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VR出産

1:2020/04/26(日) 05:39:37 ID:gKpMLQOU0
20××年、一部のマニアから待ち望まれていたVR「Birth」が販売された。
これは日常生活と変わらず、5感が体験でき、さらに出産をリアルで体験できるシステムなのだ。
そして人間との出産はもちろん、何度か条件をクリアしていくことで多胎児、巨大児、さらには他の種族との出産も体験できる。

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主人公
(HN リク) 18歳 男であるが、出産マニアでこのソフトが発売されると聞いて即日購入した
        男のままでは出産できないため、ボーイッシュな女の子になり、胸はAAで極力リアルな自分へ近づけた感じになる。

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早速起動して名前と生年月日、顔の認証が行われいよいよ起動された。
初めはチュートリアルとして病院での正常位の出産と表示された。

2名無しのごんべへ:2020/04/27(月) 21:32:58 ID:E9dZiANM0
そして一瞬明るく光ったかと思うとそこは病院の前だった。
「いててててて!」
ボー然と立っていると急に腹痛がした。
間隔はまだあるがリクはすでに陣痛が来ており、病院の前に来たところというシチュエーションのようだ。

3名無しのごんべへ:2020/06/02(火) 23:30:57 ID:gkwTh6ioO
病院のドアが開き、ばたばたと女性スタッフが出てきた。
迎えに来てくれたようだ。
名前を名乗ってる最中も痛みが襲う。
「うぅぅっ!痛いっ」間隔としては5分おきくらいだろうか。
俺はスタッフに支えられて中へとはいった。
病室まで歩かされるようだ。。。
それにしても腹が重くて歩きづらい。
そして度々くる陣痛のせいでスムーズに歩けない。
「あうっ……痛いぃぃぃ痛いっ…」
俺は手すりに掴まり腹をさすった。

4名無しのごんべへ:2020/06/04(木) 07:02:13 ID:SKpUHNjM0
「病室まで後少しですから。
頑張って歩きましょうね。」
看護師は俺が止まるたびに声をかけてくれる。

漸く病室にたどり着いたときには歩いたせいかさらに
陣痛の間隔が狭くなっている。

5名無しのごんべへ:2020/06/06(土) 17:44:31 ID:7lQApbu.O
陣痛室につくなり看護師達は血圧をはかり、色々と問診を始めた。
陣痛の間隔がまだまだあるが、念のためと子宮口の開きを確認する。
(おっ…おぁぁあ!?)
穴に指が入ってくると言う今まで感じたことのない感覚に戸惑った。
「うーん、1cmくらいかなぁ。まだまだ先ですね。何かあったらナースコール押してくださいね」
看護師はそう言って出ていった。

「意外と放置プレイなんだなぁ…」

まぁ産婦人科の人手不足は周知の事実。
ゲームの世界でもそれを再現してるのであろう。

「んんっ…痛てててっ」
子宮口はまだ全然開いてないし、一人で耐えなければならない。
しかし出産マニアのリクは、陣痛中の気の紛らわし方等は動画でバッチリ見ている。

6ジャック:2021/05/10(月) 11:36:05 ID:wUUqc0co0
 気を紛らわしていると、陣痛の間隔は次第に狭まっていく。
病室のベッドの傍らに置いてある時計を見やると、既に10分間隔になっているようだ。
こうなれば通常は、分娩室に移される。俺は迷わずナースコールを押した。
 ……しかし、誰もやって来ない。放置プレイは嫌いじゃないが、そうは言っていられない状況ではある。
もう一回、ナースコールを押してしばらくすると、ようやくナースがやって来た。
陣痛の間隔が10分間隔になっている事を告げる。
しかしナースは首を振る。どうも分娩室が一杯で移動できないらしい。
分娩台がある処置室が一つ空いているという事でそちらに移って、分娩室の空きを待つらしい。
大丈夫だろうか……?

7名無しのごんべへ:2021/10/27(水) 16:57:09 ID:uS2YC3K60
「ふぅふぅーーーふぅーーー。」
車椅子ではなく、50m先の処置室まで歩いて向かうらしい。
陣痛が10分間隔で歩いて向かうのはきつい。
壁に手を付きつつゆっくり処置室に向かう。
腰も痛くなってきたしキツい。

「うぅ...あぁ...グッ!?」
ぱちん...ぽたっぽた
漸く処置室まで半分くらいになったときに今までとは
比べ物にならない痛みとともにお腹の中で割れる音がしたかと思うと下着が濡れ、それでも足りず床に液体が流れる。
破水したみたいだ...

8名無しのごんべへ:2021/11/01(月) 15:53:42 ID:d6OkeemI0
「ぅぐううぅぅぅうう!」
更にいきみが強くなったと同時に踏ん張りたくなってきた。
俺はがりまたで足を広げ踏ん張った。
恐らくこれが息みたいってことだろう。
まだ分娩室についてなろうかだけど我慢できず手すりを掴んで息んだ。

9名無しのごんべへ:2021/12/24(金) 00:13:14 ID:KhzTTvJI0
「ううぅぅぅうううう!」
ぷしゃああぁぁぁぁ!
力むたびに股間から液体が噴き出す。
もうびしょびしょである。
そしてその度に痛みが増す。

10aiでってすごいですね:2021/12/24(金) 00:36:02 ID:EveLEnow0
「うぅ...ふぅん!!」
息むと胎内で何かが通ってる感じがたまらない。
「あら、リクさん大丈夫ですか?」
看護師さんが気づいてやってきた。
「もう赤ちゃんの頭が見えてますね。
ゆっくりでいいので分娩室行きましょう?」
看護師さんが支えてくれて途中息みつつも分娩室の前に辿り着いた

11名無しのごんべへ:2021/12/27(月) 06:16:17 ID:LSdZhmbk0
「ひい、ひいっ!」
やっと分娩室に辿り着いたが、もう息も絶え絶えだ。
陣痛の間隔も、もう5分切ってるよな!?
「さあ、この分娩台に乗って下さいねー」
「はあ!?無理むりむりー!」
分娩台は結構な高さがある。
こんなに腹も腰も痛いのに、こんなの自力じゃ絶対無理!
「さ、陣痛の間に早く乗って」
結局、看護師3人がかりで強引に乗せられてしまった。
「ああああ、痛いです、痛いーーー!」
この体制って無茶苦茶腰が痛い!
「はぁあああ、あ、ああぁあううううーーーーっ」
俺、分娩台嫌だ〜〜!
「あ、先生が来るまで息まないでくださいね」
看護師が鬼に見える!

