[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
【ワム!】オリジナルスタンドSSスレ【Wham!】
118
:
名無しのスタンド使い
:2010/01/17(日) 16:24:57 ID:ATodJSp6
し…死んだ…
119
:
名無しのスタンド使い
:2010/01/17(日) 17:42:06 ID:LDVyYyOU
し、重松のおっさァアア――――んッ!!
120
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/18(月) 16:48:33 ID:BqLVSw26
重松さん人気あり過ぎじゃあないか…!
第十四話投下します
121
:
第十四話『ヒーローは遅れてやってくる』
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/18(月) 16:49:14 ID:BqLVSw26
子供の頃は、自分の『スタンド』が嫌いだった
未来が見える、ただそれだけの事がとても嫌だった
どんなサプライズも、CM後の驚きの展開もあったものではない
ましてやあの頃は、能力の制御が利かなかった
『未来』は、見えない方が楽しい
でも何時しかその能力は人を助ける事に役立って
『役に立てる』その事が、ただ嬉しくて
『彼』と始めてあった時、その未来に何かとてつもないものを感じて
きっと自分は『力になれる』と、思っていた
信じて、疑わなかった
122
:
第十四話『ヒーローは遅れてやってくる』
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/18(月) 16:50:45 ID:BqLVSw26
【杜王町:住宅地】
ジャックの姿が消え、直後に死角から現れる
これで三度目だ
静香「ぐ、う……ッ!」
『ジ・エンド』の放った蹴りを『スタンド』でガードする
相手の攻撃のタイミングに合わせて、智恵の『マテリアル・ガール』がラッシュを繰り出すが
ジャック「遅いぞ!」
何時、移動したのか
ジャックは二人から10m程離れた位置に立っていた
『マテリアル・ガール』のラッシュが空を切る
その瞬間、ジャックは瞬間移動でもしたように二人に接近する
T・O・M「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」
M・G「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」
ジャック「フン!」
ババババババババババババッ!
二方向から放たれるラッシュも、『ジ・エンド』は赤子の手を捻るようにあしらっていく
ジャック「そゥら!」
静香「う……ッ」
智恵「きゃ……ッ」
ドサドサァ!
『スタンド』と共に、二人の身体は大きく吹き飛んでいく
ジャック「悲しいかな…お前達と俺とでは、圧倒的に力量に差がありすぎる…
『戦闘経験』『殺した人間の数』『潜り抜けた死線の数』……そう、これは『殺し合い』だよ」
ジャック「互いの存在を賭けた『殺し合い』なんだ」
静香「(奴の…『能力』…必ずこの、『空白の10秒間』に、突破の鍵があるッ!)」
智恵「『攻撃がくる』、そう思ったときにはもう攻撃が『終わっている』……」
静香「……ッ!奴の行動は全て『終わってから始まって』いる…?」
智恵「……」コクリ
静香「(つまり注意すべきは『空白の時間』じゃあないわ!注意すべきは『その先の行動』ッ!)」
123
:
第十四話『ヒーローは遅れてやってくる』
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/18(月) 16:51:18 ID:BqLVSw26
ジャック「いい加減、終わらせよう。やはり『スタンド使い』を相手にすると時間が掛かって困るな」
『ジ・エンド』が前に出る
静香&智恵「来る……ッ!」
ジャック「これで……『ジ・エンド』だァーーーッ!!先ずは『未来を読む娘』ッ、貴様の心臓を抉り取るッ!」
…………変化は無い
ジャック「(な、なにィィィ〜〜〜……?)」
静香「………」
ザッ…ザッ…
ジャック「(あ、あの小娘、微妙に『立ち位置』を変えている…?)」
ジャック「『ジ・エンド』!ならば別の娘を殺すッ!」
直後、『マテリアル・ガール』が何も無い空間を殴り飛ばす
ただそれだけの行動で、またしても『ジ・エンド』の能力は発揮されない
ジャック「な、なんだこれは…!一体どんな小細工を……ハッ!?」
目の前に、『ティアーズ・オブ・マグダレーナ』の拳が迫る
ジャック「チィ…!」
ジャックの姿が消え、静香の背後に現れる
ジャック「何度やっても同じだ!背後をとった、死ねィ!」
静香「……“使ったわね、能力”……」
ジャック「な――うごォッ!?」
ジャックの顔面を、衝撃が襲う
威力自体は大したものでもないが、ジャックは何が何だか分からず困惑してしまう
静香「『ティアーズ・オブ・マグダレーナ』が見せてくれる未来は絶対に起こる運命で
『スタンドの本体以外』は変えようがないわ……。だから変えて貰ったの、『私』にね…」
124
:
第十四話『ヒーローは遅れてやってくる』
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/18(月) 16:52:21 ID:BqLVSw26
『マテリアル・ガール』で抜き出した、静香が立ち位置を変えていた時のエネルギーを空間に与えたのだ
静香「『行動を終わらせる能力』……精々『10秒以内に出来ること』が関の山と言ったところかしら…?」
智恵「………」
ジャック「(あ、甘く見ていた……まさか此処まで抵抗するとは…)」
ジャック「フン!その程度で『ジ・エンド』を攻略した気になるなよ!」
再びジャックの姿が消え、二人が直ぐには手を出せない位置まで移動する
ジャック「成る程、『未来を読む力』厄介ではある。此方の行動が筒抜けと言うのは些か分が悪い」
ジャック「ならば、俺は――『何もしない』」
静香「……ッ!?」
ジャック「見える未来は、『永遠』ではないだろう!」
静香「しまった……ッ!」
ジャック「近距離型としての純粋な『スタンドパワー』に関しては此方に分があるのだ
小娘二人に遅れは取らん。貴様らは二重の鎖に縛られ拘束されたのだ!」
静香「(『一分』……経過してしまうッ!)」
ジャック「焦りが見えたぞッ!今度こそ『ジ・エンド』だァーーー!」
ジャックが動く
『ジ・エンド』の能力が発動し、一瞬で静香の前に移動する
智恵「静――」
静香「(こんなところで…!)」
ジャック「『ジ・エンド』!お前の脳天を――」
――ヒュンヒュンヒュン
ズガガガガッ!
ジャック「ヌゥァッ?!」
静香「……?」
続け様に飛来した何かが『ジ・エンド』の掌を貫いた
更に、僅かに硬直したジャックの身体を、『ティアーズ・オブ・マグダレーナ』の拳が激しく打ち据える
ジャック「グギャアッ!」
「『飲み物』をよォ〜…買いに行ったらさァ〜…」
「ねェんだよなァ〜…『ホット・チョコレート』…」
「店員に聞いたら『お客様、もしかしてココアの事ですか?』だとォ〜?」
乱入者の両手には、ドリルの様に回る円錐型の『スタンド』が存在している
浦上「ふざけんじゃねェー!それで充分気分はブルーだってのに、テメェーのせいで最悪だぜ!」
レジ袋を提げ、浦上裕也は立っていた
125
:
第十四話『ヒーローは遅れてやってくる』
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/18(月) 16:52:44 ID:BqLVSw26
ジャック「し、失念していた…仲間がもう一人居たのか…」
浦上の視線がジャックから血の中に沈む米沢と、気絶している明美、ジャックとの戦闘でボロボロの静香と智恵へと順々に移っていく
浦上「俺はよォ〜まだ皆とは会ったばっかりだし、実際のところ闘う理由も知らねェーよ
だがな、そんな俺でも目の前でこれだけ『仲間』が傷つけられてるのを見て何も感じない訳がねェ!」
静香「浦上さん…奴の、能力は…」
浦上「喋るなよ。君と智恵ちゃんは他の二人を頼むぜ
だが……米沢さんは、もう助からないだろうな」
智恵「駄目…『マテリアル・ガール』でも抜き出せない…」
浦上「米沢さんよォー…アンタの意志は俺が受け継ぐぜ
来いよ『殺人鬼』!テメェーはこの浦上裕也がぶっ潰す!」
二人をジャックから庇う位置に立ち、浦上は右手の中指をジャックに向けて立ててみせた
ジャック「フン…一人増えたところでなんだと言うのだ!
貴様はあの時の一撃で私の脳天を穿つべきだった!後悔させてやるぞ!」
浦上「『トンガリ・コーン』ッ!」
ジャック「『ジ・エンド』!貴様の右腕を――」
激突する両者の間に、静香が割って入る
ジャック「ッ!?右腕を奪うッ!」
浦上「なッ、これは……ッ!?」
静香「う……」
ドクドクドクドク....
ジャック「チィ、邪魔をッ!」
『ジ・エンド』が、奪った『静香の右腕』を横合いに投げ捨てた
浦上「クソッ!なんで……」
静香「ハァ…奴の…能力は…ウッ…『10秒以内に出来ることを終わらせる』能力です…
フフ…浦上さん、話も聞かずに闘おうとしてたから…」
静香「それに…『未来』を変えるには、私が身代わりになる必要が、あったんです…
それくらいしか…役には立てないから…」
浦上「………」
静香「(そう…最後は自分で決めなければいけないの…)」
浦上「分かった。もう喋らなくていい。そこでゆっくり休んでな」
静香を智恵に任せ、浦上は再びジャックと対峙する
浦上「『一分』で、終わらせて来るからよォ……」
126
:
第十四話『ヒーローは遅れてやってくる』
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/18(月) 16:53:03 ID:BqLVSw26
ジャック「『ジ・エンド』!今度こそ貴様の右腕を貰うぞッ!」
――ブシャアアアアアッ!
浦上の右腕が喪失し、傷口から大量の血が流れ出す
浦上「…………」
ジャック「(な、なんだコイツ……表情一つ変えやしない!)」
浦上「………」ススス
ジャック「な……ッ!?」
ジャックは殺人鬼である
人を殺す事には快楽を感じるし、逃げるターゲットを切り刻んでやるのも気分がいい
だが
ジャック「(左腕を差し出してきやがった!ど、どういう神経をしてやがるんだ……!
今までこんな野郎は見たことが無い!)」
浦上「いいぜ…持っていけよ、『左腕』もよォ〜…」
┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛.....
ジャック「ヒッ……」
ジャック「(お、落ち着け。奴の右腕は今『ジ・エンド』が持っている
は、ハハッ!そうだ、片腕で何が出来ると言うのだ!)」
ジャック「ならば望みどおりにしてやろうッ!『ジ・エンド』ォッ!」
ブシャアアアアアアッ!
左腕も、数m先の『ジ・エンド』の手中に収まった
ジャック「ハハハハハハッ!これで両腕!貴様の『スタンド』は指に装備するタイプのものだったようだが
これでもう抵抗は出来ないと言う訳だ!」
……ギャルルルルルルルル
浦上「『幻肢』…」
ジャック「……は?」
浦上「よく言うじゃあねェーか。『交通事故で失った筈の腕の感覚が長い間残ってる』
ってヤツがよォ〜……。あれと一緒なんだよなァ〜」
――ギャルルルルルルルルルルッ!
ジャック「……?」
『ジ・エンド』の持っている浦上の両手
ジャック「(なんだ…指が『回って』…)」
浦上「なァお前、『音速を超えられる』か?」
ジャック「な、何を言っている!」
浦上「まぁワカンネーならいいや。『トンガリ・コーン』はな――」
ギュアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!
ジャック「(こ、こいつの両腕……ッ!)」
ジャック「マズイぞッ!『ジ・エンド』、コイツの両腕を――」
――ズガンッ!
超至近から放たれた『トンガリ・コーン』が、ジャックの頭部をメチャクチャに貫いて行く
ジャック「(おご…ふ…ッお、『終わる』のは…お、おれ…)」
浦上「――音速を超える」
ズガガガガガガンッ!
