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東方×ドラゴンボールの小説を書きたいんだが
100
:
謎ノ草
:2010/01/13(水) 16:34:38 ID:0Wzh8kCw0
続き
空「あ…ありがとう…二人共」
勇儀「気にすんな。今度酒でも驕ってくれよ」
勇儀は周囲を見まわし、さとりを探す。
燐「さとり様はね…ヒソヒソ」
勇儀「そうかい。分かったよかった
ベジータに聞かれない様、小さな声で話す二人。
ベジータ「次から次へと…ふざけたヤツラだ…」
パルスィ「…勇儀、来るわよ」
勇儀「んじゃ、作戦開始だ!」
ヤマメ「行くよ、キスメ!」
キスメ「おーっ!」
全員が一斉に走り出す。
ベジータ「バカめ!貴様らが束になろうが、このオレには勝てん!」
勇儀にめがけて飛びかかり、そのまま側頭部に蹴りを入れる。
しかし足を掴まれ、地面に叩き落とされる。
勇儀「鬼をナメてもらっちゃ困るねぇ…」
ベジータ「ぐ…少しはやるようだな…」
101
:
謎ノ草
:2010/01/15(金) 18:20:45 ID:9L9.nGqg0
続き
さとり「…できた!元気玉!」
さとりは皆の元へと急いだ。
バシバシバシィッ!
パンチを雨の如く繰り出すベジータ。勇儀は腕を手前に引き防御する。
勇儀(速い…だが、見切った!)
ベジータの両腕を掴む。
そして、そのまま空中に放り投げる。
パルスィ「妬符『グリーンアイドモンスター」
勇儀が投げた先、そこにはパルスィがいた。
ベジータ「な、何!?」
パルスィ「貴方、この弾幕を避けきれるかしら?」
102
:
謎ノ草
:2010/01/15(金) 18:43:20 ID:a4FUALCA0
続き
ベジータ「くそっ!」
メチャクチャに気弾を連射する。
しかし、全てを打ち落とす事はできず、技を食らう。
ヤマメ「罠符『キャプチャーウェブ』!」
ベジータ「くそっ!このっ!離れやがれ!」
ヤマメが作った妖怪グモの巣に引っかかる。普通のクモの巣に比べ、強度ははるかに高い。
ベジータ「離れやが…」
ゴッ!
ベジータの脳天に、キスメの桶が激突する。
ベジータ「…許さん…絶対に許さんぞ貴様ら!」
ブチブチッ!
クモの糸を力だけで切ろうとするベジータ。
ヤマメ「なっ!あの糸を!あいつバケモンだ!」
勇儀「さとり!今のうちだ!」
さとり「…待たせたわね。元気玉を受けなさい!」
103
:
謎ノ草
:2010/01/16(土) 00:40:24 ID:RqjrAyl.0
続き
ズトォォォォ!!
ベジータは、なんとか糸を振りほどき、元気玉を受け止める。
ベジータ「ぐ…!負けるか…!」
パルスィ「…まずいわ、このままじゃ…」
勇儀「みんな!手助けするぞ!力業『大江山嵐』!」
パルスィ「…恨符『丑の刻参り』!」
ヤマメ「瘴符『フィルドミアズマ』!」
燐「呪精『ゾンビフェアリー』!」
空「ば…爆符『ペタフレア』…」
キスメ「か、怪奇『釣瓶落としの怪』!」
これでもかと言わんばかりに技を出す。
ベジータ「ぐぉっ!?何だと!?」
さとり「トドメよ…想起『10倍界王拳』!」
ベジータ「うぐっ!?お…押される…!」
カッ!ズァボォッ!
ベジータ「ぐああああっ!!!」
元気玉がベジータを包む。
バチバチバチバキッ!!
ベジータ「ぎゃああああ…!!!」
そのままベジータは地霊殿上部へと飛ばされた。
空「は、はは…」
勇儀「よしっ!やったぜ!!」
104
:
謎ノ草
:2010/01/16(土) 01:05:54 ID:agFKWx0Q0
続き
さとり「…みんな…ありがとう」
ヤマメ「問題ありませんよ」
キスメ「困った時はお互い様って言うしね!」
さとり「わざわざ、入り口近くからやって来てくれて、本当にありがとう…」
空「さとり様…本当に無事で良かった…」
燐「さとり様もお空も、ケガも直さなくちゃね」
さとり「私を助けてくれたお空も、助けを呼んでくれたお燐も、ありがとう…助かったわ」
勇儀「さとり!皆で宴会しようぜ!パルスィ、酒買ってきてくれ!」
パルスィ「…貴方はお酒が飲みたいだけでしょ?…しょうがないわね」
さとり「貴方達も本当にありがとう。宴会をするなら、こいしも参加させて貰えるかしら」
勇儀「おう!良いぜ!楽しい事は大勢で…」
ドコォォォォン!!
キスメ「い、今の地響きは…?」
さとり「…サイヤ人!」
105
:
謎ノ草
:2010/01/16(土) 01:19:20 ID:agFKWx0Q0
続き
ヤマメ「死んでいるの?」
パルスィ「…分からないわ」
さとり「・・・!!!」
燐「死体なら運ぶよ?」
勇儀「あれだけの攻撃を受けたんだ。さすがに死んで…」
さとり「みんな!そいつから離れて!」
キスメ「え?」
バキィッ!!!
キスメが桶ごと殴り飛ばされる。桶はバラバラになっていた。
ヤマメ「キスメ!大じょ…」
ドコォォ!!!
ヤマメ「あ…あ…」
その場に崩れ落ちるヤマメ。すでに気絶している。
勇儀「お前…!」
ベジータ「貴様ら…どうあってもオレを本気にさせたい様だな」
ベジータの髪は金色に染まっていた。
106
:
謎ノ草
:2010/01/16(土) 01:39:20 ID:agFKWx0Q0
続き
パルスィ「ヤマメ…キスメ…!」
ベジータ「すまないな。少し力が入り過ぎたかな…?」
さとり(…そんな!…アイツ、まだ実力の半分すら出していないなんて!)
心を読んださとりは、軽く絶望した。
パルスィ「…恨符『丑の刻ま…」
ベジータ「遅い!」
パルスィは地面に叩き付けられる。地面にヒビが入る。
勇儀「…おい!さとり!さっきの技をもう一度使え!」
さとり「…無理よ…もうそんな力、残ってなんかいないわ…」
燐「そ…そんな…」
その時、空がベジータに向かって走り出す。
空「さとり様!私に任せて逃げて下さい!」
燐「無茶よ!お空!」
空「『地獄極楽メルトダウン』!」
空が巨大な炎の球に包まれ、ベジータに突撃する。
ベジータ「ビッグバンアタック!」
ベジータの技がそれをかき消した。同時に空頑張る倒れる。
燐「お空!」
さとり「そんな…そんな!」
107
:
謎ノ草
:2010/01/16(土) 01:43:38 ID:agFKWx0Q0
>>106
変換間違えた。修正。
パルスィ「ヤマメ…キスメ…!」
ベジータ「すまないな。少し力が入り過ぎたかな…?」
さとり(…そんな!…アイツ、まだ実力の半分すら出していないなんて!)
心を読んださとりは、軽く絶望した。
パルスィ「…恨符『丑の刻ま…」
ベジータ「遅い!」
パルスィは地面に叩き付けられる。地面にヒビが入る。
勇儀「…おい!さとり!さっきの技をもう一度使え!」
さとり「…無理よ…もうそんな力、残ってなんかいないわ…」
燐「そ…そんな…」
その時、空がベジータに向かって走り出す。
空「さとり様!私に任せて逃げて下さい!」
燐「無茶よ!お空!」
空「『地獄極楽メルトダウン』!」
空が巨大な炎の球に包まれ、ベジータに突撃する。
ベジータ「ビッグバンアタック!」
ベジータの技がそれをかき消した。同時に空は倒れる。
燐「お空!」
さとり「そんな…そんな!」
108
:
謎ノ草
:2010/01/16(土) 01:59:41 ID:agFKWx0Q0
続き
勇儀「ここは引き受けた!早く逃げろ!」
燐「さとり様!逃げましょう!」
ベジータ「オレが一人でも逃すと思うか?」
勇儀「四天王奥義『三歩必殺』!」
ベジータ「ファイルフラーッシュ!」
ズドォォォン!!!
勇儀「…くそっ…くそっ!」
燐「さとり…様…」
ベジータ「さあ、これで残るはお前だけだ。どうする?」
さとり「み…みんな…!」
109
:
謎ノ草
:2010/01/16(土) 02:17:28 ID:agFKWx0Q0
続き
さとり「…何故、そこまで力があるの…?」
ベジータ「フン、お前には関係のない事だ。トドメだ!」
さとりは命中を瞑った。
「抑制『スーパーエゴ』」
ベジータ「!!…な、何だ!?」
ベジータの動きが止まり、超サイヤ人化が解ける。
さとり「この技は…」
ベジータ「オレは…何をしたんだ…?」
急に罪悪感が溢れ出る。ベジータは混乱する。
「深層『無意識の遺伝子』」
ベジータ「なんでだ…何故だ…」
ベジータは倒れる。肉体的な疲れと精神的な疲れが溜まったのだ。
こいし「大丈夫?お姉ちゃん」
さとり「こいし…」
さとりの妹、こいしがそこにいた。
110
:
謎ノ草
:2010/01/16(土) 02:32:02 ID:agFKWx0Q0
という訳で、『サイヤ人襲来編 地霊殿ver』が終了しました。
誤字脱字が多かったですね。以後気を付けます。
さて、次回からはトランクス+文(+etc)が活躍します。
そしてなんと!ヤムチャが復活します!
…そこは問題じゃないか。
もし私に質問やアドバイスがありましたら、遠慮無く言ってください。
レスがあるだけでも私は大喜びします。
これからもよろしくお願いします。
111
:
謎ノ草
:2010/01/16(土) 08:00:37 ID:CtkdMn1E0
今日のヤムチャ
『ヤムチャ「殺人鬼と一緒の部屋で寝るなんてごめんだ!
俺は部屋で鍵を掛けて寝るぞ!」』
意味:死亡フラグ乱立
112
:
謎ノ草
:2010/01/16(土) 15:01:40 ID:yeajBfuI0
最近、避難所にいる人少ないな…
113
:
謎ノ草
:2010/01/17(日) 13:28:11 ID:G9kbS4B.0
続き
ーーー
16号「…ここは何処だ…!?」
辺りを見まわす。しかし、自分のデータベースに一致する場所はない。
16号「オレはセルに破壊されたハズだ…なぜオレは可動しているんだ…?」
いくら考えても、答えは出ない。
16号「…ん?あれは…」
メディ「コンパロ〜コンパロ〜…あら?あなた誰?」
16号「…16号だ。名前は無い」
メディ「…我が輩は16号である!名前はまだ無い!」
16号「…何だそれは」
メディ「…なんとなく?」
来訪者が、また一人。
ーーー
一方、妖怪の山の中
クリリン「で、オレ達はドコを歩いてるんですか?」
亀仙人「知らん」
悟天「ええっ!?」
そこに、人影が近付く。
にとり「げげっ!?人間!?」
今日の幻想郷は、騒がしくなりそうです…
114
:
謎ノ草
:2010/01/17(日) 22:10:20 ID:gmX9MJZ.0
今日のヤムチャ
『それでもヤムチャなら…ヤムチャならやってくれるハズだ!』
意味:やらない
115
:
謎ノ草
:2010/01/18(月) 07:58:16 ID:JO0mfX1U0
続き
西の都 カプセルコーポレーション
ピッコロ「…これが例のスキマか…」
ブリーフ「やあやあピッコロくん!久しぶりだねぇ!」
ウーロン「へへっ、おまえが来るとは思わなかったぜ」
ピッコロ「まあな。それより悟空やベジータは先に行ったみたいだな」
ウーロン「そーだよ!あいつらこのウーロンさまを置いてったんだぜ!ひでえヤツらだぜ!」
ピッコロ「…付いて来るか?」
ウーロン「…え?…ちょ、ちょっと待って!、冗談だよ冗談!ああっ!捕まないで!あぁーっ!……」
ヒュュュュン
ブリーフ「…またチョイ役で終わってしもうた…グスン」
ーーー
幻想郷
ピッコロ「森の中か…」
ウーロン「こらーっ!ピッコロー!俺を離せーっ!本当は行きたくないんだよーっ!」
ピッコロ「…やかましいヤツだ」
ピッコロはウーロンを抱えたまま、ゆっくりと飛び立った。
ルーミア「…あの豚、おいしそうなのかー!」
ミスチー「…屋台の新メニューに、焼き豚なんてどうかしらね」
リグル「緑の人…ナメクジっぼかったなぁ」
三人は後を追った。
116
:
謎ノ草
:2010/01/18(月) 16:53:40 ID:Ujgl5qGw0
続き
紅魔館
レミリア「…入りなさい」
咲夜「…はい」
咲夜がドアを開ける。そしてトランクス達が中に入る。
トランクス「あの…要件ですが…」
レミリア「そこの人間、貴方は私と初めて会った」
トランクス「…はい?」
レミリア「…貴方は何も見ず、何も聞かず、私とは会っていない。…そうよね?」
トランクス「は、はい。そうです」
トランクスは恐怖を覚える。レミリアの威厳と気品、そしてカリスマに恐れをなしたのだ。
とても先程の少女とは思えない。
レミリア「さて、話は聞いているわ。咲夜、パチェの所へ案内してあげなさい」
咲夜「はい、お嬢様」
レミリア「それと…さっきの事で貴方に話があるから、後で私の部屋に来なさい…」
咲夜「は、はい…」
文「さっきの事?」
レミリア「…貴方は何も知らない、何も見ていない…」
レミリアはスペルカードを取り出す。
文「すみません、忘れます」
117
:
謎ノ草
:2010/01/18(月) 20:09:48 ID:MMB2f8AQ0
続き
紅魔館上空
紫「下に見えますのは吸血鬼姉妹が住む紅魔館で〜す♪」
悟空一行は空を飛びながら観光をしていた。
悟空「おお!こんなに立派な屋敷、見た事ねぇぞ!」
ウーブ「真っ赤ですね…」
橙(あ!ミスチーやチルノと遊ぶ約束してたんだ…後で謝れろう…)
紫「次は永遠亭に行くわよ〜!」
それにしてもこの紫、ノリノリである。
ーーー
リグル「チルノと橙は待ってなくて良いの?」
リグルが問いかける。今日は五人で遊ぶ約束をしていたのだ。
ルーミア「あんなに美味しいそうな豚がいるのに、追いかけない方がどうかしてるのだー!」
ミスチー「まあ、あの豚を調理して持って行けば二人共許してくれるんじゃない?」
ルーミア「味見は任せるのだー!」
リグル(ルーミアって豚も食べるんだ…)
ウーロンが危ない。
118
:
謎ノ草
:2010/01/18(月) 20:31:17 ID:o//r/jVA0
うわ…また変換ミスだ…
119
:
謎ノ草
:2010/01/19(火) 07:10:35 ID:jxzkVGj.0
誰も居ないみたいけど書き続けるます。
今日のヤムチャ
『大丈夫。ヤムチャの攻略本だよ』
意味:全然大丈夫でない。
120
:
謎ノ草
:2010/01/19(火) 12:58:32 ID:6/RRahG20
続き
紅魔館 廊下
椛「何も頼まれませんでしたね」
文「何言ってんの。どうせ後で恩を売られるに決まっているわ」
咲夜が大きな扉の前で止まる。レミリアの部屋のものとは違う趣がある。
咲夜「ここよ。失礼のない様にね」
ヒュン!!
