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【アークティック】オリジナルスタンドSSスレ【モンキーズ】
1
:
◆WQ57cCksF6
:2009/09/19(土) 21:58:54
たてるYO
333
:
名無しのスタンド使い
:2009/11/08(日) 22:34:49 ID:???
乙
そしてまた良いところで……ハムバグマジで期待
>>332
それは嬉しい、そっちも期待してます
あと続編じゃなくても、SSはまだ書き続けるんですか?
334
:
「W・T・F・A・A・M?」
◆WQ57cCksF6
:2009/11/08(日) 22:41:30 ID:???
>>333
多分やんないでしょうねww面白いSSは他にたくさんあるんで。
しばらくは読む側に回ろうかな、と。
どうしても書きてー!ってなったら単発SSスレの方でちょこっとやるかも。
わかんないけどw
335
:
名無しのスタンド使い
:2009/11/08(日) 23:42:59 ID:???
新作は無しかァ〜、残念
336
:
名無しのスタンド使い
:2009/11/08(日) 23:49:50 ID:ATodJSp6
短編でもいいからやってくれたらウレシーッ!
とりあえず今は完結と一言感想に期待しようぜ!
337
:
名無しのスタンド使い
:2009/11/09(月) 01:06:22 ID:jMQZRSYg
一言感想いいねえ。自分もいつかやれたらいいな
338
:
◆WQ57cCksF6
:2009/11/13(金) 21:21:50 ID:kG2Pfqxk
やっと帰ってこれた・・・でもまた出かけなくちゃ。
12時から投下を始めます。
339
:
名無しのスタンド使い
:2009/11/13(金) 21:31:38 ID:???
超期待age
340
:
「W・T・F・A・A・M?」
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 00:04:30 ID:???
んじゃ始めるよ!
日本語がオカシイのはウインドーズレクイエムの攻撃のせいではありません、仕様です
341
:
「W・T・F・A・A・M?」
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 00:06:11 ID:kG2Pfqxk
ビュオオオオオオオッ!
『レイト・パレード』の腕を掴み、へし折ったスタンド・・・
顔面右半分にナイフが突き刺さり、片手に『Humbug』のロゴが入った小袋を持つ人型のスタンド。
これは『アークティック・モンキーズ』だと、丈二は言った。
ヴィジョンこそ違えど、敵から庇うように本体の前にて佇むその姿は、紛れも無く『アークティック・モンキーズ』
そのものであった。
???『・・・・・・』
柏(ぐゥ・・・・ッ!)ボタボタッ
丈二「・・・・・・」
ビュオオオオオオオッ!
???『・・・・・・』ゴソゴソッ
突如発生した『予想外』の出現にじっと押し黙る二人。少しばかりの沈黙を、吹き付ける強風の音が掻き乱す。
そんな空気もお構いなしに、スタンドは左手に持つ小袋(おそらくキャンディの袋)に右手をいれて中をゴソゴソと漁り出した。
丈二「・・・?」
???『・・・・・・』スッ
やがて袋の中から一粒一粒丁寧に包装された、カラフルな小粒のキャンディを数粒取り出すと、
それを手のひらの上に乗せ、柏に向けて構えた。
柏(な、なにか・・・)
???『・・・・・・』
柏(何か『ヤバイ』ッ!)
???『・・・・・・・』ビュッ!
スタンドが手のひらのキャンディをもう一方の手の指で弾き、弾丸のようにそれを発射した。
342
:
「W・T・F・A・A・M?」
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 00:10:16 ID:kG2Pfqxk
柏「うおおおッ!」
サッ
バリィィィン!
本能的に危険を察知し、キャンディが放たれるコンマ数秒前に体をずらして迫る弾丸を回避する。
キャンディは柏の後方に並ぶガラスボールの一つにあたり、中の電球ごとそれをぶち砕いた。
砕け散ったガラスの破片が、風に乗って街まで運ばれていく。
柏(い、いったい・・・なにを飛ばしたんだ・・・?ヤツは・・・・!)
丈二「・・・『ハムバグ』」
柏「なに?」
丈二「その袋のロゴ・・・『ハムバグ』だ。キャンディの名前・・・」
柏「キャ、キャンディ・・・?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
???『・・・・・・』
丈二「『アークティック・モンキーズ』の、『ハムバグ』」
柏(・・・・・・!)
丈二「『アークティック・モンキーズ:ハムバグ』!
決めたぜ、これが俺の!」
A・M:H『・・・・・・・・』
丈二「新しいスタンドの名だ・・・!」
A・M:H『ムヒーーーッ!』
343
:
「W・T・F・A・A・M?」
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 00:16:07 ID:kG2Pfqxk
額に汗が滲む。手のひらが湿る。
我が『レイト・パレード』は無敵だ。神から与えられし、究極の力だ。
こんなやつに負けるわけがない。ありえない。既に一回こいつには勝っているんだ。
なのに何故・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
A・M:H『・・・・・・・』
丈二「覚悟しろ・・・!」
柏(なのに何故!体の震えがとまらないッ!)
A・M:H『ムヒャアアアアアアアッ!』
ビリビリィッ!
柏「!!」
バラバラッ!
突如、『アークティック・モンキーズ:ハムバグ』がキャンディの袋を勢いよく引き裂き、
中身を派手にぶちまけた。空高くキャンディは舞い、その後雨粒のように降り注ぐ。
しかし飛び散ったキャンディたちは床に落ちずに、静止画の如く空中に固定された。
スタンドを中心に半径20mに渡って周囲を漂う飴粒たちは、薄暗い夜の空をバックにキラキラとそれぞれの彩色を主張する。
キラキラキラ
A・M:H『・・・・・・・・』
柏(なんだか知らんが、あのキャンディがヤバイ!触れるのは危険だ!)
柏「『レイト・パレード』ォォッ!」ドバァーーーン!
L・パレード『クラァァァッ!!!』ドシュッ!
ドゴォォン!
