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横尾受けを必死で応援するスレ

1犬部より:2013/10/08(火) 03:57:18
渉さんは意外と右が似合うと信じている奴が、需要も供給も少ない横尾受けを只管書きます(笑)
横尾受けもっと増えろー!が口癖です
こういうのは初めてなのでマイナーから行って良いのか不安……
けどわたたいは妥当過ぎる……
ということで最近微妙に増えた気がする北横を書こうと思います(´・ω・`)

2海王:2013/10/08(火) 09:47:07
横尾君て、確かミニチュアダックスフンドを飼ってますとね?
兄弟とも仲がいいみたいだし羨ましい限りです。

3ニカ様♪拓人:2013/10/08(火) 20:34:45
頑張ってください!
やばい…北横とか興奮してきt((殴

4らら:2013/10/08(火) 21:07:03
北横とか私の神担2人じゃないっすか!!!!!!

やばーーーーーーいーーー((((;゚Д゚)))))))

もぅ、鼻血が(殴

がっばってください!

5犬部より:2013/10/08(火) 22:16:00
コメントありがとうございます!Σ(・ω・ノ)ノ!
某占いサイトで違う名前で書いてるのですが…少し書けない人も書いてみたくて(笑)
作者は基本渉受けなら何でもバッチコーイな人なのでリクエストあれば書きます!
…あるかどうか分かりませんけど!ww
それでは……

*


横尾さんがトイレに入っていくのを確認する。
俺はバッグの中に忍び込ませたローションを見て、溜息を吐いた。

『はぁ……こりゃ嫌われるわ、絶対』

そう感じながらも、止まることは出来なかった。
横尾さんへの淡い恋心。
それは次第に愛へと変わり――何時の間にか欲情するようになっていた。
細い身体、男らしい手、その全てに恋をしてしまって。
今俺は、一線を越えようとしている。
嫌われてもよかった、ただ君を一瞬で良いから一人占めしたい……

6犬部より:2013/10/08(火) 23:20:55
トイレに駆け込み、頭を抱える。
やっぱり可笑しい。
俺はどうかしている……相手は男だぞ。
触れられた頬が火照る。
重ねられた唇が熱くて堪らない。
そしてとても痛い胸。

『太輔……あー意味分かんね』

さっきあったことが鮮明に思い出される。
太輔が告白して来て、なぁなぁな反応をとっていたら……いきなりキスされて。
まだ胸がドキドキしている自分にイライラしてきて、便器を蹴り飛ばす。
ハッとなり、周りを見回すと入口に人影が。
しかしその人物は局の人や先輩でもなく、メンバーで胸を撫で下ろす。

『お、北山ー。次の撮影お前と一緒だよな?』

話しかけながら、ベルトを外しジーンズを脱ぐ。
下着を下ろし始めた所で北山が喋り始めた。

『なぁ……ちょっと横尾さん、目瞑ってくんない?』

何だよこんな時に、とか思いながら下ろしかけた下着に手を掛ける。
するとそれを制止する北山。

『そのままで良いの! 良いから……ほら』

目に北山の小さな手が被せられる。
仕方なくそのまま目を瞑っていると、口周りに先程の手の感触。
しかも結構強く塞がれる口。

『ごめんね横尾さん……もう限界』

臀部に感じる冷たい感覚。
ソレは割れ目の中の方に向かっていき、ありえない所に細い何かが入っていく。
目を開け、振り向くと――そこには雄の顔をした北山が笑いを浮かべて俺を見ていた。

7犬部より:2013/10/09(水) 03:07:54
目を見開き、俺を見る横尾さん。
あぁ、その顔。凄い可愛い。

『少し我慢してね、二本目行くよ……』

指を横尾さんの狭いナカに入れる。
中を広げるように指を動かすと抑えた横尾さんの口から声にならない悲鳴が上がった。
暴れる手を見て、口から手首へ自らの手を動かす。

『やめろっ北山! 何でっ……何があったんだよ!』

何もなかった。
ただ、君を犯したかっただけ。

『辛いんならっ……俺が聞くからっ! だからやめろって……!』

動こうとするが中には俺の指が入っている。
下手に動けない横尾さんは眉を顰めながら俺を睨んだ。

『一回だけで良いから、ねぇ……俺に犯されてよ』

指を抜くと、押し殺したような声が唇を噛み締めた横尾さんの口の端から零れた。
逃げない内に肩を掴み、ズボンを下ろす。

『間違ってるっ……お前が犯してんのは男だ! やだっ、やめろっ……!』

下着も下ろし、自らのモノをまだ使われていない蕾にあてがう。
首をブンブンと振る横尾さんに更に欲情する。
もっと、拒絶して。
自らの純潔を守りたいって、必死に泣き喚いて。
俺が、その心をぐちゃぐちゃにしてあげるから――――