トランクス「…また消えた」
プーアル「スピードが速いというより、トリックみたいですね…」
ガチャリ
トランクスは大図書舘の扉を開けた。
こぁ「あ!新聞屋さんと…お客様…ですか?」
入り口の側で作業していた悪魔、こぁがトランクスに近寄る。
こぁ「パチュリー様!お客様ですよー!」
そう言うと、奥で本を読んでいたパチュリーがやって来た。
パチュリー「何?また魔理沙が来たの?」
面倒くさそうに言うパチュリーだったが、トランクスの顔を見て固まる。
パチュリー「嘘…トランクス君!?」
トランクス「え?何で僕の名前を…」
パチュリー「どうやら今の事態の方のトランクス君みたいね…という事は、ベジータや悟空、ヤムチャもこの世界に来てるの?」
トランクス「は、はあ、多分ですが…」
状況が掴めず、困惑するトランクス。
パチュリー「…あのスキマ妖怪に感謝しなくちゃね」
パチュリーの手には『DRAGON BALL 28巻』と書かれた本が握られていた。
121
:
謎ノ草
:2010/01/19(火) 13:01:03 ID:6/RRahG20
>>120
事態→時代でした
すみません。
122
:
謎ノ草
:2010/01/19(火) 15:53:10 ID:UA2eqMWc0
続き
トランクス説明中…
パチュリー「なるほどね…大体分かったわ」
パチュリーは持っていた本を本棚へと直す。
椛(DRAGON BALLコーナーって書いてある…)
文(単行本全巻に新装版、DVDボックスにフィギュアまである…)
トランクスはそれらの存在に全く気付いていない。
トランクス「ヤムチャさんを助けてくれますか?」
パチュリー「いいわよ。私の魔法で氷を溶かしてあげる」
プーアル「ありがとうございます!」
喜ぶ二人。やっとヤムチャが助かる。
パチュリー「でも…その代わりに、サイン頂戴ね」
トランクス「サイン?そんな物で良いんですか?」
文(…ドラゴンボール好きの噂、本当だったのね!)
椛(羨ましいなぁ…)
椛もファンでした。
123
:
謎ノ草
:2010/01/19(火) 16:16:41 ID:eA46hsaA0
続き
紅魔館 廊下
文「貴女もファンだったのなら、なんでチルノと戦ってた人のこと分からなかったの?」
椛「実は、ファンになってからまだ日が浅いんです…魔人ブゥ編から入ったので…」
パチュリー「甘いわね。ヤムチャを知らないなんて」
文「パチュリーさん、そんなに有名なんですか?」
パチュリー「知らないの?伝説のかませ犬よ?狼牙風風拳!」
トランクス「あの…すみません、聞こえてます」
プーアル「ヤムチャ様を悪く言うなぁー!」
プーアルはパチュリーに体当たりする。
パチュリー「むきゅっ!」
パチュリーはうずくまる。
トランクスは、この世界にマトモな人がいるのか心配になった。
124
:
謎ノ草
:2010/01/19(火) 23:19:15 ID:By3w.Ehg0
続き
紅魔館 入り口
文「良いネタが入るなんて、思わぬ収穫だったわ」
椛「さっき撮ったレミリアさんの写真ですか?」
文「そうよ。このネタがあれば…って無い!」
文は写真を納めたフィルムを探す。しかし、ポーチのどこにも入っていない。
パチュリー「咲夜の仕業ね…」
文「そんなぁ〜!」
文はへなへなとその場にへたり込んだ。
入り口の側には、頭にナイフが刺さったままの美鈴が倒れていた。
ーーー
レミリア「…来たわね、咲夜」
咲夜「はい。先程は確認せずに扉を開けてしまい、すみませんでした」
レミリア「その事はもういいわ。それよりも大事な話よ」
咲夜「それよりも大事な話…?」
レミリア「この紅魔館…いえ、幻想郷に危機が迫っているわ」
レミリアの瞳が、それが真実である事を告げていた。
125
:
謎ノ草
:2010/01/19(火) 23:32:28 ID:By3w.Ehg0
続き
咲夜「危機…ですか?」
レミリア「そう。それを解決する為には、あの人間達の力が必要よ」
咲夜は言葉を失う。事態が漠然としすぎている。
レミリア「…まあ、それは最悪の事態になった時の話だから、気にしなくて良いわよ」
咲夜「はい…」
レミリア「…ところで咲夜、あのブン屋のフィルム、ちゃんと手に入れた?」
咲夜「あ…はい、ここにあります」
レミリア「これは没収よ!」
咲夜はがっかりした顔をする。
咲夜(後で原像しようと思ってたのに…)
レミリア「あ、それと、あの人間が帰って来たらフランの所へ案内なさい」
咲夜「フランお嬢様の所にですか!?危険ですよ!」
レミリア「大丈夫よ。たぶん強いだろうし」
咲夜「…分かりました」
部屋の重い空気は消え、紅魔館はいつも通りに戻った。
126
:
謎ノ草
:2010/01/20(水) 00:14:52 ID:MiuzSoko0
続き
妖怪の山
クリリン「・・・」
悟天「・・・」
にとり「・・・」
全員、向かい合ったまま喋ろうとしない。
クリリン(何だ!?何でマーロンと同じくらいの子がここにいるんだ!?)
にとり(何!?この三人!?妖怪がウジャウジャいるこの山にいるの!?)
悟天(カワイイなあ…)
亀仙人「ハロー!」
亀仙人が沈黙を破る。三人はビックリした。
亀仙人「ないす とぅー みーと ゆー 。いず でぃす あ ぺん?」
クリリン「『貴女に会えて嬉しいです。これはペンですか?』って、どんな会話ですか」
にとり「えっと…多分、ペンとは違う…」
悟天「いや、回答しなくても良いですよ」
127
:
謎ノ草
:2010/01/20(水) 15:46:12 ID:5S9Cguag0
続き
にとり「はっ!いかん!危うく騙される所だった!」
クリリン「まったく…女の子が一人で危ないじゃないか」
悟天「なんなら僕が家まで案内してあげるよ!」
にとり「なっ…私はこう見ても妖怪だ!河童だ!強いんだぞ!」
亀仙人「河童か!懐かしいのぉ。昔、相撲した事があったな」
にとりは亀仙人をみて驚愕する。
にとり「な…し、死んだ爺ちゃんに似てる!」
亀仙人「そう?誰でも歳をとると、似てくるもんじゃよ」
にとり「頭のハゲ具合…甲羅の大きさ…全部そっくりだ!」
亀仙人「ハゲは余計じゃ!ハゲは!」
128
:
謎ノ草
:2010/01/20(水) 23:32:49 ID:OYZ5e39E0
ルシフェルとか出すつもりだけど、覚えている人いるのかな…
129
:
謎ノ草
:2010/01/21(木) 16:46:28 ID:x4/AFjbc0
続き
にとり「ここは危険だ!帰れ!」
亀仙人「イヤじゃ。第一、帰り道が分からん」
クリリン「いい子だから、早くお家に帰りなさい」
にとり「ちくしょー!みんなで私をバカにしやがって!もう知らない!」
にとりは涙を浮かべ、どこかへ飛んで行った。
亀仙人「武空術を使うとは…本当に河童だったんじゃの…」
クリリン「悪い事したなぁ…」
二人は、誰な居ない事に気付く。
クリリン「…あれ!?悟天は!?」
ーーー
妖怪の山 上空
悟天「待ってよ〜!」
にとり「こ、こっちくんなぁ〜!」
130
:
謎ノ草
:2010/01/21(木) 16:59:42 ID:OXxK1/DQ0
誤字脱字が半端ないね、俺。
131
:
名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民
:2010/01/21(木) 17:04:07 ID:hUrBQJc.O
書いた後、文章確認してるか?
132
:
謎ノ草
:2010/01/21(木) 17:08:12 ID:OXxK1/DQ0
>>131
iPhoneの仕様上、確認しにくい。
数行しか確認できないとは…
説明書読んでくる。
133
:
謎ノ草
:2010/01/21(木) 17:17:06 ID:R07o.ojg0
わ…分からん…
そもそも説明書なんて有って無い様な物だったんだ…
すみません。間違いのないように以後気をつけます。
134
:
謎ノ草
:2010/01/21(木) 23:27:46 ID:AAraMSTk0
続き
湖
偶然近くを通りかかったレティに、何があったかを説明するチルノ。
レティ「…そう。それで、大妖精が倒れているのね」
チルノ「そうよ!全部あの金パツ…だったかな…が、悪いのよ!」
レティ「…チルノ、貴方は何故不機嫌だったの?」
チルノ「…大ちゃんがアタイのおやつ、食べちゃったの…」
レティ「それだけの理由で?」
チルノ「だって!アタイは楽しみにしてたのに…」
レティ「だからと言って、関係の無い人を巻き込んではいけないわ」
チルノ「だって…」
レティ「大妖精は、お詫びにおやつを買いに行ったんでしょ?」
チルノ「うん…」
レティ「それに、貴方がその人間を攻撃しなければ、大妖精もケガはしなかったハズよ」
チルノ「…ごめんなさい」
レティ「それは氷った人と、大妖精に言いなさい」
大妖精「うーん…あれ?」
大妖精が起き上がる。チルノは大妖精に抱きつく
チルノ「大ちゃん…ごめんね!アタイのせいで…」
大妖精「チ、チルノちゃん!?」
慌てる大妖精。チルノの話を詳しく聞く。
大妖精「チルノちゃん、それは私の自業自得よ。気にしてなんかいないわ」
チルノ「大ちゃん…ごめんなさい」
大妖精「私も…ごめんなさい」
レティ「一件落着ね」
大妖精「あ、レティもおやつ食べる?」
レティ「そうね。いただこうかしら」
チルノ「あっちで食べよー!」
氷付けのヤムチャ(待てぇ!せめて俺を助けてから行けー!)
135
:
謎ノ草
:2010/01/21(木) 23:51:22 ID:AAraMSTk0
続き
レティ「そういえば、あの人間はどうするの?」
レティが氷付けのヤムチャを指差す。
チルノ「攻撃して削ろうよ!」
レティ「待ちなさい。それではあの人間まで割てしまうわ」
チルノ「大丈夫だよ!凍らせたカエルで試した事あるもん!3回に1回は成功したよ!」
大妖精「チルノちゃん、それ3回に2回は失敗するって事だよね…?」
氷付けヤムチャ(や、やめてくれー!)
そこにトランクスとパチュリーが現れる。
パチュリー「私に任せなさい。火符『アグニシャイン』!」
トランクス(!!…本物の魔法使いだったんだ!)
パチュリーの炎が氷を包む。どんどん氷が溶ける。
氷付けヤムチャ(…あれ?これ燃えすぎじゃないか?)
レティ「…オチが読めてきたわ」
パチュリー「あ、燃やしすぎた」
トランクス「え…?」
ヤムチャ「あづぅぅぅ!!??ボラギノォォォォル!!!!」
プーアル「ヤムチャさまぁぁぁぁ!!!」
文「あやややや…」
チルノ達三人は、仕返しされるのを恐れ、脱兎の如く逃げた。
136
:
謎ノ草
:2010/01/22(金) 01:56:51 ID:c9PiuS/s0
続き
パチュリー「御免なさい。こんなこ事になるとは…」
消し炭ヤムチャ「大丈夫です。少し服が黒くなりましたが」
椛「服どころか全身燃えてませんでしたっけ」
ーーー
太陽の畑
メディ「ねぇ、どこから来たの?」
16号「北の都から北西部の山の洞窟、ドクターゲロの研究所だ」
メディ「ふうん…知らない場所ね。外の世界の人?」
16号「オレは人間じゃない。人造人間だ」
メディ「どう違うの?」
16号「オレは『無』から作られたアンドロイドだ」
メディは驚く。その驚きには、喜びと嬉しさが混じっていた。
メディ「あなたも、お人形?」
16号「お人形…?」
メディ「私とおんなじだね!」
今度は16号が驚く。ゲロ以外に人造人間が作れる博士が居るのかと。
16号はセンサーでメディを調べる。
16号(…確かに、生態反応は見られない)
メディ「わたしね、実は…」
16号「…!!この反応は!!」
16号が突然上空を見上げる。
メディ「え!?どうしたの?」
メディも見上げる。
紫「下に見える花畑が、太陽の畑で〜す!」
ウーブ「あ!誰かいますよ!」
悟空「…あいつは!!」
16号「…孫悟空!!」
16号は言い終わらないうちに、悟空へ飛びかかった。
137
:
謎ノ草
:2010/01/22(金) 17:03:45 ID:/yT3lmh60
続き
悟空「おめぇ…16号…だったか?」
16号「…久しぶりだな。孫悟空」
紫「あら〜?知り合いかしら?」
悟空「…こいつは、オラを殺す為に作られた人造人間だ」
ウーブ「!!」
ウーブと藍が16号に向かって構える。橙は慌てて藍の背後に隠れる。
それでもなお、悟空と紫、16号は冷静な顔をしていた。
16号「そうだ。オレはお前を殺す為に作られた」
紫「…あらあら、随分物騒だこと」
悟空「16号、今のおめぇじゃオラは倒せねぇぞ」
16号「それは理解している。だが、必ずお前を殺す。悪魔に魂を売ってもだ」
悟空「…そうか。行こうぜ、ウーブ、紫」
ウーブ「え…?良いんですか?」
紫「…分かったわ。行きましょ、藍、橙」
藍「は、はい!」
悟空達は飛び去っていった。
ーーー
メディ「…誰とお話してたの?」
16号「孫悟空だ。『あいつを殺す事』それがオレの存在意義だ」
メディ「ふうん…」
16号「…どこかに腕の良い技術者はいないか?そこへ行きたい」
メディ「だったら付いきて!わたし、知ってるよ!」
138
:
謎ノ草
:2010/01/23(土) 16:01:24 ID:EGdinrGY0
続き
紅魔館
服が焦げてしまったので、ヤムチャは持ってきた道着に着替えた。
道着やその他着替えが入っていたホイポイカプセルを、不思議そうに見つめる文。
文「こんな小さいカプセルに…外の世界は面白いですね」
ヤムチャ「そこの屋敷の入り口で誰か倒れてるぞ!」
パチュリー「そのままでいいわ。もうすぐ起きる頃だから」
言わずもがな、美鈴のことである。
咲夜「おかえりなさいませ、パチュリー様」
ヤムチャ(…この世界、美人ばっかりだな)
咲夜「レミリア様からトランクスに伝言があるわ。妹様と遊んであげて」
パチュリー「ええっ!?…まあ、トランクス君なら大丈夫かしら」
トランクス「…?、何か問題があるんですか?」
プーアル「遊ぶだけですよね?」
椛「さあ…」
139
:
やごころ
:2010/01/23(土) 17:13:24 ID:eh/Cqx/sO
ヤムチャ用意いいなw
140
:
謎ノ草
:2010/01/24(日) 13:11:50 ID:GZ0tBKcA0
続き
時刻は午前9時を過ぎているというのに、紅魔館の中は暗闇に染まっていた。
ヤムチャはその事を不振に思いながら、この世界の住人について考えた。
ヤムチャ(メイドにイヌミミ、魔女に妖精…ここは男の楽園だろうか…)
トランクス「ヤムチャさん、なんでニヤけているんですか?」
ヤムチャ「な、何でもない。それより、ここは何という場所で、俺達はどこへ行くんだ?」
パチュリー「私が説明するわ」
魔女説明中…
咲夜「着いたわ。この部屋よ」
大きな扉で、横のボードには『フランドール』と書かれていた。
プーアル「どこの部屋も凄いですね」
咲夜「では、私とパチュリー様は部屋の外で待機しましょう」
文「あのー、もしかして私達も参加するんでしょうか」
咲夜「そうよ。こっちの戦いに慣れてる人がいないとね」
ヤムチャ「戦いって、スポーツでもするのか?野球は得意だぜ?」
椛「会ってみたら分かりますよ。さあ、入りましょう」
トランクス、ヤムチャ、文、椛、プーアルは部屋へと入って行った。
パチュリー「…ヤムチャに死亡フラグが立ってるわね」
パチュリーは扉に結界を張った。
141
:
謎ノ草
:2010/01/24(日) 17:38:43 ID:kYrUJ4Ac0
ちょっと事情があって更新が遅れます。
すみません。
142
:
謎ノ草
:2010/01/25(月) 12:52:00 ID:2dWV1sYU0
続き
フラン「…お兄ちゃん達、誰?」
ヤムチャ「背中に羽か…本当に吸血鬼らしいな」
トランクス「僕達は君のお姉さんに言われて、君と遊ぶように言われたんだ」
フラン「本当!?やったぁ!」
フランは飛び回る。その姿は喜ぶ普通の女の子である。
ヤムチャ「そうだ、野球でもやらないか?」
フラン「やー!弾幕ごっこが良いー!」
ヤムチャ「弾幕ごっこ…?」
フラン「じゃあ、私から始めるけど、死なないでね…」
ヤムチャ「へ?」
文「!!!」
ヤムチャが気付いた時には、フランの蹴りが横顔に迫っていた。
グシャッッ!!!