敵スタンドから距離をとり、『レイト・パレード』が壁を拳で打ち砕いて刺々しい大きな瓦礫を手にする。
未知なる物質の壁に脅威と恐怖を感じ取った、柏の感性は至って正常だ。
この行動は正しい。だが、満点の回答ではない。
敵の新たなる力が羽化したその瞬間に、踵を返して逃げるべきだったのだ。
344
:
「W・T・F・A・A・M?」
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 00:19:18 ID:kG2Pfqxk
柏「うおおおおおッ!」
L・パレード『クラァァァァァッ!!』ブンッ!
ブオオオオン!
自身の不安をかき消すように、雄叫びを上げながら手に持った瓦礫を勢いよく敵に向かって投げつける。
風切音を響かせ、グングンと直線に進む瓦礫。
『アークティック・モンキーズ:ハムバグ』はそれに顔色一つ変えず、迫る瓦礫にキャンディの粒を発射した。
放たれた数粒のキャンディが瓦礫をバラバラにして貫通、柏の胴体を撃ち抜いた。
ビスッ、ビスッ、ビスッ!
柏「がはァァッ!」ドバドバドバ
腹に開いた三つの風穴を手で押さえながら、フラフラとした足取りで壁にもたれ掛かる。
下腹部の穴からは絶えず、大量の血液が垂れ流しとなっていた。
柏「ぐ・・・・お・・・・ッ!!!」
丈二「・・・・・・」
柏(お・・・おかしい・・・)ハァハァ
丈二「・・・・・・」スタスタスタ
柏(『レイト・パレード』で・・・銃創の発生を『遅らせた』んだ!そのハズなのに・・・
何故だ?向こうの方が・・・私のスタンドより・・・速かったのか・・・!?)
丈二「俺の親父を覚えてるか?」
柏「・・・・・・」ハァハァ
丈二「福野 一樹は!虹村 那由多は!その他たくさんの罪のない人々の名前を!
覚えているのかッ!」
柏「何が望みだ・・・?」
丈二「お前を倒して『組織』の人間を一人残らず刑務所へ入れること!
それが俺の望みだ」
柏「・・・丈二、考えてみろ・・・」ハァハァ
345
:
「W・T・F・A・A・M?」
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 00:25:21 ID:kG2Pfqxk
柏「今の世の中・・・みんなの心はバラバラだ・・・誰かが纏めないといけない。
『リーダー』が必要なんだ、新しい地球には。わかるだろう・・・?」
丈二「お前は『リーダー』にはなれない」
柏「いいやッ!私が『リーダー』だッ!
京都議定書が!モントリオール議定書が!世界を変えてくれたか!?何も!変わっちゃいないッ!」
柏「『ウイルス』が地球を変える!綺麗な星へと戻す!変えられるのは!力あるものだけだッ!」
丈二「黙れ・・・!人殺しに世直しなんかできやしない!世界を哀しみのどん底に突き落とすだけだ!」
柏「『哀しみ』が人を強くする!人と人との絆を!より一層強固なものにするんだ!
人々は手を取り合って、慈しみ合って成長する!」
柏「絶望に打ちひしがれる人々を率いて立つのはこの私だ!私だけなんだッ!」
丈二「お前は誰からも求められちゃいない・・・!」スタスタ・・・
柏「それ以上近づかないほうがいいぞ、丈二・・・!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
丈二「・・・・・・」
柏「動きを見てわかった、スピードとパワーなら私の『レイト・パレード』の方が上だ!
貴様の『ハムバグ』よりな・・・!」
丈二「・・・・・・」
A・M:H『・・・・・・』
柏「射程内に入ったのなら!『レイト・パレード』の手刀が貴様のノドを切り裂く!
私の方が速い、貴様は勝てないッ!
その一歩が!貴様の生と死の境界線だ・・・!」
丈二「・・・・・・やっぱり」
丈二「やっぱりお前は、何も分かってない」
ザッ!
柏「踏み込んだッ!射程内だァァーーーーッ!!!」
346
:
「W・T・F・A・A・M?」
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 00:31:03 ID:kG2Pfqxk
A・M:H『・・・・・・・』
柏「切り裂けェェッ!!『レイト・パ・・・・・・
ボトンッ!
柏「!?」
胃から逆流した血液を口の端から流しながら、擦れた声で柏が叫ぶ。
しかしスタンドの名を言い切らぬうちに、柏は思わず声を出すのをやめてしまった。
目の前に、空から『犬』が降ってきたのだ。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
犬『キャウーン・・・・・・』
柏「な、なんだコイツは・・・?どこから・・・?!」
ポメラニアンに似てるが、少し違う。初めて見る種の犬だった。
注意深く観察するうち、この犬が何なのか、何故突然降ってきたのか。
その二つの疑問に対しての回答が、同時に得られた。
犬『ハッ、ハッ』
柏(ス、スタンドだ・・・!この犬・・・・
良く見ると、体が少し透けている・・・・・・!)
丈二「・・・・・・」
柏「こ、この犬はッ!貴様のスタンドか丈二ィィーーーッ!」
犬『くぅーん・・・・・・』ペロペロ
柏「こんな犬ッ!いったい何だと言うんだッ!」
丈二「・・・『ロン』だ」
柏「・・・!? なに?」
347
:
「W・T・F・A・A・M?」
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 00:38:24 ID:kG2Pfqxk
丈二「その犬の・・・いや、スタンドの名前だよ。『ロン』。
『ロン』だ。覚えとけ」
ロン『ハッ、ハッ』ブルブル
柏「ロ、『ロン』・・・?」
丈二「そしてもう一つ。『ロン』は俺のスタンドじゃあない。いいか?
それは『お前のスタンド』だ」
ビュウオオオオオオオオオオッ!!