12名無しのごんべへ:2021/12/27(月) 06:46:17 ID:ZgJBtscQ0
チュートリアルのせいか俺が息まなくても
赤ん坊の頭はゆっくり外へ出ようとしていた。
「リクさん、お待たせー。
もう赤ちゃんの頭引っ込まないところまできてるから
次、陣痛が来たらながーくいきんでみましょう?」
助産師の先生がやってきて俺に指示を出してきた。
これでやっと息める。
「ふん!きたぁあああああ!んぐぅううう!」
俺は陣痛が来て無我夢中で息んだ。
「いいよー。声出さないで目開けて息んでね。」
助産師さんは俺の足元で赤ん坊の頭を保護しながら声をかけてくれる。

13名無しのごんべへ:2021/12/28(火) 08:02:46 ID:0Z1gbvYs0
「う、うんんん゛ん゛ーーーーっっ、っは、っは、うぐぐぐ〜〜〜ッ!!!」
っていうか、改めて存在しない穴に向かって息むって難しいな!?
これで、合ってるか?
「はーい、上手ですよー。その調子でもう一回ねー」
やった!褒められると嬉しい!
「はあっ、はぁあっ、…あああっ、また来ました!息みます〜ッ!」
「はーい。裂けそうなんで先に切開しますねー」
えっ!?会陰切開するのか!?そんなプログラムもあり!?
あれよあれよと言う間にハサミが股間に当てがわれ、ばちんと言う妙に大袈裟な音がヘッドホンから聞こえて来た。

14名無しのごんべへ:2021/12/28(火) 09:48:30 ID:ntlRaxYE0
「うぉお!?」
その瞬間大きいものが中から外へ出るような感覚があり、声が出た。
「赤ちゃんの頭が出ましたよー!
はぁはぁと息まないでゆっくり赤ちゃんの肩だしてあげましょうね。」
さっきの頭の出る感覚ヤバいな…
痛いけどあの抜ける感覚の解放感クセになりそう。
胸に手を当てて助産師さんの通りに息むと体の中から
ゆっくり何かが抜ける感覚がして息みたくなるけど息むと助産師さんに注意されるので我慢する。
「はーい!産まれましたよー。おめでとうございます。」
助産師さんが俺の腹の上に赤ん坊を乗せてくれた。
これを俺が産み落としたのか。
少しの間感傷に浸っていたが、次へ進んだ。
チュートリアルが終わりいよいよ好きに選べるらしい。

15名無しのごんべへ:2021/12/28(火) 23:46:56 ID:oBlPx/GY0
「ええと、追加メニューは…と、何だ、チュートリアルをクリアしただけだと出産場所が解放されただけか」
俺の希望する究極の出産までは先が長そうだなー。
「お、でもこれ結構良い感じかも?」
解放された出産場所は自宅はもちろんのこと、学校、オフィス、エレベーター、遊園地に無人島、山頂に水中、車中に飛行機なんてのもある。
ありとあらゆる場所とシュチュエーションで出産できるみたいだ。
「ふーん、出産レベルは標準だけど、しばらくハプニング出産を楽しんでレベル上げるか」
その前に、リアルで喉乾いたからちょっと休憩。

ゴーグルとヘッドホンを外すと、そこは当たり前だか俺が一人暮らししているワンルーム狭いのマンションだった。
「え」
さっきまでのVRがあまりにリアルだったから戸惑ってしまう。
現実では分娩台の上じゃなくて、自分のベッドの上で大股広げて踏ん張ってただけか。
「絶対人には見られないようにしないと…」
でも喉の渇きは現実だ。それに全身汗だくだし、力入れすぎて足が痙攣しているのも現実!
「これ、ハマり過ぎたらヤバいかも」
と言いつつも、さっとシャワーを浴びてスポーツ飲料を手元に用意して、早速次の出産に取りかかった。

16名無しのごんべへ:2021/12/29(水) 00:08:31 ID:sjvfGvSM0
オフィスとか学校とかで陣痛きたの隠して出産とかも面白いな。
極限まで我慢してあの頭の出る感覚あの瞬間をまた味わいたいんだよね。
迷うところだけど、とりあえず学校からかな。
俺は学校を選択しまたVR装置をつけて横になった。

そしてー
また一瞬光ったかと思うと校門の前に佇んでいた。

17名無しのごんべへ:2021/12/30(木) 02:26:33 ID:qSWJ7mJo0
「う、寒っ」
雪が散らついている。
季節まで再現するなんて、やっぱ最新のVRすげーな。
顔を下に向けるとコートに包まれたお腹が見えたが、あまり膨らみは目立たなかった。
「これは妊娠を隠してるパターンと気づいてないパターンと、どっちだ?」
でも、腰が怠くて下腹が張ってる感じがある。
「なんかちょっと気分も悪いな…。もしかしてこれが、生理痛のような痛み、か?」
俺の知らない感覚だ。
「おはよ、リク。遅刻するよー」
「う、うん、今行く〜」
声をかけてきた友達設定らしいキャラに着いて行って、教室に入った。

18名無しのごんべへ:2021/12/30(木) 03:01:52 ID:XZI/A83k0
俺の座席は窓側の一番後ろっていうバレにくい座席みたいだ。
コートを脱ぐとセーラ服越しに少しだけお腹が膨らんでるのがわかるが、太ったといえばそれまでくらいの大きさだ。
俺はたまにくる生理痛のような痛みを気にしつつも授業を受けることにした。

授業は本当に昔受けた授業そのままでクォリティがすごい。
「リクさん、この問題を解いてください。」
俺は当てられて数学の計算式と答えを書きに前にやってきた。
えーと...

19名無しのごんべへ:2021/12/30(木) 07:35:53 ID:qSWJ7mJo0
生年月日を登録したせいか、俺にも解ける優しめの問題だ。
楽勝楽勝っと
「……ん?…い、いだっ!?」
答えを書こうとした時に、急にガツンとした痛みが腰に来た。
お腹も強く張っている気がする。
「どうしました、リクさん。解りませんか?」
「…い、いえっ。大丈夫です〜」
声上ずっちゃったけど、誤魔化せたかな…。
何とか答えを書いて席に戻る頃には、痛みはおさまっていた。
でもそれをきっかけに、強めの痛みが定期的に来るようになった。
(痛たたたっ、結構痛いな〜。やっぱこれ完全に陣痛だな。放課後まで持つか…?)
なるべく我慢して産みたいなー。

20名無しのごんべへ:2021/12/30(木) 09:09:37 ID:LTmZAdr.0
時計を見るとまだ2限だ。
昼とあと4限耐える必要があるのか。
(いたたた。陣痛がくるとお腹が一気に硬くなるな)
俺はお腹を摩りながら気持ちを落ち着かせる。

ただ出産の時と比べるとまだお腹が下がっていない気がしてて
まだまだ出産の道はとおききがした。
「リク、英語の宿題やった?」
休憩時間bなどたまに訪れる湊が宿題を忘れたらしく、泣きついてきた。

21名無しのごんべへ:2022/01/12(水) 23:59:49 ID:07Xswz2g0
「しょうがないな〜ほい
ジュース1本奢りな!」
「サンキュー
やっぱ持つべきものは友達だよ」

湊と話をしているうちに休憩時間が終わり、3限が始まった。

(…ん?…い、痛たたたっ。今で20分間隔くらいか。)
俺は定期的に来る陣痛に対し、バレないように耐えながら授業を受けた。

22名無しのごんべへ:2022/01/13(木) 01:19:56 ID:5v4pf1XY0
授業が50分だから二回は授業中に陣痛がきてることになる。
陣痛の間は教科書立てて俯いてるのがわからないように陣痛に耐えていた。
昼休みトイレに向かい様式のトイレに入った。
「今どれくらい開いてるのかな?」
俺は興味本位でまたに指を入れてみる。
こういう時に腹が小さめでよかった。

23名無しのごんべへ:2022/01/13(木) 04:06:48 ID:EECI6L0k0
本来は存在しないはずの穴に、ゆっくりと指が埋まっていく。
指に感じる体温や粘膜の締め付けまで再現されていて、本当にこのVRはリアルで凄い。
「これどこまで指入るんだ?…い、いだぁあ?!」
調子に乗ってズブズブ指を突っ込んでいたら、おそらく膣の奥で結構な痛みがあった。
「痛ってぇえ〜…、今のが子宮口かな…」
開きは良く分からなかったが、指先に何か触れた気がした。
「あれが胎児の頭かな?結構下がってたな〜」
痛かったしあんまり触るのも良くない気がしたので、トイレットペーパーで手を拭いて出ることにした。
でも立ちあがろうとしたその時
「…あー、陣痛来そう…来る……来た…っ、あ、あれ?! いっ、痛い痛いいっ!」
急に陣痛が強くなった。
さっき刺激してしまったせいだろうか?

