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【終末の】やる夫が最期の７日間を過ごすようです【過ごし方】- 1 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 12:52:46 ID:p4yC6Zvs
- やる夫が最期の七日間を生きるようです プロローグ＋第１話
○月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
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／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼）) (（●）)ﾟo ヽ ⌒ﾟo ＼ ⌒ﾟo ＼） （●） ＼_人__）⌒:::: ＼_人__）⌒::: ＼
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＼ ｀⌒´ ／ ｀⌒´ ／ ｀ ⌒´ ／ ｀ ⌒´ ／｀ー ' ＿＿／ `ー'´ ／`ーlj′ ／
・原作は「終末の過ごし方 -The world is drawing to an W/end-」（アボガドパワーズ, 1999年）です
・エロシーンは、直接的な表現はありません
・序盤は原作忠実に近いですが、後半はかなりオリジナルな展開もあります
・ですので、原作の雰囲気と終わりに思い入れがある人は水曜日までにしていただければと
・雰囲気を尊重して、ギャグは一応控えめです
・が、時々おかしなものが流れ出るかもしれません
・三点リードがやたら多いです
・やる夫はややヒネています
・全６話構成となっています
- 2 ：名無しのやる夫だお：2010/10/03(日) 12:53:46 ID:p4yC6Zvs
- 国家非常事態宣言が発令されてから７週間が過ぎた。
「日本」を保存するために東京・大阪・名古屋にそれぞれ臨時政府が立てられたが、
どうせどれもムダだろうというのが大方の予想だ。
世界の主な政府、研究機関、学者たちがここまで意見を一致させた事はない。
・
・
・
○私立緑山校・廊下
誰もいない廊下。
教室の多くも、カラッポ。かぶって教師の授業の声が
薄く聞こえる。
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ヽ ヽ／
>__ノ;:::......
- 3 ：名無しのやる夫だお：2010/10/03(日) 12:54:51 ID:p4yC6Zvs
- ○同・3年A組教室
気だるげな光が差し込む午前の教室。
年老いた教師（柴崎）が国語の授業をしている。
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| （__ﾉ､_）
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ヽ ヽ／
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教室には１２〜３人ほどの生徒。各々本を読んだり小声で話をしたり
思い思いに過ごしている。
授業を聞いているものは、あまりいない。時が止まったような、空間。
- 4 ：名無しのやる夫だお：2010/10/03(日) 12:55:57 ID:p4yC6Zvs
- ふと、教室の前列を見る
そこには長い髪の清楚な少女、琴吹紬がいる。
紬は真摯に、授業を聞いている。
´￣￣ ､
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/ / l ヽ ヽ
′/ ﾊ ﾊ 丶 ﾊ
l ′ / l ハ ヽ '
| /<;;> |<;;;>､ ヽ !
l l / zzﾐ ヽ | zzミ l l !
|l V〈 {ｲﾘ ｀ {ｲﾘ 〉l l│
ハ ﾊ ~ , ~ ! l'│
/ ', ﾊ ﾉ ! ヽ
ﾉ＿ | l＞､ ´ ィ ! ! ヽ
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- 5 ：つけ忘れた… ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 12:57:22 ID:p4yC6Zvs
- 何となく溜め息。
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雲ひとつ浮かんでいない、薄い水色の空。
秋を思い起こさせる、寒い空。
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スクロールダウンして、やがて学校前の坂道を歩いていく
幼い女の子の背が見えてくる。
- 6 ：名無しのやる夫だお：2010/10/03(日) 12:57:35 ID:05VzBLq6
- ほう期待
- 7 ：名無しのやる夫だお：2010/10/03(日) 12:58:49 ID:p4yC6Zvs
- 何処へ行くのか。
服だけが赤く、何故か物悲しい。
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- 8 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 12:59:45 ID:p4yC6Zvs
- ○私立緑山校・屋上
地上を見下ろすように屋上のフェンス横に佇む少女。
――蘇芳・パヴリチェンコ。
':′.:. .::..{ .:.:.. l .:.:}..: , ', 、
i:{ :.:{ .:l:.{ ..:.:ﾊ.:..: |...:.:/:ﾘ.:}:..:. } , ::、
. j:{ :.:.', .:l: ', ..:./ ､}:.. /| .:/_/从_.:/| .: .:i:. ::、
ﾉ八 :.:..ヽ.:l:ハ, .:.| |: / jノ}厶⊥.｣_│ ...:.. .:i:.:.. ＼
. ｲ .:.ヽ.:..ぃ」イ_＼| ﾚ′ '´ﾄ'ﾟし':, }`| : .:.:} .:.:i:.:..,.:.ﾄ､.:、
l :.:..＼｣ｨfて_), ゞ:::::ﾉ ﾉ ﾘ .:: :..:ﾘ ..:..:.:i:.:...',ﾘ ｀
| .: :.:..:.lﾊ弋:::::j ¨´ / / ..:../..:..:.,'.:j:..:..:.}
| .:. :..:.., ` ¨´ j ／ｲ ..:..:/ .:..:/..:ハ:../
| :ﾊ :.:..ﾊ 丶 ／ / ..:..／..:.／..:/ }/
|/ ', :.:..:..::、 ＿ ／.:.:イ:.:.／/ .:人
ﾉ , .:..|',.:..|ｌ..:.._ ´ ／ ﾉ／∨／..:..:〉
＼| ', .:..ﾉ:从ト ._ _, ' ／ /＼..:..:.ヽ
j／ ﾘ ｀TI｢ .／ / : : : ﾄ､..:.〉
ノ｣L ／-─-､ / : : : : | : :`''ｰ- .._
／/ -〔］ｰ /./ : : : : : | : : : : : : : :/￣｀ヽ
／／{ 人 /./ :＼-─┘: : : : : : :/ : : : : : ,
__／: : ＞ ヽ／/| ｀Y´ / : : : :＼: : : : : : : : :/ : : : : : : |
/: : : : : { : : : :〈 / | / ./ : : : : : : / : : : : : : :/ : : : : : : : |
その少し寂しげな表情が、ふと右へと動く。
- 9 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:00:16 ID:p4yC6Zvs
- 1年の北条沙都子が無邪気な笑顔で、蘇芳を見上げている。
この状況が信じられなくなりそうな、幼さの残る安心しきった笑み。
つられて、わずかばかり微笑む蘇芳。
｀丶、- _.. ＝＝= ._
＞─-- ＝二 - ､.｀ 丶、
, ＜- ´ ｀丶＼::｀ヽ、＼、
／´ , - , - ｀丶:＼ ヽ、
／ ／ / /／ ／／ i l ﾊ:::ヽ ヽ
/ ／ / //_ / // l| l l l }:::::'､ ',
l /ィ ,/ / / 7ﾄ// / ! }l } } l::::::l l
l〃l | ﾊ l!〃7≠ｲ / ,ｲ_ | l l i |::::::l l
{{ l l､ﾄ、 ﾄ{ ｲ-ﾑﾍ ,ｲ /ム ７ﾄ j l j,'::::::} {
V 爪ヽ{ 弋ソ |' |〃,ィ＝ヾ! .ｲ' 〃::::/ | ∨
/ﾊ i ﾄj〝 , ,戈'::::::Yｲ/ /.:::::/l l l.V
´ ﾊVﾄ､ ,､ `弋≠/ / ム:／ l| l l {
, ／ /∧ {` ヽ､ 〝 ＿_ノィ_ノﾉ / /l l ＼
/r ´ //:/ ヽ ー ′ ￣,∠二 ｲ , ｲ / 〃
l l / l::/ ７i ── - 三彡ｲ∠ィ ／ '´ ′
l { l::{ ∧ _＞ ＼
l ﾍ l::'、 ∧ ＼ __ , ´ ﾊ丶、
ﾍ ﾍヽ', , ＼ -／ ヽ ｀ヽ、
「今日は、お星さまがよくみえそうですわね」
「うん」
- 10 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:00:46 ID:p4yC6Zvs
- ○同・グラウンド
外周、競技トラックの周辺に散らばった水色のスターターのセットの袋や
小さなピックハンマー、留め金。タイムを記入する小さなノート。
そこで、伊波まひるがしゃがみこんでクツ紐を結びなおしている。
なんとなく空を見上げる彼女。
微かな呟き声。
しかしその声は、空に呑まれた。
/: : / : : : : : : /: : : : : : : : : :ｉ: : : :|: : : : : : : : : : :zﾍ☆│
': i: : : : : : : : ;ｲ:|: : : : : : : : : :|: : : :| : : : : : : : : : : ﾚV:_:八
. l: :| : : :│ : :/ ｉ |: : : : : : : : : :|: : : :| : : : : : : : : : : |／/: : :＼
. |: :|: : : :.|: : : ｉ |: : : : : : : : : :|'; : : ﾄ､: : : :│: : : : |: 人 : : : :_＞
|.:,'|.: : :/|: :.:| :iハ : : : |: : : : :ハ : :| ∧ : : j : : : :〃⌒Y´￣
j/ | : : :│:-|--─ﾍ: : :j: : : :/`ｰ＼|─:|:.:./|: : : :/ イ) 八
/ :| : : :∧: :| ,.-ｯ=ミV∧ : / ｨｧ=ｯ‐ミ/ :|: : :/ リ /: : ＼
: : /:い､|《.弋うリ ∨ 弋うリ 》 :|: :/ ノ ｲ: :厂￣
∨ |: ∧ ー ー |:/ _／} ∨＼ _
∨ ﾊ , / / } lﾘ ／:i＼
／ ∧ / / /:i:i:i:i:i:i:i>、
／ |:i人 ／ / / /:i:i:i:i:i:i:/ ＼
/ |:i:i:i介 ─- ´ / /:i:i:i:i:i:i:/ ∧
∧ |:i:i:i:i:i:| ｛＞ __ ＜ ／ ／ /:i:i:i:i:i:i:/ /
｛ |:i:i:i:i:i:| ＼::::::::::＼ ｝／ ／ /:i:i:i:i:i:i:/ /
「疾走る……か」
- 11 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:01:16 ID:p4yC6Zvs
- ○同・グラウンド脇
グラウンドから校舎へと向かう途中の大きな木の前に座り、
練習に励む千絵子を見ながらパンを頬張っている男――松原やらない夫。
口元にはいつもの、のんびりとひねくれた笑み。
／￣￣＼ |::::::
／ ヽ_ .＼|::::::
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（__人__） | |::::::
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ヽ ノ |::::::
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＿＿＿i /⌒＼./ /∧ ∧し' |::::::
「よく走るねえ、彼女」
- 12 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:01:46 ID:p4yC6Zvs
- ○同・保健室
保健室であるにもかかわらず咥え煙草をした保険医、
葛城ミサトが外来の老人の診察をしている。
少し煙たそうな老人。
おかまいなしにマイペースのミサト。
,. -───-- ､
／ ＼
,.ィ" ,.- `ー-､ ヽ
/ ノ ｀、 ヽ ,.ヽ
/' r:､ﾐヾ , ,! , ,! ノ ! l
,' ; ﾄ､.l"´ iﾉ'-‐サｻ'"ﾐ rく ',
_＿ V| ゞ､-一_､ '´ﾋi}` ﾘ{､.〉 ',
,ｲy /｀7ｰrー､ﾄ､ミ '´ﾋj ,-ﾟ′ ',
／ l_/ ／／＝ぅ＝==ｭ ﾉ r‐-､_;_ ',
/ ,.し'´ｰ'´／´ゞ￣｀ｰゝ、 ` く"ﾌ | l:｀:.ｰ､ヽ、 ',
, ′､ ノ |i ＞ 、｀ / ,!: . : . :.Y〉 ',
／ `,.-‐ ''´ __ |i._＿ _j^il: 厂//: . : . :.／ ; ',
. ／ ／ ／/ 7７^i／´ノ lﾚ',､_二ュ:イ´r'"ニ=ヽ '､
. ／ .,ｲヘ／｀ヽ一:'. : l ,r',r','.:/ ,! ,:'"〃: . : ;／,r'／ . :. ヾi. ＼
,.ｨ‐/ .ﾊ: . : ヽ:､. : ＼: . l,リィ／ ,!/ ,ｲi : . ;Y ／ . : . :. :. :| ｀ヽ
〈く: :/ ./. :.〉: . : ｀:ー: ／: ,':/ ,r-'"Z !i: .r-､:／ .: . : .,. :'.: .: ﾄヽ ､}
ヽ:＼.._ ／. :イ: . : . : . : . : .ｉ. : ,':/…-ｽ_,ｨ-┘!i: .ヾ;;;!: .,:-一:'. r-,､.: .:l ヽ＼ ヽ
ゝ: . :｀ ´. : . ｿ: . : . : . : . : . ,!:.,'.:/:. i;. 〃:.:.:.,!i_:.-‐'". :,.' | レﾍ.:.l、 ﾞi ヾ j
｀ー--一'"ー---───/:,':./::::.. i; 〃: . : l´ : .: . ,:' :ｰ''´.: :,! i, ﾘ ﾘ
「ハイッ！ ＯＫおじいちゃん、ただのカゼよ。
風邪ひくのもこれが最期だからさ、そう思うとお名残惜しいでしょ。
少年！ コデイン……と、適当なカゼ薬、１２錠ね！」
- 13 ：名無しのやる夫だお：2010/10/03(日) 13:02:02 ID:3QuPs136
- マジか
懐かしいなぁ
期待
- 14 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:02:16 ID:p4yC6Zvs
- 薬剤が多量に入ったダンボールを抱えた碇シンジが
ヨタヨタと保険準備室から出てくる。
__ヽ_ｉ＿__
....:´.::::::::::::::::::::::::....
／ｉ／!ｨ::::::::::::::::::::::::::ﾄ:｀
. /.:::7／!/.::::ﾉﾊ!::::::ﾊ ヽﾊ::::ヽ
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ!｀:::::::::::!
イ:::::::::::::::::::::/!::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::!
/:::::::::::,i::/:::/ i::ﾊﾉ＼::ヽ:::ﾊ:::::::::::::!
. ｉﾊﾊ::::::iｊ,' !,' ﾘ ､___ヽﾊﾉ ﾘヽ:::/
ヽﾊﾘ', ‐ﾆﾐ ヽ ｀ィ≠､ !:/-.
ｉ } 〈 ﾋ::j ﾋ:::ｿ ﾘﾋ ,'
ヽﾞ､ , ,__ノ
' . ｀＿ /
＼ `ｰ‐' ／ﾘ
＞,.. __.. イ ﾄ､_
. / | : : :ﾄﾉ ヽ
ノ ,ﾉ . : :/ ﾄ､
. - '／ ﾘ ／ | ｀ ､
,..-≠ ／ ,ｲ! /ｰ - | ｒ‐-､ j ｀ 、
. ∧ 'ｰ‐ｧ' 〉 |ヽ,＿__.ｊ/ ＼ﾄ､ ＿ ＼
. / ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣／| ヽ
「それよりセンセー、いいかげん”少年”はヤメてくださいよ」
- 15 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:02:46 ID:p4yC6Zvs
- ○同・図書室
静寂に包まれた図書室。
白っぽいような独特の微かにカビ臭い空気の中、本を開く少女。
――敷島やらない子。
あまり、本にも集中出来ていない様子で、時々、チラチラと時計を見上げる。
小さく呟いて本をぱたりと閉じ、席を立つ。
誰もいなくなった図書館の、空気が微かに揺れた。
_ _,..‐.....-......､..._ vr 、
/:.:.:｀ヽ、,／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
. ハ.::.:.:.l／:.:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:.:.､
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/:.:.:./ :::.:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ:/--ヽ:.ﾊ:l:.:l:ト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'"|:/_,ｭ、_i ,'lｿ:.:l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f´弋厂==ヽ､:lﾚヽ|
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l ,ヾ===" /:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l ∧:l
（ l:.:.,'/l |ヽ:.:.lヘ.:.:| ´/| ｿ
/:.八／ ´ ＼ヽ ヽﾄ､r┬ - i:.i ＿_
. ,∠.......｀ヽ, ＼ 〈ﾐ'ヽ.| ／ヽ三｀丶､./ヽ,
/"¨_""''＼、 ヽ_,, ﾕ.!! ／ ／ ｀丶_{_／
ｲ／::::::｀:ヽ.、＼､_ _／:=ヽl.lヘ＼ ／ ／ ／／
< .／ ／／
「……ふん」
- 16 ：名無しのやる夫だお：2010/10/03(日) 13:03:00 ID:5BYvF7PQ
- 懐かしいｗ
- 17 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:03:16 ID:p4yC6Zvs
- ○街中心部
心なしか荒廃した光景。街並み。
その理由の大部分は、往来を行く人影と車の少なさだ。
| | | 同 | | l l| |'´
| | | 凶 .ｲ同］l l| |
| | |｜| . イ! | 凶］'´| |
| | |｜| _ .. ＜ l 川↓| | | |
| | |｜| _ .... -┬ i T^｢| l ! l_j..L!イ＾ | | | |
| r ┤ |''ｈ|'ＴＴ＾「 |｜| | ｌ_|_..⊥-┴Ｔ＾ | | | | | |
| | i | |止|⊥ｰ┼ '^「ﾞ | ｜ | | | | | |
| | l | |｜| | ｜ | ｜ | | | | | | |
| L._| （X）|｜| | ｜ | ｜ | | | | | | |
|l文l|￣| .:|| :|｜| | ｜ | ｜ | | | r‐┐ |┐｜
| | | .:|| :Ｌ|｜_| ｜ | ｜ ｜ | | L. ｣ |｜｜
| | | .:|| :|..|｜:. ￣ :¬┴- ..._l._ | | | | | |┘｜
| | | .:|| :|''|｜､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `ｰＬ_ | | r‐┐ |＿,.|
| | | ,.||'ﾞ .:Ｌｌ:} } :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾞ Ｌ.._ | L. ｣ | l ｌ |
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路上に脈絡もなく落ちている、女物のコートやボロボロの絵本、
ベコベコにへこんだブリキのコップ。
そして、そこここに見られる、略奪の跡残る軒先。
- 18 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:03:45 ID:p4yC6Zvs
- たくさんのビルがみえる。
__＿＿＿_
\ ,__| |=i=i=i=i=|
_i'vk_ _i^i三i rIi＾i:::| |=i=i=i=i=|
|ｰi|:lll|l |三l三| |iil :liii| |=i=i=i=i=|
|iiiI|:lll|| _|三l三|__ |iil :liii| |=i=i=i=i=|
_|iiiI|:lll|l ｡ |三:|三::|::|__. |iil :liii| |::,==､===.､
|￣|￣ |:┐ | |三:|三::|::l::_l＿＿l__ :liii| | |≡:|≡≡|
|==| ==|ﾛl li, ,..､----:､ ,..､┴‐‐:､I:::| |三l l三|:::|Iiii| | |≡:|≡≡|
|==| ==|ﾛl ＿hi!. ┌: |=| ==== |i===i|| ==== |￣| |三l l三|:::|Iiii| | |≡:|≡≡|＿＿
＿l~| l |ﾛl⌒l：：：lー┴ｪ|=| ==== |ー一!!I==== |iHi| |三l l三|:::|lHl二二l＿,.-'⌒i：：：
r‐ｪ l┌┬|￣￣|￣|. r‐─ﾞrｪ::| ==== |:l:l:l:l:l|| ==== |iHi| __,.-'￣|￣l┴‐‐┴┐ ＿r==k
_,ｪ‐┐ r＝r‐､ r‐‐r‐‐:|lllllllll:|::|￣￣l_,i^lHl_:l:l|_へ^丶 r‐‐‐:ｪ：：：I|：：| i i i i i i |/ /::::::::|
::┴─┐___ ＿l＾i,__i__.三:|lllllllll:|::| ｺｺｺ|ｪｪ|ｪｪ|「llllL |：：| i三iiiiiil I：：I|：：| i i i .:r──┐::::::::|
= = =I｜：：l |：．|：：| lﾆlニニlii.ｺｺｺ|ｪｪ|ｪ┌─┬┐ <二二il二>＿＿lr─┘ : ｜::::::::|
ヒトという主を失ったその蟻塚は、まるで巨大な墓石のように
周囲を睥睨している。
その墓標の谷間を歩く、赤い服の幼い女の子。
- 19 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:04:15 ID:p4yC6Zvs
- ――次の週末に人類は滅亡だ。
[二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二]
||. .. . .. ... .. .. . ...+ ... .: . .｡. ... ﾟ *..:: : :.. .. .:::::........ ::::::::::.... .... ..+ :.:::.. ::. .::. .. . ||
||. .:: ::. ,. - ､ ..:. :.. ――終末の .. .. . . ... ... .. .. .. .. .. ... .. .. . ...+ ... . ||
|| . .. . { ..:: } .... .. . . ... ... .. .. .. The world is drawing to an W/end.. ....::::::::::....... . ||
|| .. . ....` ‐ 'ﾞ ... . ... ... +. ... .. ...::..: : .. :.. . ... 過ごし方―― ::...ﾟ..:.: :: ..::... ||
||:::....:: ::::........ . .::::::... .... ..:::::::....::::::....ﾟ.. . .::::::... ....::::::::::....... ........ ......... .... ... ....... ..... .||
|| ..:: . .. . .. .. .ﾟ... .. . . . .. . . ... .. .. .. ..｡ . . .. . . .... ... .. .. . ...+ .. ... ... .. .. .. .. ||
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[ニ二二二二二二二二二 | :::::::::::::: |ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ]
| :::::::::: |
【やる夫が最期の七日間を過ごすようです】
- 20 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:04:45 ID:p4yC6Zvs
-
.
- 21 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:05:15 ID:p4yC6Zvs
- ―――月曜日 ＭＯＮＤＡＹ
・
・
・
○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「――JAM! JAM!
今日もＫＡＷＬな時をキミに４Ｕ！！ 西新宿のボンバーヘッド、
Ｄ．Ｊ．ＷＡＬＫの『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』の時間だ！」
「ま、時間だっても一日中しゃべってるんだけどな！
どうせスポンサーもいないしボチボチ始めようぜ！
週末まではオマエと一緒だ！」
「Hey JAM!! ――Check it out!!」
- 22 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:05:45 ID:p4yC6Zvs
- ○私立緑山校・３年Ａ組
┏─────┓ . . ..::::::::::| || .／
│≡≡≡≡≡│ . . ...:::::::| ||／ ||
┗─────┛ . . . .:::| || || | .
(◎) . ..:::| ||／ || .! : :
ヽ|ノ . .::| || || | : :
＿＿（__）＿＿＿＿＿＿＿__| || || ｜ : :
＼| || ／ || ,i : :
￣||￣￣||￣￣||￣￣||￣￣||. ＼. ／／ ,|i〕 | : :
==||====||=〔￣￣￣〕||====|| ＼. || ,| :: ::
＼||＿_＼￣￣￣￣￣￣＼,||. ＼ || i :: :::
＼ ||＼＿＿＿＿＿＿＼ ＼,|| | ::: .:::
￣||. ||＼|| :=: ||￣ ＼ | ::: ::::
￣||: || ||￣￣￣￣￣|| ＼ ノ .:::: :::::
|| || ||.. ＼ ﾞ^ヽ, .:::::::
〔￣￣￣〕. ＼ ｀〜､
￣￣＼ ＼￣￣￣￣￣￣＼.. ＼
＼. ||＼＿＿＿＿＿＿＼ . ＼
￣￣￣||~ ||＼|| :=: ||￣. ＼
￣￣￣|| || ||￣￣￣￣￣|| ＼
||. || ||
「……る夫くん」
- 23 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:06:15 ID:p4yC6Zvs
- -‐…‐-
,. ´ ｀ ､
／ ｀ ＼
/ / l ヽ ヽ
/ /' | ’
. ′ ′, ri | ! ',
| | | /ハ ヽ. |! | i
| | |. ｌ {<彡ヽ ﾄ､. !ﾐ､ | }
. | | 从ｘぅｫ ＼｛ ヽ} ヽ ﾊ!
} ! 八 〃んﾊ ｨ笊ﾐ }. //
八 :| .:ヽ{ 弋;:ｿ ら::;ｿ从/ｲ/
/ .: :| ,. '冫）､::.::.:. , ｀¨ {: : ′ 「やる夫くん」
. / ｲ . : : Y / / ,ﾉ, 、 .::.:. ﾊ ,′
/〃} . : : : :{ '' ′ﾚ ′ ｀ ´ ノ: ;:l
. / .ｘ -─‐≦t 〈': ､ . :＜」:: { |
〃 /:::::‐-ミ::::::: ヽ ∨ ｀ チ }:::: ､:|:: ト..､
｛{ {:::::::::::::::::ヽ::::rx} } /⌒ ､|::::::::}|.: |:::::: }
. ｌしﾍ::::::::::::::::::::::::|:::::｀::=-..ミ､.八 ヽ:::::八 |:::'::::|
ル }､:::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::: 〉|! ) ）::＼:ﾄ |/ :: |
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （―） ＼
| （__人__） | 「んあ？」
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
- 24 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:06:45 ID:p4yC6Zvs
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「なんだお？」
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
＿＿
´ ｀ 、
／ ヽ ＼
′ / ｜ l ヽ ヽ
/ l / | l | | ｌ lハ
l ′ / |、 l l 、 ! | |
ｉ ｌ l ィ≠ﾐ. l ヽ |ハ＼ ｜/
| | | /, 二∨ }ﾉ ⊥_ ヽ |/ｌ l
| | l 〃iｘｲ} {_ﾉハ jﾉ ｌ |
| | l { ﾋZﾘ ﾋZﾘ } ! |
| | l l ｀¨´ , ｀¨´ i ｌ | 「やる夫くん、今日も学校に来てるから……」
| | 八 "" "" /| | |
′ {＼ ｀ ´ ／l | | |
/ 八 ∨ ト __ ィ'´ | | |
. / / ヽ ∨＼ ハ、 ｜ ｌ |
/ / ＿ ） ∨ >ｧｔく | ヽ/ 〃 |
ノ '" （ ∨ /仆ヾ l / /(ー‐ト、
i ＼{ ∨ | | }｝/ / ） ｜
| ヽ Ｖ| |ｰく/ / （ |
| ＼ ハ l | | / / |
ヽ Ｙ } ﾉﾉ八｛ ｛ / /
- 25 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:07:15 ID:p4yC6Zvs
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （―） （●） ＼ 「不思議かお？
| （__人__） | やる夫に言わせれば、校長から学年主任まで逃げ出したのに、
＼ ｀⌒´ ,／ 今も『学校』を続けている方が不思議だお」
／ ー‐ ＼
__ヽ_ｉ＿__
....:´.::::::::::::::::::::::::....
／ｉ／!ｨ::::::::::::::::::::::::::ﾄ:｀
. /.:::7／!/.::::ﾉﾊ!::::::ﾊ ヽﾊ::::ヽ
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ!｀:::::::::::!
イ:::::::::::::::::::::/!::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::!
/:::::::::::,i::/:::/ i::ﾊﾉ＼::ヽ:::ﾊ:::::::::::::!
. ｉﾊﾊ::::::iｊ,' !,' ﾘ ､___ヽﾊﾉ ﾘヽ:::/
ヽﾊﾘ', ‐ﾆﾐ ヽ ｀ィ≠､ !:/-. 「各学年1クラスになっちゃってるから、学校全体で100人くらい来ているのかな。
ｉ } 〈 ﾋ::j ﾋ:::ｿ ﾘﾋ ,' 家にいたてっする事もないしね。気は晴れるんじゃない」
ヽﾞ､ , ,__ノ
' . ｀＿ /
＼ `ｰ‐' ／ﾘ
＞,.. __.. イ ﾄ､_
. / | : : :ﾄﾉ ヽ
ノ ,ﾉ . : :/ ﾄ､
. - '／ ﾘ ／ | ｀ ､
,..-≠ ／ ,ｲ! /ｰ - | ｒ‐-､ j ｀ 、
. ∧ 'ｰ‐ｧ' 〉 |ヽ,＿__.ｊ/ ＼ﾄ､ ＿ ＼
- 26 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:07:45 ID:p4yC6Zvs
- ／
／
/ / /| i i
,′ / 」 i、 |
| i i彡ﾍ ミヽ i |
| i | 八i |ヾV ! | |
Ｖ八 ｊ.ｨ=ﾐヽ{＼ |- ヽ | | i i |
Ⅵヽl《 ｒし} ヽｨﾃ㍉ }ﾉ | ﾉ ﾉ 「そういえば、やる夫くんのご両親は
| ハ ゞｼ rしﾊ | ﾉ |く 八 どうされているの？」
l' i" , ゞﾟシイ l ﾉ ｰ=ミ ＼
. ｉ 人 __ '' | 八 ヽ ＼
i ‘ｰ ' .ｲ /i::::::ー=＝ミ. ＼
i /ヘ.._ ...イ ｣ |::::::::::::::::::::::::ヽ ＼
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （―） （―）
／ （__人__） ＼ 「海外出張だお。もう、帰ってこれそうもないらしいし、
| ｀ ⌒´ | お陰で、やる夫は気楽な生活させて貰ってるお」
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
- 27 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:08:15 ID:p4yC6Zvs
- / | ヽ ヽ ﾍ
i / | | ､ i
| / / ヽ | |
| / / /| :l | . |
| | l / ヽ| ヽ ∧ ＼ .i
| | | / ＿ _＼ | | ＿＼ |
i | / ＜ ＿ ノ ヽ iヽ＿＿ヽ |
.| | | _ ﾍ | _ ﾍ ﾍ
l | | ｨ＝=≧｀ ヽ |´≦,=＝ﾐヽ ﾄ ヽ
／ i | 〃 う:::ﾊ ｀ ｲう:::ﾊ ヽi/ lﾉ ＼ 「……ごめんなさい。
/ ／ | | .i ｀ゝ ヒ:ソ 辷:つノ 〉 :| ヽ わたしったら、よく考えもしないで……」
/ . ー‐-| ヽ| i :|‐ー‐- ､ﾉ
´:::::::::::::::| ∧ 〃〃〃 ′ 〃〃〃 | l::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::::::| .ﾍ ,| i::::::::::::::::::::::i
l::::::::::::::::::::::i |::: 、 f‐_つ ｲ | |::::::::::::::::::::::::|
l::::::::::::::::::::::l :|::::, ＞ イ / | : i::::::::::::::::::::::::l
i::::::::::::::::::::::|ﾊ :|::::ﾍ ヽ｀ ＜/ / / /||:::::::::::::::::::::::::|ﾍ
/ :|::::::::::::::::::::::ﾚ | |:::::ヽ ＼ ／ / / /::||::::::::::::::::::::::::.| ヽ
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼ 「気にすることないお。
| ｀ ⌒´ | 通じるうちに電話で別れは済ましたお」
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
- 28 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:08:45 ID:p4yC6Zvs
- ＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ 「そういば、紬はなんで学校に来ているんだお？
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ | マジメにも程があるんじゃないかお」
. ＼ ヽ ／
/ / | ヽ 、
l i / ノ! } !
| | ; ／-┤ | ﾄ､ |
| | | /￣￣| | |┤ ｜ l
| | l / | ﾄ､ j｀∨ | |
| _| | Ⅳ __., ｀∨ ＼/ ∨ | l
l f｜ l {r=＝ﾐ、 _ } / ;
| ヽ! ヽ| r=ミ、/ / | 「べ、別にわたしはマジメって訳じゃ……。
| ／| l ∧ "" , ,,, /ﾚ′ ｜ それに――」
j／ 八 ﾊ ,＿ ﾊ ｲ !
／ ∧ ハ ｰ┘ ｲ { | ｜
／ / ∧ ∧ ､＿__ ＜:! |l | ! ∨
/ _ ∠ -=∧ ﾊ 人＿|」_|l_ }/ /
/ ／:::::::::::::::ヽ､∨ l { /｀ヽヽ:::} /
/ /:::::::::::::::::::::::::::::∨ |＼__ノ /:/::::l ｲヽ
l {:::::::::::::::::::::::::::::::::∨ !＿_ﾟ＿／:/:::::::| ｜ l
………………ガラッ！！………………
- 29 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:09:18 ID:p4yC6Zvs
- ._＿l|l＿＿＿＿l|l＿＿＿＿l|l＿＿＿＿l|l＿＿＿＿l|l＿＿＿＿l|l＿＿＿
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : || | |
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : || | ┌─┤┌
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : || | | | .|
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : || | | | .|
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : || | └─┤└
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|| ＿ | |
ィ´￣ ／l ／￣ /l l￣ ､ l＼ ｀ ､ ＿＿_|
|l￣￣l| |l￣￣l| !￣￣l| ...! .|l￣ ＿＿＿
￣￣￣／l ／￣￣ /! .|￣￣￣ ､ l＼ ｀ ､
.|l￣￣￣l| |l￣￣￣l| .| |l￣￣￣
.| ! .! | .! !! ＿
／￣￣￣ヽ |￣￣￣￣￣ |＼
＿＿＿＿
／ ＼
/ ─ ─ ＼
/（● ） （● ） ＼
| （__人__） | 「ん？」
＼ ｀ ⌒´ ／
/ ー‐ ヽ
/ ｀
- 30 ：名無しのやる夫だお：2010/10/03(日) 13:09:41 ID:3O4.t83g
- キツイことを言うようだが……このゲーム、ヒロイン全員メガネが最大のウリやろ！！
なんでそーゆーラインナップにしなかったｗｗｗ
- 31 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:09:45 ID:p4yC6Zvs
- 〈:.:.:.:., ' |／ | / ＼ ゝ ヽ::::／
// へ / .:l:..∧｀ ヽ丶 j:::）ヽ
,// / / |〈 ∨:::: ＼ ヽ:::..`.
!／ / | ﾊﾍ 丶::: ヽ ｲゝ 丶 :::::::::...
| .:! !/l:.:.:.:.:| 丶 ヽ::: | 1::::::.:.:.:.:.:.:.::.:.}::::::::........
|:.:.:.:.| ..:.:.:.:.:| ＼:.:! ヽ ヽ:: }:|..:.:.:.::|ヽ:.:.:.:.:.:.:./l::j.＼::::::.:.:.......
| !:.:.:.|::.:.:.:.|:.:|,_ |_,ｌ ',:: l::|_:..-:::|,;::| ﾊ l:.:.＼: ＼:＼ｲ
/|:.:.:.:.l:.:.:.:.|´| ￣λ|`ヽ !/L;|＿ j/ :| /|Ｖl:.:.l :）:::/／
!:ヾ:.:.:.l:.:.:.:|:.:||:{´'辷1|｀' |/´辷'ﾘ~ } !/h| ﾚ:.:.| (:.ノ7
!:./丶:.:|＼|ヽ!ヽ 弋メ i込ﾉ ' 〈;/::|.| |,/ !:.八
l/ ヽ:.:.:.:.:.lﾍ ｀¨´ ￣ ./ノ|::|:::;:::::〈 /
|l ｌ:.:.:.:.:.:iﾒ, , , '::::|:|;∧|::::::::< 「やる夫、あんたさ……（チラッ」
7 |:.:.:l:.:.|:::::|>､ ,- 、 ∠､:::::!:|:.:.:.ﾍ::::::::.:.く
|l:::ｲ::::|::人Ｖ:｀:..:.､ ` ' ' :l::::.|.:.:ヽｌ:.:.:.:.:.',::::ヽ::.:ヽ
|l:::/::::l,'::::∧::::::::V:` -‐ ´ /l:::/｀ヽ､.:..:..:..:∧:::::Ｖ:::::
|:/:::::::l:::::::::,:ﾐ:ﾏ:::| ｛l/7 ` 、;;;:ﾐ:::::::l:::::::＼
/::::::::::,::＜´ ', Y::! ,' `ｲ‐
＿/ ﾘ-´ ヽ ヾ / ｨ }
んノ＼ i ヽ / / ／}} 八
/ ＼＼ ヽ＜¨｀＞/ ,ﾉ:::.:....
-‐ｰ…ｰ- .
／ ﾉ ＼
/ / { l ハ
ｌ l 厶 ﾄ､ 代小 ｌ l
| | /'´ }ﾉ ヽl } } ﾘ |
| l从lrf芥! f癶 lｲ 釗 「？？」
ﾚ1 l | しﾉ しﾉ ﾙ' ｌ |
ﾚ'Ｎ！ ''' ' ''' ﾊ l l
// l ﾄ､ ｀´ ,ｲ l |
,/ l' | l l＞ − ＜ｌ l ,! !
{ |i l | 个ｰ _z-} | /l !
V´￣l Ⅵﾊ ー−ｧ'l /`ー- ､
- 32 ：名無しのやる夫だお：2010/10/03(日) 13:10:08 ID:3QuPs136
- 原作はヒロインが全員メガネキャラだったｗ
全員がメガネキャラはこれしか知らないｗ
- 33 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:10:15 ID:p4yC6Zvs
- /....::::（ﾉ/'..............へ....................＼:.:.:.:.ヽ:.:〈ヽ:.:.:.::.:.:...|
/...:::::::::/.............ﾊ.........ヽ....................ノ.ヽ.. ...:.:::.:.:.:.:.:.::.:.l
!...::::::::;'":................ﾍ...............................⌒.:::/ ...:.:.:.:.:.:.:. i
l.....::::/.; .:.::::::::::i::.........ﾒ､ ::::::::::::::i_::..:.:..:.:.l::.:.:〈.....:.:.:.:./i
!..:.:.:i:.:'....../....'大:::::::i...::l:::_ィヒ'´l:::::,:|:::::::l:./:.:i::::.:.i:.::.:ヽ
}:::::l::::/V|::::::| ___｀丶､:j ´九厂ｨﾙj::::l:::ﾘl:./ ＼:i:::::::.）
/......ﾚ:::lヾ:ヽ.:j九厂` ﾉﾚ.l:.!:l::::.j /.:::／
. /.....::lノ.:i/:＼::::ゝ ''' ''' ﾉ,:'::i:j::|（::l （::/
〈 ::::::（ ヽi､ヽ、 ＿ ／ｲ /:::ﾉ､ヽ::ヽ ヽ、 「あー、やっぱりいい。邪魔したわ」
ゝ::::::＼ |l:::l/:`ー- . イ '/／ﾊ'ヽ‐-`､
｀ ヽ /ﾊ::::;: ‐|/;'/ﾌ / _, j, ! l ヽ
〈ﾉ:::::/ /i/' ` ‐''´~/.∧ , }
ﾚﾘ:l ､./ l| /./ ヽ!
l! ｲ ヾ ､＿,,.-'ﾆ-" l '
l / '''￣ ,ll :.
＿＿＿
／ ＼
／ノ '' 'ー ＼
／（● ） （● ） ヽ 「邪・魔・だ・お。
| ⌒（__人__）⌒ | あと、呼び捨てにするなお」
＼ ｀⌒ ´ ／
/ ＼
- 34 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:10:52 ID:p4yC6Zvs
- >>30
流石にムリです……。
表には出ませんが、自分なりのキャラの制約もつけているので。
- 35 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:11:16 ID:p4yC6Zvs
- ｨ'::釗
／:::::::::::l_ _ 一ィ'ﾍ斗､ｲl
':::::::::::`7 /::::::::::::::::::／:::::::lヽ､
. , ':::::::::::::::ィ-:::Y´::::::::／::::::::::::::::::::,l
〈::::::::::::::::::i:::::::::!:::::::::/::::::::::::::::::ｹ::::¬
::::::::::::::::{::::::::::::::::::〈::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::!
｝:::::::::::::::ゝ::::::::::::::::::丶:::::::::::|::::,､:::::::|
/:::::::::::/|:::::::::::::::::::::::::〉::::,.::/／/ , ﾍ|
,／:::::::_._/ .|:::::::/|:::::|!::::/::::（ﾚ ／ 「……………………バカ」
i::::r ' ´ /:::::::ﾉＮ::/:::l:::::::::ム ,i
ヽ､ /::::∧ヘ {:::::l:::::::::/_／
∧::::| 丶 |/'l,::::/
（.:::::〉/＼ ヽ| l::::|
）f´ ヽ i|ﾚ ヽ丶
/ ＼/A ﾊ､
＿＿＿
／ ＼
／＼ ／ ＼
／（● ） （● ） ヽ 「……ぁあ？」
| （__人__） |
＼ ｀⌒ ´ ／
/ ＼
- 36 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:11:46 ID:p4yC6Zvs
- l: : : :‐-ｨ,>`´: :´: :.イV ﾏvヘ、ヽ.: : : :,'
. '´⌒:: : /:ヽ／: : 〃 ﾊ ヽ: : `ﾍ ヾ､::/
,／ .: : : : : l: :′ ｧ: : : : : j.: :f'} :、: : : : :ﾍ: :＼
ヽ .: : : : : :ﾊ : : /. : : : : : : : : :}: : : : : : : : ∧. :ヽ
Y.: : : :.,.' : : : :´ : :j . :l. :/. :ﾉ !. :| . :l: :ｷ.: :!ヽ: :l
/.: : : .:‘ : : ,' : : : :/ /l/／ |: :| : :| : :!. :/.::!: j
. /.: : : .:/.: : ;,' : : : /ｲ`メ､. ‐l七ﾆ/|.:|: : ヽ::l/
/.: : :ｨノ!: :人.: : : /‐ｨ〒ﾃ;′ ,辷,y､_ﾘ.::/::|: :ﾘ
!／l （ |/'|: :/: :i/〈 弋_ﾉ ﾋﾉ},vﾊｲ: :/: :| 「うっさい！ バーカ。
{/ ） |N.: : :ハ｀` . '' ,〈/ ﾙ/|/Y´ 何でもありません！！ 失礼！」
{ il: :}: :!ヽ丶 ,ｲﾑｲ |
|/: :/: :八 ヽ、 ´｀ , イ: :l::/! /
,': :/: :/!: :、l:. ｀ 7:´l : :|: :,ｲ（
/ ／: / .＼_:ヽ、 ｲjヘl､ : : i八｀ヽ、
八/＝|、 `､: :ｌヽ, l｀ヽ. : :＼ ）
/ ／＞┤＼_ ヽl ＼ ヽ:｀ヽ.: .:!
|/／⌒ 乂＼＼ ＼ | ﾘ// ヽ:|
/i ｀ﾊ: ＼ `ヽ‐-Y´¨｀/〃 |ヽ、
._＿l|l＿＿＿＿l|l＿＿＿＿l|l＿＿＿＿l|l＿＿＿＿l|l＿＿＿＿l|l＿＿＿
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : || |
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : || ┌──┐ | ┌
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: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : || | | | |
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : || └──┘ | └
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|| ＿ |
ィ´￣ ／l ／￣ /l l￣ ､ l＼ ｀ ､ ＿＿_|
|l￣￣l| |l￣￣l| !￣￣l| ...! .|l￣ ＿＿＿
￣￣￣／l ／￣￣ /! .|￣￣￣ ､ l＼ ｀ ､
.|l￣￣￣l| |l￣￣￣l| .| |l￣￣￣
.| ! .! | .! !! ＿
／￣￣￣ヽ |￣￣￣￣￣ |＼
………………ピシャ！！………………
＿＿＿
／ ＼
／ノ '' 'ー ＼
／（● ） （● ） ヽ 「あのバカ。全く、なんだったんだお」
| （__人__） |
＼ ｀⌒ ´ ／
/ ＼
- 37 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:12:15 ID:p4yC6Zvs
- ／
／
/ / /| i i
,′ / 」 i、 |
| i i彡ﾍ ミヽ i |
| i | 八i |ヾV ! | |
Ｖ八 ｊ.ｨ=ﾐヽ{＼ |- ヽ | | i i |
Ⅵヽl《 ｒし} ヽｨﾃ㍉ }ﾉ | ﾉ ﾉ 「相変わらず、兄妹みたいに仲いいわね。
| ハ ゞｼ rしﾊ | ﾉ |く 八 幼なじみ同士って羨ましいな……」
l' i" , ゞﾟシイ l ﾉ ｰ=ミ ＼
. ｉ 人 __ '' | 八 ヽ ＼
i ‘ｰ ' .ｲ /i::::::ー=＝ミ. ＼
i /ヘ.._ ...イ ｣ |::::::::::::::::::::::::ヽ ＼
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
| ／ .ｲ '（ー） （ー） | 「本当に兄妹だったら殴ってるお」
. /,'才.ﾐ). （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
- 38 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:12:45 ID:p4yC6Zvs
- , -‐…‐- 、
／ィﾊﾊﾊ...ィﾊﾊ＼
／::::::::::::::::ｊ､::::::::::::::::::ヽ
７:::::::::::::,ｲ/ }ハﾘﾊ:}::::::}
. /イ::::::ﾊ{_ｊ..、 ‐,_‐-`Y:ト
ﾚﾊ｛'´,.=‐ヽ ⌒` ﾘl｝ 「敷島さんとは生まれた時からの仲なんだよね」
い、 丶 /ノ
. `'へ、 ﾏ ヲ 〃
个 .._,／{、
／! ﾚヽ、
_,.. ‐'/ ！ 、_, | ｛｀ー-､
／ｌ _/Ｖ＾V=-‐一|入 ヽ、._ ｀ヽ、
/ ｌ '´厶ヘ ｣::::::ｒ一' / `'一 ｀ ハ
. / ｜｜ く ',:::{ / / ｌ/ ﾊ
＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼ 「家も近くて、母親同士が友達なんだお。
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ 互いの家庭で兄妹扱いされてたせいで、
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ | いまでもやる夫のこと呼び捨てだお」
. ＼ ヽ ／
- 39 ：名無しのやる夫だお：2010/10/03(日) 13:12:55 ID:ygusFRYY
- だったらAAをメガネかけたヴァージョンに改変するとか
やらない子はメガネかけたAAあったよね
- 40 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:13:15 ID:p4yC6Zvs
- ＿＿
´ ｀ 、
／ ヽ ＼
′ / ｜ l ヽ ヽ
/ l / | l | | ｌ lハ
l ′ / |、 l l 、 ! | |
ｉ ｌ l ィ≠ﾐ. l ヽ |ハ＼ ｜/
| | | /, 二∨ }ﾉ ⊥_ ヽ |/ｌ l
| | l 〃iｘｲ} {_ﾉハ jﾉ ｌ |
| | l { ﾋZﾘ ﾋZﾘ } ! |
| | l l ｀¨´ , ｀¨´ i ｌ | 「やる夫くん、行ってあげた方がいいんじゃないかしら」
| | 八 "" "" /| | |
′ {＼ ｀ ´ ／l | | |
/ 八 ∨ ト __ ィ'´ | | |
. / / ヽ ∨＼ ハ、 ｜ ｌ |
/ / ＿ ） ∨ >ｧｔく | ヽ/ 〃 |
ノ '" （ ∨ /仆ヾ l / /(ー‐ト、
i ＼{ ∨ | | }｝/ / ） ｜
| ヽ Ｖ| |ｰく/ / （ |
| ＼ ハ l | | / / |
＿＿＿
／ ＼
／ノ '' 'ー ＼
／（● ） （● ） ヽ 「悪いけど、そうするお。
| ⌒（__人__）⌒ | あのバカ、やっぱり放っておけないお」
＼ ｀⌒ ´ ／
/ ＼
- 41 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:13:52 ID:p4yC6Zvs
- >>39
やらない子は、本読む時だけ掛ける、という設定にしてます。
少しお待ちを。
- 42 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:14:15 ID:p4yC6Zvs
- ,. " ￣ ｀ 、
' ヽ ヽ
／ ､ ＼.. i i ',
/ .i. ﾍヽ ＼ | | ;,
/ ,ﾊ " ､ . ＼ ::j | ;i
, y i .'､ ヽ ＼∠＼ ;... | :,
| | ; /_> i゛ー― y | ;,
i ､ | ´ ＼j ´ ζ |,` i
V ＼i ―、 ｨ三ﾐ i | j ﾄ 、
.V.| ヽ ,ｨ=ミ | | " | ＼ 「ふふっ」
､i ::::: `. ' :: ; ;, )）
| ::::::iﾊ ､-, ;: j :;, 〃
ヾ :::::| ＞ _ / , i| {{
i ::::.| 川 ー、 "/ / .| ｀ヽ
| :::::γ￣〃 ﾊ.／./ /ﾊ` ,, .|
.| .:::::i 〃 ｀ξ / / .| ＼
| .:::::| 〃 ζζ i / .| ;
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （●） （●） | 「………………」
＼ ∩（__人/777／
／ （丶＿//// ＼
- 43 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:14:45 ID:p4yC6Zvs
- ,ｨ‐'"~￣｀`丶、
_／ﾝハル/Vヽ/ト＼
ﾌ.::::::::::::::::ﾊﾊ:ﾄ､:l::::::::::ヽ
/ｨ::::::::/|:/ﾚ' ! ヾ_从:|:|::::::!
/!::::N-‐''ヽ ..-- ､1ｋi 「敷島さんによろしくね」
!ﾊﾍ:{ r'"~ , ﾙ,}
Yｔ、 `＿_, 〃′
`‐へ `ー ' ,ｲ
lヽ､__,／ﾄ､
／| ﾚへ、
_,､-‐ｲ__ ! L { ｀''‐-､_
／| ,ｲV Ｙ`ﾆﾆ二」ハ `ト-､ ｀>､
/ ｌ┬'´/／/|::::::r‐ｧ' ７ `ｰ' `Ｔ′',
/ l│ ＼!::::| / / |/ !
＿＿＿＿
／ ＼
/ ─ ─ ＼
/（ ●） （ ●） ＼ 「そういえば、シンジはいつからいたお？」
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
/ ー‐ ヽ
/ ｀
＿
_,,......,､._ /,_:::::＼
_,,.i'_- ＼ ＼::::＼
,/::::::::7i !l/ `i. ＼::7 「最初からいたよ……
|;;;;;;;;;;/,i/| ,'＾ i _,> // いいもん、ボクは保健室行くから」
>,ﾊri_'､__`ﾄｰl::::::::::ﾄ, '/
ﾞトｰ,---'::::,,,,::/ 7||
ヽ::::i'::::::::r''=ｰ､'/ ||
>;::＼:::::ヽ ,/＼||
'i_ﾞ,ﾉ _>:::::>/
〈_,>ｱ"]
- 44 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:15:15 ID:p4yC6Zvs
- ………………ガラッ！！………………
ヽ. |人 小. Vﾘ , ''' | ﾚく
｀| ＼∧ '' | |、 ＼. 「…………」
| | |人 ｰ ' │ l ＼__
| l│ ｛＞ ＿／/} l /
「それに――わたしはここにしか居場所が無かったから……」
- 45 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:15:45 ID:p4yC6Zvs
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「さて、とうとう月曜日だ！ ５大理事国が連名で国連を通じ、
世界へ向けて全面的な戦争行為を禁止してから８週間、
遅れること６日で日本政府が国家非常事態宣言を宣言してから
７週間」
「宇宙船地球号の乗組員たるオレたちにも、そろそろ引導が
渡される時が来たってコト。
あと一週間、覚悟キメてるかみんな！？」
- 46 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:16:15 ID:p4yC6Zvs
- ○私立緑山校・廊下
＿＿＿_
／ ＼
/ ─ ＼
' （●） ＼ 「（紬とはずっと別のクラスだったせいで疎遠なままだったけど、
（ｌ､__） | 『終末』宣告からこっち、距離が縮まった気がするお）」
⌒´ ／
｀ｌ ＼
ｌ ＼
○同・図書室
────── -､＝|! ! ||_, -──────
============､ﾐ/!:::|| | ||_|ヽr============
[|]_|_|」|_|,j_|_|_|_|]||::||=|| | ||_||::|||_|_]」_|_|_|_|_|_|｣]
三三三三三三]||::||: || | || ||::||[三三三三三三
|_|_|_]」_|_|_|_|_|_|｣||::||=|| | ||_||::||!|_]」_|_|_|_|_|_|｣」
三三三三三三]||::||: || | || ||::||[三三三三三三
|_| |_|]」_|_|_|_|」]_i||::||=||/ ヾ||::||i[l| |_|]」_|_|_|_|」]
三三三三三三]||::||￣ ||::||[三三三三三
|_|_|_]」_|_|_|_|_|_|｣||/ ヾ:||:|_|_]」_|_|_|_|_|_|｣
￣￣￣￣￣ ￣ ￣￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
＼
- 47 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:16:45 ID:p4yC6Zvs
- l: : : :‐-ｨ,>`´: :´: :.イV ﾏvヘ、ヽ.: : : :,'
. '´⌒:: : /:ヽ／: : 〃 ﾊ ヽ: : `ﾍ ヾ､::/
,／ .: : : : : l: :′ ｧ: : : : : j.: :f'} :、: : : : :ﾍ: :＼
ヽ .: : : : : :ﾊ : : /. : : : : : : : : :}: : : : : : : : ∧. :ヽ
Y.: : : :.,.' : : : :´ : :j . :l. :/. :ﾉ !. :| . :l: :ｷ.: :!ヽ: :l
/.: : : .:‘ : : ,' : : : :/ /l/／ |: :| : :| : :!. :/.::!: j
. /.: : : .:/.: : ;,' : : : /ｲ`メ､. ‐l七ﾆ/|.:|: : ヽ::l/
/.: : :ｨノ!: :人.: : : /‐ｨ〒ﾃ;′ ,辷,y､_ﾘ.::/::|: :ﾘ
!／l （ |/'|: :/: :i/〈 弋_ﾉ ,==､ ﾋﾉ},vﾊｲ: :/: :|
{/ ） |N.: : :ハ｀`｀ｰ一' ｀ｰ一 ,〈/ ﾙ/|/Y´
{ il: :}: :!ヽ丶 ,ｲﾑｲ | 「（終末が近づいてから、いつもここにいるな……）」
|/: :/: :八 ヽ、 ´｀ , イ: :l::/! /
,': :/: :/!: :、l:. ｀ 7:´l : :|: :,ｲ（
/ ／: / .＼_:ヽ、 ｲjヘl､ : : i八｀ヽ、
八/＝|、 `､: :ｌヽ, l｀ヽ. : :＼ ）
/ ／＞┤＼_ ヽl ＼ ヽ:｀ヽ.: .:!
|/／⌒ 乂＼＼ ＼ | ﾘ// ヽ:|
/i ｀ﾊ: ＼ `ヽ‐-Y´¨｀/〃 |ヽ、
………………ガラッ！！………………
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ―
／ （ ●） （●）'
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ー‐ '
- 48 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:17:15 ID:p4yC6Zvs
- l: : : :‐-ｨ,>`´: :´: :.イV ﾏvヘ、ヽ.: : : :,'
. '´⌒:: : /:ヽ／: : 〃 ﾊ ヽ: : `ﾍ ヾ､::/
,／ .: : : : : l: :′ ｧ: : : : : j.: :f'} :、: : : : :ﾍ: :＼
ヽ .: : : : : :ﾊ : : /. : : : : : : : : :}: : : : : : : : ∧. :ヽ
Y.: : : :.,.' : : : :´ : :j . :l. :/. :ﾉ !. :| . :l: :ｷ.: :!ヽ: :l
/.: : : .:‘ : : ,' : : : :/ /l/／ |: :| : :| : :!. :/.::!: j
. /.: : : .:/.: : ;,' : : : /}ｲ'⌒丶 .l /‐､/| .:|: : ヽ::l/
/.: : :ｨノ!: :人.: : : /‐ｨ〒ﾃ; ′ ,辷,y､_ﾘ.::/::|: :ﾘ
!／l （ |/'|: :/: :i/〈'弋ﾉ ,==､ﾋノ丿, vﾊｲ/: :|
{/ ） |N.: : :ハ'''`｀ｰ一' ｀ｰ一 '〈/ ﾙ/|/Y´
{ il: :}: :!ヽ丶 ,ｲﾑｲ | 「……何？」
|/: :/: :八 ヽ、 '´ , イ::l::/! /
,': :/: :/!: :、l:. ｀ 7:´l : :|: :,ｲ（
/ ／: / .＼_:ヽ、 ｲjヘl､ : : i八｀ヽ、
八/＝|、 `､: :ｌヽ, ‘l｀ヽ. : :＼ ）
/ ／＞┤＼_ ヽl ＼ _ヽ:｀ヽ.: .:!
|/／⌒ 乂＼＼ ＼ | ﾘ// ヽ:|
i ｀ﾊ ＼ `ヽ‐- Y´¨｀/〃 | ､
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）' 「……『何？』は無いお。
| （__人__） | 勝手に来て勝手に怒って勝手に帰ったのは
＼ ｀ ⌒´ ／ オマエの方だお」
／ ー‐ '
- 49 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:17:45 ID:p4yC6Zvs
- l: : : :‐-ｨ,>`´: :´: :.イV ﾏvヘ、ヽ.: : : :,'
. '´⌒:: : /:ヽ／: : 〃 ﾊ ヽ: : `ﾍ ヾ､::/
,／ .: : : : : l: :′ ｧ: : : : : j.: :f'} :、: : : : :ﾍ: :＼
ヽ .: : : : : :ﾊ : : /. : : : : : : : : :}: : : : : : : : ∧. :ヽ
Y.: : : :.,.' : : : :´ : :j . :l. :/. :ﾉ !. :| . :l: :ｷ.: :!ヽ: :l
/.: : : .:‘ : : ,' : : : :/ /l/／ |: :| : :| : :!. :/.::!: j
. /.: : : .:/.: : ;,' : : : /ｲ`メ､. ‐l七ﾆ/|.:|: : ヽ::l/
/.: : :ｨノ!: :人.: : : /‐ｨ〒ﾃ;′ ,辷,y､_ﾘ.::/::|: :ﾘ
!／l （ |/'|: :/: :i/〈 弋_ﾉ ,==､ ﾋﾉ},vﾊｲ: :/: :|
{/ ） |N.: : :ハ｀`｀ｰ一' ｀ｰ一' ,〈/ ﾙ/|/Y´
{ il: :}: :!ヽ丶 ,ｲﾑｲ | 「カノジョと二人で話してたから気を利かせただけでしょ。
|/: :/: :八 ヽ、 ´｀ , イ: :l::/! / 怒っただの言う前に感謝してほしいくらいよ」
,': :/: :/!: :、l:. ｀ 7:´l : :|: :,ｲ（
/ ／: / .＼_:ヽ、 ｲjヘl､ : : i八｀ヽ、
八/＝|、 `､: :ｌヽ, l｀ヽ. : :＼ ）
/ ／＞┤＼_ ヽl ＼ ヽ:｀ヽ.: .:!
|/／⌒ 乂＼＼ ＼ | ﾘ// ヽ:|
/i ｀ﾊ: ＼ `ヽ‐-Y´¨｀/〃 |ヽ、
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ -=・=- -=・=- ＼
| （__人__） U | 「（シンちゃん……）」
＼ ｀ ⌒´ ／
- 50 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:18:15 ID:p4yC6Zvs
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ＼, _ノ ＼ ,∩__
／ （ ●） （●） ＼ fつuu
| ⌒（__人__）⌒ | | | 「大体、紬と付き合ってたのは、４年も前の事だお！」
＼ ｀ ⌒´ ,／_ | |
ヽ i 丿
/(⌒) /￣￣´
/ ／ /
l: : : :‐-ｨ,>`´: :´: :.イV ﾏvヘ、ヽ.: : : :,'
. '´⌒:: : /:ヽ／: : 〃 ﾊ ヽ: : `ﾍ ヾ､::/
,／ .: : : : : l: :′ ｧ: : : : : j.: :f'} :、: : : : :ﾍ: :＼
ヽ .: : : : : :ﾊ : : /. : : : : : : : : :}: : : : : : : : ∧. :ヽ
Y.: : : :.,.' : : : :´ : :j . :l. :/. :ﾉ !. :| . :l: :ｷ.: :!ヽ: :l
/.: : : .:‘ : : ,' : : : :/ /l/／ |: :| : :| : :!. :/.::!: j
. /.: : : .:/.: : ;,' : : : /}ｲ'⌒丶 .l /‐､/| .:|: : ヽ::l/
/.: : :ｨノ!: :人.: : : /‐ｨ〒ﾃ; ′ ,辷,y､_ﾘ.::/::|: :ﾘ
!／l （ |/'|: :/: :i/〈'弋ﾉ ,==､ ﾋノ丿, vﾊｲ/: :|
{/ ） |N.: : :ハ' ｀ｰ一' ｀ｰ一''' ,〈/ ﾙ/|/Y´
{ il: :}: :!ヽ丶 ,ｲﾑｲ | 「……ふーん。
|/: :/: :八 ヽ、 '´ , イ::l::/! / 先刻のを見ると、まんざらでもないんじゃない？
,': :/: :/!: :、l:. ｀ 7:´l : :|: :,ｲ（ ヨリを戻したら？」
/ ／: / .＼_:ヽ、 ｲjヘl､ : : i八｀ヽ、
八/＝|、 `､: :ｌヽ, ‘l｀ヽ. : :＼ ）
/ ／＞┤＼_ ヽl ＼ _ヽ:｀ヽ.: .:!
|/／⌒ 乂＼＼ ＼ | ﾘ// ヽ:|
i ｀ﾊ ＼ `ヽ‐- Y´¨｀/〃 |
- 51 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:18:45 ID:p4yC6Zvs
- ＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ_ ＼
／ （―） （―） ＼ 「放っといて欲しいお。
| （__人__） | それより、何の用だったんだお。おばさんに何か言われたのかお？」
＼ ⊂ ヽ∩ <
| | '､＿ ＼ ／ )
| |＿＿＼ “ ／
＼ ＿＿＿＼_／､
,ハ /＼ /::::::ﾍ
/´ヽ ,/;:::::∨::::::::Y＾⌒ヽ､{ｹ:::::::::ヽ､
/l:::::ﾉ!／::::／:l|:::_ｲ丶{:::ヽ､::::.ヽ::::::'⌒＾￣,}
,／/:::::/::::／:::::／l{ﾆ、ﾐ::::＼::::::::.::::＼: : :./´::|
i /:::::/::::::::::::::::′∧ヽ＼::::::::ヽ::::ヽ:.:.:.ｲ.:/:::::::;:
/::::::::′/:::::::::/:::丿 '.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ',::::::::ﾄ､
／:::::::/::::〃::::::/:::::| ヽ::::|ヽ:::::::';::::ｌ:＼:::i|::::::::: : ::>
, '::::::/::::/,ｨ!/:::::l::::::L::∟、 ､::| ＼!:::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ
{::::::/:::://｜'::::::l-/L_:;ヽ ヽl二,,'_'j::::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ
l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l ` '´‘;!iﾒj }|:::ﾚ'::!ヽj/ ）ヽ
｀/,' l:||::l:::ヽ∧iゞ=r'''" ,==､' Ｖノ /|:::l丿::ﾘ::| `丶
（ l ﾘｌ:!い::::::{tﾍ ,,ー一´ , ｀ー一,,;ｌ|::::|::/ｲ|::l ）
ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ 「そ。『ウチに来なさい、せめて”終末”はみんなで』……って。
＼｜::| |｜::::ﾄ､ (⌒ヽ ｨ:::ﾚ':::::jl:::l あと、『今夜もゴハン用意しているから、よかったらどうぞ』って。
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八| 折角なんだから食べにくらい来れば？」
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
|/ |:::::::l !ﾚ //::∧ ﾄ､::::＼＿,
/ ｌ:::::::川 ／/::,ﾍハL 「＿￣ヽ
／ ＿ 厶ィ'::::/ ｰ一' _／∠_ヽヾ. ￣｀ヽ
／￣ 〃 j::/￣￣｀ ´￣￣ ヾ.j }
- 52 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:19:15 ID:p4yC6Zvs
- ＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ― ー ＼
| （●） （●） | 「遠慮しておくお。食料には困ってないお」
. ＼ （__人__） ／
. ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ ヽ
i /:::::/::::::::::::::::′∧ヽ＼::::::::ヽ::::ヽ:.:.:.ｲ.:/:::::::;:
/::::::::′/:::::::::/:::丿 '.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ',::::::::ﾄ､
／:::::::/::::〃::::::/:::::| ヽ::::|ヽ:::::::';::::ｌ:＼:::i|::::::::: : ::>
, '::::::/::::/,ｨ!/:::::l::::::L::∟、 ､::| ＼!:::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ
{::::::/:::://｜'::::::l-/-ｰ- _ ヽl二,,'_'j::::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ
l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l,'_＿＿ ` '´＿＿ _}|:::ﾚ'::!ヽj/ ）ヽ
｀/,' l:||::l:::ヽ∧ヾ` vｿ ,==､' ｀Ｖ,ソ/|:::l丿::ﾘ::| `丶
（ l ﾘｌ:!い::::::{tﾍ ,,ー一´ , ｀ー一,,;ｌ|::::|::/ｲ|::l ）
ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|:::i|| ﾘ 「どうせ、レトルトものばっかりでしょ。
＼｜::| |｜::::ﾄ､ (⌒ヽ ｨ:::ﾚ':::::jl:::l 電気やガスが止まったらどうするの？ 困るのはやる夫、アンタなんだから」
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八|
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
|/ |:::::::l !ﾚ //::∧ ﾄ､::::＼＿,
- 53 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:19:45 ID:p4yC6Zvs
- .. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼ 「カーチャンみたいにうっさいお。そうなってから考えるお。
| ｀ ⌒´ | あと呼び捨てにするなお」
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
ｨ'::釗
／:::::::::::l_ _ 一ィ'ﾍ斗､ｲl
':::::::::::`7 /::::::::::::::::::／:::::::lヽ､
. , ':::::::::::::::ィ-:::Y´::::::::／::::::::::::::::::::,l
〈::::::::::::::::::i:::::::::!:::::::::/::::::::::::::::::ｹ::::¬
::::::::::::::::{::::::::::::::::::〈::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::!
｝:::::::::::::::ゝ::::::::::::::::::丶:::::::::::|::::,､:::::::|
/:::::::::::/|:::::::::::::::::::::::::〉::::,.::/／/ , ﾍ|
,／:::::::_._/ .|:::::::/|:::::|!::::/::::（ﾚ ／
i::::r ' ´ /:::::::ﾉＮ::/:::l:::::::::ム ,i 「…………バカ」
ヽ､ /::::∧ヘ {:::::l:::::::::/_／
∧::::| 丶 |/'l,::::/
（.:::::〉/＼ ヽ| l::::|
）f´ ヽ i|ﾚ ヽ丶
/ ＼/A ﾊ､
- 54 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:20:15 ID:p4yC6Zvs
- ,' ⌒ﾊヽ、,_r - −¨⌒`へ _,、,ﾊ⌒ 、
ﾉ....:::::::::.%〃:::::::::::::::::::::::ﾍ::::::::::::ヽ`ヽ:::::::::::ﾊ
i...:::ｨ::::∧:::::::: ::_::::::::,::::ﾊ:::::::::::ヽ:ヽ ´丶:/:i
ﾄ..:::/::/::|/::: :/´:::::::::ﾒ:/ヽ:::i::::::: :ゝ:::ヽy::::::::i
/.:::ﾉ::::ﾘ/:::/:::::/:::/´::::/::/| l:::::l::::::::::::丶::ヽ::::::ﾘ
{.: 〈jYyﾉ::/::::ｲ:::::::::::::::::/|/ l:::/l:::/l::::::::i:ヽ::l:::〈
） |/|/:::;;/l;::/.ﾚl/,. j l::/l;:/ !:::::::l::::l ﾙﾘ:::、
l:/::::l;::/.ﾚl/,. l/ ,l;_ l:::,::::l:::! ヽ）
ﾚ∧:j:l"弋ラ`` _ " ﾋラ``ﾚ::i::l:Y
|/::ハ'''｀ｰ一' ｀ｰ一´''!ﾉ:l:::l:/
!/:::::｀ﾄ ,、 , ':::/|:::i:| 「もうウチ来たって絶対に入れてやらないんだから！！」
l:::,':::i:::;;ｌ:`r 、_ , イ/:::/:::|:::i:|
:l::l/:::::l/:l;l:::l |l::从:ﾉｌ:.:.V
:::/ ...;;::::l:/l::l:{ヾ、 _ ｿ/￣/'ヽl:.::ヽ,
/'l..,ｨ'´‐∧ ゞi ﾍ-‐-ｲ/ / ｀ヽ、
/:.::{ ゝ ヽ '⌒`Ｖ＾~＾Ｖ⌒ヽ / i/ 'ヽ
………………バンッ！！！！！！………………
- 55 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:20:45 ID:p4yC6Zvs
- ／| | |lllllllllllllllll／￣￣￣￣￣￣￣￣￣／￣￣￣￣
／ | | |======| |二二二二二二二二二|| |二二二二
／| .ﾞ| | |||||||||||||| |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|| |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
／ | .ﾞ| |_|二二二| |==================|| |========
| ..| .ﾞ| | |llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll|| |lllllllllllllllllllll
| ..| .ﾞ| | |==================|| |========
| ..| .ﾞ|／ | |lllllllllllllllll／￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ／
| ..| ／ | |======|二二二二二二二二二二|| |ﾆ
| ..|／ | |||||||||||||| | iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|| |ii
| ／ |_|二二二| |===================|| |=
「やる夫だって行ってやるつもりなんか……」
＿＿＿_
／ ＼
／ ー) (ー ＼
／ ,（●） （●）, ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
＿＿＿_
／ ＼
／ ー) (ー ＼
／ （―） （―） ＼
| （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
「……確かに……バカみたいだお」
- 56 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:21:15 ID:p4yC6Zvs
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「ま、言った先からケンカおっぱじめた連中もいたみたいだけど
ソコはご愛嬌、肉食人種は闘争本能失ったらお終いだしな」
「とりあえず連中が核使ってケンカしないように祈りながら、
オレ達雑食黄色日本人はせいぜいｐｅａｃｅに生きようぜ！」
- 57 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:21:45 ID:p4yC6Zvs
- ○私立緑山校・グラウンド
ｌ/ ＿」-‐T￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
」! __ィ王 {≡ﾄ、＿＿＿＿_ _＿＿＿__.{≡}＿＿＿__ ＿＿ _＿
|| _ィ壬三_≦]. ┌┤ |＼.||＿||＿|| ||＿||＿||／||＼|l＿||＿|| ||＿||＿
||ｪ=壬|ｌ=┬‐T’ | | ｜ |_|| ＼ | ||＿||_.／＿||___l＼_||＿|| ||＿||_／
, - -――‐┴┴┴┴-..」. | | ｜ |_|| ＼ | ||___／_」|＿||___||__.＼._.|| | ／__.|
/ｌ|ﾋｌ ＼ 、 : : : : : : : : :::::: ＼||┐.」 ｜ |_||＿＿_.＼l| |／_||___||＿||___||＿||_＼. |／_||＿|
lﾚ'.|ﾖ| トｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｲ| |￣￣￣￣￣￣￣￣ ＼／ ＼／
j!!コｺｺﾆ≠IIIIIIl]]]]]￣￣]]]□＿| | : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::::::|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__| ﾊ,,ﾊ,,, ,,ﾊ,,ﾊ,,,
| ||..:::| | | | | |￣￣￣￣￣| | : : : : :.:.:.:.:.:.:.::::::::::::: ::::::| _＿ __＿ ＿_ ＿__ 彡炎ﾐy'彡炎ﾐ
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‐┴===‐┴ー-ニ」|__|:::]]]]]]]]]]]]]]|..| : : : : : :.:.:.:.:.::::::.:.:::::::::::::|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__|＿|ｌ|＿＿|ｌ|
. ￣ ￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣ ￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ^"" "~゛
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- 58 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:22:20 ID:p4yC6Zvs
- /: : / : : : : : : /: : : : : : : : : :ｉ: : : :|: : : : : : : : : : :zﾍ☆│
': i: : : : : : : : ;ｲ:|: : : : : : : : : :|: : : :| : : : : : : : : : : ﾚV:_:八
. l: :| : : :│ : :/ ｉ |: : : : : : : : : :|: : : :| : : : : : : : : : : |／/: : :＼
. |: :|: : : :.|: : : ｉ |: : : : : : : : : :|'; : : ﾄ､: : : :│: : : : |: 人 : : : :_＞
|.:,'|.: : :/|: :.:| :iハ : : : |: : : : :ハ : :| ∧ : : j : : : :〃⌒Y´￣
j/ | : : :│:-|--─ﾍ: : :j: : : :/`ｰ＼|─:|:.:./|: : : :/ イ) 八
/ :| : : :∧: :| ,.-ｯ=ミV∧ : / ｨｧ=ｯ‐ミ/ :|: : :/ リ /: : ＼
: : /:い､|《.弋うリ ∨ 弋うリ 》 :|: :/ ノ ｲ: :厂￣
∨ |: ∧ ー ー |:/ _／} ∨＼ _
∨ ﾊ／／／ , ／／／／ / / } lﾘ ／:i＼ 「はあっ、はあっ」
／ ∧ -─‐- ､ / / /:i:i:i:i:i:i:i>、
／ |:i人 |/ ヽ ／ / / /:i:i:i:i:i:i:/ ＼
/ |:i:i:i介 ヽ､ ＿ノ ´ / /:i:i:i:i:i:i:/ ∧
∧ |:i:i:i:i:i:| ｛＞ __ ＜ ／ ／ /:i:i:i:i:i:i:/ /
｛ |:i:i:i:i:i:| ＼::::::::::＼ ｝／ ／ /:i:i:i:i:i:i:/ /
| ＼ |:i:i:i:i:i:| ￣￣｀＞､/__／ l/:i:i:i:i:i:i:/ /
／￣￣＼
／ ノ ヽ ＼
| （ ●） （●）|
| （__人__） | 「よう、今日も自主トレ、精が出るな」
| ｀ ⌒´ |
| |
ヽ /
_,,ゝ (,_
/´ `ー-一´｀ヽ
/ ､ , |
/ ﾉ | l
（ y'l l_ |
ヽ ヽ. |' }
＼ｿ｀ー─‐一ヾ/
| ij ﾉ
| |. |
| | l
i' ,} ,ﾉ
l | /
|,＿､|,/
（ﾞ ）)
- 59 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:22:45 ID:p4yC6Zvs
- _ -─‐-
, ＜_, -‐… ｀ヽ､
／ '/ ヽ ＼
／ / ､ ',. ＼
/ ,' |
/ / ,| ,' | ! ',
/ ! /| ﾊ | , ､| ', !
/ / | / .! ,' ', .| 〉☆ﾄz=| |
,' / /|./-‐| ', ﾄ __', .|V ｀´|`_,」 ! |
, / l ! ! |′､ l !, ! __', ! | / ￣| |/
/ | l |ｨ'"｢ﾊ ', l ', .f'"｢ﾉヾﾘ l /^Y |
| ∧八 Vﾉ ヽ ', / Vソ ）' /i^ ﾑ､ '、
| /| ﾊ ｀¨ ′ `¨ ´/／ ' / / ｀ ｰ
/ | """ ` """ ´ , イ / 「そんなに暇そうにしているのなら、
八 ,.ｲ_ | | あなたも走ってみたらどうですか？」
＼ ` ￣ ′ _／ ´/ ∧|
>､ _,r ' ´, -‐┴' ､
,-ﾍ ¨l / ／, '´￣｀ ､',
_ ／´ヽ / 〉／_//／ , ヽ
／-､ヽ、 Y´), -‐'^ヾ,/,' / |
/´ ＿｀ヽ) l !〉／!.ﾊ ∨ / |
./ ´＿ ヽﾉ //レ'| | lノ / ,' !
／￣￣＼
／ ー ヽ
| （ ●） |
| （__人） 「遠慮するさ、こう見えても忙しいんだ。
| ⌒ﾉ 昼寝とかメシとか、
ﾝ ノ このご時世、パンを探すのも一苦労だろ」
／⌒ヽ､ _ノ
/ ﾉ ＼__ィ ´
/ / '|.
（ y |.
＼ ＼ |
＼ｨﾝ､＿＿)、
.| ij ,ﾉ
- 60 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:23:15 ID:p4yC6Zvs
- ／￣￣＼
. ／ _ノ ヽ
| （ ⌒）（⌒)
. | （__人__） 「駅前の『ひさご屋』が最後の砦だろ。
| ｀ ⌒´ﾉ 元は甘味処なんだが、なかなか美味いパンも提供してくれる。
ﾝ } 物々交換になったのが少し痛いけどな」
. ／⌒ヽ､ _ノ
/ ﾉ ＼__ィ ´
/ / '|.
（ y |.
. ＼ ＼ |
＼ｨﾝ､＿＿)、
／. : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : :＼
/: : :/: : : : : /: :.:∧: : : : : : : : : : : : ヽ :＼
/: : :/: : : : : :l: : :/ l: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
,': : :/: : : : : : :l: :/ i l: : : : : :.:.:.|: : : :|.:.:.| : : : : ',
i: : :.{: : : : : :.:.:.l: { l ',: : : : : : :ト､: :.|.:.:.| : : : :.:.|
|: : : : : : : : : : ∧l L＿;:.:.::.|: : :.| _」:⊥:.:| : : : :.:.|
|: l : : : : : : : : ﾚイ´ ', : :|:. : :| ,」/_ ｀ﾒ､.:.: :ﾄ､|
V: |:.|: /: : ＼| , ィc行「｀ヽﾄ､: :ﾚｲ.c:} V }: l:.:|
V: :ﾚrﾍ : : {ｲ_弋ﾋ.ｿﾉ Vヽじｿ_ﾉ /: j:.:|
i: : :.{ い: ::| ,,,,,,,,,,,.. ,,,,,,,, l: ∧:|
_ﾉ:人:ヽ ヽ| ′ l/ ﾘ
ヽ: : ::ﾍ ﾉ 「あ、知ってます。でもあそこのって、凄く甘いパンばかりですよね。
',: : : ﾄ､ ー‐‐' ／ 男の人だと胸焼けしませんか？」
ﾚ'): :| 丶 ,. イ､
,rく | ｀ rー＜ ノ /
', V /´ /
,ゝ 〈 / 人
, イイ ＼＼ / ,. '´ 丶､
（⊃￣￣＼
（⊃ _ノ ＼
（⊃ （ ●）（●） 「こう見えても甘党で通ってんだ。
| （__人__） それより、伊波もずいぶん愛想良くなっただろ。
| ｀ ⌒´ﾉ 会った初日なんか」
| } ＼
／ヽ } ＼
／ ヽ､＿＿__ノ ）
／ . | ＿／
| ／￣￣（＿)
＼ ＼ ／| ＪＪＪ （
＼ ／ ／⊂＿）
- 61 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:23:45 ID:p4yC6Zvs
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼
|. λ⌒丶 ｌ
. | l l:::::::::l l
| l l::::::::::l l
.ｌ^l^lｎ l l:::::::::l l
.ヽ L ゝ┘:::::ｿ }
ゝ ﾉ ~~ ノ
／ / ＼
／ / ＼
. / / -一'''''''ー-､.
人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
- 62 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:24:17 ID:p4yC6Zvs
- ／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | u. （__人__） 「終末の前に命の覚悟しただろ」
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
i⌒＼ ,__(‐- ､
l ＼ 巛ー─;＼
| ｀ヽ-‐ーく＿）
. | l
/: : : : : : :.!: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/: : : : : : : : !: : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : :ヽ: : : : i
/: : : : : : : : :.ﾊ: : : : : : : : :ヽ: : : i: : : : : : : :i : : : :i
′: : : : : : :/:ハ: : ヽ: : : : : |ヽ: : :!ヽ: : : : : :r┐: : !
, : : : : : : : :ハ!＿;.ノ: :､: : : :.ト-､: :!＿V: : :.├′: :.!
i: :!: : : : :!:.／V ヽ: :iヽ: : : :! __|: !_ ヽ: : ☆|7ﾌ: : :!
j: ﾉ: :!: : ﾊ:! ／三ヽV ヽ: : i ´ 三｀ヽ |: : :j: : : : : !
// !: Vﾊ / ん)ﾊ ヽ: j ん)ﾊ 〉!: :／｀ヽ:ﾊヽ
" !: : : :r､ ヽ 弋zﾂ ∨ 弋zﾂ j:./ }:! ヾ､
j: ﾊ: { 丶///// 丶 //////〃 〃
ｿ ∨､ ′ ／/ 「ほほほ本当にすみませんでしたっ！！」
′ヽ! -─‐- ､ /:´: ハ!
丶 |/ ヽ ｲ7: :/
＼ ヽ､ ＿ノ ／ ﾉﾚハ
/｀ヽ､ ／ ト ､＿ -──- ､
, '´￣￣￣/ ヽ｀ｰ-ｖ ｰ‐ ´ ／ /| ヽ ｀ヽ
/ __/ヽ / ∧ l 丶 l´ / | r ､i ／⌒ヽ
l V ヽ | / ! ヽ ､ | ／ !⌒､ } ／ }
i / ／ ∧__ / i ヽ ﾉ ,､ｨ⌒ヽ Y / j
／￣￣＼
rヽ ／ ノ ＼ ＼
i ! | （●）（●） |
r;r‐r/ |. | （__人__） | 「今はこうして可愛いところも見せてくれるようになったし、
〈_L (｀ヽ .} | ｀ ⌒´ ﾉ おつりが来るってもんだ」
l｀ （ ｀`/ . | }
ヽ l . ヽ }
|,. l /⌒ ー‐ ｨ ヽ
- 63 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:24:45 ID:p4yC6Zvs
- . : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ : : : .
/: : : :/: : : : : ∧: : : : ヽ: : : : : : : : : : :ヽ : : ヽ
/: : : : : : : : : : ; |: : : : :｜＼: : ヽ : :ヽ: :☆=-ﾊ
. : : : : : : :.{: : : ｌ | : : : : 卜 __＼:_｝_,.:イ: :ハ=-:|
|: : : : |: : : V : :| 人: : : : :| x==ミ、: |: : : :|: :八
|: : : : |: ､:_:_Ｖ:_| イ ＼: :｜ ′んﾊ Ｖ∨: : |: : : :＼
l: : l: 人 : : : |: :|ｘ== ＼| 弋ツ ﾉ ∨:∧「￣｀
l: : l: : : ＼ : |∨ んﾊ }/ }:|
|: ∧: : : : :ヽl〈 弋ツ , ﾉﾉ
|/ V : l : 人 爪{
V :|: :{ ヽ /: : {
V:N人 ∧ ーー /{从人
}ﾉ ＼人 ├ｙ､
｀ .、_ ／ ／ |
厶 ハ￣_, -＜ 人＿_,. -──- 、
く ∧ :} { ／ ｝ | / ヽ
. : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ : : : .
/: : : :/: : : : : ∧: : : : ヽ: : : : : : : : : : :ヽ : : ヽ 。 ℃
/: : : : : : : : : : ; |: : : : :｜＼: : ヽ : :ヽ: :☆=-ﾊ
. : : : : : : :.{: : : ｌ | : : : : 卜 __＼:_｝_,.:イ: :ハ=-:| ○
|: : : : |: : : V : :| 人: : : : :| x==ミ、: |: : : :|: :八
|: : : : |: ､:_:_Ｖ:_| イ ＼: :｜ ′んﾊ Ｖ∨: : |: : : :＼
l: : l: 人 : : : |: :|ｘ== ＼| 弋ツ ﾉ ∨:∧「￣｀
l: : l: : : ＼ : |∨ んﾊ }/ }:|
|: ∧: : : : :ヽl〈 弋ツ , /／/／ ﾉﾉ c
O |/ V : l : 人 爪{
V :|: :{ ヽ/／/／ r ｧ=- 、 ｕ /: : {
V:N人 ∧ ｛/ } /{从人 O
}ﾉ ＼人 ヽ __ノ ├ｙ､
｀ .、_ ／ ／ |
。 厶 ハ￣_, -＜ 人＿_,. -──- 、
く ∧ :} { ／ ｝ | / ヽ
- 64 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:25:15 ID:p4yC6Zvs
- ＜「はっ、はは、走ってきますー」
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ヽ
| |
| | 「…………」
| l
| /
| 〃/
＼、__ （
_）_ =＝＝＼
／ ＼
/ ヽ
| , i
| | l.|
| l | |
| |. |. l
l | |.│
/ ﾉ | |
/ / l /
（ヽ､__,/＿＿__ _＿,У
ヽ_ｨ __ __￣￣_￣_,|
釗 釗 釗 j l |
- 65 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:25:45 ID:p4yC6Zvs
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「ＯＫ、あと未確認情報だが大阪で第三次暴動が起こっている様子だ。
――特に天王寺周辺！！
この放送を聞いている西のＢＯＹＳがいたら一応気をつけてくれ！
まだ童貞も捨てらんねぇウチから死ぬのもバカらしいだろョ、生きとけ。
死んだら生きれねぇからナ！！」
「相変わらず、大阪以外でも都市部は大規模暴動の可能性が常にある。
くれぐれも巻き込まれたり巻き込まれにいったり巻き込んだりするなョ！！
オレ、Ｄ．Ｊ．ＷＡＬＫやゴキゲンなスタッフ共からもお願いしておく。ｐｅａｃｅ」
「なお、一昨日伝えた横浜での暴動は、未確認ながら死亡者70名を超える
ヒサンなモンになっちまってる。くれぐれもｋｅｅｐ ｋａｗｌだぜみんな」
.
- 66 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:26:15 ID:p4yC6Zvs
- ○私立緑山校・保健室廊下
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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┌──┐ ￣￣￣~' ┌──┐ | |┌───┐|┌───┐|保健室 |
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│三三│ □ □ │三□│ | |│／ ／│|│／ ／│| ＿＿
│[][]::::│ □ □ └──┘ | |└───┘|└───┘| |!┏ﾟ|
└──┘ l三三! | |:[l ┌─┐ | l]:| ||⌒||
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| | | ||〓||
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│ .│
│ 特設！ 葛城医務医院！！ .│
│ .│
│ .│
│ 開店セェル │
│ お気軽にどうぞ │
│ │
└──────────────┘
- 67 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:26:45 ID:p4yC6Zvs
- ○同・保険室内
/_: : : : : :__ノ: : : :V: : : : ヽ: : : : : ヽ
. ／: : : :/: : : : : :./ヽ:.:/＼:､: : ヽ: : ､: :＼
/:/:/: :/: : /: : : /--∨z-､} }:ヽハ: : }: ､: ヽ
{/: :{//: : ∧: : ハ ﾊ: :|: /: /: /:.:,ｲ
ヽ |/l: :ﾄ{__从{_ /_j:/|/:ノl: /: :/:|
|:从:l ､zﾃ=ﾐ、 ､ ´ ,zぅミ､ ｲ/: ノ: :|
|: |Ⅵ ｀ ﾋ:ｿ ｀ ﾋ:ｿ ' l/ヽ: : |
|: | {(, /) /: : |
|: |ヽ｡., j /｡,:'l : : | 「生徒達の口コミで広まってるのか、
|:/: : l∧ ｀´ ,ク:. :.l : : { お客さん増えてきてるわね」
|': : : |: :.ヽ ｀ ﾆ￣ ｨ: : : : :|: : l: ､
j: : : :j: : : : l＼ {二ﾆﾆ= ､: : :|: : l: : ＼
／二二二二j ｰ‐ｲ} } r‐‐､ ｀⊇): :{: : : : l
／／ 〈三三三ヨ } └‐┘ }: : ＼: : :{
＼＼ {三三三ヨ } ＿__ ハ: : : ＼ﾊ
ハ } }三三三ヨ } {＿_} く : ﾄ､: : : :八
ヽ:ヽヽ r'三二二/ / ＿_ノ￣): ): : /: : ＼
}:ﾉノ二ﾆっ(三ﾆﾆﾆﾆj ,クﾄ／´ ／: : : :/: : : : : }
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＿_:.;ルNヽ:.:＼
/.:.:.ｨ〜し､.ノ|.:.:.:.:.:.:＼Y＾ヽへ｢.:.:.:.:.｀ヽ,
, -'.:.:.:厶 人 ／｀.:.:.:.:.:_-:､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
/'ｸ::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.r' ⌒´ }.:.ｉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.､ﾉ
l:::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l、 l;ハ.:.:.:乃.:.::::::::::ハ
{:::::::::::.::.:.:.:ﾄ､::（ ヾ、 '゛‐'ﾌ乙､ﾚァ:ｙ､/:,:ﾉ
＼|、:::::::.:L弋_匚_` '´{,い 〉了バ.:.:|
ト-ｧ‐T:=八,い｀ ^''′ ,' ,ﾉ/.:.:l 「生きてりゃ病気にかかるし、
|.:.:.l { lヽ:＾ `'゛ 、 i_／::.:.:.', 死ぬまでは苦しいってことよね」
ｌ.:.:.:l＼､ﾍ:. 'k ,辷‐ ､_.:.::'.、
l.:.:.l:::::广∧:. -‐ ''′ /:. : :｀ヽ ヽ､冫
l.:.:／／ : :.:jヽ:、 , ｲヽ:. : : ｀ 7
j/ / : :.:.（::::|: ｀丶､_ ／ 丿::|: : : 〉
/ / : :.:〉::｀` ー--‐'::::::::::l､: : {
〈_ヽ .:|:::::::::::::::::::::::::::::::::/::::ヽ ﾊ´
- 68 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:27:15 ID:p4yC6Zvs
- ／ ＼
,.ィ" ,.- `ー-､ ヽ
/ ノ ｀、 ヽ ,.ヽ
/' r:､ﾐヾ , ,! , ,! ノ ! l
,' ; ﾄ､.l"´ iﾉ'-‐サｻ'"ﾐ rく ',
_＿ V| ゞ､-一_､ '´ﾋi}` ﾘ{､.〉 ',
,ｲy /｀7ｰrー､ﾄ､ミ '´ﾋj ,-ﾟ′ ',
／ l_/ ／／＝ぅ＝==ｭ ﾉ r‐-､_;_ ', 「少年もちょっち休憩にするー？」
/ ,.し'´ｰ'´／´ゞ￣｀ｰゝ、 ` く"ﾌ | l:｀:.ｰ､ヽ、 ',
, ′､ ノ |i ＞ 、｀ / ,!: . : . :.Y〉 ',
／ `,.-‐ ''´ __ |i._＿ _j^il: 厂//: . : . :.／ ; ',
. ／ ／ ／/ 7７^i／´ノ lﾚ',､_二ュ:イ´r'"ニ=ヽ '､
. ／ .,ｲヘ／｀ヽ一:'. : l ,r',r','.:/ ,! ,:'"〃: . : ;／,r'／ . :. ヾi. ＼
,.ｨ‐/ .ﾊ: . : ヽ:､. : ＼: . l,リィ／ ,!/ ,ｲi : . ;Y ／ . : . :. :. :| ｀ヽ
〈く: :/ ./. :.〉: . : ｀:ー: ／: ,':/ ,r-'"Z !i: .r-､:／ .: . : .,. :'.: .: ﾄヽ ､}
ヽ:＼.._ ／. :イ: . : . : . : . : .ｉ. : ,':/…-ｽ_,ｨ-┘!i: .ヾ;;;!: .,:-一:'. r-,､.: .:l ヽ＼ ヽ
ゝ: . :｀ ´. : . ｿ: . : . : . : . : . ,!:.,'.:/:. i;. 〃:.:.:.,!i_:.-‐'". :,.' | レﾍ.:.l、 ﾞi ヾ j
｀ー--一'"ー---───/:,':./::::.. i; 〃: . : l´ : .: . ,:' :ｰ''´.: :,! i, ﾘ ﾘ
_,.-‐‐'⌒ヽ-‐=≦_ ,.ヘ
,イｿ::::::::::::::::o::::::ﾟ::::::::::｀Y' ヽ.
/´ ｀ー-､::::::::::::::::::::::::::/ ﾞヽ､
/,ｲ ∧_ ｀二ｰ--‐f‐:/ ,､__ ﾞ!
i/:|／ﾚ'::::::/!:::/|:::::!ﾞｰｰ-ﾍi ソｲ、 ヽ
!:::::c::::::::::/｀|/‐|:/'|:ﾉ|!::::::::{ くi ヾヽ、ノ
ﾉ::::::::::!::/l/=ﾆｊヾl/ |! V!::::l } 〉 | ﾞ!｀!
ｽ,.-､::iﾚ !'iて:i l ﾘﾞﾒ ! | l | /
{ ヘ l! ー'‐ _二､! | i l'
ヽ、〉 ﾊヾ ! ￣｀{ ｊ ﾉ
ヽ､_ ' ﾊN| / u ；| 「やったぁ！ 来るなり人をコキ使うんですから」
ﾊ、 _ ｿ } !
ﾉｨ:ゝ、 ｀ ,.イ } i /
_,.-!| ヽ、 ,.-'´ / ﾉ ﾂ !
ｒ'｀￣ｨ ! ﾟ‐1'´ _/ノ ｿ l
ﾉ ｀ヽﾉ |__,ｨ'´ _,.-‐'"｀i |
__,.ｲ´ｰ-､ ｀ｰ､ !､___､,ノｒ‐y‐、 ! i、
ｒ' ____ ｀ﾞ=-、 ゝ､__,.-‐ｒ'´‐‐|/ ／｀ヾ. !
ﾞy'´ ｀! ノ´/ ｲ __,.-'⌒i i
i ﾞヽ; ,..ｲ -‐'´
「少年ー、コーヒー淹れてねー」＞
＜「うわ、オニだ……」
………………休憩中………………
- 69 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:27:45 ID:p4yC6Zvs
-
………………休憩中………………
/:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::::ヽ、
_ﾗ::/ｿｲ〃:::::::::ｨ:/|:l ﾞl::|ヽ:::::;､ﾚVｗﾘl
. ７:::::::::::::::､:ﾊ|/ ﾘ l! ｌ! _ｌﾊLｌ,i::;::::::::}
|ﾊ:::::::i酛_l!‐_二｀ヽ. ｀ ｒ≠､､｀ｌｲ:::::!
酛:ヽ / l!寸｀ 弋ﾘ冫 1:::ﾄ
ヾ;ﾍ ｀ ´ /ヾ'
{ fヽ. ｀´ /ｿﾉ 「そういばセンセー。運んだダンボールの中の目録に
｀ヽゝ. ｰ ─‐ _'／ フルラゼパムとか書いてあったんですけど、
ム、 ／ ……あれって抗鬱剤、ですよね」
|｀ヽ､_ __,／ |
| |
. .'｀ｰ┤ |｀７ヽ
_/ i /! ト ｌ ,ﾄ､-､_
_,. -‐'"´/,.ヘ ＼ ‐‐､ ,.‐‐ / i＾| ヽ ｀‐- ._
_../ ヽ
／__,, ,--､ ,─､ │
,'J″ l,,,_ミ',.lﾞ彡,'l ヽ
ﾞ.lﾞ , ､ ! ｀' ヾ゛ l ﾞ､
l ./ '､ /＼l /__ｲ ,iﾞ /l i │ ｯ│
ｱ.{ ､ ､ ＼ハ丿ﾗﾆ┴' ﾚ''!'' Tフ/ ノ,_/l ﾞヽ
ｌ|ヽ ﾞヽ ＞ ゛_r‐アi ＼ ｀rフ-, ﾒ''彡if, ' |
ﾞ､ ｀''ｯ..ヽ ヽ,y ゛ '､ソ 〆 } l
│ iｒ~ | ／ l
│ ｀r'', ‐ ti'''":::: ',
/ ::::::~ ＼ _____ /::::::::.. ﾞl 「流石、医者の息子だけあって見てるわね」
/ :::::::::::..＼ ゝ､__/ ,./ ;;;;:::::: }
| :::::_／ﾞン‐'" ﾞ',､、 ／| ｀'-ﾐヘ､::::::. ',
', _..‐,ﾞ／″ ｒ'〈 ` ,＿ _／ _ｿ `' ,＼ ｌ
,ﾉ彡'" l ｀ﾞ`'''ｰ―ｰ''″│ '､ヽ !
- 70 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:28:15 ID:p4yC6Zvs
-
ヽﾞ､ , ,__ノ 「……………………。
' . ｀＿ / バルビタールとか、向精神薬がなんで保健室なんかにあるんですか。
＼ `ｰ‐' ／ﾘ 一体どこから」
＞,.. __.. イ ﾄ､_
. / | : : :ﾄﾉ ヽ
ノ ,ﾉ . : :/ ﾄ､
. - '／ ﾘ ／ | ｀ ､
,..-≠ ／ ,ｲ! /ｰ - | ｒ‐-､ j ｀ 、
. ∧ 'ｰ‐ｧ' 〉 |ヽ,＿__.ｊ/ ＼ﾄ､ ＿ ＼
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＿_:.;ルNヽ:.:＼
/.:.:.ｨ〜し､.ノ|.:.:.:.:.:.:＼Y＾ヽへ｢.:.:.:.:.｀ヽ,
, -'.:.:.:厶 人 ／｀.:.:.:.:.:_-:､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
/'ｸ::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.r' ⌒´ }.:.ｉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.､ﾉ
l:::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l、 l;ハ.:.:.:乃.:.::::::::::ハ
{:::::::::::.::.:.:.:ﾄ､::（ ヾ、 '゛‐'ﾌ乙､ﾚァ:ｙ､/:,:ﾉ
＼|、:::::::.:L弋_匚_` '´{,い 〉了バ.:.:|
ト-ｧ‐T:=八,い｀ ^''′ ,' ,ﾉ/.:.:l 「ふっふっふっ、５００万生徒の生命を守るため、
|.:.:.l { lヽ:＾ `'゛ 、 i_／::.:.:.', 保険医は日夜進化し続けているのよ！」
ｌ.:.:.:l＼､ﾍ:. 'k ,辷‐ ､_.:.::'.、
l.:.:.l:::::广∧:. -‐ ''′ /:. : :｀ヽ ヽ､冫
l.:.:／／ : :.:jヽ:、 , ｲヽ:. : : ｀ 7
j/ / : :.:.（::::|: ｀丶､_ ／ 丿::|: : : 〉
/ / : :.:〉::｀` ー--‐'::::::::::l､: : {
〈_ヽ .:|:::::::::::::::::::::::::::::::::/::::ヽ ﾊ´
,.;:;:;;.、
'=.-ｯ 「ウソくさっ」
,i矛ﾄ､
′ ~ ＾
- 71 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:28:47 ID:p4yC6Zvs
- . ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
/ : : : : : : : : : : : : : : : ; ﾍ : :!: i: :ｉ
. ,′/l/ : : : : : : : : : :{~´ }: :l: :!:｜
. l: : : : : : : : : : : : : : :ｌ＼ /ノｊノ: ﾉ
. l : : : : : : : : : l＼l＼ｌ ィ/{ ／
',: :ｘへ:,ﾍ{＼{ イ´ ヽ }
}/::::/^::＼ _′/ 「クソみたいな医者が持ってるよりは有意義でしょ？
. / ＼{:::::::::__＼ (´/ /＝=ｧｧ 少年の方こそ、こんなご時世に医学を志しても、
/: : : : >'´ : : : : ｀'く ￣| _/:::::〃/ 手遅れなんじゃない？」
,′/ア´ : : : : : : : : : ＼「＼::::〃/
. {: :〃: : : : : : : : : : : : : : :＼ ∨ /
,.. ｨ〃"'ー- ､
／:::..... .... ..:::ヽ
,'::::::::::::::::::::::::::::;､:::::::::::ﾞﾄ
{::::::::::::::::;y从j;ハﾊ;:::::::ﾐﾞ
ﾞ!;ヘ:;ｲV_jﾘ!_ _ﾘj;'Nﾘ
人zﾘ ´仞` '{j`/
, -‐'´ヽ ヾ'` _ >丿 「それは――」
. / ___ i ヽ ヽ､ ／
/ ;'´ ｀ | r;〉'´ﾍ｀丁ヽ
. /,:' レ'´>___/ ,ｨﾍ ｀!
i'Y , /"ア_〈｀`" |
_,，--―-ｭ､_,，､,_
,r―-‐'¨¨´｀ヽヾ´＞-‐ヾヽ、
.／ ｀ヽ
／ ∧ ,rﾍ ハ、
/ ／,ｲ, ,ｲ ,ｲ /``V''''''ﾊ ハ ヽ
.|/! l ! l | | ! / ﾉ l ! い
|. | l l 乂 ゝゝ ／ ノ ﾉ .l .ﾊ
ﾉヽ 、ヽ{rや♪、 ,ｨ'⌒メﾉｲ} / ,'リ
ヽ f＼{ゝ'ヽ,ﾋ!y ′__、 ｲメイ イ l
. | {ヾｲ.| ´￣ヽ、 ハｭ .! |
/ い__,| rｿ /´ } | i | 「それとも、アタシの神々しいビボーに惚れちゃった？
./ i ﾍ. ｒー-┐ ./ｲ ／ .i } 少しでも多く先生と一緒にいたい、なーんて……」
. { i ,ハ, i⌒ヽ′ ／｀¨ 八
. .', i ＼ -イ ／ ゝ
rｆ ノ :i ハ ./く´...| ＼__, .イ｀>, ｀
ゝ｀￣´ _ノ / ／:::::::｀＞ _ _, !.´:::::::..,
｀Z´__,ｲ. 《 .::::::::::::::::::::/Y^,:::::::::::::::::::ゝ>
rﾆﾆニ二￣￣｀ヽ::::::::::::::/ ∧. ',::::::::::::::／
- 72 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:29:15 ID:p4yC6Zvs
- ,ｉｉｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｉf;
.,ｉｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌﾊｉｉｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｉｉ
,;ｉｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌﾘﾊｌｌ 'ｌｌｌﾊｌﾒｌｌｌｌ'ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｉr
;ｉｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌﾊｌｌｌ'--ｌﾘ' ﾘ -ﾄ-ｌﾘｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｉｉｉ'
..ｉｌｌｌｌﾄｌﾊｌ ",,..._ ,,.. ｉｉｌｌｌｌｌｌｌﾙｉ
. 'ｉｉﾄｉｉ、 ,; ;''"`''' '''"`''ヾ /ｉｉ"
'{、<`, , /"/
`ヾ、_、 , _ " ,/／ ／￣￣￣￣￣￣￣￣
'＼ ヽ、_ﾌﾞ ,/ ＜
ｌ゛ 、 ／ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿
| ゛' ..,_,, r "
ｪ‐‐ー-----―ｒｌ、
/＿,, `ｰ- 、
ﾉ '''¬- 、.. √7
ｌ" ヽ 〉 |
/ `ヽ,くヽ,,L,,__
ｌ ＿,,_ , y ^ ＼＼ /
- 73 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:29:45 ID:p4yC6Zvs
- :: . .::. .:::: .::. .::::::::::::/ |.| ﾞ'" }:::: :..:. :: .:::: :: : :: ::: : ::
:: :::. .:::::::::::::、::::::::::::::::::! ﾞli |.,ﾉ:..:::::::. ::::::. : ::,::::::.. ..:::. .:
.ﾍ,:::::i.､::::!､:::: ﾄ, i､ !:::::i ヽ / .i::_ノ!::::iﾞ::,ﾉ:: :::/::::::::::::::::
､:::＼:::::::ﾍ.ﾕ.Ｌヽ_i_ﾄ.ヽ.ﾍ _r'´/／∠/::／/::_,ｲ::::::_,,.
..＼:::ヽ､,,:::i ` ､_ ﾞ _｀ヽ,_｀ 、 _ =.,- ,"´_,-" .ノ-.,´ ,
i´ ヾ ﾄ、｀ -､"'´ ,'',）｀ヾ￣ ,...- ヽ、 ￣"-´.i;,,,） ﾞ,-' ﾞ / ,/ .,
. ﾍ ;ﾍ !, ｀ヽ. !;;;;ﾉ ヽ _ヾ;;;ﾉ_.／ ./i"ﾉ.,ﾉ
.＼ . !､! ｀￣ ''' ﾞ _ . -'.,.. _,. .ﾉ ' ／
ーｰ'' >、、i _.- ´ｰ "- ﾆ‐ " /iｯ"ヽヽ、
./:::ﾞ'' ', ,/{ ./::::::::::::ヽ. ヽ
./::::::::::::::ヽ ヽ! ‐ /::::::::::::::::::::ｌ 「なんか言いなさいよっっ！！！！」
. / ::::::::::::::::::::＼ 卞 ,ｰ- - ;; ﾆ二.、 /:::::::::::::::::::::::::
ﾞ ::::::::::::::::/, ヽ ! ｀--ー‐ ､;;;;;! ／|:::::::::
:::::/;;;;;,. ｀;;;,、 卜、 // ／;;;;;;, :::::
ﾞ/;;;;;;;;;;;,,. ;;;;,,,,、 i i './ .／;;;;;;;;;;;;;, :
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;,, ;;;;ヽ、 ﾞｰﾆ ; ; ;ﾞ ' ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,
,.､､,､-‐'⌒ヾ`‐ ､
_,／ベV∧ヽヽ＼Kヽヾ:､
,ｲ/〃{:{{ｼ‐''゛}:}｝｝_|j｣ｨ::::|:l:ﾄ､
/〃::l:ﾄk`_, ´‐'ﾂfitｋﾑ;ﾉﾉﾊ:|
｛ {｛::::ゞ'ｸfﾈ `´ |/iﾍl:l
ヾゝj-ﾍ` ´〈 ､ ｡ン:l::! 「……キズつくなぁ、もぅ……」
//i:::ﾊ、 -ｰ ｢';:::ヽ::l
/ｲ:!:::l:::lヘ､ ,.' |::ヽ::::ヽ、
/ｲ::/::/:::l::: |:::｀ヽ-',r_=＝､::ヽ::::::＼
/ /::/::/::::;':::::l::::<:ﾍ |｢∠ |、::::＼:::/
／ /:::/::/:::/:::::::!::::::〉ヾ||-‐ ／ヽ､_:::::＼
- 74 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:30:15 ID:p4yC6Zvs
- ,. '´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l:::::::::::::::::::::/:::, ｲ::::/!::::/!::::::::::::::::::::::::::',
!::::::::::::l::ｲ/l:::/ l::/ l::/ l:ﾊ:::::i::::::::::::::::::::l
',ｒ-､:::ﾊ!‐‐ﾚ'- l/_ l/ ﾘ !::ﾊ:::::l:::::::::::::l
{l´ﾘl:! ｨ'fｔﾇﾊヽ ｀ , --ﾚ...l:::ﾊ::::::::::ﾄi
ゝ(}ﾘ ﾞ‐′ ｨ坏ﾒ｀lﾒ l::ﾊ:::::l
/ ﾊ |_ ﾞ‐' ' /yﾊ/l/
, ｲ / lﾍ ﾉ /ノ 「そんなタマですか、センセー。
／ l ヽ | ' , ､_ ,ｲ゜、 あ、コーヒー入りましたよ」
／ l ヽｊ ヽ. ｰ ´ . イ/ l ヽ、
/ | ﾄ､ ヽ . __ . ｨ ´ ,ｒ'ｶ ! ﾊ
/ l l ヽ,__ ,ｲ/／ / l |‐-ｲ !
/ /l l⌒ ﾄ､ヽ､_/:/ ﾞ>/ ｀ヽｊ l
／ _,.．-'''" 彡、,.-'''":::ゝ¨´::::ﾍ:::／ヽ:::::::::::::丶
.,／＞ /:::::/:::::::::/::::::::::::::/,.,Y/ﾍ::::::::::::::::::::::ヽ
'／ 彡《::i:::/:::i::::/i::i::::::::/::| ¨´´}:::::::::::::::::::::iい
＜ ＞／::::|::|i::|:i|:|:::| |::i|:::|:从| ﾉﾘﾉ:::::::::::::::} ﾘ
￣ﾍ,=≠彡ミ/丿彡ﾚ从彡ミ卜乂入丶 彡ｿノ;:::::::::ﾘﾉ ﾉ
|::::://ヘ∨| 彳ivﾄ:} ` 价i 乍彳'ノ
|:::::{ /う,∧ `ゝ-' ﾍｿ ﾉ ∧′
. {:::::｀ミヽ∂ ヽ. /::ﾍ
∨::::::::｀::::ﾍ / /::::::ﾍ 「さんきゅっ！ 少年」
∨::::::::::::::::.ﾍ ー 一 ′:::::::ﾍ
∨:::::::::::::∧丶 ／::::::::::::::::::ﾍ
}::::::::::::::::∧ 丶、 ／:::::::::::i::::l:::::i:::::ﾍ
|:::|::::::::::::::∧ ＞ ＿∠_::::::::::::::l::::|:::::||::::::ﾊ
|:::|::::::|::i:::::::∧￣￣￣￣ |:::::::::::/:::::|:::::|_|::::::ﾊへ _
|:::|::::::|::|:::::::::::ﾍ______,.〟 |::::::::/:|::::/|::::|¨|::::::::}¨へ,丶、_
- 75 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:30:55 ID:p4yC6Zvs
- ／ﾚ' ﾍイ/／ﾚ' ivl::::::::::::ハi＼}＼:::ヽ.
/:::::::/／::::::::::::::::::ﾉﾊ!:::::::::::|,ﾊ l＼ ﾄ､}::::ヽ,
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l!:::::ヾ:::::::::::::i
／ｨ:::::::::::::::::::::::::::::::, ｲ:::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞl
'´/:::::::::::::::::::::::::::::::/ |:::li:::|ヽ、:::::､::::::_:::::::::::::::::::::::::|
l':::::::::::::::::::/|:/i:::/ i::|ﾞV ＼:::ﾊ:::i ヽ::::::::::::::::::::l
!/| ﾊ:::::::::i l! |/ ﾘ ヾ ヽｊ ﾞﾘ､:::::::::::/
!ハ:::|V _,.-‐､ ` ￣｀ﾞ二ｰ‐-､ i::::_;:/
ｒヾ! ,. ´,.ｒ=,ミ.ヽ 'l´ﾄ‐i｀ヽ |:/ｒ'´ﾞl
ヽtﾞ、 i ｒ'::;ﾘ ゝﾞ='-' ﾘ ｔｦ/
＼ヽ. ｀￣ , 〃〃 ! ｰ'ノ
ヽ_i ''" '､ /ｰ'"
ﾞ. / 「”少年”はいい加減カンベンしてくださいよ」
ヽ、 ﾞ､二フ ／!
丶. ／Vﾍ!
＞ ､. _,. '" |｀ｰ-、
／ | ￣ |､ﾉ l
/ ,| / ｀}__
ノｿ i ! / ! i､
_,.-‐'"／ ! ／ l ｀ﾞ-､
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
,:'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::､-,_ヽ‐_::::::::::ヽ
_,､‐''":::::::::::::::::::::::::::::::::__i``‐`.|::::::｀:::::::::::::::i
'´/／ ﾚ'i_:;; ッ_::::;;;:::::;;;;;＼iヾ:::｀::::i､:::::::::::::::::::i
|／＾/..‐!'"i/:::i'""''゛~ヾ､:::/:|i:／'|::;:::::::::::::::::::i
＼::i|::::::::::::::N>'-- -‐/´!'￣ '゛ |:::::::::::::::::::i...,＿
`ヽ|i::x::ヾ_i´(iヽ '‐'"~"'゛ '|::::::::::::::::::::::::::::::ヽ,__ 「あはは、ゴメンゴメン
｀`''｀`iヾ. `‐' ,i |:::::::::::::::::::::::::::::::::;:::;;'i 反応がオモシロくてつい」
|:::ヽ. ヾ , ./ |:::::::::::::::::::::::::::／´／;;`､
|:::::::ヽ, `"~´ /: |::::...::::|`l.i､_'-'‐";: '゛ i:!
|::::::::::／` .､, ,∠_::: |:::::::::::i |.| ~￣ |､
- 76 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:31:15 ID:p4yC6Zvs
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「で、国内も散々だが海外の状況はさらにわからねぇ。
まず一般の航空機、船舶、電話回線が途絶した時点で
ほとんど直接の対話ができなくなった」
「まだ一部衛星放送は受信できるが、向こうのニュースソースもバラバラで
信ぴょう性は不明だ。唯一、無線による活発なやりとりが一部で行われているが、
どの国も混乱してるのは間違いないだろう」
.
- 77 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:31:45 ID:p4yC6Zvs
- ○私立緑山校・屋上階段
＼ ／
＼ ／
＼___＿___＿_____／
| _＿_＿__ |
| | | |
| | | |
| | | |
,__|＿|__＿___,|＿|__
/i==============iヽ
./f───────┴iヽ
./ﾄ────────┴iヽ
/. | . . ... .....:..:.:.:.::.::.:::.:::|;::ヽ
./[￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣]ヽ
./ | . . : : : : : :.:.:.:.::.::::::::::::::;|;;:::ヽ
/|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|:ヽ
./ | . . ..: .::.: :::::::::: ::::::::::::::::::;::;:;;;;;;|i;;;::ヽ
/.ｉ‐┴――――――――――'―‐┴―ｉ::ヽ
./ | . . ..: .:: .::: ::::: ::::::::::::::::;::;;::;;;;;;:;;;;;;;;;:|ii;;::ヽ
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ― ー ＼
| （●） （●） | 「屋上、かお……ん？ 壁に」
. ＼ （__人__） ／
. > ｀ ⌒´ <
（ | / ）
`| /'
| ｒ /
ヽ ヽ／
>__ノ;:::......
- 78 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:32:20 ID:p4yC6Zvs
-
＼／/￣ヽ |／/￣ヽ ＼／ ＼／ | | | │
│ヽ＿/ |＼ヽ＿/ ／＼ │ ヽ＿/ ヽ＿/ .│
＿＿＿＿
／ ＼
─ ─ ＼
（●） （ ●） ＼ 「終末が知れてから、こういうのが増えたお」
| （_人__） |
＼｀ ⌒´ ／
/ ー‐ ヽ
/ ｀
――それに込められたのは希望なのか絶望なのか――
＿＿＿_
／ ＼
/ ─ ＼
' （●） ＼ 「やる夫には分からないことだお」
（ｌ､__） |
⌒´ ／
｀ｌ ＼
ｌ ＼
- 79 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:32:45 ID:p4yC6Zvs
- ○同・屋上
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::（ ）::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::|￣|三|￣￣￣|＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTヽ
￣￣￣￣￣|￣|ヽ￣￣￣￣￣￣￣￣￣|＼iヽ
|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| ＼iヽ::::::::
|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| ＼i::::::::::::::::::::::::
＿＿＿＿＿| | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
＿＿＿＿＿| |.|＿＿＿＿＿＿＿＿＿| |:::::::::::::::::::::::::::::::::_,,-'~''^'-^ﾞ-､::::::::
|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| |＿＿＿＿ ノ:::::::::::::::::::::::::::ﾞ-_::::::::
|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| | ..|＼ i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
＿＿＿＿＿| | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.| |LlLl LlL | i:::::::::::::::::::;;;;;;::::__,,-''~i､
／. -‐: : : : : : : : ､: : : : :｀: .､
. '／: : : : : : : : : : : : :＼: : : : : :.＼
. /:/: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : :.丶
/:/: : : l: : : :.: : : l: : :l: : ; : : ﾊ: : : : :. : ヽ
//: : :l: :|: : : :j!: : :|: :/: :/|: ;ｲ:.!: : : : :.: : :.'
. 〃l: : :ハ:|､: : ハ: /}:/ﾒ:/-|/ |:.:}: : : : ::.:. : :'
': :{: : |-‐トヽ:{ j/7'zﾃ=0ﾃ､/イ: : : : :.:.:. : :ﾄ､
,': : :ヽ:ﾄrr=0k＼ 弋z夕/ /: :,: : : :/: :. :ト＼
.::/: : : :ﾄ杙z:ﾘ } /: :/: : :./:.:.:.: :l
|:l: : :|: :.l 〈 ,.': :/: : :./:.:.:/:. .' 「――おかえり」
|ﾊ: : |: :.l ／:／: : :.ｲ:.:.:/|:.:/
ヽ:.:l:.:人 ﾏ￣｝ ／イ/: : ／/:.:ノ:.:!/:}
ヽﾄ､:.:.:iﾄ:.､ _彡'´ /,久_:.:j':.:l-､
＼|＼l＞．__. ｨく ′ マ:.:.:.:. }
｀ ' }_.ィ三三ﾆ＝=ヽ＼:.:ﾄ､
／三三三三三ﾆ＼ﾐ{:.:.:.ヽ
／三三三三三三三ﾆヾ､:.:.:.|_
＿＿＿
／ ＼
／ _ノ '' 'ー ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「…………はい？」
＼ ｀ ⌒´ ／
- 80 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:33:17 ID:p4yC6Zvs
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ 「なんだ、蘇芳ちゃんかお。
| （__人__） | もしかして、沙都子ちゃんと間違えたのかお？」
＼ ｀ ⌒´ ,／
ノ ー‐ ＼
. .-―…――-. .
／: : : : : : : : : : : : : : : ＼
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
／: :/: : : : : : : : :ﾊ: : :l: :ヽ: : : : : : ＼
//: :/:/: : : : : : : : |_lヽ l､: : !: : : : : : : :ヽ
//: : l: l: : : : : : : : /l l:ハ: :!: : : : : : ヽ : ＼
l:ﾊ: : :|:ハ: : : : l: ://＿_! l/! : : : : : : :l: :ヽ:.＼
|' l: : :.!,-‐＼ : |://ん心 ヽ! |: :! : : : : : | : : ＼｀ヽ
/: : :.|/坏ヽヽ|' Ｖツ ' ,: / : :l: : : : !: : l: :.l
. /: l: : :l Vﾘ , , , , /ｲ: : : |:.!: l : ﾄ､ |ヽ|
/: : |: : ::. ' ' ′ |: : /l:ﾊ:ハ::! )ﾘ | 「あ、やる夫くん！ ごめんね。
/: :イ: : : ヽ _ --' ｲ: :/:.l: :l: : l/ 沙都子ちゃんの授業が終わる時間だったから」
／'" |: :l: ヽ|＼ ／ /:/l:/八ハ/
|: :|: : :|ヽ:|｀ _ _ イ: : /ィ !: l_
|ヽﾄ､: | ! !: : : : |: :ム､
ヽ! ／lヽ!: : : l_7ヽ: :!__
_,.イ.:.:.:.}': !: : , /:.:.:.:｀ヽ:}_
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|_:ヽ_ /-/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:人
- 81 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:33:45 ID:p4yC6Zvs
- : : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : l: : : : : :'; ハ
: : : : : : : :!: : : : : : : : : l: : : : : : : : : : !: : :!: : : ,: : :,
: : : : : : : l: : : :l: :l: : : : :!: : : : :l : : : : l: : :|: : '; :'; : :,
: : : : : : : !: : : :!: :l : : : :l: : : : :l : : : : :!: : :!: : :!: :! : :,
: : : : : : : !: : : :!: :ﾊ: : : :!: : : :ﾊ: : : : ﾊ: : ﾊ: : !: :l: !: :,
: : : : : : : ﾄ: : :.ﾊ_!_,,ﾊ; ;_!'; : : ! !:-‐/-!-/､!: :!: :!: ! : :,
: : : : : : : !:,l､':｢´';!--､';:.!ﾍ: : l l : /r‐l:/ .l:ﾒ!:/: : ! : :,
: : : : : : : ﾄ､!ヽ!示ﾒrミ,ﾍ! ﾍ: !l:/ィf ﾃ抃''ヽﾘl: : : ! : :,
: : : !: : : : !i" l_ノ:::::::! ｀ ヽ! {r'::::ﾘ l j: : : l : : :,
: : : ';: : : :ﾍヽ乂::::::ﾉ ゝ- ' ' ./ : /:.lヽ : :,
ﾊ: : :ﾍ: : : ﾊ ｀ .￣ /: :/ : j
: ﾍ: : : ﾍ: : :ﾊ 〉 /:,ｲ:!: :.j 「そういば、この間機材運びを手伝ってくれたお礼、
: : :ヽ: : : !､:. :ﾍ /'7!: :l: :/ まだしてなかったよね」
ﾊ: : :!ヽ: :ﾍ ヽ､:', ､ _＿＿ , /. l: ;'l:/
ヽ: :, ヽ: :',ヽ ヽ ／｀`l:/.ﾘ､
ヽ:., ｀ヽ ＞ イ ,ﾘ ヽ
ヽ .ﾍ ｀.ｒ‐､- ’: : : : . /
＿＿ ヽ !）.:.lヽ: : : : : : :. /
.::..::..::..::..::..::ヽ ＼---'.:./ ハ: : : : : : /
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼
／ （●） （●） ヽ 「お礼なんかいいお。
l ⌒（__人__）⌒ | 二人と知り合えただけで十分だお」
＼ ｀ ⌒´ ／
r､ r､／ ヘ
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
＼>ヽ/ |｀ ｝ | |
ﾍ lノ `'ｿ | |
/´ / |. |
＼. ｨ | |
| | |
- 82 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:34:16 ID:p4yC6Zvs
- 【機材運びの様子】
＿
, '´ __ .ミ 、
／ヽイ´ ￣＼ヽ
/: / _,,ニミ、 ヽ∨
|:./ ,.イl:.ﾄ､:Ⅳﾑ ﾊV
|/ /ﾘﾓﾃ' ﾓﾁﾊ ヾ
/ !ゝ _'_ ｨ7:ゝ- ｨ
弋__,人ﾍ- ,-┬! /厶-ミヽ
＜:.:.:∧､}__」ノﾆrﾆ￣ヽ:}
/:.:.「!ｒﾍ:|:.:.:!彡ﾑ-ミ:.｀ｿ
/￣トゞ､ﾍ;.: |:.r' , V }
ム-ミ「「¨|:ﾏﾍﾙし'冖, ﾚﾊ
/:.:＿:.:!￣:.:.|:ヾ,ゞE,!::レ':.:.:.:! ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
,:'／:.:.:.:＞マ_」ﾆ-=＝ﾐ='ミ､__|__＿＿＿|:T''ミー────────────:≧､
弋!:.:.:.:./:.:.:.oﾆ};;{;;{;（;{;;/::::::::::::::::::::::::::::::: /|::|;;;;;|::「￣￣!:::::::::::::::::::::＿_:::::::::::::::::::::::;¬ｒ'
＞ミ{:.:.:.У ≧;;ィ＞, ＜:::::::::::::::::::::::::,':::|::|;;;;;|::|;;;;;;;;;;;|:::::::::::::,; ＜;;;;;;;;;＞ﾐ:::::::::::::::! ‖
/＼:{ ¨ﾆ|」ﾌ:ｲ;;;;ハ:ﾍ_＜:::::::::::: {::::|::|;;;;;|::|;;;;;;;;;;;|:::::::::::/圭ﾍ;;;;;;;;;;;;;ﾊ:::::::::::: l ‖
, イ:.:.:.＞､__フL/;;/ﾉ:∧ﾑ. . ＞＜:V:|::|;;;;;|::|;;;;;;;;;;;|::::::::::{圭ミﾘ;;;;;;;;;;;;;;;;}:::::::::: | ‖
／o￣ﾊ://:.:./:.:./;;/':.:// ﾏﾑ/ ＞―ﾍ|::|;;;;;|::|;;;;;;;;;;;|:::::::::::V彡';;;;;;;;;;;;;;;;/:::::::: : | ‖
/フ＞ｲ/〃:斗:.:/;;/:／ｲ . . ﾏﾑ/. . . . ..|::|;;;;;|::|;;;;;;;;;;;|::::::::::::::ヾ､;;;;＿;;／::::::::::::: | ‖
/:/:.:.://:.:|;!:.:.:.|:./;;/イ. . . . . . .ﾏﾑ. . . . ..ヽヽ､|└─:┘::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::L」L
>‐ミ､/ｲ:.:.:|:!:.:.:.:!/;;/ . . . . . . . . . ﾏﾑ. . . . . . ＼i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
<ミ:､:.:.:.:.:.:.:.」:Lイ/;;/. . . . . . . . .／;､ﾏﾑ. . . . . . . ￣|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
/ ＞ミﾆ彡イ,} /;;/ .; _二ﾆ=＜;.;.;.;.ﾍﾏﾑ . . . . . . . |
- 83 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:34:45 ID:p4yC6Zvs
- ＿＿＿_
／ ＼
／ :::）:::（::: ＼
／ （―） （―） ＼
| （__人__） | 「（しかしアレは……）」
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
. /..:..:/..:..:..:..:. /..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..ヽ..:..:..:..:..:..:...ヽ
/..:. /.:..:..:..:..:. :..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.:.:,
/..:. ,..:..:..:..:..:..: ;...:..:..:..:..:..:..:..:..:.} .:..:..:j.:.. ',..:..:..:..:..:..:..:..',
/..:..:.i..:..:..:..:..:..:..{...:..:..:..:..:..:..:..:..ﾘ .:..:..,'..:..: ｉ..:..:..:..:..:..:..:..:|
/.:..:..:.ｉ.:ｉ..:. {:..:..: ﾊ..:..:..:..:ｲ..:..:../} ..:..:/::}..:..:|..:..:..:..:..:..:..:.. |
,′..:..:.ｌ.:|..:_｣:..:..:.|ハ :..: | |..:..:/ ｣:..:.厶ﾊ..:...|..:..:..:..:..:..:..:..:.|
. ﾞ .:..:..:.l八..:.{ ＼:「` ＼::| |:../'´ |／ノ ﾉ|／|..:..: .:..:..:..: |.. '、
. ノｲ :..:...:..:|r‐ァ弌トﾐ. ヽ |/ ｨ弋ｱ'フトvﾘ..:..:.}.:..:..:..: |..:..:､
| ..:.ﾊ.:..: ﾊ 弋ﾟ:::::ﾘ ゞﾟ:::::ﾉ丿..:..: ,ﾞ.:..:..:..:..|..:..:ﾄ､
│ ..:{:.ヽ:..:、` "´ ¨´ ´/..:..:/...:..:..:..:.ﾘ..:..:| ＼
. |:∧..:.:..＼:ヽ ,: /...／..:..:..:/ :/..:.ﾊ:|
| ',:..:..'.:..＼ 丶 /／..:..:..:／..:/|.:/ ﾘ 「やだなあ、天文観測の道具に決まってるじゃないか」
＼:..'.:.∧ __ __,、 .／/..:..:.／..:／. j/
. ＼ﾄ､..丶、 ｀‐-‐'′ .ｲ..:.／..::イ /
＼| ` ._ _, ´/／|__＿人
＿ -‐个ｰ ´_,,.... -┴──‐ﾄ､
| : :|￣|l: | j｢: : :|: : : : : : : : : : :│::〉
| : :| :0|l_｣ ｌ} 0 :|: : : : : : : : : : :.｣:..::＼
＿＿＿_
／ ノ ＼＼
／ （●） (●）＼ 「いや、アレは……というかやる夫の心の中……」
／ ∪ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ |
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒)
ノ | / / / (⌒) ./ / /
／´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／
- 84 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:35:15 ID:p4yC6Zvs
- /..:..:/..:..:..:..:. /..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..ヽ..:..:..:..:..:..:...ヽ
/..:. /.:..:..:..:..:. :..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.:.:,
/..:. ,..:..:..:..:..:..: ;...:..:..:..:..:..:..:..:..:.} .:..:..:j.:.. ',..:..:..:..:..:..:..:..',
/..:..:.i..:..:..:..:..:..:..{...:..:..:..:..:..:..:..:..ﾘ .:..:..,'..:..: ｉ..:..:..:..:..:..:..:..:|
/.:..:..:.ｉ.:ｉ..:. {:..:..: ﾊ..:..:..:..:ｲ..:..:../} ..:..:/::}..:..:|..:..:..:..:..:..:..:.. |
,′..:..:.ｌ.:|..:_｣:..:..:.|ハ :..: | |..:..:/ ｣:..:.厶ﾊ..:...|..:..:..:..:..:..:..:..:.|
. ﾞ .:..:..:.l八..:.{ ＼:「` ＼::| |:../'´ |／ノ ﾉ|／|..:..: .:..:..:..: |.. '、
. ノｲ :..:...:..:|r‐ァ弌トﾐ. ヽ |/ ｨ弋ｱ'フトvﾘ..:..:.}.:..:..:..: |..:..:､
| ..:.ﾊ.:..: ﾊ 弋ﾟ:::::ﾘ ゞﾟ:::::ﾉ丿..:..: ,ﾞ.:..:..:..:..|..:..:ﾄ､
│ ..:{:.ヽ:..:、` "´ ¨´ ´/..:..:/...:..:..:..:.ﾘ..:..:| ＼
. |:∧..:.:..＼:ヽ ,: /...／..:..:..:/ :/..:.ﾊ:|
| ',:..:..'.:..＼ 丶 /／..:..:..:／..:/|.:/ ﾘ
＼:..'.:.∧ ／/..:..:.／..:／. j/
. ＼ﾄ､..丶、 ´ ｀ ｲ..:.／..::イ /
＼| ` ._ _, ´/／|__＿人
＿ -‐个ｰ ´_,,.... -┴──‐ﾄ､
| : :|￣|l: | j｢: : :|: : : : : : : : : : :│::〉
| : :| :0|l_｣ ｌ} 0 :|: : : : : : : : : : :.｣:..::＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「ゴメンナサイナンデモアリマセンデスオ」
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
- 85 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:35:45 ID:p4yC6Zvs
- .': : /: : : : /: :/: : :/: /: : /: : : : : : : : : :ヽ: : :ヽ
／/: /: : : : /: :/: : ;ｲ: /; : /: : : /!: : : : : : : :': : : '
／イ/:/: : : : /: :∧: / |:/ |: /: : : / l: : : :./: : : :',: : :;
/ノ: l: ; : : :.l: :.l ∨__j_ヽj/;|: : / ; : : :/:/: : : :}: : :|
イ/: :}:l: l: : : :l: :.l {ん'っトz |: / /: ／l/|: :/: /: : ::!
|／|:l: l: : :.人:.l ゞ= '' V /／ﾆ/ｰ|:/: /: : : :,
j:川: : : :∧! ／ん)::ト､/'／: : :./j
从乂: :/ ヽ { ﾞマｿ ィ: :/: /: /
r＝(: :.八:{ﾍ ノ /: /: /: / 「牛飼い座のアルクトゥールス、乙女座のスピカ、
/ヾ.二/ ヾ､ ＼. 丶_ _ .ｲ: /: /: / ステファノスのアルフェッカ……」
_/ /￣＼ 丶 _ イ/}／: /: /
ノ ＼/ ( ) / ＞-=:＜}从: :|' /: ／／
／ |＼___/ /､ ＼ヽﾙ;／ ´
. ´ } } { ＼ /￣}
＿＿＿
／ ＼
／ _ノ '' 'ー ＼
／ （◎） （◎） ＼
| （__人__） | 「何かの呪文かお？」
＼ ｀ ⌒´ ／
- 86 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:36:15 ID:p4yC6Zvs
- ,.． -‐… : : : : : : :‐- ．.
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀ヽ.
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:.
/:/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ.
〃: : : : ;イ: : : : : : : : ｲ: : : : : : : : : : : : : : :‘，
!i:{: : : ://: : : :ィ: : : /:′: : : : : : : : : : : : : : : ',
ﾊ:ﾄ: : ://: :／/: : :ィ:./: : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.
.:.:iくｊ:､:{厶'`Ｘ: :才ィ:/: : : : : : : : : : : : : : : i: : l: ﾊ
ハrｿ ヾ＜｀丶ヽ彡ｨ: : : : : : : : : : : : : : : :.|: : !: :.{
ｨ「 くソ＼｀ /: : : : : : : : : : : : : : : : ,: :い: 八
/:.:i ﾟ￣／: : : :ィ: : : : : /: : :/: : :/: :.Ⅵ小「`
ﾑ 1| 、 。／: : ,:ィ: : : : : : :〃: : /: : :/: :i: ハ/
|:! ｰ 厶 -‐ ´ /: : : : :.／/: : :/: : :人:.∧{ } 「あと、『望遠鏡座』」
}:! ｡;ﾟ /: : : :ィ/}:/: :／}: ／廴ト{ `
/.:｀7ｰ-, _rｿ ／: :イ／-‐' ≠ゞミー气: 〉
厶 ク／_{: :/入 厶ィ´／´ ＼`くﾉ
ｒ‐フ７´ ∨ ノﾉ／ / ﾄ }
入 { | /ィ::Yr-:‐ｧ _ -‐ " | ﾉ
, -―ー- 、
／ノ ヽ､_ ヽ て
'＝= =＝＝ ､ そ
' ＝ ＝＝ l
{ 〈_,ｨ､＿,ノ } 「ぼうえんきょお？」
､. ﾚ'＿,ﾉ .. ﾉ
＞ ＜、
/ ー―- .､ r 、 ヽ、
`ー―- ､_ノ l ＼ ＼
,' l ヽ _,ﾉ
l |
弋 ｲ
| /ー ―一、 |
し ､_,!
- 87 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:36:45 ID:p4yC6Zvs
- / / , .:.',
,′ :| .:. .:. :. :} .::. .:| .::,
, .:| ..:{ :. .:{: :| :}:. ,' ..:} .:.:| .: .::,
′ .:. :| :{::⊥いＬ._l;. .:|'. ..:ﾊ_,厶..:/| :ﾘ| .: ..:.!
, .:. : { :. |八_｣⊥lﾊ｣_`::.:..:| ' ..:/´_厶∠.｣_ノ.:' .: .:.:.:.:i
,′ ..:{ :. ', .:.:小i´ {しｈﾊ` ＼| }/ 'ﾞ {しｈ::j｀ﾌ/ .: ..:.:.:ｉ:i
/,ﾊ:..:..:..'. :. ', :.:..,ﾍ. 弋::ﾟノ ゞﾟ::ノ.ノ/.:.:/ .:..:..:.:ｉ:i
/ ',.:.|:...'. :. :、:..:、｀ i: ´/..:/ ..:ﾘ .::ﾊi 「１８世紀フランスのラカイユって人が作った星座。
l;..|:.:..ヽ:.. ＼:.:、 :' /.ィ′..:/|.::/ } 昔は『天文用の筒』って呼ばれてた。
l∧:.:.:..ヽ:.:.ﾍ＼ ／ ﾉ ..:.:/ ..:/ 日本では、ほとんど見えないんだけどね」
ｼ ＼ ＼:..＼ V ⌒7 ／/.:／ :/
∫ ＼ 丶、 ` ‐'′ . ´ ／ﾊ:、
. ∫ └┐ﾐ'‐ .__, イ ∫ ＼
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（● ） （● ） ＼
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 「流石、天文部員だお」
| ｌ^l^lｎー'´ |
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
r＝(: :.八:{ﾍ ノ /: /: /: /
/ヾ.二/ ヾ､ ＼ ‐- ._ .ｲ: /: /: / 「幽霊部員だけど……」
_/ /￣＼ 丶 _ イ/}／: /: /
ノ ＼/ ( ) / ＞-=:＜}从: :|' /: ／／
／ |＼___/ /､ ＼ヽﾙ;／ ´
＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼ ダダダダダダダダダダダダダダ
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ 「そんなに詳しいのにかお。
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ | どうし……ん？」
. ＼ ヽ ／
- 88 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:37:15 ID:p4yC6Zvs
- / ヽ ./ !
l ｀, l l ＿＿ _
!、 ヽ l .l , ‐,ニ-_=.Z´ ｀丶、
.ヽ ヽ ｀, .l ／／¨`´ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
＼ ヽ ', i /:./:.:.:.:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.ﾄ、:.:.:.:＼ヽ
＼ ヽ_、 V:.:./:.:.:.:.:.l:.:.:.ll:.:.:.:.:.:,+-l:.:.:.:.:.:iヽl
＼ `ヽ `丶、:.:.:.:ﾄ,,,-ヽﾄ、ﾄlz=ﾄ:.i､:. |l
/ ` ､ ＿ }:.ヽ:´ヽr＝ ヽ'､ lﾉ:.ヽl:} 「センパイ！ ただいま帰りましたわ！！」
（ ヽﾆ / ト､:.＼_＼_ -- ﾍ ｲ:.ﾊ:.ﾉ
.l＼ _ﾉ-' _,,ノ 丶ミ三 i、 l ノl/ V
!＿` '/ヽ,,／ヽ、 ヽ=-､ヽ- i
¨´ ` - ＿ `iヽヾ､= ､
{ ヽ- 'ﾉ l＼_l/¨ヽ
ﾍ、 ¨¨ ﾉ`ｰ､〈`i. ヽ
_＿＿＿
／ _ノ ヽ_＼
／ ∩ｌ＾ｌ^ｌnnｌ^ｌ^|＼
／ 。ヽ ‖ ﾉ ＼ 「オギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！！」
| ／ 人 ｌ |
＼ ／ /|ii!i!|＼ ＼／
. | /. |;;;;;;| ＼ |
｀ｰ´
＿＿＿__
. . : : : : : : : : : : . .
／: : : : : : : : : : : : : : : : ＼
／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.､
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ト:＼
／: ィ: : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : ヽ/＼ : | ｀
´ |: :ﾊ : : : : : : : : /: : : : : : : : : : :{^ ハ:.|
. |:/ ヽ: : : : : : /: : : : : : : ://///〈 ﾘ 「おかえり、沙都子ちゃん」
! ＼: : : /ィ: :/: : : : ﾊ: : l: :! !
ヽ-: : :l:/ハ: : :/ }: :ハ:!ノ
r‐ {: : : :_}- ､ r､: :|-.!/ ´l'
--､/: :ー':_: : : |-- ､ ヽ_:_! !
: : : : r- :_:_:}￣ ´ ／}
￣丁| ／ |
/-! r ′
- 89 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:37:45 ID:p4yC6Zvs
- / / l | |. ﾊ ､ ＼
l , ﾄ､ .l .l: . :i. ﾊ ﾊ ヽ ヽ
l { l￣ヽ. ﾄ. l､: : . l: : . l l `＜ - ＼
| : ﾊ x |r;≠ﾄ､ﾄヽ ﾄヽ: : :ﾄ､: : ! ! ヽ ｀
l : ﾊ .| : . Ｖ /`^:::::j｀ド ＼_ l_ ヽ:l j ＼、 ＼
. l : : l | : : : . l 弋r-ｨ:/ ﾑﾄ､＞! / ヽ − _ ＼
l : :Ⅵ : : l: : . ﾄ､ ﾄ＝'- /~::ﾊl l! { ヽ ヽ}
'､ |: : :ヽ : : ﾄ､: . :l ヽ 弋7'イ ´ﾊ l ヽ ヽ
＼ﾄ､: :i､: ＼l: ヽ／ l ｢~^ ｰ､､ `｀ｰ /: /: ﾍ! ﾄ､ `､ 「あーっ、やる夫センパイ！
` ﾍ:!ヽ_ - ´ ﾊ. ヽ : : l／ /:ノ_.ィ ､ l ＼ '. いたんですの！？」
／ - ── ､ ﾄ. ｀´ _ ＜￣ ﾊ: : / ヽ l ヽ }
, ' ´ ｀ ` ＜７＼: :l!: :/ l: / ＼! `
/ / ｀ ､ヽﾄﾞ V
/ , ｀ _
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ、＼
／ （○） （Ｏ) ＼
| || （__人__） ..| 「目潰しくらわせて何言っちゃってるんだお」
＼ ﾉi ! |. ／
/ し' ｀⌒´ .ﾉ
| .／ .／
ドドドドドドドドドドド
/ ∠／_ -ッ二＿＿＿ ﾄ､
/ /'´ ＼| ／ l:l!
/ f __ /７ '､}
/- ─ l ／ l /＿ -ィ_, l
_. - ´ ＜_ﾑ ゝ─ ′ |＼-ッ´ /
- ´ _.. - ´ ７_ﾍ､ _ - ´ , '
ﾍ__. - ´ ／ ｀ …- ニ_ ／
_｣ _ ＜ .....＿＿ ￣ ー ､ -
-|ヽ _. -‐ "´ ￣￣￣マ:.:
＞ ´
- 90 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:38:15 ID:p4yC6Zvs
- | |! ｜| | , -､／／
＼ ! | || ｜| | ） `-､,､ ／／
/￣ ~/ ＿＿ ＿＿ | | || ｜| ! ） `-､,＿
. / /_＿_./ // /＼ | | || ! l | ,/ _)
/￣￣ / // / ヽ | |! ｜| _ ,／ , ''¨ ／
. /＿＿ ＿_ / // / ヽ |. || | ! (__, --― ､_ ／
/ / / /._Ｍ//_Ｍ/ ヽ | || ｜| ／／f ＼ /.／／
/ / / / l | || | ! { }. | ／
. / / / / ! ! | | ／／ ゝ _ .|.J
/ / / / ! ! ／. ｀'-､,＿___.ノ.
. /μM/ / / ＿ ＿ ＿ ヽ | | ／／，･･¨¨ ／／
/μM/ / // // / ヽJ ． ，； ／ ／
/M//M// / ,_≧ 。
/ / ≧
/M/ 〜
＿＿＿_
／ ＼_
／ ／ ＼（ ;:;:;）
／（ ;:;:;:;:;ﾉ （＝） ＼
（;:;:;:;;;:; （__人__） .:::::） 「親愛の表現とはいえ、
／ || ｀ ⌒||| ,／ これはキツいお」
/ / |＼／ / /ｌ | ￣
/ /__| ＼/ / | |
ヽ、//////） / | |
/ ￣￣ / | |
_＿/ )--- ヽ ヽ つ
⊂---― 'ｰ----'
./ ./=／―-ミ ._|~｀メ .| .| | ヽ
..ﾄ / /乙r ´￣｀ '' ､|ﾐノ | .| | ヽ
. l:ヽ. l .r-‐-､.ﾚヽヽ .| ｨ ./ | l
l::::ヽ l { ◎ ） .ヽ v ／! / | l
ヽ::::::ヽ. .l::::::: .乂 ノ 〉ﾍノ / ﾉ .l l
ヽ ヽ、:::::ヽ!:::::::::::ミ､ ￣ .／彡 / ハ / .l
｀~ 〈 ﾐ ﾞヽ､＿__ .,-､~.{ ﾒ ./ l ｲ .l
__彡{ .ヽ,.> .ィ / .| ./lヽ l
, '''''ニニﾆ ‐ ､ （ !.l .ヽ ヽノ ./ | | / l ヽ .l
/ﾞv´~::::::::::::::｀''´ヽ.i V ＼ ヽ／ ／ l | / .l l /
./:::r ::::::::::::::::::::::::::::::i.l ヽ l ／ ／7ヽ 〈 ﾚ l l / 「ああっ、またやってしまいましたわ！！」
i:::::/ .｀''''´ ｀ヽ i .l ／..- ´ ｌ l / .l ./
迅 .〉! ! .f ~ ｀ ! / / l/
ゝ､ﾞ _ _ノﾉﾉ ィ´ ／ / /
ー-ニ二ニﾆ-彡 ／ ／ ｲ /
- .. ＿..ャ ／/ ./ .| ./
｀ ‐ ＿,.. - ´ l .〈 ／|./l ./ |./
|ヽﾍ .ヽ レ ´ ﾚ
|´￣ヽ .ヽ―---､ン´￣￣｀ヽ
| ヽ <／／ ヽ
- 91 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:38:45 ID:p4yC6Zvs
- ＿＿＿_
／ ＼ﾎﾟﾑｯ!
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「まあ、すぐ治るんですけどね」
＼ ｀ ⌒´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
／ ―- ＼
' ｀＼
/ ヽ ヽ
. / / '. '
/ ′ | ',
.′ l | / | | l l
′ | |l /｜ /| | | |l
| / | | ｌ / | /｜ ∧ | | l
| | ′ | | | _l |. -|/ｰ､| ./ ┤ | |｜
| | | | |＼|´_」厶ニく ｜ /厶イ ∧l l
| ｌ.| | | | | ィて::::｢| | ／ ｆ´l| ﾉｲ l |
l | ｌ | | | | ヾ辷ソ ´ ﾋｿ ! |、｜
l.| '､ l |ｌ '. ' ｜ ￣ 丶 | | ＼､
＼l |ﾍ ヽ ＼ ｌ ｀ ｀ ｀ ′ ハ｜ ＼
ヽ| ＼ |＼ |＼ __ ﾍ ﾘ 「普段、クールぶっているやる夫くんも、
. / `トゝ ＼ l ／ l'／ ｜/ 沙都子ちゃんの前だと崩れるよね」
∨ |. ＼丶 `ｰ'/ ｌ/
／ r┤ ｀ｌ≧ー― '
〉 r‐┘ ＼ |
厶イ `ー-､_ |
- 92 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:39:16 ID:p4yC6Zvs
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「ま、このヘンの情報は入手次第プログラム中で取り上げていく事にする」
「さて、今日の一曲目はこんな状況をぶっ飛ばしてくれそうに熱いヤツラ、ハイ――」
.
- 93 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:39:45 ID:p4yC6Zvs
- ○私立緑山校・保健室
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
============================
|ﾟ￣￣￣ﾟ| ｜ ＿＿＿＿＿_＿＿＿＿＿_＿＿＿
┌──┐ ￣￣￣~' ┌──┐ | |┌───┐|┌───┐|保健室 |
│====│ □ □ │三三│ | |│／.／ . │|│／.／ . │|￣￣￣
│三三│ □ □ │三□│ | |│／ ／│|│／ ／│| ＿＿
│[][]::::│ □ □ └──┘ | |└───┘|└───┘| |!┏ﾟ|
└──┘ l三三! | |:[l ┌─┐ | l]:| ||⌒||
============================: | └─┘ | | ||消||
| | | ||〓||
| | | ￣￣ ガッシャーン
＜「ヴわーーー！！！！！」
○同・保険室内
／´ ｀＼
/ '´ ､ , ｀ヽヽ
/ , ,.-、 __ ヾ!
{, ､ { ', ',{ミ､Y彡｝,! , i ﾞ!
','; ､ ヽ ﾄ､ゝﾄゝ ノ'"／ｨ ,! }
ゞ､ゝ､‐,戈=ｰ -‐七サ／ノ/i
ﾘ {´ゞ ' ‘ｰﾞ｀ ´ﾞｰ'’` ﾘ'｀};｜ 「少年、三つほど訪ねてもいい？」
,! ゞ。 l ｡シ l |
,! 川≧、 ′_ /i| ; ﾘ
, -'-'´〜-''⌒ヽ ￣ ,ｲ｀ヽ､ ',ヾ
／, , ｌ i｀ヽ._ ／,リ) ヽ＼'､ヽ,
__/ ､_{. ｜ ! i l 〃´ |、 ｀ゝ)'、}
｣_;/ ｉ | } ! {' ! ,ﾂ,:} _／; ヾ,
〃 ! ｜ ,l l⌒!i V'"´-,'/_／ ; iｰ-,!､
「ふ、ふぁい……イタタ」
- 94 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:40:15 ID:p4yC6Zvs
- __
／;;;;;;￣~ "''‐- ､_
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`- ､
/::_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,＼
_,... --──-- ..,,,,,_ /::/ ￣""''''‐ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,＼
,,-‐''￣ ￣`''-､_ ~"' ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l l
／ ／￣＼''' | ` .､, `‐､;;;;;;;;;;;;;;l l
／ /' /＼ ヽ | `､ `､;;;;;/./
| / ノ_,,.. ヽ ヽl / ﾞ、 ﾞ;/./
,,.. -── '";;;;;/_,, | i / ﾞ'-、 /./ 「ひとつ、最後に残っていたダンボールは、
. ／;;;,,..''''::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;7 | |l ／ | /./ とっても貴重かつ貴重なアンプルです。
/;;;;;;;;;;;;;:: :::;;;;;;;;;;;;;;;/_ | |l / /、. /./ 割れていたら……コロスョ？」
. l;;;;;;;;;;;;;:: ,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;／ |. | ＿＿ / ／iiii/ /./
|i''''''''''''..,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;/ !_ノ_.| ／ ￣~ .~/ノ_ ,..,-'ﾞiiiiiiiii|､, /./
l;;,,,,,::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;// / ／l,_ / |iiiiiiiii~iiiiiiiiiiiiiiiiii|;;;;`,/./ 「……ふうぇーい」
. l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/,;;,_／iiiiiiiiiiiiii', / ヽ iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|;;;;;;/./_`;,,、
ヾ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／_iiiiiiiiiiiiiiii／i, |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|;;;;/./／|,. ',)
|,､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､|~ ￣"''''''''―|_ ｲiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii／;;/.／,!|::|'ﾞ
! ヽ/∨＼|ヽ| ＿ `‐-､,_,,.／ .liiiiiiiiiiiiiiiii／;;;'''/./. 'ﾞ |::|
ヾ三__,-‐￣iiiiii/￣` ‐- ...,,＿,,,....､__／ii,..-‐''";､‐ﾞ ;7./ﾞ |::|
ヽiiiiiiiiiiiiiii/iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii; -‐'ﾞ" ;;. - ,ﾞ.-'ﾞ､/./ |::|
`!iiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|' ､`_-''ﾞ,-' ﾞ `.7./‐､, |::|
iﾞiiiiiiiiiiiヽiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiヽ "ﾞ. /./.`.‐､`‐､ |::|
|iiiiiiiiiiiiiiiiiゝiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiﾞ､ /./ ﾞ. ､`‐.|::|
/‐ﾐ/￣ノ／＼iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiヽ /./ `‐,,ﾉ
／_ | ／/ `､iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiヽ /./
/" ヽ,_lノノ ＼iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiil/./
` 二ニ／ ヽiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii∨
liiiiiiiiiiiiiiiii／./
_,..ノ!!!!!!!!／/／
／､ ヽヾ /／
l､､ i /_,ノノ
`‐-‐ ''' "
- 95 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:40:45 ID:p4yC6Zvs
- ＿＿
／::::::::::::￣｀ヽ
/::＿__:::::::::::::::::::::＼
,. ' ´ ￣￣￣ ｀ ` ヽ// ｀`ヽ::::::::::::::::::＼
／ ／ ＼ | ＼ ＼::::::::::::::::ﾞ､
| / ノ＼.ヽ | / ＼ ヽ::::::::::::::|
,. -―┴‐;;'´/. | ﾞ, l/ ヽ ｀､:::::::/
／;;;; ::;;;;;;;;;;;;;;;;;7 | .| | ﾞ, Y/ 「ふたつ。少年、キミのカラダは大丈夫？
l;;;;;;;: .:;;;;;;;;;;;;;;;;;/. .! ,' | / 〉 .// 先生はこの期に及んでキミのご両親と
!;.,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;// l_ノ;:/| ／ ￣ ｀`y' ﾊ // 揉めたくないの。ケガしてるならいっそ……
l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ノ::::::::::ヽ ハ＿＿_／::::ﾄ､ .// コロスョ？」
ヽ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l／-､,,,＿::::| |::::::::::::::::::::;' ｀'Y/
|ﾊ/V＼ﾄ､l ＿ ｀ヽ､＿＿_,ｲ::::::::::::::::::/ // > 「おぅいぇー」
ヾ三___／:::::/｀`'ー- ､,＿__/:::::::::::_／ ,//｢|
＼:::::::::::|:::::::::::::::::::::::::,:r‐ ''"´ ,.-'´ // .|.|
｀!:::::::ヽ:::::::::::::::::::::ヾヽ-‐ '"´ヽヽ,// |.|
｢::::::::::::＼:::::::::::::::::::ヽ. //＼ |.|
/-ﾐ/‐ｧ:::入::::::::::::::::::::ヽ. // ヽ＼!.!
