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肥満化小説・肥満化絵投下スレッド その3

1名無しさん:2013/03/03(日) 11:21:45 ID:.5M1ZTCQO
肥満化小説や絵を投下したい方へのスレです。
作品の感想などもこちらへどうぞ。

45547:2013/03/23(土) 21:56:11 ID:4xYgRA660
光樹「さて、行きますか」公恵「じゃぁ、光樹さん」
公恵から逃げ出すかの様に光樹は駆け出した 公恵「アァン・・・」
統伎はやや呆れつつも、後ろからついていた、有葉を肩車しながら
結局あそこは冷蔵庫の中身を少々頂いた
まず統伎が少し毒味した後、異常は無かったので
公恵は腹一杯、光樹は腹八分、有葉は小腹を満たすまでもらい
2〜3回の食事分を持っていき、上に上がったのだった
統伎「しかし、店の地下ということは束井麻さんの物だろうし、
貰って良かったのかなぁ」 有葉「ちゃんとお金は払ったのです」
「それに束井麻さんなら事情を話せば納得してくれるでしょう」
公恵「・・・ホントウの束井麻のおじさんならそうだろうけど」
公恵の呟きは頭上の有葉のバランスを保つことに気を取られていた統伎には、
聞こえてなかった
統伎(まったく今度は俺が肩車しなければならんとは、まぁ母さんで良かったよ)
公恵は勿論のこと、光樹でも耐えられなかったであろう
重さではなく、感触と言った面で
その点、母は年齢相応の感触と年齢の割には引き締まっている体であり、
抱えるにはピッタリなのだ
そう今感じてる柔らかさとは無縁の !!
統伎「うわぁっ!?」 突然の感触に足を滑らせ統伎は有葉を放り投げてしまう
有葉「統伎!貴方、公恵は悪くないといったとは言え
同じ過ちを繰り返し !」 ここで有葉は自分の体の変化に気付く
筋張った中年の体は柔らかい若い肉感的な体に変わっていた
胸や尻の大きさ自体はそれほど変わっておらいないが、
厚手の服の上からでも段違いの張りと柔らかさを見せていた
有葉「・・・これは」 ハンドバックからコンパクトを取り出し
そこに映る若々しい顔に驚く有葉
有葉「公恵と同じ・・・となれば次は・・!」

46547:2013/03/23(土) 21:57:46 ID:4xYgRA660
そう言った数秒後有葉の体は更に肉感を増し
つまり肥満化を始めていた
まずウエストが膨らみ、スーツの中心を破り、
かねないところまで大きくなったところで膨張が止まる、
しかしバストとヒップはそういかず、
胸が第二ボタンを弾き飛ばしスーツを大きく開き
深い谷間とブラジャーが食い込んでる左右の姿を露わにする
ズボンを引き裂きパンツも破って
形自体は良いお尻が丸見えになってしまっている
顔は輪郭はそれ程変わってないが顎はくっきりとした二重顎が形成している
肥満化を遂げた体全体を顧みてみると、まるで牧場の良質な羊の様で
整っているとは辛うじて言えるが、とても肉感的で若さとみずみずしさに溢れ
悪く言えばいやらしい体になってしまったのであった


牛坂 有葉(うしざか あるは) 46歳→23歳 統伎達の母
厳格だが優しさも併せ持っており、
使用人である光樹にも子供達と対等に扱っている
名前の由来は牡牛座の最輝星アルデバラン
(牡牛座・アルデバラン→うしざか・あるは)
162.7cm 51kg 若返り前
→ 56kg 86・61・83 若返り後
→84kg 94・70・96 肥満化後

47547:2013/03/23(土) 21:58:46 ID:4xYgRA660
その頃統伎達の十数キロ程上穴のそばに束井麻が居た、その表情は死角となって伺えない、そこに統伎に似た背格好ながらもその顔立ちは公恵によく似た少年が入ってきた
束井麻「統伎クン!?・・・・・出て、これたのか・・・」
玄和「束井麻さんボクっす!玄和っす!」
束井麻「・・・・あぁ  玄和 さんか」
「すまない 私にも、よく分からない 」
「どうして この様なことになってしまったのか」
玄和「母さん、兄ちゃん、公恵、光樹さん・・・」 
心配の感情をありありと見せ、穴をのぞき込む玄和 
その背中に急激な衝撃が走り何の抵抗もできず穴に落ち込んでしまう
地上には姿勢からしてこけたと思われる束井麻が残された
束井麻「玄和、クン 公恵チャンや有葉サンと一緒に無事にいてくれよ」

「統伎クンを絶望させるために」
次回予告 束井麻 変化と肥満化を遂げてしまった公恵チャンと有葉さん
しかしそれ以上に深刻だったのは統伎クンだった
合流した玄和クン、それに光樹さんも・・・
次回 変える重さと変わらぬ重さ
 「さて、調理の仕上げだ」

48547:2013/03/23(土) 22:03:35 ID:4xYgRA660
今回はここまでです
次回のターゲットは予告でも言ったように(笑)
光樹ちゃんとラストに出てきた玄和くんです
(つまり、次回は性転換描写有り)
次回は来週の日曜までには投下できる様にします


前回のSSの感想に「性転換とは考えつかなかった」(意訳)とのコメントが
ありましたが、あれは性転換はおまけで太らせたかったキャラ(=書きたかったキャラ)が
TSFキャラのリコだったわけです
ともかく楽しんでくれた人がいてくれてなによりでした

49前スレ334:2013/03/25(月) 22:33:34 ID:assKzfsk0
乙でした!続きが楽しみです。

私も短いですが続きを投稿します。

「や、止めてください!」
高槻が痛みをこらえ、見上げると、
宇津木が、コーラの2リットルのペットボトルを手に持って立っていた。
彼女の細い脚が震えている。
「何だ、テメェは?」金髪が凄む。
「か、彼女の――友達です!」
宇津木は勇気を振り絞り、金髪と対峙した。
「へぇ…こいつの友達ね。へへ…なかなかかわいいな。あんたが俺とデートしてくれるなら、こいつは許してやってもいいぜ」
金髪は口元を歪ませて宇津木に近づいて行った。


宇津木はしていることを自分でも理解できなかった。
暴行を受けている高槻さんを見て、ほとんど無意識のうちに声をあげていたのだ。
「(なんで私こんなことしているんだろ…)」
以前の自分なら考えられない勇敢さ。
「(高槻さん…に叱られたおかげかな…)」
今まで土壇場で弱く、そのため逃げ癖がついていた彼女である。
しかし、その悪癖のせいで今まで多くの人に迷惑をかけてきたようにも思う。
高槻に初めて面と向かって叱られたせいで、その弱点を克服したくもなった。

ペットボトルを剣のように構えた。キャップを剣の柄のように握る。
宇津木の体に触ろうと金髪が伸ばした手をいなすようにかわし、しっかりと構えてから、がら空きの胴をペットボトルで突いた。
鳩尾のあたりだ。
「あがっ…!」
喘ぎながら金髪が膝をついた。
「こ、このやろう…」
金髪が起き上がろうとした時、騒ぎを聞きつけて警官がやってきた。誰かが通報したのだろう。
「お前たち、何をしている!」
補導される金髪に構わず、宇津木は高槻を助け起こした。
「だ、大丈夫ですか!?」


その後、宇津木達は金髪と一緒に近くの交番に連れていかれ、事情聴取を受けた。
金髪はこってりと絞られたようでかなり萎れていた。
暴行事件として立件されそうになったが、当の高槻が固辞したため、傷の手当てを受けただけで警察署を出た。

すっかり日は落ちている。二人は並んで帰っている。
「本当に大丈夫ですか? 怪我とかは…?」
宇津木が心配そうに尋ねると、高槻はお腹をさすって少し笑った。
「うん、幸い、厚い脂肪で守られていたお腹を蹴られたからほとんどダメージはないし…」
「すみません、買い物が台無しになっちゃいましたね」
「本当にね。でも、あんた、意外と勇気あるのね。見直したわ。臆病者なんて呼んで悪かったわね」
そう言って、高槻はグローブのような手で宇津木の頭を軽く撫でた。
「あ、ありがとうございます!」
宇津木ははにかんだ。
頭上には綺麗な満月が光っていた。

つづく

50 ◆t3E9hfR0Bc:2013/03/29(金) 00:18:00 ID:RTo2D.N20
547さん、334さん乙です!
29の日ですので毎度の駄文を
ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2847985.zip
パス:himanka

51547:2013/03/29(金) 12:24:16 ID:XfAeZFbs0
棒の人さん毎月投下乙です 
こちらも続きを投下します
今回の注意点は「今回でも完結しない」
「肥満化対象は男(TSF描写有り)」
「二次創作だが対象はオリキャラ(というか元作品自体今ようやく明らかになります)」

「再会と再体験」
四人は上ではなく下に進んでいた
それと言うのもあの後すぐに行き止まりになっていて
冷蔵庫の部屋に別の出口があったという光樹の記憶を頼りに戻ってみたところ
その通り来た道とは別の下への道に続いていたので
今度はそちらを進んでいたのだった
光樹「統伎さん、ここらで一息つきませんか」統伎「・・・」
公恵「そ、ソウダヨ、あたしもうくたくたで・・・」 統伎「・・・」
有葉「統伎」 統伎「・・・・・」
変貌を遂げてしまった有葉だったがしかし心情面での影響はあまり見られなかった
肉体面でも移動が辛そうだがそれでも光樹についてこれている
それよりも問題なのは統伎の方だった
あれから一言も口を効かないででうつむいたままで、いや今口を開いた
統伎「ちくしょう!!俺のせいでこんなことに!!」
公恵「いや!違うよ!さっきも言ったけどアレは・・・」
有葉「そうです、貴方も光樹さんも公恵も食べたのにこうなったのが私だけなのは
運かそれともこの状況を仕組んだ者の・・・」しかし統伎は全く耳をかさず苛立ちのままに走り出す
その全力疾走は公恵、有葉はもちろんのこと光樹も追いつけずあっという間に統伎の姿は見えなくなってしまう
だが、統伎が姿を消した方から玄和が姿を見せた

52547:2013/03/29(金) 12:25:44 ID:XfAeZFbs0
玄和「光樹さんじゃないすっか!」 光樹「玄和さん!」
あの時落とされた玄和はその体力にまかせてここまで進んできたのだった
玄和「兄ちゃん一体どうしちまったんすか・・・」
光樹「えっ、統伎さんに会ったんですか」
玄和「何かすごく怒ってて・・会うなり「お前なら俺の代わりには十分過ぎるだろ!」
って言ってそのまま行っちゃったんすよ・・・」
公恵「お兄ちゃん・・・」 有葉「統伎・・・」
玄和「え、アナタ達は?」 光樹「いや、実は」
公恵「 コヤの鍵の隠し場所は?」 玄和「 裏庭の樅の木のてっぺん!・・・って」
「それを知ってってことは、公恵なのか!?」
玄和は変わった妹に驚く、その次は有葉の見せる怒りの気にあてられ怯んだ
有葉「あれは貴方達の仕業だったのですね!」 玄和「!この怒り方は、母さん!?」
光樹から簡単な説明を受け理解は出来た玄和、しかし納得は出来てない様だ
玄和「それで兄ちゃんもあんなに怒ってたんすか・・・」
「オレに自分の代わりが出来るって言って・・・」
公恵「お兄ちゃんそのことを・・・」  
光樹「?、どういうことですか」 
有葉「今は放っておきましょう、さすがにしばらくすれば頭も冷えるでしょうし」
玄和「じゃぁひとまず休憩しようよ、オレが来た方に少し開いたとこがあったんだ」
「・・・あと、服もちらっと見えた・・・」 公恵「アッ・・・」
ここで自分の乳房が半ば露わになってることに気付き太い腕で隠す公恵だった

