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【イベントB】異能都市、覚醒の時【第9章】

1名も無き異能都市住民:2012/02/11(土) 01:50:00 ID:gsMNSB360
<<ルールとか>>
・ここは、各スレでなんらかのイベント・クエスト・戦闘が発生した場合に使います。
・雑談も可能ですが、日常の範囲で済むかどうかは各自で判断してください。
・クエストスレはA・B・Cの3つがあります。開いている場所ならどこでも使って構いません。
・逆に、使用中の場合は混乱の元になりますので、同じクエストスレで2つのクエストを進行させることはやめてください。
・クエストで使われている場所を、クエスト以外のスレで使うことは『構いません』。
 時間軸が異なる・平行世界である、など解釈は自由です。
・またクエストスレと他のなりきりスレに、同時に現れることは『構いません』。
 ただしそれによって起こり得る弊害は自力でなんとかしてください。
・GM役をあらかじめ決めておくとスムースにことが運ぶかもしれません。
・識別をしやすくするために、トリップをつけると幸せになれるかも。

前スレ
【イベントB】折れた翼と恋の異能都市【第八話】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12841/1302460867/

951幻影のミラージュ:2014/08/23(土) 21:27:56 ID:LrX.DK/s0
――――異能都市・商業エリア


一帯が火の海と化していた。
アスファルト舗装された道路と煉瓦造りの街並みが、赤く塗りつぶされていた。

「吹き飛ばせ、燃やせ」

炎を巻きあがらせていたのは真紅の装甲に身を包んだ少女。
独立駆動の機械にもにた風貌をして、中から聞こえてくるのは生身の声。
それが人間なのだと、中身には人間がいるのだと知らせていた。

少女が上げた声は、独り言に近い物だった。
この騒動の主犯格であろう少女を取り囲む者たちの姿はあった。
しかし、その何れもは彼女を止める。殺す為に来た物で在り、この言葉を聞く者たちでは無かった。

彼女の遠い視界の先。建物の一つから火が上がる。
崩れ落ちる建物から飛び立って行く一対の翼が、唸り声を上げた。
呟きは独り言では無かったのだ。明確に告げられていた。彼女の仲間たちへと。

「さぁ、私は貴方達を言葉では止めようとしない……無駄は省くべきだ」

952黒沢小百合:2014/08/23(土) 21:54:15 ID:9nrcReK60
>>951

<<グローヴフォーラstにてテロ事件発生。容疑者は先進技術による重武装を施しており危険。>>
<<地元区画警察および一般的自警団での鎮圧不可。本部応援乞う。容疑者は現在――>>

「久々に派手にやる相手が出たものですね。
 商業エリアを狙うとは名を売ることが目的か、それともただのイかれた殺人鬼か。」

AH-1W『スーパーコブラ』攻撃ヘリの中で警察用無線を聞きながら、小百合はハン、と侮蔑的に鼻を鳴らした。
一日の業務を終える間際に飛び込んできたこの報告だったが、この所書類仕事続きで前線での『処刑』を行う
機会の少なかった小百合は、すぐさまコレに飛びついた。

既に数km先に見える商業区画の空は火災で赤々と燃え上がり、立ち上る黒煙が空へと吸い込まれていく。

「よろしい。あれほど破壊されていればこちらも市外への被害を抑える配慮は必要ない。
 全機へ。全武装の使用を許可する。あれだけの相手だ。ミランダ警告等のまどろっこしい手順も省いてよいでしょう。
 ……滅茶苦茶にしてやれ。」

小百合が口角を吊り上げながら、ヘッドセットで自身の周囲を固める十数機のヘリに指示を下す。
その瞬間、待っていたとでもいうように、響く噴射音と各機から延びる白い筋……。

ミラージュへ向けて、まずは挨拶とばかりにAIM-9が。
ミサイルの代名詞ともいえる『サイドワインダー空対空ミサイル』が発射されたのだ。
ミサイルは独特の蛇行するような軌道を描き、ミラージュへと迫る。

このサイドワインダーにはこれまたおなじみの熱感知システムが搭載されているが、
このタイプに搭載されているのは、機体が飛行する際の空気との摩擦熱をも感知するタイプだ。
単純にフレア等を撒いて回避を行うのは厳しいだろう。

953防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2014/08/23(土) 22:00:27 ID:ka1HrKGQ0
>>951
「あっつ…!またこんなことをする人が現れたんですか…!」
【商業エリアのあちこちが激しく燃える中、彼女はリュックを背負いながら現れる。】
「にしても、これってまだ逃げ遅れてる人がいるんじゃあ…ん?」
【空を見上げれば、無数のヘリが関係ないとばかりにミサイルを打ちまくっているようだ】

「ああもう…!そんなことしてたら、死人が大勢出てしまうじゃないですか!」
【彼女は一直線に少女の元へと走りながら、空を見上げる。】
「いい加減にやめなさい!」
【そう言って鶫は、少女の前に勢い良く出た。右手に銃を構えて、力を貯め始めている】

954幻影のミラージュ:2014/08/23(土) 22:36:51 ID:LrX.DK/s0
>>952
「フフ、大きいのが来たようです……」
機動機械の走行から目線すら向けずに、今度は明確な独り言を。
当然、その声は小百合には聞こえていないだろう。無論、その逆も。

整然としていた真紅の鎧が、ミサイルが発射されたのとほぼ同時に動きだす。
自らを狙い囲っていた人の群れへと、背部から炎を噴出させ高速で迫る。
「無駄は省く……ええ、やりましょうッ!」
群れの一人の懐に潜り込んだと思えば、身体の側面を覆うほどの巨大な盾を振り上げて上空へ跳ね飛ばした。
前進の速度を損なうことなく跳ね上げたそれへと追撃して見せ、今度は右腕で突き放した。