ヤムチャの隣りにあった壁が見るも無残に砕け散る。
ヤムチャ「え…え!?」
文「大丈夫…ですか?」
文がヤムチャを抱え、空を飛んでいた。ヤムチャを助けたのだ。
トランクス(な、何だ!?今のは!)
143
:
やごころ
:2010/01/25(月) 18:22:30 ID:.bM1hvr2O
弾幕ごっこで蹴りはないだろwリグルキックかw
144
:
謎ノ草
:2010/01/25(月) 18:34:48 ID:WOh8pX/U0
続き
トランクス(凄い破壊力だ…オレや悟天を越えるかもしれない…)
文とヤムチャが地面に降りる。
ヤムチャ「ありがとうな…射命丸さん」
文「気を付けてください。あのフランドールさんには」
トランクス「弾幕ごっこって何?」
トランクスはフランに問いかける。
フラン「簡単よ。『お互いの技を出し合って、戦えなくなったら負け』…他にもルールを決めたりするけどね」
椛「でも、通常の弾幕戦では双方が手加減をするはず…」
ヤムチャ「手加減?今のは明らかに全力だったろ!」
ヤムチャがフランを指差す。
フラン「…出来ないの。手加減」
フランがうつむき、悲しげな声で言う。
フラン「いつでも全力だから…みんな死んじゃうの…」
ヤムチャは慌てる。
ヤムチャ「あ、ホ、ホラ!大丈夫さ!オレ達結構強いし、全力で遊ぼうじゃないか!」
フラン「…ホント?」
トランクス「オレも構わないよ!」
プーアル「ボクも出来る限りなら…」
フラン「じゃあ…アソボ?」
文(あーあ、言っちゃった)
145
:
謎ノ草
:2010/01/25(月) 18:39:34 ID:ffwCb3NM0
今日のヤムチャ
『何がサイバイマンだ!』
意味:ヤムチャしろオラァァァァ!!
こっから先は『U.N.オーエンは彼女なのか』を脳内再生してください。
146
:
名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民
:2010/01/25(月) 19:15:25 ID:.bM1hvr2O
ありとあらゆるものを破壊する程度の能力
VS
ありとあらゆるもの
に破壊される程度の能力
か…。
147
:
謎ノ草
:2010/01/25(月) 20:09:50 ID:uGCyCYPw0
続き
ヤムチャ「最初から飛ばすぜ!!狼牙風風拳!!」
正拳突きと平手打ちが、狼の牙の様に襲い掛かる。
フランは左右に身をかわす。
フラン「足元がお留守だよ!」
ヤムチャの突きをしゃがんで避け、先程と同じ様に蹴りを入れる。
ヤムチャ「その弱点は攻略済みだ!」
ヤムチャは空を飛び、指を二本突き立てる。
ヤムチャ「繰気団!!」
フラン「!!」
フランは右手に『破壊の目』を作り出し、繰気団を破壊する。
フラン「面白いね!お兄ちゃん!」
ヤムチャ「…そっちこそ、やるじゃないか」
ヤムチャは冷や汗をかいた。
トランクス「凄い!これが弾幕ごっこ!」
椛「…もはや弾幕ごっこでは無い気がするんですが」
文「ルールなんて、ほとんど無い物だからね…」
148
:
名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民
:2010/01/25(月) 20:14:14 ID:Wo9BhXKYO
あれ、謎の草なにやってんの
149
:
謎ノ草
:2010/01/25(月) 21:06:58 ID:jFrTs7IM0
>>148
だ、誰だ!携帯時代の知り合いか!
どこだ!モバゲーか?ネバーランドか?ミラくえか?
150
:
謎ノ草
:2010/01/25(月) 21:10:32 ID:jFrTs7IM0
>>149
ネバーランドって…ネバーワールドの間違いだった。
マイケルかよ…
151
:
名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民
:2010/01/25(月) 21:29:48 ID:nyF3m8Jw0
いちいちageんなks
152
:
やごころ
:2010/01/25(月) 21:37:37 ID:.bM1hvr2O
わかったよ注意するよks
153
:
謎ノ草
:2010/01/25(月) 21:45:51 ID:gu0qHs2E0
分かった。これからはsageるよks
154
:
謎ノ草
:2010/01/26(火) 08:13:32 ID:F8imGoxg0
続き
フラン「それじゃ、私の番だね!禁弾『スターボウブレイク』!」
赤、青、黄、緑などの様々な弾が飛び交う。
ヤムチャ「わーっ!わぁーっ!」
弾幕初心者のヤムチャは必死で避ける。
文「余計な動きが多いですね…」
トランクス「あれを見切れるんですか!?」
プーアル「ボクは全く分からないよ!」
椛「弾幕戦では技の強さだけでなく、見た目、動きも重要になります。そして、絶対に避けられる仕組みになっているんです」
文「でも、これはすでに弾幕ごっこでは無くなっている…」
トランクス「じゃあ…」
文「危ないですね、あの人」
ヤムチャは既にニ、三十の弾幕に被弾していた。
フラン「はははっ!凄く丈夫だね!」
フランは嬉しそうに飛び回る。
ヤムチャ(くっ…あんなに放っていたのに、気が少しも減ってない!)
フラン「次行くよー!禁忌『レヴァーテイン』」
ヤムチャ「炎の…剣?」
ガキィン!!
剣と剣がぶつかる金属音がする。
トランクス「ヤムチャさん、僕も戦います!」
トランクスは『勇者タピオンの剣』を手にしていた。
155
:
謎ノ草
:2010/01/26(火) 16:59:26 ID:08IqTZxI0
続き
ヤムチャ「トランクス、その剣…」
トランクス「ええ!タピオンさんから貰った、ヒルデガーンを斬った剣です!」
フランは後方へ引き、間合いを取る。
フラン「お兄ちゃん、名前は?」
トランクス「トランクスだ。よろしくな」
言い終わる前に攻撃が迫る。
キィン!キィン!ガッ!ドコッ!
レヴァーテインの連撃を、剣で受け止める。弾き返す度に、トランクスの腕が痺れる。
トランクス(受けるのはキツイ…ならば!)
切り結んだ直後、わざと力を弱める。フランはバランスを崩す。
そのスキに、トランクスはレヴァーテインを蹴り上げた。
レヴァーテインは空中を舞う。
トランクス「ヤムチャさん!」
ヤムチャ「おう!」
ヤムチャは落ちる途中であったレヴァーテインをつかもうとする。
ヤムチャ「やった…ぜ…?」
キャッチした瞬間レヴァーテインの火力が上がった。
ヤムチャ「うわぁぁっ!!」
ヤムチャの体が燃え上がる。パチュリーから食らった炎の比ではない。
プーアル「ヤムチャさまぁぁ!!」
156
:
謎ノ草
:2010/01/26(火) 18:25:03 ID:8uzvZ6Y60
続き
文「とうっ!」
文が起こした風が、ヤムチャの炎を吹き飛ばす。
ヤムチャ「た…助かった…二度もありがとうな」
文「ああもう!イライラしてきた!椛、私達も戦うわよ!」
椛「ええっ!?私スペルカード持ってませんよ!?」
文「大丈夫!なんとかなるわよ!」
フランは頭をかしげていた。
フラン(あれ?なんで火が強くなったんだろ?)
トランクス「よくもヤムチャさんを…!」
トランクスの髪が金色に染まり、体から光を発する。
超サイヤ人化だ。
トランクス「いくら遊びでも、ここまでやることは無いだろう!」
フラン「え?え!?」
トランクス「ビクトリーキャノン!」
トランクスの指先から光線が発射される。
文「戦いはスピーディーに決める物です!旋符『紅葉扇風』!」
フラン「きゃあっ!!」
突然背後に現れた文に驚くフラン。
二人共、戦いを中止させるつもりで、なるべく急所は避けた。
しかし、二人同時に攻撃したのがいけなかった。
文の風で光線の軌道がずれ、フランの頭に当たってしまったのだ。
文「あややや!すみません!」
トランクス「ごめん!大丈夫かい!?」
二人はフランに駆け寄る。だが、様子がおかしい。
フラン「私は何もしてないのに…普通にしてるだけなのに…」
トランクス「フラン…!?」
フラン「許さない許さない許さないゆるさないゆるさないユルさナいゆるさナイユルサナイィィィィ!!!!」
狂気が、目覚めてしまった。
157
:
謎ノ草
:2010/01/26(火) 18:52:01 ID:BR9gHDQM0
続き
フラン「ウアァァァァ!!」
トランクス「フラン!?どうした!落ち着け!」
フラン「…キュッとして…」
文「トランクスさん!避けてください!」
フラン「ドカーン」
ブチィッ!!
トランクスの左腕が吹き飛ぶ。
トランクス「ぐ、ぐぁぁぁ!!」
ヤムチャ「トランクス!!」
フラン「お兄ちゃん達が悪いんだよ?私は何もしていなかったんだよ?ただ遊んでいただけ」
ヤムチャは傷付いた体でトランクスを支える。
プーアルはただ震えている。
ヤムチャ「けどな!お前だって…」
フラン「キュッとして…」
椛「危ない!」
椛はフランに斬りかかる。フランは難なく避ける。
トランクス「はぁっ…はぁっ…どうしたんだ!フラン!」
文「無理です…今の彼女には話し合いは通用しません…」
ヤムチャ「どういう事だよ!」
文「…ただ手加減出来ないだけで、地下に幽閉されると思いますか?」
ヤムチャ「幽閉!?」
トランクスは思い出す。そういえば、この部屋に入る時、まるで一種の牢獄の様だと感じた事を。
文「狂気…彼女はそれを持っていたのです」
椛とフランは戦っている。明らかに椛が劣勢だ。
文「…私のせいです。早く事を済ませようと…迂闊でした」
トランクス「…過ぎた事は、元に戻りません…それより今は、フランを正気に戻す方が…先決です」
後悔する文を諭すトランクス。
その左腕は、もはや使い物にならなかった。
文「すみません…ごめんなさい…」
ヤムチャ「…どうすんだよ、この状況!」
158
:
謎ノ草
:2010/01/26(火) 19:05:53 ID:BR9gHDQM0
続き
ヤムチャ「…で、どうすりゃ良いんだ?」
文「正気に戻るのを待つか、攻撃して気絶させるか…です」
文の声には、いつもの様に新聞屋としての元気が無い。
トランクスに諭されたとはいえ、責任を感じでいるのだろう。
ヤムチャ「…逃げる事は?」
文「恐らく、扉の外でパチュリーさんが結界を張っているから無理でしょう…」
ヤムチャ「戦うしかねぇって訳か…プーアル、隅っこの方へ逃げろ」
プーアル「は、はい!」
ヤムチャ「トランクス…お前は大丈夫なのか?」
トランクス「大丈夫です…片腕でも、超サイヤ人2になればなんとかなります」
止血の為に、文がトランクスの左腕を縛る。
トランクス「さあ、行きましょう!」
トランクスはタピオンの剣を拾った。
159
:
謎ノ草
:2010/01/26(火) 20:31:08 ID:AC8rYXvQ0
作風がガラッと変わった。
まるでドラゴンボールみたいだ。
160
:
やごころ
:2010/01/26(火) 21:39:03 ID:W9lrfzfUO
フランのお話は色々と見たり聞いたりしたが…。これはこの展開は初めてだよ(ヤムチャ的な意味で
161
:
謎ノ草
:2010/01/26(火) 22:13:02 ID:h8JanSQE0
褒められてるのか、けなされているのか分からん。
162
:
謎ノ草
:2010/01/26(火) 22:46:08 ID:3vlptQdI0
続き
フラン「アハハ!!」
レヴァーテインを無茶苦茶に振り回す。
身の丈ほどの太刀で受け止める椛。太刀の刀身は刃こぼれし、服のあちこちが切れている。
斬撃を30回ほど防いだ時、とうとう太刀にヒビが入った。
椛(もう…限界!)
ヤムチャ「かめはめ波!」
気功波がフランに迫り来る。しかし、レヴァーテインのひと振りで消滅する。
ヤムチャ「チッ!ならば繰気団だ!」
フランは攻撃の矛先をヤムチャへと変える。
繰気団を作る途中のヤムチャはスキだらけであった。
フラン「キュッとして…」
ヤムチャ「かかったな?オレは囮だ!」
フランの真後ろに文が現れる。
文「逆風『人間禁制の道』!」
突風がフランの動きを制限する。この風では上手く飛べない。
ヤムチャ「そらっ!繰気団だ!」
前方からは繰気団が迫る。後方に下がろうにも、文がスペルカードを構えている。
椛「逃がしません!」
右には椛が待ち構える。風に邪魔されて、レヴァーテインが手から離れる。
フラン「クッッ!!」
左を見ると、文の突風に吹き飛ばされたフランのベッドが飛んで来た。
このスピードでは『破壊の目』を作る前に激突する。
四方を塞がれた。下は床である。上に逃げるしかない。
風が弱まったので空中へと飛び上がる。
その先にはーー 気を限界まで貯めたトランクスが居た。
トランクス「みんなが時間を稼いでくれて助かった…」
トランクスは超サイヤ人2へと変化する。
フラン「ア…アア!!!」
トランクス「ギャリック砲!」
極太の光線がフランを貫いた。
163
:
やごころ
:2010/01/26(火) 23:13:41 ID:W9lrfzfUO
椛の姿を妄想して鼻血が…。
164
:
謎ノ草
:2010/01/27(水) 08:16:27 ID:Gump8K9.0
続き
ーーー
紅魔館 地下
レミリア「パチェ、あの人間達と天狗はどうかしら?」
パチュリーは本を読みながら答える。
パチュリー「中よ。今頃、フランと仲良く遊んでいるんじゃないかしら」
パタン、と本を閉じる。
本にはやはり『DRAGON BALL』と書かれている。
レミリア「別に結界を張らなくても良いんじゃないかしら?最近はフランも大人しいし…」
パチュリー「用心に越した事はないわ。念のためよ」
レミリア「…今は屋敷の中までだけど、問題無く外出できる日は来るのかしらね…」
パチュリー「分からないわ。少なくとも、トランクス君のお陰でストレス発散にはなるんじゃない?」
レミリア「そうね、そうなれば…」
ドォォォォン… ドガッ! バギッ!
