が分かる人ほど、人の事も分かっていると。
人の苦しみも、痛みも、そして喜びも。
本にはすべて、それが記されているから。

だからかもしれない。
俺が北山先生に惹かれたのは。

45雨音:2014/01/28(火) 18:49:48
**********

今日はお弁当を忘れたから、初めての学食を使わせてもらう。
俺が使っちゃいけないと思ってたけど、そんな事はないらしくて。
むしろ自由に使ってくださいって、校長先生が言ってくれた。

だから今日は、ありがたく使わせてもらおうと思ったんだけど…。


「うわぁ…。」


何というか、人が多すぎて食券を買う所に近づけない。
もう、女の子とか男の子とか無視して取り合ってるし。
うわっ!奪い合いが始まっちゃったよ…。

俺、こんな所でお昼食べれる気がしない。
俺には、この戦いに参戦することなんて出来ないし。
てことは、今日はお昼抜きかな…。
諦めて帰ろうとした時だった。


「あれ?玉森さん。」

「あ、北山先生。」


後ろを振り向けば、お盆を持った北山先生が立っていた。
お盆の上には、ハンバーグ定食が乗っている。
美味しそう…。


「今日はどうなされたんですか?」

「お弁当を忘れて、ここで食べようと思ったんですけど…。」

「気が引けます?」

「まぁ…。あんな人混みの中に、行きたくないですね…。」


俺がそう言えば、北山先生は少し考えていた。
そして、何故か俺にお盆を渡してきた。


「北山先生?」

「これ持っててください。俺が代わりに、買ってきます。」


それだけ言うと、北山先生は人混みの中に紛れて行った。

46雨音:2014/01/28(火) 18:58:38

それから数分後。
北山先生は、俺が持っているのと同じお盆を持って戻ってきた。
何でそんなに、すぐ買えてるんだ?
何かあるのかな?


「玉森さん。俺と同じやつなんですが、大丈夫ですかね?」

「あ、はい。ありがとうございます…。」


2人してふふっと笑い合って、空いている席を探す。
するとちょうど2人分空いていて、そこに座ることにした。

手を合わせて挨拶をして、ハンバーグを一口食べる。
…これ、意外とおいしいかも。
これから一週間に一回は、学食でも食べようかな?
もうちょっと、あの人混みになれてからだけど…。

目の前をチラッと見れば、北山先生がおいしそうにハンバーグを食べている。
頬が少し膨らんでいるのが、リスみたいで可愛らしい。
ジッと見ていて気づかれたのか、ばっちりと目が合ってしまった。


「玉森さん?」

「いえ…。何でもないです。」


ジッと見すぎたみたい。
反省、反省っと。

そしてそれから何事もなく、北山先生との食事は続いていった。
何もしゃべらないのに、全然違和感はない。
むしろ俺にとって、北山先生と過ごす時間は心地よい。

ずっと感じていたいけど、俺にはそれは許されないから。

47雨音:2014/01/28(火) 19:17:12
**********


「―――好きです。玉森さん…。」


北山先生にそう言われたのは、2人で飲みに行った時。
他の先生とはいかなかったけど、北山先生とは2人でよく飲みに行った。
だってこの人とは、喋らなくても楽だったから。

俺は飲みに行ったりしないから、北山先生のおすすめのお店に行って。
それからお酒とおつまみを頼んで、2人で静かに飲む。
ただそれだけの事だったけど、すごい落ち着いて。
ずっとこのままでいたいと思うほどに。

