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嘘が好き -SexyZone-

1メイ ◆gcp9xlAVxQ:2013/04/20(土) 15:40:02

SexyZoneが中心の長編小説

更新は気まぐれなので、1週間更新なしとか
ありえます。

自分の妄想をつらつら書き綴るので

優しく見守っていただければ・・・嬉しいです。

2メイ ◆gcp9xlAVxQ:2013/04/20(土) 15:44:33

悪い事って何・・・


俺は一体、



どんな悪いことを、


どんな人に、



してしまったのだろう・・・。

3メイ ◆gcp9xlAVxQ:2013/04/20(土) 15:55:29


-キーンコーン・・・


「はいこれで終わり。」

「起立、れーぃ。」



次は昼休みだからいつもより数倍やる気のある声が
教室に響く。



つっても、男しかいないから虚しい雄叫びみたいに聞こえる俺は
色んなモノに飢えてる狼の群れの中に1匹放り込まれた羊みたい。


センセーが教室を出ようとした刹那、俺の方へと視線を向ける


「菊池風磨、生活指導の藤ヶ谷先生が呼んでたぞ。すぐに行きなさい。」

「ぅげっ・・・、ぁーい、」

「まったく。毎日毎日そんなに怒られることして、いい加減反省しろよー。」


はぁ、とため息交じりにセンセーに呆れられた。



いやいや、あんた教師なら生徒にため息つくなよ、と
心の中でつっこみながら教室を出た。

4メイ ◆gcp9xlAVxQ:2013/04/20(土) 16:03:09

授業を受けるのは毎日の中の当たり前。
4限が終わったら生活指導の藤ヶ谷にお呼び出しくらうのも
俺にとっては当たり前だったりする。


「いってらっふぁい、んぐ、ふーまさーん!」

背中から聞こえた、1番の親友・・・


うん、親友にしておいてやろう   の樹にへいへい、と適当に返事を返した。



また俺の事待たないで先食ってやがるし。




学食を食べるために食堂へと向かう生徒でごったがえす廊下を
スマホ片手にゆっくりと歩いていつもの『生活指導室』と書かれたプレートが下がる
教室の扉に手をかけた

5メイ ◆gcp9xlAVxQ:2013/04/20(土) 16:32:54

-ガチャッ-


「何か用ですかぁ?藤ヶ谷せ・ん・せっ。」

「はいはい、キモイよ。風磨。気が済んだらさっさと座れ。」

「ぅわ、ひっで。なんだよ、藤ヶ谷のくせに・・・、いだっ!」


せっかく人が

いつもと同じ登場の仕方じゃつまんないと思って、このむさくるしい男子校とは
違う雰囲気を出そうと可愛くしたのに『キモイ』とか。


あげくに、近くにあった分厚い本で頭を叩かれた。


「今日は何?」

「ネクタイはどうした?なんで靴紐が赤色なんだ?どーしてYシャツの上のカーディガンがスカル柄になってんの?」


また今日も藤ヶ谷の質問攻め。

でも俺は根は真面目なので、きちんと1個1個答えていってやる


「ネクタイは忘れてー、靴紐はこっちの方が俺好みだったからでー、カーディガンは絶対こっちの方がオシャレに見えるから。」


「これはこれは丁寧に答えてくれてどうもありがとう。








反省文な。」


「えぇぇぇえぇえええええぇえぇぇぇぇえええええええええっ!!!??」

6風凛 ◆noQlW0USwA:2013/04/20(土) 21:27:13
続き待ってます!!

無理しない程度に頑張ってください!!

7メイ ◆gcp9xlAVxQ:2013/04/21(日) 18:24:49
6、風凛さん

ありがとうございます(´Д`*)

僕なりに頑張っていこうと思ってます;

