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EP7 あきら×つくし
1
:
名無しさん
:2011/08/13(土) 17:44:57
193 :1:2007/08/01(水) 03:26:47 ID:lOE/RQ5q
あきら視点で切ない感じを書いて見ました。
エロくはないですが、箸やすめにどうぞ。
昼下がりの英徳学園の中庭。
白いTシャツに黒いブルマ姿の女子生徒が駆け抜けていく。
「ぎゃっ!!!」
女子生徒は男の足に躓いてその場に倒れこむ。
「いったぁ〜」
「ってぇ〜な……、ん?牧野?」
「あれ?美作さん?」
「おまえ、何してんの?」
「え?これから体育の授業があって…。日直の仕事して着替えてたら遅刻しそうで」
「血、出てんぞ?」
つくしの肘からは転んで擦りむいたための血が出ていた。
「もうっ!こんなところで寝転んでるから躓いちゃったじゃないのよ!!」
ぎゃんぎゃんと文句を言うつくしの手を引いて、あきらは校舎へと向かう。
「ちょっ、ちょっと!!あたし、授業があるんだからっ!離してよ」
「おまえさ、一応、女なんだから体に傷が残ったら大変だろ」
「大丈夫だよ、このくらい。唾でもつけておけば治るって」
「はぁ…。俺の繊細な神経ではそんなことはありえねぇっつーの」
あきらはつくしの手を離さず、保健室に入る。
「あれ?麻耶さん、いないんだ」
「麻耶さん?」
「ん?あ、ここの校医」
「……守備範囲、広いのね」
「別にヤッてはいねーって」
そう爽やかに返すあきらに、つくしはため息が出る。
2
:
名無しさん
:2011/08/13(土) 17:46:16
194 :2:2007/08/01(水) 03:27:27 ID:lOE/RQ5q
「確か、ここら辺に……」
あきらは戸棚の中から治療セットを出してきて、つくしにベッドに座るよう促す。
「ほら、傷口見せろ」
手馴れた風に治療を施すあきら。
丁寧にガーゼを当てて包帯を巻く。
「美作さんって、ほんと器用だよね」
「ああ。うちにはやんちゃなお姫様たちがいるからな」
「ありがと」
ニコッと微笑むつくし。
改めてつくしの姿を見たあきらの心臓は、どきりと高鳴る。
ブルマの裾から露になった太もも。
ピッタリと体に張り付いたブルマは、その細い腰の形をそのまま見せている。
一瞬、自分の顔が赤くなるのを感じるあきら。
「どうしたの?美作さん?」
自分の顔を覗き込むつくしの顔が近くなる。
「あ?あ…別に……」
あきらの中で、ちょっとしたいたずら心が芽生えた。
3
:
名無しさん
:2011/08/13(土) 17:47:10
195 :3:2007/08/01(水) 03:28:09 ID:lOE/RQ5q
「お礼は、ちゃんとしなきゃだよな?」
「え?」
つくしの顎に右手を添えたあきらは、そのまま潤んだ唇に自身のそれを重ねた。
離れようとするつくしの後頭部を左手で押さえ込み、その口付けは深くなっていく。
つくしの体が震えているのを感じたあきらは、そっと唇を離す。
「……んっふぅ……」
「ごちそうーさま」
「なっ何すんのよ!!」
「お礼をいただいただけ」
「お礼って……」
「ほんとはこんだけじゃ足んねーんだけど?」
「はぁ〜〜??」
「俺じゃなかったら、こんだけで済まねーぞ」
「もうっ!訳わかんない!!」
これでも精一杯ブレーキをかけたつもりのあきら。
「おまえさ、これからは体育の授業は休め」
「授業を休めるわけないじゃない。アンタたちと違って、こっちはなけなしの金で学校に通ってるのよっ!」
「ばぁ〜か。おまえ、ほんとわかってねーのな」
「何を?」
「おまえのそのカッコ。十分、男、誘ってんだぞ」
「だって…、学校で決められてるんだから仕方ないじゃない……」
「ま、司だったら、今ソッコーでおまえの処女は失われてるな」
「えっ!?」
「なんなら、どうなるか教えてやろうか?」
「なっ……」
4
:
名無しさん
:2011/08/13(土) 17:47:50
196 :4:2007/08/01(水) 03:28:54 ID:lOE/RQ5q
真っ赤になりながら自分の体を抱き締めるつくし。
そんな姿もあきらをそそる。
でも……。
それでもあきらは何とかブレーキをかける。
「おまえさ、もうちょっと自分が女だってこと、自覚しろよ」
「言われなくったって、あたしは女ですって……」
「だったらそのカッコがどんだけ男をそそるのかってのも知っとけ」
自分の体を抱き締めながら俯くつくしを、そっとあきらは抱き締める。
「俺、このままおまえのこと、抱きてーって思ってるんだぜ?」
「だっだっ………」
ほんと、隙だらけの女だ…。
あきらは苦笑しながらつくしの首筋に唇を這わせた。
「やっ…やめて……」
あきらはチュッとつくしの額に唇を落とす。
「俺でよかったな、お姫様♪」
「なっ、何なのよっ!!」
「今日はもう着替えて帰れ」
「……うっん……」
着替えたつくしを校門から見送ったあきらは思う。
―――――俺はやっぱり臆病者だ……
明日からは、また親友の恋人って見ることにしよう。
今夜だけは…。
甘い感触を思い出しながら眠りについてもいいよな?
あきらはその後姿を見ながら思った。
FIN
5
:
名無しさん
:2011/09/07(水) 23:32:54
このお話のあきら。
原作っぽくて好きだ。
6
:
名無しさん
:2015/04/02(木) 15:50:19
つくしがそんなにモテる理由がよくわからん。
司曰く「トリガラみたいな体」なんだよね?
7
:
名無しさん
:2015/11/09(月) 14:23:47
あきらだなぁ。
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