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【オリスタ】メゾン・ド・スタンドは埋まらない【SS】

1422話と3話の間の話 ◆PprwU3zDn2:2017/06/30(金) 16:12:59 ID:yBkO9RWs0
【フロッピーの謎】

倉庫の中は意外と狭く、電気を付けてもまだ薄暗かった。図書館の倉庫なのだから
てっきり百科辞典などの普段は借りられない本が所狭しと並べられているものだと
思っていたのだが、そういう本は別の場所で大切に保管されているようで
この倉庫には古い掃除道具や何が入ってるかよく分からない埃塗れの古びた段ボールの山……
そして役目を終え、埃をかぶって静かに眠る一台のノートパソコンが置いてあった。

「おお、これが昔使われてたパソコン……ってゴホゴホ!埃がッ!」

積み重なった段ボールの上に置かれていたパソコンを持ち上げようとした天だったが、
動かした際に舞い上がった埃を迂闊にも吸い込んでしまい、涙目になりながら
豪快に咳き込んでしまった。その拍子にまた埃が舞い再び天がそれを吸い込み……
そんな繰り返しが数分程続いたので、二人はパソコンを使う前に倉庫の掃除を
行うことにした。倉庫には窓がないので換気扇の電源を入れると
ハタキや雑巾を使い倉庫を綺麗にしていく……これだけで数十分の時間を費やしてしまった。

「ふう……これで良し、と。随分埃が溜まってましたけど、誰も使ってないんスか
この部屋?」

「……この図書館には倉庫が2つあるの。本やCDに関係のものが保管されてるのは
一階にある大きな倉庫で、ここにあるのは図書館とはあまり関係のないガラクタばかり。
掃除道具も一階に新しいのがあるから、余程のことが無い限りここに来る人は
いないんじゃあないかしら」

埃を取り除き、綺麗になったノートパソコンを手に取りながら管理人は言った。
誰にも使われない倉庫の中、そこに放置されていた机の上にパソコンを置くと
コンセントやマウスなどを繋ぎ、何時でも起動出来るように準備をしてくれた。

「さあどうぞ、藤鳥くん」と促され、天はノートパソコンの電源を入れた。

パソコンからカリカリカリという音が鳴り響いたのでどこか故障してるのかと心配になったが
画面ではエラーが起きている様子もなく、順調に起動が進んでいた。

「windows98……相当古いパソコンッスね、実物を見るのは初めて……ってウオ!?」

画面にデスクトップが表示された。それを見た天は大きく目を見開き、驚愕した。
デスクトップの壁紙が、胸の大きな女性の一糸纏わぬセクシーな姿……
直接的・お下品に言えば女性の無修正なアレだったのだ。


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