8メイ ◆gcp9xlAVxQ:2013/04/21(日) 18:30:51

「・・・で?まだ何も思い出せないのか?」

「・・・ん、時々一部だけ思い出すときはあるけど・・・」


反省文用の作文用紙を手に教室を出ようとしたら、藤ヶ谷に話しかけられた


「けど・・・?」

「毎回違う男の人の顔が出てきて・・・、よく分かんねぇっ・・・。」

「そっか・・・、まぁ焦ることないし。少しずつだけど思い出してきてるなら大丈夫かもな。」

「うん・・・。じゃ、俺昼飯食ってくるから!ぐっばーいっ。」






俺は、少しだけ普通の男子高校生とは違うところがある

9メイ ◆gcp9xlAVxQ:2013/04/21(日) 20:05:14

中学校3年間の記憶が一切ない事。



気が付いたら、見に覚えのないアパートの一室のベッドに寝かされていて
髪型も制服も体中もぼろぼろの状態だった。




俺を助けてくれたのは、藤ヶ谷だった。


藤ヶ谷の話によると
プリントまとめの仕事が長引いた大雨の夜、急いで自宅へ帰ろうと走っていた時
どしゃ降りの雨の中、傘もささずに壁に寄りかかって気を失っていた俺を見つけたらしい。

俺が通ってる学校は中高一貫で、制服のブレザーのエンブレムで
中等部か高等部か分かるようになっている。

藤ヶ谷は高等部の方の教師だけど、制服を見て自分の学校の生徒だと分かったらしく
俺を自分の住んでるアパートまで連れて行ってくれた。



目が覚めた時の感覚、今でも覚えてる。

今自分が何処にいるか分からなくて、さっきまで自分が何をしていたのかも分からなくて
そもそも自分は一体誰なのかさえ分からなかった。


多分持っていたであろうスクバもなかったから、携帯とか身元が分かるものがなかった。


でも1つだけ、幸いにも残っていたものがあって。

藤ヶ谷が俺を見つけた時に、俺の足元に落ちていた生徒手帳を発見して一緒に持ち帰っていた。
かろうじて自分の名前が『菊池風磨』で、
藤ヶ谷が務める学校の中等部3年だった事が分かった。

10メイ ◆gcp9xlAVxQ:2013/04/21(日) 20:27:24

それから藤ヶ谷が中等部の教師に頼んで俺の生徒資料を調べてくれた。


そこで分かったのは、俺は1人っ子で母親・父親との3人家族だったこと。
でも俺が小6の時両親が離婚して、俺は中学に入ってから1人暮らしを始めたこと。
お金関係の事は全部父親が何とかしてたらしく、特に何かに困ることなく
学校生活は送ってたこと。


友達もいっぱいいたし、成績も良かったみたい。


でも中2の夏、初めて学校を無断欠席したらしい。
それ以来無断で休む日が段々多くなっていって、時には1週間のうち1日しか学校に行かない日があったと
俺が中2の時の担任が話していた。


休日も、学校を休んだ日も、俺が何をしていたのか知っている人は誰1人としていなかった。


それから少しして高等部の入学式。



この学校は3年間クラス替えがないから、高校生活はずっと同じ奴らと過ごす。

中等部の時一緒のクラスだったらしい生徒とは全員離れて、
俺は新しいクラスへと入った。
そっちの方が、記憶がなくてもやりやすいんじゃないかという教師たちの考えで。

11メイ ◆gcp9xlAVxQ:2013/04/21(日) 20:43:54

-ガラッ・・・-


「おー、ふーまお帰りっ!あ、もしかして反省文かぁ〜?」

「ったく、藤ヶ谷のヤツ俺ばっかり目の敵にしてやがるからさー。」


高等部に入って1番最初にできた友達がこの田中樹。
まぁ・・・、一言で言えばバカ。

でも今の俺にとっては、俺のよき理解者。
明るくて面白くて、いざという時は守ってくれるし。
樹いわく、『風磨はさー、無自覚だろうけど美形なんだからなんかあったら守ってやるよっ!』らしい。
ふっ、俺可愛いからな。





