したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

俺足男恋

1わたけんぴ:2014/01/19(日) 13:14:12
俺足BLを書きます、わたけんぴです。

狂恋や狂愛のみ 舞祭組関連 死ネタがたまに入ります

…マイナーコンビ多めでいきますので宜しくお願いします

28わたけんぴ:2014/01/23(木) 21:52:56
ST…ですか……S攻めは好きですが、苦手でして…。すみません。
でもマイナーなCPは好きですよ!

他、何か有りますでしょうか?STは苦手で…。

29わたけんぴ:2014/01/23(木) 22:11:10
F side


ニカが居なくなって、月日が経って…。
もう忘れたくなったけど、忘れようとする度に脳裏で悪戯っ子の笑みを浮かべる高嗣が居る。
こんな俺ですらも心配はする。


「ニカが居ないと俺らじゃないって感じするね」

「玉と居ても楽しくないし…」

「おいこら宮田。嫌いになるぞ」


此方の身にもなれよ。
こんなムシャクシャする気持ちは誰かにぶつけられないし、締め付けてくる心臓がとても苦しい。


「太輔、元気無いよな。……俺も何だけどさ」

「…渉、なんかごめんな」

「太輔が謝るなよ。別に彼は自殺はしてないんだろ?」


確かに自殺なら俺に思い当たる節が有るだろう。
けれど、アイツは……アイツは一瞬で…。


「ほら。お前が泣いてんじゃねーよ。

 例え彼氏だったとしてもお前が笑顔だったらニカもそれはそれで嬉しいんだよ、きっと。

 太輔がクヨクヨしてたら、皆も同じになるぞ?

 それでも良いんならずっと泣いてろ。

 俺は二人の味方……いや、皆を応援してるから。

 心配するなよ」


ただでさえ優しいのにこういう時に限ってそう言われると余計泣ける。
渉の優しい微笑みは優しく俺の傷付いた心を癒してくれる。
結局自分は何も出来てないんだなって思ってしまうのも有るけどさ。
でも渉が居てくれるお陰で今が有るんだから。


本当に、高嗣が居てくれて良かった。

30わたけんぴ:2014/01/24(金) 22:46:06
2 side


もう居ないの?

僕はもう居ないの?


悲しむ恋人

悲しむ好きだった人

悲しむ愛してくれた人……


いつからか僕はこんなにも成長していたんだね。

父と母と兄と弟に沢山愛されて、理解者でもある恋人にも沢山愛されて。

今となってやっと分かった。



…これが当たり前じゃないって。


でも、命亡くしてから思っちゃ駄目なんだって。

太輔に撫でられた場所、擦られた場所、触れられた場所、触れた場所。

どれもが形に残らないで終わってる。



「宮田が死んだら俺も死ぬかも…」

「ずっと見守るから死なないでよっ!」


「がっちゃんは死ぬなよ。俺が居るから」

「宏…僕は死なないからっ!!」


「太輔。ニカは絶対に笑ってるよ」

「泣いてたら、ぜってー俺が慰めるわ」


僕は太輔の一番で居れてたかな。

僕は太輔を笑顔にさせれたかな。

僕は太輔に最善を尽くしたかな。


…こんなの太輔に聞かないと分からない、ね。



「じゃー次は千賀が馬鹿やる番だな!」

「何でよ!!」

「玉は本当に人いじるの好きだね…でもそーいうとこが好きなんだけどさっ!」

「開き直るな、宮田!!」


これで幸せなら良いよね?

死んじゃったけど、皆仲良くやれてるのならさ……


僕は見守るしか出来ないんだ。

けど、これで良い。



__太輔が幸せならさ。


END

31わたけんぴ:2014/01/24(金) 22:58:52
後書き。


本当に訳分かりませんね、最後w

どちらも幸せならこれで良いと言う定型的な平和主義ですね。

ニカの死因はご想像で補って頂きたいです。
…あまり死については分かりませんので!


次は理導様リクエストのFKです!