浦上「『サイクロトロン』ってヤツが……ま、もう聞こえちゃいねーか」
彼は勝った
後ろには、仲間が居る
127
:
第十四話『ヒーローは遅れてやってくる』
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/18(月) 16:53:20 ID:BqLVSw26
【杜王町:学校跡地】
『ボス』の『側近』であるギーロは、戸惑っていた
ギーロ「何故だッ!何故テメェーが此処に居るんだッ!お前は此処に居る筈がねェ!
今も『幻覚を見てるお前が』、俺の隣に居る筈がねェーーー!」
ギーロ「(ましてや『スタンドに触れている』だと!ありえる筈がねェ!)」
バッジョ(?)「………確カニ、私ハ『ロベルト・バッジョ』デハナイ」
バッジョ(?)「ダガ……『ソウデモアル』」
ギーロ「わ、訳のワカラネーことをごちゃごちゃと!」
『ザ・ミラクル』が掴まれていない方の手を振りかざす
だが、それはまるで霧を払っているようで、バッジョ(?)には効果が無い
バッジョ(?)「慌テル事ハ無イ…モウジキ、主人(ますたー)ハ目ヲ覚マス…」
サラサラサラサラサラ......
ギーロ「(き、消えて行くッ!一体何なんだコイツは!)」
『地図』が、完全にバッジョの中へと沈んで行った
【スタンド名:ジ・エンド】
【本体名:ジャック・ザ・リッパー】
敗北、再起不能.....
【スタンド名:トンガリ・コーン】
【浦上裕也】
勝利、M・Gに治癒を受ける
【スタンド名:ティアーズ・オブ・マグダレーナ】
【本体名:村上静香】
勝利、M・Gに治癒を受ける
【スタンド名:マテリアル・ガール】
【本体名:神尾智恵】
勝利、再起可能
【スタンド名:サークル・オブ・ロック】
【本体名:船上明美】
気絶から回復
【スタンド名:サテライト・O】
【本体名:米沢昌俊】
『ジ・エンド』の能力で心臓を潰されて死亡
『生徒を護る』と言うその意志は浦上に引き継がれた
To Be Continued.......
128
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/18(月) 16:55:27 ID:BqLVSw26
あと『一話』…足りなかったようだな…
ペース上げすぎると当然ながら文章が粗くなりすぎる…やっぱり推敲はするべきだね
ありがとうございましたッ!
129
:
名無しのスタンド使い
:2010/01/18(月) 18:39:36 ID:LDVyYyOU
乙!
ついにレクイエム登場か!wktkして待ってます!
130
:
名無しのスタンド使い
:2010/01/18(月) 22:33:27 ID:52R4Bjxw
乙!!楽しかった次回も楽しみにしてます!!
131
:
名無しのスタンド使い
:2010/01/18(月) 22:33:35 ID:65UMngqI
乙!
遂にレクイエムの能力がわかる…!
132
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/20(水) 15:06:14 ID:5tnAlrnk
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
|i i| }! }} //|
|l、{ j} /,,ィ//| 『おれはレクエイムを出すのにあと一話足りないと言っていたが
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ 実際はそんなことなくて更に一話必要だった。というか最終話だった』
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ |
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれも 何をされたのか わからなかった…
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった…
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ 尺の問題だとか中の人の都合だとか
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしいものの 片鱗を味わったぜ…
133
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/23(土) 13:35:34 ID:0nMLJ7Jg
中々時間が取れなくなってきてしまった…
ちょいちょい投下していきます
134
:
第十五話『The Edge Of Heaven』
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/23(土) 13:36:36 ID:0nMLJ7Jg
――世界は、常に何かが欠けた形で存在する――
それは人と人の繋がりでもいい
それはある種の絶滅でもいい
我々が住むこの星は、失って補って今まで続いてきた
【】
初めて与えられた玩具は、ジグソーパズルだった
「ねぇ、アンジェロ。こんなものの何処が面白いのさ
完成した時の姿が既に分かってるなんて、ちっとも面白くないよ」
「いいから、完成させてみなさい」
簡単だと思っていた
だけど、そのパズルを完成させることは出来ず、俺は音を上げた
「あッれェー……何で?作るべき形は見えているのに…」
「ハハッ、中々上手くは行かないものだろう?
これは『未来』と似ている。『ああしよう、こうしよう』と計画を立てていても、必ずしもそれは上手くは行かない
至るべき『解』があるにも関わらず、それに辿り着けない」
「そら、貸してみなさい」
アンジェロは、見事な手際で欠けた部分にピースを嵌め込んでいく
「……?アンジェロ、まだ欠けた部分があるよ?」
「これでいいんだ、少しぐらい欠けている方が、バランスがいい」
「この世界の様に……バランスがいいのだ」
135
:
第十五話『The Edge Of Heaven』
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/23(土) 13:41:03 ID:0nMLJ7Jg
場面が切り替わった
目に映ったのは、長方形のテーブルに、椅子が三つ
その椅子の内の一つは、他と比べて少し小さい
バッジョ「子供用……?」
景色が揺れた、視界に三つの影が映る
優しそうな女性と、厳格そうな表情の奥に強い光を宿した男性、そして
バッジョ「あれは…『俺』か…?」
子供用の小さな椅子に座る、自分の子供時代と瓜二つな、その少年
バッジョ「これは…夢なのか…?或いは、幻覚か…」
一家団欒、と言ったところだろうか
三人はバッジョを全く気にかけず、食事を取っていた
バッジョ「(もし、俺が普通に人生を生きていたとしたら)」
家族とは、こんな感じなのだろうか
これが虚でも構わない
俺はこの暖かさに溺れてしまっても良いのではないだろうか?
バッジョ「だが」
バッジョの脚がテーブルを蹴り上げた
食器が揺れ、中身が盛大にぶちまけられる
それでも、三人は顔色一つ変えずバッジョの方すら振り向かない
バッジョ「こいつはまやかしだ。暖かくても、冷たい」
バッジョ「気分は最高で、最悪だ。まるで『天国の端』にいるように」
バッジョ「後一歩で、楽園に辿り着ける」
バッジョ「でも、そこに至る事は無い」
幻影の自分が、消えていく
記憶の残骸から引き出された『幸せ』が、音を立てて崩れていく
バッジョ「失ったものは取り戻せない。だけど、『まだ失ってないもの』を護り通すことなら出来る」
バッジョ「父さん、母さん。俺は行くよ」
バッジョ「仲間を護りに、俺は行く」
視線の先に、扉があった
それは独りでに開いて、その先に光が見えた
???「『世界』ノ『ピース』ヲ…アナタニ預ケヨウ」
扉の傍らに立っていた
その人影は、自分だった
136
:
第十五話『The Edge Of Heaven』
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/23(土) 13:41:25 ID:0nMLJ7Jg
【杜王町:学校跡地】
┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛.....
「わ、訳のワカラネーことをごちゃごちゃと!」
「慌テル事ハ無イ…モウジキ、主人(ますたー)ハ目ヲ覚マス…」
薄っすらと、眼を開ける
先程までギーロは誰かと話していたようだが、今は自分とギーロ以外は誰も居ない
ただ、幻覚から覚めて一つハッキリと分かったことがある
バッジョ「そうか…」
ギーロ「ッ!?ま、まさか…能力を打ち破ったのか…!」
バッジョ「『三人』……失った。元々は、死ぬ必要もなかった」
バッジョ「もう…誰も失わない」
バッジョ「『ピース』は…俺が管理する」
ズォア....と、バッジョの背中から『ワム!』が現れる
ガスマスクをしたその『スタンド』の姿は何処か黒く、所々が罅割れている
ギーロ「(な、なんだあの『スタンド』はッ!ヤツの『スタンド』はあんなヴィジョンではなかった筈だ)」
ギーロは身体が動かなかった
指先を動かそうとすると、身体がそれを拒否するのだ
恐怖の鎖と言っても差し支えは無い
それは正しく『蛇に睨まれた蛙』の気持ち
即ち『被食者』の気持ちであった
全ての動きがスローモーションになる
バッジョが近づいてきても一歩も動く事が出来ず
バッジョが『地図』を自分の手から持って行っても、それを止められず
一言考えるのが永遠の長さに感じられる中で、ギーロは思った
「(俺、『組織』辞めよう…)」と
【スタンド名:ザ・ミラクル】
【本体名:ギーロ】
戦意喪失により再起不能
137
:
第十五話『The Edge Of Heaven』
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/23(土) 13:41:47 ID:0nMLJ7Jg
【杜王町:住宅地】
先生の死体は、一先ず腐敗しないようエネルギーを抜き出し、そのままにしておいた
浦上「本当はキチンと弔ってやりてー…だが、今はそんな暇がねェ」
「「「先生……」」」
三人の少女達は、長い時間手を合わせ、やがて動き出した
その時、空から飛来した物体が地面を抉り、吹き飛ばし
その余波で、少女達は吹き飛ばされ、壁に叩き付けられる
浦上「なッ、なんだコイツは!」
アンジェロ「『失楽園』…」
浦上「なに?」
アンジェロ「主は怖かったのだ…人類が己を超越してしまうことが」
アンジェロ「知恵(ちから)を得たものが、自らに反逆することが」
アンジェロ「今日、人類の『罪』は洗浄される。『地図』によって、神は失脚し、人類がその席に納まる」
浦上「『地図』…ッ!テメェーが『ボス』かッ!」
アンジェロ「私は今気分が悪い。君達のお仲間が大分梃子摺らせてくれたからね」
浦上「テメェ…まさかッ!」
アンジェロ「あの二人には『新しい世界』を創る為の犠牲となってもらった
計画を邪魔するものは例え両親であろうと容赦はしない」
浦上「うおおォォォォォッ!『トンガリ・コーン』ッ!」
アンジェロ「貴様のような三下に構っている時間は無いッ!」
アンジェロが猛烈な速さで『トンガリ・コーン』を躱し、浦上に肉薄する
浦上「は、速いッ!」
ドガァァァァァァアンッ!!
アンジェロのタックルを受け、浦上の身体は紙屑の様に吹き飛んでいく
アンジェロ「ちっぽけな人間が、安っぽい感情で動いているんじゃあない!」
アンジェロ「やはり『地図』を持っているのはロベルトか。フン、無駄な時間を」
爆発にも似た衝撃が、アンジェロの足元で起きた
アンジェロ「ヌゥッ…!」
静香「アナタの『未来』にあるのは…」
智恵「『敗北』…」
明美「そう、惨めな『敗北』だけよ…」
┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛.....
138
:
第十五話『The Edge Of Heaven』
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/23(土) 13:42:16 ID:0nMLJ7Jg
アンジェロ「小娘が…『零』が集まったところで『壱』にはならんッ!
私は『無限に進化する』。つまり貴様らに勝利する手は幾らでも存在するッ!」
『マテリアル・ガール』と智恵が動く
アンジェロが圧倒的なスピードでそれに対応し、智恵の背後に回る
アンジェロ「『音速で活動する生物』に、ただの人間が勝てるかァーーッ!
背後をとった、終わりだッ、死ねィ!」
だがそこに、絶妙なタイミングで『ティアーズ・オブ・マグダレーナ』が割り込んできた
T・O・M「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!」
アンジェロ「チィ…『シンギング・イン・ザ・レイン』ッ!」
ズガガガガガガガガガ!
二つの『スタンド』のラッシュがぶつかり合い、互いに弾き飛ばされる
先程アンジェロが着地した時に砕けたコンクリートの欠片が、その姿を変えていく
アンジェロ「コンクリートを進化させ――生物に変える!」
石で出来たピラニアのような生物が、無数に発生し、空を泳いで三人へ迫り行く
明美「『サークル・オブ・ロック』ッ!」
だが、そのピラニアも円盤のような明美の『スタンド』に触れた途端、ヒトデに変わってしまった
明美「『生物』であるなら…『転生』させられるッ!」
再び智恵と静香が間合いを詰め、双方からラッシュをかける
アンジェロ「分からんかッ!人類は『蛹』なのだッ!