統伎は座り込んでいた、あれからまっすぐ暴走していたが
行き止まり(玄和が落ちた場所)にあたってしまい止まらざるを得なかったのだった
統伎「・・・ちくしょう!何が『俺の代わりになれる』だ!」
苛立ちのまま振り回した右拳が壁を砕く
統伎「アイツがそういうことを嫌がってること位知ってるってのに・・・!」
玄和は中学1年生の13歳ながら自分に迫る体格と身体能力を有する
しかし、その内面は紛れもなく13歳の子供だ
(光樹が牛坂家に勤めるよりも)以前学校で体のことを同級生達に悪くからかわれて
数日間だが不登校になったこともあった
あの時は心配で仕方なかったが後になって考えると少しだが、
からかわれたぐらいで何をやっているのかとも思うようになった
だが自分が似た状況に陥ってやっと気付く
外からではどんなに小さく見える問題でも本人にとってはとてつもなく大きい問題だと
統伎「・・・もどらないとな・・・」ともかくここにいても仕方が無い
謝るなり脱出させるなりにしてもまずは玄和、それと公恵達と合流しなくてはならない

53547:2013/03/29(金) 12:27:20 ID:XfAeZFbs0
今度は元来た道を上がっていた統伎だったが、数十メートル程先に
玄和と有葉達の姿を見かけ、つい止まってしまう
統伎(母さん達と合流したか、ってあのカッコウは・・・)
(メイド服じゃねぇか!!なぜに!)
今 光樹、有葉、公恵の三人は巨大なシックな造りのメイド服を着ていた
『なぜに』と言われたがそのワケは・・・
有葉「まさか、着れる服がこれしかなかったとは・・・」
公恵「まぁあのままよりかはマシでしょ、ソレに今の母さんに似合ってるよ」
 「・・・でも光樹さんは着ちゃだめでしょう・・・」
光樹「いや、だって私もいつ太っちゃうか分かりませんし」

今の四人の様子には余裕が見え、少なくとも統伎への怒りは見られない
統伎(よし・・) 出て行こうと一歩踏み出す統伎 足音が微かに響いた、
そして子供としての敏感さと大人のそれを凌ぐ聴覚を持つ玄和は
その音を聞き逃さなかった 玄和「兄ちゃん!」
玄和の全力疾走は統伎に反応する間も与えずその距離を縮める
しかし優れた感覚も使われなければ意味がない
少し注意すればあそこからでも見えたであろう出っ張りに足をすくわれ
地面に顔面を突っ込ませてしまう
統伎「玄和!?」 玄和「 うん、大丈夫」統伎の叫びにすぐさま返事を返すその様は
無傷以外のなにものでもないと統伎と光樹達を安堵させた
公恵「全く転ぶのはお兄ちゃんだけでいいってのに」 
玄和「はは、兄ちゃんに代わりになれって言われたからね、ん?」
と、玄和が自分の顔に返ってくる床の感触に違和感を抱いた
少しまさぐってみると、どうもそこに小さなスキマがある様だが・・
統伎「!! 玄和!無闇に動かすな!」玄和の動きに気付いた統伎が叫ぶ
しかし優れた感覚も活かせなければ意味がない
玄和の耳は統伎の声をすぐさま拾ったのだが、頭がその対応を考えつくまで、約42秒を要した
そしてその41、91秒前には玄和の手が床を動かしてしまっていた
玄和「うわっ!?」 そこから黒煙が吹き出し玄和の体を後ろへ吹き飛ばした

54547:2013/03/29(金) 12:28:54 ID:XfAeZFbs0
統伎「!!」 光樹「!?」 公恵「??」 有葉「!玄和!」
ここで事態を理解し、行動できたのは熟年者としての精神と
若者としての肉体を持つ有葉だった
宙を飛ぶ玄和は自分のすぐ後ろに落ちると気付き少し下がり玄和の体を受け止めた
有葉「よし  !」 が、どうしたのかここで僅かながら姿勢を崩してしまう有葉
70kg越しの巨体はその僅かな変化から大きな遠心力を生じさせ
足の隙間が微かになるほど太くなってしまった足はそれに耐えきれず、
結果有葉は二人の息子と同じ過ちを犯してしまう そうコケてしまった
 ぴたーーっん たっぷりと肉の付いた背中は床との衝突で擬音ではこう表現する様な
軽快な音を立てる 公恵「お母さん!クロワッ!」 しかし公恵はそれを笑えなかった
転んだ母への心配もあったが吹き飛んだ玄和への心配が大きかった
光樹「玄和くん!有葉さん大丈ですか!?」 動転した心とメイドという立場から有葉にも声をかけたが背中から転び頭も打ってないから大丈夫だと理解していた
問題は玄和だ、吹き飛ばされこそしたが有葉が落下を防いでいる
しかし問題はそこではない
統伎「そんな・・・玄和まで・・・玄和もあんな目にぃっ・・・!」

玄和「はは、ボクも母さんや公恵と同じ目にあっちゃったか」
しっかりと意識を取り戻した玄和、笑ってるのは自分の変化に開き直ってるからである
玄和は小さくなっていた、有葉と同じように若返った とは言えない
今の背丈は同年代の少年の平均身長をやや下回るぐらいだ
面識のない人に変化前と変化後を見比べどちらが変化してしまった方かと言うと
大半が変化前を選んでしまうのではないだろうか
有葉「玄和・・・」 公恵「クロワァ・・・・」 この二人はまだ心配している
なにせまだ終わってないことを身をもって知っているから
統伎はそのことを知っていたからこそ、動けずにいて
光樹は知ってて目を反らしている 何せ今異性の少年が服を着れていないのだから
玄和「さて着替えないとね」 と持ち込んでいたスーツケースから
服一式を取り出す 女物の 
公恵「それ私のじゃん!それを着てイイとは言ってないから!」
有葉「それ を? どういことですか? 公恵」
墓穴を掘る公恵とそれを見つける有葉
どうやらいつもと同じように振る舞えるほどに落ち着いたようだ
玄和「そのカラダ見た時は無駄になるかと思ったけどやっぱり持ってきてよかった・・・
のかなぁ?」 そうほざきつつ、まとわりつくブレザーを脱ぎ捨てる
露わになった上体には胸があった 背丈に比べ大きめに膨らんだ乳房が

55547:2013/03/29(金) 12:30:03 ID:XfAeZFbs0
と、その胸が更に膨らむ 体全体と共に
短くなっていた首は顎と首元の膨張により更に短くなり
というか首が消えてしまった、頭と体を繋ぐのはたっぷたぷに膨れた顎だ
その下の腕は長さ、太さ共に公恵らには及ばないが立派な丸太腕だ
しかしやはり短い、もう少し胴体が膨らめば埋もれだしかねない
さて(肥満化)前から大きかった胸はどうなったのかというと
やはり大きい、光樹のそれを凌いでいるかもしれない
その巨乳は若さ故に立派な張りときれいな形を保ち、
幼さ故にお腹に乗っかっていた
胸が乗っかるのだ お腹はそれ以上である
パンパンに前に張りドンっと胸下から下っ腹に上下に広いその太鼓腹は、
 大人に張り合う子供
その微笑ましい面の象徴と言えるだろう
「ひゃっ!」 変異に順応しきってない神経では更なる変異に反応できず
玄和はズボンだったものとパンツだったものに足をすべらせる
性別をはっきりと示す巨大なバレーボールの様なお尻と
運動量を示す太ましく脂の乗った給食鍋の様な二本の足が見えた
ぴたっん 「ほっ!」 外側(見た目)は変化しても内側(運動能力)は変化しないのか
玄和はたぷんと肉の乗った背中の反動を活かしもとの姿勢に戻る
しかしそれにより生じた圧力が更なる変化を招いた
座り込んだことによりお腹の肉が変形し、
へそから上、へそから下、下っ腹といった具合に三分割され
太鼓腹は三段腹へと変形したのだった
公恵「 ハイ、これ」 ここで玄和に手渡されたのは公恵らと同じメイド服、
それも玄和の体格に合わせたサイズの

56547:2013/03/29(金) 12:31:41 ID:XfAeZFbs0
有葉「はやく着替えなさい」 玄和「う、うん 分かった」
玄和は着替えだすが、なかなか出来ない
メイド服の着方ではないがその発育した体の動かし方が良く分からない様だ
今も落ちた上着を拾おうとしているが大きなお腹のせいで手が届かなかったりしてる
その様を有葉はかすかな笑みで、公恵は大きな笑みを浮かべ見守っている
玄和「ふぅーー、やっと着れたよ」
玄和がその体を(ほぼ)メイド服の中に納めたところで
全体を見返してみよう
低い背丈に満遍なく脂肪を付けたその体は発育が良いと言うよりも肥満している 
子供が大人になりたくてよく食べよく動いた結果横に大きくなってしまった 
そんな微笑ましい面の象徴と言うのがやはりふさわしい
それを裏付けるかの様に頭  顔は(転換)前からほどんど大きくなって 
肉が付いていなくて大きな体の上でちょこんと可愛らしいままで乗ってましたとさ

牛坂玄和(うしざか くろわ) 13歳
統伎の弟で公恵の双子の兄
身体能力に恵まれているが本人はその体格にコンプレックスを抱いてる
その為、自分とは対照的な公恵と仲が良い
名前の由来は黒毛和牛
(くろげわぎゅう→ぎゅう・くろげわ→うしざか・くろわ)
165cm 67kg 転換前
→146cm 36kg 75・60・67  転換後
→147cm 67kg 92・101・88 肥満化後

57547:2013/03/29(金) 12:34:20 ID:XfAeZFbs0
束井麻「やれやれようやく下ごしらえが済みましたか」
統伎「!!!」 その声を聞き取れたのは統伎だけだった
これは大人並みの注意力と大人を上回る聴力によるもの では無い
池の上では底は見えない しかし池に潜ると底は見やすくなる そういう訳だ
統伎「つかいまさん・・・逃げてください!」「ここは罠が、仕掛けがた、たくさんあつて」「みんな、みんなあんな目に」「だから、早く!!」「光樹さんと公恵と玄和と母さんをつれへ逃げてください!!」 統伎は完全に安定を失っていた
束井麻「ええ、もう少ししたら3人は地上へ返してあげます」
統伎「ほ、おねがいしますぅ!」束井麻「キミが絶望した後にね」
有葉 公恵 玄和「!?」光樹「束井麻さん、何言ってるんですか」
「それに地上への帰り道分かってるのならどうして・・・?」
束井麻「帰り道位知っている、何せこの迷宮は俺が作ったのだからな」 
束井麻「それに俺は束井麻雨夫ではない」
束井麻「ヤツはとっくに死んだよ」 ここで束井麻の姿が、外皮が砕け散り
クッキーの様な濃淡な茶褐色の色をした、
人を象った人形を象ったかの様な怪人の姿を露わにする
クッキーマン「俺というファントムを最後の作品として残してな」
絶句する光樹達、統伎もまた絶句していた 束井麻が死んだという事実に
クッキーマン「さていい具合に素材が絶望してきた所で、最後の仕上げといくか」
クッキーマンが軽く統伎を持ち上げ後ろへ去っていった
光樹達はすぐに後を追うが・・・・!


