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【前スレは】やる夫は死を夢に見る13【スレ番間違い】
十つ ..十 /`} }
__ ィ:´: ̄: :ミ: 、 | フ ー┼‐ / / イ
´ ̄ ̄ `y′: :ー-、: : : : :ヾー.、 く__ .人 /) / / ハ
/ ィ´: : 、ー--、: ヾ、: : : :\ :)、 。ノ は { ' // /
/ /: ; :、: トー >、}‐ヽ: : : :Y: ハ、 r、 / /
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`ー ト: :{ヽ:{  ̄ / マ_jリ l: : リ/r } _ イ_ ノ ノ /
マ ヾ>'´ ̄ ゚´ j: : イ イ/ イ ⌒ヽ  ̄7ゝーァ ィ〔
ヾ/ rてrj /イ { r゚´ /{´ }> ´ 彡 {−彡__/
ヽ{ ゞソ ` /ヽ ´ ! イ! / マ_> ´ _ ゞー'
、 イ } _{r‐〈 } /
/{ 〕、 ` ー ゚ /イ/ r- `ー'
/ ノ‐メ >- r=イ ,,} V
_メァ´ V >'ア}) イ ヽ /
r―ァ' ア⌒Y イム彡゚ ィア 八 } / __
__ノ>´ ̄ アニーy´ _/L /彡イィ⌒ヾ=' タ ├
ィ // { ̄ ア{ `)7イー ´ { / `ヽ/ ,,ィ j └ を
r、! ト{ イハ ィ/ ´ `´ 个ヾ /`} /{ー’
zハ r`ー y ´ Y / /7ー' \ イ`ー'
ゞム rゝ イ V // /⌒
ヽ{ーァ / // ′
メ `r- _/ヽ/j ∧' /
⌒イ ̄ ! マ ノ マ /―ァ ┼─┼
r−―- y ´ 人 {´ }__/ / □ニ□ __
/_ -/_, / ニコア 人j Y | ̄ ̄ ̄| | ―‐|
´r−―≦_ア イ´ ,, ´ ノ ト、 j ノニ| |ニニ| る
 ̄ ̄ 、__ / イ / ハ ̄ ノ に j l_,
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_.. -‐─‐- .._ ,へ
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/. : : : : : : : : : : : : : : : : | /. : : : : :.::.:::丶._
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/ : : : : : : : : : : : : : : : : : :/ <fァ、 `ー----‐ '´ /
ハ: : : : : : : : : : : : : : : : :〃 `ー `ヽ _xrz、´-_ f やらない夫。
| ヽ : : : : : : : : : : : : : /{ ` (__..、`' '⌒ ̄` } まだかの?
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 八  ̄`ヾ..__, 二 ノ
ヽ \ _.x=ミ/
\ >、..__ イ ′〈
\ _ `くマーvニ=彳 〉
 ̄ ̄  ̄¨`=‐- ..____,_ァ`ー'^`ー--‐'"
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| 空気を読まず、ニャンコ先生が声をかけてきた。
| 今日の本来の目的は、墨目とニャンコ先生を労う会だ。
|
| 酔っ払った豊満な女子高生の相手ではない。
|
|「じゃあちゃんと告白しとくべきだろ。
| こんなところで管を巻いてないで……剣ちゃんはまだ近くに居るのか?」
|「……うん」
|
| 巻きに入るやらない夫。しかし、本音でもあった。
| 狂人であるやらない夫は、死してからの後悔はしたくない。
|
| いつ死ぬか分からないなら、思い残すことなどない方がいい。
| そう考えてしまう精神構造の持ち主であった。
|
|「ほら、水を飲んで。トイレで一回吐くと酔いも覚めるだろ」
|「……告白かぁ」
|
| とろんとした目で、神楽はやらない夫を見つめた。
| 告白。やらない夫は二年ほど前を思い出す。翠星石に思いの丈をぶつけた冬。
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/: : : : : : :i: : : : : : : : : : : ',: : : : : : : : ハ
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//: /: : : ::l: ::}ハ: :ヽ\: : : : : ::',: : : : : : ',: : ハ
l/l: ::l: : : : イ: / \: ', `ヽ、: : l: : : : : : :l: : : ハ
/ l: :l: : : / l:/ 、ヾ__≧、l: : : : : : :ト、: : :ハ
i: :∨/__,イ'' ,.---、ヾi: : : : : :}ヘヽ:ト、l
∨∧! /二ヽ 'ィ7Pヾ¨ヽ',: : : : :j //::l どんなこと、言えばいいのかな。
〉: ヾ',< {Pハ ゞ、__ノ / .}: : : :///:l::l
i: : : lハヽゞ='  ̄´ ./: : : ト-':/}/
',: ト; :lハ j //: イ: //
ヾlヽ', ヽ、 `ヽ / /レィト、
! ヾ 7ヽ、 ヽ /-‐'" l///ヽ
〈__7゙ハ、_,.. ' {\///`ヽ
_,.-彳_,./ 丿 /::∨`ヽ、<¨ヽ`ヽ、
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_/ ヽ. \ | ./: : : : : :/ .∨/////\: : :\:\
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|「それだけ強く想ってるんだ。言葉を飾るよりも感情のままにぶつけた方がいいだろ」
|「そうかなぁ……」
|
| そもそも恋愛とかの駆け引きに一切の興味がないやらない夫に相談するのが過ちであるのに、
| 神楽もやらない夫も気づいていない。
|
| やらない夫はたまたま揃って激情家の両想いだっただけであり、
| それが異様であるとは本人まったく気付いていなかった。
|
|「剣ちゃんの[検閲削除]で私の[検閲削除]を満たしてくださいとか言えばいいの?」