∠_ | /／ .＼::::::::::::::::::ヽ. // ｀ｰ′
〈. ヽﾚ'ﾉ ＼::::::::::::::::::ﾞ,//
｀` '' ´ ＿）:::::::::::::／〉
／ ヽ ヽ;::::／／
l ／>.｀ ／
｀ 'ー‐ '' ´
- 96 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:41:15 ID:p4yC6Zvs
- ＿
_,,......,､._ /,_:::::＼
_,,.i'_- ＼ ＼::::＼
,/::::::::7i !l/ `i. ＼::7 「それは重畳。ときに三つめだけど――
|;;;;;;;;;;/,i/| ,'＾ i _,> // ピチピチだった？」
>,ﾊri_'､__`ﾄｰl::::::::::ﾄ, '/
ﾞトｰ,---'::::,,,,::/ 7|| 「えーと……ピチピチというか
ヽ::::i'::::::::r''=ｰ､'/ || ぽゆぽゆというか、ふこふこというか……」
>;::＼:::::ヽ ,/＼||
'i_ﾞ,ﾉ _>:::::>/
〈_,>ｱ"]
- 97 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:41:45 ID:p4yC6Zvs
- 【シンジが転んだ時のご様子】
,／ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ;'＼ ,,rｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ;丶,
/ ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ`, ノｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉヽ
／ ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ/`"!ｉｉハｉｉﾊｉｉｉﾘｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉﾊｉｉｉｉｉﾄｉｉｉｉｉｉｌ
ノ ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉﾄｉｉｉｉｉ/='" /ｉｉ/ ｌｉｉﾘハｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ ﾊｉｉｉｉｉｉｉﾊｉｉ/-,/,ｉ/''ハｉｉｉｉｉｉｌ
彡ﾍ ｉｉｉｉｉｉｉｉｌｉｉ/",ｌｉ /ｉr-_-/ﾘ-/ `⌒}ｉｉｉｉ ﾊｉｌｉｉﾘ ﾘ '~‘yi`r ';ﾘｉ/
ノハ ｉｉｉｉｉｉｌｉｉｌ ,ｌ' '" '^';ｉj^ヾ "_'/ｉｉｉｉｉ <ﾋﾊ ｰ''ﾋﾉ> rﾍ
ヽ` ｉｉｉｉｉﾘｉｉｌ-=_- `" `'"/ｉｉｉｉ 八 く ,ィ 'ｉ,
_ ﾊ ｉｉｉｉ,ｰ(〈;j' ヽ,, ノｌｉｉｉｉ/＼ ＼ ヽ‐) .ｲ ｲ/／ ＼
／"`ハ､,,ノﾊｌ ｉｉｉｉｉｉｉ>, " く , - /ｌｉｉｉ/ `'ヽ｀ ｰ＜ ノ|Y ｿ、
ハr''=､,,,／ 三ｉｉｉｉｉｉi/ ＼ < ｌ ﾊｉｉｉｌ' ＼、 ／ノ ｌ
ｌハｉｉｉｉｉ 三ｉｉｉｉｉｉrｰ､ ` ､,` ー /ｉｉｉ/ / ＼''ヽ '´: ｌ 'ｌ
ｉ(ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉl ＼ "l'''ー-'/ｉﾊ / 'l /'" 'ｌ^
`ﾊｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉl ヽ、 ＼ / ヽ`ー- ヽ､i 'ｌ /／'" y">
ヾｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｌ, ,ｌ _,r'_ 'ｌ ｌ<" ヽ
.,丿ハ,/'″⌒ノｉｉｉｉｉl ,ｉ <,; ,< ｌ ｌ／''" ｌ
ヾ ("^/ｉｉｉｉｉｉｉｌ / '-'^" ｌ ｌ' /_
ヽﾊｉｉｉｉｌ ,l ｌ ｌ,／＼ / ＼
ﾊｉｌ ヽ､ ,ｌ ｌ/ ＼/ ,／ `ヽ
ヽ、 ＼ ｌ ｌ／ ﾊ / /
＼ ヽ､, ｌ ｌ /ー' / ｌ''"
ヽ ＼_,, ｌ ,i ノ＿＿／ / ｌ
ヽ ,/ ,二",j_;''" ,ｌ, ｌ ／ / / ｌ'
＼ ,ｌ､ ''=__,`! ヾ ／l ｌr'" / ,ｌ _
ヽ `i,ー-''" `=,ｌ_/ｌ /"＼ ／ ｌ ,ｉ
／ｌ ｉ''" '" /.,ﾉi' ,/ ｌ､ / ,ｌ ｌ,_
,,／''"i' ,ｌ＿＿ `^'/ /￣ヽ, `/ ｌ |
- 98 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:42:15 ID:p4yC6Zvs
- / ｨ ハ ,ﾄ、
/ ／ iハ / Ｖ i／ﾘ i r'ヽ ﾄﾊ | ﾘ ,ﾊ i{
/ ハ/ |=-/'"ﾚ二ﾆ _ / ,iﾊ/ゞ=ﾆ二ﾚ|;ヽr'⌒i-ﾚ' ヽ|ﾚ'
r"ﾚ-=/_ ﾉ_,二ﾐ, ￣ '" ー " ,.r=-ヽ i/ 'ヽ、 ＼
,/ '^` ,ﾉ ヽ, /／ ＼ ＼ ＼ 「……医学を志している割には
/ r,ｧ i r- ､v' ｨぅ ＼ ＼ ヽ 表現が豊富ね」
/ ヾ' / ,i' i| i_,ゝ＼ `' 〉 ) /
,i( ／⌒ir -=-i＼ ＼ / / /
|i'ヽ ,/ ￣ / ー ヽ ヽ ,/ / / 「恐れいります」
iヾ; `ー= "~/ / i :::::::::::i ヽ=ー'/ / /
i| :;-=''/ / i ::::::::::::i, i / / /
iヾ, / / _ ; :::::::::i i,r/ / 'i /
ヽ / ,i' ⌒ ⌒ i ＼,/
- 99 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:43:50 ID:p4yC6Zvs
- r...､ __,,,,,,,__
>:::`ｰ○ ,r::::::::::::::::::::::`.丶､ ,..r::7
~`ｰ○'"__,,∠::i::::::::::-:-:ｰ:::::ヽ○{､:::::ゝ
/:::::i::'"|:::::::|:::::::::::|:::::::::|;;;;;:::..○`ｰ`
!:::::::i:／ ￣ ￣￣`丶､:i::::|:::::::i
|:::::::/ ヽ|::::::::|
|::::/ ` ｰ- -ー"ヽ:::|::j
rヽ| ┬ｰ┬ ┬─┬ !:::y､
| .| | | ｜ | .ﾚ' } 以上、投下終了。プロローグ＋第１話でした。
ヽ | `ー´ `ー´ |､_/ こうして見返すと、完全にキャラ紹介編ですね。
ハ ハ
` ､::丶 , 'ヽ, ／::r `
,..::'"ｰ-i`. ､__ ￣__, - '/::|":::`..-､
|::';::::::::::|:::::::',: `"/ ./::::::|:::::::/::::|
|::::';::::::::|＿_;;i /、〉､ /:::＿_|::::::i:::::::|
|:::::::i::::::＼:::::::i / | /:::::::／:::::::|:::::::::|
- 100 ：名無しのやる夫だお：2010/10/03(日) 13:44:18 ID:IVA9YWFY
- 乙
- 101 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:45:58 ID:p4yC6Zvs
- , -‐… ‐- ､
／ ＼
rrｎｲ〉― v――ｫ ' ,
/〜ﾉrｧ＿ﾉil＿___iﾄ､ i
| ,ｲ┬ｫ ┬ｫ `ﾄ､ヽ_ノ
〈＿k' i し' し' i f Yi
/.:.:.:.:.| ゝ <> ﾚ'ｲﾉ 全部完成していますが、
/.:.:.:.:.:.:〉 ＞ _ イ-‐'-=＝ｰ ､ ブラッシュアップもしたいので、１日おき程度に投下します。
{.:.:.:.:.:.:ｲ｀ー '⌒ レ-､￣｀ー＜_ー- ＼＿＿次は１０／５の午後１０時を考えています。
＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:rｲ.:.:.:.:.ﾍ ＼.:.:.／ゝ、 /
` ＜、.: ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:Yiヽ、 `ー―‐'
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:., ｲ.:.:.:.ﾊ｀´
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:.:i
- 102 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 13:47:50 ID:p4yC6Zvs
- ,､ ,､
,' ,'| / | / | /|
! i | i !-── ─--! |_
i _! ￣ ＼ /|
V( ＿_ ＿_ V |
i ＿_ !, /|
｜ / ￣ヽ ==ｧ-- ､ 、 ＼/ j
. | | | | | ﾚｰ 、
. | ', ,' | | ヽ
j `ー ' ', ﾉ }
{ ` - ' ﾉ
ヽ /`ー ´ 最期もとい最後まで読んで頂けた方がどれくらいいるか分かりませんが、
＼ /＼ , '/ お礼申し上げたいと思います。
｀ ｰ ､ ￣ _,, ' / /| | >>1に書き忘れましたが、初作品です。
｀ ｰ── ´ < /.｜ |
` ' ￣¨
- 103 ：名無しのやる夫だお：2010/10/03(日) 14:05:48 ID:nsRF/kYk
- 乙乙
もう完成してるのか。続き楽しみ
- 104 ：名無しのやる夫だお：2010/10/03(日) 16:42:25 ID:1DsgXZBE
- 完成済みなのかよ
なら読むしかねえな
- 105 ：名無しのやる夫だお：2010/10/03(日) 17:29:49 ID:y3qUyXY6
- 完結済みとかうれしいね、面白かったし最後まで読むよ！
- 106 ：名無しのやる夫だお：2010/10/03(日) 18:15:35 ID:PDLD.4lg
- 雰囲気出てるな。
あの当時はフル価格でも短いゲーム多かったなあ。
終末はものっそい質がよかったけど腹4分目くらいだった。
- 107 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 19:39:56 ID:p4yC6Zvs
- _,,,......-ｰ─-....､
／::::::::i::::::::::::i::::::::::::丶
/:::::::i::::::|, -ーｰ'- ゝ,::::ヽ
i::::::::::レ'-- -- ヽ}
|::::|::/ ＿＿ ＿＿. }
}::::!/ | | | | { 皆様、ありがとうございます。
`ヽ|` `ｰ' `ｰ | 読んでくれる人がいるってのはうれしいものですね。
`--, ﾉ ５話、最終話はプロット作った後なかなか進まず、
r---＼ △ _,イヽ 昨日の夕方から貫徹して今日の朝までで一気に作ってしまいました。
ヽ ` ー-- ´ __ ＼ムラッ気が強くてダメですね。
, -‐… ‐- ､
／ ＼
rrｎｲ〉― v――ｫ ' ,
/〜ﾉrｧ＿ﾉil＿___iﾄ､ i
| ,ｲ┬ｫ ┬ｫ `ﾄ､ヽ_ノ
〈＿k' i し' し' i f Yi
/.:.:.:.:.| ゝ <> ﾚ'ｲﾉ ＰＣや作者が週末……じゃなくて終末を迎えない限りは、
/.:.:.:.:.:.:〉 ＞ _ イ-‐'-=＝ｰ ､ 大丈夫だと思います。バックアップはちゃんととってますし。
{.:.:.:.:.:.:ｲ｀ー '⌒ レ-､￣｀ー＜_ー- ＼＿＿
＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:rｲ.:.:.:.:.ﾍ ＼.:.:.／ゝ、 /
` ＜、.: ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:Yiヽ、 `ー―‐'
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:., ｲ.:.:.:.ﾊ｀´
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:.:i
- 108 ：名無しのやる夫だお：2010/10/03(日) 19:57:15 ID:dYj6S5Rw
- 乙！
そういや原作積んだまま実家に置きっぱなしだった
- 109 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 20:21:12 ID:p4yC6Zvs
- , -‐… ‐- ､
／ ＼
rrｎｲ〉― v――ｫ ' ,
/〜ﾉrｧ＿ﾉil＿___iﾄ､ i
| ,ｲ┬ｫ ┬ｫ `ﾄ､ヽ_ノ
〈＿k' i し' し' i f Yi 作者が小心者なので、ついつい言葉で語ってしまうのは悪い癖ですね。
/.:.:.:.:.| ゝ <> ﾚ'ｲﾉ >>1に書いたように、前半（１〜３話）はテキスト含めてかなり忠実にします。
/.:.:.:.:.:.:〉 ＞ _ イ-‐'-=＝ｰ ､
{.:.:.:.:.:.:ｲ｀ー '⌒ レ-､￣｀ー＜_ー- ＼＿＿ しかし、後半（４〜６話）は逸脱……というか骨組み（出来事）はほぼそのままで、
＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:rｲ.:.:.:.:.ﾍ ＼.:.:.／ゝ、 / 肉付けをかなり別物にしております。結構盛り上げる感じになっていたり。
` ＜、.: ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:Yiヽ、 `ー―‐'
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:., ｲ.:.:.:.ﾊ｀ １９９９年時の作品を２０００年代（後半以降）の作品として
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:.:i 再構築しようというのが、最初からの目論見でした。なんか偉そうな書き方でスミマセン。
関係ないですが、素晴らしき日々が途中なんですよね。これの製作に入ってしまって。
_,,,, - '''''''''' - 、
／ ` 、
／ 丶
/ // i| |i ヽ
/ i / i || || ヽ
/ | ,r-' ￣￣￣ `^- 、 ｜| i
| ﾚ'" 丶| | |
| | /~`ｰｰ--〃 ii＿＿,,,,>､| | | | | i 数えたら、最終話までテンプレ込みで今のところ４８６レス。１スレで余裕ですかね。
| | ! _,,,,,_ _,,,,__ V / j }
!ヽ |. / イ心ヽ イ右心ヽ ..:V // ! 出来るだけたくさんの人に楽しんでもらえるように
| ﾄVリ {､;fj ﾘ } :::::| // | i 頑張りましたので（というのは免罪符にはなりませんが）、
｜ `=´ `==" ::::::|/ /| i 最終話までほんの１週間半足らず、生温く見守っていただけると、ありがたいです。
｜ i ..::::: V / i
i ..::::/-／i | もしかしたら、明日駄文を垂れ流すかもしれません。
〉、 fﾆ= ..::::::::/ / // |
'-- ＼ ..::::: ／/_.// '--ｰ あと、AAが少ないです。アニメ２期は
＞ ,＿,,, -'"::::::ﾊ
／i:::::＼::::::::::::::::::::/::::ﾄ..、
- 110 ：名無しのやる夫だお：2010/10/03(日) 20:40:19 ID:KK4ZDlT6
- 終末の過ごし方……だと……！
すっげえ好きだったなあこれ。音楽もメチャ良かったし。期待期待
しかもすばひびもかよ
アレやる夫スレできるのか分からんが、そっちも期待だぜー
- 111 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/03(日) 21:11:24 ID:p4yC6Zvs
- _,,,......-ｰ─-....､
／::::::::i::::::::::::i::::::::::::丶
/:::::::i::::::|, -ーｰ'- ゝ,::::ヽ
i::::::::::レ'-- -- ヽ}
|::::|::/ ＿＿ ＿＿. }
}::::!/ | | | | { 誤解させてすみません。素晴らしき日々はプレイが途中ってことです。
`ヽ|` `ｰ' `ｰ | やるとしたら終ノ空の方ですかね。作者の技術、体力的にも。
`--, ﾉ というか、終ノ空は終末と一緒に考えた、製作候補の一つでした。
r---＼ △ _,イヽ バトルもののスレとか研究して、二重影なんかもやってみたいところ。
ヽ ` ー-- ´ __ ＼ 次はアクションにチャレンジ……とか思ってましたので。
r...､ __,,,,,,,__
>:::`ｰ○ ,r::::::::::::::::::::::`.丶､ ,..r::7
~`ｰ○'"__,,∠::i::::::::::-:-:ｰ:::::ヽ○{､:::::ゝ
/:::::i::'"|:::::::|:::::::::::|:::::::::|;;;;;:::..○`ｰ`
!:::::::i:／ ￣ ￣￣`丶､:i::::|:::::::i
|:::::::/ ヽ|::::::::|
|::::/ ` ｰ- -ー"ヽ:::|::j
rヽ| ┬ｰ┬ ┬─┬ !:::y､ 雑談ついでに話してしまうと、
| .| | | ｜ | .ﾚ' } 同時に候補にしていたのは、
ヽ | `ー´ `ー´ |､_/ BSFとか白詰草話とかフロレアールとかsense offとか。
ハ ハ
` ､::丶 , 'ヽ, ／::r ` 古めのエロゲ、以外にもこれらを選んだ理由はそれぞれにあるのですが、
,..::'"ｰ-i`. ､__ ￣__, - '/::|":::`..-､ ここでは関係ないことです。作者自身の話ですし。
|::';::::::::::|:::::::',: `"/ ./::::::|:::::::/::::|
|::::';::::::::|＿_;;i /、〉､ /:::＿_|::::::i:::::::|
|:::::::i::::::＼:::::::i / | /:::::::／:::::::|:::::::::|
- 112 ：名無しのやる夫だお：2010/10/04(月) 00:08:00 ID:VEQzD6OE
- 乙！
本物の終末だー！！＜昔、偽予告投下したことある人ｗｗｗ
短時間でサクッと、かつ印象に残るゲームをいまだに知らんよ、オジサンは。
DJといっしょに最後まで付き合うぜ！
- 113 ：名無しのやる夫だお：2010/10/04(月) 03:01:15 ID:dqVZ2KY2
- 乙。これ大好きでアートワークス買った上に再販版も買ったっけ。
後半どうアレンジされてるか期待。
あと>>11でまひるが千絵子になってる。
- 114 ：名無しのやる夫だお：2010/10/04(月) 03:21:10 ID:aBrQZ8ow
- 乙！面白そうな雰囲気を醸しまくりでwktk
でもやっぱメガネには突っ込むよなw
- 115 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/04(月) 19:26:44 ID:Gn4al.WI
- , -‐… ‐- ､
／ ＼
rrｎｲ〉― v――ｫ ' ,
/〜ﾉrｧ＿ﾉil＿___iﾄ､ i
| ,ｲ┬ｫ ┬ｫ `ﾄ､ヽ_ノ
〈＿k' i し' し' i f Yi
/.:.:.:.:.| ゝ <> ﾚ'ｲﾉ この時間は、駄文という名のデムパを流す予定でしたが、
/.:.:.:.:.:.:〉 ＞ _ イ-‐'-=＝ｰ ､ あまりに次作の案がまとまらないので、
{.:.:.:.:.:.:ｲ｀ー '⌒ レ-､￣｀ー＜_ー- ＼＿＿突発的に、短編作ってます。投下は最終話の後。
＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:rｲ.:.:.:.:.ﾍ ＼.:.:.／ゝ、 / 作業的にでなく内容的にですね。
` ＜、.: ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:Yiヽ、 `ー―‐'
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:., ｲ.:.:.:.ﾊ｀´
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:.:i
_,,,......-ｰ─-....､
／::::::::i::::::::::::i::::::::::::丶
/:::::::i::::::|, -ーｰ'- ゝ,::::ヽ
i::::::::::レ'-- -- ヽ}
|::::|::/ ＿＿ ＿＿. }
}::::!/ | | | | { テキスト起こしまで終わって、あとAA組み合わせるだけです。
`ヽ|` `ｰ' `ｰ | 50レスくらいの見込みですか。とあるキャラと「以後」についてのお話で、
`--, ﾉ 「もしも終末が来なかったら」という、完全なＩＦストーリーです。
r---＼ △ _,イヽ 作者のデムパ度がちと高め。
ヽ ` ー-- ´ __ ＼
- 116 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/04(月) 19:41:32 ID:Gn4al.WI
- ~`ｰ○'"__,,∠::i::::::::::-:-:ｰ:::::ヽ○{､:::::ゝ
/:::::i::'"|:::::::|:::::::::::|:::::::::|;;;;;:::..○`ｰ`
!:::::::i:／ ￣ ￣￣`丶､:i::::|:::::::i
|:::::::/ ヽ|::::::::|
|::::/ ` ｰ- -ー"ヽ:::|::j
rヽ| ┬ｰ┬ ┬─┬ !:::y､
| .| | | ｜ | .ﾚ' } それでは、明日の夜に参上します。
ヽ | `ー´ `ー´ |､_/ いじょ。
ハ ハ
` ､::丶 , 'ヽ, ／::r `
,..::'"ｰ-i`. ､__ ￣__, - '/::|":::`..-､
|::';::::::::::|:::::::',: `"/ ./::::::|:::::::/::::|
- 117 ：名無しのやる夫だお：2010/10/04(月) 19:44:31 ID:6SgjL/PQ
- 了解
- 118 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 21:53:31 ID:BfjlWNcM
- ~`ｰ○'"__,,∠::i::::::::::-:-:ｰ:::::ヽ○{､:::::ゝ
/:::::i::'"|:::::::|:::::::::::|:::::::::|;;;;;:::..○`ｰ`
!:::::::i:／ ￣ ￣￣`丶､:i::::|:::::::i
|:::::::/ ヽ|::::::::|
|::::/ ` ｰ- -ー"ヽ:::|::j
rヽ| ┬ｰ┬ ┬─┬ !:::y､
| .| | | ｜ | .ﾚ' } ふう、ギリギリで帰ってこれました。
ヽ | `ー´ `ー´ |､_/ 時間通りいきます。
ハ ハ
` ､::丶 , 'ヽ, ／::r ` あと、短編も書いて満足しちゃったし、
,..::'"ｰ-i`. ､__ ￣__, - '/::|":::`..-､ 曜日も合うので毎日投下にしようかと思いますがどうなんでしょう。
|::';::::::::::|:::::::',: `"/ ./::::::|:::::::/::::|
- 119 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 21:58:46 ID:BfjlWNcM
- やる夫が最期の七日間を生きるようです 第２話
月曜日 ○火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
＿＿＿_ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿
／ ＼ ／ ＼ ／ ＼ ／ ＼ ／ ＼／⌒ ⌒＼／⌒ ⌒＼
／ _ノ ヽ､_ ＼ _ノ ヽ､_ ＼ _ノ ヽ､_ ＼ _ノ ヽ､_ ＼― ― ＼●） （●）＼○） （○）＼
／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼）) (（●）)ﾟo ヽ ⌒ﾟo ＼ ⌒ﾟo ＼） （●） ＼_人__）⌒:::: ＼_人__）⌒::: ＼
| （__人__）' |_人__）' |__人__） |__人__） |__人___） |r┬-| |r┬-| |
＼ ｀⌒´ ／ ｀⌒´ ／ ｀ ⌒´ ／ ｀ ⌒´ ／｀ー ' ＿＿／ `ー'´ ／`ーlj′ ／
・原作は「終末の過ごし方 -The world is drawing to an W/end-」（アボガドパワーズ, 1999年）です
・エロシーンは、直接的な表現はありません
・序盤は原作忠実に近いですが、後半はかなりオリジナルな展開もあります
・雰囲気ゲーを尊重して、ギャグは一応控えめです
・が、時々おかしなものが流れ出るかもしれません
・三点リードがやたら多いです
・やる夫はややヒネています
- 120 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:00:00 ID:BfjlWNcM
- それでもまだ、未来に希望を託す人は少なくない。
彼らは万が一の希望の為に日々、忙しく働いている。
対照的に、この事実に収まりがつかず自暴自棄に終末を迎える人も……もちろん少なくはない。
人が多くの場面で驚くほど残酷になれる事は、歴史も知っている。
この１ヶ月で様々な事が世界に起きた。
日本も例外じゃない。
でも……
―――火曜日 ＴＵＥＳＤＡＹ
・
・
・
○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「――JAM! JAM!
ガッチャ！ 今日もＫＡＷＬな時を４Ｕ！！ 天国のジャニスも
地獄のシドもコンニチワ！！」
「そんなワケでどのみちオレたちも後を追うカンジなんだけどナＨＥＬＬＯ！！
世界のクロサワことＤ．Ｊ．ＷＡＬＫの『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈ』の時間だ！！」
- 121 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:01:00 ID:BfjlWNcM
- ○私立緑山校・3年A組
, ､ _/｀丶､-- ､
, ' ヾ/ ｀丶、
. ,.' ,、 ∧:.､ 、 ､ ヽ
/ !.L,V-rﾞ;::';.、 ヽ ヽ ｀,
,' : j l i ヾ':,ﾞ､ _,,,!;_ :. ﾞ、 ',
i , .: _,L!,,_ ! ヾ! ﾍ i､!` :. i ﾞ:i. |
'.{ .:l :j!! ! il ヽ !ﾞ､ ::. ! ト､j
i.!i. !::j |｣!__ l ! ,.z〉ﾋｬ:::::. ! j:::ﾞ!
lj ﾞ,.l.:::i j「ﾞ丐ミ ! '行牙ﾊ.::::.!i. !;ﾉ
l| ﾞ';::::', ﾄ, ト:::i. ト::::! };:::j' }{
{ ﾞ;::::ﾞ! ﾊ `'''" , ｀`'' ﾊ:::Ｋ＾'
ﾞ;::::!ﾞ| ﾄ､ - ,ｨ!;;|/;;;;;;;,、
ﾞ:;:l｜ ,,;;`;;;,_.､ __ ,.. イ`j!:;;';;;;;;;;;;;;;;〉
ﾞ:{ | ヾ;;;;ハ ,j ,ﾊ'´ l!.〉:;;;;;;;;;;;/
|, -''ﾞ/ｒ''|_>ﾋ／>、,l! ｀ヾ<
／| | / ｀' l! ﾞヽ
. |＞ ､ /ﾞV ,..、 j'ﾞﾞi′ i
. | ｀! ´`^ l / i ___ i l
| ｛! ヽ￣￣￣￣￣＼|｜ :/ ｜
| ヽ ,! [ ３−A ] | | / l
黒井先生の授業の声が微かに廊下に響く。
気だるい時間が流れる。
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （●） （●） | 「（この時間、行為は有意義か無意義か。
＼ ∩（__人/777／ 後世の人間さえ居ない世界には、いかなる判定も必要が無いお）」
／ （丶＿//// ＼
- 122 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:02:00 ID:BfjlWNcM
- 今こうして、学校に集まっている生徒や教師――中にはやらない夫のような侵入者もいるが――は、
皆、生き方、もしくは死に方が不器用な人間ばかりなのだ。
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ― ー ＼
| （●） （●） |「（そうでなければ、恋人や家族や孤独を埋めてくれる人との時間を削ってまで
. ＼ （__人__） ／わざわざ”日常”になんか帰ってこないお）」
. ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ ヽ
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼ 「だから、”学校”にしがみつくのかお」
| ｀ ⌒´ |
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
- 123 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:03:00 ID:BfjlWNcM
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ー) (ー ＼
／ ,（●） （●）, ＼
| （__人__） | 「（だけど、それは『やる夫の結論』であって、決して『正解』ではないお。
＼ ｀ ⌒´ ,／ 例えば――）」
＿＿
´ ｀ 、
／ ヽ ＼
′ / ｜ l ヽ ヽ
/ l / | l | | ｌ lハ
l ′ / |、 l l 、 ! | |
ｉ ｌ l ィ≠ﾐ. l ヽ |ハ＼ ｜/
| | | /, 二∨ }ﾉ ⊥_ ヽ |/ｌ l
| | l 〃iｘｲ} {_ﾉハ jﾉ ｌ |
| | l { ﾋZﾘ ﾋZﾘ } ! |
| | l l ｀¨´ , ｀¨´ i ｌ |
| | 八 "" "" /| | |
′ {＼ ｀ ´ ／l | | |
/ 八 ∨ ト __ ィ'´ | | |
. / / ヽ ∨＼ ハ、 ｜ ｌ |
/ / ＿ ） ∨ >ｧｔく | ヽ/ 〃 |
ノ '" （ ∨ /仆ヾ l / /(ー‐ト、
i ＼{ ∨ | | }｝/ / ） ｜
| ヽ Ｖ| |ｰく/ / （ |
＿＿＿_
／ ＼
／ ー) (ー ＼
／ ,（―） （―）, ＼
| （__人__） | 「（わずかとはいえ付き合ってた立場から見ても、
＼ ｀ ⌒´ ,／ 紬が孤独を背負っているようには思えないお）」
――普通の、大人しい、少女――
- 124 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:04:00 ID:BfjlWNcM
- ＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ_ ＼
／ ,（●） （●）, ＼
| （__人__） | 「（って何を考えているお。
＼ ｀ ⌒´ ,／ 少し付き合ったことがあるからって、思い上がりも甚だしい
／´ ｀＼ そもそも――）」
/ / l l .＿＿＿
＿_l l_¶＿＿＿＿＿＿/＿/＿_/ ヽ
＼, ´-'ヽ ￣|￣￣￣￣| l二二二二l
ヾ＿ノ | '''' ' | l二二二二l
| . | '''..-- | l二二二二l:::..
| ..'' | ''-. ,|
- 125 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:05:00 ID:BfjlWNcM
-
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
告白したのはやる夫の方からだったお。
＿＿＿
／ ＼
／ ＼ , , ／＼
／ （●） （●） ＼
| /// （__人__）/// |
＼ ` ⌒ ´ ,／
ノ ＼
／´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
| ｌ （ l / / / l
l l ヽ /
応えてくれた時の気持ちは今でも忘れられないお。
＿＿＿
／ ⌒ ⌒＼
／ （○） （○） ＼
／ ///（__人__）/// ＼
| u. `Y⌒y'´ |
＼ ゛ー ′ ,／
/ ー‐ ィ
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
だけど、紬と一緒にいるようになって、いつも微かな不安にも襲われたお。
/ 〃 ＼ ＼ ＼
｛ 廴.二=- ＼ﾊ ｀丶
／ ＼＿ ＿, イ＞ 、 ! ＼
〃 ＼ ャ――=≠=ｰﾊxﾉ
″ 〃 l＼ ＼ー'´ ,.ｲｆ斧Vﾍ ｌヽ i
/! {l 八 ∨ ＞ 二ニイ {らい/ﾊ. l l !
ｉ | { ＼ ｛ / ＿ ゞ:::｝ Ｖハﾘ ,′
|｜ ヽ, 丶 ＼{ { ´ ,ｨ斧ミ ´ ヽ ｝ /
ｌ i ＼ ＼ ', /心ヽ 、 Ｖ′
＼ ＼ ', {{::::::::::} }{
‘， ＼ ｀ ＼ ' ゞ辷ソ 爪、
‘， 丶 ｀ ヽ,＿_ｘ‐＿、 _ノ ｉ ハ
＼ ＼ ー≧=ｰ一ｘぅ´ | ┌ｰ|ヽ ＿ ｊ / }
＼ ヽ ｒ勺′､｣ |三lＹf´ｰ-｀Y ,′
/ ､＿_ ` ｰ-に{⌒ :| |三|乂＿_ ` く
{ ＿,＞ ￣￣￣￣￣｀ﾍこノ:| └ｰ|(⌒Y、 ｀ヽ｢））
/ ＼ゝ,_ ＿ -‐_彡'⌒ゝこスﾟ ,）‐'┴-ｧ ⌒丶
｛{ ｀ト ￣￣ , -‐ｧ ／ （ °） ／／⌒
ｒ:ゝ､_ ／ ／ ／ Ｙo Y 乙／⌒ヽ
やる夫は彼女に釣り合っているのか。彼女を傷つけるようなことをしていないかと。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
- 126 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:06:00 ID:BfjlWNcM
-
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
次第に、傷つけまいと考えるあまり、腫れ物に触るように接するようになっていたお。
／￣￣￣＼
／ .＼
／ ─ヽ .─ ＼
| （●） （●） .|
＼. （__人__） ／
（ ヽ __＿ .／.／
.＼ ＼| .,ﾚ゛／
.＼旨 爻ﾝ
だけど、それで守られたのは彼女ではなく、ちっぽけなやる夫の自尊心。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
互いにどうしようもない傷を負って……二人の仲は自然消滅したお。
/ / / ' ,
/ / | :.
, l |.:|: | ', ',
,′,' |l ∧|.:. | | i
il |: |l ./ }: |＼ ＼ | |
|l,/ |:. / | | 丶 ＼ | |
ｌ/ l |l , '´￣∧ K⌒ヽ､ ､ | {
/ / | / ￣ ´ ', | _￣ ＼ l 八
,' /l| l:.,' ‐-｀ヽ',人 l´ -‐ ヽ: |l ', | ＼
,′ / | ﾚ,xf笊示ﾐ､ ヽ ,ｨf笊示ｘ l / .l人 ､ ヽ
〈 ./ /l | lir'ﾞ::::ﾟﾘ lir'ﾞ::::ﾟﾘ }′ / ヽ V
ヽ′, ', i .... ,' ./ / ﾉ
／ヽ. ',:. l "" ' "" ,′ / ,/ ／
(( ,ゝ― ､:..∧ _ _ / ./__／＜
ヽ_ }l/////｀ヽ ＼_ / ） ） ) /_.:／//////{
今もオトナとは言えないやる夫が、さらにコドモだった中２の頃のことだお……。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
- 127 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:07:00 ID:BfjlWNcM
- || ||
|| || || ||
r======､ || t======_
| / || ／／ ,,-'' ,,..-''"
| / .. ||／／ ,,-" . ,,..-┬─''" ,,..-''"
| / .／／ ,,-'' .| | | ,,..-''"||
| / . |／ ,,-'' . ,,..-''" | | | || ,,..-''"
￣￣ . ￣￣ ,,..-''" ,, | | | |-''" ,,..-''"
＿＿_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,,..-''" ,,..-''".|| | | | |-''"...|| ||
...＿＿ ...| .,,..-''||,,..-''"|| | | | || || ||
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ||(l||l)| ＿＿＿＿＿＿ | ||,,..-''" ,,..-| || | | | || || ||
||.└─┘ l| || | ||二l.|| || | || | | | || || ||
|| || || | || || || | || | | | || || ||
|| || || | || || ||＿| || | | | || || ||
|| || || | || || || | | | || || ||
＿ ...... || || || | || || || | | | || || ||
………………キーンコーンカーンコーン………………
.
- 128 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:08:00 ID:BfjlWNcM
- 「…………ん」
「……る夫くん」
-‐…‐-
,. ´ ｀ ､
／ ｀ ＼
/ / l ヽ ヽ
/ /' | ’
. ′ ′, ri | ! ',
| | | /ハ ヽ. |! | i
| | |. ｌ {<彡ヽ ﾄ､. !ﾐ､ | }
. | | 从ｘぅｫ ＼｛ ヽ} ヽ ﾊ!
} ! 八 〃んﾊ ｨ笊ﾐ }. //
八 :| .:ヽ{ 弋;:ｿ ら::;ｿ从/ｲ/
/ .: :| ,. '冫）､::.::.:. , ｀¨ {: : ′ 「やる夫くん」
. / ｲ . : : Y / / ,ﾉ, 、 .::.:. ﾊ ,′
/〃} . : : : :{ '' ′ﾚ ′ ｀ ´ ノ: ;:l
. / .ｘ -─‐≦t 〈': ､ . :＜」:: { |
〃 /:::::‐-ミ::::::: ヽ ∨ ｀ チ }:::: ､:|:: ト..､
｛{ {:::::::::::::::::ヽ::::rx} } /⌒ ､|::::::::}|.: |:::::: }
. ｌしﾍ::::::::::::::::::::::::|:::::｀::=-..ミ､.八 ヽ:::::八 |:::'::::|
ル }､:::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::: 〉|! ) ）::＼:ﾄ |/ :: |
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （―） ＼
| （__人__） | 「んあ？」
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
- 129 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:09:00 ID:BfjlWNcM
- ／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （●） （●） | 「なんか……バカみたいな夢をみていたお」
＼ ∩（__人/777／
／ （丶＿//// ＼
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼ 「人類が滅ぶとかなんとか」
| ｀ ⌒´ |
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
「古来から様々な文明が滅んできたしそれは教科書でも授業でも学んできたことだおそれ
は人類の新陳代謝だお文化も滅んできたお人の営みは移ろいゆき進化し退化し世は流
れるおだけど人類が滅びるなんてことがあるものかお生き残る人間がいれば文明も文化
もその意味を後世に遺し得るしかし、相続者がいなければそれらは全て無に帰してしまうおそれはとても――」
. ／ , / ヽ
/ /｜ ｜ l ', ヽ
. ′ / / | | | ｉ ,
| ′ ィニ | :| | | | i
| i / 八 lヽ |ニゝ ｜ | |
| | ′ ＼| ＼|ヽ | | |
| ヽ| ィえx ∨ :| | |
| ∧ {xｲi} ｨえミx∨ | | /
', l ゞZﾘ {xイ} 》∨ / | ′
' | ::::::: ゞZﾘ } ′ | ′「ええっと……」
V :ｌ ' ::::::::::し / / , {
| ヽ 、_, /／' / 八
| |＼ イ / / ＼
| | 丶 __ .． ≦ _l/ ∧ 、 ヽ
| | r:ハ ／/ ﾊ_ ヽ ＼ ハ
＿j |イ:./ ＼ ／ / /}:.:.:.＞:....、ヽ }
／:.:.:. | |/:.:| /＾iハ ′ /:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ、ﾉ
. /:.:.:.:.:.:.:| /:.:.:.{ / /|ヽ∨ /:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
- 130 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:10:00 ID:BfjlWNcM
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ー ＼
／ （●） （●） ＼ 「……………………お？
| （__人__） | なんでやる夫のB組に紬がいるお」
＼ ｀ ⌒´ ,／
ノ ー‐ ＼
,' ⌒ﾊヽ、,_r - −¨⌒`へ _,、,ﾊ⌒ 、
ﾉ....:::::::::.%〃:::::::::::::::::::::::ﾍ::::::::::::ヽ`ヽ:::::::::::ﾊ
i...:::ｨ::::∧:::::::: ::_::::::::,::::ﾊ:::::::::::ヽ:ヽ ´丶:/:i
ﾄ..:::/::/::|/::: :/´:::::::::ﾒ:/ヽ:::i::::::: :ゝ:::ヽy::::::::i
/.:::ﾉ::::ﾘ/:::/:::::/:::/´::::/::/| l:::::l::::::::::::丶::ヽ::::::ﾘ
{.: 〈jYyﾉ::/::::ｲ:::::::::::::::::/|/ l:::/l:::/l::::::::i:ヽ::l:::〈
） |/|/:::;;/l;::/.ﾚl/,. j l::/l;:/ !:::::::l::::l ﾙﾘ:::、
l:/::::l;::/.ﾚl/,. l/ ,l;_ l:::,::::l:::! ヽ）
ﾚ∧:j:l"弋ラ`` " ﾋラ``ﾚ::i::l:Y 「何昼間っから寝ぼけてんのよ。
|/::ハ'''' . ''',!ﾉ:l:::l:/ バカみたいな夢をみるほど幸せな生活してるの？ やる夫」
!/:::::｀ﾄ ,、 , ':::/|:::i:|
l:::,':::i:::;;ｌ:`r 、_ , イ/:::/:::|:::i:|
:l::l/:::::l/:l;l:::l |l::从:ﾉｌ:.:.V
:::/ ...;;::::l:/l::l:{ヾ、 _ ｿ/￣/'ヽl:.::ヽ,
/'l..,ｨ'´‐∧ ゞi ﾍ-‐-ｲ/ / ｀ヽ、
/:.::{ ゝ ヽ '⌒`Ｖ＾~＾Ｖ⌒ヽ / i/ 'ヽ
- 131 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:11:00 ID:BfjlWNcM
- ＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（●） （●） ＼
／ （__人__） ＼ 「なんだ。やらない子（大型）かお」
| ｀ ⌒´ |
＼ ／
/´ヽ ,/;:::::∨::::::::Y＾⌒ヽ､{ｹ:::::::::ヽ､
/l:::::ﾉ!／::::／:l|:::_ｲ丶{:::ヽ､::::.ヽ::::::'⌒＾￣,}
,／/:::::/::::／:::::／l{ﾆ、ﾐ::::＼::::::::.::::＼: : :./´::|
i /:::::/::::::::::::::::′∧ヽ＼::::::::ヽ::::ヽ:.:.:.ｲ.:/:::::::;:
/::::::::′/:::::::::/:::丿 '.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ',::::::::ﾄ､
／:::::::/::::〃::::::/:::::| ヽ::::|ヽ:::::::';::::ｌ:＼:::i|::::::::: : ::>
, '::::::/::::/,ｨ!/:::::l::::::L::∟、 ､::| ＼!:::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ
{::::::/:::://｜'::::::l::/ｌ_∟､ ヽl二,,'_'j::::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ
l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l,'ｌ { ﾄ;ﾊ` '´‘;!iﾒj }|:::ﾚ'::!ヽj/ ）ヽ
｀/,' l:||::l:::ヽ∧ヾ` vｿ Ｖノ /|:::l丿::ﾘ::| `丶 「大型？」
（ l ﾘｌ:!い::::::{tﾍ , ｌ|::::|::/ｲ|::l ）
ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ
＼｜::| |｜::::ﾄ､ ‐―- ｨ:::ﾚ':::::jl:::l
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八|
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
- 132 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:12:00 ID:BfjlWNcM
- ＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ― ー ＼
| （●） （●） | 「（夢……）」
. ＼ （__人__） ／
. ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ ヽ
,⌒ﾊ ,ﾊ⌒ 、
,'...::::::ヽ、,_r - −¨⌒`へ _,、_-_:.:::ヽ
ﾉ....:::::::.ｨ〃:::::::::::::::::::::ﾍ::::::::::::::ヽ`ヽ::::::::ﾊ
i...:::ｨ::::∧:::::::: ::´::::,::::ﾊ:::::::::::::::::ヽ ´丶/:i
ﾄ..:::/::/::|/::: :/´:::::::::ﾒ:/ヽ:::i::::::: :ゝ:::ヽy::::i
ﾙ.:::ﾉ::::ﾘ/:::/:::::/:::/l/::::::/| l:::::l::::::::::::丶::ヽ::ﾘ
{ /jYyﾉ::/::::ｲ::::/::l::::::/|/ l:::/l:::/l::::::::i:::::l:::〈
） |/|/:::;/l;::/.:::l/ l:/ ,l;/ !:::::::l::::l ﾙﾘ:::、
ﾚ::l;::/.ﾚl/., l/_ _l;. l:::,:/:::l:! ヽ）
l/∧|'｛厂`` '{厂``ﾚ::i::l:::l 「私がいて悪かったわね。せめてもと思って、
|::::ハ'''' . '''/::l::::l:/ 琴吹さんに最初に声かけて貰ったんだけど」
|/::::.｀ﾄ. ___ ,':::/|::::i:|
,':::::i::::::ｌ:`r 、_ イ/::::/:::|::::i:|
,/::::::l/:l;;;l::::l |l::从:::ﾉｌ::.:.V
ィ:::;;;;;-‐l/:/l:{ヾ, ｿ/￣/'ヽ 、ヽ
:.:./-‐/ ゞ ヽ、 ｨｲ/ ／ヽ
,. ´ ｀ ､
／ ｀ ＼
/ / l ヽ ヽ
/ /' | ’
. ′ ′, ri | ! ',
| | | /ハ ヽ. |! | i
| | |. ｌ {<彡ヽ ﾄ､. !ﾐ､ | }
. | | 从ｘぅｫ ＼｛ ヽ} ヽ ﾊ!
} ! 八 〃んﾊ ｨ笊ﾐ }. //
八 :| .:ヽ{ 弋;:ｿ ら::;ｿ从/ｲ/
/ .: :| ,. '冫）､::.::.:. , ｀¨ {: : ′「ごめんなさい、わたしが……」
. / ｲ . : : Y / / ,ﾉ, 、 .::.:. ﾊ ,′
/〃} . : : : :{ '' ′ﾚ ′ ｀ ´ ノ: ;:l
. / .ｘ -─‐≦t 〈': ､ . :＜」:: { |
〃 /:::::‐-ミ::::::: ヽ ∨ ｀ チ }:::: ､:|:: ト..､
- 133 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:13:00 ID:BfjlWNcM
- ＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ ｢紬は悪くないお。それより、やらない子は何の用だお。
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ | またおばさんからなら、カンベンだお。
. ＼ ヽ ／ 第一……」
,／/:::::/::::／:::::／l{ﾆ、ﾐ::::＼::::::::.::::＼: : :./´::|
i /:::::/::::::::::::::::′∧ヽ＼::::::::ヽ::::ヽ:.:.:.ｲ.:/:::::::;:
/::::::::′/:::::::::/:::丿 '.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ',::::::::ﾄ､
／:::::::/::::〃::::::/:::::| ヽ::::|ヽ:::::::';::::ｌ:＼:::i|::::::::: : ::>
, '::::::/::::/,ｨ!/:::::l:::::l＼! 、:| `イi::::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ
{::::::/:::://｜'::::::l::/L_:;ヽ ヽィl二,_ j:::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ
l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l,'ｌ { ﾄ;ﾊ` '´‘;!iﾒj }|:::ﾚ'::!ヽj/ ）ヽ
｀/,' l:||::l:::ヽ∧ヾ` vｿ Ｖノ /|:::l丿::ﾘ::| `丶
（ l ﾘｌ:!い::::::{tﾍ ,,,, , ;ｌ|::::|::/ｲ|::l ） 「『第一』何？」
ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ
＼｜::| |｜::::ﾄ､ (⌒ヽ ｨ:::ﾚ':::::jl:::l
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八|
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
|/ |:::::::l !ﾚ //::∧ ﾄ､::::＼＿,
/ ｌ:::::::川 ／/::,ﾍハL 「＿￣ヽ
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（● ） （● ） ＼
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 「昨日、図書室で……
| ｌ^l^lｎー'´ |
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
- 134 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:14:00 ID:BfjlWNcM
- 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
i...:::ｨ::::∧:::::::: ::_::::::::,::::ﾊ:::::::::::ヽ:ヽ ´丶:/:i
ﾄ..:::/::/::|/::: :/´:::::::::ﾒ:/ヽ:::i::::::: :ゝ:::ヽy::::::::i
/.:::ﾉ::::ﾘ/:::/:::::/:::/´::::/::/| l:::::l::::::::::::丶::ヽ::::::ﾘ
{.: 〈jYyﾉ::/::::ｲ:::::::::::::::::/|/ l:::/l:::/l::::::::i:ヽ::l:::〈
） |/|/:::;;/l;::/.ﾚl/,. j l::/l;:/ !:::::::l::::l ﾙﾘ:::、
l:/::::l;::/.ﾚl/,. l/ ,l;_ l:::,::::l:::! ヽ）
ﾚ∧:j:l"弋ラ`` _ " ﾋラ``ﾚ::i::l:Y
|/::ハ'''｀ｰ一' ｀ｰ一´''!ﾉ:l:::l:/
!/:::::｀ﾄ ,、 , ':::/|:::i:| 『もうウチ来たって絶対に入れてやらないんだから！！』
l:::,':::i:::;;ｌ:`r 、_ , イ/:::/:::|:::i:|
:l::l/:::::l/:l;l:::l |l::从:ﾉｌ:.:.V
:::/ ...;;::::l:/l::l:{ヾ、 _ ｿ/￣/'ヽl:.::ヽ,
/'l..,ｨ'´‐∧ ゞi ﾍ-‐-ｲ/ / ｀ヽ、
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| | ……って言ったのはオマエだお」
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
／:::::::::丶
_ - ヘ - - ｀ヘ
∧ ／:::::￣::::: ::::::/:::,、丶 ／:∧丶
/:::::丶 ／::::: ::::: ::::: ::: ::/::::ノ ヽ::丶::::/_-丶丶
/::::::::::::-／::::: :::: ::一´￣／:::::´´:::::::: ヘ:::｀｀:::::::::＼
一´￣:::.|l i::::::::: ::::::::: :::: :／.::::..:::: ::::: .∧:::ヽ::＼:::::ヽ::::::::＼
《::::::::::::::::::::::Li ::::::::::: :::::::: ::/ :::..:::..:::: ::::: l .l:::lヽ:::ヽ::::::ヽ:::::::::＼
i:::: :::: :::i´::::::i:::: ::::: ::::::: /:::..:::: :::::..:::: ::::: l .l:::l ヽ:::ヽ:::::: ヽ::::::::::＼
丶::::::::::l:::: :::::i::: ,'､ ::/::,、::::::::i:::: ::λ :ヽ l:::l_ ,.i ヽ:｀-::::::l:::::丶:::::＼
丶:::::::::::::::::.i::: / 八:/ /:: ﾉ:::∧::::::.l ヽ:::i lﾉ_lﾉlﾉlﾉ::::l:::::l＼::::ヽヽ:::ゝ
i::::::::::::::::N.::/ ﾊ::/ /:::::ﾉ:::::/-‐ヽ'::l ＼l '1ﾟ;;j lﾉl:::/i:::/ l＼::::l
i:::::::::::ｌ::::ｌ / /:::/::/::ﾉ:::|::::/ _____ ,ヽl ｀ Vｿ, ﾊ∨∨ / ∨
/::::::::::: l::::l./ /冫^,、∨ｌ:|:./ ,,, ￣´ 、 ″ｌ l ∨
/:::::::l:::: i:: 〈 ' '／ .ヽ, / ∧ ﾉ∨ 「……そうだっけ？」
/:::::∧|::::::::/丶 く.ｿ∠ｌ |::.＼ __ ／μι
/::::／ l:::::/ ヽ ） l∨ヽ::丶＞- ´__. イ:::i､｀,))
i:::/ l:::/ / / i l ヽ::::ヽ ( ヽ､::::i ヽ(('
- 135 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:15:00 ID:BfjlWNcM
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ―） （― ＼
／ （●） （●） ＼ 「そうだっけ、じゃないお。
| （__人__） | あと、呼び捨てにするんじゃないお」
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
´ ｀ .
. ´ ｀ヽ
／
／
/ / /| i i
,′ / 」 i、 |
| i i彡ﾍ ミヽ i |
| i | 八i |ヾV ! | |
Ｖ八 ｊ.ｨ=ﾐヽ{＼ |- ヽ | | i i |
Ⅵヽl《 ｒし} ヽｨﾃ㍉ }ﾉ | ﾉ ﾉ 「やる夫くん。やらない子さんの家は、確か母娘二人だけでしょ。
| ハ ゞｼ rしﾊ | ﾉ |く 八 きっと、男手があるだけでも、心強いと思うの」
l' i" , ゞﾟシイ l ﾉ ｰ=ミ ＼
. ｉ 人 __ '' | 八 ヽ ＼
i ‘ｰ ' .ｲ /i::::::ー=＝ミ. ＼
i /ヘ.._ ...イ ｣ |::::::::::::::::::::::::ヽ ＼
i i 〈:::::::::::::::ｘ仝xﾉ |::::::::::::::::::::::::::::::＼ ＼
_ _,..‐.....-.....､..._ vr 、
/:.:.:｀ヽ、, .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
. ハ.::.:.:. l孑:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:ヽ、
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:/!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:..l:.:.:.:./ ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/.:.:.:./ !:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ､_/ヽ :.ﾊ,l:.:l:iト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'|__-,=‐ _二ｿ:.l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f込厂 {ﾗ!ｌﾚヽ|〉
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l 丶}..j:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l /:l 「……余計な口、出さないでくれますか？」
（ l:.:.,':.:l_|ヽ:.:.lヘ.:.:| ´ /| ｿ
/:.八丿l,/‐~:＼ヽﾄ､:.. ┬‐-ｲ:ﾒ
. j /.:.「::Y´ ｀ ヽへ 千7
）:: //⌒ヽ＼ ', ´ `‐-、
（／:.{ ｀ヽ、 . ..:; ∟
- 136 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:16:00 ID:BfjlWNcM
- ／: : : : : : : : : : : ヽ、
,. ': : : : : : : : : : : : : : :. :.:' ,
/: : l: : : :、: : : : : : : :. :.:､: : ',
〃: : l: : l: : :.ヽ: : : : : :.:ヽ: :l : : ',
〃: : ム: :l: : : : !ゝ、: : : :.:l: :l: : :.l
l !: :/-弋 l＼ : :トｰ-ゝ: : j: : : : :.l
l l: :ｌ .__､ｌ ＼l _,_ ',: :/: :L: : l
Ｙ: :ﾄ./ん l ヒ心ｲ: : :,' ）V
. ト' ', ゝﾝ ゝ-'´l: : :.ﾚ l 「ご、ごめんなさいっ。またわたし……」
! l ' / : : ト、 ',
／￣￣￣＼
／ ＿, 、＿ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「だから、謝る必要なんかないお」
＼ ｀ ⌒´ ／
/:.:.:｀ヽ、,／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
. ハ.::.:.:.l／:.:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:.:.､
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/:.:.:./ :::.:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ:/--ヽ:.ﾊ:l:.:l:ト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'"|:/_,ｭ、_i ,'lｿ:.:l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f´弋厂 ヽ､:lﾚヽ|
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l ,,,,´ /:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l ∧:l 「……用件は伝えたし、
（ l:.:.,'/l |ヽ:.:.lヘ.:.:| ´/| ｿ 私、もう行くから」
/:.八／ ´ ＼ヽ ヽﾄ､r┬ - i:.i
. ,∠.......｀ヽ, ＼ 〈ﾐ'ヽ.| ,l/
/"¨_""''＼、 ヽ_,, ﾕ.!!
- 137 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:17:00 ID:BfjlWNcM
- ｨ'::釗
／:::::::::::l_ _ 一ィ'ﾍ斗､ｲl
':::::::::::`7 /::::::::::::::::::／:::::::lヽ､
. , ':::::::::::::::ィ-:::Y´::::::::／::::::::::::::::::::,l
〈::::::::::::::::::i:::::::::!:::::::::/::::::::::::::::::ｹ::::¬
::::::::::::::::{::::::::::::::::::〈::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::!
｝:::::::::::::::ゝ::::::::::::::::::丶:::::::::::|::::,､:::::::|
/:::::::::::/|:::::::::::::::::::::::::〉::::,.::/／/ , ﾍ|
,／:::::::_._/ .|:::::::/|:::::|!::::/::::（ﾚ ／
i::::r ' ´ /:::::::ﾉＮ::/:::l:::::::::ム ,i
ヽ､ /::::∧ヘ {:::::l:::::::::/_／
∧::::| 丶 |/'l,::::/
（.:::::〉/＼ ヽ| l::::|
）f´ ヽ i|ﾚ ヽ丶
/ ＼/A ﾊ､
._＿l|l＿＿＿＿l|l＿＿＿＿l|l＿＿＿＿l|l＿＿＿＿l|l＿＿＿＿l|l＿＿＿
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : || |
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : || ┌──┐ | ┌
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : || | | | |
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : || | | | |
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : || └──┘ | └
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|| ＿ |
ィ´￣ ／l ／￣ /l l￣ ､ l＼ ｀ ､ ＿＿_|
|l￣￣l| |l￣￣l| !￣￣l| ...! .|l￣ ＿＿＿
￣￣￣／l ／￣￣ /! .|￣￣￣ ､ l＼ ｀ ､
.|l￣￣￣l| |l￣￣￣l| .| |l￣￣￣
.| ! .! | .! !! ＿
／￣￣￣ヽ |￣￣￣￣￣ |＼
………………ガラッ！ピシャ！………………
/ . ー‐-| ヽ| i :|‐ー‐- ､ﾉ
´:::::::::::::::| ∧ ′ | l::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::::::| .ﾍ ,| i::::::::::::::::::::::i
l::::::::::::::::::::::i |::: 、 ー― ｲ | |::::::::::::::::::::::::| 「……わたし、嫌われてるよね」
l::::::::::::::::::::::l :|::::, ＞ イ / | : i::::::::::::::::::::::::l
i::::::::::::::::::::::|ﾊ :|::::ﾍ ヽ｀ ＜/ / / /||:::::::::::::::::::::::::|ﾍ
/ :|::::::::::::::::::::::ﾚ | |:::::ヽ ＼ ／ / / /::||::::::::::::::::::::::::.| ヽ
/ |::::::::::::::::::::::::::| |:::::::::::､ ／ｲ|｀＼ / / /:::::||::::::::::::::::::::::::| ヽ
- 138 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:18:02 ID:BfjlWNcM
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「やらない子は、昔っっからあんなんだお。
＼ ｀⌒´ ,／ 紬が気にすることじゃないお」
／ ー‐ ＼
-‐ｰ…ｰ- .
／ ﾉ ＼
/ / { l ハ
ｌ l 厶 ﾄ､ 代小 ｌ l
| | /'´ }ﾉ ヽl } } ﾘ |
| l从lrf芥! f癶 lｲ 釗
ﾚ1 l | しﾉ しﾉ ﾙ' ｌ | 「やらない子ちゃん、きっとやる夫くんのことを……」
ﾚ'Ｎ！ ''' ' ''' ﾊ l l
// l ﾄ､ ｀´ ,ｲ l |
,/ l' | l l＞ − ＜ｌ l ,! !
{ |i l | 个ｰ _z-} | /l !
V´￣l Ⅵﾊ ー−ｧ'l /`ー- ､
j' l l7込 /7l ﾉj ﾊ
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「それは無いお。
＼ ｀ ⌒´ ,／ 互いに厄介と思っている兄妹、くらいのモンだお」
r､ r､／ ヘ
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
＼>ヽ/ |｀ ｝ | |
ﾍ lノ `'ｿ | |
/´ / |. |
＼. ｨ | |
- 139 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:19:00 ID:BfjlWNcM
- ／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （●） （●） | 「でも、厄介でも捨てられないのも家族だお」
＼ ∩（__人/777／
／ （丶＿//// ＼
＿＿
´ ｀ 、
／ ヽ ＼
′ / ｜ l ヽ ヽ
/ l / | l | | ｌ lハ
l ′ / |、 l l 、 ! | |
ｉ ｌ l ィ≠ﾐ. l ヽ |ハ＼ ｜/
| | | /, 二∨ }ﾉ ⊥_ ヽ |/ｌ l
| | l 〃iｘｲ} {_ﾉハ jﾉ ｌ |
| | l { ﾋZﾘ ﾋZﾘ } ! |
| | l l ｀¨´ , ｀¨´ i ｌ | 「うん、行ってあげて」
| | 八 "" "" /| | |
′ {＼ ｀ ´ ／l | | |
/ 八 ∨ ト __ ィ'´ | | |
. / / ヽ ∨＼ ハ、 ｜ ｌ |
/ / ＿ ） ∨ >ｧｔく | ヽ/ 〃 |
ノ '" （ ∨ /仆ヾ l / /(ー‐ト、
i ＼{ ∨ | | }｝/ / ） ｜
.. ＿＿＿_
／ ＼
. . ／ ＼
／ ＼
| | 「そうするお……」
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
- 140 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:20:00 ID:BfjlWNcM
- ＿＿ ＿＿
´ ｀´ ｀丶、
／ ／＾ ⌒＼ ＼
／ ／ :/ ヽ ＼ ＼
// / ／ | 丶 ＼
/ / ／ | i | ヽ
厶-- ､│ │ | i '
| / ￣￣｀ | { :∧ | : | | |
| :/ｘ≠=ﾐ. | 八 厶,! | | |
Ⅵ ん/ﾊ j/ ∨⌒| | : j / :!
ﾘ 弋 .:ｿ x=ﾐj∧ : / ,′
,′ ん/ﾟ} }! . ://
! ゝ.:ﾝ |: / ,′ /
:│ ／ |/ / /
: |.＼ ー ,ｲ ' / /
: |＼_＼＿__.. -＜リ /i :∧
: | }v一'"´／ └｛ :/: | }
: |／爪 / ヽ { | :∨
: :∨{}ハ. / ＼ ハ :ﾚ{ 〈 {
ヽ {/|:::: ∨ ／⌒〉 | 〉 ＼ i
.. ＿＿＿_
／ ＼
. . ／ ＼
／ ＼
| | 「（なんか……視線を感じるお……）」
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
………………ガラッ………………
- 141 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:21:00 ID:BfjlWNcM
-
, ｀ヽ
／ ＼
/ ヽ
/ / / ' ,
/ / | :.
, l |.:|: | ', ',
,′,' |l ∧|.:. | | i
il |: |l ./ }: |＼ ＼ | |
|l,/ |:. / | | 丶 ＼ | |
ｌ/ l |l , '´￣∧ K⌒ヽ､ ､ | {
/ / | / ￣ ´ ', | _￣ ＼ l 八
,' /l| l:.,' ‐-｀ヽ',人 l´ -‐ ヽ: |l ', | ＼
,′ / | ﾚ,xf笊示ﾐ､ ヽ ,ｨf笊示ｘ l / .l人 ､ ヽ
〈 ./ /l | lir'ﾞ::::ﾟﾘ lir'ﾞ::::ﾟﾘ }′ / ヽ V
ヽ′, ', i .... ,' ./ / ﾉ 「…………」
／ヽ. ',:. l "" ' "" ,′ / ,/ ／
(( ,ゝ― ､:..∧ _ _ / ./__／＜
ヽ_ }l/////｀ヽ ＼_ / ） ） ) /_.:／//////{
|/////////￣ r'/ / / /(＼＼ヽ f´￣ヽ///////,' |
／.:ｌ.///////,'/// i' 〈_ ／) ､ ヽ///l|////////|｀ヽ
{///｀ー ､l//|.ｌ///| ,′ ,l///l|//////／ //}
- 142 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:22:01 ID:BfjlWNcM
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「ま、それはそうと電話も郵便も不通になってはや半月、
ってーか手紙はひと月経つか」
「その間もスタジオまで応援に来てくれるみんなのお陰で
オレもスタッフもどうやらヤル気５６０％くらいをハイキーピングなんだが、
地方のリスナーのみんなはどうだー、ちゃんとついてきてるかー？」
.
- 143 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:23:01 ID:BfjlWNcM
- ○私立緑山校・保健室廊下
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
============================
|ﾟ￣￣￣ﾟ| ｜ ＿＿＿＿＿_＿＿＿＿＿_＿＿＿
┌──┐ ￣￣￣~' ┌──┐ | |┌───┐|┌───┐|保健室 |
│====│ □ □ │三三│ | |│／.／ . │|│／.／ . │|￣￣￣
│三三│ □ □ │三□│ | |│／ ／│|│／ ／│| ＿＿
│[][]::::│ □ □ └──┘ | |└───┘|└───┘| |!┏ﾟ|
└──┘ l三三! | |:[l ┌─┐ | l]:| ||⌒||
============================: | └─┘ | | ||消||
| | | ||〓||
| | | ￣￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
「終ーわったー！」＞
○同・保険室
,. -───-- ､
／ ＼
,.ィ" ,.- `ー-､ ヽ
/ ノ ｀、 ヽ ,.ヽ
/' r:､ﾐヾ , ,! , ,! ノ ! l
,' ; ﾄ､.l"´ iﾉ'-‐サｻ'"ﾐ rく ',
_＿ V| ゞ､-一_､ '´ﾋi}` ﾘ{､.〉 ',
,ｲy /｀7ｰrー､ﾄ､ミ '´ﾋj ,-ﾟ′ ', 「あー、死ぬかと思ったぁ、
／ l_/ ／／＝ぅ＝==ｭ ﾉ r‐-､_;_ ', これなら、夕方の用事にも間に合いそうかな」
/ ,.し'´ｰ'´／´ゞ￣｀ｰゝ、 ` く"ﾌ | l:｀:.ｰ､ヽ、 ',
, ′､ ノ |i ＞ 、｀ / ,!: . : . :.Y〉 ',
／ `,.-‐ ''´ __ |i._＿ _j^il: 厂//: . : . :.／ ; ',
. ／ ／ ／/ 7７^i／´ノ lﾚ',､_二ュ:イ´r'"ニ=ヽ '､
. ／ .,ｲヘ／｀ヽ一:'. : l ,r',r','.:/ ,! ,:'"〃: . : ;／,r'／ . :. ヾi. ＼
,.ｨ‐/ .ﾊ: . : ヽ:､. : ＼: . l,リィ／ ,!/ ,ｲi : . ;Y ／ . : . :. :. :| ｀ヽ
〈く: :/ ./. :.〉: . : ｀:ー: ／: ,':/ ,r-'"Z !i: .r-､:／ .: . : .,. :'.: .: ﾄヽ ､}
ヽ:＼.._ ／. :イ: . : . : . : . : .ｉ. : ,':/…-ｽ_,ｨ-┘!i: .ヾ;;;!: .,:-一:'. r-,､.: .:l ヽ＼ ヽ
ゝ: . :｀ ´. : . ｿ: . : . : . : . : . ,!:.,'.:/:. i;. 〃:.:.:.,!i_:.-‐'". :,.' | レﾍ.:.l、 ﾞi ヾ j
｀ー--一'"ー---───/:,':./::::.. i; 〃: . : l´ : .: . ,:' :ｰ''´.: :,! i, ﾘ ﾘ
- 144 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:24:00 ID:BfjlWNcM
- __ヽ_ｉ＿__
....:´.::::::::::::::::::::::::....
／ｉ／!ｨ::::::::::::::::::::::::::ﾄ:｀
. /.:::7／!/.::::ﾉﾊ!::::::ﾊ ヽﾊ::::ヽ
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ!｀:::::::::::!
イ:::::::::::::::::::::/!::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::!
/:::::::::::,i::/:::/ i::ﾊﾉ＼::ヽ:::ﾊ:::::::::::::!
. ｉﾊﾊ::::::iｊ,' !,' ﾘ ､___ヽﾊﾉ ﾘヽ:::/
ヽﾊﾘ', ‐ﾆﾐ ヽ ｀ィ≠､ !:/-.
ｉ } 〈 ﾋ::j ﾋ:::ｿ ﾘﾋ ,' 「明日から、もっと混むかもしれませんよ。
ヽﾞ､ ｀,,､ , ﾞﾞ ｀ ,__ノ この辺の病院も、そろそろ症状の軽い外来は断ってるそうですから」
' . ｀＿ /
＼ `ｰ‐' ／ﾘ
＞,.. __.. イ ﾄ､_
. / | : : :ﾄﾉ ヽ
ノ ,ﾉ . : :/ ﾄ､
. - '／ ﾘ ／ | ｀ ､
,..-≠ ／ ,ｲ! /ｰ - | ｒ‐-､ j ｀ 、
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::⌒ヽ、
/::::::／::::/:::::::::::::::::::::ヽ::::::::::i
i:::::/::::::::i:::::::!ll､､,, !!ﾍ::ﾉ/:::i:::i
.|::::{::::::::::iﾍ_|ﾍゝ r十ﾚlﾉノ
. |::::::ヽ:;:-ゝ /.fi.!ﾌ/ﾉ|
|:::::::,へ::;! ｀ﾞﾞ´ ､. i::::! 「はぁ？ みんな死んじゃうのに？」
|::::::::ゝ i^ヽ. iー/´ /ヾ-ヽ,,
ﾉ:::f ヽ::::ヽ ゝ、 -' ／ ヽ ヽ
／:::::へ ヽ ﾍ { ,＞イ_ ヽ、 ／ |
／::::::/ ＼ V ',;;;;/´/;;;;;;;i f /
ヽ::::r' ノ . Y /ヽ:;:;:;＼ 〉
ゝ_ )::::| l ヽ、 l ! .ﾉ:;iﾉ:;;:;:;:;:ヽ ｀ ,└tゝ
｀-,:::::::| 〈 へ、二ﾞ''┤十:;;:;:;:;:;:;:ヽ/i ﾉ 〉
- 145 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:25:00 ID:BfjlWNcM
- ,. -‐………‐‐一ｧ
／.:::::／l.:::::/.:i::{:::::＜_
／.:::::,lィ≠≧厶∧|｀ヽ:::::｀ア
/.:::::/l/ ,f弋{｢｀` ､__厶::::ト
{::::::::{ く衍∨!::l
ｊr弌:! ′ !｣`｀
{ ⌒｀ 一 ､ } 「実感ないんじゃないですか？
ヽｰ┘ , ' 厚生省からの『終末』マニュアルには、
｀Ｔ7 , '医薬品の備蓄も指示されてますし」
个 ／
. | 厂｢´
_. -‐┤ ｢ﾉ｀ヽ
∠ | ／ }
. } } ,r＜_ / ∧ 厶__
. ,' て{::::.::.:.:.:￣｣ ／ ヽ {、 ｀丶、
/ r‐一'´ヽ:::.:r一'′´ ＼丶、 丶、
_ ７⌒＼ ',::{ ／ / 丶、 丶、
/::/:;:::/:::::/::イ:::::;､-ヽ／;;､::::::::::::､:＼::::ヾ､:;;;;;;;;;!
!ｲ:/:::i::::::::l:::i::::|:/ `ヾw;;::､┤:i:::ヾ:ヽ::::ト::::::l;;;;;;;;;;!
!|l:::|::ヽ､ﾑ,ゝャ‐' ､,ﾉ;ィリ::ﾉ:::i::::l;;;;;;/;;;;;;;;;!
〉､;:八-;-;.二、 ゛-｀`＞＜|;ｲ;;;ﾉﾚ;;;;;;;/
j/ /`!' `゛‐ '゛ ~ひｰ‐-; ｲ`'l'゛ l i;;;/
,.､- '"´ヽ. Y , ｀ '' "´ j l: l: i ｀`‐ ､ 「悪名高き『非常事態宣言下における医療特約条項と対処指導書』
'´ ,､; ''"゛ i ! ヾ ,:' ,' ! l'- ､_ ｀ヽ､ ってヤツ？ んなもん、現場の医者が守るべき『指導』じゃないでしょ」
:::::'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ、 ,. ' i ／ ／;;;〃;｀ヽ､ ｀ヽ､
／;;;;;;;;;;;;;;;ll;;;ヽ. ＼. `‐ , '´ ' ／;;;;;〃;;;;;;;;;;;;;｀;､-―`.､
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ll;;;;;ヽ ｀ ､ ,:' ／;;;;;;〃;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;;;ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ll;;／ ﾉ`''";' ／;;;;;;;;〃;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'' """"i
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／ ,.;';;;;;i:::::', ';;;;;;;;;;〃;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
- 146 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:26:00 ID:BfjlWNcM
- l::::::::::::::::::::::::::::l/:::/／:::::/ｲ ／ﾘ::::::::l::::::Vヾヽｊ:::::::::::::::
j::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾚ:::ｨ:::::::::::ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::
l::::::__::::::::::::/:::,:ｲ:::::/l::::::;ｲ::/:|:::::ｲ::l !:::: ﾊ::::::l:::::::::::::::::
Ｙ,ヘ 1::ﾊ:l:/- |:::/‐|::/__l/ |:/ l/ l::::i !:::ﾊ:::/|:::l::ﾄ
| ,〉l::i lノ,ｨｒ-ｒ-､｀ﾞ‐ﾘ‐' _ﾚ'-‐'lﾅ ﾘlﾉ::/ﾘ
l （ゝ V くゝソ ｀ /ｨて「｀ﾒ / lﾙ'
＼｀ i ー ゝニ ' /
iｰｨ /
, '´＾ﾘ ﾍ i / 「…………」
ｒ' j ヽ ‐ 〉 '
| ヽ､／ ＼ -‐- -‐ ／‐ _
/ l 、 ｀￣´ , イ｀､ ￣｀ヽ
／| ', ｀ ､ ＿ , 1 ヽ ヽ
／ ', ヽ、 | ', i ＼ l
／ i ヽ、 ヽ /l ヽ l ヽ !
. ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
/ : : : : : : : : : : : : : : : ; ﾍ : :!: i: :ｉ
. ,′/l/ : : : : : : : : : :{~´ }: :l: :!:｜
. l: : : : : : : : : : : : : : :ｌ＼ /ノｊノ: ﾉ
. l : : : : : : : : : l＼l＼ｌ ィ/{ ／
',: :ｘへ:,ﾍ{＼{ イ´ ヽ } 「患者がいれば、癒す。治すだけじゃなくてね。
}/::::/^::＼ _′/ それが医者じゃ……ん？ どうしたの」
. / ＼{:::::::::__＼ (´/ /＝=ｧｧ
/: : : : >'´ : : : : ｀'く ￣| _/:::::〃/
,′/ア´ : : : : : : : : : ＼「＼::::〃/
. {: :〃: : : : : : : : : : : : : : :＼ ∨ /
,.. ｨ〃"'ー- ､
／:::..... .... ..:::ヽ
,'::::::::::::::::::::::::::::;､:::::::::::ﾞﾄ
{::::::::::::::::;y从j;ハﾊ;:::::::ﾐﾞ
ﾞ!;ヘ:;ｲV_jﾘ!_ _ﾘj;'Nﾘ
人zﾘ ´仞` '{j`/ 「ボクもセンセーの言う事の方が正しいと思います。
, -‐'´ヽ ヾ'` _ >丿 でも、父さんはあれ、守っているんですよ……」
. / ___ i ヽ ヽ､ ／
/ ;'´ ｀ | r;〉'´ﾍ｀丁ヽ
. /,:' レ'´>___/ ,ｨﾍ ｀!
i'Y , /"ア_〈｀`" |
.| ! :. / !'"´ y'~´ |
- 147 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:27:00 ID:BfjlWNcM
- /:::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::／:::::::／:/:::::::::::: ミヽ
/::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::: /::::/:::::::::/:/:ﾊr'ヽ
/::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::: /::::::::::/::::/::::::/:/:::ﾚ::イ::T:l
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｨ:::|::::: ﾊ::::::|::|::/|::::::|:::::::|
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__::::::::::::::://|:: ﾄ､::L|::::|!:||:!/::::/::::|::!
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::r'rﾍヽ::::彡 |:! v!|--,.､｀ﾞ/／:::::/ﾘ
|:::::::::::::/::::::::::/:::::::{ (⌒ |:r'´ ｀ ､l:/ //／l:/〃
/:::::::::::/::::::::::/::::::::;ハヽ. |:! |'´ '′
/::::::::::/:::::::::::/:::::::/:::::::L° ﾞ､
/::::::::/:::::::/:::/::::::/::::::::::| l _ ヽ
/::::::::/:::::::/:::/::::::/::::::::::::| l ____r'´ 「あ、ゴメ……」
／:::::／:::::::/::::::::::::/::::::::::::::| ｀7′
／::::::／::::::::::/:::::::::::::/ :::::::::::/ /
／:::::／::::／::::/::::::::::::::/ :::::::::::/二`ヽ､ ｀iヽ ､____/
/:::::::::/:::／::::::::/::::::::::::彡.:::::::::::/三ミヽ､ ｀`=ヽ
,. -‐………‐‐一ｧ
／.:::::／l.:::::/.:i::{:::::＜_
／.:::::,lィ≠≧厶∧|｀ヽ:::::｀ア
/.:::::/l/ ,f弋{｢｀` ､__厶::::ト
{::::::::{ く衍∨!::l
ｊr弌:! ′ !｣`｀
{ ⌒｀ 一 ､ } 「いいんですよ。父さんの場合、体面のためにやってるんですから。
ヽｰ┘ , ' 死ぬ実感なんてないでしょうし」
｀Ｔ7 , '
个 ／
. | 厂｢´
_. -‐┤ ｢ﾉ｀ヽ
∠ | ／ }
. } } ,r＜_ / ∧ 厶__
. ,' て{::::.::.:.:.:￣｣ ／ ヽ {、 ｀丶、
/ r‐一'´ヽ:::.:r一'′´ ＼丶、 丶、
_ ７⌒＼ ',::{ ／ / 丶、 丶、
,.､､,､-‐'⌒ヾ`‐ ､
_,／ベV∧ヽヽ＼Kヽヾ:､
,ｲ/〃{:{{ｼ‐''゛}:}｝｝_|j｣ｨ::::|:l:ﾄ､
/〃::l:ﾄk`_, ´‐'ﾂfitｋﾑ;ﾉﾉﾊ:|
｛ {｛::::ゞ'ｸfﾈ `´ |/iﾍl:l 「…………」
ヾゝj-ﾍ` ´〈 ､ ｡ン:l::!
//i:::ﾊ、 -ｰ ｢';:::ヽ::l
/ｲ:!:::l:::lヘ､ ,.' |::ヽ::::ヽ、
/ｲ::/::/:::l::: |:::｀ヽ-',r_=＝､::ヽ::::::＼
/ /::/::/::::;':::::l::::<:ﾍ |｢∠ |、::::＼:::/
- 148 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:28:01 ID:BfjlWNcM
- _,，--―-ｭ､_,，､,_
,r―-‐'¨¨´｀ヽヾ´＞-‐ヾヽ、
.／ ｀ヽ
／ ∧ ,rﾍ ハ、
/ ／,ｲ, ,ｲ ,ｲ /``V''''''ﾊ ハ ヽ
.|/! l ! l | | ! / ﾉ l ! い
|. | l l 乂 ゝゝ ／ ノ ﾉ .l .ﾊ
ﾉヽ 、ヽ{rや♪、 ,ｨ'⌒メﾉｲ} / ,'リ
ヽ f＼{ゝ'ヽ,ﾋ!y ′__、 ｲメイ イ l
. | {ヾｲ.| ´￣ヽ、 ハｭ .! |
/ い__,| rｿ /´ } | i |
./ i ﾍ. ｒー-┐ ./ｲ ／ .i } 「そうだ、少年、キャッチボールだ！
. { i ,ハ, i⌒ヽ′ ／｀¨ 八 キャッチボールしよう！」
. .', i ＼ -イ ／ ゝ
rｆ ノ :i ハ ./く´...| ＼__, .イ｀>, ｀
ゝ｀￣´ _ノ / ／:::::::｀＞ _ _, !.´:::::::..,
｀Z´__,ｲ. 《 .::::::::::::::::::::/Y^,:::::::::::::::::::ゝ>
__ヽ_ｉ＿__
....:´.::::::::::::::::::::::::....
／ｉ／!ｨ::::::::::::::::::::::::::ﾄ:｀
. /.:::7／!/.::::ﾉﾊ!::::::ﾊ ヽﾊ::::ヽ
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ!｀:::::::::::!
イ:::::::::::::::::::::/!::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::!
/:::::::::::,i::/:::/ i::ﾊﾉ＼::ヽ:::ﾊ:::::::::::::!
. ｉﾊﾊ::::::iｊ,' !,' ﾘ ､___ヽﾊﾉ ﾘヽ:::/
ヽﾊﾘ', ‐ﾆﾐ ヽ ｀ィ≠､ !:/-.
ｉ } 〈 ﾋ::j ﾋ:::ｿ ﾘﾋ ,'
ヽﾞ､ ｀,,､ , ﾞﾞ ｀ ,__ノ 「えっ？ なんです突然」
' . ｀＿ /
＼ `ｰ‐' ／ﾘ
＞,.. __.. イ ﾄ､_
. / | : : :ﾄﾉ ヽ
ノ ,ﾉ . : :/ ﾄ､
. - '／ ﾘ ／ | ｀ ､
- 149 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:29:00 ID:BfjlWNcM
- :::::::::::::::::::::;イ::::::l:::::::::;' l::;' l::::::::::::| ヾﾄ;::::::::::;:-''´￣';:::::::::::l::::::::::::::::::::::::';::::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::/ l::::::ﾊ:::::::l l::l ';:::::::ﾄ;:、 ｀;;'ﾞ" ｌ::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::';::::::::::::::::::::
:;:::::::::::::::l ';:::l ';::::ｌ ';' ';:::::l ヾ､ l:::::::::;ｨ:::::::::;ｨ::::::::::::::::l::::::::::::::::::::
.l:::::::::::::::', ヾ _ヾ;-‐＝＝=ヾ',､、 ,'::::::/ ,'::::::/ ;'::;ｨ::::::::;ｲ:::::::::::::::::::
ハ:::::::ト;:::'., ／ ヾ^ヽ _,.=テ:::∠_ /::／ /::/,'::::::/ l:::::::::::::::::::
入::::l::::',｀ ／ '′ フヘ、ノ'" ,':::ノ ,':::::::::::::::::::
/r- ゝ|:::::', ＿ ｀ヽ、 ,':::::::;､:::::://
l イ::::::', ヽフ 二ﾆミ､､｀ヽ、 ヽ、ノィ r' _、Y l
ヽ '､.l:::::::::l ーヲ´ ヾ ´￣,. -−-､、 /::「', ｌ |
ヽヽ|::::::::::| ﾌ'´ ￣ ｀ヽ ヽ‐' /:::::l .l ﾉ .l l
ヽ|::::::::::l ヽゝ￣ /:::::::lノ ,／ |
,'::::::::::l /::::::::::レ' l
l:::::::::::', ,1 l::::::::::::::l /
,'::::::::::::ﾄ, r' l l::::::::::::::::! r'′ 「若者の悩みは、カラダを動かして霧散せしめるのが、
,':::::::::::::l ', ヽﾉ '´ ,':::::::::::::::::| ﾍ 古来からの流儀よ！ 養護教諭が言うんだから間違いナシ！！」
、 ,'::::::::::::::l ', ＿ ＿_＿ 〃::::::::::::::::l /
..V:::::::::::::::l ヽ、 「 ７￣ ヽﾉ , ′,':::::::::::::::! 〈 /
./:::::::::::::::::ﾄｖ' ゝ、 ヽｌ ,' ／!. ,'::::::::::::::::l レ' /
':;ｲ::::::::::::::l 〉 ',ヽ、 ヽ、 ／ ／// ,':/::::::::::::::l_,ﾉ /
' l:::::::::::;'l:| | ヽ ｀ヽ、 ヽ､__,. -'" ／ ／/ ,'〃::::::::::::::l | /
l::::::::::N:| | l ＼ ー-‐' ／ / /'/::::::::::::::::l レ'
,.;:;:;;.、
'=.-ｯ 「えー？」
,i矛ﾄ､
′ ~ ＾
「ふふふふふふふふ！ ＧＯ！ ＧＯ！！」
「ちょ、ちょっとセンセー……」
- 150 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:30:01 ID:BfjlWNcM
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「こんな時だからこそｋｅｅｐ ｏｎ ｓｍｉｌｅの精神で痛くても笑え！！
それが正しい世紀末ッコだゼ！ ンナ！？」
「頑張ろうぜお互い。まだ捨てたもんじゃないって、ＹＯ？
そんなこんなで週末までオマエと一緒だ。
Hey JAM!! ――Check it out!!」
.
- 151 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:31:00 ID:BfjlWNcM
- ○私立緑山校・図書室
────── -､＝|! ! ||_, -──────
============､ﾐ/!:::|| | ||_|ヽr============
[|]_|_|」|_|,j_|_|_|_|]||::||=|| | ||_||::|||_|_]」_|_|_|_|_|_|｣]
三三三三三三]||::||: || | || ||::||[三三三三三三
|_|_|_]」_|_|_|_|_|_|｣||::||=|| | ||_||::||!|_]」_|_|_|_|_|_|｣」
三三三三三三]||::||: || | || ||::||[三三三三三三
|_| |_|]」_|_|_|_|」]_i||::||=||/ ヾ||::||i[l| |_|]」_|_|_|_|」]
三三三三三三]||::||￣ ||::||[三三三三三
|_|_|_]」_|_|_|_|_|_|｣||/ ヾ:||:|_|_]」_|_|_|_|_|_|｣
￣￣￣￣￣ ￣ ￣￣￣￣￣￣
_ _,..‐.....-......､..._ vr 、
/:.:.:｀ヽ、,／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
. ハ.::.:.:.l／:.:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:.:.､
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/:.:.:./ :::.:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ:/--ヽ:.ﾊ:l:.:l:ト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'"|:/_,ｭ、_i ,'lｿ:.:l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f´弋厂==ヽ､:lﾚヽ|
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l ,ヾ===" /:l 「……何？」
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l ∧:l
（ l:.:.,'/l |ヽ:.:.lヘ.:.:| ´/| ｿ
/:.八／ ´ ＼ヽ ヽﾄ､r┬ - i:.i ＿_
. ,∠.......｀ヽ, ＼ 〈ﾐ'ヽ.| ／ヽ三｀丶､./ヽ,
/"¨_""''＼、 ヽ_,, ﾕ.!! ／ ／ ｀丶_{_／
ｲ／::::::｀:ヽ.、＼､_ _／:=ヽl.lヘ＼ ／ ／ ／／
< .／ ／／
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）' 「『何？』は無いお。
| （__人__） | ……ってこれじゃ昨日と同じだお」
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ー‐ '
- 152 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:32:00 ID:BfjlWNcM
- _ _,..‐.....-.....､..._ vr 、
/:.:.:｀ヽ、, .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
. ハ.::.:.:. l孑:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:ヽ、
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:/!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:..l:.:.:.:./ ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/.:.:.:./ !:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ､_/ヽ :.ﾊ,l:.:l:iト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'|__-,=‐ _二ｿ:.l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f込厂 , =={ﾗ!ｌﾚヽ|〉
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.lヾ===" 丶}..j:l 「それより、先刻の話。誘ってもらえるだけ、ありがたいと思いなさいよ。
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l /:l ボケッっとしてても、琴吹さんがゴハンに誘ってくれるワケじゃないんだから」
（ l:.:.,':.:l_|ヽ:.:.lヘ.:.:| ´ /| ｿ
/:.八丿l,/‐~:＼ヽﾄ､:.. ┬‐-ｲ:ﾒ
. j /.:.「::Y´ ｀ ヽへ 千7
）:: //⌒ヽ＼ ', ´ `‐-、
（／:.{ ｀ヽ、 . ..:; ∟
＿＿＿_
／ ＼
／ ＿ノ ヽ__＼
／ （―） （―） ＼
| （__人__） | 「そこで、何で紬が出てくるんだお
./ ∩ノ ⊃ ／ オマエ、なんかオカシイお」
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
l: : : :‐-ｨ,>`´: :´: :.イV ﾏvヘ、ヽ.: : : :,'
. '´⌒:: : /:ヽ／: : 〃 ﾊ ヽ: : `ﾍ ヾ､::/
,／ .: : : : : l: :′ ｧ: : : : : j.: :f'} :、: : : : :ﾍ: :＼
ヽ .: : : : : :ﾊ : : /. : : : : : : : : :}: : : : : : : : ∧. :ヽ
Y.: : : :.,.' : : : :´ : :j . :l. :/. :ﾉ !. :| . :l: :ｷ.: :!ヽ: :l
/.: : : .:‘ : : ,' : : : :/ /l/／ |: :| : :| : :!. :/.::!: j
. /.: : : .:/.: : ;,' : : : /ｲ`メ､. ‐l七ﾆ/|.:|: : ヽ::l/
/.: : :ｨノ!: :人.: : : /‐ｨ〒ﾃ;′ ,辷,y､_ﾘ.::/::|: :ﾘ
!／l （ |/'|: :/: :i/〈 弋_ﾉ ,==､ ﾋﾉ},vﾊｲ: :/: :|
{/ ） |N.: : :ハ'''`｀ｰ一' ｀ｰ一 '〈/ ﾙ/|/Y´
{ il: :}: :!ヽ丶 ,ｲﾑｲ | 「……もう、用は無いでしょ。どっか行ってよ。
|/: :/: :八 ヽ、 ´｀ , イ: :l::/! / 私は本が読みたいの」
,': :/: :/!: :、l:. ｀ 7:´l : :|: :,ｲ（
/ ／: / .＼_:ヽ、 ｲjヘl､ : : i八｀ヽ、
八/＝|、 `､: :ｌヽ, l｀ヽ. : :＼ ）
/ ／＞┤＼_ ヽl ＼ ヽ:｀ヽ.: .:!
|/／⌒ 乂＼＼ ＼ | ﾘ// ヽ:|
/i ｀ﾊ: ＼ `ヽ‐-Y´¨｀/〃 |ヽ、
- 153 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:33:00 ID:BfjlWNcM
- ／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ | 「やる夫にだって、図書室の静寂を楽しむ権利くらいあるお」
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
l: : : :‐-ｨ,>`´: :´: :.イV ﾏvヘ、ヽ.: : : :,'
. '´⌒:: : /:ヽ／: : 〃 ﾊ ヽ: : `ﾍ ヾ､::/
,／ .: : : : : l: :′ ｧ: : : : : j.: :f'} :、: : : : :ﾍ: :＼
ヽ .: : : : : :ﾊ : : /. : : : : : : : : :}: : : : : : : : ∧. :ヽ
Y.: : : :.,.' : : : :´ : :j . :l. :/. :ﾉ !. :| . :l: :ｷ.: :!ヽ: :l
/.: : : .:‘ : : ,' : : : :/ /l/／ |: :| : :| : :!. :/.::!: j
. /.: : : .:/.: : ;,' : : : /}ｲ'⌒丶 .l /‐､/| .:|: : ヽ::l/
/.: : :ｨノ!: :人.: : : /‐ｨ〒ﾃ; ′ ,辷,y､_ﾘ.::/::|: :ﾘ
!／l （ |/'|: :/: :i/〈'弋ﾉ ,==､ﾋノ丿, vﾊｲ/: :|
{/ ） |N.: : :ハ'''｀ｰ一' ｀ｰ一 '〈/ ﾙ/|/Y´
{ il: :}: :!ヽ丶 ,ｲﾑｲ | 「何が静寂よ。どこだって静寂でしょ。
|/: :/: :八 ヽ、 '´ , イ::l::/! / 人のいない学校なんて倒れた墓石と同じじゃない」
,': :/: :/!: :、l:. ｀ 7:´l : :|: :,ｲ（
/ ／: / .＼_:ヽ、 ｲjヘl､ : : i八｀ヽ、
八/＝|、 `､: :ｌヽ, ‘l｀ヽ. : :＼ ）
/ ／＞┤＼_ ヽl ＼ _ヽ:｀ヽ.: .:!
|/／⌒ 乂＼＼ ＼ | ﾘ// ヽ:|
i ｀ﾊ ＼ `ヽ‐- Y´¨｀/〃 | ､
- 154 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:34:00 ID:BfjlWNcM
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「ＹｏＹｏＹｏ〜、みんな生きてるかい！？ 火曜日、マーズがやってきた！」
「今日の一発めは宮城県仙台市から、このご時世に無線で
『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』までメッセージをくれた高校生、Ｒｅｎの
貴重な投稿を紹介しよう！！」
.
- 155 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:35:02 ID:BfjlWNcM
- ・
・
・
私立緑山校・保健室（一年前）
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ﾉ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;li;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／l;;;/l;ｿ;;/ |;;;;;;/| l;;lﾞヾ;;;ﾄ､;;;;;;;;;;;;;i
|;;､;;;;;;;;// /,'' / l/ |/|/ ﾞｌ ヾ､ﾞi;;;;;;::::/
/ヾ;;/ｿ , , ヽ l;;l"ﾞl
'､ (ヾ,,＝==;;;;;;;,,,,,_`il,iﾞ__,,,,;;;;;==＝ ,/|lヽ l
ヽ､`||ヾi;'（:::::ﾞ'ﾞ:::/;;i＝i;;;ヽ:::ﾞ'ﾞ::::）ﾞi;/ |l'ﾉ/ 「お前は、私の跡を継ぐんだ」
/ヽ|l､ ﾞi::;;;;／⌒⌒）.ヾ..;;;;;;;;;;..ノノ/l.,/＼
/;;;/::ﾐヾ､.／ ／ ／ ） 'ﾞ /ﾐ"i;;;;;;;;＼_
_,.-;;'";;;;;;;;r‐ ﾐ/ﾞ ,／ ／ /_!／` /,,l;;;ﾐ/;;;;;;;;;;;;;;;;~＼
_,､-‐;;'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / / / /.__,,,..-／ヽ /;;;ﾐ/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;,,､_
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/::::::::::::::::／::::/:::l:::::::＼＼:::::::::::}
イ:::::::::::::::::::::::::::::/|:|:::::::::::::::::::::::::::|
イ:::::::::/|:::/|::::/ |! | l|::::ﾊ:|:::::::::::ﾄ
ｲrl:::/_|/__|/|_, | ､__|/＿|_|:l::::ﾊ
{k〈ｬ'´ﾋｿ` ﾍ. '"ﾋｿ｀'ｧ/k）
「医者なんて、暴利をむさぼるだけの存在じゃないか！」 ヽﾍ. /‐'
＼ , _ ／
rへ、 ‐― ／|l ＼_
_／/::::/:|:`:::-イ | |＼
／ / | l / | │ ＼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
i/_,ヾ;;l j i |;;/ - |
i ヾ､ -=､,,＿＿__ ヽ, / _＿＿,,r==- ,イ ,/ |
丶ヽ i;r､ ,,r'':::::::::::::::ヾ__,､,_ir ':::::::::::::::::ヽ_／,liri' /
｀j､ l;l ﾞii::::::::::::::,; -ﾒ‐､ ヽ::::::::::::::::::::ノ ,irﾒ / 「あまり、私を失望させるな」
/:lトヾ,, ヾ--.／ ／ ./ヽ, `──‐‐´ ,r/l_／::::＼
/:::::|iiilヾヽ,_／ , ' / i !;i liiil::::::::::＼ _
_, -/´:::::::lr'ヽjl´ ,, ' ./ / _,-` j;ﾄjiii/:::::.:.::.:.:.:.|:ヽ_
＿, - '´.:.:.:.:|::::::::::::| / ,i´ ／ ,i_''＿, _ ,-､ ,_j;;i //:::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.＼_
'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゞ::::::::::| / / / / _／ ,/,,,j';;／ 〃::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.::.:ヽ-､_
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- 156 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:36:00 ID:BfjlWNcM
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
'ｌｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ/ｉｉｉｉｉｉﾄｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉﾊｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉﾊヽ
,-､ｉｉｉｉ／ｌｉﾄハｉｉハｉｉｉ／ ｌﾊｌｉﾘｉｉｉｉｉｉｉｌ"`'
〈 `'jV .____,,,ｉ,,__ｉｉ ＿,,,ｉｉﾄｉｉｉﾊ/
ヽ、_ '" r-ｮｧｰ "ya-/／"
「母さんは一体何のために ヽ ゛~` '、 "~'/''"
死んだんだよ！！」 _r-|ヽ、 _ _'" , '
_,.／'/ ｉｉ ` 、 ' , rt,_
'"_,, / ｌ" `''";ｌ､ヽ, "' ,
/ `, `〉 ｉ、 ` ,、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
, -‐､ , -.､
／ ﾉ ノ ﾉ
/ ､_.ノ .／ ､_.ノ´
/ ﾉ ／ .ﾉ ,,-‐'⌒i
. / __ノ / /⌒ｉi´ ／､_ .ノ´.
l. `ｉﾉ / .|／ ,.'~´ .
| ,,,|./ 丿 ､_ノ ,-‐'´⌒)
. l. |｀`''' / .ﾉ ./ 丶,-‐'´
| ,___l |､. / / ､,,/
. | ﾉ | ｀` '´-､ ,ﾉ
| _/ | ）
| / ヽ |
| . ヽ::::.｀ ､,|
| :. |:::: |
| :: |:::: |.
λ::: ﾉ:: 丿
/ , ::::::'/
/ :/:::::::::/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●
●
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- 157 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:37:00 ID:BfjlWNcM
- _,. -‐‐‐‐-ヽﾉ__
, '´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、
／ﾚl::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::iヽ、
/ /l /ハ/l/!::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::ﾄ､::| ﾄ､ヽ
/ﾚ'::::l/::∧/ノ::::::::::::::::::::::::::l 1ヽｊヽ、l:::ヽ!i
／::::::::::::::::::::::::::::::::::／|:: ﾊ:::::::::V::::::::::::ヽ!:::::::l
／ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::/ l:! l:::ﾄ::::::::::::::::::::::::::::::::l
' ´ ﾘ!::::::::::::::::::::::/ﾚ|/ lｊ l:ハ:::lﾉﾄ､:::ﾊ::::::::::::!
|:ｲ::::::::::::ﾑ::l‐' !_￣ ‐‐ﾚ'_‐-l/､|:::::::::/
ﾘ |:ﾄ､::::ﾉ ﾚｨ'´l:ﾗiヽ '´iう:!ヽ i::::_/
{ヽ:l ｰ' ｰ' ' ﾘ'｀i 「あ……ここは……」
l ,ﾍ! 〈l /ソ/
｀ y、 /-'´
ゝ、 -- ,ｲ
,.ｲ iヽ、 .イ ｀!､
,. ‐'´ ,' l l｀! 丶 .__ ,. '´ |ヽ. l ヽ 、
／ ,.ｲ ﾘ | | l ｀ヽ
／ ／,ｲ { l ! ＼
／ / l l i |! ＼
／::::;;;;;ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ;;;;;;;;::`;,、
/::;;;;;;ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ;;;:::::＼
ｌ:;ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ;:r、
'ｌｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ/ｉｉｉｉｉｉﾄｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉﾊｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉﾊヽ
,-､ｉｉｉｉ／ｌｉﾄハｉｉハｉｉｉ／ ｌﾊｌｉﾘｉｉｉｉｉｉｉｌ"`'
〈 `'jV .____,,,ｉ,,__ｉｉ ＿,,,ｉｉﾄｉｉｉﾊ/
ヽ、_ '" r-ｮｧｰ "ya-/／"
ヽ ゛~` '、 "~'/''"
_r-|ヽ、 _ _'" , ' 「あっ、タタ……鼻……そっか、体育の授業で」
_,.／'/ ｉｉ ` 、 ' , rt,_
'"_,, / ｌ" `''";ｌ､ヽ, "' ,
/ `, `〉 ｉ、 ` ,、
- 158 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:38:00 ID:BfjlWNcM
- ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
/ : : : : : : : : : : : : : : : ; ﾍ : :!: i: :ｉ
. ,′/l/ : : : : : : : : : :{~´ }: :l: :!:｜
. l: : : : : : : : : : : : : : :ｌ＼ /ノｊノ: ﾉ
. l : : : : : : : : : l＼l＼ｌ ィ/{ ／
',: :ｘへ:,ﾍ{＼{ イ´ ヽ } 「グッスリだったけど、寝不足かしら。
}/::::/^::＼ _′/ ちゃんと寝ないと、大きくなれないわよ？」
. / ＼{:::::::::__＼ (´/ /＝=ｧｧ
/: : : : >'´ : : : : ｀'く ￣| _/:::::〃/
,′/ア´ : : : : : : : : : ＼「＼::::〃/
. {: :〃: : : : : : : : : : : : : : :＼ ∨ /
/:::::::::::イ::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::＼
/::::::::::::::::／::::/:::l:::::::＼＼:::::::::::}
イ:::::::::::::::::::::::::::::/|:|:::::::::::::::::::::::::::|
イ:::::::::/|:::/|::::/ |! | l|::::ﾊ:|:::::::::::ﾄ
ｲrl:::/_|/__|/|_, | ､__|/＿|_|:l::::ﾊ
{k〈ｬ'´ﾋｿ` ﾍ. '"ﾋｿ｀'ｧ/k） 「眩し……カーテンは開けっ放しだし、
ヽﾍ. /‐' なんかここ……タバコ臭いですよ？」
＼ , _ ／
rへ、 ‐― ／|l ＼_
_／/::::/:|:`:::-イ | |＼
／ / | l / | │ ＼
／ / {＿_ /＿.ﾉ | ＼
- 159 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:39:00 ID:BfjlWNcM
- ,.. .-─. .-─ .､
／,..-─.-v..-─-..＼
／イ: : : : ::/Vヽ: : : : ::ヽ＼
|/ へへ._ ::|^^^^|: : : : : ::〉 :|
. ／./ ｙ ‐─┴─┴─‐ V: :/
| Y // ( ) ( ) Ｖ
ﾉ ｝ヾ＞＜_／ ! ＼_＞'´! 「文句ばかり言うなら、
／ ＿ノ＿__, r== ､ /ノ 鼻の中にマーキュロクロム液塗ってあげようか
_,.イ .＞'´ ／「.. 了 ￣ ／|＿＿＿ タバコの臭いも気にならなくなるし、一石二鳥！！」
__.／ | | ／ |／ ヽ|＞ ／|: : ＼ 了
_.／ ＼ヽ ／ ＿ 〉＿ ./￣￣＞-､: ::） |
| |､_l￣ヽ｀ｱ > <ヽ::::::...... . ＿(::{. 〉
＿＿／ | | __|/ | :| ＼ )::）<＼_ _,,,,......,,,_
/ |／ / :| ＼ / |ヽ Vヽ ト、＿ | ⊂⊃_:|
⌒ｰ─'´ _,.イ | ./:::.. ┏__ ..:::| V / | ∧＼!_,,,,..ヽ＿ 〉
＿＿＿＿＿＼ / / :l ┗!┏ ＼ ＼ | :| !し!(＜＿ ）
/:::::::::::イ::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::＼
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イ:::::::::::::::::::::::::::::/|:|:::::::::::::::::::::::::::|
イ:::::::::/|:::/|::::/ |! | l|::::ﾊ:|:::::::::::ﾄ
ｲrl:::/_|/__|/|_, | ､__|/＿|_|:l::::ﾊ
{k〈ｬ'´ﾋｿ` ﾍ. '"ﾋｿ｀'ｧ/k）
ヽﾍ. /‐' 「赤チン鼻から垂らして、外出られませんよ！」
＼ , _ ／
rへ、 ‐― ／|l ＼_
_／/::::/:|:`:::-イ | |＼
／ / | l / | │ ＼
／ / {＿_ /＿.ﾉ | ＼
／ ∠ -┴ﾍ‐-､三７ ／ へ、| ＼
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::⌒ヽ、
/::::::／::::/:::::::::::::::::::::ヽ::::::::::i
i:::::/::::::::i:::::::!ll､､,, !!ﾍ::ﾉ/:::i:::i
.|::::{::::::::::iﾍ_|ﾍゝ r十ﾚlﾉノ
. |::::::ヽ:;:-ゝ /.fi.!ﾌ/ﾉ|
|:::::::,へ::;! ｀ﾞﾞ´ ､. i::::! 「ダイジョウブだから、さっさとハナを……」
|::::::::ゝ i^ヽ. iー/´ /ヾ-ヽ,,
ﾉ:::f ヽ::::ヽ ゝ、 -' ／ ヽ ヽ
／:::::へ ヽ ﾍ { ,＞イ_ ヽ、 ／ |
／::::::/ ＼ V ',;;;;/´/;;;;;;;i f /
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- 160 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:40:01 ID:BfjlWNcM
- ○同・体育館（現在）
!/_,.-‐‐‐- ､
,.- '´:::::::::::::::::::::::::::ヽ.、
/:::::Z_,ｨ1:::::::::::::::::ﾊﾍミ::｀:=-
/:::::::‐‐vイノ::/W::::｀ｰ‐｀:::::ﾞヽ.
l::::::::::::::::::::::::::::::,ｲ:ﾙ|::ﾊ:!:::::::::ヽ! ガバッッッ
ﾉ::::::::::::::::::::::/iﾚ' l/ ﾚ ﾘVi|::::「｀
'ﾍ､::ｒ‐､::,.ﾍ/,.--‐‐'"′/-､/ﾊﾘ
_,.-‐‐{ fﾞ)ヽ! ｒ'´ｒｊ｀ ｒｊ_'l
ｒ‐'´￣ヽ､ﾙヽ._ ｀ ヽ ! 「うわぁぁぁぁぁ許してください」
i.:.:.:.:.:.:..:..:.＼ ｀ 、 ｒ'´`ｧ ´,.ｲ
/.:..￣｀ヽ、::.:.:ﾞ! ヽ、 ﾞｰ'´／.:.:.:l
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::ヽ.:.:.:.:l ｒ'´,.ｲ｀T'´.:.:.:.:.:.:!
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.!:.:.:.:l-､ |.:.:!.:.:.:／.:.:.:|
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,ハ.:.:.:.:.:/ N.:.:.:.:.| i | i| |.:.:.:.:./ l.:|.:.:.:.:.∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧.:.:.:.:/ ,:.:.:./ iハ.:.:.:| |.:.:.:/ .N|.:.:.:/ ',.:.:.:.:.:..:.:.:..:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .',.:.:! NV V:.:! i .|.:./ l.:./ .',.:.:..:.:.:.:.:.:..:.:.:.:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| V_, ｨｪｭ,＿,ｪｪｭ,ﾍ.V ヽﾍ! ﾒ､_＿＿__V ',.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ , ィ'´ _＿__ ＼ ≦三三ヤ¨´｀ヽ、 ノｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..
ﾉｌ.:.:.:.:.:.:.:.:.:{ ／´ ,ｬｭ｀ヽ ｀, ,ィ¨¨,ｬｭ＞､ .|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
./N /￣｀i.:l / f::::k_,i . ' . f.::k_j 》 /.:f⌒ヽ.
l /⌒ヽ.:l ヾ .{.:::il:ｿ . ' . {.:::il:ｿ ./ /.:.//⌒!.}
. |.i ∧.八 ｀￣￣￣ ｀ ´￣￣｀ヾ /／/ |
l i ﾍ.} { ,／ i ./ 「…………あれ？」
ヽ, V /ｌ /i .| } /／:::::: : :
ゝ,____ ,、 /.::l .L__／/::::: : :
- 161 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:41:00 ID:BfjlWNcM
- /.:.:.ｨ〜し､.ノ|.:.:.:.:.:.:＼Y＾ヽへ｢.:.:.:.:.｀ヽ,
, -'.:.:.:厶 人 ／｀.:.:.:.:.:_-:､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
/'ｸ::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.r' ⌒´ }.:.ｉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.､ﾉ
l:::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l、 l;ハ.:.:.:乃.:.::::::::::ハ
{:::::::::::.::.:.:.:ﾄ､::（ ヾ、 '゛‐'ﾌ乙､ﾚァ:ｙ､/:,:ﾉ
＼|、:::::::.:L弋_匚_` '´{,い 〉了バ.:.:|
ト-ｧ‐T:=八,い｀ ^''′ ,' ,ﾉ/.:.:l 「ボールと熱烈キスした気分はどう？」
|.:.:.l { lヽ:＾ `'゛ 、 i_／::.:.:.',
ｌ.:.:.:l＼､ﾍ:. 'k ,辷‐ ､_.:.::'.、
l.:.:.l:::::广∧:. -‐ ''′ /:. : :｀ヽ ヽ､冫
l.:.:／／ : :.:jヽ:、 , ｲヽ:. : : ｀ 7
j/ / : :.:.（::::|: ｀丶､_ ／ 丿::|: : : 〉
/ / : :.:〉::｀` ー--‐'::::::::::l､: : {|
,.. ｨ〃"'ー- ､
／:::..... .... ..:::ヽ
,'::::::::::::::::::::::::::::;､:::::::::::ﾞﾄ
{::::::::::::::::;y从j;ハﾊ;:::::::ﾐﾞ
ﾞ!;ヘ:;ｲV_jﾘ!_ _ﾘj;'Nﾘ
人zﾘ ´仞` '{j`/
, -‐'´ヽ ヾ'` _ >丿 「……最悪ですよ。変な夢見るわ。下手でスミマセンね」
. / ___ i ヽ ヽ､ ／
/ ;'´ ｀ | r;〉'´ﾍ｀丁ヽ
. /,:' レ'´>___/ ,ｨﾍ ｀!
i'Y , /"ア_〈｀`" |
- 162 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:42:00 ID:BfjlWNcM
- /::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::: /::::/:::::::::/:/:ﾊr'ヽ
/::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::: /::::::::::/::::/::::::/:/:::ﾚ::イ::T:l
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｨ:::|::::: ﾊ::::::|::|::/|::::::|:::::::|
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__::::::::::::::://|:: ﾄ､::L|::::|!:||:!/::::/::::|::!
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::r'rﾍヽ::::彡 |:! v!|--,.､｀ﾞ/／:::::/ﾘ
|:::::::::::::/::::::::::/:::::::{ (⌒ |:r'´ ｀ ､l:/ //／l:/〃
/:::::::::::/::::::::::/::::::::;ハヽ. |:! |'´ '′
/::::::::::/:::::::::::/:::::::/:::::::L° ﾞ､
/::::::::/:::::::/:::/::::::/::::::::::| l _ ヽ 「どうする、ここで横になってる？
/::::::::/:::::::/:::/::::::/::::::::::::| l ____r'´ それとも保健室でハナにマーキュロでも塗る？」
／:::::／:::::::/::::::::::::/::::::::::::::| ｀7′
／::::::／::::::::::/:::::::::::::/ :::::::::::/ /
／:::::／::::／::::/::::::::::::::/ :::::::::::/二`ヽ､ ｀iヽ ､____/
/:::::::::/:::／::::::::/::::::::::::彡.:::::::::::/三ミヽ､ ｀`=ヽ
|:::::::::|::/::::::::::::/:::::::／:::/彡:::::∧｀ヽ､ ＼三ﾐr'ヽ､
|:::::::::|/:::::::::::::|!::::::::::::::/ｲ/::::/::::::ヽ ＼ ＼/￣｀ヽ＼
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l:::::::::::::::::::::/:::, ｲ::::/!::::/!::::::::::::::::::::::::::',
!::::::::::::l::ｲ/l:::/ l::/ l::/ l:ﾊ:::::i::::::::::::::::::::l
',ｒ-､:::ﾊ!‐‐ﾚ'- l/_ l/ ﾘ !::ﾊ:::::l:::::::::::::l
{l´ﾘl:! ｨ'fｔﾇﾊヽ ｀ , --ﾚ...l:::ﾊ::::::::::ﾄi
ゝ(}ﾘ ﾞ‐′ ｨ坏ﾒ｀lﾒ l::ﾊ:::::l
/ ﾊ |_ ﾞ‐' ' /yﾊ/l/
, ｲ / lﾍ ﾉ /ノ 「相変わらず……ですね、センセー。
／ l ヽ | ' , ､_ ,ｲ゜、 ありがとうございます」
／ l ヽｊ ヽ. ｰ ´ . イ/ l ヽ、
/ | ﾄ､ ヽ . __ . ｨ ´ ,ｒ'ｶ ! ﾊ
/ l l ヽ,__ ,ｲ/／ / l |‐-ｲ !
- 163 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:43:00 ID:BfjlWNcM
- . ／: : : :/: : : : : :./ヽ:.:/＼:､: : ヽ: : ､: :＼
/:/:/: :/: : /: : : /--∨z-､} }:ヽハ: : }: ､: ヽ
{/: :{//: : ∧: : ハ ﾊ: :|: /: /: /:.:,ｲ
ヽ |/l: :ﾄ{__从{_ /_j:/|/:ノl: /: :/:|
|:从:l ､zﾃ=ﾐ、 ､ ´ ,zぅミ､ ｲ/: ノ: :|
|: |Ⅵ ｀ ﾋ:ｿ ｀ ﾋ:ｿ ' l/ヽ: : |
|: | {(, /) /: : | 「ん？」
|: |ヽ｡., j /｡,:'l : : |
|:/: : l∧ ｀´ ,ク:. :.l : : {
|': : : |: :.ヽ ｀ ﾆ￣ ｨ: : : : :|: : l: ､
j: : : :j: : : : l＼ {二ﾆﾆ= ､: : :|: : l: : ＼
／二二二二j ｰ‐ｲ} } r‐‐､ ｀⊇): :{: : : : l
／／ 〈三三三ヨ } └‐┘ }: : ＼: : :{
. ／ !:.:.:.:.:.:,ィ:.:.:.:.:.:.:.:.:.rｖ ｘ''｀ .､
/ｲ／ﾚ'ヽﾊ/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｊﾊﾉヽ!｀:.:丶
ｊ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .､
i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｨ.:.:.:.:.:/.:.:.:/ｉ|ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ
{.:.:.:.:.:.:.:.:.:/iﾉiﾉ!::/iﾉi:/ノ ﾘ､:.:ﾊ:.:.:.:.:iヽ
ｖ‐､.:.:.:.,' ｰ‐ﾉﾅﾆ､′ ｒ‐i/-ﾄﾉﾊﾉ
. { ､ ヾ:::! < ﾄィj ｲ7ヽｉ/
ヽ ( ﾊｉ ｀ﾞ . ｀ﾞ ,′「用って、彼氏さんに会いに行くんですよね。。
):.:.:.ｉ､ 〉' ﾉ 今日はテンション高いですよ」
ﾉﾊ| ､ - - ／
ｒ‐‐‐| 丶 ／
ﾉ ＼! ﾞ ｒ‐<
／ヽ ＼.__ |、 ｀ヽ.
. ／ ｀ヽ ＞､ ! ヽｉ ｒ‐ 、
. ／ } / ﾄ､ ｊ ∧ !＼
- 164 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:44:03 ID:BfjlWNcM
- /:::::::::::::::::::::::::::::::::r ､::::::, ､:::::::::::::::::::::::::::... ::::｀ヽ、
r'´:::::: : : :: ::: ::/‐-､Y, - ''､:::: :::: ::: : :: : :ヾ'
,': :: :: :::: .::::.. :::::::::i !:::..::i .. ... : . :...::..:::|
i:: . :::..::::::::::::!､＿!､_ヾ､ ノ'ﾉ,＿!､.ﾉ!:.:.:.:.:.:.:.:|'､i '
', !､:.:.:.:.､:','´'__,.--ﾆﾞ´ ￣ﾞ,.- ､'_' ノ 'ﾉ:.:.:.:.:.ﾉ '
|｀ﾞﾞi‐､' ' ﾞ､ トｯﾉ ...::::::... i ﾄｯ ) ´７､:./|
i:.:.:.'､ヾ､ ￣::::::::::::::, :::::::｀￣ /( ﾉ::::i
!:::::::::ヾ, i 〈.! . /ﾞノ:::::.:.i 「あー。……話したことあったっけ？」
/:::::::::::::::｀ヽ ＿ /:::::::::.:::.:.:.!
/::::::::::::::::::::, ‐>､ （￣,.） ／､::::::::::.::::.:.:.'､
/:.:.::::::::::::／ '´ |, i､ヽ、 ｀ ／| ｀ヽ、､:.:.:::.:.:.:.:ヽ
/::.:.:.::::::／/´ !ヾ ､ ｀ヽ、_,. ‐'´ ﾉ 〉 ＼ ､::.:.:.:.::::i
／::.:.:.:.:::/ ! i r':::::｀ヾ、､ , '／! ＼､ヽ､_ |
,ﾌ゛::::::::::::::::/:::/;:::::l l;ﾊ;;;;;;',:::::::::::::::::::.,
,.;::::::::::::::/l::/ l/ l人! l; l::N l:l::::;:::::::::::::;_
/ l:::::::::::l. v ..__,....., -...,,,,_' j/ l:::::::::::l
.l/l:::::r -'~_,,..._ ;. ,- 、‐-l:::::::,''
j::, ,;' .f:::i ﾞ .f:::i ヽ /:}'
lヽヽ '` '" /~.l
`、(ゞ. ;: /) ,.' 「カマかけですよ。
` 、 /／ というか、ビンゴだったんですか……」
ヽ、 - -- ,. '~
.i. 、 ., i′
__,j ` _ ,.. ' l._
r' ,. l l 、~ヽ
l .ゝt lkl l
- 165 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:45:00 ID:BfjlWNcM
- ,,r-ｰ"'''''''-､,, ,／ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ!ｉ!ｉ!rﾍ_ノｰ-
! ,／ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ`,､.,,,_ ___､ -ーｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ!ｉh/!ｉ!"ﾘ二
! ｉ 〈, _.ノ"ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉﾘノ 'ﾊｉｉｉｉﾘ三ﾆ=-
ヽｌ_,＞yｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉﾚr'"⌒ヽ
,r=彡 rｉｉｉｌｌrｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ!rｯﾘﾊヾ`'y
ｌr' /ﾘｉｉｉｉｉｉﾄｉミ,ｉ!ｉｉｉﾘ!ｌｉﾘ'!ｉｉｉｉrﾆヾ,!ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉrｨっｉｉｉ/-ｌ､ｌｉ,,_ 「……ちょっち付き合ってた人ではあるんだけど、
` ,ﾊ三ｌｉｉｉ}, ﾘﾊﾑﾘ,_ﾊiﾘﾍｉｉｉ｛,//ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｌｌｉｉｉｉｌ"`ｌハ そういうんじゃなくて……あー、もう、何て言えばいいのかなあ。
ｌ ｌﾄ,ｉ!ｉ!ｉｉヽ､ ;'"ﾍy^' ` r{!ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｌｌｉ!ｉ!ﾘ''"ヾ,/ ｌ 今日は、単に私物を回収しに行くだけなのよ」
` `ﾙﾘ`ﾐ=`'ｌ ｌﾊｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉﾊ /
!_,,､_ , ｲ/ﾄｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉﾘ ヽ/
`ヽ､_,,r'y"/ﾘｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉr'"''ヾｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ!ﾍﾞ, ﾉヽ
,,__､,＿＿,,ｨ='"ﾆ-'""ヾｉ!ｉ!ｉｉ!ｌｌｌｌｉ!ﾊﾌ＼ /メ,!ｉ!ｉ!ﾊｉ ＼
_,／＿＿,,r-ｰ'"⌒＼:::`ｉ、 `"'''!ｉ`ｉ!t`ﾄ-,ノし'ノﾊｉ!／ ヽ
l ,-‐､ _,. ／ｲ ／/ ,ｨ " i l
i l fﾞｦ }/｀ "ﾚ' ｰi/､/'´/ .イ ／! ﾘi |
! l { ｊ ' ｰ-,､. ､`ﾒ､'´ ﾉ' / ,ｨ l
| ゝ_ﾉ ヽ_ﾟﾉヽ /／/ /il
ｿ ｒ" i ／ヽ、/ / |!
ゝﾍv' /l｀ｯ､,ｲ /l/
/´ヽ／ , _ ! ｀／ |/
＼ ､ - ､ ´／ 「それって、同棲していたとかそういう」
＼/ ＼ ｀ ,. "
ヽ. ヽ ／＼ _,. -‐"´
} ヽ __ ヽ ／ﾞヽ.
| / ｀ 〉/ ｀l ＼
- 166 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:46:00 ID:BfjlWNcM
- . ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
/ : : : : : : : : : : : : : : : ; ﾍ : :!: i: :ｉ
. ,′/l/ : : : : : : : : : :{~´ }: :l: :!:｜
. l: : : : : : : : : : : : : : :ｌ＼ /ノｊノ: ﾉ
. l : : : : : : : : : l＼l＼ｌ ィ/{ ／
',: :ｘへ:,ﾍ{＼{ イ´ ヽ }
}/::::/^::＼ _′/ 「……悪いけど、アタシはそろそろ時間なんだけど、
. / ＼{:::::::::__＼ (´/ /＝=ｧｧ 少年はどうする？」
/: : : : >'´ : : : : ｀'く ￣| _/:::::〃/
,′/ア´ : : : : : : : : : ＼「＼::::〃/
. {: :〃: : : : : : : : : : : : : : :＼ ∨ /
, '´ ｀`ヽ､
＿ ,／ ＼
∠ li ﾄ､ ､ ､ ヽ
/ , , |ヽlヽ!ヽ､|ヽ!ヽ l
ﾚ! ./Viﾚ' , -ｰニｰ-､ﾚ､ .l
| |i ,-ｰ､ '⌒iTｯ .| /`ヽ! 「疲れたし、ボクはここで休んでます。
ヽ, ', ﾊT:} ﾞ´ ` ｿﾉ 治安の悪いところもあるんですから、気をつけて下さいよ」
`ヽ', ''´ﾉ _,イ-､
{l ` / ヽ┤ |｀`ｰ- ､
/入 ￣ , ./ | `ヽ､
ﾄ､ ゝ>-ｰ' ￣`ヽｲ / .| ,､ '" ＼
了､_ .〉 ./ | ／ ヽ
/ヽ｀`ｰ-l' | /__ | / l
- 167 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:47:00 ID:BfjlWNcM
- /:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
ﾚｌ/::/｀7:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
Kl _∠イノ::::::::ﾉ:::::::::::::::::::::::::l
） ll ”〉ｲ''イｒ<´〉::::::::::::::::::::l
＜ 。ﾘ:::::::::::l::::::::l 「少年こそ、体には気をつけなさい。昨日も言ったけど。
｀ｒヽ /7:::::::::::::l:::::::l そのまま寝て、風邪でも引いたらいっそ……」
ヽ /::::::::::::::::l::::::l
'ー‐z /:::::::::::::::::::l:::::l
《≪"l::::::::::::::::::::::l:::::l
r=イ＜´フ::::::::::::::::l::::l::::l
くく 「-三イノ:::人:::::::l:::::l::::l
ヽ＜フ/:::／⌒｀ヽー､::ヽl
_ﾗ::/ｿｲ〃:::::::::ｨ:/|:l ﾞl::|ヽ:::::;､ﾚVｗﾘl
. ７:::::::::::::::､:ﾊ|/ ﾘ l! ｌ! _ｌﾊLｌ,i::;::::::::}
|ﾊ:::::::i酛_l!‐_二｀ヽ. ｀ ｒ≠､､｀ｌｲ:::::!
酛:ヽ / l!寸｀ 弋ﾘ冫 1:::ﾄ
ヾ;ﾍ ｀ ´ /ヾ'
{ fヽ. ｀´ /ｿﾉ 「コロスョ、ですか？」
｀ヽゝ. ｰ ─‐ _'／
ム、 ／
|｀ヽ､_ __,／ |
| |
. .'｀ｰ┤ |｀７ヽ
_/ i /! ト ｌ ,ﾄ､-､_
「分かってるならよろし」
「センセー、いってらっしゃい」
- 168 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:48:00 ID:BfjlWNcM
-
「……………………」
,.'"ｲ,ｨｿハ,-vﾍ/ﾊリ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
/::::::::::::::´::::::::::: ﾘ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ: ﾆ=-
|:::::::::::::::::::::::::,.-､::::::::::::::::::::::::,. ':::::::::::::::::::::::::::::､ヽ.
l:::::::::::::::::::,ｒ' ⌒!l::::::::;.ｲ::;ｨ:::_:::::,.イ::::::::::::::::::::::::lヽ!
!:::::::::::::::::| (´ｿｊ/ﾘ" l/ ﾒｲ-='､/ｿ,ｨ::::::/!:::::::::::!
ヽ:::::::::::::;ゝ ソ ｿ __ﾞヽ.,ﾒﾉﾙ ﾘ::::ﾊ::|
!::::::／ `┐ ! ｊﾞゞ､_ /ノﾘ !l
W´ ! ｀ ,ｒ'´
/ l
/ _ ﾞ 、 「床、やっぱ冷たいや……」
ｒ‐‐=/ ヽ、 ‐､ ,. ‐'"
ﾉ ｀ヽ、 /ヽ ,.-´
ﾍ､__ ＼ / ＼__,. '´
ｊ｀ﾞ┴-ﾞヽ、 ＼/、
／_,.-‐‐-､ ! ｀ﾊ ヽ
- 169 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:49:00 ID:BfjlWNcM
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「……というかまさに今無線が繋がってるんだけどRen？ 聞こえてる？
どうョ？」
「あ、聞こえて……ます。こんにちわＤ．Ｊ．ＷＡＬＫさん。感激です！」
「ははッ、オレもだよ。こんな状態になって、まだリスナーのみんなと話ができるなんてね！
ところでＲｅｎは仙台に住んでるそうだけどそっちの様子はどぅョ？ 治安とか、食料とか
問題ナシ？」
「ハイ、大体大丈夫みたいです。最初はやっぱり暴動とかあったんですけど……
今は小康状態っていうのか、皆とりあえず落ち着いているので安心です……」
.
- 170 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:50:00 ID:BfjlWNcM
- ○私立緑山校・屋上階段
＼ ／
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＼___＿___＿_____／
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./f───────┴iヽ
./ﾄ────────┴iヽ
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./[￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣]ヽ
./ | . . : : : : : :.:.:.:.::.::::::::::::::;|;;:::ヽ
/|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|:ヽ
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/.ｉ‐┴――――――――――'―‐┴―ｉ::ヽ
./ | . . ..: .:: .::: ::::: ::::::::::::::::;::;;::;;;;;;:;;;;;;;;;:|ii;;::ヽ
＼／/￣ヽ |／/￣ヽ ＼／ ＼／ | | | │
│ヽ＿/ |＼ヽ＿/ ／＼ │ ヽ＿/ ヽ＿/ .│
- 171 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:51:01 ID:BfjlWNcM
- ○同・屋上
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:::::::::::::::::::::::::::::::::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::（ ）::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::|￣|三|￣￣￣|＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTヽ
￣￣￣￣￣|￣|ヽ￣￣￣￣￣￣￣￣￣|＼iヽ
|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| ＼iヽ::::::::
|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| ＼i::::::::::::::::::::::::
＿＿＿＿＿| | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| |＿＿＿＿ ノ:::::::::::::::::::::::::::ﾞ-_::::::::
|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| | ..|＼ i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
＿＿＿＿＿| | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.| |LlLl LlL | i:::::::::::::::::::;;;;;;::::__,,-''~i､
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|:/: : : : l: : :/: /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::.
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lﾊ: : :/!:./ィ|/ /: : : : : : : :.:|: : : : :.:|: : : : : : : :|
| ヽ:.:|/ l 厶ｲ: : : : : : .:|: : : : :.:.!: : : : : : : :,
/:ﾉ x=≠' | : l: : : .:..:|: : : : ..:.|: :.:|:. : :!: l:!
､‐ , , , /: .:|: : : .:./: : : : .:./: :.:|:. : :l:.:.!:.､
ヽ / : /|: : :.:./: :/: :.:./: :.:./: : :.|､:.',｀ヽ
|ゝ_ /:／ .!: :.:./!:.:/: :. :ﾊ.:.:.:ハ : / ｀ヽ!
|/ヽ｀ /´ /: ／ l:/|: .:./ }:.!.:/:.:.}.:/
厶' __,/／ ! !／ !:V.:./l/
`ー‐ ヽ ヽ.:.:.:.:.:}
_,. -‐ｧ フ´ハ / ＼/
／:!:::! / / / } / / >､
/ / / ヽ:ヽ ＼
/ ′ ,′ ヽ ヽ ヽ ヽ:ヽ
. / / / / l ! ! }::|
| / ,′ l ﾄ | l ヽ}::|
| /| ｜ | l ! :| ﾊ ! | ',:|
| , | ｜ | l ! / | / | :∧ | ヽ'|
l | | ∧. ヽ |≧ 斗 /l｀/ ﾄ/-―∨ ', / ! }
ヽ ヽ ! ', ヾ ＼ :{ 1' ﾉ }/ }/| ′ /
ヽ | ヽ { z≦彡 ヾ 弍ニ彡 /' .ｨ /' /
. ＼ ト- へ. , /／ | ／ , /
.| ハ 人 _, ノ´ .ィ/' } ハ ／
＼≧‐ . _￣ ｀ . ＜ ├―'、 '
＿/ ≧‐i´ ',/ ヽ
／| | / ／ ／＼
／| | l |ヽ , ―／ ／／ ＼
/ ! ! ! :|￣￣｀∠ ／／ ／ ヽ
- 172 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:52:01 ID:BfjlWNcM
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
.. ／ （●） （●） ＼
l ⌒（__人__）⌒ ｌ 「（二人とも子猫のように寝ているお……）」
.. ＼ ｀⌒´ ／
.. ／ ＼
――だけど、微笑ましさと同時に、胸の詰まるような寂寥感をも
感じさせるのはなぜだろうか。
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （●） （●） | 「（死を約束された世界だから……かお？）」
＼ ∩（__人/777／
／ （丶＿//// ＼
死を約束されているのは当たり前の事だ。
終末が引き起こした問題は、そこにはっきりとした期限が設けられている事にある。
- 173 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:53:00 ID:BfjlWNcM
- ＿＿__
／ ＼
／ ＼
／ ― ー ＼
| （●） （●） | 「（残り５日間…）」
＼ （__人__） ／
ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ ヽ
日時までもが確定した死に向き合うとき、人はそれを『生きている』と言って
いいのだろうか。
＿＿＿_
／ ― -＼
. ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼ 「（初めから存在しないのと、
| ｀ ⌒´ | 未来のないやる夫達に違いはあるのかお？）」
＼ ／
ノ ＼
／´ ヽ
- 174 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:54:01 ID:BfjlWNcM
- 「お？」
ヽ
／ ｀>
／ ,-､／
< l.o.l
／>､／L_」
<／ ||
示
／.|| ＼
_.｡ｬぁて丕刀ﾌ7ゎ｡._
,.ィ炙ヲ㌍≠┴⇒弍j込ｽ＞｡
. ,ｨ升ｦナ'´ ｀ﾞ'＜弖心、
. ;夕ﾌア´ ＼ﾎi心.
んfiУ −ー :: ▽ij∧
从j'Y ／ ＼ ∨iハ
. 斤W / ::::::: ㌣い
|友ｶ :| |: }ｿ川
. い叭 : ::::::::::::.. | 仄ガ
. Ｗi从 ヽ / 从ﾉﾘ
. ∀t△ ＼ ／ ∧fﾘ/
ﾞﾏじへ、 −ー ／リiУ
＼夊i㌧､_ ,.イ!刋／
`マ才i｢≧ｪ｡。．。｡っ夭テ少'ﾟ
｀ﾟ'' ミ芝玉竺壬云=‐'´
「月……かお？ えーと、ピント？ は……？」
: : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : l: : : : : :'; ハ
: : : : : : : :!: : : : : : : : : l: : : : : : : : : : !: : :!: : : ,: : :,
: : : : : : : l: : : :l: :l: : : : :!: : : : :l : : : : l: : :|: : '; :'; : :,
: : : : : : : !: : : :!: :l : : : :l: : : : :l : : : : :!: : :!: : :!: :! : :,
: : : : : : : !: : : :!: :ﾊ: : : :!: : : :ﾊ: : : : ﾊ: : ﾊ: : !: :l: !: :,
: : : : : : : ﾄ: : :.ﾊ_!_,,ﾊ; ;_!'; : : ! !:-‐/-!-/､!: :!: :!: ! : :,
: : : : : : : !:,l､':｢´';!--､';:.!ﾍ: : l l : /r‐l:/ .l:ﾒ!:/: : ! : :,
: : : : : : : ﾄ､!ヽ!示ﾒrミ,ﾍ! ﾍ: !l:/ィf ﾃ抃''ヽﾘl: : : ! : :,
: : : !: : : : !i" l_ノ:::::::! ｀ ヽ! {r'::::ﾘ l j: : : l : : :,
: : : ';: : : :ﾍヽ乂::::::ﾉ ゝ- ' ' ./ : /:.lヽ : :,
ﾊ: : :ﾍ: : : ﾊ ｀ .￣ /: :/ : j
: ﾍ: : : ﾍ: : :ﾊ 〉 /:,ｲ:!: :.j
: : :ヽ: : : !､:. :ﾍ /'7!: :l: :/ 「何見てるの？」
ﾊ: : :!ヽ: :ﾍ ヽ､:', ､ _＿＿ , /. l: ;'l:/
ヽ: :, ヽ: :',ヽ ヽ ／｀`l:/.ﾘ､
ヽ:., ｀ヽ ＞ イ ,ﾘ ヽ
ヽ .ﾍ ｀.ｒ‐､- ’: : : : . /
＿＿ ヽ !）.:.lヽ: : : : : : :. /
.::..::..::..::..::..::ヽ ＼---'.:./ ハ: : : : : : /
- 175 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:55:00 ID:BfjlWNcM
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （●） （●） ＼
l ⌒（__人__）⌒ ｌ 「おっ。おはようだお」
＼ ｀⌒´ ／
／ ＼
/ / , ::、
/ / ', .::、
/ / , .:.',
,′ :| .:. .:. :. :} .::. .:| .::,
, .:| ..:{ :. .:{: :| :}:. ,' ..:} .:.:| .: .::,
′ .:. :| :{::⊥いＬ._l;. .:|'. ..:ﾊ_,厶..:/| :ﾘ| .: ..:.!
, .:. : { :. |八_｣⊥lﾊ｣_`::.:..:| ' ..:/´_厶∠.｣_ノ.:' .: .:.:.:.:i
,′ ..:{ :. ', .:.:小i´ {しｈﾊ` ＼| }/ 'ﾞ {しｈ::j｀ﾌ/ .: ..:.:.:ｉ:i
/,ﾊ:..:..:..'. :. ', :.:..,ﾍ. 弋::ﾟノ ゞﾟ::ノ.ノ/.:.:/ .:..:..:.:ｉ:i 「月見てたんだ。
/ ',.:.|:...'. :. :、:..:、｀ i: ´/..:/ ..:ﾘ .::ﾊi 月の起源ってやる夫くんは知ってる？」
l;..|:.:..ヽ:.. ＼:.:、 :' /.ィ′..:/|.::/ }
l∧:.:.:..ヽ:.:.ﾍ＼ ／ ﾉ ..:.:/ ..:/
ｼ ＼ ＼:..＼ V ⌒7 ／/.:／ :/
∫ ＼ 丶、 ` ‐'′ . ´ ／ﾊ:、
. ∫ └┐ﾐ'‐ .__, イ ∫ ＼
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） ― ー ＼
| ／ .ｲ '（●） （●） | 「確か……」
/,'才.ﾐ) （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
- 176 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:56:00 ID:BfjlWNcM
- . -‐ニ￣ニ‐- .
／ ＼
／ ＼＿＿
／ ﾍ 地球のマントルが千切れて
/ 地 月 ）→ 月が出来た「親子説」
ﾍ . /
＼ ／￣￣
＼ ／
. ーニ＿ニ‐- .
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
∴∵∴∵∴∵ . -‐ニ￣ニ‐- ∴∵∴∵∴∵∴∵.
∴∵∴∵∴／∴∵∴∵∴∵＼∴∵∴∵∴∵∴
∴∵∴∵/∴∵∴∵∴∵∴∵∴', ∴∵∴∵∴∵
∴.∵∴ .!∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵!∴∵,;:''"ﾞﾞ''::.,∴ 地球が出来る時、一緒にガスや塵から出来た
∴∵.∴.i∴∵∴∵∴∵∴.∵.∴.∵.i.∴::∴∵∴::;∵ 「兄弟説」
∴.∵.∴.i∴∵∴∵..∴∵.∴..∵.∴i∴∵:､,. ..,:,::'∴
∴∵∴∵ﾍ∴∵∴∵.∴∵.∴∵., '∴∵∴∵∴∵
∴∵∴∵∴＼∴∵∴∵∴∵／∴∵∴∵∴∵∴
∴∵∴∵∴∵∴ーニ＿ニ‐- .∴∵∴∵∴∵∴∵
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
. -‐ニ￣ニ‐- .
／ ＼ ←
/ ', ○
.! !
! 地 i 通りがかった天体を地球の重力が捕らえて衛星にした
.i i 「他人説」
ﾍ , '
＼ ／
. ーニ＿ニ‐- .
- 177 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:57:00 ID:BfjlWNcM
- ＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） _ノ ヽ_ ＼
| ／ .ｲ '（―） （―） | 「あとは……」
/,'才.ﾐ) （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
./ /／ , ＼
/ ｨ/ ! ヽ
/ / ! /! ./ i ヽ
/ ! ! / "|ヽ,./| ! Y
! | ! ! ﾚ、 ! ∧ ! / .! i !
! | λ ゝ ! ゛＝-' ! /|-.ｘ / | !
! |∧ﾍ |ゝ .! " , !/ !/ / ヽ !
.!ヽ ヾ,ゝ ! ＼ , ' `ー,/ / ∧ !「隕石の衝突で地球から月が産まれた
! ! 、 ! ヽヽ| !゛'' , ! ／ ,i / |! 『出産説』ですわ」
! ヽ|ﾍ /|,. Y 、 ゛''" ﾝｯ ,γ' | / /
,r _ 'ﾚ/ 丶、 , , ',〆y / /
y' ''＜、 /゛'' 〆 /
,＿ ''"= ミ 、 ヽ、 |'x'" ／
/゛ . . . .゛. .ト 、 ﾐ 、 ヽ./ , '"
!!. . . . . . . . . . . ヾ 、ヽ ./ y' ゝ、
! .!. . . . . . . . . . . . ヽ ゛ﾝ /'" ｨ".'ト.、
. : ´: : : : : : : : : : : : : : ｀: .、
／. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/:／: : : : : : : : : :｀ヽ: : : : : : : : : : ',
_ .イ:/〃: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
７/: {: ; : : :./: : : : } : : : :ﾊﾉ: : : : : : : : l
/:.{: ∧:!: : : !: : : : ﾉ: : : ﾉ: :} : : : : : : : : l
/: 八|≧ト: :イ: :.／}: :／: : ﾉ: : : / : : : : :!
/: : : :{｢ んﾊ{ ﾉイ≧＜厶イ: : : : : : : : : : :',
/ｲ: : : :} ﾋツﾉ ′ん心/. : : : ': : : : : : : :. 「沙都子ちゃん、正解だけど割り込まないの」
|: : : :j 「 弋ツ. : : : :/. : : : : :ﾊ:ハ
八: :{:八'' ,, /: : : : /: : :/: : /V:::::::.、
ヽ',: : ＼ ⌒ヽ 厶ィ: イ: :／}:／ヽ: :）::::::::.、
＼/´＼ヽノ 厶イ／ ／.::::::::::ヽ: :)::::::}l.
,､ ー―=＜_ .. -‐.:::::::::::::::::::::::ヽ: :)::∧
- 178 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:58:01 ID:BfjlWNcM
- ／￣￣￣＼
／ ＼
/ _ノ ヽ_ ヽ
| （●） （●） | 「どれが正しいんだお」
＼ ∩（__人/777／
／ （丶＿//// ＼
. '／: : : : : : : : : : : : :＼: : : : : :.＼
. /:/: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : :.丶
/:/: : : l: : : :.: : : l: : :l: : ; : : ﾊ: : : : :. : ヽ
//: : :l: :|: : : :j!: : :|: :/: :/|: ;ｲ:.!: : : : :.: : :.'
. 〃l: : :ハ:|､: : ハ: /}:/ﾒ:/-|/ |:.:}: : : : ::.:. : :'
': :{: : |-‐トヽ:{ j/7'zﾃ=0ﾃ､/イ: : : : :.:.:. : :ﾄ､
,': : :ヽ:ﾄrr=0k＼ 弋z夕/ /: :,: : : :/: :. :ト＼
.::/: : : :ﾄ杙z:ﾘ } /: :/: : :./:.:.:.: :l
|:l: : :|: :.l 〈 ,.': :/: : :./:.:.:/:. .' 「『出産説』なんか有力視はされてるけど、
|ﾊ: : |: :.l ／:／: : :.ｲ:.:.:/|:.:/ 直接的な証拠はまだないし、どれも違ってるかもしれない。
ヽ:.:l:.:人 ﾏ￣｝ ／イ/: : ／/:.:ノ:.:!/:} 結局ボク達は、月がそこにある理由すら知らずに消えてしまうんだよ」
ヽﾄ､:.:.:iﾄ:.､ _彡'´ /,久_:.:j':.:l-､
＼|＼l＞．__. ｨく ′ マ:.:.:.:. }
｀ ' }_.ィ三三ﾆ＝=ヽ＼:.:ﾄ､
／三三三三三ﾆ＼ﾐ{:.:.:.ヽ
- 179 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 22:59:00 ID:BfjlWNcM
- .': : /: : : : /: :/: : :/: /: : /: : : : : : : : : :ヽ: : :ヽ
／/: /: : : : /: :/: : ;ｲ: /; : /: : : /!: : : : : : : :': : : '
／イ/:/: : : : /: :∧: / |:/ |: /: : : / l: : : :./: : : :',: : :;
/ノ: l: ; : : :.l: :.l ∨__j_ヽj/;|: : / ; : : :/:/: : : :}: : :|
イ/: :}:l: l: : : :l: :.l {ん'っトz |: / /: ／l/|: :/: /: : ::!
|／|:l: l: : :.人:.l ゞ= '' V /／ﾆ/ｰ|:/: /: : : :,
j:川: : : :∧! ／ん)::ト､/'／: : :./j
从乂: :/ ヽ { ﾞマｿ ィ: :/: /: / 「理由や原因は重要なモノじゃない、
r＝(: :.八:{ﾍ ノ /: /: /: / だって、そんなこと分からなくても月の輝きは変わらないんだよ」
/ヾ.二/ ヾ､ ＼. 丶_ _ .ｲ: /: /: /
_/ /￣＼ 丶 _ イ/}／: /: /
ノ ＼/ ( ) / ＞-=:＜}从: :|' /: ／／
／ |＼___/ /､ ＼ヽﾙ;／ ´
. ´ } } { ＼ /￣}
／´ , - , - ｀丶:＼ ヽ、
／ ／ / /／ ／／ i l ﾊ:::ヽ ヽ
/ ／ / //_ / // l| l l l }:::::'､ ',
l /ィ ,/ / / 7ﾄ// / ! }l } } l::::::l l
l〃l | ﾊ l!〃7≠ｲ / ,ｲ_ | l l i |::::::l l
{{ l l､ﾄ、 ﾄ{ ｲ-ﾑﾍ ,ｲ /ム ７ﾄ j l j,'::::::} {
V 爪ヽ{ 弋ソ |' |〃,ィ＝ヾ! .ｲ' 〃::::/ | ∨
/ﾊ i ﾄj〝 , ,戈'::::::Yｲ/ /.:::::/l l l.V 「確かに、お月様はキレイだって分かっているだけで、
´ ﾊVﾄ､ ,､ `弋≠/ / ム:／ l| l l { オールオッケーですわ」
, ／ /∧ {` ヽ､ 〝 ＿_ノィ_ノﾉ / /l l ＼
/r ´ //:/ ヽ ー ′ ￣,∠二 ｲ , ｲ / 〃
l l / l::/ ７i ── - 三彡ｲ∠ィ ／ '´ ′
l { l::{ ∧ _＞ ＼
l ﾍ l::'、 ∧ ＼ __ , ´ ﾊ丶、
ﾍ ﾍヽ', , ＼ -／ ヽ ｀ヽ、
- 180 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:00:01 ID:BfjlWNcM
- ／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （●） （●） | 「（これは……励ましてくれているのかお……？）」
＼ ∩（__人/777／
／ （丶＿//// ＼
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼ 「『理由や原因は重要なものじゃない』」
| ｀ ⌒´ |
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
口にすると、今の自分達の状況を的確に示しているようで、
ずいぶんと気分が良くなった気がした。
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ― ー ＼
| （●） （●） | 「（だったら……『これから』どうすればいいんだお……？）
. ＼ （__人__） ／
. ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ ヽ
- 181 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:01:01 ID:BfjlWNcM
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「ただ、浄水施設になにかあったみたいで、水道水が濁りはじめてるのがコワイですけど」
「あー、水はこいわいワ。今はまだミネラルウォーターがあるからいいだろうけどナ。
ま、でも他はとりあえず問題ナシってトコ？」
「あ、ハイ」
「ふーん。例えば、病院なんかでも癌や不治を宣告された患者ってのは
最初にとまどい、やがて周囲への憎悪、最後に泣きか諦めがクルってゆーけど……。
治安についても似たようなモンだな」
「わけわかんない状態で暴れて、しばらくしてムダだってわかるとだいたい落ち着――」
.
- 182 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:02:00 ID:BfjlWNcM
- ○私立緑山校・グラウンド
ｌ/ ＿」-‐T￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
」! __ィ王 {≡ﾄ、＿＿＿＿_ _＿＿＿__.{≡}＿＿＿__ ＿＿ _＿
|| _ィ壬三_≦]. ┌┤ |＼.||＿||＿|| ||＿||＿||／||＼|l＿||＿|| ||＿||＿
||ｪ=壬|ｌ=┬‐T’ | | ｜ |_|| ＼ | ||＿||_.／＿||___l＼_||＿|| ||＿||_／
, - -――‐┴┴┴┴-..」. | | ｜ |_|| ＼ | ||___／_」|＿||___||__.＼._.|| | ／__.|
/ｌ|ﾋｌ ＼ 、 : : : : : : : : :::::: ＼||┐.」 ｜ |_||＿＿_.＼l| |／_||___||＿||___||＿||_＼. |／_||＿|
lﾚ'.|ﾖ| トｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｲ| |￣￣￣￣￣￣￣￣ ＼／ ＼／
j!!コｺｺﾆ≠IIIIIIl]]]]]￣￣]]]□＿| | : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::::::|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__| ﾊ,,ﾊ,,, ,,ﾊ,,ﾊ,,,
| ||..:::| | | | | |￣￣￣￣￣| | : : : : :.:.:.:.:.:.:.::::::::::::: ::::::| _＿ __＿ ＿_ ＿__ 彡炎ﾐy'彡炎ﾐ
| ||:::::| | | | || |:::||￣~||￣~|]| | : : : : : :.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::| |＿__||＿__| |_＿_||_＿_| 彡;災ミ彡;災ミ
‐┴===‐┴ー-ニ」|__|:::]]]]]]]]]]]]]]|..| : : : : : :.:.:.:.:.::::::.:.:::::::::::::|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__|＿|ｌ|＿＿|ｌ|
. ￣ ￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣ ￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ^"" "~゛
" '' : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : :::: ::: :: ::: ::: :: ::: ::: ::: ::
。 : . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::: ::: :: ::: ::: :: ::: ::: ::: ::
。 : . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::: ::: :: ::: ::: :: ::: :::
。 : . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::: ::: :: ::: ::: :: ::: ::: :
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__）. ｒｍ､ 「よっ、やる夫！」
| ｀ ⌒´ﾉｒ川 ||
. | },.! ノ'
. ヽ ｒ / .|
ヽ ノノ ﾉ
/ ／ .／
| ／
| i´
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「相変わらずヒマそうなやらない夫さんだお」
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
- 183 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:03:00 ID:BfjlWNcM
- ／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●
| （__人__） 「年上だからって、わざわざ『さん』付けしなくていいさ。
. | ﾉ あと、ヒマヒマって、こう見えて結構忙しいだろ」
| ∩ ノ ⊃
／ .／ ＿ノ
(. ＼ ／ .／_ノ │
＼ “ ／_＿_| |
. ＼／ ＿＿＿ /
＿＿＿＿
／ ＼
/ ─ ─ ＼
/（● ） （● ） ＼
| （__人__） | 「昼寝とパンかお？」
＼ ｀ ⌒´ ／
/ ー‐ ヽ
/ ｀
「食パン食うか？」
_
. (⌒⌒⌒).)
| |:|.
| |:|
￣￣￣~
「遠慮しておくお」
- 184 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:04:00 ID:BfjlWNcM
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （―） （―） ＼
| （__人__） | 「（やらない夫も変な人だお。
./ ∩ノ ⊃ ／ 外部の人の出入りは増えたけど、とりわけ異質だお）」
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
年齢不詳。年上のようだが、どこか稚気も感じさせる。
いつも、グラウンドの脇でパンを貪り食っているか昼寝している、そんな印象。
. / ヽ
. i ⌒ i
. i （ ●）＼
i ./// （__ﾉ） ..＼_＿＿＿__,,
. i. ヽﾉ /.ﾊﾟﾝ:ﾃｨｰ//
i } / ｾｯﾄ. //
. ヽ,＿＿＿.ノ /.1200円.//
. / ヽ, ./η //
. { : i |/ヽｿ.＿＿//
. |￣￣￣￣| | / ￣￣￣ .|￣￣￣￣|
i二二|＿＿＿＿|､__.ノ二二二二i二i二二|＿＿＿＿|二二二二
| | :: || i------|| ﾉ──、::::::::::::::| | :::::::::|| :::::::::::::::::||:::::::::::::::::
| | :: ||,:ヽ.__{、__||＿＿_, } :::::::::: :| | :::::::::|| ;;;;;;;;;;;;;;;;;||;;;;;;;;;;;;;::::
| | :: ||ﾞ￣￣￣ﾞ||￣￣|| | ::::::::::: | | :::::::::||ﾞ￣￣￣ﾞ||￣￣||:::::
それでいて、時々鋭い観察眼。
. ＿_＿_
／ ＼
/ ー ー ヽ
| （ ●） （●）|
| （__人__） i
.. | ｀⌒´ i
i i
! !