今回はここまでです リアルでのミスのせいで時間がとれなかったのと
書いてる内に無計画に書きたいものをつけたした性で続くことになりました
次回、次回こそ完結させますので来週の日曜日までお待ち下さい

58名無しさん:2013/03/29(金) 23:29:54 ID:thI6JN0c0
>>50
毎月本当に乙です
特に美貌換金屋、因果応報とはいえ不思議なくらいに読後感がよくて面白かったw

>>57
こちらも乙です
着実に話が進行していて嬉しい

59soll:2013/03/30(土) 03:30:56 ID:yxk0JKPk0
小説お疲れ様です、久しぶりにぽっちゃりさん投稿。
4月に間に合ってよかった。
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1540_1.jpg

60547:2013/03/30(土) 22:59:53 ID:LAq9XhUY0
ようやく完結です
今回の注意点 
「仮面ライダーヴィザードの二次創作」(ただし原作キャラはヴィザードとビーストのみ)の1点です

「変える重さ 変わらぬ重さ」
束井麻はファントム・クッキーマンという正体を現し統伎を連れ去ってしまう
光樹達はすぐに後を追うが・・・
光樹「待てぇぇ!!」全力で走る光樹
しかしその走りは統伎や変化前の玄和のそれに比べ明らかに遅い、別段理由は無い
ただ光樹が手と口は早いが頭の回転と足が遅いというだけである
公恵「お兄ちゃん、イマ行くよ!」 全力で走る公恵
「・・・光樹さんが・・・」 しかし成長により体力は格段に上がったが
肥満化により重量も上がってしまい元々体を動かすのが下手だったこともあり、
その走りは光樹よりも遅い
有葉「統伎・・無事でいてください!」 全力で走る有葉
こちらは元から体力があり、それが若返りによって更に増したこともあり
光樹よりかは早かった、しかしそれでも全力疾走は増した体重がもろに負担になるため
もう息が切れかかっている
玄和「兄ちゃ ぽてんっ! 助けに ぷてんっ! 行き ぼぽんっ!」
玄和は全力で走れなかった 転換、肥満化を経ても体力こそ変わらなかったが、
肥満化による悪影響をもろに被っていた
それは単純な体重の増加ではなく、短くなった手足と体についてしまった脂肪である
一蹴り、一蹴りで進む距離は大きいが、足をつまずかせ転び、立ち上がりまた進むも
足がお腹に引っかかりまた転び、立ち上がるも胸とお腹のせいで見えない地面の出っ張りに足をすくわれまたまた転び その繰り返しだった

クッキーマン「そおら!」 クッキーマンが統伎を放り投げた
統伎は抵抗1つせず慣性の法則に従いそのまま白い湖に落ちた
クッキーマン「ははは、溺死への恐怖を最後のエッセンスとし、
ファントムという一品をしあ 玄和「兄ちゃーーーーっん!!」ばよぉぉん!
成功を確信していたクッキーマンは玄和の体当たりを足下に直撃させバランスを崩す
公恵「ヤァァァッ!蹄跡蹴り!」 クッキーマン「!ただの人間が!」
しかし続く公恵には反応できた 
蹄跡蹴り・・・牛坂流の蹴り技、狙いは頭
束井麻の記憶から技の内容を知り頭を右手でカバーする
ドカッン! 直撃した 公恵の大きな尻によるぶちましがクッキーマンの鳩尾に
公恵「ア、あれっ?」 クッキーマン「な、なぜ・・・」
単に公恵には蹄跡蹴りは難易度が高すぎただけである
有葉「はっ!蹄跡蹴り!」クッキーマン「グバァ!!」
その隙に有葉による正真正銘の蹄跡蹴りを受けてしまう
そのまま三人の全体重をかけられ動きが鈍ったところに
光樹「メイドキック!」クッキーマン「グッギィィ!!」
ビリだった光樹の長い足による飛び回しつま先蹴りを受け完全に転倒し
そのまま四人の下敷きになってしまう
長い割に遅い足だが長い分こういう使い方もあるということか
光樹「統伎さん!」有葉「あれを使いましょう光樹さん!」

61547:2013/03/30(土) 23:01:14 ID:LAq9XhUY0
有葉が指さしたのはすぐそばに落ちていた長いロープ、どれ位長いのかと言うと
その上の光指す地上まで余裕で届くほど長い
クッキーマンが行き来に使ってたのかどうかはどうでもいい、重要なのはこれで統伎を助けられるということだ
光樹「これを命綱にして私が飛び込みます」
「統伎さんをキャッチしたらロープを揺らすのでその時引き上げてください!」
有葉 公恵 玄和「!?」 メイドの提案に驚く主人達
光樹の言うことは分かる、それが統伎を助けられる唯一の方法だとも理解している
その結果光樹がどうなるかも・・・
有葉「光樹さん、主人として命令します 私たちの家族を救ってください」
光樹「私ができるのは掴むことだけです」「掬うのは頼みますよ!」
そう言うなり光樹はロープを千切りその切れ端を自分の左手首に
何重にも結び白い湖へ飛び込んだ
湖を満たすクリームをかきわけ、喰らいながら底へと沈んでいく

統伎「なにしに来たんだよぉ!」光樹「助けられての第一声がそれですか!」
統伎「だって・・・光樹さんまで、光樹さんまでぇ・・・」
今自分の左手を掴んでいる光樹の右手はもはやグロープの様だった
その付け根は、胴体 肩は胴体に付いた脂肪に埋もれている
お腹はもはやお腹の域を超え全身を覆い付くそうとし全身に広がっていたが
その中でもウエストの辺りは太鼓、御輿の上に担がれる複数で叩く大太鼓 すら
とっくに超越した巨大さである
お尻はお尻で体の一番下の座を足の裏から奪い底面積を今尚拡大させている
もはや、巨乳、爆乳をとっくに通り越した奇乳 今尚独立する部位であり
抵抗の少ないクリームの中で暴れるかの様に盛大に揺れている
腕と同様に脚は埋もれ、足がちょこんと突き出ているのみ
背中がお腹と同じ様に膨らんでいるのはまさに人体の構造の崩壊
手と足と胸そして輪郭を真ん丸にしつつも以前の構造を崩していない顔
それを除き全てが胴の中に埋もれていた
光樹の体型はもはや人間のものではない、1つの巨大なボールだ
『ダレノセイデコウナッタ?』 俺のせいだ

62547:2013/03/30(土) 23:02:36 ID:LAq9XhUY0
『コウエノミライガコワレタノハ?』
『アリハノツンデキタジカンガウバワレタノハ?』
『クロワガイモウトニナッテシマッタノハ?』
『サンニンヲフトラセタノハ?』
統伎「全部、オレだ」 ペガサス『そう、お前のせいだ』
統伎の内でその魔力が一つの形を得た
天馬に似た姿の美しい外観の怪人だが醜悪な本質は隠しきれない
ペガサス『もはやお前の罪は償いきれるものではない』
『せめて、新たな命を誕生させるための糧になるがいい』
統伎「オレなんて、オレなんて 死んでしまえばいいんだぁぁ!!」
光樹「このバカ息子!!」 バァチィィン!
光樹は統伎の頬を全力で張り飛ばした 白一色の湖底に朱い飛沫が飛び散った
光樹「なに死にたいとかぬかしてるのさ!」
「みんなアンタの為に頑張ってるのに!」
そう、湖の上では有葉達が光樹と統伎を引き上げる為に踏ん張っていた
なお、クッキーマンはその為の足場とされ身動きできずにいた
ペガサス『お前ぇ!人間の召使いの分際で主人であるファントムのこの私に手をあげるのかぁ!」その声は動揺する統伎の内を素通りするのみだった
統伎「でも、みんな あんな目に・・・」 光樹「どうも思ってないよ  いや喜んでた」
統伎「え・・・?」

玄和と光樹達が合流し一息付いたときのことだった
サイズピッタリのメイド服を着た公恵と有葉
公恵「ふぅーこれでマトモに動けるね」
「・・・正直言ってアリガタイよ、この体」
有葉「何を言ってるのですか」
公恵「だって前は動くのが辛かったけど今はツカレルけど辛くない」
「むしろ重い分、イノチの実感をより感じられる  とまでは言わないけどね」
有葉「まったく何を言い出すかと思えば」
「そう言ってる内はまだまだ私の気も抜けません」
「その点では私もこの変化は有りがたいです」
「重量も増したのも安定感といった意味で良いですし」
玄和「はは、オレはゴメンっすよ」
   「いや、やっぱり出来るなら小さくなりたい」
    「後、動けなくなる程太って、母さんにおんぶして・・・」
「ってのは、だめっすよね、光樹さん」 光樹「え、そ、そうですね」
光樹「それにしてもメイドがメイド服に合ってないってのはどうですかね?」
有葉「仕様が無いでしょう 貴方の身への有事にも備えておくべきです」
「むしろ私達がどうでしょうか」「まさか着れる服がこれだけしかなかったとは・・

63547:2013/03/30(土) 23:03:57 ID:LAq9XhUY0
光樹「みんな変わった自分を受け入れて、変えた重さを少し喜んでました」
クリームを食い進みながら、息継ぎ代わりに言葉を放つ光樹
その様はともかく、表情は真剣そのものだ
光樹「だから、あなたに罪なんてない」
「命の重さは変わらない!」
統伎「」  今、命のために懸命に食い進む光樹の姿は醜いだろうか
いや、醜くなんてない 太く短くなりクリームを押しのけかきこむ手も
埋もれながらも少しでも前へ進むためにパタパタと動いている足も
ボンネットの様に突き出て大きくなったお腹も、
そのお腹よりも突き出て甚大な存在感と質量を誇る胸も、醜くなんてない 
そして原型と輪郭を保った綺麗な顔、その瞳に映るのは自分
皆に愛されたった一つの重い命を持つ自分ーーーー!   
統伎はすぐさま手を伸ばし光樹の右手を取った
光樹は左手首のロープと体全体の脂肪を揺らした そして
公恵「よし、キタァ!」公恵の変わったことで得られた力が
有葉「いま、引き上げます!」有葉の変わったことで増した力が
玄和「ここが力の使い所!!」玄和の変わっても衰えぬ力が一つになって
光樹と統伎を白い湖から引き上げた、

