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仮投下・修正用スレ

1名無しさん:2009/05/10(日) 23:38:31 ID:pmy889Lc0
2chの規制や意見を聞きたいなどで本スレに投下できない時にどうぞ。

前スレ
一時投下・修正用スレ
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避難所スレ
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/10906/1204105308/

38Alive a life ◆gFOqjEuBs6:2009/06/01(月) 03:12:17 ID:bFC6P61.0
キングが探し求めているのは、パソコンだ。別にノートでもデスクトップでも何でもいい。
情報戦に有利になる為には、何かとパソコンは使える筈だ。
家電量販店と言うからには、パソコンの一台くらいはあるだろうと考えたのだ。
しかし、今回は騒ぎが大きすぎた。商店街の半分以上を破壊してしまうなんて、規模が大きすぎる。
その影響で家電量販店はもはや建物ですらないし、いくつか見付けたパソコンも最早使い物になりはしない。
キングにしてみれば、このロワにやってきて最大のイベントであった。――それはそれで面白かったから問題はないが。
暫く探し続けて、ようやく閉じられたノートパソコンを発見。

「おっ、これなら使えるかな?」

嬉しそうな笑みを浮かべながら、パソコンを開けて見る。
スリープ状態になっていただけなのか、パソコンは問題なく起動。
その状態に満足する。だが、残念な事に電池はもうすぐで切れてしまいそうな状況であった。
充電器を探すが、流石にそこまでは見つからない。
結局役立たずかよ、とパソコンを捨てようとした、その時だった。

「ん……何だこれ?」

デスクトップの背景の隅で、メールアイコンが点滅していた。
キングにも、それがメール受信の知らせだという事は一目で解った。
だけど、一体誰がメール何か送るのだろうか。そんな疑問がキングの脳裏を過る。
まぁいいか、と。キングはカーソルをメールのアイコンに合わせて、クリックした。
メールの内容を心中ですらすらと読み上げていく。

「……は?」

それがキングの第一声だった。
各施設の調査。これは別に言われなくてもやる。大きなお世話だ。
地上本部の罠。これは自分にとっては有益だった訳なので、スルー。
放送内容の反復。これに至ってはあまり興味がない。故にスルー。
キングへの警戒。これが一番、キングを苛立たせた。
すずかというのは確か――なのは、フェイト、はやての友達だった筈だ。少なくともキングはそう記憶している。
そう考えると――というかそう考えなくてもこんなメールを送る人物はまず一人しか思い当たらない。

「あのタヌキ……やってくれるじゃん」

柄にもなく、苛立ちに表情を歪める。

39Alive a life ◆gFOqjEuBs6:2009/06/01(月) 03:12:52 ID:bFC6P61.0
自分と面識を持っており、地上本部の仕掛けを知っているもの。
さらに言えば、なのは、フェイト、はやての内の誰か。そこまで言われて気付かない筈がなかった。
ナメてるのかあのタヌキ女、と。堪らなく本人に直接言ってやりたい衝動に駆られた。
ここで一旦ため息を落とす。冷静さを欠いてはいけない。
そっちが僕に対してそういう挑発をするなら、こっちにも考えがあるよ、と。不敵に笑う。
取りあえずこの宛先にメールの返信でもしてやろうか――と思ったが、却下。
別に脱出派でもない。仲間が欲しい訳でもない。ならば下手に自分の情報を与える道理はない。
ならばどうするか。それならそれでキングにもやりようはある。
ポケットから携帯電話を取り出し、データフォルダを物色。
探すのは、赤い恐竜の死体を撮影した時の画像。

――あったあった

すぐに発見。何枚か撮影した内の数枚を表示させる。
赤い恐竜――ギルモンが血を流して死んでいる傍ら、殺害者であるはやてが写り込んでいる画像。
はやてがギルモンを殺した直後に撮影した画像なのだから、殺害直後のはやてが一緒に写っていても何ら不思議では無い。
しかも自分が殺しましたと言っているかのように、血に汚れたツインブレイズまで握りしめてくれている。

「ほらー、顔怖いよはやて」

携帯の画像に写ったはやてに、嬉しそうに笑い掛ける。
他者の命を奪った直後に人間が。特にはやてのような元々は平凡な人間が。
平然とした表情で居られる筈がなかった。
キングのデータフォルダに入ったはやての画像は、まさに修羅の如く歪んだ一瞬。
別にこんなことをする為に写真撮ってた訳じゃないけど、と心の中で弁明する。
そう、実際キングは趣味で“写メ”を活用しているだけに過ぎない。

――でも、そっちが先に僕に喧嘩売って来たんだし、仕方ないよね♪

悪びれる様子もなく微笑む。また面白い遊びを見付けたとでも言わんばかりの表情だ。
やはり八神はやてという女は面白い。キングを十分に楽しませてくれる。
非常に上機嫌そうに、キングは皆の元へ戻って行った。

40Alive a life ◆gFOqjEuBs6:2009/06/01(月) 03:13:22 ID:bFC6P61.0
 




そこは、見渡す限り虹色に輝いていた。
上も下も、右も横も無い。奇妙な浮遊感。

「私は、死んだのか……?」

宙に漂うような感覚に支配されながら、ペンウッドは呟いた。
そうだ。自分はなのはを守るために、死んだのだ。槍で体を串刺しにされて。
でも、後悔はない。自分の行動で誰か一人でも救う事が出来たのだから。
ペンウッドが瞳を閉じようとした、その時だった。

――君はまだ死んではいない。

「え……!?」

聞こえる声に、瞳をこじ開ける。
何処かに誰かが居るのだろうか。そんな不安が、全身を駆け巡る。

「だ、誰だ……!? 私が死んでいないとは、ど、どういうことだ……私は確かに――」

――君は目の前で散りかけた命を、その身を犠牲にして救った。
――俺は君の行動に感銘を受けた。君をこのまま、死なせたくはない。

尚も聞こえる声。何処か暖かいような、不思議な感覚。
しかし、ペンウッドの中の不安感は消えない。
手足をばたばたと動かす。が、虚しく虹色の空間を彷徨うだけだった。
姿なき声は、尚も説明を続ける。

――君が命を投げ出した瞬間、俺は君の身体と融合した。

「ゆ、融合……?」

――そうだ。もしも俺と分離してしまえば、君はまた死んでしまう。

「そ、そそそれは困る! どうすればいいんだ?」

一度は投げ出した命でありながらも、生き延びられるのであれば生き延びたい。
ペンウッドは、額に汗を浮かべながら慌てて問うた。

41Alive a life ◆gFOqjEuBs6:2009/06/01(月) 03:13:53 ID:bFC6P61.0
 
――俺と共に、このゲームを打ち破って欲しい。救える命を救い、ここから脱出するんだ

「そ、そんなことが簡単に出来たら……」

――ここには俺の仲間も居る。皆で力を合わせれば、必ず奴を打ち破れる筈だ

ペンウッドは思考する。生き延びる方法がそれしかないのであれば、自分はそれに賭けたい。
だけど、どうしても不安な事が一つだけある。

「わ、私はこのまま、ずっと君と融合していなければならないのか……?」

――ずっとでは無い。長期間融合していれば、君の身体もじきに回復する筈だ。

その言葉に、安堵の表情を浮かべる。
一気に肩から力が抜けて行くのを感じた。

――……そろそろ時間だ。君の仲間達が呼んでいる。

「え……え!? ま、待ってくれ……君の名前は!?」

声が急に何処か遠くへ行ってしまうような気がして、ペンウッドは慌てて呼び止めた。
ペンウッドの視線のずっと先に、青と銀色の姿をした宇宙人の様な影が垣間見えた気がした。

――俺の名前はヒカリ……ウルトラマン、ヒカリ

「ウルトラマン……ヒカリ?」

呟くペンウッドの先で、ヒカリと名乗ったウルトラマンの影が急速に遠のいていく。
しかし、遠のくだけでは無い。彼方から、眩い光を放ちながら、青い何かが近づいてくるのが見えた。
青い何かは、ペンウッドの腕に向かって――





――ペンウッド! おい、ペンウッド!

自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。
この声は確か、エメラルドの髪をした女性――C.C.の声だったか。
そこで、ペンウッドは何処か不自然だと感じた。
そもそもさっき見た夢は幻だったのか。刺された脇腹はどうなったんだ。
そんな疑問を浮かべるが。

42Alive a life ◆gFOqjEuBs6:2009/06/01(月) 03:14:52 ID:bFC6P61.0
 
「……あれ!?」

がばっ、と。ペンウッドが起き上がる。
急いで全身を確認する。特に脇腹を念入りに、だ。
しかし、傷と思しき傷は何処にも見当たらない。
いや、そんな筈はない。くまなく全身を見渡すが――

「あ、あの……これは一体……?」

ふと、目に止まったのは、自分の右腕の装着された青いブレスレット。
ブレスレットに収められているのは、金色の短剣のような形をした装飾品だった。

「それ、確かペンウッドさんの支給品に入ってたブレスレット……ですよね?」
「支給品……そ、そうだ! あの時、何の役に立つのか解らなかったから……」

学校で支給品の確認をした際の出来事を思い出す。
確かにこんな形のブレスレットが、自分に支給されていたような気がする。
いや、今ではハッキリと解る。このブレスレットが、自分の命を救ってくれたのだろう。

「そうだ、このブレスレット……このブレスレットに私は救われたんだ!」
「そのブレスレットのお陰で、内臓を貫くほどの傷が回復できた、というのか?」

半信半疑な目つきで、C.C.がペンウッドを睨む。それでもペンウッドは勢いよく頷いた。
このブレスレット――ナイトブレスこそ、自分の命を救ってくれた支給品。
ウルトラマンヒカリと名乗った何者かの意志で、自分は助けられたのだろう。
だが、そう考えると何故プレシアはこんな支給品を参加者に配ったのか、という疑問が残る。
それについてこれ以上ペンウッドが考えたところで、答えなど出ないのだが。





それからややあって、チーム内での情報をもう一度纏める事にした。
皆の話を纏めるリーダー役を買って出たのが高町なのはだ。
C.C.達の話は既に知っているために、新しく合流した天道とキングの話を聞いてみたいと考えていたところだった。

43Alive a life ◆gFOqjEuBs6:2009/06/01(月) 03:18:03 ID:bFC6P61.0
とりあえずは、ペンウッドが寝ている間に簡単なお互いの自己紹介は済ませている。
金居という男からキングと天道総司という二人の話は聞いていた、と最初に説明を付け加えて。

「じゃあ、天道総司さんもキングさんも、殺し合いには乗っていないということで大丈夫ですか?」
「当然だ。俺を誰だと思っている。俺は天の道を往き――」
「まぁね。そりゃあギラファとはいつか決着付けなくちゃいけないけど、ここで殺し合ったってどうにもなんないし」

天道が、ゆっくりと人差し指を天に翳そうとしたところで、キングが喋り出した。
それも、わざと天道の言葉を遮断するようにだ。一度自己紹介された時に聞いた挨拶だからだ。
割とすぐに並行世界という説を理解してくれた天道だが、本人の話では10歳中頃の自分達にも同じような自己紹介をしていたという。
こればっかりはなのはも、キングの空気を読んだ行動を評価しながら、話を続ける事にした。

「じゃあ、少なくとも今は仲間だと……信じていいんですね?」
「まぁ、殺し合いにはあんまり興味無いし、どちらかと言うと味方でいいと思うよ」
「はぁ……解りました」

結論。キングはやはり要注意だ。
天道総司も、キングを睨む時の視線はまるで疑っているかのような視線だし、それが一番だろう。
とにかくキングはあまり信用し過ぎない方がいい、と。なのはが考えることにした。

次に、危険人物や保護対象の話を纏める。
現在の段階で、天道総司の証言により追加されたリストはこうだ。
 敵対的:アーカード、アンデルセン、相川始、浅倉威
 友好的:機動六課組、インテグラル
 要注意:クアットロ、キング(なのはの私見)

追加されたのは連続殺人、及び強盗犯の浅倉威だ。浅倉威もまた、天道と同じ世界の住人だと主張する。
一度は仮面ライダーとして戦った事もあり、その際には勝利した、と。

「それから、カードを使う黒い仮面ライダーにも襲われたな」

ふと、天道が言った。
この会場に呼ばれてからすぐに出会った仮面ライダー。黒い体に赤い瞳。カードを使うライダー。
そいつに突然奇襲を受け、自分は痛手を負った、と。
そこでキングが、ちょっと待って、と。携帯をいじり始めた。

「それってもしかして、コイツの事?」
「これは……」

44Alive a life ◆gFOqjEuBs6:2009/06/01(月) 03:18:39 ID:bFC6P61.0
 
キングが見せたのは、ベージュ色のコートを着た若い男が、黒いライダーに変身する瞬間の動画であった。
全員に見えるように、キングが携帯を皆の前で開き、再び動画を再生。
天道の証言が正しければ、その若者は危険人物と言う事になるが――

「ちなみにキングさんとその仮面ライダーはどんな関係なんですか?」
「は? 仮面ライダー? 違う違う、こいつはアンデッドだよ。53番目のね」

その言葉に、なのはは聞き覚えがある気がした。
そう。金居達と情報交換をした際にも、同じような話を聞いた気がする。

「それがもしかして……ジョーカー?」
「そうそう、正解。よく知ってるね」

ぱちぱちとわざとらしく拍手をしてみせるキング。
なのはは苦笑いを浮かべつつも、キングに拍手を辞めさせる。
しかし、キングの話はこれだけでは終わらなかった。

「あ、そうそう! まだ居るよ、危険な奴!」
「今度は何だ」

呆れ顔で言う天道に、キングが再び携帯をいじり始める。
やがて開いた画像に映っていたのは、血まみれになった赤い恐竜。
それと、血に濡れた双剣を携えた――

「はやてちゃんッ!? どういうこと……!?」
「そうそう、八神はやて。最初にここに飛ばされた時にちょっと一緒に行動してたんだけどさ……結構ヤバいよ、あの子」
「ヤバいって、何がですか……?」

友達を侮辱されたとあっては、流石のなのはも怒りを覚えずには居られない。
表情を曇らせたまま、なのははキングに詰め寄った。
しかし、キングは携帯電話の画面をなのはの眼前に押しつけながら、悪びれる様子無く続ける。

「あのはやてって子は優勝狙いだよ。この顔見ればわかるでしょ」
「そんな……そんな筈ありません……だって……」
「信じる信じないは君の勝手だけどさ。あんまり油断し過ぎない方がいいと思うよ」

その言葉に、なのはは心が揺さぶられるような感覚を覚えた。
確かに自分は殺し合いに対する認識は甘いかも知れない。
だけど、友達を疑うのはあまりいい事では無い。出来る事なら、信じていたい。
しかし、あの画像も偽物とは思えない。

(友達でも、信じちゃいけないって言うの……?)

