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被験者

1名無しのごんべへ:2022/05/01(日) 01:24:30 ID:U13t768w0
マフィアで出てくる被験者の物語です。
・被験者は闇金に手を出し返済出来なくなった男
・被験者候補には1年間住み込で働けば借金をチャラにすると連絡があった
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俺は何年も続く借金地獄から開放されるのであればどんな過酷労働でも受け入れるつもりであった。
しかし、まさか俺が妊娠して子供を産むなんてあの頃は想像もしていなかった。

2名無しのごんべへ:2022/05/01(日) 01:27:19 ID:U13t768w0
マフィアの44から出てきた被験者を主人公に話を進めようと思ってます。
名前などはどうぞ考えてください。
主人公以外の被験者もガンガン出ていって構いません。
よろしくお願いします。

3名無しのごんべへ:2022/05/01(日) 02:20:24 ID:CBAOkhpA0
借金を作った理由はほんとに些細なことだった。
信じていた友人が借りた借金の保証人になっていたが、その友人が夜逃げした。
それでもいくらかは返金していたけどクビが回らないし、俺も平穏な暮らしがしたいと思い、被験者に立候補した。
「ミラルダ。君には妊娠してもらうよ。
すでにもう20人以上出産成功してるから安心だよ。
君は今日から被験者No.202だよ。」
アイーダと呼ばれた医者に今回の被験内容が伝えられた。
俺が妊娠....
しかも既に20人以上は男の出産が成功しているらしい。

4名無しのごんべへ:2022/05/01(日) 08:46:54 ID:U13t768w0
「あ、あの…妊娠ってどうやってするんですか?」
「あぁ、それはだな…」
1ヶ月間隔で3回薬を飲み、3回目の薬を飲んだタイミングで精子を注入する。
また、自分が妊娠する前に1回以上は精子を提供しなければいけないことを伝えられた。

「出産するまで、2人1組の相部屋で生活してもらう。
部屋案内するから着いてこい。」
色々と情報量が多く整理出来ていない状態であったが、ひとまずこの医者について行った。

5名無しのごんべへ:2022/05/01(日) 12:59:05 ID:CBAOkhpA0
「ここ403が君の部屋だよ。」
通された部屋には既に人がいた。
「被験番号117のイオールと同室だ。イオール、新しくきた被験番号202のミラルダだよ。」
そういうと既にお腹の膨らんだ若い小柄な男性がいた。
「ミラルダ、僕はイオール。よろしく。」
「よろしく。」
医者はイオールにあとの説明は頼んだと部屋を出ていった。
イオールは16歳で1年前に来て現在8ヶ月の3つ子らしい。
親が作った借金で親が自殺してまだ15歳だったイオールが肩代わりになったらしい。
8ヶ月のイオールと同室の理由は男性で妊娠した場合、産道が妊娠後期にできるため、穴を拡張する必要があるらしい。
そのため妊娠後期の妊夫とまだ被験者なりたてや妊娠初期の被験者が同室になるらしい。
あとはイオールに施設の中を案内してもらった。

6名無しのごんべへ:2022/05/03(火) 07:46:54 ID:PL9luNCc0
「…ここがデイルームで、ご飯食べたり他の人と話したりする場所です。そしてここが、出産ルームです。部屋の説明はこんな感じですね。あと、ご飯と掃除は当番制で僕と同じ曜日なので忘れずにお願いします。」
「あぁ、分かった。色々とありがとう。」
施設の説明をしてもらう中で、改めて俺もこれから妊娠するんだなっと実感した。
「もうすぐご飯の時間ですよ、行きましょう!」
少しぼうっとしていると2、3歩前を歩いていたイオールに呼ばれ小走りで駆け寄った。

7lyuvrMtU0:2022/05/03(火) 11:34:55 ID:afcQQeLA0
食事場所に行くと既に30人以上の妊夫が集まっていた。
「イオール、新入りか?」
「うん。同室になったミラルダだよ。ミラルダ、この2人はここの古株でリーとナイルだよ。」
古株?一回だけじゃないのか?
「1回だけじゃないのかって不思議そうだな。2回目以降も別に出産できないわけじゃない。
2人目以降は借金帳消しじゃなくて大金になるんだよ。
なんでも研究主が2人目以降のデータも欲しいんだとかで。
俺は1人目がデカかったから特別代金で2人目産むことにしたんだ。」
「俺も親の会社が危なくて。多胎児妊娠しやすいからそれで残ってるんだ。」
2人ともリスクある分プラスも多いってことか。