ヽ.＿ __.ノ
|￣￣￣￣| ／ ヽ,.ノ ＼
|＿＿＿＿| / , }
＿||.＿＿＿_||＿＿＿＿＿ （. （ ＿{ ヽ,_＿＿_.ﾉ.- ﾉ＿.,:-y-、＿
／ __)_)__ ＼___ヽ と）_／ ／,.:':／| .＼
／ 6{””””}.、 ヽ;ｼ ／,.:':／ ::::|--､ .＼
／ （. ﾞ.ー 'ﾞ ） .:i⌒⌒i:::: ／ .／ .＼
／ ﾞ ｰ― '´ ／i＿＿i／ .／ .＼
- 185 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:05:00 ID:BfjlWNcM
- ＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ― ー ＼
| （●） （●） | 「やらない夫、確実に死ぬと判っていながら、
. ＼ （__人__） ／ それに対して何もしないのは、自殺になると思うかお？」
. ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ ヽ
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
| （__人__） 「今のオレ達……か？
| ﾉ ま、運が悪かっただけじゃないか」
| ∩ノ ⊃ }
/ヽ ／ ＿ノ }
( ヽ / / ノ
ヽ “ /＿| |
＼＿_/＿＿ /
＿＿＿
／ノ ヽ ＼
／（● ） （● ） ＼
／ （__人__） ＼ 「シャレじゃなく、運が悪いお。
| ｌ^l^lｎー'´ | やらない夫は怖くないのかお？」
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
- 186 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:06:06 ID:BfjlWNcM
- ／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー）
. | （__人__） 「そりゃ怖いさ」
| ｀ ⌒´ﾉ
. | ｎｌ^l^l
. ヽ | ﾉ
ヽ ヽ く
/ ヽ ＼
「そうは見えな――」
〃´ ⌒ヽ
ﾉﾉ 八ﾉﾘｷ=
＾)(i ﾟロﾉ
/]つ)つ
. _《__j}〉
彡（／`J
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
.> <
| |
| |
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （●） （●） | 「（伊波まひるを見ている？）」
＼ ∩（__人/777／
／ （丶＿//// ＼
- 187 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:07:00 ID:BfjlWNcM
- ／￣￣＼
／ ＼
| _ノ ヽ､ |
| （ー）（ー） | 「ま、今のこの状況を生きている人間全部が
| （__人__） | 自殺だとは思わないさ。
l ｀⌒ ´ } 『終末』を”救い”だとでも思って逃げたりしない限りはな」
ヽ ./
／:ヽ .ノ,'ヽ
／ ＼
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
| （__人__） 「やる夫は、混乱はしていても
| ﾉ 逃げているわけじゃないだろ」
| ∩ノ ⊃ }
/ヽ ／ ＿ノ }
( ヽ / / ノ
ヽ “ /＿| |
＼＿_/＿＿ /
＿＿＿
／ ＼
／ .＼
／ ― ― ＼
| （ー） （ー） | 「……多分」
＼ （__人__） ｲ
／´￣ .ｨヽ|
- 188 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:08:01 ID:BfjlWNcM
- ／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 「人が死に救いを見出すと、もっともっと深い穴を掘る。
. | } オマエは健全だよ」
. ヽ }
ヽ ノ ｍm
/ ￣￣￣ つﾉ
| |￣￣￣
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「穴？」
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
- 189 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:09:01 ID:BfjlWNcM
- ／￣￣＼
／ ＼
| _ノ ヽ､ |
| （ー）（ー） | 「俺の歳の離れた兄貴がそうだった。
| （__人__） | 職場で不祥事をやらかして、すぐに自分を囲む現実から逃げて……
l ｀⌒ ´ } 優しくない世界に耐えられず、空を飛んだ」
ヽ ./
／:ヽ .ノ,'ヽ
／ ＼
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー）
. | （__人__） 「ビルの６階。死ねるギリギリの高さだ。
| ｀ ⌒´ﾉ どこまでも臆病者だった」
. | ｎｌ^l^l
. ヽ | ﾉ
ヽ ヽ く
/ ヽ ＼
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ― ー ＼
| （●） （●） | 「でも、臆病者が飛び降り自殺を選ぶのかお。
. ＼ （__人__） ／ もっと楽な死に方だって――」
. ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ ヽ
- 190 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:10:00 ID:BfjlWNcM
- 「無理心中だったんだ……」
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
／￣￣＼
／ ヽ_ ＼
| （⌒ ）（⌒）
. | ｜ │
| ___´__ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
_,,,,ノ|､￣／/／/ ＼、
_,,..r''''"/ | ＼`'／ / | ￣`''ｰ-､
/ / | ／＼ / ／ / ヽ
ﾉ | ＞ |／）::::/＼/ ＼ ノ ／}
{ | { | ,r":::ヽ / / / // ハ
＼;.ｰ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼!＿
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.二フ
/:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:j:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
/:／/:.:.:.:.:.:.:.:／ !:.:ﾊ:.:.:.:.:.:.:./_V;j ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
ﾚ ノ:.:.:.:/:.:./ ／￣j;ﾉ` VV:.:./ ヽj￣ヽ !､:.:j.:.:.:∧｀ﾞ
＜二:.ﾌ:.ィ:.i ＿_ /:ノ ＿__ !:∨:.∨:∧
_二zzzi v''"⌒` ~ ´⌒¨ヾv ´zzz;,;､_:.:.:.ヽ ﾉ
／;／￣{ ､ //// ､ //// ' /:.:.:.:ヾ＼:.:.:.＼ ／
/:／ ＼ヽ ＿＿＿ /,ノ:.:.:.:.:.:.:.:ヾﾍ｀ｰ-:.:ニ="″
// ハ {/ ￣ ヽ} /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾト
‖ }:.:.:>､ 丶 ノ イ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}}:.:＼
. {! ＿ イ´ l ヽ丶､_ _ ´〃 j ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:‖:.:.:.:.:＼
{ ／､ | | i ヽ // / j ｀ ヽ､:.:.:./:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:＼
｀ / ヽ ! l ヽ＿＼ ／ ﾉ ｊ / / ヽ':.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:ヽ
′ ヽ! ヽ ／::::::＼ / / / V:.:.:.:.:.:.:.:ヽヽ:.:.:.:ﾊ
i ヽ ヽ ／:::ィ::ハ::､::＼ / / i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ ∨:.:.:ﾊ
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
「１４歳の……不祥事の相手の少女を道連れにしてな」
- 191 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:11:01 ID:BfjlWNcM
- ／￣￣＼
／ ＼
| _ノ ヽ､ |
| （ー）（ー） | 「兄貴は３２歳の教師だった。
| （__人__） | 分かるか？ 人間は自分の中に穴を掘るんだ。
l ｀⌒ ´ } 深すぎて誰も降りられない、自分でも出てこれない。
ヽ ./ 雨が降れば溺れ死ぬだけ」
／:ヽ .ノ,'ヽ
／ ＼
／￣￣＼
／ ノ ＼ ＼
| （●）（●） |
. | （__人__） | 「そのくせ、空を見上げては、羨み、呪う」
| ｀ ⌒´ ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
/ く
| ＼
| |ヽ、二⌒)､
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__） 「それを見てきたから、オマエよりか少しは耐えられるんだ。
| ｀ ⌒´ﾉ 自分が怯える理由が分かるからな」
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
/ く
| ＼
| |ヽ、二⌒)
- 192 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:12:01 ID:BfjlWNcM
- ＿＿＿
／ ＼
／ _ノ '' 'ー ＼
／ （●） （●） ＼ 「だったら、怖くないんじゃないかお」
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー） 「耐えられるだけ、さ。結局は”分かっている”なんて気休め。
. | （__人__） ”分かっていない”のと違いはないのさ」
| ｀ ⌒´ﾉ
.ｌ^l^lｎ }
. ヽ L }
ゝ ﾉ ノ
／ / ＼
／ / ＼
. / / |ヽ、二⌒)､
／￣￣￣＼
／ ＼
/ _ノ '' 'ー ヽ
| （●） （●） | 「それこそ、よく、”分からない”お」
＼ ∩（__人/777／
／ （丶＿//// ＼
- 193 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:13:01 ID:BfjlWNcM
- ／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ヘ）（ヘ） 「分からないならそれでいいさ。
. | （__人__） それが”若さ”ってやつだ」
| ｀ ⌒´ﾉ
.ｌ^l^lｎ }
. ヽ L }
ゝ ﾉ ノ
／ / ＼
／ / ＼
. / / |ヽ、二⌒)､
ヽ＿＿ﾉ
／￣￣＼
／ ― ＼
| （ ●）（●） 「『終末』なんてものがなくても、死は勝手に向こうからやってくる。
. | （__人__） でも、生きるのはこっちから向かっていかなきゃならない。
| ｀ ⌒´ﾉ だったら、生きるだけ生きた方が得だろ」
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
.> <
| |
| |
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ― ー ＼
| （●） （●） | 「…………」
. ＼ （__人__） ／
. ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ ヽ
- 194 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:14:00 ID:BfjlWNcM
- 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
／イ/:/: : : : /: :∧: / |:/ |: /: : : / l: : : :./: : : :',: : :;
/ノ: l: ; : : :.l: :.l ∨__j_ヽj/;|: : / ; : : :/:/: : : :}: : :|
イ/: :}:l: l: : : :l: :.l {ん'っトz |: / /: ／l/|: :/: /: : ::!
|／|:l: l: : :.人:.l ゞ= '' V /／ﾆ/ｰ|:/: /: : : :,
j:川: : : :∧! ／ん)::ト､/'／: : :./j
从乂: :/ ヽ { ﾞマｿ ィ: :/: /: / 『理由や原因は重要なモノじゃない、
r＝(: :.八:{ﾍ ノ /: /: /: / だって、そんなこと分からなくても月の輝きは変わらないんだよ』
/ヾ.二/ ヾ､ ＼. 丶_ _ .ｲ: /: /: /
_/ /￣＼ 丶 _ イ/}／: /: /
ノ ＼/ ( ) / ＞-=:＜}从: :|' /: ／／
／ |＼___/ /､ ＼ヽﾙ;／ ´
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （●） （●） |
＼ ∩（__人/777／
／ （丶＿//// ＼
- 195 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:15:00 ID:BfjlWNcM
- ○同・グラウンド
! ｜ ! l
| | i l
} ｜ l ､
| ､ ,. | l ､ , i
ト --..:１ i､＿ ノ:!
|::.::.::.::.::| l::.::.::.::.::.|
. !::.::.::.::.::| l::.::.::.::.::|
l::.::.::.::.::! |::.::.::.::.:l
i::.::.::.::.| !::.::.::.::.!
!:.::.::.::| |::.::.::.::|
|::.::.::.:l |::.::.::.::|
}::, -┴i ﾉ-―､:!、
l´:‐.:￣:｀j /´:￣:..´:.}
ー―‐ ´ ー―― ′
/: : :/: : : : : :l: : :/ l: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
,': : :/: : : : : : :l: :/ i l: : : : : :.:.:.|: : : :|.:.:.| : : : : ',
i: : :.{: : : : : :.:.:.l: { l ',: : : : : : :ト､: :.|.:.:.| : : : :.:.|
|: : : : : : : : : : ∧l L＿;:.:.::.|: : :.| _」:⊥:.:| : : : :.:.|
|: l : : : : : : : : ﾚイ´ ', : :|:. : :| ,」/_ ｀ﾒ､.:.: :ﾄ､|
V: |:.|: /: : ＼| , ィc行「｀ヽﾄ､: :ﾚｲ.c:} V }: l:.:|
V: :ﾚrﾍ : : {ｲ_弋ﾋ.ｿﾉ Vヽじｿ_ﾉ /: j:.:|
i: : :.{ い: ::| ,,,,,,,,,,,.. ,,,,,,,, l: ∧:|
_ﾉ:人:ヽ ヽ| ′ l/ ﾘ 「何か話してました？
ヽ: : ::ﾍ ﾉ あれ、３年の」
',: : : ﾄ､ ー‐‐' ／
ﾚ'): :| 丶 ,. イ､
,rく | ｀ rー＜ ノ /
', V /´ /
,ゝ 〈 / 人
, イイ ＼＼ / ,. '´ 丶､
,. ´ / / ＼/ ,. '´ ,. '´ ＞ ､
- 196 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:16:00 ID:BfjlWNcM
- ／￣￣＼
/ﾉ ヽ､_ ＼
. （⌒）（⌒ ） |
. （人__） | 「アイツの事知ってるのか」
|⌒´ |
. | /
. ヽ /
ヽ /
.> <
| |
| |
/ / ,| ,' | ! ',
/ ! /| ﾊ | , ､| ', !
/ / | / .! ,' ', .| 〉oﾄz=| |
,' / /|./-‐| ', ﾄ __', .|V ｀´|`_,」 ! |
, / l ! ! |′､ l !, ! __', ! | / ￣| |/
/ | l |ｨ'"｢ﾊ ', l ', .f'"｢ﾉヾﾘ l /^Y |
| ∧八 Vﾉ ヽ ', / Vソ ）' /i^ ﾑ､ '、
| /| ﾊ ｀¨ ′ `¨ ´/／ ' / / ｀ ｰ 「昔、陸上部だったそうですよ。
/ | """ ` """ ´ , イ / 怪我が原因とかで、私と入れ違いで退部したから、
八 ,.ｲ_ | | 顔と名前だけですけど」
＼ ` ￣ ′ _／ ´/ ∧|
>､ _,r ' ´, -‐┴' ､
,-ﾍ ¨l / ／, '´￣｀ ､',
_ ／´ヽ / 〉／_//／ , ヽ
／-､ヽ、 Y´), -‐'^ヾ,/,' / |
.／￣￣＼
/ ヽ､_ .＼
. （ （● ） . | 「名門緑山のか。
. （人__） | オマエといい、なんか運が無いな」
r‐-､ . |
（三）） . |
> ﾉ /
/ / ヽ、 . /
/ / ⌒ヾ .〈
（＿__ゝ､ ＼／. ）
. |＼ ,.1
. | ＼_／...|
- 197 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:17:00 ID:BfjlWNcM
- | : : : :l : : : : :| l: : !ヽ: : !: : : : : : : : i ヽ: : !＿_＞: : : : :/ ＼ ´／: : :/ ‐ } : : :
! : : : :!: : : : : ! V: ! ヽ: :!: : : : : : : ├‐‐へ´:l ヽ: : : / ＼: : : :/ / }: : :
/:ｲ: : : :!: : : : ├‐‐ﾍ:! V: !: : : : : : : j-‐ ｀ヾ､ ! : / " " ´ }: : :
//１: : : :!: : : :!: ! ヽ ＼ヽ: : : : : j ＿_ィ＝〒＝=ｫ/′ ) /: : : :
ﾉ′|: : : : !: : : : :ﾊ ＿＿___ ゝ: : : : :j´ ＼ﾉ:::::り " ﾉ /: : : :
; : :ハ: : : : : ::"<て):::ﾊ` |: : :/: ;′ `￣´ ´ /): : : : :
V:/ }: : : : : : :ヽ' `ｰ=′ ; :/ j:/ ┌ ´/: : : :/
V }: : : :ﾊ: ハ:'､ ﾉ'′ﾉ / ﾉハ:/
|: : / ﾚ′ハ , / ／ 「…………」
|: / ′ ､ 丶 / ／
ﾉ'´ ､ / ／
ゝ ／ ／
＼ ─── ／ ／
｀ ､ ／ヽ l´
｀ヽ､ , ´ ヽ |
／ ￣ / ヽ!
／￣￣＼
_ノ ヽ、 ＼
（○）（○ ） |
. （__人__） u .| 「あ……済まない」
. ヽ｀⌒ ´ |
｛ /
lヽ、 ,ｨ'.) ./
j .}ﾝ／／ ヽ
ﾉ '"´ ￣〉 |
. { 勹.. ｜
ヽ ､＿_,,ﾉ . |
「いいんです……」
タッタッタッタッタッタッ
- 198 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:18:01 ID:BfjlWNcM
- ／￣￣＼
／ ＼
|::::: ｜
. |::: ｜ 「……兄貴よ」
|:::: |
.|:::: __}
/:::: ＼
|::: ＿）
- 199 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:19:00 ID:BfjlWNcM
-
r...､ __,,,,,,,__
>:::`ｰ○ ,r::::::::::::::::::::::`.丶､ ,..r::7
~`ｰ○'"__,,∠::i::::::::::-:-:ｰ:::::ヽ○{､:::::ゝ
/:::::i::'"|:::::::|:::::::::::|:::::::::|;;;;;:::..○`ｰ`
!:::::::i:／ ￣ ￣￣`丶､:i::::|:::::::i
|:::::::/ ヽ|::::::::|
|::::/ ` ｰ- -ー"ヽ:::|::j
rヽ| ┬ｰ┬ ┬─┬ !:::y､
| .| | | ｜ | .ﾚ' } 以上、投下終了。第２話でした。
ヽ | `ー´ `ー´ |､_/ 色々と示唆的な話が出てきましたね。
ハ ハ
` ､::丶 , 'ヽ, ／::r `
,..::'"ｰ-i`. ､__ ￣__, - '/::|":::`..-､
|::';::::::::::|:::::::',: `"/ ./::::::|:::::::/::::|
|::::';::::::::|＿_;;i /、〉､ /:::＿_|::::::i:::::::|
|:::::::i::::::＼:::::::i / | /:::::::／:::::::|:::::::::|
- 200 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:22:27 ID:BfjlWNcM
- , -‐… ‐- ､
／ ＼
rrｎｲ〉― v――ｫ ' ,
/〜ﾉrｧ＿ﾉil＿___iﾄ､ i
| ,ｲ┬ｫ ┬ｫ `ﾄ､ヽ_ノ
〈＿k' i し' し' i f Yi 原作と比べると、やる夫が動き回ること、
/.:.:.:.:.| ゝ <> ﾚ'ｲﾉ あと、各イベントの有機的な繋がりに気を使ってます。
/.:.:.:.:.:.:〉 ＞ _ イ-‐'-=＝ｰ ､ それが後でどうなるのかについては……その時に、と。
{.:.:.:.:.:.:ｲ｀ー '⌒ レ-､￣｀ー＜_ー- ＼＿＿
＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:rｲ.:.:.:.:.ﾍ ＼.:.:.／ゝ、 /
` ＜、.: ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:Yiヽ、 `ー―‐'
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:., ｲ.:.:.:.ﾊ｀´
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:.:i
- 201 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/05(火) 23:27:45 ID:BfjlWNcM
- _,,,......-ｰ─-....､
／::::::::i::::::::::::i::::::::::::丶
/:::::::i::::::|, -ーｰ'- ゝ,::::ヽ
i::::::::::レ'-- -- ヽ}
|::::|::/ ＿＿ ＿＿. }
}::::!/ | | | | {
`ヽ|` `ｰ' `ｰ | 関係ないですが、今朝、一発ネタのスレにアホなの投下しました。
`--, ﾉ お暇なら、と宣伝。
r---＼ △ _,イヽ
ヽ ` ー-- ´ __ ＼
- 202 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 00:17:49 ID:Z5OUOGdc
- あ、そうだ。３話は１０／６の午後１０時からです。
- 203 ：名無しのやる夫だお：2010/10/06(水) 00:33:09 ID:5hyYQmM.
- これは乙じゃなくてポニテうんたらかんたら。
これ、タイトルは知ってるんだけどやったこと無いんだよな。
ｗｋｔｋ。
- 204 ：名無しのやる夫だお：2010/10/06(水) 01:17:08 ID:yS49jowc
- 乙
投下早いなー
- 205 ：名無しのやる夫だお：2010/10/06(水) 03:18:40 ID:nfpmCMbQ
- おつ。
良い雰囲気だ。
- 206 ：名無しのやる夫だお：2010/10/06(水) 06:24:14 ID:6o01UW42
- おお、伝説の眼鏡ゲーじゃないか
- 207 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 21:33:54 ID:Z5OUOGdc
- / i / i || || ヽ
/ | ,r-' ￣￣￣ `^- 、 ｜| i
| ﾚ'" 丶| | |
| | /~`ｰｰ--〃 ii＿＿,,,,>､| | | | | i
| | ! _,,,,,_ _,,,,__ V / j }
!ヽ |. / イ心ヽ イ右心ヽ ..:V // !
| ﾄVリ {､;fj ﾘ } :::::| // | i そろそろ投下時間ですね。
｜ `=´ `==" ::::::|/ /| i 夕飯さっさと作らないと……。
｜ i ..::::: V / i あ、今、次回作作ってます。
i ..::::/-／i |
〉、 fﾆ= ..::::::::/ / // |
'-- ＼ ..::::: ／/_.// '--ｰ
＞ ,＿,,, -'"::::::ﾊ
／i:::::＼::::::::::::::::::::/::::ﾄ..、
- 208 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 21:58:00 ID:Z5OUOGdc
- ~`ｰ○'"__,,∠::i::::::::::-:-:ｰ:::::ヽ○{､:::::ゝ
/:::::i::'"|:::::::|:::::::::::|:::::::::|;;;;;:::..○`ｰ`
!:::::::i:／ ￣ ￣￣`丶､:i::::|:::::::i
|:::::::/ ヽ|::::::::|
|::::/ ` ｰ- -ー"ヽ:::|::j
rヽ| ┬ｰ┬ ┬─┬ !:::y､
| .| | | ｜ | .ﾚ' } 時間なので、開始いたします。
ヽ | `ー´ `ー´ |､_/ 今日はレス数が少ないので、ゆっくりと。
ハ ハ こういうのって、どの程度の速度がいいのでしょう。
` ､::丶 , 'ヽ, ／::r `
,..::'"ｰ-i`. ､__ ￣__, - '/::|":::`..-､
|::';::::::::::|:::::::',: `"/ ./::::::|:::::::/::::|
- 209 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:00:00 ID:Z5OUOGdc
- やる夫が最期の七日間を生きるようです 第３話
月曜日 火曜日 ○水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
＿＿＿_ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿
／ ＼ ／ ＼ ／ ＼ ／ ＼ ／ ＼／⌒ ⌒＼／⌒ ⌒＼
／ _ノ ヽ､_ ＼ _ノ ヽ､_ ＼ _ノ ヽ､_ ＼ _ノ ヽ､_ ＼― ― ＼●） （●）＼○） （○）＼
／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼）) (（●）)ﾟo ヽ ⌒ﾟo ＼ ⌒ﾟo ＼） （●） ＼_人__）⌒:::: ＼_人__）⌒::: ＼
| （__人__）' |_人__）' |__人__） |__人__） |__人___） |r┬-| |r┬-| |
＼ ｀⌒´ ／ ｀⌒´ ／ ｀ ⌒´ ／ ｀ ⌒´ ／｀ー ' ＿＿／ `ー'´ ／`ーlj′ ／
・原作は「終末の過ごし方 -The world is drawing to an W/end-」（アボガドパワーズ, 1999年）です
・エロシーンは、直接的な表現はありませんよ、残念
・序盤は原作忠実に近いですが、後半はかなりオリジナルな展開もあります
・ですので、原作の雰囲気と終わりに思い入れがある人は水曜日までにしていただければと
・雰囲気を尊重して、ギャグは一応控えめです。多分
・が、時々おかしなものが流れ出るかもしれません
・三点リードがやたら多いです
・やる夫はややヒネています
- 210 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:02:00 ID:Z5OUOGdc
- 結局、あと一週間で何が出来る？
何もできない。
逃げようったって逃げる場所が無いのだ。
―――水曜日 ＷＥＤＮＥＳＤＡＹ
・
・
・
○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
雑音。
虚数空間に放り込まれたようなノイズが、スピーカーから虚しく
鳴り続ける。
.
- 211 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:04:00 ID:Z5OUOGdc
- ○私立緑山校・３年Ａ組
､yjｿ从ｲｲｲｲﾂﾂ:::::::::::::ﾒ
ﾄV /ｲ从从ｲｲｲｲﾂ:::::::::::::ﾐ
ミﾐﾍﾍ//从从ｲｲｲｲ辷=:::::::ﾐ
Zﾐﾐﾐミ /ｲｲｲｲ--ｰz三ﾆ=::::::ｿ
彡,ｲ｀¨''´ ｀Y彡r-､::{
/ jミ､__ f==-＜_／Yｲ｢ ）j 「――以上の通り、神や霊魂、オカルト扱いされる現象も、
`Y =ｷ⌒{ ＝=y' r / } 実際には検証不能であるからただ科学として扱われていないわけです。
人__/ ゝ__ス､ ,;;Yヾ } ですので、科学者達は神を否定したのではなく、
ﾄー‐｀ ＼/ ヾ} 神を検証できない人間の理性の限界を示したのですね。『主を試してはならない』つまり――」
ヽt-ｰ- ､ ﾐ/ |
ヽ'''' ,;ｼ |ミヽ
/ヽ rｰ{¨Y'ﾇｼ''' ＞ｲ }､
/ ._ﾑ-ｰ-､----''¨´＼ |┐ ┌‐:::¨／ ＞ ､__
. / ／ ｨ-＜. || ＼ﾍ::|----|:::::／ 彡'l´ ｀
ﾚ' ／ ,､____）. || l^l|ｰ-‐‐ﾚ.l^ﾚ'¨´ ||
/ ／ ､ ＼. || <ﾆﾆ>｡｡｡｡<ﾆﾆ> ||
物理の授業は、いつの間にか脱線していた。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ 「（『終末』でとっくに意味を失ったこの授業こそが、
| （__人__） | まるで性質の悪い幽霊みたいだお）」
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
- 212 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:06:01 ID:Z5OUOGdc
- _ -‐ ' ´￣｀ ‐- 、
／ ＼
. ／ / ､ ヽ
/ , '， ヽ ’
/ ! ’, ’, ',
. i !.| ! ’, ' i
. ! / !∧い |ヽ ', | !
. | ! .|＿!.ぃ !.-V '. | | |
! | ｌ_ 斗|＼ |―∨|､ | | |
’, ', |_,,.ﾆ!| ヽ .| ﾁ_‐ﾐ ∨ ! !}i !|
. ﾄ |、.|ﾚ'うﾐ、 ﾘ"う込'} | ′ ! ! '|
. |ﾊ |ヽ! `弋ｿ ヽ-' !/ ﾚ| '.,
. | .ﾊ!.ハ :::::: ' ::::::::: ! | ハ ヽ
. | !_」 ハ 。 ノ ! ’ヽ.＼ ＼
. ,斗|､| } ＞ 、 , ＜/ ,' ./ ＼.丶 ヽ
/ ヽ ｀ ｊ| ､ ｀´ , ィ′ /./ ∨ ヽ '
＿＿＿＿
／ ＼
─ ─ ＼
●） （● ） ＼
| （_人__） | 「（相変わらずマジメだお）」
＼｀ ⌒´ ／
/ ー‐ ヽ
/ ｀
………………キーンコーンカーンコーン………………
- 213 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:08:00 ID:Z5OUOGdc
-
-'""'- ､::
~""''' ‐- ．..,,__, -'" "'- ､::::__,,.. ．-‐ '''""~~""''' ‐- ．..,,___,.．-'''""'''- ．._
, -'" "'- ､__,,,,,_ .. :;:;:;:;.:.:.:.:.:..__,,.. ．-‐ '' ´. i''''''i==ii ~|
.. i''''''i==ii ~| i''''"""~iiii :;:;:;:;.:.:.:.:.: i{}:::i//ii ;;|
. ,,,,___ i{}:::i//ii ;;|__,,,, i-''iiii,, ..iii|--; .:.:;:;:;:;:;:.:.: :___,,ii i|iiiii=. i 「,ii//ii ;;|
___,,ii i|iiiii=. i 「,ii//ii ;;| |||||.i//iiii;;;;;;;;;;.!i|:::::|:::....:::::...:::::. .:.::. .. ::|::::|| |iiiiiii| _,,ii | ii//ii ;;|
,,, . : . |::::|| |iiiiiii| _,,ii | ii//ii ;;| |||||.i//iiii;;;;;;;;;;;!i|:::::| :..:;:;:;:;__,,,,,,, .: :i'Ii ii! |iiiiiii| || |; ii//ii ;;|
||ii==「!!!!!!!!!!!!_ . :: i'Ii ii! |iiiiiii| || |; ii//ii ;;| |||||.|//iiii;;;;;;;;;;;!i|:::::|/ヽ__i-|; ; ;||ii==「!!!!!!!|~~~~~~~~~~~i~;;;;;;;;;;;
||__|￣|||||||||||||iii | ii iii |iiii|~~~~~~~~~~~i~~~~~~''''i-;==;;=iii|「「司 ii三.|; ; ;||__|￣|||||||i[[[[[[[[[[[[[[ i;;;;;;;;;;;;;;
||||||||||||||||||||||||| TTT」iiiiiii |iiii|.[[[[[[[[[[[[[[ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |iiii| |「「|￣| ii三|.|; ; ;|||||||||||||||||i[[[[[[[[[[[[[[ i;;;;;;;;;;;;;
ii|||||||||||||||||||||||| iiiiiii| iiiiii;;---;|.[[[[[[[[[[[[[[ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;|__iiiiii| 「「＝i i~i三 ,|; ; ;ii||||||||||||||||[[[[[[[[[[[[[[ i;;;;;;;;;;;;;
iiiii--「ii!!!!!!!!!!____;;;＝;; ;;;;;;;;;;;;|.[[[[[[[[[[[[[[ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|三三三三三三三三 iiiii--「ii ,|[[[[[[[[[[[[[[ i;;;;;;;;;;;;
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＿＿ ＿＿
´ ｀´ ｀丶、
／ ／＾ ⌒＼ ＼
／ ／ :/ ヽ ＼ ＼
// / ／ | 丶 ＼
/ / ／ | i | ヽ
厶-- ､│ │ | i '
| / ￣￣｀ | { :∧ | : | | |
| :/ｘ≠=ﾐ. | 八 厶,! | | |
Ⅵ ん/ﾊ j/ ∨⌒| | : j / :!
ﾘ 弋 .:ｿ x=ﾐj∧ : / ,′「こうして窓から遠くから見ると
,′ ん/ﾟ} }! . :// 全然……平和そうに見えるのにね」
! ゝ.:ﾝ |: / ,′ /
:│ ／ |/ / /
: |.＼ ー ,ｲ ' / /
: |＼_＼＿__.. -＜リ /i :∧
: | }v一'"´／ └｛ :/: | }
: |／爪 / ヽ { | :∨
: :∨{}ハ. / ＼ ハ :ﾚ{ 〈 {
ヽ {/|:::: ∨ ／⌒〉 | 〉 ＼ i
- 214 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:10:00 ID:Z5OUOGdc
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「…………」
＼ ｀ ⌒´ ,／
ノ ー‐ ＼
´: : /: : : ヽ: : ｀ヽ: : : ｀ヽ、
／: : : : : : : : : : : : : : : ､: : : : :ヽ :.
/: : : : /: : : : :/小i:.:: : : : : : : : : :.:i: :..
. ′: : : : : : : : ;': :': {:i:i: : : : ､ヽ:.:: : :|: : i
: : : : :ｉ: : |: : : :/ ﾄN: : : : :}ﾆ>､: ::|: : |
i: : : : ::|: : |: : :厶フ ＼: :/ V |: : |
|: : : : ::!: ｉ:|i: : | ∨ ;ｘ=ﾐ Ⅵ: : !
|/: : : ::l:i:ｌ:|l: : l xf'刀 ﾄﾟﾘ }i !: ::| 「このまま……週が明ければいいのにね。
{/ l : : 川八,.ｲﾊﾏＪｊ ` ’ 从i: ;ｲ 本当の夏が来て、それから……あっ」
j ,小: :{:八 : : |i ｀´ ' }: :{: ::|
ﾉﾉ {: :}: ｉ: : Ⅵ:.|{ __, , ': ::ﾊ:::|
// !: ': :!: : : ﾊ从､ ／} : / }ﾉ
〈〈 |/: :八: : :ハハ ｀7ｰ'´／|: :{ /
Vﾊ l: :/: : }: : : ハハ`ー＜}ﾄ､ !: :V
. Vﾊ.|: : : : :ヽ: : : : ヽ::ヽ. 仆№{: : {
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ― ヽ
／ （ ●） （ ●）'
| （__人__） | 「どうしたお？」
＼ ｀ ⌒´ ,／
／ ー‐ ヽ
- 215 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:12:00 ID:Z5OUOGdc
- 「グラウンド、走ってる人」
〃´ ⌒ヽ
ﾉﾉ 八ﾉﾘｷ=
＾)(i ﾟロﾉ
/]つ)つ
. _《__j}〉
彡（／`J
「２年生の伊波って子だお。
もう練習しても意味ないのに、ヘンな奴だお」
′ / ｜ l ヽ ヽ
/ l / | l | | ｌ lハ
l ′ / |、 l l 、 ! | |
ｉ ｌ l ィ≠ﾐ. l ヽ |ハ＼ ｜/
| | | /, 二∨ }ﾉ ⊥_ ヽ |/ｌ l
| | l 〃iｘｲ} {_ﾉハ jﾉ ｌ |
| | l { ﾋZﾘ ﾋZﾘ } ! |
| | l l ｀¨´ , ｀¨´ i ｌ | 「そうかな？ 何もしていないわたしより、
| | 八 "" "" /| | | 全然偉いわ」
′ {＼ ｀ ´ ／l | | |
/ 八 ∨ ト __ ィ'´ | | |
. / / ヽ ∨＼ ハ、 ｜ ｌ |
/ / ＿ ） ∨ >ｧｔく | ヽ/ 〃 |
ノ '" （ ∨ /仆ヾ l / /(ー‐ト、
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ― ー ＼
| （●） （●） | 「マジメに勉強している紬だって偉いお」
. ＼ （__人__） ／
. ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ ヽ
- 216 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:14:01 ID:Z5OUOGdc
- ＿, -‐ ⌒ ‐- _
／／ . イ | ｀ ､
/ ／ |｜ l ､ ＼
/, -､ | | | ! ヽ
' ー―' |∧ |! } | ',
.., ==､ヽ |! ヽ F, | j }
/7r':｡} | ヽ ﾄ､! y !
..弋zｿ 彡ﾍ!｜ / ,
ん,刈| ,' | / / 「今みたいな状況で、マジメとは言わないと思うわ。
' ゞこｿ ﾚ | / / そういうのは――」
丶 _ ｲ !' ′
､ ,__彡 /| /
..ヽ､＿ , ｧ '// | / / {
> ∨ ＿ﾉ}､ }| | ﾉ ﾉ l､
二, {_￣ /:.:.}||_/／ / | ヽ
r-> ) ,.:':.:.:.／ ,.:'｀ヽ | ＼
..´ )}／:.:.／ ,.':.:.:.:.:.:} | ヽ
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （●） （●） ＼ 「クソマジメ、
l ⌒（__人__）⌒ ｌ って言うんだお」
＼ ｀⌒´ ／
／ ＼
一'´￣￣￣ ‐ _
／ ／ 丶 丶
／ / ＼ 丶
/ . : | : ヽ : . ｀,
/ / .:::／| |. |＼ :. . ヽ ヽ ',
! . :/ ＿l |ｌ | ＼:. . ｌ ｌ .
i l | i∠-一､!ヽ ｌ ´―ヽ. | | }
| | !鄯 -､ ＼ ｌ, | } |
鄯! ゝl ≠气 ヽ斤ミｘ l ハ :! {
'.鄯 . ::|〃 んﾊ んﾊ iﾙ' .､ !: ﾞ. 「えっ……」
} l :{、 弋ツ 弋ツ | ト} | ﾞ、
| :ｌ:. ぃ ､､､ ' ､､､ | ﾚ'鄯 ﾞ.、
｜ :l:l: ト} | l:. ',＼
l :!::l ｌ人 ｃ / .: |: . ﾞ, ＼
鄯:l_ｈ. :_.:{:＞ _ ィ/ / |: : ﾞ, 丶
,:^| l｜| Y.: .: .: ＞＜ . ′／ j: : : ﾞ, ﾞ､ ＼
- 217 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:16:01 ID:Z5OUOGdc
- / / ヽ
/ / | ヽ
l i / ／! ! !
| | ,∠-┤ | ﾄ､ |
| | | /￣￣| | |┤ ｜ |
| l l / | ﾄ､ ｌ｀∨ | |
| _! | ﾚ' ___ ｀∨ ＼/ V l
| {｜ l {ｨ=＝ﾐ、 _ } / ｜
| ヽ! ヽ| ,,,,, ｨ=ミ、/ / l
| ／l i ∧ , ,,,, /ﾚ′ ｜ 「ふふっ」
l／ 八 ! ﾊ 、 _, / .ｲ l
／ ∧ ハ ¨´ ｲ | | ｜
／ / ﾊ ∧丶. ＿_ ＜ ! |l | ｌ /
/ _ ∠ -=∧ ﾊ ハ__l⊥|ｌ. l/ /
/ ／:::::::::::::::::ヽﾊ ｜ {/｀ヽヽ::::} /
/::::::::::::::::::::::::::::::', |＼__ノ //:::::l ｲヽ
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （⌒） （⌒） ＼
l ⌒（__人__）⌒ ｌ
＼ ｀⌒´ ／
／ ＼
- 218 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:18:00 ID:Z5OUOGdc
- ,:::::/::::,:::::,::::i:::::::::ヽ:::::::::::::::ヽ::ヽ::::::::::::::::;
;:::::/::::;:::::::;::::/:i:::::::ヽ｀::::::::::::::::｀::i::::l:::::､:::i
i::::,::::i:::::/::::/::.il::ヽ:::::::,､::::ヽ:::::ヽ::l:::|:::::|::::|
,:::i::::l:::::::i::/ ＿ヽ::::::::i＿､::,:::::::i::::l::::::|:::l
;:l::::|:::::::| ´ー‐-' 丶::::lヽー-､:::::l |:::::::::i
i::| :i::::::l _ ､ ﾍ::i , _ ,:ヽ:::ﾉ､ヽ
／ l::::|ヽ:::| 〃ぅ,ﾐ､ ｲぅﾐヽ i::/::/l i:::＼ 「やる夫くんは、もう……走らないの？
, ／::i::l :ヽi ゝﾋ::;;ｿ ﾋ:;;ｿﾉ i::::i:::';;;;ヽ:::ヽ 足はもう大丈夫なんでしょ」
i:, , ´ ｀i|:::::｀ , /::/::|ー‐｀ヽl
ｲ l:::::::∧ "" " "" " i::/::::l ｀
i i::::::::::::i ､ ｒ_っ ィl:::::::::| ., i
l ヽ l|i::::::::::lﾍ ＞ ＜ /:::::i:| .l､
/:i i| ,::::::::::i ヽ ヽ｀ ´／ //::::::/| i:ヽ
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （―） （―）
／ （__人__） ＼ 「流石にもう、ついていけないお」
| ｀ ⌒´ |
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
| | l l ｀¨´ , ｀¨´ i ｌ |
| | 八 "" "" /| | |
′ {＼ ｀ ´ ／l | | | 「そんなこと、ないよ」
/ 八 ∨ ト __ ィ'´ | | |
. / / ヽ ∨＼ ハ、 ｜ ｌ |
/ / ＿ ） ∨ >ｧｔく | ヽ/ 〃 |
ノ '" （ ∨ /仆ヾ l / /(ー‐ト、
i ＼{ ∨ | | }｝/ / ） ｜
- 219 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:20:00 ID:Z5OUOGdc
- ○同・保健室廊下
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
============================
|ﾟ￣￣￣ﾟ| ｜ ＿＿＿＿＿_＿＿＿＿＿_＿＿＿
┌──┐ ￣￣￣~' ┌──┐ | |┌───┐|┌───┐|保健室 |
│====│ □ □ │三三│ | |│／.／ . │|│／.／ . │|￣￣￣
│三三│ □ □ │三□│ | |│／ ／│|│／ ／│| ＿＿
│[][]::::│ □ □ └──┘ | |└───┘|└───┘| |!┏ﾟ|
└──┘ l三三! | |:[l ┌─┐ | l]:| ||⌒||
============================: | └─┘ | | ||消||
| | | ||〓||
| | | ￣￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
（拡大）
┌──────────────┐
│ .│
│ 特設！ 葛城医務医院！！ .│
│ .│
│ .│
│ 本日休診です .│
│ .│
│ │
└──────────────┘
- 220 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:22:00 ID:Z5OUOGdc
- ○同・保健室
,.'"ｲ,ｨｿハ,-vﾍ/ﾊリ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
/::::::::::::::´::::::::::: ﾘ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ: ﾆ=-
|:::::::::::::::::::::::::,.-､::::::::::::::::::::::::,. ':::::::::::::::::::::::::::::､ヽ.
l:::::::::::::::::::,ｒ' ⌒!l::::::::;.ｲ::;ｨ:::_:::::,.イ::::::::::::::::::::::::lヽ!
!:::::::::::::::::| (´ｿｊ/ﾘ" l/ ﾒｲ-='､/ｿ,ｨ::::::/!:::::::::::!
ヽ:::::::::::::;ゝ ソ ｿ __ﾞヽ.,ﾒﾉﾙ ﾘ::::ﾊ::|
!::::::／ `┐ ! ｊﾞゞ､_ /ノﾘ !l
W´ ! ｀ ,ｒ'´
/ l
/ _ ﾞ 、 「……ハァ。もう昼過ぎなのに」
ｒ‐‐=/ ヽ、 ‐､ ,. ‐'"
ﾉ ｀ヽ、 /ヽ ,.-´
ﾍ､__ ＼ / ＼__,. '´
. ｊ｀ﾞ┴-ﾞヽ、 ＼/、
／_,.-‐‐-､ ! ｀ﾊ ヽ
- 221 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:24:00 ID:Z5OUOGdc
- / , , 〃 ヽ.
l ,-‐､ _,. ／ｲ ／/ ,ｨ " i l
i l fﾞｦ }/｀ "ﾚ' ｰi/､/'´/ .イ ／! ﾘi |
! l { ｊ ' ｰ-,､. ､`ﾒ､'´ ﾉ' / ,ｨ l
| ゝ_ﾉ ヽ_ﾟﾉヽ /／/ /il
ｿ ｒ" i ／ヽ、/ / |!
ゝﾍv' /l｀ｯ､,ｲ /l/
/´ヽ／ , _ ! ｀／ |/
＼ ､ - ､ ´／ 「携帯は死んでるし、そもそもセンセーの番号も知らないし」
＼/ ＼ ｀ ,. "
ヽ. ヽ ／＼ _,. -‐"´
} ヽ __ ヽ ／ﾞヽ.
| / ｀ 〉/ ｀l ＼
レ‐'´ ／ ! ! ヽ＼
/ i <ｰ､ ,.-‐|/ ,へ ＼
./ | ＼ｰ--‐/ ／ / ＼
/:::::::::/ >＼ | ＼
- 222 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:26:01 ID:Z5OUOGdc
- ………………バァンッ！！！………………
_,，--―-ｭ､_,，､,_
,r―-‐'¨¨´｀ヽヾ´＞-‐ヾヽ、
.／ ｀ヽ
／ ∧ ,rﾍ ハ、
/ ／,ｲ, ,ｲ ,ｲ /``V''''''ﾊ ハ ヽ
.|/! l ! l | | ! / ﾉ l ! い
|. | l l 乂 ゝゝ ／ ノ ﾉ .l .ﾊ
ﾉヽ 、ヽ{rや♪、 ,ｨ'⌒メﾉｲ} / ,'リ
ヽ f＼{ゝ'ヽ,ﾋ!y ′__、 ｲメイ イ l
. | {ヾｲ.| ´￣ヽ、 ハｭ .! |
/ い__,| rｿ /´ } | i | 「おっはよー！！
./ i ﾍ. ｒー-┐ ./ｲ ／ .i } ゴメンゴメン。診察始めようか！」
. { i ,ハ, i⌒ヽ′ ／｀¨ 八
. .', i ＼ -イ ／ ゝ
rｆ ノ :i ハ ./く´...| ＼__, .イ｀>, ｀
ゝ｀￣´ _ノ / ／:::::::｀＞ _ _, !.´:::::::..,
｀Z´__,ｲ. 《 .::::::::::::::::::::/Y^,:::::::::::::::::::ゝ>
rﾆﾆニ二￣￣｀ヽ::::::::::::::/ ∧. ',::::::::::::::／
/:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::::ヽ、
_ﾗ::/ｿｲ〃:::::::::ｨ:/|:l ﾞl::|ヽ:::::;､ﾚVｗﾘl
. ７:::::::::::::::､:ﾊ|/ ﾘ l! ｌ! _ｌﾊLｌ,i::;::::::::}
|ﾊ:::::::i酛_l!‐_二｀ヽ. ｀ ｒ≠､､｀ｌｲ:::::!
酛:ヽ / l!寸｀ 弋ﾘ冫 1:::ﾄ
ヾ;ﾍ ｀ ´ /ヾ'
{ fヽ. ｀´ /ｿﾉ 「午前の患者さん、みんな帰しちゃいましたよ」
｀ヽゝ. ｰ ─‐ _'／
ム、 ／
|｀ヽ､_ __,／ |
| |
. .'｀ｰ┤ |｀７ヽ
_/ i /! ト ｌ ,ﾄ､-､_
_,. -‐'"´/,.ヘ ＼ ‐‐､ ,.‐‐ / i＾| ヽ ｀‐- ._
- 223 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:28:01 ID:Z5OUOGdc
- ,'J″ l,,,_ミ',.lﾞ彡,'l ヽ
ﾞ.lﾞ , ､ ! ｀' ヾ゛ l ﾞ､
l ./ '､ /＼l /__ｲ ,iﾞ /l i │ ｯ│
ｱ.{ ､ ､ ＼ハ丿ﾗﾆ┴' ﾚ''!'' Tフ/ ノ,_/l ﾞヽ
ｌ|ヽ ﾞヽ ＞ ゛_r‐アi ＼ ｀rフ-, ﾒ''彡if, ' |
ﾞ､ ｀''ｯ..ヽ ヽ,y ゛ '､ソ 〆 } l
│ iｒ~ | ／ l
│ ｀r'', ‐ し ti'''":::: ', 「アラ……」
/ ::::::~ ＼ _____ /::::::::.. ﾞl
/ :::::::::::..＼ ゝ､__/ ,./ ;;;;:::::: }
| :::::_／ﾞン‐'" ﾞ',､、 ／| ｀'-ﾐヘ､::::::. ',
', _..‐,ﾞ／″ ｒ'〈 ` ,＿ _／ _ｿ `' ,＼ ｌ
,ﾉ彡'" l ｀ﾞ`'''ｰ―ｰ''″│ '､ヽ !
, -‐…‐- 、
／ィﾊﾊﾊ...ィﾊﾊ＼
／::::::::::::::::ｊ､::::::::::::::::::ヽ
７:::::::::::::,ｲ/ }ハﾘﾊ:}::::::}
. /イ::::::ﾊ{_ｊ..、 ‐,_‐-`Y:ト
ﾚﾊ｛'´,.=‐ヽ ⌒` ﾘl｝
い、 丶 /ノ 「どうせ彼氏さんと仲良くやってたんでしょ」
. `'へ、 ﾏ ヲ 〃
个 .._,／{、
／! ﾚヽ、
_,.. ‐'/ ！ 、_, | ｛｀ー-､
／ｌ _/Ｖ＾V=-‐一|入 ヽ、._ ｀ヽ、
/ ｌ '´厶ヘ ｣::::::ｒ一' / `'一 ｀ ハ
. / ｜｜ く ',:::{ / / ｌ/ ﾊ
. ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
/ : : : : : : : : : : : : : : : ; ﾍ : :!: i: :ｉ
. ,′/l/ : : : : : : : : : :{~´ }: :l: :!:｜
. l: : : : : : : : : : : : : : :ｌ＼ /ノｊノ: ﾉ
. l : : : : : : : : : l＼l＼ｌ ィ/{ ／
',: :ｘへ:,ﾍ{＼{ イ´ ヽ } 「なぁに言ってんの。旧交を温めるため、
}/::::/^::＼ _′/ ちょっち飲んだだけだって」
. / ＼{:::::::::__＼ (´/ /＝=ｧｧ
/: : : : >'´ : : : : ｀'く ￣| _/:::::〃/
,′/ア´ : : : : : : : : : ＼「＼::::〃/
. {: :〃: : : : : : : : : : : : : : :＼ ∨ /
- 224 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:30:00 ID:Z5OUOGdc
- , ´￣￣ ｀ヽ、
／ｲハ/ ﾚ∨＼ト丶
,.イ.::::::l::::/.:/::ﾊヽ.::::::::::.ヽ
/.:::::/|:/__ ′ -‐-∨:::.ﾄ
ｲ.::::| '´__｀ヽ ,ニ、 |:::l
ヽN ' ⌒ , '⌒)
（ﾄヽ ;==┐ ﾉ‐' 「飲みすきたんでしょ。
｀' ヘ、 ｀ｰ ' ｲ 強烈にニオいますよ」
|ヽ､ _／ |‐､
／| ／⌒l、
┌─ / /_ ＿|┐ 〈 ｀ ‐- ､
／ ｌ 厂Ｖ＿｀ ´＿|人＿l‐- ､／ヽ
/ ｌ´￣／丿 |:::::::厂/ / / l
l ＼|::::::| / / / |
,｢kｭｲ｝rｉ ﾑ-=ｰ＜⌒>‐-､
ﾉ ヾｙY:;ﾉｦ '⌒ ,｀ヾｙ´-‐-､ヽ
〈 :::;ﾉ'＾''＾Ｙｆ,ｲ｣ｊ^ヾ1i `; } jゞ
｢｀ﾞﾋﾆ∟、 ｀>ﾄｪ､ ,仏ｲﾉノﾉ:|
ﾚ ｢l!:::::::::レ‐( 八 / └ゞ/ｊ:.l::.!
ﾉ .:.! ! ｀':::l‐-ｒ｀オヽ.‐- _. :仁:ｉ:.ﾄ;ヽ、 「ヤッバ、そんなニオう？」
/ ..::.:l ;[二ヾ/::::i´￣, --､｣:.!:.!:.ﾞく
/ ..:l .::.::|::::y'／´乙ゞ￣ヽ ﾞ! Y⌒ｿ
{ ..::.::.::! ' .:'´￣｀ヽ ￣ 川_丿
`ｰ‐--! ｀'ｰ ,ノｲﾉ
｀ーャ- ､..＿ ,:'′ /
ヾ:-い、￣;'=ｰｒ'
|;;;;;;｀ヾ､__';＿{、
- 225 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:32:00 ID:Z5OUOGdc
- /:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::::ヽ、
_ﾗ::/ｿｲ〃:::::::::ｨ:/|:l ﾞl::|ヽ:::::;､ﾚVｗﾘl
. ７:::::::::::::::､:ﾊ|/ ﾘ l! ｌ! _ｌﾊLｌ,i::;::::::::}
|ﾊ:::::::i酛_l!‐_二｀ヽ. ｀ ｒ≠､､｀ｌｲ:::::!
酛:ヽ / l!寸｀ 弋ﾘ冫 1:::ﾄ
ヾ;ﾍ ｀ ´ /ヾ'
{ fヽ. ｀´ /ｿﾉ 「いいですよ。それより診察始めましょう。
｀ヽゝ. ｰ ─‐ _'／ 休診の張り紙変えてきます」
ム、 ／
|｀ヽ､_ __,／ |
| |
. .'｀ｰ┤ |｀７ヽ
_/ i /! ト ｌ ,ﾄ､-､_
_,. -‐'"´/,.ヘ ＼ ‐‐､ ,.‐‐ / i＾| ヽ ｀‐- ._
………………コン、コンッ………………
, -‐…‐- 、
／ィﾊﾊﾊ...ィﾊﾊ＼
／::::::::::::::::ｊ､::::::::::::::::::ヽ
７:::::::::::::,ｲ/ }ハﾘﾊ:}::::::}
. /イ::::::ﾊ{_ｊ..、 ‐,_‐-`Y:ト
ﾚﾊ｛'´,.=‐ヽ ⌒` ﾘl｝
い、 丶 /ノ 「早速きましたよ。はいはーい」
. `'へ、 ﾏ ヲ 〃
个 .._,／{、
／! ﾚヽ、
_,.. ‐'/ ！ 、_, | ｛｀ー-､
／ｌ _/Ｖ＾V=-‐一|入 ヽ、._ ｀ヽ、
/ ｌ '´厶ヘ ｣::::::ｒ一' / `'一 ｀ ハ
. / ｜｜ く ',:::{ / / ｌ/ ﾊ
- 226 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:34:00 ID:Z5OUOGdc
- ○同・廊下
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ―
／ （ ●） （●）'
| （__人__） | 「（こうして改めて見ると、
＼ ｀ ⌒´ ／ 校舎も結構老朽化してるお）」
. > ｀ ⌒´ <
（ | / ）
`| /'
| ｒ /
ヽ ヽ／
>__ノ;:::......
人のいない建築物は、驚くほどの速さで朽ちてゆく。
出入りが少なくなってわずか２ヶ月。
いずれ人類が滅びた後、風化して消えていくのだろう。
＿＿＿_
／ ＼
／ ― ‐
／ （ ●） ） 「……お疲れ様、だお」
| （__ﾉ､_）
＼ ｀_⌒
／ ＼
何千の人がここを歩き、幾千の人生の分岐点となったのだろう。
『終末』がなければ、そんなことにも気づかなかった。
- 227 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:36:01 ID:Z5OUOGdc
- ………………ダダダダダダダダ………………
＿＿＿_
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-/ ' | 「このパターn
＼ `ー'´ ／
「やる夫センパーーーーイ！！！！」
ﾍ - - ── ＿＿＿＿＿_
-ﾄ──---､.....＿ - ─＝＝ r─‐-､ ／ ＼
| ￣￣｀ ─--へ--､__ ｛ ヽ＜ ＼
i /::::::::::::::::::::｀`ー-､... ト､＿ ＼ ＼
i i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀.┴'‐-‐'｀ヽ、 ﾒ､/ ＼
.i ＿,...-───-､ __ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V ´ ヽノ |
i─'´￣ 7｀`ー─────----- ､...＿ ﾛ{ ﾉﾋ_ |
| ｛::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::‐〈〉─‐ 〈〈, |
| ,..-‐'´￣￣｀ ‐-､.ゝ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i } {- ／
ｊ,. -‐'´ ‐ ‐ ── ｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ ─'ﾛ{＿,,...ﾉノヽ ／
/ ‐‐ ─＝ ,...----────'´ヽ},､ 〈
/ ./! |＼:. | ::::::ヽ.:i
| / | ..: | ヽ ﾊ :. :....:ﾄ､ .::|
| ./ . | .::ﾊ...|__／|/ |:. ::. ::i.::|ニ､:! .:/
| l | ..:::|::=1 r''''|!=､.|:: :::!. :::!..ﾄ } |!:. .:ﾊ:::
ﾚ ＼ .:/|::ﾄ､. |!r ､ |}|:::.../!:: :::l :|.ノ ﾉ!／⌒
＼ | .|/〉::＼ヽ ヽ/!:::/. |::...:/!/了 !
｀ / .::::::::ヽ￣i!.|/. l:::/ / 「はっ、またやってしまいましたわ！」
| .::::::::::く r―､___ |/ __|:::
| ::/!::::::/ ニ=￣L ／ |::::.
|./ | ::::::∨ /´ r-/冫／| ヽ:::
.!. ヽ:::::∧_ ￣／ヽ:::::| |::::.
, '_二二_`ｰ― ､
, --＜r,へ--r― ､丶 ＼
／ / ＼ヽ ヽ
/ .／ ! ヽヽ '.
/ ./ / i ! | i l ヽ ヽ ､}| .!
l〃 ! ! :!.ﾊ l .:.:/ ﾄ､:|､:.l ヽ、 |
l | ! ! :l.:Aトﾐﾄ、:.ｲﾊr,≦､}:.! :. ﾄ}. ヽ
| '.:.:! ﾄ､ :N{ｲ心∨ﾉ 1しﾊｱ} .:i}:.!:.lト-ヽ 「そうだ、私、”疎開”するお友達の
ヽﾄ:l .ヽヽ弋り ゝ-''ノ／ ﾘｲﾘ お見送りにいってましたの」
ヽ{ｲ弋｀ ' 。 ´ノ下､/ﾉ ヽ
ｎﾚ∨｀ ｰ--‐ "´／ノ.ｎ .!
r.v' .ﾚ''ﾌ ! fヽ｀ﾆﾆ´ ' {ヽ|├.､_ {
. f .{ .ﾚ ⊂｀ ﾉ ）
- 228 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:38:01 ID:Z5OUOGdc
- . ,／ ／⌒丶_三三三／ ＼
／ ／ ＼
／ ＼
, ′ | ヽ ＼
/ | . ヽ
' ' /| ヽ. | | ',.
| | /,_j＿∧ L__ﾄ! | . l
| | イニ|. 「 | / |｀'|ヽ , | |
| | | ==ヽ | /_|=∧ | / , ,
| ﾄ'ｲ'::::::::riヽ '. / ｲj/:ヽﾞヾ / / / /
| ∨ﾊ::::::ﾉl V ﾄ ::: | Y / ／ , /
,∧ | ヽ ゞ ─' 、 ゝ.フ |/ ／ /／ ′ 「それで、私、思いましたの。
∨ゝ ＼ ＼:::::::: ::::::/イ／|/ ／ 死ぬなら好きな人とくっついて死にたいって」
＼ | ` ーゝ r─---‐､ ／ /／
＼ ＼|￣ゝ ー──' ,. イ │./ ´
＼| ＼|＼ | ` ､ , イi 7 !/
___,,>| T ´ヽﾉ ∨
／ ヽﾉ ﾄ､＼
＿＿＿_
／,:' /,';;;}: ＼
／_, ｡ｨ' li:.､ヒァ' ＼
／ ⌒';,ﾞi, ri:.:i .::' メ、 ＼
| ,:' /,';;;}:.ヾ:. | 「早い！ 一人で展開早すぎるお！」
＼ ' {;!ﾞ' ／
- 229 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:40:00 ID:Z5OUOGdc
- 『疎開』
戦争から半世紀以上経て言葉復活した、終末以降の風習。
もし、終末が来なかった場合、荒れ果てた都市部より、
地方の方が生き易いだろうとという判断から来る移動。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （―） （●） ＼
| （__人__） | 「どこにいたって、死ぬときは死ぬんだお」
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
| | l l } / } / |
! | ',__ ィ ー−兀￣￣'￣ Τ ¬ ,ｲ j|
ハ _ 士＝＜_ l ｲ７ 7三三 ! ､ / l .ﾊ
| _ X . ィ三≦、 l |/ ７^}::::::::::ﾄ､ ∨ ! .l !
, イ , ﾍ. {:::::＼ ヽ l j ,ｲ::::´::::::::::| V ∨ l l
i .| /∧ ヽ '､::::::::'. ､ l ,l/ |:::::::::::::::::|イ } l〉 ! l
| |l ! {::::::＼!:::::::::', ､ l' {:::::::::__fV::j jイ / i | j
l |l l '、:::::::::::〉ヽ:j ′ 弋ｚ＝;ヲ' / イ l |/ 「でも、ヒトリで死ぬなんて
'、 :||__ﾑ. ＼ゝ二＞'″ ￣ ¬¨´ ,/ ,'_ノ| ハ l′ さびしいくて嫌ですわ」
ﾄ､ 弋 ヽ ≠'"´ ' /イ ﾊ ノ ﾊ|
ヽ. |､ ', ',ゝ ヽ r＝ォ _ノ / l / ＼ ト
､ :! V ､ ＜￣ヽ ｀¨¨´ ィ l ./ |/ ∨
' l / ヽ ヽ ｀ .__ _.. '´ / ∨ !
', 八 ､ ＼､ ｀￣ ¬´ / ,′
- 230 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:42:00 ID:Z5OUOGdc
- ｌ⌒l
l⌒ｌ | |
', ', | |
', ＼ | | , -､
r- ､ ＼ ｰ' ヽ / /
＼ ｀ ｰ- _,ゝ ｀ﾌ /_ ＿_
ー-､ _ ／ 〈 ｀ヽ ヽヽ
r―――' ／ / l |
丶-----く ／ / /
＼ ／ ∠ ＿ ｨ／
ー一' ￣￣ ￣
「あっ」
_ ＿
_ - '' ''＼丶、 ＼-､,,_
,, '' ＿,,..-::''::'':'':＼ ＼ ヽ,＼ヽ
／ .／ ｀ ` - ''_ヽ ` 丶、 ___,,,,,,,,,
,.´ ／ ヽ、ヾ､ ヾ丶 __,,, - '''''
. ,´ / 丶 ヽ ヽ丶- ''' ´
/ ./ ｀、
/ ./ ::i :::ヽ.... ............:::::::
i / :/l: ::::::`:t ､:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
l / .| :/ l:: ::: ::::::::::: l:: l i l￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| i .: :li i l::: ;;:: ::;l::::: / . l l l
i: :l ::: :: :l.l +==キ''ﾊ: :/ﾅ''ナi: ::: ::/ 〃
. ';::::l. ;、 :::::: i.ヽﾅ:':':'6''V .l / ﾌ_ﾊ / .:::::..:::/
. ';::|. /::';::::::iヽ、.,／ッ::::/ ッ::::// .:::::..:::/
. ',:|/ﾊ:::':;::l` -ヽ､ヾー-- .し'' /''::／|:／
ヽj ﾍ::::ﾊ| :ﾊ;;;iヽ`"""" rｰｧ ""ｨ::ﾌ "
V V./ ! ` .､ ,,, ､-::ｽ::::/
,, ---- / ＼、 .|`''丶 l::/ V
／ 丶. 丶 ／ｌﾄ､ l |￣ ﾄ、
/ ヽ ヽ / | |ﾊ l .| l
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼
／ （ ●） （ ●）ヽ
l ⌒（__人__）⌒ | 「（確かに……こうして死ねたら
＼ ｀ ⌒´ ／ 幸せだと思えるのかもしれないお）」
／ ヽ
- 231 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:44:00 ID:Z5OUOGdc
- ○同・屋上
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::（ ）::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::|￣|三|￣￣￣|＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTヽ
￣￣￣￣￣|￣|ヽ￣￣￣￣￣￣￣￣￣|＼iヽ
|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| ＼iヽ::::::::
|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| ＼i::::::::::::::::::::::::
＿＿＿＿＿| | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
＿＿＿＿＿| |.|＿＿＿＿＿＿＿＿＿| |:::::::::::::::::::::::::::::::::_,,-'~''^'-^ﾞ-､::::::::
|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| |＿＿＿＿ ノ:::::::::::::::::::::::::::ﾞ-_::::::::
|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| | ..|＼ i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
＿＿＿＿＿| | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.| |LlLl LlL | i:::::::::::::::::::;;;;;;::::__,,-''~i､
/ | /::| .::::::/ ', |;::::: ', ヽ
! i:::::l .::::::/ ム i |::::: .:: l i
.:! i:／| .::::::/ﾌ/r‐j| ﾄヾ!:::: .::::: ! !
.: .:::::∨/ミヾ .::::::/ ' !‐':|/::iヽ|:::: .::::;::::: |. |
.::: .::::::::::://´f_j ',::／ l､::::::;;j } l:::: .::::::/::::: !::. |
.::::: .::::::::::::i/ .Ｋ;;; 'i ヾ ― ',' |::::.:::::::::ｨ::::::/l /:::: / i 「ただいまですわ」
/:::::::::::,i:::::::〈ヾ i_::_,' l , ￣ !::::::::／|:::::/Y:/:::/:. i | 「ただいまだお」
/!::::::::/::l::::::i::ﾍ ヾ--' , -‐‐y-､ ,!:::／ / / '//:::/::/'| /
､ i .|::::::/:::::ヽ i::::::i ｒ´_,-‐‐ ‐ ｀y／ /:/／,:::::ｲ::/. /
.ヾ ! /!::::::/∨:::::{ ', ' i ,.':／"::/!:/ |/
! |::::::i:::::::::::::ゝ ヽ ノ ｨTヽ/!/ /
!::::/:::::::::::::::::::｀ ‐ __ ゝ-‐ ニ-‐ "/.:.:.:.｀i｀'ｰ- ､__
|:/i::::::::::_,::::::,､::::::::::∧ ￣/￣ヽ /.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:｀7ヽ
| ／ |:／/ﾍ ／ |:／/.:.:.:.:.:i !.:ヽ.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ヽ
. '／: : : : : : : : : : : : :＼: : : : : :.＼
. /:/: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : :.丶
/:/: : : l: : : :.: : : l: : :l: : ; : : ﾊ: : : : :. : ヽ
//: : :l: :|: : : :j!: : :|: :/: :/|: ;ｲ:.!: : : : :.: : :.'
. 〃l: : :ハ:|､: : ハ: /}:/ﾒ:/-|/ |:.:}: : : : ::.:. : :'
': :{: : |-‐トヽ:{ j/7'zﾃ=0ﾃ､/イ: : : : :.:.:. : :ﾄ､
,': : :ヽ:ﾄrr=0k＼ 弋z夕/ /: :,: : : :/: :. :ト＼
.::/: : : :ﾄ杙z:ﾘ } /: :/: : :./:.:.:.: :l
|:l: : :|: :.l 〈 ,.': :/: : :./:.:.:/:. .' 「おかえり、沙都子ちゃん……に、やる夫くんも」
|ﾊ: : |: :.l ／:／: : :.ｲ:.:.:/|:.:/
ヽ:.:l:.:人 ﾏ￣｝ ／イ/: : ／/:.:ノ:.:!/:}
ヽﾄ､:.:.:iﾄ:.､ _彡'´ /,久_:.:j':.:l-､
＼|＼l＞．__. ｨく ′ マ:.:.:.:. }
｀ ' }_.ィ三三ﾆ＝=ヽ＼:.:ﾄ､
／三三三三三ﾆ＼ﾐ{:.:.:.ヽ
- 232 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:46:01 ID:Z5OUOGdc
- .': : /: : : : /: :/: : :/: /: : /: : : : : : : : : :ヽ: : :ヽ
／/: /: : : : /: :/: : ;ｲ: /; : /: : : /!: : : : : : : :': : : '
／イ/:/: : : : /: :∧: / |:/ |: /: : : / l: : : :./: : : :',: : :;
/ノ: l: ; : : :.l: :.l ∨__j_ヽj/;|: : / ; : : :/:/: : : :}: : :|
イ/: :}:l: l: : : :l: :.l {ん'っトz |: / /: ／l/|: :/: /: : ::!
|／|:l: l: : :.人:.l ゞ= '' V /／ﾆ/ｰ|:/: /: : : :,
j:川: : : :∧! ／ん)::ト､/'／: : :./j
从乂: :/ ヽ { ﾞマｿ ィ: :/: /: /
r＝(: :.八:{ﾍ ノ /: /: /: / 「ちゃんとお別れできた？
/ヾ.二/ ヾ､ ＼. 丶_ _ .ｲ: /: /: / 寂しくない？」
_/ /￣＼ 丶 _ イ/}／: /: /
ノ ＼/ ( ) / ＞-=:＜}从: :|' /: ／／
／ |＼___/ /､ ＼ヽﾙ;／ ´
. ´ } } { ＼ /￣}
／ ∧ ト､ |}Ⅳ_()人
/ ＼ / . |::::＼ー――:|!‐} / ＼
/ ヽ ./ !
l ｀, l l ＿＿ _
!、 ヽ l .l , ‐,ニ-_=.Z´ ｀丶、
.ヽ ヽ ｀, .l ／／¨`´ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
＼ ヽ ', i /:./:.:.:.:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.ﾄ、:.:.:.:＼ヽ
＼ ヽ_、 V:.:./:.:.:.:.:.l:.:.:.ll:.:.:.:.:.:,+-l:.:.:.:.:.:iヽl
＼ `ヽ `丶、:.:.:.:ﾄ,,,-ヽﾄ、ﾄlz=ﾄ:.i､:. |l
/ ` ､ ＿ }:.ヽ:´ヽr＝ ヽ'､ lﾉ:.ヽl:} 「ここに来れば大丈夫ですわ。
（ ヽﾆ / ト､:.＼_＼_ -- ﾍ ｲ:.ﾊ:.ﾉ だって”みんな”いますもの」
.l＼ _ﾉ-' _,,ノ 丶ミ三 i、 l ノl/ V
!＿` '/ヽ,,／ヽ、 ヽ=-､ヽ- i
¨´ ` - ＿ `iヽヾ､= ､
{ ヽ- 'ﾉ l＼_l/¨ヽ
ﾍ、 ¨¨ ﾉ`ｰ､〈`i. ヽ
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「（”みんな”……やる夫も含まれてるのかお）」
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
……………………………………………………
- 233 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:48:01 ID:Z5OUOGdc
- ……………………………………………………
＿＿＿
／ ＼
／ノ ＼ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「おっと、痛ッ……」
＼ .｀ ⌒´ ／
ノ ＼
／´ ヽ
. '／: : : : : : : : : : : : :＼: : : : : :.＼
. /:/: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : :.丶
/:/: : : l: : : :.: : : l: : :l: : ; : : ﾊ: : : : :. : ヽ
//: : :l: :|: : : :j!: : :|: :/: :/|: ;ｲ:.!: : : : :.: : :.'
. 〃l: : :ハ:|､: : ハ: /}:/ﾒ:/-|/ |:.:}: : : : ::.:. : :'
': :{: : |-‐トヽ:{ j/7'zﾃ=0ﾃ､/イ: : : : :.:.:. : :ﾄ､
,': : :ヽ:ﾄrr=0k＼ 弋z夕/ /: :,: : : :/: :. :ト＼
.::/: : : :ﾄ杙z:ﾘ } /: :/: : :./:.:.:.: :l
|:l: : :|: :.l 〈 ,.': :/: : :./:.:.:/:. .' 「どうしたの？ やる夫くん」
|ﾊ: : |: :.l ／:／: : :.ｲ:.:.:/|:.:/
ヽ:.:l:.:人 ﾏ￣｝ ／イ/: : ／/:.:ノ:.:!/:}
ヽﾄ､:.:.:iﾄ:.､ _彡'´ /,久_:.:j':.:l-､
＼|＼l＞．__. ｨく ′ マ:.:.:.:. }
｀ ' }_.ィ三三ﾆ＝=ヽ＼:.:ﾄ､
／三三三三三ﾆ＼ﾐ{:.:.:.ヽ
- 234 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:50:00 ID:Z5OUOGdc
- ﾊ ／ ／ ／
/ ﾉ ／ ／ ／ ______
/ ／ヾ／ ,.'-‐''"´ _┃ノ
/ ´ ／ ／ ,. -‐''"´
/ ／
, ' 〈 _,. -‐ ､
,. ' ｀￣´ _／ 「さかむけのとこやっちまったんだお」
／ _,.-‐''"´
/ ／
/ ／
/ __,.- '´
_,.z='￣￣￣￣｀`ヽ、
∠＿／￣￣￣￣`ヽ `ヽ、
／ `ー――'￣¨`ヽ、 `i
／ / i. ヽ i
／ / { .! Y l
／__／ / / / { ! | | i } !
/ { ! !'| | {. i i 丶 丶 i i
,/ i l | ! i、 !、 iヽ、_,...`=z, | !
{ | ! Ti'T¨i `' ' 、. { ` `ヾY`i ! | .|
Y リﾊ `iヾ`y=‐ヾ ＼!yio￣`ｙ'り ! |
Y、 ヾ| {' p :;| |. :;:j i / ! 「ビタミン不足ですの？」
i ` .、`弋 ,j 弋 丿 / ,/.i i
ハ i` ￣ r ￣¨ﾉ／ ! |
/／i 八八 ＿＿_, イ/i ,| ﾊ!
り ＞.､ ヽ＿ノ ／ iﾉ//t/り
`ト..,,,,,..＜! ノ
_.ノ i / `.ヽ.、
z''"¨ i" / ／ヽ、
／ `iヽ、 i￣￣/ ／ i ヽ、
i { ＼i ／ ／ / `l
. /..:..:/..:..:..:..:. /..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..ヽ..:..:..:..:..:..:...ヽ
/..:. /.:..:..:..:..:. :..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.:.:,
/..:. ,..:..:..:..:..:..: ;...:..:..:..:..:..:..:..:..:.} .:..:..:j.:.. ',..:..:..:..:..:..:..:..',
/..:..:.i..:..:..:..:..:..:..{...:..:..:..:..:..:..:..:..ﾘ .:..:..,'..:..: ｉ..:..:..:..:..:..:..:..:|
/.:..:..:.ｉ.:ｉ..:. {:..:..: ﾊ..:..:..:..:ｲ..:..:../} ..:..:/::}..:..:|..:..:..:..:..:..:..:.. |
,′..:..:.ｌ.:|..:_｣:..:..:.|ハ :..: | |..:..:/ ｣:..:.厶ﾊ..:...|..:..:..:..:..:..:..:..:.|
. ﾞ .:..:..:.l八..:.{ ＼:「` ＼::| |:../'´ |／ノ ﾉ|／|..:..: .:..:..:..: |.. '、
. ノｲ :..:...:..:|r‐ァ弌トﾐ. ヽ |/ ｨ弋ｱ'フトvﾘ..:..:.}.:..:..:..: |..:..:､
| ..:.ﾊ.:..: ﾊ 弋ﾟ:::::ﾘ ゞﾟ:::::ﾉ丿..:..: ,ﾞ.:..:..:..:..|..:..:ﾄ､
│ ..:{:.ヽ:..:、` "´ ¨´ ´/..:..:/...:..:..:..:.ﾘ..:..:| ＼
. |:∧..:.:..＼:ヽ ,: /...／..:..:..:/ :/..:.ﾊ:| 「あー、親不孝者だ」
| ',:..:..'.:..＼ 丶 /／..:..:..:／..:/|.:/ ﾘ
＼:..'.:.∧ __ __,、 .／/..:..:.／..:／. j/
. ＼ﾄ､..丶、 ｀‐-‐'′ .ｲ..:.／..::イ /
＼| ` ._ _, ´/／|__＿人
＿ -‐个ｰ ´_,,.... -┴──‐ﾄ､
| : :|￣|l: | j｢: : :|: : : : : : : : : : :│::〉
| : :| :0|l_｣ ｌ} 0 :|: : : : : : : : : : :.｣:..::＼
／ｰ-ﾘ: :｣{ ｌ| : : |-‐=＝: :~￣ : : ｀丶_〉
- 235 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:52:00 ID:Z5OUOGdc
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「きっと両方だお」
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
／/: /: : : : /: :/: : ;ｲ: /; : /: : : /!: : : : : : : :': : : '
／イ/:/: : : : /: :∧: / |:/ |: /: : : / l: : : :./: : : :',: : :;
/ノ: l: ; : : :.l: :.l ∨__j_ヽj/;|: : / ; : : :/:/: : : :}: : :|
イ/: :}:l: l: : : :l: :.l {ん'っトz |: / /: ／l/|: :/: /: : ::!
|／|:l: l: : :.人:.l ゞ= '' V /／ﾆ/ｰ|:/: /: : : :,
j:川: : : :∧! ／ん)::ト､/'／: : :./j
从乂: :/ ヽ { ﾞマｿ ィ: :/: /: /
r＝(: :.八:{ﾍ ノ /: /: /: / 「ちょっと見せて？」
/ヾ.二/ ヾ､ ＼. 丶_ _ .ｲ: /: /: /
_/ /￣＼ 丶 _ イ/}／: /: /
ノ ＼/ ( ) / ＞-=:＜}从: :|' /: ／／
／ |＼___/ /､ ＼ヽﾙ;／ ´
. ´ } } { ＼ /￣}
／ ∧ ト､ |}Ⅳ_()人
- 236 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:54:02 ID:Z5OUOGdc
- ／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （●） （●） | 「お？」
＼ （__人 ∩/777
／ （丶＿////＼
／ ＼
.. , ﾞ ／ ヽ
. / ,' .: ヽ:::、
.. / ,'.:.: ':::.
. / / ,'.:{:.: , ,' ' ;:i
/ :! :ｌ:ハ:.:.:l_｣_j: j:. } :, }l
:/ :i: :|{／｢:｛い{: {:.:. :ﾑ、.:} : }|
ｲ: :i:. :i:. :|_,..ｨfァトﾊ八::. ﾊ .:/:ﾉ:ﾉﾒj.: ,':|
..:::|:. :i:. :i:. :|{ んｨ:::} ﾞ :.:.| |/ｨぅv､/::/:│
:. :|:. :i:. ', :小弋ﾟ:::ﾉ ヽ| ' i_)::j }〉ｲ.:.: |
:. :|:. :i::. ヽ l｀、、 :、ゞﾝ ﾉ/.:.:..: |
{Ｖ|∧:::i:.:. : l＼::、 ﾉ ､､ '.:.:.:.{.:.| 「ムグ」
: : |: ', lヽ::. : ｌ ﾉ:.:.: 八:|
: : : : : ',|l: ＼ : l＼. -r‐､ ｲ:.:.:.:/
: : : : : : :| ＼l ｀ .._ | |, イ:..: |:.:.:/
: : : : : : :| ,. ＜} : : :ト│ | Vl/|／
: : : : : : 卜､ ノ |: : : ﾄ､.| |、
＼: : : : ヽ |: : :ﾉ :} ＼
＼＼: : : : :＼ '. : :{ ′ ヽ
＼＼: : : : :＼ / :／} /
＞辷＿ ｰ∨ .ノｲ /
- 237 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:56:04 ID:Z5OUOGdc
- ＿＿＿_
／ ＼
／⌒ ⌒ ＼
／（ ・ ） （ ・ ） ＼
| （__ |
＼ _ｌ ／
／ ｰ ＼
.. / ,'.:.: ':::.
. / / ,'.:{:.: , ,' ' ;:i
/ :! :ｌ:ハ:.:.:l_｣_j: j:. } :, }l
:/ :i: :|{／｢:｛い{: {:.:. :ﾑ、.:} : }|
ｲ: :i:. :i:. :|_,..ｨfァトﾊ八::. ﾊ .:/:ﾉ:ﾉﾒj.: ,':|
..:::|:. :i:. :i:. :|{ んｨ:::} ﾞ :.:.| |/ｨぅv､/::/:│
:. :|:. :i:. ', :小弋ﾟ:::ﾉ ヽ| ' i_)::j }〉ｲ.:.: |
:. :|:. :i::. ヽ l｀、、 :、ゞﾝ ﾉ/.:.:..: |
{Ｖ|∧:::i:.:. : l＼::、 ﾉ ､､ '.:.:.:.{.:.| 「ひょっぱい……」
: : |: ', lヽ::. : ｌ ﾉ:.:.: 八:|
: : : : : ',|l: ＼ : l＼. -r‐､ ｲ:.:.:.:/
: : : : : : :| ＼l ｀ .._ | |, イ:..: |:.:.:/
: : : : : : :| ,. ＜} : : :ト│ | Vl/|／
: : : : : : 卜､ ノ |: : : ﾄ､.| |、
＼: : : : ヽ |: : :ﾉ :} ＼
＼＼: : : : :＼ '. : :{ ′ ヽ
- 238 ：名無しのやる夫だお：2010/10/06(水) 22:56:13 ID:KpJ6leME
- ( ﾟдﾟ )
- 239 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 22:58:00 ID:Z5OUOGdc
- ' ｀＼
/ ヽ ヽ
. / / '. '
/ ′ | ',
.′ l | / | | l l
′ | |l /｜ /| | | |l
| / | | ｌ / | /｜ ∧ | | l
| | ′ | | | _l |. -|/ｰ､| ./ ┤ | |｜
| | | | |＼|´_」厶ニく ｜ /厶イ ∧l l
| ｌ.| | | | | ィて::::｢| | ／ ｆ´l| ﾉｲ l |
l | ｌ | | | | ヾ辷ソ ´ ﾋｿ ! |、｜
l.| '､ l |ｌ '. ' ｜ ￣ 丶 | | ＼､
＼l |ﾍ ヽ ＼ ｌ ｀ ｀ ｀ ′ ハ｜ ＼ 「これで大丈夫。
ヽ| ＼ |＼ |＼ __ ﾍ ﾘ キレイに治るよ」
. / `トゝ ＼ l ／ l'／ ｜/
∨ |. ＼丶 `ｰ'/ ｌ/
／ r┤ ｀ｌ≧ー― '
〉 r‐┘ ＼ |
厶イ `ー-､_ |
＿＿＿
／ ＼
／ _ノ '' 'ー ＼
／ （●） （●） ＼
| /// （__人__）/// | 「（ビ、ビックリしたお）
＼ ｀ ⌒´ ／ ありがとうだお」
- 240 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:00:00 ID:Z5OUOGdc
- . /:/: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : :.丶
/:/: : : l: : : :.: : : l: : :l: : ; : : ﾊ: : : : :. : ヽ
//: : :l: :|: : : :j!: : :|: :/: :/|: ;ｲ:.!: : : : :.: : :.'
. 〃l: : :ハ:|､: : ハ: /}:/ﾒ:/-|/ |:.:}: : : : ::.:. : :'
': :{: : |-‐トヽ:{ j/7'zﾃ=0ﾃ､/イ: : : : :.:.:. : :ﾄ､
,': : :ヽ:ﾄrr=0k＼ 弋z夕/ /: :,: : : :/: :. :ト＼
.::/: : : :ﾄ杙z:ﾘ } /: :/: : :./:.:.:.: :l
|:l: : :|: :.l 〈 ,.': :/: : :./:.:.:/:. .' 「食事には気をつけないとダメだよ？」
|ﾊ: : |: :.l ／:／: : :.ｲ:.:.:/|:.:/
ヽ:.:l:.:人 ﾏ￣｝ ／イ/: : ／/:.:ノ:.:!/:}
ヽﾄ､:.:.:iﾄ:.､ _彡'´ /,久_:.:j':.:l-､
＼|＼l＞．__. ｨく ′ マ:.:.:.:. }
｀ ' }_.ィ三三ﾆ＝=ヽ＼:.:ﾄ､
／三三三三三ﾆ＼ﾐ{:.:.:.ヽ
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
, '::::::/::::/,ｨ!/:::::l::::::L::∟、 ､::| ＼!:::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ
{::::::/:::://｜'::::::l-/L_:;ヽ ヽl二,,'_'j::::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ
l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l ` '´‘;!iﾒj }|:::ﾚ'::!ヽj/ ）ヽ
｀/,' l:||::l:::ヽ∧iゞ=r'''" ,==､' Ｖノ /|:::l丿::ﾘ::| `丶
（ l ﾘｌ:!い::::::{tﾍ ,,ー一´ , ｀ー一,,;ｌ|::::|::/ｲ|::l ）
ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ 「『今夜もゴハン用意しているから、よかったらどうぞ』って。
＼｜::| |｜::::ﾄ､ (⌒ヽ ｨ:::ﾚ':::::jl:::l 折角なんだから食べにくらい来れば？」
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八|
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼ 「カーチャンみたいにうっさいお」
| ｀ ⌒´ |
. ＼ ／
. ノ ＼
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （●） （●） | 「（……）」
＼ ∩（__人/777／
／ （丶＿//// ＼
- 241 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:02:01 ID:Z5OUOGdc
- ○同・グラウンド
.' /: : ' : : : : /!: : : : : : : : : : :| : : : : |: : : : : : : : : : : :｜ : : : : : : :.
{/ : : |: : : : /｛: : :l : : : : : : : :| : : : : |: : : : : : | : : : : : | : : : : : : : l
/: :/: :!: : : / |: : :l: : : : : : : : | : : : : |: : : : : : | : : : : : | : : : : : : : |
. /: :/: :∧:_:/ l: : :l: : : : : : : :∧: : : ∧ : : : : /: : : : : ∧: : : : : : : !
{ イ: :/イ∨￣ ト､ ｌ: : : : : : :/ }: : / : : : :./:_:_:_:_:_/_∧ : : : : : ;′
|∨: :| ｛ ∧: :j : : : : : / ｀Ｙ:メ | : : /: |／/ |ヽ＼|: : : : : ;′
|: : : :| ,ｨ坏ミｘＶヽ : : : / ﾉ ＼| : /: : ゝ〈,__|__〉ノ: : : : :/
|: : : :l {{ |:..:沁 V :/ xr=ミ､ ﾉХ｝: : : : 厶ｰイ: : : : :（ ＼
ﾉｲ: : j ｀ j以ソ }/ |:...）心 / : : : /====}: : : : : :l＼ ＼
|: :/′ /′ |//㏍}｝/／ ）Ｙ⌒∨:＼: :_:_:j＿＼ ＼ 「今日はいないのかな……どこ行ったんだろう、
∨ j /／/／ 弋以りﾚ'′／ j＾ヽ |: : /（ ＿＿__ ＼ ヽ あの風来坊」
{ ′ ／ ／__ ち ﾉﾉ: / ｛／⌒ヽ ＼}
、 /／/／ ／ ＿）_,. イ: :/ / r- 、 ＼ ｝
＼ / / ／ ＼: : : :/ 厶/￣⌒ヽ /
＼ ^ゝ / / / ／）人: :,' / / /⌒｀ /
> 、 { / / ハ ∨ / -イ ′
｛ ーr─‐＜| ∧ ｛ ／ /
-──-f＾V^ヽ/ヽ ／l | / |^ヽ、 ∨ /
／ { / i ∨ :| | ｛ ｜ ＼ } /
(ヽ三/) ））
( i)))
／￣￣＼ ＼
／ _ノ ＼ ）
| （ ＞）（＜）
. | ///（__人__） 「よう！ 明日の分のパンをゲットしてきただろ！」
| ｀ ⌒´ﾉ 最後の小麦って言ってたから、世界で最後の焼きたてパンかもしれないぞ！
. | } 一緒に食わないか」
. ヽ }
ヽ ノ
⊂ヽ γ く
i !ｌ ノ ﾉ |
⊂ｃノ´| ｜
- 242 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:04:00 ID:Z5OUOGdc
- . /: /: : : /|: : : : : : : ＼: : ､: : : : : : :,､: : :',:ﾊ
/: : : : : : l∧: : : : {: : : 丶: :＼: : :､:く ｀７>|: '
.: : : l : : : :| ヽ : : 丶: : : |＼: :ト､: :l: ⌒,==|: :|
.': : :｜ : l: |＿__＼ﾄ､: : : :.|--V‐-､ ﾊ : |: : :|: :|
|: : : :|: : :l: l ＿__Ⅵ､: : : :| zﾃ元ﾐ､ハ:.:|: : j: :.{
|: : : :|: :.∧|〃朮㍉ ＼: :|' 弋zﾀ》 |: |＾ヽ: : :､
|: /: ﾊ: :{ {{ 弋rﾀ ヽ! |:/く､ﾄ､ : :＼
j/ |: :ハ∧ , /ノ ﾉ ￣￣
|:/: : ﾄﾑ ､_,／ 「…………」
j∧: :| 厶 /:./
＼! ヽ r ｭ ／|:.:{__
､ ／ |从》〉
／⌒i丶 __. ´ |／/
/ _| ／ /
}＼ /ﾉ ／ /＼
イ￣ヽ {| /￣￣ ／ ｀ >､
＿_ イ / ＼ / / ＞-- ､
- 243 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:06:00 ID:Z5OUOGdc
- ○同・保健室
………………ガタンッ！！………………
,... - .(,.....,_
／:::::::::... ::::::ヽ_
/:::::::::::::::::::/..., ::::::::::!,_
/:::::::::::::::ノ(l!;::(:(ヽ;::::::::ヽ、
/::::::::（c´ i- 、`｀ ,./i::::::iヽ
_..,,,r:::::::::::::::::::/! `′ ,.、'ノノﾉ '
/:::::::::::::i￣￣|ヽ.,ヽ ._ ゝ`/l 「お、とと……あっぶな」
／::＿＿.....!-、 |::::::`.ヽ、`｀,..r'::::|
/ /´ ＼ 'i l ` !l::::://_::::´:_:::::::::::l,
l , .、 ＼`-`!l i^|'- ￣i:l:::::::::::ヽ
l'" /／ i／..... / i::,:|＿//:::::::::::i`l＼
／￣~ ...............> `::! ＼l::::`、/::::/l:::::/l|i:l `,
,／ ....:::::,...r-＝'´ 'il l i::::::ヽ／/／ / l:| `;
l ....:::::::／ !、::::::::: / ll |:::::::::ヽ ._,.r' i:l l:|
l'" ::＼,／ l :::::::::: | /_.l:::::::::ノ , /;' ,i;!
/ ::::／/ l ::::::::::: ,.-!＿l l￣`i、_ '-'" - '
/ ::::::,.! '￣ヽiー´:::::::::::::i=- ` ー...,.r'ヽ＿
,.′ :::::/ `-';:::::::::::::::::::::ヽ,::::........... .... l|^ - 、
,.r′ :::::/ `i::::::::::::::::::::::＼ー- ;:::::::::::::::::::::/ ⊂_ヽ
/:| :::／ ',::::::::::::::::::::::::::::ヽ、 ￣￣`-'^"`ut,:-''
/::l -'/ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
/-:l ::::l |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
＿../"'ー、,./ l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'-ー/ , / i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!、
／r"//.rl l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!、
`'´ /／ノ`′ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
- 244 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:08:01 ID:Z5OUOGdc
- i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ: ﾆ=-
|:::::::::::::::::::::::::,.-､::::::::::::::::::::::::,. ':::::::::::::::::::::::::::::､ヽ.
l:::::::::::::::::::,ｒ' ⌒!l::::::::;.ｲ::;ｨ:::_:::::,.イ::::::::::::::::::::::::lヽ!
!:::::::::::::::::| (´ｿｊ/ﾘ" l/ ﾒｲ-='､/ｿ,ｨ::::::/!:::::::::::!
ヽ:::::::::::::;ゝ ソ ｿ __ﾞヽ.,ﾒﾉﾙ ﾘ::::ﾊ::|
!::::::／ `┐ ! ｊﾞゞ､_ /ノﾘ !l
W´ ! ｀ ,ｒ'´
/ l
/ _ ﾞ 、 「……センセー、聞きたいことがあるんですが、
ｒ‐‐=/ ヽ、 ‐､ ,. ‐'" いいですか？」
ﾉ ｀ヽ、 /ヽ ,.-´
ﾍ､__ ＼ / ＼__,. '´
. ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
/ : : : : : : : : : : : : : : : ; ﾍ : :!: i: :ｉ
. ,′/l/ : : : : : : : : : :{~´ }: :l: :!:｜
. l: : : : : : : : : : : : : : :ｌ＼ /ノｊノ: ﾉ
. l : : : : : : : : : l＼l＼ｌ ィ/{ ／
',: :ｘへ:,ﾍ{＼{ イ´ ヽ }
}/::::/^::＼ _′/ 「何？」
. / ＼{:::::::::__＼ (´/ /＝=ｧｧ
/: : : : >'´ : : : : ｀'く ￣| _/:::::〃/
,′/ア´ : : : : : : : : : ＼「＼::::〃/
. {: :〃: : : : : : : : : : : : : : :＼ ∨ /
- 245 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:08:49 ID:Z5OUOGdc
- ゴメン、投下ミス。
>>244は無し。
- 246 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:10:01 ID:Z5OUOGdc
- ,.ｨ'´::::::::::::::::::::::::::ｒ‐､::｀ヽ､
／ｲ,ｨﾉ::::::::::::::::::::::::::ﾍ ﾞｰ‐'ﾞ:ヽ､____
/／!／::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.ハ!V｀::::＜´
!::::::y:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ::ﾄ:::::::::::::::::::::ヽ.｀ヽ
l:::::::::::::::::::::/|:::/ |:/|::/ |:! i:::ﾊ:::::::::::::::::ヽ｀
|::::::::::::::::/i| l/ ﾚ |ﾉ ﾘ ! i::|ﾞ!:::::ﾄ､:!ﾍ!
ﾉｨ::::::::::!/ｰ-‐‐-_--､_ , __,,. -､_!l:::::!ヽｊ
lﾊ__:::::! ,.ｒ'´ｒ_,ヾ /,ｒﾆ‐､ /ハ!
（,ﾍヽ| ﾞ _!::ｊ 「ｿ ﾉ ﾊ
_ゝ.ｔ､i !、 ｀ i丿 「センセー、大丈夫ですか！」
___＿,ｒ‐{ ｀!ﾆｨ､ .._ ′ /
_,.-‐'´l:::::::::｀!ｒ' ヽ.ﾉ lヽ. （__ ￣ｱ ,ｲ､
／´ |:::::::::::| ! ﾞl i ヽ、 ￣´ ,ｨ'´:::ﾞl｀ヽ
|:::::::::::l 〉 | ! ｀‐,､__,.. '" |:::::::::| ﾞ!
l:::::::::::| / ! ヽ / ｿ l:::::::::| ﾊ
i !::::::::::l / ,ﾍ､ﾄﾆヽ. ,ｒ'二/ __ ヽ::::ｊ / !
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＿_:.;ルNヽ:.:＼
/.:.:.ｨ〜し､.ノ|.:.:.:.:.:.:＼Y＾ヽへ｢.:.:.:.:.｀ヽ,
, -'.:.:.:厶 人 ／｀.:.:.:.:.:_-:､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
/'ｸ::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.r' ⌒´ }.:.ｉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.､ﾉ
l:::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l、 l;ハ.:.:.:乃.:.::::::::::ハ
{:::::::::::.::.:.:.:ﾄ､::（ ヾ、 '゛‐'ﾌ乙､ﾚァ:ｙ､/:,:ﾉ
＼|、:::::::.:L弋_匚_` '´{,い 〉了バ.:.:|
ト-ｧ‐T:=八,い｀ ^''′ ,' ,ﾉ/.:.:l ,.. 、 「ダイジョウブイ！
|.:.:.l { lヽ:＾ `'゛ 、 i_／::.:.:.', /.. } ちょっち睡眠不足が出ただけだから」
ｌ.:.:.:l＼､ﾍ:. 'k ,辷‐ ､_.:.::'.、 !;:::_〈
l.:.:.l:::::广∧:. -‐ ''′ /:. : :｀ヽ ヽ､冫´:: ＼
l.:.:／／ : :.:jヽ:、 , ｲヽ:. : : ｀ 7 ,;:､、_ ＼
j/ / : :.:.（::::|: ｀丶､_ ／ 丿::|: : : 〉´:: ｀`' ）
/ / : :.:〉::｀` ー--‐'::::::::::l､: : { _:＿ _ ,,,... |
〈_ヽ .:|:::::::::::::::::::::::::::::::::/::::ヽ ﾊ´ : l
- 247 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:12:00 ID:Z5OUOGdc
- ｀∨:::::::７／;:/:／/:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.::､:ヽ.
|:::::::::::::::::::／.イノ:::::/l::::::::,.ｲ:::∧,.ﾍ|＼ﾞ::::ヽ、
ﾞl:::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ﾉ:::::ﾍ:: 丿:::::::::::::::::::::::､:ヽ.
l:::::::::::::::::::::::::::;i:::::::::::::::::::::::,ｲ:::::::: ﾊ:::::::::::::::::iﾍ!
ﾞl:::::::::::::/!::::::/|::::::/!ﾊ:::::::/ i::::::/ﾘ |:::::::::::::::::|
|::::::::::/ |:::/ !:::/ |! i::／ /::::/〃 i:::::!:::::::::::}
ﾞl:::/i/ l:/ ___ｊ/_,.」_ﾚ___/:／ !:/|:::::::::::l
}/ ‐ﾘ'´ ‐‐-､ ﾉ'´ /iﾉ-!;ｨ::八:!
l -ｒ‐c‐-- /二 /' |ﾉ ヾ.
ヽ、 ゝ:ノ ノ /ｒ':ﾉﾞ/
ヽ. / ¨´ / 「（古……）そういうの、医者の不養生、って言うんですよ」
/ ﾞ、 /
/ ノ /
i' ／
- ‐ ￣ ｀ヽ、 ‐‐ ／
〉、 . ＜_
__ __ _ _, / /｀ﾞー' " ﾞ}､ ｀ヽ、
/ /、 ヽ、 ヽ、
.／ ｀ヽ
／ ∧ ,rﾍ ハ、
/ ／,ｲ, ,ｲ ,ｲ /``V''''''ﾊ ハ ヽ
.|/! l ! l | | ! / ﾉ l ! い
|. | l l 乂 ゝゝ ／ ノ ﾉ .l .ﾊ
ﾉヽ 、ヽ{rや♪、 ,ｨ'⌒メﾉｲ} / ,'リ
ヽ f＼{ゝ'ヽ,ﾋ!y ′__、 ｲメイ イ l
. | {ヾｲ.| ´￣ヽ、 ハｭ .! | 「もう、若くないしね。
/ い__,| rｿ /´ } | i | それに、どっちにしろもうすく死んじゃうんだし、いいじゃない」
./ i ﾍ. ｒー-┐ ./ｲ ／ .i }
. { i ,ハ, i⌒ヽ′ ／｀¨ 八
. .', i ＼ -イ ／ ゝ
rｆ ノ :i ハ ./く´...| ＼__, .イ｀>, ｀
ゝ｀￣´ _ノ / ／:::::::｀＞ _ _, !.´:::::::..,
｀Z´__,ｲ. 《 .::::::::::::::::::::/Y^,:::::::::::::::::::ゝ>
- 248 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:14:02 ID:Z5OUOGdc
- i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ: ﾆ=-
|:::::::::::::::::::::::::,.-､::::::::::::::::::::::::,. ':::::::::::::::::::::::::::::､ヽ.
l:::::::::::::::::::,ｒ' ⌒!l::::::::;.ｲ::;ｨ:::_:::::,.イ::::::::::::::::::::::::lヽ!
!:::::::::::::::::| (´ｿｊ/ﾘ" l/ ﾒｲ-='､/ｿ,ｨ::::::/!:::::::::::!
ヽ:::::::::::::;ゝ ソ ｿ __ﾞヽ.,ﾒﾉﾙ ﾘ::::ﾊ::|
!::::::／ `┐ ! ｊﾞゞ､_ /ノﾘ !l
W´ ! ｀ ,ｒ'´
/ l
/ _ ﾞ 、 「……センセー、聞きたいことがあるんですが、
ｒ‐‐=/ ヽ、 ‐､ ,. ‐'" いいですか？」
ﾉ ｀ヽ、 /ヽ ,.-´
ﾍ､__ ＼ / ＼__,. '´
. ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
/ : : : : : : : : : : : : : : : ; ﾍ : :!: i: :ｉ
. ,′/l/ : : : : : : : : : :{~´ }: :l: :!:｜
. l: : : : : : : : : : : : : : :ｌ＼ /ノｊノ: ﾉ
. l : : : : : : : : : l＼l＼ｌ ィ/{ ／
',: :ｘへ:,ﾍ{＼{ イ´ ヽ }
}/::::/^::＼ _′/ 「何？」
. / ＼{:::::::::__＼ (´/ /＝=ｧｧ
/: : : : >'´ : : : : ｀'く ￣| _/:::::〃/
,′/ア´ : : : : : : : : : ＼「＼::::〃/
. {: :〃: : : : : : : : : : : : : : :＼ ∨ /
- 249 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:16:01 ID:Z5OUOGdc
- ｲﾉ::::':::::::::::::l'::::::::::::::::::::::::::::i!:::::::::::::::::::::::::i.
{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
l:::::::::::::::::::::::::::/l:::; ｲ::ﾊ:::::::: ﾄ.::::::::::::::::::::::::::::ｒ-ゝ
|:::::::::::::::i:::::::::i ,|:/ |::! |:::::::| i:::::::::::::i:::::::::::::::|
ﾘﾚi:::::::::|:ﾊ::/!_|/__|:i| |:::/ﾘ_ｊ_!::ｊ::::/|::::::::::i:ﾄ､
（'|;ﾍ:i'ﾘ'´ﾘ,ｒｧ-､. ﾘ! ﾚ' / ,.ｨ-l/!｀iﾉ!;ｨ:l l!
ヽ.弋 く ﾞｔ'_ﾉ ﾞ 'ﾞﾋ'_ﾉ ﾞ〉 /ｿ |!
ﾞ､_ｊ. /ノ
ヽ / 「センセーは何で医者になったんですか」
ヽ、 ｀ ´ ／
i＼ ｀ ￣´ ,.ｨ'
_,..-‐| ヽ､ __,. '"::!､
f´､_,へｊ ::::::::| ﾞｰ､
ﾉ ヽ. ヽi ヽ.
_,-'/ i､ | }､
,.ィ" ,.- `ー-､ ヽ
/ ノ ｀、 ヽ ,.ヽ
/' r:､ﾐヾ , ,! , ,! ノ ! l
,' ; ﾄ､.l"´ iﾉ'-‐サｻ'"ﾐ rく ',
_＿ V| ゞ､-一_､ '´ﾋi}` ﾘ{､.〉 ',
,ｲy /｀7ｰrー､ﾄ､ミ '´ﾋj ,-ﾟ′ ', 「アタシに『”少年”って言うな』なんて言う前に、
／ l_/ ／／＝ぅ＝==ｭ ﾉ r‐-､_;_ ', ”センセー”っての止めなさいよ。
/ ,.し'´ｰ'´／´ゞ￣｀ｰゝ、 ` く"ﾌ | l:｀:.ｰ､ヽ、 ', 頭悪く見えるわよ」
, ′､ ノ |i ＞ 、｀ / ,!: . : . :.Y〉 ',
／ `,.-‐ ''´ __ |i._＿ _j^il: 厂//: . : . :.／ ; ',
. ／ ／ ／/ 7７^i／´ノ lﾚ',､_二ュ:イ´r'"ニ=ヽ '､
. ／ .,ｲヘ／｀ヽ一:'. : l ,r',r','.:/ ,! ,:'"〃: . : ;／,r'／ . :. ヾi. ＼
,.ｨ‐/ .ﾊ: . : ヽ:､. : ＼: . l,リィ／ ,!/ ,ｲi : . ;Y ／ . : . :. :. :| ｀ヽ
- 250 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:18:00 ID:Z5OUOGdc
- ,.. ｨ〃"'ー- ､
／:::..... .... ..:::ヽ
,'::::::::::::::::::::::::::::;､:::::::::::ﾞﾄ
{::::::::::::::::;y从j;ハﾊ;:::::::ﾐﾞ
ﾞ!;ヘ:;ｲV_jﾘ!_ _ﾘj;'Nﾘ
人zﾘ ´仞` '{j`/
, -‐'´ヽ ヾ'` _ >丿 「頭悪そうはヒドいですよ。誤魔化さないでください」
. / ___ i ヽ ヽ､ ／
/ ;'´ ｀ | r;〉'´ﾍ｀丁ヽ
. /,:' レ'´>___/ ,ｨﾍ ｀!
i'Y , /"ア_〈｀`" |
ヾゝj-ﾍ` ´〈 ､ ｡ン:l::!
//i:::ﾊ、 -ｰ ｢';:::ヽ::l
/ｲ:!:::l:::lヘ､ ,.' |::ヽ::::ヽ、 「何で聞きたいの？」
/ｲ::/::/:::l::: |:::｀ヽ-',r_=＝､::ヽ::::::＼
/ /::/::/::::;':::::l::::<:ﾍ |｢∠ |、::::＼:::/
／ /:::/::/:::/:::::::!::::::〉ヾ||-‐ ／ヽ､_:::::＼
l::::::::::::::::::::::::::::l/:::/／:::::/ｲ ／ﾘ::::::::l::::::Vヾヽｊ:::::::::::::::
j::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾚ:::ｨ:::::::::::ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::
l::::::__::::::::::::/:::,:ｲ:::::/l::::::;ｲ::/:|:::::ｲ::l !:::: ﾊ::::::l:::::::::::::::::
Ｙ,ヘ 1::ﾊ:l:/- |:::/‐|::/__l/ |:/ l/ l::::i !:::ﾊ:::/|:::l::ﾄ
| ,〉l::i lノ,ｨｒ-ｒ-､｀ﾞ‐ﾘ‐' _ﾚ'-‐'lﾅ ﾘlﾉ::/ﾘ
l （ゝ V くゝソ ｀ /ｨて「｀ﾒ / lﾙ'
＼｀ i ー ゝニ ' /
iｰｨ / 「ボクの場合……医者になるのは父さんへの復讐だったんですよ。
, '´＾ﾘ ﾍ i / 流石にもう無理そうですけど」
ｒ' j ヽ ‐ 〉 '
| ヽ､／ ＼ -‐- -‐ ／‐ _
/ l 、 ｀￣´ , イ｀､ ￣｀ヽ
／| ', ｀ ､ ＿ , 1 ヽ ヽ
／ ', ヽ、 | ', i ＼ l
／ i ヽ、 ヽ /l ヽ l ヽ !
- 251 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:20:01 ID:Z5OUOGdc
- 母さんは、病んでいたんです。
体も弱かったけど、なにより心が。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/ ／ ヽ
/ ./ y /|ｌ |、 ヽ
,! l ,ｲ! ,ｨ/ ｌ l',ヽ ヾ;､ ヽ
| l ,／ l / |' ヾ! ヽ＼ 'i i |!
| ! | /_,,､_|/､、 ,ｨ'_二,_7i k | l
| ! l |t'ﾔj:ｌ`' ^!jﾘ ｿ' } |i ﾒ!
ﾍ,l l、 iﾄ、`'゛ / l ! /
ヽ、＼ ト､ |! ,ｲ／ﾑ|
ヾ、＼ヘ ､､,， 〃 r'′
ゝ i `i ､ ／ |
| | | ｀丶､,／!､_| i｜
ﾉ,.√ﾘ |､ ヾ!ド
'´/ | ヾi ＼
/ l、 ヽ ヾ‐ ､
／ | ＼ } _ l、 ＼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
父さんは金儲けに執心して、家庭を顧みず、
体面のために母さんを家に閉じ込めていました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
／/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／|::::::／| ハ::::::::::::::::::::::::::::::
ｽﾍ:::::::::::, 1 /!/|／' レ' ＼!i .人:::::::::::::|
ゝ::::::::::／ ﾚ' |ﾉ |:::::::::::ﾉ
＼:::::::| , l i l ﾉ:::::::::/
,ヽ:::| /＿___＿__ ヾ ﾉ ＿＿_＿ヽ1_=/
{ ヾヽ. ' ., -‐rｯ‐-｀ヽ! ゞ=-‐ｔｯ=- ､｀|f,ﾄ 〉
l （＼lー（ ｀ｰ--‐´ ﾞｒ―.〈 ｀ﾞー-- ' ﾉ7/| l
＼ヾ｜ ゝ.、＿__ ノ ヽ _＿_ ／ｌ:!h /
ヽ_ﾄ |:| /
| |ﾄ /、 ヽ / .l::|´
| |i ヽ ' ｀ー´ ｀ / //
i-, = ､ へヾ. -―――- /:/
/ ヽ ｀ﾞ＼ ― ／:/ヽ
ゝ___ ,ｨ/ ¨ﾞ｀ヾ_／｀´^ヾ／ ／ | /
!ﾞ¨~/ ＼ ＼:::::::::::／ ￣ く ヽ、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
その結果――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
o
ゝ;:ヽ-‐―ｒ;;, 。
,,____＿冫;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼ ,,,,,,,, o ／
"｀ヽ;:;:;;;:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:从 （;:;:;:;:ヾ-r
〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:） ０ ソ;:;:;:;:;:;:;:｝
,,__);:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ ゞｲ"ヾ,:;:,ｿ
(;:;:ノｒ-´^~;;r-ー⌒｀ ,.、
" ,,,, _;:;:⌒ゝｿ;:/
（;:;:丿 （;:;:;:;:;:;:;:;:;:)
ヾ;;;;;;;;;;;;/; ＼
´ /;:ﾉ 。 。
（）
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 252 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:22:00 ID:Z5OUOGdc
- ,.､､,､-‐'⌒ヾ`‐ ､
_,／ベV∧ヽヽ＼Kヽヾ:､
,ｲ/〃{:{{ｼ‐''゛}:}｝｝_|j｣ｨ::::|:l:ﾄ､
/〃::l:ﾄk`_, ´‐'ﾂfitｋﾑ;ﾉﾉﾊ:|
｛ {｛::::ゞ'ｸfﾈ `´ |/iﾍl:l
ヾゝj-ﾍ` ´〈 ､ ｡ン:l::! 「自殺……」
//i:::ﾊ、 -ｰ ｢';:::ヽ::l
/ｲ:!:::l:::lヘ､ ,.' |::ヽ::::ヽ、
/ｲ::/::/:::l::: |:::｀ヽ-',r_=＝､::ヽ::::::＼
/ /::/::/::::;':::::l::::<:ﾍ |｢∠ |、::::＼:::/
／ /:::/::/:::/:::::::!::::::〉ヾ||-‐ ／ヽ､_:::::＼
／ ／:::/::/:::/:::::::::l: ;r'::::::::》;;:: -‐ ' ￣厂F'､
,ｲ /:::::/:::/::::;'::::::::_／‐-､:_《_;;: ‐''′ ､__|__| ヽ
〃 ,':::::/:::/::::::l::;ィ´| __||,,..-‐ ‐-:::/:: ! ',
l ,-‐､ _,. ／ｲ ／/ ,ｨ " i l
i l fﾞｦ }/｀ "ﾚ' ｰi/､/'´/ .イ ／! ﾘi |
! l { ｊ ' ｰ-,､. ､`ﾒ､'´ ﾉ' / ,ｨ l
| ゝ_ﾉ ヽ_ﾟﾉヽ /／/ /il
ｿ ｒ" i ／ヽ、/ / |!
ゝﾍv' /l｀ｯ､,ｲ /l/
/´ヽ／ , _ ! ｀／ |/
＼ ､ - ､ ´／ 「表向きは『事故死』にさせられていました。
＼/ ＼ ｀ ,. " もっと早くに医者に診せていれば……
ヽ. ヽ ／＼ _,. -‐"´ そうでなくても、少しでも母さんと話くらいしていれば、あそこまで……」
} ヽ __ ヽ ／ﾞヽ.
| / ｀ 〉/ ｀l ＼
レ‐'´ ／ ! ! ヽ＼
/ i <ｰ､ ,.-‐|/ ,へ ＼
./ | ＼ｰ--‐/ ／ / ＼
- 253 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:24:00 ID:Z5OUOGdc
- , ':::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::::::::::::::::::`..、
_,,,... ':::::::::::::::::::::::,::::::ハ:::;::::::::::::::::::::::::::`、
,ﾌ゛::::::::::::::::/:::/;:::::l l;ﾊ;;;;;;',:::::::::::::::::::.,
,.;::::::::::::::/l::/ l/ l人! l; l::N l:l::::;:::::::::::::;_
/ l:::::::::::l. v ..__,....., -...,,,,_' j/ l:::::::::::l
.l/l:::::r -'~_,,..._ ;. ,- 、‐-l:::::::,''
j::, ,;' .f:::i ﾞ .f:::i ヽ /:}'
lヽヽ '` '" /~.l
`、(ゞ. ;: /) ,.' 「医者を目指したのは、医者になった上で、
` 、 /／ 父さんの病院を継がないことで、”失望”させてやりたかっただけ。
ヽ、 - -- ,. '~ 反抗のためでしかないんです。こんなの……情けないですよね。」
.i. 、 ., i′
__,j ` _ ,.. ' l._
r' ,. l l 、~ヽ
l .ゝt lkl l
_,. -'/ l / ヽﾞ';,
_,..-" / _ l‐--、 .,-―/ ヽ、ﾞ'':.,
/:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::::ヽ、
_ﾗ::/ｿｲ〃:::::::::ｨ:/|:l ﾞl::|ヽ:::::;､ﾚVｗﾘl
. ７:::::::::::::::､:ﾊ|/ ﾘ l! ｌ! _ｌﾊLｌ,i::;::::::::}
|ﾊ:::::::i酛_l!‐_二｀ヽ. ｀ ｒ≠､､｀ｌｲ:::::!
酛:ヽ / l!寸｀ 弋ﾘ冫 1:::ﾄ
ヾ;ﾍ ｀ ´ /ヾ' 「だけど、センセーは終末が発表されて、医者もドンドン逃げ出しているのに、
{ fヽ. ｀´ /ｿﾉ 病院を開いて……ちょっと感動したんです。だから手伝いたくて」
｀ヽゝ. ｰ ─‐ _'／
ム、 ／
|｀ヽ､_ __,／ |
| |
. .'｀ｰ┤ |｀７ヽ
_/ i /! ト ｌ ,ﾄ､-､_
_,. -‐'"´/,.ヘ ＼ ‐‐､ ,.‐‐ / i＾| ヽ ｀‐- ._
- 254 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:26:01 ID:Z5OUOGdc
- /::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::: /::::/:::::::::/:/:ﾊr'ヽ
/::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::: /::::::::::/::::/::::::/:/:::ﾚ::イ::T:l
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｨ:::|::::: ﾊ::::::|::|::/|::::::|:::::::|
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__::::::::::::::://|:: ﾄ､::L|::::|!:||:!/::::/::::|::!
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::r'rﾍヽ::::彡 |:! v!|--,.､｀ﾞ/／:::::/ﾘ
|:::::::::::::/::::::::::/:::::::{ (⌒ |:r'´ ｀ ､l:/ //／l:/〃
/:::::::::::/::::::::::/::::::::;ハヽ. |:! |'´ '′
/::::::::::/:::::::::::/:::::::/:::::::L° ﾞ､
/::::::::/:::::::/:::/::::::/::::::::::| l _ ヽ
/::::::::/:::::::/:::/::::::/::::::::::::| l ____r'´ 「……そんないいもんじゃないわ」
／:::::／:::::::/::::::::::::/::::::::::::::| ｀7′
／::::::／::::::::::/:::::::::::::/ :::::::::::/ /
／:::::／::::／::::/::::::::::::::/ :::::::::::/二`ヽ､ ｀iヽ ､____/
/:::::::::/:::／::::::::/::::::::::::彡.:::::::::::/三ミヽ､ ｀`=ヽ
|:::::::::|::/::::::::::::/:::::::／:::/彡:::::∧｀ヽ､ ＼三ﾐr'ヽ､
|:::::::::|/:::::::::::::|!::::::::::::::/ｲ/::::/::::::ヽ ＼ ＼/￣｀ヽ＼
|:::::::/::::::/::/::ﾘ::::::::::::/:::/:::::/::::::::ノ /＼ ＼＼ ＼＼
. /.:::7／!/.::::ﾉﾊ!::::::ﾊ ヽﾊ::::ヽ
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ!｀:::::::::::!
イ:::::::::::::::::::::/!::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::!
/:::::::::::,i::/:::/ i::ﾊﾉ＼::ヽ:::ﾊ:::::::::::::!
. ｉﾊﾊ::::::iｊ,' !,' ﾘ ､___ヽﾊﾉ ﾘヽ:::/
ヽﾊﾘ', ‐ﾆﾐ ヽ ｀ィ≠､ !:/-.
ｉ } 〈 ﾋ::j ﾋ:::ｿ ﾘﾋ ,'
ヽﾞ､ , ｀ ,__ノ 「えっ？」
' . ｀＿ /
＼ `ｰ‐' ／ﾘ
＞,.. __.. イ ﾄ､_
. / | : : :ﾄﾉ ヽ
ノ ,ﾉ . : :/ ﾄ､
. - '／ ﾘ ／ | ｀ ､
,..-≠ ／ ,ｲ! /ｰ - | ｒ‐-､ j ｀ 、
- 255 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:28:07 ID:Z5OUOGdc
- ,.､､,､-‐'⌒ヾ`‐ ､
_,／ベV∧ヽヽ＼Kヽヾ:､
,ｲ/〃{:{{ｼ‐''゛}:}｝｝_|j｣ｨ::::|:l:ﾄ､
/〃::l:ﾄk`_, ´‐'ﾂfitｋﾑ;ﾉﾉﾊ:|
｛ {｛::::ゞ'ｸfﾈ `´ |/iﾍl:l
ヾゝj-ﾍ` ´〈 ､ ｡ン:l::! 「日本における女性医師の割合って知ってる？
//i:::ﾊ、 -ｰ ｢';:::ヽ::l えっと、５年前のデータだけど、約２３万人の日本医師会登録の医師のうち、
/ｲ:!:::l:::lヘ､ ,.' |::ヽ::::ヽ、 女性は約３万人、でその大半は」
/ｲ::/::/:::l::: |:::｀ヽ-',r_=＝､::ヽ::::::＼
/ /::/::/::::;':::::l::::<:ﾍ |｢∠ |、::::＼:::/
／ /:::/::/:::/:::::::!::::::〉ヾ||-‐ ／ヽ､_:::::＼
／ ／:::/::/:::/:::::::::l: ;r'::::::::》;;:: -‐ ' ￣厂F'､
,ｲ /:::::/:::/::::;'::::::::_／‐-､:_《_;;: ‐''′ ､__|__| ヽ
,.. ｨ〃"'ー- ､
／:::..... .... ..:::ヽ
,'::::::::::::::::::::::::::::;､:::::::::::ﾞﾄ
{::::::::::::::::;y从j;ハﾊ;:::::::ﾐﾞ
ﾞ!;ヘ:;ｲV_jﾘ!_ _ﾘj;'Nﾘ
人zﾘ ´仞` '{j`/ 「産婦人科医ですね。
, -‐'´ヽ ヾ'` _ >丿 養護教諭だとかそういうの関係ないですよ。
. / ___ i ヽ ヽ､ ／ 今、こうしてることが……」
/ ;'´ ｀ | r;〉'´ﾍ｀丁ヽ
. /,:' レ'´>___/ ,ｨﾍ ｀!
i'Y , /"ア_〈｀`" |
/:::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::／:::::::／:/:::::::::::: ミヽ
/::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::: /::::/:::::::::/:/:ﾊr'ヽ
/::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::: /::::::::::/::::/::::::/:/:::ﾚ::イ::T:l
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｨ:::|::::: ﾊ::::::|::|::/|::::::|:::::::|
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__::::::::::::::://|:: ﾄ､::L|::::|!:||:!/::::/::::|::!
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::r'rﾍヽ::::彡 |:! v!|--,.､｀ﾞ/／:::::/ﾘ
|:::::::::::::/::::::::::/:::::::{ (⌒ |:r'´ ｀ ､l:/ //／l:/〃
/:::::::::::/::::::::::/::::::::;ハヽ. |:! |'´ '′
/::::::::::/:::::::::::/:::::::/:::::::L° ﾞ､
/::::::::/:::::::/:::/::::::/::::::::::| l _ ヽ 「アタシがね、医者を目指した動機は、男。
/::::::::/:::::::/:::/::::::/::::::::::::| l ____r'´ 当時付き合ってた彼と一緒にいたかっただけの……
／:::::／:::::::/::::::::::::/::::::::::::::| ｀7′ 君より低俗な理由よ」
／::::::／::::::::::/:::::::::::::/ :::::::::::/ /
／:::::／::::／::::/::::::::::::::/ :::::::::::/二`ヽ､ ｀iヽ ､____/
/:::::::::/:::／::::::::/::::::::::::彡.:::::::::::/三ミヽ､ ｀`=ヽ
|:::::::::|::/::::::::::::/:::::::／:::/彡:::::∧｀ヽ､ ＼三ﾐr'ヽ､
|:::::::::|/:::::::::::::|!::::::::::::::/ｲ/::::/::::::ヽ ＼ ＼/￣｀ヽ＼
- 256 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:30:00 ID:Z5OUOGdc
- 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
当時のアタシは若かった……未熟だった。
甘かったのよね。必死で彼と同じ大学に入って外科医を目指したものの……
.,／＞ /:::::/:::::::::/::::::::::::::/,.,Y/ﾍ::::::::::::::::::::::ヽ
'／ 彡《::i:::/:::i::::/i::i::::::::/::| ¨´´}:::::::::::::::::::::iい
＜ ＞／::::|::|i::|:i|:|:::| |::i|:::|:从| ﾉﾘﾉ:::::::::::::::} ﾘ
￣ﾍ,=≠彡ミ/丿彡ﾚ从彡ミ卜乂入丶 彡ｿノ;:::::::::ﾘﾉ ﾉ
|::::://ヘ∨| 彳ivﾄ:} ` 价i 乍彳'ノ
|:::::{ /う,∧ `ゝ-' ﾍｿ ﾉ ∧′
. {:::::｀ミヽ∂ ヽ. /::ﾍ
∨::::::::｀::::ﾍ / /::::::ﾍ
∨::::::::::::::::.ﾍ ー 一 ′:::::::ﾍ
∨:::::::::::::∧丶 ／::::::::::::::::::ﾍ
}::::::::::::::::∧ 丶、 ／:::::::::::i::::l:::::i:::::ﾍ
|:::|::::::::::::::∧ ＞ ＿∠_::::::::::::::l::::|:::::||::::::ﾊ
|:::|::::::|::i:::::::∧￣￣￣￣ |:::::::::::/:::::|:::::|_|::::::ﾊへ _
|:::|::::::|::|:::::::::::ﾍ______,.〟 |::::::::/:|::::/|::::|¨|::::::::}¨へ,丶、_
|:::|::::ﾉ:::i:::i丶::::ﾍ--一、ゝ, |::::/::/::://:::ﾉ |::::::::| ,ゝ／
ﾉ:::|:://:/:::|:i:ヽ:::::::.亡ﾍ ＼ﾍ 丶::::/:://:::/ |:::::ﾉ ／／
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
結局、彼は医師。私は養護教諭。
／ ￣｀ヽﾚ!__
_,．-'´ ＼
／ -―' _／￣｀ ヽ ＼
ｌ / r― '´ ＼ ヽ
. ｣/ / /ｌ７ ヽ ＼ i
／/ / ｉ ﾚ^|｜ ｉ ､ ＼ ヽ ｜
/ 〃 | l | | ﾊ ｌ ＼ ＼ ヽ ＼ ｌ
| /ｉ / |. ﾊ ｌ !{ ｌ ト ､ ヽ ＼ ﾄ､ ﾊ Ｙ |
l' ﾚ'! ｉ !ﾑﾚL､_ヽ 丶>､_ﾆ≧＞､ V | ハ ! ｌ
. | ﾄ､ | ィ弋Ｔヽ ヽ く でﾘヾ ＼ヽｆご∨ﾚ
. V ヾ{`､ ￣ | ￣´ W い }
い ﾉ ぐ_,イL__,. -―- ､
` ｉ ヽ - r- '1ヽｒ-― '二 _ ヾ
ヽ ー‐―一'´ / / ハ、 -､ -､ ＼
/ ﾍ ／ ／ ／ ＼＼ ヽ ヽヽ ゝ
イ / ｉ、 ＿,．イ ／ ／ /｀丶ヾ＼ ＼ヽ
,．-'´ | { ヾ二 -‐ '¨´ ／ / ｀'ｰ- ､ ヾ
／ | ヽ / / ＼ ゝ
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
- 257 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:32:00 ID:Z5OUOGdc
- ,.､､,､-‐'⌒ヾ`‐ ､
_,／ベV∧ヽヽ＼Kヽヾ:､
,ｲ/〃{:{{ｼ‐''゛}:}｝｝_|j｣ｨ::::|:l:ﾄ､
/〃::l:ﾄk`_, ´‐'ﾂfitｋﾑ;ﾉﾉﾊ:|
｛ {｛::::ゞ'ｸfﾈ `´ |/iﾍl:l 「７年付き合ったその彼ともパァ。
ヾゝj-ﾍ` ´〈 ､ ｡ン:l::! 彼が婚約したの。相手は院長の娘。まんま陳腐なドラマよ。
//i:::ﾊ、 -ｰ ｢';:::ヽ::l そして、直後に『終末』の発表」
/ｲ:!:::l:::lヘ､ ,.' |::ヽ::::ヽ、
/ｲ::/::/:::l::: |:::｀ヽ-',r_=＝､::ヽ::::::＼
/ /::/::/::::;':::::l::::<:ﾍ |｢∠ |、::::＼:::/
／ /:::/::/:::/:::::::!::::::〉ヾ||-‐ ／ヽ､_:::::＼
／ ／:::/::/:::/:::::::::l: ;r'::::::::》;;:: -‐ ' ￣厂F'､
,ｲ /:::::/:::/::::;'::::::::_／‐-､:_《_;;: ‐''′ ､__|__| ヽ
. ／ !:.:.:.:.:.:,ィ:.:.:.:.:.:.:.:.:.rｖ ｘ''｀ .､
/ｲ／ﾚ'ヽﾊ/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｊﾊﾉヽ!｀:.:丶
ｊ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .､
i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｨ.:.:.:.:.:/.:.:.:/ｉ|ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ
{.:.:.:.:.:.:.:.:.:/iﾉiﾉ!::/iﾉi:/ノ ﾘ､:.:ﾊ:.:.:.:.:iヽ
ｖ‐､.:.:.:.,' ｰ‐ﾉﾅﾆ､′ ｒ‐i/-ﾄﾉﾊﾉ
. { ､ ヾ:::! < ﾄィj ｲ7ヽｉ/
ヽ ( ﾊｉ ｀ﾞ . ｀ﾞ ,′「もしかして、ここにある医薬品類って……」
):.:.:.ｉ､ 〉' ﾉ
ﾉﾊ| ､ - - ／
ｒ‐‐‐| 丶 ／
ﾉ ＼! ﾞ ｒ‐<
／ヽ ＼.__ |、 ｀ヽ.
. ／ ｀ヽ ＞､ ! ヽｉ ｒ‐ 、
. ／ } / ﾄ､ ｊ ∧ !＼
- 258 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:34:01 ID:Z5OUOGdc
- . ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
/ : : : : : : : : : : : : : : : ; ﾍ : :!: i: :ｉ
. ,′/l/ : : : : : : : : : :{~´ }: :l: :!:｜
. l: : : : : : : : : : : : : : :ｌ＼ /ノｊノ: ﾉ
. l : : : : : : : : : l＼l＼ｌ ィ/{ ／
',: :ｘへ:,ﾍ{＼{ イ´ ヽ } 「アタシがかっぱらってきたのよ、彼の病院からね。慰謝料代わりに。
}/::::/^::＼ _′/ 動機も目的も全部失って、最期にお医者さんゴッコがしたくなっただけなの」
. / ＼{:::::::::__＼ (´/ /＝=ｧｧ
/: : : : >'´ : : : : ｀'く ￣| _/:::::〃/
,′/ア´ : : : : : : : : : ＼「＼::::〃/
. {: :〃: : : : : : : : : : : : : : :＼ ∨ /
|.:|:::::::i;;; | ゝ /.::|
|.:|:::::::i;;;; ヽ 一- /:::::（ 「最初から最後まで、感動するようなことなんて、何もないわ。
|:::|:::::i;;;;;;| ､ ／::::::::..:ハ おまけに、昨日の夜、何があったと思う？」
|::::|::::i;;;;;;;;;|＿__、 ／:::::::::::|:::::|::::|
|..::::|:::::i;;|;;;;;;|巛巛巛《.::;;;;;;;;|;;|;;:||:::|
|.::::::|::::::i;;|;;;;;;;|===》》》》.;;;;;;;|;;;|;;;| |::::|
/.::::::|::::::i;;;|;;;;;;;|￣~-, 《《.;;;;;;;|;;;;|;;;|-.|:::::|.._
「彼、荷物を持ったアタシに抱きついて、『ヨリを戻さないか？』ですって」
／ ／^´´"| | | ヽ
/ ／ ∠ | | ﾄ､.. ＼
/::.. ∠.イ:::/￣￣｀＝=| |::::::ﾊ:::::＼＼＼
〈:::::r‐-､ .::/|/＜￣（:_ﾘ"ヽ}/|::::||/＝}:::::::ヽN＼|
〈:::{ r＞ l.:::/ l / |::/1t:ﾊﾉ::::::::ﾊ| | |
|::ﾊ ヽ |:/ l∧ ｀ |::::/l/ |
|:::::`ー::::r −／ /／/
」::::::::::::::/ﾄ ＿＿＿_ /
∧:::::::／ ｷ､ ￣￣` /
─‐Ｎ V|/ :::´X、 ｲ
::::::::::::〉/ :::::::::::"'-x...,,,_,_,_,_,_/`
:::::::::zへ | :::::::::::::::::::／￣´
:::／ ＼ | :::::::ノ:::<
- 259 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:36:01 ID:Z5OUOGdc
- ,.､､,､-‐'⌒ヾ`‐ ､
_,／ベV∧ヽヽ＼Kヽヾ:､
,ｲ/〃{:{{ｼ‐''゛}:}｝｝_|j｣ｨ::::|:l:ﾄ､
/〃::l:ﾄk`_, ´‐'ﾂfitｋﾑ;ﾉﾉﾊ:|
｛ {｛::::ゞ'ｸfﾈ `´ |/iﾍl:l 「今更『やり直そう』だなんて、最悪過ぎて笑うしかないじゃない。
ヾゝj-ﾍ` ´〈 ､ ｡ン:l::! あのバカときたら……」
//i:::ﾊ、 -ｰ ｢';:::ヽ::l
/ｲ:!:::l:::lヘ､ ,.' |::ヽ::::ヽ、
/ｲ::/::/:::l::: |:::｀ヽ-',r_=＝､::ヽ::::::＼
/ /::/::/::::;':::::l::::<:ﾍ |｢∠ |、::::＼:::/
／ /:::/::/:::/:::::::!::::::〉ヾ||-‐ ／ヽ､_:::::＼
,-=-,、
i |
| | ／~'i
＿ .|ヽ ノi / |
/ ヽ, .| | /ヽ,, ./
ヾ ＼ .|ヽ ﾉi / /
＼ノ ヽ, | |, /ヽ ,,,./
ヽ ヽ | 'l~-ノ ../
＼、ﾉ ヽ,,ノjヽ ノ " ノi
ヽ, 丶 ヽ,, ヽ
＿＿＿／ヾ ノ .ヽ,
￣￣ ~-:;;:; ＼,,.
,,ﾉ＿＿ｿ＿ ) ~=,,,,,
￣￣|~ / ￣^^~ヽ
i, (,
|ヽ,,-,, ／ ￣￣
ヽ ￣＝二＝-----"~~^／
＼ヾ-=- ＿＿＿ノ
~-,,,＿＿,,,,...ノ／
- 260 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:38:03 ID:Z5OUOGdc
- !:::::::::ヾ, i 〈.! . /ﾞノ:::::.:.i
/:::::::::::::::｀ヽ ＿ /:::::::::.:::.:.:.!
/::::::::::::::::::::, ‐>､ （￣,.） ／､::::::::::.::::.:.:.'､
/:.:.::::::::::::／ '´ |, i､ヽ、 ｀ ／| ｀ヽ、､:.:.:::.:.:.:.:ヽ 「あっ……」
/::.:.:.::::::／/´ !ヾ ､ ｀ヽ、_,. ‐'´ ﾉ 〉 ＼ ､::.:.:.:.::::i
／::.:.:.:.:::/ ! i r':::::｀ヾ、､ , '／! ＼､ヽ､_ |
／::::.:.:., ‐/ / i !::::::::::::::::｀ ヽヽ //::::::ヽ ヽ､ i, ｀＼
!::,. ‐'´ / ! / i |ヽ::::::::::::::::::::! 'i./::::::::::/ヽ. , 'ノ!. ＼
／ ! i ! i i::::',::::::::::::::::::| | !:::::::::/::::::!､ , '／ ! i i
_,／ ＼ !_ i､ヽ i !::::ヽ:::::::::::::::i_!ﾉ:::::::/:::::::::i '､ /r'´ ヽ、 ヽ、 i l｀ヽ
'´ ＼ ＼ !ヽ＼ ' |::::::::',::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::〉 V / / / | |
ヽ ＼ :::〉-'｀ﾆ､. |::::::::::ヽ::::::::::::::::::i:::::::::::::::| ｀ヽ､./ / / ! i
- 261 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:40:01 ID:Z5OUOGdc
- ○同・図書室
────── -､＝|! ! ||_, -──────
============､ﾐ/!:::|| | ||_|ヽr============
[|]_|_|」|_|,j_|_|_|_|]||::||=|| | ||_||::|||_|_]」_|_|_|_|_|_|｣]
三三三三三三]||::||: || | || ||::||[三三三三三三
|_|_|_]」_|_|_|_|_|_|｣||::||=|| | ||_||::||!|_]」_|_|_|_|_|_|｣」
三三三三三三]||::||: || | || ||::||[三三三三三三
|_| |_|]」_|_|_|_|」]_i||::||=||/ ヾ||::||i[l| |_|]」_|_|_|_|」]
三三三三三三]||::||￣ ||::||[三三三三三
|_|_|_]」_|_|_|_|_|_|｣||/ ヾ:||:|_|_]」_|_|_|_|_|_|｣
￣￣￣￣￣ ￣ ￣￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ―
／ （ ●） （●）'
| （__人__） | 「今日も暇人がいるお」
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ー‐ '
l: : : :‐-ｨ,>`´: :´: :.イV ﾏvヘ、ヽ.: : : :,'
. '´⌒:: : /:ヽ／: : 〃 ﾊ ヽ: : `ﾍ ヾ､::/
,／ .: : : : : l: :′ ｧ: : : : : j.: :f'} :、: : : : :ﾍ: :＼
ヽ .: : : : : :ﾊ : : /. : : : : : : : : :}: : : : : : : : ∧. :ヽ
Y.: : : :.,.' : : : :´ : :j . :l. :/. :ﾉ !. :| . :l: :ｷ.: :!ヽ: :l
/.: : : .:‘ : : ,' : : : :/ /l/／ |: :| : :| : :!. :/.::!: j
. /.: : : .:/.: : ;,' : : : /ｲ`メ､. ‐l七ﾆ/|.:|: : ヽ::l/
/.: : :ｨノ!: :人.: : : /‐ｨ〒ﾃ;′ ,辷,y､_ﾘ.::/::|: :ﾘ
!／l （ |/'|: :/: :i/〈 弋_ﾉ ,==､ ﾋﾉ},vﾊｲ: :/: :|
{/ ） |N.: : :ハ'''`｀ｰ一' ｀ｰ一 '〈/ ﾙ/|/Y´
{ il: :}: :!ヽ丶 ,ｲﾑｲ | 「そっちこそ、琴吹さんにフラれて泣きにでもきたの」
|/: :/: :八 ヽ、 ´｀ , イ: :l::/! /
,': :/: :/!: :、l:. ｀ 7:´l : :|: :,ｲ（
/ ／: / .＼_:ヽ、 ｲjヘl､ : : i八｀ヽ、
八/＝|、 `､: :ｌヽ, l｀ヽ. : :＼ ）
/ ／＞┤＼_ ヽl ＼ ヽ:｀ヽ.: .:!
|/／⌒ 乂＼＼ ＼ | ﾘ// ヽ:|
/i ｀ﾊ: ＼ `ヽ‐-Y´¨｀/〃 |ヽ、
- 262 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:42:01 ID:Z5OUOGdc
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ―
／ （ ●） （●）'
| （__人__） | 「うっさいお」
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ー‐ '
_ _,..‐.....-......､..._ vr 、
/:.:.:｀ヽ、,／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
. ハ.::.:.:.l／:.:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:.:.､
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/:.:.:./ :::.:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ:/--ヽ:.ﾊ:l:.:l:ト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'"|:/_,ｭ、_i ,'lｿ:.:l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f´弋厂==ヽ､:lﾚヽ| 「今いいところなんだから、読書の邪魔しないでよね」
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l ,ヾ===" /:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l ∧:l
（ l:.:.,'/l |ヽ:.:.lヘ.:.:| ´/| ｿ
/:.八／ ´ ＼ヽ ヽﾄ､r┬ - i:.i ＿_
. ,∠.......｀ヽ, ＼ 〈ﾐ'ヽ.| ／ヽ三｀丶､./ヽ,
/"¨_""''＼、 ヽ_,, ﾕ.!! ／ ／ ｀丶_{_／
ｲ／::::::｀:ヽ.、＼､_ _／:=ヽl.lヘ＼ ／ ／ ／／
< .／ ／／
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「坂口安吾に『いまいいところ』なんてあるのかお？」
＼ ｀ ⌒´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
- 263 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:44:00 ID:Z5OUOGdc
- _ _,..‐.....-.....､..._ vr 、
/:.:.:｀ヽ、, .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
. ハ.::.:.:. l孑:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:ヽ、
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:/!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:..l:.:.:.:./ ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/.:.:.:./ !:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ､_/ヽ :.ﾊ,l:.:l:iト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'|__-,=‐ _二ｿ:.l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f込厂 , =={ﾗ!ｌﾚヽ|〉 「そりゃあるわよ。平坦に物語を読む人間は、
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.lヾ===" 丶}..j:l その物語を平坦に読む能力しかないの。
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l /:l 面白い物語は、どう読んでも起伏に富んで面白いものよ」
（ l:.:.,':.:l_|ヽ:.:.lヘ.:.:| ´ /| ｿ
/:.八丿l,/‐~:＼ヽﾄ､:.. ┬‐-ｲ:ﾒ
. j /.:.「::Y´ ｀ ヽへ 千7
）:: //⌒ヽ＼ ', ´ `‐-、
（／:.{ ｀ヽ、 . ..:; ∟
＿＿＿_
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-/ ' | 「しかし、このご時世でよく本なんか読むお」
＼ `ー'´ ／
/l:::::ﾉ!／::::／:l|:::_ｲ丶{:::ヽ､::::.ヽ::::::'⌒＾￣,}
,／/:::::/::::／:::::／l{ﾆ、ﾐ::::＼::::::::.::::＼: : :./´::|
i /:::::/::::::::::::::::′∧ヽ＼::::::::ヽ::::ヽ:.:.:.ｲ.:/:::::::;:
/::::::::′/:::::::::/:::丿 '.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ',::::::::ﾄ､
／:::::::/::::〃::::::/:::::| ヽ::::|ヽ:::::::';::::ｌ:＼:::i|::::::::: : ::>
, '::::::/::::/,ｨ!/:::::l:::::l＼! 、:| `イi::::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ
{::::::/:::://｜'::::::l::/L_:;ヽ ヽィl二,_ j:::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ
l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l,'ｌ { ﾄ;ﾊ` '´‘;!iﾒj }|:::ﾚ'::!ヽj/ ）ヽ
｀/,' l:||::l:::ヽ∧ヾ` vｿ ,==､' Ｖノ /|:::l丿::ﾘ::| `丶
（ l ﾘｌ:!い::::::{tﾍ ,,ー一´ , ｀ー一,,;ｌ|::::|::/ｲ|::l ） 「底の浅さが知れるわね。
ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ ヒトがヒトであるために必要だった唯一のもの、
＼｜::| |｜::::ﾄ､ (⌒ヽ ｨ:::ﾚ':::::jl:::l それが文字よ！」
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八|
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
|/ |:::::::l !ﾚ //::∧ ﾄ､::::＼＿,
/ ｌ:::::::川 ／/::,ﾍハL 「＿￣ヽ
- 264 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:46:01 ID:Z5OUOGdc
- ,ハ /＼ /::::::ﾍ
/´ヽ ,/;:::::∨::::::::Y＾⌒ヽ､{ｹ:::::::::ヽ､
/l:::::ﾉ!／::::／:l|:::_ｲ丶{:::ヽ､::::.ヽ::::::'⌒＾￣,}
,／/:::::/::::／:::::／l{ﾆ、ﾐ::::＼::::::::.::::＼: : :./´::|
i /:::::/::::::::::::::::′∧ヽ＼::::::::ヽ::::ヽ:.:.:.ｲ.:/:::::::;:
/::::::::′/:::::::::/:::丿 '.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ',::::::::ﾄ､
／:::::::/::::〃::::::/:::::| ヽ::::|ヽ:::::::';::::ｌ:＼:::i|::::::::: : ::>
, '::::::/::::/,ｨ!/:::::l::::::L::∟、 ､::| ＼!:::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ
{::::::/:::://｜'::::::l-/L_:;ヽ ヽl二,,'_'j::::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ
l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l ` '´‘;!iﾒj }|:::ﾚ'::!ヽj/ ）ヽ
｀/,' l:||::l:::ヽ∧iゞ=r'''" ,==､' Ｖノ /|:::l丿::ﾘ::| `丶 「訓練されれば、サルでも火を使う。
（ l ﾘｌ:!い::::::{tﾍ ,,ー一´ , ｀ー一,,;ｌ|::::|::/ｲ|::l ） でも、文字は――記憶でない記録を手にした時、
ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ ヒトは他の動物と違う生き物になれたのよ。
＼｜::| |｜::::ﾄ､ (⌒ヽ ｨ:::ﾚ':::::jl:::l そして、記録は物語を作った。逆に文字が無ければ……」
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八|
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
|/ |:::::::l !ﾚ //::∧ ﾄ､::::＼＿,
/ ｌ:::::::川 ／/::,ﾍハL 「＿￣ヽ
／ ＿ 厶ィ'::::/ ｰ一' _／∠_ヽヾ. ￣｀ヽ
／￣ 〃 j::/￣￣｀ ´￣￣ ヾ.j }
＿＿＿_
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼
／ （__人__）⌒ ＼ 「人間の知性はここまで進化しなかった。
| |r┬-/ ' | 耳にタコができるくらい聞かされた敷島流進化論だお」
＼ `ー'´ ／
- 265 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:48:02 ID:Z5OUOGdc
- ,／/:::::/::::／:::::／l{ﾆ、ﾐ::::＼::::::::.::::＼: : :./´::|
i /:::::/::::::::::::::::′∧ヽ＼::::::::ヽ::::ヽ:.:.:.ｲ.:/:::::::;:
/::::::::′/:::::::::/:::丿 '.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ',::::::::ﾄ､
／:::::::/::::〃::::::/:::::| ヽ::::|ヽ:::::::';::::ｌ:＼:::i|::::::::: : ::>
, '::::::/::::/,ｨ!/:::::l::::::L::∟、 ､::| ＼!:::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ
{::::::/:::://｜'::::::l::/ｌ_∟､ ヽl二,,'_'j::::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ
l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l,'ｌ { ﾄ;ﾊ` '´‘;!iﾒj }|:::ﾚ'::!ヽj/ ）ヽ
｀/,' l:||::l:::ヽ∧ヾ` vｿ ,==､' Ｖノ /|:::l丿::ﾘ::| `丶 「そんな人類の叡智も、ヒトが滅びてしまえばただの紙切れ。
（ l ﾘｌ:!い::::::{tﾍ ,,ー一´ , ｀ー一,,;ｌ|::::|::/ｲ|::l ） いつか土に還って、はいオシマイ。
ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ 今だからこそ読むべきよ」
＼｜::| |｜::::ﾄ､ ‐―- ｨ:::ﾚ':::::jl:::l
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八|
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
|/ |:::::::l !ﾚ //::∧ ﾄ､::::＼＿,
＿＿＿_
／_ノ ヽ､_＼
／（ ●）／)（●）＼
／::::::⌒／／／)⌒::::: ＼
| ／,.=ﾞ''"／ | 「そんなこと言いってるけど、
＼. i f ,.r='"-‐'つ ／ 普段から読んでたお。読むの遅い癖に」
／ ｉ _,.-‐'~ ＼
i ,二ﾆ⊃
,' ⌒ﾊヽ、,_r - −¨⌒`へ _,、,ﾊ⌒ 、
ﾉ....:::::::::.%〃:::::::::::::::::::::::ﾍ::::::::::::ヽ`ヽ:::::::::::ﾊ
i...:::ｨ::::∧:::::::: ::_::::::::,::::ﾊ:::::::::::ヽ:ヽ ´丶:/:i
ﾄ..:::/::/::|/::: :/´:::::::::ﾒ:/ヽ:::i::::::: :ゝ:::ヽy::::::::i
/.:::ﾉ::::ﾘ/:::/:::::/:::/´::::/::/| l:::::l::::::::::::丶::ヽ::::::ﾘ
{.: 〈jYyﾉ::/::::ｲ:::::::::::::::::/|/ l:::/l:::/l::::::::i:ヽ::l:::〈
） |/|/:::;;/l;::/.ﾚl/,. j l::/l;:/ !:::::::l::::l ﾙﾘ:::、
l:/::::l;::/.ﾚl/,. l/ ,l;_ l:::,::::l:::! ヽ）
ﾚ∧:j:l"弋ラ`` _ " ﾋラ``ﾚ::i::l:Y
|/::ハ'''｀ｰ一' ｀ｰ一´''!ﾉ:l:::l:/ 「もちろん。好きだもの。
!/:::::｀ﾄ ,、 , ':::/|:::i:| どんどん読まないと間に合わないわ」
l:::,':::i:::;;ｌ:`r 、_ , イ/:::/:::|:::i:|
:l::l/:::::l/:l;l:::l |l::从:ﾉｌ:.:.V
:::/ ...;;::::l:/l::l:{ヾ、 _ ｿ/￣/'ヽl:.::ヽ,
/'l..,ｨ'´‐∧ ゞi ﾍ-‐-ｲ/ / ｀ヽ、
/:.::{ ゝ ヽ '⌒`Ｖ＾~＾Ｖ⌒ヽ / i/ 'ヽ
- 266 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:50:01 ID:Z5OUOGdc
- ＿＿__
／ ＼
. ／ ⌒ ⌒＼
. ／ ／）（●） （●）＼
| ／ .ｲ '（__人__） | 「まあ、記録があってヒトが進化した、ってのは
. /,'才.ﾐ). ｀ ⌒´ ／ なんとなく分からないでもないお」
. | ≧ｼ' ＼
／＼ ヽ ヽ
./:.:.:.,:.ハ,ﾊィ.: ' :.:.-:.:.::.:ﾐ､:..｀`ヽ く、_: : : :ヽ
.../￣ : : :ヽ:.:/`-: : : : :.／ ヾ:.r´`ヽ:.:.:.ヽ、 : : : :〉
/ : : : :ヽ..／丶:.:／:.:../.:..:;::ｨ':.:/ﾍ:.,.:ヽ、:.＼/:.:/!
!: : : : : : :/!:.:.:.':./:.:.／: : : : :.ｲ,:.､ : :く:.:.丶 : : :､〈
〉 : : : : :/:.|l:.,:.:.,':.:./ : . .;:.:/:.:./:.:.ヽ : ヽ: : : ､ : :ヽ)
: : : : : :,':.:..:.,／:.:./ : : :,.':./:ハ:.:.:,1:.!:.:.!:.:∧ :ヽ、 :Ｖ
／:.;'::.lヽ/;/:.:.:!: : : :/;ｲ:.l ', :/ |:.:.:.ﾄ､:.:.:.!ヽﾊ : l
〉:::::,／~i ;' :. .ｲ:.:.:.:/!;' !:./ l|:./_l_ ! | :i : : !:.:.:.:.|
::::/ |:,':.:/ﾚ|:.:.:.;' /-.|/_ /|/,- /__!/| : :ｲ : :lﾘ
ヽ〉 /'lｌ:.|γ!:.:.:.!:'てｨヽ` 'ﾞこ'ﾃ;ﾊ|:./:.:.:.i ム
／ |/!|:.i.（､ﾚ: |ﾞゞ-' ' ,==､ `ｰ'´ l/:.1l:.ﾅ ヽ 「でしょ」
/:.:.|/:.|:.::|､!|,,,,,,ー一´ , ｀ー一,,;/:./|/
/:.:!:人| !:| iヾ、 ､__ '_,. , ｲ :!
:.ｲ !:|::!:.i.|:! !_/:`:..､ , ., '´ ﾁ:.!、
／ノィ ¨ヽ.:l´ | .⌒ヽ.`,. - . ィﾁ/ ｨ!,!:::::::|｀ヽ
ｲ:::::::::::丶|:.| !:.｀ヽ. ヽ ,ィ ,イ´ ,/ /::::::::! |
/＼_ ﾞ!:.|/ヽト､! ｀'"´ ﾞ'i /:::::::/ !､
「なんか軽く読めるものあるかお？」
「そうね、やる夫だったら……」
「だから、呼び捨てはやめるお」
- 267 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:53:06 ID:Z5OUOGdc
- r...､ __,,,,,,,__
>:::`ｰ○ ,r::::::::::::::::::::::`.丶､ ,..r::7
~`ｰ○'"__,,∠::i::::::::::-:-:ｰ:::::ヽ○{､:::::ゝ
/:::::i::'"|:::::::|:::::::::::|:::::::::|;;;;;:::..○`ｰ`
!:::::::i:／ ￣ ￣￣`丶､:i::::|:::::::i
|:::::::/ ヽ|::::::::|
|::::/ ` ｰ- -ー"ヽ:::|::j
rヽ| ┬ｰ┬ ┬─┬ !:::y､
| .| | | ｜ | .ﾚ' } 以上、投下終了。第３話でした。
ヽ | `ー´ `ー´ |､_/ え、何か跳んでないかって？ 何の話ですか。
ハ ハ
` ､::丶 , 'ヽ, ／::r `
,..::'"ｰ-i`. ､__ ￣__, - '/::|":::`..-､
|::';::::::::::|:::::::',: `"/ ./::::::|:::::::/::::|
|::::';::::::::|＿_;;i /、〉､ /:::＿_|::::::i:::::::|
|:::::::i::::::＼:::::::i / | /:::::::／:::::::|:::::::::|
- 268 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:54:13 ID:Z5OUOGdc
- _,,,......-ｰ─-....､
／::::::::i::::::::::::i::::::::::::丶
/:::::::i::::::|, -ーｰ'- ゝ,::::ヽ
i::::::::::レ'-- -- ヽ}
|::::|::/ ＿＿ ＿＿. }
}::::!/ | | | | {
`ヽ|` `ｰ' `ｰ | 本当に『終末』が来たら、みなさんはどうされるでしょうか。
`--, ﾉ 作者は多分、やらない子の様に本を読みまくるでしょうね。
r---＼ △ _,イヽ
ヽ ` ー-- ´ __ ＼
,､ ,､
,' ,'| / | / | /|
! i | i !-── ─--! |_
i _! ￣ ＼ /|
V( ＿_ ＿_ V |
i ＿_ !, /|
｜ / ￣ヽ ==ｧ-- ､ 、 ＼/ j
. | | | | | ﾚｰ 、
. | ', ,' | | ヽ
j `ー ' ', ﾉ }
{ ` - ' ﾉ 作中では、やや、やる夫の表情に変化が……？
ヽ /`ー ´ ちなみに、明日は今日の倍の分量になります。
＼ /＼ , '/ 原作との違いの分水嶺となる地点です。
｀ ｰ ､ ￣ _,, ' / /| |
｀ ｰ── ´ < /.｜ |
` ' ￣¨
- 269 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/06(水) 23:55:46 ID:Z5OUOGdc
- , -‐… ‐- ､
／ ＼
rrｎｲ〉― v――ｫ ' ,
/〜ﾉrｧ＿ﾉil＿___iﾄ､ i
| ,ｲ┬ｫ ┬ｫ `ﾄ､ヽ_ノ
〈＿k' i し' し' i f Yi
/.:.:.:.:.| ゝ <> ﾚ'ｲﾉ 次回、４話の投下は１０／７の午後１０時の予定です。
/.:.:.:.:.:.:〉 ＞ _ イ-‐'-=＝ｰ ､ 事情で少し遅くなるかもしれませんが。
{.:.:.:.:.:.:ｲ｀ー '⌒ レ-､￣｀ー＜_ー- ＼＿＿
＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:rｲ.:.:.:.:.ﾍ ＼.:.:.／ゝ、 /
` ＜、.: ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:Yiヽ、 `ー―‐'
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:., ｲ.:.:.:.ﾊ｀´
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:.:i
- 270 ：名無しのやる夫だお：2010/10/07(木) 00:16:16 ID:JernOrig
- 了解ーお疲れ様でした
- 271 ：名無しのやる夫だお：2010/10/07(木) 00:32:33 ID:2bwLRluY
- 乙乙！
>>本当に『終末』が来たら、
今別スレに投稿中のやる夫〜を全て書き上げて投下する
うん、いい終末だ（ぉ
- 272 ：名無しのやる夫だお：2010/10/07(木) 02:21:10 ID:/YhuNcs2
- 乙乙
俺は色んなやる夫スレを読むだろうな。特に面白い奴は読み直す
- 273 ：名無しのやる夫だお：2010/10/07(木) 03:39:59 ID:vsT6.a4Y
- 何もしないだろうなぁ…
いつも通りの日常で終わりを迎えると思う
- 274 ：名無しのやる夫だお：2010/10/07(木) 08:45:43 ID:jMNOJ39Y
- 乙
暴徒と化す自信があるｗ
- 275 ：名無しのやる夫だお：2010/10/07(木) 10:29:20 ID:7.GOSMP.