8犬部より:2013/10/09(水) 03:42:11
何が起きたのか分からなかった。
気が付いたら、こんな事になっていて。
どう考えても北山が血迷っているようにしか思えなかった。

『辛いんならっ……俺が聞くからっ! だからやめろって……!』

そう叫んでも、中に入れられた指の動きは止まらない。
中を引っ掻き回すその指に何故か反応する俺の身体。
絶対変だ、どうして今俺は息を荒げているんだろう。

『一回だけで良いから、ねぇ……俺に犯されてよ』

そう言って北山は指を抜く。

『間違ってるっ……お前が犯してんのは男だ! やだっ、やめろっ……!』

俺に自分の大きくなったモノをあてがう北山。
そして、グッと中に押し入った。

『ああぁぁっ……!』

抑えられくなった声が出る。
ダメだ、ココはテレビ局。
こんなのがバレたら、抹殺される。

『やだっ、北山っ、せめて個室にっ……!』

個室の方に手を伸ばすと「分かった」と囁く北山。
入りが甘かったこともあり、すぐに抜かれる北山自身。
抜かれた後、どっと疲労感が俺を襲った。
しかし、まだ終わっていない。
北山が俺の手を掴んだまま個室に入る。
幾らでも抵抗は出来たはずなのに、身体は言うことを聞いてくれなかった。

『横尾さんのナカやっぱキツいわ……けど、その顔凄い可愛い』

俺の萎えたモノを扱う。
自分でやるのと人がやるのでは違くて、けど男同士だからどうすれば気持ち良いかとか分かってて。
的確に気持ち良い所を擦って来て、身体が震える。
少しずつ元気になって来る俺自身。
声が出そうになった口を唇で塞がれる。
舌を絡ませられて、頭がぼーっとした。
それでも太輔と交わした時の熱さは感じられない。
手が俺の足を少し上に持ち上げる。

『痛いけど頑張ってっ……』

そして、下から思いっきり突き上げられる。
一気に俺の深くまで迫るその質量に涙が出そうになった。
さっき以上に心も身体も痛くて、涙が頬を伝う。

『あぁっ……やだ、よっ…………!』

良い言い訳が思いつかなくて焦る。
そして咄嗟に考えた吐いた嘘が、

『俺っ、太輔が好きなのっ……』

言った直後に後悔するような最低なものだった。

9犬部より:2013/10/09(水) 21:46:12
『俺っ、太輔が好きなのっ……』



その言葉で俺の中の何かが壊れた。
――え、藤ヶ谷?
じゃあ俺だからそんな拒絶するの?
藤ヶ谷なら、受け入れるの?
いきなりキスされて、犯されても、文句言わないで喘ぐの?
俺の中をグルグル回る疑惑と嫉妬。
目の前に居る愛しいはずの彼が、娼婦にしか見えなくなって。
どうして、藤ヶ谷なの。
嫉妬に塗れた醜い怒りが、今俺と繋がっている君に向かって八つ当たりする。
まだ慣れていない中を激しく突きまくる。
激しく腰を打ち付けて、快感で気を紛らわせて。

『何でっ……北、山ぁっ……!』

掠れた高い声が小さな個室の中に響く。
滅多に泣かない横尾さんが、こんなに泣きじゃくっているなんて。
あぁ可愛い。
けれどこの声も、この顔も、藤ヶ谷に頼まれたらやるんでしょ?
俺以外でも見られる顔なんだ。
はぁ、俺が藤ヶ谷だったら。

『藤ヶ谷に犯されてると思ってれば良いじゃん、ほら』

屹立した横尾さんのモノを弄る。
すると荒い息を吐きながら、小さく喘いだ。

『……んあっ、あっあぁ! 太輔っ……太輔っ好きだよっ…………!』

グランと横尾さんの瞳が虚ろに揺らぐ。
視線の先にはバンバンと揺れる個室の扉が。

10らら:2013/10/09(水) 23:17:41
ヤバイヤバイ!