24名無しのごんべへ:2022/01/13(木) 09:13:59 ID:5v4pf1XY0
この時すでに全開に近いとは思ってもいなかった。
「うーいててっ。」
なんとか強い陣痛を逃して教室に戻る。
腰に手を当てて廊下の壁を不自然にならないくらいで手を当てて教室に戻ってきた。
「っ!?(またか!でもここでは声出せねぇ!)」
教室の入り口の扉の前でまた強い陣痛がきたが歯を食いしばって声が出ないように耐えた。
いつまでもドアの前にいたら不自然だけど動けない。

25名無しのごんべへ:2022/01/13(木) 11:17:12 ID:DNqV0qMY0
「リクどうしたの?
早くしねぇと授業始まるぞ?」
「あぁ…」
ドアの前で陣痛に耐えていると、湊に話しかけられた。
(ふぅー、どうやら陣痛が来ていることはバレていないようだ。)
俺は陣痛の波が去ると同時に急いで自分の席へ戻った。

「っ!?(いててっ…。これで4回目か。)」
昼休みに陣痛が強くなってから、間隔も短くなってした。
この授業とあともう1限、何としても耐えるつもりであるが、次の授業は移動教室での授業であった。

26名無しのごんべへ:2022/01/13(木) 12:19:44 ID:5v4pf1XY0
「湊、先行っててくれるか?
トイレ行ってから行くわ。」
「今日トイレ多いな。腹でも壊したのか?」
「食べ過ぎかな?」
「食い意地が張ってるな。まー先にいってるわ。」
途中で陣痛が来そうだし、一緒に行くと気づかれそうだから湊とは別に行くことにした。
俺は他の生徒が出たあとに立ち上がった。

27名無しのごんべへ:2022/01/13(木) 13:47:45 ID:EECI6L0k0
その時、股間がじわっと濡れる感覚があった。
「あっ、やば、破水した!?」
大量では無いが、それでも下着では吸いきれないようで、スカートから伸びた太ももを伝って液体が一筋流れる感覚があった。
でもまだ、チュートリアルの時のような息みたい感じはない。
「どーしよ、まだ一限あるのに…。あ、そーだ!」
女子トイレには、自由に使えるナプキンが置いてあったのを思い出した。
取り敢えずあれを股間に当てておけば、破水したのはバレないだろう。
「早くトイレ行こ…、あ、いだだだ!…う、うぅうーっ!」
次の陣痛は思ったより早く来て、痛みも強くなっていた。

28名無しのごんべへ:2022/01/13(木) 15:41:09 ID:5v4pf1XY0
これ10分くらいの間隔で陣痛来てないか?
怖いけどもう一度指を中に手を入れるとさっきよりも低い位置で触っても何も感じない俺のものとは違うものに触れれた。
(頭だとしたらもうそこまででてきてるのか!)
俺はその頭をなぞってみる。
ほんといつもこんな大きいものが出てくるってすごいよなー。

29名無しのごんべへ:2022/01/17(月) 06:45:55 ID:fTDw1zN.0
そこからはもう羊水は漏れていなかった。
「これって赤ん坊の頭で蓋されたってことかな?…ぅ…いたたただっ!!」
また陣痛が来た。
女子トイレの個室の壁に両手を突っ張って必死に耐える。
「ふーっふーっ…やべええっ、いってぇえ〜〜〜!!」
もう相当に痛くて、時間も長かった。
「…………っ、ふ、ふー…おさまった…。もうここで産んじまおうかな…」
でもまだ息みの感覚いまいち無いしなー。
「うーん、いややっぱ駄目だ!せっかく学校に居るんだから絶対に最後まで授業に出る!」
こうなりゃ意地だ!
俺は慣れない手つきでナプキンをパンツに貼り付けると、移動教室へと向かった。
「そう言えばあの湊ってやつだけど、妙に俺と距離近いんだよなー」
俺のアバターって一応女子なんだけど。
「あいつが父親役だったりしてな」

30名無しのごんべへ:2022/01/17(月) 10:03:37 ID:141qCbFY0
「ふぅ〜もう少し大人しくしとけよ....」
陣痛が来たからお腹を擦りつつ小声で話しかける。
「3階かー。」
移動教室は3階の音楽室だ。
今1階だから陣痛あるのに結構ハードだろう。
俺は壁を伝いながら階段を登り始めた。

31名無しのごんべへ:2022/01/21(金) 17:10:07 ID:ZgS9hQ860
「ふぅーふぅーふぅー」
俺は手すりをつたいながら何とか3階までやって来た。
階段を登ったせい、かなり陣痛の間隔が短くなっていた。

キーンコーンカーンコーン
「やべっ、もう時間か!?」
開始のチャイムが流れ俺は急いで音楽室に入った。

32名無しのごんべへ:2022/01/21(金) 18:35:33 ID:MJlvqOe60
教室にはいるとピアノの前に生徒が囲むように立っている。
音楽の授業って座って聞いていればいいだけじゃなくて全員で立って歌うとかまじかよ。
「(こそ)遅いぞこっちこっち〜」
湊がこっちこっちと手招きしている。
俺は教科書を持って湊の隣に立った。
陣痛が始まってから立ちっぱなしってないから最悪だ。
しかも歌うとお腹に力が入るせいか時たまごボッと羊水が流れ出てる感覚がある......
何枚もナプキンつけてきたけどもれないよな?

33名無しのごんべへ:2022/02/01(火) 16:05:07 ID:rcucER6M0
(うう、股間が湿って気持ちわり〜)
教科書を構えて、適当に歌ってるふりをする。
早く終われ〜。
あ、やべ、陣痛きそう…。
「…っ、……っ! …ひっひっふーっ、ひっひっふーーー…っ」
どうにか声を出さずに耐えたが、さっき階段を登ったせいかちょっと息みたい感じがして、とっさに呼吸法で凌いだ。
「ははっ、リクなんだそれ。それじゃ腹式呼吸じゃなくてラマーズ法じゃねーか」
「…うるせーよ」
湊にからかわれるが、こっちはそれどころじゃない。
立ってるから股から赤ちゃんが落っこちそうな感じがする。
しかももう次の陣痛来そう!間隔2分もねーよ!
(あああ〜痛い痛い痛いめちゃくちゃ痛いやばいやばい痛い痛過ぎる…っ)
「……あ、あああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
しまった!あまりの痛みに思わず甲高い悲鳴が出てしまった!
「あらあ、リクさん、良い発声ね〜。皆さ〜ん、今の発声を参考にしてねぇ〜」
「「「「「はーい」」」」」
あれ? バレてない? 誤魔化せた、のか?