気を抜いたら体ごと飛ばされてしまいそうなほど、強く冷たい風が二号塔の頂に吹き荒れる。
突然現われた飼い主のわからぬ『子犬』が、寒そうにぶるぶると体を震わしていた。
柏はおもわず言葉を飲み込んだ。青年の話が、自分の認識を越えた領域にまで及んでしまったからだ。
何とかノド元に詰まった言葉を反芻し、恐る恐るそれを口に出してみた。
柏「・・・な、何の話だ・・・・?」
丈二「『ロン』は俺が『作った』スタンドだ・・・見た目も、名前も、能力も・・・
お前に『プレゼント』したんだよ。
そしてお前は受け取った。『Humbug』に、『キャンディ』に触れてしまったからな」
ロン『ワンッ!!』
丈二「『キャンディ』に触れた人間に、俺の『オリジナル・スタンド』を贈与する。
これが『アークティック・モンキーズ:ハムバグ』の能力だ」
A・M:H『・・・・・・・・』
柏「い、意味がわからない・・・何を言ってるんだ・・・?
私の『レイト・パレード』は・・・・?」
丈二「完全に消滅したよ。これからは『ロン』がお前の新しいスタンドだ。
バトルはできない、特殊能力は一切なし。見た目はキュートだけどな。
スタンドに強い弱いの概念は無いが、敢えて言わせて貰うなら・・・・・・」
丈二「超『クズスタンド』だ」
柏(・・・・・・)ポカーン
脳みそが情報を上手く処理してくれない。完全に思考が停止し、焦点の定まらぬ視線を泳がせる柏に、
青年はスタンドを構えて一歩ずつ距離を近づける。スタンドは拳にゆっくりと力を込め、柏を鋭く睨み付けた。
A・M:H『ムヒィ・・・・・・・・・』
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
空気が震える。青年の合図で、この爆弾のような拳はその溜まりに溜まった憤りを私に向かって放出するだろう。
自慢のスタンドを勝手にクズスタンドと交換され、無防備となった私に。
これは何かの間違いだ。ありえない。
ペテンだ、インチキだ。そんな能力はデタラメだ。私がこんな、こんなガキに―――――
丈二「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
こんなガキに―――――
348
:
「W・T・F・A・A・M?」
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 00:46:15 ID:kG2Pfqxk
A・M:H『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ』
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
柏(・・・・・・・・)グシャグシャグシャグシャアァ
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
まるで、全身の骨格を無理やり変形させられているような感覚だった。
繰り出される拳の連打。先端が鉄球の巨大な振り子を、体に何度も当てられ続けているかのようだ。
筋肉は潰れ、体中のあらゆる骨が粉々に砕かれていく。全身を巡る血管はブチブチと千切れ、裂けた表皮から体液がほとばしる。
内臓のほとんどが押し潰されて、呼吸器官系が破砕した。
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ』
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
耳と鼻がもげ、目玉が飛び出す。もちろん歯など一本も残ってはいない。折られた前歯が舌に突き刺さっている。
呼吸ができない。ノドも、肺も、全てがベチャベチャに潰れていた。
もはやこれが人間の体なのか、ただのたんぱく質の塊なのか、自分には区別が付けられない。
神経系は殆ど死んでいるハズなのに、体中に叩き込まれる強烈な痛みはいつまでも止まなかった。
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ』
柏(・・・・・・・・・・・)グッチャグッチャグッチャグッチャアァッ
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
この九十秒間、特に何も考えてはいなかった。思考する余裕など無かった。
『組織』のこと、計画のこと、地球のこと。心残りは山ほどあったが、脳を動かすことを『ハムバグ』は許してくれなかった。
ただ、これだけは確信している。私は正しい行いをした、誰が何と言おうと。
私は、間違ってなんかいなかった。
『オラァッ!!!!』
ドゴォォォォン!!!!
ラッシュが止んだ。フィニッシュの拳で肉塊は宙に舞い上げられ、ドーム状の屋根へと叩きつけられた。
ベチョリ、とテーブルにイチゴジャムをぶちまけたかのように、肉と骨の真っ赤なシェイクが東屋を伝って床に零れ落ちた。
丈二「ハァ・・・ハァッ・・・・!やった・・・!」ゴロンッ
丈二「やったぞ・・・!くそったれ・・・!」
スタンド:レイト・パレード
本体:柏 龍太郎 死亡
349
:
「W・T・F・A・A・M?」
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 00:51:39 ID:kG2Pfqxk
〜駒沢給水所・構内 PM4:36〜
太陽は沈み、辺りはすっかり夜の闇に覆われていた。
個人的な感情の吐き出しは終わったが、迫り来る脅威の除去が済んだわけではない。
丈二は急いで給水塔を駆け下りると、『ウイルス』の危機に晒されている配水池へと向かった。
タタタ・・・
丈二「!」
ザッ!
工作員達「撃てッ!」
カチャカチャカチャッ!
構内を駆ける丈二の行く手を、現われた十人ほどの工作員らが塞ぐ。
彼らは標的に向かってマシンガンを構え、間髪いれずに引き金を引いた。
ババババババババババババババババッ!
丈二「『アークティック・モンキーズ:ハムバグ』!」
A・M:H『・・・・・・・・』
バラバラバラバラバラッ
『アークティック・モンキーズ:ハムバグ』の出現と共に、その周囲で花びらのようにキャンディが舞う。
宙に浮かぶキャンディたちが放たれた弾丸を弾き飛ばして本体の身を護り、反撃に打って出た。
『ハムバグ』が工作員の一人を指差し、飴粒をそこへ撃ち込む。
ヒザを射抜かれた工作員の男が倒れこみ、数人の仲間が歩けなくなった彼の体を物陰へと引きずっていく。
ビシュッ!
バスッ
工作員1「ぐうううあああああ」
工作員2「マズイ、早く移せッ!」ズリズリズリ・・・
工作員3「クソォッ、撃て撃て撃てェーーーッ!」
丈二「くれてやったぜ・・・『自爆能力のスタンド』!
二秒後だ・・・!」
撃たれた男のヒザに、タコのような姿をした『精神エネルギー体』が絡みつく。
男は突如出現した怪生物に気付いて絶叫するが、仲間たちにはタコのスタンドが見えていない。
タコはぷくーっと風船のように大きく膨れ上がると、ドン!と大きな音を立てて周囲の人間をバラバラに吹き飛ばした。
ドォォォォォン!