めっちゃいいです!

続き待ってます!

11きたみつ流星:2013/10/18(金) 22:42:27
ああぁぁあっ/////

オレのなかでもなんかぶっ壊れたぜっ★
続き待ってます!

12犬部より:2013/10/20(日) 17:29:19
最近主で書いている所が慌ただしく……(笑)
更新遅くなってすみません!(ノД`)・゜・。
少し早いですが次は……何に致しましょうか(笑)
もしもリクエストがあれば、是非宜しくお願いします(;^ω^)
あ、勿論横尾受けで!(*´▽`*)
それと作者は新中学生でまだ拙い文しか書けません……
ここ間違ってるぞーという所があれば教えてください!

*


『……あー、やっちゃった』

今頃になって来る後悔。
真っ赤になった渉の顔が浮かび、罪悪感に襲われる。
そりゃ、いきなり「好き」とか男に言われたら引くよな……。
アイツなら冗談で許してくれると思ったんだけど、流石にキスまでしたら引かれるか。
あぁ、何で俺あんなことしたんだよ。
色々な思いが交差し、出た結論は早急な謝罪。

『渉……今謝れば許してくれるかな?』

お願いだ、柔軟な男であれと心の中で祈りながら渉を探す。
この近くで渉が逃げそうな所、誰にも会わない所。
そして見つけた、最寄りの男子トイレ。

『まぁ、ココに居なけりゃもう俺には分かんねー』

中に入ると、個室からボソボソと聞こえてくる会話。
渉、独り言大きいなとか思っていたがふと疑問が生じた。
……もう一人誰か居る?
声の発信元である個室に耳を澄ます。

『何でっ……北、山ぁっ……!』

そんな涙声になった渉の声。
北山? 
アイツと一緒に居るのか?
どうして……そんな俺の問いは渉の喘ぎ声と北山の一言で全て解決する。

『藤ヶ谷に犯されてると思ってれば良いじゃん、ほら』

――俺に、犯されてる?
つまり今……渉が北山に犯されてる!?
声を掛けようとした所で、小さな渉の声が聞こえた。

『……んあっ、あっあぁ! 太輔っ……太輔っ好きだよっ…………!』

その言葉が俺に助けを求めているように感じて。
扉を壊さんばかりに叩きまくる。

『おいっ! 渉、そこに居るんだろ!? 北山開けろぉ!』

すると、案外すぐに開かれるドア。
そこには――



『……太輔っ…………!?』



目を赤く腫らし、北山と繋がったまま俺を見ている渉だった。

13らら:2013/10/20(日) 19:56:27
続き待ってます!

14きたみつ流星:2013/10/29(火) 21:40:35
こっ…こういう展開になるとは…っ!
面白すぎるぜっ!

15犬部より:2013/11/11(月) 00:55:13
どうして、太輔がこんな所に居るんだろう。
そう考えるより前に太輔が名を呼んだらすぐに助けに来てくれる王子様に見えて。

『助けてっ……太輔っ……!』

伸ばした腕は太輔に届く前に北山に掴まれ引き戻される。
そして太輔にギリギリ聞こえる位の声で俺に囁いた。

『今は俺とヤってんの、どう大好きな太輔くんに見られて恥ずかしい?』

北山の言葉を聞いて「やっぱりコイツはどうかしている」と悟った。
なぁ、北山。
目を覚ましてくれ。
俺は横尾渉、お前と同じ事務所で同じメンバーの横尾渉。
勿論男だ。
なのに何で、どうして俺を。
しかも太輔の前で。
何で、どうして。
下腹部に感じる違和感と快感、そして痛みが今していることを物語る。
突如催した吐き気に一瞬眩暈がした。
しかし口から溢れてくるのはサラサラとした唾液だけで。
水より少し粘り気のある液体がみっともなく口端から流れる。
また北山の腰が動き始めて。
ぐらつく視界に太輔が映る。
太輔は俺の名前を時々呟きながら頭を振っていた。
彼も気付いたのだろう――北山の異常さ、そしてこの場の異常さを。

『やめろよ、なぁ……北山……』

全てを掻き乱す快感と痛み。
もう何もかも判断が付かなくなっていて。
限界になった精を全て吐き出す。
自らのモノがまき散らす白い濁液はトイレのタイルにへばりついた。

『…………よし』

静かにそう言って、北山は自身のモノを引き抜いた。

16らら:2013/11/11(月) 07:13:33
やばい…\(//∇//)\

続きまってます!