その方向は小百合とミラージュとを結ぶ直線上の間。
別れの手を差し伸べる様に、腕を伸ばしたと思えば手首の装甲が開き、マイクロミサイルが発射される。
宙へ抛りあげられた人間は、為す術も無く小百合の放ったミサイルとの両方を受け入れ、爆破に巻き込れていく。
「シュートッ! まずは一人だ!」

>>953
「安心しなさい少女。
 既にこの区域にまともな人間は残っていまい」
鶫に向けられた言葉は安堵を誘うのか、はたまた別か。
何れにせよ、そう言い放ったミラージュは頭部装甲の隙間から黄色の瞳を煌めかせていた。

「残るは貴方達のような死にたがりのみ……焼き払っても問題ないでしょう」
サッ、と腕を斜めに振り下ろせばミラージュの足元から新たな爆発の連鎖が起こる。
爆音を起こしながらアスファルト舗装された地面を軋ませ、歪ませる爆発が、段々と迫って来ている。

955黒沢小百合:2014/08/23(土) 22:49:37 ID:9nrcReK60
>>954

「阿保がァ〜ッ!!」

小百合は自身と敵との中間で花火のように炸裂するミサイル群を見てなお、勝ち誇ったように叫ぶ。
お前はもはや死んだのだ、この私の勝ちだ、とでもいうように。

――ヒュオッ!!

風を切り裂く、という表現が控えめに感じられるほどのスピードで迫る飛翔体。
AIM-9だ!別のミサイル群がいつの間にかミラージュの背後より迫っていたのだ。
突破したミサイルはなかったはず、たとえ突破したとしてもこの短時間に180度旋回して背後から
襲い掛かるなど、不可能なはず……。

……小百合の機を含む、ヘリ部隊から発射されたのであれば。

しかし、結局のところ答えは単純だった。
小百合はミラージュの背後にもヘリ部隊を具現化し、そこから第二派を発射したのだ。
自在かつ瞬時に部隊を展開できる小百合の能力はこのような奇襲も可能としている。

956防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2014/08/23(土) 22:59:23 ID:BL/ziD/g0
>>953
「遅かったか…。」
【苦しそうな顔で鶫はあたりを見回す。既にあたりは火の海だ。たしかに誰かいるようには見えない】

「ならばっ!」
【鶫はこちらへ向かってくる爆発を横へとジャンプしてかわし】
「せめてこの騒ぎを終わらせます!」
【装甲から見える目に向けて力を込めた弾丸を発射した】

957防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2014/08/23(土) 22:59:57 ID:BL/ziD/g0
/す

958防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2014/08/23(土) 23:00:45 ID:BL/ziD/g0
//アンカーミス>>954です

959幻影のミラージュ:2014/08/23(土) 23:25:27 ID:LrX.DK/s0
>>955
「……アルナスル」
対してミラージュが口にしたのは、やはり小さな呟き。
ただ、今度は静かに、ただ一つの名前を呼ぶだけ。

ミラージュとミサイルとの間に割り込んだ、一対の鋼鉄の翼。
先程、火の手の上がる建物から飛びだした物がミラージュの背後でミサイルを受けた。
爆破の炎に照らされる、鋼鉄の身体は美しくもあった。這い出てくる姿は炎より生まれ出る転生の不死鳥をも連想させる。
けれども、彼の鳥獣の姿形は、不死鳥の美しさとはかけ離れていた。
口や瞳に該当する部分は愚か、頭部という頭部は存在せず、やたらと細身の胴体から伸びるのは先端のとがった首元のみ。
三つに分かれた尾を降りみだしながら、ミラージュの防壁となったかの如く周囲を舞い踊る……ミサイルを直撃したというのに大したダメージは無さそうだ。

「私に、歴史を持った兵器、か……面白い。その心、買って見せよう」

>>956
「無駄だ。
 ……その宙に浮いた身体で何が出来る!」
唯の銃弾の一発ではミラージュを捉える事は難しいだろう。
彼女は空中での行動も自在に行え、またその速度も速い。
加えて、その軌道は乱雑に動きさらにはミラージュの意思も入る。そこらの的とは訳が違うのだ。

そして、
「ルクバト、潰せ」
ミラージュの起こした爆発を掻きわけながら、鶫へと迫る新たな轟音。
倒壊した瓦礫くずを豪快に跳ね飛ばしながら近付きつつあるのはやはり鋼鉄の身体。
生物の体を為して居ない、兵器としての兵器なのだろうか。
前面に多数の刃物を備えたその鋼鉄は、刃を回転させると鶫へとただ単純に迫りくる。
走る先にある物全てを敷き、刻む。ルクバトの使命はそれだけなのだから。

960防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2014/08/23(土) 23:39:54 ID:ka1HrKGQ0
>>959
「空を飛べないなんてアドバンテージが…なさすぎます!」
【鶫はそのまま、瓦礫の坂を軽く落ちていき、地面に足を踏みしめる】
「むっ…新兵器!」
【鶫は今度は模造刀に力を貯めこんで迫ってくる刃を備えた兵器に向けて奮う】
ガキィン!
【鶫の能力によって、通常の剣程度の硬さを持つその刀で刃を受け止めて】
「これなら!」
【すぐ近くにまで接近したルクバトへ、銃弾を撃ちこんでいく】

961幻影のミラージュ:2014/08/24(日) 00:12:12 ID:LrX.DK/s0
>>960
巡る刃はそれでも回転を続ける。
鶫の刀を巻き込んで刀ごと飲みこもうとしていた。
そう。刀が幾ら刃を止めようとも、鶫のパワーは一般人間のそれでしかない。