- 休日だと思ってだらだらするよ。
眠ったらその日の自分はさよならで
朝起きたら今生まれた自分にこんにちは。
いつも通りやります。
あ、でもネットも止まってるからだらだら暇潰しもできないのか・・・。
積みゲーでもやるかね。
- 276 ：名無しのやる夫だお：2010/10/07(木) 10:58:43 ID:gWjWoRfU
- 「終末の過ごし方」か・・・懐かしいな・・・。
てか俺はいまだに「人工失楽園」を待ってるんだがいつ出るんだ・・・。
終末とEsの方程式が神ゲーだっただけにいまだにあきらめきれないわ・・。
- 277 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 21:58:31 ID:C1WNv4AY
- [時は江戸。寛永十七年――――将軍家光の下、幕府の権勢も磐石となろうとしているその時代]
[一人の剣士が野を彷徨っていた]
＿＿＿
／::::::::::::::::::＼
／:::::::::::::::::::::::::::::::＼
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
, , ,,､ ,,＿＿＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／＿＿＿
,-――= レレｌ ｌｎ||〜〜 ／ ｌｌ // ｀＼〜〜〜ゞヽ
`―――`ｙー ソ"￣／ || // ＼ ￣￣￣
,.-‐‐‐"ヽ､ソ ｌ |レ'/ || ｌｌ
ｌｌ ;;;;;ｋ ;;;ｌｌ､＿,,|ｌ,,＿,,,,＿,,,_,へ⌒ヽ;;,,ｌｌ
ｌｿ ;;;.... / }＝=只==＝＝ ｌ::::::ｌｌ キ/
''ーー---;;;;､,,__ｌｌ /``''''' ''''￣ ｌ;;ソ /
[名を 『二つ影やる夫』――――体にある『秘密』を持った男である]
●
●
●
.
- 278 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 21:59:00 ID:C1WNv4AY
- ~`ｰ○'"__,,∠::i::::::::::-:-:ｰ:::::ヽ○{､:::::ゝ
/:::::i::'"|:::::::|:::::::::::|:::::::::|;;;;;:::..○`ｰ`
!:::::::i:／ ￣ ￣￣`丶､:i::::|:::::::i
|:::::::/ ヽ|::::::::|
|::::/ ` ｰ- -ー"ヽ:::|::j
rヽ| ┬ｰ┬ ┬─┬ !:::y､ ウソです。
| .| | | ｜ | .ﾚ' } 時間なので、開始いたします。
ヽ | `ー´ `ー´ |､_/
ハ ハ >>271-275
` ､::丶 , 'ヽ, ／::r ` 人それぞれですよね。
,..::'"ｰ-i`. ､__ ￣__, - '/::|":::`..-､ 実は作者、心
|::';::::::::::|:::::::',: `"/ ./::::::|:::::::/::::|
- 279 ：名無しのやる夫だお：2010/10/07(木) 21:59:33 ID:azLoU1L.
- 会社のスタッフは死んだか、完全にいなくなった。マジで。
今残ってるのはひとりもいなくて別の人。
権利だけが残ってる。
- 280 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:00:00 ID:C1WNv4AY
- やる夫が最期の七日間を生きるようです 第４話
月曜日 火曜日 水曜日 ○木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
＿＿＿_ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿
／ ＼ ／ ＼ ／ ＼ ／ ＼ ／ ＼／⌒ ⌒＼／⌒ ⌒＼
／ _ノ ヽ､_ ＼ _ノ ヽ､_ ＼ _ノ ヽ､_ ＼ _ノ ヽ､_ ＼― ― ＼●） （●）＼○） （○）＼
／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼）) (（●）)ﾟo ヽ ⌒ﾟo ＼ ⌒ﾟo ＼） （●） ＼_人__）⌒:::: ＼_人__）⌒::: ＼
| （__人__）' |_人__）' |__人__） |__人__） |__人___） |r┬-| |r┬-| |
＼ ｀⌒´ ／ ｀⌒´ ／ ｀ ⌒´ ／ ｀ ⌒´ ／｀ー ' ＿＿／ `ー'´ ／`ーlj′ ／
・原作は「終末の過ごし方 -The world is drawing to an W/end-」（アボガドパワーズ, 1999年）です
・エロシーンは、直接的な表現はありませんってば、だから
・雰囲気を尊重して、ギャグは一応控えめです。これでも。
・が、時々おかしなものが流れ出るでしょう。きっと。
・三点リードがやたら多いです
・やる夫はややヒネていたようです
- 281 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:01:00 ID:C1WNv4AY
- 世界規模の災害の前では、シェルターで生き延びる事すら無意味。
それならいっそ、苦しまずに死ねた方が幸せだ。
だから、混乱の１ヶ月が過ぎたあとは、何処も比較的静かになった。
あまりにどうしようもない状況なので逆に、各国の政府機関も軍隊も、ただ崩壊するしかなかっ たのだ。
―――木曜日 ＴＨＵＲＳＤＡＹ
・
・
・
○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「――JAM! JAM!
今日もＫＡＷＬな時をキミに４Ｕ！！
今やラジオ界のカリスマ、ま、ホンモノのカリもＢＩＧな
Ｄ．Ｊ．ＷＡＬＫの『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』の時間だ！」
「例によって例の如しだがＣＭも無くノンストップウン時間、
オレの喉続く限り、カッケー音楽続く限りの限界放送、
今日も聞いとけ！」
- 282 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:02:00 ID:C1WNv4AY
- ○私立緑山校・３年Ａ組
,､- ─ - ､､
,．'"´ ｀`ヽ
/ ',
,′ /.:ヽ
./l |:::::::l
l::| |:::::::|
i::l -=＝;、 ,ﾆﾆ ヽ i.:.:.:.!
H! ,. -==ﾐi ぐ＝=;､ ,, ﾊ !
i j} ´.:i ｀" リ/
い; ､ ,.j )､ ,:; ,j ノ{
｀, ', / ｀ﾞﾞﾞ´ `ヽ ,' j ',;;ﾄ､
ﾞ､ ｀ﾆﾆﾆ´ / V.:.ﾄ､
ヽ ,．'´ /.:.:.!:.:.ヽ
／ ｀ y--‐''´ ／.:.:.:/.:.:.:.:.:`ヽ
/.:.:.:.:.:/.:.:} ,． .:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ
/.:.:.:.:.:.:.l.:.:/ ,rく.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
./.:.:.:.:.:.:.:.:ﾚ'.:.:H!.:.:',.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:
いつも、関節炎特有の緩慢な動きで歩き回る『おじいちゃん先生』
柴崎が授業を担当している。
おそらく、高齢のため逃げることも諦めているのだろう。
ただただ淡々と正規の授業を行う。
.
- 283 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:03:00 ID:C1WNv4AY
- ＿＿＿_
／ ＼
／ 一' ｀ｰ＼
／ （―） （―） ＼
| （__人__） | 「（好感の持てる授業……だったけど、
./ ∩ノ ⊃ ／ 最近なんか居心地がわるいお）」
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ―
／ （ ●） （●）'
| （__人__） | 「（授業の方が変わらないのなら……、
＼ ｀ ⌒´ ／ やる夫の方が変わったのかお？）」
／ ー‐ '
_＿＿＿
／ ＼
／ ―
/ （●
| "｀(__） 「（今日はもう、抜け出すお……何か気分が悪い）」
＼、 /´ヽ
) ィ （"_ノ
/ /⌒ヽ ヽ ） |
i l | | |
| | | |-‐'
|.| | |
i〆 / |
ヾン´ l
| ィ |
l | /
〉 ノ 丿
/ /／
く、.,、,.,,（,≒,.,.,、 ,, ,. ,,, 、,,,., ,
- 284 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:04:00 ID:C1WNv4AY
- ○同・図書室
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
やらない子は、コドモの頃から本好きで、
勝手にやる夫の部屋に上がりこんでは、多くもない蔵書を読み散らかしてたお。
j::::::::::::::::ヽ _ - − ‐ _ _-_ .::::::::::::ヽ
ﾉ::::::::::::::j://:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ヽ::::::::::::::::::i
i:::::::::::::::://:::::::::::::::::::::::::::,:::::::::::::::::::ヽ ´丶:::::::::::::i
i:::::::::::::: |/:::::::::/:::::::::::::::::/ヽ:::::i::::::::ヽ:::ヽy::::::::::::::i
ﾙ:::::::::ﾘ/:::/:::::/::::/l:::::::::/ l:::::l::::::l:::::丶::ヽ:::::::::::::i
Yyﾉｌ:::/::::/::::/ .l::::::/ .l:::/l:::/l::::::::i::::::l::::::::::::i
ヽ/:::;/l;::/ .l/l/ .l:/ .l;/ l::::::::l::::l ﾙﾘﾉ
l:/ l _ _ _ _ l:::::::l::::l
l/∧ ."￣`` "￣``l::i:::l:::l
/::::ハ″ , ″/::l::::l::/
l:::/:::::｀ r―ｧ /:::/::::i:/
|:/:::::i:::::::｀ｌ ￣ イ/:::/::::/:l
i:::::::::i:::::::::l l::从:::ﾉｌ:/
l:/l:/l::/ ヾ ｿ￣￣ｌ:/、
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
そんな日々の繰り返し。毎日のように部屋にいるやらない子は、
一時期、本当の妹のような存在だったお。
,／:::::/::::!:::ﾄ､:::::::ヽ:::::::＼::::::::::ヘ ／::::｀､
ヽ:::／::;／:::!:::ヽ:::::::::＼:::::::::ヽ､:::::::ヘ/:::::::::::::i､
／::/´/::::/:::::ハ:::::::::::::ヽ:::::::::::ヽ:::::::::::ヽ::::::::::｀ヘ､
／/::i´:::!:::::i::::::/ ヽ::::::::::::::::::､::::::::::ﾍ:::::::::::!:::::::::::::::::;ゝ
i:::/:::i::::::!:::::!::::/ i::::|::::::::､::::ヽ:::::::::::ﾍ::::::::!:::::::::::::::::,!
i/:::::!:::::ﾄ､::ﾊ::::l !:::!＼::::ヽ::::::',:::::::::::!:::::::!:::::::::::::::,'
ﾊ:::::i:::::ハ::!-ヽi !::i--ヽ:::i::::::::i:::::::::::l:::::‖::::::::::::,'
/:;ﾄ:::ﾍ:::! rt'-ヽ ﾚ' 行z、!:::::::!::::}:::::l:::::ﾊ::::::::::::::l
// ヽ:::ヽ::} 弋ﾉ 弋ｿ ｀::::::l:::::l::l:::!::/::!::::::::::::::!
'´ ゝ､!::! ' !:::ﾊ::/:::ﾄ::Y::::ヽ::::::::::::i
/:::::::..、 r- 、 /::/::ﾚ::::!:ﾊ:::i!:::::::＼:::::::ヽ
l::::::／ 丶 ゝﾉ イ:／:::!::::::l::l:::Yヽ::::::::丶＼:::ゝ
{:::/ l::::｀....- i:!::::::ﾊ:::/:::ヽ:::! ＼:::::::＼ ヾ
ヽ! {::::::::!::::i ヽ:::::i::ヽヽ:::::!:::＼ ｀ヽ:::::::｀､ ＼
｀ ｒ-┴ ､_!::,' ／:::／ゝ- ､!::::::::::::::i ｀ゝ:::::! !
l: : :{ ﾚ /::-'ﾞ~／: : : : ヽ,:::::::::::} ｀:}
ﾊ: : ヽー-､______-ーフ: : : : : ／ヽ::ﾄ::::! │
! ', : : ヽ、_ _ , _／: : : : ／ Y !/
!/: : :/ ○ T ´: : : : : : : :/ !
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
- 285 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:05:00 ID:C1WNv4AY
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「（だからなのか、この距離感はなんか心地がいいお……）」
＼ |＼ ／ ／|
／ /⌒ﾉ ＼／ （ ）
| / / | |
. ハ.::.:.:.l／:.:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:.:.､
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/:.:.:./ :::.:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ:/--ヽ:.ﾊ:l:.:l:ト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'"|:/_,ｭ、_i ,'lｿ:.:l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f´弋厂==ヽ､:lﾚヽ|
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l ,ヾ===" /:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l ∧:l
（ l:.:.,'/l |ヽ:.:.lヘ.:.:| ´/| ｿ
/:.八／ ´ ＼ヽ ヽﾄ､r┬ - i:.i ＿_
. ,∠.......｀ヽ, ＼ 〈ﾐ'ヽ.| ／ヽ三｀丶､./ヽ,
/"¨_""''＼、 ヽ_,, ﾕ.!! ／ ／ ｀丶_{_／
ｲ／::::::｀:ヽ.、＼､_ _／:=ヽl.lヘ＼ ／ ／ ／／
- 286 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:06:00 ID:C1WNv4AY
- _ _,..‐.....-......､..._ vr 、
/:.:.:｀ヽ、,／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
. ハ.::.:.:.l／:.:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:.:.､
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/:.:.:./ :::.:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ:/--ヽ:.ﾊ:l:.:l:ト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'"|:/_,ｭ、_i ,'lｿ:.:l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f∪j¨`==ヽ､:lﾚヽ|
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:l ,ヾ===" /:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l ∧:l 「私のこと暇人って言ったけど、
（ l:.:.,'/l |ヽ:.:.lヘ.:.:| ´/| ｿ あんたこそヒマよね。本当に琴吹さんにフラれでもした？」
/:.八／ ´ ＼ヽ ヽﾄ､r┬ - i:.i
. ,∠.......｀ヽ, ＼ 〈ﾐ'ヽ.| ,l/
/"¨_""''＼、 ヽ_,, ﾕ.!!
ｲ／::::::｀:ヽ.、＼､_ _／:=ヽl.lヘ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ 「オマエこそ最期まで本が彼氏かお」
| （__人__） |
＼ |＼ ／ ／|
／ /⌒ﾉ ＼／ （ ）
| / / | |
- 287 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:07:00 ID:C1WNv4AY
- /l:::::ﾉ!／::::／:l|:::_ｲ丶{:::ヽ､::::.ヽ::::::'⌒＾￣,}
,／/:::::/::::／:::::／l{ﾆ、ﾐ::::＼::::::::.::::＼: : :./´::|
i /:::::/::::::::::::::::′∧ヽ＼::::::::ヽ::::ヽ:.:.:.ｲ.:/:::::::;:
/::::::::′/:::::::::/:::丿 '.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ',::::::::ﾄ､
／:::::::/::::〃::::::/:::::| ヽ::::|ヽ:::::::';::::ｌ:＼:::i|::::::::: : ::>
, '::::::/::::/,ｨ!/:::::l:::::l＼! 、:| `イi::::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ
{::::::/:::://｜'::::::l::/L_:;ヽ ヽィl二,_ j:::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ
l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l,'ｌ { ﾄ;ﾊ` '´‘;!iﾒj }|:::ﾚ'::!ヽj/ ）ヽ
｀/,' l:||::l:::ヽ∧ヾ` vｿ ,==､' Ｖノ /|:::l丿::ﾘ::| `丶
（ l ﾘｌ:!い::::::{tﾍ ,,ー一´ , ｀ー一,,;ｌ|::::|::/ｲ|::l ） 「いつも言っているじゃない。ヒトっていうのは」
ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ
＼｜::| |｜::::ﾄ､ (⌒ヽ ｨ:::ﾚ':::::jl:::l
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八|
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
|/ |:::::::l !ﾚ //::∧ ﾄ､::::＼＿,
/ ｌ:::::::川 ／/::,ﾍハL 「＿￣ヽ
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼ 「文字という記録を得て進歩した、だお？
| |r┬-| | でも、同時にそれを活かして未来へと生きようとするのもヒトだお」
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
- 288 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:08:01 ID:C1WNv4AY
- ＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ 「『百聞は一見にしかず』『論より証拠』。
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ | オマエの好きな寺山修司にも、『書を捨てよ、町へ出よう』なんてあるお。
. ＼ ヽ ／ 経験にはかなわないし、情報は活かすものだお」
/l:::::ﾉ!／::::／:l|:::_ｲ丶{:::ヽ､::::.ヽ::::::'⌒＾￣,}
,／/:::::/::::／:::::／l{ﾆ、ﾐ::::＼::::::::.::::＼: : :./´::|
i /:::::/::::::::::::::::′∧ヽ＼::::::::ヽ::::ヽ:.:.:.ｲ.:/:::::::;:
/::::::::′/:::::::::/:::丿 '.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ',::::::::ﾄ､
／:::::::/::::〃::::::/:::::| ヽ::::|ヽ:::::::';::::ｌ:＼:::i|::::::::: : ::>
, '::::::/::::/,ｨ!/:::::l::::::L::∟、 ､::| ＼!:::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ
{::::::/:::://｜'::::::l::/ｌ_∟､ ヽl二,,'_'j::::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ
l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l,'ｌ { ﾄ;ﾊ` '´‘;!iﾒj }|:::ﾚ'::!ヽj/ ）ヽ
｀/,' l:||::l:::ヽ∧ヾ` vｿ ,==､' Ｖノ /|:::l丿::ﾘ::| `丶
（ l ﾘｌ:!い::::::{ttﾍ ,,ー一´ , ｀ー一,,;ｌ|::::|::/ｲ|::l ） 「放っといてよ。どうせ、あと３日。
ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ ウソだって突き通せば本当になるのよ。だったら――」
＼｜::| |｜::::ﾄ､ ‐―- ｨ:::ﾚ':::::jl:::l
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八|
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
|/ |:::::::l !ﾚ //::∧ ﾄ､::::＼＿,
/ ｌ:::::::川 ／/::,ﾍハL 「＿￣ヽ
- 289 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:09:00 ID:C1WNv4AY
- ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ
＼｜::| |｜::::ﾄ､ ‐―- ｨ:::ﾚ':::::jl:::l 「（最期まで苦しみも痛みも知らないままでいたい）」
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八|
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
|/ |:::::::l !ﾚ //::∧ ﾄ､::::＼＿,
/ ｌ:::::::川 ／/::,ﾍハL 「＿￣ヽ
／ ＿ 厶ィ'::::/ ｰ一' _／∠_ヽヾ. ￣｀ヽ
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ | 「……それでも放っておくことはできないお。」
/ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ
＼｜::| |｜::::ﾄ､ (⌒ヽ ｨ:::ﾚ':::::jl:::l 「（え…………）」
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八|
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
|/ |:::::::l !ﾚ //::∧ ﾄ､::::＼＿,
/ ｌ:::::::川 ／/::,ﾍハL 「＿￣ヽ
／ ＿ 厶ィ'::::/ ｰ一' _／∠_ヽヾ. ￣｀ヽ
- 290 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:10:00 ID:C1WNv4AY
- ＿＿＿
／ ＼
／ ― ― ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「やらない子とは腐れ縁の幼なじみだお。
＼ ` ⌒ ´ ,／ あと、３日。ずっとケンカばかりなのは、
ノ ＼ やっぱり嫌だお」
／´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
| ｌ （ l / / / l
l l ヽ /
/:.:.:｀ヽ、, .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
. ハ.::.:.:. l孑:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:ヽ、
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:/!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:..l:.:.:.:./ ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/.:.:.:./ !:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ､_/ヽ :.ﾊ,l:.:l:iト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'|__-,=‐ _二ｿ:.l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f込厂 == {ﾗ!ｌﾚヽ|〉 「……………………なんだ……」
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l ,ヾ===" /:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l /:l
（ l:.:.,':.:l_|ヽ:.:.lヘ.:.:| ´ /| ｿ
/:.八丿l,/‐~:＼ヽﾄ､:.. ┬‐-ｲ:ﾒ
. j /.:.「::Y´ ｀ ヽへ 千7
- 291 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:11:00 ID:C1WNv4AY
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「頑張れば、必ず夢は叶う」。無責任なヒトはそんなことを言う。
_ _,..‐.....-......､..._ vr 、
/:.:.:｀ヽ、,／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
. ハ.::.:.:.l／:.:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:.:.､
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/:.:.:./ :::.:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ:/--ヽ:.ﾊ:l:.:l:ト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'"|:/_,ｭ、_i ,'lｿ:.:l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f´弋厂==ヽ､:lﾚヽ
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:l ,ヾ===" /:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l ∧:l
（ l:.:.,'/l |ヽ:.:.lヘ.:.:| ´/| ｿ
/:.八／ ´ ＼ヽ ヽﾄ､r┬ - i:.i
. ,∠.......｀ヽ, ＼ 〈ﾐ'ヽ.| ,l/
/"¨_""''＼、 ヽ_,, ﾕ.!!
ｲ／::::::｀:ヽ.、＼､_ _／:=ヽl.lヘ＼
昔、考えたことがある。例えば二人が同じ人を好きになったとしたら。
それは両方叶えられるのだろうか。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
全知全能の神がいたとしたらどうだろう。その人を二人に分裂でもさせるのだろうか？
「あの人が別の女と一緒にいるのは見たくない」。世界を二つに分裂でもさせるのだろうか？
. ハ.::.:.:. l孑:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:ヽ、
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:/!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:..l:.:.:.:./ ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/.:.:.:./ !:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ､_/ヽ :.ﾊ,l:.:l:iト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'|__-,=‐ _二ｿ:.l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f込厂==ヽﾗ!ｌﾚヽ|〉
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:l ,ヾ===" /:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l /:l
（ l:.:.,':.:l_|ヽ:.:.lヘ.:.:| ´ /| ｿ
/:.八丿l,/‐~:＼ヽﾄ､:.. ┬‐-ｲ:ﾒ
. j /.:.「::Y´ ｀ ヽへ 千7
）:: //⌒ヽ＼ ', ´ `‐-、
（／:.{ ｀ヽ、 . ..:; ∟
夢を持つこととは、他の可能性を捨てるということ。
選択し、選ばれなかった夢は、未来はどうなるというのだろう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 292 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:12:01 ID:C1WNv4AY
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『終末』と一緒だ。突きつけられた現実は重く、もはや選択の余地もない。
だから、私は夢の残骸。
ｨ'::釗
／:::::::::::l_ _ 一ィ'ﾍ斗､ｲl
':::::::::::`7 /::::::::::::::::::／:::::::lヽ､
. , ':::::::::::::::ィ-:::Y´::::::::／::::::::::::::::::::,l
〈::::::::::::::::::i:::::::::!:::::::::/::::::::::::::::::ｹ::::¬
::::::::::::::::{::::::::::::::::::〈::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::!
｝:::::::::::::::ゝ::::::::::::::::::丶:::::::::::|::::,､:::::::|
/:::::::::::/|:::::::::::::::::::::::::〉::::,.::/／/ , ﾍ|
,／:::::::_._/ .|:::::::/|:::::|!::::/::::（ﾚ ／
i::::r ' ´ /:::::::ﾉＮ::/:::l:::::::::ム ,i
ヽ､ /::::∧ヘ {:::::l:::::::::/_／
∧::::| 丶 |/'l,::::/
（.:::::〉/＼ ヽ| l::::|
）f´ ヽ i|ﾚ ヽ丶
/ ＼/A ﾊ､
痛みも苦しみも、最期のその時までここでやりすごすだけでいい。
そのはずだったのに…………。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 293 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:13:00 ID:C1WNv4AY
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「いや、マジなハナシ、ＴＯＷＥＲでも襲えば音楽聞き放題の昨今だがナ、
いー音楽はヒトリで聞くよりミンナだって絶対。
オレの愛とラブとハートで送るから、生き残ってる中継局も
ひとつ、協力頼むぜ！！」
「ボチボチ始めよう！ 週末まではオマエと一緒！
Hey JAM!! ――Check it out!!」
.
- 294 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:14:00 ID:C1WNv4AY
- ○私立緑山校・保健室
,.､､,､-‐'⌒ヾ`‐ ､
_,／ベV∧ヽヽ＼Kヽヾ:､
,ｲ/〃{:{{ｼ‐''゛}:}｝｝_|j｣ｨ::::|:l:ﾄ､
/〃::l:ﾄk`_, ´‐'ﾂfitｋﾑ;ﾉﾉﾊ:|
｛ {｛::::ゞ'ｸfﾈ `´ |/iﾍl:l
ヾゝj-ﾍ` ´〈 ､ ｡ン:l::! 「……少年、風邪薬をなにか適当にみつくろって」
//i:::ﾊ、 -ｰ ｢';:::ヽ::l
/ｲ:!:::l:::lヘ､ ,.' |::ヽ::::ヽ、
/ｲ::/::/:::l::: |:::｀ヽ-',r_=＝､::ヽ::::::＼
/ /::/::/::::;':::::l::::<:ﾍ |｢∠ |、::::＼:::/
／ /:::/::/:::/:::::::!::::::〉ヾ||-‐ ／ヽ､_:::::＼
／ ／:::/::/:::/:::::::::l: ;r'::::::::》;;:: -‐ ' ￣厂F'､
,ｲ /:::::/:::/::::;'::::::::_／‐-､:_《_;;: ‐''′ ､__|__| ヽ
〃 ,':::::/:::/::::::l::;ィ´| __||,,..-‐ ‐-:::/:: ! ',
{ｉ {:::::;'::/{::';:::/ |:::に::_ ｀`||'´ ぐ|..:/, l
!､ ';:::{:｛ ＼ｉ l:;ﾉ'" 〃 ｝:Y !
,､ -- ､i!__
, '´ ｀`ヽ､
＿ ,／ ＼
∠ li ﾄ､ ､ ､ ヽ
/ , , |ヽlヽ!ヽ､|ヽ!ヽ l
ﾚ! ./Viﾚ' , -ｰニｰ-､ﾚ､ .l
| |i ,-ｰ､ '⌒iTｯ .| /`ヽ! 「風邪ですか？ センセー」
ヽ, ', ﾊT:} ﾞ´ ` ｿﾉ
`ヽ', ''´ﾉ _,イ-､
{l ` / ヽ┤ |｀`ｰ- ､
/入 ￣ , ./ | `ヽ､
ﾄ､ ゝ>-ｰ' ￣`ヽｲ / .| ,､ '" ＼
了､_ .〉 ./ | ／ ヽ
/ヽ｀`ｰ-l' | /__ | / l
| ＼ ,' l`ｰ''| ヽ､. | ﾉ l
- 295 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:15:00 ID:C1WNv4AY
- . ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
/ : : : : : : : : : : : : : : : ; ﾍ : :!: i: :ｉ
. ,′/l/ : : : : : : : : : :{~´ }: :l: :!:｜
. l: : : : : : : : : : : : : : :ｌ＼ /ノｊノ: ﾉ
. l : : : : : : : : : l＼l＼ｌ ィ/{ ／
',: :ｘへ:,ﾍ{＼{ イ´ ヽ }
}/::::/^::＼ _′/ 「キミも飲んどきなさい。うつってたら困るから」
. / ＼{:::::::::__＼ (´/ /＝=ｧｧ
/: : : : >'´ : : : : ｀'く ￣| _/:::::〃/
,′/ア´ : : : : : : : : : ＼「＼::::〃/
. {: :〃: : : : : : : : : : : : : : :＼ ∨ /
/:::::::/／::::::::::::::::::ﾉﾊ!:::::::::::|,ﾊ l＼ ﾄ､}::::ヽ,
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l!:::::ヾ:::::::::::::i
／ｨ:::::::::::::::::::::::::::::::, ｲ:::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞl
'´/:::::::::::::::::::::::::::::::/ |:::li:::|ヽ、:::::､::::::_:::::::::::::::::::::::::|
l':::::::::::::::::::/|:/i:::/ i::|ﾞV ＼:::ﾊ:::i ヽ::::::::::::::::::::l
!/| ﾊ:::::::::i l! |/ ﾘ ヾ ヽｊ ﾞﾘ､:::::::::::/
!ハ:::|V _,.-‐､ ` ￣｀ﾞ二ｰ‐-､ i::::_;:/
ｒヾ! ,. ´,.ｒ=,ミ.ヽ 'l´ﾄ‐i｀ヽ |:/ｒ'´ﾞl
ヽtﾞ、 i ｒ'::;ﾘ ゝﾞ='-' ﾘ ｔｦ/
＼ヽ. ｀￣ , //// ｰ'ノ 「は…………」
ヽ_i //// '､ /ｰ'"
ﾞ. /
ヽ、 ﾞ､二フ ／!
丶. ／Vﾍ!
＞ ､. _,. '" |｀ｰ-、
／ | ￣ |､ﾉ l
/ ,| / ｀}__
ノｿ i ! / ! i､
_,.-‐'"／ ! ／ l ｀ﾞ-､
「はいっ！ 取ってきます！！」
- 296 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:16:01 ID:C1WNv4AY
- /::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::: /::::::::::/::::/::::::/:/:::ﾚ::イ::T:l
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｨ:::|::::: ﾊ::::::|::|::/|::::::|:::::::|
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__::::::::::::::://|:: ﾄ､::L|::::|!:||:!/::::/::::|::!
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::r'rﾍヽ::::彡 |:! v!|--,.､｀ﾞ/／:::::/ﾘ
|:::::::::::::/::::::::::/:::::::{ (⌒ |:r'´ ｀ ､l:/ //／l:/〃
/:::::::::::/::::::::::/::::::::;ハヽ. |:! |'´ '′
/::::::::::/:::::::::::/:::::::/:::::::L° ﾞ､
/::::::::/:::::::/:::/::::::/::::::::::| l _ ヽ
/::::::::/:::::::/:::/::::::/::::::::::::| l ____r'´ 「失敗だったかな……」
／:::::／:::::::/::::::::::::/::::::::::::::| ｀7′
／::::::／::::::::::/:::::::::::::/ :::::::::::/ /
／:::::／::::／::::/::::::::::::::/ :::::::::::/二`ヽ､ ｀iヽ ､____/
/:::::::::/:::／::::::::/::::::::::::彡.:::::::::::/三ミヽ､ ｀`=ヽ
|:::::::::|::/::::::::::::/:::::::／:::/彡:::::∧｀ヽ､ ＼三ﾐr'ヽ､
|:::::::::|/:::::::::::::|!::::::::::::::/ｲ/::::/::::::ヽ ＼ ＼/￣｀ヽ＼
|:::::::/::::::/::/::ﾘ::::::::::::/:::/:::::/::::::::ノ /＼ ＼＼ ＼＼
､__ノ:::／:::::/彡':ハ::::::|:::/:::/::::/:::r'´ ＼/ / ／ / ／
- 297 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:17:00 ID:C1WNv4AY
- ○同・保健室（昨日）
「キミは今、すごくいけない事をしているわよ……」
「センセー、ボクは」
|::::::::::::::::／｀i::::′,∧ |::::::::::::::::::::::|
|Ｌ...::_::::::::::::│::::/'/ . !:::::::::::::::::::::l
「￣::::`:::::::::/:::::′/::∧ |::::::::::::::::::::,r'
|.._＿::,::::／〕､:::::::::::＿. l:::::::::::::::::::i
/￣::::｀:::::::￣|:::::::::￣::::,〉 ,.!弌='ｨ,::::::::::::|
∠..::_::::::::::::::::／!-‐=ﾆ::／>.. ､=＝ft (,! !､_,r'
∠￣ ￣二ﾆ､ 厶-､ , '／ 〉r'´￣ ﾞｉﾞッ,r'´ﾆi;;;:::
r‐=≦￣ ` ∨ //｀. （'‐‐ーﾞ＿､,r'´;;;::::
iＬ.. ＿＿＿＿r‐=ｉﾆﾆ｣二ﾆ´/' ￣￣
｀ ￣￣￣￣ ´ ｀￣ ￣￣´
「温もりは寂しさの特効薬。うん、少し救われた気分。
だけど、先生が勘違いする前に離れた方がいいわよ」
「センセーの思っていること、勘違いなんかじゃありません。
ボクはっ――」
.
- 298 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:18:00 ID:C1WNv4AY
- , ‐'´:.:.:;:;:;|ﾚfヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ、
,ｨ _. ‐ ' Z-ヶ:.:.;:;:l;:;:;ﾙ|!ﾞｹﾊ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼
ノ::´::::::::::::::ヾﾍ､;:;:ﾘヾ｀ 〈. |:.;:;:;:;:;l;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼
／:::::::::::::::::::::::::::::::<ﾚﾞ, i |:.l:;:;:;:;l:;i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀;: ｰ;.-. ､ _
:::::::::::::::::::::::::::::::::;ゝ!l i| / |:l|:;:;:;:;:!:;l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀ヽ、
::::::::::::::::::::::::::::::::|Y'ﾄ､'‐┐ / |:|.l;:;:;:;:ｌ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヾヽ 「んっ…………」
::::::::::::::::::::::::::::ﾊ! ｀ 〉 / !l .>'゛::l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ
:::::::::::::::::::::::::::ヽ ヽ i ,〉゛:::::::::ヽ､_:;:､-―:.:､ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀':ｰ.､_,.
:::::::::::::_::､_r'´ｾﾞﾄ､_ ヽ- イ/:ﾍ:::::::::::::/／:.:.:.:.:.:／:ヾ､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヾ´´
、:::::::::ゝ＼`ｰ-ヘ、＼, ィ´ |;:＼:::::::::::::l:|:.:.:.:.:.:.:.:.|::::::::::ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;}
' ｰz, ＼ ｀¨ ヽｌ !;:;:;くヾﾉｸ:|:ｌ:.:.:.;-‐‐ ｧ:::::::::::lヽﾊ;ﾍ;:;:;:;:;:;:;:ヾ
l￣｀ヽ｀ {ヽ ｌ:;i:;:;:;｀i:/:::|ｯ:.:'"ヽ.／フ:::::::/:::::::::::}/|:;／!/＼
<--一 ､｀ ｰ- ､ ,／',ヽ l:;|;|:;:;:;:;〉:::/:.:.:.,､-‐'"::::::::: /::::::::::::::::::'´:::::::::::::＼
/ ｀ヽ_ ｀ヾ_ﾉ'゛ヽヽ｀!:|:;:;:;/／:.:.:'ー-っ::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/ ,.. ､_ （ ｀`'ｧ', ヽ＼ゝ/:.:.:.:.:.:,:-‐'´:::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
./ / ヾ、 | ', /7|｀`:.ｰ:.:く:::::::::::::::::::/::::::::::::::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::/'゛
l l | i { ', /:/:｣:::::ヽ.:.:|＾::::::::::::／:::::::::::::::::i:`┐:::::::::::::::::::::::::/
『…………もう、知らないんだから』
.
- 299 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:19:00 ID:C1WNv4AY
- ○同・保健室（現在）
,.､､,､-‐'⌒ヾ`‐ ､
_,／ベV∧ヽヽ＼Kヽヾ:､
,ｲ/〃{:{{ｼ‐''゛}:}｝｝_|j｣ｨ::::|:l:ﾄ､
/〃::l:ﾄk`_, ´‐'ﾂfitｋﾑ;ﾉﾉﾊ:|
｛ {｛::::ゞ'ｸfﾈ `´ |/iﾍl:l
ヾゝj-ﾍ` ´〈 ､ ｡ン:l::! 「終末まであと３日。ま、なるようになる……か」
//i:::ﾊ、 -ｰ ｢';:::ヽ::l
/ｲ:!:::l:::lヘ､ ,.' |::ヽ::::ヽ、
/ｲ::/::/:::l::: |:::｀ヽ-',r_=＝､::ヽ::::::＼
/ /::/::/::::;':::::l::::<:ﾍ |｢∠ |、::::＼:::/
／ /:::/::/:::/:::::::!::::::〉ヾ||-‐ ／ヽ､_:::::＼
／ ／:::/::/:::/:::::::::l: ;r'::::::::》;;:: -‐ ' ￣厂F'､
,ｲ /:::::/:::/::::;'::::::::_／‐-､:_《_;;: ‐''′ ､__|__| ヽ
〃 ,':::::/:::/::::::l::;ィ´| __||,,..-‐ ‐-:::/:: ! ',
{ｉ {:::::;'::/{::';:::/ |:::に::_ ｀`||'´ ぐ|..:/, l
- 300 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:20:00 ID:C1WNv4AY
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「あ……………………………………………………
という間に木曜日だ、みんな生きてるかー？」
「『何もかも中心から崩れてゆく』
ガキだった頃に好き……なつもりでいた詩人の言葉が
アタマをよぎるぜ。
日本、ヤバイかも。」
「というか先にあやまるコトがある。
昨日、放送が無かったコトだ！ みんなを心配させたと思う。
……スマン！」
「でもサボったワケじゃないんだぜ？
昨日一日、走り回って色々確保してたのョ色々。
今日の放送のために」
.
- 301 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:21:01 ID:C1WNv4AY
- ○私立緑山校・３年A組
………………キーンコーンカーンコーン………………
,､- ─ - ､､
,．'"´ ｀`ヽ
/ ',
,′ /.:ヽ
./l |:::::::l
l::| |:::::::|
i::l -=＝;、 ,ﾆﾆ ヽ i.:.:.:.!
H! ,. -==ﾐi ぐ＝=;､ ,, ﾊ ! 「今日の、授業は、ここまで」
i j} ´.:i ｀" リ/
い; ､ ,.j )､ ,:; ,j ノ{
｀, ', / ｀ﾞﾞﾞ´ `ヽ ,' j ',;;ﾄ､
ﾞ､ ｀ﾆﾆﾆ´ / V.:.ﾄ､
ヽ ,．'´ /.:.:.!:.:.ヽ
／ ｀ y--‐''´ ／.:.:.:/.:.:.:.:.:`ヽ
/.:.:.:.:.:/.:.:} ,． .:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ
/.:.:.:.:.:.:.l.:.:/ ,rく.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
./.:.:.:.:.:.:.:.:ﾚ'.:.:H!.:.:',.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:
ｶﾞﾗｯ. |┃
|┃ ＿＿＿_
|┃三 ／ ＼
|┃ ／ ─ ─ ＼
|┃ ／ （●） （●） ＼
|┃三 | （__人__） |
|┃三 ＼ ｀⌒´ ,／
|┃三 ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼
- 302 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:22:00 ID:C1WNv4AY
- 一'´￣￣￣ ‐ _
／ ／ 丶 丶
／ / ＼ 丶
/ . : | : ヽ : . ｀,
. / / .:::／| |. |＼ :. . ヽ ヽ ',
! . :/ ＿l |ｌ | ＼:. . ｌ ｌ .
i l | i∠-一､!ヽ ｌ ´―ヽ. | | }
. | | !鄯 -､ ＼ ｌ, | } |
鄯! ゝl ≠气 ヽ斤ミｘ l ハ :! {
. '.鄯 . ::|〃 んﾊ んﾊ iﾙ' .､ !: ﾞ.
} l :{、 弋ツ 弋ツ | ト} | ﾞ、 「やる夫くん、おかえりなさい」
| :ｌ:. ぃ ､､､ ' ､､､ | ﾚ'鄯 ﾞ.、
｜ :l:l: ト} | l:. ',＼
. l :!::l ｌ人 ｃ / .: |: . ﾞ, ＼
鄯:l_ｈ. :_.:{:＞ _ ィ/ / |: : ﾞ, 丶
,:^| l｜| Y.: .: .: ＞＜ . ′／ j: : : ﾞ, ﾞ､ ＼
. / /| |鄯! 卜:_: : ._.ヽ／ ' _. -ﾍ.: : : ﾞ:, ヽ ＼
. Ⅵ | | .ｊ Ⅵ {/ /.:{／ .. ‐'"´ `く ＼.: :｀, ＼ 丶
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「（やっぱり紬は最後までいたお）」
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
- 303 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:23:02 ID:C1WNv4AY
- ＿＿＿_
／ ＼
iニーヽ ／─ ─ ＼
iニ＿ ￣￣／（●） （●） ＼
⊂ノ￣￣| （__人__） | 「紬を見ていると、
⊂ ヽ∩ ｀ー´ ＿／ まるでタイムスリップでもしたかのようだお。
'､＿ ＼ ） あまりに変わらなくて」
＼ ＼ ／ ／|
|＼ ヽ ／ |
´: : /: : : ヽ: : ｀ヽ: : : ｀ヽ、
／: : : : : : : : : : : : : : : ､: : : : :ヽ :.
/: : : : /: : : : :/小i:.:: : : : : : : : : :.:i: :..
. ′: : : : : : : : ;': :': {:i:i: : : : ､ヽ:.:: : :|: : i
: : : : :ｉ: : |: : : :/ ﾄN: : : : :}ﾆ>､: ::|: : |
i: : : : ::|: : |: : :厶フ ＼: :/ V |: : |
|: : : : ::!: ｉ:|i: : | ∨ ;ｘ=ﾐ Ⅵ: : !
|/: : : ::l:i:ｌ:|l: : l xf'刀 ﾄﾟﾘ }i !: ::| 「それがいい、って人もいるみたいだけどね」
{/ l : : 川八,.ｲﾊﾏＪｊ ` ’ 从i: ;ｲ
j ,小: :{:八 : : |i ｀´ ' }: :{: ::|
ﾉﾉ {: :}: ｉ: : Ⅵ:.|{ __, , ': ::ﾊ:::|
// !: ': :!: : : ﾊ从､ ／} : / }ﾉ
〈〈 |/: :八: : :ハハ ｀7ｰ'´／|: :{ /
Vﾊ l: :/: : }: : : ハハ`ー＜}ﾄ､ !: :V
. Vﾊ.|: : : : :ヽ: : : : ヽ::ヽ. 仆№{: : {
ヽ.|: : : : : : :＼ : : : ＼:＼|{Ji从: : ｝
- 304 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:24:00 ID:C1WNv4AY
- . ／ , / ヽ
/ /｜ ｜ l ', ヽ
. ′ / / | | | ｉ ,
| ′ ィニ | :| | | | i
| i / 八 lヽ |ニゝ ｜ | |
| | ′ ＼| ＼|ヽ | | |
| ヽ| ィえx ∨ :| | |
| ∧ {xｲi} ｨえミx∨ | | /
', l ゞZﾘ {xイ} 》∨ / | ′ 「幸福な人だったら、こんなところには来ないと思うの。
' | ゞZﾘ } ′ | ′ 『孤独』な人は変わらない。だからここにいるって」
V :ｌ ' / / , {
| ヽ 、_, /／' / 八
| |＼ イ / / ＼
| | 丶 __ .． ≦ _l/ ∧ 、 ヽ
| | r:ハ ／/ ﾊ_ ヽ ＼ ハ
＿j |イ:./ ＼ ／ / /}:.:.:.＞:....、ヽ }
／:.:.:. | |/:.:| /＾iハ ′ /:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ、ﾉ
. /:.:.:.:.:.:.:| /:.:.:.{ / /|ヽ∨ /:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
| ／ .ｲ '（ー） （ー） | 「（それはやる夫も考えていたことだお）」
. /,'才.ﾐ). （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
- 305 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:25:00 ID:C1WNv4AY
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ― ヽ
／ （ ●） （ ●）'
| （__人__） | 「だったら紬は……」
＼ ｀ ⌒´ ,／
／ ー‐ ヽ
＿, -‐ ⌒ ‐- _
／／ . イ | ｀ ､
/ ／ |｜ l ､ ＼
/, -､ | | | ! ヽ
' ー―' |∧ |! } | ',
.., ==､ヽ |! ヽ F, | j }
/7r':｡} | ヽ ﾄ､! y !
..弋zｿ 彡ﾍ!｜ / ,
ん,刈| ,' | / / 「わたし？ わたしはここにしか居場所がない……
' ゞこｿ ﾚ | / / きっと幸せじゃないの」
丶 _ ｲ !' ′
､ ,__彡 /| /
..ヽ､＿ , ｧ '// | / / {
> ∨ ＿ﾉ}､ }| | ﾉ ﾉ l､
二, {_￣ /:.:.}||_/／ / | ヽ
r-> ) ,.:':.:.:.／ ,.:'｀ヽ | ＼
..´ )}／:.:.／ ,.':.:.:.:.:.:} | ヽ
リ:.:.:./ ,.:':.:.:.:.:.:.:.| ! ､
､ ﾉ}ヽ:/ ,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:, | )
- 306 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:26:01 ID:C1WNv4AY
- ／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （●） （●） | 「でも、紬は家も裕福だし家族だって。
＼ ∩（__人/777／ 勉強も出来るし、なにより可わ……」
／ （丶＿//// ＼
-―──-
´ 丶、
／ ＼ ＼ ＼
／ { ＼ ＼ ヽ. ヽ
/ ∧ 丶 ＼| ∨! '
/ /ハ. ﾄ､ 厶 | | i
| │ | ⌒> | ＼|＼ │ | i
| │ l{／ハ | y示ミ､ |八.
| │ | ｘ=､＼{ ﾄｨﾊ }} |＼＼. 「？」
| | {代:ﾊ 弋::ｿ│ |i〉 ｝
ヽ. |人 小. Vﾘ , ''' | ﾚく
｀| ＼∧ '' | |、 ＼.
| | |人 ｰ ' │ l ＼__
| l│ ｛＞ ＿／/} l /
| i | ＼／｛＼ /│ | {.
| 八 ／ /'| /∨ヽ! / l
| i | Ｙ´ / | 廴}>､| ,′ l
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） ─ ─ ヽ
| ／ .ｲ （●） （●） | 「な、なんでもないお！」
/,'才.ﾐ)/（__人__）//／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
- 307 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:27:00 ID:C1WNv4AY
- ´ ｀´ ｀丶、
／ ／＾ ⌒＼ ＼
／ ／ :/ ヽ ＼ ＼
// / ／ | 丶 ＼
/ / ／ | i | ヽ
厶-- ､│ │ | i '
| / ￣￣｀ | { :∧ | : | | |
| :/ｘ≠=ﾐ. | 八 厶,! | | |
Ⅵ ん/ﾊ j/ ∨⌒| | : j / :!
ﾘ 弋 .:ｿ x=ﾐj∧ : / ,′「人の外縁を表す言葉は、その人の内面と直接は繋がらないわ。
,′ヽヽ ん/ﾟ} }! . :// みんながわたしのことを呼ぶ”マジメ”というのも、そう」
! ゝ.:ﾝ |: / ,′ /
:│ ヽヽ ／ |/ / /
: |.＼ ° ,ｲ ' / /
: |＼_＼＿__.. -＜リ /i :∧
: | }v一'"´／ └｛ :/: | }
: |／爪 / ヽ { | :∨
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
コドモの頃から、どうすれば親が喜ぶのか、どうすれば友達が喜ぶのか、
どうすれば嫌われないでいられるのか。そればかりを考えていたの。
最初は多分、親の気を惹きたくて。弟が生まれたからだったと思う。
-‐ｰ…ｰ- .
／ ﾉ ＼
/ / { l ハ
ｌ l 厶 ﾄ､ 代小 ｌ l
| | /'´ }ﾉ ヽl } } ﾘ |
| l从lrf芥! f癶 lｲ 釗
ﾚ1 l | しﾉ しﾉ ﾙ' ｌ |
ﾚ'Ｎ！ ''' ' ''' ﾊ l l
// l ﾄ､ ｀´ ,ｲ l |
,/ l' | l l＞ − ＜ｌ l ,! !
{ |i l | 个ｰ _z-} | /l !
V´￣l Ⅵﾊ ー−ｧ'l /`ー- ､
j' l l7込 /7l ﾉj ﾊ
,ｲ | |k'Ｈ介从 | | / }
/ j' | l ,｣r匕! }l | ' ∧
,/ { ｌ | ,｣ＪY |i |/ /}釗
/ ! ヽ V | { l {/ /' |
/ ！ 丶ヽ ! V | / /l, !
{ ｌ ､〉| i{ l/ /V !
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
- 308 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:28:02 ID:C1WNv4AY
- 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
それが、そのうち”マジメ”がわたしの肩書きになり、
いつの間にかわたしそのものになっていた。
＿
´ ｀ ヽ
ヾ ;,
ﾊ ﾊ , ,:
. /彡 ､ ..|ミ､ i
/ vへ | ヽｨ ﾉ
' == ミ i ﾉ
ヽ:::::: :::::: { j
" ワ ﾉ ＼
" ー― ":: ﾐ
､ i rへ ｢⌒Y
ﾊ j i j 〉¨¨´i
|/ /¨¨' i l |"
わたしもそれに慣れてしまっていたの。だけど――
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
――――紬ちゃんってツマンナイよね。いっつもニコニコしててキモチワルイし。
.:.:/{:.:|:.:{ヽ ‘ｰ’ ノ:::::{ |:. :| : :.i| ' ,从: .!:. .i
:/:八:ﾄ:.|＼＞ __ .イ:::::::::::| |:. :|!: : ハ . ﾊ:. . |:.: |
／´￣ ミヽ`.く::::::::::i:::::::::.:.′ ヽ∧:. : : ト... └’ ノ : :ム:ﾉ
∨ 〉::: /|::::::. / ∧i、: V{ ` ｰ f爪.:|:. : :/ ′
{ 〈彡' |::::.:/ {_＞{、｀ ァく 〉ﾘ:ノ}′
ミ 、 ﾄ i| |::.:i′ ／ } 小./ ｨ ﾄ∨ {＼
{:|ﾘ }.. l ／ ｜ V {小.､〉〉 l `ヽ、
ヽ ｜:.| { ７ トｲ|! ﾄｨ' __｣ ヽ
＼ |:. | ___ | ､ ﾚぅ斗っ|｣/ 〉 i }
､ ｰ ヽ}:..ﾘ_.ノ_r‐'ｧ | __ .ィ´ '´ ´ﾆ⊇/ / l |
ヽ ヽ廴_ ∠._ .斗 ´ { t≦’/ | |
＼ /´ o〉一＜` 爪/ } l
いいじゃん。オゴってくれるし、ベンキョーもノートただで貸してくれるし。
便利なのがソンザイイギ？ みたいなー ――――
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
――――それ、パシリってことじゃん。ひっでーのwwwww
ﾉ:|: :ﾑ ｀ ｲ: :|ハ |:::::|:λ _ |::::|::::::!
´¨ !: :|Yﾍ. ' ノ|: / |:::::|:::::＞ ．ィ:::::|::|::|
ヽ:|ルl:入 ｰ ﾉ!/|/ |::::|::::::::::::::｢´ __.｣:::::|::ヽ|
＿_|!イ＾| >v{ ト､ ｣::::|:::::::::::_∧/ ﾉ::::/::::::ヽ
/ } ∨ｱ丱V| ヽミｰ ､ / }:::|｣::::/-ﾉ |〉}／|::::/｀ ｰ‐｀､
. / ゝ V {j| } | _} | | / }:::| |ノ|,X__/::/ ,-┤
, { 〈 ﾄ､_l!ｿ | ) | |/::| /:/ j/ノ >::/ / |
∧ | ヽ | |!l| | / ∨ } j!:: |/::j // ／/::j j|
} ､ ／ 丶l ﾘ |' | ﾄ､ {∨j!::∧ ｿ／ |:::| | |:|
/ { / } | |｡ | { ', {∨ } !:::| | / |::|
. / ヽイ | !｡ | | 八 | ', ｡! ヾ! | / |:::|
/ ､＿ 〉| |/ ｜ |ノ´ ) ｜ | |! !:::|
お情けよ。あれっ？ アタシってもしかしてチョーイイヤツ？――――
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
- 309 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:29:00 ID:C1WNv4AY
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ | 「…………」
/ . ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
それでも、わたしは「いい子」であり続けた。
ううん、何も無い「カラッポ」だったから、他にどうしようもなかったの。
-‐ｰ…ｰ- .
／ ﾉ ＼
/ / { l ハ
ｌ l 厶 ﾄ､ 代小 ｌ l
| | /'´ }ﾉ ヽl } } ﾘ |
| l从lrf芥! f癶 lｲ 釗
ﾚ1 l | しﾉ しﾉ ﾙ' ｌ |
ﾚ'Ｎ！ ''' ' ''' ﾊ l l
// l ﾄ､ ｀´ ,ｲ l |
,/ l' | l l＞ − ＜ｌ l ,! !
{ |i l | 个ｰ _z-} | /l !
V´￣l Ⅵﾊ ー−ｧ'l /`ー- ､
j' l l7込 /7l ﾉj ﾊ
,ｲ | |k'Ｈ介从 | | / }
/ j' | l ,｣r匕! }l | ' ∧
,/ { ｌ | ,｣ＪY |i |/ /}釗
/ ! ヽ V | { l {/ /' |
/ ！ 丶ヽ ! V | / /l, !
{ ｌ ､〉| i{ l/ /V !
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
- 310 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:30:00 ID:C1WNv4AY
- 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
だから、やる夫くんに告白された時、
＿＿＿
／ ＼
／ ＼ , , ／＼
／ （●） （●） ＼
| /// （__人__）/// |
＼ ` ⌒ ´ ,／
ノ ＼
／´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
| ｌ （ l / / / l
l l ヽ /
あの時は、本当に嬉しかった。
. ／′ ＼ ‘，
. / | ｌ ヽ ヽ
| | ､ | l
| ＼ | | │ |
. | ｌ ヽ ［.＼ | | │ |
. │ | |-､ ｌ､ | ＼ | |ヽ │
. ' ﾙへ. | ヽ| ＼| | } '．
. ヽ八 ＼ ｨｙ=‐-ミ |ノ ＼
. ヽ ＼ ＼ ,__＼ ^'⌒ﾞ＾| / 儿. ｊ{ ＼ ＼
. ＼{＼ﾍｙ┘ ' ' ' ﾄ / /／ ﾊヽ. ＼ .
’, ﾊ,､､ ' |/ /./ _厶=x.＼ ＼
} 人 ﾏ ） / /./ ...:::´::::::::::::::..ヽ＼ ヽ
/ / ＞ .._ / / ／:::::::::::::::::::::::::::::‘，＼ ｀ .
/ / ｘ:=え=ｉ / ,.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.‘, 丶 ＼
. / ｛ ／.:::く::::::::| x〜^V:::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::. ', ＼ ､ヽ.
｛ Y^ヽ:::::__'ｙ-く ∨:／:::::::::::::::::::::::::::::::::/, ＼ ＼ﾊﾉ
. ＼ ./⌒｢ヽﾚく ＼ ＼ ﾉ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// ｉ ヽ ＼ ＼
＼/_´ヽﾞY^ 、` ｝イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::////│ , ヽ
｛ ヽﾚ'〉 /::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::///// | ′ |､
人 ／ ｛ ∧:{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::////// | ｝ ｊ} い
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
- 311 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:31:01 ID:C1WNv4AY
- 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
二人でいる間は、自分の空虚さを少しでも忘れていられた。
＿__
´ ｀ 、
／ ＼
′ / l ヽ
/ /l l ヽ .
ｌ i / / ! l |｜ l ハ i
| | /ィ≠N |八 | } | (ヽ三/) ））
l N | l ＼| } j / ＿＿ ( i)))
| | |x≠ミ rxミハ′ | ／⌒ ⌒＼ ＼
| | |""" """/ / ／（ へ） （へ）＼ ）
ｌ | | __' / ∧ .／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼
} l 人 ー' / / ∧ | (⌒)|r┬-| |
′ 八 Vト ..__,,.．≦{ ′{ ∧ ,┌､-､!.~〈`ー´/ ＿/
/ ／ ∧ V 久_人 ｌ | / ! | | | | __ヽ、 /
. / -──∧ ∨ ニ} 〉l ├ 、｜ ﾚレ'､ﾉ‐´ ￣〉 |
/礀 | ∧ { r｝l / | | ∨ ｀ｰ---‐一'￣
. / .| ＼ﾍ｜ ﾘ / l| | ｌ＼
/ | /Y＾＼ノ / r'| } | }
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
でも、ダメだった。一人になればいつもの「カラッポ」な自分に逆戻り。
,. ´ ｀ ､
／ ＼
/ / / , ,
. ′ / ∧ |､ '
| | ./ , | ＼ |
| | / ', | ヽ |
| |,/ ヾミ> ヽ ｋ彡ハ |
. ﾊ | i | ｘチk､ ＼{ｘぅミ､ﾘ! l |
{ （| | |〃んﾊ iｒ心 ｝| | !
', | l j 弋;ソ 弋;ソ レ |ﾉ
. ヽ､| V ､､､ , ､､､ / :;
| ハ. / j
| ∧ゝ､ ´ ..イ ノ
八 ヽ::} ｀ ｰ - i´: ノ 彡"
＿ｘ≧──ヾ､ ＿__⊥-≦:､
, ´ ヽ ｀ : :^ ー. .､
/ ｀ミ : : : : : : : : '.,
￣´ / : : : : : : : : : .
| ヽ : : : : : : : .: :|
そのうち、二人の時も自分の何もなさを感じずにはいられなくなっていったの。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
- 312 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:32:01 ID:C1WNv4AY
- ＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_.＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「それは、やる夫が情けないから」
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
,′/: : : : : : : : / | ,
: : : : : ′: : : : / ! | '
|: : |: : : : : : : :/ | |:. | |
|: : | : |: : : : :/ 八 |､＼ | | |
|: : | : |: |: : / ∠⌒> ＼ |<⌒＼ | | |
|: : | : |: | :/ ＼ | ヽ l | │
|: : | 八.:./ ＼ ', | │
|.: .:|: : :Vﾘ ｘｆ爪心 ｘぅ弌ミ､ }: , , |
|.: .:|: : : ::} ん//ｒi ん//ri レ′|) |
. /|: : :|: : : :: 弋ｚ沙 弋ｚ沙 ｊ |: : ヾ 「ううん、いいの。そう言ってくれてありがとう。
/' |: :|.:|: : : ﾊ ､､､ ､､､ .:: l: : |＼ きっと、二人とも未熟だったのよ」
|: :}: |: : : : :. ' /:| |: : | ヽ､
/ .:,.: .:| : : : 人 ､ , /: :| |: :. , ﾊ
,′ |/.: : :|: : : : :| ＞ イミ;.:|ｌ |: : . ,
. /.: : : :|.: .: : .:|′ ヽ｀ _. ´/ | |l |: : :. ', ';
{{ ／_」≠¬: : : : :| ＼ ／ | |: |≠- ､ ＼. ｝
- 313 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:33:00 ID:C1WNv4AY
- ／ ⌒＼
/ ヽ
/ // ／{ ヽ
│ /⌒| ｉ | : :'.
| {{/｀⌒| | | | : :|
| i| | | <⌒V | . : : : :|
| i|f^うﾊV八 ﾄ ＼ ｝ ′: : : : :}
l ﾘ ﾋソ ＼|_∨Ⅳ // : : : : : /
| : i " う心∨ /∧ : : : : / 「あ、ごめんなさい。ヘンな話に付きあわせてしまって」
| :八 ' ヾン/ /ノ: : : : /:|
/ : ﾉ＼` ｰ "／ .／: : : : : :/: :|
. ／ ／ _｀ﾆエア ／ . : : : : :/: : :|
. / ／ ∠ ∠,, イ /: : : : : /i: : 八
{ /{ ／ / :/: : : : : /: ｉ: : : : ヽ
. ＼ ∨⌒＼. / :/: : : : : : : : : : : : : : :'.
∨ / :/: : : : : : : : : ∨: : : : : '.
/ ｝ / :/: : : : :ハ : : : : :',: : :!: : :i
＿＿＿＿
／）／⌒ ⌒ ＼
／ .ｲ '.（●） .（●） ＼
. /,'才.ﾐ). ⌒（__人__）⌒ | 「いいお。昔の紬と印象違って、楽しかったお」
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ |
. ＼ ヽ ／
- 314 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:34:00 ID:C1WNv4AY
- ／ / | ＼
/ / 〃 ｜ ＼＼ ヽ
/ ′ i{ 、 ＼ヽ :,
i ｜ ノﾊ |ヽﾄ､ ヽ i
|| ｜ ,ｘ:==､|: | ,x=＼ :ｉ | |
,ﾘ ｜ 〃´￣｀|i | ￣｀ヾ'. ｜ | |
〃 | / 八 | ｉ｜ |、 !､
. 〃｜i ｆ ,.ィ笊ﾐ ＼| ｨ笊ﾐx、|｜ | Ｖヽ＼
〃 ,! l |〃んｨﾊ んｨﾊ Y/ :| ｜ ! ',
|i ./ |｜ :| 弋とﾂ 弋とﾂ u } ! |＼| } 「えっ」
|| { |,从、 | //// ' .//// / 人 ,ﾘ ﾉ /
|! Ｖ: : : : ヽL._ ,r/}ﾊ rﾍ.r､ /／⌒:⌒ヽ／
人:＿: : : : : :｀// / ﾉ（__）|｜ｉ |ノ´￣￣: : : : :}
{: : : : : ＼: : : ,| | :i }ノ}{ヽ|｜| |r､: : : : : : : : : :〉
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼
／ （ へ） （ へ）ヽ
l ⌒（__人__）⌒ | 「折角だから、もうちょっと話がしたいお」
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ヽ
「…………うんっ！」
- 315 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:35:00 ID:C1WNv4AY
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「――結論から言うとだなぁ、本局は今日から政府の管轄下だ。
つまりウチの局も含めてＴＶの方な、もう全チャンネル
政府指導放送とやらに切り替わってただろ？
クソつまんねぇヤツ」
「言っちまうと、お昼休みのうきうきウオッチングも、
ブチ偉そうにノーガキ垂れてるみのも、もう見れねえ
ってコトらしいぜ？」
「なんでもな、緊急時における情報の一本化だと。
……今さらふざけろキ○ガイ共！！
っておっと、世が世なら禁止コードかコレ」
.
- 316 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:36:00 ID:C1WNv4AY
- ○私立緑山校・グラウンド脇
... .-‐…‐-. ..
. .::´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀:...
. ／ !:.:.:.:.:.:,ィ:.:.:.:.:.:.:.:.:.rｖ ｘ''｀ .､
/ｲ／ﾚ'ヽﾊ/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｊﾊﾉヽ!｀:.:丶
ｊ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .､
i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｨ.:.:.:.:.:/.:.:.:/ｉ|ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ
{.:.:.:.:.:.:.:.:.:/iﾉiﾉ!::/iﾉi:/ノ ﾘ､:.:ﾊ:.:.:.:.:iヽ
ｖ‐､.:.:.:.,' ｰ‐ﾉﾅﾆ､′ ｒ‐i/-ﾄﾉﾊﾉ
. { ､ ヾ:::! < ﾄィj ｲ7ヽｉ/
ヽ ( ﾊｉ ｀ﾞ . ｀ﾞ ,′ 「あれ。やる夫にやらない夫さん。
):.:.:.ｉ､ 〉' ﾉ 二人で何しているんですか」
ﾉﾊ| ､ - - ／
ｒ‐‐‐| 丶 ／
ﾉ ＼! ﾞ ｒ‐<
／ヽ ＼.__ |、 ｀ヽ.
. ／ ｀ヽ ＞､ ! ヽｉ ｒ‐ 、
. ／ } / ﾄ､ ｊ ∧ !＼
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
| （__人__） 「よう、”さん”付けはいいって前にも言ったろ」
| ﾉ
| ∩ノ ⊃ }
/ヽ ／ ＿ノ }
( ヽ / / ノ
ヽ “ /＿| |
＼＿_/＿＿ /
＿＿＿
／ ＼
／⌒ ⌒ ＼
／（● ） （● ） ヽ
| ⌒（__人__）⌒ | 「診療所のお手伝い、お疲れ様だお。休憩かお？」
＼ ｀⌒ ´ ／
/ ＼
- 317 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:37:00 ID:C1WNv4AY
- /:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::::ヽ、
_ﾗ::/ｿｲ〃:::::::::ｨ:/|:l ﾞl::|ヽ:::::;､ﾚVｗﾘl
. ７:::::::::::::::､:ﾊ|/ ﾘ l! ｌ! _ｌﾊLｌ,i::;::::::::}
|ﾊ:::::::i酛_l!‐_二｀ヽ. ｀ ｒ≠､､｀ｌｲ:::::!
酛:ヽ / l!寸｀ 弋ﾘ冫 1:::ﾄ
ヾ;ﾍ ｀ ´ /ヾ'
{ fヽ. ｀´ /ｿﾉ 「やる夫は結局、一回も手伝いに来ないし……」
｀ヽゝ. ｰ ─‐ _'／
ム、 ／
|｀ヽ､_ __,／ |
| |
. .'｀ｰ┤ |｀７ヽ
_/ i /! ト ｌ ,ﾄ､-､_
_,. -‐'"´/,.ヘ ＼ ‐‐､ ,.‐‐ / i＾| ヽ ｀‐- ._
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （●） （●） ＼
l ⌒（__人__）⌒ ｌ 「世話になる気もないし、二人の邪魔しちゃわるいお」
＼ ｀⌒´ ／
／ ＼
....:´.::::::::::::::::::::::::....
／ｉ／!ｨ::::::::::::::::::::::::::ﾄ:｀
. /.:::7／!/.::::ﾉﾊ!::::::ﾊ ヽﾊ::::ヽ
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ!｀:::::::::::!
イ:::::::::::::::::::::/!::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::!
/:::::::::::,i::/:::/ i::ﾊﾉ＼::ヽ:::ﾊ:::::::::::::!
. ｉﾊﾊ::::::iｊ,' !,' ﾘ ､___ヽﾊﾉ ﾘヽ:::/
ヽﾊﾘ', ‐ﾆﾐ ヽ ｀ィ≠､ !:/-.
ｉ } 〈 ﾋ::j ﾋ:::ｿ ﾘﾋ ,' 「あ……」
ヽﾞ､ ｀ , ｀ ,__ノ
' ./// ｀＿ //// /
＼ `ｰ‐' ／ﾘ
＞,.. __.. イ ﾄ､_
. / | : : :ﾄﾉ ヽ
ノ ,ﾉ . : :/ ﾄ､
. - '／ ﾘ ／ | ｀ ､
,..-≠ ／ ,ｲ! /ｰ - | ｒ‐-､ j ｀ 、
. ∧ 'ｰ‐ｧ' 〉 |ヽ,＿__.ｊ/ ＼ﾄ､ ＼
- 318 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:38:00 ID:C1WNv4AY
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ -=・=- -=・=- ＼
| （__人__） U | 「単に作業の邪魔になる、って意味で言ったのに、
＼ ｀ ⌒´ ／ まさかそっちかお」
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ へ）（へ）
| （__人__） 「はは、めでたいことじゃないか。
| ﾉ もしかして、脱童貞か？」
| ∩ノ ⊃ }
/ヽ ／ ＿ノ }
( ヽ / / ノ
ヽ “ /＿| |
＼＿_/＿＿ /
＿,,＿,,,,,
,,r '";;ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ;;`ｉ;,,､
／::::;;;;;ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ;;;;;;;;::`;,、
/::;;;;;;ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ;;;:::::＼
ｌ:;ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ;:r、
'ｌｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ/ｉｉｉｉｉｉﾄｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉﾊｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉﾊヽ
,-､ｉｉｉｉ／ｌｉﾄハｉｉハｉｉｉ／ ｌﾊｌｉﾘｉｉｉｉｉｉｉｌ"`'
〈 `'jV //////////////,ｉｉﾄｉｉｉﾊ/
ヽ、_ '"//////////////／"
ヽ ゛~` '、 "~'/''"
_r-|ヽ、 _ _'" , '
_,.／'/ ｉｉ ` 、 ' , rt,_
'"_,, / ｌ" `''";ｌ､ヽ, "' ,
/ `, `〉 ｉ、 ` ,、
/ｉ ｉ,ｰ-、 _,,r`ｉ ヽ, ＼、
/ ,_ヽー-- -ー''ｌ ヽ 'ｉ,
' '~`￣ 'ｌ
- 319 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:39:03 ID:C1WNv4AY
- _＿＿＿
／ _ノ ヽ_＼
／ ∩ｌ＾ｌ^ｌnnｌ^ｌ^|＼
／ 。ヽ ‖ ﾉ ＼
| ／ 人 ｌ | 「マジかお。
＼ ／ /|ii!i!|＼ ＼／ こんなことなら毎日邪魔しに行けばよかったお」
. | /. |;;;;;;| ＼ |
｀ｰ´
／ｉ／!ｨ::::::::::::::::::::::::::ﾄ:｀
. /.:::7／!/.::::ﾉﾊ!::::::ﾊ ヽﾊ::::ヽ
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ!｀:::::::::::!
イ:::::::::::::::::::::/!::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::!
/:::::::::::,i::/:::/ i::ﾊﾉ＼::ヽ:::ﾊ:::::::::::::!
. ｉﾊﾊ::::::iｊ,' !,' ﾘ ､___ヽﾊﾉ ﾘヽ:::/
ヽﾊﾘ', ‐ﾆﾐ ヽ ｀ィ≠､ !:/-.
ｉ } 〈 ﾋ::j ﾋ:::ｿ ﾘﾋ ,'
ヽﾞ､ ｀ , ｀ ,__ノ 「や、やる夫こそ琴吹さんとはどうなんだよ」
' ./// ｀＿ //// /
＼ `ｰ‐' ／ﾘ
＞,.. __.. イ ﾄ､_
. / | : : :ﾄﾉ ヽ
ノ ,ﾉ . : :/ ﾄ､
. - '／ ﾘ ／ | ｀ ､
,..-≠ ／ ,ｲ! /ｰ - | ｒ‐-､ j ｀ 、
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （=・=） （=・=）＼
| （__人__） | 「今はオマエの話をしているんだお」
＼ ｀ ⌒´ ／
- 320 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:40:00 ID:C1WNv4AY
-
〃´ ⌒ヽ
ﾉﾉ 八ﾉﾘｷ=
＾)(i ﾟロﾉ
/]つ)つ
. _《__j}〉
彡（／`J
／￣￣＼
／ _ノ ＼ （ ;;;;(
| （ ─）（─ ) ;;;;)
| （__人__） /;;／
. | ﾉ l;;,´
| ∩ ノ)━・' 「若いってのはいいもんだな」
／ ／ ＿ノ´
(. ＼ ／ .／ │
＼ “ ／_＿_| |
. ＼／ ＿＿＿ /
＿_＿__
／ ― ＼
／ノ ( ●) ＼
. ｜ ( ●) ⌒） | 「（また……見てるお……？）」
. ｜ （__ノ￣ /
. ｜ /
＼＿ ⊂ヽ∩＼
/´ (,＿ ＼.＼
. | / ＼＿ﾉ
- 321 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:41:00 ID:C1WNv4AY
- , ':::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::::::::::::::::::`..、
_,,,... ':::::::::::::::::::::::,::::::ハ:::;::::::::::::::::::::::::::`、
,ﾌ゛::::::::::::::::/:::/;:::::l l;ﾊ;;;;;;',:::::::::::::::::::.,
,.;::::::::::::::/l::/ l/ l人! l; l::N l:l::::;:::::::::::::;_
/ l:::::::::::l. v ..__,....., -...,,,,_' j/ l:::::::::::l
.l/l:::::r -'~_,,..._ ;. ,- 、‐-l:::::::,''
j::, ,;' .f:::i ﾞ .f:::i ヽ /:}'
lヽヽ '` '" /~.l
`、(ゞ. ;: u/) ,.' 「そ、それで相談なんだけど……」
` 、 /／
ヽ、 - -- ,. '~
.i. 、 ., i′
__,j ` _ ,.. ' l._
r' ,. l l 、~ヽ
l .ゝt lkl l
_,. -'/ l / ヽﾞ';,
_,..-" / _ l‐--、 .,-―/ ヽ、ﾞ'':.,
／￣￣＼
／ _ノ .ヽ、＼
| （●）（●） |
| （__人__） .| 「お、なんだなんだ。どーんと来い」
| ｀ ⌒´ ﾉ
r─一'´￣`＜ヽ }
`ー‐ｧ , ) , -'~⌒ヽ、
ノ {. ,ﾍ ,l. ゝ、_ .'ヽ).
／, ､ _ /. | . ', . .. .ヽ、
（／ / // / / ...| ...|＼..＼＼ ＼_)
/ // / / . . ＼_＼_)､_）
ｰ' {_/ノ ."´
- 322 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:42:00 ID:C1WNv4AY
- /:::::::/／::::::::::::::::::ﾉﾊ!:::::::::::|,ﾊ l＼ ﾄ､}::::ヽ,
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l!:::::ヾ:::::::::::::i
／ｨ:::::::::::::::::::::::::::::::, ｲ:::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞl
'´/:::::::::::::::::::::::::::::::/ |:::li:::|ヽ、:::::､::::::_:::::::::::::::::::::::::|
l':::::::::::::::::::/|:/i:::/ i::|ﾞV ＼:::ﾊ:::i ヽ::::::::::::::::::::l
!/| ﾊ:::::::::i l! |/ ﾘ ヾ ヽｊ ﾞﾘ､:::::::::::/
!ハ:::|V _,.-‐､ ` ￣｀ﾞ二ｰ‐-､ i::::_;:/
ｒヾ! ,. ´,.ｒ=,ミ.ヽ 'l´ﾄ‐i｀ヽ |:/ｒ'´ﾞl
ヽtﾞ、 i ｒ'::;ﾘ ゝﾞ='-' ﾘ ｔｦ/
＼ヽ. ｀￣ , //// ｰ'ノ 「センセーに本気で惚れちゃったみたいで」
ヽ_i //// '､ /ｰ'"
ﾞ. /
ヽ、 ﾞ､二フ ／!
丶. ／Vﾍ!
＞ ､. _,. '" |｀ｰ-、
／ | ￣ |､ﾉ l
/ ,| / ｀}__
ノｿ i ! / ! i､
_,.-‐'"／ ! ／ l ｀ﾞ-､
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「ふぅん」
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__） 「ふぅん」
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
.> <
| |
| |
- 323 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:43:01 ID:C1WNv4AY
- ,. -‐………‐‐一ｧ
／.:::::／l.:::::/.:i::{:::::＜_
／.:::::,lィ≠≧厶∧|｀ヽ:::::｀ア
/.:::::/l/ ,f弋{｢｀` ､__厶::::ト
{::::::::{ く衍∨!::l
ｊr弌:! ′ !｣`｀
{ ⌒｀ 一 ､ } 「ふぅんって二人とも！ ボクは本気なんだ」
ヽｰ┘ , '
｀Ｔ7 , '
个 ／
. | 厂｢´
_. -‐┤ ｢ﾉ｀ヽ
∠ | ／ }
. } } ,r＜_ / ∧ 厶__
. ,' て{::::.::.:.:.:￣｣ ／ ヽ {、 ｀丶、
/ r‐一'´ヽ:::.:r一'′´ ＼丶、 丶、
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「相手が決まっているのに、恋愛相談なんて、
./ ∩ノ ⊃ ／ ”どうなりたいのか”は決まってるもんだお。
( ＼ ／ ＿ノ | シンジは”何がしたい”んだお？」|
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__）. ｒｍ､
| ｀ ⌒´ﾉｒ川 || 「そうだな。他人の俺らがアドバイスできるのは、
. | },.! ノ' ”どうするか”でなく”何をするか”くらいのもんだろ。
. ヽ ｒ / .| どうせあと３日なんだし、正面からぶつかって砕けてきたらどうだ」
ヽ ノノ ﾉ
/ ／ .／
| ／
| i´
- 324 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:44:00 ID:C1WNv4AY
- ,.. ｨ〃"'ー- ､
／:::..... .... ..:::ヽ
,'::::::::::::::::::::::::::::;､:::::::::::ﾞﾄ
{::::::::::::::::;y从j;ハﾊ;:::::::ﾐﾞ
ﾞ!;ヘ:;ｲV_jﾘ!_ _ﾘj;'Nﾘ
人zﾘ ´仞` '{j`/
, -‐'´ヽ ヾ'` _ >丿 「砕ける気はないって！！」
. / ___ i ヽ ヽ､ ／
/ ;'´ ｀ | r;〉'´ﾍ｀丁ヽ
. /,:' レ'´>___/ ,ｨﾍ ｀!
i'Y , /"ア_〈｀`" |
.| ! :. / !'"´ y'~´ |
,! ,! ∨ ／ ヽ
〈 ! ﾞ! ;'｀７ﾞト 〈
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●
| （__人__） 「そうそう、その”気持ち”を大事にしろってことだ」
. | ﾉ
| ∩ ノ ⊃
／ .／ ＿ノ
(. ＼ ／ .／_ノ │
＼ “ ／_＿_| |
. ＼／ ＿＿＿ /
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （●） （●） ＼ 「そうだお。せいぜい頑張ってくればいいお。
l ⌒（__人__）⌒ ｌ やる夫達に責任はないし。応援くらいはするお」
＼ ｀⌒´ ／
／ ＼
- 325 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:45:00 ID:C1WNv4AY
- ｀∨:::::::７／;:/:／/:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.::､:ヽ.
|:::::::::::::::::::／.イノ:::::/l::::::::,.ｲ:::∧,.ﾍ|＼ﾞ::::ヽ、
ﾞl:::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ﾉ:::::ﾍ:: 丿:::::::::::::::::::::::､:ヽ.
l:::::::::::::::::::::::::::;i:::::::::::::::::::::::,ｲ:::::::: ﾊ:::::::::::::::::iﾍ!
ﾞl:::::::::::::/!::::::/|::::::/!ﾊ:::::::/ i::::::/ﾘ |:::::::::::::::::|
|::::::::::/ |:::/ !:::/ |! i::／ /::::/〃 i:::::!:::::::::::}
ﾞl:::/i/ l:/ ___ｊ/_,.」_ﾚ___/:／ !:/|:::::::::::l
}/ ‐ﾘ'´ ‐‐-､ ﾉ'´ /iﾉ-!;ｨ::八:!
l -ｒ‐c‐-- /二 /' |ﾉ ヾ.
ヽ、 ゝ:ノ ノ /ｒ':ﾉﾞ/
ヽ. / ¨´ /
/ ﾞ、 / 「無責任だー。
/ ノ / とはいえ、しないで後悔するよりかはマシだよね……」
i' ／
- ‐ ￣ ｀ヽ、 ‐‐ ／
〉、 . ＜_
__ __ _ _, / /｀ﾞー' " ﾞ}､ ｀ヽ、
/ /、 ヽ、 ヽ、
- 326 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:46:03 ID:C1WNv4AY
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「とにかく、ちょっとモノがわかってる皆なら理解できると思うが、
緊急時だからこそ報道に規制はしちゃいけない。ダロ？」
「これ以上の暴動に歯止めをかけたいってぇ政府のキモチもまぁ、
多少はわからんでもないが、モチはモチ屋、キムチは桃屋ってな精神で
報道はオレッチマスコミ屋に任せて欲しいね！！」
「いや、純粋にオレ、Ｄ．Ｊ．ＷＡＬＫはただのイチＤ．Ｊ．でありたかったんだけどさ、
こんな状況になってなんかラジオパーソナリティーとしての報道正義に
目覚めたってゆーかー。ヘケケ。
ま、柄にも無いんだけどナ」
.
- 327 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:47:00 ID:C1WNv4AY
- ○私立緑山校・屋上階段
＼ ／
＼ ／
＼___＿___＿_____／
| _＿_＿__ |
| | | |
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| | | |
,__|＿|__＿___,|＿|__
/i==============iヽ
./f───────┴iヽ
./ﾄ────────┴iヽ
/. | . . ... .....:..:.:.:.::.::.:::.:::|;::ヽ
./[￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣]ヽ
./ | . . : : : : : :.:.:.:.::.::::::::::::::;|;;:::ヽ
/|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|:ヽ
./ | . . ..: .::.: :::::::::: ::::::::::::::::::;::;:;;;;;;|i;;;::ヽ
/.ｉ‐┴――――――――――'―‐┴―ｉ::ヽ
./ | . . ..: .:: .::: ::::: ::::::::::::::::;::;;::;;;;;;:;;;;;;;;;:|ii;;::ヽ
＼／/￣ヽ |／/￣ヽ ＼／ ＼／ | | | │
│ヽ＿/ |＼ヽ＿/ ／＼ │ ヽ＿/ ヽ＿/ .│
- 328 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:48:00 ID:C1WNv4AY
- ＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ― ー ＼
| （●） （●） | 「（このYOKOとYUJIは想いを遂げられたのかお……？）」
. ＼ （__人__） ／
. > ｀ ⌒´ <
（ | / ）
`| /'
| ｒ /
ヽ ヽ／
>__ノ;:::......
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ | 「（そういえば、少し前まではこんなこと
. ＼ ／ 考えもしなかったお……）」
. > <
（ | / ）
`| /'
| ｒ /
ヽ ヽ／
>__ノ;:::......
- 329 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:49:00 ID:C1WNv4AY
- ○同・屋上
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::（ ）::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::|￣|三|￣￣￣|＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTヽ
￣￣￣￣￣|￣|ヽ￣￣￣￣￣￣￣￣￣|＼iヽ
|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| ＼iヽ::::::::
|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| ＼i::::::::::::::::::::::::
＿＿＿＿＿| | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
＿＿＿＿＿| |.|＿＿＿＿＿＿＿＿＿| |:::::::::::::::::::::::::::::::::_,,-'~''^'-^ﾞ-､::::::::
|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| |＿＿＿＿ ノ:::::::::::::::::::::::::::ﾞ-_::::::::
|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| | ..|＼ i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
＿＿＿＿＿| | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.| |LlLl LlL | i:::::::::::::::::::;;;;;;::::__,,-''~i､
／. -‐: : : : : : : : ､: : : : :｀: .､
. '／: : : : : : : : : : : : :＼: : : : : :.＼
. /:/: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : :.丶
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. 〃l: : :ハ:|､: : ハ: /}:/ﾒ:/-|/ |:.:}: : : : ::.:. : :'
': :{: : |-‐トヽ:{ j/7'zﾃ=0ﾃ､/イ: : : : :.:.:. : :ﾄ､
,': : :ヽ:ﾄrr=0k＼ 弋z夕/ /: :,: : : :/: :. :ト＼
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|ﾊ: : |: :.l ／:／: : :.ｲ:.:.:/|:.:/
ヽ:.:l:.:人 ﾏ￣｝ ／イ/: : ／/:.:ノ:.:!/:}
ヽﾄ､:.:.:iﾄ:.､ _彡'´ /,久_:.:j':.:l-､
＼|＼l＞．__. ｨく ′ マ:.:.:.:. }
｀ ' }_.ィ三三ﾆ＝=ヽ＼:.:ﾄ､
／三三三三三ﾆ＼ﾐ{:.:.:.ヽ
／三三三三三三三ﾆヾ､:.:.:.|_
- 330 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:50:00 ID:C1WNv4AY
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／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ | 「ただいま、だお」
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
/ / ', .::、
/ / , .:.',
,′ :| .:. .:. :. :} .::. .:| .::,
.. , .:| ..:{ :. .:{: :| :}:. ,' ..:} .:.:| .: .::,
′ .:. :| :{::⊥いＬ._l;. .:|'. ..:ﾊ_,厶..:/| :ﾘ| .: ..:.!
, .:. : { :. |八_｣⊥lﾊ｣_`::.:..:| ' ..:/´_厶∠.｣_ノ.:' .: .:.:.:.:i
,′ ..:{ :. ', .:.:小i´ {しｈﾊ` ＼| }/ 'ﾞ {しｈ::j｀ﾌ/ .: ..:.:.:ｉ:i
/,ﾊ:..:..:..'. :. ', :.:..,ﾍ. 弋::ﾟノ ゞﾟ::ノ.ノ/.:.:/ .:..:..:.:ｉ:i
/ ',.:.|:...'. :. :、:..:、｀ i: ´/..:/ ..:ﾘ .::ﾊi 「うん！」
l;..|:.:..ヽ:.. ＼:.:、 :' /.ィ′..:/|.::/ }
.. l∧:.:.:..ヽ:.:.ﾍ＼ ／ ﾉ ..:.:/ ..:/
ｼ ＼ ＼:..＼ V ⌒7 ／/.:／ :/
∫ ＼ 丶、 ` ‐'′ . ´ ／ﾊ:、
∫ └┐ﾐ'‐ .__, イ ∫ ＼
人 ⌒ヽﾐ、 {ﾄ｣ノ ∫ : : .',
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （⌒） （⌒） ＼
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
- 331 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:51:00 ID:C1WNv4AY
- /..:. ,..:..:..:..:..:..: ;...:..:..:..:..:..:..:..:..:.} .:..:..:j.:.. ',..:..:..:..:..:..:..:..',
/..:..:.i..:..:..:..:..:..:..{...:..:..:..:..:..:..:..:..ﾘ .:..:..,'..:..: ｉ..:..:..:..:..:..:..:..:|
/.:..:..:.ｉ.:ｉ..:. {:..:..: ﾊ..:..:..:..:ｲ..:..:../} ..:..:/::}..:..:|..:..:..:..:..:..:..:.. |
,′..:..:.ｌ.:|..:_｣:..:..:.|ハ :..: | |..:..:/ ｣:..:.厶ﾊ..:...|..:..:..:..:..:..:..:..:.|
. ﾞ .:..:..:.l八..:.{ ＼:「` ＼::| |:../'´ |／ノ ﾉ|／|..:..: .:..:..:..: |.. '、
. ノｲ :..:...:..:|r‐ァ弌トﾐ. ヽ |/ ｨ弋ｱ'フトvﾘ..:..:.}.:..:..:..: |..:..:､
| ..:.ﾊ.:..: ﾊ 弋ﾟ:::::ﾘ ゞﾟ:::::ﾉ丿..:..: ,ﾞ.:..:..:..:..|..:..:ﾄ､
│ ..:{:.ヽ:..:、` "´ ¨´ ´/..:..:/...:..:..:..:.ﾘ..:..:| ＼
. |:∧..:.:..＼:ヽ ,: /...／..:..:..:/ :/..:.ﾊ:| 「ゴハンにする？ お風呂にする？
| ',:..:..'.:..＼ 丶 /／..:..:..:／..:/|.:/ ﾘ それとボク？ なーんて……」
＼:..'.:.∧ __ __,、 .／/..:..:.／..:／. j/
. ＼ﾄ､..丶、 ｀‐-‐'′ .ｲ..:.／..::イ /
＼| ` ._ _, ´/／|__＿人
＿ -‐个ｰ ´_,,.... -┴──‐ﾄ､
| : :|￣|l: | j｢: : :|: : : : : : : : : : :│::〉
| : :| :0|l_｣ ｌ} 0 :|: : : : : : : : : : :.｣:..::＼
「うっ………………」
. /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i: : : : : : : : : '.
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : i : : : : : : : : : |: : : : : : : : : :ﾄﾐ
, : : : : : : : : : : : : : : : : i: : :|: : : : : : : : :.:.|: : : : : : : : : :i、}
i: : : : : : : : : : : : : i: : : ﾊ: ∧:i: : : : : : : : |: : : : : : : : : :ト＼
|: : : :. :.|: : i: : : : : | ／! }/ }ﾊ: : : : : : : :|i : : : : : :}: : :' ヽ
|: :.i: : : |: : ﾄ: : : : :1: ;ﾑ斗:ｒ7 }: : : : : : : :|i: : : : : : ': :ﾊ} }
|i: :l: : : |: : 「＼: : :ﾊ/ Ｖツ ':/: : : : : :.:.ﾄ: : : : : /: :ハ:_ヽ. 「―――――――――クッ！！？？」
. 八ハ: : ト: :|'芯＼{. /ハ.:.ﾊ: : :. :.|.:ﾊ: : :厶ィ彡⌒1:'.
/ { `:.ハ:.:ﾄ.}７ ／ }/ ':. :.:.∧{ }／ {:ﾉ
|: :i:ヾ: :,ヽ / } : / }}' L:＼
|i :|: : : /＼ _ ‐- ｲ.:/／ ／ }_: ;
. 八:ﾄ: : :{ }:ｧ ､´ ／ ﾚ ／ ´ ｀
ハ: :孑ｸ′ }/ `ｰ ' >く ,
r彡ﾍ{ ／／ ヽ ／
- 332 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:52:00 ID:C1WNv4AY
- ＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼ r ⌒j
／（ ○）}liil{（○）＼ / /
／ （__人__） ＼/ / ／ ）
| |i|||||||i| / / ／ ／ 「な……なに！？ どうしたんだお！ 蘇芳ちゃん！！」
＼ |ｪｪｪｪ| / '` ´ ／
r´ (⌒'ー―- イ′ ´廴
/ ＞ 、 ヽ _ ￣￣￣)
/ -､ } ( ￣¨´
/ ヽ._ __ ＼
｀ --‐'´ ｀ﾞ' 、_.)
（手が……凄く冷たくなってるお……）
,,,,＿＿＿＿＿＿＿＿＿
⌒ヽ、 ノ⌒`''''−- ,,_
ヽ (⌒ ノ ＼ __,,--
｀−へ,,,,,____ ＼"''ヽ _＿＿,,--−−''""￣
￣''''''−----- 、
＿＿ ,, ----─ ''' ￣￣ ＼ /⌒,! /⌒,) ＼ ＿＿_ ＼
￣ Y ﾉ / / /"`ヽ _ .＼ ＼ i
∟___Y /./ / ＼＼ ＼ λ !
/ .// :/./ﾞ`) ＼.l | `┘ ＿_,--−
'--::`! // ./ ＼ `! / ＿,,--−''"￣
ヽ-.// ./ 〉 〉 〉" ／
ヽ-/ / / /
- 333 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:53:00 ID:C1WNv4AY
- （凄い……汗……だお！！）
. /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i: : : : : : : : : '.
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : i : : : : : : : : : |: : : : : : : : : :ﾄﾐ
, : : : : : : : : : : : : : : : : i: : :|: : : : : : : : :.:.|: : : : : : : : : :i、}
i: : : : : : : : : : : : : i: : : ﾊ: ∧:i: : : : : : : : |: : : : : : : : : :ト＼
|: : : :. :.|: : i: : : : : | ／! }/ }ﾊ: : : : : : : :|i : : : : : :}: : :' ヽ
|: :.i: : : |: : ﾄ: : : : :1: ;ﾑ斗:ｒ7 }: : : : : : : :|i: : : : : : ': :ﾊ} }
|i: :l: : : |: : 「＼: : :ﾊ/ Ｖツ ':/: : : : : :.:.ﾄ: : : : : /: :ハ:_ヽ.
. 八ハ: : ト: :|'芯＼{. し /ハ.:.ﾊ: : :. :.|.:ﾊ: : :厶ィ彡⌒1:'.
/ { `:.ハ:.:ﾄ.}７ U ／ }/ ':. :.:.∧{ }／ {:ﾉ
|: :i:ヾ: :,ヽ u し/ } : / }}' L:＼
|i :|: : : /＼ _ ‐- ｲ.:/／ ／ }_: ;
. 八:ﾄ: : :{ }:ｧ ､´ ／ ﾚ ／ ´ ｀
ハ: :孑ｸ′ }/ `ｰ ' >く ,
r彡ﾍ{ ／／ ヽ ／
「心臓が…………」
/ ヽ ./ !
l ｀, l l ＿＿ _
!、 ヽ l .l , ‐,ニ-_=.Z´ ｀丶、
.ヽ ヽ ｀, .l ／／¨`´ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
＼ ヽ ', i /:./:.:.:.:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.ﾄ、:.:.:.:＼ヽ
＼ ヽ_、 V:.:./:.:.:.:.:.l:.:.:.ll:.:.:.:.:.:,+-l:.:.:.:.:.:iヽl
＼ `ヽ `丶、:.:.:.:ﾄ,,,-ヽﾄ、ﾄlz=ﾄ:.i､:. |l
/ ` ､ ＿ }:.ヽ:´ヽr＝ ヽ'､ lﾉ:.ヽl:} 「センパーイ！！ ただいまです
（ ヽﾆ / ト､:.＼_＼_ -- ﾍ ｲ:.ﾊ:.ﾉ ……ってどうしたんですのっ！！？？」
.l＼ _ﾉ-' _,,ノ 丶ミ三 i、 l ノl/ V
!＿` '/ヽ,,／ヽ、 ヽ=-､ヽ- i
¨´ ` - ＿ `iヽヾ､= ､
{ ヽ- 'ﾉ l＼_l/¨ヽ
ﾍ、 ¨¨ ﾉ`ｰ､〈`i. ヽ
- 334 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:54:02 ID:C1WNv4AY
- ＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼
／（ ○）}liil{（○）＼
／ （__人__） ＼ 「沙都子ちゃん丁度いいところに！ 急に倒れたんだお。！！
| ヽ |!!il|!|!l| / | 葛城先生のところで担架を……いや、やる夫が蘇芳ちゃんを運ぶから、
＼ |ｪｪｪｪ| ／ 先に保健室行って、このことを伝えて欲しいお！」
':.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:i:.:.:. .:l:. : : : : : : : ヽ: : : : : : : : :＼
:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:l:.:. : : : : : :i: : l: : : : : :i: : : : :ヽ
:.:.:./:.:.:.:.:.:l:.:.:.:l:.:.:.:/l:.:. : :. : : : l: : ﾄ､: : : : l: : : ､ : ヽ
:.:./:.:.:.:.:.:.:l:.:..ハ:.:.l ､.:.lヽ:. : : ﾄ.__L.ヽ__: :,: : : : ヽ : ',
:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:T¨ゞ=＝=ｷ ヽ: :ｨ'''l-ト ､'. : ,': : : : : :iヽ :l
:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ:l／ｨ､l:C` ヽ i:/ ｲVCヽヽ/: : : : : : :i ヽl
:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍﾄ〈 {::,､:::ﾘ ' l:,,:::::} ' l : : : : : : :l '
:.:l:.:.:.:､:.:.:.:.:.:.＼ `==' ､ ヽ=' .ﾉ : ノ:. : : :l
,:.:l:.:/:ヽ:.:.:.:ト､:.＼ , == ､ ／,, '': ﾊ: : / 「わ、わかりましたわ！！」
l:.:.V:.:.:.ヽ:.:.:.i `ー` / ヽl ｰチ ｨ l:./
l:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:ﾍ,-､ ヽｰ -, ' , ':.:.:. : l l/
',:.:.ハ:.:.:lヽ:.:.`ハ:.l` - ... _￣ , ':.:.:.:./ヽ /
..V ヽ:.l ヽ/ ヽl /´ヽノヽ/
/¨¨く ,-､_ ` - ､
, -' `ヽイ ヽ ヽ､
………………………………………………
.
- 335 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:55:00 ID:C1WNv4AY
- ○同・保健室
………………………………………………
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_.＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「先生、蘇芳ちゃんは……」
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
,.､､,､-‐'⌒ヾ`‐ ､
_,／ベV∧ヽヽ＼Kヽヾ:､
,ｲ/〃{:{{ｼ‐''゛}:}｝｝_|j｣ｨ::::|:l:ﾄ､
/〃::l:ﾄk`_, ´‐'ﾂfitｋﾑ;ﾉﾉﾊ:|
｛ {｛::::ゞ'ｸfﾈ `´ |/iﾍl:l
ヾゝj-ﾍ` ´〈 ､ ｡ン:l::!
//i:::ﾊ、 -ｰ ｢';:::ヽ::l 「……彼女ね、心臓が悪いのよ」
/ｲ:!:::l:::lヘ､ ,.' |::ヽ::::ヽ、
/ｲ::/::/:::l::: |:::｀ヽ-',r_=＝､::ヽ::::::＼
/ /::/::/::::;':::::l::::<:ﾍ |｢∠ |、::::＼:::/
／ /:::/::/:::/:::::::!::::::〉ヾ||-‐ ／ヽ､_:::::＼
／ ／:::/::/:::/:::::::::l: ;r'::::::::》;;:: -‐ ' ￣厂F'､
,ｲ /:::::/:::/::::;'::::::::_／‐-､:_《_;;: ‐''′ ､__|__| ヽ
〃 ,':::::/:::/::::::l::;ィ´| __||,,..-‐ ‐-:::/:: ! ',
{ｉ {:::::;'::/{::';:::/ |:::に::_ ｀`||'´ ぐ|..:/, l
!､ ';:::{:｛ ＼ｉ l:;ﾉ'" 〃 ｝:Y !
'､ｌヾ､ ｌ / 《_,,,.､ -‐'Z_,､ｲ:::i| l
` ! ｛__,,. -‐''¨´||:::::::::::::::::::::::::::;ﾉ! !
- 336 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:56:18 ID:C1WNv4AY
- i;;;;;;;;;;;'',:::'::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.. ､::. : :...l
!;;;;;;;／: ::.::.::.: ::.::.::.::.::.::.::.:_;､::.::.:.;;､;:.::. : ::.::.::.::.::.::. : : :ﾞ'., :.:..|
|;;r";´: : : : :;. : : : : : : : :./;;;;;｀Ｖ´;;;;;';: : : : : ::. : : :: : : : : :ﾞ､:..l
i´;;;; ;;;,'; : :.i':. : : : : : : ; :l::.:｀｀ﾞ''"´:.:::i: : :. : : ::. : : ::. ::.::. ::..i:..|
i"/;;;;;;;';::.:.:.|::.::.r :; ::..::.l::;!::: :::!;､::.::.::.i::.:.:.l::.::i::.::.::.'i:.i:..|
l;i'l;;;;;;;';:.;;::.:ヾ;::i;::.l,.:|::.:'lヾ、 ,ﾘ'/;:.::.i.ﾘl::.::,l::.:;j;:.::}::..リ::..!
i!lヾヾ;',:;;ﾞ､i_::.ゞ､:iﾞi,＼i,ヽ｀ ´ノ,ﾉノ'ﾘ_i;;,=i∠!,:ｨ'::,ｲ::.!::..! 「洞機能不全症候群。洞結節って……要は心臓の心拍を司るところね。
｀i|;lﾞヾr､;;_;ヾ､ミゞif;j;i'';r｀､,_,. ､_,.-ｰ,ｨi;f;''jｰ;彡丿,r'^ﾘ::.:i:::.', これが機能障害を起こしていて、不整脈から最悪心停止も引き起こすわ。
,i;;;|;;;;;ﾞi､ﾄﾞi,´ 'ヽ ゞ｡;ｿ,ﾞ' 'ヽ ｀ ｀, 'i｡;ｿ_,.'" ,i/.j /i|;:;|;:::.i 軽度なら抗コリン薬、硫酸アトロピやβ刺激薬、イソプロテレノールの投与、
/;;;;lｉ;;;i::'､t,'.,ｌ ´"'￣ﾞ ', ´￣ﾞ｀ /r',彳l;:ト:',:::.',､ 程度によってはペースメーカーの適応になるわ」
,/;;;:;;;'i;／,'ゝ､｡;ｌ, , ,/,ﾟr'ﾍ＼:::.::!:::..',ヽ、
／/;:;:／／::::::::::ﾞ''ヽ, .:l /::: : : : ｀､ヽ,::ｌ::::.i,::..＼
f;;:;;:､／／: : :. ::::::::::::::ヽ、 ゛ ／,l::.::.: : : : :.ヽヽ;'i､::.l::.::...';
,/ｰ／／: : : : ::.:::.::::::::::::::'i;＼ ‐一''' ,／r'〈:::.::.: : : : : :./:/;:;:',｀ﾞ'.､::.:.!
r''''ｲ..:..:ﾞ､.:ヽ, : : : : : : : ::.::.:::::::/;:ヾ;ﾞ,,､ ,／,f";;:;;;ﾞ,､::.: : : : : ,':/;:;:;:l:'l,,r=-ﾞ:i､,
!..:.!.:. : . 冫､:ヽ、: : : : : ::.::.::;,/;;;:;;;:;:`;､ヾ,､,, _,,.ィ' ／ﾞ;;:,i";;::i,ヽ: : : : ::,i:,l;;;:;:::::i.ﾞ|".:. : :.:ﾞ''-、
,!.:.:l:: : : : il; : :ﾞヽ,ﾞ''､ : : : : :,;i'::l;";:;;;:;;;:;;;:ﾞヾヽ,,〃f´;;,r'';;;:;/;;;ﾞﾚ'ﾞ'､: : :,/:i';;;:;:: . .i .l': : ::;;r‐==ゝ,
. ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
/ : : : : : : : : : : : : : : : ; ﾍ : :!: i: :ｉ
. ,′/l/ : : : : : : : : : :{~´ }: :l: :!:｜
. l: : : : : : : : : : : : : : :ｌ＼ /ノｊノ: ﾉ
. l : : : : : : : : : l＼l＼ｌ ィ/{ ／
',: :ｘへ:,ﾍ{＼{ イ´ ヽ } 「彼女もペースメーカーの利用者よ」
}/::::/^::＼ _′/
. / ＼{:::::::::__＼ (´/ /＝=ｧｧ
/: : : : >'´ : : : : ｀'く ￣| _/:::::〃/
,′/ア´ : : : : : : : : : ＼「＼::::〃/
. {: :〃: : : : : : : : : : : : : : :＼ ∨ /
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ,＿＼.
／ （●）゛ （●） ＼
| ∪ （__人__） | 「ペースメーカーって発作が起きないようにする装置だお？
/ ∩ノ ⊃ ／ だったら、なんであんな発作が起きたんだお？」
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
- 337 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:57:01 ID:C1WNv4AY
- ,.､､,､-‐'⌒ヾ`‐ ､
_,／ベV∧ヽヽ＼Kヽヾ:､
,ｲ/〃{:{{ｼ‐''゛}:}｝｝_|j｣ｨ::::|:l:ﾄ､
/〃::l:ﾄk`_, ´‐'ﾂfitｋﾑ;ﾉﾉﾊ:|
｛ {｛::::ゞ'ｸfﾈ `´ |/iﾍl:l
ヾゝj-ﾍ` ´〈 ､ ｡ン:l::! 「おそらく……電池切れ。ペースメーカーはリチウム電池で動いていて、
//i:::ﾊ、 -ｰ ｢';:::ヽ::l 場合によるけど５〜１０年で消耗して、交換手術が必要になるわ。
/ｲ:!:::l:::lヘ､ ,.' |::ヽ::::ヽ、 でも、彼女は交換を拒否している」
/ｲ::/::/:::l::: |:::｀ヽ-',r_=＝､::ヽ::::::＼
/ /::/::/::::;':::::l::::<:ﾍ |｢∠ |、::::＼:::/
／ /:::/::/:::/:::::::!::::::〉ヾ||-‐ ／ヽ､_:::::＼
／ ／:::/::/:::/:::::::::l: ;r'::::::::》;;:: -‐ ' ￣厂F'､
,ｲ /:::::/:::/::::;'::::::::_／‐-､:_《_;;: ‐''′ ､__|__| ヽ
〃 ,':::::/:::/::::::l::;ィ´| __||,,..-‐ ‐-:::/:: ! ',
{ｉ {:::::;'::/{::';:::/ |:::に::_ ｀`||'´ ぐ|..:/, l
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
| ／ .ｲ '（ー） （ー） u| 「なんでそんなことを……それになんで黙ってたんだお」
. /,'才.ﾐ). （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
. ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
/ : : : : : : : : : : : : : : : ; ﾍ : :!: i: :ｉ
. ,′/l/ : : : : : : : : : :{~´ }: :l: :!:｜
. l: : : : : : : : : : : : : : :ｌ＼ /ノｊノ: ﾉ
. l : : : : : : : : : l＼l＼ｌ ィ/{ ／
',: :ｘへ:,ﾍ{＼{ イ´ ヽ } 「”約束”だったからね。それに、ここから先は、彼女の内心の問題。
}/::::/^::＼ _′/ 聞かされている状況から推測はできるけど……
. / ＼{:::::::::__＼ (´/ /＝=ｧｧアタシが話せることじゃないわ」
/: : : : >'´ : : : : ｀'く ￣| _/:::::〃/
,′/ア´ : : : : : : : : : ＼「＼::::〃/
. {: :〃: : : : : : : : : : : : : : :＼ ∨ /
- 338 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:58:01 ID:C1WNv4AY
- /:::::::く:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
/:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
ﾚｌ/::/｀7:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
Kl _∠イノ::::::::ﾉ:::::::::::::::::::::::::l
） ll ”〉ｲ''イｒ<´〉::::::::::::::::::::l 「今の世の中、施術してくれるようなところもないでしょうけど、
＜ 。ﾘ:::::::::::l::::::::l ペースメーカーが働いてないからって、すぐに死ぬわけじゃないわ。
｀ヽ_ /7:::::::::::::l:::::::l イソプロテレノールの投与はしたと言っても、
ヽ /::::::::::::::::l::::::l また発作が起きる可能性はあるわね」
'ー‐z /:::::::::::::::::::l:::::l
《≪"l::::::::::::::::::::::l:::::l
r=イ＜´フ::::::::::::::::l::::l::::l
くく 「-三イノ:::人:::::::l:::::l::::l
ヽ＜フ/:::／⌒｀ヽー､::ヽl
「￣ :::/／_／⌒ヽ::::::::ヽ:::ヽ
/￣| :::::l／＿∠ ＼ヾ::l::::::)
／::::/ l7 :::Y／:::::::::::::::::::::::::::/::: （__ﾉ）
l::::::::l/Yヽﾉ／、―――ー―:::lヽー
ｌ´￣￣二/´ヽ）ｿ ::/
〈 ＜イ７ヽ）´ ＜ :/l
／:::: ...::::＼
／:::: ..:::::ヽ
/::::.. ...::::::::，
ｌ:::,::.. ´｀ヽ.::::,
／::::::: ヽ._ ｨ ::,:::::!
/:::: ,、 ,、 ....::::::::|
/::::: , , ト-^ｰ'｀ヽ ,ﾊ....:::::}:::::::|
:::: / .{ l i! l | .}.ハ ﾉ .}...::人:::::ｌ
::: .{ ヽ |｀ヽハ !{ ,ﾉ 斗セノィ 1i }i::,'
l｀ヽゝN升5┬ｭ ゝｨ化ﾘ’ |ｲノ.:::k 「だから、長時間だったり激しかったりする運動はさせちゃダメ。
: ﾊ 〈ﾊ ´ゝﾋﾘ‘’｀ヽ i´ ::::/ .', なるべく興奮させるようなこともダメ。
:::: l. ｀¨´'， / :ハ 〉 食べ過ぎるのも空腹になり過ぎるのもダメ」
｀ヽ ト、 !.＼ 釻 ｲ ::::V
ｭ,,, ／）ﾊ | ＼ ｀T ´】 ／/ ::::::',
／ ｒｰ-,ｒ┘/ .） ＞， ー' .／::::.' ...:::::::ﾉ
| -ｲ | ./ ./ ｀ー ´:::::::::::| /{....:::::／ ／
- 339 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 22:59:01 ID:C1WNv4AY
- ＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
| ／ .ｲ '=・= =・= u| 「ダメダメ尽くしだお……」
/,'才.ﾐ) （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
, -'.:.:.:厶 人 ／｀.:.:.:.:.:_-:､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
/'ｸ::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.r' ⌒´ }.:.ｉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.､ﾉ
l:::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l、 l;ハ.:.:.:乃.:.::::::::::ハ
{:::::::::::.::.:.:.:ﾄ､::（ ヾ、 '゛‐'ﾌ乙､ﾚァ:ｙ､/:,:ﾉ
＼|、:::::::.:L弋_匚_` '´{,い 〉了バ.:.:| 「もちろん、セック」
ト-ｧ‐T:=八,い｀ ^''′ ,' ,ﾉ/.:.:l ,.. 、
|.:.:.l { lヽ:＾ `'゛ 、 i_／::.:.:.', /.. }
ｌ.:.:.:l＼､ﾍ:. 'k ,辷‐ ､_.:.::'.、 !;:::_〈
l.:.:.l:::::广∧:. -‐ ''′ /:. : :｀ヽ ヽ､冫´:: ＼
l.:.:／／ : :.:jヽ:、 , ｲヽ:. : : ｀ 7 ,;:､、_ ＼
j/ / : :.:.（::::|: ｀丶､_ ／ 丿::|: : : 〉´:: ｀`' ）
＿＿＿_
／ ノ ヽ＼
／ （○）}liil{（○）
／ （__人__） ヽ
| |!!il|l| | 「仮にも教師が何言ってんだお！」
＼ lｪｪｪl ／
/ ヽ
しヽ ﾄ､ﾉ
| __ |
!___ノ´ ヽ__丿
- 340 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:00:01 ID:C1WNv4AY
- ／:::::///::::/／:::::/）/7＼
/:::::::::/::::::::::::::/|::::::ﾄ''''ｲ:::::::
/:::::::::/::::/_Nヽ|__＼| _∠イﾊ
|::::::l::::＼|ｬ'´ﾋﾘ`´ /ﾋlj:/:::
|::l:::r‐l/ ７ }/l/
|::|:|ヽ｡, (´_７ / 「なーんて言いはしたけどね。
|::|:|:::l::∧ / 生きたところで、みんなあと３日の命。
ﾉ::|:|::::|::＼ ＿∧ 本当にやりたいことがあるのなら、
/::::|::::::厂勹-―‐┤::|:::ﾘ＿_＿ アタシも止めはしないわ」
/::::::|::::/ | ﾄ､:.:.:.:.:.〔￣￣￣l了
/:::::/:::::) ｺ | |::::）:.:.:.:.ユ_ | |
/／￣ヽ(＿＿〉〉(__;:.:.:.:.‐:.:ヽ＜／
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （―） （―） ＼
| （__人__） | 「先生…………ありがとうだお」
＼ ｀ ⌒´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
- 341 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:01:00 ID:C1WNv4AY
- ○同・保健室ベッド
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀ヽ.
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:.
/:/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ.
〃: : : : ;イ: : : : : : : : ｲ: : : : : : : : : : : : : : :‘，
!i:{: : : ://: : : :ィ: : : /:′: : : : : : : : : : : : : : : ',
ﾊ:ﾄ: : ://: :／/: : :ィ:./: : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.
.:.:iくｊ:､:{厶'`Ｘ: :才ィ:/: : : : : : : : : : : : : : : i: : l: ﾊ
ハrｿ ヾ＜｀丶ヽ彡ｨ: : : : : : : : : : : : : : : :.|: : !: :.{
ｨ「 くソ＼｀ /: : : : : : : : : : : : : : : : ,: :い: 八
/:.:i ￣／: : : :ィ: : : : : /: : :/: : :/: :.Ⅵ小「`
ﾑ 1| 、 ／: : ,:ィ: : : : : : :〃: : /: : :/: :i: ハ/ 「……ボク……そっか、発作で」
l:l ` 厶 -‐ ´ /: : : : :.／/: : :/: : :人:.∧{ }
l:l /: : : :ィ/}:/: :／}: ／廴ト{ `
/.:｀7ｰ-, ._ ／: :イ／-‐' ≠ゞミー气: 〉
厶 ク／_{: :/入 厶ィ´／´ ＼`くﾉ
ｒ‐フ７´ ∨ ノﾉ／ / ﾄ }
/' /. : : : : : : : : :/: : : :/!: : : : : : : : : : : : : !: : : : : : : :. '. '
l : : : : : : : : : l: : : :/ {: : : : : : : : : i : : : :|: : : i: : : : : l ｌ
| : : : : : : : : : l: : :/＿ヽ:´ :､: : : : ﾍ: -: :l__: : l: : : : : : '. }
l : : : : : : : : : '. : :l´ r-＼: :ﾄ ､: : :rヽ-､|､: : l: : : : : : : l
l : : : : : : : : : :＼{_ ≠”^｢`-ヽ｀`≠７＼ﾑ: : {: : i: : : : . ｌ!
'. : : : : : : : : : 、: {j!:.:.:.:.:.:l l:.:.:.::.:.:ﾄ}: V l: : : : : .ﾊ
'. : : : : : : : : ＼弋-.ィ/ ､弋-ィ/ﾊヽ! l: : : : : : :ﾊ 「センパイ、大丈夫ですの？」
ヽ : : : : : : : : : Y＝'" i ｀＝‐ /l: : :!: : : :＼: : ヽ
ト＼: : : : : : : :l､ ‐‐ /'"ヽ: |: ､: : : :ト ､: ＼
＼: ヽ: : : : : : :｀ ､ . ´: : : :ヽ! ハ: : :| ｀￣
｀ ＼: : : ト､: : : ＞ｒ __ イ: : ト ､: : :ﾊ / ＼}_
ヘｊ ｀＾` ヘl ト､{_ ｀` ′
,. ´ ７' ヽ-_ ､
_. ､ ´ { ／ ｀丶._
,＜_｀ヽ ､ '.二二二７ _＞≧ ､
「おーい、センセー、やる夫。パヴリしぇｲﾃｯ! 舌噛んだ」
- 342 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:02:01 ID:C1WNv4AY
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （●） （●） ＼
l ⌒（__人__）⌒ ｌ 「シンジ、ありがとうだお。
＼ ｀⌒´ ／ 先刻も手伝ってもらって助かったお」
／ ＼
/:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::::ヽ、
_ﾗ::/ｿｲ〃:::::::::ｨ:/|:l ﾞl::|ヽ:::::;､ﾚVｗﾘl
. ７:::::::::::::::､:ﾊ|/ ﾘ l! ｌ! _ｌﾊLｌ,i::;::::::::}
|ﾊ:::::::i酛_l!‐_二｀ヽ. ｀ ｒ≠､､｀ｌｲ:::::!
酛:ヽ / l!寸｀ 弋ﾘ冫 1:::ﾄ
ヾ;ﾍ ｀ ´ /ヾ'
{ fヽ. ｀´ /ｿﾉ 「当たり前のことだって。
｀ヽゝ. ｰ ─‐ _'／ 苦しんでいる人がいるのに、放っておけないよ」
ム、 ／
|｀ヽ､_ __,／ |
| |
. .'｀ｰ┤ |｀７ヽ
_/ i /! ト ｌ ,ﾄ､-､_
_,. -‐'"´/,.ヘ ＼ ‐‐､ ,.‐‐ / i＾| ヽ ｀‐- ._
＿_＿__
／ ― ＼
／ノ ( ●) ＼
. ｜ ( ●) ⌒） | 「なんかいい表情をするようになったお？」
. ｜ （__ノ￣ /
. ｜ /
＼＿ ⊂ヽ∩＼
/´ (,＿ ＼.＼
. | / ＼＿ﾉ
- 343 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:03:01 ID:C1WNv4AY
- ,ｨ‐'"~￣｀`丶、
_／ﾝハル/Vヽ/ト＼
ﾌ.::::::::::::::::ﾊﾊ:ﾄ､:l::::::::::ヽ
/ｨ::::::::/|:/ﾚ' ! ヾ_从:|:|::::::!
/!::::N-‐''ヽ ..-- ､1ｋi
!ﾊﾍ:{ r'"~ , ﾙ,} 「やる夫の方こそ。
Yｔ、 `＿_, 〃′ ２、３日前まで、ずっとしかめっ面ばかりだったのに」
`‐へ `ー ' ,ｲ
lヽ､__,／ﾄ､
／| ﾚへ、
_,､-‐ｲ__ ! L { ｀''‐-､_
／| ,ｲV Ｙ`ﾆﾆ二」ハ `ト-､ ｀>､
/ ｌ┬'´/／/|::::::r‐ｧ' ７ `ｰ' `Ｔ′',
/ l│ ＼!::::| / / |/ !
／´ , - , - ｀丶:＼ ヽ、
／ ／ / /／ ／／ i l ﾊ:::ヽ ヽ
/ ／ / //_ / // l| l l l }:::::'､ ',
l /ィ ,/ / / 7ﾄ// / ! }l } } l::::::l l
l〃l | ﾊ l!〃7≠ｲ / ,ｲ_ | l l i |::::::l l
{{ l l､ﾄ、 ﾄ{ ｲ-ﾑﾍ ,ｲ /ム ７ﾄ j l j,'::::::} {
V 爪ヽ{ 弋ソ |' |〃,ィ＝ヾ! .ｲ' 〃::::/ | ∨
/ﾊ i ﾄj〝 , ,戈'::::::Yｲ/ /.:::::/l l l.V
´ ﾊVﾄ､ ,､ `弋≠/ / ム:／ l| l l { 「ふたりとも何なさってますの。
, ／ /∧ {` ヽ､ 〝 ＿_ノィ_ノﾉ / /l l ＼ 入るなら早く入って下さいまし」
/r ´ //:/ ヽ ー ′ ￣,∠二 ｲ , ｲ / 〃
l l / l::/ ７i ── - 三彡ｲ∠ィ ／ '´ ′
l { l::{ ∧ _＞ ＼
l ﾍ l::'、 ∧ ＼ __ , ´ ﾊ丶、
ﾍ ﾍヽ', , ＼ -／ ヽ ｀ヽ、
「失礼するお！」
「失礼しまーす」
- 344 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:04:01 ID:C1WNv4AY
- : : : : : : : l: : : :l: :l: : : : :!: : : : :l : : : : l: : :|: : '; :'; : :,
: : : : : : : !: : : :!: :l : : : :l: : : : :l : : : : :!: : :!: : :!: :! : :,
: : : : : : : !: : : :!: :ﾊ: : : :!: : : :ﾊ: : : : ﾊ: : ﾊ: : !: :l: !: :,
: : : : : : : ﾄ: : :.ﾊ_!_,,ﾊ; ;_!'; : : ! !:-‐/-!-/､!: :!: :!: ! : :,
: : : : : : : !:,l､':｢´';!--､';:.!ﾍ: : l l : /r‐l:/ .l:ﾒ!:/: : ! : :,
: : : : : : : ﾄ､!ヽ!示ﾒrミ,ﾍ! ﾍ: !l:/ィf ﾃ抃''ヽﾘl: : : ! : :,
: : : !: : : : !i" l_ノ:::::::! ｀ ヽ! {r'::::ﾘ l j: : : l : : :,
: : : ';: : : :ﾍヽ乂::::::ﾉ ゝ- ' ' ./ : /:.lヽ : :,
ﾊ: : :ﾍ: : : ﾊ ｀ .￣ /: :/ : j
: ﾍ: : : ﾍ: : :ﾊ 〉 /:,ｲ:!: :.j
: : :ヽ: : : !､:. :ﾍ /'7!: :l: :/ 「やる夫くん、ありがとう。えっとそっちは……」
ﾊ: : :!ヽ: :ﾍ ヽ､:', ､ _＿＿ , /. l: ;'l:/
ヽ: :, ヽ: :',ヽ ヽ ／｀`l:/.ﾘ､
ヽ:., ｀ヽ ＞ イ ,ﾘ ヽ
ヽ .ﾍ ｀.ｒ‐､- ’: : : : . /
＿＿ ＿
_,rｰく´＼ , --､ ／⌒ ⌒ ＼
,-く ヽ.＼ ヽ Y´ ／ ／（●） （●） ＼
{ -! l _｣_ﾉ‐′/ ／ （__人__） ＼
ヽ ﾞｰ'´ ヽ / | . `Y⌒y'´ | 「碇シンジ、やる夫の友達で、葛城先生の助手だお。
ゝ、 ﾉ_ イ ＼ ゛ー ′ ,／ コイツも手伝ってくれたんだお」
ヽ | / ー‐ ヽ
- 345 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:05:01 ID:C1WNv4AY
- ／/: /: : : : /: :/: : ;ｲ: /; : /: : : /!: : : : : : : :': : : '
／イ/:/: : : : /: :∧: / |:/ |: /: : : / l: : : :./: : : :',: : :;
/ノ: l: ; : : :.l: :.l ∨__j_ヽj/;|: : / ; : : :/:/: : : :}: : :|
イ/: :}:l: l: : : :l: :.l {ん'っトz |: / /: ／l/|: :/: /: : ::!
|／|:l: l: : :.人:.l ゞ= '' V /／ﾆ/ｰ|:/: /: : : :,
j:川: : : :∧! ／ん)::ト､/'／: : :./j
从乂: :/ ヽ { ﾞマｿ ィ: :/: /: /
r＝(: :.八:{ﾍ ノ /: /: /: / 「はじめまして。ボクは蘇芳・”パヴリチェンコ”。蘇芳でいいよ。
/ヾ.二/ ヾ､ ＼. 丶_ _ .ｲ: /: /: / ありがとう」
_/ /￣＼ 丶 _ イ/}／: /: /
ノ ＼/ ( ) / ＞-=:＜}从: :|' /: ／／
／ |＼___/ /､ ＼ヽﾙ;／ ´
. ´ } } { ＼ /￣}
／ ∧ ト､ |}Ⅳ_()人
＜「センパイの名前を言い間違えるなんて、酷いですわ」
「だったら、キミは言えるの？」＞
＜「もちろん言えますわ。蘇芳・パヴリチンコ」
／ ＼ 「チンコ……」＞
,.ィ" ,.- `ー-､ ヽ ＜「セ、セクハラですわ！！」
/ ノ ｀、 ヽ ,.ヽ 「言ったのはキミじゃないか！」＞
/' r:､ﾐヾ , ,! , ,! ノ ! l
,' ; ﾄ､.l"´ iﾉ'-‐サｻ'"ﾐ rく ',
_＿ V| ゞ､-一_､ '´ﾋi}` ﾘ{､.〉 ',
,ｲy /｀7ｰrー､ﾄ､ミ '´ﾋj ,-ﾟ′ ',
／ l_/ ／／＝ぅ＝==ｭ ﾉ r‐-､_;_ ', 「とりあえずはダイジョウブそうね」
/ ,.し'´ｰ'´／´ゞ￣｀ｰゝ、 ` く"ﾌ | l:｀:.ｰ､ヽ、 ',
, ′､ ノ |i ＞ 、｀ / ,!: . : . :.Y〉 ',
／ `,.-‐ ''´ __ |i._＿ _j^il: 厂//: . : . :.／ ; ',
. ／ ／ ／/ 7７^i／´ノ lﾚ',､_二ュ:イ´r'"ニ=ヽ '､
. ／ .,ｲヘ／｀ヽ一:'. : l ,r',r','.:/ ,! ,:'"〃: . : ;／,r'／ . :. ヾi. ＼
,.ｨ‐/ .ﾊ: . : ヽ:､. : ＼: . l,リィ／ ,!/ ,ｲi : . ;Y ／ . : . :. :. :| ｀ヽ
〈く: :/ ./. :.〉: . : ｀:ー: ／: ,':/ ,r-'"Z !i: .r-､:／ .: . : .,. :'.: .: ﾄヽ ､}
- 346 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:06:01 ID:C1WNv4AY
- . /:/: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : :.丶
/:/: : : l: : : :.: : : l: : :l: : ; : : ﾊ: : : : :. : ヽ
//: : :l: :|: : : :j!: : :|: :/: :/|: ;ｲ:.!: : : : :.: : :.'
. 〃l: : :ハ:|､: : ハ: /}:/ﾒ:/-|/ |:.:}: : : : ::.:. : :'
': :{: : |-‐トヽ:{ j/7'zﾃ=0ﾃ､/イ: : : : :.:.:. : :ﾄ､
,': : :ヽ:ﾄrr=0k＼ 弋z夕/ /: :,: : : :/: :. :ト＼
.::/: : : :ﾄ杙z:ﾘ } /: :/: : :./:.:.:.: :l
|:l: : :|: :.l 〈 ,.': :/: : :./:.:.:/:. .' 「後で、屋上行ってもいいですか？
|ﾊ: : |: :.l ／:／: : :.ｲ:.:.:/|:.:/ ちょっとだけ、風にあたりたくて……」
ヽ:.:l:.:人 ﾏ￣｝ ／イ/: : ／/:.:ノ:.:!/:}
ヽﾄ､:.:.:iﾄ:.､ _彡'´ /,久_:.:j':.:l-､
＼|＼l＞．__. ｨく ′ マ:.:.:.:. }
｀ ' }_.ィ三三ﾆ＝=ヽ＼:.:ﾄ､
／三三三三三ﾆ＼ﾐ{:.:.:.ヽ
／三三三三三三三ﾆヾ､:.:.:.|_
／__,, ,--､ ,─､ │
,'J″ l,,,_ミ',.lﾞ彡,'l ヽ
ﾞ.lﾞ , ､ ! ｀' ヾ゛ l ﾞ､
l ./ '､ /＼l /__ｲ ,iﾞ /l i │ ｯ│
ｱ.{ ､ ､ ＼ハ丿ﾗﾆ┴' ﾚ''!'' Tフ/ ノ,_/l ﾞヽ
ｌ|ヽ ﾞヽ ＞ ゛_r‐アi ＼ ｀rフ-, ﾒ''彡if, ' |
ﾞ､ ｀''ｯ..ヽ ヽ,y ゛ '､ソ 〆 } l
│ iｒ~ | ／ l
│ ｀r'', ‐ ti'''":::: ',
/ ::::::~ ＼ _____ /::::::::.. ﾞl 「うーん、オススメしないけど、まあまだ暖かいし。
/ :::::::::::..＼ ゝ､__/ ,./ ;;;;:::::: } 少しだけよ？ あと、誰かと一緒にね」
| :::::_／ﾞン‐'" ﾞ',､、 ／| ｀'-ﾐヘ､::::::. ',
', _..‐,ﾞ／″ ｒ'〈 ` ,＿ _／ _ｿ `' ,＼ ｌ
,ﾉ彡'" l ｀ﾞ`'''ｰ―ｰ''″│ '､ヽ !
- 347 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:07:03 ID:C1WNv4AY
- . / / '. ' ＜「ﾑｷｰッ!!」
/ ′ | ', 「うわーーー！！」＞
.′ l | / | | l l
′ | |l /｜ /| | | |l
| / | | ｌ / | /｜ ∧ | | l
| | ′ | | | _l |. -|/ｰ､| ./ ┤ | |｜
| | | | |＼|´_」厶ニく ｜ /厶イ ∧l l
| ｌ.| | | | | ィて::::｢| | ／ ｆ´l| ﾉｲ l |
l | ｌ | | | | ヾ辷ソ ´ ﾋｿ ! |、｜
l.| '､ l |ｌ '. ' ｜ ￣ 丶 | | ＼､ 「やる夫くん、付き合ってよ」
＼l |ﾍ ヽ ＼ ｌ ｀ ｀ ｀ ′ ハ｜ ＼
ヽ| ＼ |＼ |＼ __ ﾍ ﾘ
. / `トゝ ＼ l ／ l'／ ｜/
∨ |. ＼丶 `ｰ'/ ｌ/
／ r┤ ｀ｌ≧ー― '
〉 r‐┘ ＼ |
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （⌒） （⌒） ＼l⌒l 「まかせるお！」
| （__人__） |`''|
＼ ｀ ⌒´ _／ /
/
| : : : : : : : : : l: : :/＿ヽ:´ :､: : : : ﾍ: -: :l__: : l: : : : : : '. }
l : : : : : : : : : '. : :l´ r-＼: :ﾄ ､: : :rヽ-､|､: : l: : : : : : : l
l : : : : : : : : : :＼{_ ≠”^｢`-ヽ｀`≠７＼ﾑ: : {: : i: : : : . ｌ!
'. : : : : : : : : : 、: {j!:.:.:.:.:.:l l:.:.:.::.:.:ﾄ}: V l: : : : : .ﾊ 「…………」
'. : : : : : : : : ＼弋-.ィ/ ､弋-ィ/ﾊヽ! l: : : : : : :ﾊ
ヽ : : : : : : : : : Y＝'" i ｀＝‐ /l: : :!: : : :＼: : ヽ
ト＼: : : : : : : :l､ ‐‐ /'"ヽ: |: ､: : : :ト ､: ＼
＼: ヽ: : : : : : :｀ ､ . ´: : : :ヽ! ハ: : :| ｀￣
｀ ＼: : : ト､: : : ＞ｒ __ イ: : ト ､: : :ﾊ / ＼}_
ヘｊ ｀＾` ヘl ト､{_ ｀` ′
,. ´ ７' ヽ-_ ､
_. ､ ´ { ／ ｀丶._
,＜_｀ヽ ､ '.二二二７ _＞≧ ､
- 348 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:08:00 ID:C1WNv4AY
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「そんなこんなでビックリドッキリ発表！！
オレたち『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』スタッフは今、
日本の某所で電波ジャックを敢行中デス！！
ドジャーン」
「もしかするとこの放送中にも送信が中断されるかもしれないケド
どうかみんな、聞いててくれ。
ここにゃ本局ほどＣＤもレコードも無いがナ、
持ち出しのヤツはけっこーあるからあと３日はダイジョウブ」
.
- 349 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:09:02 ID:C1WNv4AY
- ○私立緑山校・グラウンド
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●
| （__人__） 「あと３日だろ。練習やめる気はないのか？」
. | ﾉ
| ∩ ノ ⊃
／ .／ ＿ノ
(. ＼ ／ .／_ノ │
＼ “ ／_＿_| |
. ＼／ ＿＿＿ /
／ / ､ ',. ＼
/ ,' |
/ / ,| ,' | ! ',
/ ! /| ﾊ | , ､| ', !
/ / | / .! ,' ', .| 〉oﾄz=| |
,' / /|./-‐| ', ﾄ __', .|V ｀´|`_,」 ! |
, / l ! ! |′､ l !, ! __', ! | / ￣| |/
/ | l |ｨ'"｢ﾊ ', l ', .f'"｢ﾉヾﾘ l /^Y |
| ∧八 Vﾉ ヽ ', / Vソ ）' /i^ ﾑ､ '、
| /| ﾊ ｀¨ ′ `¨ ´/／ ' / / ｀ ｰ 「何でそんな事を言うんですか？
/ | ` ´ , イ / やらない夫さんだけは、そういう事は言わない人だと思っていました」
八 ,.ｲ_ | |
＼ ` ￣ ′ _／ ´/ ∧|
>､ _,r ' ´, -‐┴' ､
,-ﾍ ¨l / ／, '´￣｀ ､',
_ ／´ヽ / 〉／_//／ , ヽ
／-､ヽ、 Y´), -‐'^ヾ,/,' / |
/´ ＿｀ヽ) l !〉／!.ﾊ ∨ / |
- 350 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:10:01 ID:C1WNv4AY
- ／￣￣＼
／ ヽ､. _ノ ＼
| （●）（●） |
| （__人__） ｜ 「今、オマエがしていることは、
| ｀ ⌒´ | 練習でもトレーニングでもなく、
| } 単に自分を痛めつけているだけだろ」
ヽ }
人＿__＿_ノ"⌒ヽ
／ ＼
/ へ ＼
（ ヽγ⌒) | ＼ ＼
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー）
. | （__人__） 「俺の目だって節穴じゃない。
| ｀ ⌒´ﾉ 苦しそうなんだよ。一人で深いところに潜って」
. | ｎｌ^l^l
. ヽ | ﾉ
ヽ ヽ く
/ ヽ ＼
／／: :/: : : 丶 : : : : : : : : : : : : :＼
. : :/: : :/ : : : : : :＼ : : : : : : : : : : : : :ヽ
/: :/: : : :{ : : : : : : : : : : : ＼: : :丶: : : : : :',
/: :/: : :.| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : Ｖﾚ7 : : :
i : : : : : :| │: : : : : : : :ヽ: : : : |: : : : |∨ : : : i
|: : |: : :/|: :|: : : : : ヽ│: | : : : |: : : : ﾚﾚ7 : |│
|: : |: : ｌ:八:|: : : : : : :ﾄ|、:|＼ : | : : : :}∨ : 八|
|: :ｉ|: : | 人: : |: : 八|∨￣| ∧: : : ﾙ─く : :＼
|: :ｉ|: : |／ _＼|: / ィうi心､ |: : //⌒Y｝:厂
厶八.:ハ. ｘぅ心|/ VJソ 〉|: ∧し///.:| 「苦しくなんか……」
|: :＼∧ヽＶソ (|/＼＼イ : |
|／∨/ / ） , （＼ ヽ ',ヽＶ Ｎ
〈/ {∨ / ヽ丶 | | | |八
{ |/ 〈、 ‐-― } j_| ｌ | |＼
j } ＞ _,.. ィﾉ ｀ ｀ } 〉ー---――-､
丶、 '⌒丶 ∨|く／ / / ／
/{￣＼ ＼ ﾏ7 / / / |
- 351 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:11:01 ID:C1WNv4AY
- ／￣￣＼
／ _ノ ＼
|:::::: （● ） ）
. |::::::::::: （__人) 「辛いだろ」
|:::::::::::::: ｀⌒´ﾉ
. |:::::::::::::: }
. ヽ:::::::::::::: }
ヽ:::::::::: ノ
/:::::::::::: く
|:::::::::::::::: ＼
/: : : : : : :.!: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/: : : : : : : : !: : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : :ヽ: : : : i
/: : : : : : : : :.ﾊ: : : : : : : : :ヽ: : : i: : : : : : : :i : : : :i
′: : : : : : :/:ハ: : ヽ: : : : : |ヽ: : :!ヽ: : : : : :r┐: : !
, : : : : : : : :ハ!＿;.ノ: :､: : : :.ト-､: :!＿V: : :.├′: :.!
i: :!: : : : :!:.／V ヽ: :iヽ: : : :! __|: !_ ヽ: : : |7ﾌ: : :!
j: ﾉ: :!: : ﾊ:! ／三ヽV ヽ: : i ´ 三｀ヽ |: : :j: : : : : !
// !: Vﾊ / ん)ﾊ ヽ: j ん)ﾊ 〉!: :／｀ヽ:ﾊヽ
" !: : : :r､ ヽ 弋zﾂ ∨ 弋zﾂ j:./ }:! ヾ､
j: ﾊ: { 丶 丶 〃 〃
ｿ ∨､ ′ ／/ 「そんなことっ！！！」
′ヽ! -─‐- ､ /:´: ハ!
丶 |/ ヽ ｲ7: :/
＼ ヽ､ ＿ノ ／ ﾉﾚハ
/｀ヽ､ ／ ト ､＿ -──- ､
, '´￣￣￣/ ヽ｀ｰ-ｖ ｰ‐ ´ ／ /| ヽ ｀ヽ
/ __/ヽ / ∧ l 丶 l´ / | r ､i ／⌒ヽ
l V ヽ | / ! ヽ ､ | ／ !⌒､ } ／ }
- 352 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:12:00 ID:C1WNv4AY
- ／ ￣￣＼
／ ノ ヽ
|:::::: （● ）
. |::::::::::: （__人） 「伊波は何から逃げている？
|:::::::::::::: ⌒ﾉ 考えることをやめて、自分の中に穴を掘って……
. |:::::::::::::: } そこに逃げこんで。出られなくなるぞ」
. ヽ:::::::::::::: }
ヽ:::::::::: ノ
/:::::::::::: く
|:::::::::::::: |
|:::::::::::::::| |
. l: :| : : :│ : :/ ｉ |: : : : : : : : : :|: : : :| : : : : : : : : : : |／/: : :＼
. |: :|: : : :.|: : : ｉ |: : : : : : : : : :|'; : : ﾄ､: : : :│: : : : |: 人 : : : :_＞
|.:,'|.: : :/|: :.:| :iハ : : : |: : : : :ハ : :| ∧ : : j : : : :〃⌒Y´￣
j/ | : : :│:-|--─ﾍ: : :j: : : :/`ｰ＼|─:|:.:./|: : : :/ イ) 八
/ :| : : :∧: :| ,.-ｯ=ミV∧ : / ｨｧ=ｯ‐ミ/ :|: : :/ リ /: : ＼
: : /:い､|《.弋うリ ∨ 弋うリ 》 :|: :/ ノ ｲ: :厂￣
∨ |: ∧ ー ー |:/ _／} ∨＼ _ 「言ってることが分かりません。
∨ ﾊ , / / } lﾘ ／:i＼ 私に出来ることは、走ることだけなんです。
／ ∧ / / /:i:i:i:i:i:i:i>、他に何も無い……走って走って走っていれば、いつか痛みも苦しみも」
／ |:i人 ／ / / /:i:i:i:i:i:i:/ ＼
/ |:i:i:i介 ─- ´ / /:i:i:i:i:i:i:/ ∧
∧ |:i:i:i:i:i:| ｛＞ __ ＜ ／ ／ /:i:i:i:i:i:i:/ /
｛ |:i:i:i:i:i:| ＼::::::::::＼ ｝／ ／ /:i:i:i:i:i:i:/ /
- 353 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:13:00 ID:C1WNv4AY
- ／￣￣＼
／ ＼
|:::::: ｜
. |::::::::::: ｜
|:::::::::::::: ｜ 「楽しみも……か？
. |:::::::::::::: } それは違うな。伊波ができることは沢山あるだろ。
. ヽ:::::::::::::: } 他に何も無いなんて、自分に暗示をかけているだけだ」
ヽ:::::::::: ノ
/:::::::::::: く
|:::::::::::::::: ＼
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)
//: : : : i: : : :/{: : : : : : :ﾊ: : : : : : : : : : : :,､: : : : i
//: : : : : ! : :/ {: : : : : : ハ: : : /: : : : : :/ﾊ'ｰ､: : i
ｿ i : : : : ll: :/u !: :!: : : :! ',: : :.ﾊ: : : :（ ）､ ｨ: : :!
l: !: : :/ｰ/┼‐ﾍ:j´､: : !ヽ '; : ハ: : :.j: :´: !: : : : :i
|: !: : ′v__,.二_V ヽ: :! ｀V､＿!: :j: : : /‐７: : :!
|{ｲ: :; 〃ﾄzｲ ﾘ ヽ;! ィ＝-､ V`|: : /￣: : : {
ﾊ V ! ⊂ｰ＝' {て´ソヽ !: :!:-‐､:∧:.{
/ハ ',／／／／ `‐とつ´!: !/´ }′ヾ! 「でも！ 私は知らない！
´ ＞{ ′ ／／／／: ! / 私が知っている世界はこのヘアピンと走ることだけ！」
-‐´. .ﾊ u ﾚ _ ｲ;ハ
／. : . /.:丶＼ ＿ u //: .V: . ヽ
/: . : . :ﾊ. : 丶 ＼ ￣ ＝= イ:.ﾚ: . : . : . :ヽ
／. : . : /. ､: . : ヽ ＼ - ´ｨ': .:i: . : . : . :} . : 〉
／: . : . : ./. : .; . : . : ､ ヽ￣ / /: . :.i: . : . : . j: . ∧‐-､
／: . : . : . : . : . : ;: . : . :丶 ｀ Y /: . : .:i: . : . :./: ./: .丶: .､
- 354 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:14:00 ID:C1WNv4AY
- ／: : : : : : : : : : : : : : : : : :｀: : 、: : ＼
. : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ : : : .
/: : : :/: : : : : ∧: : : : ヽ: : : : : : : : : : :ヽ : : ヽ
/: : : : : : : : : : ; |: : : : :｜＼: : ヽ : :ヽ: :☆=-ﾊ
. : : : : : : :.{: : : ｌ | : : : : 卜 __＼:_｝_,.:イ: :ハ=-:|
|: : : : |: : : V : :| 人: : : : :| x==ミ、: |: : : :|: :八
|: : : : |: ､:_:_Ｖ:_| イ ＼: :｜ ′んﾊ Ｖ∨: : |: : : :＼
l: : l: 人 : : : |: :|ｘ== ＼| 弋ツとつ ∨:∧「￣｀
l: : l: : : ＼ : |∨ んﾊ }/ }:|
|: ∧: : : : :ヽl⊂ 弋ツ , /／/／ ﾉﾉ 「だったら、あなたが教えてくれるんですか！？
|/ V : l : 人 爪{
V :|: :{ ヽ/／/／ r ｧ=- 、 ｕ /: : {
V:N人 ∧ ｛/ } /{从人
}ﾉ ＼人 ヽ __ノ ├ｙ､
｀ .、_ ／ ／ |
厶 ハ￣_, -＜ 人＿_,. -──- 、
く ∧ :} { ／ ｝ | / ヽ
＿＿_ > V_ﾉ / l /
「私なんか、頭も悪いし要領だって悪い。
走る以外の運動神経も無いし、性格も外見だって……」
} j /
,' ,' ､
/ ハ ⌒ ヽ
/ / ヽ. ハ
,':.ヽ ＿,/ ヽｰ'::::::ヽ
. i:.:.:.:.:.:.:/ ヽ::::::::::＼
, :.:.:.:.:./ ヽ::::::::::ﾊ
,':.:.:.:.:./ l､___;/ |!
/:.:.::.:./ l ｒ―; ,!l
/:.:.:.:.:/ {ヽ二.ノﾉ
. /:.:.:.:.:.:{ ヽ--‐''′
,l:.:.:.:.:.:.:ﾄ、
l l:.:.:.:.:__l {
! ｀二 -, l
l:､_ー‐'_ﾉ!
ヽ､:￣:::ノ
｀￣
- 355 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:15:00 ID:C1WNv4AY
- 「だったら、こういうのはどうだ？」
',:::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| /:::::::::::::.:.:.:.:.:.:. !
ｉ:::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ /::::::::::::::::::::::::.:./
ｌ:::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ /:::::::::::::::::::::. ／
ｌ::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ ｉ:::::::::::::::::::.: /
ｌ::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ !::::::::::::::::::.:./
ｌ::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ !:::::::::::::::::. /
ｌ::::::ｉ:::::::.:.:.:.:.:.:.: |. ｉ:::::::::::::::.:./
ｌ::::::ｌ:::::::.:./:.:.:.:.:| !::::::::::::::.:/
ｌ::::::ｌ:::::::/:.:.:.:.:.:|. /::::::::::::::./
ｌ:::: |::::/:.:.:.:.:.:.:.| /:::::::::::::::.:ｌ
ｌ:::::|:/:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ ∧:::::::::::::::.:〉
|::: ｌ':.:.:.:.:.:.:.:.:. ! {ｉ ー ⌒ｉ´
ｌ::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ', ヾ､ !
/::ヽ:―‐:.､:.:.:.:.:.:〉 ｌ! ヽ
〈:::::, ― ､:::.:.:.:.:! ｌ{ }
V ￣ ヽ ヾ ､＿ ﾉ
´ | ｀ ー ´
/ ‐'}
{ ｀ ー―――‐ ´ ‐'
ー――――― ´
「あ…………」
: ヽく
/'′::::ヽ、
ノ｀
＜ ￣ ｀ヽ （
｀ ､_ ﾉ ﾉヽ、
､_ ／ ｝､>
ヽ ` ／ 〈
＼ ／ :l ｀
＼ ＜ l
ヽ ／: l
'; ／::＞.---.＜: i
i
ヽ、_＿＿___ ,
,
- 356 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:16:00 ID:C1WNv4AY
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「だから中継局のスタッフも聞いてたら頼む！
男気があるならこの放送、できるだけ電波に乗っけてやってくれよッ。
むしろ、世界の果てまで！！」
「そんなこんなでまず今日の１曲めは――」
.
- 357 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:17:01 ID:C1WNv4AY
- ○私立緑山校・屋上
,, ＜ ｀丶、
〃´ ⌒＼ ＼
// / ＼ ＼
. ／ ′/ ハ ヽ
ー=彡ｨ { i ハ
. | ｉ ∨ } // | ｜
. 人 ヽﾄ､ {‐ｆ‐-く/ ﾉ ｊｊ ｜
| ＼Ｎ＼ ﾊﾉノ ノイ厶イ,′ ,′
| ｰｆ=､ヽ{ ｀ｱｆテ气ﾄ､/ i /
| }以 Vじツ / ｜ｉ ∧ 「いい風……」
. ﾉ イ i,,〈 ,, ／ , / / ,ｨノｊ八/ ハ
⌒7イ八人 ､_ ／=彡ｲ厶.イ／ 厂丁`ヽ 〉
≫ ､｀_´,. ‐ｘ'^＾´ ,. イ ' └ｧ ハ
》､,_,_,_,. -‐… '' ¨´ {_ ｛_ ｀ヽ!
》＾ﾊ ／ /ﾊ ｛_ 丿
`１ |i ／ └ 、 ﾌハ
l 》 -‐=＝≠ ＼｛ 丿
/ /厂￣ ノ Y´
＿＿＿_
／_ノ ヽ、＼
／（ ●） （●）.＼
／ （__人__） u. ＼ 「それでも、異常気象の影響で、
|ｎi 7 ｀ ⌒´ . |ｎ 結構涼しくなってるお。早めに戻った方がいいお」
.
- 358 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:18:01 ID:C1WNv4AY
- |┃ |
|┃ |
|┃ |
|┃ |
|┃ |
|┃ ＿ |
|┃(二|＿） |
|┃ |
|┃ |
|┃ |
|┃ |
|┃ |
………………ガチャッ………………
＿＿＿__
. . : : : : : : : : : : . .
／: : : : : : : : : : : : : : : : ＼
／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.､
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ト:＼
／: ィ: : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : ヽ/＼ : | ｀
´ |: :ﾊ : : : : : : : : /: : : : : : : : : : :{^ ハ:.|
. |:/ ヽ: : : : : : /: : : : : : ::::: : : : : :{〈 ﾘ
! ＼: : : /ィ: :/: : : : ﾊ: : l: :! !
ヽ-: : :l:/ハ: : :/ }: :ハ:!ノ
r‐ {: : : :_}- ､ r､: :|-.!/ ´l'
--､/: :ー':_: : : |-- ､ ヽ_:_! !
: : : : r- :_:_:}￣ ´ ／}
￣丁| ／ |
/-! r ′
! | |_ -‐ ,′
- 359 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:19:00 ID:C1WNv4AY
- 「やる夫くん、今、鍵かけたよね。
それでこれ、屋上の鍵なんだ」
／￣｀ヽ
/ ⌒ヽ i
..{ ､__ノ i
. ゝ /}
ゝ､ ,ｲ
ｉ }
l |
| |
| l
| l─┐
| |─┘
l |─┐
l l─┘
i l─┐
i ,l │
l i─┘
￣
「それがどうしたんだお？」
「これを……」
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::（ ）:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::
:::::::::::::::::::::::|￣|三|￣￣￣|＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::ｴｲｯ:/⌒＼::::::::::::::
TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTヽ ＼
￣￣￣￣￣|￣|ヽ￣￣￣￣￣￣￣￣￣|＼iヽ ＼
|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| ＼iヽ:::::::: ＼
|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| ＼i:::::::::::::::::＼
＿＿＿＿＿| | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.| |::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::
＿＿＿＿＿| |.|＿＿＿＿＿＿＿＿＿| |:::::::::::::::::::::::::::::::::_,,-'~''^'-^ﾞ-､::::::::
|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| |＿＿＿＿ ノ:::::::::::::::::::::::::::ﾞ-_::::::::
|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| | ..|＼ i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
＿＿＿＿＿| | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.| |LlLl LlL | i:::::::::::::::::::;;;;;;::::__,,-''~i､
.
- 360 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:20:01 ID:C1WNv4AY
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （○） （○） ＼
| （__人__） | 「鍵を外に捨ててどうするんだお！！
/ |!!il|!|!l| ／ ここから出られなく――」
|ｪｪｪｪ|
.. - 一…‐-. .、
／.; : : : : : : : : : : : :＼
/: :/: : :/: : : : : : : : : ヽ:丶
/: :/: : :,': : : : : : : :.|: : : ﾊ: :'.
/: :.': :i : |: : : : : : :j: :l: :./:/}: : .
. /: : :i-十大: : :i : :什┼ﾊｲ/: : :l:
/: : : :ﾄﾊjf笊ﾐx:ﾊ: :/ｆ笊ﾐｘ/: : : :|i
/八: : :jハ{Ｖｔﾂ ｀ ｊ/ Ｖｔﾂ}〉: : : :八
'7: : : : :. :{ /: /: : ハ:{ 「これで……”世界には二人ぼっち”」
／厶ｨ: : :.､:＼ _ ＿ 厶ｲ: : /i:/^＼
八:ﾄ､: :`トヽ ／i: :/ 7
ヽ Ⅵ厂`ト イ从ﾊ/ '
「::L. ｀二.__ トｿ、′
_ノ}､::::::::::::::二三}i:〉
ｘ≪i |:::::::::::::::::::三√{≫ｘ
ｘ≪ l |:::::::::::::::::::::::::| ｌ ≫ｘ.