心中で呟いた。質問に答えてくれる人間等何処にも居ないのに。
俯き、考える。このままでは完全にはやては悪者になってしまうが……。

45Alive a life ◆gFOqjEuBs6:2009/06/01(月) 03:19:12 ID:bFC6P61.0
 




天道は、考えていた。
本当にキングの言う事は全てが信じられるのかどうか。
写真にまで撮っているのだから、ジョーカーとはやての件は本当なのだろうが――

(どうもきな臭いな……)

やはり、キングは何かを企んでいる。相手がアンデッドならば、尚更だ。
アンデッドであるキングが、人間を貶めて一人勝ちを狙っているとしても何ら不思議では無い。
かといって、キングは中々ボロを出しはしないだろう。
どうするか、と。思考を巡らせる。
そんな天道の心中を知ってか知らずか、今度はキングが天道の顔を覗き込んできた。

「どうしたのさリュウキ。そんなに浮かない顔して」
「何だと……?」
「だって君は今日から仮面ライダー龍騎なんだろ? なら、カブトを取り戻すまで君はリュウキだ」

相変わらずの、バカげた言い分。
確かにこの情報交換で、自分は元の世界で仮面ライダーだったとは言ったが。
しばらくはリュウキで我慢するしかないか、と深いため息を落とした。
馬鹿の相手は一番疲れる、という意味を込めて。

その時だった。
ほんの小さな音だが。彼方より微かな爆発音が聞こえた。音が聞こえた方向に、一同が視線を向ける。
どうやら爆発が発生したのは、ここよりも少し南に位置する場所のようだ。
そこからもくもくと、黒い煙が天に向かって立ち上っていた。


【1日目 午前】
【現在地 C-3 崩壊した商店街】


【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】健康、プレシアに対する怒り、悲しみと迷い、軽い不安
【装備】グロック19(14/15+1発)@リリカル・パニック、すずかのヘアバンド@魔法少女リリカルなのは、
    ケリュケイオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS、フリードリヒ@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【道具】支給品一式
【思考】
 基本:誰の命も欠かす事無く、出来るだけたくさんの仲間を集めて脱出する。
 1.なんとしてもヴィヴィオを救出する。それは何よりも優先したい。
 2.南で起こった爆発を調べに行きたい
 3.出来る限り全ての戦えない人を保護し、仲間を集める。
 4.はやてちゃん……本当にゲームに乗ってるの?
 5.騎士ゼストの誤解を解かないと……
 6.情報処理室の事、言いそびれたな
【備考】
※金居を警戒しています。また紫髪の女子高生(柊かがみ)を気に掛けています。
※カードデッキの説明書を読んでいないので、その特性について把握している情報は「契約モンスターを呼べる」事くらいです。
※金居の話=『ペンウッドは銀色の奴と手を組んでいる可能性がある』は半信半疑です。
※はやて(StS)に対して疑念を抱いています
※キングの事は要注意人物として判断しています

46Alive a life ◆gFOqjEuBs6:2009/06/01(月) 03:19:44 ID:bFC6P61.0
 

【シェルビー・M・ペンウッド@NANOSING】
【状態】健康、若干の不安
【装備】ナイトブレス@ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは
【道具】支給品一式×3、RPG-7+各種弾頭(榴弾5/照明弾2/スモーク弾2)@ACE COMBAT04 THE OPERATION LYRICAL、
    トランシーバー×2@オリジナル、菓子セット@L change the world after story、おにぎり×10、ランダム支給品(未確認1)
【思考】
 基本:自らの仕事を果たす。
 1.南で起こった爆発を調べに行く。
 2.ウルトラマンヒカリとは一体……
 3.アリサという少女の思いは無駄にしてはいけない。
【備考】
※なのはを支える事が今の自分の仕事だと無意識に思っています。
※ウルトラマンヒカリ@ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのはと融合することで、ヒカリの力を得ました
※現時点でヒカリとの融合が解除されればペンウッドは死にます

【C.C.@コードギアス 反目のスバル】
【状況】健康
【装備】スティンガー×10@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【道具】支給品一式 、ゼロの衣装(予備)@【ナイトメア・オブ・リリカル】白き魔女と黒き魔王と魔法少女たち
【思考】
 基本:向かってくる者は殺すが、役に立ちそうな物や人材はルルーシュに届ける。
 1.この集団の中で行動するか……?
 2.ゼストとも合流しないとな
 3.ピザの対価を払う方法を考える。
 4.少なくともペンウッドよりは立場は上だ
 5.出来ればゼロの仮面も欲しい所だ
【備考】
※スバルが『StrikerS』から来た事を知りません。
※ゼストとの協力関係はギブアンドテイクという暗黙の了解の上に成り立っています。
※「ギアス提供」「精神干渉」「Cの世界との交信」が不可能となっている事に気付きました。
※再生能力も制限されている可能性があると考えています。
※このデスゲームの中では死ぬつもりはありません。
※プレシアのことは信用していません。
※ゼストにはルルーシュの駒になってもらおうと考えています。
※参戦時期は「STAGE9 ギ ア ス」(スバルを気絶させた後)からです。
※スバルとゼストは同じ世界の住人かもしれないと考えています。
※オリーブ抜きのピザ(10/12サイズ)は完食しました。

47Alive a life ◆gFOqjEuBs6:2009/06/01(月) 03:20:19 ID:bFC6P61.0
 

【天道総司@魔法少女リリカルなのは マスカレード】
【状態】右脇腹負傷(身体を動かすことはできるレベル)
【装備】カードデッキ(龍騎)@仮面ライダーリリカル龍騎、カブトエクステンダー@魔法少女リリカルなのは マスカレード
【道具】支給品一式、爆砕牙@魔法妖怪リリカル殺生丸、ゼロの仮面@コードギアス 反目のスバル
    アドベントカード(SEAL―封印―)@仮面ライダーリリカル龍騎、アドベントカード(CONTRACT―契約―)@仮面ライダーリリカル龍騎
【思考】
 基本:出来る限り全ての命を救い、帰還する。
 1.天の道を往く者として、ゲームに反発する参加者達の未来を切り拓く。
 2.南で起こった爆発は一体……?
 3.エネルを捜し、他の参加者に危害を加える前に止める。
 4.カブトゼクターとハイパーゼクターを取り戻してみせる。
 5.俺が望みさえすれば、運命は絶えず俺に味方する。
 6.キングは信用できない。常に警戒し、見張っておく。
【備考】
 ※参戦時期はACT.10冒頭。クロックアップでフェイト達の前から立ち去った直後。
 ※なのは、フェイト、はやて、クロノは一応信用、矢車は保留、浅倉は警戒しています。
 ※身体がいつものように動かない事を知りました。
 ※首輪に名前が書かれていると知りました。
 ※キャロがエネルと共にいて、かつ危険な状態に置かれている可能性が高いと踏んでいます。
 ※CONTRACTとSEALのカードは、破壊されたカードデッキ(インペラー)@仮面ライダーリリカル龍騎の中から拾いました
 ※SEALのカードがある限り、モンスターは現実世界に居る天道総司を襲う事は出来ません。
  

【キング@魔法少女リリカルなのはマスカレード】
【状態】健康、上機嫌
【装備】なし
【道具】キングの携帯電話@魔法少女リリカルなのは マスカレード
【思考】
 基本 この戦いを全て滅茶苦茶にする
 1.取りあえずはこの集団で遊んでみる
 2.天道で遊ぶ
 3.はやての挑発に乗り、こちらからもはやてを陥れる為に策を練る
 4.浅倉とキャロに期待
 5.はやてとの合流は後ででも良いかな
 6.はやてとヴィータの決着が着いたら、残ったほうに真実を伝えて、その反応を楽しむ
 7.シャーリーに会ったらゼロがルルーシュだと教える
 8.とにかく面白いことを探す
【備考】
 ※制限が掛けられている事に気がつきました
 ※ゴジラにも少し興味を持っています
 ※携帯電話は没収漏れです。写メ・ムービー以外の全ての機能は停止しています。
 ※携帯には相川始がカリスに変身する瞬間の動画等が保存されています。
 ※キングの携帯に外部から連絡出来るのは主催側のみです。
 ※カブトの資格は持っていません
 ※キングの携帯のお気に入りフォルダに『CROSS-NANOHA』へのリンクが存在します。
 ※首輪に名前が書かれていると知りました。
 ※全ての参加者の性格と、おおまかな戦闘スタイルを把握しました。特に天道に関しては、念入りに調べてあります。
 ※ゼロの正体がルルーシュだと知りました。

48Alive a life ◆gFOqjEuBs6:2009/06/01(月) 03:35:43 ID:bFC6P61.0
 

結果的にウルトラマンメビウスは、遠距離からのメビュームスラッシュという戦法を取った。
突き出された右腕から奔った閃光は、ガジェットをいとも簡単に貫いたのだ。
されど、本当に問題なのはここからだ。破壊するだけならば、誰でも出来る。
その影響で、大きな爆発音が響いた事だった。

目の前で爆ぜたガジェットの破片が、黒い煙をもうもうと立てている。
ガジェットに視線を落とす。同時にメビウスの変身を解除。
ヒビノ・ミライとしての人間の姿に戻る。

(相当な爆発音だったけど……誰か、来るかな)

不安に表情を曇らせながらも、ミライは思考する。
メビウスの変身も解けてしまった。人間態のままでは、胸の傷も中々に深い。
あの銀髪を追いかける方針を変えるつもりはないが、このまま追いかけても追いつける保証はない。
だが、それでも、ミライは進む。
例え自分がどんなにボロボロにされていても、誰かの命を救う為ならば、どんな事でもやってみせる。
それがウルトラマンメビウス、ヒビノ・ミライという男であった。


【1日目 昼(放送直前)】
【現在地 E-2とE-3の境界 大通り】

【ヒビノ・ミライ@ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは】
【状態】疲労(中)、胸に切り傷(そこそこの重傷)、強い決意、一時間変身不可(メビウス)
【装備】メビウスブレス@ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは
【道具】基本支給品一式、『コンファインベント』@仮面ライダーリリカル龍騎、
    『おジャマイエロー』&『おジャマブラック』&『おジャマグリーン』@リリカル遊戯王GX
【思考】
 基本:仲間と力を合わせて殺し合いを止める。
 1.銀髪の男(=セフィロス)からはやてを守る。
 2.一刻も早く他の参加者と合流して、殺し合いを止める策を考える。
 3.助けを求める全ての参加者を助ける。
 4.2が解決した後は大通り沿いに北に向かい、商店街などの人が集まりそうな施設を巡る。
 5.なのは、フェイト、ユーノ、はやて、キャロと合流したい。
 6.ヴィータが心配。
 7.メビウスに変身出来なかった理由を確かめたい。
 8.アグモンを襲った大男(弁慶)と赤いコートの男(アーカード)を警戒。
 9.紫髪の少女(かがみ)を乗っ取った敵(バクラ)や、その他の未知の敵たちを警戒。
 10.自分の為に他の人間の命を奪う者達(主にマーダー)に対する怒り。
 11.さっき聞こえた鳴き声は一体何だ?
【備考】
※メビウスブレスは没収不可だったので、その分、ランダム支給品から引かれています。
※制限に気付いてません。
※デジタルワールドについて説明を受けましたが、説明したのがアグモンなので完璧には理解していません。
※参加者は異なる並行世界及び異なる時間軸から連れて来られた可能性がある事に気付きました。
※支給品の中にカードがある事に気付いていません。
※スーパーにかがみが来ていたことに気付きました。
 また、少なくとももう1人立ち寄っており、その人間が殺し合いに乗っている可能性は低いと思っています。
※彼が倒れていたE-3大通りの近くに、デュエルディスク@リリカル遊戯王GX、
 治療の神 ディアン・ケト(ディスクにセットした状態)@リリカル遊戯王GXが放置されています。
 また、ミライはその存在に気付いていません。

49Alive a life ◆gFOqjEuBs6:2009/06/01(月) 03:46:17 ID:bFC6P61.0
これにて仮投下終了です。
今回気になった点は、以下の通りです。
1.C.C.に支給したカードデッキについて。
 ライダー系の変身グッズを出した場合は大方NGか修正とのことですが、
 話のきっかけをつくる為に出すだけ出して、終了時には破壊という形をとりました。
 結果的にライダーの数は変わっていないので、ライダー率などの問題はクリアしていると思いますが、一応不安なので……

2.なのはが龍魂召喚を使った件について
 これも本来なら使えない筈だと思いますけど、考察で書いた通りプレシア側の技術を使った事にしようと考えていますが、どうでしょう?