32わたけんぴ:2014/01/24(金) 23:07:11
F × K 「甘く求める蜂のように」 *not real


K side


俺がアイツの隣に居るようになった3年後。

思いも寄らず出来事が起きた。


「俺、彼女出来た。……さよなら、しよっか」


恋人であるアイツ……太輔に恋人が出来た。
勿論、男なんかじゃなくて女。
愛してくれたのにと思った自分の心、そりゃそうだよねと思った自分自身。


「うん。じゃーね、太輔」


結局は心じゃなくって常識で考えた答えにした。
どうせ自分は捨てられるもんなんだって分かってたけど、
いざあーなると本当に傷付く。


最近、純粋な男抱いては鬱憤晴らし。
愛なんてとっくに忘れて、ただ身体だけ交わしあっていく。


「ん、は…っ……」


絡み合うように混ざる吐息、動く度に擦れる肌、求めるように動く内壁。
互いに指絡めて口付けしても別に好意は沸かない。
それなのに欲情する…。

嗚呼なんて淫らな身体なんだろう。

ちっぽけな自分に嫌気が差した。

33わたけんぴ:2014/01/24(金) 23:21:15
K side


「宏光、優しく…して?」

「…うん」


冬の夜、薄暗い寝室でまた俺は男を誘った。
八重歯の似合う細い男で。
顔とは似合わないようなおねだりの言葉と上目、今回だけは許して…好きになっちゃいそう。
けれど、未だ何処かで太輔を思ってるみたいでどうしても付き合う気にはなれない。


「ん、は……ん、ちゅ、ん…」


唇に触れる熱から舌に触れる熱へと変わっていき、どんどん深く濃厚なキスへと変貌する。
クシャリと無意識に髪掴んではせがむように男の唇を貪った。


「んん、は…んぁ……」


辛そうだけど止めれる気がしない。
やっと我に返り唇を離せばほんのすこしの明かりに照らされる糸と男の潤んだ目に自分の視線は奪われた。

こんなにも男って綺麗なんだってこんな汚れた男が言う事で無いけど思う。

虚ろな目をした男の名を言わずに細い腰を強調させるような小さなシャツの上から手を這わせてはやわやわと触れるか触れない程度かで撫でていく。
唾液で濡れた唇を何度も合わせながらに出ていく吐息と声に少しずつ心が焦る。
ビクンと浮く腰は動かない時よりも綺麗で見惚れてしまう。


「もう起ってんの?早いじゃん」


そう耳元で囁くとひんっと柔らかい声で何かを知らせ快感から逃げようと身を捩っていた。

34わたけんぴ:2014/01/25(土) 08:46:13
K side



この辛い思いをぶつけようとしても結局は自己嫌悪でまた増えてどうしようもなくて。
内壁を抉るように腰を動かしては奥へと突いていく。
……まるで辛い思いをぶつけるように。


「んぁぁっ…そ、なにぃ……っひあぁっ!」


汗ばんだ身体がぶつかりあう度に興奮は更に増して、
声も比例するように大きくなっていく。

ちょっとしたこの余裕が何れだけの男を汚したんだろう。

もう太輔は戻って来ないんだよ。二度と俺の方を向いてくれない。
それだと分かっても未だ子供な自分は未だ…未だ、太輔を欲しがっている。
今、誰かに触れている手をどう伸ばしたって太輔には届かないだろう。
男に惚れる自分が怖くなって逃げ出したくなったけど、やっぱ無理で。

もうどうすりゃいいのか分からなくなってきた。

35理導:2014/01/25(土) 10:12:06
素敵なFK…!ありがとうございますー!!

キタミツ切なっ…
いや全然嫌いじゃないですけど(←ゲス)
キタミツのこれからがすごく気になります(´・ω・`)
ガヤさァん…((←

楽しみにしてます!
無理せずに更新頑張って下さい☆

36わたけんぴ:2014/01/25(土) 11:29:35
初のFKという事で戸惑っております\(^o^)/

ガヤさんの心境は未だ書いておりませんが早く書けるようにしようと思いますので。
みっくんの切ない気持ちは身体にぶつけてます(・_・;)

はい、頑張ります!

