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500字くらいでプレレンすうヌレ^p^

68猛禽いささの目を盗んで束の間の逢瀬を重ねるよしざつ:2010/10/31(日) 21:07:35
声を殺して、吐息を殺して。
医務室の外の壁に背を預け、よしおはざっぽさんの袖を掴んだ。ちらちらと後ろの医務室に、いささが戻って来る気配がしないかと気になって仕方がない。そうしておどおどと視線を揺らしていると、ざっぽさんが宥めるように頭を撫でた。
「このまま君を攫ってしまったら、いささ君に怒られてしまうかな」
ひっそりと内緒話をするように囁いて、口元を覆う布をほんの少し引き下げる。
焼けただれた皮膚を見て、よしおが身を固くする反応を楽しむのが常だった。そうして俯いてしまうよしおの顎をすくい上げ、掠めるように唇同士を触れ合わせる。
「ん…っ」
「今日はここまでかな」
ぽん、とよしおの頭を撫でて、ざっぽさんはまた口元を隠す。
「また来るからね」
内緒話を囁かれ、去っていく後ろ姿を陶然と見送ると、よしおは医務室に戻った。間を置かず、先生に呼ばれていたいささが戻ってくる。
「…ざっぽさん、来てたの?」
「いいえ」
首を振って見せると、いささはよしおの頭を撫でた。
「よしおはいい子に僕のことを待っていてくれたんだね」
よしおの言葉をいささが信じたかはわからない。ただ、よしおは黙っていささの手を受け入れた。


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