3.参加者では無くミラーモンスターを食べた場合の考察。
 これも考察に書いたとおりですが、説明書には書かれていない状況です。
 モンスターを食べたからと言って12時間フルに回復するのもどうかと思ったので、モンスターによって猶予回復時間は違うという有耶無耶な形をとりました。

4.ペンウッドのウルトラマン化について
 ミライのキャラ紹介を見ても解るとおり、メビウスはナイトブレスも合わせて初めてフォームチェンジが可能になります。
 ナイトブレスは前々から出そうとは思っていたので、ここでヒカリにペンウッドと融合するきっかけを与えるために一度モンスターに刺される事にしました。
 
その他、いくつか考察があったと思いますが、指摘などあればよろしくお願いいたします。
また、メビウス以外の各変身キャラの状態表に一時間変身不可が表記されていないのはこちらのミスです。
本投下時には修正しておきます。
それでは、よろしくお願いいたします。

50名無しさん:2009/06/01(月) 11:59:45 ID:0VlyV1UA0
仮投下乙でございます。
とりあえず指摘された問題点については自分から見て問題ないと思います。

51名無しさん:2009/06/01(月) 12:07:06 ID:xxgq7Sqk0
仮投下乙です。感想は本投下時に。
一応順に私見を。
1→それでいいかと。。
  でもカードデッキってアスファルトに落ちただけで壊れるほど柔でしたっけ?
  落とした直後にモンスターに踏まれて壊れるなら分かるんですけど…
2→StrikerS本編でもキャロ以外が使用したらどうなるか不明だった(と記憶している)ので別にできていいかと。
  個人的には曖昧でぼかしたままでいいですけど、プレシア云々については別に問題はないかと。
3→それでいいかと。
4→wikiと公式サイト見ただけで把握しかねたのでこれについてはノーコメントで。
  でも既にバクラとかリインⅡといるので、それほど問題はないのかな・・・判断し難い・・・

あとなのはの状態表のカードデッキの欄と天道の矢車の部分は削った方がいいかと。
それと全体見てて思ったんですけど放送前は「昼」なので「午前」は「昼」の間違いでは?(違っていたらすいません)

52名無しさん:2009/06/01(月) 12:29:24 ID:0VlyV1UA0
>>51
カードデッキの耐久性についてですが、実は龍騎原作でインペラーのデッキは(王蛇の攻撃を受けた際に)デッキが外れて落ちて壊れてしまったという経緯がありますので引っかかる点はあるものの自分から見て描写的に問題は無いと思っています。

53名無しさん:2009/06/01(月) 14:19:20 ID:xxgq7Sqk0
>>52
あれって直前にタイガと王蛇の攻撃受けて脆くなっていたからだとばかり。
でもカードデッキが落としただけで壊れるって・・・なんか引っ掛かる・・・けど、そうなのか。

とりあえずこういうふうに思った人もいた、という事で。

54名無しさん:2009/06/01(月) 18:26:45 ID:nx/RJvt6O
原作でタイガも王蛇もカードデッキ自体には直接攻撃してないのに、その後落としただけでデッキが陶器みたいに割れるのがそもそもおかしいんだと思う
まあ演出の問題だろうけど
一応デッキについては壊れるあたりの描写を追加した方が自然かと
その他については概ね問題は無かったと思います

55 ◆gFOqjEuBs6:2009/06/01(月) 23:55:26 ID:bFC6P61.0
ご意見ありがとうございます。
まず、アスファルトに落下して壊れてしまうカードデッキについてですが、これは確かに原作でのインペラーのデッキを意識しました。
ですが、ロワ内で落としただけで割れてしまうようでは、今後もすぐに破壊されてしまう事になってしまいますので、
本投下の際には、指摘通り修正を加えて、デッキが壊れるだけの理由を付け加えます。

状態表のなのはのカードデッキと、矢車についての備考。それから現時刻。
これらは単純に、全てこちらのミスです。
その他所々の状態表の不備も併せて、本投下時には修正しておきます。

他の箇所についてもいくつか思うところがありましたので、描写の加筆と修正をした上で本投下をしようと考えています。
また、今回の仮投下で少し尺が長すぎるように感じたので、本投下時には前編・中編・後編というような形で、数話に分けて投下しようと考えています。
明日中には全体の加筆修正を加えて本投下するつもりですので、暫しお待ちください。

56 ◆HlLdWe.oBM:2009/06/02(火) 12:12:13 ID:NHAZ0sD60
「Round ZERO 〜 JOKER DISTRESSED」に指摘箇所と細部を修正してwikiに収録しました。
話の大筋には変化はないので。

57名無しさん:2009/06/02(火) 12:13:45 ID:NHAZ0sD60
訂正:話の大筋に変化がない範囲で微修正しましたという意味です。

58過去 から の 刺客(修正版本スレ>>111差し替え) ◆7pf62HiyTE:2009/06/06(土) 13:58:13 ID:vZeZ6z7U0


 実はその瞬間、デパートには3人の参加者が集まっていた。そしてその際の戦闘によって起こった光は強く、周辺エリアにまで届くものだった。
 アンジールを眠りから覚まし、再び妹を守るために走り出すきっかけを与えたのはその光だったのだ。
 だが、アンジールがデパートに辿り着く時にはその場所にいる生きている参加者はたった1人だろう。1人は戦いによって川に落ちて流されていった。もう1人は残る1人を助けようとした際の事故より死んだ。
 そして残された1人を見た時、ある意味では拍子抜けするだろう。その最後の1人は本当に何の力も持たない一般人なのだから。ただ、強力な支給品を与えられただけでしかない。
 とはいえその支給品こそがある意味最強なのだろう。その支給品の力は絶大……それこそあの高町なのはとフェイト・T・ハラオウンが2人で戦ってようやく互角ぐらいなのだから……。
 既にその支給品は失われているが、その人の手元には再びその力を引き出すための道具がある。制限下の状況、アンジールが対抗しきれるかどうかは不明だ。
 その人物とアンジールの遭遇がどのようなものになるか……そして、今度こそクアットロを守れるのか……同時に、チンクが生存している事を知ったとしたらどう思うか……それはまだ誰にもわからない。
 それでも、この瞬間……アンジールは走り続けていた。


 その最中、デイパックの中にてレイジングハートは思案していた。
 元々レイジングハートが支給されたのはクアットロだった。だが、クアットロが危険人物だとわかっていたレイジングハートはクアットロに一切力を貸さなかった。
 その後、クアットロはレイジングハートをアンジールに渡した。ちなみにレイジングハートはアンジールを知らないがクアットロの兄と名乗っていた事もあり、クアットロ同様警戒し一切反応する事はなかった。
 実際、その直後クアットロとアンジールが組みシャマルを騙していたためその判断は間違っていない。
 但し、反応しないとはいえ周囲の音や会話はデイパックの中から聞いていた。マスターであるなのはや仲間達と再会出来た時に聞いた情報が役立てられると信じて……。
 だが、レイジングハートに待っていたのは辛い現実だった。放送で語られたなのはを含む多くの仲間達の死、さらに自分のすぐ傍で起こった八神はやての死とセフィロスと呼ばれた参加者の豹変等……
 それでもレイジングハートは挫けたりはしない……デイパックの中から聞いた程度でしかないが幾つか気になる事があった。
 まず、前述の通りアンジールの存在、それからクアットロの言動……どうも彼女の言動を見る限り『これから地上本部を襲撃する所だった』というのが推測出来た。
 レイジングハートの知る限り、地上本部襲撃どころか既にJS事件は終わっていて、クアットロは牢獄行きになっていたはずだ、少なくともシャマルの証言を聞いた限りそれが間違いないのは明白。だとしたらこれはどういうことなのだろうか?
 他にもセフィロスとアンジールの会話による差異など引っかかる点は数多い。この点を解明出来ればこの殺し合いを打破できるのでは無いのだろうか?
 そして、レイジングハートは考える……この状況下、今現在同じデイバックに入れられているグラーフアイゼンは何を考えているのだろうか? クアットロ達の言動から考えるにグラーフアイゼンが自分達の知るそれとは違う可能性はある。
 いや、仮に違っていたとしても、きっとグラーフアイゼンも自分のマスターであるヴィータ……そしてヴィータの主であるはやてが気になるはずだ。
 となればこの状況はある意味皮肉な状況だろう。何しろはやてを殺した人物が今の持ち主なのだから……もっとも、レイジングハートがそれを伝えない限り知る事はない話ではあるが……
 なお、前述の通りレイジングハートはデイパックの中にいる為周囲の様子は音や声でしかわからない……故に、アンジールに殺されたはやてが約10年前の幼い姿だった事を知らない……

59過去 から の 刺客(修正版アンジール状態表差し替え) ◆7pf62HiyTE:2009/06/06(土) 14:05:31 ID:vZeZ6z7U0
【1日目 昼】
【現在地 G-6】
【アンジール・ヒューレー@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使】
【状態】疲労(中)、全身にダメージ(小)、セフィロスへの殺意、深い悲しみと罪悪感
【装備】バスターソード@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、アイボリー(6/10)@Devil never strikers、チンクの眼帯
【道具】支給品一式×2、レイジングハート・エクセリオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS、グラーフアイゼン@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【思考】
 基本:クアットロを守る。
 1.デパートへ急行する。
 2.クアットロ以外の全てを殺す。特にセフィロスは最優先。
 3.ヴァッシュ、イフリートを召喚した奴には必ず借りを返す。
 4.いざという時は協力するしかないのか……?
【備考】
※ナンバーズが違う世界から来ているとは思っていません。もし態度に不審な点があればプレシアによる記憶操作だと思っています。
※制限に気が付きました。
※ヴァッシュ達に騙されたと思っています。
※チンクが死んだと思っています。
※ガジェットが無くなった事に気付いていません。
※レイジングハートは参加者の言動に違和感を覚えています。またアンジールに殺されたはやてが約9歳の姿(A's)だった事に気付いていません。
※グラーフアイゼンははやて(A's)の姿に違和感を覚えています。

60過去 から の 刺客(修正版本スレ>>180差し替え) ◆7pf62HiyTE:2009/06/06(土) 14:08:42 ID:vZeZ6z7U0

 ルルーシュの事情には踏み込む事は出来ない……だが、だからといって去っていったシャーリーらしき少女を放っておいて良い事にはならない。何とか彼女を保護しなければならないと考え、スバルは外を捜していた。
 ただ、シャーリーだった場合はまたシャーリーを傷付けてしまいかねないと考えていた。
 シャーリーから見た場合、今現在生き残っている知り合いはルルーシュとスバルだけ、だがここのスバルはシャーリーの知るスバルとは別人だ。出会えばすぐにその事はわかる、それを知ればシャーリーが落胆してしまうのは言うまでもない。
 とはいえ、何の力のない一般人のシャーリーを放置出来るわけもない……その事が気にかかるもののスバルはシャーリーを捜していた。