37わたけんぴ:2014/01/25(土) 11:54:00
Y side


宏光の腕を掴んでは自分の方へと寄せ口付ける。
まだまだ足りない。例え彼が俺に興味が無くても、俺は興味が有るから。
自分の中で動く熱を持った棒を熱を持った壁で締め付ける。


「ん、ふっ……ひろっ、み……つぅっ!」


頬に触れる涙がきっと彼の気持ちを濁らせているんだろう。
このまま俺はいつまで待ってたらいい?

宏光の身体に脚を巻き付け、もっととでも言うように腰を揺らし、完全な快感を求める。


「渉…」


この声であの人を呼んだの?
俺みたいに鳴いてあの人を気持ちよくさせたの?

太輔も宏光も…崩れちゃってるよ。
此方は涙なんて流せなくて、声で終わる。
強く肉棒を締め付けては自ら奥へと入れて。
もっと動いたら宏光は俺のになってくれる?


「太輔……ッ」


知ってたよ。
幼い頃から居たのに…ずっと俺は除け者。
いつしか俺はキューピットになんてなれなくてエンジェルを装っていた。
けど、心の中のデビルがそれを許さなかった。
俺一人、俺一人で宏光を思い続けて…。
別れたからって太輔に近付こうとしたらもう女が居て。


「嫌だぁっ!…んぁ、仲良く、んん……なれないなんてぇっ!!」


やっと、やっと宏光が俺を捉えてくれた。
やっと……俺を思ってくれ、た……?


「何でお前が泣くんだよ。お前が泣いたって太輔とは仲良くなれないんだぞ?」


思ったより冷静な声。
…なんで、なんでよ…。

__どうして裏切った彼氏に寄り添うんですか?

38わたけんぴ:2014/01/25(土) 12:05:51
K side


渉……。

渉と太輔と俺。
幼馴染みと言う名の強そうに見えて軽い関係は俺らの気持ちを蝕んだ。


『渉!アイスクリーム何にするー?』

『宏光は何れがいい?俺、チョコにする!』

『太輔はイチゴなら、俺もイチゴにする!』


この時から片想いは始まっていて。
もう皆の独占欲が強いなんて知ってたはずなのに。
俺だけが壊して太輔を手にした。

頑張って渉が涙を抑えてるなんて何度も見た。
でもあの時の必死な自分は馬鹿で、ただ調子が悪いんだと思ってた。


「ひろ、みつ…俺、だけ……見てよぉ!!」


必死に叫ぶ渉は興味無い。本当に、本当に……。
興味があるなんて嘘。ただ現実から逃げたかっただけ。
それが渉を傷付けてるなんてことも思いたくなかった。

また逃げるように渉の唇と自分の唇を重ねては歯茎をなぞり八重歯を舌で何度も舐める。

39にか:2014/01/25(土) 12:29:15
続き気になる*^^*
がんばってください^^

40わたけんぴ:2014/01/25(土) 12:47:54
にか様ありがとうございます。

精一杯頑張ります!

41理導:2014/01/25(土) 15:54:31
初FKは戸惑うんですねww←

横尾さん…(´;ω;`)
キタミツも横尾さんも切な過ぎますほんと…
横尾さん…ほんっと横尾さん幸せになれ(←なぜ命令系)

自然な裏がまた切ないですね…
続き楽しみにしてますヽ(*´∀`)ノ

42わたけんぴ:2014/01/25(土) 17:37:41
よく読みますがねw

そのせいか余計終わりが分からなく……。←所謂本末転倒?

無理矢理入る裏は苦手です!!((
はい、がんばります!