扉の向こうで大きな音がする。
レミリア「…咲夜、美鈴を呼んで来なさい」
咲夜「はい。今すぐに」
165
:
謎ノ草
:2010/01/27(水) 16:06:55 ID:2gdo29DM0
続き
ーーー
ヤムチャ「離れろ!」
トランクスの技に巻き込まれる前に三人は散り散りになる。
トランクス「はぁっ…はぁっ…!」
今まで我慢していた分、激痛が走る。
トランクスの左腕は、皮一枚でなんとか繋がっている。
椛「も、もう戦えません…」
椛が太刀を杖代わりにする。
しかし、ヒビが広がり粉々に折れてしまった。
ヤムチャ「頼むから、これで気絶してくれよ…」
フラン「アハハハハハ!!!!」
フランはかなりのダメージを受けてはいたものの、気絶してはいなかった。
ヤムチャ「か…勘弁してくれよ!!」
文(椛は武器なし…トランクスさんは片腕…ヤムチャさんは負傷…私一人で戦うしかないわね)
フラン「ナにも…シテナい…」
トランクス「!?」
フラン「なニも、しテないノニ、ワタシはキラわレル!ナンデ?ナンデ!?」
文「フランドールさん!大丈夫です!誰も貴女の事を嫌っていません!」
フラン「ナンデ!ナンデ!ウワァァァァ!!!」
文の言葉はフランに届かない。
フランは涙を流しながら暴走する。
フラン「ミンナ…キエロ!」
フランはスペルカードを取り出す。
フラン「キンキ『フォーオブアカインド』!」
フランが四人になる。
トランクス「ぶ…分身した…!?」
166
:
謎ノ草
:2010/01/27(水) 21:43:32 ID:8uoUlZSs0
続き
バァン!
扉が開かれる。
レミリア「フラン!フランは!?」
フラン「オねぇサマ?」
フラン2「パちゅりー…?」
フラン3「さクヤにメーりン…!」
フラン4「ミンナ、ワタシガ、キライナノ?ソウナの!?」
パチュリー「まずいわレミィ!フランを止めるわよ!」
フラン1〜4「ウガアアアア!!!!」
2番目のフランがヤムチャの喉を掴む。
ゴリゴリと骨の軋む音がする。
ヤムチャ「あがっ…ぐぁぁぁ…!」
1番目と3番目のフランは同時に文を襲う。
二人相手ではダメージを受けるしかない。
4番目のフランは、スペルカードを掲げる。
フラン4「キンキ『カゴメカゴメ』!」
部屋中に弾幕がばら撒かれる。
美鈴「ちょっと手荒ですが…!とう!」
美鈴は2番目のフランの腕を蹴り上げる。
その衝撃で手が離れ、ヤムチャが自由になる。
咲夜「止まれ!」
時の流れが歪み、咲夜以外の全てが停止する。
それを利用して、フランを含めた全員を安全な場所へと移動させる。
時が再び動きだす。
ヤムチャやプーアルは何が起こったか分からない顔をしている。
パチュリー「エメラルドシティ!」
地面から出てきた巨大な宝石が、パチュリー達の周辺を囲む様な形でそびえ立つ。
ガガガドガガッ!!!
爆発した衝撃で宝石は消滅するが、そのお陰で全員無事であった。
167
:
謎ノ草
:2010/01/27(水) 21:49:40 ID:aNwSv75Q0
今日のヤムチャ
『ヤムチャはただの飾りです。偉い人にはそれが分からんのです』
意味:様々な分野のマンガ、アニメ、小説のヤムチャポジションに捧げる言葉
168
:
謎ノ草
:2010/01/28(木) 17:03:42 ID:O2lkBkaE0
続き
フラン「ウゥ…」
フォーオブアカインドの効果が切れ、一人に戻る。
レミリアは側に居たトランクスの胸ぐらを掴む。
レミリア「どういう事かしら!?何故あんなにフランが暴れているの!?」
文「攻撃が頭に当たってしまって…」
レミリア「違うわ!そんな事だけでフランはああならない!他に原因があるハズよ!」
トランクス「もしかして…」
ーーー
トランクス「いくら遊びでも、ここまでやることは無いだろう!」
フラン「え?え!?」
あの時、トランクスは、怒りと軽蔑の眼差しをフランに向けた。
それに対し、フランは明らかに怯えた表情をしていた。
ーーー
トランクス「・・・」
レミリア「覚えがあるみたいね…」
フラン「…お姉さま?」
正気に戻るフラン。現状が理解できずに混乱している。
フラン「パチュリーに咲夜に美鈴、それとトラン…!」
トランクス、と言おうとした所で絶句する。
彼の左腕が無くなっている。
フラン「…私が…私がトランクスの腕を千切ったの…?」
レミリア「フラン!大丈夫よ!今から医者を…」
フラン「ごめんなさい…ごめんなさい…ヒグッ…ごめんなさい」
先程までの狂気は無く、大粒の涙を流し、震えた声で一生懸命に謝る。
トランクスは、何も言えなかった。
169
:
やごころ
:2010/01/28(木) 18:49:24 ID:3OrlwIbUO
フラン…゚。・゚(゚`Дフ。+゚・ウワァァァン
170
:
謎ノ草
:2010/01/29(金) 16:41:11 ID:2x9mTolk0
続き
ーーー
紅魔館 来客用寝室
鈴仙「…これで腕の消毒は終わりました」
トランクス「ありがとうございます」
あの後、文が超スピードで永遠亭まで飛び、鈴仙を呼んで来ていた。
フラン「…あの、トランクスの腕は…?」
鈴仙「ごめんなさい…完璧には…」
フラン「そんな…」
フランは下を向き、震えていた。
フラン(私のせいだ…私が悪いんだ…!)
その時、隣りのベッドで寝ていたヤムチャが何かを言った。
ヤムチャ「…ンズが…」
鈴仙「動かないでください!まだ首の治療は終わっていません!」
ヤムチャ「…仙豆が…カバンに…」
パチュリー「!!、そうだ!仙豆よ!」
プーアルは慌ててカバンを持ってきた。
ーーー
仙豆を食べた事により、トランクスとヤムチャ傷は完治した。
その回復力の高さに、フランや鈴仙は驚く。
フラン「…トランクス!」
泣きながらトランクスに飛び付く。
鈴仙(こんな簡単に治るなんて…師匠の薬より早いかも…!)
ヤムチャ「…なあ、レミリアって言ったか?」
レミリア「敬称を付けなさい。私はこう見えて貴方の10倍は生きてるのよ」
ヤムチャ「……そうかい、レミリアさん。一つ聞いていいか?」
レミリア「問題のない範囲なら、答えてあげても良いわ」
ヤムチャ「…そこの天狗から聞いた事だが、妹を幽閉したって本当か?」
レミリア「・・・」
レミリアは何も言わない。
しかし、無言の威圧がヤムチャを襲った。
ヤムチャ「…アンタが幽閉したから、あの子は人に手加減ができず、狂気に狩られるようになった!違うか!?」
ヤムチャは強く言い放った。
171
:
謎ノ草
:2010/01/29(金) 17:15:46 ID:ydigw3E20
続き
シュン!
咲夜がヤムチャの喉元にナイフを突きつける。
咲夜「…何も知らない余所者が!」
普段の様子からは想像できない位、咲夜は声を張り上げる。
レミリア「咲夜、止めなさい。私から話すわ」
ゆっくりと、しかし過去を後悔する様な声で話し出す。
レミリア「その2つとも、全くの逆よ…」
トランクス「逆…ですか?」
レミリア「この子は…フランは自分から幽閉される事を願ったのよ…」
ーーー
フランは生まれた時から、自分の感情を押さえ込む事が苦手だった。
普通に喜んだり悲しんだりはできたが、『怒り』や『恐怖』といった本能的な感情は暴走するのだ。
どんなに仲の良い友達でも、そうなれば見境無しに襲ってしまう。
そして正気に戻った時、フランはそれを後悔した。
ーーー
レミリア「…だからフランは自分から頼んだのよ、閉じ込めて欲しいと!」
フランは涙を流し、大きく震えていた。
トランクス「本当かい?フラン?」
フランはうなずく。彼女は過去のトラウマと必死に戦っていた。
ヤムチャ「他に…他に解決策は無かったのかよ!」
レミリア「私だって探したわよ!それこそ死に物狂いで!」
レミリアの頬を涙が伝う。
彼女も今までの罪悪感にと戦っていた。
美鈴「二人共、落ち着いて…」
ドコォォォォォォン!!!
椛「何ですか!?この音は!?」
文「図書舘の方から聞こえたわね…」
パチュリー「…そうだ、あの白黒なら、この事態を解決できるかもね」
172
:
謎ノ草
:2010/01/29(金) 21:17:28 ID:PtK4LrMM0
続き
こぁが息を切らして部屋に入る。
こぁ「パチュリー様、大変です!例の白黒が図書館に!」
パチュリー「やっぱりね…連れてきなさい」
こぁは慌しく図書館へと戻る。
レミリア「パチェ、どういうつもり?あの魔法使いに解決させるなんて、無理があるわ」
パチュリー「あら、そうかしら?第三者に判決を委ねた方が上手くいく事もあるわ」
レミリア「フランの遊び相手にはなれるでしょうけど、心の傷までは癒せるとは思えないわ!」
魔理沙「なんだなんだ?私に用があるんじゃ無かったのか?」
扉が開かれる。部屋にいた物は全員魔理沙を見た。
魔理沙も全員を見まわした。
新聞屋とそのパシリは鈴仙に手当てを受けてる。三人共無言だ。
魔理沙(なんでこんなトコに居るんだ?)
レミリアとパチュリーは口論している。原因はフランにあるようだ。
フランはフランで知らない青年にしがみついている。
魔理沙(アイツどっかで見たな…)
門番は二人をなだめようとしていて、メイド長は険しい顔つきをしている。
その横には、これまたどこかで見た男と、どこかで見た小動物が居る。
ヤムチャ「今度は魔女かよ…全くふざけた世界だ!」
魔理沙「五月蝿い。私はこの職業に誇りを持っている」
パチュリー「来たわね、今日は…」
文「魔理沙さん実は…」
トランクス「初めまして。俺の名前は…」
フラン「うわ〜ん!まりさぁ〜!」
魔理沙「待て、てんで分からん。私はどこぞの太子じゃないぜ?」
173
:
謎ノ草
:2010/01/30(土) 16:02:47 ID:8KWzfm5k0
続き
ーーー
魔理沙「…なるほどな。それで、口論の理由は?」
パチュリー「フランが暴走して、負傷者が出た原因とその責任よ」
魔理沙は少し考える。
ーーー
先ず、ヤムチャが火だるまになった。
その時フランは何もしていなかった。
↓
トランクスはフランが火力を強くしたと思い、フランに攻撃した。
↓
文も攻撃した為に、フランに命中してしまった。
↓
フランは誤解され、嫌われた事でトラウマを思い出し、暴走した。
↓
トランクス達は負傷した。
この時、フランは激しく後悔し、心に傷を負った。
ーーー
レミリア「…それで、誰が一番悪いと思うかしら?」
魔理沙「良い悪いの問題じゃないと思うんだけどなぁ…」
レミリア「何?だったらフランに原因があるって言うの?仕方ないわよ!フランは…」
魔理沙「ところで、怪我させられたお前達はどう思ってんだ?」
魔理沙がヤムチャとトランクスを指差す。
トランクス「どうって…誰が騒動の原因か、という話ですか?」
魔理沙「違う違う。フランを恨んだりしてるか、ってコトだ」
ヤムチャ「俺は別に…」
トランクス「フランがああなった原因は僕にあります。だから…」
魔理沙「だったら、責任を問う必要なんて無いじゃないか!」
トランクス「え?」
174
:
謎ノ草
:2010/01/30(土) 16:26:11 ID:ijfMaUQk0
続き
魔理沙「レミリアもパチュリーも言い争いをする理由が分からん。怪我も治ったんだ。フランも気にする必要は無いぜ?」
レミリア「でも、実際にフランの心は傷付いたわ!」
魔理沙「フランはどう思う?」
魔理沙は俯いたままのフランに話しかける。
フラン「…ダメだよ…お兄ちゃん二人が許してくれたって…また誰かを傷つけちゃうもん…」
魔理沙「だったら、私がフランの力になるぜ!」
フラン「…え?」
フランは驚く。
魔理沙「努力するんだ!感情を抑れる様に!」
フラン「で…でも私には無理だよ…」
魔理沙「だから私が力になるぜ!私の力は小さいかもしれない。でもフランの為に精一杯力になる!」
魔理沙はフランの手を握りしめる。
魔理沙「誰かを傷付けるんじゃなく、守れる様になるんだ!」
フランの涙が止まる。
フラン「私…変われるかな?守れる様に…」
魔理沙「ああ、なれるさ!私が保証するぜ!」
へへっ、と魔理沙は笑った。心の底からの笑顔だった。
パチュリー「…フランの心、癒すことができたみたいね」
レミリア「・・・」
レミリアは、少しだけ恥ずかしくなった。
175
:
謎ノ草
:2010/01/30(土) 16:48:27 ID:OA.859po0
続き
ヤムチャ「…なんだか俺が一番の悪者みたいだな」
魔理沙「そんな事ないぜ。最近フランと遊んで無かった私にも責任はある。ただ不運が重っただけだ」
ヤムチャ「…大人げ無かったな、俺」
レミリア「…全く、人間は強引だからいけないわて」
重かった場の空気が軽くなった。
鈴仙「さてと、治療も終わったし帰りますか!」
椛「ところで鈴仙さん、八意さんはどこへ行ったんですか?」
鈴仙「師匠なら地霊殿へ…なんでも事件があったそうで…」
椛「事件ですか!?特ダネですよ!文さん!」
椛は文を呼ぶ。しかし文はレミリアと話をしていた。
文「レミリアさん、少し良いですか?」
レミリア「何?貴女も質問かしら?」
文「…私の情報によると、フランドールさんを幽閉した原因は貴女にあると…」
レミリア「…それで?」
文「…ウソですね?私の情報の方が…」
レミリア「そうよ。ついさっき話した事が真実」
文「…何故、わざわざ自分のせいにした噂を流したんですか?」
レミリア「もう見たくないの。あの子が嫌われるのを」
文「…そうですか」
176
:
謎ノ草
:2010/01/30(土) 17:09:29 ID:GlM2Y0zc0
続き
文「美しい姉妹愛…というトコですかね」
レミリア「この話は他言無用よ。新聞に載せでもしたら、タダじゃ済まさないわよ?」
文「分かってますよー!変わりのネタも取り返しましたしね!」
ニッコリと笑う文の手には、没収したはずのフィルムが。
レミリア「あ、それ、もしかして!?」
文「さよーならー!」
レミリア「咲夜ー!さくやー!あいつ追っかけてー!」
美鈴「…咲夜さんなら、メイドのお仕事に戻りました」
レミリア「なんでこんな肝心な時に居ないのよ!うわーん!」
もちろん、咲夜が意図的にやった事である。
鈴仙「あのー…」
ヤムチャ「ん?そういえば君、兎人参化に似てるな…」
鈴仙「誰ですかそれ…それよりも、仙豆を分けて頂けますか?」
ヤムチャ「良いけど、何に使うんだ?」
鈴仙「新薬の研究です。それが有れば良い薬品が作れそうですから」
ヤムチャ「じゃあ、残った半分の…3コあげるよ」
鈴仙「ありがとうございます!」
文に置いてかれた椛は、急いで追いかけた。
177
:
やごころ
:2010/01/30(土) 18:21:47 ID:xhRjmXvYO
魔理沙らしいなぁ…。GJ。
178
:
謎ノ草
:2010/01/30(土) 19:55:14 ID:Ycgiv47k0
続き
フラン「まりさー!あそぼー!」
魔理沙「遊ぶ前に…メシ食わせてくれ。今朝から何も食べてない」
フラン「いいよー!ね、お姉さま!」
レミリア「…まぁ、良いかしらね。ご馳走してあげるわ」
魔理沙「やりぃ!ありがとな!レミリア!」
レミリア「トランクス達もどうかしら?」
トランクス「ありがとうございます」
ヤムチャ「そういえばハラ減ったな…」
プーアル「ノドも乾きましたね」
ーーー
森の中
ピッコロとウーロンは戸惑っていた。
目の前に、あからさまに落とし穴が掘ってあった。
土の色が明らかに違う。
すぐ側に誰かが隠れている事もバレバレだった。
ルーミア(わくわく…!)