 結論から言えば彼女を見付ける事は出来なかった。既にデュエルアカデミアから遠く離れてしまったのだろう。
 もう少し範囲を広げて時間を掛ければ追いつけるかもしれない。しかし、デュエルアカデミアにはルルーシュ達戦闘に向かない仲間がいる。
 リインフォースⅡもいて、多少の武器はあるとはいえ赤いコートの男の様な参加者に現れれば全滅は確実。故に、シャーリーが気にかかるものデュエルアカデミアに戻り、最後にその周囲を捜してルルーシュの所に戻る事にした。
 正直な所、他に戦える仲間が無く、同時に相棒とも言うべきマッハキャリバーが無い状況がもどかしかった。一応手元にはレヴァンティンがあるから戦えるものの万全とは言い難い。
 スバルが自分の戦い方をするにはやはりマッハキャリバー、もしくは姉であるギンガの持つブリッツキャリバーが欲しい所だ。恐らく2つとも誰か別の参加者の手元にあるだろうが……流石にそう簡単には戻って来ないだろう。
 それに、後々複数の行動を同時に取る必要が出てくる。それに対処するためには戦える仲間が必要だ。仲間がいればスバルが戦いの場に向かい、もう1人がルルーシュ達を守る。もしくはその逆を行う事が出来るからだ。

「なのはさんかフェイトさん……それかギン姉辺りと合流出来れば良いけど……」
 そう考えながらアカデミア周囲を捜していると、ある人影が見えた。
「あれ……?」
 その人影は建物にもたれ掛かり座り込んでいる様に見え、すぐ前には何か黒い塊が落ちていた。最初は誰なのかわからなかったがその人物に近付いていく内にそれがわかっていく。
 その人物は小柄な身体で銀色の髪をしていた。大分焼けてはいたもののその少女が元々身に付けているコートも彼女は身に付けていた。
 何故か服装がレオタードだったりトレードマークとも言うべき眼帯が無くなったりしていたが間違いなく彼女はスバルの知る人物だった。
 彼女に何が起こったのかはわからない。だが、スバルから見ても彼女が重傷なのは間違いない、スバルはその少女に声を掛けた……

「チンク……?」

61 ◆7pf62HiyTE:2009/06/06(土) 14:20:39 ID:vZeZ6z7U0
以上、『過去 から の 刺客』の修正版投下致しました。
修正点は以下の通りです。

・レイジングハートがデイパックの中から周囲の音や声を聞いていたというのがわかりやすい様に(それに伴い状態表も一部修正。)。
・スバルの台詞の修正

デイパックの中からでは外の把握は無理という意見ですが、デイパックの中からでも周囲の音や声は聞こえる筈なのでそれを聞いていたという事で問題はないと思います。
また、周囲の様子を見ていたわけではないため、アンジールがはやてを殺した事は声や音でわかっていても(見たわけではないので)そのはやてがA'sの方だという事には気付いていないという事に触れています。
とりあえず、指摘された問題は大丈夫だと思いますが、また何かあれば指摘の方お願いします。

62リリカル名無し:2009/06/06(土) 20:46:29 ID:QCjil8020
>>61
多分それで問題ないと思います。

63>>7の差し替え修正稿(1/2) ◆gFOqjEuBs6:2009/07/05(日) 22:30:04 ID:gCDY8iWw0
 
『ところで宿主サマ……このホテルには誰か居ると思うか?』
「見た感じ誰かが荒らした形跡は無いけど……誰か居るとしてもこの規模じゃ探し切れないかも知れないわね」
『そうかい……まぁ、焦る事はないさ。まだデッキの猶予は十分にあるんだからよ』
「あのねぇバクラ? その余裕が後々命取りになるのよ」

バクラの言動一つ一つに突っ込みを入れずにはいられないのはやはり、かがみの元々の性格故だろう。
対するバクラはバクラで、かがみの背後で幽霊のような存在感を示しながらも、「んなこたぁ解ってんだよ」と、一言。
こうしたやり取りが出来るのも、かがみの精神が随分と落ち着いてきている証拠だ。
そう言う意味では、かがみの身体に寄生するバクラとしても安心していた。

「とりあえず、探索した後も出来るなら少し休みたいから、部屋の鍵を取りに行くわよ」

それだけ言うと、フロントに向かって歩き始める。
バクラはというと、かがみの背後に着いて行く以外に出来る事は無い故、黙ってそれに追随。
勿論かがみの案は悪くは無いし、寧ろ殺し合いに生き残る為に休息は必要不可欠と言ってもいい。
かがみのような本来何の力も持たない女子高生なら尚更の事だ。
寄生先の宿主に死なれてはバクラも困るし、同時に気分も良くない。
だからバクラがかがみを心配しているのも、あながち嘘では無いのだ。

フロントに侵入したかがみは、その棚から適当にカードを一枚引きぬいた。
数字に黒いラインだけが書かれたそのカードは、このホテルの部屋を使う為に必要なカードキー。
この殺し合いは恐らくまだまだ続く。それ故にこれを用いて、部屋で暫しの休息を摂るのが目的だ。

『で、そいつは何処の部屋のカギなんだ?』
「“0313”……三階の十三番目の部屋?」
『おいおい宿主サマ、普段じゃ来れないホテルなんだ。どうせタダで泊まるならもっと豪勢に行こうぜ!』
「あんたね……これは殺し合いなのよ? そんなこと言ってる場合じゃ……」
『だからこそさ。使えるモンは全部使うってくらいの精神じゃなきゃ生き残れないぜ?』
「あんたらしいっちゃらしい考えね……でもどれが一番いい部屋なのかなんてあんたに解るの?」
『そうだな……とりあえず最上階の鍵を選びな。こういうのは最上階が一番高いって相場は決まってんだよ』
「何でそんな事知ってんのよ……」

確かにバクラの考えにも一理あるな、とかがみは思考する。
言いながらも、先ほど引き当てたカードを元の場所に戻し、一番高い場所の棚からカードを一枚引き抜く。
一応言っておけば、この殺し合いは何が起こっても不思議では無い。
病院という大型施設を容易く破壊する参加者も居れば、街を一つ崩壊させる程の戦闘を繰り広げる参加者もいる。
そんな奴らが生き残りを賭けて戦うこの会場で、自ら逃げ場を塞ぐような場所に隠れるのは得策とは言えない。
だが、ゲーム開始から経過した12時間の間、このホテルに訪れた来客はただ一人。事実として、殆どの参加者がこの施設を探索してはいないのだ。
故にホテルは未だに手つかずの状態で残っている。そう考えれば、最上階で休息を摂るのも悪くはないのかも知れないが。

一つだけ、彼女らの考察に見落としがあるとすれば、それは過去にこの場所に訪れた来客――ブレンヒルトの存在だ。
実際にはブレンヒルトがこの場所に訪れた際に、カードキーを一つ持ち出しているのだ。
だがそれは、最初からろくに棚を見る事もせずにカードを引き抜いた二人の知るところでは無い。
しかし、奇しくもブレンヒルトが選んだカードキーと、かがみ達が適当に選んだカードキーには共通点が存在した。
そう。ブレンヒルトが持って行ったカードと、今かがみが所持しているカード。それらはどちらも同じ、最上階のスイートルーム。
勿論それを知る者は居ない。故に、もしかしたらブレンヒルトとかがみは、同じ部屋を選んだのかも知れないが――
やはりそれを知る者は、誰も居ないのであった。

64>>7の差し替え修正稿(2/2) ◆gFOqjEuBs6:2009/07/05(日) 22:34:11 ID:gCDY8iWw0
 
カードキーを確保したかがみ達は次に、ホテル内の探索を開始した。
何処までも続いているかのように錯覚する廊下と、隣り合わせに無数に存在する部屋。
それら全てを見て回るのは流石に骨が折れるし、それを実行する手間を考えれば、まさに無駄な時間と言っても過言では無い。
だから、宿泊客の部屋を除いたあらゆる部屋を順番に見て回る事にした。

最初に二人が入った部屋は、巨大なホールだ。
数え切れないほどの観客席。そこに座れば、二人の視線が向かう先は巨大な舞台。
まるで舞台劇を見ているような感覚――なのだが、二人にとってそこはそれ以上の価値は見いだされなかった。

「なんか時間の無駄だったわね」
『次行くぞ、宿主サマ』

バクラの声に従い、すっくと立ちあがる。
かつて骨董品によるオークションが行われた会場も、かがみにとっては何の意味もない。
華やかな飾り付けも、ライトアップも存在しないホールは、ただのだだっ広い部屋以上の感想は抱かなかった。

///////////////////////////////

まず、諸般の事情によりPCに触れる時間が無く、修正稿の投下に時間が掛ってしまった事をお詫びします。
時間が出来たので書いてみた結果、あまり修正する箇所は多く無く、少し追加しただけという結果になりましたが……。

さて、今回本文を数行追加した結果、一回のレスでは書き込み切れなかったので二分割させていただきました。
以上の文を、先日投下した「かがみとバクラが堂々とホテルで休憩するそうです」の>>7と差し替えでお願いします。
指摘された箇所はこれで大丈夫かとは思いますが、また問題などあれば連絡よろしくお願いします。

65 ◆9L.gxDzakI:2009/07/23(木) 09:54:29 ID:oACaoauk0
拙作「這い寄るもの」のLの状態表のうち、
「トレーラー(助手席)乗車中」を「トレーラー(居住スペース内ソファ)乗車中」
に変更お願いします

66 ◆HlLdWe.oBM:2009/08/21(金) 16:51:01 ID:lsZwz0LY0
第二回放送案を投下します

67第二回放送案 ◆HlLdWe.oBM:2009/08/21(金) 16:51:50 ID:lsZwz0LY0
「そろそろ連絡が来る頃だと思っていたわ」
『――――――――――』
「ええ、概ね順調に進行中ね。いくつか想定外の事もあったけど、問題ない程度よ」
『――――――――――』
「一応そちらにもデータは送っているから詳しい事はそれを見てちょうだい。あまり長話に付き合う気はないわ」
『――――――――――』
「それなら大丈夫。さっきも言ったけど現状デスゲームの進行に問題はないわ」
『――――――――――』
「ああ、確かにいくつか予定になかった設備を追加したわ。別にそれくらいの自由はいいでしょう。ここでの進行役は私なんだから」
『――――――――――』
「そちらは時期尚早よ。でもその時がいつ来ても困らないように調整を怠る気はないわ」
『――――――――――』
「あら、珍しいわね? 一応励ましの言葉として受け取っておくわ」
『――――――――――』
「そうね。もうすぐ放送の時間だから切るわ。ではまた後ほど」
『――――――――――』
「……切れたか。はぁ、まったく苦労するわ」

68第二回放送案 ◆HlLdWe.oBM:2009/08/21(金) 16:52:28 ID:lsZwz0LY0


     ▼     ▼     ▼


正午。
それは昼の12時を意味する時間。
それは何時如何なる時でも午前と午後を分かつ瞬間。
それは時期によっては太陽が最も天高く昇る頃合い。

その時間を聞いて人は何を思うだろう。
昼飯の時間を連想する者。
昼のバラエティー番組の開始を連想する者。
もう半日が終わったと感傷に浸る者。
まだ半日も残っていると嘆く者。
人により反応は様々である。

だがこのデスゲームの箱庭の中にいる者にとって正午は特別な時間だ。
六時間毎に行われる死者と禁止エリアを告げる定期放送。
それが今まさに始まろうとしていた。


     ▼     ▼     ▼


みんな聞いているかしら。
お待ちかねの放送の時間よ。

今回も禁止エリアから発表するからメモを取るなり覚えるなりしなさい。

13時から
15時から
17時から

以上の3エリアよ。

それでは続いて死者の発表にいくわ。

アレクサンド・アンデルセン
インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング
ギンガ・ナカジマ
ザフィーラ
……フェイト・T・ハラオウン
ブレンヒルト・シルト
武蔵坊弁慶
八神はやて
遊城十代

以上

この中には誤って殺された人や不幸な失態で死んだ人もいるわ。
ふふふ、馬鹿よね。
もしかして心当たりのある人いるのかしら。
でもさすがに第一回放送時より死者の数は減っているわね。
全体の人数が減ったから仕方ないのかもしれないけど、もう少し頑張ってほしいところね。
それでもこの人数は想定以上だわ。
次も期待しているから頑張って殺し合いなさい。

そして、ここからは私からの提案。
どうも私の力を疑う人が多いようね。
別に数人なら放っておいたけど、どうもそうもいかないみたいね。
もう一回誰か殺して生き返らせる様子を見せてもいいけど、それでは納得いかない人もいるでしょう。

だから今度はあなた達に聞いてみるわ。
どうしたら私の力を信じるか?
あなたが納得するやり方を言ってちょうだい。
例えば会場の天候を変えたら私の力を信じる、とか。
三分あげるからよく考えて応えるのね。
ああ、興味のない人は別に無理して答えなくてもいいわ。

では開始。
……。
………。
…………。
……………。
ああ、内容によっては当然出来ないものもあるわ。
例えばここから開放して、とか。
その辺りも考えて決めなさい。
……。
………。
…………。
……………はい、三分終了。

とりあえずそれなりに意見は出揃ったようね。
少し検討して実現できそうなものがあれば実行するわ。
そうね、早ければ15時の禁止エリア指定の時間に出来るかも。
実行する内容によってはそれより遅くなるけど、まあ期待して待っていなさい。

それでは今回の放送はこの辺りにしておくわ。
次は6時間後の18時。
それまでいったい何人生き残る事が出来るかしら。
次の楽しみだわ、ふはははははははははは――――。

