したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【オリスタ】メゾン・ド・スタンドは埋まらない【SS】

461話後編 ◆PprwU3zDn2:2016/08/23(火) 00:55:12 ID:pVUuRgmo0
「取り憑く?違うぜ藤鳥さん、あれは化け物じゃなくってスタンド……像(ヴィジョン)だよ」

「ヴィ、ヴィジョン?」

「そう、その人の生命エネルギーが造り出した力を持ったヴィジョン……
もう一人の自分って言えばいいのかな、自分の意思で出し入れ出来て、自分の意思で操れる」

「化け物じゃあなくってもう一人の自分のような存在……だって?」

天は自らのスタンドが出しっぱなしになっていた事を思い出し、スタンドの方を見た。
スタンドは先程の場所から一歩も動いておらず、その場で「チュミミーン」と鳴いていた。

(……よし、こっちへ来い)

天の思考を合図にスタンドは天に向かって近づいてきた。これが『自分の意思で操れる』
ということだろう。思えば天は以前から自分の意思でスタンドの手を出し入れしてきた。
天はこれを「化け物が『言う事を聞いてくれる』」と解釈していたが、
「自分の体の一部を自分の意思で動かしている」と考えた方がが正しいのだろう。
天は次に『戻れ』と念じた。瞬間、スタンドはその場から消え去った。

「初めはぎこちないかもしれねえけど、練習すればマジに手足の如く動かせるぜ。
『スタンド使い』はみんなそうだ」

「スタンド使い……スタンドを操れる人達の事をそう呼ぶんだろうな……
随分とスタンドに詳しいんだね、コネコちゃん……だったよね?」

「白石子猫(しらいし こねこ)。子猫でいいぜ、ちゃんはいらねぇ。
まあ一応詳しいつもりだぜ……スタンド使いは皆自然と覚えちまうからな……
管理人も『私も』いつの間にか頭に入ってた」

「『私も』?それってどういう……!!!???」

私もという言葉の真意を問おうとしたその時。
子猫の右肩から右腕とは違う『二本目の右腕』が現れたのだ。

「〜〜〜〜〜〜!!!???」

言葉になっていない声を発しながら天は理解した。この子猫という少女もまた
『スタンド使い』なのだと。

「……この町自体もそうたけど、何かとんでもない世界に来た気分だよ……アイツらも」


「う、うわああああああああああ!助けてくれええええええ!」

「コウくんどうしちゃったのよ!嫌アアアアアア!」


(アイツらも気の毒になあ)

天は悲鳴に遮られた言葉を脳内で呟いた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板