34名無しのごんべへ:2022/02/01(火) 16:51:14 ID:OAgiobA20
最後の一曲になって漸く席につけるという気の緩みもあったんだと思う。
「….ひぎっ!?」
席に戻ろうと足を動かそうとした瞬間、ミチィと股に何か挟まったような違和感が
まさかと思いつつも違和感で股がガリ股になるのを必死に耐えて席について
バレないように下着越しから股間に手を当てた。
「(頭出てる…!?)」
俺の股間なのに触れた、感触のない掌におさまるくらいの
丸い塊の一部に驚く。
発露したのか…
とりあえずこれ以上出すわけにもいかないし手で股間を押さえて
授業を受けることにした。

35名無しのごんべへ:2022/02/03(木) 08:35:23 ID:TXNYujYk0
(あああ、出したい出したい! 今息んだら気持ち良いだろうな〜)
いつの間にか陣痛の間隔はほぼなくなり、息みたくて仕方なくなってきた。
声出したらバレるから、何とか我慢しないと…。
「ふーーーっふーーーーーっ」
って言うか、俺めちゃめちゃ鼻息荒くない!?
汗だくだし明らかに様子がおかしいのに何で誰も気づかないんだ?
(そう言うシナリオなのか?)
でももうここまで来たら、いっそ誰かに気づいてほしい。
そして、助けて欲しい。
手を握ってもらって、思いっきり息んで出産したい!
「……っ………っっ! …………ッ!!!」
(やばいやばい、どんどん出てきてる〜〜!)
手で押さえていても、児頭が出てくるのが止められない。
会陰がミチミチと広がって、きっと今一番大きいところだ。
椅子に座っているのに、勝手に脚が開いちまう!

36名無しのごんべへ:2022/02/03(木) 11:55:03 ID:0v4o/vqM0
こんな人が多いとこで産みたくない!
そう思い
「うぐ!」
俺は会陰に挟まっている頭をぐりぐりと押し返した。
激痛が腰の辺りを襲うがなりふり構っていられない。
キンコーンカーンコーン

やっと授業が終わった....
俺は陣痛とかを気にせすダッシュで少し遠めの空き教室に入った。
後ろから湊に跡をつけられてると気づく余裕もなかった....。

「はぁ...はぁ....んぐくうううう!」
俺は我慢の限界でこの大きい痛みを出す感覚を味わいたいと下着も脱ぐことを忘れて椅子にしがみついて立ち膝で息んだ。
「はぁ、はぁ、はぁ……はうううううっ!!」

37名無しのごんべへ:2022/05/15(日) 08:26:50 ID:t9pOTqxk0
俺が必死に陣痛に耐えている時であった。
ガラガラ
突然教室の扉が開いたのだ。
「はっ、ふー、ふーっ、うぐぅう〜〜っ」
誰かが来たのを察し、俺は必死に息むのを止めようとしたが自然の摂理には抗えずに息きんでしまった。
「おい!リク、大丈夫か?」
「はーはーはー、み、湊か…」
こんな姿を見られてしまった恥ずかしさと、これで誰かに支えてもらえるという嬉しさが同時に押し寄せてきた。

38名無しのごんべへ:2022/05/15(日) 09:11:47 ID:3HbR9nvo0
「大丈夫か?」
湊は心配そうに扉の前に立って、俺の様子に呆然としている。
「はーはーこれが大丈夫に、みえるか?…うぅ、んんんーーーーでるぅぅる!」
俺はもう湊がいても構わないと思い、いきんだ瞬間だった。

39名無しのごんべへ:2022/05/22(日) 09:21:26 ID:HCdqoXdY0
ズルリ…バシャアア……
胎児が一気に肩まで出てきてしまったのだ。
「リク!ちょと待ってろ!俺が取上げてやるから!」
そう言って湊が駆け寄ってきた。

40名無しのごんべへ:2022/05/22(日) 10:12:07 ID:XHuKMRHU0
けどもう我慢できない!
「ヴァ、あ、あ、出るぅうううう!」
湊のことも気にせず俺は気にせず息んだ。
ズルっと俺の体内から身体が抜ける感覚があった。
「下着越しだけど、リク、キャッチしたよ!」
湊は泣きそうな顔で下着越しに赤ん坊を支えているらしい。
その姿を見ていると画面がブラックアウトした。
「ふぅ〜終わったか。次は何にしようかな?」

41名無しのごんべへ:2022/05/25(水) 00:36:41 ID:RLaKiksk0
「学校で出産ってハラハラして面白かったな。
また別パターンとか教師とかも面白いかもしれないな。」
冷蔵庫から水を取り出して一口飲んでから早速またバーチャルを起動する。
メニューを見ると胎児位置に逆子が追加されている。
これは逆子選択するしかないな。
シュチレーションはどうしようかなー?

42名無しのごんべへ:2022/06/17(金) 09:27:52 ID:xcPJ1Z6g0
俺はモニターを見ながら出産場所を確認していく。
車、助産院、家、道路、公園、海、プール、、、
ほんとに色々あるし、どれにしようかな〜。
車で!
パートナーの有無は有で介助なしを選択
よく海外の出産動画とかであるシュチエーションになるのかな?
助手席で間に合わず下着ずらしたら産んじゃうやつ。
で、逆子とあ、双子選べるなら双子で正常位と逆子と。
色々選択をして完了ボタンを押すと画面がまた真っ白になった。

43名無しのごんべへ:2022/07/09(土) 11:44:09 ID:k6sWjkbY0
目を開けるとごく一般的なリビングに立っていた。
そしてお腹に目をやると今までよりずいぶん大きい。
(おお、さすが双子!)
とりあえず家を散策しようと一歩踏み出すが、思いのほか体が重い。
これだけ大きなお腹だ。
当然重さも比例するだろう。
そしてもう一歩踏み出すと------

バシャッ。。。。

「え!?ウソだろ!?」

なんと破水したのだ。
(いきなり始まるのかよ!?)
オタオタしてると腹にじわじわと締め付けられるような感覚が襲う。
破水と同時に陣痛らしきモノも始まった。
(おいおい...車だからパートナーがいるはずだよな…?)
とりあえずパートナーの存在を確認することにした。
(うーん、なんて呼ぶ?多分旦那ってことだろうし…)

「あ…あなたー!」

リクは少し恥ずかしがりながらパートナーを呼んだ。
するとすぐに誰かが走ってくる音がした。
ガチャッ-
扉が開く。

「どうしたの?」

そう言いながらパートナーであろう男性が入ってきた。
まあなんと言うか…フツメン。
平均的な顔の男性だ。

44名無しのごんべへ:2022/07/09(土) 23:00:46 ID:TLi9auBU0
「これ、みて。」
「おわっ!?リク、漏らしちゃったの?」
「な、わけあるか!破水したっぽい」
素で驚いてるパートナーにツッコミを入れる。
「あ、そうか!リク、大丈夫??」
パートナーはオロオロして聞いてくる。
なんかこのパートナーといると冷静になれるな。

45名無しのごんべへ:2022/07/10(日) 12:22:15 ID:QUxIyii60
「…っん!…ふう、ふう…。病院に連れて行ってくれない?」
「おっ、おう、分かった!それよりリク、陣痛も始まってんだろ?だ…大丈夫?」
オロオロしながら聞いて来た。
「まだ、陣痛は本格的じゃないから大丈夫。
それより、破水してるから早く病院に…」
「分かった!準備するからそこで待ってろ!」
やや頼りないパートナーであるが、これくらいがちょうど良いのかもしれないと思った。

