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500字くらいでプレレンすうヌレ^p^

46^ε^×ふたなり∋∈ その1:2009/10/18(日) 17:37:04
約四ヶ月ぶりに出張から帰ってきたら、「おかえりなさい」と迎えてくれた小袖姿の滝夜叉丸の空気がやわらかかった。
長期出張からの久々の帰宅時、滝夜叉丸が甘やかな声で出迎えてくれるのはいつものことである。
しかし、今日の滝夜叉丸は甘い空気だけではなく、色恋抜きの慈愛に満ちた何かをまとっていた。
「……ただいま。え、と……何かあったのか?」
小平太はその細い腰を抱き寄せながら言った。滝夜叉丸は一瞬、驚いた顔を見せたが、ふふふ、とはぐらかすように笑って小平太の腕から逃れた。
小平太を勝手に座らせ、たらいに水を張る。いつものように自分の足を洗ってくれる滝夜叉丸のつむじを見ながら、小平太は頭に疑問符を浮かべるばかりであった。
乾いた布で小平太の足を拭きながら、滝夜叉丸が
「やや子が……」
と、小平太を見上げた。
自らの下腹を慈しむような手つきで撫でる滝夜叉丸を見て、小平太はぽかんとした。
一瞬の自失の後、「やや子」という言葉の意味が理解できると、じわじわと喜びが腹から胸に、胸から頭へと体の内から駆け上ってきた。
「でかした!」
小平太は滝夜叉丸の肩を抱き、膝の下に手を差し入れて抱え上げると、普段の猪突猛進の勢いで部屋に上がり、滝夜叉丸を抱え込んだまま胡坐をかいて座り込む。
滝夜叉丸はそんな小平太の様子がおかしくてたまらないらしい。くすくすと笑っている。
「でかしたぞ、滝夜叉丸! 女の子だ! 私にはわかる!」
「どうしてです? あなたによく似た男の子かも知れないじゃないですか」
「だってお前の顔つき、やさしくなってた。女の子だ。お前によく似た綺麗なかわいい子に決まってる!」
「もう……」
滝夜叉丸の顔中に口付けながら小平太が笑った。
その口付けが、だんだん色めいたものに変わってくる。


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