8名無しのごんべへ:2022/05/05(木) 00:02:17 ID:p7lLOEfE0
2人とも今は休息期間らしく、リーが2ヶ月後、ナイルが3ヶ月後に種付けするらしい。
胎児がデカくなりやすいとか多胎児妊娠しやすいとかあるんだなっと感心しながら他のメンバーと挨拶をしていると、今にもはち切れそうな一際デカい腹を抱えている妊夫がいた。
コソッ「あの妊夫やけに腹デカくないか?」
俺は小声でイオールに聞いたところ
「あぁ、あれはダロットだよ。4つ子でもう臨月入ったんだけどなかなか生まれなくてね。4つ子だし今週中に生まれなかったら促進剤を使うって言ってたかな?」
4つ子が臨月まで持ってさらになかなか生まれないなんて、こんな事があるんだなっと思いながらイオールの話を聞いた。

9名無しのごんべへ:2022/05/05(木) 01:07:35 ID:OUXZzfTs0
「もし部屋やデイルームで出産が始まったらどうするんだ?」
「基本は出産ルームにみんなで運ぶけど無理そうならその場で出産することも多いよ。一応陣痛が始まると妊夫の俺たちがつけている時計から先生たちには連絡がいくようになるんだって。」
ほんとこの施設ほんとに金かかってるよな。
俺はダロットのお腹が気になってチラチラ見ていた。
「ダロットガキになる?あとでダロットに話しかけに行くか?」

10名無しのごんべへ:2022/05/05(木) 13:27:28 ID:p7lLOEfE0
「ああ、そうするよ!」
「そろそろ飯が来ることだから、とりあえず食べてその後行くか。」
そう言って俺たちは椅子に座りご飯が出来るのを待った。

「飯できたぞ〜、取り来〜い」
「あっ、できたみたいだよ、行こっか。」
「あぁ。」
そう言うと立ち上がり、ご飯を取りに調理スペースへ向かった。
丁度その時、ダロットが自分たちから良く見える位置に並んでおり、
片手は腰を抑え、もう一方の手でお腹を擦すっていた。

11lyuvrMtU0:2022/05/05(木) 13:53:26 ID:xwYBkGcQ0
俺の周りに妊娠した人はいなかったからお腹も大きいし、
普段から辛いんだろうなーくらいにしか思っていなかった。
「ビュッフェ形式で好きなだけ料理はもっていいんだ。」
「わかった、イオール俺が持とうか?」
「大丈夫だってこのくらい。ほら早く選ばないといいのなくなるぞ。」
妊婦ですら接したことがなかったからイオールのお腹を見ても荷物持たせていいか心配になるが他の大なり小なりの
妊夫達も平然と食事を運んでるから普通なのか。
俺たちが食事を選び、席に着く。
ダロットの方を見ると俺たちより先に並んでいた割に
気持ち程度の量しか皿に乗せていなかった。

12名無しのごんべへ:2022/05/05(木) 22:20:00 ID:KJiRS5.U0
「なぁ、ダロットあれだけしか取ってないけど大丈夫なのか?」
「あーあれはな、妊娠後期になると赤ん坊が内蔵を圧迫して、1回で食べ減る量が減るんだよ。
4人も赤ん坊がいるんだから、あれくらいしか食べれなんじゃないかな?」
「へ〜、そうなんだな〜」
妊娠について無知なことが多すぎるなと感じた。

『ダロットそれだけでいいのか?いっつもご飯の量少ねぇのにいつも以上に少なくないか?』
『いや〜、今日は何だか体調が悪くてね、いつも以上に食欲ないんだよ…お腹の張りも収まらないしな…』
『それじゃあそろそろ生まれるんじゃないか?』
『いやー、先生からはまだ暫くかかりそうって言われてたからな…』
『まぁ、無理すんなよ。ここで初めての4つ子なんだから。』
『あぁ、ありがとな』
この頃、本当にダロットの身体が出産に向かっているとは誰も思っていなかった。