／ l |:::::::::::::::::::::::::| l ﾊ
' ヽ l |:::::::::::::::::::::::::| l / l
i Ⅵli l ├r-ｒ一ｧr-‐1 l i / '
- 361 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:21:01 ID:C1WNv4AY
- // ,′ ヽ ', ヽ
'/ ..:..′ .: .: ', ', :、
':′.:. .::..{ .:.:.. l .:.:}..: , ', 、
i:{ :.:{ .:l:.{ ..:.:ﾊ.:..: |...:.:/:ﾘ.:}:..:. } , ::、
. j:{ :.:.', .:l: ', ..:./ ､}:.. /| .:/_/从_.:/| .: .:i:. ::、
ﾉ八 :.:..ヽ.:l:ハ, .:.| |: / jノ}厶⊥.｣_│ ...:.. .:i:.:.. ＼
. ｲ .:.ヽ.:..ぃ」イ_＼| ﾚ′ '´ﾄ'ﾟし':, }`| : .:.:} .:.:i:.:..,.:.ﾄ､.:、
l :.:..＼｣ｨfて_), ゞ:::::ﾉ ﾉ ﾘ .:: :..:ﾘ ..:..:.:i:.:...',ﾘ ｀
| .: :.:..:.lﾊ弋:::::j ¨´ / / ..:../..:..:.,'.:j:..:..:.}
| .:. :..:.., ` ¨´ j ／ｲ ..:..:/ .:..:/..:ハ:../ 「葛城先生に、どこまで聞いたの？」
| :ﾊ :.:..ﾊ 丶 ／ / ..:..／..:.／..:/ }/
|/ ', :.:..:..::、 ＿ ／.:.:イ:.:.／/ .:人
ﾉ , .:..|',.:..|ｌ..:.._ ´ ／ ﾉ／∨／..:..:〉
＼| ', .:..ﾉ:从ト ._ _, ' ／ /＼..:..:.ヽ
j／ ﾘ ｀TI｢ .／ / : : : ﾄ､..:.〉
＿＿＿
／ ＼
／ _ノ '' 'ー ＼
／ （●） （●） ＼ 「蘇芳ちゃんが、洞機能不全でペースメーカーを埋め込んでいること。
| （__人__） | あと、電池が切れていることだけだお （ここからどうやって出るお……）」
＼ ｀ ⌒´ ／
. ／ ＼ ` 、 ＼
＼ ＼ ＼ ヽ ＼ ` . ＿
. / / ＼＼ ＼‐- ＼ ヽ :. ＼: ＼'⌒
′:| :. ｛＼ヽー＼-＼:.ヽ :ｌ . ヽ ヽ :ヽ ＼
. | { ＼ヽ :. -ヽlﾆ=‐.＞云j:ﾊ|ヽ} i l :. .＼ヽ
|: 八 ､ ` ＼ 、＼ } 'Τ ∨:ツ :| } l 、}
:. ＼ヽィ＼` ー ¨´ : /: | ',:＼
', { ヽーxく:心 } ' ' ' j /: 、 :. ＼ 「…………そっか」
': :. :､ ＼＼ゞ=ヽ:. 厶ｲ: / lヽ:|￣￣
. ヽ ＼: ＼' ' ` ｜ ∧ ｜丿
}∨ ＞: ＼＿ r: =- /| /lヽ＼{ヽ
. j/＼ :＼ ＿＿/_／-‐／￣￣ ` .
-'＜:＼ {＼＞ . ∨ | ／ ＼
／-――ﾐヽ＼</＼ :|＞― r<:∨ |:／ ヽ
- 362 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:22:04 ID:C1WNv4AY
- 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
コドモの頃からなんだ。運動もダメ、寝不足もダメ、オナカを空かしてもダメ、
感情を高ぶらせてもダメ。
――まるで呼吸するだけの人形。
/..:..:..:./ ...:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..ヽ..:..:..:..＼
/..:..:..:./ ..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.. '.:..:..:..:..:.:､
〃...:..:..,' ..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.}..:..:..:..:. ',..:..:..:..:.: ,
. ／ ...:..:..:.′..:...:..:. {..:..:..:..:..:..:..:..:..:..ﾘ..:..:. }..:. |..:..:..:..:..:.',
／..:ｲ ..:..:.. | :..:.{:..:..:八:..:..:..:..{..:..:..:. /}..:....ｲ..:..:.|..:..:..:..:..ｉ.::、
-‐'",′..:..:..:|..:..:ﾊ..:. ト､＼.:..:.ﾊ.:..:.j厶}:／┤..:...|..:..:..:..:..i.:.::、
. ｉ .:.:..:..:.八:..:|_{ﾚｧうｯ ｀＼{ l／ ｨﾗゥｘ::／|..:..:..:..:..i.:.:..＼
. ｉ .:i...:..:..:. | <'´{(r::りj {(r:::り}`>ﾘ..:..:..:..:...i..:.、:..＼
i ..:ｉ..:..:..:..:| ゞ.._ノ ゞ.._,ノ /.:..:..:..:..:.. i..:.| ｰ-丶
|/∧..:..:.. ﾍ r ‐‐-､ 〈 r ‐‐-/ .:..l:..:..:.}:.. ﾄ､|
',:..:ﾊ＼:.､ｰ-‐' `ｰ-/..:／|:.:. /＼|
∨ .V人 __ /／:｢ j／
／ |:::...._ ｀ イ::::::| ＼
/ |::::::::|` .. ＿__ . '´ |:::::::| ＼
. / |::::::::|＼ ｰ--‐=彡／ |:::::::| ヽ
ノ ､ |::::::::| ｀ ｰ----‐ |:::::::| ',
／ ＼／⌒ヽ::::| _／｀丶、 / 八
だから、小６の時にペースメーカー手術を受けたんだ。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
それからは楽しかった。友達と一緒に遊びにいったり、
深夜のテレビを見たり……星の写真を撮るようになったのもその頃。
r==ｫ
|､__.,|
.{;;;;;;;;;}
ｉ､__.,i
,ｨ|､__ｨ≦ﾐ､∨
/{:::::::n::::}〉/´∨
ヽ Xヽ､⌒ﾘ―ヽ､/´＼
､∨ ／ヽ.,ｨ'￣_＿＿_∧./ ∨
∧∨ ／＼./ .／: : : : : ::∨{-‐´〉
|;.i /ヽ､ ./ /::i:i从,ｲﾉｨ:i::∨―}
ﾍ|; i. ∧―ヘ,ｨｲ∧ﾄゥ' , ﾁｮi::{＼_.i ,
;, レ-‐-､. ∧ノ´.∨ゝﾍ r--ｧ.ﾉｲ＼_∧ / ,
;;／ ヽ. ∧/´￣ヾ:ﾄｭ､‐'.,ｨ´ﾉ＼_i |i /
' ,ｨ､_ } ／: : : ´;ｨ:}∧三ｼ´∧ヽ/ |i |i
ﾍ ,ｨﾉ ｀ヽ､rﾇr‐‐=､:::i::::∨;;;;;;;;;;;;;;;ヽ/ |i ﾉ,
o ,ｨ_j / / ﾇ:::::::i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/i:} ,ｨ=ｨ |:| ∧', ／
・-'ヽ､. / / ﾉ::::::::∨;;;;;;;;;;;;;;i ゝﾐｭｭｭx＞'´￣｀∨{ .} レ=≠'´￣
ヘ;;;. / / /. ｀ヽ､_};;;;;;;;;;;;;;λ_ ＞'"´: : : : :ヽ: :.∨､ ,ﾉ,ｨ＜
/⌒ヾ､ ヽ./ / / ＞=､_／／: : : : : : ::::i : : :,-‐ﾒ‐､彡'
{: : : : :ヽ｀´ミ､ /;. X: : : : : :::::::::∠i::/ .＼＼ ＞--､
ﾄ､: : : : :ヽ ヽ i;;;; ｀＞､:/￣￣"入 ＼＼ ∨,ｨ"⌒i}
∧: : : :∧ Y´;;; ;;;. /´" ＼ ＼＼//: : : : /
〉====.〉､ j＼;;; ゝ､ ＼ Y´ /: : : ::/
＼: : : : : ＼∧ ヽ;;; ｀＜ ＼ ' 〈====
――――でも……
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
- 363 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:23:01 ID:C1WNv4AY
- 「ペースメーカーの動作不良で、しばらく療養することになって……
ボク、一年留年しているんだ。だから本当はやる夫くんと一緒の学年」
/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ',
/:.:.:/:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,
/ :.:.:':.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.i:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,
. /:.:.:.:.|:.:.:.:.| :.:.:.:.:.!ｌ:.:.:.:.:.:.:./!:.:.:.:| :i:.:.:.|: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..!
/／':.:.:!:.i:.:.!{ :.:.:.:.| !:.:.:.:.:.:/ |:.:.:/|:.ｊ:.:.:.j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:､',
. ／ .l:.:.:ﾊ:|､:L､:.:.:.:| |:.:.:.:.:/-j:.:./-ｌ:ﾊ:. /}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.i:.､
ｌ:.:.:.::ヾヽヒ､:.:.| |:.:.:.ｲ二':ｨ＿_ﾘ_j/ ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.ト ＼
l:.:{:.:i:::ﾊﾞ{r'心:.| j:., ' '´{i心り / .' :.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:|
l:.: ',:.l:::::l ｀￣/` '´ ｀￣¨¨ .':.:.:.:./ :.:.:.:.:.:.:.:.j::.:.:.:.:.:､:.:|
.':.:ｨ:.',∨:ｌ. < /:.:.:.:/::::. :.:.:.:.:.:./::.:.:/:.:/}:.j
.':/ |:.:.:ヾﾒ:､ ｀ /:.:.:., '}:::.:.:.:./:.:.:/:::../}:./ j:/
/:′.l:.:.:./｀':ヽ /:.:／ /::.:.:.:ｲ:.: /:.:.:ｲ}.j/ ./'
l:.:.′ }:.:＼ ￣ ｀ ./／ /::.:., ' .!:./／:.ﾉ-..、
∨ |:.:/. ` 、 .／.-＜/:.／ j:ｲゝ:.:.:.:.:.:.:ﾍ
ﾚ ｀ ‐=:､ ' ´ ／ /:ﾍ￣~､¨ ヽ:.}
..ィハ _..ゝイ }:.＼
「学校には戻れたけど、周囲から気を使われるばかりの日々。
それがイヤになって人を遠ざけて、ペースメーカーの交換も拒んだ」
.. - 一…‐-. .、
／.; : : : : : : : : : : : :＼
/: :/: : :/: : : : : : : : : ヽ:丶
/: :/: : :,': : : : : : : :.|: : : ﾊ: :'.
/: :.': :i : |: : : : : : :j: :l: :./:/}: : .
. /: : :i-十大: : :i : :什┼ﾊｲ/: : :l:
/: : : :ﾄﾊjf笊ﾐx:ﾊ: :/ｆ笊ﾐｘ/: : : :|i
/八: : :jハ{Ｖｔﾂ ｀ ｊ/ Ｖｔﾂ}〉: : : :八
'7: : : : :. :{ /: /: : ハ:{
／厶ｨ: : :.､:＼ _ ＿ 厶ｲ: : /i:/^＼
八:ﾄ､: :`トヽ ／i: :/ 7
ヽ Ⅵ厂`ト イ从ﾊ/ '
「::L. ｀二.__ トｿ、′
_ノ}､::::::::::::::二三}i:〉
ｘ≪i |:::::::::::::::::::三√{≫ｘ
ｘ≪ l |:::::::::::::::::::::::::| ｌ ≫ｘ.
／ l |:::::::::::::::::::::::::| l ﾊ
' ヽ l |:::::::::::::::::::::::::| l / l
i Ⅵli l ├r-ｒ一ｧr-‐1 l i / '
| ∨ l |::l::::i:::/:/:::::::ｌ ｌ Ⅳ l
- 364 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:24:00 ID:C1WNv4AY
- : : : : : : : :!: : : : : : : : : l: : : : : : : : : : !: : :!: : : ,: : :,
: : : : : : : l: : : :l: :l: : : : :!: : : : :l : : : : l: : :|: : '; :'; : :,
: : : : : : : !: : : :!: :l : : : :l: : : : :l : : : : :!: : :!: : :!: :! : :,
: : : : : : : !: : : :!: :ﾊ: : : :!: : : :ﾊ: : : : ﾊ: : ﾊ: : !: :l: !: :,
: : : : : : : ﾄ: : :.ﾊ_!_,,ﾊ; ;_!'; : : ! !:-‐/-!-/､!: :!: :!: ! : :,
: : : : : : : !:,l､':｢´';!--､';:.!ﾍ: : l l : /r‐l:/ .l:ﾒ!:/: : ! : :,
: : : : : : : ﾄ､!ヽ!示ﾒrミ,ﾍ! ﾍ: !l:/ィf ﾃ抃''ヽﾘl: : : ! : :,
: : : !: : : : !i" l_ノ:::::::! ｀ ヽ! {r'::::ﾘ l j: : : l : : :,
: : : ';: : : :ﾍヽ乂::::::ﾉ ゝ- ' ' ./ : /:.lヽ : :,
ﾊ: : :ﾍ: : : ﾊ ｀ .￣ /: :/ : j
: ﾍ: : : ﾍ: : :ﾊ 〉 /:,ｲ:!: :.j 「あんまりに、親が泣いて頼むからさ、
: : :ヽ: : : !､:. :ﾍ /'7!: :l: :/ 交換条件にボクのことを誰も知らない学校への転校、
ﾊ: : :!ヽ: :ﾍ ヽ､:', ､ _＿＿ , /. l: ;'l:/ 転校先にも出来る限りボクの事情は話さない、
ヽ: :, ヽ: :',ヽ ヽ ／｀`l:/.ﾘ､ ってことで話を付けたんだ」
ヽ:., ｀ヽ ＞ イ ,ﾘ ヽ
ヽ .ﾍ ｀.ｒ‐､- ’: : : : . /
＿＿ ヽ !）.:.lヽ: : : : : : :. /
,.． -‐… : : : : : : :‐- ．.
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀ヽ.
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:.
/:/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ.
〃: : : : ;イ: : : : : : : : ｲ: : : : : : : : : : : : : : :‘，
!i:{: : : ://: : : :ィ: : : /:′: : : : : : : : : : : : : : : ',
ﾊ:ﾄ: : ://: :／/: : :ィ:./: : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.
.:.:iくｊ:､:{厶'`Ｘ: :才ィ:/: : : : : : : : : : : : : : : i: : l: ﾊ
ハrｿ ヾ＜｀丶ヽ彡ｨ: : : : : : : : : : : : : : : :.|: : !: :.{
ｨ「 くソ＼｀ /: : : : : : : : : : : : : : : : ,: :い: 八
/:.:i ﾟ￣／: : : :ィ: : : : : /: : :/: : :/: :.Ⅵ小「` 「それで転校したら、今度は”終末”。
ﾑ 1| 、 。／: : ,:ィ: : : : : : :〃: : /: : :/: :i: ハ/ 面白いもんだよね」
|:! ｰ 厶 -‐ ´ /: : : : :.／/: : :/: : :人:.∧{ }
}:! ｡;ﾟ /: : : :ィ/}:/: :／}: ／廴ト{ `
/.:｀7ｰ-, _rｿ ／: :イ／-‐' ≠ゞミー气: 〉
厶 ク／_{: :/入 厶ィ´／´ ＼`くﾉ
ｒ‐フ７´ ∨ ノﾉ／ / ﾄ }
入 { | /ィ::Yr-:‐ｧ _ -‐ " | ﾉ
- 365 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:25:11 ID:C1WNv4AY
- / ./ , ｉ '.
' :' .i. ｉ .i . / ./ ., .! !
. .:l l: | .i、 .i 'i /'ｉ ./ :' ! !
i :.| iヽ. __,j＼.__.い_, ; _j ._,/_j ./__j__ ./ ./, i i
l :.l |___＼_;j__,_＼i∧ i ./}.:/___j厶__j／}.／/ . ; . :l
| . ; :.l { ｀{¨¨'勹＾卞ｈ'＾ヽ. .:.:|. .:/７'勹勹＾卞{¨¨}´ / .: .′i: .:|
l .{ : i :.i . ', ＼{い.__'ツ ＼l∨ {い.__'ツ_,ノ , ./ , /.'|. :′
jハ.:.| :.'. :、 ､ ｀ '^¨′ ｀¨¨＾ ′ / ./ .:/. '.:/'!/
}八、.:.、 :ヽ. :＼, { / . .:/. .:././.:/ ′
,)＼:.ヽ :.:＼:.'ぐ j） / .:／. .:./:/＾(_ 「ボクには分からなくなっていたんだ。
} ＼{＼ .:.:.{｀'(_。 '/.／} .:.／./ 'く 何が生きているという事なのか。
_,ノ), ＼:弋'^て, __ __ ____, ,／く /／}／ . :{_ 医学はボクを生きながらえさせたけど、
/( い ＼{: : : :'厶__, _。 イﾟ)′ )'´ ′ . . : :乂_ どうあっても最後には死んでしまう」
／:| | 乂_ : : :'⌒'＞‐--‐＜ __,)^′ ′ . : : :,ﾉ : : ＼
/ : : | | '),___ _ : : : '^で'__ ___,)ゾ′ . : :__:_(′: : : : :＼
: : : : : : : :!: : : : : : : : : l: : : : : : : : : : !: : :!: : : ,: : :,
: : : : : : : l: : : :l: :l: : : : :!: : : : :l : : : : l: : :|: : '; :'; : :,
: : : : : : : !: : : :!: :l : : : :l: : : : :l : : : : :!: : :!: : :!: :! : :,
: : : : : : : !: : : :!: :ﾊ: : : :!: : : :ﾊ: : : : ﾊ: : ﾊ: : !: :l: !: :,
: : : : : : : ﾄ: : :.ﾊ_!_,,ﾊ; ;_!'; : : ! !:-‐/-!-/､!: :!: :!: ! : :,
: : : : : : : !:,l､':｢´';!--､';:.!ﾍ: : l l : /r‐l:/ .l:ﾒ!:/: : ! : :,
: : : : : : : ﾄ､!ヽ!示ﾒrミ,ﾍ! ﾍ: !l:/ィf ﾃ抃''ヽﾘl: : : ! : :,
: : : !: : : : !i" l_ノ:::::::! ｀ ヽ! {r'::::ﾘ l j: : : l : : :,
: : : ';: : : :ﾍヽ乂::::::ﾉ ゝ- ' ' ./ : /:.lヽ : :,
ﾊ: : :ﾍ: : : ﾊ ｀ .￣ /: :/ : j
: ﾍ: : : ﾍ: : :ﾊ 〉 /:,ｲ:!: :.j
: : :ヽ: : : !､:. :ﾍ /'7!: :l: :/ 「この学校に来てから……うん。そう悪くなかったと思う。楽しかった。
ﾊ: : :!ヽ: :ﾍ ヽ､:', ､ _＿＿ , /. l: ;'l:/ だけど。だけどね、ボクはもう笑えない。泣けない。
ヽ: :, ヽ: :',ヽ ヽ ／｀`l:/.ﾘ､ 最後には『死ぬ』。だから、ボク自身には感情はいらないんだ。
ヽ:., ｀ヽ ＞ イ ,ﾘ ヽ これって”合理的”でしょ？」
ヽ .ﾍ ｀.ｒ‐､- ’: : : : . /
＿＿ ヽ !）.:.lヽ: : : : : : :. /
.::..::..::..::..::..::ヽ ＼---'.:./ ハ: : : : : : /
- 366 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:26:00 ID:C1WNv4AY
- ＿＿
／..::::::::::::::..＼
／..:::::::::::::::::::::::::.＼
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼
| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | 「（いつか話してくれた月の話。
＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ あれは、傍観者の心持ちだったんだお……）」
,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...｀丶､
ﾉ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ
＿＿＿_
／ ＼
／ :::::::::::::: ＼
/ :::::::::::::::::: ヽ
| ::::::::::::::::::::::::: | 「だったら……」
＼ ／
/ / ', .::、
/ / , .:.',
,′ :| .:. .:. :. :} .::. .:| .::,
, .:| ..:{ :. .:{: :| :}:. ,' ..:} .:.:| .: .::,
′ .:. :| :{::⊥いＬ._l;. .:|'. ..:ﾊ_,厶..:/| :ﾘ| .: ..:.!
, .:. : { :. |八_｣⊥lﾊ｣_`::.:..:| ' ..:/´_厶∠.｣_ノ.:' .: .:.:.:.:i
,′ ..:{ :. ', .:.:小i´ {しｈﾊ` ＼| }/ 'ﾞ {しｈ::j｀ﾌ/ .: ..:.:.:ｉ:i
/,ﾊ:..:..:..'. :. ', :.:..,ﾍ. 弋::ﾟノ ゞﾟ::ノ.ノ/.:.:/ .:..:..:.:ｉ:i
/ ',.:.|:...'. :. :、:..:、｀ i: ´/..:/ ..:ﾘ .::ﾊi
l;..|:.:..ヽ:.. ＼:.:、 :' /.ィ′..:/|.::/ } 「ん？」
l∧:.:.:..ヽ:.:.ﾍ＼ ／ ﾉ ..:.:/ ..:/
ｼ ＼ ＼:..＼ V ⌒7 ／/.:／ :/
∫ ＼ 丶、 ` ‐'′ . ´ ／ﾊ:、
∫ └┐ﾐ'‐ .__, イ ∫ ＼
人 ⌒ヽﾐ、 {ﾄ｣ノ ∫ : : .',
/:::::::(_ ｀ヽr┘ ﾘ : : :│
/:、::::::::ﾐ、 `ヽ ﾒ: : : : : |
- 367 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:27:00 ID:C1WNv4AY
- ＿＿＿_
／::: ＼
／:::::::::: ＼
／:::::::::: ＼
|::::::::::::::: | 「なんで、今ここにやる夫がいるんだお？
／⌒::::::::: ⌒ヽ／ 寂しいからじゃないのかお」
；/:::::::::::: ＼；
；/:::::::::::::: ＼ ヽ；
/..:. ,..:..:..:..:..:..: ;...:..:..:..:..:..:..:..:..:.} .:..:..:j.:.. ',..:..:..:..:..:..:..:..',
/..:..:.i..:..:..:..:..:..:..{...:..:..:..:..:..:..:..:..ﾘ .:..:..,'..:..: ｉ..:..:..:..:..:..:..:..:|
/.:..:..:.ｉ.:ｉ..:. {:..:..: ﾊ..:..:..:..:ｲ..:..:../} ..:..:/::}..:..:|..:..:..:..:..:..:..:.. |
,′..:..:.ｌ.:|..:_｣:..:..:.|ハ :..: | |..:..:/ ｣:..:.厶ﾊ..:...|..:..:..:..:..:..:..:..:.|
. ﾞ .:..:..:.l八..:.{ ＼:「` ＼::| |:../'´ |／ノ ﾉ|／|..:..: .:..:..:..: |.. '、
. ノｲ :..:...:..:|r‐ァ弌トﾐ. ヽ |/ ｨ弋ｱ'フトvﾘ..:..:.}.:..:..:..: |..:..:､
| ..:.ﾊ.:..: ﾊ 弋ﾟ:::::ﾘ ゞﾟ:::::ﾉ丿..:..: ,ﾞ.:..:..:..:..|..:..:ﾄ､
│ ..:{:.ヽ:..:、` "´ ¨´ ´/..:..:/...:..:..:..:.ﾘ..:..:| ＼
. |:∧..:.:..＼:ヽ ,: /...／..:..:..:/ :/..:.ﾊ:|
| ',:..:..'.:..＼ 丶 /／..:..:..:／..:/|.:/ ﾘ 「うん……寂しいから……なんだろうね。
＼:..'.:.∧ ／/..:..:.／..:／. j/ ひとりぼっちは何も生まない。だけど二人なら」
. ＼ﾄ､..丶、 ´ ｀ ｲ..:.／..::イ /
＼| ` ._ _, ´/／|__＿人
＿ -‐个ｰ ´_,,.... -┴──‐ﾄ､
| : :|￣|l: | j｢: : :|: : : : : : : : : : :│::〉
| : :| :0|l_｣ ｌ} 0 :|: : : : : : : : : : :.｣:..::＼
／ｰ-ﾘ: :｣{ ｌ| : : |-‐=＝: :~￣ : : ｀丶_〉
＿＿＿_
／::::::::: u＼
／ﾉ└ ＼,三_ノ＼ ,∩__
／:::::⌒（ ●）三（●）＼ fつuu
|::::::::::::::::⌒（__人__）⌒ | | | 「それは……上手くいえないけど、違うお！！ ……ん？」
＼::::::::: ｀ ⌒´ ,／_ | |
ヽ i 丿
/(⌒) /￣￣´
/ ／ /
………………ガン！！ ガンッガンッ！！！………………
.
- 368 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:28:00 ID:C1WNv4AY
- ………………ガンガンッガンッ！！！………………
|┃ |
|┃ |
|┃ |
|┃ |
|┃ |
|┃ ＿ | ））
|┃(二|＿） | ））
|┃ |
|┃ |
|┃ |
|┃ |
|┃ |
バキッッッッッッッッ！！！！！
＼＼ | | | / ／
. ＼＼＼ .| | | / ／
＼＼ | | /'! ／
＼＼.. | | ./ ! ／／
＼ |＼ | //| |＿＿＿
＼ | ＼ | .// .l＿ ／
＿＿＿＿| |＼＼／＼// ／ ／
＼ ＿＿__| ＼／＼/ ／ ／ ＿＿＿＿＿＿＿
＼ ＼ ／ ￣￣ ＿＿ ／
＼ ＼ __lV ､＿ ￣￣￣￣￣― "" ／ ―――
/ / , > へ´ ｀ ､￣￣ ／ ――
/ /／/ Y l＼ ＼ く ――――――
/ ／./ ! ＼ |￣ ＼
/ ／ // ／! .! l＼ ＼l !￣￣￣￣￣￣
/／ ..// ／ ...! l l ＼ | ＼
/ //／／ | .l l ｌ ＼ | ＼
/ / / ／ ｌ ‖ｌ ＼ | ＼＼
./ / /／ l .i ｀ ＼＼
- 369 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:29:00 ID:C1WNv4AY
- ／|
＿＿＿＿ ／￣￣＼ _.丿 .|
. ／ ΨΨ ／ ノ ヽ ＼￣ ノ
. ￣ゝ￣.f, | （ ●） （●） |￣￣
| | | （__人__） |
| | | ｀ ⌒ ´ | 「よう、無事だったか？」
,｣ L_ | |
ヾー‐'| ヽ /
| じ_,,ゝ (,_
＼ ´ `ー-一´｀ヽ
＼ , |
│ | l
│ l_ |
│ |' }
＼ ー─‐一ヾ/
「やらない夫！」
＿＿
, :'´v v v v｀ヽ
∠:::::::::::::ﾄ:::::::::::::::::ヽ
/ :| | | ｜i ∠::::::/ﾚ|/ lﾊl二ヽﾄ､:|
| | | | | | ! :! | ｲ::::::|／_ヽ ‐‐ ､ Ｋ
| | |｜ | !| | |ﾊ｜∧ ! :! | ＾'〈 '´ 〈 /ノ
| | _|_j.斗-!| |ｻ十/ｰﾊ| :|｜ （ぃ ＜ヲ /
l∧| ｜Ｎｨﾁﾃiハ/ ｨﾁﾃix､! ﾊ|｜ ¨ ｀ﾄ . __／!
＼ ＼.{ t似 t似 j／ | :! /| |＼
＼ハ、 '__ ／ }.∧/ ＿ , / l ! |｀' ､
｀ヽ{＞ ､. __ . イィ／ﾉ′ ／ _ム⌒r―‐∧__＞ ｀＞､
__,≧-┘ ｀ ｰ-､ / |／ く |::::::// / ',
「沙都子ちゃんに……シンジに……」
- 370 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:30:01 ID:C1WNv4AY
- あと……
-‐一'´:￣ :｀丶、
´ : : : : : : : ＼: : : : :＼
/: /: : :./ｲ: : : : : : : : : :ヽﾊ
ｉ: /: / /｀ﾞl : : : : : | : iﾊ : i│
|: : /|/-‐ |ｉ:.: :|＼:ﾄ: :!＊ :│
/: :.ﾊ ィぅﾄ八: :jィぅﾄﾊl／>: |
. 厶ｨ:(ﾘ{弋ツ ∨弋ツ}j/く: 八
∠;人/// /// 八⌒
｀ ,＿‐-__, .＜厂
ﾚ'7夭 ﾄ∨｀
/:.:.:｀ヽ、, .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
. ハ.::.:.:. l孑:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:ヽ、
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:/!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:..l:.:.:.:./ ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/.:.:.:./ !:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ､_/ヽ :.ﾊ,l:.:l:iト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'|__-,=‐ _二ｿ:.l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f込厂 {ﾗ!ｌﾚヽ|〉
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l 丶}..j:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l /:l
（ l:.:.,':.:l_|ヽ:.:.lヘ.:.:| ´ /| ｿ
/:.八丿l,/‐~:＼ヽﾄ､:.. ┬‐-ｲ:ﾒ
. j /.:.「::Y´ ｀ ヽへ 千7
）:: //⌒ヽ＼ ', ´ `‐-、
（／:.{ ｀ヽ、 . ..:; ∟
＿＿＿_
／_ノ ヽ、＼
／（ ●） （●）.＼
／ （__人__） u. ＼ 「なんで、やらない子までいるお」
|ｎi 7 ｀ ⌒´ . |ｎ
l^l | | ｌ ,/) U l^l.| | /）
', U ! ﾚ' / . . | U ﾚ'/／)
{ 〈 ﾉ ／
..i, ."⊃ ｒニ /
."'""⌒´ `''""''''
- 371 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:31:01 ID:C1WNv4AY
- / | | ∧ ヽ l l
. / l ∧ , |─┼ト l l l
ｉ / / ! ! |___ / /|r‐ｨぅﾆミ､ | | l |
ｉ /.| / i l ﾚ' r=ぅ、/l/ l/ 「::::o} )/ ./ | l |
| l | ! V´ | /「:::oV 弋:とつ ｌ / .| l |ヽ
| l | ヽ ヽ､j ⊂::ｿ /ヽ/ / │ｌ l｀ヽ
| l | ＼ ＼ , / / ｌ | / ./ l / 「『世界にふたりぼっち』だなんて言っちゃダメですわ！
ｌ ヽ .!＼ ＼ ヽ . ， / | |/ ./| // 私は……私は……！」
ヽ ヽ.l ヽ-､ ヽ ｀ﾄ､ イ .| / !/
| ∧ ` =‐─r＜ _..| / 〈
|/ l ∧/ヽ､‐ﾍム＿}-‐ ´ ﾚ' 〉
ﾚ′ ./ } l| . -‐'ヽ
/＿ノ/ l| ／ `､
￣ｊ/ l| .／／ `､
/ |／ / `､
. '／: : : : : : : : : : : : :＼: : : : : :.＼
. /:/: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : :.丶
/:/: : : l: : : :.: : : l: : :l: : ; : : ﾊ: : : : :. : ヽ
//: : :l: :|: : : :j!: : :|: :/: :/|: ;ｲ:.!: : : : :.: : :.'
. 〃l: : :ハ:|､: : ハ: /}:/ﾒ:/-|/ |:.:}: : : : ::.:. : :'
': :{: : |‐-トヽ:{ j/7'zﾃ=0ﾃ､/イ: : : : :.:.:. : :ﾄ､
,': : :ヽ:ﾄrr=0k＼ 弋z夕/ /: :,: : : :/: :. :ト＼
.::/: : : :ﾄ杙z:ﾘ } /: :/: : :./:.:.:.: :l
|:l: : :|: :.l 〈 ,.': :/: : :./:.:.:/:. .' 「沙都子ちゃん…………」
|ﾊ: : |: :.l ／:／: : :.ｲ:.:.:/|:.:/
ヽ:.:l:.:人 - - ／イ/: : ／/:.:ノ:.:!/:}
ヽﾄ､:.:.:iﾄ:.､ _彡'´ /,久_:.:j':.:l-､
＼|＼l＞．__. ｨく ′ マ:.:.:.:. }
｀ ' }_.ィ三三ﾆ＝=ヽ＼:.:ﾄ､
／三三三三三ﾆ＼ﾐ{:.:.:.ヽ
／三三三三三三三ﾆヾ､:.:.:.|_
/三三三三三三三三三ﾆ〉:.:.:冫
/三三三三三三三三/三ﾆｽ:.:人
- 372 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:32:04 ID:C1WNv4AY
- /:.:.:｀ヽ、,／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
. ハ.::.:.:.l／:.:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:.:.､
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/:.:.:./ :::.:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ:/--ヽ:.ﾊ:l:.:l:ト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'"|:/_,ｭ、_i ,'lｿ:.:l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f´弋厂 ヽ､:lﾚヽ|
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l ,,,,´ /:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l ∧:l 「図書室を出たところで、北条さんと碇先輩に会ったのよ。
（ l:.:.,'/l |ヽ:.:.lヘ.:.:| ´/| ｿ 『やる夫センパイと蘇芳センパイが屋上に閉じ込められた』って」
/:.八／ ´ ＼ヽ ヽﾄ､r┬ - i:.i
. ,∠.......｀ヽ, ＼ 〈ﾐ'ヽ.| ,l/
/"¨_""''＼、 ヽ_,, ﾕ.!!
. ハ.::.:.:. l孑:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:ヽ、
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:/!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:..l:.:.:.:./ ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/.:.:.:./ !:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ､_/ヽ :.ﾊ,l:.:l:iト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'|__-,=‐ _二ｿ:.l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f込厂 {ﾗ!ｌﾚヽ|〉
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l 丶}..j:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l /:l 「碇先輩は工具を探して、私は力仕事出来る人を探して。
（ l:.:.,':.:l_|ヽ:.:.lヘ.:.:| ´ /| ｿ やらない夫さんが女子と体育倉庫から出てくるのを見かけたから、
/:.八丿l,/‐~:＼ヽﾄ､:.. ┬‐-ｲ:ﾒ 連れてきたの」
. j /.:.「::Y´ ｀ ヽへ 千7
）:: //⌒ヽ＼ ', ´ `‐-、
（／:.{ ｀ヽ、 . ..:; ∟
＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ | 「（ん？ 女子と体育倉庫……）」
. ＼ ヽ ／
, -ｰ ､
ｲ/_ﾊ_ﾊ
ヽ＾;､＾ｸ 「ボクはセンセーに言われて見に来たら、
_, 个个 ､_ 屋上に入るドアの前に北条さんが……」
/└个个┘ヽ
- 373 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:33:01 ID:C1WNv4AY
- . / ハ ヾ ヽ | i ,' , ,i v ヽ
| | / ! ハ:: ! | |. /::: / , /::| ! l
│ | ﾊ -‐|−弋:丁!::: ! /丁,T / 7 メ ! / /::: | ! l
│ | | ､≡,.= ､ヽ| ､::!::: / j/=|/ミi:: /::ﾚ' /:::::::l/ ﾊ ,
、 ヽ !イ:ヽ!::ゝバヽ N:::/ .':::::::ゝlバv/ /:::::::/::: ﾊ::::./
∧:: 「V 7::::::√i |/ iﾊ:::::ﾉ7 ﾚ' /:::::::/:::: / |::/
::::::::ゝ::::ヽ ⊂ｰ＝ ゝ とつ ', イ|:::::/|::: / j/
人:::::::＼:: ! ／イ:::: |::/ !: ′ 「私は嫌です！！
ヽ::::ゝ ヽ ’ ﾉ|::::: ﾚ V／ やる夫センパイも、蘇芳センパイも、お父さんお母さんも、
＼! ゝ.. ´ ￣ .. ィ:::ハ:: ∧ｲ 疎開した梨花もレナも他のみんなもみんな、みんな！」
| ／ ＼＞ .. __.. ＜ﾉ､ ヽ|:/ |:::.ｲ ﾘ
| ∧ ゝ..__ / /_ V |′ j/ ﾊ
ヽ ﾊ′ ヽ ／ r-､l l/ | ∧l |
＼ ＼ / ＼ / / / ヽ l l ,ハ
､:.､:. i:. | i: / 丶: l' l: . : : : i: : ､i:
､:.､:. 'i:. | .ﾊ___/-―l-l 从| : : : :|: : : : .
､:.:､:. 'i:.:. |`| |=/.ィ≠| ﾃｱ｜ |: : : |: : : :
:. ､:.:.､:. 'i:.:.: |､| |/´ｊL彡l/ i! // . : : ハ: : |: : : :
:､:. ､:.:.､:. 'i:.:.: |: ﾄl .:: i!/ｲ . :/: : ﾑ ﾊ: ハ: : : 「みんな大好きだから、みんな一緒じゃなきゃ嫌なんです！！！」
:､:.: ､:.:.､:. 'i:.:.:.:. ﾄ | i!／. イ: : / ｲｨ:l'/: ﾊ: :l
:.､:. ､:.:.:.､:. 'i‐- ､ |〈 . -.==イ／ /:／} W: :､: :V
＼ ヽ＿_､_ i-､ ヽ| く／／ .ﾉ） /´ {: / V＿
ヽ:. ､:､ ヽ __ ＼:.} ヽ ヽﾆ彡´ >'"´
:.:.:＼. ヽ , --､＼ ｀¨ 、 ﾄ.＞ __ ／
:.:.:.:.:.:ヽ ヽ __ ｀¨` ヽi､: :i､＞ ‐＜i､: ＼ /
:.:.:.:.:.:.:.:.＼ ヽ__｀ヽ ヽﾍl ｀ ｀ ＼| ∨. . . .
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ（ ｀¨ ｊ _／: : : : :
- 374 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:34:01 ID:C1WNv4AY
- ／/: /: : : : /: :/: : ;ｲ: /; : /: : : /!: : : : : : : :': : : '
／イ/:/: : : : /: :∧: / |:/ |: /: : : / l: : : :./: : : :',: : :;
/ノ: l: ; : : :.l: :.l ∨__j_ヽj/;|: : / ; : : :/:/: : : :}: : :|
イ/: :}:l: l: : : :l: :.l {ん'っトz |: / /: ／l/|: :/: /: : ::!
|／|:l: l: : :.人:.l ゞ= '' V /／ﾆ/ｰ|:/: /: : : :,
j:川: : : :∧! ／ん)::ト､/'／: : :./j
从乂: :/ ヽ { ﾞマｿ ィ: :/: /: /
r＝(: :.八:{ﾍ ノ /: /: /: / 「そのお友達も遠くへ行ってしまったんでしょ」
/ヾ.二/ ヾ､ ＼ ‐- ._ .ｲ: /: /: /
_/ /￣＼ 丶 _ イ/}／: /: /
ノ ＼/ ( ) / ＞-=:＜}从: :|' /: ／／
／ |＼___/ /､ ＼ヽﾙ;／ ´
. ´ } } { ＼ /￣}
／ ∧ ト､ |}Ⅳ_()人
/ l
l l i
l ﾄ、 l
l | ﾄ、 ハ ﾊ
ﾍ l li ｌ l / ｌ / l
ﾊ ヽ li,,,,lヽ / l / ,,l,,,/ l / / 「私は屋上に来るようになったのは、この場所が好きだからですわ！
l l ヽ ＼ l ヽ l`ヽ- ヽ/--|ナ'' | / l./ / ここからなら、広い空が見える。離れてしまったみんなも同じ空を見ている。
ヽ l ＼ , -､＼. l＝lミ＼ / /r＝l/＝z / ／:.`:.､ ”みんな”一緒なんだって！」
ヽ ノ`:.:l´｀ヽ､＼ `,' ＿ ／ ／:.:.:.:.:.:.:.`
／i´:.:.:.:.:;;:.ゝ-ゝ=ヽ ､;;-=''- −’`ヽ_二/-―- ､ ／
/ ヽ:.／;:.:.':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:.:.:.:.ー‘----:''':.:.´:.:.:.:.:.／r−ヽヽ
./ 〉／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:´／:.:.:.:.:.:.ヽヽ
- 375 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:35:00 ID:C1WNv4AY
- / ./ , ｉ '.
' :' .i. ｉ .i . / ./ ., .! !
. .:l l: | .i、 .i 'i /'ｉ ./ :' ! !
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l :.l |___＼_;j__,_＼i∧ i ./}.:/___j厶__j／}.／/ . ; . :l
| . ; :.l { ｀{¨¨'勹＾卞ｈ'＾ヽ. .:.:|. .:/７'勹勹＾卞{¨¨}´ / .: .′i: .:|
l .{ : i :.i . ', ＼{い.__'ツ ＼l∨ {い.__'ツ_,ノ , ./ , /.'|. :′
jハ.:.| :.'. :、 ､ '^¨′ ｀¨¨＾ ′ / ./ .:/. '.:/'!/
}八、.:.、 :ヽ. :＼ { / . .:/. .:././.:/ ′
,)＼:.ヽ :.:＼:.'ぐ j） / .:／. .:./:/＾(_
} ＼{＼ .:.:.{｀'(_。 '/.／} .:.／./ 'く
_,ノ), ＼:弋'^て, __ __ ____, ,／く /／}／ . :{_,
/( い ＼{: : : :'厶__, _。 イﾟ)′ )'´ ′ . . : :乂_
／:| | 乂_ : : :'⌒'＞‐--‐＜ __,)^′ ′ . : : :,ﾉ : : ＼
/ : : | | '),___ _ : : : '^で'__ ___,)ゾ′ . : :__:_(′: : : : :＼
（ツゥッ……）
- 376 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:36:01 ID:C1WNv4AY
- / ./ , ｉ '.
' :' .i. ｉ .i . / ./ ., .! !
. .:l l: | .i、 .i 'i /'ｉ ./ :' ! !
i :.| iヽ. __,j＼.__.い_, ; _j ._,/_j ./__j__ ./ ./, i i
l :.l |___＼_;j__,_＼i∧ i ./}.:/___j厶__j／}.／/ . ; . :l
| . ; :.l { ｀{¨¨'勹＾卞ｈ'＾ヽ. .:.:|. .:/７'勹勹＾卞{¨¨}´ / .: .′i: .:|
l .{ : i :.i . ', ＼{い.__'ツ ＼l∨ {い.__'ツ_,ノ , ./ , /.'|. :′
jハ.:.| :.'. :、 ､ ｀! '^¨′ ｀¨¨＾'（′ / ./ .:/. '.:/'!/
}八、.:.、 :ヽ. :＼,!ｉ ' ' ' ' { ' ' ' ' !i / . .:/. .:././.:/
,)＼:.ヽ :.:＼:.'ぐ j） j. / .:／. .:./:/＾(_
} ＼{＼ .:.:.{｀'(_。 '/.／} .:.／./ 'く 「えっ……」
_,ノ), ＼:弋'^て, __ に二¨) ,／く /／}／ . :{_,
/( い ＼{: : : :'厶__, _。 イﾟ)′ )'´ ′ . . : :乂_
／:| | 乂_ : : :'⌒'＞‐--‐＜ __,)^′ ′ . : : :,ﾉ : : ＼
/ : : | | '),___ _ : : : '^で'__ ___,)ゾ′ . : :__:_(′: : : : :＼
- 377 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:37:01 ID:C1WNv4AY
-
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
＼ ヽ_、 V:.:./:.:.:.:.:.l:.:.:.ll:.:.:.:.:.:,+-l:.:.:.:.:.:iヽl
＼ `ヽ `丶、:.:.:.:ﾄ,,,-ヽﾄ、ﾄlz=ﾄ:.i､:. |l
/ ` ､ ＿ }:.ヽ:´ヽr＝ ヽ'､ lﾉ:.ヽl:} 「ここに来れば大丈夫ですわ。
（ ヽﾆ / ト､:.＼_＼_ -- ﾍ ｲ:.ﾊ:.ﾉ だって”みんな”いますもの」
.l＼ _ﾉ-' _,,ノ 丶ミ三 i、 l ノl/ V
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ 「（あれは、そういう意味だったのかお。
| （●） （●） | 蘇芳ちゃんは、この場所を二人だけ、”閉じた世界”だと表現したお。
＼ ∩（__人/777／ でも、沙都子ちゃんにとってはみんなと”繋がった世界”なんだお）」
／ （丶＿//// ＼
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ | 「（おそらく、それが……）」
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__） 「疲れてるところ呼び出されて、
| ｀ ⌒´ﾉ おまけに話についていけないんだが？」
. | }
. ヽ }
ヽ ノ ｍm
/ ￣￣￣ つﾉ
| |￣￣￣
- 378 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:38:00 ID:C1WNv4AY
- ＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（● ） （● ） ＼
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| ｌ^l^lｎー'´ | 「多分、これがやる夫達より先に『終末』を突き付けられた
＼ヽ L ／ 蘇芳ちゃんの、世界の始まりなんだお」
ゝ ﾉ
／ /
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ⌒）（⌒）
. | （__人__） 「そうか。よく分からんがいいことだ」
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
i⌒＼ ,__(‐- ､
l ＼ 巛ー─;＼
| ｀ヽ-‐ーく＿）
. | l
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●）（ ●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| （ （ | 「そういえば、体育倉庫で伊波さんと二人、
＼ `ー' ／ 疲れるような何を……」
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ mn）（mn）
. | ////.| |人| |
| | |⌒| | 「きゃあ！」
. | | |. | |
. ヽ. / / }
ヽ / / ノ ノ
/ ノ,,ノ |
| |
| |
- 379 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:39:01 ID:C1WNv4AY
- ・
・
・
――――その後、シンジが戻らないのを様子を見に来た葛城先生までが加わって、
互いに知らない者同士の自己紹介が始まったお――――
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ― ー ＼
| （●） （●） | 「（考えてみると面白いものだお。やる夫の知り合い同士が。
. ＼ （__人__） ／ でもここには、やる夫の…………）」
. ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ ヽ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
V :ｌ ' :::::::::: / / , {
| ヽ 、_, /／' / 八
| |＼ イ / / ＼
| | 丶 __ .． ≦ _l/ ∧ 、 ヽ
| | r:ハ ／/ ﾊ_ ヽ ＼ ハ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/ / l | |. ﾊ ､ ＼
l , ﾄ､ .l .l: . :i. ﾊ ﾊ ヽ ヽ
l { l￣ヽ. ﾄ. l､: : . l: : . l l `＜ - ＼
| : ﾊ x |r;≠ﾄ､ﾄヽ ﾄヽ: : :ﾄ､: : ! ! ヽ ｀
l : ﾊ .| : . Ｖ /`^:::::j｀ド ＼_ l_ ヽ:l j ＼、 ＼
. l : : l | : : : . l 弋r-ｨ:/ ﾑﾄ､＞! / ヽ − _ ＼
l : :Ⅵ : : l: : . ﾄ､ ﾄ＝'- /~::ﾊl l! { ヽ ヽ}
'､ |: : :ヽ : : ﾄ､: . :l ヽ 弋7'イ ´ﾊ l ヽ ヽ
＼ﾄ､: :i､: ＼l: ヽ／ l ｢~^ ｰ､､ `｀ｰ /: /: ﾍ! ﾄ､ `､ 「ハイハイ！ みなさん注目っっっっですわ！！！」
` ﾍ:!ヽ_ - ´ ﾊ. ヽ : : l／ /:ノ_.ィ ､ l ＼ '.
／ - ── ､ ﾄ. ｀´ _ ＜￣ ﾊ: : / ヽ l ヽ }
, ' ´ ｀ ` ＜７＼: :l!: :/ l: / ＼! `
/ / ｀ ､ヽﾄﾞ V
/ , ｀ _
l { ｀ ､
/ ﾊ _ - _ ｀ ｰ ..＿
- 380 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:40:01 ID:C1WNv4AY
- _＿＿．────--．_
．' ｀＼二二二ミ> ミ- ､
／ ヽ √￣ ＼ ＼
／ ＼ ヽ
, " ／ ヽ `､
,. ／ 〃 ＼ `､.∧
. / ／ / !ヽ, ﾊ .!
,' .／/ l ｌ l Ⅵ
,' / ,' { /| ﾊ /ｌ | l |
!/ { ., |ｌ`メzL_/ハ / l__斗七. ｌ
l .| ', l 〉,zr==x, ', / z==x､ﾘ ｌ l
l ∧ {〈 トr':::}` ∨ ﾄr'::::} ヽ / .'
∨ ! ヽ ヽヽ弋rリ 弋ｒリ ﾘ' / ′
∨.:l { ＼ヽ ｀ｰ‐' , ー '／ ／ / 「こうしてセッカク知り合えたんですから、
ヽｌ ﾄ､ !ﾊ ┌─‐┐ ムイ´} / お時間ありましたら、明日の夜、ここで一緒に星を見ませんこと？
{ | l l. ゝ ゝ __,ノ ｨ′/ / 可愛い天文部員が懇切丁寧に星のことを教えて差し上げますわよ」
入!_＼j ＼ｌ＞ ､ r＜ｌ´ ／/ , ′
／: : : : ＼r==-､_ } ￣ {ｯ< !/ / .／
/: : : : : : : : { //ハj V ＼ '' ´
l: : : : : : : : : ヽ V=＝＝=ﾉ ＼＿__
!: : : : : __／: :.＼ ｀ヽ / ／／ : :}
〉: :／￣￣＼: /｀ ﾊ /≡=イ／. : : : :|
｛: :〈 〃⌒Ⅵ./ /＞＜ニニ/: :..ｨ'": : :l
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ へ）（へ
| （__人__） 「そいつはいいな！
. | ﾉ 伊波は大丈夫か？」
| ∩ ノ ⊃
／ .／ ＿ノ
(. ＼ ／ .／_ノ │
＼ “ ／_＿_| |
. ＼／ ＿＿＿ /
〃´ ⌒ヽ
ﾉﾉ 八ﾉﾘｷ
＾)(ｉ///ﾉ( 「あ、はい」
i}◯◯
. く_{i__j}〉
ＵJ
- 381 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:41:01 ID:C1WNv4AY
- ,r―-‐'¨¨´｀ヽヾ´＞-‐ヾヽ、
.／ ｀ヽ
／ ∧ ,rﾍ ハ、
/ ／,ｲ, ,ｲ ,ｲ /``V''''''ﾊ ハ ヽ
.|/! l ! l | | ! / ﾉ l ! い
|. | l l 乂 ゝゝ ／ ノ ﾉ .l .ﾊ
ﾉヽ 、ヽ{rや♪、 ,ｨ'⌒メﾉｲ} / ,'リ
ヽ f＼{ゝ'ヽ,ﾋ!y ′__、 ｲメイ イ l
. | {ヾｲ.| ´￣ヽ、 ハｭ .! |
/ い__,| rｿ /´ } | i | 「夜なら教師が付いてないとね」
./ i ﾍ. ｒー-┐ ./ｲ ／ .i }
. { i ,ハ, i⌒ヽ′ ／｀¨ 八
. .', i ＼ -イ ／ ゝ
rｆ ノ :i ハ ./く´...| ＼__, .イ｀>, ｀
ゝ｀￣´ _ノ / ／:::::::｀＞ _ _, !.´:::::::..,
｀Z´__,ｲ. 《 .::::::::::::::::::::/Y^,:::::::::::::::::::ゝ>
rﾆﾆニ二￣￣｀ヽ::::::::::::::/ ∧. ',::::::::::::::／
.イ´.:::..｀ヽ
ｲ.::/:ハ.:__:.ﾊ
N/,.ﾆ ,´=､り 「ボクも行きます！ 料理は任せてください」
｀ﾍ、r::ｯ /´
＞‐个 ､
, ‐/ 〉__厂丁⌒ヽ
/ 厂|:::::厂ヽ| |
.
- 382 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:42:00 ID:C1WNv4AY
- /:.:.:｀ヽ、, .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
. ハ.::.:.:. l孑:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:ヽ、
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:/!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:..l:.:.:.:./ ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/.:.:.:./ !:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ､_/ヽ :.ﾊ,l:.:l:iト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'|__-,=‐ _二ｿ:.l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f込厂 {ﾗ!ｌﾚヽ|〉
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l 丶}..j:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l ､ _ , /:l 「やる夫、アンタはどうするの？」
（ l:.:.,':.:l_|ヽ:.:.lヘ.:.:| /| ｿ
/:.八丿l,/‐~:＼ヽﾄ､:.. ┬‐-ｲ:ﾒ
. j /.:.「::Y´ ｀ ヽへ 千7
）:: //⌒ヽ＼ ', ´ `‐-、
（／:.{ ｀ヽ、 . ..:; ∟
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （●） （●） | 「…………沙都子ちゃん、
＼ ∩（__人/777／ ここにいない子を、連れてきてもいいかお？ 女子なんだけど」
／ （丶＿//// ＼
l |:::/ ! /1 /i ! l | l l ヽ｀l
ﾚ .|::| ., | ‐ｿ-| _L l .|､ . , ./ｲ ! | !､l
./ `' | ├/,ﾆｺ,|-=.､|l | ././,.'L .| |.l |
| l'! | Ylﾞ-役'｣`. '.y ／'壬"l ./, | | |
! , | | l、 ｜､辻'.'/.' ﾉ-."' び::Fヽ ./ | ! |
Vl ,`N_、 ヽ ﾍ ￣´ l.も.'/'ｸ./ / | /
､ / |､l ヽ.l、 l＼ヽ、 , `ー' /' ,／' ｲ / 「のおプロブレムですわ。
`'ヽ| ヽ N ､.ﾍ ｀-`.i´ `‐酈 _∠土 -／イ // / 女子ってもしかして、やる夫センパイのカノジョですの？」
/`-l l"ヽ`- ‐´ __. イ_〒Ｖ |/| ／|／
厂ﾆ-~ﾆ、ヽ 丶-‐" ￣,ﾆ.⊃ ´
ﾚ' ヽ .l ﾉ
7 l乂 /
|l l ヽ l
､| l l l
- 383 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:43:00 ID:C1WNv4AY
- ＿＿＿_
／ ノ ＼＼
／ （●） (●）＼
／ ∪ （__人__） ＼ 「いや、そういうわけじゃあ……」
| ｀ ⌒´ |
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒)
ノ | / / / (⌒) ./ / /
／´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／
／:::::::::::l_ _ 一ィ'ﾍ斗､ｲl
':::::::::::`7 /::::::::::::::::::／:::::::lヽ､
. , ':::::::::::::::ィ-:::Y´::::::::／::::::::::::::::::::,l
〈::::::::::::::::::i:::::::::!:::::::::/::::::::::::::::::ｹ::::¬
::::::::::::::::{::::::::::::::::::〈::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::!
｝:::::::::::::::ゝ::::::::::::::::::丶:::::::::::|::::,､:::::::|
/:::::::::::/|:::::::::::::::::::::::::〉::::,.::/／/ , ﾍ|
,／:::::::_._/ .|:::::::/|:::::|!::::/::::（ﾚ ／ 「……………………」
i::::r ' ´ /:::::::ﾉＮ::/:::l:::::::::ム ,i
ヽ､ /::::∧ヘ {:::::l:::::::::/_／
∧::::| 丶 |/'l,::::/
（.:::::〉/＼ ヽ| l::::|
）f´ ヽ i|ﾚ ヽ丶
/ ＼/A ﾊ､
- 384 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:44:01 ID:C1WNv4AY
- ／ ¨ヽ-、 _ _ _ _ / : : :.ﾊ: : :ﾍ
./:.:.:.,:.ハ,ﾊィ.: ' :.:.-:.:.::.:ﾐ､:..｀`ヽ く、_: : : :ヽ
.../￣ : : :ヽ:.:/`-: : : : :.／ ヾ:.r´`ヽ:.:.:.ヽ、 : : : :〉
/ : : : :ヽ..／丶:.:／:.:../.:..:;::ｨ':.:/ﾍ:.,.:ヽ、:.＼/:.:/!
!: : : : : : :/!:.:.:.':./:.:.／: : : : :.ｲ,:.､ : :く:.:.丶 : : :､〈
〉 : : : : :/:.|l:.,:.:.,':.:./ : . .;:.:/:.:./:.:.ヽ : ヽ: : : ､ : :ヽ)
: : : : : :,':.:..:.,／:.:./ : : :,.':./:ハ:.:.:,1:.!:.:.!:.:∧ :ヽ、 :Ｖ
／:.;'::.lヽ/;/:.:.:!: : : :/;ｲ:.l ', :/ |:.:.:.ﾄ､:.:.:.!ヽﾊ : l
〉:::::,／~i ;' :. .ｲ:.:.:.:/!;' !:./ l|:./_l_ ! | :i : : !:.:.:.:.|
::::/ |:,':.:/ﾚ|:.:.:.;' /-.|/_ /|/,- /__!/| : :ｲ : :lﾘ
ヽ〉 /'lｌ:.|γ!:.:.:.!:'てｨヽ` 'ﾞこ'ﾃ;ﾊ|:./:.:.:.i ム
／ |/!|:.i.（､ﾚ: |ﾞゞ-' ' `ｰ'´ l/:.1l:.ﾅ ヽ
/:.:.|/:.|:.::|､!| " " "'/:./|/ 「そう、やる夫の彼女よ。いい加減認めちゃいなさいよ」
/:.:!:人| !:| iヾ、 ､__ '_,. , ｲ :!
:.ｲ !:|::!:.i.|:! !_/:`:..､ , ., '´ ﾁ:.!、
／ノィ ¨ヽ.:l´ | .⌒ヽ.`,. - . ィﾁ/ ｨ!,!:::::::|｀ヽ
ｲ:::::::::::丶|:.| !:.｀ヽ. ヽ ,ィ ,イ´ ,/ /::::::::! |
/＼_ ﾞ!:.|/ヽト､! ｀'"´ ﾞ'i /:::::::/ !､
ィ ヽ､:::::|:.!＼! ,! ﾍ::::::/ ﾉ !
ﾞ､:.ヾ! !,/.| ／:/,. - ィ;.:.ﾉ
ﾞ､!' ／,ノ ,.イ /;ﾉ ,′
＿＿＿
／ ＼
／ノ ＼ u. ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） u. | 「またそういうことを言う」
＼ u.｀ ⌒´ ／
ノ ＼
／´ ヽ
- 385 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:45:01 ID:C1WNv4AY
- ∠=ﾆ二三ﾆ=､-､ ＼
／ ／ ,イ i ヽ ＼＼ヽ､ ＼
／ ／／/ | | ヽ.＼ ＼ヽヽ＼ヽ
/ // / / /{ | } i | i i ヽ ヽ ヽ
| .| i｜｜ー-､Vﾚ' ,. -‐-.| | | i i }
ﾚ'| |｜｜ｲT付 代ZYﾚ'Vri/ / //
ヽゞゝゝ｀ｰ ' ｀ｰ ' ﾚ7_ﾉ/V∨ 「で、どんな方なんですの？
ﾚYVヽ､" ヽフ " ,. イ´V キリキリ吐いて頂きますわよ」
_｀＞r＜´ヽﾘ_
/´ 「｀∨｀V´レ'´: 「｀ヽ
/ !: : : : : i : : : : : | i
厶-‐┴-- ､: :} : : : : :.| !
ﾄ､ ,. -‐ '´ ￣￣｀V
ﾊ_,. '´ _ ,. -- ､ ､}
ヽ ＿,. ＜: : ＼ ｀ｰ‐'7
/....::::（ﾉ/'..............へ....................＼:.:.:.:.ヽ:.:〈ヽ:.:.:.::.:.:...|
/...:::::::::/.............ﾊ.........ヽ.......................､..........:.:...:.:.:.:.:.::.:.l
!...::::::::;'":................ﾍ...................................ヽ:./ ....:.:.:.:.:.:. i
l.....::::/.; .:.::::::::::i::.........ﾒ､ ::::-ー.:i::::..:.:..:.:.l::.:.:〈.....:.:.:.:./i
!..:.:.:i:.:'....../....'大丶::i...::l:::_∧＿l:::::,:::::::::l:./:.:i::::.:.i:.::.:ヽ
}:::::l::::/V|::::::|ノ_｀ヽ､:j ´-_ﾍZﾂ丶j:::::l:::ﾘl:./ ＼:i:::::::.）
/......ﾚ:::lヾ:ヽ.ゞ弋ﾘ} ￣ ﾉﾚ.l::.!:l::::.j /.:::／
. /.....::lノ.:i/:＼::::ゝ´ ''' ﾉ,:'i::j::|（::l （::/ 「やる夫とは今は同じクラスでね、
〈 ::::::（ ヽi､ヽ、 ､_,､_,. ／ｲ /:::ﾉ､ヽ::ヽ ヽ、 中学の時に……」
ゝ::::::＼ |l:::l/:`ー- . イ '/／ﾊ'ヽ‐-`､
｀ ヽ /ﾊ::::;: ‐|/;'/ﾌ / _, j, ! l ヽ
〈ﾉ:::::/ /i/' ` ‐''´~/.∧ , }
ﾚﾘ:l ､./ l| /./ ヽ!
l! ｲ ヾ ､＿,,.-'ﾆ-" l '
l / '''￣ ,ll :
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼ r ⌒j
／（ ○）}liil{（○）＼ / /
／ （__人__） ＼/ / ／ ） 「おおおおおお、やめるおっ！！！！」
| |i|||||||i| / / ／ ／
＼ |ｪｪｪｪ| / '` ´ ／
r´ (⌒'ー―- イ′ ´廴
/ ＞ 、 ヽ _ ￣￣￣)
/ -､ } ( ￣¨´
/ ヽ._ __ ＼
｀ --‐'´ ｀ﾞ' 、_.)
- 386 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:46:01 ID:C1WNv4AY
- /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
/: :l: : : : : : : !: : : : : : : : : : : : :!: : : :ヽ: : : : !
|: : !: : : : :l: : l : : : : /!: : ! : l: : | : : : : l: : : : !
l: : |: : : ! :!: : | : : : / l: /l : ﾊ : ! : : : : |: : : : :.
|: : !: :!:.ﾄ !ヽハ: : / _,l/-!:/‐ l:/l: : : : l : : l: : ヽ
/:! : ヽ:.＼T了心ヽ! ィ 云心 /: :/: /: : / : ハ:,
/' |: l: : ＼:ヽ弋ツ 弋ツ/: :/: /: : /: :/ )' 「（やる夫くんの彼女……）」
/:ハ: ヽ ＼! ' ' ' l ' ' ' /: :/: /: :ィ: :/
/' ヽ:＼: :.|ヽ /:ィ :／!/!l:／
＼|＼!＼ - ､ ,ィ／ } ｀7⌒ィ､ __
／/ ｀ ‐- ヽ｀く / /.:./ ノ::::＼
／ヽ{ ､_ |ヽ } ! /./ /.:./ ,..:':::::::::::::::ヽ
|::::::::::＼ __r=ﾆ､｀ヽ | __,/ ´ !.:./::'::::::::::::::::::::::::::l
|:::::::::::::::(,. ‐- ､ ヽ !__／..-‐::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
|:::::ヽ::::::| ヽ |::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::|
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ |i
〃 {_{ ＼ ／ﾘ| ｌ │ |i
ﾚ!小ｌ（ ●） （● ）从 |､|i
ﾚ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉﾉ だお
/⌒ヽヽ、 ゝ._） j //⌒i
＼ / ゝ_ヘ,､ __, イ／/ /
/ /::ヽ |＝/ /::ﾍ､__∧
｀ヽ<:::::::ヽ ∨ /::ヽ 彡'
￣￣￣￣￣￣○￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
O 。
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :.: |:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.':.:.:.:. ∧
:./ :!:.:.:/ |:.:.:.:' .|:.:.:.:.:.:.:.:.:,ｨ:.:.:.:.:.:.:.:. : /|:.:.:.:.:.:/|:.:.:.:.:.:.:.:.′:. :. ∧
/丶 」:./ !:.:.:′l:.:.:.:.:.:.:./ }:.:.:.:.:.:.:.: / :|:.:.:.:./ !:.:.:.:.:.:./:.:.:.:. ハ
Ⅴ｀丶、」:.:.; :∨:.:.:.:/ .|:.:.:.:.:.:. / |:.:.:/ 」:斗:.:/|:.:.:.:.:. :.ﾊ
＿＿＿_ー-ミⅥト -∨:.:.′ |:.:.:.:.:.:__/＿ 」孑' ´ .:|:.:.:.;ｲ !:.:.:.:.: :. .:.:ﾊ
' ７￣￣＞ｧミトﾘミ. ∨| |:.:.:.:.:. 厶-―ﾚ‐ レ′ j:.:.:.:.:. :. .:.:.:.:.,
./-‐¬ 弋ノ､:「ヾ` Ⅵ .j:.:.:.:.:ｲｧ==≠ｒ ‐＝=ミ､ :′:.:.:. .:. .:.:.:.:.:.,
｛ 弋__ノ j ﾍ! :|:.／ ´ ﾑ┐ ゝ.ｲ､:} ヾ｀ :':.:.:.:.:/:.:. .:.:.;.:.:.:.i
.ヽO ﾉ '´ { ゝ-′ ,j .}} :':.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.|
｀ ｰ--‐ ゝO＿_ .ィ '′':.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|;.:.:.!
':.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|Ⅵ|
: : : . . . ..::， /:.:./:.:.:,:.:.:.:.:.:.:.:.:.! !:.| 「むうっ…………」
: : : : : : : . . ′ . : : : : : : : /:.:,ｲ:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:l .l:.|
: : : : : : : : : : . : : : : : : : /／!:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:! .ﾚ
: : : : : : : : : : : : : : : ／:´ /:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.j
: : : : : : : : : : : : : : : ｲ:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'
::. ／/:.:.:/:.:.:|､:.:.:.:.:.:.:.′
::､::.. ⊂ニﾆ＝==＝つ イ:/ ':.:.:/:.:.:.:ｊ ﾍ:.:.:.:.:/
::::＼:::... ,. ＜:::::::/ ':.:./:.:.:.:/ ∨:./
- 387 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:47:01 ID:C1WNv4AY
- ,. -───-- ､
／ ＼
,.ィ" ,.- `ー-､ ヽ
/ ノ ｀、 ヽ ,.ヽ
/' r:､ﾐヾ , ,! , ,! ノ ! l
,' ; ﾄ､.l"´ iﾉ'-‐サｻ'"ﾐ rく ',
_＿ V| ゞ､-一_､ '´ﾋi}` ﾘ{､.〉 ',
,ｲy /｀7ｰrー､ﾄ､ミ '´ﾋj ,-ﾟ′ ',
／ l_/ ／／＝ぅ＝==ｭ ﾉ r‐-､_;_ ', 「若いっていいわねえ」
/ ,.し'´ｰ'´／´ゞ￣｀ｰゝ、 ` く"ﾌ | l:｀:.ｰ､ヽ、 ',
, ′､ ノ |i ＞ 、｀ / ,!: . : . :.Y〉 ',
／ `,.-‐ ''´ __ |i._＿ _j^il: 厂//: . : . :.／ ; ',
. ／ ／ ／/ 7７^i／´ノ lﾚ',､_二ュ:イ´r'"ニ=ヽ '､
. ／ .,ｲヘ／｀ヽ一:'. : l ,r',r','.:/ ,! ,:'"〃: . : ;／,r'／ . :. ヾi. ＼
,.ｨ‐/ .ﾊ: . : ヽ:､. : ＼: . l,リィ／ ,!/ ,ｲi : . ;Y ／ . : . :. :. :| ｀ヽ
〈く: :/ ./. :.〉: . : ｀:ー: ／: ,':/ ,r-'"Z !i: .r-､:／ .: . : .,. :'.: .: ﾄヽ ､}
／￣￣＼
/ ヽ､_ ＼
. （ （へ ） |
. （人__） | 「そんな事言ってると、増々老けてしまいますよ」
r-ヽ |
（三） | |
> ノ /
/ / ヽ /
/ / へ> <
|＿__ヽ ＼／ )
|＼ ／|
| ＼_／ |
- 388 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:48:01 ID:C1WNv4AY
- /:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::::ヽ、
_ﾗ::/ｿｲ〃:::::::::ｨ:/|:l ﾞl::|ヽ:::::;､ﾚVｗﾘl
. ７:::::::::::::::､:ﾊ|/ ﾘ l! ｌ! _ｌﾊLｌ,i::;::::::::}
|ﾊ:::::::i酛_l!‐_二｀ヽ. ｀ ｒ≠､､｀ｌｲ:::::!
酛:ヽ / l!寸｀ 弋ﾘ冫 1:::ﾄ
ヾ;ﾍ ｀ ´ /ヾ'
{ fヽ. ｀´ /ｿﾉ 「はじめまして、碇シンジです」
｀ヽゝ. ｰ ─‐ _'／
ム、 ／
|｀ヽ､_ __,／ |
| |
. .'｀ｰ┤ |｀７ヽ
_/ i /! ト ｌ ,ﾄ､-､_
_,. -‐'"´/,.ヘ ＼ ‐‐､ ,.‐‐ / i＾| ヽ ｀‐- ._
/: : :/: : : : : :l: : :/ l: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
,': : :/: : : : : : :l: :/ i l: : : : : :.:.:.|: : : :|.:.:.| : : : : ',
i: : :.{: : : : : :.:.:.l: { l ',: : : : : : :ト､: :.|.:.:.| : : : :.:.|
|: : : : : : : : : : ∧l L＿;:.:.::.|: : :.| _」:⊥:.:| : : : :.:.|
|: l : : : : : : : : ﾚイ´ ', : :|:. : :| ,」/_ ｀ﾒ､.:.: :ﾄ､|
V: |:.|: /: : ＼| , ィc行「｀ヽﾄ､: :ﾚｲ.c:} V }: l:.:|
V: :ﾚrﾍ : : {ｲ_弋ﾋ.ｿﾉ Vヽじｿ_ﾉ /: j:.:|
i: : :.{ い: ::| ,,,,,,,,,,,.. ,,,,,,,, l: ∧:| 「伊波まひるです」
.. _ﾉ:人:ヽ ヽ| ′ l/ ﾘ
ヽ: : ::ﾍ ﾉ
.. ',: : : ﾄ､ ー‐‐' ／
ﾚ'): :| 丶 ,. イ､
,rく | ｀ rー＜ ノ /
', V /´ /
.. ,ゝ 〈 / 人
- 389 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:49:01 ID:C1WNv4AY
- /:::::::::::::::::::/..., ::::::::::!,_ .ノ ､ 、
/:::::::::::::::ノ(l!;::(:(ヽ;::::::::ヽ、 ● ●） l
/::::::::（c´ i- 、`｀ ,./i::::::iヽ （人__） |
_..,,,r:::::::::::::::::::/! `′ ,.、'ノノﾉ ' ヽ ノ
/:::::::::::::i￣￣|ヽ.,ヽ ._ ゝ`/l 「初対面に失礼な！」 / .ヽ
／::＿＿.....!-、 |::::::`.ヽ、`｀,..r'::::| （| | |
/ /´ ＼ 'i l ` !l::::://_::::´:_:::::::::::l, ゝl し'
「チラッ」 「チラッ」
「あはははははははははは、お互い」
「あは、あははははははは、大変ですね」
『…………ふぅ』
.
- 390 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:50:09 ID:C1WNv4AY
- ＿＿＿
／）／― ―＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ 「そうだ、やらない子。今日、夕飯タカリに行っていいかお？」
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ |
. ＼ ヽ ／
/l:::::ﾉ!／::::／:l|:::_ｲ丶{:::ヽ､::::.ヽ::::::'⌒＾￣,}
,／/:::::/::::／:::::／l{ﾆ、ﾐ::::＼::::::::.::::＼: : :./´::|
i /:::::/::::::::::::::::′∧ヽ＼::::::::ヽ::::ヽ:.:.:.ｲ.:/:::::::;:
/::::::::′/:::::::::/:::丿 '.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ',::::::::ﾄ､
／:::::::/::::〃::::::/:::::| ヽ::::|ヽ:::::::';::::ｌ:＼:::i|::::::::: : ::>
, '::::::/::::/,ｨ!/:::::l::::::L::∟、 ､::| ＼!:::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ
{::::::/:::://｜'::::::l-/ ヽl二,,'_'j::::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ
l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l,' '´‘;!iﾒj }|:::ﾚ'::!ヽj/ ）ヽ
｀/,' l:||::l:::ヽ∧iゞ=r'''" Ｖノ /|:::l丿::ﾘ::| `丶
（ l ﾘｌ:!い::::::{tﾍ ,,,, , ,,,;ｌ|::::|::/ｲ|::l ） 「ウチは全然歓迎よ。食材は余るほど蓄えられてるし。
ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ 何？ 急に心変わり？」
＼｜::| |｜::::ﾄ､ (⌒ヽ ｨ:::ﾚ':::::jl:::l
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八|
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
|/ |:::::::l !ﾚ //::∧ ﾄ､::::＼＿,
/ ｌ:::::::川 ／/::,ﾍハL 「＿￣ヽ
／ ＿ 厶ィ'::::/ ｰ一' _／∠_ヽヾ. ￣｀ヽ
／￣ 〃 j::/￣￣｀ ´￣￣ ヾ.j }
- 391 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:51:00 ID:C1WNv4AY
- ＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（● ） （● ） ＼
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| ｌ^l^lｎー'´ | 「見てくれお。ここの指のさかもげ。
＼ヽ L ／ ビタミン不足だお」
ゝ ﾉ
／ /
「さかもげ？ なにその捻り殺すような言葉」
「さかむけのことだお。ばあちゃんは、さかもげって言ってたお？」
「確か、さかもげは地方での言葉だろ」
「私はささくれかさかむけって言ってましたわ」
「それよりも、ボクはやる夫くんとやらない子さんの関係が気になるなー」
- 392 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:52:01 ID:C1WNv4AY
- ○琴吹家・紬の部屋
_ .. -‐── -- .
-‐ ｧ ´................................. ｀ 、
／ ..:!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..、＼
′ .....:::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ＼
.′ :::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::ヽ ＼
.′ /::::::::::::::∧:::::::::::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::: ハ: '.
. / ::! :::::::::::::/ ﾄ 、::::::::::::::::::ﾄ､::::::::::::::::::::::::: !::::::i!::::. '
.′::::!::::::::::::/ j :::ﾄ::::::::::::::::::(__､::::::::::::::::::::: !::::::i!::::::: |
l ::::|:::::::::::Y⌒ノ! : | ＼ ::::::: ｜ ＼:::::::::::::::::!::::::i!::::::: |
| ::::!::::::::::厂 ヾ| ＼::::: | __. ＼:::|::::::ハ:::::::::::: ｜
｜ ::::::!:::::::/ ,ィﾆミ:` ＼:| ´ ィ=ミヽ|:::/::::::::|::::::::!: ｜
::从::::: ! 〃うハ ＼'イ::::しヾV:::::::::::|::::::::!: ｜
! ::::::ヽ∧ V代:::::! ト::::::j从:::::::::::::ﾄ:::::: |
! :::::::::::::::i 込つ 弋. う |::::::::::::::|ﾉ::: | |
ﾊ :::::::::::::ﾊ |::|::::::::: |:::::: ! !
!::ﾍ ::::::::::l::! ′ i:::!::::::::: !:::::: ! ﾘ
! ! ::::::::从 i;ﾉ::::::::: i::::::: !::/
! ! ::::::ヽ::ヘ ` ´ .ｲ:::::::::::::: |::::::: !′
’. ! :::::::::Y:::::＞ . ´ j/:::::::!:::: |::::::: '.
Vﾍ ..::::::: !::/::::::::::` __ ´ .':::::::::ﾊ::: ﾄ､:::::::ヽ
! ::! ..::::::: !:'::::::::::::::|:::| i::::::::::ﾄ.}::::|:ハ:::::::: .
ﾉ :::! ..:::::::::ﾋア-‐ イ´| i::::::::::|ﾉ ::从_:::::::::::::ﾊ
/::::::::! .::::::::i/ i! ! _j::::::::/::::ｲ ノ ` ､__::::ﾊ
' ::::::从 :::/| ＼..__ ゛=frぅ-‐=＝＿|:::::::::::::::ﾚ′ ／ ヽ:|
/ ::::::::/ | ::::: ∧:! ｀ヽ｀´ ´ ￣ |:::::::::::::/ ／ ＼
.′::::::ｲ | ::/ | ﾄ ,__＿＿＿＿＿＿＿_j:::::::::::/／ '.
|::::::::/ ! ! :/: ヽ＼ ＿_ .イ|::::::::/´ |
|::::::（ ! ′ ＼＼_ .. -‐ _,イ:::: ﾊ| |
（コンコン）
『紬、話があるんだ。下へいらっしゃい。
母さんも絆も待っている』
「……はい、お父さま」
…………………………………………………………………やる夫くん
.
- 393 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:53:00 ID:C1WNv4AY
-
r...､ __,,,,,,,__
>:::`ｰ○ ,r::::::::::::::::::::::`.丶､ ,..r::7
~`ｰ○'"__,,∠::i::::::::::-:-:ｰ:::::ヽ○{､:::::ゝ
/:::::i::'"|:::::::|:::::::::::|:::::::::|;;;;;:::..○`ｰ`
!:::::::i:／ ￣ ￣￣`丶､:i::::|:::::::i
|:::::::/ ヽ|::::::::|
|::::/ ` ｰ- -ー"ヽ:::|::j
rヽ| ┬ｰ┬ ┬─┬ !:::y､
| .| | | ｜ | .ﾚ' } 以上、投下終了。第４話でした。
ヽ | `ー´ `ー´ |､_/ 実は、一番最後まで直したのは、
ハ ハ >>355でやらない夫のアゴをどれだけ伸ばすかでした。
` ､::丶 , 'ヽ, ／::r `
,..::'"ｰ-i`. ､__ ￣__, - '/::|":::`..-､
|::';::::::::::|:::::::',: `"/ ./::::::|:::::::/::::|
|::::';::::::::|＿_;;i /、〉､ /:::＿_|::::::i:::::::|
|:::::::i::::::＼:::::::i / | /:::::::／:::::::|:::::::::|
- 394 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:54:27 ID:C1WNv4AY
- _,,,......-ｰ─-....､
／::::::::i::::::::::::i::::::::::::丶
/:::::::i::::::|, -ーｰ'- ゝ,::::ヽ
i::::::::::レ'-- -- ヽ}
|::::|::/ ＿＿ ＿＿. }
}::::!/ | | | | {
`ヽ|` `ｰ' `ｰ | 途中、蘇芳ルート突入かと思いきや、いやはや。
`--, ﾉ ま、まだ木曜日ですけど。
r---＼ △ _,イヽ
ヽ ` ー-- ´ __ ＼
- 395 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/07(木) 23:55:51 ID:C1WNv4AY
- , -‐… ‐- ､
／ ＼
rrｎｲ〉― v――ｫ ' ,
/〜ﾉrｧ＿ﾉil＿___iﾄ､ i
| ,ｲ┬ｫ ┬ｫ `ﾄ､ヽ_ノ
〈＿k' i し' し' i f Yi 明日は、今日よりかは短いですが、９０レスです。
/.:.:.:.:.| ゝ <> ﾚ'ｲﾉ 次回、５話の投下は１０／８の午後１０時の予定です。
/.:.:.:.:.:.:〉 ＞ _ イ-‐'-=＝ｰ ､
{.:.:.:.:.:.:ｲ｀ー '⌒ レ-､￣｀ー＜_ー- ＼＿＿
＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:rｲ.:.:.:.:.ﾍ ＼.:.:.／ゝ、 /
` ＜、.: ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:Yiヽ、 `ー―‐'
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:., ｲ.:.:.:.ﾊ｀´
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:.:i
- 396 ：名無しのやる夫だお：2010/10/07(木) 23:56:25 ID:pcKwQx32
- 乙乙！！
- 397 ：名無しのやる夫だお：2010/10/08(金) 00:26:44 ID:3qvy6fWo
- 乙
- 398 ：名無しのやる夫だお：2010/10/08(金) 00:29:33 ID:mK/OwXP6
- 遅れたけど乙！
こういった終末系は色々犯罪がひどくなるって気がするな・・・
死ぬんだから何してもいいやーみたいな・・・
- 399 ：名無しのやる夫だお：2010/10/08(金) 00:29:49 ID:BdjWE5IM
- 終末になったらバイクに乗りまくろうと思ったけどガソリンスタンド閉まってるんだろうな・・・
- 400 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 00:39:37 ID:mLG.tEYA
- >>398
原作中でも、背景としては少し触れてますけど、
こういう話は『終末ってどうやって起きるのか』とか『社会はどうなってるの』とか
そういう方向にプレイヤーの意識が向かってしまうので、
意図的にぎりぎりまで排除されてますよね。
- 401 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 00:41:36 ID:mLG.tEYA
- >>399
車の扱いってどうしようか、作っててちょっと悩みましたね。
明日（もう今日か）以降の話ですけど。
- 402 ：名無しのやる夫だお：2010/10/08(金) 14:11:35 ID:o7uKDEO.
- 乙
俺は全力で野球するわ多分
- 403 ：名無しのやる夫だお：2010/10/08(金) 14:13:59 ID:s9BfuKyA
- やっと追いついた。良かった、完結する前で。
これでワクワクと次回を待てる。
- 404 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 21:59:00 ID:mLG.tEYA
- ~`ｰ○'"__,,∠::i::::::::::-:-:ｰ:::::ヽ○{､:::::ゝ
/:::::i::'"|:::::::|:::::::::::|:::::::::|;;;;;:::..○`ｰ`
!:::::::i:／ ￣ ￣￣`丶､:i::::|:::::::i
|:::::::/ ヽ|::::::::|
|::::/ ` ｰ- -ー"ヽ:::|::j
rヽ| ┬ｰ┬ ┬─┬ !:::y､
| .| | | ｜ | .ﾚ' } 時間なので、開始いたします。
ヽ | `ー´ `ー´ |､_/
ハ ハ 実は>>277はウソじゃありません。
` ､::丶 , 'ヽ, ／::r `
,..::'"ｰ-i`. ､__ ￣__, - '/::|":::`..-､
|::';::::::::::|:::::::',: `"/ ./::::::|:::::::/::::|
- 405 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:00:00 ID:mLG.tEYA
- やる夫が最期の七日間を過ごすようです 第５話
月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 ○金曜日 土曜日 日曜日
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
＿＿＿_ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿
／ ＼ ／ ＼ ／ ＼ ／ ＼ ／ ＼／⌒ ⌒＼／⌒ ⌒＼
／ _ノ ヽ､_ ＼ _ノ ヽ､_ ＼ _ノ ヽ､_ ＼ _ノ ヽ､_ ＼― ― ＼●） （●）＼○） （○）＼
／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼）) (（●）)ﾟo ヽ ⌒ﾟo ＼ ⌒ﾟo ＼） （●） ＼_人__）⌒:::: ＼_人__）⌒::: ＼
| （__人__）' |_人__）' |__人__） |__人__） |__人___） |r┬-| |r┬-| |
＼ ｀⌒´ ／ ｀⌒´ ／ ｀ ⌒´ ／ ｀ ⌒´ ／｀ー ' ＿＿／ `ー'´ ／`ーlj′ ／
・原作は「終末の過ごし方 -The world is drawing to an W/end-」（アボガドパワーズ, 1999年）です
・エロシーンは、直接的な表現はねーっつてんだろボケ
・雰囲気を尊重して、ギャグは一応控えめです。
・が、時々おかしなものが流れ出ています。
・三点リードがやたら多いです
・やる夫はややヒネていました
- 406 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:01:00 ID:mLG.tEYA
- いくつかの国の宗教・民族紛争は激化したけれど、どうやら終末前に核で人類滅亡、
という事態 にはならない様子。
最初は各地で暴動が頻発し、世界はかなり混乱したけれど…。
結局、人々の生活は徐々に元に戻った。
―――金曜日 ＦＲＩＤＡＹ
・
・
・
○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「――JAM! JAM!
あー、オレたち消滅まであと２日……だからこそ
今日もＫＡＷＬな時をキミに４Ｕ！！ 歌舞伎町のイリオモテヤマネコVSオスヘラジカこと
Ｄ．Ｊ．ＷＡＬＫの『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』の時間だ！」
「スポンサー落ちてからはや１ヶ月とちょい。
読み上げが無くなったからラクだけどやっぱ寂しいぜ」
「あともちろん今日も電波ジャックして放送してるからなッ、
いま時期政府もオレら探してまで情報規制にこだわるとは思えないけど、
イキナリ放送切れたらオレらじゃなくて政府を恨め」
「アタマはKAWL！ ココロはHOT！！ そんなこんなでいつものキメゼリフ！！
週末まではオマエと一緒だ！！
Hey JAM!! ――Check it out!!」
- 407 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:02:00 ID:mLG.tEYA
- ○私立緑山校・３年A組
,ri" | | `ーｖ,,
,ｨ| | | | ヽ_,
/'i | __ i
i __ ヾ | ／ | i |
| i! ＼ ! ! ,ｲ | !
| |} |~` `V ~^`' | |ヾ |
rヽ |i i | | Y ヽ
! f V.|/==- ､ ,. --ij !.ij i 「午前の授業はこれで終わりです」
ヽヾ. ii| `ヽ＿. ,ｨ o ﾌ ）ﾘ/
`ｰ i! `ー‐' i:: r<
,.-┤ i:: / `ヽ
,. -/ |ヽ -- /| i`ｰ ､
_,. - '" ,' | .iヽ. <二ゝ .／| | | ` ー ... _
,... - '" i |└ ＼＿__／- ' i | `i_
| | ヾ( )'" i i / ＼
! ! 川＼ ∧ | / ＼
＿|＿ ／ ! （ | j i i ＼＿__!__ /
＼ i ＼ '; i! | ,' ／ i /
＼ | ＼ '; { ヽ. / ／ | /
＼ ＼ ヽ / ／ | /
………………キーンコーンカーンコーン………………
- 408 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:03:00 ID:mLG.tEYA
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ﾊ :::::::::::::ﾊ |::|::::::::: |:::::: ! !
!::ﾍ ::::::::::l::! ′ i:::!::::::::: !:::::: ! ﾘ
! ! ::::::::从 i;ﾉ::::::::: i::::::: !::/
! ! ::::::ヽ::ヘ ` ´ .ｲ:::::::::::::: |::::::: !′
’. ! :::::::::Y:::::＞ . ´ j/:::::::!:::: |::::::: '.
Vﾍ ..::::::: !::/::::::::::` __ ´ .':::::::::ﾊ::: ﾄ､:::::::ヽ
! ::! ..::::::: !:'::::::::::::::|:::| i::::::::::ﾄ.}::::|:ハ:::::::: .
（…………………………うんっ）
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 409 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:04:00 ID:mLG.tEYA
- ´ ｀ .
. ´ ｀ヽ
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/ / /| i i
,′ / 」 i、 |
| i i彡ﾍ ミヽ i |
| i | 八i |ヾV ! | |
Ｖ八 ｊ.ｨ=ﾐヽ{＼ |- ヽ | | i i |
Ⅵヽl《 ｒし} ヽｨﾃ㍉ }ﾉ | ﾉ ﾉ 「やる夫くん」
| ハ ゞｼ rしﾊ | ﾉ |く 八
l' i" , ゞﾟシイ l ﾉ ｰ=ミ ＼
. ｉ 人 __ '' | 八 ヽ ＼
i ‘ｰ ' .ｲ /i::::::ー=＝ミ. ＼
i /ヘ.._ ...イ ｣ |::::::::::::::::::::::::ヽ ＼
i i 〈:::::::::::::::ｘ仝xﾉ |::::::::::::::::::::::::::::::＼ ＼
＿＿＿
／）／― ―＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ 「お、紬。丁度いいところに。
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ | 今日の夜、用がないならちょっと付き合ってほしいお」
. ＼ ヽ ／
,' .| 人 `､ ､ .i :.
, | . | / ､ .i y j i j
| .| .| , ヽ |`､ j ∠| ﾊ ,' ,;
| .| ::: ､ i／ ⌒>.＼l ､ .| ´ .ﾚ ヽ , ﾉ i
', ﾄ :: yー ´ .У .rえヽ y /l ;
; .i :: 、 ｨえ"ヾ .{..::ﾟｊ i / i,;
.: j ､ ヽ :;/ {..::;ﾟﾊ ..辷り /／:::::j
i ;: ﾍ , ﾊ _弋oｸ /// i ,:; 「えっ！」
ﾉ ;: : :/ `､ i ＼ /// ` l:; ;
／ / .,' : : i 'ﾌ､j : 、 / ;'
／ ﾒ |: : : . ー- ｿ :: ヽ i⌒ﾉ , i
..´ ／ / : : : : :／/ i ::::j j. ￣ ／::: /
､ 〃 / i : : :/ / ;, :::::i ﾘ＿ ,, ／ ::::::: i
- 410 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:05:00 ID:mLG.tEYA
- ＿＿＿_
／ ＼
iニーヽ ／─ ─ ＼
iニ＿ ￣￣／（●） （●） ＼
⊂ノ￣￣| （__人__） | 「昨日、色々あって今晩、星見会をすることになったんだお。
⊂ ヽ∩ ｀ー´ ＿／ 蘇芳ちゃんと沙都子ちゃんのことは話したことあるお？
'､＿ ＼ ） 葛城先生ややらない夫もいるから大丈夫だお」
＼ ＼ ／ ／|
|＼ ヽ ／ |
/ / ヽ
/ / | ヽ 、
l i / ノ! } !
| | ; ／-┤ | ﾄ､ |
| | | /￣￣| | |┤ ｜ l
| | l / | ﾄ､ j｀∨ | |
| _| | Ⅳ __., ｀∨ ＼/ ∨ | l
l f｜ l {r=＝ﾐ、 _ } / ;
| ヽ! ヽ| r=ミ、/ / |
| ／| l ∧ "" , ,,, /ﾚ′ ｜ 「（びっくりした……）
j／ 八 ﾊ ,＿ ﾊ ｲ ! うん。それなら多分大丈夫だと思う。
／ ∧ ハ ｰ┘ ｲ { | ｜ 誰が来るの？」
／ / ∧ ∧ ､＿__ ＜:! |l | ! ∨
/ _ ∠ -=∧ ﾊ 人＿|」_|l_ }/ /
/ ／:::::::::::::::ヽ､∨ l { /｀ヽヽ:::} /
＿_＿__
／ ― ＼
／ノ ( ●) ＼
. ｜ ( ●) ⌒） | 「さっきの４人の他に、シンジ、２年の伊波まひる、
. ｜ （__ノ￣ / あとやらない子も来るお」
. ｜ /
＼＿ ⊂ヽ∩＼
/´ (,＿ ＼.＼
. | / ＼＿ﾉ
- 411 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:06:00 ID:mLG.tEYA
- j ,小: :{:八 : : |i ｀´ ' }: :{: ::|
ﾉﾉ {: :}: ｉ: : Ⅵ:.|{ __, , ': ::ﾊ:::|
// !: ': :!: : : ﾊ从､ ／} : / }ﾉ
〈〈 |/: :八: : :ハハ ｀7ｰ'´／|: :{ /
Vﾊ l: :/: : }: : : ハハ`ー＜}ﾄ､ !: :V
. Vﾊ.|: : : : :ヽ: : : : ヽ::ヽ. 仆№{: : {
＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ 「そういえば、やらない子酷いんだお。
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ | 会うなりいつも、紬のことを引き合いにだして……」
. ＼ ヽ ／
／: : : : / ,/ ＼ヽ ｼ ＼
./: : : : : : | / .､へヽ `, ､
/: : l : : : : | ./ ,＿＼i ヾ ﾒ / ` , ﾊ
,′: :| : : : : .レ／ﾋｨ｀ ,.i /∠`y j＼
.:: :`::l : : : : .| ` iﾐ:; , .ﾚ 'l"jﾊ i
|: : :.､.| : : : :: i " ´ ﾋﾟ:; j /
|: : rﾊ､ヽ: : :: l ` /／
/ j: : ﾄﾋj､ : : ::: l ,´:| 「やる夫くん！！」
/ l: : : ` λ: : :: i へ ｊ :j
. ,i |:､ : : : :ヽ: : : : i ／ /
〈/ ﾉ: :` : : : :`,: : : :j .／: : :,;
ヽ /: : : .j: : : : λ::::::|ヽー .. "::l ::; ,
./, ,,､ : ｿ: : : / ,i : ::l /: : .λl :; i
／ ＼,,／ヽj: ::::l＼ i:: : :::j ﾄ i j
ヽ /:: ::j ﾍﾉ＼／ .| /
ヽ /: : /∨〃ミ、 ー‐.ﾋ i
- 412 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:07:00 ID:mLG.tEYA
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ／ ＼＼
／ （○） （○） ＼
| （__人__） | 「（なっ……紬にしては珍しい顔だお）」
＼ ｀⌒´ ／
. ´ ｀ .
／ ＼
. , ' i ヽ ヽ ヽ
. , / | ｉ 、＼ i :. :.
′ :′ ／ | | ＼ |＼ : :
ｉ i i /_＿_j｜ ＼ |＼ヽ i i
| | | /ゝ ..__ノ{ 弋ヽ|フ ヽ | ｌ|
. | | |,/ ｘ=ミ ｘ=ミ ｉ l ﾘ
. | | ｜ 〃ｒ(心 r(心 ヽ ! j ;′
l l ｜ ヽ弋cﾘ 弋:cﾘ ﾉ | /｜
. l いハ .:::::::. .:::::::. ﾚ'/ } | 「わたしたち……やり直せないかな」
l ヽi : : / {,ノ｜
. ｜ | 人 ｰ- -‐ / : |
| ｜ ＞ . . イ ｉ: |
. /| ｜ ｉ |.イ＞ ..__.. ＜ヽ :| i l: |
. ∠ノ＿ﾉ ｜|:::| ＼__／ |:::::ﾘ |__|:__ム_
. ／｀ヽ:::::::::::i ｜|:::| , -‐r‐ｘ |:::// !:::::::::::::::::｀ヽ
ｉ .::::::::::＼:::::| | |:::∨,. ‐=‐-､V:｛/ |::::::::::::::::::::::::i
|:::::::::::::::::::::::| | |:::／ と⌒ヽ Ⅵ |/:::::::/::::::::::::|
|::::::::::i::::::::::人 | !::i と⌒¬ i｛ |:::::::/:::::::::::::::ト､
|::::::::::ヽ::::::::ヽ:ヽ l:::| ノ⌒ヽ） | |:::::/::::::::::::::/:| ヽ
- 413 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:08:00 ID:mLG.tEYA
- ＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ―） （―）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |
＼ ／
／￣￣￣＼
γ⌒) (⌒ヽ
／ _ノ ノ ＼ ＼ `､
（ < （○） （○） | ） 「（えっ？ やり直す……？ やり直すって言ったお？）」
＼ ヽ （__人__） ／ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_.＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「（えーと、こういう時……こういう時なんて言えば紬は……）」
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
- 414 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:09:00 ID:mLG.tEYA
- ＿＿＿
／ ＼
／ _ノ '' 'ー ＼
／ （―） （―） ＼
| （__人__） | 「（……そうだったお。４年前はこれで失敗したんだお）」
＼ ｀ ⌒´ ／
シンジに偉そうに言ったじゃないか。自分の”気持ち”だと。
自分の保身など考えるな。
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼ 「やる夫は……やる夫はもっと紬と一緒にいたいお」
| ｀ ⌒´ |
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
恋だとか愛だとか。やる夫の純粋な気持ち。
最期のその一瞬まで。もし終末を越えられたのなら、その先もずっと。
だが、それは言葉にはしない。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
.. ／ （●） （●） ＼
.. | （__人__） | 「それがやる夫の応えだお」
.. ＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
- 415 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:10:00 ID:mLG.tEYA
- ／,′ / : i ＼
/ / .:/ l |i ヽ ＼
/ ∧ ｝ }l ヽ '. ヽ
/ ..:/:} /- ヽ 、 八 ＼ ｌ i '．
/ ′| |´⌒ ＼ ヽ. | _,_＼:..... | l |
′| l | ｌ _, 丶 |´jた心 :| l |
| | ｉ ﾘ,.ｨfﾗ心 ＼j 弋ぅソ゜/ j }^) |
| } :ﾍ l 弋しﾂ ,,,,,/ / :ﾉ l/ |
| 人 '. ＼ ,,,,, ､ ／ ｝ |:.. | 「やる夫……くん……」
| | ヽ＼∧ ,′ |:.. |
| | :.:入 - ' ,' / |:. |
| 八 | .:.丶 // :.. |:: |
|j. ＼ l .:.|.:.:.:.＞ イ ／| l:.. |:: |
. li ﾊ .::|.:.:.:.:.:.:｝ | l:.. |::.. |
ヽ } .:.:|.:.:.＞ﾉ | l::. |'ーr､＿
――――４年越し
', 丶 : | :| |: :_ ‐ ＜
. i、 ＿,,.. -―┴- ､ : 」.. -‐"´ ｀丶､_
',', _,ｒ'´／ ＿__,.- `＜__ ｀ ー―-
',', / | ﾉ ／ , '´ ＼
',', ∧ 〈__／- ､/ 丶 . :_
',', {、ヽ} } ､ , ' ,ｒ ヽ . _ ´／
',V } : }〈__ﾞｿ ／ _ ､ . _ -". イ
＼`: :{ / , ' ／ﾉ ヽ . ∠ - '´ 「
｀ヽ}/ / ／／ , -､ ,.-‐i . : _ ´. . . .｜「手……暖かいお」
/ / , '／ , ', '´ _.. -''´／ } . _ -'´. . . . . .|
`"ﾄﾄ /' ／ '´ _ .. -‐''ミヽ_／ /. : ／ . . . . . . . |
|.｀く{__..ｲ' ／／: : : . ＼｀＜__／. . . . . . . . . |
|. .ヽ}. ｀く , ': : : : : : . ＼‐､. . . . . . . . . . |
'i. . .＼ /: : : : : : : : : ｀丶､ . . . . . . . . |
小さな温もり――――
.
- 416 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:11:00 ID:mLG.tEYA
- ＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
| ／ .ｲ '（●） （●） ｌ 「そういえば、こうやってちゃんと手を繋ぐのすら、
. /,'才.ﾐ)./（__人__）//／ 初めてだったんだお」
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
/ / ／ ／/ /| ',
i / / ／ / / || i
| |./ / ／ / ／| ｲ i |
| | ｲ / ／⌒ヽ / ／ | / | | | i
ヘ| |／{/ ￣￣ / ／ |/ | | | |
/ ﾍ| | ヽ /／ r‐┐ | i | !
{ /| ir=ニミ ｀V / / /
＼ | ',:::::::... ´ / / /
. ｰ| ヽ:::::::: =ﾆﾐ ／/ / /
ヽ | ヽ ' :::::::::/: :/／: :| 「……うんっ」
＼ ＼ ヽ ヽ /: : : : : :|::|
＼ ＼ ＼ ヽ ￣ ノ:|: : : : : ::V
´:::￣￣::｀ヽ、 | ヽ--─ : :´: : |: : : : : : |
:::::::::::::::::::::::::＼|ヽ |ヽ |: :| : : : : :| :i: : : : ::|
::::::::::::::::::::::::::::::ヽ| .|::￣￣:::｀ヽ :|: |:: : : : :|
:::::::::::::::::::::::::::::::::|＼:::::::::::::::::::::ヽ|: | : : : : |
………………………………………………………………
.
- 417 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:12:00 ID:mLG.tEYA
- ………………………………………………………………
,′ / / ヽ ! !丶 ヽ i. i
! / i /⌒ヾ､ l、 |／ヽ i | ｜
! ! ! / ´￣ 丶 ! ＼ !￣｀＼ l. | |
! ! ! i -､ ヽ! ヽ!r ヽ ! ! |
l | l ! ＿_- ､ , -＿ ヽl ! / ,′
. ', l ヽ l /ｨ_,ﾌヾ` 7_,ﾌヽヽ ! / ,' i
ﾊ l ヽ |//ｌ::::::::ri ｉ::::::::rｌ } !ﾉ / / ,′
! l ! lヽ Ｎ.弋_zソ 弋ｚ_ソ l/ｲ / ｉ i 「やる夫くん、最初はわたしと一緒なんだと思ってた。
,' ,| l | ﾄ､ , /ｲ l l| いつも何かに怯えている。だけどなぜ怯えているのか自分では分からないの」
// ! l | ｌ """ """ l | ||
／ｲ ,ﾊ l | ヽ 、_ ＿, ,! | l !
/ } l. | 丶 ／ l ! ヽ
/ }ハ ! i ` ,､ ィ ｉ | ! ! ヽヽ
/ / ヽ! ｜ !ｌ ` __, ´ l ! ! |i､ ヽ } }
,/ ,′ ! ハ ! | | || ヽ 丶ﾘ
_/__ i ,⊥,!ノl ﾄ､⊥,! |l＿ヽ＿ヽ
´::::::ヽ::｀7 「::/´ ヽ| ｜::::::::::::::,:｀ヽ
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （●） （●） | 「（いつか、やらない夫と話したことが思い出されるお）」
＼ ∩（__人/777／
／ （丶＿//// ＼
:l / : :/ : ,′ ／ │ ::,
l :/ : :/ : ,′ ／￣¨`ﾌ | : :} i
:l :/ : :/ : ,ﾞ ／￣￣~´ | :{ : ∧ i
l __ / : ,ﾞ ／ |ハ : :},ﾊ l i
:l / ./ j／ ｚ=≠=ﾐ、 :|ｌ '. : 八 ヽ| } :
j / / : ﾚﾞ／,.:'し心ヾ :|: '. / ＼| ,' j
. / /{ (/ : ﾄ( ん::::.:,｡j ', /_ | ,′ ,′
/: . /八 / | 弋:::.:.;,ﾝ ∨ぅv、 ﾘ :/ /
: : : / : : / | ｀¨~ ,:'し心 ':} ,′／ '
: : : :/ . : ./ | ､､、 !;.:.::::ﾒ 丿/／ ／／
: : :/ : : ,ﾞ | ヾン ﾞ／ l／／ 「怯えることに慣れすぎて、
: :/ . : : ! | ' ､、 / /／ 好きになることも好きになってもらえることも信じられない。
: { :| | / ' / それがわたしだった」
八 :| ＼ ｃ ′,′ /
_ノ＼ |: . ｌ ＼ _, イ / /
￣￣＼ |: : | ､__,. -‐ｧ''7´ : ｉ: / /
|: : : . | /: : : :丿 : ,′′ : i ′ /
- 418 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:13:00 ID:mLG.tEYA
- ／ ／ 丶 丶
／ / ＼ 丶
/ . : | : ヽ : . ｀,
. / / .:::／| |. |＼ :. . ヽ ヽ ',
! . :/ ＿l |ｌ | ＼:. . ｌ ｌ .
i l | i∠-一､!ヽ ｌ ´―ヽ. | | }
. | | !鄯 -､ ＼ ｌ, | } |
鄯! ゝl ≠气 ヽ斤ミｘ l ハ :! {
. '.鄯 . ::|〃 んﾊ んﾊ iﾙ' .､ !: ﾞ.
} l :{、 弋ツ 弋ツ | ト} | ﾞ、 「でも、話していて気づいたの。
| :ｌ:. ぃ ､､､ ' ､､､ | ﾚ'鄯 ﾞ.、 やる夫くんは、疾走ろうとしているんだって。
｜ :l:l: ト} | l:. ',＼ 今はまだ立ち止まっていたとしても」
. l :!::l ｌ人 ｃ / .: |: . ﾞ, ＼
鄯:l_ｈ. :_.:{:＞ _ ィ/ / |: : ﾞ, 丶
,:^| l｜| Y.: .: .: ＞＜ . ′／ j: : : ﾞ, ﾞ､ ＼
. / /| |鄯! 卜:_: : ._.ヽ／ ' _. -ﾍ.: : : ﾞ:, ヽ ＼
. Ⅵ | | .ｊ Ⅵ {/ /.:{／ .. ‐'"´ `く ＼.: :｀, ＼ 丶
l鄯ｌ ＼l !.://´ ｀く ヽ: ｀,: . ＼ .
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
| ／ .ｲ '（ー） （ー） | 「そんなことないお。やる夫はそんな大層なものじゃないお」
. /,'才.ﾐ). （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
- 419 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:14:00 ID:mLG.tEYA
- .′ :::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::ヽ ＼
.′ /::::::::::::::∧:::::::::::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::: ハ: '.
. / ::! :::::::::::::/ ﾄ 、::::::::::::::::::ﾄ､::::::::::::::::::::::::: !::::::i!::::. '
.′::::!::::::::::::/ j :::ﾄ::::::::::::::::::(__､::::::::::::::::::::: !::::::i!::::::: |
l ::::|:::::::::::Y⌒ノ! : | ＼ ::::::: ｜ ＼:::::::::::::::::!::::::i!::::::: |
| ::::!::::::::::厂 ヾ| ＼::::: | __. ＼:::|::::::ハ:::::::::::: ｜
｜ ::::::!:::::::/ ,ィﾆミ:` ＼:| ´ ィ=ミヽ|:::/::::::::|::::::::!: ｜
::从::::: ! 〃うハ ＼'イ::::しヾV:::::::::::|::::::::!: ｜
! ::::::ヽ∧ V代:::::! ト::::::j从:::::::::::::ﾄ:::::: |
! :::::::::::::::i 込つ 弋. う |::::::::::::::|ﾉ::: | | 「うん、。分かっているつもりになっているだけだって分かってる。
ﾊ :::::::::::::ﾊ |::|::::::::: |:::::: ! ! 言葉って不便。口にすれば口にするほど零れ落ちていく」
!::ﾍ ::::::::::l::! ′ i:::!::::::::: !:::::: ! ﾘ
! ! ::::::::从 i;ﾉ::::::::: i::::::: !::/
! ! ::::::ヽ::ヘ ` ´ .ｲ:::::::::::::: |::::::: !′
’. ! :::::::::Y:::::＞ . ´ j/:::::::!:::: |::::::: '.
Vﾍ ..::::::: !::/::::::::::` __ ´ .':::::::::ﾊ::: ﾄ､:::::::ヽ
! ::! ..::::::: !:'::::::::::::::|:::| i::::::::::ﾄ.}::::|:ハ:::::::: .
＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ 「それが４年前のやる夫たちだお。
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ | 言葉と気づかいだけをテーブルに並べて、結局傷つけあって」
. ＼ ヽ ／
- 420 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:15:00 ID:mLG.tEYA
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ | 「もっと早く気づいていれば、
/ ∩ノ ⊃―）／ 紬ともっと一緒にいられたのにお」
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
′ .′ }ﾉ＼ ｉ _ ＼ }「 ￣￣ ! i ｜
ｉ ｉ ヽ 「ｘ=ミﾒ､ Ｙ | ｜ / ｜
i ｜ i yfミ､ )' {いﾊ i〉}｜ | / .′ ∧
| V{ い! ｊ辷ｿ ' ﾉ小 ｌヽ .′ ﾊ
＼ ゝ ゞ′ ｀＾¨´ ﾉｉ ｌ } | ､
、 ヽ＼ 、 ´ ´´´´ | | / i | i 「まだ金曜日。週末じゃないわ。
_ ＼ i{ | { | 八 ヽ わたしはもっとやる夫くんに伝えたいこともあるし、
‐- ＼八 ｰ ' | i| Ｙ ＼ やる夫くんのことをもっとわたしは知りたい」
｀| ＼ ´ ヽ. i| { ヽ ､
V !｀ ､ ＿_ ´ ,| ＼ ﾘ
/ ! rく ￣ ヽ ／｜ } Y ’ }
/ /! | 〉 /⌒V } ’
/ / ′ } /_/ / / / ヽ ∨
- 421 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:16:00 ID:mLG.tEYA
- ／ / | ＼
/ / 〃 ｜ ＼＼ ヽ
/ ′ i{ 、 ＼ヽ :,
i ｜ ノﾊ |ヽﾄ､ ヽ i
|| ｜ ,ｘ:==､|: | ,x=＼ :ｉ | |
,ﾘ ｜ 〃´￣｀|i | ￣｀ヾ'. ｜ | |
〃 | / 八 | ｉ｜ |、 !､
. 〃｜i ｆ ,.ィ笊ﾐ ＼| ｨ笊ﾐx、|｜ | Ｖヽ＼
〃 ,! l |〃んｨﾊ んｨﾊ Y/ :| ｜ ! ',
|i ./ |｜ :| 弋とﾂ 弋とﾂ } ! |＼| } 「……星見会までは時間、あるのよね」
|| { |,从、 | //// ' .//// / 人 ,ﾘ ﾉ /
|! Ｖ: : : : ヽL._ ,r/}ﾊ rﾍ.r､ /／⌒:⌒ヽ／
人:＿: : : : : :｀// / ﾉ（__）|｜ｉ |ノ´￣￣: : : : :}
{: : : : : ＼: : : ,| | :i }ノ}{ヽ|｜| |r､: : : : : : : : : :〉
／´ ￣｀＼ : : /ﾉ ! ,ハ｜ :! |: : :,．:-≠'⌒＼
/ ＼{ｆ {: : } } |／: ／ ヽ
′ '. }: :{ /:／ i
. | ＿ノ} /: : :, ,ﾊｆ＿ |
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（● ） （● ） ＼
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 「夕方、屋上に集合の予定だお」
| ｌ^l^lｎー'´ |
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
「だったらそれまで、学校二人でサボっちゃって……や、やる夫くんの部屋に、行きたいな……」
.
- 422 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:17:00 ID:mLG.tEYA
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「……んなワケで金曜日だョオイどうするョ。みんな生きてるかッ！？
いきなりでオレらもビックリだが、どうやら今現在、
一部の衛星除いて民放は全チャンネル停止の状態だ」
「テレビが無いってのは現代の日本人の大概の情報源が停止したって事でさ、
既にフォローしきれないくらい各地の暴動の気配があるが、みんな冷静に、
冷静にタノムぜ！！」
「放送は早ければ数時間後にでも復旧する予定ではあるようだ。
……ちなみにオレらは電波ジャックなので全然影響ナシ！！ ノンストップ！！！」
「ただ、最悪今後テレビが復旧しない可能性も考慮して、カクゴはしとけ
くれぐれも自棄になるなよ！！
たかがテレビ……が合言葉だ！！
ま、KAWLなラジオにゃ勝てないってこと！！」
.
- 423 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:18:01 ID:mLG.tEYA
- ○同・保健室
:: . .::. .:::: .::. .::::::::::::/ |.| ﾞ'" }:::: :..:. :: .:::: :: : :: ::: : ::
:: :::. .:::::::::::::、::::::::::::::::::! ﾞli |.,ﾉ:..:::::::. ::::::. : ::,::::::.. ..:::. .:
.ﾍ,:::::i.､::::!､:::: ﾄ, i､ !:::::i ヽ / .i::_ノ!::::iﾞ::,ﾉ:: :::/::::::::::::::::
､:::＼:::::::ﾍ.ﾕ.Ｌヽ_i_ﾄ.ヽ.ﾍ _r'´/／∠/::／/::_,ｲ::::::_,,.
..＼:::ヽ､,,:::i ` ､_ ﾞ _｀ヽ,_｀ 、 _ =.,- ,"´_,-" .ノ-.,´ ,
i´ ヾ ﾄ、｀ -､"'´ ,'',）｀ヾ￣ ,...- ヽ、 ￣"-´.i;,,,） ﾞ,-' ﾞ / ,/ .,
. ﾍ ;ﾍ !, ｀ヽ. !;;;;ﾉ ヽ _ヾ;;;ﾉ_.／ ./i"ﾉ.,ﾉ
.＼ . !､! ｀￣ ''' ﾞ _ .ﾉ ' ／
ーｰ'' >、、i ´ｰ /iｯ"ヽヽ、 「少年はどうしたのよ！！
./:::ﾞ'' ', ,/{ ./::::::::::::ヽ. ヽ なに、この忙しさ！」
./::::::::::::::ヽ ヽ! ‐ /::::::::::::::::::::ｌ
. / ::::::::::::::::::::＼ 卞 ,ｰ- - ;; ﾆ二.、 /:::::::::::::::::::::::::
ﾞ ::::::::::::::::/, ヽ ! ｀--ー‐ ､;;;;;! ／|:::::::::
:::::/;;;;;,. ｀;;;,、 卜、 // ／;;;;;;, :::::
ﾞ/;;;;;;;;;;;,,. ;;;;,,,,、 i i './ .／;;;;;;;;;;;;;, :
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;,, ;;;;ヽ、 ﾞｰﾆ ; ; ;ﾞ ' ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,
「先生、インシュリンのアンプルは……」
「ワシの薬も早くたのむで」
「痛み止め、まだですか？」
,，..::´ ｀ ,
／:::: ...::::＼
／:::: ..:::::ヽ
/::::.. ...::::::::，
ｌ:::,::.. ´｀ヽ.::::,
／::::::: ヽ._ ｨ ::,:::::! _
/:::: ,、 ,、 ....::::::::|´
::: , , ト-^ｰ'｀ヽ ,ﾊ....:::::}:::::::|
/ .{ l i! l | .}.ハ ﾉ .}...::人:::::ｌ
.{ ヽ |｀ヽハ !{ ,ﾉ 斗セノィ 1i }i::,'
l｀ヽゝN升5┬ｭ ゝｨ化ﾘ’ |ｲノ.:::k 「はいはいただいま――」
ﾊ 〈ﾊ ´ゝﾋﾘ‘’｀ヽ i´ ::::/ .',
l. ｀¨´'， / :ハ 〉
ヽ ト、 !.＼ 釻 ｲ ::::V
, ／）ﾊ | ＼ ｀T ´】 ／/ ::::::',
ｒｰ-,ｒ┘/ .） ＞， ー' .／::::.' ...:::::::ﾉ
-ｲ | ./ ./ ｀ー ´:::::::::::| /{....:::::／
- 424 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:19:00 ID:mLG.tEYA
- . |:..: ::.:.l.:.l:.:.:i:..:.:.:.:.i:.:..:ﾄ､:..:.:.|:.:.:.:..:|:.:.:|! ﾚﾍ:.:.::ﾉ::.:|
. |::.: :.:: .:.:i.: :ﾄ､:.:. .:i:...::{ ＼:ﾄ､|＼l＼| ､_ -‐ }イ: ..:ﾉ
|:..::: :.:.: ::.ヽi:..＼:.ﾄ＼l＿＿＿ __,. ｲ):} } 厶イ
|::..: ::.:./ ｀ヽ.:..ｿ ィ )::}｀ lゝ‐ ´ |:.:ノ
| :.: :.::.| ) i{ ｀ しソ . ト ._
. l:..: ::.: :ゝ._ > , ｀ヽ 「全く、恨むわよ。
. !:.:. :..:.: :.:.::.T=-ﾟ- 、 ´ / } 星見には来るって言ってたし、そのときに絞ってやるんだから」
/:..: : :.:.:.: /::{{ l ト､＼ --‐ . ' .
,.:.i:..: ::. :: .:/イヾ＝＝＝====-- _ ／ /
. /:.:.|:..: :.:.:// | }ト __ ／:.:.:.､ /
/:.:. :|:.: :.:..ﾚ' ゝ--──‐≦ }|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ |
:.:. :.ﾉ:..:.:.ノ ｀ =- }|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ノ
- 425 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:20:00 ID:mLG.tEYA
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「交通機関もほとんど死滅、電話回線もあらかた沈黙、
一時期大変だったガス、電気災害はだいぶ鎮火したみたいだが、
一部地域ではそろそろ負荷でいかれて大規模停電が始まっているようだ」
「停電地域のみんなもラジオなら電池で聞いてくれていると思う。
いいか、くれぐれも行動は慎重になッ！」
「この番組でも再三注意を喚起してきたが、停電したからといって
非停電地域に移動しようとするのはあんまり賢明じゃないぜ」
「こんなご時世だから仕方ないんだが、他所者や暴徒から自分たちを守るため、
地元の人間が自警団を作っているところがけっこうある。
それに不用意に物資や電気を求めて近づき、争いになるケースが後を絶たない」
「ヘタに動くよか近くの公共施設に集まって発電機を動かすとか、
とにかく集団で行動するのが吉、だ
……からってくれぐれも暴徒には変貌するなよ！！」
.
- 426 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:21:00 ID:mLG.tEYA
- ○同・グラウンド（半月前）
ｌ/ ＿」-‐T￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
」! __ィ王 {≡ﾄ、＿＿＿＿_ _＿＿＿__.{≡}＿＿＿__ ＿＿ _＿
|| _ィ壬三_≦]. ┌┤ |＼.||＿||＿|| ||＿||＿||／||＼|l＿||＿|| ||＿||＿
||ｪ=壬|ｌ=┬‐T’ | | ｜ |_|| ＼ | ||＿||_.／＿||___l＼_||＿|| ||＿||_／
, - -――‐┴┴┴┴-..」. | | ｜ |_|| ＼ | ||___／_」|＿||___||__.＼._.|| | ／__.|
/ｌ|ﾋｌ ＼ 、 : : : : : : : : :::::: ＼||┐.」 ｜ |_||＿＿_.＼l| |／_||___||＿||___||＿||_＼. |／_||＿|
lﾚ'.|ﾖ| トｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｲ| |￣￣￣￣￣￣￣￣ ＼／ ＼／
j!!コｺｺﾆ≠IIIIIIl]]]]]￣￣]]]□＿| | : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::::::|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__| ﾊ,,ﾊ,,, ,,ﾊ,,ﾊ,,,
| ||..:::| | | | | |￣￣￣￣￣| | : : : : :.:.:.:.:.:.:.::::::::::::: ::::::| _＿ __＿ ＿_ ＿__ 彡炎ﾐy'彡炎ﾐ
| ||:::::| | | | || |:::||￣~||￣~|]| | : : : : : :.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::| |＿__||＿__| |_＿_||_＿_| 彡;災ミ彡;災ミ
‐┴===‐┴ー-ニ」|__|:::]]]]]]]]]]]]]]|..| : : : : : :.:.:.:.:.::::::.:.:::::::::::::|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__|＿|ｌ|＿＿|ｌ|
. ￣ ￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣ ￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ^"" "~゛
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- 427 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:22:00 ID:mLG.tEYA
- ,ｒｎ ／￣￣＼
r｢l l h. ／ ノ ヽ ＼
| ､. !j | （ ●） （●） |
ゝ .f, | （__人__） |
| | | ｀ ⌒ ´ | 「よう。よく走るな、キミ」
,｣ L_ | |
ヾー‐'| ヽ /
| じ_,,ゝ (,_
＼ ´ `ー-一´｀ヽ
＼ , |
│ | l
│ l_ |
│ |' }
＼ ー─‐一ヾ/
| ij ﾉ
| |. |
| | l
i' ,} ,ﾉ
ｒ-､ ｒ- ー､
ヽ ｀ヽ-.､ ヽ _
ヽ ヽヽ ヽ｀ヽ､
', `'' ｀ﾞ ｀ ー､
} ',
,- 、 ｜ ',
', ',_ ｌ ',
{ ` -' ,.-‐――┴- ､
｀ヽ. ／ ＼ ポンっ
ヽ ／ ヽ
＼ / ＼
｀ヽ､/ ＼
/ _,.-‐ '''''''ヽ ＼
{ , ' ＼ ＼
ヽ / ＼
＼. / ﾞー―-
, . :´: : : : : : : : : : : : ｀ヽ､
／. : : : :./: : : : : : : : : : : : : :＼
/. :/: : : :./: : : : : : : : : : : : ＼: : :.＼
/. :.:.l: : : :/.:{: : : : : : : :.}: : : : : :.ヽ: : : :',
/: : : :l: : :/{: :{: : : : : /: ﾊ: : : : : : : ';: : : :l
／〃:.:.:.l: :/ uVﾊ:.: : :/: / i: : }: : : : _i: :./:i
/: :.:.lV __ ﾉノ{: :.:/ l/､__」: ﾊ: : : ( )/: l
/:/:＼| __ V __l/_ V: : /:/: :.l
l/,. イﾊ ((＿ ) ( ＿ )) Vl:/:./: {
j,///// ,//////, ﾚ' ): :', 「ひぃっっ」
{ u ｲ:人: :.＼_
ヽ /⌒ヽ u ,rイﾉ ￣
＞ ｀ー ' ｡,. イ: : (__
ﾉノ).:.＞＝＝＜: :.:ﾄ､: : :ノ
,. ｲ (: : :|
.
- 428 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:23:00 ID:mLG.tEYA
- l!ﾘ ,ｰ! オ オ
､ lｉ ,イ⌒〈 .| ラ ラ
ｯ-‐､ ヾ､, ィﾞ´`ﾍ､＿_,ｲ了 .オ .オ オ
､.l!ｉ{ ｝-､,, ､ｼ.⌒ヽ､__∧ .l丿 .ラ ラ ラ
､シ⌒ﾞト→′ ヾ,, ﾆl､＿,ｲ ﾍ ∠ オ オ
八 ＿ ハ ｀ｌ､_ ,,.f､ ヾ ヽ.__,ｨ＼__. ラ .ラ
ミ／⌒.､ ＼ .ノﾉ .杉!:ヽ､＿,＞ｰ'´: : :L__/ヽ, ,__､ ,､_ _ ,ゝ
＿ﾆ/__ .人 ｀ｧt'／ ,〉 |:｀ヾ､_: : : _厂｀ｰ: :/ .|／./ ｀′ ∨⌒ヾ､V ´
／ .Ξ} ｀< ｀ヾ､＿_/: ! ,.イ:ﾍ.|: : : : : ￣ ﾐf´|. / ./.ヽ.＿ﾉ7‐-､
..=/ .三|_ ._ト､ ,ﾉ: ／〉´ﾊ.〉:ﾞ:::ｉ卅l十!t-l斗f爪/ /｀ーt./ / /⌒ｫ 〉ﾆ
.手 Ξト￣ ｀￣ﾌ: :_|ﾐ./:| { 人〈 ト､_ ／ ./丶.ノ/Ξ
豸 彡|､ ｀ー一'´: :,ノ:/ ＼_,∠: : :｀^ヾ､_ / ,ｲ ﾐ
斗 彳ｌ､｀ー一 '´-':/ .／ |: : ヾ_ : : : : :｀:ヾ､＿.//ミ
.汁 !｀lｉTl!爪ｌ|／ /.＿ .ヽ: ,.イ´￣｀ヽ: : : /ヾ
彡! 〃 / ⌒ヽ､_ ./ ｀ >‐.'"´ .l 八:/ヽﾞ
. 亥 ／{ .丿 ＼⌒ヽ / ミ/ ｀＞ｰ'‐､ﾍ｀゛
｀ー‐卅_/ｼ⌒ヽ,´ ﾍ彡 〉 f .ミ| _., -‐'´| |∧
／/ | 丿＼ }ﾆi ﾍ ｀.>' ´ ヽ_ ノﾆ ト.､
､ .／ _シ⌒く´ ｀ヾ､／ﾐ_j __｀. .__∨ 三| _ /.￣ ＼ニ! ﾍ二
. ヾﾂ ﾆﾄ､ ノ_ .//｀´ ｉ!.〉´ .｀ヽ__ｉ|! ／ ﾆl.＿人 ＿ -‐'´ ! lミ. |ﾐ .∧ﾆ
. 三!. ｰr' ⌒〈 ｀.ｰ-､_ノ〈.|. ､ｼ´ﾍ ＿ノ←<く__ l | l´ ヽ､__/ミ : lミ .ﾑΞ
ﾆ| ニ| .人 / ﾊ∨ ﾐ! ./ .l彡ヽ .ノ:/ ∨. __./ ￣.＼: : :l.ﾐ ﾊ _
手.彡{｀"´ ヾ＿__./ /.:| ｀,.イ ./ヽ＝ｨ⌒ヾ､＼/: :/ .ハ`ｰ‐.'´ { |ミ: |｀ﾞ : :ﾍミ
豸 彳｀ー.､__ .}.'´ ,ｲ./: :.| ./ ﾄ､＿ﾉ‐-､〈´ .f: :ﾍ. ＼＿ノﾐ: :ﾉミ. : : :!ﾐ
. 亥 川 !lｉ｀廾´ / / : ヽ､ .／ ／ ｲ. ｀lニ.l: : : ヽt一廾'"^~´: :／ヾ､. : : :|ミ
´ ｀ゝ､: : : : : : . .／.ﾆl 〈 ./ ./.ヽニノﾆ ヽ: : : : ｀ ｰ---ィヾ´ : : /ﾐ､
〃 ｀卅─爪 彡｀ ｰ‐.､_ノ｀ヾ､_/ / ./､ ＼: : : ｀ﾞ .／ﾐ､
´〃 川 ﾘ!｀ヽイ´ _ノﾐ ヽ !lヽ､_ _ ／丶 ｀
丁Π ヾ ﾞ ｉ| ｀^卅ｰ十爪ヾ ､ゞ ゛
- 429 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:24:00 ID:mLG.tEYA
- : : :/:/: : : : : / ,!: : : : : : ｌ: !: : : : : : : : : : : : : :ﾍ
: : /: ,: : : : : ;′ﾊ: : : : : : ｌ:.ｌ: : : ｌ: : : : : : : : : : : ‘，
: /: :,': : : : / / !: : : : : : : !: : : ｌ: : : : : : : : : : :ｌ: :',
: : : i: : : :./ ′ |: : : : : : |ﾊ: : :.ﾊ: : : : : : : :_r-,!: :|
: : ,!: : :.′U│ ｌ: : : : : : | i: : :ﾊ: : : :ｌ: : :.〈 tﾍ:!
: /_!: /-- ､_ ｌ ｌ: : : : : :.,' |: : ; ｌ: : :; : : : :{__r'_r';′
:.ｌ ｌ/,_-_- ､|¨´|:!: : : : /__!: / !: /|: : : : ;ﾍ:/: ′
从,,ィ彳う示､ヽ }ﾊ: : :./＿ｌ/￣`ｌ:/}:ｌ: : : :/ヾ':/
/| 《 i`´::;。i ι/ ｌ: :/ ,ィ"う示/' ｌ; : : /:/: :′
′ ⊂ぅ廴_.ノ ´ !/ i` '::; !ｷ /: : /:/: :/ 「な…………なんなんですか！
/／/／/／ ′ 廴_ﾟノ ﾘ/: :./_ヽ: ,' に、２、３日前からいますよね！！！
＞ー- _ ′ ⊂⊃: :〃ﾘ/: :.! 変質者ですか！ レイプ魔ですか！ 殺して埋めて犯すんですか！！」
｀＞ｰ- ._/／/／ /／ '／ﾍ: :|
｀＞ ´/_／ ヽ{
｀＞-,- ､ ｀
/ ﾊ
＿＿
／ ,ﾉヽ ＼
／ / ﾉ_ノ ） ＼
| （ （;;◎）（●）
. | ｀ｰ) （__人__）
| ヽ |r┬|ﾉ 「お……や……お……」
. | | uｰ'U}
. ヽ }
ヽ ノ
/ く
| ＼
| |ヽ、二⌒)
- 430 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:25:00 ID:mLG.tEYA
- ﾍ - - ── ／￣￣￣￣￣￣ヽ
-ﾄ──---､.....＿ - ─＝＝ r─‐-､ _/ 丶
| ￣￣｀ ─--へ--､__ ｛ ヽ＜ |
i /::::::::::::::::::::｀`ー-､... ト､＿ ＼ |
i i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀.┴'‐-‐'｀ヽ、 ﾒ､/ |
.i ＿,...-───-､ __ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V ´ ヽノ |
i─'´￣ 7｀`ー─────----- ､...＿ ﾛ{ ﾉﾋ_ |
| ｛::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::‐〈〉─‐ 〈〈, |
| ,..-‐'´￣￣｀ ‐-､.ゝ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i } {- |
ｊ,. -‐'´ ‐ ‐ ── ｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ ─'ﾛ{＿,,...ﾉノヽ |
/ ‐‐ ─＝ ,...----────'´ヽ},､ /
、./ 〉 /
..' ／ /
／￣￣＼
／ _ノ ＼
|. λ⌒丶 ｌ
. | l l:::::::::l l
| l l::::::::::l l 「はい、傷は影も形もなくなくなりましたー」
.ｌ^l^lｎ l l:::::::::l l
.ヽ L ゝ┘:::::ｿ }
ゝ ﾉ ~~ ノ
- 431 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:26:00 ID:mLG.tEYA
- : : :/:/: : : : : / ,!: : : : : : ｌ: !: : : : : : : : : : : : : :ﾍ
: : /: ,: : : : : ;′ﾊ: : : : : : ｌ:.ｌ: : : ｌ: : : : : : : : : : : ‘，
: /: :,': : : : / / !: : : : : : : !: : : ｌ: : : : : : : : : : :ｌ: :',
: : : i: : : :./ ′ |: : : : : : |ﾊ: : :.ﾊ: : : : : : : :_r-,!: :|
: : ,!: : :.′U│ ｌ: : : : : : | i: : :ﾊ: : : :ｌ: : :.〈 tﾍ:!
: /_!: /-- ､_ ｌ ｌ: : : : : :.,' |: : ; ｌ: : :; : : : :{__r'_r';′
:.ｌ ｌ/,_-_- ､|¨´|:!: : : : /__!: / !: /|: : : : ;ﾍ:/: ′
从,,ィ彳う示､ヽ }ﾊ: : :./＿ｌ/￣`ｌ:/}:ｌ: : : :/ヾ':/
/| 《 i`´::;。i ι/ ｌ: :/ ,ィ"う示/' ｌ; : : /:/: :′
′ ⊂ぅ廴_.ノ ´ !/ i` '::; !ｷ /: : /:/: :/
/／/／/／ ′ 廴_ﾟノ ﾘ/: :./_ヽ: ,' 「人間じゃ……ない！！」
＞ー- _ ′ ⊂⊃: :〃ﾘ/: :.!
｀＞ｰ- ._/／/／ /／ '／ﾍ: :|
｀＞ ´/_／ ヽ{
｀＞-,- ､ ｀
/ ﾊ
／￣￣＼
／ _ノ ＼ポンッ
| （ ●）（●）
. | （__人__） 「いい加減、ギャグ世界から戻るぞ」
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
.> <
| |
| |
- 432 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:27:00 ID:mLG.tEYA
- ／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
| （__人__）
| ﾉ 「陸上の名門、緑山。
| ∩ノ ⊃ } そこで１年生にしてレギュラーの座を勝ち取り、
/ヽ ／ ＿ノ } 駅伝関東地区予選３区担当まで駆け上った期待の新人、伊波まひる」
( ヽ / / ノ
ヽ “ /＿| |
＼＿_/＿＿ /
: : :/:/: : : : : / ,!: : : : : : ｌ: !: : : : : : : : : : : : : :ﾍ
: : /: ,: : : : : ;′ﾊ: : : : : : ｌ:.ｌ: : : ｌ: : : : : : : : : : : ‘，
: /: :,': : : : / / !: : : : : : : !: : : ｌ: : : : : : : : : : :ｌ: :',
: : : i: : : :./ ′ |: : : : : : |ﾊ: : :.ﾊ: : : : : : : :_r-,!: :|
: : ,!: : :.′U│ ｌ: : : : : : | i: : :ﾊ: : : :ｌ: : :.〈 tﾍ:!
: /_!: /-- ､_ ｌ ｌ: : : : : :.,' |: : ; ｌ: : :; : : : :{__r'_r';′
:.ｌ ｌ/,_-_- ､|¨´|:!: : : : /__!: / !: /|: : : : ;ﾍ:/: ′
从,,ィ彳う示､ヽ }ﾊ: : :./＿ｌ/￣`ｌ:/}:ｌ: : : :/ヾ':/
/| 《 i`´::;。i ι/ ｌ: :/ ,ィ"う示/' ｌ; : : /:/: :′
′ ⊂ぅ廴_.ノ ´ !/ i` '::; !ｷ /: : /:/: :/
/／/／/／ ′ 廴_ﾟノ ﾘ/: :./_ヽ: ,' 「わ……私のことを……調べあげて！！（ガクガク）」
＞ー- _ ′ ⊂⊃: :〃ﾘ/: :.!
｀＞ｰ- ._/／/／ /／ '／ﾍ: :|
｀＞ ´/_／ ヽ{
｀＞-,- ､ ｀
/ ﾊ
＿＿
／ :::＼
／ ::::: _ノ::::＼
| （:::::）（:::)
| （::_人::） 「いやだから、陸上に関心を持っているだけの、ただの男だろ。
. | ::::::::::ﾉ お願いだから少しはまともに話をさせてくれ……」
| :::::∩ ノ)
／ ::::::::::／ ::::ノ´
(. ＼ ／:::::／::::::::::│
＼ “ ／_＿_|:::::|
. ＼／ ::::::::::::::: /
.
- 433 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:28:01 ID:mLG.tEYA
- ○同・グラウンド（現在）
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__）. ｒｍ､
| ｀ ⌒´ﾉｒ川 || 「どうしたんだ？ 話の途中で、急にぼーっっとして」
. | },.! ノ'
. ヽ ｒ / .|
ヽ ノノ ﾉ
/ ／ .／
| ／
| i´
| : : : :l : : : : :| | : !: : : :!: : : : : : : : :i＼ : : :! ヽ: : : : : : : :∧,／／／／: : -､: : : :
| : : : :l : : : : :| l: : !ヽ: : !: : : : : : : : i ヽ: : !＿_＞: : : : :/ ＼ ´／: : :/ ‐ } : : :
! : : : :!: : : : : ! V: ! ヽ: :!: : : : : : : ├‐‐へ´:l ヽ: : : / ＼: : : :/ / }: : :
/:ｲ: : : :!: : : : ├‐‐ﾍ:! V: !: : : : : : : j-‐ ｀ヾ､ ! : / " " ´ }: : :
//１: : : :!: : : :!: ! ヽ ＼ヽ: : : : : j ＿_ィ＝〒＝=ｫ/′ ) /: : : :
ﾉ′|: : : : !: : : : :ﾊ ＿＿___ ゝ: : : : :j´ ＼ﾉ:::::り " ﾉ /: : : :
; : :ハ: : : : : ::"<て):::ﾊ` |: : :/: ;′ `￣´ u ´ /): : : : :
V:/ }: : : : : : :ヽ' `ｰ=′ ; :/ j:/ ／／／／／ ┌ ´/: : : :/
V }: : : :ﾊ: ハ:'､ ﾉ'′ﾉ ／／／／／ / ﾉハ:/
|: : / ﾚ′ハ/// , U / ／
|: / ′ ､ 丶 / ／ 「ちょっと……初めて会話した時のことを思い出して……」
ﾉ'´ ､ / ／
ゝ ､＿_ ／ ／
＼ {{＿＞ ／ ／
｀ ､ ￣´ ／ヽ l´
｀ヽ､ , ´ ヽ |
／ ￣ / ヽ!
- 434 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:29:01 ID:mLG.tEYA
- ／￣￣＼
／ _ノ ヽ､＼
| （●）（●） |
| （__人__） ｜ 「ははは、印象最悪だったろ」
| ｀ ⌒´ |
| }
ヽ }
人＿__＿_ノ"⌒ヽ
／ ＼
/ ｛;;;;;;;｝ ＼ ＼
（ ヽγ⌒) ゝ i
＼＿＿／ (⌒)＿_ノ
「それはそうと、ホント、いつもパンばかり食べていますよね」
,i ''ﾞﾞﾞ ﾞﾞﾞ ヽ､ ,r''"ﾞﾞi､/ﾞヽ､,
,.,.,.,.,.,.,.i ;:::; ヽ ﾞi、 ! ,:'ﾞヽ、
. ,i ''ﾞﾞﾞ ﾞﾞﾞ ヽ､ i ,r''"ﾞヽ!, i ､' I
.,i ;:::; ヽ ﾉ i ﾉ
,i'"´´´ﾞヽ,,,,r''"´´´ﾞヽi,.,.,.,.,.,..!-‐''' ｀ヽ､､,,;: ';,;,_,,...!-‐'''
i i,',"´ﾞヽ;;;'",´,ﾞ,ヽ ﾉ
｀ヽ､､゛゛゛゛゛゛ ,,.,,-‐''
´｀´｀｀
,.,.,.,.,.,.,.
,i ''/ﾞﾞﾞ;:;:＼;/ﾞﾞﾞ ヽ､
,i／;:＼:;／:;＼/:;:;ヽ _,,...-,.‐'':,'"ﾞ:,
,i:;＼:;／;:＼／:;＼;::;I. .,r''"ﾞヽ, ヽ, ヽ, ,j"
i:;;／:;:＼／;:＼:;;:;:;:ﾉ !∩ i, i ,ｲ
｀ヽ､､,／;:＼,,.!-‐''' i∪ 丿 ,ﾉ
´｀´｀ ゞ- '' ´.
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__） 「流石にもう、手に入らなそうなのが残念だけどな」
| ｀ ⌒´ﾉ
. | } ∫∬
ヽ } i.⌒i
ヽ ノ kﾆ l
- 435 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:30:00 ID:mLG.tEYA
- /: /: : : /: : : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : :.ヽヽ
. /: /: : : /|: : : : : : : ＼: : ､: : : : : : :,､: : :',:ﾊ
/: : : : : : l∧: : : : {: : : 丶: :＼: : :､:く ｀７>|: '
.: : : l : : : :| ヽ : : 丶: : : |＼: :ト､: :l: ⌒,==|: :|
.': : :｜ : l: |＿__＼ﾄ､: : : :.|--V‐-､ ﾊ : |: : :|: :|
|: : : :|: : :l: l ＿__Ⅵ､: : : :| zﾃ元ﾐ､ハ:.:|: : j: :.{
|: : : :|: :.∧|〃朮㍉ ＼: :|' 弋zﾀ》 |: |＾ヽ: : :､
|: /: ﾊ: :{ {{ 弋rﾀ ヽ! |:/く､ﾄ､ : :＼
j/ |: :ハ∧ , /／/／ /ノ ﾉ ￣￣
|:/: : ﾄﾑ /／/／ ､_,／ 「……えっとですね……話の続きですよね。
j∧: :| 厶 /:./ 私には、姉がいたんです。３つ離れた」
＼! ヽ r ｭ ／|:.:{__
､ ／ |从》〉
／⌒i丶 __. ´ |／/
/ _| ／ /
}＼ /ﾉ ／ /＼
イ￣ヽ {| /￣￣ ／ ｀ >､
＿_ イ / ＼ / / ＞-- ､
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__） 「俺には歳の離れた兄がいたな。
| ｀ ⌒´ﾉ もう死んじまったけど」
. | }
. ヽ }
ヽ ノ ｍm
/ ￣￣￣ つﾉ
| |￣￣￣
- 436 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:31:00 ID:mLG.tEYA
- /: : / : : : : : : /: : : : : : : : : :ｉ: : : :|: : : : : : : : : : :zﾍ☆│
': i: : : : : : : : ;ｲ:|: : : : : : : : : :|: : : :| : : : : : : : : : : ﾚV:_:八
. l: :| : : :│ : :/ ｉ |: : : : : : : : : :|: : : :| : : : : : : : : : : |／/: : :＼
. |: :|: : : :.|: : : ｉ |: : : : : : : : : :|'; : : ﾄ､: : : :│: : : : |: 人 : : : :_＞
|.:,'|.: : :/|: :.:| :iハ : : : |: : : : :ハ : :| ∧ : : j : : : :〃⌒Y´￣
j/ | : : :│:-|--─ﾍ: : :j: : : :/`ｰ＼|─:|:.:./|: : : :/ イ) 八
/ :| : : :∧: :| ,.-ｯ=ミV∧ : / ｨｧ=ｯ‐ミ/ :|: : :/ リ /: : ＼
: : /:い､|《.弋うリ ∨ 弋うリ 》 :|: :/ ノ ｲ: :厂￣ 「あ……すみません」
∨ |: ∧ ー ー |:/ _／} ∨＼ _
∨ ﾊ／／／ , ／／／／ / / } lﾘ ／:i＼
／ ∧ / / /:i:i:i:i:i:i:i>、
／ |:i人 ／ / / /:i:i:i:i:i:i:/ ＼
/ |:i:i:i介 ─- ´ / /:i:i:i:i:i:i:/ ∧
∧ |:i:i:i:i:i:| ｛＞ __ ＜ ／ ／ /:i:i:i:i:i:i:/ /
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__）. ｒｍ､ 「いや、悪いのは俺だ。話の腰を折っちまったな」
| ｀ ⌒´ﾉｒ川 ||
. | },.! ノ'
. ヽ ｒ / .|
ヽ ノノ ﾉ
/ ／ .／
| ／
| i´
- 437 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:32:02 ID:mLG.tEYA
- 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
それに気づいたのは、私がまた小学生だった頃でした。
: : :／|: : : : : : : : : l: : : : :/ ヽ: : : : : : : : : : : : i ! ヽ: : :j: : : : : : : : :j: : |
: :｛: r1: : : : : : : : :ﾊ: : : :l __ヽノ: : : : : : : : : j:ト-ヽ_:ハ: : : : : : : :j: : |
: :／{;;!: : : : : : : : :l l: : :|'￣ ヽ: : : : : : : : : /′ ∨ ＼: : : : : :/: : :|
:/_ ,, l: : : : !: : : √ l: : :| ─- ヽ: : i: : : : :/彡--､L l: : : : :/: : : :!
ゞ;;） ﾊ: : : : : : : ! ヽ: :i彡ミヽ Vﾊ: : : / ´／ ）ヽ ヽ ｝ﾊ : /: : : : :!
: : :ヽノ:i: : : : : : :.! / ,V ﾉ:::ﾊ j l: :/ んノ::::::ﾊ l V/V: : !ヽ: :!
: : : V: :ヽ: : : : : :| { ﾄzｲ:::::o:} ′ V V:.:.:.:.o:ﾘ } / ｝: : :| ヽ{
: : : : V⌒l: ヽ: : :i { V:.:.:.:.:ソ ゞ─'' O′ 八: : !
: : : :∧ l: /ヽ: : ! とつ￣ 丶 ﾚ1 ＼!
: : :/ ヽ V ＼:! ＼＼＼＼＼ ＼＼＼＼ |V
: :/ /＼ ｀ ′
V ノ: : : ｀ヽ.＿人 ／
＜: : : : : : : : ／!: :＼ <二二彡′ .イ_
｀ｰニニ' ノ: : :r‐＝- ､ ￣￣ , イｰ─'´
／: : : :/ ヽ ￣ ‐┬‐ ´ ヽ__
｀ｰニ: r‐V 〈 / ＼
/ ヽ ヽ / , - ￣ ヽ
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
私が、勉強、運動、容姿、性格、あらゆる面で姉に劣っているということ。
／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ
/ : : : : : : : : : : : : : : : : , : : : : : : : : ハ
, : : : : : : : : ,': : ,: : : : : : :', : .',: : : : : : : ',
, : : : : {: : : ｲ.: : ﾊ: : : : : : .}､. ﾄ､: : : : : : : ,
i : : : : l|: : : l l : | .',: : : : : : ﾄ.-|､| .|: :} : : : i
,: : : : : |.| ﾄ ', l"´',: : : : : |:l/l }.ハ| : : ｨ l
i: .{: : : { |从/ V Vﾍ,}: / ,＿_|/ } / .∧l
| ﾍ : : ﾍ||l ,ｨ〃"゛ }/ ￣｀゛ // : ｲ `'､
|: : ' ,: : : 从 , /// ./ ／| |
| : : : 'r､: : : ﾍ, /// /イ/:l:::|
|: : : : ＼＼,ﾍ､ ＿＿ , /:::::l : |
￣＼ ',: : `´ﾍ `<￣ノ ,..:::::::l : l
＿ ｀ゝヘ::: ヘ .／}:::::::/ : : l
/∧ ,' ゝ ＼{ | ｀ ､ _ ／l:::::/／: : : : l
／⌒l_/: : ::::r＜L .|＞'´.|: : : : : l
／ ] : : :::l ￣ﾍ /´ /: : : : : : l
ハ-=T ', / /`ヽ:＿: : : l
/ ,' | ∨ . l￣ lヽ、l
/｀l | r≦三》X《三ミ､. l l ｀ ー ヽ,
./. | .ﾚｼ" ‖ .l| ヾ′ | | ',
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
- 438 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:33:00 ID:mLG.tEYA
- 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
着るもの、履くもの、教科書、お道具。全部が姉のおさがりだったこと。
, ─＜ｿ/: : : :/: : : : : :|: : : : : ハ: : : : : : : : : : : : i: : : : : : : : i : l
／: : : :〈 1: :∠ﾕ!: : : : : : i: : : : :,′ヽ: : : :}: : : : : ﾊ:ﾊ: : ; : : : : :.i : !
./: : : : : : : Y:/ゝﾞﾞ' |: : : : : : :{: : : :/ ＿」: : : : }: : : : H:ト､!:.ﾊ: : : : : }: :l
: : : : : : : : :r:::)` _) i: : : : : : ﾚ!: : √ ヽ: : : :}: : : :ﾊj |:.ハ: : : : : }: :l
: : : : : : : : :iヾ､ ﾉ/: !: : : : : / ヽ: l＝ミﾐ V : ﾊ: : :jｲ"ﾃ:ﾚ､ ヽ: : : /: :ﾊ
: : : : : : : :/:ヽ: ´: : : !: : : 〃 ／V )::::ﾊ｀ ヽ:ﾊ: :.〃..ｲ::::.::ﾊ !: : /i＼: :ヽ
: : : : : : :/: : : ､: : : : :! : : i ハzイ::::::..:} ' ﾚ {:..:.:::o:ﾘ } V:/ :! ｀ヽ
ヽ: : : : /: : : :ﾊ:/⌒ヽV: :! { V:..:..:.o/ ヽ--"O' ! V∨
): : : : : ／ 八 V:! とつｰ‐" 丶 ＼＼＼ﾚ
ノ:ﾉ: : : / /: : ＼ ヽ! ＼＼＼＼ |
⌒i: : : :{ ＜: : : : : : ＼＿,.､ ＿＿_ ノ
∨∨ ￣￣￣ ﾉ: : :ヽ ( __}} _ ´
／: : : /￣｀丶､ ￣ ィ
｀ｰ=ﾆ: : /マ´ ､ ﾉ ｀ ｰ┬ ' ヽ三'´
ﾌ ＼ ＼ ト} 〉 ＼
/ ＞-,ｰ- ､ ´/ / ∧
/ 丶 / ´ ヽ〉/ ＿＿ ノ ﾊ
ﾊ / ､〉 / , ヽ l
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
なにより、両親が「おさがり」だということに気づいたんです。
/. : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.', ' ￣ ヽ
/. : : : : : : :.|::::: : : : : : : : ヽ: : : :.:.|: : : : :', ／ ＼
/. : : : : : :{: : |´｀i: : : :.:| : : : |: : : : :|: : : : : i / i i
|: : : : : : :ハ:.:| |: : ムト､: : |: : : : :|: : : :.:.:.| / ∧ 丶 i
|: : : : :Ⅳ V. |: /＜|￣｀ﾒ､: .:.:.:.|: : : .:.:.:| / v ! ハ 丶 i
|: : : : lィ仁ﾆ_ l/ ＞テ=ｧ{: : : : :|｀ヽ: : :.| /1 iA/‐-､ ﾊ
|∧: : {^ヽ_ﾋ.ｿ ヽ_りｿ |: : : :.:| ): : : ! ﾚ1 !'<tﾃ ヽ､ i ﾊ
′ Vハ |: : :.:.:.レ': : :.:,′ V//i'i Vv j/ ＼＿
';: ﾊ ′ !: : : :.,': : : : / //// | ｀ V // ￣
i: 小 ﾊ: : :/{.:.:./V ／ ヽヽヽ＼ -‐ ∨ ／
|: : : ﾄ､ -- ､ ／l: :/ レ' ／ ＼ ヽ ／/ /
|: /´l: :ゝ､ ,.. イレ'|:/´￣｀ヽ ! ヽ ＞､ ｀ヽ j /
|/ l/ レ'´｀¨´ﾉﾚ'´ | i 丶 / く｀ /´ /
′ く,. -‐=＝＝＜ __」 | ヽ / ヽ ∧ ∨
/´￣｀ヽ /⌒Y^ヽ
/ ＼_ﾉ ｀い
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
- 439 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:34:05 ID:mLG.tEYA
- ／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | u. （__人__） 「両親が？ それはどういう意味だ」
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
i⌒＼ ,__(‐- ､
l ＼ 巛ー─;＼
| ｀ヽ-‐ーく＿）
. | l
/: /: : : /: : : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : :.ヽヽ
. /: /: : : /|: : : : : : : ＼: : ､: : : : : : :,､: : :',:ﾊ
/: : : : : : l∧: : : : {: : : 丶: :＼: : :､:く ｀７>|: '
.: : : l : : : :| ヽ : : 丶: : : |＼: :ト､: :l: ⌒,==|: :|
.': : :｜ : l: |＿__＼ﾄ､: : : :.|--V‐-､ ﾊ : |: : :|: :|
|: : : :|: : :l: l ＿__Ⅵ､: : : :| zﾃ元ﾐ､ハ:.:|: : j: :.{
|: : : :|: :.∧|〃朮㍉ ＼: :|' 弋zﾀ》 |: |＾ヽ: : :､
|: /: ﾊ: :{ {{ 弋rﾀ ヽ! |:/く､ﾄ､ : :＼
j/ |: :ハ∧ , /／/／ /ノ ﾉ ￣￣
|:/: : ﾄﾑ /／/／ ､_,／ 「両親にとって……私は望まない子でした。
j∧: :| 厶 /:./ 姉一人で十分だったのに、アクシデントで産まれてしまった子供だったんです。
＼! ヽ r ｭ ／|:.:{__ 一応、義務として可愛がってはくれましたが……愛情は無かったと思います」
､ ／ |从》〉
／⌒i丶 __. ´ |／/
/ _| ／ /
}＼ /ﾉ ／ /＼
イ￣ヽ {| /￣￣ ／ ｀ >､
＿_ イ / ＼ / / ＞-- ､
- 440 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:35:00 ID:mLG.tEYA
- , ＜_, -‐… ｀ヽ､
／ '/ ヽ ＼
／ / ､ ',. ＼
/ ,' |
/ / ,| ,' | ! ',
/ ! /| ﾊ | , ､| ', !