46名無しのごんべへ:2022/07/10(日) 13:28:48 ID:HgnvCEE60
ただこのシステムのせいか病院が結構離れている。
高速使って1時間ほど車でかかるんだが、1時間では産まれることはないと
思うがとりあえず準備ができたと聞いてマンションから出発することにした。
「ふぅーふぅーん!!」
俺はパートナーに支えられつつマンションの下に降りていく。
こういう日に限ってエレベーターが故障中なんだと思いつつ3階から歩いて階段を降りていく。

47名無しのごんべへ:2022/07/14(木) 21:51:18 ID:EMUrOnbU0
陣痛はまだ始まったばかりで15〜20分感覚ほどだろう。
痛みが収まってる間に階段を降りるが大きなお腹のせいで足元が見辛い。。。

ゆっくり下ってようやく一階に辿り着いた。

「んぅううっ…イタタタ」

再び来た陣痛の波に腹を抑える。

「ゆ…ゆっくりでいいから!」

そう言いながらパートナーはかなり焦っているようだ。

「大丈夫。わかってるから」
(言えやしないけど、こっちはすでに3回目の出産だし)

ゲーム内とはいえ経産婦だ。
かなり余裕がある。

車に乗る前に病院に電話をした。
陣痛は15分感覚ではあるがすでに破水してることを伝えた。
双子でありリスクも高いのですぐにくるよう言われた。

48名無しのごんべへ:2022/07/14(木) 22:10:23 ID:EMUrOnbU0
そうして車に乗り込み出発した。
パートナーは若干前のめりになりながらハンドルを握っている。
 
(大丈夫かよ。。。)

世の中の男性はこんなモノなんだろうか。
まあ初めて子供が産まれるんだ、緊張もするしどうしていいかわからないのも共感できる。

「うっ…うううう痛い!ふぅぅ〜〜っ…ふぅぅ〜っ」

「だっ…大丈夫??」

(大丈夫なわけがない)

「まだ陣痛の間隔あるから」

大丈夫言えずに苦しいフォローをする。

「何か音楽でも…」

パートナーは気を紛らわせてくれようとしたのか音楽をかけようとした。
しかし手元がおぼつかない。

「いやいいから!頼むから運転に集中して!」

これから迎える出産よりもパートナーの運転の方が恐ろしい。

破水してから1時間ほど経っただろうか。
どうにか高速道路のゲートを通過した。

49名無しのごんべへ:2022/07/14(木) 22:30:09 ID:EMUrOnbU0
「ああっ…ふぅぅあああ!痛いっ」

陣痛の波に腹をさする。
高速道路に乗ってから明らかに痛みが増して来ている。
波の間隔も短い。

「ふぅぅぅ〜っ…ふぅぅぅっ」

リクは深呼吸で痛みを紛らわす。
そして最初こそスムーズだった車の流は徐々に速度を落としていった。

50名無しのごんべへ:2022/07/14(木) 22:44:08 ID:jWlXkV0I0
渋滞だ。
時間を見ると18時半。ちょうど通勤ラッシュの時間帯のようで混雑しているようだ。
「あーこんなときに限って!」
パートナーは焦るあまりハンドルを握る手が強くなってる。
タイミングが悪いといったらそうだけど、自然渋滞ならまだすぐ通過できる可能性があった。

51名無しのごんべへ:2022/07/17(日) 07:58:46 ID:oYVVGmCU0
それから30分程が経過して、陣痛の間隔はさらに短くなっていた。
しかし、未だに渋滞は続いておりほんの数キロしかし進んでいなかった。
「くっそ、なんでこんな時に限って渋滞するんだよ。
リク、大丈夫か?深呼吸だぞ。深呼吸。」
パートナーは、あまりの動かなさに焦りを感じているようだ。
(そっちの方が深呼吸をした方がいいんじゃないか?)
俺はそう思ってはいたが、それを伝える程の余裕も無いほどに痛みが強くなっていた。

52名無しのごんべへ:2022/07/17(日) 10:42:43 ID:Z5x0ZqwA0
「あー!いつもなら空くのに、なんで!?」
本来ならいつも空いてくる時間帯だが、
逆にどんどん進まなくなり、ついには動きが止まってしまった。
「はぁ!?嘘だろ!」
パートナーの困った声の先に見えたのは
掲示板に『一都から二都間で事故発生』と書いてる。
ちょうど降りる手前の区間だからこれは事故渋滞も混ざってくるのか。
正直生きみたいとこまできてるからこの渋滞の間に生まれるのかもしれないな。
ただいきんでいいのか子宮口の具合がわかんないからいきめずにいる。

53sage:2022/07/17(日) 21:49:49 ID:lJnlOQWs0
「ふっふっふっ…ふぅぅぅぅぅっ!ふぅぅぅぅっ!あああ!」

渋滞などお構いなしに子宮は収縮を強める。
もう2〜3分間隔というところまできていた。

「ああッ…んんん〜〜!はぁっ…はぁっ…」

リクは痛みに悶え腹をさすり続ける。
(今までのより進みが早い気がするな。。。)

呼吸も荒くなり喘ぐ頻度も上がり、それと比例する様にパートナーの焦りは募っていった。

54名無しのごんべへ:2022/07/17(日) 22:08:02 ID:s2rqQiuE0
「リ、リク、大丈夫?
あーもうー早く動いてよ!!」

パートナーはちらちらと俺の方を見てくる。

「ふぅぅぅーーー、うぅぅぅ、あぁあああ!!
ゔぉおおお!」

息まないように我慢していたけど無意識に体に力が入ってるせいか
確実にヤバくなってきてる。
息まずとももうそこまで頭が降りてきてる気がする。
「り、りく!?」
パートナーが慌ててる中、俺は足を開いて恐る恐る下着の中に手を入れて会陰を触った。

55名無しのごんべへ:2022/07/18(月) 06:30:42 ID:oD/e3zCE0
「!!」

なんとすぐそこまで胎児の頭が迫っていた。
(早!!陣痛だってまだMaxじゃなかったろうに!)

「あうっ…ああああ!」

陣痛の波に合わせて頭が産道を進もうとする。
(もうすぐ発露だ…!)
リクもいきみの衝動に抗うことがでくない。

「んああああぁ!いきみたい!ゔゔゔゔゔん!」

いきむと胎児の頭が出て、やめると奥に引っ込む。
発露だ。

「もう頭が出て来てるよっ…痛い!ああぁ!」

「えええええ!?どうしよう!!」

パートナーはあわあわしだした。
変な汗をかいてる。

56名無しのごんべへ:2022/07/18(月) 06:53:38 ID:oD/e3zCE0
「ゔゔゔゔっぁあん!はぁっ…はぁっ…うぅっんんんん!」

いきむたびにどんどん胎児の頭が露わになっていく。

「うっ…うぷっ…」

パートナーは突然口を押さえガサガサと袋を手に取る。

「ゔゔっ…うげええ〜〜〜っゲホッ…げぇっ…げろぉ〜〜っ」

(ええええ!?)
緊張が最高潮に達したせいか、パートナーは嘔吐しだした。

「だ…大丈夫?」
「うう…ごめんこんな時に…」

リクはいきみを我慢しながらパートナーをフォローする。
(ホントだよ…情けない。パートナーの設定頼りなさすぎだろ…)
まあそれもゲームの醍醐味なのなもしれないが。。。
そうこうしてると車の前方の方に動きがあった。
少し渋滞が緩和してきたようだ。

パートナーは再びハンドルを握った。

57名無しのごんべへ:2022/07/18(月) 07:12:18 ID:oD/e3zCE0
車が動きだしたのと同時に猛烈にいきみたくなった。

「んんんっ…あ゛あ゛あ゛あ゛!うぐぅぅぅ!」

リクは痛みに体を退け反らせる。
胎児の頭が会陰を押し広げ、今にも出ようとしている。
(ヤバいっ…頭が出そうだ…!)