64547:2013/03/30(土) 23:05:24 ID:LAq9XhUY0
・・・・・いや勢い余って空へ打ち上げた
力を一気に出した三人は追えず光樹の巨体は地面に叩き付けられ
なかった 光樹「統伎、さん・・・」 統伎がその両手で光樹を受け止つつ
両足で地面へ着地していた しかし数秒の間を経てす早く、それでも丁寧に光樹を
地面に下ろした 光樹「・・・おもかったでしょ?」
光樹は顔を赤くし全身の肉を震わせている
統伎「なぁに、君が皆が救ってくれた俺の命の重さと比べたら・・・」
「全然重くなかったさ!」 統伎の言葉に光樹は顔の赤さと体の肉の振動の頻度を
更に増したのであった
クッキーマン「いい気になるな!この豚人間共!」
ここで光樹という最大の重しから逃れたクッキーマンが怒りと力に任せて三人を
吹き飛ばす、玄和は例によって脂肪をクッションとし着地、有葉は危なげなく着地し、
公恵は上手く着地できずここにきてコケてしまうがダメージはなさそうだ
クッキーマン「こうなったら、貴様ら肉塊どもを真の肉塊にしたてあげ
素材のゲートは死なない程度に殺して傷みという調味料でしあげ
おいおい、調味料ぶちまけとかパティシエのやることじゃねーだろ
クッキーマン「!」 お前がそれを言うかマヨネーズ
いや、マヨネーズは調和のとれた料理にさらなる調和をもたら
んなわけねーだろまぁ確実な事が一つ
クッキーマン「何だ!!」 クッキーマンの問いへ答えが返ってきた
         ショータイム 
ウィザード「お前に 見せ場 はないってことだ!!」
迷宮の天井をぶち破り陽の光と共に、ヴィザードハリケーンドラゴンが
ドラゴウイングで大回転しつつ飛び込んできた
クッキーマン「グキィッ!?」 クッキーマンは大慌てで跳躍しドラゴンスパイラルから逃れようとする、ヴィザードはクッキーマンをとらえることなく離れた大地へ降り立つ
クッキーマンは余裕を見せつけるかのごとく全力で嘲笑する
クッキーマン「く、ははは!鳴り物入りで登場した割にはこの様か!
指輪の魔法使い!」 しかしそこに迫るは ビースト クッキーマン「古の魔法使い!?」
ビースト「・・・さぁ!デザートだ!」 
ビーストのキックストライクは跳躍し無防備となったクッキーマンを撃った
クッキーマン「グゥギッィィィッ!!」 爆散したクッキーマンから金色の塊が浮かび
ビーストのバックルに吸い込まれたがヴィザードはそれを見てない
見てるのは降りた近くの4人の真ん丸に太った少女乙女、そして1人の少年である

65547:2013/03/30(土) 23:06:38 ID:LAq9XhUY0
統伎(あれから俺達は魔法使いに地上に戻してもらったらしい)
(らしいってのはあの直後オレは眠りこけてしまったからだ)
(母さんと公恵と玄和はその魔法使いに元に戻してもらえることが出来んだがが・・・)
有葉「申し出は有りがたいですが、「自分で出来ることは、精一杯取り組む
出来ないことは素直に他人に助けてもらう」が牛坂家の家訓です」
「自力で体型を戻した上で貴方の魔法で変異を打ち消して下さい」
(母さんは 「原 亜吏羽」という偽名で身分を隠しレストランのバイトになった)
(しかし残飯処理、つまり余った料理も素直に食べているので痩せられるのかなぁ・・)
公恵「はい、私ももう少しこの変化と付き合っていたいんです」
「この大きなカラダ、もうスコシ楽しませてください!」
(公恵は母さん達の判断で素直に事情を説明した上で元の学校に引き続き通っている)
(楽しいのか運動には積極的だが、その分食事量が多かったりする・・・)
玄和「ここでの経験があれば元の自分にも向き合える」 「そう思えるんっす」
(玄和も学校に通うことになったが流石に前とは違う所に一時転校することになった)
(あの体型にも慣れもう転んだりしていない) 
(自分から転がったりはたまにしてるが)
(坂道を転ったお陰であそこで一番早く駆けつけられたりしてるしオレとしては構わない)
光樹「統伎さん、お米持ってきました」 統伎「ああ、こっちに置いて下さい」
(光樹さんは素直に魔法使いの治療を受けた)

66547:2013/03/30(土) 23:07:55 ID:LAq9XhUY0
統伎の脇に米俵が置かれる、持ってきた光樹の腕はバット程に太くしっかりしている
その付け根の肩はくっきりとした、柔らかい丸い輪郭である
前に着てたハーフベストと同デザイン、大サイズの上着の上からでも
背中がふっくらとした柔らかいものだと分かる
胸、より巨大になった地球儀大のそれが上着の前チャックを閉めることを許さず
新たに着だしたグレーのアンダーシャツを押し上げ、ことある毎に上下に揺れる
その下のウエストは見るも無残、とは言えない
くびれは消えポコンと張り出してるがドゴンと張り出した胸のお陰で余り目立たない
いや、一応の存在感を出しているお腹のお陰でその上の胸の存在感が、
より増しているとも言える
元から大きかったが目立たなかったお尻は上着同等のサイズのミニスカートを押し上げる程になった大きさは勿論、覆われていない隙間を埋める程になった二本の太ももという比較対象を得たこともあり人目を引くある意味魅惑的な美巨尻となった
そして顔は二重顎、一重瞼にはなってないが、たっぷりと肉が付いた丸顔である
丸く膨れた頬とたぷんとした顎が元々の人懐っこさをより増していた
統伎(治療は受けたが、魔力によって十倍になったクリームのカロリーの分は戻せるが
食べたクリーム元々のカロリーの分は戻せないという理由で完全には痩せてない)
(あと、あの時のビンタを理由に辞職を求めていたが当然却下された)
(というかオレが却下した)
統伎「さてと、晩ご飯の調理にとりかかるか」 ぐぎゅうーーー
調理開始のアラームという訳ではないが、光樹のお腹から大きな音が響く
統伎「はい、今日のまかない」 光樹「は、はい、いただきます・・」
備え付けてあった椅子に座った光樹へ焼き飯をよそおう統伎
あの時、大量のクリームを一気に食べた性で光樹の胃は巨大化し
一日に5回の食事を取らないと活動できない様になっている
はふはふと焼き飯をゆっくり食べる光樹を見て統伎は思う
(光樹さんの増した重さが変えたのは俺との距離)
(その重さが俺を引き付け、惹きつける)
(出来ることなら、その姿をいつまでも見ていつまでも仕えてほしい)
統伎「キミが俺にとっての最後にして最大の希望なんだから」
その呟きに答えたのか光樹の指にはめられた指輪、
治療の証であるヴィザードリンクがキラリと輝いた

67547:2013/03/30(土) 23:09:21 ID:LAq9XhUY0
クッキーマン/束井麻雨夫
迷宮を作り上げるその建築技術と行動力はともかく、
戦闘能力は最弱に近く大掛かりすぎる割には細部が穴だらけの作戦を立てるために
ほとんど上級ファントムには期待されてなかった
名前は操真晴人の反転から
操真(魔を操る)晴人(晴れ)→束井麻(使われる魔、使い魔)雨夫(雨)
仮面ライダーヴィザード/操真晴人
スレチなので紹介しない
仮面ライダービースト/仁藤攻介
スレチなので皆まで書かない
過龍光樹(すぐる みつき) 19歳
牛坂家に仕える家事手伝い、いわばメイド
特別な事情は持っていない優秀で可愛い普通の少女
165cm 54kg 90・58・84 肥満化前
→264kg 201・188・168 肥満化後 
→75kg 110・81・104 治療後 
牛坂統伎(うしざか とうぎ) 19歳
名前の由来は闘牛士(とうぎゅうし→うし・とうぎ→うしざか・とうぎ)
光樹への感情は恋愛感情ではありません
友情にして尊敬の思いです

68547:2013/03/30(土) 23:14:50 ID:LAq9XhUY0
第三作 これにて完結です
個人的には「特撮作品の敵キャラによるアニメ・漫画の女の子の肥満化」は、
他のSS作者にも使っていただきたいネタです
(そういう自分は「オリジナルキャラによるオリジナルキャラの肥満化」でしたが)

69名無しさん:2013/03/31(日) 09:53:49 ID:s2/9zgKo0
お、おう

70名無しさん:2013/03/31(日) 16:06:42 ID:EFtmXYfU0
>>49>>50
乙です

71547:2013/03/31(日) 17:13:33 ID:tj4czXdw0
→68 すみません 「使っていただきたい」は言い方が偉そうでした

72名無しさん:2013/04/01(月) 08:37:27 ID:kJrhWQ220
特撮作品の敵キャラによる肥満って・・・
肥満化能力のある敵なんてそんなにいたか?
それとも特撮風の話を書け、って話?

73名無しさん:2013/04/01(月) 22:51:50 ID:LDVOjulI0
そんなに突っかからんでも
こういうシチュ使っては?程度の話なんだし
戦隊で見たことある気がするけど、片手で足りるぐらいの数だろうなあ

74名無しさん:2013/04/02(火) 00:47:58 ID:HadRVuVo0
一番有名なのはカーレンジャーのスプレー使う敵かね

イエローとピンクがぶくぶく太ってくシーンは最高だったな

75名無しさん:2013/04/02(火) 14:11:02 ID:y1VIMviw0
N.Nネレンコって敵だったけ

76名無しさん:2013/04/02(火) 16:08:00 ID:hynR0riM0
>>75
そうそうw
顔も演技頑張ってたなあww

77547:2013/04/03(水) 22:38:25 ID:Z8nejTI60
連投ですが書き上がったので投下します
今回は例の発言を払拭するためにも初の完全な一次創作です


「口は肥満化のもと?」

久地羽業子(くちは わざこ)が気付くとそこは自分達の学校の体育館だった
バレー用コートの端にいて向かいにはクラスメートの上岡 奏(うえおか そう)
スコアボードが置かれる辺りに校医の藍実佳也(あい みかや) がいる
「まず、今からお前達には規則破りの罰を受けてもらう」
「しかし、それを受けるのは一人、そうゲームの敗者だ」
「ゲームについてだは、まぁ言ってしまえば「口喧嘩」だ」
「制限時間内に言った言葉の数が少なかった方が敗者になる」
「そして敗者の罰は勝者との言葉の差によって決まる」
「勝者は晴れて無罪放免、ただしこのことを口外したらまた罰を受けることになるからな」
「それでは 3分後にゲームスタートだ」 藍は淡々と説明を始め淡々と説明を終えた

「ば、罰ぅ!?」衝撃の事実に驚きの声を上げる業子
無駄だと思っても言わずにはいられなかった
ただあれだけの違反でここまで怪しいことになるとは思いもしなかった
しかし「口喧嘩」とは・・・
(勝つことならラクショーだけど)ちらりと対戦相手である奏を見る
中学2年として低くもなく高くも無い背丈と整った肢体、綺麗な顔立ちをしているが
とても無口で無表情なためクラスではいつも一人でいる
声をあげた記憶すら一つもないのだ、口喧嘩なんて出来るはずがない
(勝ち方で罰が決まるならなるべく少ない差で勝っておく)
(それでこの場を納めてまた調べ 「あんた、何考えてるの」 !
ここで声をあげたのは奏、しかもその言葉にこもっているのは  憎悪
「いや、とりあえず僅差で勝ってこの場を納め 「勝って私に罰を与えて
自分だけ助かろうと考えてたのね、巻き込んだこの私に罰を与えて自分だけ助かろうと」
「あんたはいつだってそうだった」
「いや、それは「べらべらと喋って近づいていざって時に手のひらを返す」
「手のひらを返すなんて 「そうやって他人を傷つけても自分は悪くないと信じ切ってる」
「ち、ちが 「違わないさ、あんたの本性はドブネズミがごとき畜生!」
「ち、ちくしょ 「いや、それ以下のムシケラだ!!」