丈二「『オクトパシー・007』!そのタコちゃんの名前だ・・・
邪魔するやつは誰であろうと全員吹っ飛ばすッ!」
350
:
「W・T・F・A・A・M?」
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 00:55:51 ID:kG2Pfqxk
・・・バンッ!バンッ!バララララ・・・
丈二「!!」
バンッ!バンッ!・・・
丈二(銃声・・・!)
配水池の方向から銃声が響き、思わず足を止める丈二。
まさか・・・警官達が撃たれたのか?
胸に広がる絶望感を必死に払い除け、ツバを飲み込み覚悟を決めて配水池へ進入した。
タタタ・・・
丈二「!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
死体「・・・・・・」
警官達「・・・クリア!」
榎木「丈二!?」
丈二「これは・・・?」
配水池内で起きていた事態は、丈二の想像を良い意味で裏切った。
辺りに転がる工作員らの屍。数十名に増えた警官たち。
駒沢給水所配水池は、警官隊の増援によって既に制圧済みであった。
丈二の姿を一瞥し、『ウイルス』の容器を手に持った榎木が、こちらに向かって歩み寄る。
丈二「なんでここに・・・いったいなにが・・・?」
榎木「僕の『コネ』を使ってね、ありったけの人員をここに投入したんだ。
スタンド使いが居なかったのが幸いだった。『ウイルス』・・・確保したよ」
丈二「・・・!」
榎木「君が無事で何よりだが・・・今までどこにいたんだ?」
丈二「・・・」チラリ
ずいぶんあっさりと潰えたテロ攻撃にちょっぴり拍子抜けして、丈二は現場となった周囲を見回す。
視線の先には、十数時間前に出会ったばかりの女性の姿があった。頭がひしゃげ、中身が飛び散った彼女に、
カメラを構えた警官がパシャパシャとフラッシュをたいている。
やるせなかった。殺されてしまったことがじゃない、涙を流してやれない自分がだ。
もっと親しくなっていたら、友達になってたら・・・
榎木「丈二?」
丈二「・・・柏を、やったよ」
榎木「・・・・・・そうか」
丈二「ああ・・・・・・」
ピーポー、ピーポー
丈二「・・・・・・」
その後のことはよく覚えていない。
あの夜の記憶は、世田谷の街に鳴り響く緊急通行車両のサイレンを聴いたところで、ブツリと途切れていた。
351
:
「W・T・F・A・A・M?」
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 00:58:01 ID:kG2Pfqxk
結論から言うと、この事件のあと俺達を苦しめ続けてきた民主主義の脅威は、
その悪行の全てを白昼の元に晒して瓦解した。
警視庁が都内某都市銀行本社ビルの立ち入り調査を開始し、工作員らは一斉に検挙、
都市銀行の役員連中もお縄となり、彼らは法廷で洗いざらい関係者たちの名前を吐き出した。
腐敗は内閣府にまで及んでいた。
『組織』と密接な繋がりを持っていた事務次官、他数名の官僚らが東京地検によって摘発され、
大手金融企業と政府内の腐敗が世間に露呈し、それからしばらくの間この国は
真夜中のように暗い暗黒の日々を送ることとなった。
強い閉塞感に包まれた社会を見て思う。
正義と自由は手にしたが、あまりに多くのものを失った。
この息苦しい箱庭の中の『正義』と『自由』が、本当に自分は欲しかったのだろうか?
俺は誰のために、何のために戦ったのだろう。
352
:
「W・T・F・A・A・M?」
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 01:02:07 ID:kG2Pfqxk
三ヶ月後
〜都内○○総合病院・ロビー PM1:30〜
未来「お世話になりました」ペコリ
医者「はい、お大事にね」
未来「はい」
和田堀給水所がスタンド能力によって爆破されたあの日、未来は確かにそこにいた。
だが生きている。
他の給水所の爆発ではメンバーが全員爆死した中、未来は奇跡的に、全身に酷い火傷を負った程度で済んでいた。
『ウエスタン・ヒーロー』で体を変質させ、穴を掘って避難したのだと笑いながら彼は言う。
そして、今日が未来の退院の日。
ガーッ
丈二「よ」
未来「丈二!」
丈二「うわ、ひでえな。顔に包帯グルグルじゃねえか。ミイラみてえだ」
未来「いきなりストレートですね・・・確かに不気味ですけど」
丈二「行こうぜ、とっととそんな火傷は治しちまおう」
未来「でもホントにそんな人がいるんですか?
『どんな傷でも完璧に治せる』スタンド使いが」
丈二「ああ」
未来「よく見つけましたねそんな人。天野さんの知り合いですか?」
丈二「俺が作った」
未来「は?」
丈二「俺が『与えた』スタンドなんだよ。退院おめでとう未来」
353
:
「W・T・F・A・A・M?」
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 01:04:49 ID:kG2Pfqxk
〜丈二のアパート PM2:02〜
ジュワァァァァ・・・
女「ハイ、これで完璧に治ったハズよ」
未来「・・・・・・」
丈二「包帯外してみろよ」
未来「はい・・・」
するするする・・・
治療は三分で終わった。スタンド使いの女性が未来の手を握り、力を込める。それで終了。
丈二に言われ、未来が鏡の前で恐る恐る自分の顔を覆う包帯をほどいていく。
未来「・・・!」ツルピカーン
丈二「な?上手くいったろ?」
未来「・・・はい!はい・・・!」じわっ
鏡に映る自分の皮膚は、焼け爛れてぶよぶよになったそれではもうなくて、
事故以前の、スベスベとした美しい張りとツヤを取り戻していた。
火傷のあともニキビのあとも見付からない。治すどころか、赤ちゃんの皮膚に取り替えてくれたかのようだった。
じわりと目に涙が浮かんで、零れ出す。みっともないとは思いつつも、ボロボロと溢れる涙を止めることはできなかった。
丈二「ありがとな」
女「こんくらい別にいいって。じゃ、あたし仕事あるから」
丈二「気をつけて帰れよ」
女「ありがと、またねジョジョ」
354
:
「W・T・F・A・A・M?」
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 01:07:09 ID:kG2Pfqxk
暖かい春の風が吹き込むアパートの一室で、丈二と未来はイスに座り、スクラブルをしながら紅茶を飲んだ。
ゆったりとした時間が流れ、部屋を優しく包み込む。
時が経つのも忘れて、二人は親友のように兄弟のように他愛もない話で笑いあった。
未来「・・・丈二は、これからどうするんです?」
丈二「さあ・・・どうしようかな。大学に戻るのもめんどくせーし」
未来「僕は公務員試験を受けて警察官になります」
丈二「マジ?」ズズーッ
未来「マジ。実は子供の頃から憧れてたんですよ。
新たなスタートを切るなら、走るのは夢のコースでないとね」
丈二「まあな。でも大丈夫なのか?公務員って『コネ』が全て!って感じだけど」
未来「その辺は榎木さんに任せてありますから」
丈二「oh・・・よかったじゃねえか」
未来「ええ。ようやく自分の人生を歩み出せそうです」
丈二「そっか・・・
・・・・・・・・・よし、決めた」
未来「?」
丈二「俺はとにかくやりたいことをやる!」
未来「何を?」
丈二「何でも。まずは海外旅行だね。世界中を飛び回る。いろんな国で美味いモン食べ歩いたり
道路の脇で野宿したり。社会復帰はその後だ」
未来「いいですね、楽しそうだ」
丈二「だろ?
