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500字くらいでプレレンすうヌレ^p^

45穴の中のきはたか^p^:2009/10/17(土) 03:30:51
「っひ、あ、やっ……」
 一緒に来て欲しいです、と感情が伺えないいつもの顔で言われ、珍しいねと反射的に浮かぶ笑顔を見せて答えれば手を握られたので、逆らうことなく喜八郎の後ろをついていった。
 無言のまま、古ぼけた倉庫らしい建物の裏へ引き連れられる。編入してからそれなりの月日が過ぎたのに、まだ知らない場所があったのだな、とタカ丸がぼんやり考えている間に、喜八郎は倉庫の裏を突き進んだ。
 倉庫の壁は高い塀にごく近く、その隙間は人が二人なんとか向かい合えるぐらいだ。近くにはそろそろ紅葉しようかという樹木がいくつも植わっており、落ちる影で足元を見つめる視界さえ危うい。腐葉土の匂いが鼻を掠めた。
「喜八郎くん、ここがどうか、」
 したの、と言い終える前にどんと背中を押された。次の瞬間タカ丸は土に出来た穴に落ちていて、さらにその次の瞬間には足の上に喜八郎が自ら落ちてきた。
「! ぅ、んぅっ……」
 ぶつけるように合わせられた唇がタカ丸の呼吸と言葉を奪い、喜八郎の手は追い立てられるようにタカ丸の胸をまさぐり出す。
 不精して伸びたままになっている喜八郎の爪が着物の上から乳首を引っかき、タカ丸はぶるりと身体を震わせた。
「うあっ、や、喜八郎くん、やめっ」
 しゅっと袴の紐を解く音にタカ丸は青ざめる。静止の声に気付いていないのではと疑いたくなるかたくなさで、喜八郎は袴の中に容赦なく手を突っ込みまだ十分な反応を見せていないそこを下帯の上から乱暴に擦った。
「やだ、やめ……ん、ぁあっ」
「タカ丸さん。気持ちいいですか?」
 長い爪を持つ指で先端をいじられ、下帯は次第に色を変えていく。口内で必死に押し殺す喘ぎは、行為を止めようと思うたびに喉から漏れた。
「なぁ、はっ、んで……こんなこと、する、の……」
「なんで?」
 快楽を忘れたいと押し付ける後頭部が柔らかい土に埋まり、着物の合わせ目から湿気た土が入り込んで気持ち悪い。
 恥ずかしさと屈辱の涙に滲んだ声でなぜと問うたタカ丸に、喜八郎は驚いたように目を見開いたが、やがて眉を潜めてタカ丸を覗き込んだ。
「分かりませんか? タカ丸さん。私のしていること」
「う、あぁっ! そっ、それ、はぁっ……」
 乱暴に扱かれたせいで緩んだ下帯の中入り込んだ手が直接先端をえぐった。冷たい土に置いた腰がびくんと跳ねて、狭い穴の中では重なっているしかない喜八郎の足を動かす。
「わ、わかんない、よっ……おれのこと、嫌い、なの」
「どうして」
 先端から下りた手がぎゅうと根元を押さえ込んだ。呻いた口に噛み付かれ、突然のことに悲鳴も出ない。
「どうしてそうなるんですか。そんなはずないでしょう」
 心外だとでも言いたいような語気の強さとは裏腹に、喜八郎の顔は今にも泣き出しそうに歪んでいる。タカ丸はそのときになって自分の足に押し付けられている熱源に気付いた。
「っ、喜八郎くん、おれのこと、すきなの」
 訪れない開放に身を捩りながら問う。普段自分から逸らすことなどめったにない視線を逸らした喜八郎は、分かりません、と小さく答えた。
「分かりません。こんな気持ちは、知りません」
 ともすれば崩れそうになる身体を支えるため土に埋めていた指を引き抜き、タカ丸は喜八郎を引き寄せた。土と同じ匂いがする身体からはたとえようもない激しい鼓動が聞こえた。
「じゃあ、教えてあげるから、言って。好きだって言ってみて」
「……好きです。タカ丸さん、好きです」
 言い終わるが早いか触れた唇の奥に舌を伸ばしてどちらともなく絡め合う。タカ丸は手探りで喜八郎の袴の紐を見つけて引き抜き、同じように布越しでの愛撫を送った。土に汚れた手で制服やら下帯やらが汚れていくのは、穴に落とされた仕返しだ、と思いながら。


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