78547:2013/04/03(水) 22:39:48 ID:Z8nejTI60
奏の罵詈騒言はそれからも続いた、問題にもならないはずの小さなことや
とっくに終わったはずのことを正確にそして脚色して業子の悪行に仕立て上げていく
業子は全く反論出来ずこれは夢だ、永い悪い夢だと信じ込みこらえようとするも
「10分経過、5分のハーフタイムを挟んで後半戦だが途中経過に応じて
ここでちょっとした変化を与える」
しかし藍のアナウンスとその直後の事態にこれが現実だと思い知らされる
業子は背丈は高めだが年相応にほっそりとした体をしている
それが急激に膨らみ出した
「これが敗者に与えられる罰、肥満化刑だ」 
「聴神経が相手の声を認識した数と口から音声を発した数の差の分だけあらかじめ
撃ち込んでいたバクテリアが稼働し、いや理屈の説明はいいか」
「ともかくそれが現在の結果だ、後半で逆転すれば今ついた脂肪も消えるから、
「ひぃぃぃ!」「聞こえちゃいないか」
きっちりと制服に覆われた体がむくむくと制服を押し上げ膨れていく
腕は大きく太くなていくが付いた脂肪がやや垂れて力強さなど感じられない
顔も脂肪がつき頬をパンパンにしてしまう
胸も腹も大きく成長し生地こそ何とか耐えているが、
布地が押し上げられボタンが千切れ飛び、くっきりとした胸肉の谷間と
たっぷりと肉がのって柔らかそうなへそが丸見えになってしまう
ここで上半身の肥大化に耐えきれなかったのか、
業子はバランスを崩し尻餅をついてしまう
下半身は下半身で巨大になりメロン大の胸と丸太の様な太ましさの脚だが
やはり脂肪で大きくなったのでは支えられないか
膨張が一段落した業子の体を見返すと重度のぽっちゃり、
もしくは小デブといった具合だろうか

79547:2013/04/03(水) 22:41:02 ID:Z8nejTI60
「自業自得だ、この豚女!」 「ひっぃ!!」ドカァ!!
奏が業子の大きなお腹を蹴りつけた、二発、三発と絶え間なく蹴りこまれる
その間の罵詈騒言も絶え間なく続く
「あんた自分の見てくれ随分気に入ってたようだが、
「ダ!・イ!・ナ!・シ!じゃねーか!!
「くっ、ははははは 友達を出汁にしてまで整えようとしてたのによ!」

それから10分が経過しコートには制服をズタズタに切り裂かれ
無数の擦り傷と殴打痕を残した肥満した裸体をさらす業子が倒れ込んでいた
顔には深い傷こそなかったが目の焦点が消え流した涙の跡がくっきりと残っている
奏は少しでも表情をつければすごく可愛いとクラスメートに表される顔を
妖艶に紅潮させて悦に浸っている
「藍博士、終了の合図を」 「ん、もう終わりか」
「では規則と誇りに基づいた罰を定める儀、正々堂々たる闘いの末
今敗者へ罰が与えられる」 藍は淡々と終了宣言をする
その間際業子が痛みをこらえながら口を開いた
   ごめん きづいておけられなくてごめんね
しかし、その声は奏に届かない
そして業子に罰が与えられる

80547:2013/04/03(水) 22:45:53 ID:Z8nejTI60
「やれやれあいつらも悪趣味だな」
「社会で闘うための強さをつける、とかいって少しヘマした生徒を戦わせるとはな」
「おまけに負けた奴は好きにしろってね」
藍は車を走らせていた
その後部座席には眠りこけた業子がいた
その体は「肥満体の人間」と「肉塊」の境目にいるかの様な巨体だった
今瞳は閉じられているが起きても頬肉に遮られほとんど開けないだろう
鼻や口といったパーツもなかば顔についた脂肪に埋もれかけている
一番目立ているといえるのは最も変わり果てた顔だが
一番大きいのは腹、後部座席から藍の座席に届く程の大きさで
人間のそれとは思えない、いやその腹の持ち主は人間ではないのではないか
そう思わせるほどの異様な巨大さである
逆に人であることを示していると言えるのが、胸 
大きさはスイカをも超えてて垂れて腹に乗っかっているが、
一定の形は保っていてある程度の張りも持っている
下半身は大きさ、太さでは上半身に引けを取っていないが
さっきのことを考えると身動き一つできないかもしれない
何故か付けられた傷も消えていて特注サイズであろう制服を着せられ
業子は眠っている、その浮かべた表情は笑み
楽しい夢でも見てるのだろうか、辛い現実から逃げるために・・・

業子どーしたんだろう 一体罰ってなんだったんだろうか
ただ幼稚園児をいじめてる他の中学の生徒を止めようとして
ちょっとケガさせただけなのになぁ
逃げようとした幼稚園児を自転車でひいた上岡はこうしているってのに
おーい上岡、罰ってなんだったんだ
「・・・・・・・」 奏は何も答えない
やはりこうか、と思いつつ奏の席から離れる業子の友人達
奏は無表情のまま  いやほんの一瞬あざ笑うかの様な笑みを浮かべた・・・

久地羽業子 165cm 45kg 77・63・72
→ 72kg 91・96・90
→ 221kg 162・180・160

今回はこれで完結です

例の発言のことですが すみません自分が軽率すぎました
連作を書き上げて図に乗っていました

今回のSSはそのことをふまえて
「軽率な発言はスレを乱す」→「口は災いのもと」→「言葉をからめての肥満化」
という連想から考えました

81名無しさん:2013/04/05(金) 15:36:10 ID:6XTecAr2C
画像貼れてるかな?

82soll:2013/04/15(月) 02:59:45 ID:rl69VUjw0
お久しぶりです。不意の急速膨張により、自分の体になにが起こったのかよくわかっていないアスカさんです。ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1541_1.jpg

83名無しさん:2013/04/18(木) 18:22:51 ID:TzlAzXDA0
遅まきながら乙
この後顔が羞恥に歪むんだろうなあと想像してwktk

84名無しさん:2013/04/24(水) 00:55:38 ID:Ox6kaBV20
続編はよ
おかず不足が深刻

85名無しさん:2013/04/24(水) 09:42:05 ID:RG7iDCCE0
>>84
るっせー!くれくれするなら情報とかよこせ!くそが!

もう見てると思うけどDLサイトの肥満化タグ
ttp://www.dlsite.com/maniax/fsr/=/language/jp/sex_category%5B0%5D/male/keyword/%C8%EE%CB%FE%B2%BD/ana_flg/off/order%5B0%5D/release_d/genre_and_or/or/options_and_or/or/per_page/30/show_type/n/from/fs.detail
深刻なら買え!成人してるならクレカ位あるだろ?未成年なら死ね
おすすめはとろあなシリーズ絵にクセがあるけど慣れれば最高

あと本スレに上がってたドイツのドラマのワンシーン集
なんでも朝起きたらいきなりデブになった女の話らしい
ttps://www.youtube.com/user/EHosak?feature=watch
Wake Up
Mirror
911
Intro & Consultation
Changing
が該当の動画
他のはデブの女優が出てる作品みたいだけど詳しいことはわからん!
くれくれ死ね!

86名無しさん:2013/04/25(木) 00:14:32 ID:cVymOYVU0
>>85
ハンコ絵というかなんというか柔軟性がない絵のサークルも惜しいな
肥満化ネタやいいネタ多いのに絵で残念という

87名無しさん:2013/04/25(木) 12:49:47 ID:ngUbKusw0
どれも個性的だと思うよ
悪い意味で

売り物として見たときにクオリティがどれも低い
酷いのだと中学生が書いた落書きレベルの作品が
700円とかするからな
マイナージャンルだし、同人誌だから仕方がないことだけどもさ

画風はともかくクオリティだと今のちがやさんが一番だと思うよ
昔は割と雑だったけど今は丁寧
個人サイトもあるし気になるなら行ってみれば?

加藤隼さんのは 微妙に肥満化じゃないのが多いから除外

90管理人 ◆se.eiIUl2E:2013/04/25(木) 22:56:22 ID:KCR/.WN20
特定の職人さんの叩きに繋がるレスは厳禁です。そしてそれを煽るのもNGです。
というわけで上二つのレスは削除いたしました。ご了承ください。

91名無しさん:2013/04/26(金) 07:07:56 ID:1H7gIVXE0
管理人さん乙!

92名無しさん:2013/04/26(金) 20:04:48 ID:xJB0KA5Q0
乙です
ただでさえ供給してくれる人が少ない中、こういったやりとりが発生してしまうのは残念です

93名無しさん:2013/04/26(金) 22:34:03 ID:yXy7HLlc0
>>85

なんていうドラマ?

94名無しさん:2013/04/27(土) 06:52:20 ID:FkQ7sJs20
荒れると供給がほぼストップするからな・・・

95名無しさん:2013/04/27(土) 08:20:32 ID:/Tuz7Dh.0
情報投下

以前本スレで話題に出てまとめのデータベースにも載っている「ハロー!むっちんプリンちゃん」だが、
同作者の単行本「すきずむ」に収録されてこの度発売されたよ
ただこれも当時言われていたが、別に肥満化メインの話では全然ないので参考までに

96名無しさん:2013/04/28(日) 21:24:20 ID:/J/I5gEo0
デブ絵師の活動期ってなんか全体的に短いよな…
だいたいすぐ活動休止状態になるイメージ

97 ◆t3E9hfR0Bc:2013/04/29(月) 00:01:12 ID:JjwswFbE0
29の日ですので、いつもの駄文ですがどうぞ。

ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2883732.zip
パス:himanka

今回はおまけでクトゥルフ神話TRPG用のサプリっぽい何かを付属してあります。
テストプレイすらしてませんが宜しければどうぞ

98名無しさん:2013/04/29(月) 00:55:05 ID:Xdy.2v360
毎月すごいなぁと思いつつ美味しく頂いてます、今月もありがとうございます!
おまけも調整次第で面白いネタになりそうですね、SSのネタにも出来そうだし。

しかし肥満化セッションとかなりきりなんて出来ないもんかなぁと
考えたりするけど果たしてそういう層はいるのだろうか・・・。

99名無しさん:2013/04/29(月) 05:44:32 ID:SP18MoEM0
毎度乙です

女子高やマンションの入り口とかに特定の文字列が入った張り紙を張り付けたいな

100名無しさん:2013/04/29(月) 10:50:13 ID:mY6mvBmA0
乙です
肥満化ネタに限らずTRPGって一度やってみたいなあ

101名無しさん:2013/04/29(月) 22:19:20 ID:gH3k7Xtw0
乙です
受験の話最高

102547:2013/04/29(月) 22:34:34 ID:K2kpPqPc0
棒の人さん 毎月多彩なSS投下乙です
自分も便乗して投稿させていただきます

今回の注意点は 「TOLOVEるの二次創作だがオリキャラも登場する」
「TOLOVEる1〜3巻(及び拙作「肥らせの迷宮」シリーズ)の未読者にはネタバレかつ
話が理解できない恐れが有る」
「一つ覚えのTSFキャラの登場(今回は転換描写は無い)

「現実が夢で夢が現実で!?」

ハムハムムシャムシャパクパク・・・
テーブルに並べられた握り寿司を食べているのはララ、
美柑はその様を微笑みながら見ていてリトはなぜか苦笑いをしている
「トウギさん、お代わり!」 「はいよ」
テーブルの向こうから追加の握り寿司を出したのは中肉中背の青年、牛坂統伎である
また寿司を食べ出すララ、その体は華奢で凹凸の乏しいものとなっていた
元々くびれていたウエストはあまり変わってないが、それでも確かに細くなっていた
大きかった胸はすっかり縮んでしまい、春菜や(植物使いの方の)妹よりも
小さいかもしれない、お尻は薄く慎ましく乗っている椅子に遠慮しているかのようだ
服の上からでは分からないが手足も細く少し骨張っている
しかし今寿司を頬張るその顔は全く変わってない
(なにがどーなってこんなことに・・・)
リトは数日間で十数回、正確には1年と数ヶ月前に戻ってからの9日間で
17回繰り返した自問自答をまたも行うのだったった