17犬部より:2013/11/12(火) 02:12:46
北山と渉のその姿を見て、ショックのあまり身体が硬直してしまった。
何で、渉が北山とヤってんの?
その疑問は渉がかすれ声で言った一言で合点がいった。

『助けてっ……太輔っ……!』

つまり渉は、北山にレイプされてるってことだ。
頭はそう冷静に解析していくが肝心の身体は動かないまま。
渉がどうやら果てたらしく、北山が渉の身体から離れた。
赤く染まった北山のソレが行為の激しさと残虐さを表していた。
同じメンバーだったはずの男が、恐怖でしっかりと直視できなくなる。
嘘だ、違う違う違う、変だ、何で渉が、どうして何で嘘だ嘘だ。

『北山っ……何でだよ!』

北山に言うと、アイツはケロリと笑う。



『好きな人位、守れないの』

18らら:2013/11/12(火) 16:53:35
やばーいーやばーいー!

続きめっちゃ楽しみにしてます!

19きたみつ流星:2013/11/12(火) 20:56:08
ふおおおっ、悪役みっくん最高だす!!

20AD三瓶:2013/11/14(木) 13:45:56
横尾受けキタァァァァァ(゜∀゜)!
小説おもしろいです!続きが楽しみです♪

それとリクエストいいですか?
良かったら宮横で書いてくれませんか?

21犬部より:2013/11/15(金) 06:29:27
コメントありがとうございます!(*´▽`*)
みっくん悪者にしてごめんね大好きだお(´・ω・`)
>AD三瓶さん
把握です!
実は次の話を千尾と宮横で迷ってたんですよ〜( *´艸`)
今回が暗くなってしまったので今度は甘く!とにかく甘く頑張ります!(。-`ω-)

22犬部より:2013/11/20(水) 00:29:25
その妙に低い声に鳥肌が立った。
もう俺の知ってる北山じゃない、コイツは今まで一緒に居たアイツじゃない。
裏切られたという怒りより、どうして止められなかったんだという後悔の念が積もる。
服を着直しそのまま去っていく北山の手を、俺は掴めなかった。
残ったのは小さな渉の嗚咽。
自らが吐き出した精液の前で膝を付き、小刻みに震えながらじっとその液体を見つめていた。
顔から出るものはすべて出してるんじゃないかという位顔はぐちゃぐちゃになっている。
それ程、辛かったのだろう。

『渉……ごめんな、何も出来なくて…………』

ハンカチを取り出し顔を拭こうとすると、渉はビクンと跳ね、俺を見ながら後退った。
まるで狼の目の前にした傷だらけの子羊のようで痛々しい。

『俺だよ、太輔だよ……渉ちゃんと見て』

渉の手を握り、瞳の中を覗く。
怯えた彼の瞳が揺れ動き、俺を捉えた。

『太輔……たい、すけだよな…………?』

そう力なく言う渉。
もう見ているだけで何も出来なかった自分が憎たらしく感じた。
取りあえず渉をゆっくり立たせる。
傷口を拭けるかと聞くと渉はコクコクと頷き、トイレットペーパーを手に巻き付けた。

『いっ……!』

『あ、大丈夫……?』

痛みから歪む顔。
トイレットペーパーに付いた赤い血が痛さを物語る。

『何で……俺、なんだよ北山……』

そう力なく言う渉を後ろから抱き締める。
渉は拒否せずに、俺の腕を抱え込んだ。
散々だよな、今日は。
俺からいきなり告白されてキスされて、逃げた先に居た北山に犯されて――
そうだ、俺だって北山と変わりない。
渉の心も考えずに変な事言って。
だから

『俺で良かったら、何時でも胸貸すから』

償いというのも変だけど、渉の傍に居させて?