「フッ……手を貸します。刻んであげなさい」
追い討ちと言わんばかりに、空中からミラージュが手を差し出す。
すると爆破の連鎖がもう一度巻き起こり、背後から徐々に迫りつつあった。
直接鶫の真下で起こさなかったのはただ少女の気まぐれに過ぎない。
じりじりと迫る熱と爆風。それがミラージュのあざ笑う声であるかの如く、それを鶫に届けるために。

962黒沢小百合:2014/08/24(日) 00:14:16 ID:9nrcReK60
>>959

「硬いな……しかしあの形状から見て、人間の登場は不可能だろう。
 おそらく無人兵器の類だ。アレは避けろ。他の機に攻撃を集中するのだ。」

ミサイルが直撃して尚無傷な装甲を持つアルナスルを無理に撃墜する必要はない。
恐らくは無人兵器であろうアレの本体をたたけばよいのだ。

小百合は部隊を追加で具現化しつつ、ミラージュ周辺に上空・地上二十の包囲網を形成した。
地上波対空戦車等の対空攻撃兵器群、空中は攻撃ヘリ部隊による包囲。これよりこれらの集中砲火が
ミラージュを間断なく襲う事だろう。

963防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2014/08/24(日) 00:24:50 ID:ka1HrKGQ0
>>961
「このまま…じゃ…!」
【刀に力を送り込んでいるとはいえ、所詮パワーは人並み。機械には圧される以外にない。】
【更に背後から爆発が忍び寄る】

「これじゃあダメですか…ううっ!」
【鶫は力を込めた拳銃で機械の胴体を狙って撃つ。その衝撃でどうにか攻撃から抜けだそうとしているようだ】

「押されるよりは、離れたほうが!」
【わずかでも隙ができるならば、そのまま滑りこむように兵器の後ろへとスライディングして抜けだそうとするだろう】

964幻影のミラージュ:2014/08/24(日) 00:54:50 ID:LrX.DK/s0
>>962
「数は無数に近い……この一瞬は、分が悪い」
そう言うとミラージュは両手を広げた。
宙に浮かせている装甲の制動機能を働かせ、回転すれば、手の先で爆発を起こす。
彼女の周囲はたちまち巨大な爆風に包まれ、煌めいていた瞳の黄色の光すらも残さず煙の中となった。
それらは煙幕としてだけでなく、爆風で攻撃から守る盾ともなる。

煙が微かに霞みだせば、既に爆風から抜け出し逃げおおせたミラージュの姿を見つけるだろう。
彼女は崩れ炎の海となった街中へ姿を消していこうとしていた。
今ならまだ間に合う……まだ高熱の揺らめきの中に真紅の装甲が確認できていた、その次の瞬間、煙の中から鉄の閃光が走りだした。
アルナスルだ。ピンと伸ばした肢体をまるで矢の様にして小百合の具現化したヘリに突撃してきた。
その他の珍しい行動は無いが、速度と頑丈さから当たった場合の被害の大きさが測れるだろう。

>>963
ガン。と力を溜めた拳銃に打たれるルクバトは、一瞬だけ体躯を浮かせ怯んだ。
鶫の抜けだす隙が生じ、正面に対象を無くしたルクバトはまた瓦礫の先へと消えていく……。

ふと、鶫の肌をじりじりと焼く熱が強くなった。
ストリートの先から、鶫の方へとやってくる『光』。
ただの球体だろうか。ただ光を発するだけのそれが近付いているのだろう。段々と熱が強まっていく。
けれど、止まることなく近づいてくる。やはり、かなりの速度で。光を通り越し火の玉と呼ぶのが相応しいのかもしれない、巨大なそれが。

965防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2014/08/24(日) 01:04:22 ID:ka1HrKGQ0
>>964
「はぁっ・・・と!!」
【僅かな隙ができたおかげで、どうにか抜け出せたようだ】
「しかし、また戻ってくるかもしれませんね、それまでにどうにか…」
【と、いった所で、ストリートの先からかなりの速度で、巨大な火の玉が】
「う、嘘でしょもぉ!!!」
【ひとまず、靴に力を込めて、常人以上のスピードで火の玉から逃げ始める鶫】

「ええい、こうなったら!」
【近くに消火栓が有るかどうかを確かめるため、走った方角を見回し始める。自分の能力で強化し、消火するのであろうか。】

「ここだ…!」
【看板を頼りに、無事だった消火栓を見つけて、】
「でやあああ!!」
【力を込めた拳で、地面のマンホールをぶち破り、能力を送り込んで水を吹き出させようとしているようだ。果たして消火できるのだろうか?】

966黒沢小百合:2014/08/24(日) 01:15:48 ID:9nrcReK60
>>964

「ハハハッ!結局は数の力に押されてそのザマか!
 弱い物には強いが、結局はさらなる力に屈し情けなく逃亡するという訳だなあ。
 『銃剣で作られた王座に長く座ることはできない』とはまさにこの事!」

爆風から飛び出した瞬間、ミラージュを鉄の嵐の如き集中砲火が襲うだろう。
動きを読まれているわけではない。これまた単純にただ滞りなく、途切れなく銃弾・砲弾を
全方位から撃ち込み続けていただけのことだ。

隙を伺ったところで疲れを見せず、弾切れもせず、その間にも
無制限に人員を送り込んでくる小百合を相手に守勢に回るのは悪手。
とにかく、攻勢に出て最低でも現状の維持を行わなけれならない。

アルナスルも突貫を加えてはヘリの包囲を崩そうとするが……。
破壊しても、破壊しても、そのたび新手が現れ、派兵され、増援が到着し――。
ビデオを繰り返し再生するかのように、空しく破壊を繰り返すのみだ。