だから北山先生から告白された時、俺はすぐに断れなかった。
むしろ本心は、心の底から喜んでいた。
俺もまだ、人から思われてもいいんだって。

でも―――――。


『この、人殺し!!!』


その時、思い出してしまったんだ。
あの日、泣きながら渉さんのお母さんが俺に言った言葉を。
ずっと心の底で、封印していた言葉を。

思い出してからは、俺は何も言えなくなった。
はい、付き合います。とも。
それから、いいえお断りします。とも。
何もかも、言えなくなってしまったのだ。


「…ダメですかね?」

「あ…、」

「ごめんなさい。俺の言葉、忘れてください。」


そう言って切なそうに笑った北山先生の顔を、俺はずっと忘れられないでしょう。
永遠に、ずっと―――。

48雨音:2014/01/29(水) 18:59:25
**********

今日もまた、渉さんに会い来た。
来すぎかな?
でも今日は会いに来ないと気が済まなかった。
だって今日は、渉さんの命日だから。

五年前、渉さんは車に轢かれた。
この俺をかばって。
俺が轢かれていれば、渉さんは死ぬことはなかったのに。
でも優しい渉さんは、俺をかばってしまった。

バカだよ。
何でこんな俺を、渉さんはかばったの?
何の夢もなかった俺を。
渉さんには、「司書になる」ってれっきとした夢があったのに。


「あなた……。」

「あッ…。」


お墓の前で手を合わせていたら、声をかけられた。
声をかけたのは、渉さんのお母様。
鉢合わせないように来たのに、結局は鉢合わせてしまった。

そのまま黙って立ち去ろうとすると、視線で留められた。
どうしたんだろうか。


「…ちょっと話があるの。いいかしら?」

「はい。」


話しって何なんだろうか。
もしかして、もう渉さんのお墓参りには来るなって言われるのかな?
それはちょっと耐えられないな―――。

49のあ:2014/01/29(水) 20:05:14
影ながら
応援してました!
頑張ってください!
あと、リクお願いしてもいいですか?

50雨音:2014/01/29(水) 20:33:11
のあ様

応援、ありがとうございます!!!
頑張らせてもらいます♪
リクエストも、大丈夫ですよ!
でも書けないCPだったらごめんなさいです。
私、結構偏ってるんで…。

51のあ:2014/01/29(水) 21:41:43
あ、はい
それはわかりました
えと、キスマイとA.B.C-Z
って、書けますか?

52雨音:2014/01/29(水) 22:00:14
のあ様

人によりますけど、多分いけると思います。
でもA.B.C-Zはあんまり知らないんで、性格とかを教えてもらえると嬉しいです。

53のあ:2014/01/29(水) 22:01:36
性格?

えと、じゃあキスマイの横尾さんと宮田くんとかって書けます?

54雨音:2014/01/29(水) 22:04:22
のあ様

えっと、横尾さんと宮田くん2人のCPってなると、ちょっと無理かもしれません…。
本当、ごめんなさい…。

55のあ:2014/01/29(水) 22:05:58
どっちかなら書けますか?

56雨音:2014/01/29(水) 22:20:33

それから、渉さんのお母様と一緒に近くにあったカフェに来た。
俺はそこでコーヒーを頼んだ。
渉さんのお母様も、俺と同じ物を頼んでいた。

コーヒーがきて、一口飲む。
体が冷えていたので、じーんと温もりが駆けめぐる。
ホッと一息ついて、渉さんのお母様の方を見た。
渉さんのお母様は、コーヒーを飲まず俺の方を見ていた。
ただ、ジッと……。


「…あなた、毎年渉のお墓参りに来ていたのね…。」

「はい…。」

「そんなに沈み込まないで。…もう怒っていないのだから。」

「えっ?」


はじめ俺は、渉さんのお母様が何を言っているのか意味が分からなかった。
もう怒っていないって何を?
もしかして、渉さんを死なせてしまったこと?
それはない。

意味が分からず、ジッと見つめてしまう理
すると初めて、渉さんのお母様が俺に笑いかけてくれた。


「あなた、司書になったんですって?渉の夢の」

「………」

「それが私は嬉しかったから、もういいの」


−だからあなたは、もう渉に縛られなくていいのよ−
渉さんのお母様はそう言って、コーヒーを一口飲んだ。
信じられなかった。
もう許されることは無いと思っていたのに、許されてしまった。

そう思った瞬間、俺は無性に北山先生に会いたくなった。

57雨音:2014/01/29(水) 22:22:56
のあ様

相手によりますけど、この2人が受けの小説は書けないです。
受けでリクエストしようと思っていたのでしたら、申し訳ありません。

58名無しさん:2014/01/29(水) 22:24:52
相手によるとなると
誰なら書けますか?

59のあ:2014/01/29(水) 22:25:56
すいません
58私です

60雨音:2014/01/29(水) 22:28:25
のあ様

えっとですね、玉ちゃんなら大丈夫なんですけど…。

61のあ:2014/01/29(水) 22:32:36
攻めですか?受けですか?