・・・冗談だよっ・・・。


樹にもらったパンを食べてたら、樹が突然話し出した。


「風磨さー、今日の放課後暇?」

「放課後?多分暇・・・だと思う。」

「あーじゃあさ、3年の教室まで行くのちょっと付き合ってくんない?」

「えー・・・、めんどー。」

「頼むっ・・・。」

「んー、」

12メイ ◆gcp9xlAVxQ:2013/04/22(月) 17:24:45

-放課後-


「ほら、あそこで教科書開いてる人。あの人が高地先輩。バスケ部の部長でさ。」

「ふーん・・・。隣の茶髪の人もバスケ部?」

「あぁ、中島先輩の事?中島先輩は生徒会の人。」


樹が高地先輩に部活動日誌を渡すために、3年の教室がある棟に来た。
高地先輩の隣にいた、綺麗な顔立ちの人は『中島先輩』というらしい。


-ガラッ-

「高地せんぱーい!部活の日誌渡しに来ましたー。」

「おっ、樹サンキュー。」


樹は毎回日誌を渡しに来てるのか、教室内に残っていた先輩たちから
お疲れー、とか言われてる。

樹って案外、後輩にも先輩にも好かれるタイプだもんなぁ・・・。


ま、俺が関わらなすぎなだけなんだけどね。

13メイ ◆gcp9xlAVxQ:2013/04/22(月) 17:39:18

「ん?その子クラスメート?」


全然知らない先輩しかいない棟で不安だったから樹にピッタリくっついていたら
入口まで近づいてきた高地先輩の目に入ったらしい。

ということは教室の入り口で見え見えの場所にいるわけで
教室内にいる先輩達の視線が一斉に俺に注がれた。


「樹と同じクラス?名前なんてゆーの?」

「あ・・・、はい。あの、えっと・・・風磨、です。菊池風磨・・・、」


高地先輩が優しく話しかけてくれて、でも全員に見られてるわけだから
なんかちょっと怖くて、
しどろもどろだけどなんとか質問には答えた。


そしたら・・・


「ほんとにっ!!?君、本当に菊池風磨って名前!?」

「え・・・、はい・・・。」



さっきの『中島先輩』がいきなり俺のところまで走ってきて
俺の肩を両手で掴まれた。


「覚えてるっ?俺の事・・・っ、」

「覚えてる・・・って?知り合い・・・でしたっけ?」


そんな事を急に言われて。

何が何だかよく分からない。
廊下にいた先輩たちにも注目されて、正直どうしたらいいか今の俺には判断できない。


「あっ、あの中島先輩っ・・・、」


思わず樹が横から口をはさむ。
それで中島先輩は我に返ったみたいで、俺の肩から手を離してくれた。


「あ、ごめ・・・。」

「いえ、・・・。」


「中島先輩、もしかして風磨の知り合いでしたか?風磨が中学の頃の。」

「え、何もしかして・・・、2年の菊池風磨って子が中学3年間の記憶がない
記憶喪失の子だって噂、ホントだったの・・・?」


樹が中島先輩に聞くと、そう答えてくれた。


俺の事、先輩たちの間でも噂になってたのか・・・

14メイ ◆gcp9xlAVxQ:2013/04/22(月) 18:22:27


「そ・・・だったんだ、そっか。じゃあ、俺の事も覚えて・・・るわけないか、」

「健人・・・、」


高地先輩が悲しそうに中島先輩を見つめた。


待って、今高地先輩、中島先輩に向かって『健人』って言った!?


「『健人』・・・?先輩の名前、健人っていうんですか、?」

「っ!そ、そう!!中島健人っ。分かる?思い出した!?」

「風磨、?」


樹が心配そうに俺の顔を覗く。


「待って・・・なんか聞いたことある、『中島健人』・・・。
俺その名前知ってる、絶対知ってるっ…!!」



頭に手を置きながら、一生懸命今まで思い出したことのある記憶のカケラを掻き集める。
この声の男の人、前にも1回思い出したことがあるんだ・・・。

確か、『中島健人』っていう先輩と同じくらいの背丈で
同じ声で、でも髪は黒だったけど・・・、


「風磨?おい、大丈夫かっ・・・!?」

「風磨っ・・・、」


高地先輩と樹が何か言ってる。
でも内容まで聞き取れない。

思い出すだけで精一杯



「知ってるのっ・・・、俺絶対知ってるはず・・・!『中島健人』って、絶対聞いたことあるっ・・・、」



-バタンッ・・・−


「風磨っ!!おい風磨!」

「ちょっ・・・、おい誰か、藤ヶ谷呼んで来いっ!」




考えすぎたのかな・・・


視界が急転して、俺は床に倒れたみたい。




俺はそこで意識を手放した・・・-

15rin:2013/05/13(月) 02:51:13
続き待ってます!!

16ふまけんLOVE:2013/09/18(水) 00:17:06
続き待ってます♪

17ココナッツ:2013/09/29(日) 21:41:09
メイさんへ
はじめましてっ!ココナッツと申します♪

小説めっちゃ楽しいですねっ!

メイさんのペースで更新頑張ってくださいっ。

続き待ってます♪


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