「はぁっ…あっ…あぁっ!もう出る!出ちゃううう!んあああっ!」


グポッ---じわぁ…

頭と共に羊水が流れ出てシートを濡らす。
リクは慌てて下着をずらした。

58名無しのごんべへ:2022/07/18(月) 09:06:48 ID:huax81h20
「え、り、りく!」
パートナーは俺が下着をずらしたことで
驚いているようだ。
リクはシートベルトを外し、足をガバッと開いて
出ている頭を両手で支えた。
もう今にも旋回すれば出てきそうだ。
(これ絶対次のいきみで出るやつ!)
リクは息を整えつつ、次の陣痛を待っていた。

59名無しのごんべへ:2022/07/23(土) 15:31:05 ID:1XomETgc0
「はぁっ…はぁっ…う…来たっ…あっ…あああん!あああぅぅぅうう!」

リクは陣痛に合わせて力いっぱいいきんだ。

ズルンッ___バシャ…

リクは胎児を受け止め抱き上げた。

ふぁっ…んぎゃ…んぎゃああ…

無事に産声を上げる。

「うっ生まれたああああ!?」

パートナーは雄叫びを上げる。
もはやパニック状態だ。

「はぁ…はぁ…頼むから前見て…!」

60名無しのごんべへ:2022/07/23(土) 19:23:08 ID:NTsdjB0w0
「おっ…ごっごめん、
すぐに病院まで連れて行ってやるから待ってろよ!!」
そう言って車が動きだと思ったのもつかの間、またすぐに動かなくなってしまった。
「くっそ、また止まってしまった!
リク、大丈夫か?」
「あぁ、まだ次の陣痛は来てないから大丈夫だよ。
それより前見てしっかり運転してね。」
(2人目くらいは病院で産みたいけど、まだまだ病院までかかりそうだな…)
今の所陣痛とまでは行かないが、強う張りは全く収まらなかった。

61名無しのごんべへ:2022/07/23(土) 20:18:10 ID:lqiq4F260
俺は身体を起こし、うしろの入院用の荷物からタオルを取り出す。
洗面タオルで大きくないけど生まれた赤ん坊の体温を下げるわけいかないしタオルで身体を拭いてやる。
「ふぅー。」
俺は身体を拭くと俺の入院着で赤ん坊を包んだ。
臍の緒の切り方も鋏もないしとりあえずこれでいいかな?
次の陣痛がくるまで息を吐くごとに羊水が垂れ流しになってるのが気持ち悪いな。
これまた2人目も破水するやつかなと思いつつも陣痛がくるのをまった。

62名無しのごんべへ:2022/07/27(水) 08:03:35 ID:HEhDnfbg0
産まれてしまった子の為にも早く病院に行きたいが、車は一向に進まない。
「あ〜もう、早く進んでくれよ〜」
ハンドルを握るパートナーは相変わらず落ち着きがなく、汗ダラダラでこちらの方がよほど死にそうな様子だった。
「りくぅ、俺、ほんと役に立たなくてごめん。妻と子供に何にもしてやれないよ…」
「あー、そんなことないって。しっかり運転してくれれば大丈夫だから…」
パートナーは今にも泣き出しそうな様子だ。

(まったく大変なのはこっちなのになぁ)
(でもまあこっちは3人目で余裕があるし、パートナーのフォローもしてやるか)

「あ〜、じゃあ、ちょっと腰揉んでくれない?」
ずっと座っていたせいか陣痛のせいか、腰が痛くてたまらなくなってきたのだ。
胸に抱いた子の臍の緒が切れないように気をつけながら、狭い助手席でどうにか身を捩り、運転席のパートナーに腰を向けた。

63名無しのごんべへ:2022/07/27(水) 09:59:46 ID:3MR.vfUU0
「あ、あぁ。どう?」
パートナーは車のサイドブレーキをかけて腰を揉んでくれる。
記憶はないはずなのに身体は知っているのかパートナーが腰を揉むのが上手いことを知っているようだ。
「ふぅー、うぅーきもち、いい。」
「これくらいしかできなくて、ごめんな。」
パートナーは申し訳無さそうだけど、この状況なのもあるけど
腰を揉んでくれるの上手いのはありがたい。
「上手いから、全然。」
俺が誉めるとパートナーは嬉しそうだ。
渋滞で止まってる間マッサージをしてもらっていたけど、
お腹がグリュって動いたかなと思ったタイミングだった。
パチンと音と共に俺の股からまた羊水が溢れ出す。

64名無しのごんべへ:2022/07/28(木) 03:41:59 ID:Ce3fbd3U0
「あっ、うぐっ……きた……!」
「え、りく!?大丈夫か?」
パートナーは慌てて俺の方に顔を向ける。
(やばい、いきみたくなった!2人目は逆子だし大丈夫かな)
リクはいきみを逃しつつ、パートナーを落ち着かせる。
「はぁ……はぁ……大丈夫……前見て……!」
リクは呼吸を整えつつ、次の陣痛を待つ。
「うん、わかった。」
パートナーはリクの言葉通り前に向き直った。
とりあえず逆子だし病院近くまでなんとか出来るだけお腹に留めておきたい。
リクは次の陣痛が来るのを待ちながら、 先程出産した子の様子を伺う。
本能で母乳を探してるのかモゾモゾ動いている。
あげたいけど乳首吸われると子宮の収縮が強口なるから今は避けたい。

65名無しのごんべへ:2022/07/30(土) 22:57:48 ID:nzM1Hqj60
「っぎゃあ!ぎゃあ!」
痺れを切らしたのか、大声で叫びがら暴れてしまった。
このまま暴れ続ければ、陣痛の合間に落としていまいそうだと思い、
母乳をあげることにした。
服を手繰って胸に赤ん坊を近づけると口を開けて乳首を吸い始めた。
「…はぅうっ!……ぐっ、ぐっ、…ぐぅう…っ!」
やっぱり母乳をあげると響くな…

66名無しのごんべへ:2022/07/30(土) 23:32:59 ID:MsCyug6.0
「リク、大丈夫?」
パートナーは心配そうに声をかけてくる。
「ふぅーふぅー、うぅうう、まだ、くる、かも。」
やばい、また本格的な陣痛に変わってきてる。
これは病院間に合う気がしないな。
俺は赤ん坊を抱えている手と逆の手でお腹を擦る。

67名無しのごんべへ:2022/08/02(火) 12:25:07 ID:UsaqTAP60
するとようやく車が動き出した。
そして待ってましたと言わんばかりに子宮が強く収縮する。

「あうっ…イタタタ‼ふぅぅぅぅっ…ふぅぅぅぅっ」

リクは痛みに顔を歪める。

道路は先ほどまでの渋滞が嘘のようにスイスイ走っている。
もうすぐ高速の降り口だ。
陣痛もどんどん強くなりもう波の間隔もない。

「はぁっ…はぁっ…痛いぃぃぃっ!あああぁん!」

パートナーは先が見通せたためか少し余裕が出てきた。

「もうすぐ高速降りるよ!」

高速を降りれば病院は割とすぐだ。
しかし待ちきれないとばかりに胎児はグイグイと降りてくる。

68名無しのごんべへ:2022/08/02(火) 12:37:17 ID:IO3X5JQs0
「あ”、あ”ぁ、ぁああ!」
もう我慢できない!
(やば!?これ、足だろ!?)
片手で股を触ると既に足が触れてるというか、もう出てきてる!
「も、もぅ、まにあわ、ない、かも。
あ、足、見えてる!」
「え!?あ、あ、あ、足!?」
せっかく落ち着いたパートナーだったが、またパニック起こしてる。
俺は我慢できず、覚悟を決めて身体をずらし前のインパネルに足をつけ、息む体制をとった。

69名無しのごんべへ:2022/08/02(火) 22:09:18 ID:UsaqTAP60
(そういえば病院に生まれちゃったこと言ってない…!)