/ / | / .! ,' ', .| 〉oﾄz=| |
,' / /|./-‐| ', ﾄ __', .|V ｀´|`_,」 ! |
, / l ! ! |′､ l !, ! __', ! | / ￣| |/
/ | l |ｨ'"｢ﾊ ', l ', .f'"｢ﾉヾﾘ l /^Y |
| ∧八 Vﾉ ヽ ', / Vソ ）' /i^ ﾑ､ '、
| /| ﾊ ｀¨ ′ `¨ ´/／ ' / / ｀ ｰ 「だから、私は自分に何も望まなくなりました。
/ | """ ` """ ´ , イ / 何にも期待しない生き方をしてきたんです」
八 ,.ｲ_ | |
＼ ` ￣ ′ _／ ´/ ∧|
>､ _,r ' ´, -‐┴' ､
,-ﾍ ¨l / ／, '´￣｀ ､',
_ ／´ヽ / 〉／_//／ , ヽ
/: : :/: : : : : /: :.:∧: : : : : : : : : : : : ヽ :＼
/: : :/: : : : : :l: : :/ l: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
,': : :/: : : : : : :l: :/ i l: : : : : :.:.:.|: : : :|.:.:.| : : : : ',
i: : :.{: : : : : :.:.:.l: { l ',: : : : : : :ト､: :.|.:.:.| : : : :.:.|
|: : : : : : : : : : ∧l L＿;:.:.::.|: : :.| _」:⊥:.:| : : : :.:.|
|: l : : : : : : : : ﾚイ´ ', : :|:. : :| ,」/_ ｀ﾒ､.:.: :ﾄ､|
V: |:.|: /: : ＼| , ィc行「｀ヽﾄ､: :ﾚｲ.c:} V }: l:.:|
V: :ﾚrﾍ : : {ｲ_弋ﾋ.ｿﾉ Vヽじｿ_ﾉ /: j:.:|
i: : :.{ い: ::| ,,,,,,,,,,,.. ,,,,,,,, l: ∧:|
_ﾉ:人:ヽ ヽ| ′ l/ ﾘ 「それでも、たった一つ見つけたんです」
ヽ: : ::ﾍ ﾉ
',: : : ﾄ､ ー‐‐' ／
ﾚ'): :| 丶 ,. イ､
,rく | ｀ rー＜ ノ /
', V /´ /
,ゝ 〈 / 人
- 441 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:36:00 ID:mLG.tEYA
- ／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー）
. | （__人__） 「それが陸上……ということか」
| ｀ ⌒´ﾉ
. | ｎｌ^l^l
. ヽ | ﾉ
ヽ ヽ く
/ ヽ ＼
. /: /: : : /|: : : : : : : ＼: : ､: : : : : : :,､: : :',:ﾊ
/: : : : : : l∧: : : : {: : : 丶: :＼: : :､:く ｀７>|: '
.: : : l : : : :| ヽ : : 丶: : : |＼: :ト､: :l: ⌒,==|: :|
.': : :｜ : l: |＿__＼ﾄ､: : : :.|--V‐-､ ﾊ : |: : :|: :|
|: : : :|: : :l: l ＿__Ⅵ､: : : :| zﾃ元ﾐ､ハ:.:|: : j: :.{
|: : : :|: :.∧|〃朮㍉ ＼: :|' 弋zﾀ》 |: |＾ヽ: : :､
|: /: ﾊ: :{ {{ 弋rﾀ ヽ! |:/く､ﾄ､ : :＼
j/ |: :ハ∧ , /／/／ /ノ ﾉ ￣￣
|:/: : ﾄﾑ /／/／ ､_,／ 「それも、結局は大会で大コケしちゃって。
j∧: :| 厶 /:./ 以降、ミスはできないプレッシャーとばかり戦ってました……。
＼! ヽ r ｭ ／|:.:{__ こんなつまらない話ばかりで、すみません」
､ ／ |从》〉
／⌒i丶 __. ´ |／/
/ _| ／ /
}＼ /ﾉ ／ /＼
イ￣ヽ {| /￣￣ ／ ｀ >､
＿_ イ / ＼ / / ＞-- ､
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ へ）（へ）
| （__人__） 「自分のことをこんなに話してくれるなんて、
| ﾉ 男冥利に尽きるだろ」
| ∩ノ ⊃ }
/ヽ ／ ＿ノ }
( ヽ / / ノ
ヽ “ /＿| |
＼＿_/＿＿ /
- 442 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:37:00 ID:mLG.tEYA
- ／／: :/: : : 丶 : : : : : : : : : : : : :＼
. : :/: : :/ : : : : : :＼ : : : : : : : : : : : : :ヽ
/: :/: : : :{ : : : : : : : : : : : ＼: : :丶: : : : : :',
/: :/: : :.| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : Ｖﾚ7 : : :
i : : : : : :| │: : : : : : : :ヽ: : : : |: : : : |∨ : : : i
|: : |: : :/|: :|: : : : : ヽ│: | : : : |: : : : ﾚﾚ7 : |│
|: : |: : ｌ:八:|: : : : : : :ﾄ|、:|＼ : | : : : :}∨ : 八|
|: :ｉ|: : | 人: : |: : 八|∨￣| ∧: : : ﾙ─く : :＼
|: :ｉ|: : |／ _＼|: / ィうi心､ |: : //⌒Y｝:厂
厶八.:ハ. ｘぅ心|/ VJソ 〉|: ∧し///.:|
|: :＼∧ヽＶソ／／／／／ (|/＼＼イ : | 「正直、話していて、震えています。
|／∨/ ／/ ） , （＼ ヽ ',ヽＶ Ｎ やらない夫さんだから……です」
〈/ {∨ / ヽ丶 | | | |八
{ |/ 〈、 ‐-― } j_| ｌ | |＼
j } ＞ _,.. ィﾉ ｀ ｀ } 〉
／￣￣＼
／ _ノ＼
| （●）
. | （___ﾉ） 「伊波は、明日はどうするんだ？」
| ´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
- 443 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:38:01 ID:mLG.tEYA
- ．.: ゛￣ ﾞ￣ ` ､
／ ＼
/ ゛,
/ /
ｉ' l ハ ,、 _, |
/ ! ,/ ∨ ハ ﾄ､ ハ (ﾟﾟ/:j
/イ ,∨ー‐ ∨ YーV'Ⅵ / i'
| ﾊ ｷィﾔﾐ､∨j そﾎﾍ| /ﾊ !, 「やらない夫さんは明日もこちらに見えられるんですよね。
/ ｿﾇ 弋ｿ ,｀ 弋ﾉ ｲ /' ｿﾞｰ` だったら、私もここで走っていると思います」
'バ /l/l/ /l/l/lﾚ'ﾉﾞﾞl
ヽ r っ イ ﾄ弋
＞,,､ ". |'_>
,―､＿,l￣|j /￣ /＿ ＿＿
ｲ| | | V ﾊ､Y ノ ／/ / ／ ヽ
. / |＞',∨l ,..ィ:ﾓ¨＞:.､ / / ／ ｉ
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__） 「無理することはないんだぞ」
| ｀ ⌒´ﾉ
.ｌ^l^lｎ }
.ヽ L }
ゝ ﾉ ノ
／ / ＼
／ / ＼
. / / -一'''''''ー-､.
人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
- 444 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:39:00 ID:mLG.tEYA
- ＞ ￣ ｀
. ／ ｀
. / '
/ / | ! ヽ '
′ / .! .Λ ｌ､ | ﾊ. ,
| | /-/!/ ﾍ +-ト _ｌ l~~＞ !
| /!i .,,r┤ ﾍLjLj_ !'ヽ.!_＞ |
. j/!.ｌ| {{Vﾘ } {r' }'ヾ< | .! _ヽ !
´ l/l ¨, ｀¨´ ゛ }l/ .| ﾄ,＼ 「私がしたくてするんですし……
／ .|/// ////// !_ｲ//｀ = - そうだ、明日パンを焼いてきましょうか？」
へ. ／ヽ. ／゛ ／
_/ - ニ! ＜/ : /
_ ./- -´￣!≦____Λヽ!
/ ￣ .-} ´￣ } }＿＿_ ﾊ---ｧ----､
. / | /｀i ヽ゛|＞-､ / ./ |
／￣￣＼
／ ⌒ ＼
| （ ・ ） （ ・ ）
. | __） }
|. ｌ_ |
. | ｰ }
. ヽ }
ヽ ノ
.> <
| |
| |
∩⌒ヾ
い ）
、 . ﾉ
| | ／￣￣＼
| |./ _ノ ＼
| | （ ＼） l
| | (⌒ （＼）
| | /￣(__丿
ト /ｰ､／
| ＼ノ
| )
| /ヽ
| /三)
ﾉ 〈 ￣
／ ＿ ⌒ヽ
／ ／ | |
／ ／ | |
- 445 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:40:00 ID:mLG.tEYA
- ／: : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : :.!: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/: : : : : : : : !: : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : :ヽ: : : : i
/: : : : : : : : :.ﾊ: : : : : : : : :ヽ: : : i: : : : : : : :i : : : :i
′: : : : : : :/:ハ: : ヽ: : : : : |ヽ: : :!ヽ: : : : : :r┐: : !
, : : : : : : : :ハ!＿;.ノ: :､: : : :.ト-､: :!＿V: : :.├′: :.!
i: :!: : : : :!:.／V ヽ: :iヽ: : : :! __|: !_ ヽ: : : |7ﾌ: : :!
j: ﾉ: :!: : ﾊ:! ／三ヽV ヽ: : i ´ 三｀ヽ |: : :j: : : : : !
// !: Vﾊ / ん)ﾊ ヽ: j ん)ﾊ 〉!: :／｀ヽ:ﾊヽ
" !: : : :r､ ヽ 弋zﾂ ∨ 弋zﾂ j:./ }:! ヾ､
j: ﾊ: { 丶///// 丶 //////〃 〃
ｿ ∨､ ′ ／/ 「べ、別にたいしたものじゃないですよ？」
′ヽ! -─‐- ､ /:´: ハ!
丶 |/ ヽ ｲ7: :/
＼ ヽ､ ＿ノ ／ ﾉﾚハ
/｀ヽ､ ／ ト ､＿ -──- ､
, '´￣￣￣/ ヽ｀ｰ-ｖ ｰ‐ ´ ／ /| ヽ ｀ヽ
/ __/ヽ / ∧ l 丶 l´ / | r ､i ／⌒ヽ
l V ヽ | / ! ヽ ､ | ／ !⌒､ } ／ }
(ヽ三/) ））
( i)))
／￣￣＼ ＼
／ _ノ ＼ ）
| （ ＞）（＜）
. | ///（__人__） 「いいんだよ。伊波謹製ってのが大事なんだ」
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
⊂ヽ γ く
i !ｌ ノ ﾉ |
⊂ｃノ´| ｜
「これで勝つる！！」
「何を言っているんですか！？」
.
- 446 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:41:00 ID:mLG.tEYA
- i: : :.{ い: ::| ,,,,,,,,,,,.. ,,,,,,,, l: ∧:|
_ﾉ:人:ヽ ヽ| ′ l/ ﾘ 「私、今笑えているのかな」
ヽ: : ::ﾍ ﾉ
',: : : ﾄ､ ー‐‐' ／
ﾚ'): :| 丶 ,. イ､
,rく | ｀ rー＜ ノ /
', V /´ /
.
- 447 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:42:00 ID:mLG.tEYA
- ○やる夫の部屋
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（● ） （● ） ＼
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| ｌ^l^lｎー'´ | 「ゴメン、カラダ大丈夫かお……」
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
. -― ―- 、
／ ＼
/ / ∧ ヽ
′ / ｌ // Ⅵ ! ﾊ
. ' ｌ ｜ /r彡∨ ﾄ､|! ’
| | |. 〃_,,､､ ∨｀'+ i
| / ! ! ﾚぅヽ’ ｘrv| ′
l | | ∨ﾊ..ノ iｲ'/ /
. ! ! !¬ '⊂⊃ ⊂)〃 「いいの、嬉しかった……」
. |.l | | ﾊ ＼ _.､ }!
,' ′ ｌ.| !ﾊ ＼ー' ／ |
. / / .! | ｌレ' ¨ ￣｀’ く |
/ / | .!ｌ' ｀ 丶､ ｎ ,┐
／ /! ! ! ｀ ‐- 、_ __ / ﾚ'ι-ぅ
. ／ / .! | Ⅵ ｀ ―- .. _ ）′ ＜
/ . ´ |｜ ’! ｧ‐ ､_ ｀¨ ''′ ノ￣´
. ィ ／ |｜ ∨ / ﾊ.バ¨ ''' ――-- ､ .. _ __ .. -‐ '´
.
- 448 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:43:00 ID:mLG.tEYA
- ／ / | ＼
/ / 〃 ｜ ＼＼ ヽ
/ ′ i{ 、 ＼ヽ :,
i ｜ ノﾊ |ヽﾄ､ ヽ i
|| ｜ ,ｘ:==､|: | ,x=＼ :ｉ | |
,ﾘ ｜ 〃´￣｀|i | ￣｀ヾ'. ｜ | |
〃 | / 八 | ｉ｜ |、 !､
. 〃｜i ｆ ,.ィ笊ﾐ ＼| ｨ笊ﾐx、|｜ | Ｖヽ＼
〃 ,! l |〃んｨﾊ んｨﾊ Y/ :| ｜ ! ',
|i ./ |｜ :| 弋とﾂ 弋とﾂ u } ! |＼| }「それよりも、ホントウは、（ゴニョゴニョ）」
|| { |,从、 | //// ' .//// / 人 ,ﾘ ﾉ /
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「なんだお？」
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
-────- .
r '´ ミ ､
／ ＼
/ / ＼ ヽ.
/ / 从 i ヽ ゝ、
,' ; / ヽ. |ヽ ', ｉ
ｉ i /,へ ヽ. |／ヽ i |
| | .i/／ ヽ |｀ ' -ヽ |
i i i i´ ヽ、| ∨.! i |
', | i ＿_ ｀ ─- Ⅵ ! .!
', i i ,x≠ ≠=zx | l! i 「な、なんでもないの。それより着替、ジロジロみないで」
}/l i 〃'´ | .ﾘ |
〃'| i. /// ' /// i | !
…………………………………………………………………
.
- 449 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:44:00 ID:mLG.tEYA
- / | ヽ ＼
′ ', ト､ ＼ ＼
.′ ヽ '. ヽ '. ＼ ＼
/ /＼::::... ' ＼ | ヾ '.
釗 / i:` ､:::.... | j| ' ', '.
釗 | / _____j ﾍ::::::. | ∠_ ﾄ､ 釗 釗 釗
釗 :::::| :::| Y´: :_＿ﾍ ｜＼::: | | ヽ !: / 釗
釗 :::::| :::| |／´ ＼! ＼::::| - ﾅ i !:: .'::: 釗
! ::::| :::| | --- ＼ V ィ三 ミ i .':: /:::::::| ’
! ::::! :::| ｜ ィz 三ミ､ ノ:::ﾊ V V::: ハ::::: | ′
! ::ﾊ ＼ ｜〃:fノ:::::ヽ 代zり |::/:::::::::::::|/
! ::::∧ ヽ 从V 代::::ﾊ! ｀ ´ /::::::::::::: /
! .:::::::::ト､ | ヽ 弋_.少 :::::::: i::::::::::::: /
.′ ::::::::/⌒ヽ | '､ :::::::::: ′ i::::::: /
_ノ ::::: （ ⌒ ヽ.| ::ﾍ !:::: / 「やる夫くん」
'´ / :::::::::ゝ ゝ| :::::ﾄ､ r _ラ ﾉ::: ′
/ .. イ / : :::::::::::厂:＞| :::::ヾ:ヽ .イ:::: /
r ′/ j/ ! !::::::::::/.イ ｜ :::::::::|l::ﾄ . . ＜:::|'::::: !
l / .′ ! !::::::j/ ｜ | :::::::::||:| ーr-‐'´ ヽ|:::::: !
| / / .::| |:::::/ ｜ ｜ ::::::::||:| /| , ﾄ､::::: ヽ
ヾ /:::/ ::: | |::/ ｜ | ::::::::||:ト、 （ ! / ｜ !::::: ',
ヾ:/ ::::| |:′ | | :::::::||′ `ー--ぅ) .ｲ｜:: 釗
/ :::::| | '. | :::::| / . :∧:: 釗
ふと手を伸ばせば、いつでも触れ合える距離。
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●） （ ●）＼
／ ::::::⌒（__人__）⌒::::＼
| ￣ | 「お？」
＼ ／
.
- 450 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:45:00 ID:mLG.tEYA
- ／ ＼
/ / ヽ
/ / | ヽ
l i / ／! ! !
| | ,∠-┤ | ﾄ､ |
| | | /￣￣| | |┤ ｜ |
| l l / | ﾄ､ ｌ｀∨ | |
| _! | ﾚ' ___ ｀∨ ＼/ V l
| {｜ l {ｨ=＝ﾐ、 _ } / ｜
| ヽ! ヽ| ,,,,, ｨ=ミ、/ / l
| ／l i ∧ , ,,,, /ﾚ′ ｜ 「ありがとう」
l／ 八 ! ﾊ 、 _, / .ｲ l
／ ∧ ハ ¨´ ｲ | | ｜
／ / ﾊ ∧丶. ＿_ ＜ ! |l | ｌ /
/ _ ∠ -=∧ ﾊ ハ__l⊥|ｌ. l/ /
/ ／:::::::::::::::::ヽﾊ ｜ {/｀ヽヽ::::} /
/::::::::::::::::::::::::::::::', |＼__ノ //:::::l ｲヽ
| {::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ |＿0＿／ /:::::::| ｜ |
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （⌒） （⌒） ＼
l ⌒（__人__）⌒ ｌ
＼ ｀⌒´ ／
／ ＼
「そろそろ時間になるお」
「匂い、大丈夫かな…………あ、シワになってる」
.
- 451 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:46:01 ID:mLG.tEYA
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「確かにもー警察も自衛隊も統制がとれてるのはほんの一部だから
犯罪は起こしやすいだろーが、このゴに及んでも
ヒトとヒトが争うのはくだらねぇ以外のナニモノでもないぜ？ ダロ？」
「ここまで来たら気持ちよく死ぬのがKAWLってモンだ！」
「中継局もどれだけ生き残って動いてるかわかんねぇし、
いつもみたいにみんなの反応が無いからオレたちも不安なキモチでいっぱいだけど、
この放送はオレはスタッフが生きてる限り最後まで、
電波が届くかぎり続けるつもりだ」
「だｊからみんなも今いる場所でちょっとつっぱってみようぜ！」
「そんなこんなで今日の一曲めはこのフザケタ状況に
ピッタリな曲をいっちょ。ムーン――」
.
- 452 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:47:00 ID:mLG.tEYA
- ○私立緑山校・屋上
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::（ ）::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::|￣|三|￣￣￣|＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTヽ
￣￣￣￣￣|￣|ヽ￣￣￣￣￣￣￣￣￣|＼iヽ
|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| ＼iヽ::::::::
|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| ＼i::::::::::::::::::::::::
＿＿＿＿＿| | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
＿＿＿＿＿| |.|＿＿＿＿＿＿＿＿＿| |:::::::::::::::::::::::::::::::::_,,-'~''^'-^ﾞ-､::::::::
|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| |＿＿＿＿ ノ:::::::::::::::::::::::::::ﾞ-_::::::::
|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| | ..|＼ i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
＿＿＿＿＿| | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.| |LlLl LlL | i:::::::::::::::::::;;;;;;::::__,,-''~i､
／ ―- ＼
' ｀＼
/ ヽ ヽ
. / / '. '
/ ′ | ',
.′ l | / | | l l
′ | |l /｜ /| | | |l
| / | | ｌ / | /｜ ∧ | | l
| | ′ | | | _l |. -|/ｰ､| ./ ┤ | |｜
| | | | |＼|´_」厶ニく ｜ /厶イ ∧l l
| ｌ.| | | | | ィて::::｢| | ／ ｆ´l| ﾉｲ l |
l | ｌ | | | | ヾ辷ソ ´ ﾋｿ ! |、｜
l.| '､ l |ｌ '. ' ｜ ￣ 丶 | | ＼､
＼l |ﾍ ヽ ＼ ｌ ｀ ｀ ｀ ′ ハ｜ ＼ 「あ、来たきた」
ヽ| ＼ |＼ |＼ __ ﾍ ﾘ
. / `トゝ ＼ l ／ l'／ ｜/
∨ |. ＼丶 `ｰ'/ ｌ/
／ r┤ ｀ｌ≧ー― '
〉 r‐┘ ＼ |
厶イ `ー-､_ |
- 453 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:48:00 ID:mLG.tEYA
- ／ _... ----- ､ ＿ヽ
／, -――- ､／｀ヽ´ ｀ヽ
/／ / ﾊ ヽ
. ／ / ./ ', i ﾍ
〃i./ | / / | | | l ﾊ
/ / | | ｉ l |. ! | .! ﾊ
| | | | { , | ､ ,' ﾊ } | i !
| /! | |,≧=＜ヽ', /≧=＜ | | ﾊ
lｲ | Ⅳ {イ_ﾉ} ∨ {イ_ﾉ} V /,| ﾊ}
Ⅵ＼|`ヾ､`ー' , `ー' / ィ /ﾚ′ 「おっそいですわよ。
ヽ､!｀{ ::::::: -( ::::::::: ´}ｨﾚ′ 待ちくたびれてしまいましたわ」
＼≧- ... __ _... - イ∠__
/ ￣ﾍヽ /l￣l i / / ヽ
i ', } / { } | / / |
| | V ∨ ∨ .l !
| | | ! .!
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
| ／ .ｲ '（●） （●） ｌ 「ごめんだお」
. /,'才.ﾐ)./（__人__）//／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
／ / / | ＼ ＼
/ / / i| ＼ ヽ
/ / ﾊ | ＼. ﾊ '.
ｌ | /∧│ ＼丶 │ |
| | | │ く＼八 | >､ | | |
| | | │| / ＼_）＼ く／＼ | |
＿人._ ／ | | | │|//ィ弌ﾐ ＼ﾚ=ミ ﾘ │
｀Y´ 〃 ﾉ 八| Ｖ〃んｉﾊ んﾊ }} V/
{{. ／ { │ 小弋うｿ V)ｿ ﾉ ﾊ| ′ 「はじめまして。琴吹紬です。
／／ 人 （| │⊂⊃ , ⊂⊃ ′ // 沙都子ちゃんと蘇芳ちゃんですね」
／／ ／ /ヽ| │ |//
. ／ ／ / | |、 , 、 ﾉ |/ !
. / /} ／ r＜￣⌒| | 丶、 . イ │ |
┼ { 乂 ／￣ ＼'⌒ | |＼ ＞ . __, ＜ ﾉl | │ 人
∨／ / 丶'⌒| | 丶、 ∧ ｢｀＼│ |─＜ ＞─
/ | ヽ八 | ＞ /ノ | ヽ 八 ｀Y´
｛ | ＼＼＼. |／⌒⌒Y＼ ﾉ'⌒⌒∨ ｝ │
- 454 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:49:01 ID:mLG.tEYA
- 【予想図】 【現実】
, -‐ '´￣￣｀ヽ､ . .-‐……‐- . .
, ' ／" ｀ヽ ヽ ヽ＼ ／ ｀丶、
, ' //, '/ ヽﾊ ヽ , ' / ｀ヽ ＼ ヽ
|i 〃 {_{ ⌒ ⌒ ﾘ| ｌ``、 / / / }､ ､ヽ ヽ
|i | | （ ＞） （＜） 从!」 ′ / ,ヘ,＼ ＼ヽ ﾍ i|
|i`从⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ヽ」 だおっだおっ ｉ ｉ ｉ ,'／ ＼ ､）^ヽ } ｉ|
|i从/、 (_.ノ /ﾉl | | i i ｧ=ﾐ ヽ笊x从 |
ヘ,､ __, イ | ｒ | ｉ 〃_ﾉ:{｀ {ﾉ:ｊ〃: ｉﾄ､
/ つ¶つ¶ ﾉ ゝ! i {{ Ｖ:ｿ ｀ﾞ ' : : ｉ| ヽ
／￣￣￣￣￣￣＼ ,. -‐＝ニ二彡' i | ､、 __ ' 人: : i| ﾉ ,ﾍ
|) ○ ○ ○ ○ (| . （ . : ´: : : : /∧ ｉ |､ （ 丿 .ィi : : : 八 {{ rく）｢
／″ ν. ＼ ｳｨﾝｳｨﾝ . : ´ : : : ///∧､ヽ , -＜{ ,人: : : : ＼ ,xr/ ﾉ} ｊ
（( (( (( ／＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼ ｳｨﾝｳｨﾝ 〃 . : : : ／／ /.イ:.:.:.ﾍ ヽ＼ﾊ:＼:.:ヽ 丶: : . Ｘ.:.:.:|{ ,ﾉｲ
￣ ＼＿＼＿＿＿_／＿／ ￣ . {{ : : : : :／／. : ／.:.:.:.!.:.:.:.:.ﾍ ヽﾊﾍ.:/.:.〃￣｀ヽ>ミ´: : ＼ゞ='
ヽハ／／. : ／.:.:.:.:.:.:.￣￣}:ﾍ. Vﾊ〉.:V.:.:.:.:.:.／: : : ｀ヽ : : ）
￣￣￣￣￣￣○￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
O 。
. : ´: : : : : : : : : : : : : : ｀: .、
／. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/:／: : : : : : : : : :｀ヽ: : : : : : : : : : ',
_ .イ:/〃: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
７/: {: ; : : :./: : : : } : : : :ﾊﾉ: : : : : : : : l
/:.{: ∧:!: : : !: : : : ﾉ: : : ﾉ: :} : : : : : : : : l
/: 八|≧ト: :イ: :.／}: :／: : ﾉ: : : / : : : : :!
/: : : :{｢ んﾊ{ ﾉイ≧＜厶イ: : : : : : : : : : :',
/ｲ: : : :} ﾋツﾉ ′ん心/. : : : ': : : : : : : :.
|: : : :j 「 弋ツ. : : : :/. : : : : :ﾊ:ハ 「やる夫くん、よくもボクを騙してくれたね」
八: :{:八'' ,, /: : : : /: : :/: : /V:::::::.、
ヽ',: : ＼ ⌒ヽ 厶ィ: イ: :／}:／ヽ: :）::::::::.、
＼/´＼ヽノ 厶イ／ ／.::::::::::ヽ: :)::::::}l.
,､ ー―=＜_ .. -‐.:::::::::::::::::::::::ヽ: :)::∧
- 455 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:50:01 ID:mLG.tEYA
- ＿＿＿_
／_ノ ヽ、＼
／（ ●） （●）.＼
／ （__人__） u. ＼ 「一体、何のことだお」
|ｎi 7 ｀ ⌒´ . |ｎ
l^l | | ｌ ,/) U l^l.| | /）
', U ! ﾚ' / . . | U ﾚ'/／)
{ 〈 ﾉ ／
..i, ."⊃ ｒニ /
."'""⌒´ `''""''''
／´..::::::::..｀ヽ.
ｲ.:::/.:ハ.::::ﾊ.:::ﾊ
ﾉ.:/-‐､ ｀',ﾆ､〈:::ﾄ
｀Ｎ '⌒ ､ /ﾌ 「琴吹さん、こんばんは」
ヽへ､ヾ ﾗ .ｲ
_|｀ ‐' |へ、
＿／ﾉ＿_／ /⌒ >､
/l 厂ヽ:::::｢⌒ヽ| / l
-‐一'´:￣ :｀丶、
´ : : : : : : : ＼: : : : :＼
/: /: : :./ｲ: : : : : : : : : :ヽﾊ
ｉ: /: / /｀ﾞl : : : : : | : iﾊ : i│
|: : /|/-‐ |ｉ:.: :|＼:ﾄ: :!＊ :│
/: :.ﾊ ィぅﾄ八: :jィぅﾄﾊl／>: | 「はじめまして」
. 厶ｨ:(ﾘ{弋ツ ∨弋ツ}j/く: 八
∠;人/// /// 八⌒
｀ ,＿‐-__, .＜厂
ﾚ'7夭 ﾄ∨｀
/Ｖ ∧V ,ハ
〈_/{/ }｣Ｙ _〉
- 456 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:51:00 ID:mLG.tEYA
- . ´ ｀ ､
／ ｀ヽ
. / / i ∧ : ､ ヽ
' ' ! / ',: . ヽ !
. | ｉ | / へ. {＼ iﾍ , |
. l | |'/ ´￣｀ヽ ヽ ｢∨ ｜
l ﾊ| i′ - ､ ﾉ ', / |
八 | |ィニヽ ,ﾆ 、∨ '
. / | |´ ::::: , ⌒ヾ 八/ ,′
. / 人 | __ :::: / / 「伊波まひるさん……よね。
. ／ ,..:':::::::::} |、 （ ﾉ / / グラウンド走っているの、見ていたわ」
／ｒ.::::::::::::::::八 ヽ: ､ .イ/ ∧
/ /:::, '⌒ヽ__::ハ V＼ ﾌ´!:::::|' / 、
. / /::ノ ｀ヽ} Ｖ 介､|::::::!/ , /..、 ハ
/ /Y ﾉ_ } }/ ﾊ. |:::〈｛ /::::::l/ ﾉ
｢::::ゝイ ｀ヽ ｜ /〃ｊｊ l|:::/ﾉ !::::::/
_ﾉ／.:::::{ ､ ｜' /{ { ﾊV::/::{ |::::ﾉ
:::{:::::::::八 l l ｌ ,ﾊ/::::Vハﾉｲ::::| Ｖ｀ヽ
::::::::::::::::ﾊ. l l l }/:::＼l {:::}l::::::::| } ハ｝
ヽ::::::::::::::::､ﾉ l し'.:::::::::::l.｣::ｊ｣:::::::j l,′ﾉ
/ ＼:::::::::::::ヽﾉ､ﾉ.::::::::::::o:::::::::::::::/ / イ
. ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
/ : : : : : : : : : : : : : : : ; ﾍ : :!: i: :ｉ
. ,′/l/ : : : : : : : : : :{~´ }: :l: :!:｜
. l: : : : : : : : : : : : : : :ｌ＼ /ノｊノ: ﾉ
. l : : : : : : : : : l＼l＼ｌ ィ/{ ／
',: :ｘへ:,ﾍ{＼{ イ´ ヽ }
}/::::/^::＼ _′/ 「ようやく来たわね。
. / ＼{:::::::::__＼ (´/ /＝=ｧｧ こんばんは」
/: : : : >'´ : : : : ｀'く ￣| _/:::::〃/
,′/ア´ : : : : : : : : : ＼「＼::::〃/
. {: :〃: : : : : : : : : : : : : : :＼ ∨ /
- 457 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:52:01 ID:mLG.tEYA
- （⊃￣￣＼
（⊃ _ノ ＼
（⊃ （ ●）（●）
| （__人__） 「お、噂のやる夫の彼女か。
| ｀ ⌒´ﾉ はじめまして。やらない夫……だ……」
| } ＼
／ヽ } ＼
／ ヽ､＿＿__ノ ）
／ . | ＿／
| ／￣￣（＿)
＼ ＼ ／| ＪＪＪ （
＼ ／ ／⊂＿）
/ / / // / ｀Vﾍ｀ ｀￣ ＼ .i |
/ / // // i ﾚ vﾍ ､ `＜、|
i .,' // // | i } } ` ､ ｀ ＜
| |// // i ,ﾍ | i ` . ` ､
| Ⅳ | | | / ＼ | | '. Y
〉 | | | | / //| ; !
/∧ | | | | ∧ | | |ヽ. ,.ｲ ヽ. ﾉ
/ / ∧Ⅵ | ! / ﾄ、 Ⅵ| ` ‐---‐ '′ ､` ､-イ
. / / / Ⅵ ! ,' .,'| | ∧ Vi! / ヽ.V′
/ / | ﾄ､ V ,' | | || ヽ v! ／ i
＞‐r‐_＜ ﾉ:{
///ヽV_ノ //｀ヽ
/ l { ｨ芥ヽ / / |
/ l //ヽV ,′ |
〈 l ,′ 」
ﾄ､ レイ「
| ヽ| / /！
- 458 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:53:00 ID:mLG.tEYA
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼ ＼
| （ ○）（○） ＼ ＼
. | oﾟ （__人__） ＿＿
| 0 ｀ー'´ﾉ´￣ ￣＼
. | ／ } ＼
. ヽ ／ } }て・，‥¨
ヽ ノ ＿＿＿ ＿ﾉ そ¨・：‘ ．
/ く ＼ YY￣￣YY＼
| ＼ ＼ ・； ∵ ．.＼
| |ヽ、二⌒)､ ． ＼
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼ r ⌒j
／（ ○）}liil{（○）＼ / /
／ （__人__） ＼/ / ／ ）
| |i|||||||i| / / ／ ／ 「無言でコンクリにアタマを打ち付けるのはやめるお！」
＼ |ｪｪｪｪ| / '` ´ ／
r´ (⌒'ー―- イ′ ´廴
/ ＞ 、 ヽ _ ￣￣￣)
/ -､ } ( ￣¨´
/ ヽ._ __ ＼
｀ --‐'´ ｀ﾞ' 、_.)
- 459 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:54:01 ID:mLG.tEYA
- {ｉ {:::::;'::/{::';:::/ |:::に::_ ｀`||'´ ぐ|..:/, l
!､ ';:::{:｛ ＼ｉ l:;ﾉ'" 〃 ｝:Y !
'､ｌヾ､ ｌ / 《_,,,.､ -‐'Z_,､ｲ:::i| l
` ! ｛__,,. -‐''¨´||:::::::::::::::::::::::::::;ﾉ! !
l '、:::::::::::::::::ｌｌ:::::::::::::::::_;:::'´:::l !
l `i､＿;:::-‐lj一…''":::::::::::/| l
! ｜!"´ .:::||:::::::::::::::::::::::/ l !
ｌ ｜｝ :::〃:::::::::::::::::::/ | l
_ ／´ヽ / 〉／_//／ , ヽ
／-､ヽ、 Y´), -‐'^ヾ,/,' / |
/´ ＿｀ヽ) l !〉／!.ﾊ ∨ / |
./ ´＿ ヽﾉ //レ'| | lノ / ,' !
/ ´ ___ヽ} ／/‐ '´| | ,|/ l ,' ,'
/ ﾊ´ ｀r,ﾞ// ! | / l '
,' /_| ﾘ ´ ´ / }ﾉ/ ,'
| ´ | ! | / |' /
| .!.| | / | ./
,' | ! | ,' !/
＿＿
.,／,-､ ＼
／ ﾉ:/ ﾉfヽ.. ＼
| /:/ /...| | |
l ﾚ ./..ノ .,''´} i 「おお……神よ……」
l ' ´ .〃 / |
ヽ. . 〈 .ﾉ
＼.,_ ._ﾉ /
/ / ヽ
./ / |
i .／ . |
- 460 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:55:00 ID:mLG.tEYA
- Ｏ
°｡ ,. -‐ ﾆ二二ニヽ、｡
／ ﾉ} Yﾊ
/ ∧ し' !
| | ﾚ1} ﾄ､ lヽ l l| ｌ|
ｌ l l'´ ﾚ' ＼| } l |ｌ ﾘ
ⅥＮﾞo ﾞo Nｲﾙ'
,.-ｖ|小. ' j ﾘi| 「えっ？ えっ……？」
ﾉﾏ {| l ﾄ､ fつ イ|i 小! nﾍ、
{ｰ} ﾉ! {ｰく仄´ノ},!l ト!_}比}
/〉 l l{ l V之ﾉ八ハ {└ｲ
// !八 ,ﾊ {{ l|l|ハ VﾊﾞY' |
〈/ ' l/｀Vﾊ ゞｌｌ|!='' Vﾊj l､
,' / | Yﾊ Vﾊ.釗〉
{ /`ｰ' 从} ∧小l/
｀７´{ ,' ,ｲ{ } }
/ ∧ / ,/ j ｀7ノ|
. / ｲ {/ ,／ ／ / |
. ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
/ : : : : : : : : : : : : : : : ; ﾍ : :!: i: :ｉ
. ,′/l/ : : : : : : : : : :{~´ }: :l: :!:｜
. l: : : : : : : : : : : : : : :ｌ＼ /ノｊノ: ﾉ
. l : : : : : : : : : l＼l＼ｌ ィ/{ ／
',: :ｘへ:,ﾍ{＼{ イ´ ヽ }
}/::::/^::＼ _′/ 「男ってバカよねー…………」
. / ＼{:::::::::__＼ (´/ /＝=ｧｧ
/: : : : >'´ : : : : ｀'く ￣| _/:::::〃/
,′/ア´ : : : : : : : : : ＼「＼::::〃/
. {: :〃: : : : : : : : : : : : : : :＼ ∨ /
- 461 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:56:00 ID:mLG.tEYA
- | ,' l
| ,' l
| ,' ,' / l ﾊ
| ､〃 / /l ,' ! l
| , '/ｰ≠=.ｚ'-.l､, ,' ,' l
| i / /∠7¨Ｚ..＿l/ `X. ,' l
|'l i /ｨＺ,∠_)ｰ--ﾄヽ/,' / l
| lN 代::::::::ト}l,X.Y , ' l 「なんか私たち、ハブられてませんこと？」
|. 弋`ｰ ' ノ '/ ／ ／ /l
| ￣¨¨´／, ' ／ / i /
| Ｚ ´ ／ ／ l/
|‐- ∠... ｫ = '' 7 ／ .ﾄ､
|‐ , イ ,ム-イ .ハ
| , ィ ''ヽ／/ ,ｲ ﾊ / ',
r ー‐-=､''＿_./ノ l. / ,, '' .ﾚ′l ／
r‐`＝-､ ＼. ＼'' l／
,.． -‐… : : : : : : :‐- ．.
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀ヽ.
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:.
/:/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ.
〃: : : : ;イ: : : : : : : : ｲ: : : : : : : : : : : : : : :‘，
!i:{: : : ://: : : :ィ: : : /:′: : : : : : : : : : : : : : : ',
ﾊ:ﾄ: : ://: :／/: : :ィ:./: : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.
.:.:iくｊ:､:{厶'`Ｘ: :才ィ:/: : : : : : : : : : : : : : : i: : l: ﾊ
ハrｿ ヾ＜｀丶ヽ彡ｨ: : : : : : : : : : : : : : : :.|: : !: :.{
ｨ「 くソ＼｀ /: : : : : : : : : : : : : : : : ,: :い: 八
/:.:i ﾟ￣／: : : :ィ: : : : : /: : :/: : :/: :.Ⅵ小「`
ﾑ 1| 、 。／: : ,:ィ: : : : : : :〃: : /: : :/: :i: ハ/ 「サイズやカップは重要なモノじゃない、
|:! ｰ 厶 -‐ ´ /: : : : :.／/: : :/: : :人:.∧{ } だって、そんなこと分からなくてもおっぱいの輝きは変わらないんだよ」
}:! ｡;ﾟ /: : : :ィ/}:/: :／}: ／廴ト{ `
/.:｀7ｰ-, _rｿ ／: :イ／-‐' ≠ゞミー气: 〉
厶 ク／_{: :/入 厶ィ´／´ ＼`くﾉ
ｒ‐フ７´ ∨ ノﾉ／ / ﾄ }
入 { | /ィ::Yr-:‐ｧ _ -‐ " | ﾉ
「いいこと言ったつもりなんですの？」
.
- 462 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:57:00 ID:mLG.tEYA
- 「ボクだって、本当なら」
／. -‐: : : : : : : : ､: : : : :｀: .､
. '／: : : : : : : : : : : : :＼: : : : : :.＼
. /:/: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : :.丶
/:/: : : l: : : :.: : : l: : :l: : ; : : ﾊ: : : : :. : ヽ
//: : :l: :|: : : :j!: : :|: :/: :/|: ;ｲ:.!: : : : :.: : :.'
. 〃l: : :ハ:|､: : ハ: /}:/ﾒ:/-|/ |:.:}: : : : ::.:. : :'
': :{: : |‐-トヽ:{ j/7'zﾃ=0ﾃ､/イ: : : : :.:.:. : :ﾄ､
,': : :ヽ:ﾄrr=0k＼ 弋z夕/ /: :,: : : :/: :. :ト＼
.::/: : : :ﾄ杙z:ﾘ } /: :/: : :./:.:.:.: :l
|:l: : :|: :.l 〈 ,.': :/: : :./:.:.:/:. .'
|ﾊ: : |: :.l ／:／: : :.ｲ:.:.:/|:.:/
ヽ:.:l:.:人 ﾏ￣｝ ／イ/: : ／/:.:ノ:.:!/:}
ヽﾄ､:.:.:iﾄ:.､ _彡'´ /,久_:.:j':.:l-､
＼|＼l＞．__. ｨく ′ マ:.:.:.:. }
／､￣二ﾆｨ‐､￣￣￣`ヽ､/:.:ﾄ､
r" ﾄ ､>'´ ヽ￣￣￣`ヽi,:.:.:.ヽ
! r'／/ i:.:.:.|_
__|／ /| l |:.:.:冫
／ ＿__/ | ! | |:.:人
／ ／ | | ,' / !:.:. :)
/ ／ ! | / l /
/ | l | ノ ` ,′
l l! ｌ i /
ヽ ヽ＿_ノ ', l ／
ﾄ | ! | ／〈
l∧ヽ l ﾚ/`-/
jヽ､ ＼ _ l |ノ〃
ヽ___ ＼＞-- ､ j 1７_
/ ＞'" _ ＼| ! ` ‐､
/ー1 _､-" "≧! ﾄ、 /
/ ‐入_ - ＞‐| ! ヽ/
/ ／ 〈／ ､-" /l | く
／／ | ／ ／ ﾊ !＼_l
/ / !／ ／ / ! l l＿_｣
/ / ￣了" { ', ﾄ､｀ヽ
/ ! / | ', | ＼ ',
| ! ト-､ ｜ ﾊ | ヽl
| ! | /`ｰ‐ r‐' |_l !―‐‐' l
/ | レ l l { ｜
| / ,' } `ヽ !
| ｜ ｲ､ ', ＼ |
/ / _r'|ｰ| ヽ､_ l { |
/ / _ ..‐'" | | "'''‐ ! r､YYYl| |､|
/ /| ゛ || `ヽﾉﾉﾉ八j !
/ / 1 ! ￣ !
ｉ ! ! | l
| ! ! | |
| ｜ l | |
/i ! ! | !
「やっぱり気にしているのではありませんの」
- 463 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:58:00 ID:mLG.tEYA
- ,／/:::::/::::／:::::／l{ﾆ、ﾐ::::＼::::::::.::::＼: : :./´::|
i /:::::/::::::::::::::::′∧ヽ＼::::::::ヽ::::ヽ:.:.:.ｲ.:/:::::::;:
/::::::::′/:::::::::/:::丿 '.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ',::::::::ﾄ､
／:::::::/::::〃::::::/:::::| ヽ::::|ヽ:::::::';::::ｌ:＼:::i|::::::::: : ::>
, '::::::/::::/,ｨ!/:::::l::::::L::∟、 ､::| ＼!:::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ
{::::::/:::://｜'::::::l-/ ヽl二,,'_'j::::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ
l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l,' '´‘;!iﾒj }|:::ﾚ'::!ヽj/ ）ヽ
｀/,' l:||::l:::ヽ∧=ニ三" Ｖノ /|:::l丿::ﾘ::| `丶
（ l ﾘｌ:!い::::::{tﾍ ,,,, , ,,,;ｌ|::::|::/ｲ|::l ） 「やる夫、本当にヨリを戻したんだ」
ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ
＼｜::| |｜::::ﾄ､ (⌒ヽ ｨ:::ﾚ':::::jl:::l
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八|
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
|/ |:::::::l !ﾚ //::∧ ﾄ､::::＼＿,
/ ｌ:::::::川 ／/::,ﾍハL 「＿￣ヽ
／ ＿ 厶ィ'::::/ ｰ一' _／∠_ヽヾ. ￣｀ヽ
／￣ 〃 j::/￣￣｀ ´￣￣ ヾ.j }
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼ 「散々煽ったのは、誰だお」
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
- 464 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 22:59:02 ID:mLG.tEYA
- ,⌒ﾊ ,ﾊ⌒ 、
,'...::::::ヽ、,_r - −¨⌒`へ _,、_-_:.:::ヽ
ﾉ....:::::::.ｨ〃:::::::::::::::::::::ﾍ::::::::::::::ヽ`ヽ::::::::ﾊ
i...:::ｨ::::∧:::::::: ::´::::,::::ﾊ:::::::::::::::::ヽ ´丶/:i
ﾄ..:::/::/::|/::: :/´:::::::::ﾒ:/ヽ:::i::::::: :ゝ:::ヽy::::i
ﾙ.:::ﾉ::::ﾘ/:::/:::::/:::/l/::::::/| l:::::l::::::::::::丶::ヽ::ﾘ
{ /jYyﾉ::/::::ｲ::::/::l::::::/|/ l:::/l:::/l::::::::i:::::l:::〈
） |/|/:::;/l;::/.:::l/ l:/ ,l;/ !:::::::l::::l ﾙﾘ:::、
ﾚ::l;::/.ﾚl/., l/_, l;_ l:::,:/:::l:! ヽ）
l/:ｌ::i "￣`` "￣``ﾚ::i::l:::l
ｆﾍ ,ｨｧ_ |::::::ﾍ'''' . '''/::l::::l:/ 「はいはい、おめでとうおめでとう。
.ｲ ） ,彡 ／)ﾉﾉ::|/::::.::ﾄ. r‐‐ｧ ,':::/|::::i:| 琴吹さんみたいな人がやる夫の彼女だなんて、
ｼ | } ヽ、 /＾) l/ ,､,':::::i::::::ｌ:`r 、_ イ/::::/:::|::::i:| ”妹”として鼻が高いわ」
ﾍ ヽ、/ ′}/ /::::::l/:l;;;l:::l |l::从:::ﾉｌ::.:.V
∨,/ ヽ /;;;;;;::l:/l/l::{ヾ、 ｿ/￣/'ヽ、ヽ
{ { } /ヽｨ-‐/ ゞ ヽ ｲ/ ／ヽ
ﾉ /::::::::|ゝ＼ ﾞ⌒`Ｖ＾¨＾Ｖ⌒" / i/ ',
- 465 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:00:00 ID:mLG.tEYA
- ・
・
・
｡ ::::: * *
::::;;:::: ｡ o ｡ o ﾟ ﾟ
::::: ｡ ｡ ｡
ﾟ . ﾟ :: . ﾟ :: +
* * ::;;:: ﾟ * ::;;:: ﾟ ; ;
::: ｡ ﾟ ::;;;:: ﾟ ::;;;:: ` : ` :: :::;
* ::;;;: o + :: :::::
:: , ; ; ::::; ::::: ｡ . ﾟ ::
. ｡ o ﾟ . ﾟ :: * ::;;:: ﾟ
｡ . * ::;;:: ﾟ ｡ ﾟ ::;;;::
. ﾟ :: . ｡ ﾟ ::;;;:: * ::;;;:
* ::;;:: ﾟ ; * ::;;;: ; ; ::::;
ﾟ ::;;;:: ` :. ; ; ::::; o ﾟ
o + :: , ; o ﾟ . ｡
,. -───-- ､
／ ＼
,.ィ" ,.- `ー-､ ヽ
/ ノ ｀、 ヽ ,.ヽ
/' r:､ﾐヾ , ,! , ,! ノ ! l
,' ; ﾄ､.l"´ iﾉ'-‐サｻ'"ﾐ rく ',
_＿ V| ゞ､-一_､ '´ﾋi}` ﾘ{､.〉 ',
,ｲy /｀7ｰrー､ﾄ､ミ '´ﾋj ,-ﾟ′ ', 「これでビールが飲めたら最高なんだけどナー」
／ l_/ ／／＝ぅ＝==ｭ ﾉ r‐-､_;_ ',
/ ,.し'´ｰ'´／´ゞ￣｀ｰゝ、 ` く"ﾌ | l:｀:.ｰ､ヽ、 ',
, ′､ ノ |i ＞ 、｀ / ,!: . : . :.Y〉 ',
／ `,.-‐ ''´ __ |i._＿ _j^il: 厂//: . : . :.／ ; ',
. ／ ／ ／/ 7７^i／´ノ lﾚ',､_二ュ:イ´r'"ニ=ヽ '､
. ／ .,ｲヘ／｀ヽ一:'. : l ,r',r','.:/ ,! ,:'"〃: . : ;／,r'／ . :. ヾi. ＼
,.ｨ‐/ .ﾊ: . : ヽ:､. : ＼: . l,リィ／ ,!/ ,ｲi : . ;Y ／ . : . :. :. :| ｀ヽ
- 466 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:01:01 ID:mLG.tEYA
- __v__,.._
,ｨ'´::::::::::::::::::｀ヽ.
/ﾉﾍｲﾌ::::,､:::::ｒﾍvﾊ、
l'＾´:::ｨ!::ﾊ| lﾄ､::ﾊ::::::::l、
!::::::/-iﾅ ! l ‐ﾅ-!:::::ﾄi
ﾞl:::i -ｔﾃ tﾃ‐|ﾊ!
(ｒ! ､ /ｿ「ダメですよ。センセーの車で
ﾞヽ、 _ ,.'′ みんなを送っていかないといけないんですから」
,.-|ヽ､ ..ｨ'!、
l ヽl、 |､i｀!
,.ｲ ,ｨ‐l_ _ﾉrﾞﾄ､
／ ﾚi::| ,ﾉ‐`-´‐ﾄ|::!ﾍ＼
,ｨ" _|::|_＞ヽ-‐'､_|::|_ ﾊ
| ｀ヽ、 |:０::￣:::::::::::::::O::| !丿 !
! ヽ l:::::::::::::::::::::::::::::::::||' |
l ﾞ|:::::::::::::::::::::::::::::::::|! ﾞl
,i l::::::::::::::::::::::::::::::::::| |、
'-､ |:::::::::::ｒ‐､::::::::::::::::::i ,.ｨ´
|｀ｰ‐'ﾌ:::::::::::::::ヽヽ:::::::::::::::::〉‐'__|
l '´￣ヽ,ｒ=ヽ_____ヽﾍ________{ '´-､ヽ
i、 {´､ヽｨ'￣￣￣￣￣￣|ｒ)ノ｀!
｀ ┬! `ﾆぅ |=ﾆソ
|:::｀￣´!、＿＿＿＿＿_ｊ￣´
|::::::i::::!ヽ、::::::::::::ノ::/:::::|
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::⌒ヽ、
/::::::／::::/:::::::::::::::::::::ヽ::::::::::i
i:::::/::::::::i:::::::!ll､､,, !!ﾍ::ﾉ/:::i:::i
.|::::{::::::::::iﾍ_|ﾍゝ r十ﾚlﾉノ
. |::::::ヽ:;:-ゝ /.fi.!ﾌ/ﾉ|
|:::::::,へ::;! ｀ﾞﾞ´ ､. i::::! 「それもこれも、少年の料理の腕が良すぎるから！！」
|::::::::ゝ i^ヽ. iー/´ /ヾ-ヽ,,
ﾉ:::f ヽ::::ヽ ゝ、 -' ／ ヽ ヽ
／:::::へ ヽ ﾍ { ,＞イ_ ヽ、 ／ |
／::::::/ ＼ V ',;;;;/´/;;;;;;;i f /
ヽ::::r' ノ . Y /ヽ:;:;:;＼ 〉
ゝ_ )::::| l ヽ、 l ! .ﾉ:;iﾉ:;;:;:;:;:ヽ ｀ ,└tゝ
- 467 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:02:00 ID:mLG.tEYA
- |:::::::::::::::::::／.イノ:::::/l::::::::,.ｲ:::∧,.ﾍ|＼ﾞ::::ヽ、
ﾞl:::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ﾉ:::::ﾍ:: 丿:::::::::::::::::::::::､:ヽ.
l:::::::::::::::::::::::::::;i:::::::::::::::::::::::,ｲ:::::::: ﾊ:::::::::::::::::iﾍ!
ﾞl:::::::::::::/!::::::/|::::::/!ﾊ:::::::/ i::::::/ﾘ |:::::::::::::::::|
|::::::::::/ |:::/ !:::/ |! i::／ /::::/〃 i:::::!:::::::::::}
ﾞl:::/i/ l:/ ___ｊ/_,.」_ﾚ___/:／ !:/|:::::::::::l
}/ ‐ﾘ'´ ‐‐-､ ﾉ'´ /iﾉ-!;ｨ::八:!
l -ｒ‐c‐-- /二 /' |ﾉ ヾ.
ヽ、 ゝ:ノ ノ /ｒ':ﾉﾞ/
ヽ. / ¨´ /
/ ﾞ、 /
/ ノ /
i' ／ 「褒めたってダメなものはダメです」
- ‐ ￣ ｀ヽ、 ‐‐ ／
〉、 . ＜_
__ __ _ _, / /｀ﾞー' " ﾞ}､ ｀ヽ、
/ /、 ヽ、 ヽ、
/::/:;:::/:::::/::イ:::::;､-ヽ／;;､::::::::::::､:＼::::ヾ､:;;;;;;;;;!
!ｲ:/:::i::::::::l:::i::::|:/ `ヾw;;::､┤:i:::ヾ:ヽ::::ト::::::l;;;;;;;;;;!
!|l:::|::ヽ､ﾑ,ゝャ‐' ､,ﾉ;ィリ::ﾉ:::i::::l;;;;;;/;;;;;;;;;!
〉､;:八-;-;.二、 ゛-｀`＞＜|;ｲ;;;ﾉﾚ;;;;;;;/
j/ /`!' `゛‐ '゛ ~ひｰ‐-; ｲ`'l'゛ l i;;;/ 「ちぇー、ケチ」
,.､- '"´ヽ. Y , ｀ '' "´ j l: l: i ｀`‐ ､
'´ ,､; ''"゛ i ! ヾ ,:' ,' ! l'- ､_ ｀ヽ､
:::::'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ、 ,. ' i ／ ／;;;〃;｀ヽ､ ｀ヽ､
／;;;;;;;;;;;;;;;ll;;;ヽ. ＼. `‐ , '´ ' ／;;;;;〃;;;;;;;;;;;;;｀;､-―`.､
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ll;;;;;ヽ ｀ ､ ,:' ／;;;;;;〃;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;;;ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ll;;／ ﾉ`''";' ／;;;;;;;;〃;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'' """"i
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／ ,.;';;;;;i:::::', ';;;;;;;;;;〃;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
- 468 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:03:00 ID:mLG.tEYA
- . l: : : : : : : : : : : : : : :ｌ＼ /ノｊノ: ﾉ
. l : : : : : : : : : l＼l＼ｌ ィ/{ ／
',: :ｘへ:,ﾍ{＼{ イ´ ヽ }
}/::::/^::＼ _′/ 「そうそう、昼間なんで来なかったの。
. / ＼{:::::::::__＼ (´/ /＝=ｧｧ こっちは忙しくて死ぬかと思ったわよ」
/: : : : >'´ : : : : ｀'く ￣| _/:::::〃/
,′/ア´ : : : : : : : : : ＼「＼::::〃/
. {: :〃: : : : : : : : : : : : : : :＼ ∨ /
,.. ｨ〃"'ー- ､
／:::..... .... ..:::ヽ
,'::::::::::::::::::::::::::::;､:::::::::::ﾞﾄ
{::::::::::::::::;y从j;ハﾊ;:::::::ﾐﾞ
ﾞ!;ヘ:;ｲV_jﾘ!_ _ﾘj;'Nﾘ
人zﾘ ´仞` '{j`/
, -‐'´ヽ ヾ'` _ >丿 「…………」
. / ___ i ヽ ヽ､ ／
/ ;'´ ｀ | r;〉'´ﾍ｀丁ヽ
. /,:' レ'´>___/ ,ｨﾍ ｀!
i'Y , /"ア_〈｀`" |
.| ! :. / !'"´ y'~´ |
,! ,! ∨ ／ ヽ
/:::::::::::イ::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::＼
/::::::::::::::::／::::/:::l:::::::＼＼:::::::::::}
イ:::::::::::::::::::::::::::::/|:|:::::::::::::::::::::::::::|
イ:::::::::/|:::/|::::/ |! | l|::::ﾊ:|:::::::::::ﾄ
ｲrl:::/_|/__|/|_, | ､__|/＿|_|:l::::ﾊ
{k〈ｬ'´ﾋｿ` ﾍ. '"ﾋｿ｀'ｧ/k）
ヽﾍ. /‐' 「父さんに、会ってきたんです」
＼ , _ ／
rへ、 ‐― ／|l ＼_
_／/::::/:|:`:::-イ | |＼
／ / | l / | │ ＼
／ / {＿_ /＿.ﾉ | ＼
／ ∠ -┴ﾍ‐-､三７ ／ へ、| ＼
/ | く ＼i ／ _＞ ` ヽ
| || ＼|/´／ | l ／ |
- 469 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:04:00 ID:mLG.tEYA
- l::::::::::::::::::::::::::::l/:::/／:::::/ｲ ／ﾘ::::::::l::::::Vヾヽｊ:::::::::::::::
j::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾚ:::ｨ:::::::::::ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::
l::::::__::::::::::::/:::,:ｲ:::::/l::::::;ｲ::/:|:::::ｲ::l !:::: ﾊ::::::l:::::::::::::::::
Ｙ,ヘ 1::ﾊ:l:/- |:::/‐|::/__l/ |:/ l/ l::::i !:::ﾊ:::/|:::l::ﾄ
| ,〉l::i lノ,ｨｒ-ｒ-､｀ﾞ‐ﾘ‐' _ﾚ'-‐'lﾅ ﾘlﾉ::/ﾘ
l （ゝ V くゝソ ｀ /ｨて「｀ﾒ / lﾙ'
＼｀ i ー ゝニ ' /
iｰｨ /
, '´＾ﾘ ﾍ i /
ｒ' j ヽ ‐ 〉 ' 「話は……結局決裂しました……。
| ヽ､／ ＼ -‐- -‐ ／‐ _ ボクは父さんを許すことはできません」
/ l 、 ｀￣´ , イ｀､ ￣｀ヽ
／| ', ｀ ､ ＿ , 1 ヽ ヽ
／ ', ヽ、 | ', i ＼ l
／ i ヽ、 ヽ /l ヽ l ヽ !
/:::::::く:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
/:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
ﾚｌ/::/｀7:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
Kl _∠イノ::::::::ﾉ:::::::::::::::::::::::::l
） ll ”〉ｲ''イｒ<´〉::::::::::::::::::::l
＜ 。ﾘ:::::::::::l::::::::l
｀ヽ_ /7:::::::::::::l:::::::l 「少年……」
ヽ /::::::::::::::::l::::::l
'ー‐z /:::::::::::::::::::l:::::l
《≪"l::::::::::::::::::::::l:::::l
r=イ＜´フ::::::::::::::::l::::l::::l
くく 「-三イノ:::人:::::::l:::::l::::l
ヽ＜フ/:::／⌒｀ヽー､::ヽl
「￣ :::/／_／⌒ヽ::::::::ヽ:::ヽ
/￣| :::::l／＿∠ ＼ヾ::l::::::)
- 470 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:05:00 ID:mLG.tEYA
- //::|,/:::::::::| / ﾘ:::}ノ:::::::::::l!:::i::::::::::::::::::::ﾞl
ｲﾉ::::':::::::::::::l'::::::::::::::::::::::::::::i!:::::::::::::::::::::::::i.
{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
l:::::::::::::::::::::::::::/l:::; ｲ::ﾊ:::::::: ﾄ.::::::::::::::::::::::::::::ｒ-ゝ
|:::::::::::::::i:::::::::i ,|:/ |::! |:::::::| i:::::::::::::i:::::::::::::::|
ﾘﾚi:::::::::|:ﾊ::/!_|/__|:i| |:::/ﾘ_ｊ_!::ｊ::::/|::::::::::i:ﾄ､
（'|;ﾍ:i'ﾘ'´ﾘ,ｒｧ-､. ﾘ! ﾚ' / ,.ｨ-l/!｀iﾉ!;ｨ:l l!
ヽ.弋 く ﾞｔ'_ﾉ ﾞ 'ﾞﾋ'_ﾉ ﾞ〉 /ｿ |!
ﾞ､_ｊ. /ノ
ヽ /
ヽ、 ｀ ´ ／ 「それでも、ボクは認めようと思うんです。
i＼ ｀ ￣´ ,.ｨ' 父さんが父さんであることを受け入れた上で、
_,..-‐| ヽ､ __,. '"::!､ ボクは自分の望むように生きたい。あと２日しかありませんが」
f´､_,へｊ ::::::::| ﾞｰ､
ﾉ ヽ. ヽi ヽ.
_,-'/ i､ | }､
'´ / i┌‐‐-|、ー‐-､ ,.-‐‐ / /ヽ.〉`‐､_
/ ヽ, ヾー‐----‐‐'7 ノ､ ノ i、 ｀‐､_
,. -‐………‐‐一ｧ
／.:::::／l.:::::/.:i::{:::::＜_
／.:::::,lィ≠≧厶∧|｀ヽ:::::｀ア
/.:::::/l/ ,f弋{｢｀` ､__厶::::ト
{::::::::{ く衍∨!::l
ｊr弌:! ′ !｣`｀
{ ⌒｀ 一 ､ } 「だから……」
ヽｰ┘ , '
｀Ｔ7 , '
个 ／
. | 厂｢´
_. -‐┤ ｢ﾉ｀ヽ
∠ | ／ }
. } } ,r＜_ / ∧ 厶__
. ,' て{::::.::.:.:.:￣｣ ／ ヽ {、 ｀丶、
/ r‐一'´ヽ:::.:r一'′´ ＼丶、 丶、
_ ７⌒＼ ',::{ ／ / 丶、 丶、
／ ＼ ｣::! ／ ＼ ヽ
- 471 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:06:01 ID:mLG.tEYA
- ,.ｨ´::::::｀:::::::::::::｀ヽ、
,.ｲ /ｨ,ヘﾊ::::::,ﾍﾊヘVヽ.
/:::ﾚ'!ｗﾍﾊN:::::ﾚvVヽ∧ハ
/,ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
' |::::::::::::::::::ﾊ::ハ!:::ﾄ::ﾄ､:::::::::::ﾄ､
!ﾊ:::::|iV_' ﾘ !ヽ! i_,.l_!|:::_ﾉ｀
{fｔi´,ｲｒﾞﾒ‐' ｰイﾁ ) !ｲｒ}
ヽ.ｊ ￣" i ｀ﾞ´ /-'´ 「だから、センセー。真剣に好きです！！」
ヽ、 _.._ .ｲヽ、
,.-‐'/ ｀>､_ ,.. '´ ﾞy' ﾄ､_
／ ,ｒ'´ i /ヽ.´ / ｊ |'" !、
ｒ' /ﾍ. |'__ ! /／ / ヽ.
| V´ ﾞ! |ヽ.｀ ‐ｲﾍ ｒ' ﾍ
ﾄ､ ! ノ {:::::ﾞｰ‐ｊ / ,ﾊ !、
| ﾞヽ! l ヽノ￣ ハ/ _,.}'´ __ ､__ !
i 、 | ｀ｊヽi__ﾚ'‐、 -‐ ! / |
! ヽi 〉､;;;;;;;;;;;;;ﾄ､ヽ、ノ y'
| 〉 ヽ;;;;;;;;;;;;/≦ﾒ.ヽ |
l {丿/i｀ｰ､;;;::;＼ く ヾ. !
｀ヽ. f"/ !| ! ヽ.;;::;;::＼ﾄ､ｰ-､_ i
ｌ.:.:.:l＼､ﾍ:. 'k ,辷‐ ､_.:.::'
l.:.:.l:::::广∧:. -‐ ''′ /:. : :｀ヽ ヽ
l.:.:／／ : :.:jヽ:、 , ｲヽ:. : : ｀ 「…………まったく、生意気なこと言っちゃって」
j/ / : :.:.（::::|: ｀丶､_ ／ 丿::|: : :
/ / : :.:〉::｀` ー--‐'::::::::::l､: : {
〈_ヽ .:|:::::::::::::::::::::::::::::::::/::::ヽ ﾊ
ﾉ!ヽ､＼ |:ゞ､;;＿::::::::::_::／:::::::::::L._/
／ l.:.:.::l｀ヽ＼_ﾉ|:::::::::::::::::￣::::::::::::::::::::::ト<´
,ｲ !.:.::::ｌ.:.:::｀ヽイ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ|:.:.＼
／ ＼ |.:.:::::ｌ.:.:::::::::ﾉ＼_:::::::::::::::::::::::::::::::／ |:.:.
- 472 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:07:00 ID:mLG.tEYA
- ,.､､,､-‐'⌒ヾ`‐ ､
_,／ベV∧ヽヽ＼Kヽヾ:､
,ｲ/〃{:{{ｼ‐''゛}:}｝｝_|j｣ｨ::::|:l:ﾄ､
/〃::l:ﾄk`_, ´‐'ﾂfitｋﾑ;ﾉﾉﾊ:|
｛ {｛::::ゞ'ｸfﾈ `´ |/iﾍl:l
ヾゝj-ﾍ` ´〈 ､ ｡ン:l::! 「アタシね。不安だったの。
//i:::ﾊ、 -ｰ ｢';:::ヽ::l 自分の寂しさをまぎらわすために少年を利用してたんじゃないかって」
/ｲ:!:::l:::lヘ､ ,.' |::ヽ::::ヽ、
/ｲ::/::/:::l::: |:::｀ヽ-',r_=＝､::ヽ::::::＼
/ /::/::/::::;':::::l::::<:ﾍ |｢∠ |、::::＼:::/
／ /:::/::/:::/:::::::!::::::〉ヾ||-‐ ／ヽ､_:::::＼
／ ／:::/::/:::/:::::::::l: ;r'::::::::》;;:: -‐ ' ￣厂F'､
,ｲ /:::::/:::/::::;'::::::::_／‐-､:_《_;;: ‐''′ ､__|__| ヽ
〃 ,':::::/:::/::::::l::;ィ´| __||,,..-‐ ‐-:::/:: ! ',
{ｉ {:::::;'::/{::';:::/ |:::に::_ ｀`||'´ ぐ|..:/, l
!､ ';:::{:｛ ＼ｉ l:;ﾉ'" 〃 ｝:Y !
'､ｌヾ､ ｌ / 《_,,,.､ -‐'Z_,､ｲ:::i| l
` ! ｛__,,. -‐''¨´||:::::::::::::::::::::::::::;ﾉ! !
l '、:::::::::::::::::ｌｌ:::::::::::::::::_;:::'´:::l !
l `i､＿;:::-‐lj一…''":::::::::::/| l
! ｜!"´ .:::||:::::::::::::::::::::::/ l !
/:::::::く:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
/:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
ﾚｌ/::/｀7:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
Kl _∠イノ::::::::ﾉ:::::::::::::::::::::::::l
） ll ”〉ｲ''イｒ<´〉::::::::::::::::::::l
＜ 。ﾘ:::::::::::l::::::::l 「多分、それは本当だった。
｀ヽ_ /7:::::::::::::l:::::::l だって……７年も付き合ってた。引き摺らない方がウソってもんよ」
ヽ /::::::::::::::::l::::::l
'ー‐z /:::::::::::::::::::l:::::l
《≪"l::::::::::::::::::::::l:::::l
r=イ＜´フ::::::::::::::::l::::l::::l
くく 「-三イノ:::人:::::::l:::::l::::l
ヽ＜フ/:::／⌒｀ヽー､::ヽl
「￣ :::/／_／⌒ヽ::::::::ヽ:::ヽ
- 473 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:08:00 ID:mLG.tEYA
- {:::::｀ミヽ∂ ヽ. /::ﾍ
∨::::::::｀::::ﾍ / /::::::ﾍ
∨::::::::::::::::.ﾍ ー 一 ′:::::::ﾍ 「でもね……。ふふっ、ふふふふふふ」
∨:::::::::::::∧丶 ／::::::::::::::::::ﾍ
}::::::::::::::::∧ 丶、 ／:::::::::::i::::l:::::i:::::ﾍ
|:::|::::::::::::::∧ ＞ ＿∠_::::::::::::::l::::|:::::||::::::ﾊ
|:::|::::::|::i:::::::∧￣￣￣￣ |:::::::::::/:::::|:::::|_|::::::ﾊへ _
|:::|::::::|::|:::::::::::ﾍ______,.〟 |::::::::/:|::::/|::::|¨|::::::::}¨へ,丶、_
|:::|::::ﾉ:::i:::i丶::::ﾍ--一、ゝ, |::::/::/::://:::ﾉ |::::::::| ,ゝ／
／ｉ／!ｨ::::::::::::::::::::::::::ﾄ:｀
. /.:::7／!/.::::ﾉﾊ!::::::ﾊ ヽﾊ::::ヽ
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ!｀:::::::::::!
イ:::::::::::::::::::::/!::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::!
/:::::::::::,i::/:::/ i::ﾊﾉ＼::ヽ:::ﾊ:::::::::::::!
. ｉﾊﾊ::::::iｊ,' !,' ﾘ ､___ヽﾊﾉ ﾘヽ:::/
ヽﾊﾘ', ‐ﾆﾐ ヽ ｀ィ≠､ !:/-.
ｉ } 〈 ﾋ::j ﾋ:::ｿ ﾘﾋ ,'
ヽﾞ､ ｀ , ｀ ,__ノ 「セ、センセー？」
' ./// ｀＿ //// /
＼ `ｰ‐' ／ﾘ
＞,.. __.. イ ﾄ､_
. / | : : :ﾄﾉ ヽ
ノ ,ﾉ . : :/ ﾄ､
. - '／ ﾘ ／ | ｀ ､
,..-≠ ／ ,ｲ! /ｰ - | ｒ‐-､ j ｀ 、
. ∧ 'ｰ‐ｧ' 〉 |ヽ,＿__.ｊ/ ＼ﾄ､ ＼
- 474 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:09:00 ID:mLG.tEYA
- ＜ ＞／::::|::|i::|:i|:|:::| |::i|:::|:从| ﾉﾘﾉ:::::::::::::::} ﾘ
￣ﾍ,=≠彡ミ/丿彡ﾚ从彡ミ卜乂入丶 彡ｿノ;:::::::::ﾘﾉ ﾉ
|::::://ヘ∨| 彳ivﾄ:} ` 价i 乍彳'ノ
|:::::{ /う,∧ `ゝ-' ﾍｿ ﾉ ∧′
. {:::::｀ミヽ∂ ヽ. /::ﾍ
∨::::::::｀::::ﾍ / /::::::ﾍ 「もう、”少年”とは呼べないわね」
∨::::::::::::::::.ﾍ ー 一 ′:::::::ﾍ
∨:::::::::::::∧丶 ／::::::::::::::::::ﾍ
}::::::::::::::::∧ 丶、 ／:::::::::::i::::l:::::i:::::ﾍ
|:::|::::::::::::::∧ ＞ ＿∠_::::::::::::::l::::|:::::||::::::ﾊ
|:::|::::::|::i:::::::∧￣￣￣￣ |:::::::::::/:::::|:::::|_|::::::ﾊへ _
_,....‐:''´￣｀ヽ、
,r:':´:.:.:;:;:;ヽ;:;:;:;:;:;:;:ヽ
, ‐'´:.:.:;:;:;|ﾚfヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ、
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l l | i { ', /:/:｣:::::ヽ.:.:|＾::::::::::::／:::::::::::::::::i:`┐:::::::::::::::::::::::::/
ｌ ﾉ ﾍ:! ', ,〉'゛::::!´:::::::::｀゛:::::::::／｀`ｰ､、:::::::: ﾉ:.:.:|:::::::::;::-‐:'':"::＼
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- 475 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:10:00 ID:mLG.tEYA
- _../ ヽ
／__,, ,--､ ,─､ │
,'J″ l,,,_ミ',.lﾞ彡,'l ヽ
ﾞ.lﾞ , ､ ! ｀' ヾ゛ l ﾞ､
l ./ '､ /＼l /__ｲ ,iﾞ /l i │ ｯ│
ｱ.{ ､ ､ ＼ハ丿ﾗﾆ┴' ﾚ''!'' Tフ/ ノ,_/l ﾞヽ
ｌ|ヽ ﾞヽ ＞ ゛_r‐アi ＼ ｀rフ-, ﾒ''彡if, ' |
ﾞ､ ｀''ｯ..ヽ ヽ,y ゛ '､ソ 〆 } l
│ iｒ~ | ／ l
│ ｀r'', ‐ ti'''":::: ', 「シンジくん。その告白、乗ったわ」
/ ::::::~ ＼ _____ /::::::::.. ﾞl
/ :::::::::::..＼ ゝ､__/ ,./ ;;;;:::::: }
| :::::_／ﾞン‐'" ﾞ',､、 ／| ｀'-ﾐヘ､::::::. ',
', _..‐,ﾞ／″ ｒ'〈 ` ,＿ _／ _ｿ `' ,＼ ｌ
,ﾉ彡'" l ｀ﾞ`'''ｰ―ｰ''″│ '､ヽ !
,.. '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:::...、
, ':::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::::::::::::::::::`..、
_,,,... ':::::::::::::::::::::::,::::::ハ:::;::::::::::::::::::::::::::`、
,ﾌ゛::::::::::::::::/:::/;:::::l l;ﾊ;;;;;;',:::::::::::::::::::.,
,.;::::::::::::::/l::/ l/ l人! l; l::N l:l::::;:::::::::::::;_
/ l:::::::::::l. v ..__,....., -...,,,,_' j/ l:::::::::::l
.l/l:::::r -'~_,,..._ ;. ,- 、‐-l:::::::,''
j::, ,;' .f:::i ﾞ .f:::i ヽ /:}'
lヽヽ '` '" /~.l
`、(ゞ. ;: /) ,.'
` 、 /／ 「センセー……」
ヽ、 - -- ,. '~
.i. 、 ., i′
__,j ` _ ,.. ' l._
r' ,. l l 、~ヽ
l .ゝt lkl l
_,. -'/ l / ヽﾞ';,
_,..-" / _ l‐--、 .,-―/ ヽ、ﾞ'':.,
「そのセンセー禁止！！」
「じゃあ……ミサトさん……」
「呼び捨てでもいいんだけど……ま、いっか」
.
- 476 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:11:00 ID:mLG.tEYA
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ _,､ィ/べl7ブ才ヽ､ ┃
┃ ／:.:７::／メヘ::::::＼::＼ ┃
┃ /::::／／/::::|:::::ヽ＼:::::＼:＼ ┃
┃ / :::::/:.:.:.:| ;､l､:.:.:. ＼ヽﾄ:.:|::::j|、 ┃
┃ l:|:::/:.:.;ｲ:.:!::.:|:.::i::.:ヽ: ＼ヾ}＼ﾘ| ┃
┃ ＿,,..､、_ |::::l:.:/::!:.:|:::.:|:.:∧:.:.:ヽ､:.:.:ヾ::::::iﾄ､ ┃
┃ ／::_;;＞:v::＜⌒｀ヽ､ ﾉ;､|/:::|::::|i::::|l:::::::|i;.:.::::::::＼::}:::::i|、 ┃
┃ / ⌒;∠:::::::::::::ヘ<｀`ヽ:ヽ≧ｯ{ﾍ|!::::|::::|l::::ﾊ:::::::|ﾍ、:::;ヽ::::l/)ﾊベ ┃
┃ /::／'"::＞::::::::::::＜::::::.. .::::::'之ﾗヽ{::::|l:::|'|;|‐ﾍ|;:::ﾄ-ヘ|i::::::|';:ﾘ､_ ┃
┃ /／ ／ ／::;v'ｌ ｌ ＼ ヽ::::lｼ゛:::ハ|ﾊ`ﾄ‐!'" !;l| 'ｰ-'}|､:::|:i|::::::｀丶､_ ┃
┃ |i:::: ／: // /'|i::| l:. ﾊ, | :::l:::::/ iｷ :l /!ﾊ!'l::::::::::::::::::::ヽ ┃
┃ |; ｲ::/://r::/j｀´`|:.:.:|:.:.:l:.:.iｌ: | :::|::::l ヾ'､ ､＿-'__ ／ ! l、::::::::::::::::::::| ┃
┃ |ヽ、//i:|:/ｲ |!:;ﾊ::::|::::|}::l:::::|::::| i, ヽ＾x ｰ‐´,ｨ゛ l l、::::::::::::::::::| ┃
┃ |:::::|ﾄ|lﾏi_ﾒ`:. 'ﾚfi‐ｋ|::/::/:::;::|::::| 'i, ＼ ﾞ''≠'''ﾞ ,,ィ | l、::::::::::::::::| ┃
┃ /::::lゝl i ｀゛ り'ﾚ::/ｌ::|::::| 'r､_ ＼`' ' :| {'ヽ ヽ:::::::::::/::〉 ┃
┃ ,r '''" ';::l'、 l., /Y|::/ l｜::|_,､‐'ヽ |_ ＼ .::| l::::::｀`'′::::/::::::| ┃
┃ l,＿ __ _';| ヽ ‐:;,- ｨ′|ﾉ:}::::ﾊ::l::::::::::::::::::＼｀ヽ､ヽ、 :::! |::::::::::::::::Yi::::::::::| ┃
┃ ﾊ::::::.il:.:.:.';::::il＼ ／ !:.:.:|::::| /:::::|::::::::::::::::::::::＼ ｀ﾍ ノ_.｣::::::::::::::::〉::::::::::::| ┃
┃ ／ ￣|:i;:::::.il:. : l-il_ ｀" 〉/|:::|..!:::::::{、::::::::::::::::::::::::＼ ヾf´::::::::::::::r'" ﾄ､:::::::::::::l、 ┃
┃ / ｜!､:::.il : } |i ヽ:j ‐ '"/:/::|::::l l::::::;_::ヽ、:::::::::::::::::::::::::＼ ｣l::::::::::::::::::ヾレ＼:::::::::l、 ┃
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７年間の思い出。それよりもアタシの胸を痛ませている少年。
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- 477 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:12:00 ID:mLG.tEYA
- _,,,,rｰ'ﾌﾞ´＼,,
__r''ﾞ ...／ ,､ ヽ,,,,
};| .::;;/ ./ , ＼
.r'''ｰ､ ／´} {:!...::/ .／....／ .,;:::: ＼_
_,ノ .＼.／／;;;{ }iﾞ'j::|:::::::|:::::::/ .／ー;::::... ﾞヽﾅｻ--
._,,,,__,,,r/ﾞ ヽ; ＼::::::::::{ {;じﾉ|::::::|::::::/ .ﾉﾞ:::::::::::::::::::::::: | .||||||
／li´''ﾞﾞ ノﾞ ..＼; ....ヽ;:::::::ﾐ;:::::::}'''!.ﾉ┐/-j:/:::::::::::::::::::::::::::::| .||||||
／|||'^:: } .＼ .ゝ､;:::::::::};;____;;;::::::ﾞｰλﾉ人ソ:::::::＼_:::::::::::_;;;;ﾉ .i||||||
|||||||;:::....ﾉ ＼ :＼_;;_;} ﾞﾞ丶､;::::::://ﾞ｀'ｰ---''''ﾞ|ﾞﾞ'fｰ-.ｿ ./||||||
||||||!i;::::::':..｀＼.. .＼.::::::::｀} .＼/. .| | .ﾉ ./||||||||
|||||||i'i;:::､;:ヽ;::::＼:::,,,,::｀ｰ-´ ﾞi, ﾞ'´,,/||||||||||
||||||||i.ﾞi;:_;>ｰ',,,,,__｀ｰ-ｧ´ ﾞi, ／||||||||||||
||||||||||!i､＼,! ,! ﾞ￣ ﾞﾞ'ｰ,,,_|||||||||
||||||||||||||!i´,,ﾉ ﾞ''ｰ,,
||||||||||||||／
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だったら、賭けてみよう。アタシの残る時間全部を。
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- 478 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:13:01 ID:mLG.tEYA
- ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＿_:.;ルNヽ:.:＼
/.:.:.ｨ〜し､.ノ|.:.:.:.:.:.:＼Y＾ヽへ｢.:.:.:.:.｀ヽ,
, -'.:.:.:厶 人 ／｀.:.:.:.:.:_-:､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'
/'ｸ::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.r' ⌒´ }.:.ｉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.､
l:::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l、 l;ハ.:.:.:乃.:.::::::::::ハ
{:::::::::::.::.:.:.:ﾄ､::（ ヾ、 '゛‐'ﾌ乙､ﾚァ:ｙ､/:,:
＼|、:::::::.:L弋_匚_` '´{,い 〉了バ.:.:|
ト-ｧ‐T:=八,い｀ ^''′ ,' ,ﾉ/.:.:l
|.:.:.l { lヽ:＾ `'゛ 、 i_／::.:.:.'
ｌ.:.:.:l＼､ﾍ:. 'k ,辷‐ ､_.:. 「折角の週末なんだもの。
l.:.:.l:::::广∧:. -‐ ''′ /:. : :｀ヽ 思い切り愉しみましょ」
l.:.:／／ : :.:jヽ:、 , ｲヽ:. : : ｀
j/ / : :.:.（::::|: ｀丶､_ ／ 丿::|: : :
/ / : :.:〉::｀` ー--‐'::::::::::l､: :
〈_ヽ .:|:::::::::::::::::::::::::::::::::/::::ヽ
ﾉ!ヽ､＼ |:ゞ､;;＿::::::::::_::／:::::::::::L._/
／ l.:.:.::l｀ヽ＼_ﾉ|:::::::::::::::::￣::::::::::::::::::::::ト<´
,ｲ !.:.::::ｌ.:.:::｀ヽイ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ|:.:.
／ ＼ |.:.:::::ｌ.:.:::::::::ﾉ＼_:::::::::::::::::::::::::::::::／ |:.:.
,ｨ‐'"~￣｀`丶、
_／ﾝハル/Vヽ/ト＼
ﾌ.::::::::::::::::ﾊﾊ:ﾄ､:l::::::::::ヽ
/ｨ::::::::/|:/ﾚ' ! ヾ_从:|:|::::::!
/!::::N-‐''ヽ ..-- ､1ｋi
!ﾊﾍ:{ r'"~ , ﾙ,}
Yｔ、 `＿_, 〃′ 「は、はいっ！」
`‐へ `ー ' ,ｲ
lヽ､__,／ﾄ､
／| ﾚへ、
_,､-‐ｲ__ ! L { ｀''‐-､_
／| ,ｲV Ｙ`ﾆﾆ二」ハ `ト-､ ｀>､
/ ｌ┬'´/／/|::::::r‐ｧ' ７ `ｰ' `Ｔ′',
/ l│ ＼!::::| / / |/ !
- 479 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:14:02 ID:mLG.tEYA
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. ハ.::.:.:. l孑:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:ヽ、
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l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f込厂 {ﾗ!ｌﾚヽ|〉
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l 丶}..j:l
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（ l:.:.,':.:l_|ヽ:.:.lヘ.:.:| ´ /| ｿ
/:.八丿l,/‐~:＼ヽﾄ､:.. ┬‐-ｲ:ﾒ
. j /.:.「::Y´ ｀ ヽへ 千7
）:: //⌒ヽ＼ ', ´ `‐-、
（／:.{ ｀ヽ、 . ..:; ∟
- 480 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:15:01 ID:mLG.tEYA
- ／. -‐: : : : : : : : ､: : : : :｀: .､
. '／: : : : : : : : : : : : :＼: : : : : :.＼
. /:/: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : :.丶
/:/: : : l: : : :.: : : l: : :l: : ; : : ﾊ: : : : :. : ヽ
//: : :l: :|: : : :j!: : :|: :/: :/|: ;ｲ:.!: : : : :.: : :.'
. 〃l: : :ハ:|､: : ハ: /}:/ﾒ:/-|/ |:.:}: : : : ::.:. : :'
': :{: : |-‐トヽ:{ j/7'zﾃ=0ﾃ､/イ: : : : :.:.:. : :ﾄ､
,': : :ヽ:ﾄrr=0k＼ 弋z夕/ /: :,: : : :/: :. :ト＼
.::/: : : :ﾄ杙z:ﾘ } /: :/: : :./:.:.:.: :l
|:l: : :|: :.l 〈 ,.': :/: : :./:.:.:/:. .'
|ﾊ: : |: :.l ／:／: : :.ｲ:.:.:/|:.:/ 「楽しんでますか？」
ヽ:.:l:.:人 ﾏ￣｝ ／イ/: : ／/:.:ノ:.:!/:}
ヽﾄ､:.:.:iﾄ:.､ _彡'´ /,久_:.:j':.:l-､
＼|＼l＞．__. ｨく ′ マ:.:.:.:. }
｀ ' }_.ィ三三ﾆ＝=ヽ＼:.:ﾄ､
／三三三三三ﾆ＼ﾐ{:.:.:.ヽ
／三三三三三三三ﾆヾ､:.:.:.|_
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/三三三三三三三三/三ﾆｽ:.:人
_ _,..‐.....-.....､..._ vr 、
/:.:.:｀ヽ、, .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
. ハ.::.:.:. l孑:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:ヽ、
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l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:..l:.:.:.:./ ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/.:.:.:./ !:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ､_/ヽ :.ﾊ,l:.:l:iト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'|__-,=‐ _二ｿ:.l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f込厂 {ﾗ!ｌﾚヽ|〉
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l 丶}..j:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l ､ _ , /:l 「ええ。光害が少ないと、街でもこんなに星が見えるなんて思いませんでした。
（ l:.:.,':.:l_|ヽ:.:.lヘ.:.:| /| ｿ 本当、空を見上げないと、本だけじゃわからなかった」
/:.八丿l,/‐~:＼ヽﾄ､:.. ┬‐-ｲ:ﾒ
. j /.:.「::Y´ ｀ ヽへ 千7
）:: //⌒ヽ＼ ', ´ `‐-、
（／:.{ ｀ヽ、 . ..:; ∟
- 481 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:16:04 ID:mLG.tEYA
- ／/: /: : : : /: :/: : ;ｲ: /; : /: : : /!: : : : : : : :': : : '
／イ/:/: : : : /: :∧: / |:/ |: /: : : / l: : : :./: : : :',: : :;
/ノ: l: ; : : :.l: :.l ∨__j_ヽj/;|: : / ; : : :/:/: : : :}: : :|
イ/: :}:l: l: : : :l: :.l {ん'っトz |: / /: ／l/|: :/: /: : ::!
|／|:l: l: : :.人:.l ゞ= '' V /／ﾆ/ｰ|:/: /: : : :,
j:川: : : :∧! ／ん)::ト､/'／: : :./j
从乂: :/ ヽ { ﾞマｿ ィ: :/: /: /
r＝(: :.八:{ﾍ ノ /: /: /: /
/ヾ.二/ ヾ､ ＼ ‐- ._ .ｲ: /: /: / 「？」
_/ /￣＼ 丶 _ イ/}／: /: /
ノ ＼/ ( ) / ＞-=:＜}从: :|' /: ／／
／ |＼___/ /､ ＼ヽﾙ;／ ´
. ´ } } { ＼ /￣}
／ ∧ ト､ |}Ⅳ_()人
,／/:::::/::::／:::::／l{ﾆ、ﾐ::::＼::::::::.::::＼: : :./´::|
i /:::::/::::::::::::::::′∧ヽ＼::::::::ヽ::::ヽ:.:.:.ｲ.:/:::::::;:
/::::::::′/:::::::::/:::丿 '.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ',::::::::ﾄ､
／:::::::/::::〃::::::/:::::| ヽ::::|ヽ:::::::';::::ｌ:＼:::i|::::::::: : ::>
, '::::::/::::/,ｨ!/:::::l::::::L::∟、 ､::| ＼!:::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ
{::::::/:::://｜'::::::l-/-ｰ- _ ヽl二,,'_'j::::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ
l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l,' −ｰ '´‘;!iﾒj }|:::ﾚ'::!ヽj/ ）ヽ
｀/,' l:||::l:::ヽ∧`-ｰ=-" Ｖノ /|:::l丿::ﾘ::| `丶
（ l ﾘｌ:!い::::::{tﾍ ,,,, , ,,,;ｌ|::::|::/ｲ|::l ） 「私、終末が宣言されてから、
ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ 学校ではほとんど図書室で本を読んでいたんです。
＼｜::| |｜::::ﾄ､ (⌒ヽ ｨ:::ﾚ':::::jl:::l それ以前もそんなには変わりはありませんでしたけどね。
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八| そしたら、やる夫に『外にでてみろ』って」
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
|/ |:::::::l !ﾚ //::∧ ﾄ､::::＼＿,
/ ｌ:::::::川 ／/::,ﾍハL 「＿￣ヽ
- 482 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:17:01 ID:mLG.tEYA
- : : : : : : : !: : : :!: :ﾊ: : : :!: : : :ﾊ: : : : ﾊ: : ﾊ: : !: :l: !: :,
: : : : : : : ﾄ: : :.ﾊ_!_,,ﾊ; ;_!'; : : ! !:-‐/-!-/､!: :!: :!: ! : :,
: : : : : : : !:,l､':｢´';!--､';:.!ﾍ: : l l : /r‐l:/ .l:ﾒ!:/: : ! : :,
: : : : : : : ﾄ､!ヽ!示ﾒrミ,ﾍ! ﾍ: !l:/ィf ﾃ抃''ヽﾘl: : : ! : :,
: : : !: : : : !i" l_ノ:::::::! ｀ ヽ! {r'::::ﾘ l j: : : l : : :,
: : : ';: : : :ﾍヽ乂::::::ﾉ ゝ- ' ' ./ : /:.lヽ : :,
ﾊ: : :ﾍ: : : ﾊ ｀ .￣ /: :/ : j
: ﾍ: : : ﾍ: : :ﾊ 〉 /:,ｲ:!: :.j
: : :ヽ: : : !､:. :ﾍ /'7!: :l: :/ 「言うなあ。やる夫くん」
ﾊ: : :!ヽ: :ﾍ ヽ､:', ､ _＿＿ , /. l: ;'l:/
ヽ: :, ヽ: :',ヽ ヽ ／｀`l:/.ﾘ､
ヽ:., ｀ヽ ＞ イ ,ﾘ ヽ
ヽ .ﾍ ｀.ｒ‐､- ’: : : : . /
＿＿ ヽ !）.:.lヽ: : : : : : :. /
i /:::::/::::::::::::::::′∧ヽ＼::::::::ヽ::::ヽ:.:.:.ｲ.:/:::::::;:
/::::::::′/:::::::::/:::丿 '.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ',::::::::ﾄ､
／:::::::/::::〃::::::/:::::| ヽ::::|ヽ:::::::';::::ｌ:＼:::i|::::::::: : ::>
, '::::::/::::/,ｨ!/:::::l::::::L::∟、 ､::| ＼!:::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ
{::::::/:::://｜'::::::l::/ｌ_∟､ ヽl二,,'_'j::::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ
l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l,'ｌ { ﾄ;ﾊ` '´‘;!iﾒj }|:::ﾚ'::!ヽj/ ）ヽ
｀/,' l:||::l:::ヽ∧ヾ` vｿ Ｖノ /|:::l丿::ﾘ::| `丶
（ l ﾘｌ:!い::::::{tﾍ ,,,, , ,,,;ｌ|::::|::/ｲ|::l ） 「蘇芳……先輩は、やる夫のこと、どう思っているんです？」
ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ
＼｜::| |｜::::ﾄ､ ‐―- ｨ:::ﾚ':::::jl:::l
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八|
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
|/ |:::::::l !ﾚ //::∧ ﾄ､::::＼＿,
- 483 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:18:01 ID:mLG.tEYA
- ／/: /: : : : /: :/: : ;ｲ: /; : /: : : /!: : : : : : : :': : : '
／イ/:/: : : : /: :∧: / |:/ |: /: : : / l: : : :./: : : :',: : :;
/ノ: l: ; : : :.l: :.l ∨__j_ヽj/;|: : / ; : : :/:/: : : :}: : :|
イ/: :}:l: l: : : :l: :.l {ん'っトz |: / /: ／l/|: :/: /: : ::!
|／|:l: l: : :.人:.l ゞ= '' V /／ﾆ/ｰ|:/: /: : : :,
j:川: : : :∧! ／ん)::ト､/'／: : :./j
从乂: :/ ヽ { ﾞマｿ ィ: :/: /: /
r＝(: :.八:{ﾍ ノ /: /: /: /
/ヾ.二/ ヾ､ ＼. 丶_ _ .ｲ: /: /: / 「好きだよ。それがどうしたの？」
_/ /￣＼ 丶 _ イ/}／: /: /
ノ ＼/ ( ) / ＞-=:＜}从: :|' /: ／／
／ |＼___/ /､ ＼ヽﾙ;／ ´
. ´ } } { ＼ /￣}
／ ∧ ト､ |}Ⅳ_()人
/ ＼ / . |::::＼ー――:|!‐} / ＼
i /:::::/::::::::::::::::′∧ヽ＼::::::::ヽ::::ヽ:.:.:.ｲ.:/:::::::;:
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, '::::::/::::/,ｨ!/:::::l::::::L::∟、 ､::| ＼!:::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ
{::::::/:::://｜'::::::l-/ ヽl二,,'_'j::::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ
l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l,' '´‘;!iﾒj }|:::ﾚ'::!ヽj/ ）ヽ
｀/,' l:||::l:::ヽ∧=ニ三" Ｖノ /|:::l丿::ﾘ::| `丶
（ l ﾘｌ:!い::::::{tﾍ ,,,, , ,,,;ｌ|::::|::/ｲ|::l ） 「随分あっさり……言うんですね。
ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ 二人で閉じこもろうとなんてするから、もっとドロドロしているものかと」
＼｜::| |｜::::ﾄ､ (⌒ヽ ｨ:::ﾚ':::::jl:::l
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八|
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
|/ |:::::::l !ﾚ //::∧ ﾄ､::::＼＿,
/ ｌ:::::::川 ／/::,ﾍハL 「＿￣ヽ
- 484 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:20:01 ID:mLG.tEYA
- / . .:.:.:.:.':.:.:.:.:.:.{:.:.:.i:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:} ､:.:.:::::::..:::::::::::::::::::::l
′:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.ハ:.:.{:.:.:.:.:. |､:.:.:.:.:.:.:.:.j: }:.:.:::::ｨ:::::i::::::::::::::::::!
′:.:.:.:.:.:.|:.:|,:.:.:|: ',::{､:.:.:.:.:!. ',:.:.:.:.:.:/ |ト,:.:.:/}:::::j:::::::::::::::::::!
/:/:.:.:.:.:.:.:.', |_､:.|ｰﾆ､ヾ:､:.:.:| !:.:.:.:/ｰﾘ-}:./､|:::ｨ:::::::::::::::::::::l
/:.:′:.:.:.:.:.:.:N ゝヒﾆミヽヽ:.:| l:.:./. -=ミﾚ、 |/.':::::::::::::::::::::::l
/::ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:! /´ん':心ヾ. ヽｌ ﾚ' "ん':心｀丶 :'::::::::::::::::::::i､::!
/ ' !:.:i:.:.:.:.:.:.:.:|.ヽ 乂辷ｿ 乂辷ｿ / ..'::::::::::::::::::::::!';::|
l:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:', i. /:::::::::::::::::::::::l. l:|
|:.:.i:.:.:.:.:ヽ:.:.', {:. / ::::::::::::::::::i:::::'. ﾘ
ｌ:.:ﾊ:.:.:､:.:ヽ:.:ヽ ｀ .::'::::::::::::::::::::/|::/
､{ '､:.ヽ:.:.＼:.＼ ／ ィ::::::::::::::::/. ﾚ 「もしかして、やらない子さんは……」
` '､:.:.＼:.:.＼ ｒｰ ､ ／'::／}::::::, ′
ヽ:.ヽヾ:､{｀ .、 ￣ ィ:／イ|. /／
` ＼ヾ |:＞ ..__... ＜ . |:::::::::::L
__.」 |:::::::::::::::ヽ
／ .:j 「~＼::::::::::}
/:.:.:｀ヽ、,／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
. ハ.::.:.:.l／:.:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:.:.､
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/:.:.:./ :::.:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ:/--ヽ:.ﾊ:l:.:l:ト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'"|:/_,ｭ、_i ,'lｿ:.:l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f´弋厂 ヽ､:lﾚヽ|
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l ,,,,´ /:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l ∧:l
（ l:.:.,'/l |ヽ:.:.lヘ.:.:| ´/| ｿ 「さっきの。やる夫と琴吹さんを祝福することで、
/:.八／ ´ ＼ヽ ヽﾄ､r┬ - i:.i 自分なりの踏ん切りをつけようと思ったんです」
. ,∠.......｀ヽ, ＼ 〈ﾐ'ヽ.| ,l/
/"¨_""''＼、 ヽ_,, ﾕ.!!
ｲ／::::::｀:ヽ.、＼､_ _／:=ヽl.lヘ＼
- 485 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:21:00 ID:mLG.tEYA
- /::::::::′/:::::::::/:::丿 '.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ',::::::::ﾄ､
／:::::::/::::〃::::::/:::::| ヽ::::|ヽ:::::::';::::ｌ:＼:::i|::::::::: : ::>
, '::::::/::::/,ｨ!/:::::l::::::L::∟、 ､::| ＼!:::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ
{::::::/:::://｜'::::::l-/-ｰ- _ ヽl二,,'_'j::::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ
l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l,' −ｰ '´‘;!iﾒj }|:::ﾚ'::!ヽj/ ）ヽ
｀/,' l:||::l:::ヽ∧`-ｰ=-" Ｖノ /|:::l丿::ﾘ::| `丶
（ l ﾘｌ:!い::::::{tﾍ ,,,, , ,,,;ｌ|::::|::/ｲ|::l ） 「でも……私は、私自身の心からも目を逸らしています。
ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ 最期まで中途半端なまま。家族……幼なじみ……そうでない何か」
＼｜::| |｜::::ﾄ､ (⌒ヽ ｨ:::ﾚ':::::jl:::l
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八|
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
|/ |:::::::l !ﾚ //::∧ ﾄ､::::＼＿,
/ ｌ:::::::川 ／/::,ﾍハL 「＿￣ヽ
／ ＿ 厶ィ'::::/ ｰ一' _／∠_ヽヾ. ￣｀ヽ
,⌒ﾊ ,ﾊ⌒ 、
,'...::::::ヽ、,_r - −¨⌒`へ _,、_-_:.:::ヽ
ﾉ....:::::::.ｨ〃:::::::::::::::::::::ﾍ::::::::::::::ヽ`ヽ::::::::ﾊ
i...:::ｨ::::∧:::::::: ::´::::,::::ﾊ:::::::::::::::::ヽ ´丶/:i
ﾄ..:::/::/::|/::: :/´:::::::::ﾒ:/ヽ:::i::::::: :ゝ:::ヽy::::i
ﾙ.:::ﾉ::::ﾘ/:::/:::::/:::/l/::::::/| l:::::l::::::::::::丶::ヽ::ﾘ
{ /jYyﾉ::/::::ｲ::::/::l::::::/|/ l:::/l:::/l::::::::i:::::l:::〈
） |/|/:::;/l;::/.:::l/ l:/ ,l;/ !:::::::l::::l ﾙﾘ:::、
ﾚ::l;::/.ﾚl/., l/_, l;_ l:::,:/:::l:! ヽ）
l/:ｌ::i "￣`` "￣``ﾚ::i::l:::l
ｆﾍ ,ｨｧ_ |::::::ﾍ'''' . '''/::l::::l:/ 「考えても結論は出ないまま、
.ｲ ） ,彡 ／)ﾉﾉ::|/::::.::ﾄ. r‐‐ｧ ,':::/|::::i:| 『終末』を迎えそうですけどね」
ｼ | } ヽ、 /＾) l/ ,､,':::::i::::::ｌ:`r 、_ イ/::::/:::|::::i:|
ﾍ ヽ、/ ′}/ /::::::l/:l;;;l:::l |l::从:::ﾉｌ::.:.V
∨,/ ヽ /;;;;;;::l:/l/l::{ヾ、 ｿ/￣/'ヽ、ヽ
{ { } /ヽｨ-‐/ ゞ ヽ ｲ/ ／ヽ
ﾉ /::::::::|ゝ＼ ﾞ⌒`Ｖ＾¨＾Ｖ⌒" / i/ ',
- 486 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:22:00 ID:mLG.tEYA
- ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀ヽ.
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:.
/:/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ.
〃: : : : ;イ: : : : : : : : ｲ: : : : : : : : : : : : : : :‘，
!i:{: : : ://: : : :ィ: : : /:′: : : : : : : : : : : : : : : ',
ﾊ:ﾄ: : ://: :／/: : :ィ:./: : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.
.:.:iくｊ:､:{厶'`Ｘ: :才ィ:/: : : : : : : : : : : : : : : i: : l: ﾊ
ハrｿ ヾ＜｀丶ヽ彡ｨ: : : : : : : : : : : : : : : :.|: : !: :.{
ｨ「 くソ＼｀ /: : : : : : : : : : : : : : : : ,: :い: 八
/:.:i ﾟ￣／: : : :ィ: : : : : /: : :/: : :/: :.Ⅵ小「`
ﾑ 1| 、 。／: : ,:ィ: : : : : : :〃: : /: : :/: :i: ハ/
|:! ｰ 厶 -‐ ´ /: : : : :.／/: : :/: : :人:.∧{ } 「……ボクってさ、こんなんだから、
}:! ｡;ﾟ /: : : :ィ/}:/: :／}: ／廴ト{ ` この齢まで、恋愛ってものをしたことがないんだ」
/.:｀7ｰ-, _rｿ ／: :イ／-‐' ≠ゞミー气: 〉
厶 ク／_{: :/入 厶ィ´／´ ＼`くﾉ
ｒ‐フ７´ ∨ ノﾉ／ / ﾄ }
. '／: : : : : : : : : : : : :＼: : : : : :.＼
. /:/: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : :.丶
/:/: : : l: : : :.: : : l: : :l: : ; : : ﾊ: : : : :. : ヽ
//: : :l: :|: : : :j!: : :|: :/: :/|: ;ｲ:.!: : : : :.: : :.'
. 〃l: : :ハ:|､: : ハ: /}:/ﾒ:/-|/ |:.:}: : : : ::.:. : :'
': :{: : |-‐トヽ:{ j/7'zﾃ=0ﾃ､/イ: : : : :.:.:. : :ﾄ､
,': : :ヽ:ﾄrr=0k＼ 弋z夕/ /: :,: : : :/: :. :ト＼
.::/: : : :ﾄ杙z:ﾘ } /: :/: : :./:.:.:.: :l
|:l: : :|: :.l 〈 ,.': :/: : :./:.:.:/:. .' 「さっき自分で言った”好き”も、イマイチ自分で判っていないよ」
|ﾊ: : |: :.l ／:／: : :.ｲ:.:.:/|:.:/
ヽ:.:l:.:人 ﾏ￣｝ ／イ/: : ／/:.:ノ:.:!/:}
ヽﾄ､:.:.:iﾄ:.､ _彡'´ /,久_:.:j':.:l-､
＼|＼l＞．__. ｨく ′ マ:.:.:.:. }
｀ ' }_.ィ三三ﾆ＝=ヽ＼:.:ﾄ､
／三三三三三ﾆ＼ﾐ{:.:.:.ヽ
／三三三三三三三ﾆヾ､:.:.:.|_
/三三三三三三三三三ﾆ〉:.:.:冫
- 487 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:23:01 ID:mLG.tEYA
- /..:. /.:..:..:..:..:. :..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.:.:,
/..:. ,..:..:..:..:..:..: ;...:..:..:..:..:..:..:..:..:.} .:..:..:j.:.. ',..:..:..:..:..:..:..:..',
/..:..:.i..:..:..:..:..:..:..{...:..:..:..:..:..:..:..:..ﾘ .:..:..,'..:..: ｉ..:..:..:..:..:..:..:..:|
/.:..:..:.ｉ.:ｉ..:. {:..:..: ﾊ..:..:..:..:ｲ..:..:../} ..:..:/::}..:..:|..:..:..:..:..:..:..:.. |
,′..:..:.ｌ.:|..:_｣:..:..:.|ハ :..: | |..:..:/ ｣:..:.厶ﾊ..:...|..:..:..:..:..:..:..:..:.|
. ﾞ .:..:..:.l八..:.{ ＼:「` ＼::| |:../'´ |／ノ ﾉ|／|..:..: .:..:..:..: |.. '、
. ノｲ :..:...:..:|r‐ァ弌トﾐ. ヽ |/ ｨ弋ｱ'フトvﾘ..:..:.}.:..:..:..: |..:..:､
| ..:.ﾊ.:..: ﾊ 弋ﾟ:::::ﾘ ゞﾟ:::::ﾉ丿..:..: ,ﾞ.:..:..:..:..|..:..:ﾄ､
│ ..:{:.ヽ:..:、` "´ ¨´ ´/..:..:/...:..:..:..:.ﾘ..:..:| ＼
. |:∧..:.:..＼:ヽ ,: /...／..:..:..:/ :/..:.ﾊ:| 「ボクから見たら、やらない子さんは逃げてなんかいない。
| ',:..:..'.:..＼ 丶 /／..:..:..:／..:/|.:/ ﾘ むしろ、凄いことに真っ向ぶつかろうとしている。
＼:..'.:.∧ __ __,、 .／/..:..:.／..:／. j/ それで、立ち止まってしまったかもしれない。
. ＼ﾄ､..丶、 ｀‐-‐'′ .ｲ..:.／..::イ / でも、時間内にゴールすることとゴールを目指すことは、別なんだと思う」
＼| ` ._ _, ´/／|__＿人
＿ -‐个ｰ ´_,,.... -┴──‐ﾄ､
| : :|￣|l: | j｢: : :|: : : : : : : : : : :│::〉
| : :| :0|l_｣ ｌ} 0 :|: : : : : : : : : : :.｣:..::＼
/....::::（ﾉ/'......................................
/...:::::::::/.......................................................
!...::::::; '".......................................................
l.....:/..;...... , ...........+､'''''''ー:. .......
.!....i:.:'.......,..'''大丶....::l _`丶､::::::::.. /
} ..ヽ::::/V ノ ~ヽ､:j ´ニﾆ孑丶..,l' l::.`l
/.........∨::::::lヾZ彡 ￣i!i!i!.ﾚl::..:!
. /.....l..:::i..::::::::: ゝ´ ﾉ u ,:' 「……こういう時、自分が頭でっかちに生きてきたんだな、って感じます。
.'ー''"l:::::l..::::::::::/ ヽ､ r‐'⌒ヽ ,／.│ 多分やる夫は先輩や……ここにいるみんなと関わって、
ヽ::::}､::::／ `｀ｰ‐‐ イ └──/ヾ''" `ｰ- 今、この場所にいるんですよね。私にはできないこと」
ヽl `" , ,.- '''';:':/ﾌ _,,. /:::! ／
⌒ ノ / /;:;' ` :‐'''"~ ./:∧ヽ. /
（ l .../'1l ／／ ヽ!
- ´ ! ／ ヾ.､＿,,. -'ﾆ-'" l
./ '''''' ￣ ll
- 488 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:24:01 ID:mLG.tEYA
- / / ', .::、
/ / , .:.',
,′ :| .:. .:. :. :} .::. .:| .::,
, .:| ..:{ :. .:{: :| :}:. ,' ..:} .:.:| .: .::,
′ .:. :| :{::⊥いＬ._l;. .:|'. ..:ﾊ_,厶..:/| :ﾘ| .: ..:.!
, .:. : { :. |八_｣⊥lﾊ｣_`::.:..:| ' ..:/´_厶∠.｣_ノ.:' .: .:.:.:.:i
,′ ..:{ :. ', .:.:小i´ {しｈﾊ` ＼| }/ 'ﾞ {しｈ::j｀ﾌ/ .: ..:.:.:ｉ:i
/,ﾊ:..:..:..'. :. ', :.:..,ﾍ. 弋::ﾟノ ゞﾟ::ノ.ノ/.:.:/ .:..:..:.:ｉ:i
/ ',.:.|:...'. :. :、:..:、｀ i: ´/..:/ ..:ﾘ .::ﾊi
l;..|:.:..ヽ:.. ＼:.:、 :' /.ィ′..:/|.::/ }
l∧:.:.:..ヽ:.:.ﾍ＼ ／ ﾉ ..:.:/ ..:/ 「折角の週末なんだからさ、
ｼ ＼ ＼:..＼ V ⌒7 ／/.:／ :/ そう焦るよりも、楽しんで生きなきゃ」
∫ ＼ 丶、 ` ‐'′ . ´ ／ﾊ:、
. ∫ └┐ﾐ'‐ .__, イ ∫ ＼
人 ⌒ヽﾐ、 {ﾄ｣ノ ∫ : : .',
- 489 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:25:01 ID:mLG.tEYA
- ‘ ｀ , .. . + ’‘ :: . ..
. . ， ，:‘.。 + ，..
， ’‘ + ，.. . ..; '， ，:‘
. .; : ’ ' ，:‘.
，:‘. + ☆彡 ，.. ，.. . ..; '， ，:‘
.. .. ' ，:‘.. ...:: ’‘ ’‘.; 。 ，.. . ..; '， ，:‘
. 。 ，:‘. 。 ，.. . .; '， ，: ‘
， .. ' ，:‘. ， ； ｀
:: . .. .. ' ，:‘.
， ，:‘. ..; '， ，:‘ ’‘ ,
+ , .. .+ ’。 .. ' ，:‘.. ...:: ’‘ ’‘.; 。
，:‘. 。 .. . . ::: ' ，:‘. , .. . +
.. ' ，:‘.. ...:: ’‘ ’‘.; 。
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （●） （●） ＼
l ⌒（__人__）⌒ ｌ 「紬、楽しいかお？」
＼ ｀⌒´ ／
／ ＼
. / | rﾍ :::} ::ｌ: : : : : : : : : : : : ::.
. ′ │ / 厶 ＼ :::| :|: : : : : : : : : : : : .:ｌ
, | | ,′ ヽ ＼ :::! :|.: : : : : : : : : : : : :|
. ′ |ヽ | { , ＼ ハ ;:. :|.: : : : : : : : : : : : :|
{. iじヘﾄ ゛ ′ ﾞ ､} ,′ .::| : : : : : : : : : : : : j
| | ', ＼ ､ x≠=､ ヽ / / .:.:i: : : |: : : : : : : : : ′
| | ､ }/ / .: : iヽ: .:|: : : : : : : : :{
八 | ハ x≠ ､､､､ / ,ﾞ .: : : ; ｌ : |: : : : :i : : : !
. ヽ{＼ ﾊ , / ′ .: : : : ′}.: :|.: : : : :i: : : |
ｌヽ{ } ､､､ {. / .: : : : ムノ: : :|: : : : : i : : | 「ええ、とっても！！」
| -─ ､ } / .::/: : :/l: : : : : :|: : : : : :i.: .:|
| ヽ } / .::/: : :/ :ﾚ′ : : |!: : : : : :i:ﾍ{
| 人 ヽ ′ ,′ .: :/: : :/／.: : : : .:ﾉ|: : : : : : i : ＼
. j |:｀::.. ′ .: :/: : 〃: : : : : :∠ 」: : : : : : : : : : ＼
′ j: : : :ヽ ,' .: :/: : : : : :x-‐::"::::::::::::＼: : : : : : : : : : ヽ､
/ ': : : : : : :ｰ─: : 7 .: :/.: : : :／::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ: : : : : : ＼ : : : ＞.､
. / ! /: : : ∧: : :ﾍ: :／′ . : /: : :／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゛,: : : : : : : ＼ : : : : ヽ
/ |::.. /: : : /-──≦::/ .: :/.: .:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,: : : : : : : : :＼: : : : :
- 490 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:26:01 ID:mLG.tEYA
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （⌒） （⌒） ＼
l ⌒（__人__）⌒ ｌ
＼ ｀⌒´ ／
／ ＼
やる夫には……
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
´ ｀ 、
／ ヽ ＼
′ / ｜ l ヽ ヽ
/ l / | l | | ｌ lハ
l ′ / |、 l l 、 ! | |
ｉ ｌ l ィ≠ﾐ. l ヽ |ハ＼ ｜/
| | | /, 二∨ }ﾉ ⊥_ ヽ |/ｌ l
| | l 〃iｘｲ} {_ﾉハ jﾉ ｌ |
| | l { ﾋZﾘ ﾋZﾘ } ! |
| | l l ｀¨´ , ｀¨´ i ｌ |
| | 八 "" "" /| | |
′ {＼ ｀ ´ ／l | | |
/ 八 ∨ ト __ ィ'´ | | |
. / / ヽ ∨＼ ハ、 ｜ ｌ |
/ / ＿ ） ∨ >ｧｔく | ヽ/ 〃 |
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
いつも変わらず授業を受ける紬が、
いつの間にか檻の中にいる、そんな風に見えるようになったお。
.
- 491 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:27:01 ID:mLG.tEYA
- 少女の檻……。見えない自縄自縛の結界。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
_ -‐ ' ´￣｀ ‐- 、
／ ＼
. ／ / ､ ヽ
/ , '， ヽ ’
/ ! ’, ’, ',
. i !.| ! ’, ' i
. ! / !∧い |ヽ ', | !
. | ! .|＿!.ぃ !.-V '. | | |
! | ｌ_ 斗|＼ |―∨|､ | | |
’, ', |_,,.ﾆ!| ヽ .| ﾁ_‐ﾐ ∨ ! !}i !|
. ﾄ |、.|ﾚ'うﾐ、 ﾘ"う込'} | ′ ! ! '|
. |ﾊ |ヽ! `弋ｿ ヽ-' !/ ﾚ| '.,
. | .ﾊ!.ハ :::::: ' ::::::::: ! | ハ ヽ
. | !_」 ハ 。 ノ ! ’ヽ.＼ ＼
. ,斗|､| } ＞ 、 , ＜/ ,' ./ ＼.丶 ヽ
/ ヽ ｀ ｊ| ､ ｀´ , ィ′ /./ ∨ ヽ '
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
だからやる夫は……。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （●） （●） | 「…………沙都子ちゃん、
＼ ∩（__人/777／ ここにいない子だけど、連れてきてもいいかお？ 女子だけど」
／ （丶＿//// ＼
./ `' | ├/,ﾆｺ,|-=.､|l | ././,.'L .| |.l |
| l'! | Ylﾞ-役'｣`. '.y ／'壬"l ./, | | |
! , | | l、 ｜､辻'.'/.' ﾉ-."' び::Fヽ ./ | ! |
Vl ,`N_、 ヽ ﾍ ￣´ l.も.'/'ｸ./ / | /
､ / |､l ヽ.l、 l＼ヽ、 , `ー' /' ,／' ｲ / 「のおプロブレムですわ。
`'ヽ| ヽ N ､.ﾍ ｀-`.i´ `‐酈 _∠土 -／イ // / 女子ってもしかして、やる夫センパイのカノジョですの？」
/`-l l"ヽ`- ‐´ __. イ_〒Ｖ |/| ／|／
厂ﾆ-~ﾆ、ヽ 丶-‐" ￣,ﾆ.⊃ ´
ﾚ' ヽ .l ﾉ
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
- 492 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:28:01 ID:mLG.tEYA
- そして……
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
. i、 ＿,,.. -―┴- ､ : 」.. -‐"´ ｀丶､_
',', _,ｒ'´／ ＿__,.- `＜__ ｀ ー―-
',', / | ﾉ ／ , '´ ＼
',', ∧ 〈__／- ､/ 丶 . :_
',', {、ヽ} } ､ , ' ,ｒ ヽ . _ ´／
',V } : }〈__ﾞｿ ／ _ ､ . _ -". イ
＼`: :{ / , ' ／ﾉ ヽ . ∠ - '´ 「
｀ヽ}/ / ／／ , -､ ,.-‐i . : _ ´. . . .｜「手……暖かいお」
/ / , '／ , ', '´ _.. -''´／ } . _ -'´. . . . . .|
`"ﾄﾄ /' ／ '´ _ .. -‐''ミヽ_／ /. : ／ . . . . . . . |
|.｀く{__..ｲ' ／／: : : . ＼｀＜__／. . . . . . . . . |
|. .ヽ}. ｀く , ': : : : : : . ＼‐､. . . . . . . . . . |
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
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i ヽ
i i i i
i i i i
i i i i
r i i i i
,ri i / i i
i / / / i 「あっ…………」
i / / /
(´i/ // /
V // / /
/ i/ / /
i i | / /
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ヽ､ , ‐''" i 〈
i i ＼
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- 493 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:29:01 ID:mLG.tEYA
- やる夫が、かつて／今も望んだ紬の笑顔がここにある。
／ ＼
/ / ヽ
/ / | ヽ
l i / ／! ! !
| | ,∠-┤ | ﾄ､ |
| | | /￣￣| | |┤ ｜ |
| l l / | ﾄ､ ｌ｀∨ | |
| _! | ﾚ' ___ ｀∨ ＼/ V l
| {｜ l {ｨ=＝ﾐ、 _ } / ｜
| ヽ! ヽ| ,,,,, ｨ=ミ、/ / l
| ／l i ∧ , ,,,, /ﾚ′ ｜
l／ 八 ! ﾊ 、 _, / .ｲ l
／ ∧ ハ ¨´ ｲ | | ｜
／ / ﾊ ∧丶. ＿_ ＜ ! |l | ｌ /
/ _ ∠ -=∧ ﾊ ハ__l⊥|ｌ. l/ /
/ ／:::::::::::::::::ヽﾊ ｜ {/｀ヽヽ::::} /
/::::::::::::::::::::::::::::::', |＼__ノ //:::::l ｲヽ
| {::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ |＿0＿／ /:::::::| ｜ |
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- 494 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:30:00 ID:mLG.tEYA
- ＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （●） （●） ＼
l ⌒（__人__）⌒ ｌ 「約束するお」
＼ ｀⌒´ ／
／ ＼
_／::::::::::::::::::::::::::::::::::... ＼
／:/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼:::::.. ＼
/ .:: |:::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::＼::. ヽ
/.::::::::|::::::::::::::{＼::::::::::::＼::::::::::::::::::.
:::::::::::::{:::｛ ::::::::Yﾆ二)、::::::ヽ:::::::::::i::. i
|:::::ｉ:::::厶八 :::::::| _ ＼ ::::::::::::::::|ｉ::. |
|:::::ｉ:::::|ﾚﾍ::{＼:::| 〃テ心.＼:|::::::::i:|ﾞヽ: |
::::::ｉ :::| .xミ r':::::ﾘ}} |:::::: i:ﾄ ｝: |
'::人:八 {{ ﾉﾊ ゞ-'' | :::: i:| ﾉ:: 「何？ やる夫くん」
＼::＼:. Vｿ ､､ |:::::::i:|´ヽ::. '、
ヽ::::ﾊ ' |::::: i:|::::::丶: ヽ
V八 t ´) │::::从:::::::::::＼ ＼
':::::(⌒'(＼ ／ ,'::／￣⌒＼:::::::.. ヽ
i::_/ ヽﾊ-＜ _,// ＼::::::::. ＼
|し }:::::r斤/:｛ ヽ:::::::::.. ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （⌒） （⌒） ＼
l ⌒（__人__）⌒ ｌ 「やる夫が、この世界の全ての残酷から紬を守るお」
＼ ｀⌒´ ／
／ ＼
- 495 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:31:00 ID:mLG.tEYA
-
「それが、やる夫がこの世界でする最後の約束……」
.
- 496 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:32:26 ID:mLG.tEYA
-
r...､ __,,,,,,,__
>:::`ｰ○ ,r::::::::::::::::::::::`.丶､ ,..r::7
~`ｰ○'"__,,∠::i::::::::::-:-:ｰ:::::ヽ○{､:::::ゝ
/:::::i::'"|:::::::|:::::::::::|:::::::::|;;;;;:::..○`ｰ`
!:::::::i:／ ￣ ￣￣`丶､:i::::|:::::::i
|:::::::/ ヽ|::::::::|
|::::/ ` ｰ- -ー"ヽ:::|::j
rヽ| ┬ｰ┬ ┬─┬ !:::y､
| .| | | ｜ | .ﾚ' } 以上、投下終了。第５話でした。
ヽ | `ー´ `ー´ |､_/ やる夫、ついに台詞まで取りましたね。
ハ ハ
` ､::丶 , 'ヽ, ／::r `
,..::'"ｰ-i`. ､__ ￣__, - '/::|":::`..-､
|::';::::::::::|:::::::',: `"/ ./::::::|:::::::/::::|
|::::';::::::::|＿_;;i /、〉､ /:::＿_|::::::i:::::::|
|:::::::i::::::＼:::::::i / | /:::::::／:::::::|:::::::::|
- 497 ：名無しのやる夫だお：2010/10/08(金) 23:35:01 ID:zgKewz5o
- 本来なら蘇芳の決め台詞なのにｗｗ
乙ー
- 498 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:35:35 ID:mLG.tEYA
- , -‐… ‐- ､
／ ＼
rrｎｲ〉― v――ｫ ' ,
/〜ﾉrｧ＿ﾉil＿___iﾄ､ i
| ,ｲ┬ｫ ┬ｫ `ﾄ､ヽ_ノ
〈＿k' i し' し' i f Yi
/.:.:.:.:.| ゝ <> ﾚ'ｲﾉ 次回、最終話の投下は１０／９の午前１０時半の予定です。
/.:.:.:.:.:.:〉 ＞ _ イ-‐'-=＝ｰ ､ 午後じゃなく午前ですね。
{.:.:.:.:.:.:ｲ｀ー '⌒ レ-､￣｀ー＜_ー- ＼＿＿前に書いた短編は、日曜日に投下する予定です。
＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:rｲ.:.:.:.:.ﾍ ＼.:.:.／ゝ、 /
` ＜、.: ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:Yiヽ、 `ー―‐'
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:., ｲ.:.:.:.ﾊ｀´
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:.:i
- 499 ：名無しのやる夫だお：2010/10/08(金) 23:35:46 ID:K.S3kMh2
- 乙です
- 500 ：名無しのやる夫だお：2010/10/08(金) 23:41:34 ID:TDJBRLf2
- 乙でしたー
休日だが寝坊はできんな・・・
- 501 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/08(金) 23:42:39 ID:mLG.tEYA
- _,,,......-ｰ─-....､
／::::::::i::::::::::::i::::::::::::丶
/:::::::i::::::|, -ーｰ'- ゝ,::::ヽ
i::::::::::レ'-- -- ヽ}
|::::|::/ ＿＿ ＿＿. }
}::::!/ | | | | { 主人公の立ち位置を明らかに変えてますからね。
`ヽ|` `ｰ' `ｰ | 原作だと、「終末前に、色んな知らなかった価値観と会えたけど
`--, ﾉ 自分は変わらない」という感じの、自覚的な独白があるんですよね。
r---＼ △ _,イヽ まあその分、蘇芳にはやらない子とも絡んでもらったりと。
ヽ ` ー-- ´ __ ＼
- 502 ：名無しのやる夫だお：2010/10/08(金) 23:43:31 ID:Xlr14ZVQ
- 乙です｡
この静かな空気が懐かしい･･･｡
- 503 ：名無しのやる夫だお：2010/10/08(金) 23:43:35 ID:s5vQOfXE
- 乙でした。もう残りわずかかぁ・・・
- 504 ：名無しのやる夫だお：2010/10/08(金) 23:59:14 ID:cu9y07OU
- 乙乙
やっぱりいい作品ですな
- 505 ：名無しのやる夫だお：2010/10/09(土) 00:45:06 ID:EnCTlQnk
- おつー
- 506 ：名無しのやる夫だお：2010/10/09(土) 00:55:57 ID:Px5n5/sM
- 乙です
最近になって小説版読み直したところにこれはタイムリー
- 507 ：名無しのやる夫だお：2010/10/09(土) 01:35:04 ID:exytMeMw
- やろうかなーって思ってやらなかったゲームだからなんか感慨深い…
- 508 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:29:01 ID:iOm9lTAM
- ~`ｰ○'"__,,∠::i::::::::::-:-:ｰ:::::ヽ○{､:::::ゝ
/:::::i::'"|:::::::|:::::::::::|:::::::::|;;;;;:::..○`ｰ`
!:::::::i:／ ￣ ￣￣`丶､:i::::|:::::::i
|:::::::/ ヽ|::::::::|
|::::/ ` ｰ- -ー"ヽ:::|::j
rヽ| ┬ｰ┬ ┬─┬ !:::y､
| .| | | ｜ | .ﾚ' } 時間なので、開始いたします。
ヽ | `ー´ `ー´ |､_/
ハ ハ
` ､::丶 , 'ヽ, ／::r `
,..::'"ｰ-i`. ､__ ￣__, - '/::|":::`..-､
|::';::::::::::|:::::::',: `"/ ./::::::|:::::::/::::|
- 509 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:30:01 ID:iOm9lTAM
- やる夫が最期の七日間を過ごすようです 最終話
月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 ○土曜日 ○日曜日
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
＿＿＿_ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿
／ ＼ ／ ＼ ／ ＼ ／ ＼ ／ ＼／⌒ ⌒＼／⌒ ⌒＼
／ _ノ ヽ､_ ＼ _ノ ヽ､_ ＼ _ノ ヽ､_ ＼ _ノ ヽ､_ ＼― ― ＼●） （●）＼○） （○）＼
／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼）) (（●）)ﾟo ヽ ⌒ﾟo ＼ ⌒ﾟo ＼） （●） ＼_人__）⌒:::: ＼_人__）⌒::: ＼
| （__人__）' |_人__）' |__人__） |__人__） |__人___） |r┬-| |r┬-| |
＼ ｀⌒´ ／ ｀⌒´ ／ ｀ ⌒´ ／ ｀ ⌒´ ／｀ー ' ＿＿／ `ー'´ ／`ーlj′ ／
・原作は「終末の過ごし方 -The world is drawing to an W/end-」（アボガドパワーズ, 1999年）です
・エロシーンは、もうありません
・雰囲気を尊重して、ギャグは一応控えめです。流石に。
・が、時々おかしなものが流れ出さないように頑張っています
・三点リードがやたら多いです
・やる夫はややヒネていましたっけ？
- 510 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:31:00 ID:iOm9lTAM
- ただ静かに、世界は死を迎える。
―――土曜日 ＳＡＴＵＲＤＡＹ
・
・
・
○おしまいの日
今日で世界は終わると言ってもいい。
明日の、何時、人が滅ぶかがわからないからだ。
それでも今日も太陽は上り、そして沈む。
.
- 511 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:32:00 ID:iOm9lTAM
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「――JAM! JAM!
カァー、ＫＡＷＬな時をキミに４Ｕ！！ イタリアの種馬こと
Ｄ．Ｊ．ＷＡＬＫの『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』のお時間が今日もやってきたゼッ！」
「おそらくこれがラストナイッ、オレたち人類のHARD DAYｚも今日でオシマイだ！！
WALKのWORKもフィニッシュ、ってトコか」
「思えば遠くに来たもんだ。
どーやら政府ってもココまで切羽詰まると機能しなくなるよーですナ、
電波ジャックしなが今日までやってこれましたわなんとか」
「これもオレッチのワガママに付き合ってくれたスタッフ
――イノシンにカンベ、サユリちゃんにクラさんのおかげだナ！！」
「Ｇｏｄ ｂｒｅａｔｈ Ｕ！！
神の臭い息がオマエらと共にありますように！！
――ちなみに酒くさくて良ければオレの息もあるぜ」
「そんな酒くさいオレですがキメゼリフは最期までキメるぜ！！
せーの、
週末まではオマエと一緒！！
Hey JAM!! ――Check it out!!」
.
- 512 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:33:00 ID:iOm9lTAM
- ○私立緑山校・校門前（『終末』発表後８日目）
トンカン、トンカン。
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＿_:.;ルNヽ:.:＼
/.:.:.ｨ〜し､.ノ|.:.:.:.:.:.:＼Y＾ヽへ｢.:.:.:.:.｀ヽ,
, -'.:.:.:厶 人 ／｀.:.:.:.:.:_-:､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
/'ｸ::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.r' ⌒´ }.:.ｉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.､ﾉ
l:::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l、 l;ハ.:.:.:乃.:.::::::::::ハ
{:::::::::::.::.:.:.:ﾄ､::（ ヾ、 '゛‐'ﾌ乙､ﾚァ:ｙ､/:,:ﾉ
＼|、:::::::.:L弋_匚_` '´{,い 〉了バ.:.:| 「やあっと看板の完成ね。なかなかいい出来よ」
ト-ｧ‐T:=八,い｀ ^''′ ,' ,ﾉ/.:.:l ,.. 、
|.:.:.l { lヽ:＾ `'゛ 、 i_／::.:.:.', /.. }
ｌ.:.:.:l＼､ﾍ:. 'k ,辷‐ ､_.:.::'.、 !;:::_〈
l.:.:.l:::::广∧:. -‐ ''′ /:. : :｀ヽ ヽ､冫´:: ＼
l.:.:／／ : :.:jヽ:、 , ｲヽ:. : : ｀ 7 ,;:､、_ ＼
j/ / : :.:.（::::|: ｀丶､_ ／ 丿::|: : : 〉´:: ｀`' ）
/ / : :.:〉::｀` ー--‐'::::::::::l､: : { _:＿ _ ,,,... |
〈_ヽ .:|:::::::::::::::::::::::::::::::::/::::ヽ ﾊ´ : l
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ U _ノ ヽ_ ＼
| （一）|lil|（ー） | 「ホンッと、人を扱き使うのが上手い先生だお」
/ ∩ノ ⊃_） ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
_,.-‐‐'⌒ヽ-‐=≦_ ,.ヘ
,イｿ::::::::::::::::o::::::ﾟ::::::::::｀Y' ヽ.
/´ ｀ー-､::::::::::::::::::::::::::/ ﾞヽ､
/,ｲ ∧_ ｀二ｰ--‐f‐:/ ,､__ ﾞ!
i/:|／ﾚ'::::::/!:::/|:::::!ﾞｰｰ-ﾍi ソｲ、 ヽ
!:::::c::::::::::/｀|/‐|:/'|:ﾉ|!::::::::{ くi ヾヽ、ノ
ﾉ::::::::::!::/l/=ﾆｊヾl/ |! V!::::l } 〉 | ﾞ!｀!
ｽ,.-､::iﾚ !'iて:i l ﾘﾞﾒ ! | l | /
{ ヘ l! ー'‐ _二､! | i l' 「あつ……。
ヽ、〉 ﾊヾ ! ￣｀{ ｊ ﾉ 今後は異常気象で気温下がるんですっけ」
ヽ､_ ' ﾊN| / u ；|
ﾊ、 _ ｿ } !
ﾉｨ:ゝ、 ｀ ,.イ } i /
_,.-!| ヽ、 ,.-'´ / ﾉ ﾂ !
ｒ'｀￣ｨ ! ﾟ‐1'´ _/ノ ｿ l
ﾉ ｀ヽﾉ |__,ｨ'´ _,.-‐'"｀i |
__,.ｲ´ｰ-､ ｀ｰ､ !､___､,ノｒ‐y‐、 ! i、
ｒ' ____ ｀ﾞ=-、 ゝ､__,.-‐ｒ'´‐‐|/ ／｀ヾ. !
- 513 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:34:00 ID:iOm9lTAM
- ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ ┃
┃ 特設・葛城医務医院 ┃
┃ 医師：葛城ミサト ┃
┃ 場所：当校舎保健室（一階） ┃
┃ 時間：昼近く〜夕方くらい？ ┃
┃ 簡単な各種診療・医療行います。 ┃
┃ 親切・丁寧・サービスモットー！ お気軽に！ ┃
┃ サービスサービスぅ ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
/::::::／::::/:::::::::::::::::::::ヽ::::::::::i
i:::::/::::::::i:::::::!ll､､,, !!ﾍ::ﾉ/:::i:::i
.|::::{::::::::::iﾍ_|ﾍゝ r十ﾚlﾉノ
. |::::::ヽ:;:-ゝ /.fi.!ﾌ/ﾉ|
|:::::::,へ::;! ｀ﾞﾞ´ ､. i::::!
|::::::::ゝ i^ヽ. iー/´ /ヾ-ヽ,, 「これであとは、お客さんを待つだけね」
ﾉ:::f ヽ::::ヽ ゝ、 -' ／ ヽ ヽ
／:::::へ ヽ ﾍ { ,＞イ_ ヽ、 ／ |
／::::::/ ＼ V ',;;;;/´/;;;;;;;i f /
ヽ::::r' ノ . Y /ヽ:;:;:;＼ 〉
ゝ_ )::::| l ヽ、 l ! .ﾉ:;iﾉ:;;:;:;:;:ヽ ｀ ,└tゝ
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_.＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「なーんか、詐欺っぽい看板だお」
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
- 514 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:35:00 ID:iOm9lTAM
- ／´ ｀＼
/ '´ ､ , ｀ヽヽ
/ , ,.-、 __ ヾ!
{, ､ { ', ',{ミ､Y彡｝,! , i ﾞ!
','; ､ ヽ ﾄ､ゝﾄゝ ノ'"／ｨ ,! }
ゞ､ゝ､‐,戈=ｰ -‐七サ／ノ/i
ﾘ {´ゞ ' ‘ｰﾞ｀ ´ﾞｰ'’` ﾘ'｀};｜ 「コラそこ。特典の診療タダ券（家族も使用可）。
,! ゞ。 l ｡シ l | 無しにしちゃうぞ」
,! 川≧、 ′_ /i| ; ﾘ
, -'-'´〜-''⌒ヽ ￣ ,ｲ｀ヽ､ ',ヾ
／, , ｌ i｀ヽ._ ／,リ) ヽ＼'､ヽ,
__/ ､_{. ｜ ! i l 〃´ |、 ｀ゝ)'、}
＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ | 「いいですお。どうせやる夫は診てもらうつもりなんてないし、
. ＼ ヽ ／ 家族も海外でいませんお」
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（● ） （● ） ＼
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| ｌ^l^lｎー'´ | 「それに、シンジも親が医者だから必要ないお？」
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
- 515 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:36:00 ID:iOm9lTAM
- /:::::::::::::::::::::::::::::::::r ､::::::, ､:::::::::::::::::::::::::::... ::::｀ヽ、
r'´:::::: : : :: ::: ::/‐-､Y, - ''､:::: :::: ::: : :: : :ヾ'
,': :: :: :::: .::::.. :::::::::i !:::..::i .. ... : . :...::..:::|
i:: . :::..::::::::::::!､＿!､_ヾ､ ノ'ﾉ,＿!､.ﾉ!:.:.:.:.:.:.:.:|'､i '
', !､:.:.:.:.､:','´'__,.--ﾆﾞ´ ￣ﾞ,.- ､'_' ノ 'ﾉ:.:.:.:.:.ﾉ '
|｀ﾞﾞi‐､' ' ﾞ､ トｯﾉ ...::::::... i ﾄｯ ) ´７､:./|
i:.:.:.'､ヾ､ ￣::::::::::::::, :::::::｀￣ /( ﾉ::::i
!:::::::::ヾ, i 〈.! . /ﾞノ:::::.:.i 「それって……東京医科大学病院……じゃないわよね」
/:::::::::::::::｀ヽ ＿ /:::::::::.:::.:.:.!
/::::::::::::::::::::, ‐>､ （￣,.） ／､::::::::::.::::.:.:.'､
/:.:.::::::::::::／ '´ |, i､ヽ、 ｀ ／| ｀ヽ、､:.:.:::.:.:.:.:ヽ
/::.:.:.::::::／/´ !ヾ ､ ｀ヽ、_,. ‐'´ ﾉ 〉 ＼ ､::.:.:.:.::::i
／::.:.:.:.:::/ ! i r':::::｀ヾ、､ , '／! ＼､ヽ､_ |
／ﾚl::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::iヽ、
/ /l /ハ/l/!::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::ﾄ､::| ﾄ､ヽ
/ﾚ'::::l/::∧/ノ::::::::::::::::::::::::::l 1ヽｊヽ、l:::ヽ!i
／::::::::::::::::::::::::::::::::::／|:: ﾊ:::::::::V::::::::::::ヽ!:::::::l
／ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::/ l:! l:::ﾄ::::::::::::::::::::::::::::::::l
' ´ ﾘ!::::::::::::::::::::::/ﾚ|/ lｊ l:ハ:::lﾉﾄ､:::ﾊ::::::::::::!
|:ｲ::::::::::::ﾑ::l‐' !_￣ ‐‐ﾚ'_‐-l/､|:::::::::/
ﾘ |:ﾄ､::::ﾉ ﾚｨ'´l:ﾗiヽ '´iう:!ヽ i::::_/
{ヽ:l ｰ' ｰ' ' ﾘ'｀i
l ,ﾍ! 〈l /ソ/ 「個人の開業医です」
｀ y、 /-'´
ゝ、 -- ,ｲ
,.ｲ iヽ、 .イ ｀!､
,. ‐'´ ,' l l｀! 丶 .__ ,. '´ |ヽ. l ヽ 、
／ ,.ｲ ﾘ | | l ｀ヽ
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●）（ ●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| （ （ | 「そう、シンジの家は金持ちなんだお。名前はそのまま碇医院だお」
＼ `ー' ／
- 516 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:37:00 ID:iOm9lTAM
- ::::::::/::::l/:::::l／::::::::::::::::::::::::::::::ﾞvヘﾊﾄ､ ﾍ:::::Vﾊ
::::::::::::::::::::::::::::::::::/l:::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::＼l:::::::::::i
:::::::::::::::::::,ｲ:::::::::/ |::::::::::ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
::::::::::::::::/ |::/|::/ l:::i:::::! ';:ﾄ､::::ﾄ､::::::::::::::::::::::::::::l
:/l::::::/l:! l/ l/ |;ﾊ:::| ﾘ ヽl !:ﾄ:::::::::::::::::::::::l
ﾉ !ﾊ:l ,ﾘ-‐‐- ､ l:!__ _＿_ ,ﾘ l:ハ:::::::::::::::::::ﾊ
!ｒ-! ｨ'Tメﾐ ヽ ‐,=ﾆ ､_｀ ` ﾍ::::,:ｒｰv′
{ ヽ! ヾ少 {ﾄソ ｀> l:/,.f⌒ﾘ
ヽ l ｀ ´ ｿ/l´) /
ヽ! ﾉ ｒ'ソ ／ 「父さんは関係ないって。
､ 丶 ﾒ-‐'" センセー、どうしたんですか？」
＼ ヽ二) ,.ｨ'
＼ ,. '´,'
,.-‐ '´lヽ、 ,. '´ !、
/ く | ｀¨ ´ l ＼
__/ {,.ｲ l ! ヽ、
／ノ ! l |､l i｀丶、
'´ i l、 | ', ｀ ‐ ､
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「やる夫はそろそろ帰らせてもらうお」
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
- 517 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:38:00 ID:iOm9lTAM
- ,. -───-- ､
／ ＼
,.ィ" ,.- `ー-､ ヽ
/ ノ ｀、 ヽ ,.ヽ
/' r:､ﾐヾ , ,! , ,! ノ ! l
,' ; ﾄ､.l"´ iﾉ'-‐サｻ'"ﾐ rく ',
_＿ V| ゞ､-一_､ '´ﾋi}` ﾘ{､.〉 ',
,ｲy /｀7ｰrー､ﾄ､ミ '´ﾋj ,-ﾟ′ ',
／ l_/ ／／＝ぅ＝==ｭ ﾉ r‐-､_;_ ', 「お疲れさま。でー、何？」
/ ,.し'´ｰ'´／´ゞ￣｀ｰゝ、 ` く"ﾌ | l:｀:.ｰ､ヽ、 ',
, ′､ ノ |i ＞ 、｀ / ,!: . : . :.Y〉 ',
／ `,.-‐ ''´ __ |i._＿ _j^il: 厂//: . : . :.／ ; ',
. ／ ／ ／/ 7７^i／´ノ lﾚ',､_二ュ:イ´r'"ニ=ヽ '､
. ／ .,ｲヘ／｀ヽ一:'. : l ,r',r','.:/ ,! ,:'"〃: . : ;／,r'／ . :. ヾi. ＼
,.ｨ‐/ .ﾊ: . : ヽ:､. : ＼: . l,リィ／ ,!/ ,ｲi : . ;Y ／ . : . :. :. :| ｀ヽ
〈く: :/ ./. :.〉: . : ｀:ー: ／: ,':/ ,r-'"Z !i: .r-､:／ .: . : .,. :'.: .: ﾄヽ ､}
, ':::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::::::::::::::::::`..、
_,,,... ':::::::::::::::::::::::,::::::ハ:::;::::::::::::::::::::::::::`、
,ﾌ゛::::::::::::::::/:::/;:::::l l;ﾊ;;;;;;',:::::::::::::::::::.,
,.;::::::::::::::/l::/ l/ l人! l; l::N l:l::::;:::::::::::::;_
/ l:::::::::::l. v ..__,....., -...,,,,_' j/ l:::::::::::l
.l/l:::::r -'~_,,..._ ;. ,- 、‐-l:::::::,''
j::, ,;' .f:::i ﾞ .f:::i ヽ /:}'
lヽヽ '` '" /~.l
`、(ゞ. ;: /) ,.'
` 、 /／ 「イヤ、なんで医科大学だとか聞いたのかなって思いまして」
ヽ、 - -- ,. '~
.i. 、 ., i′
__,j ` _ ,.. ' l._
r' ,. l l 、~ヽ
l .ゝt lkl l
_,. -'/ l / ヽﾞ';,
_,..-" / _ l‐--、 .,-―/ ヽ、ﾞ'':.,
- 518 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:39:00 ID:iOm9lTAM
- /::::::／::::/:::::::::::::::::::::ヽ::::::::::i
i:::::/::::::::i:::::::!ll､､,, !!ﾍ::ﾉ/:::i:::i
.|::::{::::::::::iﾍ_|ﾍゝ r十ﾚlﾉノ
. |::::::ヽ:;:-ゝ /.fi.!ﾌ/ﾉ|
|:::::::,へ::;! ｀ﾞﾞ´ ､. i::::! 「単に友達がいるところだから聞いてみただけよ」
|::::::::ゝ i^ヽ. iー/´ /ヾ-ヽ,,
ﾉ:::f ヽ::::ヽ ゝ、 -' ／ ヽ ヽ
／:::::へ ヽ ﾍ { ,＞イ_ ヽ、 ／ |
／::::::/ ＼ V ',;;;;/´/;;;;;;;i f /
ヽ::::r' ノ . Y /ヽ:;:;:;＼ 〉
ゝ_ )::::| l ヽ、 l ! .ﾉ:;iﾉ:;;:;:;:;:ヽ ｀ ,└tゝ
｀-,:::::::| 〈 へ、二ﾞ''┤十:;;:;:;:;:;:;:ヽ/i ﾉ 〉
.（::::::: | | ｰ-ぇ-‐~’:;:ﾉ ｰ-‐く {{ ｲ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l:::::::::::::::::::::/:::, ｲ::::/!::::/!::::::::::::::::::::::::::',
!::::::::::::l::ｲ/l:::/ l::/ l::/ l:ﾊ:::::i::::::::::::::::::::l
',ｒ-､:::ﾊ!‐‐ﾚ'- l/_ l/ ﾘ !::ﾊ:::::l:::::::::::::l
{l´ﾘl:! ｨ'fｔﾇﾊヽ ｀ , --ﾚ...l:::ﾊ::::::::::ﾄi
ゝ(}ﾘ ﾞ‐′ ｨ坏ﾒ｀lﾒ l::ﾊ:::::l
/ ﾊ |_ ﾞ‐' ' /yﾊ/l/
, ｲ / lﾍ ﾉ /ノ
／ l ヽ | ' , ､_ ,ｲ゜、 「友達ですかー？ 彼氏だったりするんじゃないですか」
／ l ヽｊ ヽ. ｰ ´ . イ/ l ヽ、
/ | ﾄ､ ヽ . __ . ｨ ´ ,ｒ'ｶ ! ﾊ
/ l l ヽ,__ ,ｲ/／ / l |‐-ｲ !
/ /l l⌒ ﾄ､ヽ､_/:/ ﾞ>/ ｀ヽｊ l
/:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
ﾚｌ/::/｀7:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
Kl _∠イノ::::::::ﾉ:::::::::::::::::::::::::l
） ll ”〉ｲ''イｒ<´〉::::::::::::::::::::l
＜ 。ﾘ:::::::::::l::::::::l 「うっっさいわね。少年こそ、聞いておきたい授業とかないの？」
｀ヽ_ /7:::::::::::::l:::::::l
ヽ /::::::::::::::::l::::::l
'ー‐z /:::::::::::::::::::l:::::l
《≪"l::::::::::::::::::::::l:::::l
r=イ＜´フ::::::::::::::::l::::l::::l
くく 「-三イノ:::人:::::::l:::::l::::l
ヽ＜フ/:::／⌒｀ヽー､::ヽl
「……改めて、お話があるんですが」
「センセーのこと、手伝わさせてもらえませんか」
.
- 519 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:40:01 ID:iOm9lTAM
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「……んなワケでいよいよ明日がタイムリミット、時間いっぱいまったナシってトコだ。
この待ったナシってのが怖いな。
マジで命の問題だし。
まいったなぁ、ってキモチだぜ実際FFもまだ解いてないしよぉ」
「――しかし振り返って思えば、命かけてオススメできるカッケー曲をかけまくり、
魂込めてトークしたこの１ヶ月半こそがDJとしてのこのオレの絶頂期だったのカモ」
「おかげさまでオレ自身は恐怖に固まる事無く、充実した時をおくることができた。
この場でこれを聞いているみんなに感謝したい」
.
- 520 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:41:00 ID:iOm9lTAM
- ○公立昭栄中学校・グラウンド（３年前）
「――ベストラップだ！ すごいぞまひる！
オマエ才能あるって」
i: : :.{ い: ::| .. l: ∧:|
_ﾉ:人:ヽ ヽ| ′ l/ ﾘ
ヽ: : ::ﾍ ﾉ
',: : : ﾄ､ ー‐‐' ／
ﾚ'): :| 丶 ,. イ､
,rく | ｀ rー＜ ノ /
', V /´ /
,ゝ 〈 / 人
, イイ ＼＼ / ,. '´ 丶､
興奮した声――最初は大嫌いだった。
「オマエなら特待で緑山行けるって！ これなら前に話してた学費の問題もクリアだ！！」
j/ |: :ハ∧ , /ノ ﾉ
|:/: : ﾄﾑ ､_,／
j∧: :| 厶 /:./
＼! ヽ r ｭ ／|:.:{__
､ ／ |从》〉
／⌒i丶 __. ´ |／/
/ _| ／ /
}＼ /ﾉ ／ /＼
無責任な声――最初は大嫌いだった。
.
- 521 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:42:01 ID:iOm9lTAM
- 「まひる、オマエのフォームの問題点だけどな、こう腿をもっと上げて」
∨ ﾊ , } lﾘ ／:i＼
／ ∧ / / /:i:i:i:i:i:i:i>、
／ |:i人 ／ / / /:i:i:i:i:i:i:/ ＼
/ |:i:i:i介 ─- ´ / /:i:i:i:i:i:i:/ ∧
∧ |:i:i:i:i:i:| ｛＞ __ ＜ ／ ／ /:i:i:i:i:i:i:/ /
｛ |:i:i:i:i:i:| ＼::::::::::＼ ｝／ ／ /:i:i:i:i:i:i:/
無神経な声――最初は大嫌いだった。
「ホラこれ、前髪が被るだろ。先生、こういうの疎くてな。可愛くないもしれんが」
「”松原”先生……」
＼ ヽ .| "´´ ､ ｀`'' -|,l ｀' .|
ヽ ﾞ､ |. ヽ. ` ､ l
.ヽ ﾞ, l＿__ ヽ ｀`ﾞ l
ﾞi .ﾞ, /彡 ｀`''‐ ､ ヽ､ |
.l ソ｀ zﾍ☆ ｀'' ､ ` _ .|
| ,r"｀` ‐ ﾚV二二二二二二二二二二二
| / ; ヽ l
l ; .|
ヽ; |
ヽ; |
優しい声――最初は大嫌いだったはずの声。
- 522 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:43:01 ID:iOm9lTAM
- 私を認めてくれた。
――――だから走った。
| : : : :l : : : : :| | : !: : : :!: : : : : : : : :i＼ : : :! ヽ: : : : : : : :∧,／／／／: : -､: : : :
| : : : :l : : : : :| l: : !ヽ: : !: : : : : : : : i ヽ: : !＿_＞: : : : :/ ＼ ´／: : :/ ‐ } : : :
! : : : :!: : : : : ! V: ! ヽ: :!: : : : : : : ├‐‐へ´:l ヽ: : : / ＼: : : :/ / }: : :
/:ｲ: : : :!: : : : ├‐‐ﾍ:! V: !: : : : : : : j-‐ ｀ヾ､ ! : / " " ´ }: : :
//１: : : :!: : : :!: ! ヽ ＼ヽ: : : : : j ＿_ィ＝〒＝=ｫ/′ ) /: : : :
ﾉ′|: : : : !: : : : :ﾊ ＿＿___ ゝ: : : : :j´ ＼ﾉ:::::り " ﾉ /: : : :
; : :ハ: : : : : ::"<て):::ﾊ` |: : :/: ;′ `￣´ u ´ /): : : : :
V:/ }: : : : : : :ヽ' `ｰ=′ ; :/ j:/ ／／／／／ ┌ ´/: : : :/
V }: : : :ﾊ: ハ:'､ ﾉ'′ﾉ ／／／／／ / ﾉハ:/
|: : / ﾚ′ハ/// , U / ／
|: / ′ ､ 丶 / ／
ﾉ'´ ､ / ／
ゝ ､＿_ ／ ／
＼ {{＿＞ ／ ／
｀ ､ ￣´ ／ヽ l´
｀ヽ､ , ´ ヽ |
／ ￣ / ヽ!
……………………………………………………………………………………
.