ミスティア(豚肉…豚肉…!)
リグル(捕まる訳ないよ…)
ウーロン「ピッコロ…オレ達、バカにされてんのか?」
ピッコロ「オレに聞くな!」
179
:
謎ノ草
:2010/01/30(土) 21:20:53 ID:d.RqmVW60
続き
ーーー
妖怪の山
にとり「ハァハァ…だから…こっちくんなぁ…!」
悟天「ハァハァ…だから…待って…!」
二人が全速力で空を飛び始めて数時間。
両者すでに限界だった。
にとりは川のほとりへと落ちる。悟天も落ちる。
にとり「ハァハァ…この…変態!変態!変態!変態!」
悟天「ボクMじゃないから…そんな事言われても嬉しくない…」
にとり「なんでずっと追いかけて来るんだよー!」
悟天「さっきから…コレ落としたって…言ってるのに」
にとり「のびーるアーム!!ごめん!勘違いしてた!」
悟天「へへっ…大丈夫…だよ…」
バタリと悟天は倒れる。
にとり「おい!どうした!しっかりしろ!」
ーーー
クリリン「武天老師さま…これはどういう状況で?」
亀仙人「知りたくも無いわい…」
クリリン達は、警備の天狗20人あまりに囲まれていた。
天狗1「観念しろ!」
天狗2「何が目的だ!?」
天狗3「くそっ!射命丸と犬走はどうした!」
天狗4「あの二人は今日は非番だ!」
亀仙人「はろー! ないす とぅー みーと ゆー !いず でぃす あん あっぷる?」
クリリン「勘弁してくださいよ…」
180
:
謎ノ草
:2010/01/30(土) 21:48:32 ID:mFcl6MXY0
今日のヤムチャ
『二回だ。このヤムチャはあと二回変身を残している』
意味:変身する度に死亡率がはるかに増す!!
という事で『魔女と吸血鬼と時々ヤムチャ』編が終わりました。
少しグダグダ感がありました。文才が無くてすみません。
やっと魔理沙が出てきた…霊夢はいつになることやら。
さて、次からは『毒人形と人造人間』編に入って行きます。
世界観が違いすぎる気がしますが、なんとか書くつもりです。
やごころさん、こんなssに付き合っていただき、ありがとうございます。
これからも頑張ります!
181
:
やごころ
:2010/01/30(土) 23:01:22 ID:xhRjmXvYO
こちらこそ。DBあんまり知らないんだけど、東方キャラとDBキャラが違和感なく接してるし、バトルがイメージしやすい!
182
:
謎ノ草
:2010/01/31(日) 17:23:14 ID:6gX9fuoo0
続き
ーーー
紅魔館
魔理沙「やっぱりウマイなぁ!流石お屋敷の料理だぜ!」
咲夜「褒めても何も出ないわよ」
レミリア「あー!さくやー!さっきなんで居なかったのよー!」
一同は昼食を食べていた。時刻は12時を過ぎている。
ヤムチャ「いやー、ホントに美味しいな。ハムエッグをパンに乗せただけなのに」
プーアル「シンプルだけど、それがまた良いですね」
咲夜「そう言ってもらえると嬉しいわ。ありがとう」
魔理沙「待て!メイド長!なんで私の時と反応が違うんだ!」
咲夜「あなた、『ウマイ!』だけしか言わないじゃないの」
魔理沙「なんだと!よし!じゃあ、スゲー!」
咲夜「あんまり変わってないわね…」
トランクス「レミリアさんは何年生きているんですか?」
レミリア「貴方は今までに食べたパンの枚数を覚えているかしら?」
トランクス「……え?」
レミリア「…数えられない位生きてるって事よ。まあ、500年は生きているわ…」
魔理沙「ちなみに、私が食べた枚数はコレ入れて14枚目だ」
ヤムチャ「パンか…悟空の孫娘がそんな名前だったな」
レミリア「誰も枚数を言えなんて命令してないわ」
トランクス「僕は3歳からパンを毎日食べていて…7歳位から2枚に増えたから…あっ!昼食と夕食の分も数えなきゃ!」
レミリア「数えなくていいわよ!」
フラン「トランクス、凄い!」
レミリア「いや、凄くないよ!?」
183
:
謎ノ草
:2010/01/31(日) 17:51:11 ID:DR57BSW60
続き
トランクスがレミリアに近付く。
トランクス「あの…レミリアさん」
レミリア「…何かしら?神妙な顔つきをして…」
トランクス「…僕も、フランの力になりたいんです。手伝わせてください!」
レミリアの目付きが変わる。
レミリア「トランクス…それがもし、同情や哀れみから来る物だったら…願い下げよ?」
トランクス「違います!このまま魔理沙さんに任せて、僕だけ帰るなんて出来ない!僕も何が力になりたいんです!」
レミリア「…本気のようね。良いわよ…しばらく紅魔館に住みなさい」
トランクス「良いんですか!?」
トランクスは驚く。レミリアの目が元に戻る。
レミリア「どうせ、こっちで過ごす場所なんて決まってないんでしょ?」
トランクス「僕は良いですけど…ヤムチャさんは?」
ヤムチャ「俺も手伝うぜ?元々、この世界に滞在するつもりで着替えや仙豆のカプセルを持って来たんだからな」
レミリア「なら…決まりね」
フラン「やったー!ありがとう!トランクス!ヤムチャ!」
魔理沙「一緒に頑張ろうな!フラン!トランクス!ヤムチャ!」
パチュリー「騒がしくなりそうね…」
184
:
やごころ
:2010/01/31(日) 18:55:52 ID:Pv1eHn8IO
紅魔館は広いからね!wktk!
185
:
名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民
:2010/01/31(日) 22:51:13 ID:03rg4OjQ0
邪魔
186
:
謎ノ草
:2010/02/01(月) 00:02:36 ID:qTvzBgDI0
>>185
すみません。
これからこのスレ自体、sage進行にします。
187
:
謎ノ草
:2010/02/01(月) 07:56:40 ID:RD6wgb9g0
続き
ヤムチャ「そういえば、悟空はどうしてるんだろうな」
トランクス「父さんが『後で連れて来る』って言ってたから、もうこちらに着いてると思いますよ?」
魔理沙「悟空?悟空…最近見たマンガの中にそういう主人公がいたなぁ」
ーーー
そのころの悟空はというと…
紫の自宅
悟空「ウメェ!オラ、こんなにウメェ飯は久しぶりだ!」
紫「ふふふ。本当に美味しそうに食べわね」
ウーブ「悟空さん…朝も沢山食べてましたよね?」
悟空「あんなんじゃ足りねえ!あれは腹八分ぐれぇだ!」
藍「紫様…食材が底を尽きそうです…」
紫「倉庫に山ほどあったはずよ?」
橙「それも尽きそうです!」
紫「予想以上だわ…」
188
:
謎ノ草
:2010/02/01(月) 16:37:42 ID:AjLb7wSU0
ここで少し、内容の説明を…
『フランの幽閉された理由』
設定と微妙に違いますね。何故変えたか。
こちらの方だったら良いな…レミリアもフランも救われやすいだろうし…と考えた結果です。
とはいえ、こんな勝手な事してすみませんでした。
『東方キャラがDBキャラとそれなりに戦える理由』
本編の方で後々語ります。
『ヤムチャがなぜ死なないか』
簡単に殺したら物語が「ヤムチャを生き返らす」内容ばかりになります。
それに、いくらヤムチャでも修行してるからね…?
189
:
謎ノ草
:2010/02/01(月) 16:45:13 ID:AjLb7wSU0
続き
ウーブ「ところで悟空さん、なんで人造人間をそのままにしたんですか?」
悟空が箸を止める。
悟空「アイツは良いヤツだ。無闇に倒す必要はねえ」
ウーブ「でも、悟空さんを殺すと…」
悟空「大丈夫だ。同じ感覚がするんだ。ピッコロやベジータとな」
ウーブ「ピッコロさんやベジータさんと?」
悟空「あの二人も、元々は敵同士だった。ヤムチャや餃子や天津飯もだし、クリリンもオラの事キライだったからな。
藍「敵を許したのか?」
悟空「違う。もっと強い敵が現れるたんび、しょうがねぇから手を組んだんだ。それがいつの間にか仲間になってた…」
ウーブ、紫、藍、橙は聞き入っている。
悟空「あいつら、みんな『いつか絶対お前を倒す』って言うんだ。けど、互いに憎んでる訳じゃねぇ…」
ウーブ「・・・」
悟空「だから、16号も同じだと思うんだ。実際、アイツはセルを倒すのを手伝ってくれたしな」
紫「なるほどね…」
悟空「それに、アイツはピッコロやベジータと比べたらカワイイもんだ。あの二人の方がよっぽどの悪だった」
藍「だから大丈夫、ということか」
悟空「そうだ」
ウーブ「悟空さんやベジータさん達って、そんな関係だったんですね…」
紫「素敵ね。そういうのって」
悟空「そうか?…あ、きつねうどん、おかわり!」
ウーブ「食べすぎですよ!」
紫(不思議ね…この人間は)
190
:
やごころ
:2010/02/01(月) 19:07:11 ID:KqzuUHb.O
>>188
ふむふむなるほどなるほど…。
191
:
やごころ
:2010/02/01(月) 19:07:13 ID:KqzuUHb.O
>>188
ふむふむなるほどなるほど…。
192
:
謎ノ草
:2010/02/02(火) 08:10:29 ID:djqmddys0
続き
ーーー
魔法の森
木々が鬱蒼と生い茂り、昼間だというのに辺りは薄暗い。
足元には魔理沙が喜びそうなキノコが生えている。
16号「…先程からお前の側を飛んでいる人形は何だ?勝つ
メディスン「スーさんだよ!」
スーさん「♪〜」
16号「…喋っているらしいな」
メディスン「ねー、『16号』って事は、他にも仲間が居たの?」
16号「仲間…か。他の人造人間はほとんど死んでしまった…」
16号は淡々と、しかし悲しそうに話す。
16号「1号から7号までは『失敗作』として処分された。なんとか完成した8号も、心が優しすぎた為、破壊されそうになった…」
メディスンは真剣な顔をしている。
16号「…その8号を助けたのは孫悟空だった。おかげで8号は生き残り、雪国の村で生活する事ができた…」
16号は複雑といった表情になる。
16号「…しかし、その時からだ!ドクターゲロが本格的に人造人間の研究を始めたのは!」
193
:
謎ノ草
:2010/02/02(火) 12:52:58 ID:ZadfvcZU0
また誤字だ…
194
:
謎ノ草
:2010/02/02(火) 15:44:17 ID:BBGQyqKQ0
続き
16号「レッドリボン軍が壊滅されて以来、ゲロはスパイカメラで孫悟空とその仲間達の様子を監視した」
メディスン「プライバシーの侵害じゃない!」
16号「そしてゲロは様々な実験を重ね、『無』から生物を生み出す技術を開発した…」
メディスン「それが…あなたなの?」
16号「そうだ…だか、その研究の際、ゲロは多くの動植物を犠牲にしたのだ!」
16号は怒りの表情をうかべる。
ーーー
それから16号は、自分がこの場所へと来る前の事を、できる限り話した。
ゲロは自分を『人造人間20号』に改造し、19号と共に街を襲撃した。
途中までは上手くいったが、ベジータとピッコロの反撃に食らい、研究所へ逃げた。
ゲロはやむなく17号と18号を起動させたが、二人は従わず、彼を殺してしまった。
その時、処分されるハズだった16号は解放された。
ーーー
メディスン「へー、ゲロって人間に天罰が下ったんだね」
16号「だが、ヤツはとんでもない者を残していった…セルだ!」
195
:
やごころ
:2010/02/02(火) 16:30:52 ID:YqpwSEiUO
セルktkr
196
:
謎ノ草
:2010/02/02(火) 16:42:55 ID:sbI5gc/E0
続き
16号「セルは孫悟空とその仲間達の細胞と、フリーザという宇宙人の細胞から作られた」
メディスン「細胞から?」
16号「そうだ。…ゲロは人を物のように扱っていたから、そのような暴挙に出た」
メディスン「それで、どうなったの?」
16号「セルは17号と18号を吸収し、完全体になった。…オレは孫悟空達と共にセルに立ち向かった」
ーーー
しかし、セルは強かった。
16号はもちろん、悟空ですら敵わない相手だった。
16号はセルに破壊される前に、悟空の息子である悟飯に全てを託した
ーーー
16号「孫悟飯…精神を怒りのままに解き放て…正義の為に戦う事は罪ではない…話し合いが通じない相手もいるんだ」
悟飯「16号さん…!」
16号「オレの大好きだった…自然を守ってくれよ…」
バキッ!
セルが16号の頭部を踏み潰す。
セル「忠告ありがとうよ。出来損ないが!」
ブチッ!!
悟飯「うわあああああ!!!!!」
セル「な…なに!?」
悟飯「おまえは…絶対に許さない!!」
16号は薄れ行く意識の中、超サイヤ人2へと変化した悟飯を見た。
ーーー
16号「そこから先は覚えていない…気付くとこの地に来ていた…」
メディスン「粉々に破壊されたんでしょ?なんでかしら?」
16号「オレにも分からない…」
メディスン「・・・」
ザッザッザッ…
しばらくの間、二人の歩く音だけが響いた。
197
:
謎ノ草
:2010/02/02(火) 17:00:39 ID:sbI5gc/E0
続き
メディスン「…一つ良いかしら?」
メディスンが沈黙を破る。
スーさんは少し驚く。
メディスン「貴方はとても優しく見えるけど、なんで孫悟空って人を殺したがるの?」
16号「…どういう意味だ?」
メディスン「貴方は自然や生き物を守るために、セルと戦ったんでしょう?なのに、人を殺したいなんて…矛盾してるわ」
16号「オレが殺したいのは孫悟空だけだ。誰でも良い訳ではない」
メディスン「同じよ。殺すのに違いは無いわ」
16号は先導していたメディスンの肩を掴む。
16号「…それがオレの存在する理由だ!誰にも文句は言せん!」
メディスンは振り返り、16号を見つめる。
メディスン「『あなたは視野が狭すぎる』」
16号「…?」
198
:
謎ノ草
:2010/02/02(火) 21:47:46 ID:gyBr.1c20
続き
16号「視野が狭い?」
メディスン「…昔、閻魔様にそう言われたの」
16号「閻魔…地獄に居るとされる、空想上の裁判官か?」
メディスン「ここは幻想郷。空想の産物が生きる世界よ」
メディスンが16号を見上げる。彼の方が倍近く高い。
16号「視野が狭いとは、どういう事だ!?」
メディスン「意味なんて、私も少ししか分からないの」
16号「それなら、何故オレにその事を?」
メディスン「似てるなって思ったの。私とあなたがね!」
メディスンは微笑む。
そして、彼女は16号の肩の上へと腰をかけた。
メディスン「さ!お話はおしまい!行きましょ!」
16号「…何故オレの肩に乗るんだ?」
メディスン「ちょっと疲れたから、乗せてちょうだいね!」
16号はあまり悪い気がしなかったので、そのままにしておいた。
199
:
名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民
:2010/02/02(火) 22:02:58 ID:Sv7fAMXI0
支援
200
:
謎ノ草
:2010/02/03(水) 07:32:34 ID:IviFI96E0
続き
メディスン「ねぇ、16号って呼びにくいから、あだ名付けて良い?」
16号「…好きにしろ」
メディスン「8×2で16だから、ハニーってのはどう!?」
16号「…それは勘弁してくれ」
ーーー
別の森の中
ピッコロとウーロンは再び戸惑っていた。
目の前に、巨大なザルが逆さまに置かれていた。
ウーロン「・・・」
ザルをつっかい棒が支え、棒にはヒモが付いている。
まるで鳥を捕まえる時に使う罠のようである。
ピッコロ「・・・」
ルーミア(どきどき…!)