|「まあ待て落ち着け」
|
| 『君は淫らな僕の女王』的な、その、けんぜんなスレでは描写できない発言をする神楽。
| やらない夫は酷く赤面した。
|
|「じゃあ[検閲削除]の[検閲削除]を……」
|「というか神楽ちゃん16歳だろ? まだ早いだろ」
|「実は13歳」
|
| 中学生というか、去年まで小学生じゃないか。
| やらない夫は神楽の発育の良さに愕然としつつも、それ以上に彼女の恥識に困惑した。
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・お知らせ
1 明日は埋めネタです。本スレは来週になります。
2 3/15は用事が出来たので休みます。ご了承ください。
3 新スレです
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/15956/1363135694/
4 このスレは埋めネタで20レスくらい使うので埋めないでください。
恥識w誤字かどうか紛らわしいw
pillows的にセーフのはずと調べたら、知識と恥色でやんの。
でもセーフってことにしといて下さい。
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/ (●) (●) \
| (__人__) | 本
スレに追い抜かれたお。
\ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
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|「君は何を言ってるんだ?」
|
| やる夫の言葉に蒼星石が冷たく答えた。
| 期間的にはアリカが班長に決まった直後、結構忙しい中での
休暇である。
|
| 霊夢がどこの班に属しているかは蒼星石は知らないし、
| そも今日は、寸暇をしのんで海に来たのだ。
|
| だが何よりも重要なことは、見切り発進で始めた埋めネタと
本編の辻褄を合わせるなんて無謀っていう話である。
|
|「仕事の話はなしにしよう」
|「あーうん、悪かったお」
|
| みゆきを有希に任せて、二人で食事を買いに出たのは、
| 二人には聞かせられない話のためだった。
|
| なお、有希が幽霊でホムンクルスだという話はやる夫はまだ
知らない。
|
|「……そういえば、蒼星石は海、来たかったのかお」
|「なんだいそれは」
|
| 胸の奥にしまっていた疑問がポロリと漏れ、だが蒼星石は苦
笑で返した。
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三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
はりなおす。
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| (__人__) | 本スレに追い抜かれたお。
\ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
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|「君は何を言ってるんだ?」
|
| やる夫の言葉に蒼星石が冷たく答えた。
| 期間的にはアリカが班長に決まった直後、結構忙しい中での休暇である。
|
| 霊夢がどこの班に属しているかは蒼星石は知らないし、
| そも今日は、寸暇をしのんで海に来たのだ。
|
| だが何よりも重要なことは、見切り発進で始めた埋めネタと本編の辻褄を合わせるなんて無謀っていう話である。
|
|「仕事の話はなしにしよう」
|「あーうん、悪かったお」
|
| みゆきを有希に任せて、二人で食事を買いに出たのは、
| 二人には聞かせられない話のためだった。
|
| なお、有希が幽霊でホムンクルスだという話はやる夫はまだ知らない。
|
|「……そういえば、蒼星石は海、来たかったのかお」
|「なんだいそれは」
|
| 胸の奥にしまっていた疑問がポロリと漏れ、だが蒼星石は苦笑で返した。
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/ ヽ、_ \
/(● ) (● ) \ おまえ、海にも入ってないお。
/:::⌒(__人__)⌒::::: \ ずっと長袖だし。
| l^l^lnー'´ |
\ヽ L /
ゝ ノ
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| やる夫が指摘した通り、蒼星石は薄手のジャケットで上半身を覆っていた。
| 白い脚は出ているが、下腹部を覆うひらひらした布が水着の一部かスカートかは判別できない。
|
|「焼きたくないんだよ」
|「嘘つけ」
|
| 本当に焼きたくないなら海には来るまい。
| それに、まぶしく白いふくらはぎを露出しておいて何を……。
|
| やる夫は、蒼星石のしなやかな脚部を直視してしまい、慌てて眼を逸らした。
| やる夫の近くには、結構以外とお肌の露出がある。
|
| だが、妹のようなアリカがパンツ丸出しで歩いていても、そういう気分にはならないし、
| 大切な後輩であるみゆきが大胆な水着を着て来ても……うん、アレはよくがんばった。
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r‐、, - : : :  ̄ ̄`ー- 、
/| : : : : : : : : . . \ : : : :\
r─v'. :| : : : : : . \ : : : ヽ
| : : . | . . ト、 : : : : : : : : : \_: '.
/ . |: l : : : : | _>x- : : : : : ト、ヽ:>,
/ . : : : |: l : : : : | `ヽ: :ヘ: : .', \', : i
/ . : : : : : :`xト.: : : .:l ,ィxニミ、、',: : :i : :} : :|
/. : : l : : : : イ:/_`x : .'ヽ 《 { ):::::ヽ》: | : :|: : : : :|
/ i. : : l : : : : :l レx'ヌ.ヽ: } ヽV之}/ j | : ハ、_: : :|
l 八: : :ト: :| : : トN{∨):〉へ ´ ̄o/イ /: :V : : |
′ ヽ.:|.ヽト、 :.| ハ` ≠'} 、 _ _ //イ : : :|: : : !