- 523 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:44:00 ID:iOm9lTAM
- ○同・緑山校・グラウンド（現在）
「おい、伊波」
「は、はいっ！」
,ｒｎ ／￣￣＼
r｢l l h. ／ ノ ヽ ＼
| ､. !j | （ ●） （●） |
ゝ .f, | （__人__） | 「ようやく起きたろ。
| | | ｀ ⌒ ´ | おはようさん」
,｣ L_ | |
ヾー‐'| ヽ /
| じ_,,ゝ (,_
＼ ´ `ー-一´｀ヽ
＼ , |
│ | l
│ l_ |
│ |' }
＼ ー─‐一ヾ/
| ij ﾉ
| |. |
| | l
i' ,} ,ﾉ
l | /
|,＿､|,/
（ﾞ ）)
- 524 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:45:00 ID:iOm9lTAM
- ／／: :/: : : 丶 : : : : : : : : : : : : :＼
. : :/: : :/ : : : : : :＼ : : : : : : : : : : : : :ヽ
/: :/: : : :{ : : : : : : : : : : : ＼: : :丶: : : : : :',
/: :/: : :.| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : Ｖﾚ7 : : :
i : : : : : :| │: : : : : : : :ヽ: : : : |: : : : |∨ : : : i
|: : |: : :/|: :|: : : : : ヽ│: | : : : |: : : : ﾚﾚ7 : |│
|: : |: : ｌ:八:|: : : : : : :ﾄ|、:|＼ : | : : : :}∨ : 八|
|: :ｉ|: : | 人: : |: : 八|∨￣| ∧: : : ﾙ─く : :＼
|: :ｉ|: : |／ _＼|: / ィうi心､ |: : //⌒Y｝:厂
厶八.:ハ. ｘぅ心|/ VJソ 〉|: ∧し///.:|
|: :＼∧ヽＶソ／／／／／ (|/＼＼イ : |
|／∨/ ／/ ） , （＼ ヽ ',ヽＶ Ｎ 「私、寝てました？」
〈/ {∨ / ヽ丶 | | | |八
{ |/ 〈、 ‐-― } j_| ｌ | |＼
j } ＞ _,.. ィﾉ ｀ ｀ } 〉ー---――-､
丶、 '⌒丶 ∨|く／ / / ／
/{￣＼ ＼ ﾏ7 / / / |
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●
| （__人__） 「それはもうグッスリとな。
. | ﾉ 可愛い寝顔、堪能させてもらっただろ」
| ∩ ノ ⊃
／ .／ ＿ノ
(. ＼ ／ .／_ノ │
＼ “ ／_＿_| |
. ＼／ ＿＿＿ /
- 525 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:46:00 ID:iOm9lTAM
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼
|. λ⌒丶 ｌ
. | l l:::::::::l l
| l l::::::::::l l
.ｌ^l^lｎ l l:::::::::l l 『口は災いの元だろ。常識的に考えて』
.ヽ L ゝ┘:::::ｿ }
ゝ ﾉ ~~ ノ
／ / ＼
／ / ＼
. / / -一'''''''ー-､.
人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
- 526 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:47:00 ID:iOm9lTAM
- /: : : /: : : : :/: : : : : : : : : : ｌ : : : : |: : : : : : : : : : : : ｌ: : : : : : ハ
.' /: : ' : : : : /!: : : : : : : : : : :| : : : : |: : : : : : : : : : : :｜ : : : : : : :.
{/ : : |: : : : /｛: : :l : : : : : : : :| : : : : |: : : : : : | : : : : : | : : : : : : : l
/: :/: :!: : : / |: : :l: : : : : : : : | : : : : |: : : : : : | : : : : : | : : : : : : : |
. /: :/: :∧:_:/ l: : :l: : : : : : : :∧: : : ∧ : : : : /: : : : : ∧: : : : : : : !
{ イ: :/イ∨￣ ト､ ｌ: : : : : : :/ }: : / : : : :./:_:_:_:_:_/_∧ : : : : : ;′
|∨: :| ｛ ∧: :j : : : : : / ｀Ｙ:メ | : : /: |／/ |ヽ＼|: : : : : ;′
|: : : :| ,ｨ坏ミｘＶヽ : : : / ﾉ ＼| : /: : ゝ〈,__|__〉ノ: : : : :/
|: : : :l {{ |:..:沁 V :/ xr=ミ､ ﾉХ｝: : : : 厶ｰイ: : : : :（ ＼ 「やらない夫さん、ちょっと手を出してくれませんか」
ﾉｲ: : j ｀ j以ソ }/ |:...）心 / : : : /====}: : : : : :l＼ ＼
|: :/′ /′ |//㏍}｝/／ ）Ｙ⌒∨:＼: :_:_:j＿＼ ＼
∨ j /／/／ 弋以りﾚ'′／ j＾ヽ |: : /（ ＿＿__ ＼ ヽ
{ ′ ／ ／__ ち ﾉﾉ: / ｛／⌒ヽ ＼}
、 /／/／ ／ ＿）_,. イ: :/ / r- 、 ＼ ｝
＼ / / ／ ＼: : : :/ 厶/￣⌒ヽ /
＼ ^ゝ / / / ／）人: :,' / / /⌒｀ /
> 、 { / / ハ ∨ / -イ ′
｛ ーr─‐＜| ∧ ｛ ／ /
-──-f＾V^ヽ/ヽ ／l | / |^ヽ、 ∨ /
／ { / i ∨ :| | ｛ ｜ ＼ } /
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__） 「なんだ？ パンか」
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
/⌒ヽ ィ
| l ＼＿＿ｨ〜っ
. | | ﾄ､_"＿＿冫く;'三｝
（ "￣⌒ヽ、 | `ー‐"
- 527 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:48:00 ID:iOm9lTAM
- 「それは後です」
＼ ヽ .| "´´ ､ ｀`'' -|,l ｀' .|
ヽ ﾞ､ |. ヽ. ` ､ l
.ヽ ﾞ, l＿__ ヽ ｀`ﾞ l
ﾞi .ﾞ, /彡 ｀`''‐ ､ ヽ､ |
.l ソ｀ zﾍ☆ ｀'' ､ ` _ .|
| ,r"｀` ‐ ﾚV二二二二二二二二二二二
| / ; ヽ l
l ; .|
ヽ; |
ヽ; |
「これは…………」
／. : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : :＼
/: : :/: : : : : /: :.:∧: : : : : : : : : : : : ヽ :＼
/: : :/: : : : : :l: : :/ l: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
,': : :/: : : : : : :l: :/ i l: : : : : :.:.:.|: : : :|.:.:.| : : : : ',
i: : :.{: : : : : :.:.:.l: { l ',: : : : : : :ト､: :.|.:.:.| : : : :.:.|
|: : : : : : : : : : ∧l L＿;:.:.::.|: : :.| _」:⊥:.:| : : : :.:.|
|: l : : : : : : : : ﾚイ´ ', : :|:. : :| ,」/_ ｀ﾒ､.:.: :ﾄ､|
V: |:.|: /: : ＼| , ィc行「｀ヽﾄ､: :ﾚｲ.c:} V }: l:.:|
V: :ﾚrﾍ : : {ｲ_弋ﾋ.ｿﾉ Vヽじｿ_ﾉ /: j:.:|
i: : :.{ い: ::| ,,,,,,,,,,,.. ,,,,,,,, l: ∧:|
_ﾉ:人:ヽ ヽ| ′ l/ ﾘ 「このヘアピン、
ヽ: : ::ﾍ ﾉ 私には、もう、必要ないものなんです」
',: : : ﾄ､ ー‐‐' ／
ﾚ'): :| 丶 ,. イ､
,rく | ｀ rー＜ ノ /
', V /´ /
,ゝ 〈 / 人
, イイ ＼＼ / ,. '´ 丶､
,. ´ / / ＼/ ,. '´ ,. '´ ＞ ､
- 528 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:49:00 ID:iOm9lTAM
- ／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー）
. | （__人__） 「そうか」
| ｀ ⌒´ﾉ
. | ｎｌ^l^l
. ヽ | ﾉ
ヽ ヽ く
/ ヽ ＼
「それじゃあ、お待ちかねのパンです」
「お、やった。どこで食べる？」
「それは勿論――――
グラウンド脇の木の下で」
|:: :|: .::| .:|:. l:|
|::.,: :r.:| ::|:. l:|
|: |:: |::.. ::. j:|
|: |::. ::| .:|: ::|
|: |::. ::ｌ .:|: ::|
|:ｉ ::| :: :| ｌ |
|:|: :| ::| :: ;| |
|:|: :| ::| :: :| |
|:|: :| ::| :: :{ |
|;} : :| :| :: |
|: .:| ;n ::| :: |
, . |: ::| ::{ﾘ ::! :!:| ,,.., .,..
; , | .::| ::r : :| :i | .:;;::;;;. ,;:. ,.
;; /.::/ :::|i :.:| :l;ﾊ.＿,,. ,,::;;.:. ,;:.,,. .. ,.,,.
ノ,;ノ : ::八 :ゝ::ヽ＼＿,,.,. :, ,.vVw,
;:´.:: :／.::::ヾ::＼::＼::ｰ､ ,;;::.. ,,:;;;.. .,:: ,;..,,.. ..
「そういえば、私、あなたのフルネームも知らない」
「ああ、教えるだろ。それに話したいことは山ほどあるんだ」
- 529 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:50:00 ID:iOm9lTAM
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「さて、これからオレたちは、今までヒトが築いてきた全てをうしなうコトになる。
オレもお前も含めてな。永遠に。
恐らくは苦しいんだろう。オレも怖い」
「でもどんな時にも希望はある。……まだある。
それが幸か不幸かはわからないが、誰かが生き残る可能性はあるハズだ。
ゼロじゃないハズだ」
「「なら、何かを残そうとする事はムダじゃないハズ」
「オレは自分が残せるものはもう残した。万が一生き残った人間が、
苦しい中でこの番組中に聞いた歌を口ずさみ、たまにオレのトークを懐かしんでくれれば
それは成功だ」
「このラジオを聞いている全てのみんなに
Ｇｏｄ ｂｒｅａｔｈ Ｕ！！
神の臭い息がオマエらと共にありますように！！」
.
- 530 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:51:00 ID:iOm9lTAM
- ○私立緑山校・３年A組
// ,ｨ/´! l /／"´ヽ｀ヽ ＼＼.l
|/ ,z'l | | {/ ＼ ゝ ＼|
| ｧ !.l l | ヽヽ ヽｊ
l ﾉ ｌ.! '. l ！ 〉 ﾘ ／
rﾍ | ｌl ', l │ ', l } 人 ／
ﾚ' l ! ￣ ﾞヽ.＼| | ! ﾉ_＿,ｘｧ'´￣ ｊ |／.lニﾆ´-＜二
. { /'| ｌ ｨ弋ﾗﾃミ､ l＼|/─r弋テﾗ、 ,' l 〉|‐-- ＿
ヽ. | l ´' ￣ ノ＼| ヽ ´￣゛ / l/ /‐- __
,.ィ´｀| ∧ | / Ｖ///////￣ 「今日の授業はこれまでだ」
, './/: : : l ', | l l ',/////////
/////: : : : l | ヽ | │| ﾊ//////////
/////: : : : :.l l! ', ､ヽ ,. ∧! /∨＼///////
////: : : : :.:.ヽ ll ｌ } ＿ ＿ / |:l {: : : : : ヽ/////
//// : : : : :.:.:.:ｊﾉ} ﾉﾉ､ ´ _￣ __ ｀ , ' /|:l i: : : : : : :∧////
/// : : : : : : : : : j／ ＼. ￣ ／ / | Ｖ＼: : : : : : :ﾊ////
///: : : : : : : : ; -､: : ヽ. ＼ ／ ／ !: : : |/｀ ｰ─---///
//: : : : : ; '////|: : :∧ ｀ ￣￣ / |: : : |///////////
………………キーンコーンカーンコーン………………
┏─────┓ . . ..::::::::::| || .／
│≡≡≡≡≡│ . . ...:::::::| ||／ ||
┗─────┛ . . . .:::| || || | .
(◎) . ..:::| ||／ || .! : :
ヽ|ノ . .::| || || | : :
＿＿（__）＿＿＿＿＿＿＿__| || || ｜ : :
＼| || ／ || ,i : :
￣||￣￣||￣￣||￣￣||￣￣||. ＼. ／／ ,|i〕 | : :
==||====||=〔￣￣￣〕||====|| ＼. || ,| :: ::
＼||＿_＼￣￣￣￣￣￣＼,||. ＼ || i :: :::
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￣||. ||＼|| :=: ||￣ ＼ | ::: ::::
￣||: || ||￣￣￣￣￣|| ＼ ノ .:::: :::::
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〔￣￣￣〕. ＼ ｀〜､
￣￣＼ ＼￣￣￣￣￣￣＼.. ＼
＼. ||＼＿＿＿＿＿＿＼ . ＼
￣￣￣||~ ||＼|| :=: ||￣. ＼
￣￣￣|| || ||￣￣￣￣￣|| ＼
||. || ||
- 531 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:52:00 ID:iOm9lTAM
- もはや、疎らというより閑散と言った方がいい教室。
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
| ／ .ｲ '（ー） （ー） u|
. /,'才.ﾐ). （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
／／ || ／／ || || ／／ || ／／ || || ／／ || ／／ ||
＿＿＿||＿＿＿＿|| ||＿＿＿＿||＿＿＿＿|| ||＿＿＿＿||＿＿＿＿||
￣￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／￣￣￣／l .／ｌ／￣￣￣／l .／ｌ／￣￣￣／l .／ｌ／￣￣￣／l
.＿＿__／:／| ｌ／＿＿___／:／| ｌ／＿＿___／:／| ｌ／＿＿___／:／| ＿ _ _ _
＿＿_||／ !|| |||＿＿＿||／ !|| |||＿＿＿||／ !|| |||＿＿＿||／ !||
.￣／l .／ｌ／￣￣￣／l .／ｌ／￣￣￣／l .／ｌ／￣￣￣／l
／:／| ｌ／＿＿___／:／| ｌ／＿＿___／:／| ｌ／＿＿___／:／|
／ !|| |||＿＿＿||／ !|| |||＿＿＿||／ !|| |||＿＿＿||／ !||
. ／ｌ／￣￣￣／l .／ｌ／￣￣￣／l .／ｌ／￣￣￣／l
ｌ／＿＿___／:／| ｌ／＿＿___／:／| ｌ／＿＿___／:／|
_|||＿＿＿||／ !|| |||＿＿＿||／ !|| |||＿＿＿||／ !||
￣￣￣／l .／ｌ／￣￣￣／l .／ｌ／￣￣￣／l
.＿__／:／| ｌ／＿＿___／:／| ｌ／＿＿___／:／|
＿_||／ !|| |||＿＿＿||／ !|| |||＿＿＿||／ !||
_ ||. l|| ||. l|| ||
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（● ） （● ） ＼
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| ｌ^l^lｎー'´ | 「（紬がいないお…………）」
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
- 532 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:53:02 ID:iOm9lTAM
- ………………ガラッ！！………………
._＿l|l＿＿＿＿l|l＿＿＿＿l|l＿＿＿＿l|l＿＿＿＿l|l＿＿＿＿l|l＿＿＿
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : || | |
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : || | ┌─┤┌
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : || | | | .|
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : || | | | .|
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : || | └─┤└
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|| ＿ | |
ィ´￣ ／l ／￣ /l l￣ ､ l＼ ｀ ､ ＿＿_|
|l￣￣l| |l￣￣l| !￣￣l| ...! .|l￣ ＿＿＿
￣￣￣／l ／￣￣ /! .|￣￣￣ ､ l＼ ｀ ､
.|l￣￣￣l| |l￣￣￣l| .| |l￣￣￣
.| ! .! | .! !! ＿
／￣￣￣ヽ |￣￣￣￣￣ |＼
,ハ /＼ /::::::ﾍ
/´ヽ ,/;:::::∨::::::::Y＾⌒ヽ､{ｹ:::::::::ヽ､
/l:::::ﾉ!／::::／:l|:::_ｲ丶{:::ヽ､::::.ヽ::::::'⌒＾￣,}
,／/:::::/::::／:::::／l{ﾆ、ﾐ::::＼::::::::.::::＼: : :./´::|
i /:::::/::::::::::::::::′∧ヽ＼::::::::ヽ::::ヽ:.:.:.ｲ.:/:::::::;:
/::::::::′/:::::::::/:::丿 '.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ',::::::::ﾄ､
／:::::::/::::〃::::::/:::::| ヽ::::|ヽ:::::::';::::ｌ:＼:::i|::::::::: : ::>
, '::::::/::::/,ｨ!/:::::l:::::l＼! 、:| `イi::::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ
{::::::/:::://｜'::::::l::/L_:;ヽ ヽィl二,_ j:::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ
l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l,'ｌ { ﾄ;ﾊ` '´‘;!iﾒj }|:::ﾚ'::!ヽj/ ）ヽ
｀/,' l:||::l:::ヽ∧ヾ` vｿ Ｖノ /|:::l丿::ﾘ::| `丶
（ l ﾘｌ:!い::::::{tﾍ ,,,, , u;ｌ|::::|::/ｲ|::l ） 「やる夫！？ なんでここに……」
ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ
＼｜::| |｜::::ﾄ､ (⌒ヽ ｨ:::ﾚ':::::jl:::l
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八|
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
|/ |:::::::l !ﾚ //::∧ ﾄ､::::＼＿,
/ ｌ:::::::川 ／/::,ﾍハL 「＿￣ヽ
／ ＿ 厶ィ'::::/ ｰ一' _／∠_ヽヾ. ￣｀ヽ
／￣ 〃 j::/￣￣｀ ´￣￣ ヾ.j }
/ {{ ヾ.j
- 533 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:54:01 ID:iOm9lTAM
- ＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●）（ ●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| （ （ | 「ここは３年の教室だから、やる夫がいるのは当たり前だお。
＼ `ー' ／ それより……」
/`ヽ、.__ _
「≡=_/.:.:＼＿_ /.:.:',
/:.:|:.､-.,|:「＼:.＼:.:.:`=-,./.:.:.:.:i
／.:.:.:i.:.:i.、:.:.:.゛.:＼.:.:＼:.:.:.:` ,.:.:.,|_
／/.:.:.:/:.:/ V＼.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:ヽ.:.:.:',.:.:.:.:`=,._
／.:.:/|.:.:.:.:! i i.:.:ﾊ.:.:ヽ.:.:.:!.:.:.:.:i.:.:.:.:',.:.:.:.:.:.:/
/.:.〈.:.! i.:.:-=,!ﾄ !:.|-弁:.,._.:.:!.:.:i.:.:|ノ/i.:.:.:.:.:.!
i.:.:/l.:.:i.:.:',.:.:ｨﾃi、 !ﾘｨfr'=ﾄ､`ﾃ.:.:!.:.:|:/:i.:.:.:.:./
!/ i.:.:.:!.:.:|ヾ|{ ﾘ ﾋ少 ｝´|:ﾊﾘ:.i:./.:.:.:.:/
!.:.:/ヽ|.:::}" ' " ﾘ ﾉヽ:.|/:.l/,.:i 「……やる夫、何も聞いていないの？ まさか」
V |:.:..ヽ、 、 Ｕ ﾉ:./ノ.:./|.:.:.:.:.ヽ,
,.. ‐:.:.:.＼ _,.-=/:.:,'.:.:./lｌ i.:..).:.:.:.:〉
,_／/:.:.:.:/.:.:`ﾏl´ /ゝ/.／.ﾍi:::!(＼.:.:(
´ _ﾉｨ/:.,-=ﾘ/」--=ｲ)‐-,.⌒Y::::ヽi:.:.:.) ＼ヽ
,-'>､ . {_,_,／ .:.:!:', /)､／i: |ヽ:. ）
（ / ｀＼ ! / ィ´ i.:.:/ ヽｨ/ l:.|
/ >i ｀`X＜彡¨ !/ ＼., ノ
- 534 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:55:00 ID:iOm9lTAM
- ＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| | 「だから、何の話だお」
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
/l:::::ﾉ!／::::／:l|:::_ｲ丶{:::ヽ､::::.ヽ::::::'⌒＾￣,}
,／/:::::/::::／:::::／l{ﾆ、ﾐ::::＼::::::::.::::＼: : :./´::|
i /:::::/::::::::::::::::′∧ヽ＼::::::::ヽ::::ヽ:.:.:.ｲ.:/:::::::;:
/::::::::′/:::::::::/:::丿 '.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ',::::::::ﾄ､
／:::::::/::::〃::::::/:::::| ヽ::::|ヽ:::::::';::::ｌ:＼:::i|::::::::: : ::>
, '::::::/::::/,ｨ!/:::::l:::::l＼! 、:| `イi::::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ
{::::::/:::://｜'::::::l::/L_:;ヽ ヽィl二,_ j:::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ
l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l,'ｌ { ﾄ;ﾊ` '´‘;!iﾒj }|:::ﾚ'::!ヽj/ ）ヽ
｀/,' l:||::l:::ヽ∧ヾ` vｿ Ｖノ /|:::l丿::ﾘ::| `丶
（ l ﾘｌ:!い::::::{tﾍ ,,,, , u;ｌ|::::|::/ｲ|::l ） 「お別れもせずに行こうっていうの……」
ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ
＼｜::| |｜::::ﾄ､ (⌒ヽ ｨ:::ﾚ':::::jl:::l
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八|
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
|/ |:::::::l !ﾚ //::∧ ﾄ､::::＼＿,
/ ｌ:::::::川 ／/::,ﾍハL 「＿￣ヽ
／ ＿ 厶ィ'::::/ ｰ一' _／∠_ヽヾ. ￣｀ヽ
――状況、言葉。断片的なそれぞれが組み合わさる。
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
| ／ .ｲ '（ー） （ー） u| 「それって……」
. /,'才.ﾐ). （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
- 535 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:56:00 ID:iOm9lTAM
- ゞ.:.:/.:.://;;/;:;:;:;／⌒ヽ
ヾ;::::j;;;|;:;|;:;:;:/:. .:.:|
',:::!;;|;:;|;:;:;:|:.:. . ..:.:.:|
｀ｲ;:;|;:;「￣ ￣ T
|;:;|;:;|;:. . .:.:l
|;:;|;:;|;:;:::.:.. .: ::|ヽ
|;:!;:;|;:;::;::.:.:. .::|:;:|
!;!;:;:|;:;:;:;:;::;:;:;:i;:;:ヽ
ヾ:;:;:ﾄ､;:;:;:;:;:;:/;:;:;:;＼
｀`ー ─ '／￣.:.:.ﾞi
// j.;:;:;:/.;／:.:.:.:::::|
i///.;:;/;:/;:.:.:;:;:;:;:;/
/.;:;/;:/´￣￣「
i.;:;/;/:.:. . .:.::::! （_／
|/:;/;:;:.:.:.:.:.:;:;/ /
|:;/;:;:;:;:;:;:;:;;:/ （
ヽ､;:;:;:;:;:／ ⌒ヽ
￣
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
,／/:::::/::::／:::::／l{ﾆ、ﾐ::::＼::::::::.::::＼: : :./´::|
i /:::::/::::::::::::::::′∧ヽ＼::::::::ヽ::::ヽ:.:.:.ｲ.:/:::::::;:
/::::::::′/:::::::::/:::丿 '.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ',::::::::ﾄ､
／:::::::/::::〃::::::/:::::| ヽ::::|ヽ:::::::';::::ｌ:＼:::i|::::::::: : ::>
, '::::::/::::/,ｨ!/:::::l:::::l＼! 、:| `イi::::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ
{::::::/:::://｜'::::::l::/L_:;ヽ ヽィl二,_ j:::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ
l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l,'ｌ { ﾄ;ﾊ` '´‘;!iﾒj }|:::ﾚ'::!ヽj/ ）ヽ
｀/,' l:||::l:::ヽ∧ヾ` vｿ Ｖノ /|:::l丿::ﾘ::| `丶
（ l ﾘｌ:!い::::::{tﾍ ,,,, , u;ｌ|::::|::/ｲ|::l ） 「家族で……米軍横須賀基地の
ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ シェルターに入れてもらうんだって！
＼｜::| |｜::::ﾄ､ (⌒ヽ ｨ:::ﾚ':::::jl:::l さっき、出発だって職員室に挨拶に――」
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八|
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
|/ |:::::::l !ﾚ //::∧ ﾄ､::::＼＿,
/ ｌ:::::::川 ／/::,ﾍハL 「＿￣ヽ
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
- 536 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:57:00 ID:iOm9lTAM
- ○同・階段
／￣￣￣＼
／ ＼ ／
／ u .（○）三（○）、
| （__人__） |
＼ ｀⌒´ ／
/´⌒ ヽ￣ ｒー、
/ ， j ／ ノ
、 / く} l' ／
＼ ヽ ヾ ｜／
＼ ＼＿ノ j
＼ ＼ （ ,/
ヽ、 ，へ ＼ノ
＿ / ￣ ＼ ＼
＼＼ ＼､＿_ ／´ ＼ ヽ
＼＼￣＼ ＼ ＼ /
￣＼＼＼￣| ＼＼ // /
￣￣＼＼＼￣＼ ＼// /
￣￣￣＼＼＼￣| // /
￣￣￣￣＼＼＼￣＼＿＞
￣￣￣￣￣＼＼＼￣|＿
￣￣￣￣￣￣＼＼＼ ＿＼
_../ ヽ
／__,, ,--､ ,─､ │
,'J″ l,,,_ミ',.lﾞ彡,'l ヽ
ﾞ.lﾞ , ､ ! ｀' ヾ゛ l ﾞ､
l ./ '､ /＼l /__ｲ ,iﾞ /l i │ ｯ│
ｱ.{ ､ ､ ＼ハ丿ﾗﾆ┴' ﾚ''!'' Tフ/ ノ,_/l ﾞヽ
ｌ|ヽ ﾞヽ ＞ ゛_r‐アi ＼ ｀rフ-, ﾒ''彡if, ' |
ﾞ､ ｀''ｯ..ヽ ヽ,y ゛ '､ソ 〆 } l
│ iｒ~ | ／ l
│ ｀r'', ‐ ti'''":::: ', 「あら、やる夫くん
/ ::::::~ ＼ _____ /::::::::.. ﾞl そんなに走ると危ないわよ」
/ :::::::::::..＼ ゝ､__/ ,./ ;;;;:::::: }
| :::::_／ﾞン‐'" ﾞ',､、 ／| ｀'-ﾐヘ､::::::. ',
', _..‐,ﾞ／″ ｒ'〈 ` ,＿ _／ _ｿ `' ,＼ ｌ
,ﾉ彡'" l ｀ﾞ`'''ｰ―ｰ''″│ '､ヽ !
l:::::::::::::::::::::/:::, ｲ::::/!::::/!::::::::::::::::::::::::::',
!::::::::::::l::ｲ/l:::/ l::/ l::/ l:ﾊ:::::i::::::::::::::::::::l
',ｒ-､:::ﾊ!‐‐ﾚ'- l/_ l/ ﾘ !::ﾊ:::::l:::::::::::::l
{l´ﾘl:! ｨ'fｔﾇﾊヽ ｀ , --ﾚ...l:::ﾊ::::::::::ﾄi
ゝ(}ﾘ ﾞ‐′ ｨ坏ﾒ｀lﾒ l::ﾊ:::::l
/ ﾊ |_ ﾞ‐' ' /yﾊ/l/
, ｲ / lﾍ ﾉ /ノ
／ l ヽ | ' , ､_ ,ｲ゜、 「どこへ行くの？」
／ l ヽｊ ヽ. ｰ ´ . イ/ l ヽ、
/ | ﾄ､ ヽ . __ . ｨ ´ ,ｒ'ｶ ! ﾊ
/ l l ヽ,__ ,ｲ/／ / l |‐-ｲ !
/ /l l⌒ ﾄ､ヽ､_/:/ ﾞ>/ ｀ヽｊ l
- 537 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:58:00 ID:iOm9lTAM
- 「紬の家だおーっ！！！ ここままじゃ、紬が一人で行っちまうお！！！！」
_ イ::..／l／|／..:::N＼lヽ.::＼
フ::::::::::::::/:::::::ﾊ::::::::::::::::::::::::::',
イ:::::::/l/ |// |/∨＼:::::::::::::〉
ｲ:::l/ ≧‐ﾍ vz-―‐∨l:::::/
∧'´（.）` "（.）`ｧ 〉y 「セン……じゃなくてミサトさん！！
ヽ} i〉 /ノ‐┬､ ミサトさんの車で」
∧ r-―､ .仆 | |
_イ/| ＼ l＿___ｊ ／:::| | |
／ | |＼__ イ/ | / |
／ヽ | |__- ＿__//⌒)} ／ .|
/ |／⌒>､三--/ >＼|/ |
/ |＼| ＼＼_/／ / |
/ | /／ﾉ ヽl ＿/＿／|
／:::::///::::/／:::::/）/7＼
/:::::::::/::::::::::::::/|::::::ﾄ''''ｲ:::::::|
/:::::::::/::::/_Nヽ|__＼| _∠イﾊ
|::::::l::::＼|ｬ'´ﾋﾘ`´ /ﾋlj:/:::|
|::l:::r‐l/ ７ }/l/
|::|:|ヽ｡, (´_７ / 「琴吹さんの家は近くの住宅街……
|::|:|:::l::∧ / 車よりも走った方が早いわ」
ﾉ::|:|::::|::＼ ＿∧
/::::|::::::厂勹-―‐┤::|:::ﾘ＿_＿
/::::::|::::/ | ﾄ､:.:.:.:.:.〔￣￣￣l了
/:::::/:::::) ｺ | |::::）:.:.:.:.ユ_ | |
/／￣ヽ(＿＿〉〉(__;:.:.:.:.‐:.:ヽ＜／
//⌒＼＼） ￣||￣|＼:.:.:.:.:.:|:|￣〈＼
/::| ＼|/ || |:.:.:.＼rｎ|:.＼ 〉ﾉ＼
『やる夫（くん）、頑張れ（りなさい）』
- 538 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 10:59:00 ID:iOm9lTAM
- ○同・グランド脇
＿＿＿_
―― [] ] ／ 三＼
| ｌ￣ | | . 三 ＼ 三／
|_| 匚. | 三 . （ ○） （○）'
| | 三 u （__人__） | 「うおおおおおおおおおお、紬ーーーーー
|_| 三 . ｀ ⌒´ ／ 一人にはしないって約束したお！！！！！！」
[] [] ,- r⌒ヽ ｒヽ， }
／／ 三 i／ | ノヽ
匚／ 三 三 / )≡
三 三 ／ ／≡
ﾆ三 .／ ／
二≡､__.／ ／､⌒)
三 ＼ ￣
三 /＼ ＼
三 /ﾆ ヽ 三 三
三 / ﾆ_二＿＿／
三 .／ .
≡ ／ |
≡ ／
三_ノ
/: : :/: : : : : :l: : :/ l: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
,': : :/: : : : : : :l: :/ i l: : : : : :.:.:.|: : : :|.:.:.| : : : : ',
i: : :.{: : : : : :.:.:.l: { l ',: : : : : : :ト､: :.|.:.:.| : : : :.:.|
|: : : : : : : : : : ∧l L＿;:.:.::.|: : :.| _」:⊥:.:| : : : :.:.|
|: l : : : : : : : : ﾚイ´ ', : :|:. : :| ,」/_ ｀ﾒ､.:.: :ﾄ､|
V: |:.|: /: : ＼| , ィc行「｀ヽﾄ､: :ﾚｲ.c:} V }: l:.:|
V: :ﾚrﾍ : : {ｲ_弋ﾋ.ｿﾉ Vヽじｿ_ﾉ /: j:.:|
i: : :.{ い: ::| ,,,,,,,,,,,.. ,,,,,,,, l: ∧:|
_ﾉ:人:ヽ ヽ| ′ l/ ﾘ
ヽ: : ::ﾍ ﾉ 「あれは……」
',: : : ﾄ､ ー‐‐' ／
ﾚ'): :| 丶 ,. イ､
,rく | ｀ rー＜ ノ /
', V /´ /
,ゝ 〈 / 人
, イイ ＼＼ / ,. '´ 丶､
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●） ）
. | （__ﾉ､_） 「やる夫の奴……必死だな。
| ｀ ⌒ﾉ 彼女の名前叫んで、恥ずかしいったらありゃしない」
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
.> <
| |
| |
- 539 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:00:00 ID:iOm9lTAM
- . ／ ｀
. / '
/ / | ! ヽ '
′ / .! .Λ ｌ､ | ﾊ. ,
| | /-/!/ ﾍ +-ト _ｌ l !
| /!i .,,r┤ ﾍLjLj_ !'ヽ.! |
. j/!.ｌ| {{Vﾘ } {r' }'ヾ< | .! _ヽ !
´ l/l ¨, ｀¨´ ゛ }l/ .| ﾄ,＼
／ .|/// ////// !_ｲ//｀ = - 「私たちも何かすること……」
へ. ／ヽ. ／゛ ／
_/ - ニ! ＜/ : /
_ ./- -´￣!≦____Λヽ!
/ ￣ .-} ´￣ } }＿＿_ ﾊ---ｧ----､
. / | /｀i ヽ゛|＞-､ / ./ |
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__） 「走って後ろを押すってか？
| ｀ ⌒´ﾉ 女のために走る奴には野暮だろ。ここから祈ってやれ。
. | } それにあいつ、メチャクチャな速さだ」
. ヽ }
ヽ ノ ｍm
/ ￣￣￣ つﾉ
| |￣￣￣
「これが、愛のチカラって奴か……？」
「やらない夫さんこそ、恥ずかしいですよ」
- 540 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:01:01 ID:iOm9lTAM
- ｃ- , -‐ノ 、
c' / （● ●
ゝ （__人）つ ＜うおおおおおおおおおお、紬
/ 二つ 一人にはしないって約束したお！！！！！！
/ （ ）
（__／ .`´
○同・屋上
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::（ ）::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::|￣|三|￣￣￣|＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTヽ
￣￣￣￣￣|￣|ヽ￣￣￣￣￣￣￣￣￣|＼iヽ
|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| ＼iヽ::::::::
|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| ＼i::::::::::::::::::::::::
＿＿＿＿＿| | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
＿＿＿＿＿| |.|＿＿＿＿＿＿＿＿＿| |:::::::::::::::::::::::::::::::::_,,-'~''^'-^ﾞ-､::::::::
|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| |＿＿＿＿ ノ:::::::::::::::::::::::::::ﾞ-_::::::::
|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| | ..|＼ i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
＿＿＿＿＿| | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.| |LlLl LlL | i:::::::::::::::::::;;;;;;::::__,,-''~i､
/..:. /.:..:..:..:..:. :..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.:.:,
/..:. ,..:..:..:..:..:..: ;...:..:..:..:..:..:..:..:..:.} .:..:..:j.:.. ',..:..:..:..:..:..:..:..',
/..:..:.i..:..:..:..:..:..:..{...:..:..:..:..:..:..:..:..ﾘ .:..:..,'..:..: ｉ..:..:..:..:..:..:..:..:|
/.:..:..:.ｉ.:ｉ..:. {:..:..: ﾊ..:..:..:..:ｲ..:..:../} ..:..:/::}..:..:|..:..:..:..:..:..:..:.. |
,′..:..:.ｌ.:|..:_｣:..:..:.|ハ :..: | |..:..:/ ｣:..:.厶ﾊ..:...|..:..:..:..:..:..:..:..:.|
. ﾞ .:..:..:.l八..:.{ ＼:「` ＼::| |:../'´ |／ノ ﾉ|／|..:..: .:..:..:..: |.. '、
. ノｲ :..:...:..:|r‐ァ弌トﾐ. ヽ |/ ｨ弋ｱ'フトvﾘ..:..:.}.:..:..:..: |..:..:､
| ..:.ﾊ.:..: ﾊ 弋ﾟ:::::ﾘ ゞﾟ:::::ﾉ丿..:..: ,ﾞ.:..:..:..:..|..:..:ﾄ､
│ ..:{:.ヽ:..:、` "´ ¨´ ´/..:..:/...:..:..:..:.ﾘ..:..:| ＼ 「紬さん、羨ましい」
. |:∧..:.:..＼:ヽ ,: /...／..:..:..:/ :/..:.ﾊ:|
| ',:..:..'.:..＼ 丶 /／..:..:..:／..:/|.:/ ﾘ
＼:..'.:.∧ __ __,、 .／/..:..:.／..:／. j/
. ＼ﾄ､..丶、 ｀‐-‐'′ .ｲ..:.／..::イ /
＼| ` ._ _, ´/／|__＿人
＿ -‐个ｰ ´_,,.... -┴──‐ﾄ､
| : :|￣|l: | j｢: : :|: : : : : : : : : : :│::〉
| : :| :0|l_｣ ｌ} 0 :|: : : : : : : : : : :.｣:..::＼
- 541 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:02:01 ID:iOm9lTAM
- / | | ∧ ヽ l l
. / l ∧ , |─┼ト l l l
ｉ / / ! ! |___ / /|r‐ｨぅﾆミ､ | | l |
ｉ /.| / i l ﾚ' r=ぅ、/l/ l/ 「::::o} )/ ./ | l |
| l | ! V´ | /「:::oV 弋:とつ ｌ / .| l |ヽ
| l | ヽ ヽ､j ⊂::ｿ /ヽ/ / │ｌ l｀ヽ
| l | ＼ ＼ , / / ｌ | / ./ l / 「バカ丸出しですわ。でも」
ｌ ヽ .!＼ ＼ ヽ . ， / | |/ ./| //
ヽ ヽ.l ヽ-､ ヽ ｀ﾄ､ イ .| / !/
| ∧ ` =‐─r＜ _..| / 〈
|/ l ∧/ヽ､‐ﾍム＿}-‐ ´ ﾚ' 〉
ﾚ′ ./ } l| . -‐'ヽ
/＿ノ/ l| ／ `､
￣ｊ/ l| .／／ `､
: : : : : : : l: : : :l: :l: : : : :!: : : : :l : : : : l: : :|: : '; :'; : :,
: : : : : : : !: : : :!: :l : : : :l: : : : :l : : : : :!: : :!: : :!: :! : :,
: : : : : : : !: : : :!: :ﾊ: : : :!: : : :ﾊ: : : : ﾊ: : ﾊ: : !: :l: !: :,
: : : : : : : ﾄ: : :.ﾊ_!_,,ﾊ; ;_!'; : : ! !:-‐/-!-/､!: :!: :!: ! : :,
: : : : : : : !:,l､':｢´';!--､';:.!ﾍ: : l l : /r‐l:/ .l:ﾒ!:/: : ! : :,
: : : : : : : ﾄ､!ヽ!示ﾒrミ,ﾍ! ﾍ: !l:/ィf ﾃ抃''ヽﾘl: : : ! : :,
: : : !: : : : !i" l_ノ:::::::! ｀ ヽ! {r'::::ﾘ l j: : : l : : :,
: : : ';: : : :ﾍヽ乂::::::ﾉ ゝ- ' ' ./ : /:.lヽ : :,
ﾊ: : :ﾍ: : : ﾊ ｀ .￣ /: :/ : j
: ﾍ: : : ﾍ: : :ﾊ 〉 /:,ｲ:!: :.j
: : :ヽ: : : !､:. :ﾍ /'7!: :l: :/ 「格好イイ？」
ﾊ: : :!ヽ: :ﾍ ヽ､:', ､ _＿＿ , /. l: ;'l:/
ヽ: :, ヽ: :',ヽ ヽ ／｀`l:/.ﾘ､
ヽ:., ｀ヽ ＞ イ ,ﾘ ヽ
ヽ .ﾍ ｀.ｒ‐､- ’: : : : . /
＿＿ ヽ !）.:.lヽ: : : : : : :. /
「事情は分かりませんが、間に合わなかったら、絶対許しませんことよ」
「うん、間に合ってよね、やる夫くん」
- 542 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:03:01 ID:iOm9lTAM
- /.:.:.:.:.::::::::::::::::::厶=-‐-.､＿
/.:.:.:.:.:.::::::::::::::::/.:::::::::::::::::| ハ
/.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::: /.:::::::::::::::::::jこ jﾘ
/.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::/.:::::::::::::::::ィﾖ {{
l.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::..＜´ |主 }ﾄ､
＼.:.:.:.:.:::::::::::::::::／ ＼'｢ ｀ヽﾉﾘ.::',
` ー一'´￣ ヽｰ彡'.::::::＼
｀ヽ.:.::::::::::::丶
∨.:::::::::::ハ
∨/.:::::::::::}
V.::::::::::::::ヽ
〈.:::::::::::::::::::}
Y.::::::::::::::入
｀ ー=≦∨〉
}主}｀ヽ/
ｊ主ｊ_ ,ﾉ|
/ー‐ヘ.ﾉ
{ー‐彡'
ゞ.:.:/.:.://;;/;:;:;:;／⌒ヽ
ヾ;::::j;;;|;:;|;:;:;:/:. .:.:|
',:::!;;|;:;|;:;:;:|:.:. . ..:.:.:|
｀ｲ;:;|;:;「￣ ￣ T
|;:;|;:;|;:. . .:.:l
|;:;|;:;|;:;:::.:.. .: ::|ヽ
|;:!;:;|;:;::;::.:.:. .::|:;:|
!;!;:;:|;:;:;:;:;::;:;:;:i;:;:ヽ
ヾ:;:;:ﾄ､;:;:;:;:;:;:/;:;:;:;＼
｀`ー ─ '／￣.:.:.ﾞi
// j.;:;:;:/.;／:.:.:.:::::|
i///.;:;/;:/;:.:.:;:;:;:;:;/
/.;:;/;:/´￣￣「
i.;:;/;/:.:. . .:.::::! （_／
|/:;/;:;:.:.:.:.:.:;:;/ /
|:;/;:;:;:;:;:;:;:;;:/ （
ヽ､;:;:;:;:;:／ ⌒ヽ
￣
- 543 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:04:00 ID:iOm9lTAM
- ○同・図書室
ハ.::.:.:. l孑:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:ヽ、
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:/!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:..l:.:.:.:./ ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/.:.:.:./ !:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ､_/ヽ :.ﾊ,l:.:l:iト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'|__-,=‐ _二ｿ:.l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f込厂 {ﾗ!ｌﾚヽ|〉
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l 丶}..j:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l /:l 「ホント、昔からそう。世話がかかるんだから」
（ l:.:.,':.:l_|ヽ:.:.lヘ.:.:| ´ /| ｿ
/:.八丿l,/‐~:＼ヽﾄ､:.. ┬‐-ｲ:ﾒ
. j /.:.「::Y´ ｀ ヽへ 千7
）:: //⌒ヽ＼ ', ´ `‐-、
（／:.{ ｀ヽ、 . ..:; ∟
/:.:.:｀ヽ、,／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
. ハ.::.:.:.l／:.:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:.:.､
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/:.:.:./ :::.:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ:/--ヽ:.ﾊ:l:.:l:ト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'"|:/_,ｭ、_i ,'lｿ:.:l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f´弋厂 ヽ､:lﾚヽ|
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l ,,,,´ /:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l ∧:l 「走りだしたのなら、最期まで走り抜きなさいよ」
（ l:.:.,'/l |ヽ:.:.lヘ.:.:| ´/| ｿ
/:.八／ ´ ＼ヽ ヽﾄ､r┬ - i:.i
. ,∠.......｀ヽ, ＼ 〈ﾐ'ヽ.| ,l/
/"¨_""''＼、 ヽ_,, ﾕ.!!
ｲ／::::::｀:ヽ.、＼､_ _／:=ヽl.lヘ＼
「かくして、敷島やらない子の思索の旅は最期まで続くのだ、なんてね」
.
- 544 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:05:00 ID:iOm9lTAM
- ●
●
●
苦しい時は電柱を数えて走る――クルシイ
ドコヘイク――もちろん彼女のもとへ
追いついてキスで呪いを解いてやる――カノジョッテダレ
＿＿＿
／ ヽ / ＼
r⌒ヽ ／ ;;（ ＞） （＜）
/ /＼ .| l|lii!:::::（__人__）:i
〈__/ ｝| ::::::u; / / ;::::|
/ ＼ ｀⌒´_／
/ ＼
/ ／￣￣ヽ ）
＿ r ／⌒ヾ／ ／／
"ヽ | i, i (_ノ
| ヽ/ ヽ､_/ /
ヽ､_／ / ／
(／
疾走る――疾走る――モウ疾走レナイ！！
これから死ぬ世界
これから死ぬ人間
これから来る終末
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- 545 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:06:00 ID:iOm9lTAM
- | | | 同 | | l l| |'´
| | | 凶 .ｲ同］l l| |
| | |｜| . イ! | 凶］'´| |
| | |｜| _ .. ＜ l 川↓| | | |
| | |｜| _ .... -┬ i T^｢| l ! l_j..L!イ＾ | | | |
| r ┤ |''ｈ|'ＴＴ＾「 |｜| | ｌ_|_..⊥-┴Ｔ＾ | | | | | |
| | i | |止|⊥ｰ┼ '^「ﾞ | ｜ | | | | | |
| | l | |｜| | ｜ | ｜ | | | | | | |
| L._| （X）|｜| | ｜ | ｜ | | | | | | |
|l文l|￣| .:|| :|｜| | ｜ | ｜ | | | r‐┐ |┐｜
| | | .:|| :Ｌ|｜_| ｜ | ｜ ｜ | | L. ｣ |｜｜
| | | .:|| :|..|｜:. ￣ :¬┴- ..._l._ | | | | | |┘｜
| | | .:|| :|''|｜､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `ｰＬ_ | | r‐┐ |＿,.|
| | | ,.||'ﾞ .:Ｌｌ:} } :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾞ Ｌ.._ | L. ｣ | l ｌ |
| | |,. '´:.||:.:.:.:.:.//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `:<| | | l ｌ |
| | '´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∠.':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. | | 、| l ｌ |
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- 546 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:07:00 ID:iOm9lTAM
- それでも足は前へ――マダアキラメナイノ
地を蹴り前へ前へ――マダハシレルノ
肺が心臓が破裂するまで――マダイキラレルノ
/.:.:.:.:.::::::::::::::::::厶=-‐-.､＿
/.:.:.:.:.:.::::::::::::::::/.:::::::::::::::::| ハ
/.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::: /.:::::::::::::::::::jこ jﾘ
/.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::/.:::::::::::::::::ィﾖ {{
l.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::..＜´ |主 }ﾄ､
＼.:.:.:.:.:::::::::::::::::／ ＼'｢ ｀ヽﾉﾘ.::',
` ー一'´￣ ヽｰ彡'.::::::＼
｀ヽ.:.::::::::::::丶
∨.:::::::::::ハ
∨/.:::::::::::}
V.::::::::::::::ヽ
〈.:::::::::::::::::::}
Y.::::::::::::::入
｀ ー=≦∨〉
}主}｀ヽ/
ｊ主ｊ_ ,ﾉ|
/ー‐ヘ.ﾉ
{ー‐彡'
冷静な自分が判断する。これは典型的な酸欠症状。
ただでさえ、長年のブランクで腱も筋も心肺機能も走れるような状態じゃない。
またやってしまう前に足を止めろ。また、ブチンという腱が切れる音は聞きたくないだろ。
また、疾走れなくなるのは嫌だろ、やる夫。
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- 547 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:08:00 ID:iOm9lTAM
- __＿＿＿＿＿＿_
／´ ｀＼
／ ｀｀゛'‐- ,_ ,.ィ
／ ､ ｀＼ ル / ＼
／ ｏ（ ｀゛ ｰ-､ ） （,ィ´ jo｡
／ ° ｏ .Ｊ`´⌒゛彡 ﾞ´⌒＼°
／ ° （ } ﾊ
／ °o /⌒乂,,＿＿_ ,.ノ､＿ ,ノ＼
i { ,､(V,-| l
| V | | 「そんなのどうでもいいおおおおおお！！！！！！！！」
l V´⌒ ＼ |ﾟ l
', V ＼ .! .／
＼ V } .| ／
＼ ｀ー--┴−´ ／
＞- _＿_ ,, ,,,,,＿_､ゝ ／
／´￣ ￣｀＼ ／ ＼
／ ＼ ''' ‐､-─一 ´ ﾊ
／ ﾊ
/ ﾊ
. { ﾊ
. ｌ ﾊ
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- 548 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:09:00 ID:iOm9lTAM
-
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- 549 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:10:01 ID:iOm9lTAM
- ○ラジオ・『ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ』
「万一、万一生きていたらまた会おう！！
生きていれば必ず、オレはこの席に座ってみんなにまた話しかける」
「……実はそろそろ送信限界。ま、なんとかなるか。
明日は日曜日。放送は一日休みとさせてもらうぜ」
「じゃ、来週のアタマ、この時間まで――
C U……Next Week！！」」
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- 550 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:11:00 ID:iOm9lTAM
-
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- 551 ：名無しのやる夫だお：2010/10/09(土) 11:11:18 ID:GsU14nRw
- 切ない…
- 552 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:12:00 ID:iOm9lTAM
- ○琴吹家・玄関前
|::::::::::::::::::::::::::::::| |::::::::::::::::::::::::::::|
ﾉ:::::::::┌─┐::::i i:::::┌─┐::::::::ヽ
/::::::::::::| .|::::::| |::::::|. |::::::::::::|
l ／二i￣￣ｉﾐヽi .ir'ﾐｉ￣￣i二＼ l
ｉシ￣ .ｉ iヽヽｉ ｉ,r',ri ｉ. ￣シｉ
. / ! | ヽi i,r' | ! ﾞｉ ( ⌒ヽ
/ | | i i. | | ﾞｉ （ ）
丿 | | i .i | | ＼ ） ）
r´ ! ! ｝ ｛ ! ! ｀ヽ ﾉ ﾉノ
ト-‐ '´￣￣￣￣￣￣7￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣V￣￣￣￣￣￣｀' ‐イ ∠ノ ゞﾞ´、
｀────────';.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.'────────´
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＿＿
／..::::::::::::::..＼
／..:::::::::::::::::::::::::.＼
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| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | 「紬……」
＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...｀丶､
ﾉ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ
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- 553 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:13:00 ID:iOm9lTAM
- ＿＿＿_
´ ｀丶、
_／::::::::::::::::::::::::::::::::::... ＼
／:/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼:::::.. ＼
/ .:: |:::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::＼::. ヽ
/.::::::::|::::::::::::::{＼::::::::::::＼::::::::::::::::::.
:::::::::::::{:::｛ ::::::::Yﾆ二)、::::::ヽ:::::::::::i::. i
|:::::ｉ:::::厶八 :::::::| _ ＼ ::::::::::::::::|ｉ::. |
|:::::ｉ:::::|ﾚﾍ::{＼:::| 〃テ心.＼:|::::::::i:|ﾞヽ: |
::::::ｉ :::| .xミ r':::::ﾘ}} |:::::: i:ﾄ ｝: |
'::人:八 {{ ﾉﾊ ゞ-'' | :::: i:| ﾉ:: 「やる夫……くん……？」
＼::＼:. Vｿ ､､ |:::::::i:|´ヽ::. '、
ヽ::::ﾊ ' |::::: i:|::::::丶: ヽ
V八 t ´) │::::从:::::::::::＼ ＼
':::::(⌒'(＼ ／ ,'::／￣⌒＼:::::::.. ヽ
i::_/ ヽﾊ-＜ _,// ＼::::::::. ＼
|し }:::::r斤/:｛ ヽ:::::::::.. ＼
＿＿
／..::::::::::::::..＼
／..:::::::::::::::::::::::::.＼
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼
| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | 「紬、まだ言ってない言葉があったんだお。
＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ４年前からずっと」
,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...｀丶､
ﾉ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ
- 554 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:14:00 ID:iOm9lTAM
- ￣｀ ‐-
／ / ∧ ヽ ＼
' ′ / ,, ヽ
/ { /主彡ﾍ. ト､
/ } / 、 ﾊjミ」
′ i| |, / ,ｨｆ羔ミ, }ノ ,.. | }
ｌ| |/ 〈{ 辷tﾀ ｆ市k| / ,
{ ,'ﾆ| | ｘ.ｘ.ｘ ヾツﾘ′ ′
{ (| | ' ''{ {
｀Ｔ| r‐-, } | 「やる夫くん！！」
〉 l | ヽ ￣ ﾉ ｜
/ ﾉﾉ ', , イ ｜
/ ∧ } ,-‐１ , |
_｣.. _,′ } ,＼ ∧ 釗 ′ |
/ { {｀V/ ヽ{ }‐-|/
∨'＼／, ,{二}、′ /} ,
,| ＼ ∨/} }l ｎ{ {//
/ | |ヽ ヽｌ {/ 八l八 〈
,ﾉ⌒７ /| | |ﾊ ｰ‐' ∧ﾏ'´ヽ
/ / ' ｜ | l八 i | { | | ｜
「紬、どうしたんだ。もう時間がないぞ！」
＿＿
／..::::::::::::::..＼
／..:::::::::::::::::::::::::.＼
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼
| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | 「うっさいお！」
＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...｀丶､
ﾉ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ
- 555 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:15:00 ID:iOm9lTAM
- __＿___
´ ｀ .
. ´ ｀ヽ
／
／
/ / /| i i
,′ / 」 i、 |
| i i彡ﾍ ミヽ i |
| i | 八i |ヾV ! | |
Ｖ八 ｊ.ｨ=ﾐヽ{＼ |- ヽ | | i i | 「やる夫……くんっ！！」
Ⅵヽl《 ｒし} ヽｨﾃ㍉ }ﾉ | ﾉ ﾉ
| ⊂ゞｼ rしﾊ | ﾉ |く 八
l' i" , ゞとつ l ﾉ ｰ=ミ ＼
. ｉ 人 __ '' | 八 ヽ ＼
i ‘ｰ ' .ｲ /i::::::ー=＝ミ. ＼
i /ヘ.._ ...イ ｣ |::::::::::::::::::::::::ヽ ＼
i i 〈:::::::::::::::ｘ仝xﾉ |::::::::::::::::::::::::::::::＼ ＼
i i }:::::::::::::::/ハ' ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ＼
＿＿＿_
／ヽ、 _ノ＼ r ⌒j
／（● ） （●）＼ / / _
／ （__人__） ＼/ / ／ ）
| |i|||||||i| / / ／ ／ 「”紬が好きだ”！！！！
＼ |ｪｪｪｪ| / '` ´ ／ 最期の一瞬まで一緒にいたいお！！！！！！」
／ (⌒'ー―- イ′ ´廴
／ ＞ 、 ヽ _ ￣￣￣)
／ 斗ｭ -､ } ( ￣¨´
〈Um)´ ヾ ヽ._ __ ＼
:~´ 〉 ｀ --‐'´ ｀ﾞ' 、_.)
j ｒ-- ､ /
〈 / ヽ､ /
::ヽ 〈 j /
:廴ﾉ L 」:
- 556 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:16:00 ID:iOm9lTAM
-
(´｀ゝ;_
ヽ, ｀ゝ、
ゝ/ ｀;:,
｀ゝ、 ;;;;＼、
／(;;;;;;;: ;;;;ヽ、
r'":::::::::::::: __,,.:;,:;:;,:;:;.:; :ﾞ´´ﾞﾞ＼:::::;;;; ::::;;;;｀ヾ;;;;;￣
／ }/⌒; (´ ::::::;; _;;__...,;;; ::::ヽ;;＼;;;; ;;;;;;;:
,,/,, ,､.,/ 丿 ｀´´￣ .,:;イ ::; ::;::ゝ;;;;;;;; :
／~ ヾ::::ﾂ,､/ ,,;:;::;:´´｀:::::;;;;入;:;; :::ヽ;;;;;;;＼::::::::::::::: ;;;;;;;;;;;;;;;;;;
, ' ''‐-､ .,ﾉ'ﾞ,i';;ﾂ ( ....,,,,,;:;;;:;;:;:;::;￣;;;;;; ,.,,.,.;:;:;-‐ﾞ´
, ,.' jﾞ,,, ´ 7 ( ,,,...:::;-‐ﾞﾞﾞﾞ＾> :::;; ;;,:;:;:;-‐~´
/ __,,.ノ:::::::: /____＿ ｀´ ∠::;:ゝ´￣
/ '''"/;;;;;;;;;r:::::::ゝ 丿 ,.;::;;／
,' '､;;;;;;;; ／￣ ゝソ
,' ／
V ／
/ /
/ ,.､ /
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- 557 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:17:00 ID:iOm9lTAM
-
,,,＿＿＿＿＿＿＿＿＿
⌒ヽ、 ノ⌒`''''−- ,,_
ヽ (⌒ ノ ＼ __,,--
｀−へ,,,,,____ ＼"''ヽ _＿＿,,--−−''""￣
￣''''''−----- 、
＿＿ ,, ----─ ''' ￣￣ ＼ /⌒,! /⌒,) ＼ ＿＿_ ＼
￣ Y ﾉ / / /"`ヽ _ .＼ ＼ i
∟___Y /./ / ＼＼ ＼ λ !
/ .// :/./ﾞ`) ＼.l | `┘ ＿_,--−
'--::`! // ./ ＼ `! / ＿,,--−''"￣
ヽ-.// ./ 〉 〉 〉" ／
ヽ-/ / / /
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- 558 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:18:00 ID:iOm9lTAM
-
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＼_ / /
＼_ / /
＼ / /
＼ / /
＼_ / /
＼_ ＼＿__ _／ /
＼_ ｀ｰ- 、／ /
＼_ ＼ /
＼ ヽ ／ |
｀ヽ ＼_ / /
＼ ヽ_ /
｀v-､ ヽ_ /
〈 〉__ ヽ_/
￣〈 ｀ヽ ,ｲ
｀ｰ--く ' ノ
（ ヽ---――ー'´
ヽ-'
「紬……」
「やる夫くん……」
- 559 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:19:04 ID:iOm9lTAM
-
,r´⌒ヽ,⌒ヽ,ヽ
(⌒)､ .人 λ＼､
＼. ＼ 、 ヽ.＿＿＿＿
|＼ ＼ ヽ.／ ＼
| ＼ ＼ ／ ＼
|. ＼ | | 「おとうさん、おかあさん、おとうとさん、
. |. |.＼_ノ＼ / お嬢さんは、不肖・やる夫が攫わさせていただきますお！
. |. | | ＼＿＿＿＿_／ 命にかえても最期まで責任を持ちますから、どうぞご安心していてくださいお！！」
. | ) .|
. | | .|
| |.| .|
. | | .| .|
／ / / ヽ,
(＿_ノ ヽ、__つ
――呆気にとられる紬の家族。でも、ここで止まるわけにはいかない。
,ﾍ
＿＿＿_ / /
／＼ ／＼ ／ /
／（ ⌒） （⌒）＼／ /
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼ / 「さ、紬。行くお！」
| |r┬-| |
＼ ｀ ー'´ ／
／ ＼
/ ＼
/ ／＼ ヽ
／ ＼ ﾉ
U ヽ ノ
- 560 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:20:04 ID:iOm9lTAM
- ＿_. -─‐-
´ ´ ｀丶、
／ / / ＼
/｛ ＼ ＼ ヽ
/／ / /´){ ヽ l
´ / / /⌒八 | |:│
/ / /{/ ヽ j＼ l | |:│
|/|. : :| :/ x=ミ ﾙ=ﾐ八| |: |
|: : :l小.〃r:'心 ∨ r:'心Y| . :l: |
乂.:八ﾊ 弋/ｿ 弋/ｿ : . : :l: |
/' ∨ : /:} ､､､ ' ､､､ ﾘ . : :│| 「ごめんなさい！ さようなら！
|: / :八 r::::､ /: :/ : |│ それから……今までありがとうございました！！
,′ l/ : : : /: . ､_ノ ./: :´ : :ﾘ八 わたしはやる夫くんと一緒に生きます」
. i 〃 : : : /: : ｀ﾄ イ/: : : :/:丶:＼
. / : : : : : {: :ハ ｀ ´ {/ : : :／_＞ｰ＼丶 ／
∨ : : /: :_八{／｝ / :／ア/ ＼:｀:ー‐…＜
| : : 厂｛ ｛ ＿ _/ :/ / ': : : : : : 二ﾆ=-＜
『そう、週末は一緒に……』
, - ､ __,- 、
, ｰ ､ /、 丁 ,.ノ_
, ｰ､f ｀l l |_,ｨ'´ ﾉ
|ヽ ｀〈l ﾄﾞ､ l _／_
, -、 ／ ｀ 、 ゝ ! ｀´rｩ- '´ j
__/ ｀ｭ >_/ 1_,/｀‐' ''" _...／
| r' ´
l ＿, -‐ '´厶_
ト-‐ｩ-‐' ＼ ィ´ ｀t┼
｀ゝ_| ! 」 ヽ / １
__＿」 |∧ ／ 勺
" !ヽﾍ _／ ﾞ;`
●
●
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- 561 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:21:00 ID:iOm9lTAM
-
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- 562 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:22:00 ID:iOm9lTAM
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―――終末の日
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- 563 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:23:00 ID:iOm9lTAM
-
――――私たちはいつも泣いていたんだと思う。
生まれた瞬間から生きているこの瞬間も……
死んで、ここではない何処かへと落ちてゆく時も、
ずっと泣いているんだと思う。
ヒトが言葉という力を揮うようになり、生と死を定義してから、
ずっと血の涙を流していたんだと思う。
_ _,..‐.....-......､..._ vr 、
/:.:.:｀ヽ、,／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
. ハ.::.:.:.l／:.:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:.:.､
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/:.:.:./ :::.:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ:/--ヽ:.ﾊ:l:.:l:ト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'"|:/_,ｭ、_i ,'lｿ:.:l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f´弋厂==ヽ､:lﾚヽ|
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l ,ヾ===" /:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l ∧:l
（ l:.:.,'/l |ヽ:.:.lヘ.:.:| ´/| ｿ
/:.八／ ´ ＼ヽ ヽﾄ､r┬ - i:.i ＿_
. ,∠.......｀ヽ, ＼ 〈ﾐ'ヽ.| ／ヽ三｀丶､./ヽ,
/"¨_""''＼、 ヽ_,, ﾕ.!! ／ ／ ｀丶_{_／
ｲ／::::::｀:ヽ.、＼､_ _／:=ヽl.lヘ＼ ／ ／ ／／
< .／ ／／
- 564 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:24:01 ID:iOm9lTAM
- 生きる意味と死ぬ意味に違いはないとヒトは気づいてしまった。
ボク達の上に降りかかってくる終焉は、果たして罪深いのか慈悲深いのか。
そこから先には何もなくても、ボク達は今歩いている。
,, ＜ ｀丶、
〃´ ⌒＼ ＼
// / ＼ ＼
. ／ ′/ ハ ヽ
ー=彡ｨ { i ハ
. | ｉ ∨ } // | ｜
. 人 ヽﾄ､ {‐ｆ‐-く/ ﾉ ｊｊ ｜
| ＼Ｎ＼ ﾊﾉノ ノイ厶イ,′ ,′
| ｰｆ=､ヽ{ ｀ｱｆテ气ﾄ､/ i /
| }以 Vじツ / ｜ｉ ∧
. ﾉ イ i,,〈 ,, ／ , / / ,ｨノｊ八/ ハ
⌒7イ八人 ､_ ／=彡ｲ厶.イ／ 厂丁`ヽ 〉
≫ ､｀_´,. ‐ｘ'^＾´ ,. イ ' └ｧ ハ
》､,_,_,_,. -‐… '' ¨´ {_ ｛_ ｀ヽ!
》＾ﾊ ／ /ﾊ ｛_ 丿
`１ |i ／ └ 、 ﾌハ
l 》 -‐=＝≠ ＼｛ 丿
/ /厂￣ ノ Y´
幸せは、心のなかにある。誰かがそう言いました。
人生に意味を見出すことは、そのヒトにとってとっても幸せなことだと思います。
それがどんなに脆いものだっても。
／ ＼
／ ′ ヽ
/ i '
/ ／ ′ ' } ',
.′ ' i ' / | 八 ヽ
.′ / | ﾊ ′ | / ! }
/ ! 厶Ｌ. { /| 〃 礀 / ｌ i
ｌ / ｌ 八/ ヽハ / .| /冖¬ト､ /| ｌ l
ﾚ' | | }.ィラミｘヽ / j/ | / .| ′ | |
| l 〃´!ﾟ::::::(_.ﾟ ｀ヽ/ ｨ'iて「ミメ、 ! / 礀 l
│ 礀 {っ::::ﾉ} |ﾟ:::::::::(_.ﾟ∨ / ′
l ＼ハ 弋:::_ゾ lっ:::::::ﾉﾘ }イ / ' ′
ヽ | ＼ヽ `ー ' 弋ｰ:::ソ / ／ , / ′
＼ｌ 八 ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ ' ｀ー ' ／ ／ / / /
ヽ. | ヽ ､ ｧ ﾞﾞﾞﾞﾞ∠ ィ´ ／, / '
＼| /＼ ｲ / ／ /∨ /
| ./ ＼{ ヽ. イ| /／ｌ / |／
ｊ/ ヽ/ ` ーr‐≦ |/lノ（ |／
／￣￣￣￣ )ノ| { ､ ヽ、
／ ､ / | V } ＼
／ ヽ / リ }ﾉ ＼
- 565 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:25:00 ID:iOm9lTAM
- 『”わかっている事”と”わかっていない事”と変わりはない』。
『終末』という死を突きつけられた時から、
俺たちは、”日常”の残滓を追い求めて歩きまわる、ゾンビのような死者になってしまったのかもしれない。
／￣￣＼ |::::::
／ ヽ_ .＼|::::::
（⌒ ）（⌒ ） ｜::::::
（__人__） | |::::::
ｌ｀ ⌒´ ｜|::::::
{ ｜ |::::::
{ / |::::::
ヽ ノ |::::::
／￣ ￣￣）::::::
/´ / /￣￣/.|::::::
＿＿＿i /⌒＼./ /∧ ∧し' |::::::
ヒトは進歩してきたけど、心は変わらない。
いつまでたっても、自分の心すらままならない。
だけど、今はその心に任せてみようと思う。
／. : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : :＼
/: : :/: : : : : /: :.:∧: : : : : : : : : : : : ヽ :＼
/: : :/: : : : : :l: : :/ l: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
,': : :/: : : : : : :l: :/ i l: : : : : :.:.:.|: : : :|.:.:.| : : : : ',
i: : :.{: : : : : :.:.:.l: { l ',: : : : : : :ト､: :.|.:.:.| : : : :.:.|
|: : : : : : : : : : ∧l L＿;:.:.::.|: : :.| _」:⊥:.:| : : : :.:.|
|: l : : : : : : : : ﾚイ´ ', : :|:. : :| ,」/_ ｀ﾒ､.:.: :ﾄ､|
V: |:.|: /: : ＼| , ィc行「｀ヽﾄ､: :ﾚｲ.c:} V }: l:.:|
V: :ﾚrﾍ : : {ｲ_弋ﾋ.ｿﾉ Vヽじｿ_ﾉ /: j:.:|
i: : :.{ い: ::| ,,,,,,,,,,,.. ,,,,,,,, l: ∧:|
_ﾉ:人:ヽ ヽ| ′ l/ ﾘ
ヽ: : ::ﾍ ﾉ
',: : : ﾄ､ ー‐‐' ／
ﾚ'): :| 丶 ,. イ､
,rく | ｀ rー＜ ノ /
', V /´ /
,ゝ 〈 / 人
, イイ ＼＼ / ,. '´ 丶､
,. ´ / / ＼/ ,. '´ ,. '´ ＞ ､
- 566 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:26:01 ID:iOm9lTAM
- 世界は今日終わる。
真実がもっとも苛烈なものだ。そう誰かが言った。
,. -───-- ､
／ ＼
,.ィ" ,.- `ー-､ ヽ
/ ノ ｀、 ヽ ,.ヽ
/' r:､ﾐヾ , ,! , ,! ノ ! l
,' ; ﾄ､.l"´ iﾉ'-‐サｻ'"ﾐ rく ',
_＿ V| ゞ､-一_､ '´ﾋi}` ﾘ{､.〉 ',
,ｲy /｀7ｰrー､ﾄ､ミ '´ﾋj ,-ﾟ′ ',
／ l_/ ／／＝ぅ＝==ｭ ﾉ r‐-､_;_ ',
/ ,.し'´ｰ'´／´ゞ￣｀ｰゝ、 ` く"ﾌ | l:｀:.ｰ､ヽ、 ',
, ′､ ノ |i ＞ 、｀ / ,!: . : . :.Y〉 ',
／ `,.-‐ ''´ __ |i._＿ _j^il: 厂//: . : . :.／ ; ',
. ／ ／ ／/ 7７^i／´ノ lﾚ',､_二ュ:イ´r'"ニ=ヽ '､
. ／ .,ｲヘ／｀ヽ一:'. : l ,r',r','.:/ ,! ,:'"〃: . : ;／,r'／ . :. ヾi. ＼
,.ｨ‐/ .ﾊ: . : ヽ:､. : ＼: . l,リィ／ ,!/ ,ｲi : . ;Y ／ . : . :. :. :| ｀ヽ
〈く: :/ ./. :.〉: . : ｀:ー: ／: ,':/ ,r-'"Z !i: .r-､:／ .: . : .,. :'.: .: ﾄヽ ､}
ヽ:＼.._ ／. :イ: . : . : . : . : .ｉ. : ,':/…-ｽ_,ｨ-┘!i: .ヾ;;;!: .,:-一:'. r-,､.: .:l ヽ＼ ヽ
ゝ: . :｀ ´. : . ｿ: . : . : . : . : . ,!:.,'.:/:. i;. 〃:.:.:.,!i_:.-‐'". :,.' | レﾍ.:.l、 ﾞi ヾ j
｀ー--一'"ー---───/:,':./::::.. i; 〃: . : l´ : .: . ,:' :ｰ''´.: :,! i, ﾘ ﾘ
でも、２人でいれば。みんながいるから。
これから味わう苛烈さもきっと……なんとかなるんじゃないかと、そう思える。
,､‐ ''" ￣ ｀`'' ‐- 、
／イハ/レ:::/V＼∧ド＼
／::＾'´::::::::::::i､::::::::::::::::::::::::::::＼
‐'7::::::::::::::::::::::::ハ:ﾊ::|ヽ:::;､::::::::::::丶
／::::::::::::::/!i::/|/ ! ヾ ﾘハ:|;!､:::::::l
/´7::::::::::〃|!/_,,、 ''"゛_＾`''`‐ly:::ﾄ
/|;ｨ:::::N,､‐'゛_,,.＼ ´''""'ヽ !;Ｋ
! |ﾊﾄ〈 ,r''"゛ , ﾘｲ)|
`y't ヽ' /／
! ぃ､ ､;:=＝ｦ 〃
｀'' へ、 ` ‐ '゜ .ｲ
`i;､ ／ l
〉 ` ‐ ´ l`ヽ
／ ! ﾚ' ヽ_
_,､‐7 i| i´ l ｀' ‐ ､_
,､-‐''"´ ﾉ,､-､ / ､,_ ,.､- {,ﾍ '､_ ｀ヽ､_
／ i ,､ｲ ∨ l.j__,,､..-‐::-:;」,ハ、 '､｀ ‐､_ ,`ヽ
/ l ,､‐'´ /／ ',／!:::::::::;､--ｧ' / ｀` ‐ ｀'7゛ ',
/ l i ´ く ';::::::l / / / ',
/ ! l ＼ ';:::l , ' / i/ ',
- 567 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:27:01 ID:iOm9lTAM
- ○終末の過ごし方
.
- 568 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:28:01 ID:iOm9lTAM
-
――――ごきげんよう、
／ ｀丶
／ ＼
. / ヽ
__/＿＿__ ＿ --r ─── -- ､＿____ﾊ
-､-── ───='ｰ─-- ＜´￣/ / ｀丶
.／ ｀ ー─--､ ＿__ ｀￣ ー─' ､--─ ── -- ､＿ }
′ / :厂 r‐..､ ＿ ￣￣｀ ー─ ､＿___＼__/
! | :ｉ l'⌒丶 「 厂｀─､─── ─r--､ ＿＿＿ _｀￣￣｀ー-､__
ﾟ． | ..:| | ,.､ ＼: i ,ｨﾗト､ ヽ ;′ : ｌ ..:|｀￣￣￣￣￣｀ー
ヽ | ..:八 | fうj 丶 jﾄ::j_ﾊ } | :| / | ..:|
＼ '．: ヽ＼j ﾋｒﾘ 弋辷ﾂ | :|｀Ｖ | ..:|
＼ ヽ : : ＼j ¨´ ､､､､ | .:l | ﾉ | :i ..:|
丶 ＼:.:.l:i ″′ | .:l |/: | l ..:|
｀ー ､＿__ ｀圦 、 _ | .:l |::: | | ..:| ＿___,...-─
￣｀Y:＼ ィ| .:l V: | | ..:|´￣
| .:l 丶 __ ＜ | .:| ∨ .::| .:| ..:|
| .:| ..:r七ーﾍ r-‐| .:| .:.:＼ .:/| ...:| ..:|
| .:| ..:| ﾊ ∨ﾊ. | .:| .:.:.:.:.∨ﾘ:. 八..:|
| .,' .::′j /,' j,′.:′ .:.:.:.:.:.:.:ﾊ＼:.. ヽl
斗/ ..::/_,ｨ´￣/ ／ ..::/ .:.:.:.:.:.:.:/ 丶:... ＼
/／ ..::人７ ノ ／ ..::／ .:.:.:.:.:.:.／ ｀丶.. ＼
／ ..::／ ／ ／ ..::／ .:.:，-‐＜ ｉ...... ＼
/ ..::／ ／ ／/ ..:.:.′.:.:／ ／ |.......... ヽ
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （⌒） （⌒） ＼
l ⌒（__人__）⌒ ｌ
＼ ｀⌒´ ／
／ ＼
.
- 569 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:29:00 ID:iOm9lTAM
-
そして、さようなら。――――
＿
_,r‐=＞¨ ￣￣￣￣ ｀ .
_/ ,／ ＼
,.r‐ﾉ / 丶
／ ｛ /＿＿ ＿_ . -―― . :,
_ ..∠..＿_／: : : : : : : ＞＜´ ＼ : :_:_:_:_:_:_:_:;_＿＿＿__
,x ' ﾞ´ ￣￣￣ ｀＞ ､￣⌒¨──‐--− ¬ ─‐ -‐ ¨ ￣￣
｛ ／ ／｀' . _ __ . - ´ ',
. ∨ / /,.イ ,/ !￣ ,廴ｊ｣__￣ ヽ ゝ. _ r ' ´
. ヽ. / 〃 .! ,.／ | / , |j ｀ヾ｀‐-ミ､ ',__,, - ' "
/ ＼ ￣"７ _ ﾚﾞﾍメ ｀､ﾉ／ ,xｒ=＝､ ｀)ﾊ ＼}
. / ｀ ＜._/,／/ ,.イｆ＼ ｒ==ｘ '¨㌻"" ,､.ﾉ＼ヽ、
, _｀丿¬―ノﾉ |）㌻ , /＿ ＼｀ ー--―――
{ ￣￣∨ ｀¨卞、._八 , ＿,..ｲ_|／ヽ＿__＞‐- ＝ニ二二
＼ l ∨ ヽ ,'＞，_｀´ ト.、 / ｀ヽ
＼人 ∨ ,′ノ ', ｀Ｙ | ＼ / ',‐- _
￣＼ ;＜＿＿r一 ／ー冖／｀/ l ─一 '"
＼ { . / /! / ／ / }
＼ ／ / / ｌ / ,.ｒ'´' .,' ト .
＼ / / / / / / { 丿 ｀ ー-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （⌒） （⌒） ＼
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
.
- 570 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:30:00 ID:iOm9lTAM
-
''"""''''''''''''''"""""''''"''''"''''""''''"''"''"""""'"''''''''"""""""""'''''''''''''''''''"ﾞﾞﾞ""'''''''''''''''''"ﾞ'''''''''''''''''''''::::::;;;;;,,,...;:,,,...._
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.................... ........::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.......... .........:::::::
それでは皆様――――
よい終末を。
―――Fin.
.
- 571 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:31:00 ID:iOm9lTAM
- 【CAST】
´￣￣ ､
／ ＼
.. / / l ヽ ヽ
′/ ﾊ ﾊ 丶 ﾊ
l ′ / l ハ ヽ '
| /<;;> |<;;;>､ ヽ !
l l / zzﾐ ヽ | zzミ l l !
|l V〈 {ｲﾘ ｀ {ｲﾘ 〉l l│ 琴吹紬（原作キャラ・宮森香織）
ハ ﾊ ~ , ~ ! l'│ けいおん！（同名）
/ ', ﾊ ﾉ ! ヽ
ﾉ＿ | l＞､ ´ ィ ! ! ヽ
／:.:.:.:| !:.{ ＼￣ ／l:.:.:| |ｰ...-.」
/:.:.:.:.:.:.:l l:.:l ｨ､_ﾍ l:.:.:.!l '､:.:.:.:.:.:＼
l:.:.:.:.:ヽ:.l !:.:.V//l丶V:.:.:..!l }:./:.:.:.:.:.ヽ
.. ﾉ:.:.:.:.:.:.l:.| l !:.:.:Y〃!ヽY:.:.:.:.!l }:.:.:.:.:.:.:.:.:.}
/:.:.:.:.:.:.:.:l:{ l |:.:.:.{V小ヽ}}:.:.:.:|l }:.:.:.:.´:.:.:.:ヽ
':′.:. .::..{ .:.:.. l .:.:}..: , ', 、
.. i:{ :.:{ .:l:.{ ..:.:ﾊ.:..: |...:.:/:ﾘ.:}:..:. } , ::、
.. j:{ :.:.', .:l: ', ..:./ ､}:.. /| .:/_/从_.:/| .: .:i:. ::、
ﾉ八 :.:..ヽ.:l:ハ, .:.| |: / jノ}厶⊥.｣_│ ...:.. .:i:.:.. ＼
ｲ .:.ヽ.:..ぃ」イ_＼| ﾚ′ '´ﾄ'ﾟし':, }`| : .:.:} .:.:i:.:..,.:.ﾄ､.:、
l :.:..＼｣ｨfて_), ゞ:::::ﾉ ﾉ ﾘ .:: :..:ﾘ ..:..:.:i:.:...',ﾘ ｀
| .: :.:..:.lﾊ弋:::::j ¨´ / / ..:../..:..:.,'.:j:..:..:.}
| .:. :..:.., ` ¨´ j ／ｲ ..:..:/ .:..:/..:ハ:../
| :ﾊ :.:..ﾊ 丶 ／ / ..:..／..:.／..:/ }/ 蘇芳・パヴリチェンコ（原作キャラ・大村いろは）
|/ ', :.:..:..::、 ＿ ／.:.:イ:.:.／/ .:人 DARKER THAN BLACK 流星の双子（同名）
ﾉ , .:..|',.:..|ｌ..:.._ ´ ／ ﾉ／∨／..:..:〉
＼| ', .:..ﾉ:从ト ._ _, ' ／ /＼..:..:.ヽ
j／ ﾘ ｀TI｢ .／ / : : : ﾄ､..:.〉
ノ｣L ／-─-､ / : : : : | : :`''ｰ- .._
／/ -〔］ｰ /./ : : : : : | : : : : : : : :/￣｀ヽ
｀丶、- _.. ＝＝= ._
＞─-- ＝二 - ､.｀ 丶、
, ＜- ´ ｀丶＼::｀ヽ、＼、
／´ , - , - ｀丶:＼ ヽ、
／ ／ / /／ ／／ i l ﾊ:::ヽ ヽ
/ ／ / //_ / // l| l l l }:::::'､ ',
l /ィ ,/ / / 7ﾄ// / ! }l } } l::::::l l
l〃l | ﾊ l!〃7≠ｲ / ,ｲ_ | l l i |::::::l l
{{ l l､ﾄ、 ﾄ{ ｲ-ﾑﾍ ,ｲ /ム ７ﾄ j l j,'::::::} {
V 爪ヽ{ 弋ソ |' |〃,ィ＝ヾ! .ｲ' 〃::::/ | ∨
/ﾊ i ﾄj〝 , ,戈'::::::Yｲ/ /.:::::/l l l.V 北条沙都子（原作キャラ・稲穂歌奈）
´ ﾊVﾄ､ ,､ `弋≠/ / ム:／ l| l l { ひぐらしのなく頃に（同名）
, ／ /∧ {` ヽ､ 〝 ＿_ノィ_ノﾉ / /l l ＼
/r ´ //:/ ヽ ー ′ ￣,∠二 ｲ , ｲ / 〃
l l / l::/ ７i ── - 三彡ｲ∠ィ ／ '´ ′
l { l::{ ∧ _＞ ＼
l ﾍ l::'、 ∧ ＼ __ , ´ ﾊ丶、
ﾍ ﾍヽ', , ＼ -／ ヽ ｀ヽ、
- 572 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:32:00 ID:iOm9lTAM
- ': i: : : : : : : : ;ｲ:|: : : : : : : : : :|: : : :| : : : : : : : : : : ﾚV:_:八
. l: :| : : :│ : :/ ｉ |: : : : : : : : : :|: : : :| : : : : : : : : : : |／/: : :＼
. |: :|: : : :.|: : : ｉ |: : : : : : : : : :|'; : : ﾄ､: : : :│: : : : |: 人 : : : :_＞
|.:,'|.: : :/|: :.:| :iハ : : : |: : : : :ハ : :| ∧ : : j : : : :〃⌒Y´￣
j/ | : : :│:-|--─ﾍ: : :j: : : :/`ｰ＼|─:|:.:./|: : : :/ イ) 八
/ :| : : :∧: :| ,.-ｯ=ミV∧ : / ｨｧ=ｯ‐ミ/ :|: : :/ リ /: : ＼
: : /:い､|《.弋うリ ∨ 弋うリ 》 :|: :/ ノ ｲ: :厂￣ 伊波まひる（原作キャラ・瑞沢千絵子）
∨ |: ∧ ー ー |:/ _／} ∨＼ _ WORKING!!（同名）
∨ ﾊ , / / } lﾘ ／:i＼
／ ∧ / / /:i:i:i:i:i:i:i>、
／ |:i人 ／ / / /:i:i:i:i:i:i:/ ＼
/ |:i:i:i介 ─- ´ / /:i:i:i:i:i:i:/ ∧
∧ |:i:i:i:i:i:| ｛＞ __ ＜ ／ ／ /:i:i:i:i:i:i:/ /
／￣￣＼ |::::::
／ ヽ_ .＼|::::::
（● ）（● ） ｜::::::
（__人__） | |::::::
ｌ｀ ⌒´ ｜|:::::: 松原やらない夫（原作キャラ・松原重久）
{ ｜ |:::::: 2chキャラ（やらない夫）
{ / |::::::
ヽ ノ |::::::
／￣ ￣￣）::::::
/´ / /￣￣/.|::::::
＿＿＿i /⌒＼./ /∧ ∧し' |::::::
,.ィ" ,.- `ー-､ ヽ
/ ノ ｀、 ヽ ,.ヽ
/' r:､ﾐヾ , ,! , ,! ノ ! l
,' ; ﾄ､.l"´ iﾉ'-‐サｻ'"ﾐ rく ',
_＿ V| ゞ､-一_､ '´ﾋi}` ﾘ{､.〉 ',
,ｲy /｀7ｰrー､ﾄ､ミ '´ﾋj ,-ﾟ′ ', 葛城ミサト（原作キャラ・大塚留希）
／ l_/ ／／＝ぅ＝==ｭ ﾉ r‐-､_;_ ', 新世紀エヴァンゲリオン（同名）
/ ,.し'´ｰ'´／´ゞ￣｀ｰゝ、 ` く"ﾌ | l:｀:.ｰ､ヽ、 ',
, ′､ ノ |i ＞ 、｀ / ,!: . : . :.Y〉 ',
／ `,.-‐ ''´ __ |i._＿ _j^il: 厂//: . : . :.／ ; ',
. ／ ／ ／/ 7７^i／´ノ lﾚ',､_二ュ:イ´r'"ニ=ヽ '､
. ／ .,ｲヘ／｀ヽ一:'. : l ,r',r','.:/ ,! ,:'"〃: . : ;／,r'／ . :. ヾi. ＼
,.ｨ‐/ .ﾊ: . : ヽ:､. : ＼: . l,リィ／ ,!/ ,ｲi : . ;Y ／ . : . :. :. :| ｀ヽ
〈く: :/ ./. :.〉: . : ｀:ー: ／: ,':/ ,r-'"Z !i: .r-､:／ .: . : .,. :'.: .: ﾄヽ ､
- 573 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:33:01 ID:iOm9lTAM
- . /.:::7／!/.::::ﾉﾊ!::::::ﾊ ヽﾊ::::ヽ
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ!｀:::::::::::!
イ:::::::::::::::::::::/!::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::!
/:::::::::::,i::/:::/ i::ﾊﾉ＼::ヽ:::ﾊ:::::::::::::!
. ｉﾊﾊ::::::iｊ,' !,' ﾘ ､___ヽﾊﾉ ﾘヽ:::/
ヽﾊﾘ', ‐ﾆﾐ ヽ ｀ィ≠､ !:/-.
ｉ } 〈 ﾋ::j ﾋ:::ｿ ﾘﾋ ,' 碇シンジ（原作キャラ・竹岡多弘）
ヽﾞ､ , ,__ノ 新世紀エヴァンゲリオン（同名）
' . ｀＿ /
＼ `ｰ‐' ／ﾘ
＞,.. __.. イ ﾄ､_
. / | : : :ﾄﾉ ヽ
ノ ,ﾉ . : :/ ﾄ､
. - '／ ﾘ ／ | ｀ ､
,..-≠ ／ ,ｲ! /ｰ - | ｒ‐-､ j ｀ 、
_ _,..‐.....-......､..._ vr 、
/:.:.:｀ヽ、,／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
. ハ.::.:.:.l／:.:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:.:.､
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/:.:.:./ :::.:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ:/--ヽ:.ﾊ:l:.:l:ト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'"|:/_,ｭ、_i ,'lｿ:.:l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f´弋厂==ヽ､:lﾚヽ| 敷島やらない子（原作キャラ・敷島緑）
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l ,ヾ===" /:l 2chキャラ（やらない子）
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l ∧:l
（ l:.:.,'/l |ヽ:.:.lヘ.:.:| ´/| ｿ
/:.八／ ´ ＼ヽ ヽﾄ､r┬ - i:.i ＿_
. ,∠.......｀ヽ, ＼ 〈ﾐ'ヽ.| ／ヽ三｀丶､./ヽ,
/"¨_""''＼、 ヽ_,, ﾕ.!! ／ ／ ｀丶_{_／
ｲ／::::::｀:ヽ.、＼､_ _／:=ヽl.lヘ＼ ／ ／ ／／
< .／ ／／
＿＿＿
／）／⌒ ⌒＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ やる夫（原作キャラ・耕野知裕）
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ | 2chキャラ（同名）
. ＼ ヽ ／
――――そして、この作品を読んでいただいた全ての方
- 574 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:34:00 ID:iOm9lTAM
-
.
- 575 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:35:01 ID:iOm9lTAM
-
r...､ __,,,,,,,__
>:::`ｰ○ ,r::::::::::::::::::::::`.丶､ ,..r::7
~`ｰ○'"__,,∠::i::::::::::-:-:ｰ:::::ヽ○{､:::::ゝ
/:::::i::'"|:::::::|:::::::::::|:::::::::|;;;;;:::..○`ｰ`
!:::::::i:／ ￣ ￣￣`丶､:i::::|:::::::i
|:::::::/ ヽ|::::::::|
|::::/ ` ｰ- -ー"ヽ:::|::j
rヽ| ┬ｰ┬ ┬─┬ !:::y､
| .| | | ｜ | .ﾚ' } 以上、投下終了。最終話でした。
ヽ | `ー´ `ー´ |､_/ 初のやる夫作品、至らないところばかりでしたが、
ハ ハ ここまでお付き合い頂き、本当にありがとうございました。
` ､::丶 , 'ヽ, ／::r `
,..::'"ｰ-i`. ､__ ￣__, - '/::|":::`..-､ 明日の番外編の投下を以て、
|::';::::::::::|:::::::',: `"/ ./::::::|:::::::/::::| やる夫が最期の７日間を過ごすようですは終了となります。
|::::';::::::::|＿_;;i /、〉､ /:::＿_|::::::i:::::::|
|:::::::i::::::＼:::::::i / | /:::::::／:::::::|:::::::::|
- 576 ：名無しのやる夫だお：2010/10/09(土) 11:36:02 ID:WUkawigQ
- 乙
最高の“シュウマツ”だったわ
- 577 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:36:11 ID:iOm9lTAM
- _,,,......-ｰ─-....､
／::::::::i::::::::::::i::::::::::::丶
/:::::::i::::::|, -ーｰ'- ゝ,::::ヽ
i::::::::::レ'-- -- ヽ}
|::::|::/ ＿＿ ＿＿. }
}::::!/ | | | | {
`ヽ|` `ｰ' `ｰ | 作者がチキンなので、完全に最後まで作ってからの投下でした。
`--, ﾉ いずれ、オリジナルもやりたいですね。
r---＼ △ _,イヽ 次作は作ってますが、仕事が忙しくなってきそうなのと、
ヽ ` ー-- ´ __ ＼ ２本同時に作業進めてたりで、まだ先の話です。
- 578 ：名無しのやる夫だお：2010/10/09(土) 11:37:12 ID:1Mc8u6kM
- 乙ー
面白かったぜい
この後彼らがどういう結末・・ってのは野暮だな
終末ものはその少し前で終わるから綺麗なんだよね
原作今でも手に入るのかしら
- 579 ：名無しのやる夫だお：2010/10/09(土) 11:37:17 ID:YL51ZNMc
- 乙乙
このなんともいえない空気がいかにも終末
- 580 ：名無しのやる夫だお：2010/10/09(土) 11:37:20 ID:dIGwklZ.
- 乙乙
良い終わり方だ。番外編も楽しみ
- 581 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:43:25 ID:iOm9lTAM
- , -‐… ‐- ､
／ ＼
rrｎｲ〉― v――ｫ ' ,
/〜ﾉrｧ＿ﾉil＿___iﾄ､ i
| ,ｲ┬ｫ ┬ｫ `ﾄ､ヽ_ノ
〈＿k' i し' し' i f Yi
/.:.:.:.:.| ゝ <> ﾚ'ｲﾉ 番外編の投下は１０／１０の午前１０時半の予定です。
/.:.:.:.:.:.:〉 ＞ _ イ-‐'-=＝ｰ ､ タイトルは『終末のその後で―旅の道先』となります。
{.:.:.:.:.:.:ｲ｀ー '⌒ レ-､￣｀ー＜_ー- ＼＿＿前に書いたとおり、「もしも最終話で終末が来なかった場合のその後のショートエピソード」です。
＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:rｲ.:.:.:.:.ﾍ ＼.:.:.／ゝ、 /
` ＜、.: ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:Yiヽ、 `ー―‐' 主人公はやらない子となり、本編で書けなかったエピと、
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:., ｲ.:.:.:.ﾊ｀´ 彼女の心理の補完となります。
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:.:i 本編と比べて、作者デムパとギャグが多め。
- 582 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 11:53:47 ID:iOm9lTAM
- >>578
大丈夫だとは思いますが、ちょっと中古値見たら、
DVD版はアートワークスがついてるからか高めですね。
- 583 ：名無しのやる夫だお：2010/10/09(土) 12:18:35 ID:b21SI8FM
- 遅ればせながら乙
>>578
アートワークスとかいらなくてただプレイしたいだけならdlsite.comとかでDVD版ダウンロード販売してる
- 584 ：名無しのやる夫だお：2010/10/09(土) 13:18:17 ID:5WPn0tEE
- これは乙じゃなくてポニテうんたらかんたら
結局、なんで終末するのか、終末の原因は？ってのは謎のまま？
隕石でもぶち当たるのかと思ったけど、異常気象とも言ってるし、
デイ・アフター・トゥマローみたいな感じ？
- 585 ：名無しのやる夫だお：2010/10/09(土) 14:01:56 ID:p3xzTVtc
- お疲れさまー。懐かしさのあまりにアートワークスを買っちまった。
- 586 ：名無しのやる夫だお：2010/10/09(土) 14:23:33 ID:fXuymenQ
- 世界規模での破滅でその日を特定できるってのは隕石以外ありえんな
異常気象だと生き残れる可能性もあるし
隕石ならある大きさを超えるともう逃げようがなくなる
まあ死ぬのも一瞬だけど
- 587 ：名無しのやる夫だお：2010/10/09(土) 14:32:54 ID:fXuymenQ
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9C%E3%82%AC%E3%83%89%E3%83%91%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%BA
会社調べてみたらこっちの方が終末だったんだけどｗｗ
- 588 ：名無しのやる夫だお：2010/10/09(土) 15:05:26 ID:kpHipPg.
- このゲームのテーマは普通の一般人における終末をテーマにしてるから最後まで謎のまま。
ヒントすらほとんどないし、たぶん作者はそこらへんはどうでもいいと割り切ってたんだと思う。
問題はこの作品、この内容でフルプライスだったんだぜｗ
たしかにシナリオ、音楽、グラフィックはどれもハイレベルだったんだけど、ボリュームが薄すぎたｗ
- 589 ：名無しのやる夫だお：2010/10/09(土) 16:18:39 ID:S8sh.Ao.
- お疲れ
感動したよ
- 590 ：名無しのやる夫だお：2010/10/09(土) 16:32:56 ID:KuyheKKI
- お疲れ様でした。
懐かしすぎて吹いたww
>>587
社長さん、自殺だっけ？
終末でんな…
- 591 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/09(土) 16:41:29 ID:iOm9lTAM
- >>588
このころは、小さな店でエロゲ買っていたんですが、
店の人がケチョンケチョンに貶してて、ちょっと悲しかったです。
D+VINE［LUV］は売れたって喜んでましたけど。
- 592 ：名無しのやる夫だお：2010/10/09(土) 17:13:59 ID:HKLF.mGg
- 良スレの予感とか言いながら覗いてみたら終わってたでござる
お疲れ様
- 593 ：名無しのやる夫だお：2010/10/09(土) 18:13:03 ID:NcncSKTM
- 面白かった！乙。
- 594 ：名無しのやる夫だお：2010/10/09(土) 19:58:33 ID:M0yYZKqA
- 遅れたが面白かった。
乙
- 595 ：名無しのやる夫だお：2010/10/10(日) 07:21:34 ID:IqlTcZAI
- >>529
>>549
あー、やっぱDJのこの台詞は10年経っても心にクルわ
- 596 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:29:00 ID:7/6pl8EI
- >:::`ｰ○ ,r::::::::::::::::::::::`.丶､ ,..r::7
~`ｰ○'"__,,∠::i::::::::::-:-:ｰ:::::ヽ○{､:::::ゝ
/:::::i::'"|:::::::|:::::::::::|:::::::::|;;;;;:::..○`ｰ`
!:::::::i:／ ￣ ￣￣`丶､:i::::|:::::::i
|:::::::/ ヽ|::::::::|
|::::/ ` ｰ- -ー"ヽ:::|::j みなさま、ありがとうございます。
rヽ| ┬ｰ┬ ┬─┬ !:::y､
| .| | | ｜ | .ﾚ' } 時間となりましたので、番外編を投下します。
ヽ | `ー´ `ー´ |､_/ 『最終話後、もし終末が来なかったらと仮定した場合の世界』の
ハ ハ オリジナルのお話です。
` ､::丶 , 'ヽ, ／::r `
,..::'"ｰ-i`. ､__ ￣__, - '/::|":::`..-､
|::';::::::::::|:::::::',: `"/ ./::::::|:::::::/::::|
|::::';::::::::|＿_;;i /、〉､ /:::＿_|::::::i:::::::|
|:::::::i::::::＼:::::::i / | /:::::::／:::::::|:::::::::|
- 597 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:30:01 ID:7/6pl8EI
- 終末の過ごし方ＩＦストーリー
終末のその後で――『旅の道先』
・
・
・
○ラジオ・「ＨＡＲＤ ＤＡＹｚ Ｋｎｉｇｈｔ」
ラジオは、変わらず雑音をまき散らしている。
「………（サーー）………………ﾌﾟﾂｯ…………ｻﾞｯ……」
「あー……」
- 598 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:31:00 ID:7/6pl8EI
- ○走るワゴン車・車内
/:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::::ヽ、
_ﾗ::/ｿｲ〃:::::::::ｨ:/|:l ﾞl::|ヽ:::::;､ﾚVｗﾘl
. ７:::::::::::::::､:ﾊ|/ ﾘ l! ｌ! _ｌﾊLｌ,i::;::::::::}
|ﾊ:::::::i酛_l!‐_二｀ヽ. ｀ ｒ≠､､｀ｌｲ:::::!
酛:ヽ / l!寸｀ 弋ﾘ冫 1:::ﾄ
ヾ;ﾍ ｀ ´ /ヾ'
{ fヽ. ｀´ /ｿﾉ 「結局のところ、『終末』はなんで来なかったんでしょうね」
｀ヽゝ. ｰ ─‐ _'／
ム、 ／
|｀ヽ､_ __,／ |
| |
. .'｀ｰ┤ |｀７ヽ
_/ i /! ト ｌ ,ﾄ､-､_
_,. -‐'"´/,.ヘ ＼ ‐‐､ ,.‐‐ / i＾| ヽ ｀‐- ._
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
| （__人__） 「こうして生きているんだ。来なかった、それだけいいじゃないか」
| ﾉ
| ∩ノ ⊃ }
/ヽ ／ ＿ノ }
( ヽ / / ノ
ヽ “ /＿| |
＼＿_/＿＿ /∪
- 599 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:32:00 ID:7/6pl8EI
- そう、『終末』は来なかった。人類は滅びなかった。
人は生きて日々を続けている。
/:::::::く:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
/:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
ﾚｌ/::/｀7:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
Kl _∠イノ::::::::ﾉ:::::::::::::::::::::::::l
） ll ”〉ｲ''イｒ<´〉::::::::::::::::::::l
＜ 。ﾘ:::::::::::l::::::::l
｀ｒヽ /7:::::::::::::l:::::::l 「そういえばみんな、ちゃんと食材持ってきている？」
ヽ /::::::::::::::::l::::::l
'ー‐z /:::::::::::::::::::l:::::l
《≪"l::::::::::::::::::::::l:::::l
r=イ＜´フ::::::::::::::::l::::l::::l
くく 「-三イノ:::人:::::::l:::::l::::l
ヽ＜フ/:::／⌒｀ヽー､::ヽl
「￣ :::/／_／⌒ヽ::::::::ヽ:::ヽ
/￣| :::::l／＿∠ ＼ヾ::l::::::)
(ﾍ ／::::/ l7 :::Y／:::::::::::::::::::::::::::/::: （__ﾉ）
..∨⌒ヽ l::::::::l ／、―――ー―:::lヽー
／ ／, " ヾ-ｔ- 、
./ /／ , ＼
/ ｨ/ ! ヽ
/ / ! /! ./ i ヽ
/ ! ! / "|ヽ,./| ! Y
! | ! ! ﾚ、 ! ∧ ! / .! i !
! | λ ゝ ! ゛＝-' ! /|-.ｘ / | !
! |∧ﾍ |ゝ .! " , !/ !/ / ヽ !
.!ヽ ヾ,ゝ ! ＼ , ' `ー,/ / ∧ !
! ! 、 ! ヽヽ| !゛'' , ! ／ ,i / |!
! ヽ|ﾍ /|,. Y 、 ゛''" ﾝｯ ,γ' | / /
,r _ 'ﾚ/ 丶、 , , ',〆y / / 「もちろんですわ。大量のお肉で
y' ''＜、 /゛'' 〆 / みなさんの胃を埋め尽くして差し上げますわ」
,＿ ''"= ミ 、 ヽ、 |'x'" ／
/゛ . . . .゛. .ト 、 ﾐ 、 ヽ./ , '"
!!. . . . . . . . . . . ヾ 、ヽ ./ y' ゝ、
! .!. . . . . . . . . . . . ヽ ゛ﾝ /'" ｨ".'ト.、
.! ﾍ . . . . . . . . . . . . ﾝ y '" ﾉ. . . . ヽ
- 600 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:33:00 ID:7/6pl8EI
- 失われた沢山の命、犯罪に見舞われた人たち。悼む気持ちもある。
だけど生きているのだ。
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （⌒） （⌒） ＼
l ⌒（__人__）⌒ ｌ 「（復興が本格的に始まるまで。
＼ ｀⌒´ ／ 本当に短いけどこれは夏休みなんだお）」
／ ＼
／ ＼
′ / l ヽ
/ /l l ヽ .
ｌ i / / ! l |｜ l ハ i
| | /ィ≠N |八 | } |
l N | l ＼| } j /
| | |x≠ミ rxミハ′ |
| | |""" """/ / 「どうしたの？ やる夫くん」
ｌ | | __' / ∧
} l 人 ー' / / ∧
′ 八 Vト ..__,,.．≦{ ′{ ∧
/ ／ ∧ V 久_人 ｌ | / !
. / -──∧ ∨ ニ} 〉l ├ 、｜
/礀 | ∧ { r｝l / | | ∨
. / .| ＼ﾍ｜ ﾘ / l| | ｌ＼
/ | /Y＾＼ノ / r'| } | }
- 601 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:34:00 ID:7/6pl8EI
- 各地ではわずかずつだが、人々の活動が戻り始めているそうだ。
壊死しかけた組織に血が巡りだす時の痛みのように、
混乱と衝突が起きているとも聞く。
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼
／ （ ●） （ ●）ヽ
l ⌒（__人__）⌒ | 「なんでもないお。これから行く海でのことを考えていたお」
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ヽ
/..:. /.:..:..:..:..:. :..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.:.:,
/..:. ,..:..:..:..:..:..: ;...:..:..:..:..:..:..:..:..:.} .:..:..:j.:.. ',..:..:..:..:..:..:..:..',
/..:..:.i..:..:..:..:..:..:..{...:..:..:..:..:..:..:..:..ﾘ .:..:..,'..:..: ｉ..:..:..:..:..:..:..:..:|
/.:..:..:.ｉ.:ｉ..:. {:..:..: ﾊ..:..:..:..:ｲ..:..:../} ..:..:/::}..:..:|..:..:..:..:..:..:..:.. |
,′..:..:.ｌ.:|..:_｣:..:..:.|ハ :..: | |..:..:/ ｣:..:.厶ﾊ..:...|..:..:..:..:..:..:..:..:.|
. ﾞ .:..:..:.l八..:.{ ＼:「` ＼::| |:../'´ |／ノ ﾉ|／|..:..: .:..:..:..: |.. '、
. ノｲ :..:...:..:|r‐ァ弌トﾐ. ヽ |/ ｨ弋ｱ'フトvﾘ..:..:.}.:..:..:..: |..:..:､
| ..:.ﾊ.:..: ﾊ 弋ﾟ:::::ﾘ ゞﾟ:::::ﾉ丿..:..: ,ﾞ.:..:..:..:..|..:..:ﾄ､
│ ..:{:.ヽ:..:、` "´ ¨´ ´/..:..:/...:..:..:..:.ﾘ..:..:| ＼
. |:∧..:.:..＼:ヽ ,: /...／..:..:..:/ :/..:.ﾊ:| 「みんなの水着姿でも想像していたんでしょ。やーらし。
| ',:..:..'.:..＼ 丶 /／..:..:..:／..:/|.:/ ﾘ ボクはちょっと披露できないのが残念だけど」
＼:..'.:.∧ __ __,、 .／/..:..:.／..:／. j/
. ＼ﾄ､..丶、 ｀‐-‐'′ .ｲ..:.／..::イ /
＼| ` ._ _, ´/／|__＿人
＿ -‐个ｰ ´_,,.... -┴──‐ﾄ､
| : :|￣|l: | j｢: : :|: : : : : : : : : : :│::〉
- 602 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:35:00 ID:7/6pl8EI
-
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
来なかった『終末』のその後、やる夫は紬の家族に会って、平謝りしてきたお。
あれだけ格好つけて、ホント格好悪いったらありゃしないお。
＿＿＿
,ｿ ヽ､_ ＼..＿＿＿＿＿__
●) (● ) ＼ ｀ヽ
/（__人__）' | ヽ
{ ｀⌒´ / / ヽ
｀ヽ＿＿＿＿_/ /￣￣フ＼ ノ
／ ／ ./ / ／ ／ ／
／ ／ / / ／ ／ ∠＿,-
⊂二⊂ノ / / （＿_／ ∠＿＿,- 丶
⊂二＿ﾉ （＿＿＿＿＿＿＿_ヽ
…………まあそれも、いやそれこそが生きているってことだお。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
- 603 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:36:36 ID:7/6pl8EI
- 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
紬のお母さんは、豪快に笑って許してくれたお。
お母さん お父さん
'´,ィ´ノﾉ/ｽﾍ､ミiﾐi豕彡ヽ､ ヽ ､ ー=ﾆ - ‐' ／ノ'´//川/-‐/川r/／／i.: ´. : : . ｀ ! / ､ヽ
､＿_,ィ´,.彡ノイ/ ｀ ´ "｀ヽ､ヽ､ ､二ー‐-二ノ! /,'x‐／ﾆヽ､彡ﾆ'´,Z'´l/´ l.: .: . . ﾚ､ヽ!`｀
ー, 彡'´ノ/'/ ヽ 、＼｀ーテニ- ノ! ｰ'!i'r'ﾆ,! `!ヾ､、' ´ ﾉ＿ : : . l/､ﾊ
ｰ=豸'ノ彡'ﾉﾉ:. . .. . ＼､ｰ=二_=＝ﾃノ、 '´ ,.l ﾞ心' 彡ｼ`ヾｯ,､,z=ェｪ､ ｀ヽ、 |!
_ノノ彡/_ﾉ/i:.:.. .:.:.:.:.:.: .:＿:: ヽミヽ､=彡ヽ､_ /ヽ`-〉 ´ ｀ﾞ'!l 'で,;)`ﾞヽ _,,,ﾉ
フ7=彡ﾉﾚ､!_二ミヽ、 ,;ィ'彡二、 .::.lﾐｨヽｨヽ､-_ノ-ｨ__, .: .:ﾞT ヽ`ｰ‐_, ｸﾘｪ､rr‐メ
、､＿,ゝ､=彡ヽ! "ﾞ(.::,ヾ '" ､.::)ﾞ,,. !rｿ､l l､ミヽ=彡'_ノ .:.: i ￣ ´ .:.::{ﾘ‐ﾘ
ヽ､-ﾆ彡ヽ_ノﾉ ,! "'''''ﾞﾞ .::. "'''''ﾞﾞ ﾚ'lﾘ､i !i `ミヽ=ﾆ二´ ! ヽ .::.::.::E‐'
`テ-=＝ソｨ彡! .:::::::. ,ｌ!| l !li,|｀ヽー=ｪ-‐'´ .l , .: .:ヽ ､ _ __,ﾉ
ー=彡ノイT〉 ､ ｰ _, /!iﾄ､! リ ヽ､＼ヽ＼ l | .: :::::.ヽ、 ｀ヽ､_ `う´
///_r-‐' ＼ ￣_￣ ／: l|l | lﾒヾ､､`｀ヽ､ヽ､ヽ､__ .| ! :::::::.ヽ ` ／
↓ ↓
/ l i: -.:i.: | :.l'´.:.i｝ , ､ヽ､.:〉､::.ヽ'ヽ､!ｨ,ﾇ . ﾄ､､__,}' __,;' _ヲi:.i,'/ｨ＝ｰiヽ、ゞｰ''i`‐／.:::::,.' ,'i _ ...i...ヽ､::!.:::ノ
ﾘ/レ'´.: .:､.:.l. :il !.:.:.＝=- ､/.:､...:ィ〒冖'´l| ﾉ,;' ,,､ﾞ:::r'´イ- ､ ! ! .::.i'´,,!.､ヾ;:r‐'',::::.!､',,;〉.....::.:;.;;;;:.::::.::.::::.::!'´
l!!.: .:,,;:._ .:. ' i' l'!. i ： {! . :ｪ-､:.:.i.,ﾀヽ､!.:._,.:,ﾘ ､ 〈liiﾘ::!' !l ﾉ ,'､ヾ! ﾞi ;' ;' ,,.,' i,..:!,:.::::.:::i ヾ､_,-''´.:::.｀ヽ､,;;,;ノ
il,.: .;;;.,.: ｰ'`.: ! i,l.:.!_,,ｨr',ニ三､!l-‐.: .:>､ri :i' ､ヽ.ﾞ'.: ,;,r彳 ,r'^! l:i Yヾ､:.ﾞ.:.::i｀,::::'.'i' }.:.:.:i.:{:::.:.:::::.:.::.::..i
`ﾄ､､.:`i .:_;_;_ヽ>!l.:ﾞ!_ l l:r‐'´｡)ﾉl.: -<i i〈》i:|! ,ｨｯ） ,.!i' ､l(iiii》! !'´!j ､ヾ'Xr,.::.:.:i ,!'´｀i.:.:',:i, .:.::.:: c '.::i'´>
ﾞ!､_!ﾞ(´ﾞ.二ヾ!r,ﾘ＿.:ヾ二彡' ,.xｸ.:i（》i〈》! 彡'_,!i´! ﾒ'´ｌi.:.:.ﾉ...::. ,.: .: .: .: .:.::::: ,;' 〉.:,,.:.:li.: .: ,;,-‐'ノ_つ
ﾏ.:ヽヽ`ｰﾟﾘ'´__(_｀ヽ､;,;,;_／//.i:,ﾅ l i!.:,i ､,'､// l`::､_ノ ,'^､ ,:.::::::.. _ﾉl_,､;,;.:. i'ヽ.:,.:.:l .:./::i´.:,'｀ｰｧ
Kヽ`ﾞ彡',ｨ'´.:.:.:.:.｀ヽ､,,,;;,;,;ﾉ,/.:i':.:.:.:1'.:| ` r'ﾉ ,.:i:::;'i､ ! ; ', ,::::: .i.:〈;;;!ヽ､;;;;V! .::;;;'.._;:;_;ｿ.:ﾉ､,;'ﾉ`''''ﾞ´
!.:｀ヾ､<:.:.:`､,,;;;;;;ｨ' .: .: .:://:: ｨ .:.ィｸi.:l! ､ i ,' .:! i {ﾞ､|! ,:::..: .:i r k;`ｰﾟソィi l.::: ,.ｨ'´ ..::.i,;ﾉ
i､ﾞ､ !l ､,:. :. :l､,､,ｨ::. i:i:ヽヽ.:. l「（=!.:,|､ ::::.ﾚ .:::| ､.; ,i' ､i i.::: ' , ' , - '.^''彡==彳,,;,;､.:: ,;ﾉ
お父さんの方は……まだしばらく時間がかかりそうだお。
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- 604 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:37:00 ID:7/6pl8EI
-
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弟さん（だお？）はいい子で、やる夫とはすぐに仲良くなれたお。
_..........-.....
,ｨ≦:::::≦ﾄﾐ三:::ミﾄ､,
. ／::/:::::::::::::::':,:::＼三:::::Yミﾄ､
/:/://:!:::li::::',ヽ:ヽ:',ﾄ:Vヾ:/ﾍ ヽ / Y｀l _
,':::::::l:l:!l',:::!l､:::＞┼､!',!ﾍ/:::::::',＼ / / ﾚ' ! (ヽ三/) ））
iｌ:::::::!爪卞ヽヾﾚ笊ﾐ, ｀ ヘ:::::ﾊ ,' /! l! l_ ＿＿ ( i)))
|!l::::::!Yﾃぅ ´ l:Uﾘ ' }ﾉ/::::::::ﾄ､ ,' U j! / ! ／⌒ ⌒＼ ＼
| !',::∧弋ﾘ ｀ ´,, r '::::i::::|ヾ ｀._/ ヽ ｀i ／（ ●） （●）＼ ）
',:::::ﾄ '_ - /!::::!:::ト-＜ノ :::::＼ l .／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼
ヽ::ヽ ヽ ﾉ ., ' ｣-- /ヽ ＿, ､ / | (⌒)|r┬-| |
!:ﾄ::::::＞....- 彡／,' .:/ ∨ ﾍ｀ ー' ＞r‐i ,┌､-､!.~〈`ー´/ ＿/
jﾘ Vﾄ:::V/! / / ..:/ ∨/ ＼ / .ノ 7 | | | | __ヽ、 /
ｨ|ﾘ_≦=/ ! ,' ! ＼ ヽ ＜＞彡' ﾚレ'､ﾉ‐´ ￣〉 |
_ r､ /i l! |' :/ /ｲ l! ￣￣: : : ::/ ｀ｰ---‐一'￣
l !l l!､ _／ il!ｌ | :/／:::j ' , ー‐_< ￣
} r‐/7 lヾ､｣/彡 ' ヽ ￣/===
⊂ｰ' l=! ／彡iト､:::＼ ∨ ／!
｀ヽ!｣ /::::::::/{｀:::::;ｲ´ ', ／
……なんか、こっちを見る目がちょっと怪しかったけど。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
- 605 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:38:00 ID:7/6pl8EI
- ´￣ ｀￣｀ 丶、
／ / ＼
. / / / ,ｲ、 ヽ ヽ ﾊ
/ / / /｜ヽ ', ｌ
/ィニ /）ﾉニゝ | l |
{ { /从／〃 ∨ / ′|
V __ __ V l ｌ
',. V'⌒ ⌒ヾ/ l { ﾉ
∨ ｝"" ' " " {ノ V 「やる夫くんのご両親は、
）八 t‐┐ / ／ ', 帰ってこられそうなの？」
｛ ＼ ィ' / }
ヽ } }｀才爪[（ _ム-x､ ﾉ//L
V |〃 Y'⌒ヾ／////}
／| lﾉ{{-､ ,rｰ/｝ ） }∨ /
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ 「むこうで復旧の手伝いするそうだお。
| （__人__） | 自治体からの生存確認の連絡に、そんなメッセージがくっついてたお。
./ ∩ノ ⊃ ／ きっと夫婦でよろしくやってるお」
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
- 606 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:39:00 ID:7/6pl8EI
- , -――- 、
イ,,;;;''^"""^""^ヽ、
//;/ , / } } } ゝ
| i;{ { 八,ヽﾉレル'} ﾉ
| （iヽ{ -‐- -‐ ﾑ} 「親がいないからって、毎日自宅に連れ込んだり
| ルゝ" v┐ ﾙﾊ しているんじゃありませんこと」
Vﾘﾉレト､__ _ , イﾚﾘ
／）`ヘﾍヽ
／ / } i } ＼_
(＿ ）ﾊ i ハ＿ ）
: : :/:/: : : : : / ,!: : : : : : ｌ: !: : : : : : : : : : : : : :ﾍ
: : /: ,: : : : : ;′ﾊ: : : : : : ｌ:.ｌ: : : ｌ: : : : : : : : : : : ‘，
: /: :,': : : : / / !: : : : : : : !: : : ｌ: : : : : : : : : : :ｌ: :',
: : : i: : : :./ ′ |: : : : : : |ﾊ: : :.ﾊ: : : : : : : : : :.,!: :|
: : ,!: : :.′U│ ｌ: : : : : : | i: : :ﾊ: : : :ｌ: : :. : : :.t : :!
: /_!: /-- ､_ ｌ ｌ: : : : : :.,' |: : ; ｌ: : :; : : : : :.r'_r';′
:.ｌ ｌ/,_-_- ､|¨´|:!: : : : /__!: / !: /|: : : : ; ::/: ′
从,,ィ彳う示､ヽ }ﾊ: : :./＿ｌ/￣`ｌ:/}:ｌ: : : :/ヾ':/
/| 《 i`´::;。i ι/ ｌ: :/ ,ィ"う示/' ｌ; : : /:/: :′ 「え？」
′ ⊂ぅ廴_.ノ ´ !/ i` '::; !ｷ /: : /:/: :/
/／/／/／ ′ 廴_ﾟノ ﾘ/: :./_ヽ: ,'
＞ー- _ ′ ⊂⊃: :〃ﾘ/: :.!
｀＞ｰ- ._/／/／ /／ '／ﾍ: :|
｀＞ ´/_／ ヽ{
｀＞-,- ､ ｀
/ ﾊ
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ -=・=- -=・=- ＼
| （__人__） U | 「（なんで伊波さんが動揺しているお？）」
＼ ｀ ⌒´ ／
- 607 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:40:00 ID:7/6pl8EI
- ／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●
| （__人__） 「ずいぶんと余裕だな」
. | ﾉ
| ∩ ノ ⊃
／ .／ ＿ノ
(. ＼ ／ .／_ノ │
＼ “ ／_＿_| |
. ＼／ ＿＿＿ /
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼ 「なんかもう、からかわれすぎて
| |r┬-| | 慣れてきちまったお。なんでやる夫ばかり」
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
／ ＼
, ′ | ヽ ＼
/ | . ヽ
' ' /| ヽ. | | ',.
| | /,_j＿∧ L__ﾄ! | . l
| | イニ|. 「 | / |｀'|ヽ , | |
| | | ==ヽ | /_|=∧ | / , ,
| ﾄ'ｲ'::::::::riヽ '. / ｲj/:ヽﾞヾ / / / /
| ∨ﾊ::::::ﾉl V ﾄ ::: | Y / ／ , /
,∧ | ヽ ゞ ─' 、 ゝ.フ |/ ／ /／ ′「そうですわね。そろそろからかい甲斐もなくなってきましたし、
∨ゝ ＼ ＼:::::::: ::::::/イ／|/ ／ やらない夫さんと伊波センパイ、先生と碇センパイでも」
＼ | ` ーゝ r─---‐､ ／ /／
＼ ＼|￣ゝ ー──' ,. イ │./ ´
＼| ＼|＼ | ` ､ , イi 7 !/
___,,>| T ´ヽﾉ ∨
／ ヽﾉ ﾄ､＼
- 608 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:41:00 ID:7/6pl8EI
- ／. -‐: : : : : : : : ､: : : : :｀: .､
. '／: : : : : : : : : : : : :＼: : : : : :.＼
. /:/: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : :.丶
/:/: : : l: : : :.: : : l: : :l: : ; : : ﾊ: : : : :. : ヽ
//: : :l: :|: : : :j!: : :|: :/: :/|: ;ｲ:.!: : : : :.: : :.'
. 〃l: : :ハ:|､: : ハ: /}:/ﾒ:/-|/ |:.:}: : : : ::.:. : :'
': :{: : |-‐トヽ:{ j/7'zﾃ=0ﾃ､/イ: : : : :.:.:. : :ﾄ､
,': : :ヽ:ﾄrr=0k＼ 弋z夕/ /: :,: : : :/: :. :ト＼
.::/: : : :ﾄ杙z:ﾘ } /: :/: : :./:.:.:.: :l
|:l: : :|: :.l 〈 ,.': :/: : :./:.:.:/:. .'
|ﾊ: : |: :.l ／:／: : :.ｲ:.:.:/|:.:/ 「なーんかアツいよね。窓開けてもいい？」
ヽ:.:l:.:人 ﾏ￣｝ ／イ/: : ／/:.:ノ:.:!/:}
ヽﾄ､:.:.:iﾄ:.､ _彡'´ /,久_:.:j':.:l-､
＼|＼l＞．__. ｨく ′ マ:.:.:.:. }
｀ ' }_.ィ三三ﾆ＝=ヽ＼:.:ﾄ､
／三三三三三ﾆ＼ﾐ{:.:.:.ヽ
／三三三三三三三ﾆヾ､:.:.:.|_
/三三三三三三三三三ﾆ〉:.:.:冫
／:::::///::::/／:::::/）/7＼
/:::::::::/::::::::::::::/|::::::ﾄ''''ｲ:::::::|
/:::::::::/::::/_Nヽ|__＼| _∠イﾊ
|::::::l::::＼|ｬ'´ﾋﾘ`´ /ﾋlj:/:::|
|::l:::r‐l/ ７ }/l/
|::|:|ヽ｡, (´_７ / 「季節はズレこんだままみたいね。これからどうなるのかな……」
|::|:|:::l::∧ /
ﾉ::|:|::::|::＼ ＿∧
/::::|::::::厂勹-―‐┤::|:::ﾘ＿_＿
/::::::|::::/ | ﾄ､:.:.:.:.:.〔￣￣￣l了
/:::::/:::::) ｺ | |::::）:.:.:.:.ユ_ | |
/／￣ヽ(＿＿〉〉(__;:.:.:.:.‐:.:ヽ＜／
//⌒＼＼） ￣||￣|＼:.:.:.:.:.:|:|￣〈＼
/::| ＼|/ || |:.:.:.＼rｎ|:.＼ 〉ﾉ＼
{:::| 〉ｲl7 ＼ ＼:.:└l_r'.:.:.:.｀ヽ|/〈|
|:l:| ＼/⌒ヽ || 〉 ヽ:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.}/ {
- 609 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:42:01 ID:7/6pl8EI
- ／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ へ）（へ）
. | （__人__） 「そうそう、よくこんな動く９人も乗れる車が手に入りましたね」
| ｀ ⌒´ﾉ
. | ｎｌ^l^l
. ヽ | ﾉ
ヽ ヽ く
/ ヽ ＼
,... - .(,.....,_
／:::::::::... ::::::ヽ_
/:::::::::::::::::::/..., ::::::::::!,_
/:::::::::::::::ノ(l!;::(:(ヽ;::::::::ヽ、
/::::::::（c´ i- 、`｀ ,./i::::::iヽ
_..,,,r:::::::::::::::::::/! `′ ,.、'ノノﾉ '
/:::::::::::::i￣￣|ヽ.,ヽ ._ ゝ`/l 「同僚から借りたの。エンリケ先生よ、生徒達は知ってるわよね。
／::＿＿.....!-、 |::::::`.ヽ、`｀,..r'::::| なんでも今日は、終末発表の少し前ごろに亡くなられた
.. / /´ ＼ 'i l ` !l::::://_::::´:_:::::::::::l, 知り合いの墓参りだとか」
l , .、 ＼`-`!l i^|'- ￣i:l:::::::::::ヽ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
エンリケ・ビスハイル先生（担当：地学 趣味：発掘、図書館めぐり）
// ,ｨ/´! l /／"´ヽ｀ヽ ＼＼.l
|/ ,z'l | | {/ ＼ ゝ ＼|
| ｧ !.l l | ヽヽ ヽｊ
l ﾉ ｌ.! '. l ！ 〉 ﾘ ／
rﾍ | ｌl ', l │ ', l } 人 ／
ﾚ' l ! ￣ ﾞヽ.＼| | ! ﾉ_＿,ｘｧ'´￣ ｊ |／.lニﾆ´-＜二
. { /'| ｌ ｨ弋ﾗﾃミ､ l＼|/─r弋テﾗ、 ,' l 〉|‐-- ＿
ヽ. | l ´' ￣ ノ＼| ヽ ´￣゛ / l/ /‐- __
,.ィ´｀| ∧ | / Ｖ///////￣
, './/: : : l ', | l l ',/////////
/////: : : : l | ヽ | │| ﾊ//////////
/////: : : : :.l l! ', ､ヽ ,. ∧! /∨＼///////
////: : : : :.:.ヽ ll ｌ } ＿ ＿ / |:l {: : : : : ヽ/////
//// : : : : :.:.:.:ｊﾉ} ﾉﾉ､ ´ _￣ __ ｀ , ' /|:l i: : : : : : :∧////
/// : : : : : : : : : j／ ＼. ￣ ／ / | Ｖ＼: : : : : : :ﾊ////
///: : : : : : : : ; -､: : ヽ. ＼ ／ ／ !: : : |/｀ ｰ─---///
//: : : : : ; '////|: : :∧ ｀ ￣￣ / |: : : |///////////
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 610 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:43:00 ID:7/6pl8EI
- / ヽ ヽ
. / / '. '
/ ′ | ',
.′ l | / | | l l
′ | |l /｜ /| | | |l
| / | | ｌ / | /｜ ∧ | | l
| | ′ | | | _l |. -|/ｰ､| ./ ┤ | |｜
| | | | |＼|´_」厶ニく ｜ /厶イ ∧l l
| ｌ.| | | | | ィて::::｢| | ／ ｆ´l| ﾉｲ l |
l | ｌ | | | | ヾ辷ソ ´ ﾋｿ ! |、｜
l.| '､ l |ｌ '. ' ｜ ￣ 丶 | | ＼､
＼l |ﾍ ヽ ＼ ｌ ｀ ｀ ｀ ′ ハ｜ ＼
ヽ| ＼ |＼ |＼ __ ﾍ ﾘ |「そういえば、終末の日の後に柴崎先生見てないなあ」
. / `トゝ ＼ l ／ l'／ ｜/
∨ |. ＼丶 `ｰ'/ ｌ/
／ r┤ ｀ｌ≧ー― '
〉 r‐┘ ＼
／ ∧ ,rﾍ ハ、
/ ／,ｲ, ,ｲ ,ｲ /``V''''''ﾊ ハ ヽ
.|/! l ! l | | ! / ﾉ l ! い
|. | l l 乂 ゝゝ ／ ノ ﾉ .l .ﾊ
ﾉヽ 、ヽ{rや♪、 ,ｨ'⌒メﾉｲ} / ,'リ
ヽ f＼{ゝ'ヽ,ﾋ!y ′__、 ｲメイ イ l
. | {ヾｲ.| ´￣ヽ、 ハｭ .! |
/ い__,| rｿ /´ } | i | 「柴崎先生はご家族が迎えにこられて、今疎開先だそうよ。
./ i ﾍ. ｒー-┐ ./ｲ ／ .i } また孫に会えるって嬉しそうにしてたわ。
. { i ,ハ, i⌒ヽ′ ／｀¨ 八 確かカズキくんって言ってたかしら」
. .', i ＼ -イ ／ ゝ
rｆ ノ :i ハ ./く´...| ＼__, .イ｀>, ｀
ゝ｀￣´ _ノ / ／:::::::｀＞ _ _, !.´:::::::..,
｀Z´__,ｲ. 《 .::::::::::::::::::::/Y^,:::::::::::::::::::ゝ>
- 611 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:44:00 ID:7/6pl8EI
- / ヽ ヽ
. / / '. '
/ ′ | ',
.′ l | / | | l l
′ | |l /｜ /| | | |l
| / | | ｌ / | /｜ ∧ | | l
| | ′ | | | _l |. -|/ｰ､| ./ ┤ | |｜
| | | | |＼|´_」厶ニく ｜ /厶イ ∧l l
| ｌ.| | | | | ィて::::｢| | ／ ｆ´l| ﾉｲ l |
l | ｌ | | | | ヾ辷ソ ´ ﾋｿ ! |、｜
l.| '､ l |ｌ '. ' ｜ ￣ 丶 | | ＼､
＼l |ﾍ ヽ ＼ ｌ ｀ ｀ ｀ ′ ハ｜ ＼
ヽ| ＼ |＼ |＼ __ ﾍ ﾘ |「そういえば、終末の日の後に柴崎先生見てないなあ」
. / `トゝ ＼ l ／ l'／ ｜/
∨ |. ＼丶 `ｰ'/ ｌ/
／ r┤ ｀ｌ≧ー― '
〉 r‐┘ ＼
／ ∧ ,rﾍ ハ、
/ ／,ｲ, ,ｲ ,ｲ /``V''''''ﾊ ハ ヽ
.|/! l ! l | | ! / ﾉ l ! い
|. | l l 乂 ゝゝ ／ ノ ﾉ .l .ﾊ
ﾉヽ 、ヽ{rや♪、 ,ｨ'⌒メﾉｲ} / ,'リ
ヽ f＼{ゝ'ヽ,ﾋ!y ′__、 ｲメイ イ l
. | {ヾｲ.| ´￣ヽ、 ハｭ .! |
/ い__,| rｿ /´ } | i | 「柴崎先生はご家族が迎えにこられて、今疎開先だそうよ。
./ i ﾍ. ｒー-┐ ./ｲ ／ .i } また孫に会えるって嬉しそうにしてたわ。
. { i ,ハ, i⌒ヽ′ ／｀¨ 八 確かカズキくんって言ってたかしら」
. .', i ＼ -イ ／ ゝ
rｆ ノ :i ハ ./く´...| ＼__, .イ｀>, ｀
ゝ｀￣´ _ノ / ／:::::::｀＞ _ _, !.´:::::::..,
｀Z´__,ｲ. 《 .::::::::::::::::::::/Y^,:::::::::::::::::::ゝ>
- 612 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:44:13 ID:7/6pl8EI
- ごめんダブった
- 613 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:45:00 ID:7/6pl8EI
- 【予想図】
i' | ﾉ ,人, i, ,.-､ i, i
i i r'"~y' ／ ＼ '-C ヽ |, .|
| i | {ノ ノ:::::::::::::::::::::´'-, } 爪 } i
'i.i r'"C 人__,.-'::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'-,._人 ゝ } i i
..i i i ゝ､_,<::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'ｰ-ｲ ,i |,
. 'i i i Ｔ 't:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,.-''"了:::| ,i __L
| i i 'i::::'t-.,_:::::::::::::::|:::l::::i:::::,.r'"O i::::::| i ト'"~
.} .i |:.:.::'i, ~'o,_i,l:::|::|:::レ' 丿:::::| i |;;:
〉ー-,」 . {; ヽ,_ _,.ﾍL_':::::ﾚヘ,_ ,.-' "';;i .i |;;:
/ .| i;, .~~,ノﾉﾄﾆ､:::ト､__ ~~'- ;;i i 'i,;;:
..{ ::;;i' i 'i, ,ｲ'n;;n' )i ヽ.｀ ｝ i, };;:
..'l :;i い 'i, ,i'L_ ~ .'|, ｀'-､_ ﾉ ハ };;: ＜かずきです
.'t､ :;;i i ｀'t_ .|ヽﾆnﾆブ'|、 i ,イ { i };;:
ﾄ､ :;;{ | l 'i |;;｀'-,._」 ｀ご'´ 入､__,,.-''´;;;i' i ﾉ;;:
| ~'-::| } i { }ii;;;;;{::｀'-,._____,.-'~
￣￣￣￣￣￣○￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
O 。
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
/: :l: : : : : : : !: : : : : : : : : : : : :!: : : :ヽ: : : : !
|: : !: : : : :l: : l : : : : /!: : ! : l: : | : : : : l: : : : !
l: : |: : : ! :!: : | : : : / l: /l : ﾊ : ! : : : : |: : : : :.
|: : !: :!:.ﾄ !ヽハ: : / _,l/-!:/‐ l:/l: : : : l : : l: : ヽ
/:! : ヽ:.＼T了心ヽ! ィ 云心 /: :/: /: : / : ハ:,
/' |: l: : ＼:ヽ弋ツ 弋ツ/: :/: /: : /: :/ )' 「（柴崎先生の孫……）」
/:ハ: ヽ ＼! ' ' ' l ' ' ' /: :/: /: :ィ: :/
/' ヽ:＼: :.|ヽ /:ィ :／!/!l:／
＼|＼!＼ - ､ ,ィ／ } ｀7⌒ィ､ __
／/ ｀ ‐- ヽ｀く / /.:./ ノ::::＼
／ヽ{ ､_ |ヽ } ! /./ /.:./ ,..:':::::::::::::::ヽ
|::::::::::＼ __r=ﾆ､｀ヽ | __,/ ´ !.:./::'::::::::::::::::::::::::::l
|:::::::::::::::(,. ‐- ､ ヽ !__／..-‐::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
|:::::ヽ::::::| ヽ |::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::|
- 614 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:46:00 ID:7/6pl8EI
- 【ちなみに現実】
. ヽ. | !.| ,' ! ,'/
. ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
. ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'／
. ヽ (::___:;;) / . ,-､
. _ ,' ',. _ .///
. ﾌヽ ヽ / ／l .∩,///
..,' ヾゝ ｨﾌ ', :...|／二ヽ.
. | _ ' l __Lヽ| | ソ | ＜ぼくがかずきです
. ' ´ﾆt-_ ‥ , メ ;ヽ ( |‐､
. '´.,-､.._ｨl ｰ┴-'ヽ':,ヽ、 .ゝ､,,,..|.゛;ヽ
..ヽ', |::,-.." ." ,/|/ /ゝ‐'＼ ﾉ
, ‐'‐'‐'||＿_,,,.' | | |ヽ ＼
| ／:::::::／ | //:..ヽ ＼
| /::::::::／ .ヽ‐::::::::::ヽ ヽ
丶 |:::／ ／:::::::::::::::::/＼ |
/ ゛‐|＿＿＿ ／:::::::／::::::::/:::::::|丶､＿ﾉ
./ | ／￣￣::::::::::::/:::;;ﾉ;ﾉ
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柴崎元治先生（担当：倫理 趣味：人形造り）
,..:-'",ﾞ.ﾞ-ﾞ‐"''‐-:::ﾞ':,ﾞ:,;ﾞ .,.._ﾞ:, : : : : : : : : : : : :
. : ,:,':-‐'"ﾞ;;;;;:::;;;;;::::::::::::::::';ﾞ. .,ﾞ::::i::', : : : : : : : : : : : l＿ ､ ＿_i＿ ｀｀ i
:::. ..:::::::::;;;;;:'',,::-,‐,::,,_''::::::;;;;:::',.:i;;;;'::';::ﾞ, : : : : : : : : ,.:'ﾞ /"l ｀i ヽ. Ｏ| 二ｌニ i ヽ
:, _ ':::. ,,.:-‐','.::;,::::::::::::::::::;;::::;;;;:.i.;'ﾞ.;;;..;.ﾞ; .ﾞ/.;;;;;;::::::',;':,:;;;;::;:l : : : : : : ,:''ﾞ . | | ノ ヽ.,_ゝ ヽ ﾞ
:',':', ':: ,:‐,ﾞ-''"ﾞﾞ::;;;;;;:::::::::::::::::::;;::;;;:::.!..',;_._.ノ〆.::::::::::::::::;:.,;ﾞ;;;::.i : : : :,...:'ﾞ
:::',::'ﾞ, ':. ,.;ﾞ‐ﾞ::::::::''._,.....,.';;;;;:::::::.'"'ヽ.:::''';;;;;;;:::,,,,,::::::::::::::::::::::;;:.i;;:::::.l‐‐=:ﾞ.,
::: ',.:::', ,.ﾞ'ﾞ:::::::;::.,,‐:;;;''::.,ﾞ'::､.::;;::.l . ヽ':::::::..'' :::' ::::::::::::::::::::;;;;:.!.::::::!ﾞ':, '':;;;;;;;;;;:;;
: : ::',:::', ::::::::::::.,;ﾞ.!,'::;;;:.,.!/ﾞ:;':''::.', ﾞ':,, :::::::::.... ::::::::::;;;;::.';;〆,;; ':,..;;, ':;;;;;;;;;;
: ,:''‐::;;', ::::::::::::..!‐-ﾞ'=''ﾞ''ﾞ.:::;;:::::::.'i .. . ﾞ.ﾞ'':;-;,.::::::::::... ::::::;;;::::ﾞ i;;;;,':;..;;;,':;..;;;;;;;,':;;;;;;;
::','､-:,_ﾞ' . ''〆:::::::::::::::::::';;'':::::::..,.l ': :,:'ﾞ::::ﾞ '‐.,,_.:::;::::...::;;:::::..',.;;;;ﾞ:,..;;;;;,'::,.;;;;;;;;,';;;
::,ﾞ,:ﾞ:;.;;:::;;..;.,´ '''' ,; .::::::..;.'ｰ-::.....,.:'.;:::::::::::::::::ﾞ _:.,..;::::::;;::::..',.;;;;;;.!',.;;;;;;;,':,.;;;;;;;;;
: : ':,.:':,_::;;;',ﾞ':.,_::... ., ::::.., ,;..::::::::::::::::::::::::..,....:‐,ﾞ '.::::';;::::::::::::..,'.;;;;;;ﾞ;.ﾞ:,.;;;;;;;;.',.;;;;;;
: : : :'ｰ:,`ｰ:ﾞ.',_.:':;;;;;;;;:::::: :::..,'..;.:::::::::::::...,.=ﾞ -'".,.:‐"::::::::::;::::::::::..,'.;;;;;;;;;.',.;.',.;;;;;;;..':,.;;;
: : : : : :',ﾞﾞ-:.,_::::.':,.:::;;;;;:::::. :..;:;;;.:::..._,.:-'ﾞ __,...::‐ﾞ.::::::;;;:::::::::::::::..,.:'.;;;;;;;;;;;;..',.;;;.':,.;;;;;;;..':,.
_ : :.,:'ﾞ"'':,':;;.':,`ｰ -':,..::':;;;,:::..':.':;;;,''"ﾞﾞﾞ""ﾞ.::::::::::::;;;;;;;:'':::::::::::::,:';..;;;;;;;;;;;;;;;;;;.',.;;;;.',..;;;;;;;;;
:ﾞﾞ"ﾞ.;;,::';;;.ﾞ:,.;;;.',.;;;;;;;;.ﾞ ':,::::::';;,:::. :'':;,...:::::::::`'':::::''''".:::::::::::::...,'.;;.i..;;;;;;;;;;;;;;;;;;;..',..;;;..',..;;;;;;;
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 615 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:47:00 ID:7/6pl8EI
- ,': : :/: : : : : : :l: :/ i l: : : : : :.:.:.|: : : :|.:.:.| : : : : ',
i: : :.{: : : : : :.:.:.l: { l ',: : : : : : :ト､: :.|.:.:.| : : : :.:.|
|: : : : : : : : : : ∧l L＿;:.:.::.|: : :.| _」:⊥:.:| : : : :.:.|
|: l : : : : : : : : ﾚイ´ ', : :|:. : :| ,」/_ ｀ﾒ､.:.: :ﾄ､|
V: |:.|: /: : ＼| , ィc行「｀ヽﾄ､: :ﾚｲ.c:} V }: l:.:|
V: :ﾚrﾍ : : {ｲ_弋ﾋ.ｿﾉ Vヽじｿ_ﾉ /: j:.:|
i: : :.{ い: ::| ,,,,,,,,,,,.. ,,,,,,,, l: ∧:|
_ﾉ:人:ヽ ヽ| ′ l/ ﾘ
ヽ: : ::ﾍ ﾉ
',: : : ﾄ､ ー‐‐' ／ ､「黒井先生は、なんだかやけに落ち込んでいた気がするんですが……」
ﾚ'): :| 丶 ,. イ､
,rく | ｀ rー＜ ノ /
', V /´ /
,ゝ 〈 / 人
, イイ ＼＼ / ,. '´ 丶
.. - 一…‐-. .、
／.; : : : : : : : : : : : :＼
/: :/: : :/: : : : : : : : : ヽ:丶
/: :/: : :,': : : : : : : :.|: : : ﾊ: :'.
/: :.': :i : |: : : : : : :j: :l: :./:/}: : .
. /: : :i-十大: : :i : :什┼ﾊｲ/: : :l:
/: : : :ﾄﾊjf笊ﾐx:ﾊ: :/ｆ笊ﾐｘ/: : : :|i
/八: : :jハ{Ｖｔﾂ ｀ ｊ/ Ｖｔﾂ}〉: : : :八
'7: : : : :. :{ /: /: : ハ:{
／厶ｨ: : :.､:＼ _ ＿ 厶ｲ: : /i:/^＼
八:ﾄ､: :`トヽ ／i: :/ 7 「それ、ボク知ってる。
ヽ Ⅵ厂`ト イ从ﾊ/ ' オンラインゲーム？っていうのが出来ないって言ってた。
「::L. ｀二.__ トｿ、′ 終末で諦めてたけど、過ぎてみるとすごいモヤモヤするって。
_ノ}､::::::::::::::二三}i:〉 クラスの泉さんや柊”さん”も同じようなこと言ってたよ」
ｘ≪i |:::::::::::::::::::三√{≫ｘ
ｘ≪ l |:::::::::::::::::::::::::| ｌ ≫ｘ.
／ l |:::::::::::::::::::::::::| l ﾊ
- 616 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:48:00 ID:7/6pl8EI
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
黒井ななこ先生（担当：英語―世界史ではありません 趣味：スポーツ観戦、ゲーム）
,､
,r‐‐-､_,.-} ｀ヽ-‐──‐--､__
ｊ ｒﾍ _,,ｊ;;,ﾊ、 、 ｀ヽ、
| {'´ | ∨ | ｉ ､. ﾍ
| | | ∨､.ｰ-|､ ﾍ:::. ﾍ
| |_,,ノ ||ﾍ |､ ﾍ::: }
|ｉ ｉ |_＿__ || _ヽ._|_∨ ヾ:: |
|| | ｉ|ﾐ三Z゛ ﾘ Z三彡|ｉ＼. |::: ﾘ
|| ﾄ､|ｉ ｉ ｉ ｉ||'´,＼|:;/
|| |::ゝ ! ,-─v､ ! !||__,ノ'"＿_
ﾘｉ |::::|ヽ、! ゝ_＿,ﾉ_,.!.ィ´:||ﾕ-‐'´:::::::＼__
,ｨ'´￣ ｀ヽ| ￣_ﾆｨλ ",ｱ;ﾘ::ヾ:__;／-‐‐'´
/ ｀┌ヽ,〉､〉┐/" {､ ゝ=＝'"/ｊ ￣ `ヽ｀ヽ、
{ ヽ|ｉ: u ｉ|ﾉ 、 ~｀|ﾟ|" } __ ﾍ、 ＼
ｊ {´|ｉ::::::::::::::ｉ| ヾ { { ｊ'´ "~ﾍ. / ﾍ .ﾊ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|::ﾉ〃´ |ﾟ|"i|~ :| 〉 } }〉
￣￣丁:{ | | ::ｊ |:: { /
|:::;〉 {ﾟ{ .::ﾉ ｊ::: | /
|/.} ,| |_,ｒ/ }::: |'
|γ'´￣￣〃 ,,ﾉ:::: |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 617 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:49:00 ID:7/6pl8EI
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【ちなみにクラスの泉さん】
..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::___
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::/:::://:::::::::::／|:::::|::::::::::::::::::::ﾍ
||:::::::::::/|::/|::::://::/ |::丿 /|::::::::::::::::::|
..|:::::::|-''|二|/、/ ,,="≡=/ |::::::::::::::::|
ﾍ::::|ﾐ/. l::dヽ イ::d＼,, 丶|:::::::::::|
|,,.| ﾍ. l:::l l:::l ｀ /:::::::/
ゝ.|. ´ /| `‐ " //)/"
| ` /="
ゝ ー ‐ /
|＼ ／|
/ ＼ `'--- " 丿|
／ ＼ ￣/===ﾍ￣ / ＼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【おまけでクラスの柊”さん”（？留目）】
／
<⌒ ,..-―――-..._
｀＞: : l⌒ : : : : ､: :.∧
,.ｲ:.:.:.:.:.:.ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ,:.∧
'´ }: : : :|: ｌ:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.: |
. ,ｲ:i:.i:⊥_j ヽ:.｢_ゝﾊ:.j:.:リ
|:l:.l:.|tｯr㍉ tｯr_.|从.}ﾐ､
ィﾊＷﾊ. j ﾉﾊ|ﾉ} ＞ﾐ､
,／ j ﾍ ,..__ ,ｲ | ＞ 、
／ __/_,ｲ｢.ト､__／ﾉ/｀ヽl＿, ＼
＼ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::三ラ／ |.
:.... ∨｢:二二二二二｢￣::::::::| ..::::,ｨ.|
:::::... V{:{ :::::::::::::::::::::: | ::::::::::: | .:／ !
_≧-ミ|:|::::[l二二[口｣⊃::::__r-,＿ }
＜ ＿.....- ｝:::::::::::::::::::::::::|::::::ｲ:::::ｿぅ ＼!
､ ＞''"ー------<ﾆ::≧z:r:::::::::｝ /
ヽ／´ ｀}:::::::l｣:::::/ヽ_｣
.└{::::::::::::::....................___＿｣::::ﾉー'" /
| `ー-----‐＜´＿＿＿＿＿__ノ!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 618 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:50:00 ID:7/6pl8EI
- . .-‐: :ｰ ｧ､
／: :/ : : : : ｌ l ヽ
. l /: :ﾊ l : : :l､ｰ′:.l
l l: :fﾍ/ヽ、fl : :ﾘ /
. ヽ ｌ｀O ｀Ｏ ﾚｸ) l
,ィ!l l: :! ,-､ ! /:.ｌ __ 「おんらいん？」
ｌヨ!l」: :l_ｱｰ' /l」 ｌ_ YEl
/〉 l l: :l ∨ヽハ ',ヽとl
＿＿＿
／）／⌒ ⌒＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ 「インターネットは知ってるお？ 要は自宅からネットワークを通じて、
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ | 世界中の人と一緒にゲームを楽しめるものだお」
. ＼ ヽ ／
／ / ＼
/ ／ ヽ
_ノ ) / / / | | ｀,
/´,-‐ { | / | 「_ヽ .| |
/ ⊥_〈 .} | |/ ヘ /､ |/ ヘ | i
./ ー‐､ } .i | | ー ｀ ヽ ./ ー ｀∨ }
l ー‐ _〉 .ﾍ ヽ .i _ ヽ/ ＿ ﾚヽ ﾉ
〈 ,-_〉 i ∨ ∧ ,ｨ＝ﾐ ｨ＝=ﾐ | |
ヽ ´ヽ ﾉ ヽ ﾍ , /ヽ ﾍ
ﾍ } / ∨ i "" """ / | 「なんか凄い楽しそう！」
〈ヽ＿ __ |ヽ､_ ハ ﾍ ｒー‐ / .|
|::::::::::::::::::::￣ T / | ヽ ヽ ノ | ヽ ハ
ﾊ::::::::::::::::::::::::::| / .| | ＞ イ i ∧ ∧
{:::::::::::::::o:::::::::/ / / | | ｀ ＜ ／ﾍ ∧ ＼
, -ｰ ､
ｲ/_ﾊ_ﾊ
ヽ＾;､＾ｸ 「黒井先生らしいなあ……」
_, 个个 ､_
/└个个┘ヽ
- 619 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:51:00 ID:7/6pl8EI
- 「アンデルセン先生は『吸血鬼（バケモノ）！！』とか叫んで暴れるし、
ミヒャエル先生は意味不明なことばかり言うし、……」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
アレクサンド・アンデルセン先生（担当：物理 趣味：異端狩り）
:.:.:.:.:.:.:.:||:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| |ﾄ､ }i ,l' !
:.:.:.:.:.:.:.:||:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| |_入 /}} {＿＿．'´
￣Zミ三ミ＞＝＝≠=-- V/彡＼＼_ _ _ ノ .|:|
. Σﾆ=-r≧^ミﾐﾐi;;杉彳≠''^゛彡ﾑ＼＿＿＿_ノ::|
,ｨ彡三ﾐ ､ ,; {三ミﾐ Lzzzzzzz|
Ⅴ⌒Vｲ-==x､ } {'' ,,x==- 彡┌──┘ |￣
::::V)人 Y ⌒ヾﾐ}}={に〃⌒ヽ /ｲ| ---t-┘
:::::::V ﾄli }}=≠={{ li/!ﾟﾚ| |
:::::::::',:::| ゝ ___ノ | | ゝ ___ノ ,'∠| |
:::::::::::ﾄ|l;;;,, | | ,,;;, {:: /| |::＼
:::::i:::::|ハ r,,､_＿ヽ| |ﾉ＿__,,ｨ ﾉ/:/: | |::::::::＼
:::::l:::::i::::::ヾ＼+-+.-+-+-+r' 〃/:::::| |:::::::::::: ＼
::::::::::::ヽ::r---===≦￣＿ /＿_____|__________!＿＿＿;;;＼＿＿
｀ーv--人,r--､ Y|| i
i { i＿,,ﾉ.|| |
| | |::::| |.」| |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
{ { |::::| |___ﾉ:::::::::::::::::::::| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::
ヽ i Y |_|:::::＼ : ::::::::::::::| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::
__ ' ､ /:::::::::::: ＼::::::::::: | |::::::::::::::::::::::::::::::::::/
::::ヽ＿ /:/::::::::::::::::}}＼::::: | |:::::::::::::::::::::::::::::: /
:::::::::::::::｀ー''´:フ:/:::::::::::::::::::}}:::: ＼:| |:::::::::::::::::::::::::::::/
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Ⅴ::::::::::: ／:::::::::::::::::::::::::::: /:::::::::: : | |=-:::::::::::::::::::/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ミヒャエル先生（担当：世界史 趣味：皮肉）
,ri" | | `ーｖ,,
,ｨ| | | | ヽ_,
/'i | __ i
i __ ヾ | ／ | i |
| i! ＼ ! ! ,ｲ | !
| |} |~` `V ~^`' | |ヾ |
rヽ |i i | | Y ヽ
! f V.|/==- ､ ,. --ij !.ij i
ヽヾ. ii| `ヽ＿. ,ｨ o ﾌ ）ﾘ/
`ｰ i! `ー‐' i:: r<
,.-┤ i:: / `ヽ
,. -/ |ヽ -- /| i`ｰ ､
_,. - '" ,' | .iヽ. <二ゝ .／| | | ` ー ... _
,... - '" i |└ ＼＿__／- ' i | `i_
| | ヾ( )'" i i / ＼
! ! 川＼ ∧ | / ＼
＿|＿ ／ ! （ | j i i ＼＿__!__ /
＼ i ＼ '; i! | ,' ／ i /
＼ | ＼ '; { ヽ. / ／ | /
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 620 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:52:00 ID:7/6pl8EI
- 「改めて考えるとエンリケ先生以外、ロクな教師がいないお。
葛城先生がマトモに見えるお」
「なんですってー」
「先生先生！ ハンドル！ ボクたち死にたくないって！」
_ _,..‐.....-......､..._ vr 、
/:.:.:｀ヽ、,／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
. ハ.::.:.:.l／:.:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:.:.､
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/:.:.:./ :::.:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ:/--ヽ:.ﾊ:l:.:l:ト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'"|:/_,ｭ、_i ,'lｿ:.:l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f´弋厂 ヽ､:lﾚヽ|
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l ,,,,´ /:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l ∧:l
（ l:.:.,'/l |ヽ:.:.lヘ.:.:| ´/| ｿ
/:.八／ ´ ＼ヽ ヽﾄ､r┬ - i:.i
. ,∠.......｀ヽ, ＼ 〈ﾐ'ヽ.| ,l/
/"¨_""''＼、 ヽ_,, ﾕ.!!