『神』へと『羽化』する為の『蛹』だッ!それが…惨めな羽も持たぬ『芋虫』のままで言い訳がないッ!」
明美「一体その『地図』にどれだけの価値があるって言うのよ!人一人の命よりも重いって言うワケッ!?」
静香「(そうだわ、まだ『地図』には隠された力がある…)」
アンジェロ「…フン、冥土の土産に教えてやろう」
139
:
第十五話『The Edge Of Heaven』
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/23(土) 13:42:44 ID:0nMLJ7Jg
アンジェロ「『UMA』…という生物のことを聞いたことはあるだろう?
『Unidentified Mysterious Animal』…所謂『未確認動物』というヤツだ」
智恵「それが一体、何の関係…」
アンジェロ「アレらの『創造主』はこの私だ」
「「「な……ッ!?」」」
アンジェロ「『スカンク・エイプ』…『チュパカブラ』…『スカイフィッシュ』
全ては我が『シンギング・イン・ザ・レイン』と『地図』の力によるものだ」
アンジェロ「『地図』は、自らの『スタンド能力』の射程を世界中に広げる他に
『過去を塗り替える』力を持つ」
アンジェロ「つまり…今この場に『新たな生物』を創るとしよう
その事実は『過去に反映』され、今を生きるものの記憶に『昔からあったよう』に刻み込まれる」
アンジェロ「まだ『地図』は解明しきれていない力が多数隠されている筈だ…
最も、事実を塗り替え全人類を神に進化させるのは難しいことではない」
静香「そんな…馬鹿げたこと…ッ!」
アンジェロ「もう話すことはない。新しい世界の礎となるがいい」
アンジェロが動く
圧倒的な速さで繰り出されるアンジェロの攻撃も、静香には当たらない
アンジェロ「フン、ならば順々に始末してやるまでだ!」
アンジェロ「(『マテリアル・ガール』はマズイ…下手に触れると『進化のエネルギー』すら抜き出されかねん)」
アンジェロ「そうなれば貴様からだッ!『生物を転生させるスタンド』を持った娘ッ!」
アンジェロ「『強靭な腕力を持った生物に進化する』ッ!」
アンジェロの手刀が、明美の首筋を狙う
だが、それは明美の首を切断することはなかった
140
:
第十五話『The Edge Of Heaven』
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/23(土) 13:43:29 ID:0nMLJ7Jg
アンジェロ「な……何故」
明美「………」
┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛.....
アンジェロ「何故手が動かないッ!その首筋に居る生き物は……ッ!」
明美「……思ったんだ」
明美の首筋に居る生物
それは『ゴキブリ』だった
明美「アンタは『無限に進化する』…でもそれって、結局『終わりが無い』じゃあない…?」
明美「『無限に進化する』から、『完成が無い』」
明美「それって、『完成した生物』には遥かに劣るってことよね…」
アンジェロ「(ば、馬鹿なッ!?『畏怖』していると言うのかッ!
このアンジェロが、ちっぽけな虫けら如きにッ!)」
明美「『ゴキブリ』って、ずぅっと昔から殆ど姿形を変えてないんだって
アンタは…『変わり続ける』ことしか出来ないでしょう…?」
明美「この子みたいに、『既に完成された生物』には、手も足も出せないでしょう…?」
アンジェロ「(クソッ……!)」
アンジェロが跳躍しようと身を屈めた時
『マテリアル・ガール』を従えた智恵が目の前に現れる
M・G「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」
アンジェロ「グォォォォォッ!?」
アンジェロ「(しまった……『進化のエネルギー』を抜き出されるッ!)」
両腕をクロスしてラッシュを防ぐ
だが、『マテリアル・ガール』の拳に触れたことで、大半の力は抜き出されてしまった
アンジェロ「『強靭な翼を持った生物に進化する』ッ!」
巨大な翼を背中から生やしたアンジェロは、勢いよく飛翔する
アンジェロ「(撤退は決して『逃げ』ではないッ!より良い勝利に繋げる為の策だッ!)」
141
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/23(土) 13:44:52 ID:0nMLJ7Jg
すいません、とりあえずここまで…
十六話を最終話として考えておりますが
果たして十五話内にレクイエムを登場させられるか…
142
:
名無しのスタンド使い
:2010/01/23(土) 18:49:59 ID:LDVyYyOU
乙!
明美といい智恵といい、アンジェロと相性よすぎだww
今後の展開に期待!
143
:
名無しのスタンド使い
:2010/01/23(土) 19:48:02 ID:65UMngqI
乙!
アンジェロ負けるのかと思ったwwww
ワム!のレクイエムが楽しみだ
144
:
名無しのスタンド使い
:2010/01/23(土) 21:44:03 ID:ZbsLlLig
乙!!
レクイエム登場すげえ楽しみだ
145
:
名無しのスタンド使い
:2010/01/23(土) 22:00:33 ID:vBSpuXi6
おおお
回想シーンとかかっけえええ
乙!
146
:
◆R0wKkjl1to
:2010/01/26(火) 14:37:53 ID:BrbcXdPY
乙です!
相変わらず格好いい・・・その文章力と発想を分けて欲しいww
147
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/27(水) 11:55:00 ID:bu3/5vus
『今考えていることの逆が正解だ』
『でもそれは大きなミステイク』
続き投下します
>>142-146
やはりレクイエムは最終話登場となりました
魅せられる登場のさせかたをしたいもんだ……
148
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/27(水) 11:56:21 ID:bu3/5vus
――ヒュン
アンジェロ「………?」
――ゴォ!
アンジェロ「ぐべァッ!?」
真下からロケットのように現れた人物が、アンジェロを地面に向かって殴り飛ばした
静香「分かっていたもの、アナタが空へ逃げる事…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ.......
アンジェロ「(あの跳躍力は人間のものではない…ま、まさか…)」
静香「『脚力』『腕力』…これだけあればアナタを止めて『未来』を変えるなんて造作もないわ」
アンジェロ「(私から抜き出した『進化』を利用したと言うのか――ッ!!)」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」
『ティアーズ・オブ・マグダレーナ』と静香のタンデム攻撃が、アンジェロの全身を打ち据えた
アンジェロ「グオアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」
心の片隅で思っていた
自分のやり方では駄目なのかもしれないと
それでも、私には待っていることは出来なかった
『希望』を信じて待つよりも、自ら動き、『希望』を配り歩けるようになればいいではないか
いっそ全人類が全知全能の神になってしまえば、苦しむ必要もなくなるではないか
一体、何処で『間違えた』――?
149
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/27(水) 11:58:12 ID:bu3/5vus
壮絶なラッシュを受けて、アンジェロは全身の骨を砕かれ、最早満足に思考することすら出来なかった
アンジェロ「(だが――『救い』は必要なのだ。何があっても、絶対に)」
アンジェロ「(『絶望』の後には、必ず『希望』がある)」
アンジェロ「わ、たし…は――」
アンジェロが動く
ダメージ量で言えば、もう『スタンド』すら発動させることは困難な筈なのに
立ち上がった上に、アンジェロは『シンギング・イン・ザ・レイン』を傍らに従えていた
アンジェロ「『補う者』にならねばならないのだ…!人は不完全な生き物だ…
だから苦しむ、だから悩む。あらゆる苦しみから人間を解放しなければならないのだ…」
智恵「なんて精神力なの……ッ!あれだけのラッシュを受けてまだ動けるなんて…」
アンジェロ「何も理解できないちっぽけな小娘に、膝を折る訳にはいかんのだッ!!!」
『地図』が入ったクリアケースを、『シンギング・イン・ザ・レイン』が叩き割る
アンジェロがそれに手を伸ばし――
アンジェロ「一枚しかないが…だがそれでもッ!貴様らを始末するには十分すぎるぞッ!」
静香「(な…『何が起こるのかわからない』ッ!?)」
静香「『地図』を取り上げなければッ!」
明美「『サークル・オブ・ロック』ッ!」
智恵「『マテリアル・ガール』ッ!」
静香「『ティアーズ・オブ・マグダレーナ』ッ!」
――掴む!
アンジェロ「『究極の生物に――ハッ?!」
150
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/27(水) 11:59:03 ID:bu3/5vus
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「心臓のリズムと、時の感じ方には関係性があると言う」
アンジェロの傍らに、音も無くアンジェロから『地図』を取り上げた人物が立っていた
バッジョ「お前はどう感じた…?『一分』か?それとも『一時間』か」
アンジェロ「(ば、馬鹿な……。何一つ、ロベルトの接近に対して何一つ『感じ取れなかった』ッ!)」
驚いたのはアンジェロばかりではない
静香達もまた、アンジェロと同じくバッジョの登場に驚愕していた
静香「(わ、分からなかった……一体何時、ジョジョさんは私達に近づいていたと言うの?)」
バッジョが少女達に向き直り、ただ一言告げる
バッジョ「もう心配しなくていい。お前達は『日常』に戻れる」
バッジョ「欠けてしまった『ピース』も、戻ってくる」
アンジェロ「馬鹿な……馬鹿なッ!!」
┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛.....
バッジョの背後から、三人の男が現れた
151
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/27(水) 12:00:44 ID:bu3/5vus
バッジョの背後から、四人の男が現れた
「一度『バッヂ』が付いちまったらさァ〜……地獄の底までだって追いかけるんだぜ」
「『人類が天上へ上がる計画』だと?そそられる話ではあるがね、全くナンセンスだよ」
「私は『天国』の存在を否定するわけではないが、少なくとも私の『スタンド』から見る限りでは『天国』は存在しないな」
「速ェよなァ〜……だが、次はこうはいかねェーぜ」
『消滅』した筈の重松、ワイアット
死んだはずの米沢
そしてアンジェロの強烈なタックルを喰らって吹き飛ばされた浦上が、其処に立っていた
「「「ッ!?」」」
アンジェロ「ありえん……何故だ!お前達二人は私が確実に『消滅』させたのだ!
こんなことがあっていい筈がない、ありえる筈がない!」
バッジョ「『人間は殺されることはあっても、負けることはない』」
アンジェロ「なに……?」
バッジョ「人ってのはさ、アンジェロ。幾百と同じ過ちを繰り返してきたんだ」
バッジョ「だが…その度に力強く立ち上がり、『滅亡』か『存続』を迫られながら
それでも、最後の最後で道を誤ることはなかったんだよ」
アンジェロ「なにが…言いたい、ロベルト」
バッジョ「つまり、お前がこれ以上頑張る必要は、何処にもないってことだ」
アンジェロ「ふざけるなァーーーーーッ!!私がしてきたことが…無駄だったと言いたいのか!」
アンジェロ「『シンギング・イン・ザ・レイン』ッ!」
どんな『進化』をしたのかは分からないが、傷が一瞬で癒えたアンジェロが、『スタンド』と共にバッジョに攻勢をかける
バッジョ「――『ワム!』」
152
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/27(水) 12:01:18 ID:bu3/5vus
ズォア!と、バッジョの身体から『ワム!』が飛び出す
黒い『ワム!』が拳を握り
バッジョ「少しだけ、休んでくれ。アンジェロ」
アンジェロ「ロベルトオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」
放つ!
バッジョ「フラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラ
フラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラ!!」
アンジェロ「(こ、拳が…全く見え…な…い…)」
バッジョ「フラゴーレッ!!」
今度こそ、アンジェロは完膚なきまでに叩きのめされた
全身を強烈な痛みが駆け抜け、意識がブラックアウトしていく
【スタンド名:シンギング・イン・ザ・レイン】
【本体名:アンジェロ】
敗北、再起不能....?