ミスティア(今度こそ…今度こそ…!)
リグル(だから捕まる訳ないよ…)
もちろんバレバレである。
ウーロン「…なあ、ピッコロ」
ピッコロ「オレに聞くなと言っただろ!!」
201
:
謎ノ草
:2010/02/03(水) 16:00:57 ID:WgGNqPRk0
続き
ーーー
ジングル村
一年を通して雪の量が多いこの地方では、屋根の雪下ろしは日々の習慣の一つである。
今日も大男が屋根に乗って、雪下ろしをしていた。
8号「よいしょ、よいしょ。村長、終わったぞ」
村長「おお、今日もありがとう!流石ハッチャンじゃ!」
8号「村長さん、今日も元気そうで良かった」
8号は屋根から降り、村長と共に家へとはいる。
スノ「ハッチャン、ココアが出来たから温まってね」
8号「ありがとう、スノ」
村長はそんな二人を見て微笑む。
もうすぐ村の感謝祭だ。
ーーー
ジングル村 郊外
細長い目、黒い髪をした男が雪の中歩いていた。
17号「レッドリボン軍支部の跡地はこの辺りか…」
18号の弟、17号は先を急いだ。
ーーー
8号「マッスルタワーに?」
村長「そうじゃ!夜中に電気がついておるのを見たのじゃ」
スノ「まさか、レッドリボン軍が…?」
8号「それはないと思う。ヤツら、ソンゴクウに壊滅されたはず」
村長「泥棒だといかん。ハッチャン、調べてくれんかの?」
8号「わかった。すぐ行く」
スノ「気をつけてね、ハッチャン」
202
:
謎ノ草
:2010/02/03(水) 16:56:32 ID:jtmiB9GM0
続き
ーーー
マッスルタワー跡地
17号「これが塔だって…?」
タワーは1階と2階部分を残し、ほとんどが崩れ落ちていた。
瓦礫の上に雪が降り積もっている。
8号「そこで何をしている?」
17号「な…誰だ!?」
17号は振り返り、戦闘体制をとる。
8号「オレ、人造人間8号。みんなハッチャンって呼ぶ」
17号「人造人間…!?お前もか!」
ーーー
その後、17号は自分が人造人間である事を明かした。
8号は大いに驚き、自分の経緯を説明した。
ーーー
8号「オレ、ドクターゲロは嫌い。だけど、体から爆弾を取ってくれたフラッペ博士には感謝してる」
17号「ゲロの他にも人造人間を作ってるヤツがいたとはな…初見だ」
8号「レッドリボン軍、最強の軍人作る為、世界中から学者を誘拐した」
17号「その学者のリーダーがゲロか」
8号「分からない。だけど、ゲロは自分から軍に入った。ゲロは学会から追放されていた」
17号「ゲロのやつめ……8号、お前は人造人間にされた事を恨んでるか?」
8号「改造されたのはイヤだった。だけど、今は村のみんなが優しくしてくれるから幸せ」
17号「幸せ…か」
17号は考えた。
もし、自分と姉が孤児で無かったら、ゲロに誘拐されず、幸せな日々を送れたのだろうかと…
17号(姉さんは、どう思ってるんだろう…)
203
:
名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民
:2010/02/04(木) 05:27:03 ID:BPPobIA.O
1から見てきた。
面白いと思うから頑張って!
204
:
謎ノ草
:2010/02/04(木) 07:33:18 ID:tJa06YqU0
続き
8号「お前、なぜか他人とは思えない」
17号「俺もだ…互いに軍の被害者だからだろうか…」
8号「17号、なんでここに来た?」
17号「世界中を旅してるんだ。他の人造人間がどうなったのか、調べる為にな」
8号「他にも、生きているのか!?」
17号「生きてる…とは言い難いな。1号から7号まではすでに…」
8号「そうか…」
8号と17号は暗い顔をする。
17号「…18号として作られた、姉さんの場所が分かるのが救いだ」
8号「家族がいるのか!?」
17号「ああ。たった一人のな。今は結婚して、子供も居るらしい」
8号「おめでとう。家族、大事にした方が良い」
17号「8号、お前はどうしてこの塔に?」
8号「最近、ここに怪しいヤツ来てるらしい。村長が言ってた」
17号「レッドリボン軍の残党か…?」
8号「わからない。だから、今から調べる所」
17号「…俺も手伝いたいが、良いか?」
8号「ありがとう。助かる」
205
:
謎ノ草
:2010/02/04(木) 08:15:58 ID:1bb3vBnI0
続き
二人はタワーの中へ入る。
内部は薄暗く、埃やゴミが散らばっていた。
17号「…中は荒れ放題だな」
8号「ソンゴクウが壊滅させてからそのまま。何年も放置している」
17号「…薪を燃やした跡だ…誰かが居たらしいな」
8号「まだ新しい。こっちには動物の骨、落ちてる」
17号「迷い込んで死んだんじゃないか?」
8号「違う。この辺り、寒いから、森の奥に行かないと動物いない。迷い込んだとは考えにくい」
8号が机を見る。
8号「この部分だけ埃がない。きっと、誰か座った」
17号は入り口から足元までの床を見渡す。
17号「だが、少しおかしいぞ。足跡を見てみろ」
8号は振り返る。床は二人の足跡が付くほど、埃でまみれている。
8号「…?、別に、おかしくないぞ?」
17号「足跡が、オレ達二人分しかない…」
8号「!?」
17号「この薪も骨も、明らかに誰かが居た跡だ。だが、普通ならこの場所まで来るのに足跡が付くハズだ!学会
8号「た、たしかに。オレ、少し怖い」
17号「…一旦、村にもど…」
??「ダメだ。帰らさん」
二人の背後に何者かが現れる。
17号「だ…誰だ!」
ドスッ!!
振り返ろうとした17号の胸に、剣が突き刺さった。
206
:
謎ノ草
:2010/02/04(木) 11:56:42 ID:Gpz9VDRw0
誤字が多すぎる…
誰かのセルフの末尾がおかしい事になってたら、【」】を変換し間違えたと思ってください。
応援、ありがとうございます。
207
:
謎ノ草
:2010/02/04(木) 12:11:55 ID:BJRpQd9A0
続き
17号「か…かはっ…」
8号「17号!!」
??「ふふふ、目的は8号だけだったが、丁度良い…」
男は右腕に仕込んだ剣を抜き取る。
8号「よくも…よくも!ゆるさない!」
ドゴォッ!!
8号が男をタックルで弾き飛ばす。
飛ばされた男は身体をひねり壁に着地する。
そこから8号目掛けて切りかかった。
??「世界一の殺し屋…桃白白さまを舐めるな!」
8号「た…タオパイパイ!?」
ズシャァァッ!!
肩の服が切り裂かれ、血が溢れ出る。
8号「うぅっ…」
17号「け…消し飛べ!!」
17号が桃白白に手を向け、高エネルギー波を放出する。
ドゴォォォッッ!!!
タワーの半分が崩れ落ちた。
208
:
謎ノ草
:2010/02/04(木) 16:33:40 ID:7CMArw.s0
続き
17号「ゴホッ…ハァ…ハァ…」
血反吐がスカーフを真っ赤に染める。
8号「17号…早く医者へ…」
桃白白「貴様、服をボロボロにしよって…」
ビリビリと上着を脱ぎ捨てる。
桃白白の身体の半分以上は機械で出来ていた、
8号「おまえ、なぜオレ達を襲う!」
桃白白「契約だ。より強いサイボーグに改造してもらう変わり、裏切り者の8号、17号、18号を始末するとのな」
17号「桃白白…貴様は天津飯に負けた後、姿を消したと聞いている…」
桃白白「復活したのだ。我々がこの世に悪夢を見せる為にな」
17号「訳の分からない事を…!!ガハッ!」
17号は倒れる。桃白白は左腕を変化させ、銃口を彼に向ける。
桃白白「消し飛ぶのはお前だ!超どどん波!!」
8号「うぉぉぉぉぉ!!! 」
8号が白白を殴る。
衝撃でどどん波がわずかに逸れる。
桃白白「チッ…外したか」
ドウン!!
銃声が響く。
村人「ここだ!探すぞ!」
村長「大丈夫か!?ハッチャン!!」
音を聞きつけた村人達がやって来た。
桃白白「村人か…殺しても良いが、まだ騒ぎを大きくしたくない…命拾いしたな」
桃白白は空を飛んで逃げた。
209
:
謎ノ草
:2010/02/05(金) 00:49:17 ID:PIyeS0No0
続き
ーーー
魔法の森
16号の肩にはあいかわらずメディスンが座っている。
その彼女の肩にはスーさんが座っており、スーさんの肩には蝶が止まっている。
16号はマトリョーシカを思い出した。
メディスン「もうすぐだよ!シシちゃん!」
16号「…それがあだ名か?」
メディスン「そ!4×4は16だから、シシちゃん!」
16号「む…家が見えたぞ」
森の奥にあったその家は、人の気配がほとんど感じられなかった。
メディスン「アリスー!いるー!?」
ドアが開き、小さな人形を連れた少女が現れる。
アリス「あら、珍しいお客さんが二人も居るわね」
メディスン「アリス、この人お友達のシシちゃん!」
16号「…人造人間16号だ。よろしく」
アリス「人造人間…?外来人かしら?」
メディスン「この人、私とおんなじなんだよ!」
アリス「人形…なるほどね。とりあえず上がりなさい」
アリスは二人を手招きする。
メディスン「ありがとー!アリス!」
16号「…失礼するぞ」
上海人形(??)
蓬莱人形(ナカマカナ?)
210
:
謎ノ草
:2010/02/05(金) 15:52:18 ID:Vgc0jCKw0
続き
ーーー
紅魔館 地下
トランクスは鞘から剣を抜き、上面に構える。
ヤムチャは腰を落とし、トランクスと背中合わせになる。
魔理沙「恋符『マスタースパーク』!!」
ミニ八卦路から稲妻が炸裂する。
ヤムチャ「かめはめ波!!」
ヤムチャも負けじと気功波を放ち、雷を打ち消し、相殺する。
刹那、ヤムチャの真上からフランが強襲した。
トランクス「危ない!!」
トランクスは飛び、振り下ろされたレヴァーテインをを剣で受け止める。
レヴァーテインの炎がトランクスの前髪を焦がす。
トランクス(…熱い!躊躇してる場合じゃない!)
トランクスはいきなり超サイヤ人2へと変化する。
その際に生じた気の高まりが風圧を起こし、フランを吹き飛ばす。
魔理沙「魔砲『ファイルマスタースパーク』だぜ!!」
ヤムチャに放った稲妻が細く見える程、さらに極太の稲妻がトランクスを飲み込もうとする。
トランクス「ギャリック砲!!」
トランクスが押し返す。魔理沙は箒を使って逃げる。
魔理沙「まさか二回も返されるなんて、思っていなかったぜ」
トランクス「いや、中々のスピードですよ」
ヤムチャ「こっちの世界は、何時もこんな遊びをしてるのか?」
フラン「うん!早く続きしようよ!」
ヤムチャ「…オレにはキツそうだな」
プーアル「ヤムチャさま、がんばってください!」
211
:
謎ノ草
:2010/02/05(金) 17:21:26 ID:ILALWlTY0
今日のヤムチャ
『ヤムチャだめだヤムチャだめだヤムチャだめだ!!』
意味:お前そんなにヤムチャが嫌いか。
212
:
やごころ
:2010/02/05(金) 20:06:08 ID:LyOoz4qAO
ヤムチャる。
213
:
謎ノ草
:2010/02/05(金) 23:47:46 ID:HKTl.iLw0
続き
ーーー
紫の家
悟空「ふへー!腹一杯だ!ありがとな、紫!」
ウーブ「少しは遠慮しましょうよ…」
橙「紫しゃま!明日からの食事はどうするんですか?」
紫「私の能力を使えば、どんなに厳重な金庫であろうと、いとも簡単に…」
藍「紫様、犯罪です」
紫「やぁねえ、少し借りるだけよ。食費としてね」
藍「ですがこの男の手に掛かれば、スイス銀行も五日で破綻します」
紫「だったら、直接八百屋さんから…」
藍「それも犯罪です」
時刻は二時を過ぎていた。
ーーー
西の都 デパート
ブルマ「…でさぁ、ベジータったら『ふん、そんな甘ったるい物なと食わん』って言ったくせに、後でしっかり食ってんのよ!」
チチ「はっはっは!!ベジータさんらしいだ!そう言えば悟空さもな…」
女性陣が休憩所でくつろぎながら談笑していた。
ビーデル「お義母さま、私は先に帰りますね」
パン「お母さん!もう帰るの?」
ビーデル「そうよ。晩御飯の支度をしなくちゃ、お父さんが帰ってきた時に可哀想でしょ?」
パン「はーい!バイバイ!ブラちゃん、マーロンちゃん!」
ブラ「じゃあね!」
マーロン「気をつけて帰りなさいね」
214
:
謎ノ草
:2010/02/05(金) 23:59:37 ID:dXlDjPHg0
続き
ブルマ「悟飯くん、良いお嫁さん貰ったわねー」
チチ「そりゃあ、悟空さの子だ!そういう所は悟空さに似たと思うだ!」
18号「さりげなく自分を褒めているぞ…」
ブルマ「良いお嫁さんと言えば、クリリンくんもよね」
18号「な…」
チチ「んだ!クリリンさんも隅に置けねぇだ!」
18号「や…やめろ!お前達!」
ブルマ「クリリンくんも、『結婚してから人生が幸せだ!』って言ってたし!」
18号は真っ赤になる。彼女はいわゆるツンデレである。
マーロン(お母さん、もうちょっと素直になればカワイイのに…)
ブラ(お父さんと18号さんって、なんだか似てる気がする)
215
:
謎ノ草
:2010/02/06(土) 00:16:24 ID:ZVM.kp0c0
続き
休憩所のテレビでは、相変わらずニュースを放送している。
キャスター『次のニュースです。平和な村で、殺人未遂事件です』
チチ「殺人かあ、怖えだ」
キャスター『本日未明、北地区にあるジングル村で二人の男性が刃物で切られ一人は意識不明の重体だそうです』
画面が雪国の村の様子へと移り変わる。
キャスター『犯行現場はレッドリボン軍の基地の跡地で以前から不振者の目撃情報があったとの事です』
ブルマ「金目当ての犯行かしら」
キャスター『襲われた人はジングル村在所の自営業を営むハッチャンさんと、身元不明の男性です』
画面が8号と17号の写真へと切り替わる。
18号「…え!?」
ブルマ「ねぇ、これって…」
チチ「17号さん…だな」
18号は走りだす。
18号「ブルマ!チチ!マーロンを頼む!」
ブルマ「ちょ、ちょっと!18号!」
マーロン「お母さん!」
18号「すぐ戻る!」
18号はジングル村へ向けて飛び立った。
216
:
謎ノ草
:2010/02/06(土) 12:27:23 ID:81ytQHs60
今日のヤムチャ
『ねんがんの ヤムチャ を てにいれたぞ!』
意味:
そうびしますか?