69第二回放送案 ◆HlLdWe.oBM:2009/08/21(金) 16:53:04 ID:lsZwz0LY0


     ▼     ▼     ▼


とある薄暗い室内。
そこに今しがた放送を終えたばかりのプレシア・テスタロッサがいた。

「これでゲーム開始から半日が経過した。この半日で死んだ者は。予想以上に好調ね」

これまでの結果に満足の意を示しながらプレシアは部屋の明かりを点けた。
それまであちらこちらに設置されている空間モニターの仄かな光で不気味だった部屋に照明の光が満ちる。
だが部屋中の空間モニターは未だそれぞれの役割を果たしている最中であり、この部屋の不気味さが消え去った訳ではない。

「それでそっちの様子は? 今のところ変わった事はないかしら?」
「はい、以前不審な点は見当たりません。全て順調かと」

プレシアの問いに答えたのは少し離れた所で控えているリニスだ。
前回と合わせてリニスが放送の様子を見るのはこれが二度目だ。
別に放送の様子をわざわざ二度もリニスに見せる必要はない。
リニスはプレシアがどういう意図で己を同伴させているのか真意を掴みかねていた。

「リニス」
「はい」
「次の放送だけど、あなたがやってみる?」
「…………え?」

突然のプレシアの提案にリニスは思わず間が抜けた声を上げてしまった。
それと同時に顔には素っ頓狂な表情を浮かべたが、すぐにいつもの涼しげな顔に戻った。
あの顔はプレシアには出来るだけ見せたくないと心底思いながら。

「たまには別の人がやる方が気分転換になると思うのよ」
「あの、だからわざわざ放送の様子を見せていたのですか?」
「それは理由の一つでしかないわ。とりあえず次の放送までにどうするか決めておきなさい」
「命令、ではないのですね」
「単なる余興よ。別に深い意味もないわ」

プレシアはそれで用件は終わったと言わんばかりに目の前のモニターを操作して何やら作業を始めた。
今一つ要領を得ないリニスであったが、いつまでもここにいる訳にもいかないのでプレシアに会釈をしつつ部屋を後にした。

「そういえばプレシア。一つ聞いてもいいですか?」
「何かしら」
「放送前に誰かと話されていたようですが、誰だったんですか?」

リニスがこの部屋に入った時にはもう話は終わった後であったので、誰と話していたかまでは知らない。
だから気になって聞いてみたのだ。
プレシアの使い魔として。

「……………………」

だがリニスの問いに返された答えは無言。
その無言は重苦しく、まるで重力系の魔法をかけられているようだった。

「あなたが知る必要はないわ。さっさと持ち場に戻りなさい」
「……そうですか。ではまた3時間後の定期連絡の時に来ます」

その言葉を残してリニスは部屋から退室していった。
そして部屋に残ったのはプレシア一人のみ。

70 ◆HlLdWe.oBM:2009/08/21(金) 16:55:18 ID:lsZwz0LY0
投下終了です。
たぶん冒頭の部分や放送内でのプレシアからの提案がグレーゾーンかなと個人的に思っています。
よって不味いようならカットする方向で対応するつもりです。

71 ◆HlLdWe.oBM:2009/08/21(金) 17:03:24 ID:lsZwz0LY0
書き忘れていたので一応追記:

誤字・脱字、矛盾、疑問などありましたら指摘して下さい
(禁止エリアと死亡者はまだ明確には決まっていないのでそこはわざとです)

72リリカル名無し:2009/08/23(日) 00:29:12 ID:iRyoI.2o0
投下乙です。
概ね問題はないかと思いますが、3分という時間は少々短すぎるのでは、と感じました。
3分という短い時間では、提案の内容はひおぼ次の書き手さんに委ねられると思います。
しかし、その時間を1時間にするなり、15時の禁止エリア追加までとする、などある程度の猶予があれば、
参加者もその1時間を使って色々と考える事も出来るし、思考の内容を次の職人にリレーする事も出来るので、
出来るのならそうした方が面白いのでは、と感じました。
それから、プレシアから参加者への提案をするのなら、どこかにその事に関する描写も入れておいた方がいいのでは、とも思いました。
例えばどの程度までの願いを叶えるのか、プレシアが何を考えてそんな事をしようと思い立ったのか、など。
その辺の話を放送前か放送後の会話あたりに組み込んでおいた方が、後続の書き手さんもリレーしやすくなるのでは、というのが自分の意見です。
が、これはあくまで自分個人の意見なので、他の方の意見も聞いてみた方がいいと思います。

73リリカル名無し:2009/08/23(日) 11:35:51 ID:Gw7.oScU0
投下乙です。
内容的には自分も面白いと思いました。
ただ、この提案を見る限りちょっと引っかかった点があります。

1.真面目な話、3分間という短い時間でプレシアの意図通りにマトモに回答出来る人がそんなにいるのだろうか?
 正直死亡者が伝えられた後だと、冷静に回答出来る人がそんなにいるとは思えないんですよね(それが狙いかもしれませんが)。
 仮に答えられたとしても平静さを失っていた為実行出来なさそうな案である可能性もありますし……
 L辺りなら冷静に答えられそうですが、彼なら逆にプレシアの力を探るのに利用しそうな気がしますし。
 放送を見る限り、ある程度提案が出ているという前提で進めていますが大丈夫でしょうか?
 >>72の意見(タイムリミットの長期化)を取り入れればまだ大丈夫な気もしますが、これならこれで別の問題が……

2.進行に影響が出ないだろうか?
 放送後ある程度の時間で意見を聞いて、15時以降にそれを実行した場合、全員の意見が出揃ってからでないと15時以降(午後、夕方)の話を進めにくいという弊害があるんですよね。
 普通に考えれば放送後の予約がすぐに全員揃えば問題は無いんですが、第1回放送後の時の様に昼の話が書かれている所もあるのにまだ放送後の話が書かれていない所もあるという可能性も無くはないですからね。
 つまり、意見が出揃わないと15時以降の話が書きにくいという事なんですよね。

とはいえ、これらの点は真面目な話、書き手次第で簡単にクリア出来そうな問題なのである意味大した問題ではないかもしれませんが……
それに、まだ放送案がこれだけというわけでもないですし、放送前の話がもう投下されないと決まったわけでもないので他の放送案や意見をもう少し募った方が良いと思います。

74 ◆9L.gxDzakI:2009/08/24(月) 09:57:28 ID:0xaz4vOs0
自分もできましたので、放送案を投下します

75第二回放送案 ◆9L.gxDzakI:2009/08/24(月) 09:58:18 ID:0xaz4vOs0
 12時間。
 早いようで遅いようで、あれから既に12時間だ。
 この81マスの箱庭にて、血と狂乱の殺戮劇が幕を開けてから、実に半日が経過しようとしていた。
 表向きに言及することはなかったが、かの大魔導師が規定したタイムリミットは48時間。
 要するに、間もなく4分の1もの時間が経過しようとしているということだ。

 12時を迎える。
 デスゲーム開幕の瞬間から、実に12時間ぶりに、時計の両針が頂点を指す。
 12とはすなわち正午。
 午前と午後を二分する、境界の時間が目前に迫っている。
 12とはすなわち6プラス6。
 6時間ごとに行われる定期放送の2回目が、間もなく始まろうとしている。

 12時間。
 分数にして720分。
 秒数にして8640秒。
 これから流れる放送は、その膨大な時間の振り返りだ。
 黒髪の魔女が囁く時、彼らは果たして何を思う。
 後悔/恐怖/歓喜/安堵/悲哀/希望/失望/絶望。
 生き残った39人は、果たして何を抱くのか。

 かくて定期放送は始まる。
 個人の感情などはお構いなしに。
 ただ淡々と事実のみを語るため、2度目のメッセージが鳴り響く。



 6時間ぶりね。
 みんな、ちゃんと聞いているかしら。
 現在の時刻は12時ジャスト――第2回目の定期放送の時間よ。
 今回も最初に禁止エリアを発表させてもらうわ。しっかりメモを取るようにね。
 今のところはそんな事態になっていないけど、うっかり禁止エリアに入って、
 そのまま自滅なんて死に方されたら、こちらもあまり張り合いがないのだから。

 13時から
 15時から
 17時から

 以上の3エリアよ。
 ちゃんと記憶できたかしら?
 二度目は言わないわよ。聞き逃したからもう一度、なんて甘えは聞きたくないわね。
 一緒にいるお仲間にでも聞くか、他の参加者を脅して問い詰めるか、もしくは諦めて泣き寝入りでもしなさい。

 ……ああ、そうだったわね。
 これまでに命を落とした脱落者の名前も読み上げていくわ。

 アレクサンド・アンデルセン
 インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング
 ギンガ・ナカジマ
 ザフィーラ
 フェイト・T・ハラオウン
 ブレンヒルト・シルト
 武蔵坊弁慶
 八神はやて
 遊城十代

76第二回放送案 ◆9L.gxDzakI:2009/08/24(月) 10:01:04 ID:0xaz4vOs0
 以上、9名よ。
 前の6時間に比べて少しは減ったけど、まだまだ順調と言っていいペースね。
 貴方達のしたたかさと残忍さには、本当に感心させられるわ。
 果敢に戦って死んだ者、仲間を庇って命を落とした者、些細なミスが命取りになった者、ほとんど事故のような形で死んだ者……
 ……ふふ……全くもって貴方達は、私を楽しませてくれるわね。
 開始からこれまでの12時間は、最高に面白いショーだったわ。
 今後も私を飽きさせることのないよう、パフォーマンスの向上に努めることね。
 えてして観客とは無責任でわがままなもの……私がこの催しに飽きた瞬間に、全員ドカン、なんてことも有り得るのだから。

 ……そうね。せっかくだから、ついでにもう1つ話しておくわ。
 6時間前にご褒美の話をしたけれど、どうやら今のところは、あまり意味をなさなかったようね。
 この期に及んでこのゲームを止めようとする者が、まだまだ大勢いるみたいだわ。
 残虐非道なデスゲームに、敢然と立ち向かう正義のヒーローという構図はなかなかに面白いし、
 そうした連中が転落していくのも、見応えがないと言えば嘘になるのだけど……こうも数が多いと、少し鬱陶しいわね。
 貴方達がこの演劇のスパイスになっているのは確かよ。でも、いい加減食傷気味になってきたわ。
 もう一度言うわよ。
 私はその気にさえなれば、貴方達を一瞬で全滅させることもできる。
 最初に死んだ娘のことを覚えているでしょう? 彼女の末路を、改めて思い出しておくことね。

 ああ、それとも特典がお望み?
 全部終わった後の優勝賞品だけでは、いまいちやる気が湧いてこなかった?
 そうね、それもそうだったわね。
 確かに優勝した後のご褒美だけなら、ひたすら身を隠してやり過ごすだけでも手に入ってしまうものね。
 それはそれで面白いかもしれないわ。
 貴方達の好きなビデオゲームでも、敵を倒せば経験値と資金という見返りがある……そういうボーナスも悪くないわね。
 分かったわ。次の放送までに、何か考えておきましょう。
 何人か参加者を殺したら、他の誰かの居場所を教える、だとか、支給品がもう1つもらえる、だとか……
 改めて考えてみると、色々とアイデアは尽きないものね。この6時間で吟味してみることにするわ。
 貴方達からも何か要望があったら、その間に言っておきなさい。
 確実に採用されるわけではないけど、一応参考にはさせてもらうから。

 それから、最後にもう1つ。
 まさかとは思うけれど……私が心変わりしてこのゲームを中止する、なんて可能性を考えてる人はいないわよね?
 そういう温情は期待しない方がいいわ。
 さっき読み上げた死者の中に、フェイト・T(テスタロッサ)・ハラオウンという娘がいたでしょう?
 私のフルネームはプレシア・テスタロッサ……
 ……ふふ、そういうことよ。
 実の娘が殺されても、黙って見てるような冷酷な人間に、最初から情なんて期待しないことね。
 貴方達が殺し合って、最後の1人になること以外に、このゲームに終わりなんてないのだから――。