静香「終わった…んですか?」
バッジョ「いいや、まだ終わっていない」
バッジョ「『黒幕』は、アンジェロではない。『組織』のボスは、アンジェロではない」
重松「だが…ヤツ自身が『自分がボスだ』と言っていたぞ?」
バッジョ「この『地図』は、偽物だ」
ワイアット「何ッ!?」
浦上「『地図』は兎も角よォ〜、死んだ筈の米沢さん達が元気に歩き回っているのはどういうこったい?」
明美「いいじゃん!生きてんならそれでいいんだって」
智恵「でも確かに…あの時先生は完全に死んでいたのに…」
米沢「気が付いたら蘇っていた、という感じだからな」
バッジョ「………」
バッジョ「(俺の中で何かが変わっている…『地図』を取り込んだ影響か…?)」
重松「それにしても、黒幕は他に居る…か。どうするね、当てはあるのか?」
バッジョ「本物の『地図』であれば、その接近を感じ取れる」
バッジョ「どうやら、此方から捜しに行く必要もないようだが」
「「「「うおッ!?」」」」
「「「きャッ!?」」」
バッジョを除く全員の身体が、突然地面に倒れこんだ
静香「こ、これは……ッ!?」
153
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/27(水) 12:01:48 ID:bu3/5vus
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ......
???「しかしまぁ、全滅とはな。些か人選を誤ったと言ったところか」
バッジョと対峙するようにその男は立っていた
片手に『地図』を持ち、傍らに『スタンド』を従えた男が
バッジョ「……『黒幕』。貴様を倒して『この物語』はハッピーエンドと言う訳だ」
???「逸るなよ、脚を踏み外すぞ?」
???「はじめまして…と言うべきかな?私はビエーコ、君達の倒すべき…『ボス』だ」
バッジョ「――『ワム!』ッ!」
ビエーコ「逸るなと言っただろう、お前は自分が“何処に居るのか”理解しているのか?」
バッジョ「ハッ!?」
気が付くと、バッジョは『一人で学校跡地に立っていた』
バッジョ「(『移動』…しているッ!いや『させられた』のか?)」
その時、横から聞こえた声にバッジョは顔を顰めた
???「マダ…アナタハ完全ニ『地図』ヲ取リ込ンデハイナイ
ソシテ、『びえーこ』ノ持ツ最後ノ一枚ヲ奪取シナケレバナラナイ」
バッジョ「お前、『ワム!』か……?」
変わりつつある自分の『スタンド』が、頷いた
To Be Continued.......the final round
154
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/01/27(水) 12:06:13 ID:bu3/5vus
早足すぎた気がしないでもない…
誰か俺に魅せ方を教えてくださいorz
155
:
◆U4eKfayJzA
:2010/01/27(水) 12:19:19 ID:???
乙です!
最終話までレクイエムはお預けですか……。
そして、真のラスボスのスタンドや、死んだはずの米沢先生らが生き返った理由など、全てが明らかになることが待たれます。
期待して待ってますぜ!
156
:
◆WQ57cCksF6
:2010/01/27(水) 14:25:38 ID:otTKCdeQ
ラスボスktkr
次がファイナルですか、劇的なフィナーレを期待してます!乙!
157
:
名無しのスタンド使い
:2010/01/28(木) 23:55:02 ID:fpam/c1w0
乙!!!!
遂にここまできたか…
158
:
◆R0wKkjl1to
:2010/02/01(月) 10:43:46 ID:N7n6HQFMO
遂にラスト!
何でみんな生き返ったのか?
ワムのレクイエム!
・・・気になるッ!
乙ッ!
重松生きてた(ノ∀`)良かった
159
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/02(火) 12:02:12 ID:KUFa2X7w0
ちょいとSSを書く時間が取れない今日この頃
最終話はチマチマ投下していくのをお許しいただきたい
160
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/02(火) 12:09:16 ID:KUFa2X7w0
【杜王町:学校跡地】
┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛.....
???「『私タチ』は…『れくいえむ』と呼バレル、『けーぷよーくノ遺産』が生ミ出シタ『化ケ物』ダ」
???「『鎮魂歌』、そう名付けたのは『じゃん=ぴえーる・ぽるなれふ』!」
――パキパキパキ
バッジョ「(な……ッ!)」
バッジョの身体に、皹が現れ始めた
???「サァ、今一度、アナタハ試サレル」
バッジョ「うおおおおおッ!?」
残る四枚の『地図』が、次々とバッジョの身体に入っていく
【杜王町:住宅地】
ワイアット「なにィィィ……ッ?!」
重松「ジョジョが…」
静香「ジョジョさんが…」
「「「「「「「消えてしまったッ!!」」」」」」」
ビエーコ「んっん〜、彼は『スタンド』が妙な変化をしていたからなァ
先ずは『孤立』させる。そして後からゆっくりと『地図』を回収するさ」
浦上「こいつの『スタンド能力』がワカラネー…ワカラネーが…」
ギャルルルルルルルルッ!
浦上「ビビッて立ち止まってる暇はねェーだろうがよッ!」
『トンガリ・コーン』を発現させ、拳銃を突きつける様に片手をビエーコに突き出す
ワイアット「ああ…!全くだぜ、『ワン・ショット・アット・グローリー』ッ!」
リボルバー拳銃を引き抜いた『スタンド』がビエーコに狙いを定める
浦上&ワイアット「「『先制攻撃』だッ!」」
ズガガガガン!
放たれた『トンガリ・コーン』と弾丸が、ビエーコ目掛けて猛進する
ビエーコ「『固定概念』…まぁ『固定観念』とも言うか」
それに対してビエーコは一歩も動かず
『スタンド』の腕と思われるものだけを発現する
ビエーコ「『弾丸は前に進む』?それは違うな、大きな間違いだ」
161
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/02(火) 12:14:55 ID:KUFa2X7w0
ワイアット「ぐうッ?!」
浦上「ぬあッ!?」
ビエーコに向かって進んでいた筈の『トンガリ・コーン』と弾丸が、急激に反転し、ワイアットと浦上の身体を貫いていく
ビエーコ「フフフ……不思議か?そうだよな、『常識が通じなかった』んだからな」
ビエーコが動く
『スタンド』は未だ全容を見せず、腕の部分のみが発現している
重松「来るぞッ、全員構えろッ!」
重松「『アンダー・プレッシャー』ッ!貴様を『重く』するッ!」
絨毯のような『スタンド』が重松の身体から飛び出し、ビエーコの頭上に浮かぶ
重松「全開だ『アンダー・プレッシャー』ッ!ヤツを押し潰す!」
ベゴォン!
ビエーコの周り、『アンダー・プレッシャー』の領域内に存在する地面が陥没していく
それなのに、ビエーコ自身は全く、顔色一つ変えていない
重松「ば、馬鹿な……ッ!」
ビエーコ「うん?『重い』……?そうかそうか」
信じられないことにビエーコは、『アンダー・プレッシャー』の能力を受けながら高く跳躍した
ビエーコ「まるでウサギのように跳ね回れる程軽いぞッ!月のウサギのようになッ!」
ビュオン!
『スタンド』の腕が『アンダー・プレッシャー』を殴り飛ばし、ビエーコはフワリとした挙動で着地する
重松「ヌグァッ!?」
『スタンド』のダメージがフィードバックし、重松の身体も吹き飛ばされる
ビエーコ「まぁ…こんなものだろう」
米沢「そこだッ!『サテライト・O』ッ!」
ビエーコ「む……?」
米沢の『スタンド』がビエーコを捕捉し、ビームを――発射しない
それどころか、衛星軌道に居る筈の『サテライト・O』が突如この場に現れた
米沢「なにィィィィ……ッ!?」
ビエーコ「お前の『スタンド』……『規格外』だな
何よりも『天に近い』と言うのが気に喰わん」
腕だけのビエーコの『スタンド』が、素早い動きで『サテライト・O』ごと米沢を殴り飛ばした
米沢「ガハッ…ッ!?」
162
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/02(火) 12:15:48 ID:KUFa2X7w0
静香「………!」
明美「こ、このままじゃみんなやられちゃうよ!静香、アンタの『スタンド』でアイツの動きを読めないの!?」
静香「………い」
明美「え?」
喉の中が乾いていくのがよく分かる
なんとか言葉を搾り出し、静香は答えた
静香「よ、読めないの……『未来』が読めない!」
明美「そんな…!なんで――」
二人が驚愕している時、智恵は焦っていた
智恵「――なんでッ!?なんで『抜き取れない』の!?」
負傷した浦上、ワイアット、重松、米沢の傷を抜き取る為に発現させた『マテリアル・ガール』が、その能力を使えないのだ
浦上「大丈夫だ…このくらいなんともねェ…」
ワイアット「ああ…蚊に刺されたようなもんさ。それよりも…」
重松「問題はヤツの『スタンド能力』……」
米沢「『前に進むべきもの』が『後ろに』進み、『重く』したはずが『軽く』なっていた…」
智恵は何とか手当てをしようとしている時に、ふと気が付いた
ワイアット、重松、米沢の身体が、異常に冷たいのだ
おまけに、出血も少なく感じる
智恵「(……!まるでこれは――ううん、今はそんなこと考えてはいけない)」
重松「ヤツは『固定観念』と言っていたか。…人が誰しも抱く、その『常識』…」
浦上「『概念』とも言ってたか?」
ワイアット「『弾丸は前へ進む』と言う俺達の『固定概念』……そうか!」
米沢「分かったのか、ヤツの能力が?」
ワイアット「ハッキリとは言えないが…」
ビエーコ「作戦会議は終わりかな?此処で君達の闘いも終幕の最後ってワケだ」
緩慢な動作で一歩前に進んだビエーコの身体が、突如瞬間移動でもしたような速さでワイアット達に肉薄する
ワイアット「(『遅い』のに…『速い』ッ!やはりコイツの能力はッ!)」
163
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/02(火) 12:20:29 ID:KUFa2X7w0
とりあえず此処まででェす…
時間見付けて書けるよう努力しますです
164
:
名無しのスタンド使い
:2010/02/02(火) 12:51:57 ID:hOamX49oO
乙!
ビエーコのスタンドはまさか…
次が楽しみすぎるwwwww
165
:
◆U4eKfayJzA
:2010/02/02(火) 13:08:02 ID:vEtHMxHA0
ら、ラスボスはまさか、俺の案なのか?!
こいつは乙すぎるゥッ!
166
:
◆WQ57cCksF6
:2010/02/02(火) 14:00:42 ID:LjcTOB9Q0
俺も知ってるぞこのスタンドwwwww
どうやって倒すのか期待!乙!!!