頭をつぶさない限り無制限に再生する軍隊。
明確な弱点を抱えながら、生きた防御壁として機能する小百合を抜けるか。

967幻影のミラージュ:2014/08/24(日) 01:48:46 ID:LrX.DK/s0
>>965
発光し、高熱を耐えず振りまく球体。
ただ直進していただけでは無いらしく、鶫が消火栓をこじ開け水を噴出させるとふわりと浮かんで避けていく。
そして段々と高度を上げていき上空で光放つ様は、まるで何かの印。
燃え盛る炎、あふれ出る水に紛れて聞こえるけたたましい音。
既に鶫には聞き覚えのある、先程耳から離れたばかりの瓦礫を敷きつぶし砕きながら地面を掻いて進む音。
直進して消えた筈のルクバトが鶫の元へと戻って来たのだ。そして再び体当たりをかまそうとしてくる。

それだけではとどまらず、浮かんだ天から注がれる光とは別の輝きが鶫へと差し向けられる。
「この熱の中で動き続けられるか?」
正確に足元を狙い放ったのは真紅の装甲、ミラージュ本人だった。
小百合の前から姿を消し、一旦炎の海に身を隠し鶫の元へ舞い戻って来たのだ。
魔力で生成された光のカッターを二発。鋭く脚へ打ち込む。それを避けた先へも、ルクバトが軌道を変えて追いかけてくる。


>>966
炎の海、瓦礫クズの集まりと化したこの一帯から人一人を見つけ出す事は厳しいだろう。
だが、暫くすればストリートで鶫、それとアルナスルと形こそ違う物の雰囲気の良く似た二つの機械と共にいる姿を見つけることが出来るだろう。

ミラージュは標的を移した。その代わりと言わんばかりに、上空に新手が現れる。
やはり機械。真紅の熱線を放ち手始めに、と言った様子でダミーのヘリを一機焼き切った新手は大きかった。
鳥をモチーフにしたと推測できるアルナスルと違い、新手の機械はただ無骨。立方体に真紅の熱線で規則正しいラインが入っただけのブロック。
おまけ程度に、帯の様な物を数本ぶら下げてはいたがゆったりとした飛行に合わせて揺れるだけで何かははっきりとしない。
ただ、無機物らしく、10秒に一発の周期で規則正しく、ブロックに入ったラインの交点から超高熱のレーザーを放つだけの何かだった。

968防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2014/08/24(日) 02:00:26 ID:ka1HrKGQ0
>>967
「ただ直進してるだけじゃないなんて…!」
【ふわりと浮き上がった火の玉を見て、ひどく驚く鶫。このままでは接近できない…】

「また来たっ…まずい…!」
【鶫はまたしても突進してきたルクバトを熱が覆う中、間一髪でまた交わした。しかし】
ザシュ!
「っ…あ!」
【脚にカッターを打ち込まれて、その場に倒れこんでしまう。機動力が封じられた形となってしまった。】
「まさか…かくれてうごいていたなんて」
【痛みをこらえながらも、鶫は再びミラージュへ拳銃を向け、引き金を引く。先程よりも威力と速度が上がった一撃だ】

969黒沢小百合:2014/08/24(日) 02:16:44 ID:9nrcReK60
>>967-968

「この私の眼をたばかるつもりなのか?
 ならば嵐だ。鉄火の雨を降らせて――ん、あれは……。」

ストリートのどこかへと逃げ込んだミラージュを探すうち、
小百合は鶫の姿を見つけた。獰猛に吊り上がる口角、悪意にみちる瞳。

「好都合だ。やれ。」

爆撃機による絨毯爆撃が、ストリートのどこか逃げ込んだであろうミラージュを
鶫諸共襲う。成層圏から降り注ぐ爆弾の雨は新手のブロック状兵器をも巻き込むだろう。

970幻影のミラージュ:2014/08/24(日) 02:50:52 ID:LrX.DK/s0
>>968
足を負傷し機動力を落とした鶫に、再度ルクバトが突進を掛ける。
一度目はただ過ぎ去って行ったはずの巨体が、的確な狙いを持って襲いかかってくる!

>>968>>969
「叶えてあげましょう、死にたがり。さぁ……踊るがいいさ」
小百合がミラージュを捉えれば、降りかかる爆撃の雨を待ちわびたように笑い声が響く。
鋼鉄の機械達は耐えうるかもしれないが、鶫にはとても厳しい攻撃になるかもしれない。
光の弾は落ちてくる爆弾をかわしながら空へ、空へと昇っていく。
地上に居たミラージュは翼の様になった装甲をはためかせ速度を活かし瓦礫の方向へと消えていく。

>>969
間もなく地上の瓦礫はさらに細かく破砕され辺りは更地となるだろう。
その前に、地上付近から小百合の搭乗するヘリと同高度まで上がって来た光の球。
直径で2m弱と、そこそこのサイズを持ち高熱を放ちながら輝くそれはまるで縮小された太陽の様だった。

爆弾が通り過ぎた辺り。間もなく地上が破壊されんとしたその時。
家一つは裕に超す、巨大なブロック状の兵器が、これまたゆったりと回転を始めたかと思うとレーザーを放出した。
網目状に広がるラインの無数の交点から一斉に高熱線が飛び出し小百合のヘリの群れを焼きはらおうとした。

971防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2014/08/24(日) 12:12:58 ID:ka1HrKGQ0
>>969-970
【突進を仕掛けてきたルクバトの攻撃を交わすのは至難の業だ。】
「これじゃ…あ!」
【ロボットの動きをどうにかかわすが】
バシュッ!
「うあっ…うっ!」
【刃が彼女の体をかすめる。避けるなどというのはさすがに難しい。】