→はい いいえ
デロデロデロ
なんと ヤムチャには
かませイヌの のろいが かけられていた!
217
:
謎ノ草
:2010/02/06(土) 13:53:00 ID:4AbjI2lI0
続き
ーーー
魔法の森
16号は今までの経緯を全てアリスに話した。
アリス「それで、自分を強化して欲しいから、私の所へ来たのね?」
16号「そうだ」
アリス「魔法を動力とした人形は強化できるけど、私は機械には詳しくないわ。だから無理なの」
16号「なんとかならないのか!?」
アリス「ごめんなさい。私の力じゃあ…」
16号「そうか…」
アリス「…でも、永遠亭に行けば、それなりの技術はあると思うわ」
メディスン「永遠亭に?」
アリス「人造人間に見合う程の技術なんて、この世界じゃ月の都くらいしか無いじゃない」
メディスン「あっ!だから永遠亭なのね!」
16号「それは何処だ!?連れて行ってくれ!」
16号とメディスンはアリスに礼を言い、外へ出る。
メディスン「私が案内してあげるよ!行こ!ハニーちゃん!」
16号「…ハニーは勘弁してくれ、と言ったつもりだか…?」
218
:
やごころ
:2010/02/06(土) 18:47:35 ID:IQrAEM7sO
にとり「胡瓜おいしいなぁー。」
219
:
謎ノ草
:2010/02/06(土) 19:48:29 ID:3L5Hb2b.0
>>218
心配しなくても、にとりと悟天出します。
忘れていません。
220
:
謎ノ草
:2010/02/06(土) 22:53:20 ID:2u4xP/ZY0
続き
ーーー
地霊殿
永琳「これで皆さんの治療は終わりました」
こいし「遠い所からありがとう。今度お礼するわね」
永琳「それでは、お大事にして下さいね。さようなら」
永琳は地上へと向かった。
さとりは、寝ている空と燐を心配そうに見つめた。
側にいた勇儀が起き上がる。
勇儀「イテテ…私は何を?」
勇儀は思い出す。
桶ごと殴られたキスメ。吹き飛ばれたヤマメ、パルスィ。
さとりを守れろうとして、何も出来なかった空と燐、そして自分…
勇儀「くそぉぉぉ!!!畜生っ!畜生!畜生!」
さとり「勇儀!!どうしたの!?」
勇儀「何も出来なかった!!山の四天王と恐れられた、この私が!!あんなヤツに!!」
パルスィ「落ち着きなさい!勇儀!!」
パルスィが目の前に現れ、勇儀は驚く。
勇儀「パルスィ…お前、大丈夫だったのか!?」
パルスィ「キスメもヤマメもよ。みんな寝てるから静かにしなさい!」
ヤマメ「…もう起きてるわよ」
キスメ「ゆーちゃん、うるさい!!」
パルスィ「ほれ見なさい」
勇儀「二人共、スマン…」
燐「私も起きたんだけど…」
さとり「なにはともあれ、みんな無事で良かったわ…」
空「zzz…」
こいし(この子…まだ寝てる…)
221
:
謎ノ草
:2010/02/06(土) 23:46:52 ID:2u4xP/ZY0
今、vipで『上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」』ってのを見てきた。
自分の文章力無さが嫌になる…研究したりはしてるんだけどね…
RPGツクールにiPhone用とか無いかなぁ…
222
:
やごころ
:2010/02/07(日) 14:22:50 ID:hgpvcLqMO
SS考えるとき俺は
男「ズームパンチ!」
ドガグォォォン!
みたいな登場人物とセリフ、効果音しか使わん。
223
:
謎ノ草
:2010/02/07(日) 15:12:48 ID:ls0XvLFI0
>>222
ありがとう。頑張るわ。
224
:
謎ノ草
:2010/02/07(日) 15:41:07 ID:X7RZt2FE0
続き
勇儀「…みんな、スマン」
さとり「気兼ねする事は無いわ。これだけの怪我で済んだのだから、逆に感謝してる位よ」
パルスィ「自分を攻めるなんて、貴女らしくもない…」
さとり「色々と言いたい事があるでしょうけど、先ずはあのサイヤ人が目覚てからね…」
さとりの指差す先、一番奥のベッドの上に、包帯を何重も付けたベジータが眠っていた。
勇儀「な…なんでアイツが!!」
こいし「この人は悪くないわ。幻想郷全土に広がる妖気、しかも元地獄の妖気にアテられたのよ」
さとり「正直、助けたくは無かったけど、あの薬師がそう言ってたからね…」
ヤマメ「後で尋問してやりましょうよ!私の糸で逆さ吊りにしてやる!」
キスメ「桶、べんしょーさせてやる!」
パルスィ「この通り全員元気だから、別にあの男が生きてたって良いじゃないの」
勇儀「そうだな…ありがとう」
燐「私はまだ少し痛むけどね…さとり様は?」
さとり「私も無事よ。何も問題は無いわ」
ベジータはうなされている。
ベジータ「うう…ブルマ…トランクス…!」
こいし(このサイヤ人、下着趣味でもあるのかしら?)
ベジータ「カカ…ロット…!!」
こいし(人参?)
225
:
謎ノ草
:2010/02/08(月) 00:56:32 ID:9gcDnFG.0
続き
ーーー
魔法の森 上空
メディスン「帰りは空を飛びましょ!その方が速いわ!」
16号「何故、アリスの家へ行く時は歩きだったんだ?」
メディスン「この魔法の森はね、空から見たら、木々の区別が付きにくいの。相当に慣れた人じゃないと無理だわ」
16号「今度からは飛んで来れそうだ。場所はしっかり覚えた」
メディスン「一回で覚えちゃったの!?」
16号「そうだ。オレには様々な機能が備わっている。地形の記録もその一つだ」
メディスン「へぇー、便利だね!凄いわ、ハニーちゃん!」
16号「…だからハニーは止めろと…」
メディスン「あ、これから行く永遠亭も、この森と同じだから、途中から歩いて行きましょ!」
16号「…聞いてないな」
ーーー
紅魔館
ヤムチャ「ちょ、タンマタンマ!!」
フラン「QED『495年の波紋』」
もちろんヤムチャに避けられる訳がない。
ヤムチャ「うわああああ!!!!」
ピチューン(本日5度目)
魔理沙「フラン…手加減の練習だって、言ってるじゃないか…」
フラン「やっぱり難しいよー!」
トランクス(ヤムチャさんもある意味タフだなぁ…)
226
:
謎ノ草
:2010/02/08(月) 16:52:15 ID:8Gg6wtnw0
続き
ーーー
迷いの竹林
メディスン「ここからは歩いて行くよー!」
16号「…竹の先端が見えないな。少なくとも、数十年以上は生えている」
永琳「あら?メディじゃないの。そちらの人はどなたかしら?」
メディ「あっ、永琳!ナイスタイミング!」
16号「…誰だ?」
メディスン「この人は、永遠亭のお医者さんの、八意永琳さんよ!」
永琳「まあまあ、丁寧に説明して。初めまして」
永琳は軽く頭を下げる。
メディスン「永琳、この人は私と同じ人形の、ハニーちゃんよ!」
16号「…16号だ。決してハニーではない」
永琳は笑い出す。
永琳「なるほどねー、メディにも、とうとう彼氏ができたのね」
メディスン「ちちち違うよ!!そんなんじゃないんだってば!!」
メディスンは顔を真っ赤に染める。
16号「…これに凝りたなら、別の呼び方してくれ」
16号はいたって冷静だった。
メディスン(は、反応なし!?私、そんなに魅力ないのかなぁ…)
227
:
謎ノ草
:2010/02/09(火) 21:44:22 ID:bQ2oiO8o0
続き
ーーー
永遠亭 病室
悟天「あれ…知らない天井だ…」
悟天は上体を起こす。ベッドに寝かされていたようだ。
妹紅「よお、起きたか」
悟天「わっ!誰だ!!」
妹紅「まったく…ここまで送ってやったのに、何も覚えちゃいないんだな」
悟天「え…?」
慧音「妹紅、まずは説明するのが先だ。初めまして、上白沢慧音だ」
妹紅「…藤原妹紅だ」
悟天「あ…孫悟天です…よろしく」
悟天はふとベッドの足元を見る。
そこには、にとりが寄りかかりながら眠っていた。
慧音「その河童の事も説明する。少し長くなるかもしれんが、聞いてくれよ」
228
:
謎ノ草
:2010/02/10(水) 16:20:38 ID:osrwFj5U0
続き
慧音「まず、この場所の名前は『永遠亭』という。病院みたいな施設だと考えてくれ」
悟天「…そうか、ボク気絶したんだっけ」
妹紅「ここの医者は腕が良いが、なにしろ建物自体がヘンピな所に建ってるんでな、誰かがに迷わない様、私は案内係をしているんだ」
悟天「あ…送ってくれて、ありがとうございます」
妹紅「礼なら、そこで寝てる河童に言いな。山から人里まで、お前を背負って来たんだ」
慧音「昼すぎ位だったかな。人里に、その河童が血相変えて来たんだ。『コイツを助けてくれ!』とな」
妹紅「ひどく心配してる様子だったぞ。『私のせいだ』とな」
悟天「え…?本当ですか!?」
悟天は寝ているにとりを見る。額には汗が流れていた。
悟天(…寝顔、カワイイなぁ)
妹紅「ん?何ニヤけてんだ?」
悟天「な、何でもないです!何でも!!」
229
:
謎ノ草
:2010/02/10(水) 17:02:51 ID:GX6gnEv.0
続き
妹紅「ま、こんなモンでいいだろ。サッサと帰ろうぜ、慧音」
慧音「だから待てと言ったろう!この者はおそらく外来人だ。他にも説明する事がある!」
妹紅は嫌そうな顔をする。
妹紅「んなこと、ウサギ共に任しゃいいだろうが!ココに輝夜が居ると考えたら、一刻も早く帰りたい!」
輝夜「呼んだかしら?」
噂をすれば影がさす。病室の入り口に輝夜が立っていた。
輝夜「五月蝿いと思ったら、竹林ホームレスさんじゃないの」
妹紅「あ?ノコノコとシバかれに来たのか?蓬莱ニートさんよぉ!!」
悟天は恐怖する。この二人が、悟空とベジータの関係に似ていると思ったからだ。
だが、目の前に居る輝夜と妹紅の関係はそれより質が悪い。
輝夜「おほほ!相変わらず貧相なナリをしているわね!」
妹紅「そっちこそ、毎回毎回会う度に似た様な服着やがって、芸の乏しいヤツだ!」
前者の場合、大抵がベジータの一方的な悪口に対であるが、後者はお互いが罵り合っている。
慧音「…また始まったか」
輝夜「そんなに文句があるんなら、力ずくで私を抑えてみなさい!」
妹紅「上等だぁ!!表に出やがれ!!」
二人はものすごい勢いで出て行った。
230
:
謎ノ草
:2010/02/11(木) 12:44:33 ID:ZOfO1HaI0
続き
悟天「…止めないんですか?」
慧音「ああなってしまった以上、無理だな」
鈴仙「起きましたか。お身体の方は大丈夫ですか?」
悟天(ウサギ…なんだか美人ばっかりだなぁ)
悟天はヤムチャと同じ事を考えていた。
鈴仙「私は鈴仙と言います。ここで看護士をしています」
悟天「ありがとう。治療してくれたんですよね?」
鈴仙「私は薬を処方しただけで…看病はそこの河城さんがしてくれました」
鈴仙はにとりを起こす。
鈴仙「河城さん、この人の意識が戻りましたよ」
にとり「ん〜?…はっ!お前、大丈夫なのか?」
にとりが悟天に駆け寄る。
悟天「大丈夫だよ。送ってくれたの君でしょ?ありがとうね!」
にとり「死んだかと思った…生きてて良かったよ!」
慧音「ところで、何故倒れたんだ?持病でもあるのか?」
悟天は気まずそうに話す。
悟天「あの…急がしかったから…朝から何も、食べて無かったんだ…」
慧音「…それだけの事で?」
にとり「バカっ!心配したんだぞ!お前なんか死んじゃえ!」
にとりが悟天を殴り倒す。
悟天「さっきと言ってる事違うよ!?」
231
:
名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民
:2010/02/11(木) 15:21:14 ID:PavsJZ92O
騒々しかったりほのぼのしかったり…GJ。
232
:
謎ノ草
:2010/02/12(金) 00:25:38 ID:afN6WBds0
続き
悟天「そうだ!クリリンさんと亀仙人を探さなきゃ!」
悟天はベッドから降りる。
悟天(あれ?何か変な感触が…?)
慧音「おい…お前…!」
悟天の履いている道着の、ちょうど尻のあたりが不自然に膨らんでいる。
鈴仙「ま…まさか!」
にとり「お前、さてはウ◯コ漏らしやがったな!うわバッチイ!えんがちょ!えんがちょ!」
悟天「違う!この懐かしい感覚は、ウン◯じゃ無い!」
悟天は袴に手を入れ、それを取り出す。
にとり「バッ、お前何触ってるんだ!」
鈴仙「…しっぼ?」
悟天には、サイヤ人の尻尾が生えていた。
悟天「あれ!なんで!?小さい頃に切り落としたハズなのに!」
慧音「…まさか、お前も妖怪なのか!?」
にとり「わーっ!『妖怪ウ◯コしっぽ』だぁぁ!!」
悟天「話を大便から離してください!」
233
:
謎ノ草
:2010/02/12(金) 20:08:00 ID:0RsaZKew0
続き
ーーー
迷いの竹林
16号は永琳に自分の目的を話した。
永琳「…残念だけど、人を殺す事に賛同できないわ」
16号「何故だ!オレの目的を奪うつもりか!?」
永琳「メディの言う通り、確かに貴方は視野が狭いわ」
メディスン「永琳!なんとかならないの?」
永琳「二人共、もっと人間と接した方が良いわ。それからなら、考えてあげるわよ」
16号「…約束しろ!」
永琳「ええ、もちろん」
竹の開けた場所に出る。
メディスン「あ!永遠亭に着いたよ!」
16号「…誰か戦っている」
16号は永遠亭の上空を指差す。
妹紅「バカグヤ!!その減らず口、二度と喋れねぇようにしてやんよ!」
輝夜「あら、アホ妹紅のくせに随分な法螺を吹くのね。一度地獄に落ちたらどう?」
永琳「また…姫様も懲りないわね」
下で見ていた永琳は呆れる。
妹紅「食らえ!蓬莱『凱風快晴 -フジヤマヴォルケイノ-』!!」
輝夜「なんの!神宝『サラマンダーシールド』!!」
全てを焼き払う業火と、それを跳ね返す烈火の盾。
互いが互いの火力を強め、爆散し、周囲に炎が飛び散る。
永琳「危ない!避けて!」
メディスン「いきなりの大技!?」
16号「メディスン!永琳!スー!オレの背中に隠れろ!」
16号は腕を顔の前で交差させ、三人を炎から守る。
ドヴン!!