167
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/05(金) 12:30:31 ID:K6Aez8Bw0
反省はしていない
168
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/05(金) 12:30:50 ID:K6Aez8Bw0
ビエーコ「貰ったぞッ!」
浦上「やらせるかよォォォォォォォオッ!」
『トンガリ・コーン』を撃ち出さず、そのまま殴りかかる
だが浦上の動きはビエーコに背を向けて、見当違いな方向へ攻撃をしてしまう
米沢「くッ……」
『サテライト・O』が、地上に居ながら真上にビームを放つ
当然、これもビエーコに当たる訳がない
『アンダー・プレッシャー』の能力では、ビエーコは止められない
ワイアット「『概念』を…『反転』させる能力ッ!」
ビエーコ「そらそらそらそらそらそらァッ!」
浦上「ぐッ!」
米沢「ぬあッ!」
重松「うおあッ!」
智恵「きゃ…ッ!」
明美「うわあッ!」
静香「う…ッ」
浦上が、米沢が、重松が、智恵が、明美が、静香が
次々に腕だけしか出ていない『スタンド』に圧倒され、倒れていく
ワイアット「(強すぎる……ッ!何か…何か対策はないのかッ!)」
静香「ハァ……ハァ…」
静香「(『反転』されていると言うのなら…私が見る事が出来るのは『過去』…)」
静香「(それを逆手に取ることが出来れば、必ず『未来』への活路は開ける筈だわ!)」
ビエーコ「まだ倒れてくれるなよ。君達には大分邪魔をされたのだ」
ビエーコの『スタンド』が、二本目の腕を出現させた
ビエーコ「タマゴを割らなければオムレツが作れないように、私は君達を倒さなければ気がすまないのだ」
浦上「くッそがァァァァアァァァァアッ!」
ビエーコが大地を蹴る
浦上がそれを迎え撃つ
アンジェロ「…………」ピク
その時、僅かにアンジェロの指先が動いた
169
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/05(金) 12:32:41 ID:K6Aez8Bw0
【???】
―Phantom Blood―
気が付くと、俺は洋館のような場所に居た
何か騒がしい
「おれは人間をやめるぞ! ジョジョーーっ!! おれは人間を超越するッ!」
男の声だ、と思った
そして、驚愕の声が波のように広がっていく
「UREEYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!」
周りの風景が反転する
首筋に「星型のアザ」を持った若い男が、まるで格闘ゲームのコマンド技のようなものを繰り出していた
「ふるえるぞハート! 燃えつきるほどヒート!! おおおおおっ 刻むぞ血液のビート! 山吹き色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)!!」
バッジョ「これは……?」
―Battle Tendency―
「カーズ!てめーの根性はッ!
畑にすてられ カビがはえて ハエもたからねーカボチャみてえに
くさりきってやがるぜーーッ!!」
別の男が立っていた
先程の男によく似てはいるが、微妙に違う
バッジョの頭の中には様々な単語が入り込んできていた
バッジョ「『波紋』…『吸血鬼』…?」
170
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/05(金) 12:33:24 ID:K6Aez8Bw0
―Stardust Crusaders―
「「世界(ザ・ワールド)」 時よ止まれッ!」
金髪の男だ、学ランを来た男と対峙している
そして、彼らの傍らに居るのは
バッジョ「『スタンド』…!」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーーーーーッ!」
凄まじい速度で二人の『スタンド』が拳打の応酬をする
「てめーの敗因は…たったひとつだぜ… …DIO… たったひとつの 単純(シンプル)な答えだ……… 『てめーは おれを怒らせた』」
―Diamond is not Crash―
「このヘアースタイルが サザエさんみてェーだとォ?」
学ランを来た、リーゼントの男だ
これもまた、今まで出てきた男達に顔が似ている気がする
バッジョ「此処は……『杜王町』!」
――殺人鬼――吉良吉影――
「激しい『喜び』はいらない…それでいて深い『絶望』もない…『植物の心』のような人生を…そんな『平穏な生活』こそわたしの目標だったのに…」
171
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/05(金) 12:33:50 ID:K6Aez8Bw0
―VENTO AUREO―
「スマン ありゃ ウソだった」
今度は金髪の男だ
チョココロネのような髪型を持つその男の噂は聞いたことがある
バッジョ「コイツ…『ジョルノ・ジョバァーナ』か…?」
今までもそうだが、あっちに俺の姿は見えていないらしい
と言うよりも、元より俺は『此処』に存在していないのではないか?
バッジョ「俺は…『辿って』いるのか、何かの、俺の内に眠る何かへの道へ続くものを」
「「覚悟」とは………………… 犠牲の心ではないッ!」
「「覚悟」とは!! 暗闇の荒野に!! 進むべき道を切り開く事だッ!」
バッジョ「『黄金の精神』…コイツがパッショーネのボスか…」
―Stone Ocean―
次に立っていた場所は刑務所だった
なんとなく、地面に落ちていた新聞紙に眼を向ける
バッジョ「な……2011年だとッ!?」
バッジョ「今は2002年…今までの映像が『過去』の話だとするならば、これは『未来』…」
???「ソウ…コレハ『未来』ダ。『起コルベキ』事柄デアリ、『起キナケレバナラナイ』事デモアル」
何時の間にか、二人の女性が目の前に現れていた
「やれやれだわ… グェス あんた 何にでも名前はあるって言ったわよね あたしも名前を付けるわ 「ストーン・フリー」 あたしは…この「石の海」から自由になる… 聞こえた? 『ストーン・フリー』よ…… これが名前」
首筋に「星型のアザ」を持つ女性が、そう宣言していた
「安っぽい感情で動いてるんじゃあないッ! 『人』は天国に行かなくてはならないッ! 目指したものは全ての人々をそこへ導ける! おまえらはそれを邪魔しているんだ…… 少しばかりの人間が犠牲になったらといって…… 『どこへ行かれるのですか?(ドミネ・クオ・ヴァディス)』おまえは『磔刑(たっけい)』だーーーーッ!!」
次に現れたのは神父の男――まるでアンジェロを見ているようだった
「来いッ! プッチ神父」
「それこそ『幸福』であるッ! 独りではなく全員が未来を『覚悟』できるからだッ! 『覚悟した者』は『幸福』であるッ!悪い出来事の未来も知る事は『絶望』と思うだろうが 逆だッ! 明日『死ぬ』とわかっていても『覚悟』があるから幸福なんだ! 『覚悟』は『絶望』を吹き飛ばすからだッ!
人類はこれで変わるッ! これがわたしの求めたものッ! 『メイド・イン・ヘブン』だッ!」
世界が加速する
やがてバッジョの意識は更に深い場所へと落ちていく
172
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/05(金) 12:34:13 ID:K6Aez8Bw0
もうちょっとだけ続くんじゃ
173
:
◆U4eKfayJzA
:2010/02/05(金) 17:45:21 ID:voYbHRSY0
ビエーコつえぇっ!
パッジョがジョースターの『黄金の精神』を受け継いでいって、どうなるのか、そしてアンジェロがどうかかわるのか期待してます!
乙です!
174
:
名無しのスタンド使い
:2010/02/05(金) 18:30:36 ID:OugA9RdY0
乙!次の展開がwktkすぎて眠れない……
175
:
名無しのスタンド使い
:2010/02/05(金) 19:51:57 ID:FL9c2nO20
うおおおおおおおおおおおお
おつ!!!!!!!!1
176
:
◆WQ57cCksF6
:2010/02/07(日) 01:19:05 ID:???0
な、なんだこの展開・・・熱すぎるではないか・・・
歴代ジョジョの歴史を振り返っていくこの演出ッ!この発想はなかった・・・くやしいっビクビクッ
乙です!ザ・エッジ・オブ・ヘブンに期待!
177
:
◆70nl7yDs1.
:2010/02/07(日) 20:07:31 ID:???0
乙ー!こりゃ面白すぎて目が離せませんなw
178
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/13(土) 13:54:27 ID:UqjyJsKU0
更新が滞っているのはきっとエンド・バケーションのスタンド能力なんだ
179
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/13(土) 13:55:26 ID:UqjyJsKU0
【杜王町:住宅地】
正攻法では勝てる訳もなかった
前へ進めば後ろへ、後ろへ進めば前へ
前後左右上下の感覚がおかしくなりそうだった
浦上「グハァッ!」
ビエーコ「『前進』すれば『後退』し、『後退』すれば『前進』する」
ビエーコ「自らの動きの全てを把握し、尚且つ反転した場合も考慮して思い通りに動けるか?
出来ないだろうな、ましてや戦闘中だ」
重松「クソッ!このままじゃあヤツのワンサイドゲームだぞ!」
静香「………」スゥ
静香は目を瞑り、一度深呼吸する
静香「時間を下さい……五分…いや三分でいい。集中する時間を下さい」
ワイアット「策があるのか?」
静香「………」コクリ
ワイアット「分かった、俺が時間を稼いでみよう」
ワイアット「通じるかどうかは分からないが…一応策を考えたんでね」
膝を突いた仲間達を庇うようにワイアット・アープは前へ出る
決闘を受けたガンマンのように、堂々と一歩を踏み出す
ワイアット「おい、反転野郎」
『ワン・ショット・アット・グローリー』がワイアットの傍らに現れ、片手を腰に当て、もう片方の手で拳銃を掴み取る
ワイアット「『西部劇』みたいにさァ〜、決闘だぜ」
ビエーコ「『決闘』…だと?」
ビエーコ「笑わせるんじゃあない。『決闘』とは『同じ舞台』で闘うことだ」
ビエーコは二本しか発現していない『スタンド』の腕でワイアットを指差す
ビエーコ「それが、どうだ?君達は『同じ舞台』に立ってなどいない
絶対的な力量の差がありながら『決闘』だと?」
180
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/13(土) 13:56:45 ID:UqjyJsKU0
ワイアット「違うな。『決闘』ってのは『覚悟』の世界だ
『必ず相手をぶっ飛ばす』その心が勝っていればいいんだぜ」
ビエーコ「死にたがりだな…まぁいいや。死ぬ順番が早まるだけさ」
ジリジリと、彼我の差を詰めていく
円を描きながら歩く二人
ワイアットが先に攻勢をかけた
ワイアット「『ワン・ショット・アット・グローリー』ッ!」
ズガン!
放たれた弾丸が一直線にビエーコへ向かう
ビエーコ「猿が……なんども何度繰り返しても同じだッ!『シング・ライク・トーキング』!」
――ズォア!
ビエーコの『スタンド』がその全貌を露にする
ビエーコ「『前へ進む弾丸は後ろへ進む』ッ!」
ワイアット「…………」
ギュア!と、方向を変えた弾丸は、ワイアット――ではなくビエーコに向けて猛進する
ビエーコ「なにィィィ……ッ!?弾けッ、『シング・ライク・トーキング』ッ!」
『シング・ライク・トーキング』が弾丸を弾く
自分の『スタンド能力』が機能しなかった
その事実に驚愕を覚え、ビエーコの思考は一瞬フリーズする
ワイアット「『前』だ。いや『後ろ』かな」
ビエーコ「ハッ!?」
背後から、ワイアットが蹴りを、『スタンド』が銃をハンマーの様に振り下ろしてビエーコを襲う
ワイアット「『裏の裏は表』って言うよなァ。それはそうと100円玉ってどっちが『表』だっけ?」
181
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/13(土) 13:57:47 ID:UqjyJsKU0
ビエーコ「うぐおッ!?」
ズザザザザザ!
ビエーコ「(ば、馬鹿な、有り得ない!能力を…『逆手』に取られたとでも言うのかッ!)」
ビエーコ「だが……ッ!『速度』を『反転』させてしまえば思う様動くことは出来ないだろうッ!」
『シング・ライク・トーキング』は元々格闘能力は高くない
しかし、その『スタンド能力』を適用することで、『事実上最速』になることが出来る
ビエーコ「(これで終わった……)」
ビエーコ「避けられまいッ!死ねィッ!」
ビュン――スカッ
ビエーコ「……!」
ワイアット「………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ビエーコ「(“あ、当たらない”……ッ!)」
ワイアット「どうした、不思議か…?そうだよな…」
ビエーコ「貴様…何をした!」
ワイアット「教えてやるよ…フェアじゃあないもんな…?」
ワイアット「俺の『スタンド』、『ワン・ショット・アット・グローリー』の能力は『バッヂが付いたものへの絶対命中』」
そのバッヂは、ビエーコの手前の地面に張り付いていた
ワイアット「つまり、お前の『スタンド能力』によって『バッヂへは絶対当たらない』ワケだ……
ま、お前は所謂『流れ弾』ってヤツに当たったことになるな」
ビエーコ「(こ、コイツ……ッ!)」
ビエーコ「だが、何故私の攻撃を避けられるッ!」
ワイアット「『デメリット』が一つあってさァ〜……『バッヂ』を二つ以上のものに付けると
逆に『相手の攻撃が全て当たっちまう』ようになるんだよなァ……」
ビエーコ「(そ、そうか…こいつ、『デメリット』を『メリット』にしたのか!