「なにっ…!」
【更の上空からの爆撃、あちこちに爆風が飛び散っていく】
「あああああっ…!」
【つぐみの身体は爆風に吹き飛ばされて宙を舞ってしまう。無防備な状態。かなり危険だ】

972黒沢小百合:2014/08/24(日) 19:46:54 ID:9nrcReK60
>>970

「このような兵器を何時、商業区画地下に仕込んだものやら。」

手を変え品を変え出現するそれらに小百合は呆れる様に。
熱線が空を裂き、ヘリを捉えて墜落させていくが……。それらは護衛気に阻まれ、
用意には小百合の登場する機体まで届かない。

多少撃墜したところで、すぐさま別の身代わりを具現化されてしまうからだ。

そしてその身代わりたち……戦闘ヘリ群は四方よりブロック状兵器に砲火を放つ。
十字砲火、という言葉では到底追いつかないほどの膨大な火線が兵器に集中していく……。

>>971

「ハハハッ!死ね!ここで死ね!今すぐ!跡形もなく!」

しかし、爆撃機は無慈悲に爆弾の雨を降らせる。
既に目標は鶫へと変わっているかのごとく。

973幻影のミラージュ:2014/08/24(日) 22:41:07 ID:LrX.DK/s0
>>971
辺り一帯を小百合の起こした爆撃が荒らしていく。
視界内の爆風が強まり、ミラージュはおろか、ルクバトの巨体すら見つからない。

鶫に取っては今は小百合が一番の敵になるだろう。

>>972
相も変わらず、微塵もずれることなく10秒の一発のタイミングで熱線を吐き続ける巨大な塊。
無限に湧き続ける部隊をその度に幾つか落とし、その幾つかがすぐに補充される。
小百合の軍隊に終わりが見えない様に、また、この巨体も終わりを感じさせない、火器の全てを投じても、傷つかない身体。

光の球熱線の網を掻い潜り巨体の周囲を旋回したと思えば、右側面へと抜けていく。
すると、巨体はそれを追うかの如く、身体の方向は変えずに横へとスライドして行く。

この先はまだ火の手の回っていないエリアだ。
無機質なサイクルを崩さずに、地面へと熱線を落としながら前進する。

974防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2014/08/24(日) 22:53:17 ID:ka1HrKGQ0
>>972-973
「あっ…っ…っ…!」
【悲鳴は爆撃によってかき消される。彼女の身体は地面にたたきつけられ、ソレでも周囲の爆撃による爆風を受けてしまう】

「ひどい…こんな…!」
【どうにか立ち上がった鶫はグッと歯ぎしりをして、ポケットからロケット花火を取り出す。】
「戦力削減よりも、爆撃のほうが危険じゃないですか…!」
【そう言って力を込めたロケット花火に火をつけて発射する。】

【すさまじい音を立てて飛び上がった花火は、周囲に散弾のような威力を持った火花を炸裂させるだろう。】

975黒沢小百合:2014/08/24(日) 23:08:12 ID:9nrcReK60
>>973

ミサイルの直撃で傷一つつかないのなら、
小百合はそれを落とす手段を持たない。

(なんたる硬さ。あれはもう放っておきましょう。
 そのうち別働のチームが無力化するでしょう。私はあの指揮官機らしきものを追うだけだ。)

物理攻撃が無効なのなら、追手到着するであろう別のチームに対処を任せるまで、
小百合は一応の攻撃を継続しつつ、主目的はミラージュの捜索に切り替えた。
地上にチームを派遣し、上空には早期警戒機を無数に具現化。
アリすらのがさぬ包囲網を作り上げる……。

976幻影のミラージュ:2014/08/24(日) 23:48:38 ID:LrX.DK/s0
>>974
爆撃によって鶫の周囲は何一つが無い更地になっていた。
今まで以上にクリアになった状況で察することができるだろう。周囲には誰もいない。

すでにミラージュもルクバトも距離を離し、視界の中には居なかった。
飛行して距離を離したミラージュの痕跡は無いが、地上型のルクバトの走り去った後が見える……。

>>975
「アルカブ、行きましょう」
小百合の地上部隊の前に、ミラージュ自らが姿を現してきた。
彼女が共に、と告げたアルカブはやはり機械。他と同じく無機質なデザインとなっていた。
地面から僅かに身体を浮かせ、瓦礫を弾き飛ばしながら横道から飛び出て来たと思えば、旋回して正面を向く。

鳥の下半身のみが再現され、上半身体へと繋がる部分はすっぱりと切られてしまったようなデザインの巨体は、それでも5mは越えるサイズはあるだろう。
頂点の腰に当たる部分には玉座のようなくぼみがある、そこにミラージュらしき少女の姿が見えて言葉を紡いでいた。
ミラージュらしき少女。装甲を解除し玉座に居座る、機械達の長は嘗ての学友であったレラと同じ顔、身体をしていた。
しかし、異様にも瞳は黄色い煌めきを見せ向けられていた。
「私を探しに来た。と言う訳ですか。
 未だ時間はある。アルカブ、遊んであげましょう」
生身の身体を曝け出した彼女は、アルカブと呼ばれる機械に坐するのみで大した行動を取らない。
少女の言葉を聞き届けたのか、身体を傾ければ鳥間接状の脚を伸ばし、逆の足を軸に旋回し薙ぎ払おうとする。

977防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2014/08/25(月) 00:00:55 ID:ka1HrKGQ0
>>975
「収まった…?」
【爆撃が終わり、あちこちはなにもない更地に変わっていた。そして敵の姿も遠くに行ってしまったようだ】