8日前、リトは過去に戻ったという事実に気付き途方に暮れていた
あの時と同じように出会ったララも、「王女として整った肢体を保つために食事を制限されていた」
とかいう理由で痩せていてその違いにあの時以上に戸惑っていた
その前に現れたのが統伎だった
「牛坂さん、アナタも未来から来たって・・・」 
「正確には未来から意識が過去に飛ばされたんだ、お前と同様にな」
「俺は更に1週間ほど前からいてな、ある事に悩んでたらたまたま逃げているお前とあの娘を見かけてな、
宇宙人とかなんとか聞こえたから素直に全部話したらお前は普通に協力してくれたんだが・・・」 
「・・覚えてません」
このリトにとっては初耳のことだった、元居た未来ではこの人の存在すら知らない
「ともかく、お前とあの娘のおかげで俺の大事な人の命は救えた」
「その礼はさせてもらう」 と言って統伎が渡したのは・・
「なんですか、コレ?」 「俺が握った寿司だ、食ってくれ」

それから数週間が経って彩南高のグラウンドにリトと統伎はいた
「結城、過去にももう慣れたか」 
「いや、むしろ慣れたはずの過去なのに驚いてばかりの毎日です・・・」
「・・それにしてもまさか俺と同じ高校に通っていたとはな」
「オレはアナタの記憶はありませんが・・」 
「まあ俺は人の記憶に残るような人じゃないからな」
「記憶に残る人ってのは光樹さんや、あの娘の様な子だろうしな」
統伎の視線の先には体操服姿のララと春菜達
週一ペースで統伎が振る舞った寿司と毎日の美柑のご飯がきいたのか、
「まぁあいつの体は見慣れたものに戻りましたよ」
ララの体格はリトの知るそれにずいぶん近づいてきた
走る度大きく揺れる胸にむちむちとした二本の脚とその上の短パンを押し上げるお尻
そして、チラリと見えたくびれながらも、肉が乗ったお腹・・・
「・・・・あれ?」

103547:2013/04/29(月) 22:37:19 ID:K2kpPqPc0
それからしばらく経って季節は夏、 リトは水中にいた
正確に言えばプール、それも女子が今まさに入ろうとしているプールにいた
(ちきしょう!何で同じ間違いくりかえしてんだよ!) まったくだ
水上にはスクール水着の女子達、
その中にいるララは確実にリトの記憶する彼女よりも太っていた
くびれが完全に消えたお腹にとてもむちむちとした太い手足、
水着の上からでも分かるより大きくなった胸とお尻
まだバランスが取れているがぽっちゃりとしか言えない体である
準備体操で体を曲げる度にお腹周りに付いた脂肪が
むっちりと変形しているのが分かる
(う、これは・・・) 見るのがキツイ、いや酷いという意味ではなくて
「それっ」 (あっ) ララが飛び込んできた、
目をつむるリト、大きな着水音がしたその直後に
ほおをつつかれ反射的に目を開けてしまう
 (リト、どーしてここにいるの?)とララが言っているがリトには分からない、
その体を間近に見てしまい衝撃を受けているからだ
ペケはちゃんと水着を形成しているが、それだけに布地にくっきりと型をつける
お腹が際だつ、水着に覆われてない脚や手や首筋の脂肪は水の抵抗でふるふるとたわみ、
おシリの肉が前からでもちらちらと見えてる
そしてより大きくなり深い谷間を作っているムネ・・ 「!!!」
リトの意識はプールのもずくとなって消えた・・・

それからまたしばらく経って2学期が始まり、ララと春菜達は久しぶりに顔を合わせ、
「はは、ララちぃったらますます成長しちゃって♪」 「リサ、くすぐったいよぉーーー」里沙はいつものごとくララの体を揉んでる  ぽっこりと突き出たお腹を
むちむちとした柔らかい腹肉は揉まれる度にぶるんぶるんと大きく揺れてる 
「はは、ララちぃは会う度にスゴくなるねぇ」 未央はスカートを押し上げるお尻を
触ってる、こちらの肉はパンパンとしていて未央の手を押し返す反発を見せてる
「・・・ララさん・・・」 春菜は胸を見つめてる
お腹に乗っかるサッカーボール大の爆乳は身動きする度にたぷんっと揺れていた
今は軽くくねらせてるが、それだけでも大きく揺れてる
教室の後ろからその様を見て頭を項垂れているのは統伎、
リトは少し心配した表情で横にいる
「ちくしょう・・過去に来てもまた太らせることに・・・」
「いや、食ったのはあいつですから、統伎さんが気にすることないですよ」
「しかしリトよ、お前は俺の大切な人を救ってくれたってのに、
俺はお前の大切な人をあんな目に遭わせちまってよ・・・」
(・・大切な人・・・) 「   いや、だからあいつ自身が気にしてませんって」
そうララは本当に太ったことを気にしてない、痩せてた自分の知る未来のララと同じ様に・・・ 
「同じ様に・・だよなぁ」 

ララが食べている量は統伎の寿司を除けばほぼ変わっていない、
それなのに体型がここまで変わったのは計算が合わない、
一緒に暮らしてそこまで地球人と違っている訳ではないと知ってるだけにどうにも納得できない
無い知恵を絞って考えるリトだったが教室に駆け込んできた少年に気を取られ
あっさりとその思考は中断してしまう 「あ、あいつは 」

104547:2013/04/29(月) 22:40:09 ID:K2kpPqPc0
ここは旧校舎、リトと統伎の前にはララを側に連れた綺麗な顔立ちの怒れる少年がいた
「牛坂統伎!結城リト!一体どういうつもりだ!」 
「どういうつもりと言われても、お前が誰なんだよ」 
「えと、こいつは 「レン・エルシ・ジュエリア! 男の中の男だ!」
「それは自分で言うことじゃないだろ」 「まぁこういう奴です」
「お前達のせいで、綺麗で整った肢体に成長していたララちゃんが・・・」
「真ん丸な可愛らしい体に!!」 「どっちにしても、可愛いんだな」
「もしかしてお前・・・ララさんのことを・・・」
「あぁ!ララちゃんは僕と両思いで将来を誓い合った関係だったんだよ!」
「・・・・!!」 統伎は少々うろたえつつもララの体を見返す
ララは状況がつかめずにきょとんしているが、その顔はふにふにとした丸顔で、
はちきれんばかりの胸にかっての胸以上の大きさを誇り突き出ているお腹、
上半身(正確に言えば胸)の巨大さに釣り合うお尻と
足と足の隙間を無くす程になった太もも
「くっ! す、すまなかった・・・」 統伎はレンに謝りながらも自分への怒りのまま
振るった拳で後ろの壁を砕く、その頬に小さくひび割れが出来ている
「本当ならすまなかったで済まないことだが、銀河通販で用意したこの痩身薬で無かったことにして、男として許してやらないこともない」
二度とララちゃんに近づかないのなら という二の句をレンが継ぐ前にひび割れていた窓から突風が入り込みレンと反重力ウイングで避けようとして逆に吹き飛ばされたララに
二人をつかまえようとして吹き飛ばされてしまったリトの3人を上へ巻き上げてしまう

「くっ、レン、ララさん、リト!」自分だけ突風を避けていた統伎は上の三人の方を向く
レンとリトは互いの顔面に激突し 唇を合わせながら 気を失っていた、ララは二人の横に座り込んでいてその体はレンとぶつかった拍子に痩身薬とやらがかかったのか、
リトのよく知る整った体に戻っていた
「  戻っちゃたなぁ」 「戻っちゃったとは・・・」
「リトとトウギさんが話してたの聞こえたんだよ」

「結城、お前ことある毎にうろたえてる様に見えるが・・・
ララさんとやらが痩せていたのがそんなに嫌だったのか?」 
「うろたえてるのはいつも通りですよ、まぁ痩せてるのは嫌だったですよ、むしろ太って、重くなって欲しいですよ」
「 そしたらあいつにも少しは落ち着きってもんがつくかもしれませんし」 
「重くなって欲しい・・」

105547:2013/04/29(月) 22:42:20 ID:K2kpPqPc0
「そうだったのか・・ララさん、あいつは」 こちらも二の句を継ぐ前に
端の方に座ってたララがバランスを崩し落ちてしまう
「わわっ!」 ララは反重力ウイングを出そうとするがその前に統伎が飛び
ララを背中からつかまえ、そのまま地面に着地する
「トウギさん・・」 「重いさ」 「へっ?」
君のリトを思う心は君のこれまでの体よりもずっと重く大切なものだ、
その心が出す重力がいつかリトの思いを引き寄せることになるだろうさ
統伎がこのセリフをぬかす前に足下が抜けた 
腐った床は二人の体の重さに耐えられなかったのだった
統伎はララを上にして自分はそのまま地面に叩き付けられる
統伎の意識は失われて・・・

ララ成長記録
50、3kg 89・57・87 
→ 41,5kg 75・52・73
→55,9kg 93・64・89
→68,7kg 101・75・94
→84,8kg 107・80・99
→50、3kg 89・57・87

106547:2013/04/29(月) 22:43:41 ID:K2kpPqPc0
統伎が目覚めたところは「先程まで」在学していた彩南高の保健室で
付き添っていたのはリトと女の人で、過去でも未来でもその人とは会っていない
はずなのに、何故か記憶にある そう確か・・・
「貴方は御門涼子先生・・・」
「牛坂君だったよね、貴方は結城君と一緒に夢を見ていたの、このパストバクによってね」
御門が手に持っているのは手の平サイズのバクの様な小動物だった
「パストバクは人間2人と触手でつながり、その人間を数時間眠らせて合成した夢の世界からエネルギーを得て生きる宇宙生物なの」
「後ね、夢の世界ではその人が望んでいたことが2,3個現実になっているの」
「 ・・それで、統伎さんが「助けたい」って思ってた人が助かっていたんですよ・・」
「俺が、光樹さんや母さん達に、「痩せて欲しい」 って思ってたからララさんが痩せていて・・ リト、お前この現実でも「太って欲しい」と思っていたのか?」
「えぇ・・少し、 ちょっとおかしいと思ってたけで、こういうことだったんですね」
この後、二人は御門からパストバクについての説明を軽く受け彩南高を後にした 
「統伎さん、束井麻さんのことは・・・」
「触手でつながっていた副作用で互いに互いの記憶が分かってしまうだったんだよな」
「そうだよ、束井麻さんは死んでしまった でも絶望はしない 俺には重い、命を救ってくれた家族に、絶望を希望に変える魔法使い、そして可愛くて優秀なメイドがついてるんだしな それに宇宙人と地球人が楽しい日常を送っていることも知ったしな」
「統伎さん・・・」 「リト、牛坂家の家訓にこんなものがある、
『夢は夜に見て現実にするもの』ってな」 「へ、どういう意味で・・」
「寿司の握り方を教えてやる、寿司って案外高カロリーでな」
「女の子を太らせるにはもってこいだったりするんだぜ」
「ちょっ、統伎さん!」  

夢から覚めた少年と青年は互いの過去を知り、自分達の現実へ帰って行った・・・

107547:2013/04/29(月) 22:47:30 ID:K2kpPqPc0





「この世界は誰かの夢である、では夢が覚めたら世界は消えて無くなるのか」
「いや夢が覚めても世界は続く、我らの現実でもあるのだから、 
「どうした公恵、急に哲学を語り出して」 
「いや、夢の様なこの現実は消えて無くなったりしないよね、ッテ思いたくて」
「ずいぶんと趣味の悪い夢だな」
レンが来てから数ヶ月が経ち季節は冬 統伎は妹と共に自分の部屋で勉強していた
(あいつも色々あってこの星に居着いた ララさんもだいたい元の体型に戻った)
(一度は戻ったんだがなぁ・・・)

