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500字くらいでプレレンすうヌレ^p^
44
:
よしふっし^p^
:2009/10/17(土) 01:54:54
僕と数馬先輩がいわゆる恋仲になったのは、ごく最近というわけでもない。それなりに日数は経っている。
だけど、先輩はいつまでたっても口づけひとつしてくれない。二人で出掛けたことも数えるほどしかない。
してくれないのは、僕がまだ1年だから、というのもあるかもしれない。けれど、少しくらい、触ってくれたっていいのにと思う。
保健委員会の通称は不運委員会だ。不運に不運が重なって僕と先輩の仲も進展しないのだろうかとおもってはいるんだけど。
それにしても、じれったい。
ある時、僕と先輩が偶然二人きりになる機会があった。おまけにすぐには誰も来ないことがはっきりしていた。
委員会で薬草摘みに山に入って、僕と数馬先輩、乱太郎と左近先輩と伊作先輩の2班に分かれて別々の薬草を摘むことになったのだ。
「それじゃああとで」
そう言って伊作先輩たちは僕たちとは真逆の方へ歩いて行った。
「じゃあ、いきましょうか」
「ああ」
薬草摘みのための籠を背に背負って、僕と先輩は目的地へと急いだ。
「つきました……?」
「だな。じゃあさっそく始めるか」
「……はい……」
せっかくの二人きりだというのに、数馬先輩は相変わらずいつもとおなじ調子だ。
僕に背を向けて当初の目的だった薬草をせっせと摘んでいる。
面白くない……。二人きりになったのだから、普段は奥手な先輩でも何かするのかと思って、少しだけだけど期待してみたのが間違ってた。
「先輩……せっかく二人きりなのに、何もしてくれないんですか?」
「え? なに……」
振り返った先輩にのしかかって、僕は押し倒した。
「な、何っ……伏木蔵っ!?」
「スリルが足りないんです……、先輩が、何もしてくれないから」
ふんわりとくちづけて、先輩の着物の帯を解き始める。
「や、やめっ、伏っ……!」
「すごいスリル……味わわせてもらえませんか?」
先輩は恐ろしい怪物をみる目で僕を見ていた気がする。
「っ、あ、ふ、っし……や、やめっ」
「……もう少し……したらいいかな……」
加減がよくわからないけれど、それなりにものを硬くすれば入るだろうと思い、僕は先輩のものを手で擦って強制的に勃たせてみた。
「やめてっ……も、やぇて……」
涙を瞳に溜める先輩に、思わずごくりと生唾を飲みこんだ。
「そんな顔したら、……もっとすごいことしたくなります……」
僕は自分の袴を下ろし、下帯を解いて指を舐めた。
「な、何……するんだ?」
「慣らそうと……思って……」
「え……? え……?」
先輩は上に乗っかった僕に釘づけだ。何をどうするのかもわかっていないみたいだった。
そういう僕も、男同士の作法なんてほとんどしらない。
唯一の知識といえば、以前図書室に行ったときに怪士丸が図書当番だったのをいいことに持ち出し禁止のそういう図書を読んだくらいだ。
「ん……んん……!」
唾液で少し潤しただけの指は、身体に拒否される。
「何してる……んだ……」
「後ろ、慣らして、んっ……」
「どう……して……」
「先輩、と……」
繋がりたい、から。
「……ふ、う……、ぁ!」
「……こういう、こと……したくないんだと思ってたんだよ」
今僕の中には、数馬先輩がある。指で慣らしてくれてから、一気にいれられた。
先輩の上に向かい合うようにして乗っている。
「……した、いからっ……ここまで、したのに」
「ごめん……ね。僕の中で、伏木蔵、は、こういうこと嫌いだって思ってたから」
「んあ、あっ……! や、うごか、ないでっ」
ずん、と鈍い衝撃が何度も身体にはしる。その度に先輩は口づけてくれる。
「ごめ……それ、無理っ……」
僕を地面に倒して、先輩は動きだした。
「あっ、あ、あぁ、んぁっ、ああっ!」
「好きだよ……大好き……」
「ぼ、僕もっ……」
ほどなくして、どちらともなく果てた。
ぎゅっと抱き合ったまま、僕たちは初めての行為の余韻に浸っていた。
所定の時間になったとき、集合場所にいたのは伊作、左近、乱太郎の3人だけだった。
「……二人とも、遅いなあ」
「そうですね……」
「委員長、……探しにいきましょうか。あまりに遅いですよ」
「大丈夫だよ左近、あの二人は……とくに伏木蔵はああ見えて結構しっかりしてるんだから」
伊作は笑って薬草を整理しはじめた。
日はまだ高い。二人が戻ってくるのはもう少し先になるだろう。
終わり
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