妹紅と輝夜の間にあった火球が爆発する。
妹紅「うわっ!」
輝夜「ええ!?」
二人は爆風に煽られ、妹紅は永遠亭に、輝夜は永琳の近くへと落ちた。
234
:
謎ノ草
:2010/02/13(土) 07:41:22 ID:G.1HmLVA0
続き
炎が永遠亭近辺の竹を焼く。
輝夜「予想外だわ…あら永琳、帰ってたの?」
永琳「姫様、妹紅との殺し合いも程々にしてください!永遠亭が無くなります!」
輝夜「そこの二人は、毒人間と…16号!?」
輝夜は驚き、慌てふためく。
輝夜「え!?なんで!?」
永琳「知り合いですか?」
輝夜「知り合いも何も、ソイツ『ドラゴンボール』に出てくる対孫悟空用アンドロイド、人造人間16号じゃないの!」
永琳「物語の登場人物…という事は、あのスキマ妖怪が一枚噛んでますね…」
16号「何の話だ?」
メディスン「ハニーちゃん、あの人は永遠亭の主人だよ!」
16号「だからハニーは…」
輝夜が16号に近付く。
輝夜「で、なんで貴方は此処に居るのかしら?」
16号「…オレはある人物を殺したいが、今の自分では到底無理だ。だから強化してもらいたいたく思って来た」
輝夜は少し考え込む。
永琳(ああ…姫様が悪い事を考えてらっしゃる…)
輝夜「いーこと思いついちゃった、貴方、私と一緒に戦いなさい!」
16号「…何!?」
輝夜「見事、あのアホの妹紅を退治できたら、強化してあげても良いわよ?」
16号「…本当だな?」
輝夜「もちろん♪」
235
:
謎ノ草
:2010/02/13(土) 08:13:14 ID:5xMSN75s0
続き
ーーー
永遠亭 内部
妹紅は屋根を突き破り、病室へと落下する。
てゐ「ウサッ!?」
てゐは妹紅の下敷きになった。
妹紅「痛ぇ…バカグヤめ!」
てゐ「重い!早くどけ!」
妹紅「おぉっ!?スマン!!」
鈴仙「屋根に穴がぁ!!」
悟天「あの、妹紅さん…大丈夫なんですか?」
妹紅は悟天の顔をまじまじと見つめる。
悟天「な…なんですか!?」
妹紅「お前、一緒に戦え。永遠亭に送ったのは私だ。だから手伝え」
悟天「ええっ!?」
妹紅は悟天の手を掴み、屋根の穴から外に出る。
慧音「待て!妹紅!」
にとり「ちょ…私を置いてくな!」
236
:
謎ノ草
:2010/02/13(土) 21:27:45 ID:wtI5A.ag0
続き
てゐは四人が通った屋根の穴を見上げる。
てゐ「状況がよく分からないウサ…」
鈴仙「てゐ、先に穴を塞ぎましょう…どうせ後で押し付けられるから…」
ーーー
輝夜「妹紅!貴女もこれまでよ!」
妹紅「それはこっちのセリフだ!」
妹紅は悟天を引きずり回す。
悟天「イダダダダ!!離して!自分で飛べるから!」
妹紅「あ、そう」
妹紅は悟天をムチのように勢いよく振り、輝夜へと投げる。
悟天「ぬわぁぁぁっ!!」
飛んで来る悟天と輝夜の間に、16号が割って入る。
16号「むん!」
16号は悟天を受け止め、投げ返す。
妹紅「うわっ!?」
悟天と妹紅が激突する。
勢いは止まらず、二人は屋根から転げ落ちる。
輝夜「あははっ!いい気味ね!」
妹紅「へっ!屈辱だ…え?」
妹紅が突然顔を赤らめる。
胸のあたりに悟天の顔が当たっている。
悟天「うーん…?」
妹紅「…こんの、バカ野郎!!」
悟天「へぶっ!!」
炎の拳で殴られる悟天。
今日はつくづくツイていない。
237
:
やごころ
:2010/02/14(日) 03:01:55 ID:/1BHohLAO
永遠亭がメチャクチャだ〜。鈴仙とてゐお疲れ様っす!
238
:
謎ノ草
:2010/02/15(月) 20:07:55 ID:2E08M2M60
続き
悟天「あつっ!」
悟天は左頬を抑える。少し焦げている。
悟天「…あんまり柔らかくなかった」
妹紅「………死ね」
悟天「ぐぼっ!」
今度は右の頬を蹴られた。
慧音とにとりが駆け寄る。
慧音「…大丈夫か?」
にとり「それは禁句だよ…」
悟天は必死で痛みを我慢する。
悟天「ひ…人を武器にしないでください!」
妹紅「知るか!とっとと戦え!」
輝夜は屋根の上から悟天を見下ろす。
輝夜(妹紅の近くに居るのは…孫悟天ね)
16号「…尻尾がある。サイヤ人か?」
輝夜(シッポ!?私の知ってる孫悟天は、元からシッポなんて無いはず…妙ね)
16号は悟天の側へ飛び降りる。
16号「お前、孫悟空か孫悟飯の親類の者か?」
悟天「え?お父さんと兄ちゃんを知ってるの!?」
16号「昔、世話になってな…そうか、孫悟飯の弟か…」
悟天「そうなんだ!よろしくね!」
16号「ああ、こっちこそな」
輝夜「コラ!なんで敵と仲良くなってんのよ!」
239
:
謎ノ草
:2010/02/16(火) 15:42:39 ID:QKUqb0RE0
続き
16号「敵?」
輝夜「そうよ!妹紅が連れてきたってことは、どうせ手伝わせる気だったんでしょう!?」
妹紅「バレてたか。だけどお前だって、その大男と一緒に戦うんだろう?おあいこだ」
悟天「ボク、戦うなんて言ってないんだけど…」
妹紅「だーかーらー!お前を運んだのは私だ!恩は返すモンだろが!」
妹紅は悟天の胸ぐらを掴み、力を入れる。
悟天「うぅ…分かったよ」
妹紅は手を離す。
妹紅「よし、それで良い。お前ならアイツらに勝てる!妖怪だろ?自信持て!」
悟天「ボク一人で戦うの!?」
240
:
謎ノ草
:2010/02/16(火) 17:57:27 ID:O0YcdpfU0
続き
悟天と16号は向かい合う。
輝夜達はビニールシートの上で座っていた。どうやら輝夜も任せるつもりらしい。
永琳「姫様、少し横暴ではありませんか?」
輝夜「いいじゃないの。たまには高みの見物だって」
メディスン「ハニーちゃーん、頑張って!」
慧音「人に任せるなど、納得いかんな…」
妹紅「まあまあ、ヤバくなったら私も助けに入るって!」
にとり「悟天!妖怪の意地を見せてやれ!」
悟天(妖怪じゃないんだけどなぁ…)
16号(そうか。孫悟天という名前か)
悟天「君も大変だね。とりあえず、テキトーに戦っとこ」
16号「適当に?…すまんが、俺には負けられない理由がある。全力で戦わせてもらう!」
16号が一瞬にして消える。
悟天「あ、あれ!?」
16号「後ろだ」
16号は肘打ちを食らわせる。
悟天が振り返る前に、肘先からヘルズビームが炸裂した。
241
:
謎ノ草
:2010/02/17(水) 08:15:59 ID:pihDSP.20
続き
地面に当たったビームが土を巻き上げ、煙が立ち込める。
輝夜(中々速いわね。動きが見えるなかったわ)
にとり「悟天!大丈夫か!?」
妹紅「くそっ!世話焼かせやがって!」
にとりと妹紅が立ち上がるが、それを永琳が止めた。
永琳「待ちなさい、あの子、まだ戦うつもりよ」
煙が揺らぎ、人影が現れる。
16号「む?」
悟天「かめはめ…」
16号は空中に飛んで避けようとする。
だが、同時に悟天も飛び上がる。
悟天「波ッ!!」
16号は身体を丸め、防御の体制を取る。
かめはめ波が直撃し、彼の体力を削った。
16号(まだ動けるとは…流石は孫悟空の息子だ)
悟天「あちゃー、やっぱり倒れないか。修行サボってたからかな?」
見ていたギャラリーは驚き、安心する。
メディスン「まさか、やられたフリをして、油断させる作戦!?」
慧音「いや、ただ単に油断していだだけだ」
鈴仙とてゐは屋根の修理を投げ出し、この戦いを見守っていた。
てゐ「私はあの大男が勝つに一万掛けるウサ」
鈴仙「じゃあ私は悟天さんに…」
242
:
謎ノ草
:2010/02/17(水) 13:42:50 ID:ewWvDX420
続き
永琳「うどんげ、てゐ、どうせならこっちに来て見なさい」
鈴仙(ビニールシート…こんなの永遠亭にあったんだ)
悟天と16号は地面に降り立つ。
16号「お前は超サイヤ人になれるのか?」
悟天「なれるよ。2は無理だけどね」
16号「ならばそれで来い。この戦い、楽しんでみたくなった」
悟天の髪が逆立ち、金色に染まる。
悟天「かめはめ波!!」
16号(…いきなり!)
気功波を避け、もう一度悟天の背後へ周る。
16号「はぁっ!!」
拳を殴り下ろす。しかし、悟天の姿は霧の様に散った。
16号(残像拳か!ならばオレも!)
16号は5人に分身する。
悟天は対抗して倍の10人に分身した。
にとり「ふ、増えた!」
輝夜「多重残像拳ね」
永琳「うどんげも、あんなに増えたら便利なのに」
鈴仙「それはどういう意味ですか?」
永琳「実験用?」
鈴仙「なんで疑問系なんですか!!」
慧音(ツッこむ所、違わないか?)
243
:
謎ノ草
:2010/02/17(水) 21:51:20 ID:c2qxWvbw0
続き
16号が8人に分身する。悟天はさらにその倍へと増やす。
地上にいる8人を16号で取り囲む。
空を飛んだり逆立ちする悟天達を、16号は集中して見つめる。
16号「見つけたぞ!!」
一人に戻り、左上の悟天に拳を入れる。
悟天は左の脚で攻撃を止め、一人に戻る。
悟天(あ、足が痺れる…)
メディスン「あれ?ハニーちゃんはなんで分かったんだろう?」
永琳「あの分身、目にも止まらないスピードで作り出してるみたいだから、数が多くなった分、さらにスピードを速する」
妹紅「あいつ、分身増やした時に手間取りやがった…!」
メディスン「ハニーちゃんはそれを見分けたのね!」
てゐ「がんばれー!はにーちゃーん。お前には一万かかってるんだ」
悟天「…ハニーって名前なんだ」
16号「違う!!16号と呼べ!!」
244
:
謎ノ草
:2010/02/17(水) 21:55:20 ID:c2qxWvbw0
永琳のセリフが…
245
:
謎ノ草
:2010/02/17(水) 21:59:11 ID:c2qxWvbw0
>>243
修正
続き
16号が8人に分身する。悟天はさらにその倍へと増やす。
地上にいる8人を16号で取り囲む。
空を飛んだり逆立ちする悟天達を、16号は集中して見つめる。
16号「見つけたぞ!!」
一人に戻り、左上の悟天に拳を入れる。
悟天は左の脚で攻撃を止め、一人に戻る。
悟天(あ、足が痺れる…)
メディスン「あれ?ハニーちゃんはなんで分かったんだろう?」
永琳「あの分身、目にも止まらないスピードで作り出してるみたいだから、数が多くなった分、さらにスピードを速くする事が必要だわ」
妹紅「あいつ、分身増やした時に手間取りやがった…!」
メディスン「ハニーちゃんはそれを見分けたのね!」
てゐ「がんばれー!はにーちゃーん。お前には一万かかってるんだ」
悟天「…ハニーって名前なんだ」
16号「違う!!16号と呼べ!!」
246
:
謎ノ草
:2010/02/17(水) 23:06:49 ID:aivQWLaM0
『16号で』じゃなくて『16人で』だった…
247
:
謎ノ草
:2010/02/18(木) 19:38:24 ID:OodHHcxY0
続き
16号「でやぁ!!」
悟天「うわっ!ま、待って!」
悟天は拳を拳で受け止め、蹴りを蹴りで振り払う。
少しでも油断すれば、押し負けてしまう。
悟天(体の負担は大きいけど…こうなったら!!)
悟天が気を高めると、悟天の筋肉が膨らみ、倍増する。
永琳(急激なドーピング技!?)
輝夜「超サイヤ人1の第2段階だわ!」
優勢だった16号が押し返され始める。
右腕が伸ばされた時、悟天が突然しゃがんだ事で16号は前のめりになる。
悟天「そこだぁ!!」
悟天が16号のアゴに強烈なアッパーを放つ。
16号は空中へ大きく飛ばされる。
悟天「へへっ!どうだ!」
16号「甘い!」
16号は悟天に向かって、右腕をまっすぐに向ける。
16号「ヘルズキャノン!!」
16号の腕から右腕だけが離れ、凄まじい勢いで飛んで行く。
にとり「ロケットパンチだ!!」
悟天「わわっ!?」
悟天は両腕で16号の右腕を抑えるが、地面に叩きつけられる。
悟天「へへっ、どうだ!止めたぞ!」
16号「まだ技は終わっていない!」
16号は遠隔操作で右腕を動かすと、光が収束した。
悟天「え?」
抑えていた右腕からエネルギー波が放たれ、悟天を襲った。
248
:
謎ノ草
:2010/02/19(金) 14:01:28 ID:F4yQiL060
続き
地面に大きな穴が空き、地響きでにとりや鈴仙が転ぶ。
妹紅「不死『火の鳥』!」
妹紅が炎を纏い、足の爪で獲物を狩る不死鳥のごとく、16号を蹴り飛ばす。
16号の背中が永遠亭に激突し、壁にひび割れが生じる。
妹紅は穴へと向かった。
妹紅「バカ野郎!油断しやがって!」
悟天の姿を探すが、どこにも見当たらない。
妹紅「まさか、アイツ消し飛んだんじゃ……!?」
その時、16号に内蔵されていたレーダーが、気の高まりを感知した。
16号(これは……地下から!?)
悟天「波ぁー!!」
足元が突然膨れ上がり、かめはめ波があふれ出る。
16号はとっさにバリアーを張るが、間に合わなかった。
16号「くっ……!」
光線が16号を持ち上げ、空中で爆発した。
説明すると、悟天は技を食らった後に、なんとか地面を掘り進み、16号の真下でかめはめ波を放ったのだ。
悟天「へへっ!名付けて『足元からの奇襲大作戦』だ! やったね!」
妹紅が悟天の頭を殴る。
悟天「な、何すんのさ!」
妹紅「『やったね!』じゃねえ! お前、戦いの最中に調子に乗りすぎだ! もっと真剣に戦え!」
16号が着地し、悟天達の方へ歩み寄る。
悟天「ええっ!! なんで動けるの!?」
16号「オレの動力は、内蔵された『永久エネルギー炉』で作られている。それを破壊しない限り、体力は無限に回復する」
妹紅「…厄介だな。悟天、私も戦うぞ」
妹紅はさらに全身の炎を燃え上がらせた。
249
:
やごころ
:2010/02/21(日) 22:11:31 ID:r4fVvSy6O
不死身、か。妹紅と同じ…。
妹紅とか輝夜に弱点あると思う?
250
:
謎ノ草
:2010/02/26(金) 18:15:39 ID:itVjKXVY0
>>249
あ、別の場所で新しく書き直してます。納得いかない部分があったので。
すみません。
URL張っときますね。
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/12555/
251
:
名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民
:2010/03/17(水) 21:17:56 ID:e/3fb.P6O
URL先に行ったが見つからない。もっと詳しい場所キボンヌ
252
:
名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民
:2010/05/21(金) 03:27:01 ID:CLA/QLJ6O
つづきは?
253
:
名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民
:2014/12/26(金) 13:39:12 ID:5AoWeGec0
バーダック来い
254
:
コミックボンボン
:2014/12/26(金) 15:54:58 ID:jMkw58EcO
>>253
さすがに来ないよ。
だってこれ古すぎるもの。
255
:
名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民
:2018/02/03(土) 16:11:35 ID:Zzm.BZbg0
こう言ったらアレだけど、DBと東方はコラボして欲しくない
256
:
名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民
:2022/08/18(木) 18:53:26 ID:HFpQ7h5.0
『ドラゴンボールZ カカロット』
第4章『復活の魔人ブウ編』
(19:00〜放送開始)
ttps://youtube.com/watch?v=sghnJtyEYU8
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