23犬部より:2013/11/20(水) 00:48:21
……北横が藤横になっとった!(;゚Д゚)
北山さんごめんね(>_<)悪者になっちゃったお……(ノД`)・゜・。
お次はAD三瓶さんから頂いたリクエストの宮横を書きたいと思います!(。-`ω-)
今回が苦ーいお話だったので!(笑)今度は甘く行きたいです!(*´▽`*)


ではでは、宮横で題名は『アルコール』です(*´▽`*)

24名無しさん:2013/11/20(水) 21:43:47
もう、宮横に突入してしまうんですか?
もう少し藤横の続きが見たいかな〜、と。

25名無しさん:2013/11/21(木) 04:06:59
藤横素敵でキュンキュンしちゃいました♪

26犬部より:2013/11/22(金) 01:16:50
藤横人気に脱帽中(´・ω・`)
やっぱ藤横はそれなりの人気があるのね……(;゚Д゚)
んー、どう続ければ良いんだろ(´・ω・`)←

と、とりあえずもうちょっと粘ってみます!(*´ω`*)

27のあ:2013/11/25(月) 16:08:44
頑張ってください!!

28犬部より:2013/11/30(土) 16:17:46

『俺で良かったら、何時でも胸貸すから』


太輔は俺を抱き締めながら耳元でそう囁いた。
その言葉が、苦しい程温かくて。
同時に自分が情けなく感じて。

『あり、がと……太輔……』

腕を解いてもらい、今度は正面から抱き締め返す。
自分より小さくて、けど自分より厚い胸板に顔を押し付けた。
そして初めて自分が震えてる事に気が付く。
さっきまで北山と繋がっていたトコがまだジンジンと熱くて、また泣きたくなってきた。
メンバーとしてなら、大好きだったのに。
同じ男として、友達として、仕事仲間として信じてたのに。
どうして、よりにもよって俺だったんだ?

『ははっ……今の体勢首辛いだろ、ほら』

そう言われても、俺はずっと首を曲げながら太輔の優しさに抱かれていた。
――離れたくない。
俺の感情は自分でも驚くほど正直に身体と連動しているようで、がっしりと太輔を捕らえて離差ない俺の腕。

『…………渉?』

太輔なら、俺をこれからも優しく抱き締めてくれるのだろうか?
そうふと考えてしまう時点で俺はもう手遅れだった。
気付いてたんだ、北山に無理矢理抱かれた時に嘘なんか言ってなかったって。
今回の事はこんな非常事態だからこそ、変なことを言っても何でも許されると勝手に思ってしまった結果。
嘘だと言ってしまえばどうにでもなったこの心も、愚かな自分の所為で露見した訳だ。

『今日のアレは、嘘じゃないんだよな?』

俺の指す「アレ」とは、勿論太輔が俺にしてきた告白もどきみたいなヤツのことだ。
キスされた意味が分かんなかったし、反射的に逃げたけど。
それでもあの紅潮は、あの早くなった鼓動は君への想いが身体に滲み出ていたからに違いない。

『……あぁ、俺はお前の事が好きだ。恋愛的にな』

その言葉に甘えていいか?
後悔、しないか?


『太輔はっ…………ずっと、俺をこのまま抱き締めてくれるか?』


見上げると、そこには驚いた様子の太輔の顔があった。

29にか:2013/11/30(土) 16:47:38
キュンキュンしますね><私の小説もキスマイBLなので
よければ、読んでください^^

30犬部より:2013/12/06(金) 23:20:52
にかさんありがとうございます!
小説読んでます、これからも頑張ってください!応援してます!(*´▽`*)

31のあ:2013/12/07(土) 00:45:00
犬部よりさん
まだ、続くんですか?
ワクワクです!

