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自宅警備員のやる夫が鉄道会社に入って運転士を目指すようです
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ドイツの肝試し
日本で、肝試しや怪談の季節と言えば夏である。ムシムシと過ごし辛い日本の夏の夜には、肝の冷える話が昔から親しまれてきた。
昔は、噺家たちも得意の怪談を1つ2つ持っていたという。
さて、ドイツでは肝試しといえば冬に行うのが相場のようだ。
そして、その楽しみ方も、日本とは随分違う。
何でも、かの国の肝試しは、近隣住民総出で行うのが通例だというのである。
老若男女が連れ立って楽しむ肝試し。なんとなくこちらの方が楽しそうにも思えるものだ。
さて、そんな肝試しの時期を前にして、ある男性が他所からドイツの片田舎に引っ越してきた。
彼は、そもそも村人とは、まだほとんど話したことがなかったため、肝試しにも誘われることはなかった。
少々寂しい思いもしたが仕方ない。来年以降に期待することにして、男性は森の中に消えていく村人たちを見送ることにした。
ところが、幾ら時間が経っても誰も帰ってこない。もうとっくに数時間は経過し、空は白みだしだというのに、村人たちは戻ってこなかった。
翌日も、その翌日も、村には男性ただ1人のままだった。
いい加減不安になった頃、森の中からたった数名だけが戻ってくるのが見えた。
男性は彼らに近づこうしたが、どうもおかしい。
一応村人の顔と名前は覚えていたはずなのだが、森から帰ってきた数名はいずれも見たことも無い連中だったのだ。
結局、彼らはそのまま村に居座り続け、当たり前のように生活していたという。
男性も仕方なく、今でも彼らと共存しているということだ。
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