「でも、あの突進してくる奴は未だいるでしょうね…気をつけないと」
【ひとまず爆撃の脅威が去った今、敵の不意打ちに備えて、制服に力を注いで防御を固める】
「くっ…」
【だが、脚を攻撃されているため、まともに歩くことはできず、その場で様子を見ることになってしまっている】

978防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2014/08/25(月) 00:03:10 ID:ka1HrKGQ0
//>>977のアンカーは>>975-976です。すいません

979黒沢小百合:2014/08/25(月) 00:37:57 ID:9nrcReK60
>>976

「主犯格と思われる人物を発見。
 危険因子です。射殺を。」

小百合はミラージュを発見した部隊に対し、惑うことなく即座に攻撃命令を下した。
部隊は手持ちの無反動砲等でアルカブなる戦闘機械を攻撃し始めたが、理不尽なほどの
防御力を誇る今までの機械をみるに、効果は期待できないだろう。

主力部隊等も、ミラージュの元に急ぐが、果たして。

980幻影のミラージュ:2014/08/25(月) 01:10:15 ID:LrX.DK/s0
>>977
周囲一帯には何も無い。
燃え盛る炎に覆われていたが、あのルクバトが進行してくる音は聞こえない。

代わりに、ここよりそう遠くない範囲で別の機械らしきものが動いているのが耳に届く筈だ。

>>979
「アウス、ラリス」
部隊の攻撃が開始されたのを見るや否や、ミラージュは新たな名を呼んだ。
それを聞きつけたのか、路地の左右から出てくる一対の兵器達。
其々少女の左右に張り付いたそれらは二つ合わせて翼をのような、シンメトリーになっていた。
「アスケラが頑張ってくれるまで……私はテストと行きましょう」
無反動砲に手をかざせば、一対の翼が少女の前で折り重なりそれを受ける。
やはり、他の兵器と同じくさしてダメージを受けていない様に見える。

一方で、アルカブは砲撃に対して再浮上を行い回りこんだ。
今までに出てきた他の兵器達と違って、鳥状関節の特徴的なアルカブは一般的な造形をしていると言える。
ある程度、人の知れる範囲であるアルカブは、脛の部分がむき出しになっていたりもした。
クルリと回り込みつつ回避すれば、脚の付け根についた機関銃が一帯を打ち抜き始める。

981防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2014/08/25(月) 17:31:35 ID:ka1HrKGQ0
>>980
「別の音が聞こえる…」
【どうやら何かが動いているのは確かなようだ。鶫は音のする方はどこなのか耳を済ませようとする】

「…上の方の音に惑わされないようにしないと」
【あくまで地上で流れている音に注意する。襲ってくるのであれば攻撃を返さなければならない】

982黒沢小百合:2014/08/25(月) 22:09:46 ID:9nrcReK60
>>980

「次から次へと、兵器の見本市でも始めるつもりか。」

兵士の視覚をフィードバックし、次々と現れる兵器の情報を離れながらにして小百合は得る。
手持ちの兵装とはいえ装甲車に直撃すればダメージを与えられる無反動砲ですら、ダメージを与えられない
あの兵器は正直言って小百合には手におえない。

高度な技術の粋であろうアレら一つでもどうにか、鹵獲し技術の解析をしたいところだが、
現状は空しく攻撃を加え続け、挿せるがままにするほかない。

983幻影のミラージュ:2014/08/25(月) 22:33:51 ID:LrX.DK/s0
>>981
耳を済ませればそれ程距離は遠くないことが解る。
素直に走って行けば、小百合の地上部隊と大型兵器が交戦している場所に辿りつくだろう。

>>982
高速度で低空を滑って行く巨大兵器。従者を狙えば左右の翼が盾となる。
一見無敵にも見えた兵器群だったが、アルカブの巨体さが仇となっていた。
商業エリアのストリートは横幅ほぼ全面を覆うアルカブにとっては窮屈さを感じさせるばかりだった。

984防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2014/08/25(月) 22:43:29 ID:ka1HrKGQ0
>>983
「ふむ…あっちですか」
【鶫は斬られた脚をかばいながら、どうにか進んでいく。そこはちょうど戦闘が行われている場所であった】
「さっきはあの人のせいで…ひどい目に会いましたが、まあまずは…」
【いつになくイライラした顔でさゆりの地上部隊を見る。だがすぐに首を大きく振って呼吸を整える】

「そこの巨大兵器を仕留めるしか有りませんか。」
【そう言うと、拳銃を兵器に向けると、力を溜め始める。】
「あれだけでかかったら、さすがに生半可では効きそうにないです」
【そう言って一旦時間を掛けて攻撃を仕掛けるつもりのようで、彼女の拳銃はだんだんと光り輝き始める】

985黒沢小百合:2014/08/25(月) 23:28:22 ID:9nrcReK60
>>983

非常に防御力が高く、随伴機までつけているアルカブを抜くのはたやすいことではない。
ようやく、小百合を含む本隊も到着したものの猛爆の間を悠々と進むアルカブに歯噛みするばかりで。

(不可解なほどの防御力。薄い防御フィールドでもはっているのか……。
 継戦能力がどの程度かは知りませんが、恐らく旗艦機であろうアレが短時間で
 動力切れを起こすとも考えにくい……。)

周囲の建物を崩す等の手段も考えたが、あの様子では無意味だろう。

986幻影のミラージュ:2014/08/26(火) 00:01:39 ID:LrX.DK/s0
>>984
「さて、また現れましたか」
巨大兵器の頂きから、ミラージュの物と同じ声が向けられる。
装甲を外し生身の姿で現れた少女の瞳が、鶫の登場によって黄色から赤へと色を変えていく。