・・・・・・あ」
未来「なに?」
丈二「その前にやんなきゃいけないこと一個見つけた・・・」
355
:
「W・T・F・A・A・M?」
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 01:08:51 ID:kG2Pfqxk
一週間後
アメリカ・フロリダ州マイアミ
〜ニューポート ビーチサイド ホテル 某時刻〜
太陽煌く東海岸の巨大観光都市、アメリカ・フロリダ州マイアミ。
サウスビーチからやや離れた場所に建つ高級宿泊施設、ニューポート ビーチサイド ホテル。
丈二「・・・・・・」ペラッ
ホテルのロビーのソファーに腰掛け、英字新聞を広げる若い日本人観光客。
丈二だ。時折コーヒーを啜りつつ、新聞越しにチラチラとエレベーターの方を覗いている。
誰かを待っているらしく、その様子はどこか落ち着きが無い。
やがて、一人の日本人男性がエレベーターから現われた。
男は丈二に気付かず、一人フロントカウンターへ向かう。
平田「荷物が届いてるって?」
フロント「ヒラタさま、こちらになります」スッ
平田「? 封筒か」
ビリビリ
丈二「・・・・・・」チラリ
フロントから封筒を受け取った平田が、その場でビリビリと封を開ける。
『赤透明の下敷き』が一枚、中に入っていた。学生がテスト勉強によく使うアレである。
封筒の中身はそれ一枚のみで、他には何も入っていなかった。
平田「これ誰から?」
フロント「アークティック・モンキーズ様からでございます」
平田「『アークティック・モンキーズ』?はて・・・
アークティック、アークティック・・・・・・」
平田「アークティック・モンキーズって誰だっけ?」
丈二(すぐに思い出すよ・・・)
356
:
「W・T・F・A・A・M?」
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 01:10:14 ID:kG2Pfqxk
戦いの理由は見付からない。
この世界の『正義』と『自由』が、自分にとってどれほどの価値になるのかもわからない。
でもこれだけは言える。自分はあの時、どうしても戦わねばならなかったのだ。
生きることは醜い。この世界も。
けれどこの世界で、自分は息を吸って吐き出す。
自由意志や選択なんてない。望もうと望むまいと、俺はこの世界で生き続けなければならない。
ならば諦めて、大人しくそれを受け入れよう。
そして戦おう。あらゆるものと。
理由なんてなくていい、相手が何でもかまわない。
生きている限り、自分は戦い続けよう。
エサを与えられ、満足して眠るだけの猿に俺はならない。
人間であり続けるために、『生きる』ために。俺は戦う。
平田「ん〜?」ジロジロ
受け取った下敷きを注意深く観察する平田。
光に透かしてみたり、折り曲げてみたり、鼻に近づけて匂いを嗅いだりしている。
そんな平田の後方で、丈二が新聞を畳んでソファーから立ち上がり、フロントに向け歩き出した。
そして歩みながらに彼が自分のスタンドの名を叫ぶと、
「『アークティック・モンキーズ』!」
『赤』の下敷きから一本、小さな猿の腕が飛び出した。
【アークティック】オリジナルスタンドSSスレ【モンキーズ】 おわり
357
:
「W・T・F・A・A・M?」
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 01:10:55 ID:kG2Pfqxk
第11話終了です。
2ヶ月という短いような長いような微妙な間でしたが、最後までお付き合いくださった方々
本当にどうもありがとうございました!
本編は終了しましたが当SSについての質問、文句、家庭内の不満には出来る限りレスしていこうと思うので、
ご意見ご感想ありましたらどんどん書き込んでいってくださいね。
第11話で使用させていただいたスタンド
No.113『アークティック・モンキーズ』考案者:ID:7ECIZcHjO 絵:ID:xaqPc3h30
No.177『ウエスタン・ヒーロー』考案者:ID:WyruNzxwO 絵:ID:NJX/glV70
No.727『モノブライト』考案者:ID:xOTevAhwO 絵:ID:MTaDEmJk、eLvRNqK8O
No.149『レイト・パレード』考案者:ID:m6ajcYHsO 絵:ID:EuMvbTh60、SJJWC2nX0
第11話で使用したスタンド
No.678
【スタンド名】アークティック・モンキーズ:ハムバグ
【本体】喫煙家の青年
【タイプ】近距離型/レクイエム
【特徴】No.113『アークティック・モンキーズ』の進化体であり完成形。
前身の面影はあまりなく、猿のような外見からより人型に近いフォルムになっている。
「Humbug」と書かれたキャンディの袋を手に持っており、そこからカラフルな飴玉を取り出す。
【能力】「キャンディ」に触れた者に「スタンド」を贈与する能力。
与えられるスタンドは容姿から名称、能力、パラメーターに至るまでの全てを本体が決定する。
どんな人間でも、元々の資質の有無関係なしにスタンドは100%強制発現し、その際生命を脅かされるようなことはない。
元々スタンド使いだった人間は、既に持っていた自分のスタンドを破棄し、新たにスタンドを得ることになる。
破壊力-なし スピード-なし 射程距離-D(能力射程-20m)
持続力-∞ 精密動作性-なし 成長性-完成
敢えて言わせて貰うなら・・・超チートスタンドです。
どなたか図鑑の方の置き換え、よろしくお願いします。
358
:
名無しのスタンド使い
:2009/11/14(土) 01:13:44 ID:xImyNmpw
乙!