_` \ト、} ゚ .ノ rァ‐、 u ノ! : : :|: : : |
x'⌒Y^ー-、 | : :冫、 `ー //. : : ,イ; -┴ 、
ハ } |ァ j /. : /. : .>.ー.─. ァ´: / : : :ノ-に二ヽ.ヽ
{ ヽイ`7 }/. : / : ;ィ ─xzーイ /7 : : 「 く(__r─ヽ '.
. ヽ ) ノ. : : ;イ:/ / ヽ /. :/} )ゝしヘ } i
ヽ. レ{ : :// / ./ {. :/ { f⌒´ / |
l | ゝ レイ ´ / }/ } / |
| ,イべ | / /|! | 「 j、
|/' ` / ./ | | | .; :\
//; .,' :/( ; /;. ! | 人: : .\
( 〈:' i ::i ./:: ,:| '. { : \ : : \
ヽ__>ー──‐一'大ー─x}_/.:' / ! 丶/. : : :.\ : : \
「ヽ. _/ \  ̄`ヽ. : ' | } : : : : : : ヾ-、: :ヽ
/ゝ、`ーァ´/ `ー- -一 ´\_.イ:. / : : : : : : : :ヽ ';ヽ: ',
/ . : :`ー ´/j i /.: ! :ゝ、_/. : : : : : l : : : :} }: : : }
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| あの露出狂寸前のほとんど違法行為な肉体を思い出し、やる夫は危機に陥った。
| 連想ゲーム的に、肉襞色の髪の痴女のたわわなポロリも脳裏に浮かぶ。
|
|(……エクスカリバー。エクスカリバー。フロムユナイテッドキング……)
|
| 心を冷やし、憤怒で満たす歌声を思い出し、欲棒を諌める。
| だが、その隙をついて敵は行動していた。
|
| やる夫と蒼星石の身長は同じくらいである。
| にも関わらず、蒼星石は身をかがめ、やる夫を上目づかいで覗きこんだ。
|
|「脚見てた?」
|
| ジャケットの襟首の暗がりが想像力を駆り立てる。
| いたずらに笑う栗色の髪の女。やる夫は心臓が跳ねるのを感じた。
|
|「や、焼きたくねーなら足出すなし!」
|「……まあね。ホラ、アリカが仕事で忙しいしさ、あの子の息抜きもしてあげたかったんだよ」
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/ (●) (●) \ あー。
| (__人__) | ありがとうだお。
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|「僕があの子を魔道に引き込んだんだ」
|
| 蒼星石は、『血族』を冥府魔道だと考えているのだ。
| というか、いつの間にかまた仕事の話になっていて、やる夫は苦笑い。
|
|「やる夫、腕の調子はどうなの? 泳いで大丈夫だった?」
|
| 死に触れ、魔剣を握ったやる夫の右腕は一度は破壊された。
| 未だにどす黒いアザが残り、握力も戻っていない。
|
|「やらない夫直伝の立ち泳ぎがあるから両手は平気だお」
|「つまりダメなのね……やる夫こそ、海なんて」
|
| やらない夫、蒼星石、翠星石。友人たちに引っぱりまわされてにぎやかな場所に連れてかれることはあれど、
| やる夫自身は好んで人ごみに行きたがらない。
|
|「アリカが行きたいなら行ってやりたいお」
|
| 答えてる途中で、蒼星石が噴き出した。まったく同じ理由とは。
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/)/ノ ' ヽ、\ とりあえず四人分か。
/ .イ '(●) .(●)\ 焼きそばと、トウモロコシと焼きイカかお?
. /,'才.ミ). (__人__) \
. | ≧シ' ´ ⌒` |
. \ ヽ /
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| 海の店ので出店を眺めて、やる夫は提案した。
| 腹を膨らませ過ぎても泳ぐ時に面倒だ。
|
| しかし、少なすぎても困る。やる夫としては無難なチョイスだった。
|
|「男の子や運動部のお腹と、か弱い文化系女子を一緒にしないでほしいね。
| 長門さんと高良さんはイカともろこし両方は食べないと思う」
|「いちりある」
|
|「というわけで、僕がトウモロコシと焼きイカを調達する。
| やる夫は焼きそばの列に並んでくれ。飲み物も頼む」
|
| 分担はすぐに決まった。やる夫と蒼星石は二手に分かれ、昼時でごった返す出店に並んだ。
| どこの店も結構な行列だ。しかし腹が減っては戦は出来ぬ。
|
|「じゃあ、そこに道路へ登る階段あったろう? あの下で」
|「あいあいおー」
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| (__人__) |
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{仝仝仝仝仝仝}
{ i i i i i i i i i i }
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{ i i i i i i i i i i }
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| 四人分の焼きそばと、冷たい飲み物を購入したやる夫は、持参したエコバックにそれらを詰め込んだ。
|
| この手の場所では立ち食いが当然である。手提げ用の袋も複数購入することを目的としておらず、
| ペットボトル四本、2kgを詰め込むにはいささか脆弱であった。
|
| それを見越して用意された袋に飲み物を詰め込むと、やる夫は待ち合わせの場所に向かった。
| 焼きそばは思いのほか回転が悪く、時間を取られてしまっていた。
|
| きっと蒼星石は待ちくたびれているだろう。
|
|「ねえねえ……いいでしょー?」
|「いや、人を待ってるんで」
|「まったまたー」
|
| だが、行く先でモメる声。
| ナンパだろうか、三人組の小麦色の肌の男たちに、蒼星石が囲まれていた。
|
| 彼我の距離はすこぶる近く、困惑する蒼星石の腕を、男の一人が掴んでいた。
| やる夫は胸の奥で何かが発泡した気がした。ふつふつと、泡が浮かんでは消える。
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,. -.-―.-.. 、
,.ィ´: : : : : : : : : : :`¨>.、
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ、
/: : : : : : : : : :; : : : : : : : : : : : : : ヘ
/ : : : : i : : ;i :,': :l、 : :i: : : : : : : : : : :ハ
,': : : : : :l: : :/!;ム斗ヤ: | ヾ: 、', : : : : : ハ
{ : : : : : |: :/"{;ハ リ ',: {ヽ:}、:`T、}: : : l }
{: : : i: : :レ',. ===ミ ヽ:} ゙ ヘ: | V: j : ハ}
{i : : ', : { Vたi:ハリ 行示 V: :,′!