私の『スタンド能力』を利用してッ!)」
182
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/13(土) 13:59:12 ID:UqjyJsKU0
次の更新で終わらせるつもりでございます
遅筆で申し訳ありませェん……
183
:
◆U4eKfayJzA
:2010/02/13(土) 19:14:58 ID:3owudF1Q0
もうそろそろ終わりか……、残念だ。
でも、『ワン・ショット・アット・グローリー』が『シング・ライク・トーキング』をうまく逆用していて、SLTの考案者としてはうれしい限り。
乙!
184
:
名無しのスタンド使い
:2010/02/13(土) 23:44:55 ID:RwrD5egsO
乙!
バッジョくるまえにボスやられちゃうんじゃないかwwww
レクイエム期待!
185
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/20(土) 14:50:06 ID:AOA4JNuE0
投下の前に、他のSS作家陣に謝らなければならない
特にHWの人!すいませんでしたァーーー!
186
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/20(土) 14:51:08 ID:AOA4JNuE0
ワイアット「そら…これで『同じ舞台』だぜ。正々堂々、早撃ち勝負だ」
ビエーコ「…………」
ワイアット「どうした、降参でもするか?」
ビエーコ「クックック……」
ワイアット「……何がおかしい?」
ビエーコ「態々能力の説明をしてくれて助かったよ。いや危なかった」
ビエーコが懐から銀色の『ナイフ』を抜き出し、片手に構える
ワイアット「何をして――ハッ!」
静香「危ない!」
ワイアットが状況を理解したことと、静香の叫び声はほぼ同時だった
ワイアットは自らの胸に突き立ったナイフを不思議そうに眺め、その場に崩れ落ちる
ビエーコ「確かに、『裏の裏は表』だ。しかし、“それを更に裏返したら”どうなる?」
ワイアット「(クソッ……だが)」
ワイアット「『策』……成功したか」
静香「………」
187
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/20(土) 14:52:15 ID:AOA4JNuE0
静香「………」
ビエーコ「……?」
無い
懐に入れていた筈の『地図』が、消えている
そしてそれは、静香の手に握られていた
ビエーコ「(な、何ィィィィ〜?)」
ビエーコ「お前ッ、何をしたッ!」
静香「『イメージ』……」
静香「知っていますか?筋トレをするときに、理想の体型を思い浮かべてトレーニングをするのと、そうでないのでは効果は全然違うそうですよ?」
ビエーコ「何が言いたい!」
静香「『思い込み』の力は凄いんですよ。『絶対出来ない』と思えば、貴方の能力を利用して『絶対出来る』」
静香「『近距離型』である私の『スタンド』では貴方に届かなくても、『遠距離型』になった『スタンド』なら届く」
ビエーコ「(口で言うのは簡単だが、そう易々と思いを固定させることなど出来るものではない…
この小娘…未来予知と関係無く厄介だ)」
ビエーコ「だが、奪ったところでどうする?その手ももう私の前では使えまい
詰まる所、君達は袋小路に嵌った鼠と言う訳だ」
静香「ふふっ、簡単ですよ。だって、私達は後は待つだけでいいんですから」
ビエーコ「何……?」
静香「貴方が唯一“恐れてこの場から離れさせた”ジョジョさんを、待つだけでいいんです」
ビエーコ「………ッ!」
ビエーコ「フン……ならばヤツが来る前に終わらせればいいだけのことよッ!」
ビエーコ「先ずは貴様からなァーーーッ!」
世界が反転する。『シング・ライク・トーキング』が凄まじい速度で静香へ迫る
M・Gの治癒を受けたワイアットが、重松が、米沢が、全員がその前に立ち塞がり、盾にならんとその身を差し出す
だが、到底間に合わない
188
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/20(土) 14:53:17 ID:AOA4JNuE0
ヒュン――ガィンッ!
ビエーコ「!?」
アンジェロ「…………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ......
『シング・ライク・トーキング』の一撃を、『シンギング・イン・ザ・レイン』が受け止めていた
静香「……何故?」
ビエーコ「貴様……ッ!」
アンジェロ「私は……騙されていた訳だな。貴様の『スタンド能力』で」
ビエーコ「フン、だが結局目指す所は同じだろう?ならば私に手を貸せ、目の前の障害を排除するんだ」
アンジェロ「……全く笑える話だよ」
ビエーコ「……?」
アンジェロ「『神になって全てを救う』?そんな大層なことを言って、私は本当に護るべき大切なものを忘れるところだった」
アンジェロ「私はな、『スタンド使い』である前に、『神父』である前に――」
アンジェロ「――『父親』だったのだ」
189
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/20(土) 14:53:33 ID:AOA4JNuE0
アンジェロの肌が、爬虫類のような鱗で埋め尽くされる
ビエーコ「所詮は人よ……変化に耐えられぬものが『進化』だと?」
アンジェロ「『シンギング・イン・ザ・レイン』ッ!」
アンジェロと『スタンド』が、互いに恐るべきスピードでビエーコへ肉薄したが
ビエーコ「残念だ…やはり神は一人で十分だな」
アンジェロ「………ッ!」
アンジェロの肉体が、消えていく
反転した世界では、『進化』は『退化』となり
ビエーコ「果ては――『無』だ」
バシュンッ!
ビエーコ「全く、余計な手間を取らせてくれたよ。さて、次は――」
その時、ビエーコの身体に戦慄が走った
ビエーコ「(な、なん………)」
蛇に睨まれた蛙の如く、身体は動かない
背後に、居る
振り返りたく無い気配が、満ちている
「アンジェロの行動は決して無駄では無かった。こうして、間に合ったんだからな」
190
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/20(土) 14:53:58 ID:AOA4JNuE0
┝゛
┝゛ ┝゛
┝゛ ┝ ゛ ┝゛
┝゛ ┝゛ ┝゛
┝゛ ┝゛ ┝゛ ┝゛ ┝゛..........
「「「「「「「「――ハッ!?」」」」」」」」
ビエーコの背後
そこに立って居たのは見紛う事無きバッジョの姿
傍らに従える『ワム!』の姿は、黒ずみ皹が入っている
そしてその容姿は
ビエーコ「な、なんだそれはッ!」
バッジョ「ありがとう、『父さん』」
ビエーコ「それは何なのかと聞いているッ!」
バッジョの顔面には、最後の『地図』が減り込んでいた
それは徐々に沈み、一体化していく
『★』型のアザが、首筋に浮き出していく
バッジョ「終わりだビエーコ。人は神になんてなれない、組織のトップが関の山だ」
ビエーコ「(ま、マズイッ!)」
191
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/20(土) 14:55:15 ID:AOA4JNuE0
ビエーコ「『シング・ライク――』」
『FIREッ!』
突如現れた人型の『スタンド』が、ビエーコの両腕を殴り、消える
ビエーコ「うげえッ!?」
バッジョ「…『ヒートウェイヴ』、『川端 靖成』」
ビエーコ「畜生ッ!腕が…腕が粘土のように……ッ!」
ビエーコ「は、反転……」
『無駄ッ!』
ビエーコ「グハァッ!?」
またしても現れた人型の『スタンド』が、粘土のようになったビエーコの腕を手刀で切り落とす
ビエーコ「の、能力が使えない……!?」
バッジョ「『インハリット・スターズ』、『ジョルナータ・ジョイエッロ』」
ビエーコ「クソックソックソッ!」
『オラァッ!』
ビエーコ「ウグァ……ッ!」
流星のような拳が、ビエーコの腹部を捉える
バッジョ「『スター・ゲイザー』、『上城 遥』」
殴られた部分が赤く発光する
192
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/20(土) 14:55:37 ID:AOA4JNuE0
ビエーコ「に、逃げ……」
『ウラァ!』
ビエーコ「ガ……ッ」
続いて現れた深紅の『スタンド』の拳が、顔面を打ち据える
ビエーコ「(な、何だ…!?『逃げたいという気持ち』が…消えて…)」
バッジョ「『ガーネット・クロウ』、『ロッソ・アマランティーノ』」
ビエーコ「(『恐怖』が…消えた?ハハッ!闘える、私は闘え――)」
『ムヒィーーーッ!』
ビエーコ「ウッゲェェェェーーーッ!」
赤く発光する部分から、猿のような『スタンド』が飛び出し、猛烈なラッシュを放つ
バッジョ「そして…『アークティック・モンキーズ』、『城嶋 丈二』」
ビエーコ「なんなんだその能力はッ!『スタンド』は一人一能力ッ!今のは一体……」
バッジョ「『エッジ・オブ・ヘブン』だ」
ビエーコ「な、なに……?」
バッジョ「新しい『ワム!』の名前だよ。コイツは『ワム!:エッジ・オブ・ヘブン』だ」
193
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/20(土) 14:55:58 ID:AOA4JNuE0
黒い『ワム!』が、砕ける
中から現れたのは、ジグソーパズルのような顔を持つ、新たな『スタンド』だった
W!:T・E・O・H「……………」ピィン...パシッ
『エッジ・オブ・ヘブン』が、小さなピースを指で空中へ弾き、落下してくるそれを掌で受ける
ビエーコ「し、『進化』したとでも言うのかッ!ならばッ、『シング・ライク・トーキング』ッ!」
叫ぶも、『スタンド』は発現しない
ビエーコ「し、シング・ライク・トーキング!どうした私のスタンドよッ!」
バッジョ「………」
W!:T・E・O・H「無駄ダ……モウ、ソノ『すたんど』はオ前ノ元カラ離レタ」
ピースを弾き、受け止める
ビエーコ「(あ、あの『ピース』……ッ!まさかッ!)」
『SING LIKE TALKING』と書かれた『ピース』には、正しく、『シング・ライク・トーキング』のヴィジョンが閉じ込められていた
バッジョ「『時のピースを管理する』それが『エッジ・オブ・ヘブン』の能力だ
お前の『スタンド』は過去か、未来か、他の者の手に渡ることになる」
『エッジ・オブ・ヘブン』が、ピースを粉々に握り潰し、灰のようになった『ソレ』が虚空へ消えていく
194
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/20(土) 14:56:15 ID:AOA4JNuE0
ビエーコ「(ば、馬鹿な……ッ!)」
バッジョ「安心しろ、『スタンド』はこの世から消滅した訳じゃあない
だからお前にダメージがある訳ではない」
一歩、バッジョがビエーコへ迫る
ビエーコ「く、来るな……ッ!」
バッジョ「なぁ、ビエーコ。世界には『抑止力』ってもんがあるんだ」
バッジョ「「DIO」に対する「空条 承太郎」、「吉良 吉影」に対する「東方 仗助」、「ディアボロ」に対する「ジョルノ・ジョバァーナ」」
バッジョ「「柏 龍太郎」に対する「城嶋 丈二」、お前に対する、俺と言ったようにな」
バッジョ「次々に、『希望』は生まれている。俺やお前が動く必要なんて無いほどにな」
バッジョ「そしてこれから行うことは、唯の「復讐」だ。一人の人間の、ちっぽけな「復讐」さ」
バッジョ「お前は、「正義に裁かれる」訳じゃあない。単なる「憎しみ」に殺されるんだ」
『スタンド』が拳を握る
バッジョ自身の拳も、硬く握られる
ビエーコ「私の傍に近寄るなァーーーーーッ!!!」
バッジョ「フラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフ
ラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフ
フラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラ
フラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラ――」