ウチのキャラがカメオ出演させてもらったお礼ってわけじゃないけど
デザイン採用してもらったお礼ってわけじゃないけど
人気者にあやかろうってわけじゃないけど
相変わらず走り書きで申し訳ないけど
発現
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org357715.jpg
359
:
名無しのスタンド使い
:2009/11/14(土) 01:14:03 ID:BrbcXdPY
お疲れさまでした!
ものスゴい読み応えッ・・・
マジでスゴく面白かったです!!
360
:
名無しのスタンド使い
:2009/11/14(土) 01:15:18 ID:???
うおおおおおおおおおおおお!!乙!!!
ここで終わるとは思わなんだwwwwwwww
めっちゃお疲れ様でした!!スゴく面白かったですッ!
質問・
結局最後、未来は何に変質して生き延びたんですか?
361
:
◆LglPwiPLEw
:2009/11/14(土) 01:15:44 ID:???
二ヶ月間の連載お疲れさまでした!
あなたのようなSSを書きたいとずっと思ってました…
アクモンという超大作は永遠に語り継がれるでしょう
最後に“乙”ッ!
362
:
名無しのスタンド使い
:2009/11/14(土) 01:17:57 ID:QkDuay86
乙…圧倒的乙…ッ!
貴方に負けないSSを何時か書いてやるぜ!
363
:
名無しのスタンド使い
:2009/11/14(土) 01:23:53 ID:???
あまりにも・・・乙すぎる・・・
質問
柏以外の敵スタンド使いでお気に入りのは何ですけ?
書き始めた時はどこらへんまで決めてたんですか?
364
:
名無しのスタンド使い
:2009/11/14(土) 01:24:20 ID:gGn.Q4NQ
乙過ぎるんだぜ!
このパートスレ相応しい能力ですね、ハムバグ
最後まで面白かったです!
今までお疲れ様でした!
柏の殺られ描写が予想よりもかなり凄いことになっていて、良い意味で表現し難い気持ちになりましたw
365
:
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 01:24:40 ID:kG2Pfqxk
>>358
うおおお!なんというかっこよさ!そうですこんな感じなんです!
ありがとうございます!
>>359
そう言ってもらえるとやってて良かったと思えますw
最後まで読んでくれてありがとう!
>>360
あざーす!質問しろとか言っといてなんだけど、そこは特に考えてませんww
ゴメンね。そこらは想像にお任せしますww
>>361
お世辞でも嬉しいぜwありがと!
>>362
期待してますwwお付き合いくださりありがとうございました。
366
:
名無しのスタンド使い
:2009/11/14(土) 01:26:17 ID:iO5RUFrM
今、読み終えた…
中盤からラストにかけての怒涛の勢いに完全にやられちまったぜ…
あえて言おう…乙であると!!!!
367
:
名無しのスタンド使い
:2009/11/14(土) 01:30:35 ID:ATodJSp6
終わった…ついに…ついに終わってしまった…
乙ゥゥゥゥゥゥッ!柏ボコボコぐちゃぐちゃにしたとこ、マジで爽快だったぜ!お疲れ様でした!
質問
11話のサブタイトルは結局どういう意味?
368
:
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 01:37:00 ID:kG2Pfqxk
>>363
ありがとう!乙っていい響きよね〜
初期の段階ではアークティックとウエスタン・ヒーロー、レイト・パレード以外決めてませんでした。
本編終了後のおまけってわけじゃないけど、登場した全てのスタンドに対して
一つ一つコメントを書いてこうと思ってます。
使用理由とかちょこちょこね。近いうちに投下します。
>>364
ありがとうwwノリノリで書いてたのでそのテンションが伝わってくれてたら嬉しいですww
こんな稚拙な文章読んでくださり感謝してます。お疲れ様でした。
>>366
thx!疲れたけどこういうお言葉は癒しになりますね、うへへ
>>367
ありがと〜。一緒にノリノリになってくれてたら嬉しいですww
サブタイトルは平田の最後のセリフです。
369
:
名無しのスタンド使い
:2009/11/14(土) 10:28:30 ID:???
今読み終わった!乙!超乙!
最後の場面でアクモンが元に戻ってたけど
①一時的なレクイエム(?)が解けて元の能力に戻った
②ハムバグと通常を自由に切り替えることができる
③飴で自分自身を打ち抜き、元の能力に戻した
のどれかなのかな?
個人的には能力の危険さを実感した丈二が③を選んだってのが好きだけど
(で、本当のピンチにまた覚醒する)
370
:
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 18:10:01 ID:???
>>369
これは②ですね。
海外旅行で世界中を巡って、信頼できる人を見つけたらスタンドを『与える』・・・
って感じの旅が丈二のやりたいことなので、基本的にはハムバグは全く使いません。
なので使用頻度なら③も近いと思います。
柏のやり方は否定していたけど、スタンド使いを増やして環境を護るというのは
とても重要なことだと、丈二も感じているんですね。
一言感想書いてきます。
あくまで感想なので全く参考にならないかもしれないけど許してくれ
371
:
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 18:11:57 ID:???