62にゃるまる:2014/01/29(水) 22:32:43
初めから読ませてもらいました !!
ほんときゅんきゅんしてしまいました(〃´ω`〃) ハゥ -

もう 、安井くんは可愛いしジェシーはかっこいいし
ほんと文才があって羨ましいです… (*´・ω・`*)

そして司書の玉ちゃんの話はまた悲しくて … 。
ほんといい話しばっかです !!

これからも頑張ってください ♪

63雨音:2014/01/29(水) 22:40:34
のあ様

出来れば、玉ちゃんが受けの方がありがたいです。


にゃるまる様

初めっから読んでくださってたんですか!!
それはありがとうございます。
キュンキュンって、そんな…。

ジェシ安の方も、ほめていただきありがたいです。
北玉の方は、そろそろ幸せになると思うんでww
これからもよろしくお願いします。

64のあ:2014/01/29(水) 22:42:14
攻め書けないんですか…
今野君知ってます?

65雨音:2014/01/29(水) 22:50:59
のあ様

ごめんなさい。攻めが書けなくて…。
そして、今野君も知らないんです。
ごめんなさい。

66雨音:2014/01/30(木) 17:35:06
**********

*北山side*

1人家でビールを飲む。
こんなとき思い出すのは、玉森さんの事。
本気で好きになった相手。
告白をしたけど、いい返事をもらえなかった。

でも俺は、ずるずると玉森さんと関係を持とうとしている。
叶う訳ないって分かっているのに。
それでも心のどこかで、いつか俺に気持ちを向けてくれるって思ってしまうんだ。

もう一本、ビールを飲もうとした時だった。
スマホが鳴りだした。
見れば、初めてかかってくる番号から。
交換しても、一回もかかってくることはなかった相手。


「―――もしもし、玉森さん?」

『北山先生ですか?』

「そうですけど。どうかしました?」

『今から、○○まで来れます?』


初めての、玉森さんからのお誘いだった。
俺はすぐに行くと伝え、電話をきった。
それから服を着替えて、急いで家を飛び出した。
ビールを飲んでいたから、車を運転できない。
しょうがなくタクシーを呼んだ。

待ち合わせの場所に行けば、玉森さんはもう待っていた。
空を見上げている顔は、どことなく儚くて。
見ているだけで、胸がギュッと締めつけられた。


「あッ…、北山先生」

「玉森さん」


俺を見つけた玉森さんは、見た事のない笑顔を浮かべてくれた。
まるで無邪気に笑う、小さな子供みたいに。

67雨音:2014/01/30(木) 17:45:26

俺は玉森さんの隣に座って、一緒に空を見上げた。
綺麗な青空で、心が吸いこまれそうだった。
隣にいる玉森さんには、この空はどう映っているのだろうか。
俺と一緒の事を考えているんだろうか。