77第二回放送案 ◆9L.gxDzakI:2009/08/24(月) 10:02:03 ID:0xaz4vOs0


「……よく言いますね。フェイトのことなど、娘とも見なしていなかった貴方が」
 魔女プレシア・テスタロッサの背に、投げかけられた声が1つ。
 茶髪の頭に猫耳を生やした娘は、かの大魔導師の使い魔・リニスだ。
「いいじゃないの。使える物はいくらでも使うべきだわ。このゲームをより円滑に進めるためにはね」
 くるり、と。
 言いながら、プレシアが振り返る。
 腰掛けていた椅子を180度反転させ、リニスの方へと向き直った。
 その顔は暗い。
 嘲笑気味の放送の割に、実際の表情は深刻なものだ。
「どうにも上手くいかないものね」
「ええ……数字だけは決して悪いものではないのですが、
 うち3人は同じ戦闘で死亡したわけですから、実質死者が出たケースは7つになります」
「一応譲歩はしてみたけれど、すぐにでも適当な特典をつけるべきだったかしら」
 そう。
 現状は、決して上手くことが進んでいるわけではなかった。
 余裕ぶって見せた態度も、ハッタリの要素がなかったといえば嘘になる。
 第1回放送までの6時間で、死者の発生したケースは合計12。
 一度の戦闘で複数死者が出たのは、アグモンとクロノ・ハラオウンの1回のみ。
 カレン・シュタットフェルトと高町なのはは、ギリギリ別々のタイミングと考えていいだろう。
 対して、今回は僅か7回。約半分の数字である。
 ギンガ・ナカジマをはじめとした3人が同時に死亡したことで、現在の数字は稼げたわけだが、
 言ってしまえばそれも運がよかっただけだ。
 2人同時に死亡はともかくとして、3人以上ともなると、そう易々と期待できるものでもない。
 そもそも彼女らが死ぬ直前までは、一瞬「もう駄目か」とも思ったほどである。
「万が一の時には、あの者達を会場に送り込むという手もありますが……」
「あくまでも最終手段ね。それに、今回のゲームの“目的”を考えれば、できうる限り取りたくない手でもあるわ」
 ふぅ、と溜め息をつきながら、プレシアがリニスの言葉に答える。
「まぁ、今はこうして手を打ったことが、どう作用するかを見守るほかないのだけど」
「先ほどのボーナスの話ですか」
「そうね」
 頼みの綱は、今のところそれだ。
 何らかの形でこちらの実力を見せ付ける、という手もあったが、それを取るにはもう少し熟慮を重ねる必要がある。
 下手なことをしてしまっては、ゲームバランスが狂うかもしれない。
 飴と鞭という形で、次の放送の時に、ボーナスと一緒に突きつけておいた方が無難だろう。
「問題は、何を特典につけるか、ということだけど……」
 故に、今はより制約の少ない、特典の方を先に考える。
 果たして彼ら参加者が求めているものは何か。
 一体どんな餌をばら撒けば、奴らは食いついてくるだろうか。
 プレシア・テスタロッサは思考する。
 このデスゲームをより円滑に進めるために。
 その先にある“悲願”を成し遂げるために。
「……貴方ならどうする?」



 第2回目の放送は終わった。
 デスゲームに臨む参加者達は、果たして何を思うのか。
 デスゲームを進める主催者達が、次に打つ手は果たして何か。
 運命は加速する。
 時の流れは加速する。
 個々の思いを流れに乗せて。
 思いを集めて群れと成して。

 次に動くのは、誰だ。

78第二回放送案 ◆9L.gxDzakI:2009/08/24(月) 10:03:28 ID:0xaz4vOs0
以上です。
何かまずいところや疑問がありましたら、ご指摘ください。

79リリカル名無し:2009/08/24(月) 22:54:21 ID:yULA.anQ0
仮投下乙です。
とりあえず気になった点は
>表向きに言及することはなかったが、かの大魔導師が規定したタイムリミットは48時間。
確か今回初めて出てきた事実ですよね。
自分は「気になった」レベルなのでこのままでいいのですが、人によっては意見がありそうな気がしないでもないです。

80リリカル名無し:2009/08/25(火) 20:31:16 ID:YlBvPY9E0
投下乙です。
タイムリミットの48時間については自分も気になりました。
真面目な話、48時間で決着を着ける必要があるのかがちょっと疑問です。
とはいえ、あった方が色々な意味で緊迫感が出るのもわかりますけれどね。
もっとも……現状のペースを考えれば杞憂な気もしますけどね(ペース的に6回ぐらいで終盤かな?)。
他にも意見がある人はいるでしょうか?

81 ◆9L.gxDzakI:2009/08/26(水) 09:08:56 ID:qMYuq2/60
了解しました。
48時間の明言に関しては、反対意見が多数出るようであれば削除することにします。
あと、プレシア達の懸念ですが、改めて見ると僅かに説明不足な感があったので、
この案が通って本投下となった際に、1〜2行説明を追加しておきます

82リリカル名無し:2009/08/26(水) 10:15:27 ID:S3Y3u3Jw0
>>81
その該当部分ですけど、個人的には本投下の前に見せてほしいところです。
あまり影響がないなら別にいいのですが。

83 ◆9L.gxDzakI:2009/08/26(水) 12:05:07 ID:qMYuq2/60
 そう。
 現状は、決して上手くことが進んでいるわけではなかった。
 余裕ぶって見せた態度も、ハッタリの要素がなかったといえば嘘になる。
 第1回放送までの6時間で、死者の発生したケースは合計12。
 一度の戦闘で複数死者が出たのは、アグモンとクロノ・ハラオウンの1回のみ。
 カレン・シュタットフェルトと高町なのはは、ギリギリ別々のタイミングと考えていいだろう。
 対して、今回は僅か7回。約半分の数字である。
 ギンガ・ナカジマをはじめとした3人が同時に死亡したことで、現在の数字は稼げたわけだが、
 言ってしまえばそれも運がよかっただけだ。
 2人同時に死亡はともかくとして、3人以上ともなると、そう易々と期待できるものでもない。
 そもそも彼女らが死ぬ直前までは、一瞬「もう駄目か」とも思ったほどである。
 今はいい。結果として、今は9人もの死者を確保できた。
 だがこのままのペースで減り続ければどうか。
 万が一、半分また半分と、死者の発生するケースが半減し続けていったならば。
 単なる不安材料かもしれない。杞憂に終わる可能性の方が高いかもしれない。
 だが現実化でもしようものなら、よくて20人弱が余ったところで、停滞を招いてもおかしくない。



こんな感じです。
……2行どころか倍の4行になっちまったが

84リリカル名無し:2009/08/26(水) 15:30:36 ID:S3Y3u3Jw0
>>83
素早い対応乙です
読んだらどうやら私の杞憂だったようで

85 ◆HlLdWe.oBM:2009/08/29(土) 01:08:51 ID:6fEBUhDM0
すいません、自分が出した放送案ですが少し思うところあって取り下げます。
色々修正していたら次の回した方が妥当な気がしてきたので。
どうもお騒がせしました。

86 ◆9L.gxDzakI:2009/08/29(土) 21:06:35 ID:zKlHHz820
第二回放送を本投下します

87第二回放送 ◆9L.gxDzakI:2009/08/29(土) 21:07:25 ID:zKlHHz820
 12時間。
 早いようで遅いようで、あれから既に12時間だ。
 この81マスの箱庭にて、血と狂乱の殺戮劇が幕を開けてから、実に半日が経過しようとしていた。
 表向きに言及することはなかったが、かの大魔導師が規定したタイムリミットは48時間。
 要するに、間もなく4分の1もの時間が経過しようとしているということだ。

 12時を迎える。
 デスゲーム開幕の瞬間から、実に12時間ぶりに、時計の両針が頂点を指す。
 12とはすなわち正午。
 午前と午後を二分する、境界の時間が目前に迫っている。
 12とはすなわち6プラス6。
 6時間ごとに行われる定期放送の2回目が、間もなく始まろうとしている。

 12時間。
 分数にして720分。
 秒数にして8640秒。
 これから流れる放送は、その膨大な時間の振り返りだ。
 黒髪の魔女が囁く時、彼らは果たして何を思う。
 後悔/恐怖/歓喜/安堵/悲哀/希望/失望/絶望。
 生き残った39人は、果たして何を抱くのか。

 かくて定期放送は始まる。
 個人の感情などはお構いなしに。
 ただ淡々と事実のみを語るため、2度目のメッセージが鳴り響く。



 6時間ぶりね。
 みんな、ちゃんと聞いているかしら。
 現在の時刻は12時ジャスト――第2回目の定期放送の時間よ。
 今回も最初に禁止エリアを発表させてもらうわ。しっかりメモを取るようにね。
 今のところはそんな事態になっていないけど、うっかり禁止エリアに入って、
 そのまま自滅なんて死に方されたら、こちらもあまり張り合いがないのだから。

 13時からA-4
 15時からA-9
 17時からE-6

 以上の3エリアよ。
 ちゃんと記憶できたかしら?
 二度目は言わないわよ。聞き逃したからもう一度、なんて甘えは聞きたくないわね。
 一緒にいるお仲間にでも聞くか、他の参加者を脅して問い詰めるか、もしくは諦めて泣き寝入りでもしなさい。

 ……ああ、そうだったわね。
 これまでに命を落とした脱落者の名前も読み上げていくわ。

 アレクサンド・アンデルセン
 インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング
 ギンガ・ナカジマ
 ザフィーラ
 フェイト・T・ハラオウン
 ブレンヒルト・シルト
 武蔵坊弁慶
 八神はやて
 遊城十代

88第二回放送 ◆9L.gxDzakI:2009/08/29(土) 21:08:09 ID:zKlHHz820
 以上、9名よ。
 前の6時間に比べて少しは減ったけど、まだまだ順調と言っていいペースね。
 貴方達のしたたかさと残忍さには、本当に感心させられるわ。
 果敢に戦って死んだ者、仲間を庇って命を落とした者、些細なミスが命取りになった者、ほとんど事故のような形で死んだ者……
 ……ふふ……全くもって貴方達は、私を楽しませてくれるわね。
 開始からこれまでの12時間は、最高に面白いショーだったわ。
 今後も私を飽きさせることのないよう、パフォーマンスの向上に努めることね。
 えてして観客とは無責任でわがままなもの……私がこの催しに飽きた瞬間に、全員ドカン、なんてことも有り得るのだから。

 ……そうね。せっかくだから、ついでにもう1つ話しておくわ。
 6時間前にご褒美の話をしたけれど、どうやら今のところは、あまり意味をなさなかったようね。
 この期に及んでこのゲームを止めようとする者が、まだまだ大勢いるみたいだわ。
 残虐非道なデスゲームに、敢然と立ち向かう正義のヒーローという構図はなかなかに面白いし、
 そうした連中が転落していくのも、見応えがないと言えば嘘になるのだけど……こうも数が多いと、少し鬱陶しいわね。
 貴方達がこの演劇のスパイスになっているのは確かよ。でも、いい加減食傷気味になってきたわ。
 もう一度言うわよ。
 私はその気にさえなれば、貴方達を一瞬で全滅させることもできる。
 最初に死んだ娘のことを覚えているでしょう? 彼女の末路を、改めて思い出しておくことね。

 ああ、それとも特典がお望み?
 全部終わった後の優勝賞品だけでは、いまいちやる気が湧いてこなかった?
 そうね、それもそうだったわね。
 確かに優勝した後のご褒美だけなら、ひたすら身を隠してやり過ごすだけでも手に入ってしまうものね。
 それはそれで面白いかもしれないわ。
 貴方達の好きなビデオゲームでも、敵を倒せば経験値と資金という見返りがある……そういうボーナスも悪くないわね。
 分かったわ。次の放送までに、何か考えておきましょう。
 何人か参加者を殺したら、他の誰かの居場所を教える、だとか、支給品がもう1つもらえる、だとか……
 改めて考えてみると、色々とアイデアは尽きないものね。この6時間で吟味してみることにするわ。
 貴方達からも何か要望があったら、その間に言っておきなさい。
 確実に採用されるわけではないけど、一応参考にはさせてもらうから。

 それから、最後にもう1つ。
 まさかとは思うけれど……私が心変わりしてこのゲームを中止する、なんて可能性を考えてる人はいないわよね?
 そういう温情は期待しない方がいいわ。
 さっき読み上げた死者の中に、フェイト・T(テスタロッサ)・ハラオウンという娘がいたでしょう?
 私のフルネームはプレシア・テスタロッサ……
 ……ふふ、そういうことよ。
 実の娘が殺されても、黙って見てるような冷酷な人間に、最初から情なんて期待しないことね。
 貴方達が殺し合って、最後の1人になること以外に、このゲームに終わりなんてないのだから――。