―『組織』 阿部のチーム―
No.113『アークティック・モンキーズ』 登場エピソード:01−
本体:喫煙家の青年/城嶋 丈二 考案者:ID:7ECIZcHjO 絵:ID:xaqPc3h30
スタンド名が自分の好きなバンドの名前だったのと、自分が以前出した案と能力が似ていたので主役に選びました。
ルックスもイケメンだ。使いやすくて助かりました。レイト・パレードとパラメーターが近かったのもベネ。
No.181『リトル・ミス・サンシャイン』 登場エピソード:01−11
本体:虹村 那由多 考案者:ID:PrUXDreeO 絵:ID:wYLh1pVhO
「億泰の娘」っていう設定に心惹かれてヒロインに。なんで仗助じゃなくて億泰なのかなっていう。
太陽のように明るい娘にしたかったけど、かなり暗い娘になっちゃいました。戦うヒロインっていいよね。
No.177『ウエスタン・ヒーロー』 登場エピソード:03−
本体:正義感の強い青年/倉井 未来 考案者:ID:WyruNzxwO 絵:ID:NJX/glV70
「こいつは絶対仲間に入れたい!」と1話のときから考えていたスタンド。だってヒーローだよ?
能力も応用が利くし、何よりかっこいい。ベルト作るとかすごい発想。もっと555みたいなベルト争奪戦やりたかったなぁ・・・
No.238『ノー・リーズン』 登場エピソード:03−08
本体:物事の原因や〜/福野 一樹 考案者:ID:/8uSSKfF0 絵:ID:xkn9Yn6g0
主人公チームに必要不可欠な回復役として起用しました。だけどあんまり強すぎるんでわりかし早めに退場・・・
全然使いこなせなかったぜ!うへへ。難しいスタンドでした。
No.81『シックス・フィート・アンダー』 登場エピソード:04−05
本体:葬儀屋の男性/桐本 琢磨 考案者:ID:3LCDZWPHO 絵:ID:GCxWlxUi0
主人公vs仲間っていうのがやりたくて、「主人公の敵ならゾンビだろ!(?)」みたいな考えから起用。
ちなみに本体の名前はスタンド名の元ネタとなった同名海外ドラマから、主役の吹き替えを担当されてる声優さんの名前を
少しもじって使用させていただきました。
No.131『マーラ・ザ・ビックボス』 登場エピソード:01−06
本体:青いツナギをきた男/阿部さん 考案者:ID:CFMPC1xHO 絵:ID:m5Yh8cpeO
主人公チームのリーダーを誰にしようかと悩んでいたときに人気投票を見て、「これだ!」と思い使用。カリスマ性バッチリ。
「ネタキャラっぽいけど真面目にバトルしてるし、これどうなんだろ・・・」みたいな反応を期待しながら書きました。
作者的にはグレーです。
372
:
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 18:17:45 ID:???
―『組織』 柏 龍太郎、その他―
No.65『ゼブラ・ヘッド』 登場エピソード:01
本体:金髪のハジけた兄ちゃん/金髪男 考案者:ID:Y/EhxTe00 絵:ID:JAlo42DyO
手探りだった初戦、アークティックが「赤色」を使うスタンドだったので、対抗して色彩操作系をぶつけました。
その後のバトル作りの基盤となった、大事な一戦です。ちなみに1、2話は地の文無しで書いていたのですが、
2話終わりくらいに表現力の限界を感じたので3話以降から地の文を付け加えることに。
No.149『レイト・パレード』 登場エピソード:05−11
本体:若い学者/先生/柏 龍太郎 考案者:ID:m6ajcYHsO 絵:ID:EuMvbTh60、SJJWC2nX0
時間操作系で、かつ見た目がすごくラスボスっぽい感じだったので『組織』のトップに即採用。
ルックスもイケメンだ。結構見た目って大事ですからね。スタンド像のかっこよさも文句なしのラスボス級です。
No.232『ファクト・アンド・フィクション』 登場エピソード:05、11
本体:敏腕検事 考案者:ID:WyruNzxwO 絵:ID:mTF3tD8e0
スパイものでお馴染みの「裏切りがバレて追い詰められる」というシチュエーション作りに一役買ってくれたスタンド。
喋るフクロウっていうのもキュートでいいと思いました。能力を活かす機会は無かったけど・・・
No.381『メタル・ジャスティス』 登場エピソード:07、09−10
本体:組織の暗殺執行部/川崎 祐介 考案者:ID:U4aAuVDnO 絵:ID:NucSYI960
このスタンドは本体の設定が当SSにピッタリだったのと、液体金属ネタに挑戦してみたかったというのもあって登場。
ルックスもイケメンだ。お気に入りのスタンド案の一つです。
No.587『獅子座の暗示(キングス・オブ・レオン)』 登場エピソード:07、09−10
本体:地下格闘技場のチャンピオン/三上 猛 考案者:ID:7dT0LxA60 絵:ID:L/aLSKar0
アークティックと同様、スタンド名の元ネタバンドが好きで選ばせて貰いました。K・O・Lはマジでかっこいいんだぞ!
これもイマイチ能力を使いきれてないんだよな・・・『組織』の中では珍しく死んでないキャラ(廃人確定ではあるが)。
373
:
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 18:34:17 ID:???
―敵対勢力 敵スタンド使いたち―
No.60『ワンステップフォワード』 登場エピソード:01−02
本体:踊りそうな男/須藤 考案者:ID:QtdS4EUt0 絵:ID:G8XsufA20
このSSに一番最初に出演したスタンド。「シャルウィーダンス?」とか言い出しそうなスタンドデザインが非常にベネ。
めっちゃかっこいいです。足跡を地雷に、という能力もウィットに富んでて良いと思いました。
真剣な命の取り合いにゲーム性が加わって、丁度いい塩梅に仕上がったと自負しています。
No.137『God save the queen(ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン)』 登場エピソード:02
本体:帽子が赤い以外黒づくめの中年男性/赤帽子 考案者:ID:/UeNt/FV0 絵:ID:T/IUp+bu0
デザインが決め手となって採用が決まったスタンド。本体がすごくカッコイイです。渋すぎる。病院にこんなのいたら即日退院だよ。
こんなにキマってるのに能力は「くっつける」・・・なんだか可愛らしいですよね。ギャップ萌え。
No.105『トリック・オン・トニック』 登場エピソード:02
本体:長い白髪の少女/白髪女 考案者:ID:0ZmABXEM0 絵:ID:CUKPuiso0
「G・S・T・Q」のパートナーとして使用したスタンド。動けなくなった敵に対してどんな攻撃が最も有効で残虐なんだろう?