「…ねぇ、北山先生。」

「はい?」

「…告白の返事、今してもいいですか?あの時は、何も言えなかったので。」


告白と言われて、胸がドキリと跳ねた。
忘れてと言ったけど、忘れられていなかった。
むしろ玉森さんは、ずっと考えていてくれた?
それが何よりも嬉しい。

玉森さんを見ると、今度は綺麗な笑顔を浮かべていた。
何もかも包み込むような、聖母のような笑顔。
その笑顔を見て、俺は思う。
やっぱり俺は、玉森さんが好きだって。


「俺、五年前に好きな人を事故で亡くしたんです。」

「え…。」

「俺はその人の代わりに、司書になりました。」


玉森さんが始めたのは、過去の話。
その人をどれだけ好きだったとか、どんな人だったとか。
玉森さんはいったい、俺に何を伝えたいんだろうか。
分からない。


「俺は今でも、渉さんの事を忘れられないと思います。」

「………」

「それでも俺は、北山先生が好きです。」

「えっ?」


―こんな俺でも、愛してくれますか?―
そう言った玉森さんを、俺は我慢できずに抱きしめた。

68雨音:2014/01/30(木) 17:53:08
**********

*玉森side*

2人分のお弁当を持って、校舎裏に行く。
校舎裏は、俺と北山先生と2人でお昼を食べる場所。
付き合い始めて、そうするようになった。

行けば、北山先生が飲み物を持って待っていた。
俺がお昼を作って、北山先生が飲み物を買う。
暗黙の了解だ。


「お待たせしました。…“宏光”。」

「待ってないよ?“裕太”。」


そんなに大きな進展はないけど、ゆっくりずつ俺達の関係は変わっていった。
そんなにあわてなくていい。
俺達のスピードで行けば、いいのだから。

持ってきたお弁当を広げ、2人でゆっくりと食べる。
時間を忘れて、何もしゃべらずに。
ただこれだけの事だけど、俺達にとっては祝福の時間。


「やっぱり、裕太の弁当はうまい。」

「ありがとう。」

「…本当にありがとうな。」

「何が?」

「俺の事を好きになってくれて。」


それはこっちのセリフだよ?
こっちこそ、ありがとう。俺の事を好きになってくれて。
こんな俺を。




本当にありがとう―――――。

END

69雨音:2014/01/30(木) 17:58:07
北玉の話、書き終りましたぁ!
何か、くだくだ感が満載wwww
でも書き終ってよかったです。

今度は、潔癖症の高校生千賀×盲目の青年玉森の話を書きます。
玉ちゃんの目が見えていない話です。
ニカちゃんが、盲導犬として登場します。
特殊設定なので、ご了承くださいませ。

70みゅうたろぉlove♪:2014/01/30(木) 19:43:22
ふぇぇぇ(T▽T)
はっぴーえんどで終わったね(^^)v
よかったぁぁぁぁ(T▽T)

に、にかちゃんが盲導犬…
ダイジョブかぁ?ww
頑張ってね(≧▽≦)

71雨音:2014/01/30(木) 22:15:12
やっすー

お久しぶり〜♪
ハッピーエンドで終わったよぉ!
何か書いてて、自分でもよかったねぇってなってたwww

ニカちゃん盲導犬になるんだよ!
一番犬っぽいイメージあるからww
でもちゃんとやるから、大丈夫だよ♪

72雨音:2014/01/30(木) 23:06:14
千玉

*千賀side*

初めてその人を見かけたのは、朝の電車の中。
満員電車が嫌いで、時間の早い電車に乗ってたんだ。
電車に乗り込んだとき、一番に目が行った。

その人は椅子に座っていて、足元には一匹のラブラドールレトリバーが静かに座っていた。
一瞬で俺は、この人目が見えてないんだと思った。

盲導犬と言う存在は知っていたけど、実際に見たのはこれが初めて。
ラブラドールレトリバーは、静かに主人に寄り添っている。
まるで、自分がこの人を守るんだと言わんばかりに周りをジッと見ている。


『間もなく、○○駅に着きます。』


電車に揺られていると、次に停車する駅名を言われた。
俺が降りるのは、あともうちょっと。

電車が駅に着いた。
その時、盲導犬がゆっくりと立ち上がった。


「ニカ、グッド。」


へぇ、盲導犬の名前はニカって言うのか。
覚えておこう。
でも、すごいキレいな声してたなぁ。
もしかしたら、また会えるかな?

離した事もないのに、俺の頭の中はあの人で埋め尽くされていた。

73雨音:2014/01/31(金) 20:54:38
**********


「おはよー!!千賀。」

「ッ!おはよう…。」


教室に入れば、クラスの奴から肩を叩かれた。
そんなに俺と話したことのない奴が。
馴れ馴れしいの、本当にやめてほしい。

俺は、こうやって他人に身体を触られるのが嫌いだ。
嫌悪感しか、俺の中では生まれない。
イチャイチャしている人たちを見ると、すごい吐き気がする。
それを言うと面倒くさくなるから言わないんだけど。

愛想笑いをしながら席に着くと、友達の宮田が前に座ってきた。
俺が潔癖症なのを知っている、数少ない人だ。
だから俺のテリトリーを分かってくれて、適度な距離を保ってくれる。


「おはよう千賀さん。」

「おはよう宮田。」

「……朝さ、いいことあった?」

「はぁ…?」

「だって千賀さん、ちょっと嬉しそう。」


何を分かったように言うんだろうか、この男は。
俺が嬉しそう?
嬉しそうに見えるか?こんな、ちょっと不機嫌な俺を。
ありえない。

でももし、本当にいいことがあったのならあの人を見かけたこと。
盲導犬ニカを連れた、目の見えない人。
その人を見ただけで俺は、心が洗われた。

これが宮田の言う「いいこと」なんだろうか。
俺にはよく分からない。

74名無しさん:2014/02/01(土) 16:15:34
あげます


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板