リクはハッとした。
イキみたくて仕方ないけど病院に電話をして処置の準備をしてもらわないと。。。
その姿勢のままイキみたいのを必死に堪えて電話をした。

「スミマセン、向かってる途中で一人生まれちゃって…二人目ももう出てきてます…!」

そうこうしているうちに高速を降りた。
職員の人は驚いていたが、玄関で待ち構えていてくれるとのこと。
もう5分とかからないだろうが堪えていられるか。。。

「ああああぁっ…イキみたいぃぃっ!はふっ…ふぅっ…ふぅうんっ」

いきみを必死に逃すが今すぐにでも産んでしまいたい。
勝手に下半身に力が入る。

「リク!もう着くよ!」

病院の玄関が目に入る。
職員の人が処置ワゴンやらストレッチャーやらをかバタバタしてるのがわかった。

パートナーは急ブレーキで玄関に着けた。
看護師が助手席のドアを開ける。

「大丈夫ですか?ちょっと見せてくださいね!」

(ああ…間に合った…)

そう思ったのも束の間、安堵したせいかイキみに抗うことができない。

「あっ…ああんっ…もう…ダメっ…んんんうぅぅぅ!!」

リクがイキむと徐々に胎児の足が露わになる。

70名無しのごんべへ:2022/08/02(火) 22:40:37 ID:IO3X5JQs0
「あら。もう足が出ちゃってますね。
動けそうですか?」

看護師さんが俺の股から出ている足を見て確認する。

「ふぅ〜ふぅ〜、うぅーーー、もぉお、むりぃいい!でぞぉおおお!」

一歩も動ける気がしない。
むしろ思いっきり息みたい!

「とりあえず赤ちゃんは先にお預かりしますね。」
看護師さんにへその緒を切ってもらい、抱いてた赤ん坊を渡す。

71名無しのごんべへ:2022/08/04(木) 12:44:19 ID:oJFETfRU0
「ここで産むしかないね。準備しといてー!」
「はーい」
上司と思われる看護師が指示を出す。
周りの看護師たちがシーツや手術で着る上着などを広げて幕を作った。

(周りに見えないようにしてくれるんだ…)

手の込んだ演出に感心した。

「体こっち向けてくださーい」

「はいっ…うぅ…」

リクは下半身を看護師の方へ向ける。

「あっ…ああぁっ…んんんぁぁぁ!」

ズルっーー

股を看護師に向けた途端、我慢できずにいきむと一気に体感が出た。
すでに産道が広がってるためかあっさり出てしまった。

「体が出ましたよ!もう少し!」

頭のほうが大きいため逆子の場合は後が大変だ。

「うぅぅんんんん!あああ痛い痛い!」

股に大きな塊が引っかかっている。

72名無しのごんべへ:2022/08/04(木) 13:28:33 ID:NGShFlhs0
「リ、リク、頑張って!」
看護師さんに呼ばれて出てたのに、入院手続きを終えて戻ってきたパートナーは運転席から応援してくれる。
頼りないけど、俺のことをすごい心配してくれるのはわかる。
「て...うぅ!」
「て?な、なに?」
「て、てにぎってぇええ!」
「う、うん!」
パートナーは俺の手を両手でギュッと握ってくれる。
「さあ、お母さん、もう赤ちゃんの頭だけだからもう少し頑張りましょうね!」
一人目のが頭出るタイミングこんな痛くなかったのに!
「ふぅーー、んんんんーーーー!」
俺は次の陣痛でパートナーの手と車のフロントに力を入れて息んだ。

73名無しのごんべへ:2022/08/07(日) 07:34:20 ID:jc6jmHgM0
「うっ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
今までで一番強く息んだ瞬間だった。

…んぎゃ…んぎゃああ…
第2子も産まれ、その姿を見ていると画面がブラックアウトした。
「ふぅ〜終わったか。次は何にしようかな?
やっぱり多胎児の方が楽しいかもしれないな。」
そう思いながら早速次のシチュエーションを探していた。

74名無しのごんべへ:2022/08/07(日) 11:50:12 ID:IHHhLCGI0
ふと下着を見ると何回かイッたらしく精液で濡れている。
「下着変えるか。」
痛いながらも安産ってな!んか快感あるからその時イッたんかな?
俺はVRの機械を外し下着を変え足元にタオルを敷いた。
水分補給もしたし、次は何やろうかな?
巨大児、甲骨難産が解除されてある。
パートナー介助ありだと、さっきのパートナーと違ってパートナーしっかりしてくれるのかな?
そんなこと考えながらシチュエーションを考えていた。

75名無しのごんべへ:2022/08/12(金) 10:04:43 ID:YHbggSSE0
んー色々あって迷うな。
パートナーいるなら辺鄙なとこで産んでみるのもありかな?
俺は『電車の中』を選択し、双子、1人目甲骨難産、2人目ランダム、パートナー介助ありに設定した。
そしてVRが動き出した。

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目が覚めるとホームに立っていた。
チケットを見ると座席と出発時刻と到着時刻の書かれていた。
朝9時出発して明日の20時まで乗る予定なのか。
「リク、どうしたんだ?体調悪いのか?」
後ろから心配そうに話しかけてくる男性を見るとふあっと名前が浮かんできた。
[ミカゲ]
どうやら俺の旦那のようだ。
産科医って情報まで流れてきた。
前回のパートナー情報とは大違いだな。
見た目イケメンでクールそうだが、俺を心配してくれてるのはわかる。

76名無しのごんべへ:2022/08/13(土) 01:46:54 ID:rL3rohJc0
そう聞かれて気づいたが、なんとなくお腹が張ってる。
「そう?大丈夫だよ」
リクはとりあえず誤魔化しておいた。
乗車時間を考えると観光列車だろう。
(長丁場になるのか…?)
車での出産は展開が早かったから、それもありかと思った。

77名無しのごんべへ:2022/08/13(土) 09:45:17 ID:.AMaEQBg0
それに産科医の旦那だし何かあっても大丈夫だろう。
「新婚旅行遅くなってゴメンな。」
どうやらこれ新婚旅行なのか。
産科医だし多忙だったんだろうな。
「大丈夫だって。それに臨月でも旅行行きたいって言ったのは俺だろ?
今日くらい赤ん坊たちも大人しくしててくれるよ!
ほら、列車のろう?」
俺は心配してるミカゲを促して列車に入った。
これくらいの張りならまだ生まれないし大丈夫でしょ!