43わたけんぴ:2014/01/25(土) 17:56:08


K side


絡み合う舌、吐息、声。
まるで恋人が性交しているように。
女性では無い同性の膨らみの無い胸に手を滑らせゆっくりと揉んでいく。
そう立体感の無いそれに慣れの有る俺は戸惑う事無く揉み続けた。

吐息や声も消すかのように激しく腰を揺らしては唇を離し、渉の虚ろな目を見つめる。
たまに反る相手の首に浮き上がる喉仏に舌を這わせては吸い付いた。
仮の恋人として役立ってくれるならともうどうでもいいやと放心状態だった。
付いた赤い跡に軽く微笑むと調子に乗って次々へと同じように跡を残す。


「んんぁっ…は……っ」


静かに射精した彼の自身は萎える事無く再び熱を持ち始める。
俺は腹部の白濁した液に顔近付けてはペロペロと舐め始める。
ビクンビクンと反応する身体に此方も反応して自身は肉壁に包まれても尚大きくなる。


「一回イかせて、ね?」


背中と首に腕を回してはゆっくりと腰を動かし、次第に抜き差しする速度を上げていく。
波を打つように動く肉壁と溶かすかのように熱い熱からの刺激に俺は簡単に絶頂に追い込まれ、中で射精をした。

44わたけんぴ:2014/01/25(土) 18:09:49

Y side


中に吐き出された宏光の精液が俺を満足させようとする。
でも、未だ足りないよ。


けどさ、宏光には太輔が居るんだろ?
だったら…俺、我慢するから。


「ひろ、みつ……?」

「渉…御免な。俺が、全部壊したから…」


久し振りに見た宏光の泣き顔。
全部壊したって言葉、俺の事考えなかったくせに。
…今になってやっとですか?

ズルリと抜かれた自身。空しく隙間の出来た後孔からは宏光から出された熱が溢れ出る。
そのまま宏光のベッドのシーツに染みを付けていく。


「酷いじゃん。宏光……」

「お前も女と付き合えば?こんなに駄目な男を好くよりもさ」


後始末もしないで勝手に寝室から出ていった宏光に舌打ちをした。
未だ未だ残り続ける熱がどうしても自分の中で渦を巻く。


「もう、幼馴染みじゃねーんだよな……」


突然溢れた涙は何も教えてくただまた熱を増やしていった。

45わたけんぴ:2014/01/25(土) 18:41:50

F side


自分でさえ分からない事だってあるのは当たり前だ。
宏光はよく俺の事話してたな、何故か俺の前で。
なあ、宏光。それを近くで聞いてる子はどうしてたか分かってる?

…渉はずっと泣いてたよ。大人しくフード被って制服のズボンを強く握って。
もう既に宏光の話なんかより渉の様子が気になった。
これだから独占欲って怖い。まあそれでも俺も何だけどさ。
幼馴染みの言う事なら何でも聞いてしまう自分が居て、宏光の言葉に頷いた。

__太輔、俺と付き合って。


渉は何て言ったと思う?“両想いで良かったですね”だぜ?
無理してるなんてバレバレ。不器用に八重歯出して笑ってさ、俺はすんげー悲しかった。


「愛してる」

「大好き」

「好き」

「離さない」

「俺から離れんな」


夜だけに発したこの言葉。
心の無い言葉でも信じた宏光が馬鹿みたい。
変に嫉妬心を持っては束縛した。
…でも、これが仮の愛だと知ったらどうなるんだろう。
泣き叫ぶかな?怒鳴り散らすかな?…渉を攻めるかな?


宏光の身体を知りつくし触れた手は今は女の身体を知ろうとしている。
宏光とは違って豊満な胸を強弱付けて揉んでは、宏光とは変わらないような唇に自分の唇を重ねる。

浮気、だろ?

この女も、自分も。


宏光もそうやってきっと俺を忘れようとしてる。


君が女王蜂なら、俺は働き蜂、渉も働き蜂の一匹だ。


ただ一匹の大きな蜂の為に働く俺と渉。


失恋同士、なのかもな。



「ねぇ、太輔。起きてる?」

「何だよ、宏光」

「……やり直せない?」

「渉も入れるんならな」

「うんっ!」



END

46わたけんぴ:2014/01/25(土) 18:49:46
後書き。

途中からF×K←Yになってしまってすみません。
やり直すと言う事で幼馴染み復活と言うね、幸せに持ち要りましたぁ!

わったーは他に絡ませようとしましたが早く終わらせたくて止めました。←

初のリクエスト作品の為緊張しておりましたが、自分なりに作成出来て楽しかったです!






理導様、リクエスト有り難う御座いました!!