岩のように握り締められた拳が、放たれる
建物解体用の鉄球の直撃でも受けたような衝撃が、連続してビエーコを襲った
一撃目で、もう何も考えられなくなった
バッジョ「――フラゴーレッ!!」
ビエーコの身体は、未完成のジグソーパズルのようにバラバラになって――消えた
闘いは、終わったのだ
195
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/20(土) 14:56:33 ID:AOA4JNuE0
〜八年後〜
2010年
【杜王町:国岬峠霊園】
女性が一人、墓の前で手を合わせていた
「………」
「米沢さんの墓参りか?」
「…あ、浦上さん…。はい、ワイアットさんと、重松さんのお墓参りも兼ねてです」
「あの時は生き返ったもんかと思ったけど、実際はジョジョの『スタンド能力』で一時的にこの世に居ただけだったんだな」
「…終わらない命なんて、ないです。どんな『スタンド能力』でも、魂は戻せない…」
「そうだな…うん、そうだ」
「あれから八年も経っちまったんだな…ジョジョ達は今頃何やってんだろ」
「智恵ーーーッ!……と、浦上さん!静香達から連絡があったよ!」
「…どんな内容だったの…?」
「コレ、手紙が来たんだけど」
「噂をすればなんとやらってヤツだな。どれどれ……」
「……何?『必府町』に居る?」
196
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/20(土) 14:56:54 ID:AOA4JNuE0
【必府町:必府プリンスホテル】
黒髪の、美しい妙齢の女性が受付へ進む
「はい、「静香・バッジョ」様ですね」
キーを受け取り、部屋へ進む
部屋には、先客が居た
「……チェックインくらいしてから入って下さい」
「ん?ああ…すまん。どうせ君がするもんだと思ってな」
「全く……。そんなことより――『ディープ・フォレスト』が動き出しましたよ、どうするんです?」
「……この町には、『ヒートウェイヴ』が居る。俺達が手を出すまでもないさ」
「そうですか……」
「それに、「手を出す」と言っても今の君は『スタンド』を持っていないだろう」
「確かに、今の私は『ティアーズ・オブ・マグダレーナ』を所持していません。けれど、それは私が望んだことだから」
「「初めからそうであったように」……君の『スタンド』は他の者に渡った。本当に良かったのか?」
「いいんですよ、私は未来なんてもう見たくない。『自分の力』で、見て行きたいんです」
「『スタンド』が使えないのに『スタンド』が見える、なんて変な体質になっちゃいましたけどね」
「……『飛んでいる矢は動いていない』、か」
「何か言いましたか?」
「いや、何でもないよ」
人生は、まだ続いている
197
:
『ライフ・ゴーズ・オン』
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/20(土) 14:57:34 ID:AOA4JNuE0
【杜王町:ぶどうが丘高校】
二人の生徒が、休み時間に話している
一人は眼鏡をかけた大人しそうな少女で
もう一人は女子用の制服を着ているが……
「でね、最近ここら辺で妙な事件が起きてるのよ。名付けて『頭蓋穿孔殺人事件』!どう?怖いっしょ?」
「…………」
「恵ちゃーん?聞いてる?もしもー」
ズドン!と、発砲音
眼鏡の少女の手に突如現れたサイバーな拳銃が、もう一人の少女(?)の眉間に直撃した
教室内の生徒は、誰も騒ぎ出さない
“見えていないのだ”、少女の持つ拳銃が
「……いてぇ。恵ちゃん、頼むから感情表現を『スタンド』でするの止めて…俺死んじゃう」
「……奈落へ落ちればいいわ」
眼鏡の少女、名は「上条 恵」
彼女の『スタンド』で眉間を撃たれた『彼』、名は「富山 望」通称トム。男である
少女の『スタンド』、名は『コミュニケーション・ブレイクダンス』
少年の『スタンド』、名は『セイリン・シューズ』
彼らもまた、次代を担う『スタンド使い』である
【杜王町:路地裏】
ドシャリ....
地面は鮮血で染まる
頭に穴を空けられたその死体は、『彼女』のエネルギーとなった
ぎこちない動きで、『彼女』は次の獲物を探す
『私ノ……名前ハ…「まざー・ロボとみー」……」
【ワム!】オリジナルスタンドSSスレ【Wham!】 終わり
198
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/20(土) 15:03:41 ID:AOA4JNuE0
終わりです
ああ、痛い痛いトラックを投げないで
次回作?ハハッ、ワロス
全編を通して使用させていただいたスタンド達
味方勢力
『ワム!(Wham!)』
考案者:ID:J91rHTQ0(俺)
絵:ID:QTtp/l60
『ティアーズ・オブ・マグダレーナ』
考案者:ID:wXPKx74U0
絵:ID:QW3Lj8o1O
絵:ID:1hCK5Zb3O
絵:ID:Jt+Ch7js0
絵:ID:eF1PQ1CYO
絵:ID:UhBVuUQwO
絵:ID:plCYz5P3O
絵:ID:5J0s2us60
絵:ID:7YdWMfgn0
『サークル・オブ・ロック』
考案者:ID:RONDUsj60
絵:ID:Q5lKwWtr0
『サテライト・0』
考案者:ID:CSM4jUsK0
絵:ID:W/HoBK+T0
『アンダー・プレッシャー』
考案者:ID:wWb+X/140
絵:ID:CaN0JD0kO
絵:ID:NbPoAJNdO
絵:ID:tFH8u/FKO
『マテリアル・ガール』
考案者:ID:hFgtLBlWI
絵:ID:gc6NjXBF0
『ワン・ショット・アット・グローリー』
考案者:ID:fflIqfzK0
絵:ID:nFJRqxt80
『トンガリ・コーン』
考案者:ID:7X+ofr5d0
絵:ID:iBCrTbOoO
199
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/20(土) 15:08:03 ID:AOA4JNuE0
組織側
『シング・ライク・トーキング』
考案者:ID:3c0wdujP0
絵:ID:tb0+3Oqw
『シンギング・イン・ザ・レイン』
考案者:ID:RrRsEC.0
絵:ID:T4rVHrso
『キルスイッチエンゲージ』
考案者:ID:EgiGRq2KO
絵:ID:rd3aUjFA0
『メイク・ア・クリーチャー』
考案者:ID:H+7rusaJ0
絵:ID:jA2jNcO10
『スーパーマッシヴ・ブラック・ホール』
考案者:ID:es1L2R2LO
絵:ID:d6fUVnJq0
『ウェポンズ・ベッド』
考案者:ID:Wm62Va4F0
絵:ID:tX7yh2aBO
『ジ・エンド』
考案者:ID:dafld16cO
絵:ID:H8cB7MrSO
絵:ID:PhAgtez9O
『デッド・クラウン』
考案者:ID:3Jt00cAO
絵:ID:d3HVKYSO
絵:ID:dKmyKbso
『ジプシー・ロード』
考案者:ID:0RRbfy5U0
絵:ID:+Fs3PsXH0
『ケイブ・ストーリー』
考案者:ID:PD2BsRvz0
絵:ID:Q0Dp6w4+0
『サブウェイ』
考案者:ID:cDkdTOw60
絵:ID:FCDdPIs50
『ザ・ミラクル』
考案者:ID:TVFBDnDf0
絵:1 ◆zV48Rb4b/6
200
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/20(土) 15:08:51 ID:AOA4JNuE0
最後に、レイクイエムのパラメーター
【スタンド名】ワム!:ザ・エッジ・オブ・ヘブン
【本体】男性。組織に追われている
【タイプ】近距離型/レクイエム
【特徴】No.817『ワム!(Wham!)』 の進化体であり完成形
前身の面影を各所に残してはいるものの、ヴィジョンの特徴の一つであるガスマスクを外し、代わりに頭部に付けていた赤いゴーグルを掛けている
顔はジグソーパズルを組み合わせた様な継ぎ目があり、身体は全体的にスラリとしている
顎、腰、膝にハートマーク、拳に時計マークがある。本体とは完全に独立した意思を持つ
【能力】時の『ピース』を管理する
あらゆるものの事象、現象を『ピース』として管理する
『未来』または『過去』のピースを取り出し、一定時間だが『現在』で使用することが出来る
前身『ワム!』の能力は基本的に使用可能(基本性能アップ)
このスタンド曰わく「レクイエムとは『ケープヨークの遺産』が生み出した化け物」である
通常のスタンドの常識が一切通じず、パワーやスピード等のパラメータが不明だが、一般のAクラスの上位はあると思われる
スタンド能力とは別に、本体は『石地図』を取り込んだ事により、世界で『これから起こること』が分かる
破壊力-なし スピード-なし 射程距離-D(能力射程-時を共有する空間全て)
持続力-なし 精密動作性-なし 成長性-完成
201
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/20(土) 15:09:59 ID:AOA4JNuE0
拙く見苦しい文章でしたが、付き合ってくれた方には多大な感謝を
数ヶ月間本当にありがとうございましたッ!
202
:
◆WQ57cCksF6
:2010/02/20(土) 16:03:06 ID:YKu6qBJc0
うおおおおおおおおおおおおッ!超お疲れさまでした!!!!
最後までぐいぐい引き込まれたぜ!!!ワムレクイエムパネエwwwwwwwwwww
そしてこの終わり方・・・次回作を期待せずにはいられないッ!!!
乙でしたッ!面白かったです!!
203
:
名無しのスタンド使い
:2010/02/20(土) 16:26:34 ID:fPAau9HE0
乙って言葉じゃ言い表せないくらい乙・・・ッ!超乙!!圧倒的乙!!!
他ssの主人公オンパレード時の鳥肌がやばかったwwwwwwワムレクイエムすごすぐるwwwwww
そして全てが終わった後のほんのり目頭が熱くなる清涼感・・・・・・と思ったらまさかの!!!
ああもう本当に乙すぎて乙!!!いやお疲れ様でした!!!!!
204
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/20(土) 17:35:41 ID:AOA4JNuE0
エッジ・オブ・ヘブンを描いてくださった方を載せ忘れた…
絵:ID:tZmIZFk0
絵:ID:Q5o4772o
絵:ID:hl0k8z6o
本当にありがとうございました!
何時の間にか図鑑更新されてるwww
>>202
へへ…アクモンは超えられねぇや…
続く……のか!?
自分でも分かりません
最近はレポートやらバイトやらで忙しいので…
>>203
あざっす!
全部の主役スタンドは出せなかった…無念
何か質問や罵倒があれば答えられる範囲で答えますです、はい
205
:
名無しのスタンド使い
:2010/02/20(土) 18:00:33 ID:q5NrA0xEO
うおおおおおおおおお!!!
SSの主役勢揃い!!
めちゃくちゃ熱い結末だった!!
続編あるなら超見たいwwwwwwww
本当に今までお疲れ様でした!!!
206
:
名無しのスタンド使い
:2010/02/20(土) 18:40:12 ID:fPAau9HE0
あ・・・あの・・・厚かましいようですが・・・アクモンであったあの・・・出演キャラへの「一言感想」とか
もしあったら見てみたいなああ とか言ったりして・・・ハハ・・・
207
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/02/20(土) 19:35:13 ID:caXOQzWQ0
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!?
なんだ、なんなんだこの展開はッ!熱い!熱すぎる!
そして拙作を使っていただき感謝……!
感動と感激と感謝でもう何がなんだか分かりませんが、
長い間本ッ当にお疲れ様でした!氏と同じ時期に連載できたことを誇りに思いますッ!
208
:
名無しのスタンド使い
:2010/02/20(土) 21:04:54 ID:Pa.wvLds0
なんだろうな・・・!
感動とも少し違うこの熱い潮流は!!
そしてこの終わり方!!続編に期待せざるをえないが・・・!