32犬部より:2013/12/08(日) 19:31:50
『太輔はっ…………ずっと、俺をこのまま抱き締めてくれるか?』

そう渉は、俺を見て言った。
じっと俺を見る渉。
渉の言葉の意味も理解せずに俺は頷いていた。
すると強く強く、俺を抱き締めてくる。
頷いてから、渉の言わんとしていることが徐々に分かって来た。

『…………俺で、良いのか?』

そう聞くと渉は顔が見えない体勢のまま、素っ気なく言った。

『良いって言ってんだろ、言わせんな馬鹿……』

少し掠れた声は俺の想いを受け入れてくれていて。
躊躇ったが、俺もまたしっかりと抱き締め返す。
頭に手を回ししっかりと渉の頭を捕らえる。
嬉しくて、けど生理的に湧き出す独占欲が腕に入る力を強めた。
俺が守っていかなくちゃ。
今渉を守れるのは俺しか居ないんだから。
渉は俺を求めてるんだから。
そう自分を正当化させて、渉の体温を感じていた。

『お、俺ガチで好きなんだぞ? 普通にホモだぞ、良いのか?』

『ダメって言って欲しいのか、それ』

そう言って渉はクスクスと笑った。

33犬部より:2013/12/08(日) 23:52:39
のあさん、そろそろ終わりますー(*´▽`*)
こっちはとにかく幸せそうに終わらせます……甘々です(*´ω`*)

34犬部より:2013/12/09(月) 01:15:40
渉の笑顔を見て、ふと緩む口許。
まるで何も無かったかのような濁りの無い笑顔。
俺が大好きで、俺が惚れた原因でもあるその笑顔。

『えっと、けど何か……アレだな。これからも宜しくとしか言えないよな……』

『あははっ、だな』

そして自然と離れる身体。
少し惜しかったりもするけど、これ以上はうざいだけだろうし。

『俺らの関係って……何?』

渉に聞くと、「恋人じゃね?」とまた疑問符付きで返された。
恋人、かぁ。
渉と俺が恋人、やっぱ何か気恥ずかしい。

『じゃあ恋人らしいことでもするか?』

自分で言っておいて言うのも変だけど、恋人らしいことって何だろ?
恋人繋ぎ、とか……マフラー一緒に使ったりとか……。
そう俺が色々考えてる間に渉が頷く。

『じゃ、しようぜ――――』




そう言って渉は俺の唇を塞いだ。

35舞亜:2013/12/09(月) 01:45:12
はじめまして!
北山くん怖いけどかっこい…(///∇///)

更新がんばれぃあ!(*´∀`)

36名無しさん:2013/12/09(月) 02:59:21
北山くんと横尾さんと藤ヶ谷くんの3人の関係もどうなるのか気になりますね。

37犬部より:2013/12/12(木) 01:14:02
>>舞亜さん
初めまして!
今から北山さんサイドでも書こうかなぁと思ってます(´・ω・`)
これからもヨロシクお願いします(*´▽`*)

>>名無しさん
(実はここで終わらせようと思ってました……w)
これだけだと北山さんが只管悪いだけなのでもう少し書こうと思います!(*´ω`*)

38犬部より:2013/12/29(日) 04:04:47
自分が犯した過ちに罪悪感という魔物がのしかかってくる。
トイレを一歩出た瞬間、自分の心を繋ぎとめていたはずの何かが紐を解くようにするりと消えた。
俺は何故、あんなことをした?
彼の悲しむ顔なんか見たくなかったはずなのに。

『……クズだ、やっぱ俺』

そう冷たい床に向かって吐き捨てる。
横尾さんを無駄に傷付けた。
大好きだったはずなのに、途中からこっちが泣きたくなる位憎く見えて。
八つ当たりして、自分の怒りを横尾さんの身体に押し付けて。

『……最低だっ……馬鹿だっ……!』

地団駄を踏んでも事実は変わらない。
それでも自分が許せなかった、最低な俺が。
何をしても俺の心は晴れなくて、泣きたくなってくる。
何でだろうね、泣きたいのは横尾さんの方なはずなのに……

39犬部より:2013/12/29(日) 16:03:26
このままの関係は嫌だったから、俺はすぐに北山の所に行った。
太輔には勿論止められたけど……内緒で二人で会うことにしたんだ。
だってこのまま撮影なんかして、良い写真なんか撮れる気がしないし。
絶対、何かあったんだ。
北山はきっと俺で気を紛らわさないといけないような、大変なことが起きたんだ。
そう自分に信じ込ませ、北山の元へ向かう。
大丈夫。
きっと俺が悪い夢を見ていただけなんだ。

『北山っ……良かった、居て』

そこには、俺よりも傷付いた一人の男が居た。


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