次は玉宮です!千宮が大体占めるかと思いますが…。←

47わたけんぴ:2014/01/25(土) 19:04:09
T * S × M 「飼い慣らし」


S side


愛しい人…


それは誰もが手にしたくて、壊したくて。


「俊哉はそんなに玉が好きなの?」


椅子に開脚して座る俊哉の頭撫でてはそう聞く。
涙が溢れ出る瞳を見つめ続けるけど一向に俊哉はねだってこない。

ずっと溢れ続ける声に信用出来ないまま、また朝が訪れる。

48わたけんぴ:2014/01/25(土) 20:50:05


M side


「健永……?」


彼が変わったのはいつ?…忘れた。
彼が笑ったのはどれぐらい前?…覚えてない。

それぐらい彼は狂ってる。


「何?また玉のとこ行くんだろ?」


俺の髪を掴んでは睨みつける千賀。
今までがっちゃんと親しく呼んでいたが、こうなると呼べない。
此処でうんと素直に頷いた瞬間に彼がどう言うかなど目に見えている。
だから、此処は千賀の気をこれ以上狂わせないように首を横に振る。

__それだけで千賀は嬉しそうに微笑むから。

49理導:2014/01/25(土) 21:30:27
ガヤさんも切ない立場にいたなんてもう…ガヤさぁん…←

分かります。早く終わらせたくて書かないなんてこと、良くあります(笑)

最後ちゃんとやり直せて良かったです!ほんとに!
横尾さんが気になって仕方ないですが(

リクエスト受けてくださりありがとうございました…☆

素敵なFK感謝しますヽ(*´∀`)ノ

そして嫉妬千賀さん…!
宮っちもまた切ないですね(´;ω;`)

続き楽しみにしてますー

50わたけんぴ:2014/01/25(土) 22:04:58
お、横尾さんの話語るのを忘れました。←
彼は仲直りして二人に恋してます!(*`∀´*)←

いえいえ読んで頂き有り難うですぅm(_ _)m

もう玉たんラブなんですよ、あの子!←←
それなのに千ちゃんったら……(´ ;ω;`)

はい、頑張ります!

51わたけんぴ:2014/01/25(土) 22:26:24


T side


あれ?
まだ千賀と呑んでんのかな、宮田。


……いや、思ったら駄目だ。


また甘やかしたらどうする?
…宮田が離れないじゃん。
けど、彼奴Mだし…。到底無理だろうな、離れるなんて。


コールを終えた電話。
今度は掛けられてきた、宮田から。メールだけどさ。


『玉の事好きな人一杯居るんだよな。

 ……俺もその一人なんだな〜』


はい?

きっと宮田悩んでる。きっと、誰かに操られてる。





「玉、千賀見てない?」

「宮田と……」

「え、ちょ、え!?」


俺に千賀の居場所を聞いた北山。
慌てた声を出して急いで楽屋から出ていった。

俺はそう事態を掴めずキョトンと首をかしげていた。


「……千賀も大人になったな」


渉の呟きもキタミツの行動も、宮田とか千賀の変化も知らないまま。


……いや、知りたくないまま。

52わたけんぴ:2014/01/26(日) 14:16:52
S side


ただ優しく微笑むのは誰だって出来る。
下手に口角を上げるだけでも彼の不安は取り除けるから。
また溢れた涙を指先で掬いまた俺は微笑む。


「俺だけ見て?」


震え続ける俊哉の頭を撫でては乱暴に唇を重ね舌を潜入させる。

玉よりキス上手い?玉より気持ちいい?玉より愛してる?