八 : : ', ハ ゙ー一 ' ヒソ /: ;ハ
V : :ヘ.ゝ //// , ///久イ、::キ
V : : :ヽ _ ,ハ: j };ノ
ヽト、:ヘ个 、_ ´ `, < ツ ′ あ、やる夫!
r夂セァ、ヾヘ. `マ´ぇ,.っ
/.:.:.:.:.:.`゙ら. > 、__/ マムヽ、
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.い. ,.z≠杯㌘ミx,ィム.:.ヘ
,〃.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.く{::{ /ハ ヾぇ./. ' ~Y、\
,.イ.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.::.ヘ:V/ !j `゙{_ ゙i,.::::.\
_,..<.:.:.:./.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:::.∧′!j ./`゙'マs、 人.::::::::.゙ヽ、
{ヽ、.:.:.:.:ノ.:.:.:.:/.:.:.:/:.:.:.:.:.:|.::;.=心、 ,イ ゙ヾ水、:ヽ.:.:.:.:.:.:.丶、
ヽ、X.:.卞x./.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.K ./ ヾォ\ヘ.::::::::,rー→,
゙ ミ≦>ミ.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.,イ ,r^{ o_,.r} } ヤ¨´::::;:イ
゙ー^<.:.:.:.:.ィヽ 人 。_,゚rグ'"´ .ノ .レゝ<
`¨シ三ヽ. ゙ー,rグ'"´゙㍉r_:升一 ′
{三三二゙ー≦| ≫ ≪ ||′
イ三三三三三>.、 ,.イハ
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| やる夫に気付き、ほっとした顔を見せる蒼星石。
| 男たちは顔を見合わせ、肩をすくめて蒼星石から離れた。
|
|「カレシ持ちかよー」
|「フリーになったら教えてよー」
|
| へらへらと軽薄な動きで、蒼星石に手を振る男たち。
| 内の一人がやる夫に近づき小さく拝んだ。
|
|「悪いね、あいつら人の話聞かなくってよ」
|「あー、気にしないで下せーお」
|
| 腹の奥、油ものを食べすぎたかのような胸のむかつき。
| やる夫は喉の奥に重い何かを感じながら、小さく嘆息した。
|
|「やる夫ありがと、助かった」
|「近かったお」
|
| 氷点下に近い声で、責めるように言ってしまう。
| 蒼星石は指摘に虚をつかれた様子で目を丸くする。
|
|「な、なんだよぅ……ぼ、僕だって好きで抵抗しない訳じゃないんだよ?」
|_________________________________________________
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_,、-==三三三三三三!|
_,、=三三三三三二=="二二!_
ヾ三三二= ̄_,、ェ==三三三三!!
ヾ _,、ェ==三三三三三三三三!
.,、ィ三三三三三三斗孑"´ ̄ ̄: :ヽ
. ヾ三三三斗孑": : : : : : : : : : : : : : :ヽ
ゞ孑": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ', や、やる夫だって……。
/: : : : :.、: : : : : : : : : : : : : : i!: : : : : : :i!
i!: : : ::ト、: \、:ム: : : : : : : : : :.i!: : : : : : :l あ、まだだけどさ。
j!: : ; :.l ー'丈_`、`ーl:、ヽ: : : : : :l!: : : : : :l! でも『血族』の人間は敵意向けるだけで
´.l: : ヘ:ト, ,、ェョォァ. l: `ー`-: : :l:.l: : : :l:.:リ 『殺人未遂』になるんだよ。
. i:.ト、:`:.ヽ' 乂ソ ノ:./:l: : : : :ll:l: : : :l!/l!
. ヽ! `!ヽノ ///. ´///!: : : //l: : : /l!
ヽ、 / l: ://ヽ!:_: :l!
\´ _,、_ レ'ィ '´ ̄ ̄ ̄ゝ_r‐'´`i
`´イ-'`ー、 ヽゝ'ヽ
/::::::::::::l_ `! ,イ
i!::::::::::::::::`7 l `l:i!
i!::::::::::::::::::ゝ、 l.(_:i!
/::::::::l::::::::::::く. l ノ::i!
