したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

500字くらいでプレレンすうヌレ^p^

58亥(`・∀・):2010/04/19(月) 03:06:54
伊作は保健室で薬の片付けをしていた。寝る前の習慣のようなものだ。これをしてからでないと、長屋に戻る気になれない。何か落ち着かないのだ。
すると、夜更けだというのに、トントンと保健室の戸を叩く音がした。きっと彼だろう。
「どうぞ」
戸が開くと、立っていたのは文次郎だった。やっぱりね、と伊作は小さく笑う。
「悪ぃ。伊作、いつものアレ塗ってくれ」
伊作は文次郎の荒れた手の平を慈しむように撫でた。
「鍛練も大事だけど、こんなに傷だらけじゃよくないよ」
「舐めたら治ると思ってたんだが、おまえが雑菌がどうのって喧しいから」
よいしょ、と伊作は薬棚の『触るな』と書かれた引き出しから、貝殻を取り出す。二枚貝のそれを開くと、中には塗り薬が詰められていた。人差し指で掬い、文次郎の傷に丁寧に塗り込んでいく。
「痛って!毎度だが、この薬滲みるぞ」
「雑菌を殺す役割があるからね」
文次郎が目の端にうっすら涙を浮かべているのを見た伊作は「文次郎は変わらないな、ずっと」と思った。昔からいつも傷ばかりこさえて、伊作に泣きついてきていて。
「……何笑ってやがる」
ぷうっと唇を尖らせる文次郎に伊作は言う。文次郎がこんな表情を浮かべるのは決まった相手だけだ。
「内緒だよ」


亥(´・∀・)<多分、500字ぐらいだお!もんいいきう!


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板