13名無しのごんべへ:2022/05/05(木) 23:45:50 ID:/l8WYIf20
「妊娠への知識は妊娠したら先生が教えてくれるんだ。
だから知識なくても問題ないよ。
俺達は基本的には仲間だと思って支え合ってるし。」
イオールは妊娠知識が無知な俺が心配してるのに気づいてくれて答えてくれる。
俺たちは雑談しつつ食事を終えた。
当番制で料理作ってるらしいけど普通に美味しいな。
ダロットを見ると最初の量から少なかったのに全然手をつけてなかった。
「ダロット、調子どう?
俺の同室になったミラルダだよ。」
「よお。イオール。んーあんま調子は良くないかな。こんな量でも食べれる気がしないんだ。
ミラルダ、はじめまして。俺はダロットだ。」
イオールがダロットのもとに行き、俺を紹介してくれた。
イオールとダロットはお互い多胎児妊娠のせいか情報交換をよくやっている。

14名無しのごんべへ:2022/05/14(土) 23:35:33 ID:cvXc/39Y0
「まあ無理すんなよ。今調子悪いなら後で食べてもいいし。」
「ああそうだな。後で食べることにするよ。」
そう言ってダロットは重いお腹を支えながら立ち上がり、片手で皿を持ちもう一方の手でお腹を擦りながら部屋へ戻った。

15名無しのごんべへ:2022/05/15(日) 00:14:54 ID:3HbR9nvo0
「イオール、大丈夫なのか?」
「んーちょっと心配だけどルームメイトもいるし、大丈夫だと思うよ。」
俺はダロットが心配だったが、イオールが大丈夫だと言ってるし大丈夫かな?
俺たちはデイルームで他の妊夫たちと交流をとって時間を過ごしていた。
「おい!大変だ!ダロットが!う、産まれる!」
デイルームもお開きにして部屋に戻ろうとすると妊夫が血相を変えて慌ててやってきた。

16名無しのごんべへ:2022/05/15(日) 00:43:24 ID:t9pOTqxk0
「ダロット大丈夫か?!!」
俺たちは急いでダロッドの部屋に行った。

「ふぅーふぅー、ああイオール達か。
いや〜急に痛みが来たと思ったら破水してね、今から出産ルームに行くところだよ。」
「そっか。ダロット頑張れよ。」
「おぅ。」
このような会話をした後、ダロットは比較的妊娠初期の被験者達に支えられながら出産ルームに行くこととなった。

17名無しのごんべへ:2022/05/15(日) 01:10:17 ID:3HbR9nvo0
誰もが会話もできるダロットのため、破水してもまだ時間がかかると思っていた。
ただデイルームの前の廊下を通ろうとした時だった。
「どうした?」
「ぅうう!ま、って、うぐぅ!?」
ダロットは足を止め、しゃがみそうになっていた。
「どうしたの?」
さっきよりも脂汗が出て辛そうにしている。
「…てきた、かも…」
「なんて?」
「うぅ、もぅうううう!!」
ダロットは被験者を支えにしてその場で息み出した。

18名無しのごんべへ:2022/05/15(日) 07:54:27 ID:t9pOTqxk0
「…は?え?ちょっと待て!今ズボンと下着脱がせるから!」
ダロットの急展開さにみんなが混乱していた。
「う…ん、うぅぅっ!!あ゙ぁぁー!」
2人がかりで何とか脱がすと、2人の表情が一気に変わった。
「1人目の頭が出ている…出産ルームには間に合わないぞ!」
その言葉に被験者たちは皆困惑していた。

19名無しのごんべへ:2022/05/15(日) 09:06:51 ID:3HbR9nvo0
「ひとまず先生、呼ぶコール押すぞ!」
あちこちにある赤いボタンを被験者の1人が押す。
「あれは被験者に何かあったときに押すボタンなんだ。
今みたいに出産ルームまで出産が間に合わなかったり、
流産や早産しかけた時とかね。」
イオールが何のボタンだろうと不思議そうに見ていた俺に説明してくれる。
<はいはーい。緊急どうしたの?>
「ダロットが破水してもう頭が見えてます!デイルームの前の廊下にいます。」
<了解ー。向かうねー。>
俺たちは先生が来るのを待った。
その間もダロットはもう気にせずいきんでいたが、超過した四つ子だからか頭が見えてはいるがそこから全然進まないようだった。


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