今はとりあえず乙だっっ!!!
209
:
◆LglPwiPLEw
:2010/02/20(土) 21:17:12 ID:7zf3Xg6U0
実にッ! 実に爽快だったッ!!
君の命がけの連載! 僕は敬意を表するッ!
最後の最後まで“魅せる”SSをありがとう!!
本当にお疲れさまでしたッ!
210
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/20(土) 21:17:18 ID:c0LzxBZ20
>>205
ありがとう!
アクモン作者さんも言ってたけど、乙という言葉はいいね!
>>206
は、ハハ…やりたいなぁとは思っているんだ
ちょっと書いてみるよ
>>207
無理矢理HWの世界と繋げたことを申し訳なく思う
なんの、此方こそ貴方と同じ時期に連載出来たことを誇りに思うぜ!
>>208
ありがとう!
募集スタンドも最後にちょこっとの出演で申し訳ない
暇が取れれば書きたいなぁ、とは思うますです
211
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/20(土) 21:20:23 ID:c0LzxBZ20
>>209
ありがとう!
ガネクロ楽しみにしてます!
余談ですが、最近ガネクロに出ていたアクセル・ルディ・ペル
あれ、一時期殲滅チームの一員に加えようかと考えてたヤツです
212
:
◆U4eKfayJzA
:2010/02/20(土) 22:51:18 ID:A3eyl3fo0
飲み会や調べものにかまけてて、リアルタイムで見れなかったのが残念……
でも、読むことが出来て本当によかった。
ワムレクイエムの発想は凄いし、拙作込みのSS主人公らが登場する熱い展開になるは、最後はほんのりと心温まる中に次の時代が見えてくるはで、凄くおもしれぇ!
自分も、こんな風に大反響を巻き起こせる事が出来るように、しっかりと最後まで書きあげたいです。
本当にお疲れ様でした!
213
:
◆R0wKkjl1to
:2010/02/20(土) 23:02:39 ID:3NiZ/h4AO
オォオオッ!乙乙乙乙乙乙乙乙乙ッ!!
お疲れさまでしたぁーッ!
ちょいとクドかったですかねw
読み始めから、アドレナリンが出っぱなしで頭が真っ白になってしまいました・・・
毎度ながら上手く言葉に出来ないんですが、今すごく興奮しています。
遥を出していただいた上、最後の最後にマザー・ロボトミーも使っていただいて・・・ホントありがとうございますm(_ _)m
私も貴方みたいに魅せるSSを書きたいです(>_<)
お疲れさまでした!
214
:
◆70nl7yDs1.
:2010/02/21(日) 07:37:41 ID:???0
アクモンに次ぐ完結作品!素晴らしいw
自分が描いたスタンドも使ってもらえて嬉しかったです
ラストも熱くて魅せられました…ワムレクいいよワムレク
そして本当に乙でした!
215
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/21(日) 15:45:48 ID:zGnyLgMA0
>>212
ありがとう!
インハリは最後どうなるのか今からドキドキしてる…
>>213
なん…だと…!?マザー・ロボトミーはまさか…!?
スタゲもクライマックスですね、ラスト期待してます!
>>214
乙1さんじゃないですか!U2楽しみにしてますよ!
魅せることが出来たなら本当によかった…
それでは
>>210
で言っていた一言感想書いて行きたいと思います
216
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/21(日) 15:55:57 ID:zGnyLgMA0
『ワム!(Wham!)』
考案者:ID:J91rHTQ0(俺)
絵:ID:QTtp/l60
『ワム!:ザ・エッジ・オブ・ヘブン』
絵:ID:tZmIZFk0
絵:ID:Q5o4772o
絵:ID:hl0k8z6o
本体名:ロベルト・バッジョ
デザイン化された時、あまりの格好良さに「よし!SS書こう!」と思い単発に投下しました
その後、無償に続きが書きたくなった為SS板に…
考案者は自身ということもあって、一応動かし易くはあったキャラクターです
近距離型に設定していた自分を褒めてやりたい
『ティアーズ・オブ・マグダレーナ』
考案者:ID:wXPKx74U0
絵:ID:QW3Lj8o1O
絵:ID:1hCK5Zb3O
絵:ID:Jt+Ch7js0
絵:ID:eF1PQ1CYO
絵:ID:UhBVuUQwO
絵:ID:plCYz5P3O
絵:ID:5J0s2us60
絵:ID:7YdWMfgn0
本体名:村上静香
「ヒロインは何処かしら神秘的な雰囲気があればいいなぁ」
と思い図鑑を見て回っていたときに一目惚れしたスタンド
当初は1000スタだと知りませんでした
ラストで彼女がスタンドを手放したのはやはり嫌気が差していた部分もあるのでしょう
『サークル・オブ・ロック』
考案者:ID:RONDUsj60
絵:ID:Q5lKwWtr0
本体名:船上明美
かしまし娘其の一
「ヒロインの友人がいきなりスタンドに目覚めたら」
なんて考えて登場させました
このスタンド、実は二間瀬さんに「fuck」と言っていたりします
『サテライト・0』
考案者:ID:CSM4jUsK0
絵:ID:W/HoBK+T0
本体名:米沢昌俊
規格外の人其の一
「遠距離型なのに破壊力パネェwwww」
ということで登場しました。実際本体の位置が分からない状況だったら無敵に近いと思います
彼が本気出せばカルパッチョくらい…あれ?
『アンダー・プレッシャー』
考案者:ID:wWb+X/140
絵:ID:CaN0JD0kO
絵:ID:NbPoAJNdO
絵:ID:tFH8u/FKO
重松重一
規格外の人其の二
「杜王町住み…だと…!使うしかねぇ!」的思考回路でした
彼のスタンドもまた遠距離型なのに破壊力が高いですが
これは能力の威力と解釈してよかったのだろうか?
「『私が上で――お前が下だ』」という台詞は私の厨二病が発病した結果ですね
個人的に名前が気に入っている人物
『マテリアル・ガール』
考案者:ID:hFgtLBlWI
絵:ID:gc6NjXBF0
本体名:神尾智恵
かしまし娘其の二
前述した「ヒロインの友人がいきなりスタンドに目覚めたら」其の二ですね
味方チームの回復役的な立場です
しかしながら、実は一番危険な能力なのではないか?とも思います
『ワン・ショット・アット・グローリー』
考案者:ID:fflIqfzK0
絵:ID:nFJRqxt80
本体名:ワイアット・アープ
劇中ではかなり頑張ったキャラだと思う
バッジョ達にとっては、彼が「偶々」日本へ来ていたことはとてつもない幸運であったに違いありません
因みにワイアット・アープと言うのは実在した保安官の名前です
『トンガリ・コーン』
考案者:ID:7X+ofr5d0
絵:ID:iBCrTbOoO
本体名:浦上裕也
彼もワイアットに負けず劣らず、かなり頑張ったキャラですね
「ネタっぽいけどネタにしない」ということで登場しました
そういえばHWの方ではポリ○キーが出演していたんですね
彼があの店に行ったらどうなるんでしょう?
217
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/02/21(日) 15:57:11 ID:zGnyLgMA0
―組織のスタンド使い達―
『シング・ライク・トーキング』
考案者:ID:3c0wdujP0
絵:ID:tb0+3Oqw
本体名:ビエーコ
ラスボス
彼は神になったら世界をどう変革させるつもりだったのか?
きっと、良い方向に傾くのでしょう
けれど、彼は一人の男から両親を奪ったことで、殺されてしまいます
「1000を救う為に1を殺す」
果たしてこう言った考えは正しいのか?私には分かりません
ビエーコ(bieco)とは「斜視の、目つきの悪い、悪意のある、邪まな」といった意味があるそうです
『シンギング・イン・ザ・レイン』
考案者:ID:RrRsEC.0
絵:ID:T4rVHrso
本体名:アンジェロ
ラスボスでないにしろ、ラスボスっぽい中ボス
彼は加害者ではなく被害者であったのかもしれません
最後の最後で、人に戻ることが出来たのでしょうか
因みに某アクア・ネックレスの人とはなんの関係もありません
『キルスイッチエンゲージ』
考案者:ID:EgiGRq2KO
絵:ID:rd3aUjFA0
本体名:ペーペー
ボス補佐的な立場
スタンドデザインもさることながら、その能力
「『無機物』から起こりうる『出来事』を制御する」これがあったからこそ、テロ組織一つを一人で全滅させるといった離れ業が出来たのでしょう
『メイク・ア・クリーチャー』
考案者:ID:H+7rusaJ0
絵:ID:jA2jNcO10
本体名:カルパッチョ
撃ったものを生き物にしてしまう、とんでもない能力ですが
如何せん、『サークル・オブ・ロック』との相性が悪すぎましたね
おかげで校舎は消滅……生徒達にはいい迷惑だったでしょう
『スーパーマッシヴ・ブラック・ホール』
考案者:ID:es1L2R2LO
絵:ID:d6fUVnJq0
本体名:二間瀬昌勝
「なにこのスタンド…ムキムキ…」
そんな感情から敵役として出てもらいました
お前のパンチで杜王町がヤバイ
『ウェポンズ・ベッド』
考案者:ID:Wm62Va4F0
絵:ID:tX7yh2aBO
本体名:アランチーニ
お気づきの方も居たかもしれませんが
「ルーマニア生まれのナイフ使い」というのはアレです
ええ。MGSのヴァ○プさんです
このスタンドは武器次第では無限の可能性がありますよね
『ジ・エンド』
考案者:ID:dafld16cO
絵:ID:H8cB7MrSO
絵:ID:PhAgtez9O
本体名:ジャック・ザ・リッパー
「こいつァ凶悪な顔してやがる…能力も強力だし、出すしかねェ…」
結果、あんなことになりました
彼もなんというか…相手が悪かったといいますか
普通片方の腕捥がれて冷静にしてるやつなんていませんしね
『デッド・クラウン』
考案者:ID:3Jt00cAO
絵:ID:d3HVKYSO
絵:ID:dKmyKbso
本体名:マルチョ
「チョコラータ的な『ゲス野郎』を出してみたい」
ということで図鑑を見ていた時目に止まったスタンドです
覚醒しかけた『ワム!』の拳打を受けて撃沈、哀れな最後でした
『ジプシー・ロード』
考案者:ID:0RRbfy5U0
絵:ID:+Fs3PsXH0
本体名:ビステッカ
これは初めてイラストを見たとき、そのイラスト内の台詞にやられました
あんな台詞がポンポン浮かぶ頭が欲しい
彼とワイアットが闘う回はこのSSの中でも屈指の短さでしたね、申し訳ない
『ケイブ・ストーリー』
考案者:ID:PD2BsRvz0
絵:ID:Q0Dp6w4+0
本体名:ニック
盲目の暗殺者其の一
「ンドゥール的な何か」ということで登場
彼は相方と共に闘う時最もその力を発揮出来るのでしょう
『サブウェイ』
考案者:ID:cDkdTOw60
絵:ID:FCDdPIs50
本体名:モール
盲目の暗殺者其の二
「盲目のスタンド使いの相方は盲目でいい」
そんな考えから登場
能力は暗闇でも関係なく動き回れる能力ですし『ケイブ・ストーリー』とのコンボに最適かと思いました
しかし二人は静香の存在で位置がバレてフルボッコされることに…重傷ですが死亡してない貴重な存在
『ザ・ミラクル』
考案者:ID:TVFBDnDf0
絵:1 ◆zV48Rb4b/6
本体名:ギーロ
殲滅チーム最後の一人
自分がこのスタンド攻撃を受けたら抜け出せる自信はありません
彼もまた貴重な生き残り
きっとまたどこかの組織で下働きでもしているのでしょう
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板