>>984>>985
「ふむ、アスケラが限界を迎えつつある……いいでしょう。では、そろそろ」
腕を掲げたミラージュらしき少女が、先ずは視線を投げつけたのは鶫だ。
翼のような一対の兵器、アウスとラリスを掲げた先に集めると、腕を振り下ろすと同時に鶫目掛けて飛びこんでいった。
炎の光を反射して、鋼鉄の身体をギラつかせながら迫って行く。
一度の突撃を避ければ、それらは地面を傷つけるが折れることなく二度目の突撃を繰り返していく。

防御壁とも言える兵器を手放したミラージュだったが、アルカブが正面を向く。
鳥類の脚を模した関節が一旦沈み込んだと思えば、次の瞬間には高く跳ねあがる。
そして小百合達本体の真上まで一気に前進するとそのまま踏みつけにかかるつもりだろう、落下してきた!

987防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2014/08/26(火) 00:34:53 ID:ka1HrKGQ0
>>986
「ぐっこっちに来る?!…回避しないと…!」
【力をためていた鶫は回避しようと地面を蹴り…】
「うっ…!」
【だが、ダメだった。先ほどの攻撃に加えて、無理をして歩いてきたせいで、急な回避ができない。足の痛みで一歩、動作が遅れる】
バスッ
「あぐっ…!」
【つぐみの身体は翼の一撃を脇に喰らい、身体をガクンと落としそうになる、】
ドゴォッ!
「あああああっ!!」
【だが次の一撃は彼女の腹へと深く突き刺さる一撃となった。】
「うぐ・・・うう…」
【強烈な一撃にストップする意識…次の攻撃を仕掛けたいようだが…】

988黒沢小百合:2014/08/26(火) 21:47:50 ID:9nrcReK60
>>986

「フン、バカでかい図体だがやることは何かと思えばただの体当たりではないか。
 指揮官の生存を優先させ、武装よりも装甲に重点を置いていると見える。」

恐らく無人であろうと思われる他の兵器群がこのアルカブなる兵器の攻撃手段で、
本体機能はそれらを制御する通信・演算ユニット等が主なのだろう。ある意味では、
技術と異能の違いこそあれど、小百合に似た性質を持つ兵器と言えよう。

とかく、飛び上がった鉄の塊を回避するのが先決。
とはいえ、地上からわざわざ空中に舞うヘリを踏みつぶせるほどの高度まで飛び上がるのだから、
見えてさえいれば回避は簡単。

小百合は難なくそれを回避する。
この際、小百合の具現化した兵器群は小百合へのフレンドリーファイアを恐れ、
射撃等はしていないが着地すれば再び攻撃が再開さえるだろう。

989幻影のミラージュ:2014/08/26(火) 23:18:20 ID:I9fyCW2k0
>>987>>988
「これだけ散らせば問題ないでしょう。……さて、撤退ですよ」
丁度その頃。
小百合の元に別エリアへと侵攻していたブロック体の撤退を告げる連絡が入るだろう。
それとタイミングを同じくして、踏みつけを終えたアルカブは急速に進路を変えて背を向けた。

鶫に差し向けられていた刃が急速に退いていき、部隊の銃弾からアルカブを庇う様に動いていた。
が、それを擦りぬけた幾つかの弾丸が装甲を掠めれば、思ったよりも容易く傷がつくことが判明するだろう。
どういう理由か、アルナスルやアウス、ラリスといった兵器とは違い、アルカブの装甲は比較的薄く作られていた事が発覚するのはこの瞬間だった。

瞬く間に二人の前の視界から消えていく兵器群達。
赤く燃えたぎっていた街並みも、大凡燃やしつくしたのか赤みが薄れつつあった……。



//お疲れ様でした。今回はこれで終了になります!

990防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2014/08/26(火) 23:29:01 ID:EzqPmOnQ0
>>988-989
「…結局逃げられて…しまい…ましたか…」
【意識を失いそうになりそうな状態になりながら、飛び去っていく兵器群を見送っていくしかない】

「…ここをあの人に見つかったらまずいかも…」
【小百合がいないかと、あたりを見回してみる…しばらくうずくまる他ないが、誰かが駆けつけるだろうか…】

991黒沢小百合:2014/08/27(水) 00:08:36 ID:9nrcReK60
>>989

「む……にげられましたか……。」

瞬く間に掻き消えた機械群。
転移装置の類だろうか。

「……アレックス弁護士とチャン・シー弁護士にコールを。
 今回の損害について、賠償額等の検討を――。」

戦闘収束とみるや、小百合は即座に頭を切り替え事後処理に入る。
いくら小百合が権力を握っているとはいえ、こうしたコマかい処理をきちんと行わなければ
それを維持することは叶わないのだ。

//おつよー

992神宮寺真由子:2014/09/01(月) 22:18:57 ID:p1won6CY0
「さ、今日はこれで…終い!」
『Maximum!Jeneon kick!』

走る緑の蹴りが怪人を吹き飛ばし、
爆発とともに空間が歪み、送還される。

「ふぅ…楽な相手でよかった」

ブレスレットチェンジャーからメモリを外し、アーマーを解除する。
体を伸ばした後、取り敢えず何か飲み物を買おう、と考えて。
自販機へと歩いて行く。

993名も無き異能都市住民:2014/09/07(日) 22:24:07 ID:9nrcReK60
今回、ゼオラに舞い込んだ依頼はとある囚人の暗殺だった。

「ターゲットは、この人物です。
 リカルド・ブエールゴ。グリーンリバー重犯罪刑務所に服役中。」

依頼仲介人は一枚の写真を取り出し、卓の上においてゼオラに見せる。
団子鼻につぶれた右目が印象的な、いかにも札付きという風体の男だ。

「クライアントは早急に彼の始末を望んでいます。
 遅くとも、初公判が始まる前には彼に消えてもらわねばなりません。」

994ゼオラ=アドヴァルド:2014/09/07(日) 22:41:23 ID:2u064CyA0
>>993
見た所、普通の人間。
写真だけでは、特別何かがある訳では無さそうだ。
だが、こういって仕事として回ってくるという事は相応の理由があるのだろう。