公恵の視線は窓を通し廊下を掃除している2人のメイドに届いている
長い桃髪の少女と朱色のショートカットの少女 ララとリトもといリコだった
どちらも丸々と太っていて丸太の様な太ましい手足に厚手のメイド服の上からでも大きさと重さを主張する大きなお腹、
その上のメートル越しの爆乳、モモ、もといナナ、もとい桃の様なお尻、
そしてぷにぷにとした可愛らしい印象の丸顔といった具合で90kgは確実に超えているだろう

ただ、脂肪の付き方は少々違っている ララの方の脂肪は重力によって少しだが垂れてる、
しかしサッカーボール大の胸にその胸の存在感を引き立てつつ自身の存在も主張する妊婦の様に大きな太鼓腹、
胸と並ぶ程の大きさのお尻 より多くの脂肪が付いているはずのこれらは垂れたりせず
痩せていた時と同様のバランスを保っている

リコの方は脂肪の柔らかさはララと同等だが、元が元(男)だからか垂れたりせずに
張り詰めている、パンパンに張った太ましい脚などサッカーボールを蹴らせたらさぞ飛ぶであろう、
しかし、元々はへこんでいた、胸はハリこそ損なわれていないが、
少々垂れていてお腹に乗っかっている
お腹も、元々は中に誰もいないはずだったためか、へそのあたりで段差が出来た二段腹である
お尻はパンパンに張っていて桃の様だがララのお尻よりかは小振りである
こちらは胸やお腹の方が大きいリンゴ体型である

108547:2013/04/29(月) 22:50:35 ID:K2kpPqPc0
「リト、じゃなくてリコちゃん 綺麗に掃除してるね」
「まぁこれ位はしないとな、おいてもらってるんだし」
(オレは「rain coat」って喫茶店でアルバイトをしてた  プレゼントのお金を、もとい!ちょっとした小遣い稼ぎのつもりだったんだが、そこは藍とかいう店長の実験場で捕まってた人を助けたところをあいつに捕まって、そこララに助けられたんだが)
「   ホントにゴメンね、リト こんなことになっっちゃって」
「・・・気にすんなって、助けてくれたのは変わんねぇしな」
(こいつのうっかりで、互いにこんな体になっちまった) 
(まぁあのまま実験台にされるよりかはずっと良い)
(統伎さんが色々と助けてくれてこの家で働けることになったんだが・・)
二人の所に執事服のレンと統伎に似た容姿ながら顔立ちが可愛らしい少年、
統伎の弟の玄和が来た
「ララちゃん、こういうことは男のボクがやるから!」
「いや、いいよ〜レンちゃん」 「そんなこと言わずにボクにまかせて!」
レンはララの持つ箒を取ろうとしている
「はは、リトさんはオレが手伝うっす」 「いや、いいですよ玄和さん」
「年下なんだし玄和でいいっすよ」 そう言いつつ、玄和はリコの持っていたゴミ箱を
リコの体ごとひょいっと抱え上げる
「うん、じゃぁ手伝って♪」 それと同時にララは箒を手放す
「のわっ!?」急に放され後ろへよろめくレン そのまま玄和にぶつかってしまい、
「ぎゃ!?」 玄和はその拍子によろめいて、リコが置いた箒につまずいて、
「うわぁっ!!」 玄和はリコの体を下に落としてしまう
その拍子にリコは床と床の隙間に挟まり込んでしまう
「リコちゃん、今助け ひゃっ!?」 ララはリコを助けにいこうとしたが、
玄和の縦に長い手足につまずいて、こけて、 ばよんっ! リコとぶつかってしまう
丁度、リコの顔に胸とお腹が当たる具合に
「!!!!」 ララは抜けだそうとしているが、肉が挟まってしまったらしく中々抜けない、むしろ身動きする度揺れる柔らかい腹肉がリコの顔と擦れてしまっている
おまけにリコ自身の胸やお腹の肉もララの下っ腹や下半身の肉と擦れてしまう
「ひ、ひゃぁ、ゆ、夢なら覚めてくれぇぇ!!」

しかし夢は覚めない、何故なら夢は夜に見て、現実にするものなのだから

fat loveる 第13話 「太りチック☆ツインメイド」 おわり

ララ・サタリン・デビルーク 50,3kg→97,3kg
89・57・87→105・89・103

夕崎リコ 52,5kg→96,9kg
85・55,5・84→110・107・96

これにて5作目投稿完了です

109前スレ334:2013/04/30(火) 21:03:56 ID:CHcuJEVc0
>>547さん
SS乙です! 毎回拝見しています。

29の日には間に合いませんでしたが、SSを投稿させていただきます。

***
『とある神様の失敗譚』

八百万の神々と形容されるように、日本には古来から多くの多種多様な神様がいる。
俺もその一人。といっても天照大御神のような全国規模で有名な神様ではない。
地方の片田舎にある、寂れた神社に祀られている祭神だ。

俺の役割は、この地域における美のエネルギーのバランスを保つこと。
簡単に言えば、人間達の容姿が美形とそうでない人に二極化しないように管理するのが仕事だ。
美と醜のエネルギーの総量は一定だが、俺が管理をしていないとそのエネルギーを多く持つ人間(美男・美女)
とほとんど持っていない人間(醜男・醜女)に分かれてしまう。
俺は美のエネルギーを人間達の間で再分配することで、彼らの美しさをある程度均一に保っていたっていうわけだ。

ただこの「力」を使うためには、人間達が俺を信仰する心のエネルギーが必要だ。
何せ、千里眼で数万人もの人間を監視し、美のエネルギーの調整を行うのだから、それに要する信仰心も莫大だ。
現在では俺の神社は荒れ果てているが、百数十年前は美貌を齎すご利益があると町の娘や遊妓がこぞって参拝していたものだ。
おかげで俺は十分に自らの「力」を使うことができ、一時期は「この地方は美人が多い」と評判だった。

しかし。
世の中はすっかり変わってしまった。
今や、人間達は俺のような姿の見えない神様ではなく、新聞や書籍で繰り返し宣伝されている痩身法や
痩せると評判の「さぷりめんと」(南蛮渡来の薬のことらしい)に頼るようになった。
いつしか神社に参拝する人もいなくなり、社殿は手入れもされず、境内には雑草が生い茂っている。
俺は忘れ去られてしまったのだ。

当然、俺のことを信仰する人間などいるはずもなく、十数年間に渡って信仰のエネルギーを得ることができなかった。
その結果、美のエネルギーの均衡を保つ能力を使うことができていない。

そして。
この地域の美の平衡は崩れてしまっていた。
容姿の点で、同性ですら恋心を抱くほど恵まれている人間と異性から相手にすらされない恵まれていない人間の格差は広がった。

110前スレ334:2013/04/30(火) 21:06:03 ID:CHcuJEVc0
その日も俺は神社の縁側で横になって、流れていく白雲を眺めていた。
「力」が使えない今、特にすることがないのだ。青い空にひばりが鳴いている。

俺が鼻毛を抜きながら、空に浮かんでいる雲の数を数えていた時、向こうから大きな人影が歩いてきた。
娘だ。それも30貫(約100kg)はありそうな、ころころと良く肥えたそばかす顔の娘。
力士のような体型で、鏡餅のごとく衣服から突き出たお腹にはうっすらと汗をかいている。

俺は上半身を起こし、こちらに歩いてくる彼女に目をやった(ちなみに人間は俺の姿を見ることができない)。
彼女は賽銭箱の前に立つと、太い指で不器用に財布から100円硬貨を取り出し投げ入れ、二拝二拍手一拝をした。
「祖父からこの神社のことを聞いてやってきました。どうか私の願いを叶えてください。
私は自分の容姿が嫌で嫌で…幼いころからどんなに痩せようとしても太ったままなんです。どうか、私の体重を落としてください」
彼女は手を合わせて祈っている。
十数年振りの参拝者だ。
小さいけれど温かいものが俺の胸に流れ込んできた。
久しぶりに感じる信仰のエネルギーだ。

娘は小さくため息をついた。
「はぁ…。何をしているのかしら、私。神頼みなんて…。明日は新年度の始業式だわ。
また、同じクラスの秋田みことさんから体型のことで笑われるのかな。彼女くらい綺麗だったら豊津高校での学生生活も楽しいだろうな。
…帰って明日の準備でもしよう…」

ふむ。
俺は重い足取りで歩き去る彼女の背中を注視し、千里眼を使って彼女の名前と美のエネルギー量を「視た」。
――小町あきなという名か。美のエネルギー量は…たったの5。
少ないな。どうやら彼女は容姿のカースト制度の最底辺にいるようだ。

美を司る神様として小町の願いを無視することはできない。幸い、少ないながらも彼女から信仰のエネルギーを得たのだ。
彼女一人くらいなら容姿を修正してあげることは可能だろう。

しかし、誰から美のエネルギーを調達したものか。しばし思案する。
小町が言っていた「秋田みこと」という人物から頂くとするか。
彼女の独り言から推測するに、秋田みことは美人のようだ。少しくらい小町に美のエネルギーを分け与えても問題ないだろう。
明日、小町が通う豊津高校に行ってみるか。

111前スレ334:2013/04/30(火) 21:09:58 ID:CHcuJEVc0
次の日。
豊津高校に行くと、小町はすぐに見つかった。巨体なので、目立つのだ。
教室の中で一人の女生徒が彼女を嘲笑っていた。
「小町さん。相変わらず、デブですわね〜。何を食べたらこんなに太れるのかしら?」
「あ、秋田さん…」
「みっともないお腹。私だったら恥ずかしくて人前にでられませんわ」
女生徒は水晶の玉を転がすような声で嘲り笑った。

この娘が秋田みことか。なるほど、整った顔立ちに締まった肉体。氷のような美貌で威圧感がある。
美のエネルギーを視ると85。かなり高い。
このくらいの量を持っているのなら、小町に多少分け与えたところであまり問題ではないだろう。
せいぜい、美人から普通の容姿に近づき、ほんの少しだけ太る程度だ。

俺は小町から貰った信仰のエネルギーを使って、秋田から小町へ美のエネルギーを35だけ移すと決めた。
つまり、秋田みことが50 小町あきなが40のエネルギーを持つことになる。

1回分しか信仰のエネルギーがないため、失敗はできない。
目を閉じて精神を集中させ、「力」を発動させた。
だが、長く「力」を使っていなかったためか、エネルギーの移動を上手く制御できない。
やっとの思いで、秋田から小町へエネルギーを移し終えた。

ふう。さて、二人はどうなっただろう。
目を開けると、小町の体はみるみるうちに痩せていった。
妊婦のようなお腹は引っ込み、スラリとした体型になった。そばかすも消えつつある。
反比例するように秋田の体の線がわずかに太くなった。目や鼻の形もわずかに変化する。
(ちなみに美のエネルギー量が変わったことで容姿が変化した場合、当人には元々変化後の容姿が本来の容姿だと
認識される。また、既成事実もそれに沿って変化する。そうしないと混乱が起って面倒だからな)