ｲ／::::::｀:ヽ.、＼､_ _／:=ヽl.lヘ＼
「……ふん」
- 621 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:53:11 ID:7/6pl8EI
- ○やらない子・思索①
・
・
・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『終末』は消え去った。人類の目の前から。
いずれ誰にも訪れる死は変わらないが、それは以前からのことだし、
とりあえずの猶予はできた。
_ _,..‐.....-.....､..._ vr 、
/:.:.:｀ヽ、, .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
. ハ.::.:.:. l孑:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:ヽ、
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:/!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:..l:.:.:.:./ ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/.:.:.:./ !:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ､_/ヽ :.ﾊ,l:.:l:iト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'|__-,=‐ _二ｿ:.l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f込厂 {ﾗ!ｌﾚヽ|〉
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l 丶}..j:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l /:l
（ l:.:.,':.:l_|ヽ:.:.lヘ.:.:| ´ /| ｿ
/:.八丿l,/‐~:＼ヽﾄ､:.. ┬‐-ｲ:ﾒ
. j /.:.「::Y´ ｀ ヽへ 千7
）:: //⌒ヽ＼ ', ´ `‐-、
（／:.{ ｀ヽ、 . ..:; ∟
そう。余裕が出来れば欲がでる。
単純な三大欲求だけでなく、快適さやら娯楽やら「それ以上」が欲しくなる。
ＱＯＬ（クオリティー・オブ・ライフ）の追求ってやつだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
おそらく、数年もせずに世界は元のカタチを取り戻す。
人ってのはタフだ。そうでなければ、『終末』などなくてもとっくに滅んでいる。
. 〔ll〕
|!l|
|!l|
|!l|
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〈wl≦《》≧lw〉
l》 《l
〔l〈〉l〕
}│{
| l |
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| l |
| l |
| l |
| l |
l!.l.l!
!.l.!
∨
「勝って兜の緒を締めよ」……は違うか。そもそも、人類は「勝って」などいない。
だから虬は緩みきってしまう。
ダモクレスの剣は、いつの間にか消えてしまうのだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 622 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:54:00 ID:7/6pl8EI
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
カタチを取り戻した世界も、多分、誰も自覚しないままに、
以前とはやはり別ものになる。
ｨ'::釗
／:::::::::::l_ _ 一ィ'ﾍ斗､ｲl
':::::::::::`7 /::::::::::::::::::／:::::::lヽ､
. , ':::::::::::::::ィ-:::Y´::::::::／::::::::::::::::::::,l
〈::::::::::::::::::i:::::::::!:::::::::/::::::::::::::::::ｹ::::¬
::::::::::::::::{::::::::::::::::::〈::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::!
｝:::::::::::::::ゝ::::::::::::::::::丶:::::::::::|::::,､:::::::|
/:::::::::::/|:::::::::::::::::::::::::〉::::,.::/／/ , ﾍ|
,／:::::::_._/ .|:::::::/|:::::|!::::/::::（ﾚ ／
i::::r ' ´ /:::::::ﾉＮ::/:::l:::::::::ム ,i
ヽ､ /::::∧ヘ {:::::l:::::::::/_／
∧::::| 丶 |/'l,::::/
（.:::::〉/＼ ヽ| l::::|
）f´ ヽ i|ﾚ ヽ丶
/ ＼/A ﾊ､
……なぜ、こんなことを考えているかって？
それは――――私のココロが『そう』だからだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 623 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:55:00 ID:7/6pl8EI
- ・
・
・
○走るワゴン車・車内
/ / l | |. ﾊ ､ ＼
l , ﾄ､ .l .l: . :i. ﾊ ﾊ ヽ ヽ
l { l￣ヽ. ﾄ. l､: : . l: : . l l `＜ - ＼
| : ﾊ x |r;≠ﾄ､ﾄヽ ﾄヽ: : :ﾄ､: : ! ! ヽ ｀
l : ﾊ .| : . Ｖ /`^:::::j｀ド ＼_ l_ ヽ:l j ＼、 ＼
. l : : l | : : : . l 弋r-ｨ:/ ﾑﾄ､＞! / ヽ − _ ＼
l : :Ⅵ : : l: : . ﾄ､ ﾄ＝'- /~::ﾊl l! { ヽ ヽ}
'､ |: : :ヽ : : ﾄ､: . :l ヽ 弋7'イ ´ﾊ l ヽ ヽ
＼ﾄ､: :i､: ＼l: ヽ／ l ｢~^ ｰ､､ `｀ｰ /: /: ﾍ! ﾄ､ `､
` ﾍ:!ヽ_ - ´ ﾊ. ヽ : : l／ /:ノ_.ィ ､ l ＼ '. 「チキチキ終末の日に何をしていたか告白たいかい〜！
／ - ── ､ ﾄ. ｀´ _ ＜￣ ﾊ: : / ヽ l ヽ } チキチキと言っても魔法少女じゃありませんことよ」
, ' ´ ｀ ` ＜７＼: :l!: :/ l: / ＼! `
/ / ｀ ､ヽﾄﾞ V
/ , ｀ _
l { ｀ ､
/ ﾊ _ - _ ｀ ｰ ..＿
- 624 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:56:00 ID:7/6pl8EI
-
／￣￣＼ |:::::::::::::::i:::::::::i ,|:/ |::! |:::::::| i:::::::::::::i:::::::::::::::|
／ ― ― ＼ ﾘﾚi:::::::::|:ﾊ::/!_|/__|:i| |:::/ﾘ_ｊ_!::ｊ::::/|::::::::::i:ﾄ､
＿＿＿_ . | （●） （●） | （'|;ﾍ:i'ﾘ'´ﾘ,ｒｧ-､. ﾘ! ﾚ' / ,.ｨ-l/!｀iﾉ!;ｨ:l l!
／ ＼ | （__人__） │ ヽ.弋 く ﾞｔ'_ﾉ ﾞ 'ﾞﾋ'_ﾉ ﾞ〉 /ｿ |!
／ ─ ─ ＼ | ｀⌒ ´ | ﾞ､_ｊ. /ノ
／ （●） （●） ＼ . | | ヽ /
| （__人__） | ヽ / ヽ、 ｀ ´ ／
＼ ｀⌒´ ,／ ヽ / i＼ ｀ ￣´ ,.ｨ'
／ ー‐ ＼ > < _,..-‐| ヽ､ __,. '"::!､
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::r'rﾍヽ::::彡 |:! v!|--,.､｀ﾞ/／:::::/ﾘ /. :.:.l: : : :/.:{: : : : : : : :.}: : : : : :.ヽ: : : :',
|:::::::::::::/::::::::::/:::::::{ (⌒ |:r'´ ｀ ､l:/ //／l:/〃 /: : : :l: : :/{: :{: : : : : /: ﾊ: : : : : : : ';: : : :l
/:::::::::::/::::::::::/::::::::;ハヽ. |:! |'´ '′ ／〃:.:.:.l: :/ uVﾊ:.: : :/: / i: : }: : : : _i: :./:i
/::::::::::/:::::::::::/:::::::/:::::::L° ﾞ､ /: :.:.lV __ ﾉノ{: :.:/ l/､__」: ﾊ: : : : i:/: l
/::::::::/:::::::/:::/::::::/::::::::::| l _ ヽ /:/:＼| __ V __l/_ V: : /:/: :.l
/::::::::/:::::::/:::/::::::/::::::::::::| l ____r'´ l/,. イﾊ ((＿ ) ( ＿ )) Vl:/:./: {
／:::::／:::::::/::::::::::::/::::::::::::::| ｀7′ j,///// ,//////, ﾚ' ): :',
／::::::／::::::::::/:::::::::::::/ :::::::::::/ / { u ｲ:人: :.＼_
／:::::／::::／::::/::::::::::::::/ :::::::::::/二`ヽ､ ｀iヽ ､____/ ヽ /⌒ヽ u ,rイﾉ ￣
/:::::::::/:::／::::::::/::::::::::::彡.:::::::::::/三ミヽ､ ｀`=ヽ ＞ ｀ー ' ｡,. イ: : (__
／ / | ＼
/ / 〃 ｜ ＼＼ ヽ
/ ′ i{ 、 ＼ヽ :,
i ｜ ノﾊ |ヽﾄ､ ヽ i
|| ｜ ,ｘ:==､|: | ,x=＼ :ｉ | |
,ﾘ ｜ 〃´￣｀|i | ￣｀ヾ'. ｜ | |
〃 | / 八 | ｉ｜ |、 !､
. 〃｜i ｆ ,.ィ笊ﾐ ＼| ｨ笊ﾐx、|｜ | Ｖヽ＼
〃 ,! l |〃んｨﾊ んｨﾊ Y/ :| ｜ ! ',
|i ./ |｜ :| 弋とﾂ 弋とﾂ u } ! |＼| }
|| { |,从、 | //// ' .//// / 人 ,ﾘ ﾉ /
- 625 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:57:01 ID:7/6pl8EI
- / / ', .::、
/ / , .:.',
,′ :| .:. .:. :. :} .::. .:| .::,
, .:| ..:{ :. .:{: :| :}:. ,' ..:} .:.:| .: .::,
′ .:. :| :{::⊥いＬ._l;. .:|'. ..:ﾊ_,厶..:/| :ﾘ| .: ..:.!
, .:. : { :. |八_｣⊥lﾊ｣_`::.:..:| ' ..:/´_厶∠.｣_ノ.:' .: .:.:.:.:i
,′ ..:{ :. ', .:.:小i´ {しｈﾊ` ＼| }/ 'ﾞ {しｈ::j｀ﾌ/ .: ..:.:.:ｉ:i
/,ﾊ:..:..:..'. :. ', :.:..,ﾍ. 弋::ﾟノ ゞﾟ::ノ.ノ/.:.:/ .:..:..:.:ｉ:i
/ ',.:.|:...'. :. :、:..:、｀ i: ´/..:/ ..:ﾘ .::ﾊi
l;..|:.:..ヽ:.. ＼:.:、 :' /.ィ′..:/|.::/ }
l∧:.:.:..ヽ:.:.ﾍ＼ ／ ﾉ ..:.:/ ..:/
ｼ ＼ ＼:..＼ -ｰ- ／/.:／ :/
∫ ＼ 丶、 . ´ ／ﾊ:、
. ∫ └┐ﾐ'‐ .__, イ ∫ ＼
人 ⌒ヽﾐ、 {ﾄ｣ノ ∫ : : .',
/:::::::(_ ｀ヽr┘ ﾘ : : :│
「考えなしで言うから、空気が……」
- 626 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:58:00 ID:7/6pl8EI
- ○やらない子・思索②
・
・
・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
琴吹紬。私は彼女に対抗意識――コンプレックスでもある――を持っていた。
. ′ / / | | | ｉ ,
| ′ ィニ | :| | | | i
| i / 八 lヽ |ニゝ ｜ | |
| | ′ ＼| ＼|ヽ | | |
| ヽ| ィえx ∨ :| | |
| ∧ {xｲi} ｨえミx∨ | | /
', l ゞZﾘ {xイ} 》∨ / | ′
' | ::::::: ゞZﾘ } ′ | ′
V :ｌ ' :::::::::: / / , {
| ヽ 、_, /／' / 八
| |＼ イ / / ＼
| | 丶 __ .． ≦ _l/ ∧ 、 ヽ
| | r:ハ ／/ ﾊ_ ヽ ＼ ハ
＿j |イ:./ ＼ ／ / /}:.:.:.＞:....、ヽ }
／:.:.:. | |/:.:| /＾iハ ′ /:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ、ﾉ
頭も良い。性格も……まあいい。容姿は良いを通り越してるし、おまけにお嬢様。
そしてやる夫にとっては元カノ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
なに、なんだコレ。私が勝っているのは、幼なじみという点だけじゃない。
それだって、やる夫にいい印象を与えてるとはまるで思えない。
./:::::::::::::::ﾍ:::::::::::::::ゝ'':::::ヽ
ノイ:::::/L_l＼ﾍ:::::::::::::::ﾍ､.:::丶
//|/:lヽ⌒ヾ::＼:::::::::::/:l:l::::::::〉
ﾘヽ_/（● ） l::::/ ヽ::::::::| !::::/
〈 ,ﾚ __ノ:::::::::| ;:::ﾄ
ヽﾏﾌ, -‐/:::::::::::::::| ;::::〉
__r‐､イ: :／:￣: :ヽ:::::::::::| ::/
./:./￣ レ: :: : : : : : : ﾍ::::::::ｌ ,ﾉ
ヽl: : : : : : : : ／ : : : : ﾍ::::::l
l｀i ---‐ ﾍ: : : : : : : : l::, - ─- 、
|: |: : : l : : ﾍ: : : : : : :./● ●) ヽ
|: |: : : :l: : : :ﾍ : : : : (,''(人_) '' l
|: |: : : : l : : : ﾍ: : : : :ヽ、 ノ
|: |: : : : :l: : : : :ﾍ: : : : :.// ‐-rﾍ
_ﾉ_ﾉ: : : : :.l : : : : : :─-〈/ .|__|
( イ ￣＼: :lヽ、: : : r─-l＿. |
｀￣￣￣￣ ￣ L＿| ｀__ﾉ
琴吹さんとはやる夫を通じて知り合って、多少は話をすることはあったけど、
普通に喋ることなんてできなかった。
そんなんでやる夫をまた怒らせて……一体、何をやっていたのだろう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 627 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 10:59:00 ID:7/6pl8EI
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そして、終末。彼女の「元」は外れ、私は私なりに自分に決着をつけた……と思った。
でも、『終末』は来なかった。私のココロの決着は……
結局のところ『終末』を前提としたものだったと気付かされた。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
,′..:..:.ｌ.:|..:_｣:..:..:.|ハ :..: | |..:..:/ ｣:..:.厶ﾊ..:...|..:..:..:..:..:..:..:..:.|
.. .:..:..:.l八..:.{ ＼:「` ＼::| |:../'´ |／ノ ﾉ|／|..:..: .:..:..:..: |.. '、
ノｲ :..:...:..:|r‐ァ弌トﾐ. ヽ |/ ｨ弋ｱ'フトvﾘ..:..:.}.:..:..:..: |..:..:､
| ..:.ﾊ.:..: ﾊ 弋ﾟ:::::ﾘ ゞﾟ:::::ﾉ丿..:..: ,ﾞ.:..:..:..:..|..:..:ﾄ､
│ ..:{:.ヽ:..:、` "´ ¨´ ´/..:..:/...:..:..:..:.ﾘ..:..:| ＼
|:∧..:.:..＼:ヽ ,: /...／..:..:..:/ :/..:.ﾊ:|
| ',:..:..'.:..＼ 丶 /／..:..:..:／..:/|.:/ ﾘ
＼:..'.:.∧ __ __,、 .／/..:..:.／..:／. j/
＼ﾄ､..丶、 ｀‐-‐'′ .ｲ..:.／..::イ /
＼| ` ._ _, ´/／|__＿人
＿ -‐个ｰ ´_,,.... -┴──‐ﾄ､
『時間内にゴールすることとゴールを目指すことは、別なんだと思う』
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
蘇芳先輩の言葉。『終末』という刻限、それはご破算になった。
私の目指すゴールってなんだっけ？
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 628 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:00:04 ID:7/6pl8EI
- ○走るワゴン車・車内
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー）
. | （__人__） 「水着かあ……」
| ｀ ⌒´ﾉ
. | ｎｌ^l^l
. ヽ | ﾉ
ヽ ヽ く
/ ヽ ＼
′ }/ .:.:.′ ＼ ＼
j / ∧､＿＿ ＿＿ ＿＿＿, へ ∨
i / 人 ＿ -─ ──-- ＿ ＿ ＼ :} （ /;/:::i' | i ＿,ノヽ;:| |、 , ヽ:） i ./
j ／ .:.:／´￣ / ヽ ヽ ﾊ :| ヽ|i;:|::::|／ ￣ ﾚ’ ヽ,ヽ、 ＼ ./ /
. ／ .:.:./: . / ′ , . . :} :| ヽ;i／ / `7ヾ ヽ / ./
/.:/l ::′. . , } . . . . ::j :| | i i ／ ＼ ＼ ./ /
}:.{八 :{: : : : : . . ｉ . . . .:｝ : :′' ヽ、 ヽ ノ / ＼ ` / /
|:.ｌ ﾊ:八: : : : : : :.ヽ: ..丶 ′. . . . ::ﾉ : :/ / |i`＿＿ ./ ヽ ｒ ./
人j ! :.:ヽ: : : : : : : . . .ｰ:-:‐. . . . . :彡: :／ （ `| ~^`ー--,」 ゝ_ ,,/
｝＼} .:.:.:.:〉＞ーｰ -- ─ -- - ─ ＜〉:.:. ヽ i （、 ~ー-"
八.:.:.:.:j }::.:. ）
ﾚ'7夭 ﾄ∨｀
/Ｖ ∧V ,ハ
〈_/{/ }｣Ｙ _〉
（| |イ
ﾉ |ﾉ _,、
／ ｛⌒ヽ｝_
r{ 乃＿ノ｝:〉
人＼＿＿／ 人＿ノ/
＼`ーーー::'´:::::::::／
- 629 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:01:01 ID:7/6pl8EI
- , - ─ - ､
.,､-'´ L;;;ヽﾞヽ､
/;;;;;r' rｰ _,ヾ;!. ＼
./L;;;;i ;i ;!i ヾｰ､ﾞ! ＿___ ヽ
/ i;;i _} ノ;ノく;;. {;l; ,j. { *.} `! ヽ
.! i;;i,､=_‐''ヽヾ;ヽ ＼ヽ;==く;:〈 ﾞ､
| 7/ {.*.} _/ﾉi;;( ヽ ＼ ヾ;;､ ﾞi,
| | L､-ﾞ=ｼ ,|;;;:. ヽ ＼ヾ;､ l
| ｀ﾞ'i;;;:i ､ _,'､＿, );!じ' |
.! ,: ;;, i;;;:i 弋＿,._ノ_,ノﾞ＼;;;:.. !
ﾞi;;:;;;;;:;,.,.,..i;;:i,.,.,,;;/ r─‐''''"_,.ィヾｰ》;:.|
ﾞ､;;;; ;;;;;;;;;ﾞi;i;;;;;;/ / ,r'i'''T´ﾞL､-ｸ:| |;;;;;| 「神は死んだ！！！！ なぜだ！！！」
ヽ;i ヾ;;;::ﾞi;ﾞi;:| ,j /ヽﾞｰ^"__,.-rj;ﾂ };;;j
＼;;;;;;;;;ヾ'ヽ＜ヽj´|´ﾞ! _j=' .／;;/
＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼｀ﾞ''"´_,､-'ﾞ;;;;;/
ﾞヽ､;;;;;;;;;;;;;;;｀ﾞ"_,,､-'´／
／⌒ ヽ | || | |
:: ／￣￣ヽ :: ＼ || |i
:: （｢ ｀rﾉ :: ＼ ||i ＼
:: ヽ ノ :: ＼ ＼
- 630 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:02:00 ID:7/6pl8EI
- ＿＿＿_
／_ノ ヽ､_＼
／（ ─）／)（─）＼
／::::::⌒／／／)⌒::::: ＼
| ／,.=ﾞ''"／ | 「やる夫はちっぱいも愛する男だお
＼. i f ,.r='"-‐'つ ／ （律儀に返す気起きねえお……）」
／ ｉ _,.-‐'~ ＼
i ,二ﾆ⊃
,-‐ '´二二｀ヽ､
／ ＼＼
/ / / | ｲ /} ヽヽ
l ﾙ /ヽﾊ /l/｀ | l l ﾄ
∨{ ｌ● ∨ ● | ,ﾙ | !
ﾚ∨|⊃ ､_,､_, ⊂⊃ l /
/⌒ヽ ﾚﾍ ゝ._） ∠ｲ/⌒i 「なんか、またハブられた感じがしますわ」
＼ / ゝ_,＞､ __, イァ/ /
/ /::ヽ |＝/ /::ﾍ､__∧
｀ヽ<:::::::ヽ ∨ /::ヽ 彡'
,.． -‐… : : : : : : :‐- ．.
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀ヽ.
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:.
/:/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ.
〃: : : : ;イ: : : : : : : : ｲ: : : : : : : : : : : : : : :‘，
!i:{: : : ://: : : :ィ: : : /:′: : : : : : : : : : : : : : : ',
ﾊ:ﾄ: : ://: :／/: : :ィ:./: : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.
.:.:iくｊ:､:{厶'`Ｘ: :才ィ:/: : : : : : : : : : : : : : : i: : l: ﾊ
ハrｿ ヾ＜｀丶ヽ彡ｨ: : : : : : : : : : : : : : : :.|: : !: :.{
ｨ「 くソ＼｀ /: : : : : : : : : : : : : : : : ,: :い: 八
/:.:i ﾟ￣／: : : :ィ: : : : : /: : :/: : :/: :.Ⅵ小「`
ﾑ 1| 、 。／: : ,:ィ: : : : : : :〃: : /: : :/: :i: ハ/ 「結局は”おおきいおっぱい”なんて気休め。
|:! ｰ 厶 -‐ ´ /: : : : :.／/: : :/: : :人:.∧{ } ”ちいさいおっぱい”と違いはないのさ」
}:! ｡;ﾟ /: : : :ィ/}:/: :／}: ／廴ト{ `
/.:｀7ｰ-, _rｿ ／: :イ／-‐' ≠ゞミー气: 〉
厶 ク／_{: :/入 厶ィ´／´ ＼`くﾉ
ｒ‐フ７´ ∨ ノﾉ／ / ﾄ }
入 { | /ィ::Yr-:‐ｧ _ -‐ " | ﾉ
「いいこと言ったつもり以前に、それ、蘇芳センパイのセリフじゃないですわよ」
- 631 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:03:00 ID:7/6pl8EI
- 「まあ、ボクは気にしてないし」
| .. - 一…‐-. .、
| ／.; : : : : : : : : : : : :＼
| /: :/: : :/: : : : : : : : : ヽ:丶
| /: :/: : :,': : : : : : : :.|: : : ﾊ: :'.
| /: :.': :i : |: : : : : : :j: :l: :./:/}: : .
| . /: : :i-十大: : :i : :什┼ﾊｲ/: : :l:
| /: : : :ﾄﾊjf笊ﾐx:ﾊ: :/ｆ笊ﾐｘ/: : : :|i
| /八: : :jハ{Ｖｔﾂ ｀ ｊ/ Ｖｔﾂ}〉: : : :八
| '7: : : : :. :{ /: /: : ハ:{
| ／厶ｨ: : :.､:＼ _ ＿ 厶ｲ: : /i:/^＼
| 八:ﾄ､: :`トヽ ／i: :/ 7
| ヽ Ⅵ厂`ト イ从ﾊ/ '
| _,ノ !
| ,r'´￣厂| ー､ __ `r-､
| / |:.:.:ｌ ´ j:.:.:.|｀`ヽ
| , ｌ ﾉ:.:.:.ヽ ノ:.:.:.:.| ii
| | /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..::i !
| l /.::.:.:.:.＿＿＿＿＿＿:.:.:..:Y l
| ｲ .:..::.:.! |.:.:.:.:i i
| / ヽ.:.:.:.:.| .すおう |.:.:.:ﾉ ,:
|＼ :/ />-...:ヽ＿. _.:.-:´ ,:
| `‐､/ ./ !:.:.l..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.l.:l, ,':
| / l:.:/:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:l l
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| :l`--､`ー---､＿＿＿.:.┴ﾆl !
| l ｀ヾ ¬──r─ｧ‐''´ ! l
| l ヽ:|:.:.:.:.:.レ' ! ｌ
| ! ﾄ--<, |' ﾞ､
| ! | i |ﾞ､ l
「ウソおっしゃいまし」
- 632 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:04:00 ID:7/6pl8EI
- ○やらない子・思索③
・
・
・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
前にも考えたこと。二人が同じ人を好きになったら、どうなるのか。
__, -‐ - 、
r':::ﾊ:::从人:ﾊ::ヽ
)イjﾉ（● ●ﾙ:ﾉ
)ﾘﾊ - ﾉ(
. ,ﾊ） Lv7 (ﾊ
( 〉 |： |)
く/_j _ｊ 〉
し'ﾉ
例えば、創作物を紐解けば、一方が死んでしまう、物理的にいなくなってしまう、
放っぽいたり別の展開にして忘れ去せてしまうなど原因を消失させてしまう方法、
一方または両方と別れは描いてその後は描かない過程に限定する方法、
嫌われがちだが別の異性を宛てがう、世界を分岐させてしまう、
ハーレムとかそもそもくっつく前で止めてしまうとか、考え出すと色々でてくる。
ああ、私の中って本ばかり。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「現実的」なものもあるが、
いずれにしろ、作者という『神様』か、物語の終わりという『終末』がそこにはある。
生きる肉体に縛られる私はどうすればいいのだろう……。
＼ ﾞ､ ﾞ､ , ", " ／
＼ ﾞ､ ﾞ､ , ", " ／
ヽ ＼ ﾞ､ ﾞ､ , ", " ／
.∧ /／ ＼ ﾞ､ ﾞ､ ., ", " ,,.／
. ∧ .i〈 ／''｀ー｀丶､ ﾞ､. ﾞ､ , ", " ,,...-'"ー'''ヽ
. ∧ .|',',', ./.,'´::::｀丶､ ﾞ､. ﾞ､ , ", " ,,...-'::::ヽ ', | | }
｀ー´...|.','.,',. ',..',;;;;;;;;;;;ﾉ >､丶､ ﾞ､. ﾞ", " ,,..-人 ﾞ､;;;;;;;ﾉ .｝ / / |
.| ', ',.'､_ . ゝ 二 ノ ｀ 、｀丶､ ,,.-'"／ .ゝ､二 .ノ ノ / /
|. ', ｀､.｀丶､ ＿,,......--ー、 ｀丶､ ,..-'" ｲー--....,,,＿ ,,...-'" 彡´
| ｀丶､ ￣ 二二／ ヽ ｀丶､ ,,...-'" ｀丶､＿二二二￣三-ｰ'"
＼＿ ￣二二二 ヽ ／｀..-'"＼ ￣｀ー==二ﾆ=-ー´
￣￣￣ ／ ,' ￣ ', ＼
ヒトのココロは超克できるのだろうか。そんな道はあるのだろうか。
いずれ疲れ果て、やる夫を奪うことも出来ない私は、
別の誰かを好きになるかはたまた誰も好きにならないか。
琴吹さんを刺すのは論外として、二号とかいっそ３人…………馬鹿らしい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 633 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:05:00 ID:7/6pl8EI
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
――――まあ、後ろの方、ちょっとだけ心が揺れたのはヒミツだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 634 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:06:00 ID:7/6pl8EI
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
もしも、子供の頃に戻れたら……
､ ノ 、
__ n巡-巡}-ヽ
/｀i､_ , ' ~ ￣ ＼ __/ .:::＼ h7ﾉ､__） ノ
／::::: ／..::::..:.゛_7:::: ::.. ヾ)'::::::｀i L, へ、
ﾙ:::::: /: ::..:::::／ ｀vﾍ、: : ::∧:::::::ﾘ / 〈､_ζ
（Yy∧ﾉ :ﾉ_.:ﾉ_ ノ __｀ ､:::） ゝ:/ 〈_／ ヽ_〉
）ﾉ ﾘ:::〃 （●） （●）i:!:〉Yy
（/ ソ::ﾊ ,, /i/ ﾘ ＿＿
! ノ ::/iゝ. 〜 . /￣￣⌒/⌒ /
.（::ｲ/ﾙ|_.ｲ|_.￣i'/ / /
）ﾉ .|‐:(つ / ⊂) ヽ
…………それこそ一番馬鹿らしいことだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 635 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:07:01 ID:7/6pl8EI
- ○走るワゴン車・車内
,-‐ '´二二｀ヽ､
／ ＼＼
/ / / | ｲ / } ヽヽ
l ﾙ /＼ﾊ /u/／l l l ﾄ
∨{ ｌ ● ∨ ● | ,ﾙ | !
ﾚ∨|⊃ ､_,､_, ⊂⊃ l /
ﾚﾍ { } ∠ /ノ 「えー、やる夫センパイはメガネ男子だったんですの」
r'⌒)､._￣_ (´ jｲ／
/ヾﾆ} ｌ＿__/ {彡'ヽ ；
ｌ::::::::ﾉｌ |＝//::|:::::::::l
ゝｰ' ∧! //:::∧:::::::j ;
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼
／ ::::⌒（__人__）⌒:::: ＼
| |r┬-| | 「そうだお。子供のころ――小学生までは掛けてたけど……」
＼ `ー'´ ／
> <
（ | / ）
- 636 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:08:01 ID:7/6pl8EI
- ,'...::::::ヽ、,_r - −¨⌒`へ _,、_-_:.:::ヽ
ﾉ....:::::::.ｨ〃:::::::::::::::::::::ﾍ::::::::::::::ヽ`ヽ::::::::ﾊ
i...:::ｨ::::∧:::::::: ::´::::,::::ﾊ:::::::::::::::::ヽ ´丶/:i
ﾄ..:::/::/::|/::: :/´:::::::::ﾒ:/ヽ:::i::::::: :ゝ:::ヽy::::i
ﾙ.:::ﾉ::::ﾘ/:::/:::::/:::/l/::::::/| l:::::l::::::::::::丶::ヽ::ﾘ
{ /jYyﾉ::/::::ｲ::::/::l::::::/|/ l:::/l:::/l::::::::i:::::l:::〈
） |/|/:::;/l;::/.:::l/ l:/ ,l;/ !:::::::l::::l ﾙﾘ:::、
ﾚ::l;::/.ﾚl/., l/_, l;_ l:::,:/:::l:! ヽ）
l/:ｌ::i "￣`` "￣``ﾚ::i::l:::l
ｆﾍ ,ｨｧ_ |::::::ﾍ'''' . '''/::l::::l:/ 「陸上始めた頃からコンタクトにしたんですよ」
.ｲ ） ,彡 ／)ﾉﾉ::|/::::.::ﾄ. r‐‐ｧ ,':::/|::::i:|
ｼ | } ヽ、 /＾) l/ ,､,':::::i::::::ｌ:`r 、_ イ/::::/:::|::::i:|
ﾍ ヽ、/ ′}/ /::::::l/:l;;;l:::l |l::从:::ﾉｌ::.:.V
∨,/ ヽ /;;;;;;::l:/l/l::{ヾ、 ｿ/￣/'ヽ、ヽ
{ { } /ヽｨ-‐/ ゞ ヽ ｲ/ ／ヽ
ﾉ /::::::::|ゝ＼ ﾞ⌒`Ｖ＾¨＾Ｖ⌒" / i/ ',
＿
´ ｀ ヽ
ヾ ;,
ﾊ ﾊ , ,:
. /彡 ､ ..|ミ､ i
/ vへ | ヽｨ ﾉ
' == ミ i ﾉ
ヽ:::::: :::::: { j 「あ、ちょっと見てみたかったな」
" ワ ﾉ ＼
" ー― ":: ﾐ ﾊ
､ i rへ ｢⌒Y / 丿
ﾊ j i j 〉¨¨´i ／
|/ /¨¨' i l |"
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼
／ （ ●） （ ●）ヽ
l ⌒（__人__）⌒ | 「お、半端なメガネっ娘やらない子だお」
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ヽ
- 637 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:09:00 ID:7/6pl8EI
- , --＜r,へ--r― ､丶 ＼
／ / ＼ヽ ヽ
/ .／ ! ヽヽ '.
/ ./ / i ! | i l ヽ ヽ ､}| .!
l〃 ! ! :!.ﾊ l .:.:/ ﾄ､:|､:.l ヽ、 |
l | ! ! :l.:Aトﾐﾄ、:.ｲﾊr,≦､}:.! :. ﾄ}. ヽ
| '.:.:! ﾄ､ :N{ｲ心∨ﾉ 1しﾊｱ} .:i}:.!:.lト-ヽ
ヽﾄ:l .ヽヽ弋り ゝ-''ノ／ ﾘｲﾘ 「メガネ？ あれ？ でも……」
ヽ{ｲ弋｀ ' 。 ´ノ下､/ﾉ ヽ
ｎﾚ∨｀ ｰ--‐ "´／ノ.ｎ .
＿＿＿_
／_ノ ヽ､_＼
／（ ─）／)（─）＼
／::::::⌒／／／)⌒::::: ＼
| ／,.=ﾞ''"／ | 「普段は掛けてないけど、本読む時は掛けているんだお。
＼. i f ,.r='"-‐'つ ／ 子供の頃から暗いところで本ばかり読んでたから、目を悪くしたお」
／ ｉ _,.-‐'~ ＼
i ,二ﾆ⊃
- 638 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:10:00 ID:7/6pl8EI
- |.:.:.:.:V/..＞.:.:.:.:/-.ﾑ.:.:.:.:＼＿ ／.:.:.:.:i
／".:ム/.:.:、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ ｀`ヽ /.:.:.:.:.:.:.:.:l
〈.:.:.:／.:.:.:.:i.:.:.:Y=-,,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:V.:.:.:._Vlヽ.:.:.:.:.:.:.:.:!
V.:.:从.:.:.:l.:.:.:,ﾍ.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:V.:.:.:.:.:.:! i ', .:.:.:.:└‐- ,
／.:.:/.:i.:.:.:.|.:.:.:|| ＼.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.: ﾉ.:iｲ､:..:.:.:.:.:.:.:.:.:i
/.:.:.:.:/.:.:l.:.:.:.:|.:.:.:l.| ＼.:.:i.:.:!.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:ヽ／.:.:! i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i
l.:.:.:.:i.:.:.:.:l.:.:.:∧.:.:|l V:.:ﾊ:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:i.:.:.:l..:.:.:.:.:.:.:.:l
!.:.:.:.:|.:.:.:.:!.:.:i !|.:.:li ﾏ:i l:∧.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:l/! V|:.:.:.:.:!.:.:!'
l.:.:.:.:i.:.:.:.:＼|ー-､:. i! , ﾑ‐ﾅｱ〒.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:l.:.:.:.:V:.:.:.:.:y'
|.:.:.:.:刈.:.:.:.:l ﾃ=ﾊi＼! ,. ,ｨテ=ミ」.:.:.:.:.:.:|.:.:.:|.:.:.:.:.:.:|.:..::.:.:i
l.:ﾊ.:.:.:＼＼.!i 弋;! |ｒ＝ｲ!. 弋忝!ﾘ.:.:.:.:.:.:.:ﾊ.:.:|ﾊ.:.:.:.:i.:.:.:.:.:i.
ﾘ 〉.:.:.:ヽ.:.:ヾ===='’, ヾ===='’ﾉi.:.:.:.:/ノ、| |.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:i 「伊達よ、コレ。視力も両方２.０。
／.:_,ゝ、.:!l 人 " / ﾘ|/.:.:.:/゛ i.:.:.:.:.:!.:.:.:八 あと、暗いところで……、っての俗説らしいわよ」
／.:, '/, ' ＼/ .|＼ ` -‐' ,./イ.:.:.:.:ﾘ/| ヽ.:.:.:.:|＼.:.:.:.:ヽ
/／ // ﾉ.:.:ﾘlヽ､ _ /" /.:.:.:.:/.:.:i ／ ）:.:.! ＼.:.:.:!
ヽ i ／.:.:,.ｲ.:.:/ﾊ「￣ / /ﾉ 人.:.:.:(.:.:.:.:|/ / j:/ ヽ.:.:i
／.:.:／,-| /f.ノ ／.:.:/ i.:.:.:ﾊ.:.:ノ _ム-−､ ', !
/.:.:, '⌒f | .| |ヽ ／.:.:.:.:/ ／ ｆ‐┴-､ __＞‐‐┘ )'
/〃' |:::::|｀! lニ三＿／ ／:::::::/＞ ､_ ﾉ ／'
i∧/ |::::/／Ⅵ ,へ、 !::::::::〈 ｒ| 〈｀ ヽｲヽ ( "
| / ﾉ::.":::::::::l /:::::::ヽ /:::::::::::,イヽ ニ7/ |
＿＿＿＿＿
／ ＼
／ ヽ ､: : , / ＼
／ ゝ_ﾉ: : :ゝノ ＼
／ ( ○ ):.:.:.:.( ○ ) ヽ
| / ! ヽ |
| ゝ _ノ ゝ _ノ l j | 「ええええええええ」
＼ |!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!| ／
／ l!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!| ＼
/ ー――‐ ' ヽ
「この間の星見会でも、掛けてなかったでしょ……。
気づいていなかったんだ……ハァ」
- 639 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:11:00 ID:7/6pl8EI
- ＿__ ,. -‐ヽ、
/ノ ､_ヽｲ ',
/´￣ﾞi |(=) (=)/',ﾘ i
/ 7ｰ-' | (.人.) { { ,!
./´ { ﾄ、 ,, ﾍﾍ、 |ｉ 「ファッションか？ でも本を読むときだけ……？」
.,{､. ノ'ｲ⌒ﾞ<´￣｀ﾞ＜、,／ ∨､ ﾉﾘ
l、‐-'ァｰ-､.人 Y ﾘ Y
｀` ､.＿,,.ｨ.ヽ. { o ,''-､. !
ヽ ﾍ...-'´ﾞｰ-''ｧ‐. /
∨｀ヽﾉ,...-'´-ヲ ﾘ
ﾉ〉¬､-‐ｧ‐'" '/
／ ＼
／ / ／ ヽ ヽ
/ / / | ヽ ヽ
/ / ,' / | | | ',
,' ' l .| | ﾄ / /.! | l |
l / l .l ∧ | ヽ. /ｲ / } ∧_ l |
l ハ .| .| |｀ ≧=‐､/ .ﾉ-‐=≦´l / |
Ⅳ ﾍ ∧ ヽ.〃ん:ﾊ ん:ﾊ7' / |
＼ l＼ {. 弋ﾆﾉ ﾏﾆﾉ } ／,′| 「教室では授業中も掛けてませんでしたわよ」
. r― ､ | ヽl.r‐ヽド _' _ ⊂_/ィ_ﾉ∨ |
＼ ヽl∧. | V └ ┘ , <´ ／ /}/
ヽ ', V ﾄ､ ハ＞ . __ . ィl／| ／|／
', ∨ ﾑ ￣ 入 ヽ ＿__ハ＞ ―‐ 、
| ,' /_ ﾉ ／ ｀ー一 ' ヽ ヽ
| ム-‐､ ＼ ',
- 640 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:12:00 ID:7/6pl8EI
- ,へ -‐ ‐- へ
. 〈:::::ﾊﾐ::::Y::彡ﾊ::::〉
)ｲﾉ::::::::|::::::::八( 「（話してしまうか……）」
)ﾊ:ﾘ:ﾙ::ﾘﾊ(
掘り返すと嫌になるほど出てくる自分の幼さ。いい機会だ。
――――捌いて解して並べて揃えて晒してやる。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
私とやる夫は、生まれたときからの幼なじみ、母親同士が友達。
それで、互いの家――じゃない、ほとんど私がやる夫の家に入り浸ってた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
| /| ｶﾞﾁｬ
| /⌒i / |
|-/`-イ────────-ｲ |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
+ + ☆ｶﾞﾁｬ
__ ／
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ (（ i´| |｀i ）) ＋
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__／| /⌒i|__|i⌒i､
| / | | | く ﾝ 冫 +
|. | ＼ ＼ .| ＿＿＿＿／ ￣ ／）
￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ＼ ￣ | ）／）γヽ +
＼ |＿＿__ ）／￣__ﾉ
￣￣￣￣￣￣ ￣ ￣ ￣
／||ミ
／ ::::||
／:::::::::::||＿＿＿＿
|:::::::::::::::|| || ｶﾞﾁｬ
|:::::::::::::::|| || ,rｰ-､
|:::::::::::::::|| ,ﾍ^ ⌒ Ｙ ⌒ヽ/ .:::::.i
|:::::::::::::::||ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::.i
|:::::::::::::::||ﾉ...:ﾉ _ノ ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ
|:::::::::::::::||:::::( （ ●） (●::（ ＜やる夫ー！
|:::::::::::::::||::::ﾊ '' r‐ｧ ﾘ） )
|:::::::::::::::||） ) ）、＿＿_ノくﾊ（ 勝手に入るなおーーー！＞
|::::::::::::::(___＿＿＿＿ノ
|::::::::::::::(_ノ ／ . . . ||
|:::::::::::::::||／ ||
|:::::::::::::::|| ||
＼:::::::::::||￣￣￣￣
＼ ::::||
＼||
やる夫の家は蔵書家……って訳じゃないけど、結構本が置いてあって、
そこでよく本を読んでたわ。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
- 641 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:13:02 ID:7/6pl8EI
- 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
暗いところで本を読んでいたのは何でだと思う？ 笑っちゃう話よ。
やる夫がメガネ掛けたら頭よさそうに見えたから、
私もなんとか目を悪くしようとしたのよ。ホント、子供の発想。
, ⌒ﾊ ﾊ⌒ 、
j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒ Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉノ ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ
lﾞ.|;/|｢;j ;=ﾐヽi:::;}::::/:::ｲ
| |':::|｀, .l;::j`,ﾚ'::::/::::;j'
｀`>. ､ _ ／:::::::/:::::ソ
＿_ ,-─､'/ﾉ;>--,;.し:/::;ん::::(､_
< ＼ ヾYv'~￣`(~;ﾄ､）ヾ`iﾉ .ヽ
iﾀ^} ＿ヽ__.ｿ、 ﾞl }
ヽ, `i´ ﾞ^./ ヽ |, / | |
i `、 ,." `、 ,ｿ ./ ＼|.} , -ｰ ､
| ゝ〆 ヽ/ ' ､ ヾ､. / ﾞi
＿,,r/~ハ / _＞-‐─ﾍﾉ} | `、
{ ,lﾞ { ` /|、 ,〆,,rー-─ー-＼,,_ i ヽ
ヽ /ﾉ J ,イ′l / ／ ｀'~ ｀ヽ､ lﾞ ＼
/" , / ｀ｰ|/, ″ ｀ｿﾞ ヽ,､ ､ ヽ.
`ー-､ー＜／ ﾞl ./ ﾍ ヽ, .i
ヽ | ／/ | ﾞ､ , _ _ ._ }
`､ | ｰ､,＿／ / |＼＼).ヽ,ヽ,Y j
ヽ | / ＼'_／/ ｜￣｀ヽ`〜〜"
あと、おまけ。前にやる夫、私に本読むの遅いって言った。
あれも違うのよ。子供の頃、やる夫と一緒にいたくてゆっくり本を読んでいて。
それが癖になっただけなのよ。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
図書室で本読んでいる間だけ掛けていたのは、
そんな頃の自分の思い描いた姿を演じていたかったんだと思う。
_ _,..‐.....-.....､..._ vr 、
/:.:.:｀ヽ、, .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
. ハ.::.:.:. l孑:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:ヽ、
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:/!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:..l:.:.:.:./ ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/.:.:.:./ !:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ､_/ヽ :.ﾊ,l:.:l:iト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'|__-,=‐ _二ｿ:.l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f込厂 〉-{ﾗ!ｌﾚヽ|〉
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l ｀ｰ一' '｀ｰ}..j:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l /:l
（ l:.:.,':.:l_|ヽ:.:.lヘ.:.:| ﾜ/| ｿ
/:.八丿l,/‐~:＼ヽﾄ､:.. ┬‐-ｲ:ﾒ
. j /.:.「::Y´ ｀ ヽへ 千7
）:: //⌒ヽ＼ ', ´ `‐-、
（／:.{ ｀ヽ、 . ..:; ∟
だから、外では恥ずかしくて掛けられなかったわ。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
- 642 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:14:00 ID:7/6pl8EI
- , ⌒ﾊ ﾊ⌒ 、
j::::::::: ,:: ⌒Ｙ ⌒/ .:: i
ﾉ::::::::（ ..::: ヾ)'::: i
ﾙ:::::γ:::::: ﾉy: :ﾘ
Y ﾉ :::::::::::::: :ﾙﾘﾉ ）
ﾘ:::::::::::::: （ 「ごめん、なんか少し空気が重くなってしまいましたね。
（:::::::::::::: ) みんなで遊びに来ているのに」
）::::::: （
（,（.( ﾙ ﾘ ﾙﾘ いﾉ ））
_/｜ l ￣l
／八 ｌ l ヽ
／ 入 .ﾄ /
／ ／ ＼ ヽ i
＼ ＼ ヽ } l
＼ ／>、 } l l
} ヽ:: :.
/ / /i i ',:: '
′ / / ', |ヽ ',:: ',
,' i / | | _＼ V :
i :|.:: /⌒ヽ{: i(＿..＼ i: i | :i
| :. √￣ | ,､ ' ', ﾉ/ | {
{ | / __ ﾚ ＼ ', __ ヽ ′:. | ′
,′ i ! ,ｨﾁ=ﾐ､ ヽ |,ｨ≠ﾐ､ ', / ′ 〈
} l ヽ:| 〃lir'.::il ｀' lir'.::ﾊヾ V / :.
| / 〈 ヽゞﾟ~ﾘ ゞ_ﾟ~ｿ ' / / ｀ ', 「やらない子ちゃん、わたし……」
V: ', ｀ ¨ ¨´ ′ /ノ , {
〉 , """ ' """ / /. /: ／ ∧
i |: 小 /ノ ′／ / ﾘ
| ∧ノ: ヽ ー ／:. / ／ ／ V
|/ ヽ: ＞ ＿ ／__ --‐ ´￣￣ ￣｀ヽ..ノ
, ⌒ﾊ ﾊ⌒ 、
j::::::::: ,:: ⌒Ｙ ⌒/ .:: i
ﾉ::::::::（ ..::: ヾ)'::: i
ﾙ:::::γ:::::: ﾉy: :ﾘ
Y ﾉ :::::::::::::: :ﾙﾘﾉ ） ｢|
ﾘ:::::::::::::: （ くl└- 、
（:::::::::::::: ) ! 1ﾉ 「気にすることない、ううん、気にしちゃダメです」
）::::::: （ | ﾉ
（,（.( ﾙ ﾘ ﾙﾘ いﾉ ）） r＝{_
_/｜ l ￣l / 8}
／八 ｌ l ＼ /
／ 入 ＞ 、 /
／ ／ ＼ | ＼ /
＼ ＼ ヽ | ー'
＼ ／>、 } l
- 643 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:15:01 ID:7/6pl8EI
- ・
・
・
【窓からの風景】
'' '.': ;,::. . ..., ;)
.''.:.:´⌒`.: .: ... . ...,. . ,; . .. .. . ... .. . .:. . . . . .. .. . . :. . . . . .
.''':. .;;,'''.:;. .:;;: .'''.;, ,.:, ; '',,.,; '' . . :. .. . :.:.. .. . . .. .. .. . . . . . . .
'' ' ' '' ''' '' .:: ..'...:⌒` : .: ..,,;.,
. . . . . .: .. . . . . . . . .: .... .: ...:::⌒` '' '.':. .,.; ,..;,..
.:.:.:..... .. .... .. .. . ... :. .:.:.::..... .. .... .. .. . ... :. .:.:.,,( .: .....: ...:.: .:,⌒` .: ..:.: .: ... .'';' .:.:.
(., .: ...'..::;,: .'''.;, .:; .''',..,;;::: ....::..;;,: .'''.;, .:;.... .. . ..
―ー――ー――ー―――ーーー――ー――ーー―――.―ー..―――.ー―.―:ーー.ー―..―ー―
... .. .::: :..:.:.::.:: :: ...:..:::::.. . .:: .::: . ....:: ::...:::.. ..::: ::::...: :. .:::.. . .. .:.:::... ..::.:::. ::::. : .:::. .::::::. .:::..: :. .. . .::: :: : .....:::. . .
.. .. . ... .::::.. . . .:: : :.. . ... ::: :::.. ... .. .. . ... ... ..::. .. . .. . .. .::::: :: :. ... .::::: :... . .:::: .. . .
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... .. .. . .:.:.:. . .:. :: .: ... ... .. . .。. . . .: .... .. . .: .... .. .. . . :. .: .. .. .. . .: .. ... .. .
ﾟ 。 。 ﾟ
. '／: : : : : : : : : : : : :＼: : : : : :.＼
. /:/: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : :.丶
/:/: : : l: : : :.: : : l: : :l: : ; : : ﾊ: : : : :. : ヽ
//: : :l: :|: : : :j!: : :|: :/: :/|: ;ｲ:.!: : : : :.: : :.'
. 〃l: : :ハ:|､: : ハ: /}:/ﾒ:/-|/ |:.:}: : : : ::.:. : :'
': :{: : |-‐トヽ:{ j/7'zﾃ=0ﾃ､/イ: : : : :.:.:. : :ﾄ､
,': : :ヽ:ﾄrr=0k＼ 弋z夕/ /: :,: : : :/: :. :ト＼
.::/: : : :ﾄ杙z:ﾘ } /: :/: : :./:.:.:.: :l
|:l: : :|: :.l 〈 ,.': :/: : :./:.:.:/:. .' 「キレイだね……」
|ﾊ: : |: :.l ／:／: : :.ｲ:.:.:/|:.:/
ヽ:.:l:.:人 ﾏ￣｝ ／イ/: : ／/:.:ノ:.:!/:}
ヽﾄ､:.:.:iﾄ:.､ _彡'´ /,久_:.:j':.:l-､
＼|＼l＞．__. ｨく ′ マ:.:.:.:. }
｀ ' }_.ィ三三ﾆ＝=ヽ＼:.:ﾄ､
. . ‐‐ '´ ⌒｀ヽ:::::::ヽ｀ヽ_
／／ ' ＼::::ﾍ ｀ヽ
／ , ′! i 、 ∧:::i ＼
イ / i i i ヽ. iハ:} i
,′ ,′ !. i i ix -‐‐、 i i| i
i i i i斗ﾍ i ヽ___ ヽ. } ｣| i
i i ヽ iﾍi｣.ヽ! ´⌒｀ }/ ﾉﾊ i 「わあ……」
ヽﾍ iヘ. ｨ⌒ﾉ ::::::: ムｲﾘノ i i
i iハ :::: __ , ィﾆ.ヽﾉ ハﾊ）
VY⌒>､ (´｀ヽ. 〉 ハ/ ﾉ ′
＼ ´ｰ.､ ノ7 /ノ}｀ヽ.＿＿__
＼ ｀Ｔ ｆ´ ／ / .-‐'⌒ヽ
i !ハ i. / /: : : : : : : :.、
. ｉ !ヘ'.. Ｖ/ .ｲ:.:.:. : : : : : : :.
- 644 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:16:01 ID:7/6pl8EI
- ○やらない子・思索④
・
・
・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
私たちは海の風景を「美しい」と感じる。
だけど、海の風景というもの自体に「美しい」という性質が織り込まれているわけではない。
_
ノ |_ ll__l---||＿ Nice boat.
rj「ｌ＿_｀ー' ヽｌーｊ L---┐
|―┴┴―｀ーｒュ-‐<￣.ィｊ .__ｊｌ
|[][][][][][] i """ _..,,ｒr=''´ l
l￣￣￣￣/7-‐'´ ／
f ｊL-、 ＿-‐' -‐´~~
ヽ | ￣ ＿ｊ＿ -‐'~´~~
｀ー〜´~~~~
砂糖は「甘い」「おいしい」。「甘い」は舌のレセプターによって決定される性質だ。
だけど「おいしい」は？
言葉を覚えたての小さな子供は、「甘い」と「おいしい」の区別がついていない、なんて話も聞く。
甘くておいしい、甘いからおいしい、ではなく「甘い」と「おいしい」がイコールに繋がれる。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「好き」という言葉。
プリミティブな感情に言葉が与えられた時、脳内で同様の”意味の混線”が始まった。
嗜好、興奮、快楽、親愛、楽しい、恋、かわいい、性欲、愛、独占欲、家族愛…………。
/l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:L__ , '; , ･
_ _ ＿＿:l l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧.:.:.:.:.:.:.:.:.「￣ `ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.∠ ',.ﾞ：; ,
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／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. `ヽﾆヽ ＼| ｲ穴ﾐヽ ヽ.:ﾄ､.:.:.:.:ﾚ'⌒ /::::| , '; , ･
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l.:./ l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/´|.:.:./´ |.:.:.::.:.:/l.::/ / ii!;｀＼ ∠ / ! ＼
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/.:.:.l /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l V 〈 / |∧ /^V ＼￣
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ヽ.:l V ￣／l ヽ / / ノ ﾉ/ / r ,
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ￣ ｀`ヽ ／i ／ l /⌒V //^l / / / / /
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ V | .:.::;:;:. l / V / / l / /／)
繁殖したいならすればいい。快楽を得たいならそうすればいい。
「好き」という言葉で混線しているだけで、恋もセックスも愛も本質は別なのだ。
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- 645 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:17:01 ID:7/6pl8EI
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
言葉はヒトを進化させてきた。
だけど、ヒトのココロは、脳の機能としても、あまりに曖昧で未熟だ。
それでも、いつか辿りつけるのだと信じる。信じなければならない。
/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.l:.:.ヽ
l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:./!ヽ:.:.l:.ヽﾍ
/イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/:.:.:./ :::.:.l:. l､:.:.ヾ、
l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ:/--ヽ:.ﾊ:l:.:l:ト|
. l:.:.:.:l :.:.:./ :.ヽ:.:.:.／V:／:.i'"|:/_,ｭ、_i ,'lｿ:.:l|:.ｌ
l:.:.:.::.ｨｿ !:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f´弋厂==ヽ､:lﾚヽ|
l:.:.（ ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l ,ヾ===" /:l
:.:.ｿ /:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l ∧:l
（ l:.:.,'/l |ヽ:.:.lヘ.:.:| ´/| ｿ
/:.八／ ´ ＼ヽ ヽﾄ､r┬ - i:.i ＿_
. ,∠.......｀ヽ, ＼ 〈ﾐ'ヽ.| ／ヽ三｀丶､./ヽ,
/"¨_""''＼、 ヽ_,, ﾕ.!! ／ ／ ｀丶_{_／
ｲ／::::::｀:ヽ.、＼､_ _／:=ヽl.lヘ＼ ／ ／ ／／
< .／ ／／
『正解』を求めて立ち止まってしまっていた、『終末』以前。
来なかった『終末』を過ぎて、私たちは生きていかなければならない。
緊張の後の弛緩の時代。物語が終焉し、断片的な日常が続くであろう時代。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
旧来の価値観の多くが失われるだろう。だけど、それは新しい価値観でもあるのだ。
ここから先は、未開の大地。私は受け入れよう。
そして、この旅を続けていく。
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：:;ﾞ;:;":;";`;ll:; "：、;:;":;";. . .. . .. . .. . .. . .. . .. . .. . . ,.：゛;:;`;゛;:゛：;:; ,.゛;:ﾞ ;.;!i`;゛;:゛;:; ,.
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- 646 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:18:00 ID:7/6pl8EI
- ●
●
●
○停車したワゴン車・車内
「おーい、やらない子！ 早く来るお！」
「やらない子ちゃん、みんな待ってるわよ」
_ ＿
.. '´/ ､ヽ - - 、
.. ! （(fｭヾｭﾘ / (≡ ≡）ヽ
ﾉﾘ(|ｌ´ヮｿl|､ .. (ヽ （_人_）/^)
'(（⊂｣茆ｉ〉⊃ ヽ /
`ヾく/_i_ゝ' | |
し'ﾉ .し Ｊ
うたた寝してしまったのか、いつの間にか目的地についていたようだ。
遠く、皆のはしゃぐ声が響いている。
差し込む日の光。風に乗る潮の香り。微かに熱を感じさせる。
,. ⌒ﾊ ﾊ⌒ ,
i::::::::. ﾞｉ,r'⌒ Ｙ ⌒ ^ﾍ, ,r':::::::::j
i:::::::::::'(ッ. .:: ::::..::::....::::.. ）j:::::::::(,
ﾘ:::::::y(, ::..::..:..::..:..::..:..::..:..::.（:::::ﾙ
iﾘﾙ （::::ﾊ::::..::..:..::..:..::..:..::..:)NY
）ﾊ:::ﾊ...（:..:ﾊ:.）.:ﾊﾘ)ﾘ
( /),).),).),).)(,(.(,.（,(.(
）(,(.(,(.（,(.(,(.,）.),.),).)
（:::( りイ ' ).）,）
xく l |: ヽ＼
f:::::.ヽＬ..-―-､＿__> ヽ
|::::::::!＼＿ ／⌒ト-―'´
|:::::::::∨:::::::.-=ミ:L、
{:::::::::Ｙ:::::::::::::::::::::::::＼
j :::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::__ヽ
{ ::::::::::!::::::::__.::::::-―ベ:::::}
/::::::::::::{::／::::::::_＞'´￣∨:）
|:::::::::::::｢::::::j_;イ 入_｀ヽ､
{_,::イ´::l::／ 大 ／⌒ﾌ
{:;⊥;_j} | ＼____＞ヘ ／
Y ヽ＿__,Ｌ..ィく ＼
――――これはきっと新しい世界。
- 647 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:19:01 ID:7/6pl8EI
-
――――ありがとう。
(⌒ 、 .. . ... :. .:.:.:.: .: .... ..:.:.:.:.. .:.:.:.. .. .. .... .:.:.:...
（ ヽ⌒ヽ 、 ／ / .. .:.:.:..: .:.:.:.. ....:.:...
( ） ... :. .:.:.:.: .: .. ___┐ / /ヽ
｀ヽ ／ |´ , へ
, ⌒ヽ . .. :. .:.:.:.: .: .... .:.:.:. . |___／ / . ... .. | | .. .... .. .:.:.:.
（ ' ／ ./ ヽノ
ゝ ｀ヽ ／ .... .:.:.:.:.:... / .:.:.:..:.:. .. | . ...... .. .
(⌒ ... .... . ／... :. .:.:. .. / |
.:.:.... .... ／ / .... .:.:.:. . .. | ... :. .:.:.:.: .: ....
.. .... .. .:.:.:..: ／ / . .....:.:.:.:.:.:.:.. ... | . .. ...:.:.
.. ..... .. ..:.:.:.. ..:.:.:.:.:.:... ...... .. .... .. i
／ (⌒ 、 .. .... .. .:.:.:..: .:.:... , ⌒ヽ . :. .:.:...
. .. .... .. .:.:.:..: .:.. ... （ ヽ⌒ヽ 、 ( Y⌒ ヽ
.
- 648 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:20:01 ID:7/6pl8EI
-
そして、はじめまして。
.''':. .;;,'''.:;. .:;;: .'''.;, ,.:, ; '',,.,; '' . . :. .. . :.:.. .. . . .. .. .. . . . .
'' ' ' '' ''' '' .:: ..'...:⌒
. . . . . .: .. . . . . . . . .: .... .: ...:::⌒` ''
.:.:.:..... .. .... .. .. . ... :. .:.:.::..... .. .... .. .. . ... :. .:.:.,,( .: .....: ...:.:
(., .: ...'..::;,: .'''.;, .:; .''',..,;
―ー――ー――ー―――ーーー――ー――ーー―――.―ー..―――.ー―
... .. .::: :..:.:.::.:: :: ...:..:::::.. . .:: .::: . ....:: ::...:::.. ..::: ::::...: :. .:::.. . .. .:.:::... ..::.:::. ::::. : .:::. .::::::.
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- 649 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:21:01 ID:7/6pl8EI
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. ´｀"'"''ｰ'ｰ-､,.｀ ｰ - _ ::...:::::::::::..::::::..::
. . ｀^´｀"''ｰ〜､.、..::::::::::::::
. . ｀'〜､、.::
私と皆と、
これからの道先に良い旅がありますように
――――終末の過ごし方ＩＦストーリー
『旅の道先』 Fin.
- 650 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:22:00 ID:7/6pl8EI
-
r...､ __,,,,,,,__
>:::`ｰ○ ,r::::::::::::::::::::::`.丶､ ,..r::7
~`ｰ○'"__,,∠::i::::::::::-:-:ｰ:::::ヽ○{､:::::ゝ
/:::::i::'"|:::::::|:::::::::::|:::::::::|;;;;;:::..○`ｰ`
!:::::::i:／ ￣ ￣￣`丶､:i::::|:::::::i
|:::::::/ ヽ|::::::::|
|::::/ ` ｰ- -ー"ヽ:::|::j
rヽ| ┬ｰ┬ ┬─┬ !:::y､
| .| | | ｜ | .ﾚ' } 以上、投下終了。番外編でした。
ヽ | `ー´ `ー´ |､_/ 完全な二次創作で、反応が怖いです。
ハ ハ ネタで薄めてますが、かなり思想が出てますし。
` ､::丶 , 'ヽ, ／::r `
,..::'"ｰ-i`. ､__ ￣__, - '/::|":::`..-､ あ、もうちょっとあります。
|::';::::::::::|:::::::',: `"/ ./::::::|:::::::/::::|
|::::';::::::::|＿_;;i /、〉､ /:::＿_|::::::i:::::::|
|:::::::i::::::＼:::::::i / | /:::::::／:::::::|:::::::::|
- 651 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:22:23 ID:7/6pl8EI
- _,,,......-ｰ─-....､
／::::::::i::::::::::::i::::::::::::丶
/:::::::i::::::|, -ーｰ'- ゝ,::::ヽ
i::::::::::レ'-- -- ヽ}
|::::|::/ ＿＿ ＿＿. }
}::::!/ | | | | {
`ヽ|` `ｰ' `ｰ | 以下、端役の紹介です。
`--, ﾉ 使ってるキャラ数、少ないですね。
r---＼ △ _,イヽ
ヽ ` ー-- ´ __ ＼
- 652 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:23:00 ID:7/6pl8EI
- 碇ゲンドウ・碇ユイ（原作キャラ・多弘の父、母）
新世紀エヴァンゲリオン（同名）
ﾉ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;li;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / ./ y /|ｌ |、 ヽ
i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／l;;;/l;ｿ;;/ |;;;;;;/| l;;lﾞヾ;;;ﾄ､;;;;;;;;;;;;;i ,! l ,ｲ! ,ｨ/ ｌ l',ヽ ヾ;､ ヽ
|;;､;;;;;;;;// /,'' / l/ |/|/ ﾞｌ ヾ､ﾞi;;;;;;::::/ | l ,／ l / |' ヾ! ヽ＼ 'i i |!
/ヾ;;/ｿ , , ヽ l;;l"ﾞl | ! | /_,,､_|/､、 ,ｨ'_二,_7i k | l
'､ (ヾ,,＝==;;;;;;;,,,,,_`il,iﾞ__,,,,;;;;;==＝ ,/|lヽ l | ! l |t'ﾔj:ｌ`' ^!jﾘ ｿ' } |i ﾒ!
ヽ､`||ヾi;'（:::::ﾞ'ﾞ:::/;;i＝i;;;ヽ:::ﾞ'ﾞ::::）ﾞi;/ |l'ﾉ/ ﾍ,l l、 iﾄ、`'゛ / l ! /
/ヽ|l､ ﾞi::;;;;／⌒⌒）.ヾ..;;;;;;;;;;..ノノ/l.,/＼ ヽ、＼ ト､ |! ,ｲ／ﾑ|
/;;;/::ﾐヾ､.／ ／ ／ ） 'ﾞ /ﾐ"i;;;;;;;;＼_ ヾ、＼ヘ ､､,， 〃 r'′
_,.-;;'";;;;;;;;r‐ ﾐ/ﾞ ,／ ／ /_!／` /,,l;;;ﾐ/;;;;;;;;;;;;;;;;~＼ ゝ i `i ､ ／ |
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / / / /.__,,,..-／ヽ /;;;ﾐ/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;,,､_ | | | ｀丶､,／!､_| i｜
ﾉ,.√ﾘ |､ ヾ!ド
松原できない夫（原作キャラ・松原兄）
2chキャラ（できない夫）
／ ヽ_ ＼
| （⌒ ）（⌒）
. | ｜ │
| ___´__ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
_,,,,ノ|､￣／/／/ ＼、
_,,..r''''"/ | ＼`'／ / | ￣`''ｰ-､
/ / | ／＼ / ／ / ヽ
種島ぽぷら（原作キャラ・不祥事の相手）
WORKING!!（同名）
/:／/:.:.:.:.:.:.:.:／ !:.:ﾊ:.:.:.:.:.:.:./_V;j ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
ﾚ ノ:.:.:.:/:.:./ ／￣j;ﾉ` VV:.:./ ヽj￣ヽ !､:.:j.:.:.:∧｀ﾞ
＜二:.ﾌ:.ィ:.i ＿_ /:ノ ＿__ !:∨:.∨:∧
_二zzzi v''"⌒` ~ ´⌒¨ヾv ´zzz;,;､_:.:.:.ヽ ﾉ
／;／￣{ ､ //// ､ //// ' /:.:.:.:ヾ＼:.:.:.＼ ／
/:／ ＼ヽ ＿＿＿ /,ノ:.:.:.:.:.:.:.:ヾﾍ｀ｰ-:.:ニ="″
// ハ {/ ￣ ヽ} /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾト
‖ }:.:.:>､ 丶 ノ イ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}}:.:＼
. {! ＿ イ´ l ヽ丶､_ _ ´〃 j ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:‖:.:.:.:.:＼
{ ／､ | | i ヽ // / j ｀ ヽ､:.:.:./:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:＼
- 653 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:24:01 ID:7/6pl8EI
- 伊波八千代、伊波杏子、伊波潤（原作キャラ・千絵子の姉、母、父）
WORKING!!（轟八千代、白藤杏子、佐藤潤）
, : : : : : : : : ,': : ,: : : : : : :', : .',: : : : : : : ',
, : : : : {: : : ｲ.: : ﾊ: : : : : : .}､. ﾄ､: : : : : : : ,
i : : : : l|: : : l l : | .',: : : : : : ﾄ.-|､| .|: :} : : : i
,: : : : : |.| ﾄ ', l"´',: : : : : |:l/l }.ハ| : : ｨ l
i: .{: : : { |从/ V Vﾍ,}: / ,＿_|/ } / .∧l
..| ﾍ : : ﾍ||l ,ｨ〃"゛ }/ ￣｀゛ // : ｲ `'､
|: : ' ,: : : 从 , /// ./ ／| |
| : : : 'r､: : : ﾍ, /// /イ/:l:::|
|: : : : ＼＼,ﾍ､ ＿＿ , /:::::l : |
￣＼ ',: : `´ﾍ `<￣ノ ,..:::::::l : l
＿ ｀ゝヘ::: ヘ .／}:::::::/ : : l
/∧ ,' ゝ ＼{ | ｀ ､ _ ／l:::::/／: : : : l
/. : : : : : :{: : |´｀i: : : :.:| : : : |: : : : :|: : : : : i / i i
|: : : : : : :ハ:.:| |: : ムト､: : |: : : : :|: : : :.:.:.| / ∧ 丶 i
|: : : : :Ⅳ V. |: /＜|￣｀ﾒ､: .:.:.:.|: : : .:.:.:| / v ! ハ 丶 i
|: : : : lィ仁ﾆ_ l/ ＞テ=ｧ{: : : : :|｀ヽ: : :.| /1 iA/‐-､ ﾊ
|∧: : {^ヽ_ﾋ.ｿ ヽ_りｿ |: : : :.:| ): : : ! ﾚ1 !'<tﾃ ヽ､ i ﾊ
′ Vハ |: : :.:.:.レ': : :.:,′ V//i'i Vv j/ ＼＿
';: ﾊ ′ !: : : :.,': : : : / //// | ｀ V // ￣
i: 小 ﾊ: : :/{.:.:./V ／ ヽヽヽ＼ -‐ ∨ ／
|: : : ﾄ､ -- ､ ／l: :/ レ' ／ ＼ ヽ ／/ /
|: /´l: :ゝ､ ,.. イレ'|:/´￣｀ヽ ! ヽ ＞､ ｀ヽ j /
|/ l/ レ'´｀¨´ﾉﾚ'´ | i 丶 / く｀ /´ /
加持リョウジ（原作キャラ・留希の元彼氏）
新世紀エヴァンゲリオン（同名）
／ ／^´´"| | | ヽ
/ ／ ∠ | | ﾄ､.. ＼
/::.. ∠.イ:::/￣￣｀＝=| |::::::ﾊ:::::＼＼＼
〈:::::r‐-､ .::/|/＜￣（:_ﾘ"ヽ}/|::::||/＝}:::::::ヽN＼|
〈:::{ r＞ l.:::/ l / |::/1t:ﾊﾉ::::::::ﾊ| | |
|::ﾊ ヽ |:/ l∧ ｀ |::::/l/ |
|:::::`ー::::r −／ /／/
」::::::::::::::/ﾄ ＿＿＿_ /
∧:::::::／ ｷ､ ￣￣` /
─‐Ｎ V|/ :::´X、 ｲ
::::::::::::〉/ :::::::::::"'-x...,,,_,_,_,_,_/`
:::::::::zへ | :::::::::::::::::::／￣´
:::／ ＼ | :::::::ノ:::<
- 654 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:25:00 ID:7/6pl8EI
- 琴吹能井、琴吹心（原作キャラ・紬の母、父）
ドロヘドロ（能井（マスク有り無し）、心（マスク有り無し））
ー, 彡'´ノ/'/ ヽ 、＼｀ーテニ- ノ! ｰ'!i'r'ﾆ,! `!ヾ､、' ´ ﾉ＿ : : . l/､ﾊ
ｰ=豸'ノ彡'ﾉﾉ:. . .. . ＼､ｰ=二_=＝ﾃノ、 '´ ,.l ﾞ心' 彡ｼ`ヾｯ,､,z=ェｪ､ ｀ヽ、 |!
_ノノ彡/_ﾉ/i:.:.. .:.:.:.:.:.: .:＿:: ヽミヽ､=彡ヽ､_ /ヽ`-〉 ´ ｀ﾞ'!l 'で,;)`ﾞヽ _,,,ﾉ
フ7=彡ﾉﾚ､!_二ミヽ、 ,;ィ'彡二、 .::.lﾐｨヽｨヽ､-_ノ-ｨ__, .: .:ﾞT ヽ`ｰ‐_, ｸﾘｪ､rr‐メ
、､＿,ゝ､=彡ヽ! "ﾞ(.::,ヾ '" ､.::)ﾞ,,. !rｿ､l l､ミヽ=彡'_ノ .:.: i ￣ ´ .:.::{ﾘ‐ﾘ
ヽ､-ﾆ彡ヽ_ノﾉ ,! "'''''ﾞﾞ .::. "'''''ﾞﾞ ﾚ'lﾘ､i !i `ミヽ=ﾆ二´ ! ヽ .::.::.::E‐'
`テ-=＝ソｨ彡! .:::::::. ,ｌ!| l !li,|｀ヽー=ｪ-‐'´ .l , .: .:ヽ ､ _ __,ﾉ
ー=彡ノイT〉 ､ ｰ _, /!iﾄ､! リ ヽ､＼ヽ＼ l | .: :::::.ヽ、 ｀ヽ､_ `う´
///_r-‐' ＼ ￣_￣ ／: l|l | lﾒヾ､､`｀ヽ､ヽ､ヽ､__ .| ! :::::::.ヽ ` ／
ﾘ/レ'´.: .:､.:.l. :il !.:.:.＝=- ､/.:､...:ィ〒冖'´l| ﾉ,;' ,,､ﾞ:::r'´イ- ､ ! ! .::.i'´,,!.､ヾ;:r‐'',::::.!､',,;〉.....::.:;.;;;;:.::::.::.::::.::!'´
l!!.: .:,,;:._ .:. ' i' l'!. i ： {! . :ｪ-､:.:.i.,ﾀヽ､!.:._,.:,ﾘ ､ 〈liiﾘ::!' !l ﾉ ,'､ヾ! ﾞi ;' ;' ,,.,' i,..:!,:.::::.:::i ヾ､_,-''´.:::.｀ヽ､,;;,;ノ
il,.: .;;;.,.: ｰ'`.: ! i,l.:.!_,,ｨr',ニ三､!l-‐.: .:>､ri :i' ､ヽ.ﾞ'.: ,;,r彳 ,r'^! l:i Yヾ､:.ﾞ.:.::i｀,::::'.'i' }.:.:.:i.:{:::.:.:::::.:.::.::..i
`ﾄ､､.:`i .:_;_;_ヽ>!l.:ﾞ!_ l l:r‐'´｡)ﾉl.: -<i i〈》i:|! ,ｨｯ） ,.!i' ､l(iiii》! !'´!j ､ヾ'Xr,.::.:.:i ,!'´｀i.:.:',:i, .:.::.:: c '.::i'´>
ﾞ!､_!ﾞ(´ﾞ.二ヾ!r,ﾘ＿.:ヾ二彡' ,.xｸ.:i（》i〈》! 彡'_,!i´! ﾒ'´ｌi.:.:.ﾉ...::. ,.: .: .: .: .:.::::: ,;' 〉.:,,.:.:li.: .: ,;,-‐'ノ_つ
ﾏ.:ヽヽ`ｰﾟﾘ'´__(_｀ヽ､;,;,;_／//.i:,ﾅ l i!.:,i ､,'､// l`::､_ノ ,'^､ ,:.::::::.. _ﾉl_,､;,;.:. i'ヽ.:,.:.:l .:./::i´.:,'｀ｰｧ
Kヽ`ﾞ彡',ｨ'´.:.:.:.:.｀ヽ､,,,;;,;,;ﾉ,/.:i':.:.:.:1'.:| ` r'ﾉ ,.:i:::;'i､ ! ; ', ,::::: .i.:〈;;;!ヽ､;;;;V! .::;;;'.._;:;_;ｿ.:ﾉ､,;'ﾉ`''''ﾞ´
!.:｀ヾ､<:.:.:`､,,;;;;;;ｨ' .: .: .:://:: ｨ .:.ィｸi.:l! ､ i ,' .:! i {ﾞ､|! ,:::..: .:i r k;`ｰﾟソィi l.::: ,.ｨ'´ ..::.i,;ﾉ
i､ﾞ､ !l ､,:. :. :l､,､,ｨ::. i:i:ヽヽ.:. l「（=!.:,|､ ::::.ﾚ .:::| ､.; ,i' ､i i.::: ' , ' , - '.^''彡==彳,,;,;､.:: ,;ﾉ
琴吹絆（原作キャラ・紬の弟）
プラナス・ガール（藍川絆）
_..........-.....
,ｨ≦:::::≦ﾄﾐ三:::ミﾄ､,
.. ／::/:::::::::::::::':,:::＼三:::::Yミﾄ､
/:/://:!:::li::::',ヽ:ヽ:',ﾄ:Vヾ:/ﾍ ヽ / Y｀l _
..,':::::::l:l:!l',:::!l､:::＞┼､!',!ﾍ/:::::::',＼ / / ﾚ' !
..iｌ:::::::!爪卞ヽヾﾚ笊ﾐ, ｀ ヘ:::::ﾊ ,' /! l! l_
..|!l::::::!Yﾃぅ ´ l:Uﾘ ' }ﾉ/::::::::ﾄ､ ,' U j! / ! .
..| !',::∧弋ﾘ ｀ ´,, r '::::i::::|ヾ ｀._/ ヽ ｀i
',:::::ﾄ '_ - /!::::!:::ト-＜ノ :::::＼ l
ヽ::ヽ ヽ ﾉ ., ' ｣-- /ヽ ＿, ､ /
!:ﾄ::::::＞....- 彡／,' .:/ ∨ ﾍ｀ ー' ＞r‐i
- 655 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:26:00 ID:7/6pl8EI
- 柴崎元治（原作キャラ・松本先生）
Rosen Maiden（同名）
/ ',
,′ /.:ヽ
./l |:::::::l
l::| |:::::::|
i::l -=＝;、 ,ﾆﾆ ヽ i.:.:.:.!
H! ,. -==ﾐi ぐ＝=;､ ,, ﾊ !
i j} ´.:i ｀" リ/
い; ､ ,.j )､ ,:; ,j ノ{
｀, ', / ｀ﾞﾞﾞ´ `ヽ ,' j ',;;ﾄ､
ﾞ､ ｀ﾆﾆﾆ´ / V.:.ﾄ､
ヽ ,．'´ /.:.:.!:.:.ヽ
／ ｀ y--‐''´ ／.:.:.:/.:.:.:.:.:`ヽ
黒井ななこ（教師）
らき☆すた（同名）
. ,.' ,、 ∧:.､ 、 ､ ヽ
/ !.L,V-rﾞ;::';.、 ヽ ヽ ｀,
,' : j l i ヾ':,ﾞ､ _,,,!;_ :. ﾞ、 ',
i , .: _,L!,,_ ! ヾ! ﾍ i､!` :. i ﾞ:i. |
'.{ .:l :j!! ! il ヽ !ﾞ､ ::. ! ト､j
i.!i. !::j |｣!__ l ! ,.z〉ﾋｬ:::::. ! j:::ﾞ!
lj ﾞ,.l.:::i j「ﾞ丐ミ ! '行牙ﾊ.::::.!i. !;ﾉ
l| ﾞ';::::', ﾄ, ト:::i. ト::::! };:::j' }{
{ ﾞ;::::ﾞ! ﾊ `'''" , ｀`'' ﾊ:::Ｋ＾'
ﾞ;::::!ﾞ| ﾄ､ - ,ｨ!;;|/;;;;;;;,、
ﾞ:;:l｜ ,,;;`;;;,_.､ __ ,.. イ`j!:;;';;;;;;;;;;;;;;〉
ﾞ:{ | ヾ;;;;ハ ,j ,ﾊ'´ l!.〉:;;;;;;;;;;;/
- 656 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:27:01 ID:7/6pl8EI
- アレクサンド・アンデルセン（原作キャラ・教師）
HELLSING（同名）
￣Zミ三ミ＞＝＝≠=-- V/彡＼＼_ _ _ ノ .|:|
. Σﾆ=-r≧^ミﾐﾐi;;杉彳≠''^゛彡ﾑ＼＿＿＿_ノ::|
,ｨ彡三ﾐ ､ ,; {三ミﾐ Lzzzzzzz|
Ⅴ⌒Vｲ-==x､ } {'' ,,x==- 彡┌──┘ |￣
::::V)人 Y ⌒ヾﾐ}}={に〃⌒ヽ /ｲ| ---t-┘
:::::::V ﾄli }}=≠={{ li/!ﾟﾚ| |
:::::::::',:::| ゝ ___ノ | | ゝ ___ノ ,'∠| |
:::::::::::ﾄ|l;;;,, | | ,,;;, {:: /| |::＼
:::::i:::::|ハ r,,､_＿ヽ| |ﾉ＿__,,ｨ ﾉ/:/: | |::::::::＼
:::::l:::::i::::::ヾ＼+-+.-+-+-+r' 〃/:::::| |:::::::::::: ＼
::::::::::::ヽ::r---===≦￣＿ /＿_____|__________!＿＿＿;;;＼＿＿
｀ーv--人,r--､ Y|| i
エンリケ・ビスハイル（原作キャラ・教師）
戦う司書シリーズ（同名）
rﾍ | ｌl ', l │ ', l } 人 ／
ﾚ' l ! ￣ ﾞヽ.＼| | ! ﾉ_＿,ｘｧ'´￣ ｊ |／.lニﾆ´-＜二
. { /'| ｌ ｨ弋ﾗﾃミ､ l＼|/─r弋テﾗ、 ,' l 〉|‐-- ＿
ヽ. | l ´' ￣ ノ＼| ヽ ´￣゛ / l/ /‐- __
,.ィ´｀| ∧ | / Ｖ///////￣
, './/: : : l ', | l l ',/////////
/////: : : : l | ヽ | │| ﾊ//////////
/////: : : : :.l l! ', ､ヽ ,. ∧! /∨＼///////
////: : : : :.:.ヽ ll ｌ } ＿ ＿ / |:l {: : : : : ヽ/////
//// : : : : :.:.:.:ｊﾉ} ﾉﾉ､ ´ _￣ __ ｀ , ' /|:l i: : : : : : :∧////
ミヒャエル（原作キャラ・教師）
ロンドニアン ゴシックス〜迷宮のロリィタ〜（同名）
| i! ＼ ! ! ,ｲ | !
| |} |~` `V ~^`' | |ヾ |
rヽ |i i | | Y ヽ
! f V.|/==- ､ ,. --ij !.ij i
ヽヾ. ii| `ヽ＿. ,ｨ o ﾌ ）ﾘ/
`ｰ i! `ー‐' i:: r<
,.-┤ i:: / `ヽ
,. -/ |ヽ -- /| i`ｰ ､
_,. - '" ,' | .iヽ. <二ゝ .／| | | ` ー ... _
,... - '" i |└ ＼＿__／- ' i | `i_
| | ヾ( )'" i i / ＼
! ! 川＼ ∧ | / ＼
＿|＿ ／ ! （ | j i i ＼＿__!__ /
＼ i ＼ '; i! | ,' ／ i /
- 657 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:28:00 ID:7/6pl8EI
- やる実（蘇芳の妄想内でのやる夫のカノジョ）
2chキャラ（同名）
, -‐ '´￣￣｀ヽ､
, ' ／" ｀ヽ ヽ ヽ＼
, ' //, '/ ヽﾊ ヽ
|i 〃 {_{ ⌒ ⌒ ﾘ| ｌ``
|i | | （ ＞） （＜） 从!」
|i`从⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ヽ」
|i从/、 (_.ノ /ﾉl
ヘ,､ __, イ
/ つ¶つ¶
かずき（蘇芳の妄想内での柴崎の孫）
ルパン三世 ルパンVS複製人間（マモー）
..i i i ゝ､_,<::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'ｰ-ｲ ,i |,
. 'i i i Ｔ 't:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,.-''"了:::| ,i __L
| i i 'i::::'t-.,_:::::::::::::::|:::l::::i:::::,.r'"O i::::::| i ト'"~
.} .i |:.:.::'i, ~'o,_i,l:::|::|:::レ' 丿:::::| i |;;:
〉ー-,」 . {; ヽ,_ _,.ﾍL_':::::ﾚヘ,_ ,.-' "';;i .i |;;:
/ .| i;, .~~,ノﾉﾄﾆ､:::ト､__ ~~'- ;;i i 'i,;;:
..{ ::;;i' i 'i, ,ｲ'n;;n' )i ヽ.｀ ｝ i, };;:
..'l :;i い 'i, ,i'L_ ~ .'|, ｀'-､_ ﾉ ハ };;:
.'t､ :;;i i ｀'t_ .|ヽﾆnﾆブ'|、 i ,イ { i };;:
ﾄ､ :;;{ | l 'i |;;｀'-,._」 ｀ご'´ 入､__,,.-''´;;;i' i ﾉ;;:
かずき（実物の柴崎の孫）
Rosen maiden（ラプラス）
. ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'／
. ヽ (::___:;;) / . ,-､
. _ ,' ',. _ .///
. ﾌヽ ヽ / ／l .∩,///
..,' ヾゝ ｨﾌ ', :...|／二ヽ.
. | _ ' l __Lヽ| | ソ |
. ' ´ﾆt-_ ‥ , メ ;ヽ ( |‐､
. '´.,-､.._ｨl ｰ┴-'ヽ':,ヽ、 .ゝ､,,,..|.゛;ヽ
..ヽ', |::,-.." ." ,/|/ /ゝ‐'＼ ﾉ
, ‐'‐'‐'||＿_,,,.' | | |ヽ ＼
| ／:::::::／ | //:..ヽ ＼
- 658 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:29:01 ID:7/6pl8EI
- 泉野明、柊蓮司（蘇芳のクラスメート）
機動警察パトレイバー（同名）、ナイトウィザード（同名）
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ,.ｲ:.:.:.:.:.:.ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ,:.∧
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´ }: : : :|: ｌ:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.: |
/:::::::::::::/:::://:::::::::::／|:::::|::::::::::::::::::::ﾍ . ,ｲ:i:.i:⊥_j ヽ:.｢_ゝﾊ:.j:.:リ
||:::::::::::/|::/|::::://::/ |::丿 /|::::::::::::::::::| |:l:.l:.|tｯr㍉ tｯr_.|从.}ﾐ､
..|:::::::|-''|二|/、/ ,,="≡=/ |::::::::::::::::| ィﾊＷﾊ. j ﾉﾊ|ﾉ} ＞ﾐ､
ﾍ::::|ﾐ/. l::dヽ イ::d＼,, 丶|:::::::::::| ,／ j ﾍ ,..__ ,ｲ | ＞ 、
|,,.| ﾍ. l:::l l:::l ｀ /:::::::/ ／ __/_,ｲ｢.ト､__／ﾉ/｀ヽl＿, ＼
ゝ.|. ´ /| `‐ " //)/" ＼ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::三ラ／ |.
| ` /=" :.... ∨｢:二二二二二｢￣::::::::| ..::::,ｨ.|
ゝ ー ‐ / :::::... V{:{ :::::::::::::::::::::: | ::::::::::: | .:／ !
|＼ ／| _≧-ミ|:|::::[l二二[口｣⊃::::__r-,＿ }
/ ＼ `'--- " 丿| ＜ ＿.....- ｝:::::::::::::::::::::::::|::::::ｲ:::::ｿぅ ＼!
秋山澪、平沢唯、田井中律（紬の元クラスメート）
けいおん！（同名）
.:.:/{:.:|:.:{ヽ ‘ｰ’ ノ:::::{ |:. :| : :.i| ' ,从: .!:. .i ﾉ:|: :ﾑ ｀ ｲ: :|ハ
:/:八:ﾄ:.|＼＞ __ .イ:::::::::::| |:. :|!: : ハ . ﾊ:. . |:.: | ´¨ !: :|Yﾍ. ' ノ|: /
／´￣ ミヽ`.く::::::::::i:::::::::.:.′ ヽ∧:. : : ト... └’ ノ : :ム:ﾉ ヽ:|ルl:入 ｰ ﾉ!/|/
∨ 〉::: /|::::::. / ∧i、: V{ ` ｰ f爪.:|:. : :/ ′ ＿_|!イ＾| >v{ ト､
{ 〈彡' |::::.:/ {_＞{、｀ ァく 〉ﾘ:ノ}′ / } ∨ｱ丱V| ヽミｰ ､
ミ 、 ﾄ i| |::.:i′ ／ } 小./ ｨ ﾄ∨ {＼ . / ゝ V {j| } | _} |
{:|ﾘ }.. l ／ ｜ V {小.､〉〉 l `ヽ、 , { 〈 ﾄ､_l!ｿ | ) |
ヽ ｜:.| { ７ トｲ|! ﾄｨ' __｣ ヽ ∧ | ヽ | |!l| | / ∨ }
梨花、レナ（沙都子の友達）
ひぐらしのなく頃に（同名）
AA無し
- 659 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 11:30:01 ID:7/6pl8EI
-
r...､ __,,,,,,,__
>:::`ｰ○ ,r::::::::::::::::::::::`.丶､ ,..r::7
~`ｰ○'"__,,∠::i::::::::::-:-:ｰ:::::ヽ○{､:::::ゝ
/:::::i::'"|:::::::|:::::::::::|:::::::::|;;;;;:::..○`ｰ`
!:::::::i:／ ￣ ￣￣`丶､:i::::|:::::::i
|:::::::/ ヽ|::::::::|
|::::/ ` ｰ- -ー"ヽ:::|::j
rヽ| ┬ｰ┬ ┬─┬ !:::y､
| .| | | ｜ | .ﾚ' } 以上で本当に全て終了となります。
ヽ | `ー´ `ー´ |､_/ どうもお疲れ様でした。
ハ ハ
` ､::丶 , 'ヽ, ／::r `
,..::'"ｰ-i`. ､__ ￣__, - '/::|":::`..-､
|::';::::::::::|:::::::',: `"/ ./::::::|:::::::/::::|
|::::';::::::::|＿_;;i /、〉､ /:::＿_|::::::i:::::::|
|:::::::i::::::＼:::::::i / | /:::::::／:::::::|:::::::::|
- 660 ：名無しのやる夫だお：2010/10/10(日) 11:34:32 ID:MisJs.5I
- 乙！
- 661 ：名無しのやる夫だお：2010/10/10(日) 12:04:30 ID:8AmIOyVM
- 乙乙
- 662 ：名無しのやる夫だお：2010/10/10(日) 12:36:53 ID:MA8cHT7I
- おつ！
ハッピーエンド好きにはいい救済だったぜ！
次作も期待！
- 663 ：名無しのやる夫だお：2010/10/10(日) 13:57:51 ID:Pv68m.xk
- 乙
- 664 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 17:38:27 ID:7/6pl8EI
- ありがとうございます。
次作は今作っているところです。
人がいるか分かりませんが、
このスレも余ってますし、
ネタとしてプロローグだけとか貼ってもいいものですかね。
- 665 ：名無しのやる夫だお：2010/10/10(日) 17:39:32 ID:AI9ffkXw
- 待機済みでござる
- 666 ：名無しのやる夫だお：2010/10/10(日) 17:55:30 ID:16VWwrCk
- 俺は全裸待機するぞ>>1ｨｨｨ〜！
- 667 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 18:23:50 ID:7/6pl8EI
- じゃあ、１９時半からプレ予告としてプロローグ（零話）を投下します。
３４レスになりますが、まったりペースです。
まだ先ですが、出来てきたらちゃんとした予告は宣言所に投下します。
しかし、零話は女の子キャラいないし、
今のところの配役予定のキャラでも貼るかな……。
- 668 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 19:27:41 ID:7/6pl8EI
- 「それでは、【やる夫が青い空の下で鮮血メイドになるようです】始めますお（大ウソです）」
ノ⌒''´ ｀Ｙ＾ヽ_
/￣ヾ ｌ|ｌ ｊ| // ヽ
r‐' ヽ,／⌒ ⌒＼､ i
丿ヽ.／（ ●） （●）＼ ヽ
‐､／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼(
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
ムｨ'ヽ! ,!ヽ
／ ￣/ | ＼__,／ | ｀r‐ ￣ヽ
/ | | / ヽ / | ｀、
,′ | |ヽ／ ＼/| | 、
ﾉ | ‐--一ー----′ | |
. ／ / ｀、 ＼
- 669 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 19:30:08 ID:7/6pl8EI
- [意識が浮上していく…………]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
;;;lﾞ .ヽ;;￣￣;;;;;;;;;;;;;;;;;.! .l､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.! _,,
.､!､ .,i┘;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ^'''" ,|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,..;＞ｰ'ﾞﾞﾞﾞﾞヽ ﾞ‐' |.ｌ
..l;;;;ﾞゝy レ;;;;广'L;;_..ｺ l;;;;ン'ｯ;;;;;;;;;;.,,.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./ ｀''､_;;;;;;;;| .,,, . ｌ､;ﾞ¬．
. ﾞ'''''″ .ﾐ､;;;;ﾞ''''l:ﾞ'" ` .、 ｀''" : l.;;;;;;;;;;lﾞ ﾞ'<;,v､;;;;;;;;;;/' .｀''''" !;;ﾞ''┐ .ﾞ'ｰ'"
,-シ､;;_ﾉ . _, ｀ .tナ‐'￣″ ‖ .｀'―ｰ!lｌt;;． .' !､;;;丿
;/ ,r./ l;/ '!┘ ﾘ'i ´ ,,、 ,、
,! .／ ,i";;{_ =!.!.ｌ ,i'''； .|;;;;ﾞﾞ''''''";;.ｌ､
! ﾞL;;;;;ﾞ＞ マ , ､,,, `''".ｨ;;-一'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
..,i¬―''>.ｌ..､/ﾞ i'ﾞﾞ~ﾞﾞﾞ'-|!!ゝ i'''j .!､,,;l,ﾞ,,r‐ｰ､ ｀''-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｨ
: };;;;;;;;;;;'＼_ ゛ .〈;;i ゝ､;;;;;;;;;.ア ,......、 ,iﾐ;;/ ,r'''";;;;;;;;;;;;;｝ ._.. ;;i .｝;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
.lﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;! .,ﾝ-. : '!''Ｌ,lﾞ ｌ.;;;;;;ﾞゝ､,i''";;;;; ! !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ｌ!´二..,,,＿,..--'''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゛
.;;‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| lﾞ;l ,!;;;;/ .|'ﾍ, ｀''''''ｉ_;;;;;;;;;i;;,ﾞ ｌ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,! ﾞ'―'''''''^ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'l,,_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
..!､_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ!-ﾞ;|,`''″ .,／;;;;;ゝ..r‐┐ i";;;;;;;;i┘ ゝ､;____,,／´ : ,ii;;,ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
.ｨ";;;;;;;;;;;;;;;;;,,､;;;;;.! ---'''ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ! .〔;;;;;;;;;;;;ヽ :lﾆ二'ﾞ'';;． .,.. -ﾆ＝''"゛ ./;/''''i;;;;;;;;;;;;;;;;
.ｰ'ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;∨;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ｌ;;;;;;;;;;;;;;;ヽ, ヽ! "'" .． . l-ｘ,;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.;v ..,,,,､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ'―- -ヘ;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ'---､ " .'|ﾞﾞ''､
.ｌ´|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ﾝ- ／ ゝ-..､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;¬';;ナ' l7 l
;;;;;;.,,_.;;;;;;;;;;;;;/ |;;;;;;;;;;i¬ｰ-,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{´ !
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[やる夫は立っているのか…………？]
- 670 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 19:32:16 ID:7/6pl8EI
- [これはいつもの感覚。この感覚は……よく知っている……]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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!;;;|l;;;;;;;;;ｹ;;;;;;;;;;;;;;;;;.! .!;;;;;;;;;;;;;;;;;,!|;;;;;|:!;;;;;;;;;;.!.!;;;;;;;l|;;;| l;;;;;;;;;;;.;;;;;;;;;|!;;;;,!;;;;;;;;;;;;|.|;;;;;;;;;;;;';.;;;;;;;;!l;;;;;;|!;;,l|;;;;;;;;;;､;;; ﾈ;;;;;;;
;;;;;|.!;;;;;;|l;;;;;;;;;;;;;;;;i､! l;;;;;;r‐i;;;;;;! !;;;;ﾞ|;;;;;;;;;;/ |;;lﾞ};|!;;;! !;;;;;;;;;;||;;;;;;;;ll;;;;;li;;;;;‖;.!,!;;;;;;;;;;;;i!|;;;;;; ﾈ;;;;;;"/.|;;;;;;;;ili.!;;;";i;;;;
;;;;;｝l;;;;/.|;;;;;;;;;;;;;;;|i.! .!;;;;;| l;;;;;;! l;;;;;|!ﾉ.!;;;;.! |;/,!;|.!;;.ｌ|;;;;;;;;;;| !;;;;;;lﾞ|;;;.!|;;;;lﾞ|;;;;!.!;;;;;;;;;;;.! |;;;;;;;";;;;;;;lﾞ .l;;;;;;iﾘ;||;;;;;;l!;;;
;;;;;.!.l;;;lﾞ |;;;;;;;;;;;;;/.|;.ｌ .|;;;;| .|;;;;;;!.|;;;;;;! .|;;;;;} !;|,!;;;l !;;;lv､;;;;;l !;;;,! .!;l|/;;;;|:!;;;|.l;;;;;;;;;;;;| .|;;;;;;;;;;;;.;;;;|, ,!;;;;;|.!;||;;;;;;ﾐ;;;
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;;;/ l;;l .:!;;r;{ .!;;.! |_;lﾞ|;;;;｝ |;;;;;lﾞ.l;;;;;;;.! !;;;;{ .ﾞ.!;;;;;l l;;;｝ |;;;;;| .!,! l;;;;;;;|:ゞ .!;;;;;;､;;;;｝ l;;;|.|;;;;.!.!;;;;;;;;;;;lﾞ|;;l";;;;;;;;;l
;;;| .|;;｝ |;;;;;｝ .!;;.! !;;;;| .|;;;/ .!;;;;;;;;.ｌ..!;;;;｝ !;;;;;.!.!;;;} .!;;;;;.! /.! !;;;,;;;;| .|;;;;/ .!;;".!;;.! !;;;;.! ｌ;;;;;;;;;l |;;./ ;;;;;;;;|
;;;! |";| |;;;;;;.! |;;;;! .|;;;;;| l;;lﾞ /;;;;;;;]､ﾞ";;;;! |;;;;;;.!.!;;;l ,!.!!;;｝/;;.! !;;;lﾞ''" .|;;;｝ !;;! !;;;! |;;;;;｝/.i|;;;;| .!;,ll;､;;_;;;;｝
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;;;;.! !;;;||;;;;;;;| ,!;;l l;;;;;;;｝ !;! l;;;;;;;;;;! ｌ;;;;;lﾞ ゝ./ .l;;;,!!;! l;;.!|;;;;;.! |;;;;| !;;;lﾞ .!;;|｀゛ .l;;;;;;/ .!;;;;! .|;;{ .!;;;;|
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;;;;ﾞ;| !;;;;;;;;;;;! .!;;l .!;;;;;;l ,!,!.|;;;;;;;;;;.! !;;;;;.! .彳|;;;;;;;;;;;l .!; ! .|;;;;｝ .|;;;.! .|;;;;;;l !;;;｝ .|;;｝ |;;;;;l
､;;;;;| :!;;;;;;;;;;;l .|;;.ｌ ヽﾉ゛./.! .l;;;;;;;;;;｝ |;;;;;| !;| |;;;i.ｌ;;;;;｝ ″ |;;;;| l;;;;,! |;;;;;;;| .ゞゞ |;;;l .|;;;;;|
l;;;;;/ ｌ､;;;;;;;;｝.!;;.! .lﾞ;.! |;;;;;;;;;;| .|;;;;.! !;| |;;;| ｀'" .|;;;;| |;;;;lﾞ !;;;;;;.! l;;;,! .!;;;;;!
.ﾞ‐' ｌ､;;;;;|゛.|;;;.! .i!;;lﾞ .|;;;;;;;;;,! .|,,/ .|;;! l;;;| ヽ! l;;;;.! l;;;;;;;lﾞ /;;;,! ﾞｰ'ﾞ
!;;;;;l l;;;;l ｌ;;;lﾞ .l.;;;;;;;,! l;;! .!;/ !;;;;l .!;;;;;;｝ ,!;;;;l
.ﾞ'i;;.! ｌ;;/ .l;;;;l ｀'''″ !;| |;;;;| lﾞ;;;;;;;! .l;;;;,!
`'ﾞ .!;;.!、 l;;;;| |;.! ﾞ''" .!;;;;;;;l ｀"
l;;;;l ﾞ''" l;;;! ｌ;;;;;lﾞ
｀'" :!;;.! ｀''"
!./
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 671 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 19:35:02 ID:7/6pl8EI
- 「ぐあああああああああああああああ！！！！」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.ｌ;;i′ / .!;;/ .ｲ、;;;;;;;;;;;;;;./ |;;;;;; / .r' ／ ,イﾞ .,〃 ..／; ／
.|/ ﾉ .ｌ;;; ! l;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ !;;./ ,,ilｒ'" ,i'./ ,./ ,／ .,.
:lﾞ | ! /;;;;;;;;;;;; / /./ '″ .,l./ ,,ﾉン" .ﾌ;;
_,, !ﾞ.,,.,i";;;;;;;;;,./ .iУ ,i'／ .,..ｒ'";;;;;
.i}′ / ;;,! ., /;ﾞ;;;;;;;;; / .l″ ,ν / /_..-'";;;;;;;;;;;;;;
｀ i";;;,/ / /;;;;;;;;;;;;/ il ｌ′ _..-";;;;;;";;;;;;;;;;;;;;;;;;_,,.
ｌ ／ ."、 / ;;;;;;;;;;/ _ ,,i!!″ .,..ｒ'";;;;;;;;;;;;;;;;;;.,,,r‐ｰ'″
/./ l｢ .../ ;;;;;;;;; / ,,iｌ″ .´ .,,./ ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;_ン'"
.,i''l .,〃 .〃 / ./ ;;;;;;;;;.／ .,． _ /″ _／;;;;;;;;;;;;;;;;;,./ ´ _ﾝ'
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[男の断末魔の叫び。震えが剣を通じて手に伝わってくる…………]
- 672 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 19:37:32 ID:7/6pl8EI
- [男の体から次第に力は失われていき……]
／￣￣￣￣＼
／ /￣＼″／￣＼
. | ､_(○)_ _(○)_, |
＿＿_ . | （__人__） .|
／:::::::::::::＼ | /( [三] )ヽ | 「うぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ」
／:::─三三─＼. | ┃ |
／:::::::::::::::::::::::::::::::::. ヽ (◎) u /
／::::::.:::::::::: （__人__） :::::::: ヽ 100 /
|::::::::::::::::::::::::::｀::⌒´::::: ＞ ヽ ／ｌ ノ､
＼::::::::::::::::::::::::::ゝ'´- ､_ y-／／ ＼
／::::::::::::::::::::::〈 ￣ う /､ ヽ
/:::::::::::;:::::::::::::::::::`ー― ¬､__ノ | > /
|:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::／／| ┃ r'＾ヽ'´ _／
＼:::::::::￣￣￣（￣／ | `く__ノ´
|｀ー―‐､;_;_;_;/:::::::::
[絶命すると共に、完全にやる夫の意識は覚醒した……]
- 673 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 19:40:07 ID:7/6pl8EI
- [周囲には、無数の死体と飛び散った肉。臓物の熱と血の鉄臭……]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
,ィ!´￣｀`i''ー─- ､､､,,_
イ三二二ﾆﾆﾆゞ ( j〉 」´￣￣｀`ー-､ヽ .,.:,..:.. .,.:,..:..
... ,... ｀`ｰ─'"´ ￣￣￣￣
,ィゞ .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,...
ー＝==＝- ー＝==＝-
... ,... .,.:,..:.. ... ,... .,.:,..:..
＿, -─‐- ､ー‐-､ー-､ ;: ;:;: :;:;: ; ; ,ィゞ
,ｲ､,r'⌒ヾ ヽ ヾ ｀`''ー- -､-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; ;: . .,.:,..:..
,r/ (::;;:;:;;/ー-､ j `, ＿ /ィ´ ;:; :; ;:; : ;: ,ィゞ
ヽ 「i''ー'"´ ,r-‐'ー''''"´￣
,ィ!´￣｀`i''ー─- ､､､,,_
イ三二二ﾆﾆﾆゞ ( j〉 」´￣￣｀`ー-､ヽ .,.:,..:.. .,.:,..:..
... ,... ｀`ｰ─'"´ ￣￣￣￣
,ィゞ .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,...
ー＝==＝- ー＝==＝-
... ,... .,.:,..:.. ... ,... .,.:,..:..
＿, -─‐- ､ー‐-､ー-､ ;: ;:;: :;:;: ; ; ,ィゞ
,ｲ､,r'⌒ヾ ヽ ヾ ｀`''ー- -､-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; ;: . .,.:,..:..
,r/ (::;;:;:;;/ー-､ j `, ＿ /ィ´ ;:; :; ;:; : ;: ,.-'''"-─ `ー,--─'''''''''''i-､,,
ヽ 「i''ー'"´ ,r-‐'ー''''"´￣
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[壮絶な死闘の後の光景。音もなく動くものも何一つない]
- 674 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 19:43:02 ID:7/6pl8EI
- ┼─┼─┨: | | | | | |li |┠─┼─┼─┨ | ＼
┼─┼─┨ :| | i :| : ; | | : ; | |┠─┼─┼─┨ | ＼
┼─┼─┨ . | | (Ｏ) | | | | i l |┠─┼─┼─┨ | ＼
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┃/../_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/┃ ┃ |
━━━━┛,,.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,..... .. . ,...,,,, ,,,,,... ┗━━━━━┛─
「いつものことだ。気にすることじゃないお」
[やる夫は言い聞かせるように呟く]
／⌒ ￣＼
. | ,､ ヽ
＼ ＼ || │
＼ ＼ ／ ／
,! ＼ ヽ、 _／ , ヘ ｽﾁｬ!
, ' ∝∝(((,「{:lニ] )三三三三三三三三三）
. / ,／ ￣ヽ |
__| | | ＼
（＿＿_,,ノ ﾍ )
`ー‐'′
「しかし、宿の主には悪いことをしたお……血だらけだお」
- 675 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 19:46:27 ID:7/6pl8EI
- 「何人斬ったか、なんて今更だお。さて、こいつらの正体は……と？」
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
/ ー‐ ヽ
/ ｀
[自身の感情の揺らぎを逸らすように、死体の検分を始める]
「剣の拵えもいい。ただのイナカ者ではないお。
服を見ても盗賊とも思えない」
| （__ﾉ_）
＼ ｀_⌒
／ ＼
「この鍔は……」
――――やる夫への刺客……かお？――――
- 676 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 19:48:51 ID:7/6pl8EI
- （ゴソッ！）
「生きている奴がいる？ 珍しいこともあるものだお。
意識を失って”奴”が戦った時は、今まで全て皆殺しだったお……」
⊂二二＜⌒ヽー───--へ
＜＿, ;;:::;;;:
⊂二二二＿_／￣￣;;;:::::::::::
::::::::::::::
「おい、お前――――」
- 677 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 19:50:37 ID:7/6pl8EI
-
「やああああああああああああああああ」
,ｨ7
／,/
/ /
/ /
-‐ '´￣￣｀ヽ、
／::::::::::､::::::::::::::/ て
∠／::::::::/'´￣￣｀｀ ヽ
ノ／/::::/ _ノ .ヽ、ヽ ｜
ｲ /: :从 （○）（○） ﾚレ|
. |ﾊ | （__人__）./ﾉ
ｲ| |r┬-| ﾉ
. ィ´ /''ヽ `ー'´ ﾉ
(⌒) ｲi一‐ヽ、 /
7 .K.`ｰ--→―― ）
ヽ/ ヾ--‐―‐ /
. / /
, '
〆
／/ _,,,....-::::,,..-;:'
ﾉ / _, -=''"""" ＝--、,、`,"+`ゞ,;:
/ i _,.-'^ " ￣＝.、".
,i |i -'^ ＼`,`,;⌒`;・",;+
,' |i > ﾐ`+,;:;"・ヽ｀ `
i| |i :" .＿＝＿＿ ヽゞ,:;*ヾ"`丶 ┼
i| .|i / 彡 . -ﾐ、 ﾐ `,;:"
| .i、 /〆" ＼ `i 丶
ゝ i、 丶 |i ＋ +
' i| ゝ ﾐ .ﾐ
.i| 丶 | |ｌ / +
.i| ＼ .i| |i ´
.i| 丶 . .i| |i ゞ
.i| 丶丶、、,, i| |i ´｀ ＋
i| ＼ゞ` j| ,/ ' ／
i|、 `＼ 、、, .i| ,/;:";:|;,/×
ゝ `丶`＼ゞ i| ,/";:`, ､ 丶
＼ ,. ﾐ＼丶 ` i| ,/`,;:ノ`,
`;丶＼丶 、`丶 .j| /;`,;:+
＼ 丶 / .／+``
＼ ./.／ ,'
／"`;丶
／ `,
'
／ ゞ
（ザシュッ！！！！）
.
- 678 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 19:54:10 ID:7/6pl8EI
- /⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,,
(:::::::::::::::!' (::::::)
ヽ::::::::';''' ''`` 。
τ'::/ .;:
)/
。 ' 、 ;: 。
`'''`~''・ ' `
f''`⌒( ,,,, !:(',,,,、 ::,,,,,、...
,!,,,、( /::τ ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、
:.、 !:::( ﾉ::`! o (::::::::::::::::::τ (:::,,;,;,、; 。
゜ (/ ⌒・ . ・、;::::::::::::;;.;`` ''
,,、.. ／/ ノ' /／'''`'`'` ` ..,,.. _,,,.、 ・ ,, ...:・..
π /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ・っ ;,;;( ):::::;. c::── '`'''::::::::::;''
):::::::::::::::::::::::::::/ '''''` ` '` ⌒ ` !.:::τ'' ``
τ !::::::::::::::::::::::::::::)／,,,,, γ :'`'``:!
(::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`' 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ ・
::：':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ｰ''''`'`''''''''"
・
・
・
__＿＿＿＿__
＿＿＿＿＿＿＿ii,,,,,,,,,ｒ‐ー‐ｭnヾ:::::::::::::::::::::::::::｀|
￣￣￣￣￣￣￣!!''''''''''`ﾑ､_ノ＜:::::::::::::::::::::::::::::::|
｀￣￣￣￣￣
ゴロン！
- 679 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 19:55:47 ID:7/6pl8EI
- 「ちっ、しくじったお…………胴まで斬っちまった」
| （__人__） |
＼ ヽ|r┬-| / ／
／ ｀ー'´ ＼
「速かったな。今の剣術は、流派は――――」
-‐ '´￣￣｀ヽ、
／::::::::::､::::::::::::::/ て
∠／::::::::/'´￣￣｀｀ ヽ
ノ／/::::/ ー三三＼ ｜
ｲ /: :从 （ ―） （―）ﾚレ|
|ﾊ | （__人__）. ﾉ） 「……くっ……お前を……
| u ｀ ⌒´ﾉ あの島へは行かせん……」
| }
r⌒ヽ }
/ i / __ ノヽ
./ / / ) ）
./＿/ /━━ /／
川 / l|l|l|l|l| /￣､⌒)
川/ l|l|l| ／ ⌒ヽ￣
r l|l|l| ／ |
.
- 680 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 19:57:44 ID:7/6pl8EI
- 「あの島……”淡炎島”のことかお」
. /,'才.ﾐ). （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
-‐ '´￣￣｀ヽ、
／::::::::::､::::::::::::::/ て
∠／::::::::/'´￣￣｀｀ ヽそ
ノ／/::::/ ー三三＼ ｜
ｲ /: :从u （ ○） （○）ﾚレ|
|ﾊ | （__人__）. ﾉ） 「……やはり……渡る気……だったか！
| u ｀ ⌒´ﾉ 貴様が何を企もうと、グッ、い……行かせはせん……
| u } この異形のモノめ！！！！」
r⌒ヽ }
/ i / __ ノヽ
.
- 681 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:00:24 ID:7/6pl8EI
- 「お前の……足元から延びる……
あるはずの無い場所にある二つ目の影……」
＿＿＿_
／ ＼
＿＿／ ＼__
／;:;:;:／ ＼＼
／;:;:;:;:;:;| |:;:;:丶
/;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼ ／:;:;:;:;:;:ヽ
l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;> <;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;（ | / ）;:;:;:;:;:／
/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;`| /';:;:;:;:;:;:;:;:ヽ
し､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| ｒ /;:;:;:;:;:;:;:;: ﾄ､ﾉ
|;:;:;:;:;:_;:;:;:;:;:lヽ ヽ／:;:;:;:;:_;:;:;:;:;:l
!;:;:/´ ヽ;:;:l >__ノ !;:;:/´ ヽ;:;:l
「一つは……お前、自身の……影。
そして……もうひとつはっ！！」
- 682 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:02:25 ID:7/6pl8EI
- 「やる夫のことなんてどうでもいいお。
お前らこそ何者なんだお」
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
/ ー‐ ヽ
/ ｀
-‐ '´￣￣｀ヽ、
／::::::::::､::::::::::::::/ て
∠／::::::::/'´￣￣｀｀ ヽ
ノ／/::::/U シ .ヽ＼ ｜
ｲ /: :从u （ ○） （○）ﾚレ|
|ﾊ | （__人__）. ﾉ） 「その影は災いだ！
| u ｀ ⌒´ﾉ いずれ必ず実体化し、災いをもたらす！！」
| u }
r⌒ヽ U }
/ i / __ ノヽ
「だから、答えるお！！ 確かにやる夫は今まで役人も含め
百人以上斬ってきたお。裏で賞金もかけられている。
だが、お前の剣筋はそんな賞金目当ての連中とは違うお！！」
／ （__人__） ＼
| ヽ |!!il|!|!l| / |
＼ |ｪｪｪｪ| ／
- 683 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:03:58 ID:7/6pl8EI
- 「お前の剣筋には恐怖がない、美しさが剣に宿る原始的な感情を押し殺しているお。
殺人剣が必ずもつ、圧倒的な恐怖が理念で完全に押さえ込まれているお」
| （__人__） |
/ |!!il|!|!l| ／
|ｪｪｪｪ|
「過去に、お前らに似た感じの集団を斬ったことがあるお……それは……」
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
ノ／/::::/U シ .ヽ＼ ｜
ｲ /: :从u （ ―） （―） ﾚレ|
|ﾊ | （__人__）. ﾉ） 「くくく……闇に帰れ。
| u ｀ ⌒´ﾉ 太平の世は乱させん」
- 684 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:05:05 ID:7/6pl8EI
-
[もはや、刺客の耳には何も聞こえていないのか]
「ちっ、くたばったかお」
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ |
. ＼ ヽ ／
.
- 685 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:07:36 ID:7/6pl8EI
- [死体の表情には、苦痛も恐怖もまるで無い]
-‐ '´￣￣｀ヽ、
／::::::::::､::::::::::::::/ て
∠／::::::::/'´￣￣｀｀ ヽ
ノ／/::::/ ＼ ｜
ｲ /: :从 （ ―） （―）ﾚレ|
|ﾊ | （__人__）. ﾉ）
| ｀ ⌒´ﾉ
| }
r⌒ヽ }
/ i / __ ノヽ
「正体を隠したところで、その在り方、精神が正体を示してしまっているんだお」
. ＼ （__人__） ／
. ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ ヽ
「剣に生きる者たち……こんな辺境の地でまみえるとは思わなかったお」
『江戸……柳生新陰流……』
.
- 686 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:12:20 ID:7/6pl8EI
-
[柳生の新陰流には、江戸と尾張の二つがある]
[ほぼ同じモノであるが、江戸のものはその目的により本質が違っている]
. | （__人__） | |
| ｀ ⌒´ﾉ ＼＿／
. | } ＿|＿__
. ヽ } ／ ＼
ヽ ノ ／ ::＼:::::::／::＼
i⌒＼ ,__(‐- ､ ／ ::::::::::::::::::::::::::: ＼
l ＼ 巛ー─;＼ | （__人__） |
| ｀ヽ-‐ーく＿） ＼ ` ⌒ ´ ,／
. | l . /⌒〜"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ
[見た目は同じように見えるが……]
[剣を交えたときの質は全く違うものとなる]
.
- 687 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:14:14 ID:7/6pl8EI
- 「ぐずぐずしていられないお」
＼ ∩（__人/777／
／ （丶＿//// ＼
[柳生新陰流は将軍家指南役、柳生一族の剣術。まさに幕府の剣]
[剣術指南役としての表向きの姿、だがその本質は幕府の影の部分を支え
暗躍する情報部隊……つまりは隠密]
|: : : , :l
',: : . . （ j ） ./
＿／二Ｌ___: :.｀ｰ-‐´｀ｰ-‐′ /ハｰ､＿_
／: : r':| r'￣二ﾕ ./ : ',: :: :: :＼＿_
: : : : | .| | / ) ｀) ./| : :.ﾍ: :: :: :: :: :: :＼＿_
: : : : |.ﾉ. ﾉ / ⌒ヽ＿ ／. |: : : :ﾍ: :: :: : : : : : : : .ハ
: :: :: :＼ ヽ- ´ .|: :､ : : ＼: :: :: : .i i: :/: ::ﾍ
: :: :: : l: ｀ー┬-､ ト､. /: :: :＼／: : : : {. ﾚ /: :: : ﾍ
: : ┐|: :: :: :: :＼） ７ ./iii入／|: :: :: :: :＼: :: :: :Ｖ /: :: :: :: :}
: : イ .|__/ ,へ/⌒＼ ./iiii〈 /! : : : : : ::/: :: :: : Ｖ: :: :,ｲ: : :!
イノ : : / /: :: :＼＿ ￣＼ii｝ |: :: :: :: :/----: : .| ／ノ: :: :|
[純粋に剣術に生きようとした、柳生石舟斎の色を強く残す尾張柳生との、最大の違いだ]
／⌒三⌒ ＼
／-:::::::::::::::::::::::-＼
／::⌒((（__人__）))⌒::＼
| ||r┬-|| |
＼ `ー'´ ／
> <
（ | / ）
`| /'
- 688 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:16:23 ID:7/6pl8EI
- [江戸柳生、柳生但馬守宗矩は『柳生は天下の剣』であると言い放った]
i } ｝
| ヽ ,＿＿_,,ノ｀ー-'ヽ,
i ￣ "'''"´ }
： ./
i ,!
i ！
', {
i !
.} ! }
i ヽ、 i ,'
l ヽ、 |. /
/ ヽ..,,_＿＿＿,,..ﾉノ
ノ ｛
[まさに、柳生のみが天下を太平とする役割をもった剣術であるという謂なのである]
[先の剣士――一介の剣士が『太平』などと口走ったのはそのためであろう]
, ――-､
／ .:＼
/ ＿＿ .::| ,.-､
∨ ヽ ....:::/ _,.､／:∠＿
＿＿_, - ､ __,. -――＜二二二＞≦――-,､ ,. ‐'´::::ヽ:.:.:.:.:二ﾆヽ
ﾞーｧ:.:.:|::::::::｀` ―- ､、 _r:'Ti::､:::::::::::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::::::::::::::/:ﾊ、 ,. ‐'´:::::::::::::::::|‐--―一'
／:_,:.:.,|::::::::::::::::::::::::::::｀`ｰ-‐'´:::::::ヾ', '、::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::://:ｨ::｀＞―‐-- ‐'´::::::::::::::::::,. - '
'-´一'´`ー- ､、:::::::::::::::::::::::::::::::｀丶:ヾ}｝:::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::/:'ｼ':／::::::::::::::::::::::::::::::::,. ‐ '´
｀` ‐- ､_::::::::::_,. -‐`｀^ヾ::::::::::::::::::::〈:::::::::::::::::::::::::fr‐ '＜-_::::::::::::::::::::_,. ‐'´
｀￣ /:::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::〈 `'-一''"´
- 689 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:18:10 ID:7/6pl8EI
-
「幕府そのものからの刺客……重罪人とはいえ一人の兵法者にそこまでするかお？」
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
ノ／/::::/ ー三三＼ ｜
ｲ /: :从u （ ○） （○）ﾚレ|
|ﾊ | （__人__）. ﾉ） 『貴様が何を”企もう”と、グッ、い……行かせはせん……』
| u ｀ ⌒´ﾉ
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
「やる夫に幕府にたて突くような”企み”など無いお。
ならば、淡炎島の方にそれだけのものがあるのかお……」
.
- 690 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:19:18 ID:7/6pl8EI
- 「これなら、もしかしたら望みが……」
（ドクン！ ドクンッ！！）
「うっ」
` ､ （__人_） /
`ｰ,､_ ／
／ `''ｰ─‐─''"´＼
「勝手に人の体で散々暴れた挙句、
やる夫の中から出て来る気かお！！」
<:::∪:::::（__人__）::: ::∪ |
ヽ ::::::::::｀ ⌒´: :::: ／
／ ＿＿＿_ ＼
| ／ ＼ ）ﾒｷｯｯ!!
. | ￣￣￣￣￣ /
| | / / |
| | / / |
- 691 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:20:47 ID:7/6pl8EI
- 「ぐおおおおおおぉ、出てきやがったかお！！！！」
／u （__人__） ヽ
| Ｕ |!!il|l| u |
＼ lｪｪｪl ／
／ ／￣￣￣ ＼ ヘ
／ ／ ＼ ヽ
/ |｀／ (●） （●）＼|ﾐｷﾐｷｯ!ﾒｼｯ!!
lノ `| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） ||
/´ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣ |
＼. ｨ | |
| | |
『二重影！！！！！！』
,.ｒ ───────────､
／ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼
／ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼
／ ::::::::ｪｪｪｪｪｪｪ: :::::::::::::::::::::::::ｪｪｪｪｪｪｪｪ::::: ＼
／ ／ ＼::;;;;;;;;;;;;;;;;:／ ＼ .＼
／ ￣￣( )二二二( )￣￣ ＼
／ ￣￣.ﾄェｪｪｪｪｪｪｪェｲ:::::::::::::::::::ﾄェｪｪｪｪｪｪｪェｲ ￣￣ ＼
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼
/ :::::::::::::: :::::....| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | ::::: :::: ヽ
| ::::::::::::::::::::::::|＼ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／| :::::::::::::::::: |
| :::::::::::::::::::::::: | 工工工工工工工工工工工工工工 ｜ :::::::::::::::::::::: |
| ::::::::::::::::::::::::::::: ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::: ｜
| ::::::::::::::::::::::::::::: ＼ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／ :::::::::::::::::::::::::::: |
ヽ ::::::::::::::::::::::::::::: . ＼エエ工工工工工工エエ:／ :::::::::::::::::::::::::: /
＼ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
- 692 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:22:28 ID:7/6pl8EI
-
[それは人面疽の様にやる夫のカラダから生えてきていた]
／ ／⌒ ⌒＼ ヘ
／ ／ ＼ ヽ
/ |｀／ ;;;（◯）::::::（◯）;;; ＼ | 「虫けらとの楽しい会話はどうだったカナ？
lノ `| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） | | わざわざオマエのタメに残してやったんだ。
/´ /＼ ＼ェｪｪｪェ／ ／ | これで、踏ん切りがついたカ？ オマエが消えるという」
＼. ｨ ￣￣￣￣￣￣￣ | |
| | |
「ふざけるな！ 何を言っていやがるお！！」
／ （__人__） ヽ
| |!!il|l| |
＼ lｪｪｪl ／
／ ／⌒ ⌒＼ ヘ
／ ／ ＼ ヽ
/ |｀／ ;;;（―）::::::（―）;;; ＼ | 「よく分かったダロ？ オマエは邪魔者で厄介者で、消えるべき存在ダ。
lノ `| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） | | 呪われた存在だ。生きる資格もナイのに、他人を殺していク。
/´ /＼ ＼ェｪｪｪェ／ ／ | 自分勝手な奴だ。そこの連中のヨウに生きる目的も大儀名分も無い」
＼. ｨ ￣￣￣￣￣￣￣ | |
| | |
- 693 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:23:35 ID:7/6pl8EI
-
／ ／⌒ ⌒＼ ヘ
／ ／ ＼ ヽ
/ |｀／ ;;;（◯）::::::（◯）;;; ＼ | 「オマエは死にたくないというだけで、何人斬った？
lノ `| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） | | 生きたいトイウだけなら犬畜生と同じさ。
/´ /＼ ＼ェｪｪｪェ／ ／ | オマエはすでに狂っテイる。狂って人を斬っている」
＼. ｨ ￣￣￣￣￣￣￣ | |
| | |
「お前の……せい……だお？ やる夫は狂ってなんかいないお！」
. | （__人__） |
＼ |ｉ|!ｉ|!ｉ|!| ／
／ ｀ ⌒ ´ ＼
／ ／ ＼ ヘ
／ ／ ＼ ／ ＼ ヽ
/ |｀／ ;;;（●）::::::（●）;;; ＼ | 「ならば、影が二つあるノモ現実、ヤはりオマエは化け物か。クくク。
lノ `| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） | | オマエは醜い毛虫。オレがオマエになることで、ようやく美しい蝶にナレるんだよ。
/´ /＼ ＼ェｪｪｪェ／ ／ | 死ねばオマエだって楽ニなれるぞ？」
＼. ｨ ￣￣￣￣￣￣￣ | |
| | |
- 694 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:25:55 ID:7/6pl8EI
- 「そんな……餓鬼みたいな表現……
恥ずかしくないのかお」
| （__人__）. 。;つ
＼ ｀⌒" ／
／´ ヽ
／ ／⌒ ⌒＼ ヘ
／ ／ ＼ ヽ
/ |｀／ ;;;（◯）::::::（◯）;;; ＼ | 「ナに？」
lノ `| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） | |
/´ /＼ ＼ェｪｪｪェ／ ／ |
＼. ｨ ￣￣￣￣￣￣￣ | |
| | |
「ぐあっ！！！！！！」
／i
||: |
／ ／ ＼||: |ヘ
／ ／ :::）:::（:: ＼| ヽ
/ |｀／ ;;;（◯）::::::（◯）;;; ＼ |
lノ `| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） | 「ぐぎょおオおお！」
/´ /＼ ＼ェｪｪｪェ／ ／
＼. ｨ ￣￣￣￣￣￣||: |
| ||: |
- 695 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:28:44 ID:7/6pl8EI
- （ザシュッ！！！！）
_,, !ﾞ.,,.,i";;;;;;;;;,./ .iУ ,i'／ .,..ｒ'";;;;;
.i}′ / ;;,! ., /;ﾞ;;;;;;;;; / .l″ ,ν / /_..-'";;;;;;;;;;;;;;
｀ i";;;,/ / /;;;;;;;;;;;;/ il ｌ′ _..-";;;;;;";;;;;;;;;;;;;;;;;;_,,.
ｌ ／ ."、 / ;;;;;;;;;;/ _ ,,i!!″ .,..ｒ'";;;;;;;;;;;;;;;;;;.,,,r‐ｰ'″
/./ l｢ .../ ;;;;;;;;; / ,,iｌ″ .´ .,,./ ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;_ン'"
.,i''l .,〃 .〃 / ./ ;;;;;;;;;.／ .,． _ /″ _／;;;;;;;;;;;;;;;;;,./ ´ _ﾝ'
,ｌゾ .〃 .,〃 ./ ,i";;;;;;;;./ .／ ,r'./ ., ._／;;;;;;;;;;;;;;,,,./ ゛ . _,,-へ.iｉｉ
.〃 ./l ､〃 ,iｒ / ;;;;;;; / .,〃 .,ノﾝ′ .,,ir'" _／丶;;;;;;,ン'″ ,, ;;二二r‐''''､;;;;;;;.
〃 .,ﾉ~;/ .,/./ .,ﾉ/ / ;;;;;;;;;;;;l .,.. |″ ,i'ﾝ" ,iｉ'" .,..-'";;;;;;;;;;;,／゛ _,,,,,__ ,ir!'" ｀'''″
.il″ / ;;;;;/ ,ﾉﾞ''ﾞ,i彡'ﾞi/'";;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ‐''"./ ,-/'" ,.. ;;/!"._./ ";;;;;;;;;;;.,./ _..-､., /＞'"゛
. ,i|′ ,/;;;;;;;;lﾞ./ ;;;;;;";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'| ,.iｌ!ﾝ''／...-彡 '',ﾞ..-'";;;;;;;;;,..;;二―'",,／'!'"
// .／;;;;;;;;;iﾚﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / .,. |/‐ンン'∠ﾞ‐'ﾞ´;;;;;;;;;;;;,i;;ｉＵﾞ‐'''^ﾞﾞ''″ _..i
/ｒ'";;;;;;;;;;; 〃;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＞'";;ﾞ´,iﾃ '´;;;;´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;フ" _,,,...i;;;;iv＝ゞ´
;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:'“;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ／ ＿_..;;ﾒ｀-ｰ'"゛ _,,.. -ｰ'''''ﾞﾞ''ﾞ￣,ﾞ/
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i 彡‐''ﾞ,ﾞ.. ／ ,..-''ﾞ´;;,,..､;;;;;;;;;;;___,,,,,,,
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,./ '´ _..- ._,,./ ;;;;_,,./ .ﾞ'''ﾞﾞﾞ´ ,,-''"
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,./ ″ .＿,,,,＿,,,..;;ﾆﾆ!ﾞ彡''彡-‐'"゛ ‐‐‐'"
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;./ ._,, ｰ'''ﾞﾞ´;;;_.. ;;ﾆ｀-￣ﾞﾞﾞ‐'"゛
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_.. ｀-'''''"
（ゴロン！）
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ））
／ ＼ ））
| | ））
＼＿＿＿＿＿＿＿／
「ハァ……ハァッ！！」
／ U （__人__） ＼
| u ｀ ⌒´ u |
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ
- 696 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:30:01 ID:7/6pl8EI
- 「毎度、……ハァハァ……この痛みには慣れねぇお……」
. ＼ し （__人__） ／
. ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ
＿＿_
／ ＼
／ ＼
／.（○） ＼ 「ククく、これこそまさしく死ノ痛みだ。
|ｪｪｪｪｪェハ | こんなものを味わってマデなぜ生きようとする？
. ＼ｪｪｪｪ_丿 ／ 生キル意味などないのに」
￣￣￣￣￣￣￣
- 697 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:31:25 ID:7/6pl8EI
-
｢黙れ！ 水が流れ落ちるのに意味があるのか？
お前が勝手に決めることじゃねえお」
〔彡ﾍ| （__人__） |
/⌒ヾ＼ ｀ ⌒´ ／
ヾ___ｿ,,,__￣｀`"''''‐ｰ-─=ノハ
| //｛¨`"''''ｰ─-､､,,____.,,ノ
弋_ソ′i ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; /
（ブンッッ！！）
||: |
||: |＿_ﾄﾞｽｯ!!
||: | ＼
／ ||: | ＼
／.（○||: | ＼
|ｪｪｪｪｪェハ | 「ゲッ！」
. ＼ｪｪｪｪ_丿 ／
￣￣￣￣￣￣￣
.
- 698 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:32:21 ID:7/6pl8EI
- ||: |
||: |＿_
||: | ＼
／ ||: | ＼
／.（ー||: | ＼
|ｪｪｪｪｪェハ |
. ＼ｪｪｪｪ_丿 ／
￣￣￣￣￣￣￣
「うっ……死ににくい体とはいえ……この傷はきついお……」
/ （__人__） U ヽ
.| u |r┬-| |
＼ ｀ー'´ ／
「確かに、奴が言ったように狂っているのかもしれないお」
「でも、一生消えない幻覚ならそれは……これも餓鬼みたいな表現かお」
.
- 699 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:33:23 ID:7/6pl8EI
-
「やる夫は諦めないお。
……やる夫は、必ず……」
＼ ∩（__人/777／
／ （丶＿//// ＼
／´ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ
[時は江戸。寛永十七年――――将軍家光の下、幕府の権勢も磐石となろうとしているその時代]
[一人の剣士が野を彷徨っていた]
「やる夫は必ず、この呪い――『二重影』の呪いを解いてやるお！」
＿＿＿
／ ＼
／ヽ ノ ＼
／ （●） （● ） ＼
| （__人＿） |
, , ,,､ ,,＿＿＼ ｀⌒ ´ ／＿＿＿
,-――= レレｌ ｌｎ||〜〜 ／ ｌｌl|l|l|l|l|//;;;;;;;;;;; ｀＼〜〜〜ゞヽ
`―――`ｙー ソ"￣／ ;;;;;;;||;l|l|l|// ;;;;;;;;;;; ＼ ￣￣￣
,.-‐‐‐"ヽ､ソ ｌ |レ'/;;;;;;; || ｌｌ
ｌｌ ;;;;;ｋ ;;;ｌｌ､＿,,|ｌ,,＿,,,,＿,,,_,へ⌒ヽ;;,,ｌｌ
ｌｿ ;;;.... / }＝=只==＝＝ ｌ::::::ｌｌ キ/
''ーー---;;;;､,,__ｌｌ /``''''' ''''￣ ｌ;;ソ /
- 700 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:35:04 ID:7/6pl8EI
- ／ / / / / ! ! V~" ＼ // !
/ / / / ! ｌ l ｲ |~"° .＼〉 |
. / / / ﾄ､ l ﾊ ‘..／ | |~~"° l !
/ ,ｲ i ./ .l ＼ ! ＼／＼. | ├＜. / |
! ./ ! │∧ .| _l__＼ ├≦x＿___ﾄ､│ l ├‐'′ .!
!/ l .|/ ∧ .ﾄ､ﾊ/ﾊ. ＼ | ∨///ﾊ j/! // ./ _! 「『微胃太』じゃねえ。『ヴィータ』だ『ヴィータ』。
{. ! │〃∧ l: :l人ﾚ} ＼! ぅｘくｸﾉ ,′ .//／￣ ｀Y´.| はい、唇を少し噛んで、こするように『ヴィータ』」
. /∧ |/' i! ＼|: :! ｀´, ｀¨¨´ / ＿///＿_____ !. ､ （用心棒：ヴィータ）
// V ＼| l ／ ﾊl.│¨¨＼
. // ＼i个x } ＞ r-─‐へ / / ／ ﾄ├─‐
{ {! | ＼∧从ﾉ ＞ ､＿ rヒ刋.〈 ､ ,． ´ /ヽ
｀＼ ノ ／¨´ ／l ﾘ>'´￣ .ﾑｲ＼｀¨¨´ __ /ヽ
,......-――--.､
,.r:'´::::::::::::::::::::::::::::::｀"'''ヽ.､
／:::;;:;:;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、
/:/!/!/!/:/:/;;:/!;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:ﾚ/:/:///,l/ﾚ,:/ l:/!//::::/::::::::::::::::::::::::::'､
. /::::':::ﾚ/;!//, /l:/i ﾚﾚ/l:/:/:::::::::::::::::::::::::::::::',
i:::::::::::/:::':':l//:::/:!/! il:/:/:::::::::::::::::::::::i:i!:i!i!:',
. !:::::::::::i!::::::::::'::::/::|::|i/:'/:/:､_ﾘ!::: /!;!:::::i!l:..:iN::::!
. l::::::::::::i!::::::::::::::::i!:::::::!!:::i!:i!,ｫ/Ｎ/ l!|:::/'l!l!||:l!:::l
l::::::::::::i!::::::::::::::::i!::::::::::::i!:〃{!｀i'ﾞr ﾐ､|/,':::l!:::::;ｲ;!
. ヽ、:::::i!:::::::::::::::::i!::::::::::::i!:l! ﾞ､{;:;/ ﾞ'/,':::::;::::/ /
ヽ::i!:::::::::::::::::i!:::::::::::i!:l!,___ ｀`__,....{:::;/!:/ 「気づいていたか……私は斗貴子という」
` ､::::::::::::::i!::::::::::i!:l! ｀゛゛゛´ ', ! / （守護者：斗貴子）
| ｀ヽ、:::::i!::::::::i!:| ／l
＿,' ｀ヽ::i!:::::::i!:! ￣`´::::;'
／`<_ ヾ!:::::|:ト､._,.ｨ´:::::::::i
,.く ｀`ｰ- ､_ ﾄ、::|:| ヽ:::::::::l
--＼ ／〉 {ヾ;::||`ヽ '､:::::!
-―-.＼ /' ｌ∟､ri＼!' iﾄヽ､ ヽ|
'＼ ,/ li |,人_ l|
- 701 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:35:44 ID:7/6pl8EI
- ＿ ＿＿
r─'´7´￣｀´ ＼─ ､ _／ :: : : : :＼
／´ |イ´｀ゝー ､／ﾍ｀ー── ´￣: : .:.:.:.:.:, -─ ､ヽ
〉､ ／: :{: : l: : : : : : ヽ {: : :､: : : : : : : ￣￣￣￣￣＼
ム/: : : : ',: ﾍ: : ＿ :.:.::∨: : : :｀ ー ､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
/: ﾚ: :l : |,: :ﾄ: :ヽー､｀;:.:.:ﾊ! :. :.::.::.:f ! lヽ｀ ー ､／ ￣｀＼: |
从 : : X´:ﾄﾍ! ＼ヽ坏卞､!:.|):.:.:.:.:.:.:| | | !_: : : : : :￣￣｀ ､ ヽ!
ヽ : : ﾍィ少 ￣匕ｿ!:.:.:| : _:.:.,､_!ヽ' i }): : : : : : : : :.＼ ＼ 「はい、わたし、みくると申します」
／:＼: ﾊ弋ソ '_,､ ,':./:|´ ヽ＼ー ,ｨ--､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|: : ﾊ （阿波路家使用人：みくる）
, -‐'´: :／: ＞＼ 丶ノ ｲ:/:./ i_ﾉ ヽ:Y ヽ＿ :..:.:.:.:.:|: /ヽ─ﾉ
／／: :: ／: :r/ ヽ .勹ァェ´/ｨ:./／ ＞､_ﾑ ,ヽ ＿ｿ＼:.:.:.:.ﾚ､＿／
/:〃: : : / ／( V ,ｲ {/l / } / 〉＿l´ ｀ﾍ 〉:ヽ＼ヽ＼ヽ
|/ | : : : V: : 厂 _∧ / l 入 〉 ,-弋_ | 〈: ﾍ:ﾊv!:| V
ヽ:／／{: ﾄ、／ ￣, '￣｀ー' 〉 i ￣! Y ∨|::|
,' / ^ / , , / } ＿／＼ ヽ ｌ !|/
V /{ l ノ/ {ﾊ: : : | ヽ｀Tー､ / ﾚ
V＼ ｀ |／ﾉ┴‐┴ｫ|: :!ﾚ' ￣｀´
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
,.':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_::/::::::::::::::::::::::::::::::::::.
. /:::::::::::::::::, ヘ:::::::::::::::::::::::::／/｀X‖:::::::::::::::::::::::::ハ
/:::::::::::::::://｀ /::::::::::::::::::::必 ≧zx､,‖:::‖:::::::::::::::::::::::ｉ
':::::::::::::::::::l ! ｉ::::::::::::::l／｀ヾ:::;;;;ハﾞ/::://:/::ｉ:::::::::::::::::::ｉ
/::::::::::::::::::::::!丶|::::::::::::::| ｀ /／/:/_:/⊥:::::::::::::::ｉ
::::::::::::::::::::::::::ヽ !:::::::::::ｉ ! /_z≠ﾉ::::::::ｉ::::ｉ::|
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| !ヾ;;;ﾉﾒ:::::::::|::::| !
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| 〉 ／/::::/:l :::! 「長旅の上、お待たせして申し訳ありませんでした。
:::::::::::::::::::::::::::::::ｉ::::::::::::! ヽー-､ /::::/ :/ 妾は島の当主、阿波路の羽衣狐と申します」
::::::::::::::::::::::::::::::,l::::::::::::ﾄ ｀´ ／:::::::! （島の当主：羽衣狐）
:::::::::::::::::::::::::::::' !:::::::::::| ＼ .:＜:::::::!::::::ｉ
:::::::::::::::::::::::::/ l::::::::::::! ＼_ ..:＜´:::::::::::::::;!::::::ｉ
:::::;:':::::::::::::::;'＼ !:::::::::::! !:::::::::::::::::::::::::::/ !::::::ｉ
:::'::::::::::::::::/:::::::｀!:::::::::::! !::::::::ー::-:::∠＿!::::::ｉ_
- 702 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:36:14 ID:7/6pl8EI
- / | / / ＼
/ l / / / 〈＼ ＼ ＼
,' ∨ / / / 〈＼＼＼／ ＼ ヽ
| | | __Ｌ⊥/_ ＼＼＼〉 ＼ ヽ. ハ
l .| |´ |/⊥､|／/＼〉ﾅ‐/､ | l | l
∨ヽ| |/斤丁:|ヽ/／／_ムｲ｀l l | | |
∧ 〉| l l::_ノ::l /ﾊ小 / / | | |
ゝ| | 弋__::ﾉ r'::::ﾂ / 〃 ∧/ /
＿| | ,ヾ-'∠..イ/ ／ | / 「それはそれとして、はじめまして！
'´ ∧ |＼ ｰ ‐ , ｲ /|'´ l | / 葉留佳っていいマス。気楽にはるちんって呼んでね」
┌ヽ | r __ ＜ / / | | l/ （島の娘：葉留佳）
|＼ ｀ |＼:::::::＼/／|/ │ l |
/＼ ￣￣￣<￣Ｙ´￣｀＞-、l l |
/:::::::::＞--／ ゝノ / .| | |
, -‐ '´￣￣｀ヽ､
, ' ／" ｀ヽ ヽ ヽ＼
, ' //, '/ ヽﾊ ヽ ／)
|i 〃 {_{ ⌒ ⌒ ﾘ| ｌ``、 ／ <
|i | | （ ＞） （＜） 从!」 ﾉ ｿ〉
|i`从⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ヽ」 ／ ｒ ' 「はっかでー。やる実はやる実だって
|i从/、 (_.ノ /ﾉl／／ ／ やる実は言ってるのにやる実がやる実だとわからないなんて
ﾙﾚヘ,､ __, イ_._ ／ ／ やる実よりバカだお」
,ヘ:::::l `ｰ'´1:::::'､ヽ ／ （村の娘？：やる実）
/ ､〉::::Ｖ y Y:::::::::: /
./ ﾉ:::::::::::ヽ- ':::::::::::::::ヽ
ｷ ｀ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::）
＼ ＼::::::::::::::::::::;_;::::ノ
- 703 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:37:25 ID:7/6pl8EI
- ＿ , へ
＿／ﾚ ,ｰ ゝ､＿フヽ
/, ー ､/::::::::::::::::::＼ ｀ヽ.､
ｒ/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼,-';::ヽ
／::::::::::::::::::::::::::::i::::';:::::::::ヽ 〈:::::',
l:::::::::::::::::::ﾄ､l';::::::::l:::::i::::::::::::', i:::::i
l:i::::::::::::::::l:l;:- i:::::::ｌi:::::l:l::::::::::ｉ ）::::l , -ｰ
l:l::::::l:::::::l::l:l l::::::/ l::ﾉl:i';:::::::l,-く::::l／ー ､
l:l:::::::ｌ:::::::';:ｌ', ';::::ｌ イてスi:::::;ｲ l:::l:二ヽ
l:l::::::::ｌ:::::::';.ｲヽヽﾄ l:::::::」 !:/::lプ:/ﾄ､',ヽ', 「はじめまして、やる夫さま。
',!';::::::';::::':;l !:ﾘ リ '"´ ノl::::::lノ';::ｌ ';ｌ ', 今日から阿波路の方でお世話になるマリアという者です」
', ヽ､::ヽ::::l" ､ ,.ｲ!::::::l';::r' ! （用心棒：マリア）
l:::::l｀ ‐ ､＿／ l:::::;ｲﾉ , ｲヽ
l::::::l └ ﾆl,ｨ‐ '´l::/､＿／ l 〉
／ ';:::::l￣lﾉ /:::', ノ// / , へﾉ /
L, ｨ､ ヽ:', /l/'､::ﾉiヽ // /／l／::ヽ＞、
ソ ＼ /／:;'::/::l / ／ ヽ::::::::＼ﾉ
l ,. - '´::::::::/::::::l / l ＿ﾉ::::::::::::＼
/:） 入::::::::::ノ::::::::::」 l／l／::::::::::::::::::::/
/:::l ,' ｀ ‐-‐'"´￣ / ヽ:::::::::::::::::::/
';::::ゝi i ', ', .ノ::::::::::::::／
ヽ::ヽ', ', iヽ!:ﾍ:::::::::::::l
＼:::i lノ l:::::::::::::l
,. --- 、 ＿
／ ＼ア´ ＼
／ ヽ
／ ! | ｜ ! '. ﾊ
/ | |-|-|ト./| l !.! ｜ l '.
｜ | l,r==K |ﾄ､|Ｔﾄl ! ! |
｜ | | | |{ |:ﾄr| ｆ圷|ﾊ.｜ ! |
｜ |∧| | | ﾏり ﾋﾘ ! |ﾊ| |ﾘ
｜ { {_ﾍ. !ﾊ| ' | | |、｜ 「あ、あなた。あなたですよ！
｜ ヽ.__,|/ /`ー‐ｧ ﾉ |∨ ヽ! やる夫さまですね。北条ハヤテと申します」
｜ | 、 ヽ.__／／ | （用心棒：北条ハヤテ）
｜| | ! ｀ -r‐ '´ ∧| ﾊ
. |∧ ∧ﾄﾊ |､∧ﾘ ﾘ
∨_,/ __＼_,／＿＼
,. -‐ ´/´ |＼_l_／| ＼-､
,r ¨´ く ! /l|ヽ＼ ノ ｀ ｰ- ､
. / ヽ > !/ /! ヽ.ﾉ ＼ | '.
ｆ ! く .|V || |j! / ! i
| | ヽ l !! / / / !
| | ヽ ! | ./ / / ｜
- 704 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:37:58 ID:7/6pl8EI
- ／ﾄ､ ｲ /| | `ｰ'イ／イ |:|
ヾ:.、 ｌ::{ / / l ﾄ 、 ' / ／|:l |:|
＼ﾄ､}:ヽ|::::∨/ ｜ | ＼ ｀`;' ／ | ｀ |:|
::::::::::::::::::::::::〈 l |＿__＼ ＜| | ｀
::::::＿＿＿_:::＼ ∧ |::::;;==≧ｰ＜ ｜ ,'
／, ――― 、く::::::〉、 l｛:{.::.::/;小｀l:l | /
／.::.::.::.::.::.::.::.::＼＼ ｀＼ lヾ＝'ｲ |:ﾄ='' /l /
| （__人__） ＿,,,,--==~^,,,
| ｀ ⌒ﾉ ＿,,,,--==~^,,,,=--=~^~^
ヽ } ＿,,,,-=ニニ=-＿＿ ,,,.ー-ニ,,,,-=-""~^"
_,ゝ ノ ﾚ" ﾚ | =<ニ-=-ー"~~
／;;,,,,, |i./ヾ ソ＿＿,,,,-t''└──┘"
/;; ,-=--,,-=┴-＜,,,-~-=~^ /" Y"
|i ,;;:''' ＼ /" |
/; :'i ミ￣~^`=v";;:.. |i
ヽ ｌ .::::::: : : : : : : : : : ,';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:イ´ ＿ _,,.. イ
ヽ '. .:::::: : : : : : : : : : :/;:;:;:;:,,,;:;:;:;:;:;:;:.＿ 」 - ‐_‐ ニ - - ‐ ‐'/
ヽ ',::::: : : : : : : : : : : :,.';:;:／/;:;:;:;:;:;:;:;:｀¨ー 、｀ヽ、;:;:;:;:;:;:;:／
;', .',:::::: : : : : : : : : , ',;:;:'.／;:;:;:;:;:;:;:;:ｒﾃ┐ `ヽ ）::::::;:;:/
_ , - ‐´ ',', '.,,、:: : : : ; ン;:;:;:／;:;:;:;:;:;:;:;／/ ｀ヽ ,冫:::::::;:く
ｒ‐´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,', ' ,ー' ﾞ、、' ¨ﾞ;:;:_,;:;:-,,／ ／ , '//. ／;:;:;:;:;:;:;:;:}
ｌ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:',', ﾄ- イ- ‐´/ ／｀. ／ , '././ ／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:}
.',;:;:;:;:;:;:|ヽ;:;:;:;:',', ｆ ｌ / :/ ｲ: ／ , ' / /／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀
',;:;:;:;:.|;:ﾊ;:;:;:;:', ', { l :/ / ／ ／∠ ／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
',;:;:;:;:|;:;:',＼;:;:＼＼ ｌ| ﾊ ﾊ. ﾚ , ' , ' ／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
/ 人. ∨|::.:: ' ,_ ｲ::.::.|
丶、 ＼_＿__ | i人 ｰ - /::.::|::.::.:|
＼ │ 勹ｰ|::∨ :.:...、__. イ::/::.ｉ|::.::.:|
＼ | ∨厂|::.::./r} ∨::.::i|::.::.:|
｛.＼| ∨/::.:/:卜 ___/!::.::八::.: |
＼ﾉ / |i::.∧ ｢ ＼／│:/ ＼|
￣￣∨ |i::ﾊ. | / |厶イ⌒ﾍ
／:.:ノ人＼ヽ :.:＼ ｀¨¨´ ､ "" !ﾘ
￣ ´ ＼ ヽ＼ヽ """ ' 八
}:.}:￣:ヽ ___,
;.:ハ:::::::::丶. ｀￣ ..... .ｲ
ﾉ' ｝.:.:ﾘ::::::〕 ､ .イ::;′
ﾉ'|:/}:::::ﾉ｝ ` ＜!:::::|/
ﾉ' ﾉ／/ !:＼
- 705 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:38:45 ID:7/6pl8EI
-
【やる夫が双子の島で呪いを解くようです】
『原作：二重影
― shadow and shadow
（ケロＱ, 2000年）』
coming soon......
.
- 706 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:41:08 ID:7/6pl8EI
- 以上です。
現在、全体の１／５くらい？
終末と違って、背景や小道具やら頑張っているので、
大変ですが楽しいです。
- 707 ：名無しのやる夫だお：2010/10/10(日) 20:43:27 ID:d8jQKErY
- 乙
二重影とはまた渋い所を持ってきたなぁ。
陰と影は開発無期限停止とかになっちゃったし、期待するしかないな。
- 708 ：名無しのやる夫だお：2010/10/10(日) 20:47:17 ID:AI9ffkXw
- 乙っす
懐かしいなぁ、もう十年も前の話なのか
- 709 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/10(日) 20:52:36 ID:7/6pl8EI
- 終末と違って遊びまくっていますw
途中の宗矩、兵庫助、石舟斎のキャストは、
『やる夫で学ぶ柳生一族』様から拝借いたしました。
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1279466286/
まあ、やらない夫は……ですけど。
- 710 ：名無しのやる夫だお：2010/10/10(日) 21:03:39 ID:4ma5pWRc
- まあでもケロQも復活して、素晴らしき日々が高評価を得てることだしまた開発再開するかもな。
- 711 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/21(木) 21:43:34 ID:rB7frtss
- 誰もいないようだし、呟いておきましょうか。
二重影が７日目まで出来上がったけど、
そこからあまりに進まないから、半原作半オリジナル作品を作り始めちゃった。
残り半分くらいだから、絶対完成はさせますけど。
- 712 ：名無しのやる夫だお：2010/10/21(木) 21:59:44 ID:nblCDa6g
- 予告キタァー！！！
- 713 ： ◆eOxjiZmXzU：2010/10/22(金) 00:01:35 ID:usdKS/Mk
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|Д｀) 無責任ナコトイウナライマノウチ
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とかやってたら見られてましたよ。
今日丸一日仕事サボって二話分とか作っちゃいましたよ……。
ちなみにFateベースでオリジナル要素大。
現代じゃないですし、人類一度滅んでる設定ですし、P3、P4っぽいし。
上の通り二重影は七話できてるから週一ペースくらいで投下しましょうか。
この分だけでも約二ヶ月もつしわけですし。
よし、決めた。
今週末はいないから、来週末から二重影の方を投下。
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