89第二回放送 ◆9L.gxDzakI:2009/08/29(土) 21:08:52 ID:zKlHHz820


「……よく言いますね。フェイトのことなど、娘とも見なしていなかった貴方が」
 魔女プレシア・テスタロッサの背に、投げかけられた声が1つ。
 茶髪の頭に猫耳を生やした娘は、かの大魔導師の使い魔・リニスだ。
「いいじゃないの。使える物はいくらでも使うべきだわ。このゲームをより円滑に進めるためにはね」
 くるり、と。
 言いながら、プレシアが振り返る。
 腰掛けていた椅子を180度反転させ、リニスの方へと向き直った。
 その顔は暗い。
 嘲笑気味の放送の割に、実際の表情は深刻なものだ。
「どうにも上手くいかないものね」
「ええ……数字だけは決して悪いものではないのですが、
 うち3人は同じ戦闘で死亡したわけですから、実質死者が出たケースは7つになります」
「一応譲歩はしてみたけれど、すぐにでも適当な特典をつけるべきだったかしら」
 そう。
 現状は、決して上手くことが進んでいるわけではなかった。
 余裕ぶって見せた態度も、ハッタリの要素がなかったといえば嘘になる。
 第1回放送までの6時間で、死者の発生したケースは合計12。
 一度の戦闘で複数死者が出たのは、アグモンとクロノ・ハラオウンの1回のみ。
 カレン・シュタットフェルトと高町なのはは、ギリギリ別々のタイミングと考えていいだろう。
 対して、今回は僅か7回。約半分の数字である。
 ギンガ・ナカジマをはじめとした3人が同時に死亡したことで、現在の数字は稼げたわけだが、
 言ってしまえばそれも運がよかっただけだ。
 2人同時に死亡はともかくとして、3人以上ともなると、そう易々と期待できるものでもない。
 そもそも彼女らが死ぬ直前までは、一瞬「もう駄目か」とも思ったほどである。
 今はいい。結果として、今は9人もの死者を確保できた。
 だがこのままのペースで減り続ければどうか。
 万が一、半分また半分と、死者の発生するケースが半減し続けていったならば。
 単なる不安材料かもしれない。杞憂に終わる可能性の方が高いかもしれない。
 だが現実化でもしようものなら、よくて20人弱が余ったところで、停滞を招いてもおかしくない。
「万が一の時には、あの者達を会場に送り込むという手もありますが……」
「あくまでも最終手段ね。それに、今回のゲームの“目的”を考えれば、できうる限り取りたくない手でもあるわ」
 ふぅ、と溜め息をつきながら、プレシアがリニスの言葉に答える。
「まぁ、今はこうして手を打ったことが、どう作用するかを見守るほかないのだけど」
「先ほどのボーナスの話ですか」
「そうね」
 頼みの綱は、今のところそれだ。
 何らかの形でこちらの実力を見せ付ける、という手もあったが、それを取るにはもう少し熟慮を重ねる必要がある。
 下手なことをしてしまっては、ゲームバランスが狂うかもしれない。
 飴と鞭という形で、次の放送の時に、ボーナスと一緒に突きつけておいた方が無難だろう。
「問題は、何を特典につけるか、ということだけど……」
 故に、今はより制約の少ない、特典の方を先に考える。
 果たして彼ら参加者が求めているものは何か。
 一体どんな餌をばら撒けば、奴らは食いついてくるだろうか。
 プレシア・テスタロッサは思考する。
 このデスゲームをより円滑に進めるために。
 その先にある“悲願”を成し遂げるために。
「……貴方ならどうする?」



 第2回目の放送は終わった。
 デスゲームに臨む参加者達は、果たして何を思うのか。
 デスゲームを進める主催者達が、次に打つ手は果たして何か。
 運命は加速する。
 時の流れは加速する。
 個々の思いを流れに乗せて。
 思いを集めて群れと成して。

 次に動くのは、誰だ。

90 ◆9L.gxDzakI:2009/08/29(土) 21:09:49 ID:zKlHHz820
投下終了。最終的にはA-4になりました。
三回放送までのSSの予約は、明日か明後日ぐらいかからかな? 楽しみにしてます

91 ◆9L.gxDzakI:2009/08/29(土) 21:10:32 ID:zKlHHz820
アッー!
よく見たらここ本スレじゃねえ!!


orz

92狼煙(修正版) ◆9L.gxDzakI:2009/09/01(火) 19:24:16 ID:JJVmskwY0
俺は貴様を〜の部分の修正版を投下します。


「……もう一度言ってみろ」
 無性に腹が立っているのは。
 ぐ、と右の拳を握る。
 何故こんなにも怒りを覚えるのだろう。
 何故許せないと思うのだろう。
 彼女の生き様を否定することに、何故こうも腹を立てている。
 今まさにこの胸を震わせるのは、他人のために抱く怒りだ。
 己の正義に殉じたギンガの、その尊厳を守るための怒りだ。
 殺人者らしからぬ思考だとは思う。
 殺し合いに乗った自分が、彼女を擁護する理由など全く見当たらない。
 だが、そんなことは知ったことか。
 許せないものは許せないのだ。
 こんな最低な男などに、彼女の生き様を否定させてなるものか。
「その時は――」



あと、全体の備考を書き忘れていたので、これを最後尾に追加しておいてください。


【備考】
F-6にあったレストランにて火災が発生しました。
また、その影響で煙が立ち上りました。どこまでの範囲から確認できるかは、後続の書き手さんにお任せします。

93 ◆9L.gxDzakI:2009/09/08(火) 08:12:55 ID:z6qgAHpg0
ああ、そんな馬鹿な。アレックス達の現在地が、第一回放送で決まった禁止エリアのド真ん中じゃないかorz

というわけで、拙作「這い寄るもの」におけるアレックス達の現在地を、
H-4からG-3に変更お願いします

94リリカル名無し:2009/09/08(火) 08:26:58 ID:3aAw.JhQ0
>>93
別に禁止エリアになるのは11時からですからH-4で矛盾はないと思いますよ

95 ◆9L.gxDzakI:2009/09/08(火) 09:14:16 ID:z6qgAHpg0
>>93
いやいや、時間帯が「昼」だから十分禁止エリアじゃないですか

96 ◆9L.gxDzakI:2009/09/08(火) 09:15:17 ID:z6qgAHpg0
あ、違った。昼じゃなくて朝だったんだorz

じゃあ、修正願いは取り下げで

97リリカル名無し:2009/09/08(火) 09:57:28 ID:3aAw.JhQ0
なんか混乱されているようですが、とりあえず時間軸的に↓のようになっているかと。

【1日目 午前】(AM08:00〜AM10:00)【現在地 F-3 南部大通り上】「変わる運命」にてアレックス・L機動六課へ向かう
 ↓
【1日目 昼】(AM11:00以前)【現在地 H-4 大通り】「這い寄るもの」にて二人機動六課の崩壊確認後、地上本部に向かう
 ↓
AM11:00【H-4】禁止エリア化

98 ◆9L.gxDzakI:2009/09/29(火) 09:14:00 ID:Vh/mQH0A0
うひゃあ、すいません! 遅れました!orz
というわけで、修正版を投下します。

99 ◆9L.gxDzakI:2009/09/29(火) 09:15:26 ID:Vh/mQH0A0
「あっちに行けば、もっと手っ取り早く餌が見つかる……」
『だろうな。で、どうするよ?』
「まぁ……あたしもあっちに行くことに異論はないけど……」
 かがみの回答は、しかし語尾を濁すようにして勢いを失う。
 妙に不安げな色の宿った視線が、紫色のカードデッキを見つめた。
 そしてその不安の理由が、バクラには分かっていた。
『大勢の敵と戦うのは不安か』
 こくり、と。
 先ほどのヒステリーが嘘のように。
 すっかり意気消沈した少女が弱々しく頷き、紫色のツインテールを揺らす。
 恐らくあの狼煙を見た参加者は、自分1人だけではないはずだ。
 であれば、あの2人の剣士と戦った時のように、乱戦になる可能性が高いのは目に見えている。
 手元にある変身アイテムは2つ。
 バイオグリーザが撃破され、ほぼ無力化した仮面ライダーベルデのデッキ。
 高い戦闘能力を持つが、向こう1時間は変身できない仮面ライダー王蛇のデッキ。
 つまり今から約1時間は、ミラーモンスターのみで戦わなければならないということ。
 不特定多数の敵を相手に戦うには、生身というのはあまりにも危険すぎる。
 そうでなくともあの戦闘では、同じ仮面ライダーのデルタに変身していながら、一方的に叩きのめされたのだ。
 一対一のスバルとの戦いとはわけが違った。
『どうしても怖いってんなら、その時は俺が代わってやろうか?』
「アンタが?」
『俺様はデュエリストだったからな。こういうのの扱いには慣れてるのさ。
 それに千年リングのパワーが使えるってだけでも、だいぶ有利になるはずだぜ』
 アドベントカードとバクラの相性はいい。
 事実として万丈目に憑依していた時の対チンク戦で、バクラはベルデのデッキを巧みに使いこなしていた。
 千年リングの念力も、デルタギアの使用によって獲得した放電能力と併用すれば、強力なバリアになるだろう。
『もっとも、俺もいつになったら、また入れ替われるようになるかは分かんねぇけどよ』
 実際には王蛇の変身制限時間の方が、千年リングの憑依制限時間よりも早く切れる。
 だがそうとは知らないかがみにとっては、幾分と気休めにはなった。
「……そうね……じゃあ、その時はお願いするわ」
 ありがとう、と。
 声にならない感謝の言葉が、小さく現実の言葉と重なる。
 心の奥底でそっと囁いた言葉が、バクラの耳には届いていた。
(ったく、面倒なもんだぜ……)
 白髪の頭をぽりぽりと掻く。
 信用を獲得するというのは悪くない。そうすればより利用しやすくなる。
 だが元々盗賊王バクラとは、馴れ合いや友情とは縁の薄い一匹狼だ。
 いちいち感謝されたり恩義を感じられるのは、正直目的うんぬん以前にむずがゆい。
 それもあまり気に入らないタイプの女から向けられるとあれば、なおさらだ。
『まぁともかく、ちゃっちゃと行って済ませちまおうぜ』
 そしてそんな感情はおくびも表に出さず、バクラはかがみに道を促したのだった。
 こくり、と小さく頷くと、アスファルトの道路を進んでいく。
 かつりかつりと靴音を鳴らし、ゆっくりと北へと向かっていった。
『……つーか、防御が不安なんだったら、バリアジャケットぐらいでも着ておけばいいんじゃねぇか?』
「バリアジャケット……ああ、これに入ってる防護服か」
 左手に収められたストラーダへと視線を落とし、思い出したようにかがみが言った。
 バクラも今の今まで忘れていたが、確かにカードデッキの使えない今では、貴重な防御手段である。
『そりゃあ仮面ライダーよりは脆いと思うが、気休めくらいにはなると思うぜ』
「ええ、分かったわ」
 返事と共に、指示を出す。
 腕時計型のデバイスが発光。
 瞬時に衣服が分解され、スレンダーな素肌が露出される。
 衣服の上からは目立たなかったが、確かな膨らみを持つ2つの乳房。
 女性的なラインのウェストに、ややふくよかな印象を受けるヒップ。
 刹那の間に裸身を包むのは、あらゆる猛威を跳ね除ける奇跡の甲冑だ。
 真紅に映える長袖のセーター。漆黒のミニスカートとニーソックス。
 装着は瞬きの間に完了した。
 宿主の記憶を辿ってみれば、どうやら彼女の世界で人気のキャラクターの服装らしい。

100想いだけでも/力だけでも(修正版) ◆9L.gxDzakI:2009/09/29(火) 09:16:01 ID:Vh/mQH0A0
『ゲームキャラのコスプレか……発想は悪くねぇが、もうちょい強そうなのもあったんじゃねえのか?』
「さぁ……私も何でこれを選んだのか、よく分かんないんだけど……」
 分からないはずがない。
 バリアジャケットとは想いの形だ。自身の思い描く最強のイメージの具現化だ。
 故にその形状は、自身の意思と経験に大きく左右される。
 そして元よりこのゲームを知ったきっかけは、同じ学園に通っていた、あるクラスメイトとの交流。
 見た目には脆そうな服装であるにもかかわらず、わざわざこの形を選択した。
 すなわちそのイメージとは、未練を完全に断ち切れていないことの証明。
(思ったよりも殺し合いに向いてねぇのかもな……こいつは)
 柊かがみの未練を垣間見た盗賊王は、ほんの僅かに同情した。



 力がないのが悔しかった。
 だけど、今この手には力がある。
 仮面ライダーやミラーモンスターという武器があるし、バクラという頼もしい相棒もいる。
 だったら、もう生き残るためには何もいらない。
 この力さえあればいい。
 別世界のこなたやつかさが現れても、そんなことはもう関係ない。
 仮面ライダーと千年リングがあれば、もう仲間意識とか想いやりなんて必要ない。
 生き残るために。
 元の世界へ帰るために。