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__ィ´―-、_l::::::::::::::::::::,、ハ:::::::::::,ィ==三ト、_,、-‐'´
,、-―'´ ̄::::`f´ ゞ、::::::::;、ィ'´三!.ゞ‐''´三三三三ト,
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|「なにそれこわい」
|「マジ呪殺できるから冗談にならないんだよ……」
|
| 困惑する蒼星石。その言い訳がましい言動に、やる夫は胸のむかつきが増した。
| 正当化して、それで?
|
|「でも、ナンパくらいは断れるお」
|「なんだい……えらく機嫌悪いな……僕なにかした?」
|「……別に」
|
| 自分でも大人げないとは分かっていた。
| 苛立ちの理由は分からない。完全なやつあたりだった。
|
|「……あ」
|「なんだお」
|「ひょっとして、嫉妬してる?」
|
| 蒼星石の口から漏れた一言は、超質量の砲弾のように易々とやる夫の心臓を穿ち、
| 小豆色の梯子状神経索の一切から、思考能力を跡形もなく取り除いた。
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/_ノ ヽ、_\
ミ ミ ミ o゚((●)) ((●))゚o ミ ミ ミ
/⌒)⌒)⌒. ::::::⌒(__人__)⌒:::\ /⌒)⌒)⌒)
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / // べべべ、べべべつに、
| :::::::::::(⌒) | | | / ゝ :::::::::::/ 嫉妬とかしてねーお!
| ノ | | | \ / ) /
ヽ / `ー'´ ヽ / /
| | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l バ
ヽ -一''''''"〜〜``'ー--、 -一'''''''ー-、 ン
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) バ
ン
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|「ふーん」
|
| いたずらっぽく微笑む蒼星石。
| やる夫は全身が紅潮して、真っ赤な茹蛸みたいになった気分だった。
|
| 同時に冷静な部分が納得していた。嫉妬か……嫉妬かぁ。
|
|「なんだおコンニャロー! ケンカなら買うお!」
|「え、もしかして本気で? んふふー♪」
|
| 猫みたいな顔して、蒼星石が鼻で笑った。
| 喜色満面。やる夫は何が嬉しいのか分からない。逆切れも無効だったし。
|
|「大丈夫、僕が自分からくっつくのは……やる夫だけだから!」
|
| 急に、やる夫のむちむちした腕に、細い腕が絡みついてきた。
| やる夫はさらなる混乱の結果、逃げるように走りだした。
|
|「あ、やる夫〜」
|
| 背後からからかうような声色が聞こえたが、すぐに遠くなった。
|_________________________________________________
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:: ノ ` ⌒´ \ : :::
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ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
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|
| えらい目にあった。
| 長門のパラソルに戻って食事をするけど……メンバーは?
|
| 1 やる夫、蒼いの、みゆき、長門。
| 2 不人気とアリカも帰って来たよ。
| 3 水銀燈が乱入だ!
| 4 みゆきと長門がいない……。
|
|
| なお、安価は以下の形式でお書き下さい。
|
|『安価の数字「セリフとか」』
|
| 無効安価だった場合は、一つ上のレスを採用します。
|
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>>999 なら4。
二人は静かで休める場所に行ったようだ。
あと10アフロくらいあるんでその分残ってればいいでアフロ。
アフロは昼にでも。
4でちちくらべ
3 水銀燈にやる夫の嫁候補でも紹介しようか
1 修羅場?なにそれ美味しいの?
3「それで、やる夫さんはどの子とくっつくのぉ?」
4 蒼(これが漁夫の利……?)
, ⌒ハ ハ⌒ 、
j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .::::::::ヽ
ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)'::::::::::::〉
ル:::::リγ::..:::::..:::..,ヘ、: : : :: ノy:::::::リ
Yyノ ノ :ノ...:ノ ノ ヽ ::::::) ルリノ
リ::::::( ( ●) (●::(
. ハ::::ハ ,, r‐ァ リ) )
) ) )、  ̄ノくハ(
(,(.( ' ヘ い ノ:::))
ノ/)` ヾ ソ ̄(( 、
,' ノ Y Y
l: ( ...... ..... i
lヾ. .. :::::::: ::::: .ノ
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| 好きか嫌いか関係なく、家族との縁は切りがたい。
| 血の繋がり、名前の繋がり、備府やらない子のような高校生になりたての未成年にとってはなおさらである。
|
| やらない子は、中流の一般家庭の子で、両親と祖父、そして兄の五人家族。
|
| やらない子は兄が嫌いだった。
|
| 三歳年の離れた、適当で破天荒な兄。
| やらない子の属するコミュニティーは、常に彼の足跡が深く刻まれていて、常に兄と比較されてきた。
|
| 家から近からという理由で選んだ高校も当然兄の足跡だらけで、やらない子は不満だった。
|
| まあ、近くにある中では抜群に制服は可愛いし、学祭関係の力の入れ方は最高だし、
| 図書館の蔵書は揃えがいいし、何より、近隣では唯一囲碁サッカー部が存在する。
|
| 兄が在籍していたことさえ目をつぶれば、最高である。
| 兄が在籍していたことさえ目をつぶれば……。
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,ィ ,イ/⌒Z__
( |/:::::´:::::::::::::::::::::::≧
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ
∠:::::::::::::::f::f::::::::::::::::`l::l::::::::丶
/::::::::::::::|:::|ノ \ ヘノ|:|:::ルリノ
人λ::::::(|:::| ( ●) (:| なーなーなー。
|::::::::|:::| ,, r‐ァリ::| 備府! やらない夫さんの事教えてくれよぉ!