もっともっと…俺を愛すればいいんだ。
俺だけに溺れてしまえ、壊れてしまえ。


「んふぁ、あぁ……」


艶めかしい俊哉の腰の動きに再度欲情すると、その腰に掌を這わせゆっくりと撫でていく。
そのまま下半身へと滑らせ自身を掴み、揉んだり扱いたりして快感を与える。
…苦痛も与えねーと、依存しないよな。俺に。

53わたけんぴ:2014/01/26(日) 19:14:53
K side


最近宮田は玉に近付かないようになった。
狂ったのかと思うぐらいに黙り込んで、千賀の隣に居た。
綺麗な横顔から分かったのはずっと千賀を見てること。

54理導:2014/01/26(日) 20:17:17
千ちゃんあらやだ策略家!←
依存させたいなんて…!もうこの子素敵!(←なんか違う)
宮っちの異変に気付くキタミツ流石っす…

続き楽しみにしてるヽ(*´∀`)ノ
あれ、タメで大丈夫…だった…よね?←

55わたけんぴ:2014/01/26(日) 21:59:21
まあ敵はグループ内に有り!って奴なんでね。(←歴史にあったような…)
玉ちゃん大好きオーラが感じ取れないんすよ、最近……←←

おん、タメ平気やでっ
んふ、頑張るなぁ丶(`∀´*)ノ

56わたけんぴ:2014/01/26(日) 22:19:32


K side



玉にボロクソ言われたから凹んでるのかとか思ったけど、彼奴はそういう奴じゃないってもう知ってる。
だからこそ、余計気になる訳で。

よくよく考えると何故あの千賀になつくのかが不思議に思えてくる。


玉のようにファンが多いって訳でなく、目立つって訳じゃない。
ツンデレでも無いし毒舌じゃない。
もはや可愛い奴なら誰でもいいのか、宮田。
でも彼は彼なりにそのキャラを保ってるんだと思う、“ファンの前”では。

けれど、それすらも諦めているのだから余計不思議だ。



























「キタミツ。何で来たんだよ」

57わたけんぴ:2014/01/26(日) 22:35:26




まさか、本当に千賀が絡んでるとはな。
意味深に妖しく口角を上げると千賀は不服そうに顔をしかめ此方に近付いてきた。


「キタミツ。何で来たんだよ」


咄嗟に胸ぐらを掴まれるも、そう抵抗出来ず睨み続けるだけで。
全然懲りも諦めもしない最年少に負けたくない、そう最年長である俺は思う。


「玉森の次はキタミツですか?そんなに彼は可愛いですか?面白いだけじゃないですか」


久し振りに聞いた彼の敬語から滲み出る怒り。
如何にも宮田苛めてます、って顔。

……ん?


「宮田は何処に居んの?」

「そこまで観たいんだ、彼奴の変わり果てた姿。まあいいや…魅せてやるよ」


かったるそうに随分と成長した手を離しとある部屋を紹介してくれた。
そこに居たのは、



「北、山…ぁ?」



唾液や涙、白濁した何かによってぐちゃぐちゃな顔を向ける宮田だった。
彼は助けを求めようとしたが大きく背を反らし、自身から何かを吐き出した。

……うっそ。
こんなにも人間って……。


「あーあ、宮田くんが可哀想。お前のせいでやらしー姿見せ付けられちゃったんだもん」


嬉しそうに微笑んだ千賀だが、よーく目を凝らして見ると目に灯りが灯っていない。


彼の気持ちは何処なんだろう。
彼の純粋さは何処なんだろう。
彼の取り柄は何処なんだろう。

宮田の目からも俺の目からの涙が出てきた。

58わたけんぴ:2014/01/27(月) 17:46:10


「これで、分かっただろ?」


呆れたように頭を掻いて俺を睨み付ける千賀はもう千賀に見えなくて。

君は誰?そこに座るのは誰?此処は何処?

脳内整理が上手く行かず、ピースなんかダミーがあって完成しない。


「……ッ」

「分かったんなら早く出てけ。宮田がどんどん壊れちゃうよ?」


ニコリと微笑んだ彼に気が緩むはずも無く余計恐怖が増し逃げるように後退りする。
壊れたメンバーの状況をどう言えばいいのか分からず、対処も分からず。


そのせいかどうやって仕事場向かったのかが分からない。





















「俊哉と俺の恋路を邪魔するなんて。…もうこの世には要らないよな?」

59わたけんぴ:2014/01/28(火) 23:03:35
F side


「玉森。やっぱ宮田の様子可笑しいよな」


最近、玉が寂しそうに雑誌を読んでいる。
あの煩い宮田は借りてきた猫のように大人しくなって、何故か千賀の隣に座っている。
宏光も渉も既に気付いて、ずっと二人を気にかけている。

