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【オリスタ】メゾン・ド・スタンドは埋まらない【SS】

103粗品を配りに行こう ◆PprwU3zDn2:2016/12/16(金) 19:09:08 ID:4MN/scXU0
「ん……大丈夫。顔は何ともない」

倒れていた子猫はすぐに起き上がるが、顔を守っていた腕は骨こそ折れていないものの
蹴られたスタンドの腕と同じ箇所が痛々しく腫れあがっていた。

「まさか弟から先に攻撃されるとはな……藤鳥さん、危ないから下がっててくれ」

そう言うと子猫は体から朱色のオーラと共に自分より背の高いスタンドを出現させた。
黒色のドレッドヘアをなびかせたソレは側にある椅子を片手で持つと「ニャア!」と叫び
犬人目掛けて椅子を思いきりぶん投げた。

「……フン」

犬人は自身に向かってくる椅子に対して眉一つ動かさずにファンタジスタを自分の前に
立たせた。スタンドは右手を前に伸ばすと椅子の足を掴み、そのまま椅子を足元に投げ捨てた。

「……結構な勢いで投げたつもりなんだけどねェー、片手で楽々キャッチかい。
やっぱ精密な動きが出来るスタンドは違うねえ……だが次はどうかな!?」

子猫はスタンドを操作して右手と左手に椅子を一個ずつ、計2個の椅子を持つと
今度は2個同時にぶん投げた。犬人はやれやれといった表情で
一つ目の椅子の足をスタンドの右手でキャッチした。

「いい加減にしとけよ姉ちゃん……ってもう一つの何処に投げてんだ!?」


余った左手で2つ目の椅子を掴もうとしたが、肝心の椅子は犬人のいる場所とは全然違う方向へと
飛んでいってしまった。そこは管理人達が座るテーブルの方角であった。

「ちょっと待つッス子猫ちゃん、危ないッスよ!」

椅子が自分達に向かっている事に気付いた国綱は手を上に突き出した。
すると巨大なシャボン玉が出現し、国綱や管理人達の周りをスッポリとドーム状に覆った。
椅子はシャボン玉に触れるとボヨヨンとシャボン玉に弾き返されるように別方向に
跳ね飛んでいった。

「あのシャボン玉、バリアみたいな使い方も出来るのか……ってそんな場合じゃない!
もうやめるんだ子猫!みっともない!」

国綱がスタンドを使いこなしている様を見て感心していると子猫のスタンドが目に入った。
スタンドは両手で長テーブルを持ち上げ今にも弟にぶん投げようとしていた。流石にやりすぎたと
感じた天はスタンドを出すと子猫のスタンドを背後から羽交い絞めにした。

「なっ……離せ!せめてコレだけ投げさせて!今度は外さないから!多分」

子猫はスタンドを動かし抵抗するが、どうやら子猫のスタンドは天のスタンドよりも
パワーが無いらしく、十秒ほど天のスタンドの中で暴れた後に大人しくなった。


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