これで美のエネルギーの再配分は完了。久しぶりに神様としての己の仕事を成し遂げることができた。
そろそろ二人の容姿も安定した頃だろう。小町と秋田の方を向いた。

――だが、容姿の変化はまだ終わっていなかった。

秋田の体型は太めからぽっちゃりを通り越し、肥満の領域に踏み込んでいた。
くびれていた腰回りや張りを保っていた顎、その他体のいたるところに、肉厚の贅肉がついていき、
彼女の体型はまるで以前の小町のよう。
さらに、膨れた頬にはそばかすができて、もはや元の怜悧な美貌は見る影もない。
そこにはぷくぷくと赤子のように太った娘がいた。

小町に目をやると、こちらは見違えるように綺麗になっていた。
上着のボタンを飛ばすほど膨らんだ胸と細い腰回りが優雅な曲線を形作っている。
そばかすは消え、頬は引き締まり、精悍な印象を与える顔だ。
「秋田さん、大丈夫? 汗まみれだよ」
「だ、大丈夫…です。しかし、太っていると、春の気温でも暑いですわ…」
「秋田さんって痩せたら美人だと思うのにな」
「そ、そんなことありません。生まれてからこの方、ずっと太ったままなのですから。もっと美人に生まれたかったのですが…」
「そうだ! 放課後、一緒に服買いにいこうよ。着ているものが変わるだけで大分印象も変わるよ」 
「そ、そうね。 私のようなデブでもおしゃれくらいはしてもよいはずですわ!」

俺は急いで二人の美のエネルギーを確認した。
『小町あきな:75 秋田みこと:15』――35だけ移動させるつもりが、70も移動させちまった!
どうしようか。もう一度再配分できるだけの信仰のエネルギーは残っていない。
途方に暮れている俺の横を、容姿が入れ替わった二人が笑顔で通り過ぎていった。

(完)


小町あきな
変化前:160cm 100kg B90 W110 H100

変化後:160cm 48kg B95 W75 H88

秋田みこと
変化前:170cm 52kg B85 W72 H82

変化後:170cm 99kg B120 W100 H105

112名無しさん:2013/04/30(火) 23:00:11 ID:Un2E9dys0
2人とも乙乙

学生ものが二日連続で読めるなんて幸せ

113 ◆t3E9hfR0Bc:2013/05/01(水) 00:13:02 ID:voCnQ6T.0
先日の肥満化サプリのテストプレイをしたのでリプレイ風に纏めてみました。

ttp://www.net-folder.com/share/?t=8bxa984jhtexkzc7wx9x

中身はリプレイと、サプリの改訂版です。
初めて使うアップローダーなので不具合等があるかもしれませんが、その場合はこちらに書き込んでいただけると助かります。
宜しかったら見てやって下さい。

114 ◆t3E9hfR0Bc:2013/05/01(水) 00:14:20 ID:voCnQ6T.0
あ、書き忘れた・・・
334氏、547氏共に乙です!

115名無しさん:2013/05/01(水) 21:07:30 ID:7Hr2nEQg0
>>108
乙、TSキャラはちょい苦手なんだけど割とスッと読めたぜw

>>111
こちらも乙乙
美醜を逆転させるのと認識変化ってのが壺にきた
入れ替えモノ、特に数値を弄るのが大好きなんだよねえw

>>113
こちらも乙乙乙
リプレイってのは初めて見るけど議事録みたいなものなのかな
同好の士でこういうことができたら楽しいだろうなあ

116547:2013/05/02(木) 21:31:50 ID:HEUJNnq60
334氏 投下乙です
前振りと肥満化分とオチを無駄なく書けてるところが書き手として羨ましいです
美醜の入れ替わりで性格は両方良くなってるってところが
読み手としてのストライクゾーンド真ん中でした(笑)
例の続きも楽しみにして待ってます

117名無しさん:2013/05/03(金) 23:02:30 ID:OUs1evkI0
おふたりともSS乙です、TSも美醜交換も肥満化も大好物な自分に隙はなかった

>>113
-1で5kgって多いかと思ったけどそうでもないですね、これみよがしに
APP判定とかDEX判定とかさせると面白そうですね

118名無しさん:2013/05/07(火) 00:04:10 ID:7oN4TVwY0
折角描けたんで赤セイバーさんをこっちにも・・・
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1543_1.jpg

119名無しさん:2013/05/07(火) 15:04:30 ID:XK1mMR/E0
乙です
なんて俺好みの絵なんだ・・・

120前スレ334:2013/05/07(火) 20:46:23 ID:0HHFHvUA0
>>116,117 コメントありがとうございます!
 >>49の続きは現在書いている途中なので、もう少し待ってください。

>>118乙です! 浮遊してる構図って珍しいw

121名無しさん:2013/05/07(火) 22:28:20 ID:fSXc9B/Y0
>>120
>>116でも>>117でもないけど
続きめちゃくちゃ楽しみにしてます

122前スレ334:2013/05/08(水) 21:22:13 ID:6nAkWD920
大変お待たせいたしました。>>49の続きを投稿させていただきます。
もう内容を覚えている方はほとんどいらっしゃらないと思うので、
登場人物紹介とあらすじを。

高槻沙良…とある大学の3年生。21歳。気が強いが面倒見が良い性格。
     幼馴染の照馬のことが何かと気になる。元は痩せていたが、薬の効果で現在肥満化が進んでいる。

鏑木照馬…とある大学の院生(飛び級)。21歳。高槻の幼馴染。頭は良いが面倒くさがりな性格で整理整頓が大の苦手。
     彼のだらしない性格が今回の騒動の引き金となった。

鏑木喜一…照馬の祖父。研究所を運営(?)している。90歳。奇想天外な発明を日々創り出している。飲み友達が多い。

宇津木かおり…とある犯罪組織の末端構成員。19歳。気が弱い性格で、ドジが多い。
       高槻に流されて、所属する犯罪組織を脱退しようとしたところ、イリーナに命を狙われる羽目になった。

イリーナ・フェトラヴィッチ…とある犯罪組織に所属する殺し屋。24歳。世界中の戦場を渡り歩いてきた傭兵。
              中東の戦場で瀕死の重傷を負っていたところ、老人に拾われ、彼に絶対の忠誠を誓った。
              スラブ系の美人。

老人…数十万人の構成員を統括する、とある犯罪組織のボス。?歳。

☆あらすじ
高槻沙良は、幼馴染の鏑木照馬の研究室を訪れた際、彼が開発していた肥育薬を誤飲してしまい、突然太る体質になってしまった。
そこで、照馬の祖父、喜一が痩身薬を調合することになった。
しかし、喜一の研究所に泥棒に入った宇津木を喜一が捕まえたことで、犯罪組織から命を狙われることになった高槻達。
組織からの刺客、イリーナを撃退するためにトラップを仕掛けるのだった。

123前スレ334:2013/05/08(水) 21:29:44 ID:6nAkWD920
>>49の続きです

「さてと、これでトラップは設置完了じゃ」
喜一が操作しているパソコンの画面には、研究所内部の見取り図が表示されている。
それぞれの部屋にはすでに侵入者撃退用トラップが仕込まれており、誰かが中に入ると作動するように設定されている。
高槻達は研究所の2F奥にある応接室におり、そこで各部屋の様子を監視カメラで見ることができるようになっているのだ。
「じいちゃん、1週間でできる予定だったのに1か月以上かかっていなかったか?」
「照馬よ。メタ発言はなしじゃ。文句なら遅筆の作者に言え。それより、組織からの刺客は今晩にも来るはずじゃったな、宇津木くん?」
「は…はい、そうです」
「あ、きたわ!」高槻が玄関の様子を映しているモニターを指さした。

 イリーナは研究所の外の茂みに潜み、しばしの間目を閉じていた。任務の前に必ず行う、儀式のようなものだった。
24歳になるこの年まで、幾多の戦場をこの鍛え抜いた鋼の体で生き抜いていた。己には絶対の自信を持っている。
細身ながらみっしりと良質の筋肉に覆われた四肢は、まるで豹のごとく獲物を狩る。
三白眼気味に構えた青い瞳に抜けるような白い肌から、『氷の女』と下っ端どもから恐れられていることも心地よい。
役立たずの下級構成員一人始末するくらい、朝飯前。
イリーナは静かに目を開くと、研究所の正面扉に向かって駆けた。玄関の鍵をやすやすとピッキングし、侵入する。
さて、標的である宇津木かおりはどこにいるのか?

124前スレ334:2013/05/08(水) 21:40:12 ID:6nAkWD920
ここからの展開は投票で決めさせていただきたいです。
今週金曜日23:00までにこのスレに書き込まれた選択肢の中で
一番多かった展開にしようと考えています。
書き込みがなければこちらで決めさせていただきます。

現在地:研究所1F 玄関
ステータス: 175cm 62kg B88 W75 H80

選択肢(イリーナが向かう先)
A 実験室(肥育薬のトラップ、体重変化)
B 書庫(不思議な本のトラップ、容姿変化+体重変化)
C 地下室(ガス室のトラップ、身長変化+体重変化)
D 台所(食べ物地獄のトラップ、体重変化+精神に影響(小))
E 2Fへ続く階段(最終目的地(応接室)に近づく)

125名無しさん:2013/05/08(水) 21:51:16 ID:0F.hVVYo0
Dで

126名無しさん:2013/05/08(水) 22:05:56 ID:xEIkPEFM0
C

127名無しさん:2013/05/08(水) 22:13:25 ID:sMUkW1aI0
A!

128547:2013/05/08(水) 22:15:41 ID:MLpb0xuw0


129名無しさん:2013/05/08(水) 22:16:58 ID:B2mcdJAA0
D

130名無しさん:2013/05/08(水) 22:17:00 ID:af.GHOlw0
Dでお願いします

131名無しさん:2013/05/08(水) 22:41:16 ID:jgLmf3M60
B

132名無しさん:2013/05/08(水) 22:44:25 ID:71p8s8Ys0
Aで

133名無しさん:2013/05/08(水) 22:55:45 ID:MLwllRfs0
せっかく投票用のスレがあるんだからそっちにしようぜ

134名無しさん:2013/05/08(水) 23:03:05 ID:SylZldJc0
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13127/1265533603/

投票用スレってこっちかな
さっそく使わせてもらおう

135sage:2013/05/08(水) 23:08:30 ID:LtHwOiVs0
乙です!
Dで

136名無しさん:2013/05/09(木) 02:36:29 ID:LW60ZAG20
投票はむこうでして感想はこちらにかく贅沢

毎度のことながら他の選択肢もみたくなりますな
罠の充実っぷりが爺さん容赦ない
うっかり女性陣がかかることがなければよいが()

137前スレ334:2013/05/09(木) 19:42:07 ID:5tglF5Ik0
申し訳ありません。書き込み先について明記しておりませんでした。
投票スレ、投下スレ、どちらのスレに書き込んでいただいても構いません。
後日、まとめて集計いたします。
ご迷惑をおかけしました。

138名無しさん:2013/05/10(金) 01:12:24 ID:13TwZUQM0
Dでたのんます

139名無しさん:2013/05/10(金) 04:05:54 ID:3MLZDFJ.0
集計大変そうですなぁ
Bでおねがいしたく

とりあえず向こうの投票とこのBも含めて現状以下のはず
A:2
B:7
C:1
D:7

140名無しさん:2013/05/10(金) 08:45:27 ID:RhIEuJRs0
Bかもーん

141名無しさん:2013/05/10(金) 14:59:54 ID:5COCUG.k0
Dで

142名無しさん:2013/05/10(金) 15:09:58 ID:UVNVWafA0
Dきて

143名無しさん:2013/05/10(金) 20:23:57 ID:AoJD/ELIO
D

144名無しさん:2013/05/10(金) 23:30:58 ID:6vLMszjU0
Dでお願いします!




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