ってことで「遠くから矢で射抜くのが最もエグイ!」という結論に達し、採用の運びとなりました。
でもこんな殺し方する予定なかったんだけどなあ。この辺りからだんだんと僕は頭がおかしくなっていったんだと思います。
No.35『GLASS SKIN』 登場エピソード:03
本体:雪女っぽい感じ/雪女 考案者:ID:2ZTDpIkFO 絵:ID:GuycJ4Tj0
敵をガラスにしてしまう。美しくも残酷な、その奇抜な能力にとにかく惚れ込みました。
デザインも能力も本体の設定も、まるで童話のような幼い意地悪さが滲み出ていて、よく練られた案だなと感じました。
No.94『ネイキッド・シティ』 登場エピソード:03
本体:日焼けした半裸の男/日焼け 考案者:ID:EYd3z0UW0 絵:ID:CUKPuiso0
『GLASS SKIN』のパートナーとして登場。味方のガラス化の攻撃を受けてもなんとかなるスタンドを選びました。
お肌すべすべそうですね。
No.130『スリーピング・フォレスト』 登場エピソード:04
本体:薬売り/クスリ売り 考案者:ID:4O7UdUfH0 絵:ID:Pr8JspFI0
これは弁解しようがありませんね。完全に僕の心の闇が文章として残ってしまった回で、このスタンドはその被害者です。
かなり好きなスタンドなんだけどなー。悪い癖だ・・・ほんとに
採用の決め手は能力。「周りを眠らせる」なんて、幻想的で優しい能力ではございませんか。保父さんになるべきです。
374
:
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 18:41:46 ID:???
―その他 スタンド使い、サブキャラクターたち―
No.73『ホテル・ペイパー』 登場エピソード:09−10
本体:ミシェル・ブランチ 考案者:ID:AS9AXiNx0(俺)絵:ID:JAlo42DyO
僕が考えたスタンド案。かなり難解でめんどくさいリクエストだったにも関わらず、イラスト化に着手してくださった
絵師さんにはとても感謝しています。ゼブラ・ヘッドを担当した方と同一ですよね?運命を感じました。
No.727『モノブライト』 登場エピソード:11
本体:目のしたに隈が〜/神田 愛莉 考案者:ID:xOTevAhwO 絵:ID:MTaDEmJk、eLvRNqK8O
「またやりやがった!」「殺さないって言ったのに!」「S・フォレストより酷い!」と大反響(?)だった案。
よく考えてみるとこのSSの女性陣は全滅してますね。決して女性嫌いだとかそういうのではありません。
No.678『アークティック・モンキーズ:ハムバグ』 登場エピソード:11
本体:喫煙家の青年/城嶋 丈二 考案者:◆WQ57cCksF6 絵:ID:WUaaQNKw0、HoYLhqaU
最終話で使用したスーパーチートスタンド。とことんメタっぽい能力にしよう!と思っていたらこんな感じに。
能力を伏せたままという反則スレスレの投下でしたが、心優しき二人の絵師さんに描いていただけました。
本当に感謝してます、ありがとうございました。
No. 『ロン』 登場エピソード:11
本体:若い学者/先生/柏 龍太郎 考案者:ID:◆WQ57cCksF6
最終話で使用したスーパークズスタンド。これはイラスト化はおろか案すら投稿してないので、ここに書くべきか
微妙ですが、一応。ステータスはオールE、特殊能力なし、本体の言う事を全く聞かない。という設定になってます。
No. 『オクトパシー・007』 登場エピソード:11
本体:『組織』工作員 考案者:ID:◆WQ57cCksF6
最終話で使用したスーパー爆破スタンド。これも僕が即興で考えましたシリーズなのでイラスト、設定共になし。
スタンド名はそのとき見てた映画のタイトルから取っています。
375
:
◆WQ57cCksF6
:2009/11/14(土) 18:47:27 ID:???
お気に入りスタンドは味方なら『リトル・ミス・サンシャイン』
敵なら『マーラ・ザ・ビックボス』、『ファクト・アンド・フィクション』、『ワンステップフォワード』
ですね。
めちゃくちゃな使い方にも関わらず暖かく見守ってくださった考案者、絵師さん方には感謝しています。
やることも全部済んだのでしばらくは読者側に移行しようと思います。
ありがとうございました。
376
:
名無しのスタンド使い
:2009/11/14(土) 19:33:44 ID:???
感想乙!
案を考える参考になるなぁ
377
:
名無しのスタンド使い
:2009/11/14(土) 22:54:08 ID:jMQZRSYg
乙!すげえ参考になる
同じ作者としてこれをやれるように頑張りたい
378
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/26(水) 00:05:39 ID:???0
ムヒー
379
:
名無しのスタンド使い
:2010/06/04(金) 23:46:58 ID:???0
広告みたいなので上がってたからついでに読み返すか!
380
:
名無しのスタンド使い
:2010/06/25(金) 09:48:46 ID:???O
最近全部読んだけど…なんていうかすげえ。
希望とかそういうものを感じさせないよう、全編を通してダークな作風にしているのがすごい。
「結局、人間最期はひとりぼっち」と絶望を味わいながら死んだなゆたんのシーンは鳥肌が立った。
おそらくこのSSで最も暗く、歪んだシーンだと思う。
まあ何が言いたいかと言うと、ただ単純に面白かった!乙!
381
:
名無しのスタンド使い
:2011/09/19(月) 00:45:52 ID:QPq9thsoO
久々に読み返したらやっぱ面白いな
なゆたん可愛いな
382
:
名無しのスタンド使い
:2012/01/14(土) 13:22:39 ID:omJ7PCXc0
あけおめなゆたん
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