|::::::::|:::| {_ノく:::|
.、ノ::::::::|:::|___い |::|
ヽ:::, ─|:/|ハ::ハヾ-リ─、
/:i .y / | .ヘヘ Yヘ `ヽヽ
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| クラスでやらない子に話しかけるのは、ごく少数。
| 例えばやらない夫のファンを自称するこのおっぱいばっかり大きい女。水門。
|
|「私は、兄貴の事大っキライでアフロ」
|「そー言わないでさー。趣味とか分かる?」
|「知らないでアフロ!」
|
| 趣味は人助けと自己鍛錬。そして植物の世話。
| 部屋にある小さな出窓に、彼女から貰ったという花を飾り、毎日手入れをしている。
|
| わざわざそんなこと教える義理はないので、やらない子は水門やんねえ香に冷たいそぶり。
| ラブラブの彼女がいるなんて教えたら、やんねえ香はショックを受けるに違いない。
|
| そんな意地悪な気持ちを抱かないでもないが、やっぱりそれも教えてあげない。
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, ィ´ i ヽ
イ, ,イ! ノ
,' _ _{_j_ /
{ ヽ、 , ィ´ `ヾ
ヽ `ヾイ ヽ '、 ヽ
`ー/ ハ ヾ\ ', ハ
/ l j ', `ィT7iヽ ',
,' j≠- ヽ xチて7 ', ',
! ,ィzテ、 ´ ヾ-' | l ', やらない子。
l ヾ ゞ-' ! l l ぼくとお昼一緒しよう。
', ハ ` ! ! !
ハ ヽ ー ゚´ | j !
ヽ \、_ イ イ ハ
_rヾ=ュハ ヽ ! / l ',
,'´ `ヽ//ハ ハ\ j/ ! ハ
/ Y//ハ ', \__ ノヽ
,' ハ///ノ ヽ ',/ ハ \ ',
/ ////r' ヽ ハ } ゝ=彡ヘ } ハ l
/ l////{ }/ j////////ヽ_ノl j ',j
,' l////!ゝ,_ノ///////////////l イ
' ,'////>====、////////////j//
7ー、 j//イ  ̄`ヾ=三三三三/l
/ `Y/// ヽ `ヾ\
7ー- 、 j///\ ` ヽ
/ T/// ::::.. }
. / /// ::::... ノ
/ ///!| イ ヽイ/'' ー=―-
/ミ/ハ! ゝ-' -―イ /
ノ////ソ! j _, イ!
/ `ー==j / / l
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| 隣の席の糸川はやぶさ。彼女もまた溢れんばかりの乳圧の持ち主だった。
| しかし、それ以外はやらない子にとってはいい友人だ。
|
| 語学と理数系に関しては、入試でトップだったという噂があるが、
| 現代語の、主に心情を読み解くとかそういう点が苦手な子。
|
| スタイル抜群で運動神経もいいが、ちょっと空気とか読めない朴念仁。
| そこが、やらない子には心地よかった。
|
| 兄の事に興味のない人間っていうのは、やらない子には貴重だったのだ。
|
| ちなみに水門のツレの、赤毛でチビの(やらない子より)ぺったんこな子が
|「ボクと一人称被るんだけど」とか文句を言っていたが、知ったことではない。
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l二ニニ/二>::::::::/`ー-、 |_ノ |':.:.:.:.:.ヽ
`ー=二―/ヽ:∠ `<´:ヽ-、____ |(①) ./::ヽ、.! ̄`ヽ }
`>::::::::, -'´⌒ヽ、 `´}::::ヽ:::::::::::::`ヽ-、 _(_丿 _丿::::::::::\ ´ ̄ヽ
∠/ ̄ _〉'ヽ、 \:::::::::::::::┌'{´,::`ー'ヽ-'ヽ-、_/:::::::::: ̄:::::::::::::::::::::::::::ゝ、__jー‐ '
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ヽ、_―――――--、:::/:::::::\::::::::::::::::::\::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::\
` ̄ ̄ ̄`ー―-ミー-、__:::\::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::\
` ̄`ー、三-、ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::\
`ヽ、:`┐:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::ヽ
ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::/
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| 兄の奇行には慣れているやらない子だが、しかし一月前からは特におかしかった。
|
| 両親や祖父は気付いていないようだったが、
| 常日頃、やらない夫からのとばっちりを警戒しているやらない子は、すぐに気づいた。
|
| 夜中に出かけたと思ったら、帰ってきたのは次の夜中。
| しかも服を着替えていて、雰囲気が全然違っていた。
|
|「チャイニーズマフィアでも相手にして来たでアフロ?」
|「そんなようなもんだ」
|
| そんな感じで適当に返され、それ以上の追及はできなかった。
| さらに異様な行動が続く。
|
| 今まではガラパゴスに何の不満もなかった兄が、バイト代を投げうち、
| お高い最新のスマートフォンを購入したのだ。
|
|「すぐに喧嘩で壊れる」とか言って、所持品に頓着していなかった男がだ。
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/::::: /..::::..:.゛_7:::: ::.. ヾ)'::::::`i
ル:::::: /: ::..:::::/ `vヘ、: : ::∧:::::::リ
(Yy∧ノ :ノ_.:ノ_ ノ __` 、:::) ゝ:/
)ノ リ:::〃 (●) (●)i:!:〉Yy ……何見てるでアフロ?