「そう……わかった」
けれども、少女の返答も淡々とした二つ返事とほぼ等しい物。
椅子に腰をおろした、到底暗殺者には見えない様相の少女は写真をじっと眺めていた。
「因みに、それは、いつ……?」
重要なファクターで在る筈の期限をあまり重要視しないのが少女だ。
念の為、と聞いては見るが、この仕事に時間を掛ける気は全く無かった。

995名も無き異能都市住民:2014/09/07(日) 22:56:26 ID:9nrcReK60
>>994

「初公判は一か月後です。クライアント……ロッコ・セラノ氏のね。
 どうやらリカルドは彼にとって不都合な発言をする気でいるようなのですよ。
 セラノ氏はただの善良な一市民だというのに。ただ、麻薬密売の容疑が掛けられているというだけで。」

仲介人は続けて封筒を差し出し、卓に置く。

「今回の依頼報酬についてです。詳細はこの目録を見ていただきたいですが、
 総額はおおよそ2500万共通貨幣ほどでしょうか。半分は現金、ああ……もちろんクリーンな金です。
 ロンダリングの必要はありません。半分は貴金属や古美術品ですね。必要とあれば、こちらで売却の手続きを行いますが。」

996ゼオラ=アドヴァルド:2014/09/07(日) 23:17:43 ID:2u064CyA0
>>995
「……」
一ヶ月後。
聞かされた言葉の中で、記憶に残るのはこれだけだろう。
クライアントに掛る疑いと、その正当性はゼオラにとって興味をそそる内容では無かった。

「……そう」
目録を眺める瞳は何処かぼんやりとしている。
文面の内容よりも、それに近い事を読み上げる仲介人の方に視線が向いている様だ。
「売って……いらない、から……」
確かに、少女は一見派手な服装ではあるが、アクセサリーのような物はほぼ皆無であった。
強いて言えば、首を覆う、大きな碧の宝石が目を引く銀の首輪程度だろうか。
尤も、見たままの年齢の少女が、古美術に興味があるとも考えにくいだろう。

997名も無き異能都市住民:2014/09/07(日) 23:49:38 ID:9nrcReK60
>>996

「わかりました。では、そのように。
 最後に、現時点で分かっている情報をお渡ししておきます。
 ……吉報をお待ちしていますよ。」

最後に、もう一袋。封筒を卓に置き、仲介人は退出する。
封筒の中に入っていた情報は……。

まず、グリーンリバー重犯罪刑務所の設計図。これは潜入時に間取り等を
確認するのに役立つ。件の囚人は『東棟』なる建物の2階に収監されているようだ。

次に、刑務所の囚人の行動スケジュール。
個々人に差はあれど、基本的に7時起床、7:30に大食堂で朝食、その後8:00分から
適宜休憩をはさみつつ、作業を行い5時に各個の独房に戻る、というスケジュールらしい。

これらの情報を元に……あるいはもう少し情報を集めて、
ゼオラはターゲットを消さなければならない。対象が刑務所内にいるという事もあって、
少し骨の折れる仕事だ。

998ゼオラ=アドヴァルド:2014/09/08(月) 00:31:42 ID:2u064CyA0
>>997
「……」
ゼオラもその場を離れ、一旦拠点に戻り情報を整理していた。
刑務所内での行動は基本的に集団行動になる筈だ。当然ながら、その時間は暗殺を行えない。
どうにか彼が単独になるタイミングを狙わなければ暗殺を行う事もできそうにない。

少なくとも、現状のままでは不可能と判断し少女は、情報を集めることにしたようだ。

999名も無き異能都市住民:2014/09/08(月) 21:18:13 ID:9nrcReK60
>>998

基本的には作業時間、休憩時間は暗殺はまず不可能とみていいだろう。
途中、トイレ休憩等で一人になる事はあるだろうが、狙うには少々不確定要素が伴う。

……独房は基本的に一人一部屋だが、
カメラによって常に監視が行われており、少なくともカメラをごまかさなければ暗殺は不可能だ。
魔術や異能で一挙に潜入し、標的を消すという方法も様々な防御術式による感知にほぼ引っかかるだろう。

情報を集めるなら、クライアントの協力を得るか看守らが良く訪れる
刑務所近辺の酒場、クラブなどで情報収集を行う必要がある。

1000ゼオラ=アドヴァルド:2014/09/09(火) 02:32:17 ID:2u064CyA0
>>999
対異能者専用の設備が施されているらしく、無策に侵入して暗殺とはいかない。
施されているのも独房周辺だけとは考えにくく、刑務所全体に及んでいると考えた方が安全だ。
やはり、情報の収集が不可欠と判断しゼオラは動き始めた。

連絡を取った先は二つ。
一つはクライアントへだ。
魔術への比重が大きいゼオラに取って、彼らの協力を募るのが堅実な所。
そして、もう一つはゼオラの個人的な知り合いへの連絡。
屋敷に設置されているのは古めかしきダイヤル式の電話。
記憶している数字の羅列を順番に回し、繋がった先へも仕事の協力を依頼する。
少女の風貌では酒場に行くのは不格好な為、こうした場合によく話を通す同業者だ。




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