78名無しのごんべへ:2022/08/19(金) 05:57:36 ID:JUtPXdic0
列車の車内は豪華な装飾、フカフカの座席…
現実では手の届かないリッチな旅行だ。
VRの良いところだ。

リクは前回の出産でいきなり破水したので少しビビっていた。
同じパターンってことはないと思うが、双子ということもありゆっくりゆっくり移動した。

79名無しのごんべへ:2022/08/19(金) 10:51:44 ID:DnxVT4Fo0
「ふわふわだね。」
「長時間座ってても腰が痛くならないように作られてるからいいと思って。
でも腰が辛くなったら隣の車両にある寝台用のベットで横になってもいいからね!」
「わかった。」
しばらく景色を見て話していた。
12時前に昼食のために食堂車に向かう時にお腹が強めに張る感じがした。
(せっかくなら豪華列車の夕飯の豪華料理VRでいいから食べさせてくれ!)
と願いつつ食堂車に向かう。

80名無しのごんべへ:2022/08/25(木) 09:05:41 ID:hiGZiuHs0
昼もお洒落なカフェの様な食事だった。
いい匂いがする。
しかし食べては見るものの、味らしい味はない。
匂いで風味を感じる程度だった。
(まぁ…ゲームだしな…)
リクはやっぱりと思いつつも心の中で少し肩を落とす。
しかしせっかくの豪華旅行だ。
「美味しいね!」
風味だけでも味わおう…リクはそう決めた。

ランチを食べ終わり自分たちの座席へ戻ってきた。
双子の入ってるお腹は想像以上に重い。
前回はすぐ出産だったからそうは感じなかったが、けっこう疲れる。
「ちょっと一休みしようかな」
「そっか。俺も昼寝するからゆっくり休んでね」
そう言ってパートナーは二段ベッドの上に上がっていった。
リクもベッドに横になるが…
「…んっ…」
張りというより、鈍く締め付ける様な痛み。
(これは…始まったな)
しかしすぐに収まり、まだまだ微弱陣痛の様だ。

81名無しのごんべへ:2022/08/25(木) 12:07:34 ID:F8D7fk8k0
(これならまだまだだし大丈夫かな?
もう少し列車の旅を楽しませてくれよ。)
リクはお腹を擦りつつ双子に心のなかで願った。
横になって暫くして用を足したくなり起き上がった。
朝から今日はよくトイレに行ってる気がしてくる。
パートナーは昨日も夜勤でそのまま来たせいか眠っているようだ。
パートナーを起こさないように部屋を出てトイレを探す。
(妊夫はトイレが近いって聞くけど漏れないようにいかないと)

82名無しのごんべへ:2022/09/19(月) 11:47:47 ID:9cfM2aY60
「ふぅ…」
トイレの場所が分からず少し戸惑ってしまったが、無事に用を足すことができた。
部屋に戻り、再び横になろうとした時
鈍く締め付ける様な痛みがやってきた。
(歩いたから、陣痛が進んだのか?)
先程よりも固くなったお腹を触りながら、
(もう少し我慢してくれよ?)とお腹の子供たちに語りかけた。

83名無しのごんべへ:2022/09/19(月) 12:17:37 ID:7ZDgx2mU0
「ふぅー」
やっと収まった。
俺は張りのなくなったお腹を擦る。
景色でも観ようかなと寝台に備え付けてある冷蔵庫からミネラルウォーターを持ち座席の方に移動する。
まだミカゲは寝てるし起こさないでいこう。
1車両を6つに区切ったような部屋で3組1車両のため寝台部分も景色を眺めるのも個室で助かる。
しかも冷蔵庫の飲み物もサービスらしい。
お酒もあるけど飲めないのが残念。

「ふぅぅぅー、また張り強くなった?」
スマホでミカゲに入れさせられてた陣痛アプリを起動させて間隔をみると15分くらいか。
あれ?思いの外感覚は狭まってるかな?

84名無しのごんべへ:2022/10/14(金) 04:50:38 ID:K/0pUYqw0
でも列車の乗車時間が9時から翌日20時だから、下手したら出産に35時間かかる可能性もある。
今やっと14時くらいだから、あと30時間くらいか。
ゆっくりたっぷり楽しみたいから、あんまり早く陣痛に進むのもしんどいな?
陣痛が進まないようになるべく大人しくしていよう。

と、思ったけれど。
やっぱり退屈なので、このVRで作られた豪華列車がどうなってるか知りたくて、端から端まで探検してみることにした。

85名無しのごんべへ:2022/10/14(金) 10:36:29 ID:YGV2QVuY0
ミカゲはぐっすり寝てるし俺は一人で回ることにした。
食堂車や展望車、一般座席とかあとお土産売り場まである。
一通り見て俺たちの座る車両の正反対最後部車両の展望車で一息つくことにした。
ここでドリンクや軽食はサービスで頼める。
俺はオレンジジュースをもらい、席に腰掛けた。

86名無しのごんべへ:2023/01/03(火) 23:51:40 ID:ipOaiYR20
「いい眺めだな」

列車は海沿いを走行している。
ゆっくり眺めを楽しもうとするが-

「うぅっ…!」

再び痛みが襲う。
時計を見るとやはり15分間隔くらいだ。
いつ破水するかわからない。
痛みが引いたら念のため部屋に戻ることにした。

部屋に入るとミカゲはまだぐっすりのようだった。
(とりあえず横になってテレビでも見るか…)

テレビを見ながら陣痛をやり過ごすこと1時間-
(痛っ…またきた…!)
リクは腹をさする。
明らかに感覚が狭くなっているのを感じた。
(これもう10分おきくらいだよな…)
かなり順調に進んでいるようだ。
これはせっかくの旅行を楽しめそうにない。

87名無しのごんべへ:2023/01/04(水) 00:48:22 ID:VGUMUx160
「ふぁあ・・・」
ミカゲはあくびをしつつ起きてきた。
「あ、ミカゲ、起きた?」
17時位にようやくミカゲが起きてきた。
「あぁ。せかっかくの新婚旅行なのに1人にしてゴメンな。」
「いいよ〜。外見てたり列車徘徊してたから。
ミカゲ疲れてるんだし、まだ夕飯までに時間があるし休んでてもいいよー。」
「流石にもう起きるよ。身体つらいとかない?大丈夫?」
「うん、ちょっと張ってる感じあるけど大丈夫。」
僕はまた陣痛が来て張ってるお腹を擦りながらいう。

88名無しのごんべへ:2023/01/09(月) 18:25:04 ID:GA.Sf.vA0
「陣痛か?」
心配そうにミカゲが近寄ってきた。
「うーん、予定日まだ先だし多分大丈夫。
それより夕飯いこうぜ!」
このままだと夕飯食べそこねそうだ。
いくらバーチャルとはいえ豪華な夕飯みたい。
ミカゲは心配な様子だったけど俺に押されて食堂列車に行く。
夕飯はフレンチのコースのようだ。
ほんとに味してほしい。
見たことない料理ばかりだ。
時たまくる陣痛にお腹をさすりながら食事をとる。
「やっぱり陣痛じゃないのか?後で診てあげるよ。」
ミカゲは俺のお腹を擦る時間を測ってたみたいだ。
さすが、医者だな。


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