(/ ソ::ハ ,, /i/ リ
! ノ ::/iゝ. 〜 . イく
.(::イ/ル|_.イ|_. ̄i'Y;ノ::ル
)ノ .|‐:‐i ヽ
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|「経済ニュース」
|「あ、アフロ……」
|
| 想定外の返答に、思わず呻いてしまうほどである。
| あまりの豹変ぶりに理解が追い付かず、やらない子は慌ててはやぶさに相談した。
|
|『お兄さん大学生なんだよね』
|「でも、大停電の夜から何か変でアフロ」
|
| やらない夫が変わった夜。東京は原因不明の大停電で、三十分ほど闇に包まれた。
| 理由は未だに分からない。テロだとも、事故だとも、オカルトだとも言われている。
|
|『教授とかと仲良くなって、経済学に興味を持ち始めたとかかも』
|「うう……」
|
| はやぶさの答えは常識的で、そして的を射ていそうだった。
| 二の句を継げないやらない子に、電話の向こうではやぶさが小さく嘆息する。
|_________________________________________________
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', ィ、 `ヽ
', {ハ__ ,ィ ヽ
/´ ̄` ´  ̄` ー イ j /
/ ト `ヽ/
,' ,イ ,' ,イ | \ ハ
; ,' l i| i .l | l ヽ、 ', l
l l=!トl」、! | l ,==ヽ i !
| lィTc゙x、 ´ ´xr`ュ、} l ,'
| トゞ‐' ` ' ゞシ イ | ,'
i ハ 、 ! | l 『聞いてみなよ。
| i トゝ ' イ ! ! お兄さんの事気にかかるんでしょ?』
j ', {ヽ ` _−゚ , イj l ハ
,' l ヽ', iヽ , イl リ j ヽ
/ | ト、!イ{ ` ト / ,イ l ', ゝ
,' ; |/` ', / / /j , j ',ヽ
! イ j | ヽ / ー' > /j ハ ', __\
」 /j イ ! /`。ヽ / /ハ ヽ! ヽゝ
イ´ ハ!l/ リヽ_/ゞ、_:;ソヽ ノ l '、 ヽ
/ j / ヽ `´ |l ', \
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| やらない子は兄が嫌いだ。
| でも、気にならない訳ではない。
|
| 嫌いだけど、目が離せない。
|
|『好きの反対は無関心。無関心は相手を殺す。
| 百万の奇跡も、千億の無関心に黙殺されるんだ』
|
| 普段、ほとんど表情を動かさない、能面のような怜悧な少女。
| その声の奥で煮え立つ何かが揺れる。やらない子はそれを知っていた。
|
| 知っていて、聞けなかった。
|
|「うん……本人に聞いてみるでアフロ」
|『それがいいよ』
|「とばっちりを受けたくないからでアフロ」
|
| はやぶさが、受話器の向こうで小さく喉を鳴らした。笑ったのだ。
| 儚く笑う。やらない子は胸が締め付けられた。
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|ニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
, ⌒ハ ハ⌒ 、
j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .::::::::i
ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
ル:::::リγ::..:::::..:::...ヘ、: : : :: ノy:::::::リ
Yyノ ノ :ノ...:ノ ノ ヽ ::::::) ルリノ
リ::::::( ( 三) (三::(
. ハ::::ハ ,, rーュ リ) ) ……じゃあ、その前に一つだけ言っておくでアフロ。
) ) )、  ̄ノくハ(
(,(.( ' ヘ い ノ:::))
ノ/)` ヾ ソ ̄(( 、
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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|『なに?』
|「二年前の六月……兄貴は家の屋根の上で、私はパソコンの実況動画にかじりついてたでアフロ」
|『……』
|
| それは、ハヤブサの最も柔らかな部分。
| 豊満な胸よりも柔らかで敏感な、いまだ血を流す傷口。
|
|「入学してすぐに気付いたし、席替えで隣になって興奮した。
| ずっと、言いたかった……私は『はやぶさ』を……」
|『―――』
|
| 電話が切れた。すぐにかけ直すも、電源を切られたようだった。
| やらない子は嘆息した。無力感と、後悔に苛まれた。
|
| 無数の世界初を成し遂げた奇跡の小惑星探査機『はやぶさ』は、
| 大衆とマスコミの無関心に溺れ沈没した……。
|
| 地球には帰還できず、成果を出せなかったことを槍玉にあげられ、計画は凍結。
| そして、主導者であった糸川教授は悲嘆の海で病没。
|
| チームは解散。ホームページは消え去り、
| マスコットとして一部で熱狂的なファンを獲得していた糸川教授の孫娘の行方は……。
|
| 杳として、知れず。
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, ⌒ハ ハ⌒ 、
j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .::::::::i
ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
ル:::::リγ::..:::::..:::...ヘ、: : : :: ノy:::::::リ
Yyノ ノ :ノ...:ノ ノ ヽ ::::::) ルリノ
リ::::::( ( ●) (●::( 兄貴。
. ハ::::ハ ,, リ) ) なんかあったでアフロ?
