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【オリスタ】メゾン・ド・スタンドは埋まらない【SS】

421話後編 ◆PprwU3zDn2:2016/08/23(火) 00:17:42 ID:pVUuRgmo0
(まただ!さっきの植木鉢と同じ、何もない所で『何かに当たった』!一体何が起きた!?)

コウからしてみれば怪奇現象以外の何物でもない筈だ。
天の顔面に当たる筈の拳が途中、『何か』が横からぶつかり、そのせいで拳は横に逸れ
天の顔を掠りもしなかった。コウの拳は何かに当たった衝撃で痺れていた。

だがそれはコウが何の変哲もない「常人」であったからである
一ヶ月前、弾丸に撃たれた夢を見て化け物を視認出来るようになった天には
全て理解出来ていた。


天の前に立っている『奴』がコウの拳を軽くだが殴ったのである。


「俺が考えるより先にまた攻撃したな…初めまして、俺と同じ無計画(ノープラン)くん」

天の目の前には、今まで見た事もない異形が立っていた。


『近未来のロボット』というのが天の第一印象だった。
背丈は身長180cmの天より低い150cmといった所だろうか。
腕は見慣れた三本指。足は無く代わりに移動用のタイヤが複数ある。
胴体は白くツヤツヤした素材で出来ていて、胸にはQRコードが大きく描かれている。
顔には胸のQRコードよりも大きな縦線模様……バーコードが描かれていた。


「そう…これが藤鳥くんのスタンドって訳ね…中々洒落てて可愛いわ」

「どうもそうみたいッスね…こんなんが俺に取り憑いてたのか」

管理人は珍しそうに天のスタンドをまじまじと眺めている。

スタンドはその目線に気付いたのか、ニコっと笑みを浮かべると管理人に向かって声を出した。

『……ハジメマシテ、マドモアゼル。チュミミーン』

「まぁ、お喋りが出来るのね……!この子、自我を持ってるわ!」

「自我……?まあ化け物なんてみんな自我を持ってて当然……ってアレ?」

管理人と話をしている間にコウの姿は天の視界から消えていた。
辺りを見渡すと、いつの間にか管理人の背後に移動しているコウの姿が!

「あんな奴を一々相手にしてたらいい加減カスミがキレるからな!
本来の目的をさっさと果たして帰るとすっか!!」

「!!管理人さん、危ねぇッ!!」

「えっ?」

コネコの声を聞いた管理人はすぐさま後ろを振り返る。しかしその瞬間、
コウの拳は管理人の頬を目掛けて勢いよく振り下ろされていた。


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