気付いてないのニカだけだと思うな。


「……うん」



俺の質問にやっと答えてくれたと思ったがその返事は力無く、やはり宮田も事を気にしているみたいだ。
しかし、彼に心配しているのかと聞いてもそんな訳無いと怒鳴られる。



そんな話途中。
誰かの携帯のバイブレーションの音が響き始めた。
気付いた皆……いや、宮田と千賀以外が携帯を手に取った。勿論、俺も。
そのメール内容は信じられないものだった。


『It's Show time』

という英語と一枚の画像。



「宮、田……?」

「宮田が……」

「宮っち……」

「宮田!?」






「ふふふふ…」


そんな中、不適に笑い出したのは……



「あー皆の推理鋭すぎ。まあ、分かりやすいよーにしたしな」


低い声を響かせる、グループの最年少だった。

60わたけんぴ:2014/01/30(木) 17:55:10
2 side



がっちゃん?

不適に笑う年下に怯む皆。
だけど、俺は言った。


「がっちゃん、何してんの? 何で、宮田を傷付けてんの?」

「ニカも宮田の味方? 別に良いじゃん。俺なりの愛し方なんだからさ」


俺が何を言っても表情を変えないがっちゃん。
こんな性格してないよね?こんなに怖くないって……ねえ?


「ちょ、がっちゃん!?」


流石の宮田も押し倒されれば驚いて、がっちゃんを呼んだ。
けれど、止めようとしない手が宮田の腕に伸びて束ねるように動いた。

61にか:2014/01/30(木) 19:28:09
おもしろい!がっちゃんが、あっちけいに!
続き待ってます^^

62わたけんぴ:2014/01/30(木) 21:17:40
>>61
かなりがっちゃんは崩れてます…。
精一杯頑張ります!

63にか:2014/01/30(木) 21:45:46
あの、すみません。リクいいですかー?

64わたけんぴ:2014/01/30(木) 21:58:49
はい、どうぞ!
出来ないものがあったりしますが…。

65にか:2014/01/31(金) 10:03:37
藤二できますか?
甘甘系でお願いします。

66わたけんぴ:2014/01/31(金) 16:52:58
藤にかの甘いものですか?
可能ですので、この話終わりましたら書いていこうと思います。

67わたけんぴ:2014/01/31(金) 18:25:42
ごめんなさい!
ここで、千宮は途中ですが止めます…。

なので、これからにか様リクエストの藤にかを書いていきます!

68わたけんぴ:2014/01/31(金) 18:40:22
F × 2 「ツンデレ彼女は表向き」※not real


F side


俺には大事な彼女が居る。
けれど、そいつは…


「あー太輔邪魔ぁ!もう抱き付かないでぇ!」


重度のツンデレで。
10分の休み時間で寒くなったから彼女に抱き付いただけなのにさ、皆に見られたからって…。


「高嗣…。すんげー体冷えてるけど?上着着れば?」

「……れた」

「え?」

「忘れたって言ってんだろ!太輔暖めろ!!」

「怒らないでよ…」


ぷっくーと膨らませられた頬。ちょっと赤い耳。何故か潤んでいる目。
えーっと…。これは、うん。

ツンデレ万歳ってとこでぎゅーっと抱き締めてみる。
すると高嗣は黙ってうつむくからどうしたかって聞いた。
そしたらさ、


「俺も…ぎゅーってする……」


って小さな声で言われて。
何だよ、こいつ。可愛いじゃねーかよ。

て、ことで。

我慢出来るか分かんないけど、家に持ち帰ろうかと…。


「太輔ぇ!早く離れろー!!」

「まだあと2分じゃねーかよ!!」



END

デレガヤとツンニカでしたぁ!
初めてのガヤニカということで完成度が低いです…orz
にか様リクエスト有り難う御座いました!