) ) )、 - ノくハ(
(,(.( ' ヘ い ノ:::))
ノ/)` ヾ ソ ̄(( 、
,' ノ Y Y
l: ( ...... ..... i
lヾ. .. :::::::: ::::: .ノ
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| 翌朝、おめかししてデートの準備をするやらない夫を、やらない子は呼びとめた。
| ちょうどアレから、大停電から一月ぐらい経っていた。
|
|「何かってなんだ? お前の未来の義姉に会いに行くんだが」
|「そうじゃなくて……最近なんか違うでアフロ」
|
| 視線を左腕あたりに向け、やらない夫は押し黙った。
| 隠し事だろう。なんて言い訳するか悩んでいるのだ。
|
| やらない子にはすぐに分かった。十年以上ずっと見てきた兄なのだ。
|
|「進路に悩んでいてな……銀行員か公務員を希望していたんだが、
| 翠星石を見る限り、他の道を考えるべきなのかと」
|
| やらない子は知らない。やらない夫が、異能の道を歩み始めていることなど。
| やらない子は知らない。翠星石が『血族』の巫女だなどと
|
|「それで、政治経済やらに興味が?」
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/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、_ \
. | ( ●)(● ) |
. | (__人__) │
| `⌒ ´ | それは先生との『契約』……
. | | 宿題みたいなもんだ。
. ヽ /
ヽ /
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| やらない子は血の気が引くのを感じた。馬鹿みたいに恥ずかしい。
| なんてこった、はやぶさが正しかったか……。
|
| 正確には、悪魔と契約したやらない夫が、悪魔への対価として
| 現代社会の情報を教えてあげているのだが……誤解した。
|
|「心配してくれんのか?」
|「するかバカ! 全身の毛がアフロになって死ぬでアフロ!」
|
| 恥ずかしさのあまり、呪いの言葉を叫びながら、やらない子は兄を追い払った。
| 誰が心配などするものか! そもそも、殺しても死なないだろう。
|
| やらない夫を追いしたところで、やらない子ははやぶさになんて言うかを考えだした。
| 謝ればいいのか、励ませばいいのか分からなかった。
|
| そんなこんなしているうちに日が沈み……兄は、数日間帰らなかった。
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| 今回も次回分埋めネタを安価します。
| やる夫とアリカは海に行くようです 第八回 と
|
| 1 不人気、仕事をする その2
| 2 遠坂さんちの娘さん
| 3 デュランダルは立場が悪いようです
| 4 ヌケドナルド・トールマン暗躍す
| 5 霊夢はお金が欲しいようです
| 6 糸川はやぶさはニンゲンを呪うようです
| 7 出来る夫さん何してんですか?
|
| 安価>>1000
|
|
| というわけで、安価は以下の方法でお書き下さい。
|
|『>>999 なら1〜4「セリフとか」
| >>1000 なら1〜6』
|
| 無効安価だった場合は、一つ上のレスを採用します。
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>>999 なら2、「不人気さんのお出ましよ!」
>>1000 なら7……7なんて選択肢はないよ
>>999 なら4 蒼「休憩しに行こう、90分ばかり」
>>1000 なら5
>>999 なら 1 ポリタン紅「………」
>>1000 なら 5
>>999 3 水銀燈「てをだすのはしゃかいじんになってから」
>>1000 3 氷川さんって若干よそ者なのにTRPGのガイア教幹部で一番強そう
|『>>999 なら3「やる夫さん、お姉さんも混ぜてくれないかしらぁ」
| >>1000 なら6』
上条さんは嫌いじゃないが、このまま女子パーティでキャッキャウフフといかないものか
なぁ……。
これからどうなってあの宇宙大冒険につながるのか、すごく楽しみだw
>>999 なら 3「それで、やる夫さんはどの子とくっつくのぉ?」
>>1000 なら5
>>999 なら4 蒼「こんなパラソルにいられるか!二人で休憩しに行こう」
>>1000 なら5
霊夢さんにんきだな。
>>987
だって氷川さん、受胎前の時点でバフォメット使役してるんですもん。
ゴトーもドーマンもマンイーターもアンドラスも目じゃないですよ。
あ、次スレの観客ポイントはこっちに入れましたんで。
>>999 なら2 不人気さんにも出番をくれよ
>>1000 なら5 霊夢さんはこの間のジャギPTの宴会でハブにされたから…
>>999 なら 3「颯爽登場!」
>>1000 なら6
>>999 なら4キル夫「痴漢セクハラ滅すべし、慈悲はない」
>>1000 なら5 行け!怪人ゼニクレージー霊夢!
>>999 なら2「馬鹿め!桜は死んだわ!」
>>1000 なら6
>>999 なら2 「格差社会、それは富の偏在が原因である」
>>1000 なら3 そろそろ出番じゃないかね
>>999 なら4
蒼「おおっと砂に足をとられてしまったー(棒)」
>>1000 なら3
>>999 なら2 やっぱり賑やかな方がいいよね!
>>1000 なら3 本編で切り捨てたサイドの話って見てて心が痛みそうだね!
>>999 なら3 あの不愉快な歌が聞こえた件について(#^ω^)ピキピキ
>>1000 なら7 駄目なら5
>>999 なら1 みゆき[戦力の圧倒的差をもう一度見せつける!]
>>1000 なら2
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