69わたけんぴ:2014/01/31(金) 18:58:05
2 × Y 「発情ワンコと飼い主様」


Y side


目が覚めたらニカがにんまりと何か企んでるような顔して俺の上に乗っていた。…馬乗りで。
後ろの茶色の尻尾はブンブンと揺れて外れてしまいそうだ。
何?と冷めた目で見て聞いたらニカは嬉しそうにこう言った。


「俺とセックスしよ!!」


って。
いや、お前馬鹿かよ。誰が男(オス?)と体交わせないといけないんだ。
てか、まず何で朝からそんな性行為を…。


「前の御主人様は嬉しそうに啼いてたよ!この尻尾入れられて簡単にイったし」


ユラユラと細く長い尻尾を揺らして何故か自慢するニカは犬のよう。けれど、耳も尻尾も猫だ。
俺みたいな八重歯を何度か見せながら淡々と言葉を並べるニカに俺は明らか引いてる顔をする。

もし、俺が嬉しそうに啼いたら?
もし、俺があの尻尾で簡単にイったら?
もし、俺がニカの身体求めたら?


「でも、俺…お前なんかにヤられたくないし…」


そんなのあり得ない、って分かってる。
どうしよ、もう飼い主で居られなくなる…。


「最初は皆そうだよ。でも、大丈夫。渉の身体は感じてきてるから」


ニコッと笑ったニカ。
あれ?…こんなに身体暑かったっけ?
内部からの熱に息が上がっていく。

70アンリ:2014/01/31(金) 19:16:41
続き頑張って!

身体が暑い!?
ま、まさか〜〜〜〜〜!!!!!!

71わたけんぴ:2014/01/31(金) 22:19:07
頑張ります!!

はい、そのまさかです!w←

72わたけんぴ:2014/01/31(金) 23:02:21

2 side


どんどん顔が赤くなっていく渉見てたら余計興奮しちゃって。
媚薬を体内に入れてもいないのに熱くなっていく俺の身体。


「渉…っ……ヤりたくなったでしょ?」


あの薬は結構時間が経てば経つ程に効果がどんどん現れてくるから。
はあはあと辛そうな息だけを吐いて首を横に振る渉がとっても可愛くて。


…でもさ、俺……


“ハジメテ”なんだよね。


まあ媚薬は前の御主人様から貰って、玩具は友達…。
やり方はもう分かっている。…女の扱いなんだな、それが。
だけど、分かるかもってことで。

というより何かいつもよりも興奮する…。すっごくムラムラしてきて。


「渉…可愛すぎ………いただきまーす…」


夢見てるかのような気分でふわふわとした口調でいただきますと述べると少し濡れた唇に俺の唇を重ねる。
後頭部に手を添え髪を強く握って、深い深い大人なキスをする。
普段は生温い舌が今じゃ媚薬で熱くなっていてとても気持ちいい。
そう思いながら冷たい部屋に漂う白い空気に目をやっていた。

73にか:2014/01/31(金) 23:09:17
がんばれ!楽しみ!

74アンリ:2014/02/01(土) 09:49:12
頑張ってぇ〜!

75にか:2014/02/01(土) 15:41:34
がんばって!!応援してるでー^0−

76わたけんぴ:2014/02/01(土) 19:41:59
>>73>>74>>75
早く完結出来るよう頑張ります!

77わたけんぴ:2014/02/01(土) 23:01:33


Y side


絡み合う舌、重なる吐息。そこから広がる白い息。
体内からの熱なのか、羞恥からの熱なのか、ニカからの熱なのか、さっぱり分からないが確かに身体は熱を持っている。
俺の寝間着の中へと這わせられたニカの手を掴もうと思ったものの相手は動物。いつ引っ掛かれるかなんて知りやしない。
だから、何か覚悟して中を這う冷たいような暖かい手を受け入れた。
けれど、この身体は何か盛られていてニカの手が肌に少し触れただけで強く反応する。甲高い俺の声が寝室内で木霊して、もう羞恥でやられそうだ。


「渉…」


愛おしそうに俺の名前を呼んで見つめるニカだが、その顔の割に目は獣のよう。女のような声を出した俺は唇を噛み締めて獣なニカの目を見つめ怯えた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板