 私はこの仮面ライダーの力で、全てを薙ぎ払う。

101想いだけでも/力だけでも(修正版) ◆9L.gxDzakI:2009/09/29(火) 09:16:48 ID:Vh/mQH0A0
【1日目 日中】
【現在地 G-6】
【柊かがみ@なの☆すた】
【状態】健康、肋骨数本骨折、バリアジャケット、2時間30分憑依不可(バクラ)
【装備】ホテルの従業員の制服、ストラーダ(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、
    千年リング@キャロが千年リングを見つけたそうです、
    カードデッキ(王蛇)@仮面ライダーリリカル龍騎(1時間変身不可)、
    サバイブ“烈火”(王蛇のデッキに収納)@仮面ライダーリリカル龍騎
【道具】支給品一式×2、Ex-st@なのは×終わクロ、ライディングボード@魔法少女リリカルなのはStrikerS、
    ランダム支給品(エリオ0〜2)、レヴァンティン(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、
    カードデッキ(ベルデ・ブランク体)@仮面ライダーリリカル龍騎、柊かがみの制服(ボロボロ)、スーパーの制服、
    ナンバーズスーツ(クアットロ)
【思考】
 基本:死にたくない。なにがなんでも生き残りたい。
 1.バクラ以外の何者も信じない(こなたやつかさも)。
 2.煙の上がった場所(=レストラン)にいる参加者を殺しに行く。
 3.2の後で映画館に向かう。
 4.万丈目に対する強い憎悪。万丈目を見つけたら絶対に殺す。
 5.同じミスは犯さないためにも12時間という猶予時間の間に積極的に参加者を餌にして行く。
 6.メビウス(ヒビノ・ミライ)を警戒。
【備考】
※デルタギアを装着した事により電気を放つ能力を得ました。
※一部の参加者やそれに関する知識が消されています。ただし何かのきっかけで思い出すかもしれません。
※「自分は間違っていない」という強い自己暗示のよって怪我の痛みや身体の疲労をある程度感じていません。
※周りのせいで自分が辛い目に遭っていると思っています。
※Lは自分の命が第一で相手を縛りあげて監禁する危険な人物だと認識しています。
※万丈目の知り合いについて聞いたが、どれぐらい頭に入っているかは不明です。
※王蛇のカードデッキには未契約カードがあと一枚入っています。
※ベルデのカードデッキには未契約のカードと封印のカードが1枚ずつ入っています。
※「封印」のカードを持っている限り、ミラーモンスターはこの所有者を襲う事は出来ません。
※変身時間の制限にある程度気付きました(1時間〜1時間30分程時間を空ける必要がある事まで把握)。
※エリアの端と端が繋がっている事に気が付きました。
※こなたとつかさの事は信用しないつもりですが、この手で殺す自信はありません(でもいざという時は……)。
※ベノスネーカーが疲弊しているため、回復するまではメタルゲラスを主軸として使っていくつもりです。
※バリアジャケットのデザインは、【●坂凛@某有名アダルトゲーム】の服装です。
※千年リングを装備した事でバクラの人格が目覚めました。以下【バクラ@キャロが千年リングを見つけたそうです】の簡易状態表。
【思考】
 基本:このデスゲームを思いっきり楽しんだ上で相棒の世界へ帰還する。
 1.かがみをサポート及び誘導して優勝に導く。
 2.万丈目に対して……?(恨んではいない)
 3.こなたに興味。
 4.可能ならばキャロを探したいが、自分の知るキャロと同一人物かどうかは若干の疑問。
 5.メビウス(ヒビノ・ミライ)は万丈目と同じくこのデスゲームにおいては邪魔な存在。
 6.パラサイトマインドは使用できるのか? もしも出来るのならば……。
 7.かがみが自分の知るキャロと出会った時殺しそうになったら時間を稼いで憑依してどうにかする。
【備考】
※千年リングの制限について大まかに気付きましたが、再憑依に必要な正確な時間は分かっていません(少なくとも2時間以上必要である事は把握)。
※キャロが自分の知るキャロと別人である可能性に気が付きました(もしも自分の知らないキャロなら殺す事に躊躇いはありません)。
※千年リングは『キャロとバクラが勝ち逃げを考えているようです』以降からの参戦です。
※かがみのいる世界が参加者に関係するものが大量に存在する世界だと考えています。
※かがみの悪い事を全て周りのせいにする考え方を気に入っていません(別に訂正する気はないようです)。

102 ◆9L.gxDzakI:2009/09/29(火) 09:18:28 ID:Vh/mQH0A0
修正版は以上です。

真面目な話を書いてたつもりが、いざ完成してみると、ちょっとネタに走りすぎたような気もする。

103 ◆9L.gxDzakI:2009/09/29(火) 09:22:27 ID:Vh/mQH0A0
とと、「ホテルの従業員の制服」は、【装備】じゃなくて【道具】の方がよかったかもしれない。
Wiki編集の際には、

【状態】健康、肋骨数本骨折、2時間30分憑依不可(バクラ)
【装備】バリアジャケット、ストラーダ(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、
    千年リング@キャロが千年リングを見つけたそうです、
    カードデッキ(王蛇)@仮面ライダーリリカル龍騎(1時間変身不可)、
    サバイブ“烈火”(王蛇のデッキに収納)@仮面ライダーリリカル龍騎
【道具】支給品一式×2、ホテルの従業員の制服、
    Ex-st@なのは×終わクロ、ライディングボード@魔法少女リリカルなのはStrikerS、
    ランダム支給品(エリオ0〜2)、レヴァンティン(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、
    カードデッキ(ベルデ・ブランク体)@仮面ライダーリリカル龍騎、柊かがみの制服(ボロボロ)、スーパーの制服、
    ナンバーズスーツ(クアットロ)

以上のように変更をお願いします

104リリカル名無し:2009/09/29(火) 09:49:58 ID:dY/xhxIQ0
修正乙です。
そういえば今まで色んな人がデバイス持っていたけどバリアジャケットは殆ど無かったなぁ(ブレンぐらいだったか。)
しかし修正された方がネタ的に面白いのもある種すごいなぁ(基本シリアスな話だったけど……)
ネタに走りすぎた? 重苦しい話の中むしろこれぐらいが丁度良い!

105リリカル名無し:2009/09/29(火) 09:53:23 ID:jPpD3BVY0
修正乙です。
とりあえず脱いだわけじゃないので「ホテルの従業員の制服」は【装備】のままでいいと思います。

それと気になった点。
確かデバイスは魔力なしでも機動はできたはずですが、バリアジャケット展開は魔力を必要とするはずです。
ストラーダがカートリッジを消費していないところを見ると、バクラの超能力かかがみの電撃をストラーダが魔力変換したのでしょうか。

106 ◆9L.gxDzakI:2009/09/30(水) 08:12:34 ID:Jh.QFql60
>>105
えーとですね。
以前の話で、つかさが魔力なしでバリアジャケットを展開していたので(フェイトは不審に思っていましたが)、
このロワにおいては、誰でもバリアジャケットが展開可能な仕掛けなり何なりがあると思ったのですが……駄目?

107リリカル名無し:2009/09/30(水) 09:08:27 ID:iaul/YMY0
返答乙であります

108冥府魔道 ――月蝕・第二章(修正版) ◆9L.gxDzakI:2009/10/11(日) 12:49:11 ID:v84.rReg0
修正案ができたので投下します

109冥府魔道 ――月蝕・第二章(修正版) ◆9L.gxDzakI:2009/10/11(日) 12:49:57 ID:v84.rReg0
「大丈夫か? クアットロ」
 労わるような声音を作り、震える少女へと問いかける。
 シャマルに同じことを尋ねなかったのは、特にアクションをかける意味がないからだ。
 仮にツッコまれたとしても、どう見ても大丈夫ではないから、という風に言い訳もできる。
「さすがに、十代君達まで救えなかったのは悲しいですけど……チンクちゃんなら、こう言うはずです。
 くよくよしている暇があったら、自分の身を守ることを考えろ……それが死んでいった者達への一番の恩返しだ……って」
「……そっか」
 気丈に振舞おうとするクアットロの肩を、右手でぽんぽんと軽く叩く。
 慈母のごとき微笑みを湛え、共感するようにスキンシップ。
 しかし。
 その実、その笑顔の裏では。
(駄目やな、こいつは)
 さっぱり共感などしていなかった。
 もう駄目だ。分かってしまった。
 こいつは絶対に味方などではない。
 シャマルからクアットロについて聞いた時、第一回目の放送の後、最初に立ち直ったのは彼女だったと聞いた。
 妹にしてパートナーであるディエチの死を悲しみながらも、自分達を励ましてくれた、と。
 そして今回も同じように、この場の3人の中でも最初に、立ち直る旨を口にした。
 頼りがいのある姿を見せるのは、信用を獲得するにはもってこいの振る舞いだろう。
 だが、それが最大の分かれ目だった。
 その時クアットロの取った行動は、あまりにもシチュエーションに合致していなかった。
(見てみい、シャマルの顔を。家族っちゅうんは、普通はそない簡単に割り切れるもんとちゃうんや)
 シグナムとザフィーラ。
 彼女と同じく、これまでに家族を2人喪った女の姿を見やる。
 陳腐なたとえではあるが、まさに悲しみのどん底といったところだ。
 何か外部からの刺激でもない限り、向こう数分から十数分以内は立ち直れないだろう。
 これが普通の家族なのだ。
 兄弟にも等しきエリオを喪い、殺し合いに乗ったというキャロのように。
 ギンガという唯一血の繋がった姉を喪い、悲嘆に暮れているであろうスバルのように。
 なのはとフェイトという2人の母を喪い、泣きじゃくっているであろうヴィヴィオのように。
 シャマルと全く同じ境遇に置かれ、やり場のない怒りに震えているであろうヴィータのように。
 家族とは最愛の人間の1人だ。
 それを喪うということは、何物にも及ばぬ苦痛なのだ。
 それにひきかえクアットロは、あまりにも平然とし過ぎている。
 家族だけでなく、多くの仲間が命を落とした現在でも、この有様だ。
(情に目覚めたとか言う割には、随分と冷淡な反応やないか)

110冥府魔道 ――月蝕・第二章(修正版) ◆9L.gxDzakI:2009/10/11(日) 12:51:16 ID:v84.rReg0
以上がはやての場面の修正で、以降がクアットロの場面の修正です

(――待てよ)
 は、と。
 軽く両目が見開かれる。
 不意に脳裏にひらめいた仮説が、表情に微かな驚きの色を宿らせる。
 仮にその認識が間違いだったならばどうか。
 何日もかける覚悟など、最初からなかったとするならば。
 元々このデスゲームが、短期決戦であることを念頭に置いてセッティングされていたとするならば。
 つまり。
(タイムリミットがあるっちゅうことか……?)



「ホントに使えない子ばっかりねぇ……」
 ぽつり、と。
 つまらない、とでも言いたげに。
 微かな声で呟きながら、かつりと足で小石を蹴る。
 ふらふらと周囲の見回りをしながら、不満げにクアットロが呟いた。
 言うまでもなく、先ほどまでのリアクションは演技である。
 今更手駒が1人減ろうが2人減ろうが、さして悲しむこともないのだ。
 もっとも、所詮は一般人に過ぎないであろう十代には、最初から特に何も期待していなかったのだが。
(そういえば、さっき言ってたボーナスだけど……あれ、3回目の放送より前の死者も対象になるのかしら?)

111 ◆9L.gxDzakI:2009/10/11(日) 12:52:17 ID:v84.rReg0
修正は以上です。
あと、残り生存人数に間違いがありましたので、まとめ収録の際に、「37人」から「36人」へと変更しておいてください

112リリカル名無し:2009/10/11(日) 13:21:30 ID:hBeu4ark0
修正乙です
ちょっと気になったのははやてパートについては
「大丈夫か? クアットロ」〜(情に目覚めたとか言う割には、随分と冷淡な反応やないか)
部分の差し替えだとは思うのですが、その前に

「ええ……私も、チンクちゃんを喪いました……」
 今やナンバーズ唯一の生き残りとなったクアットロもまた、同じく掛けていた椅子の上で俯いた。

という記述があるのですが……が、流石にこれはその部分削除及び微修正で済む話ですね(wiki収録時で済むかな?)。

ここから感想……冷静に考えるとはやては最早クアットロ未満にまで堕ちた気がするのは気のせいか……
というか例に出したヴィヴィオもスバルも早め早めに立ち直っているし。

113 ◆9L.gxDzakI:2009/10/11(日) 13:34:40 ID:v84.rReg0
あ、間違えてそこ削っちまった。

「ええ……みんな、犯罪者の私達にも優しくしてくれた方ばかりなのに……」
 クアットロもまた、同じく掛けていた椅子の上で俯いた。

というのが正解です

114希望(スバル状態表修正版) ◆7pf62HiyTE:2009/10/17(土) 16:48:35 ID:5tnp2y/Y0
スバルの状態表に首輪の回収の記述が無かったのでスバルの状態表を以下に差し替えます(といっても首輪を回収したいというのが加わっただけですが)。

///////////////////

【1日目 午後】
【現在地 G-6 アニメイト入口】
【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】健康、全身にダメージ小、左腕骨折、ワイシャツ姿、若干の不安と決意
【装備】なし
【道具】支給品一式(一食分消費)、スバルの指環@コードギアス 反目のスバル、添え木に使えそうな棒、救急道具
    炭化したチンクの左腕、チンクの名簿(内容はせめて哀しみとともに参照)、ハイパーゼクター@魔法少女リリカルなのは マスカレード
【思考】
 基本:殺し合いを止める。できる限り相手を殺さない。ルルーシュを守る。
 1.アニメイトに入り、こなたやルルーシュ達を探す。
 2.ルルーシュ達と合流し、かがみを止めにいく。出来ればこなたとシャーリーを優先して探したい。
 3.ルルーシュに無茶はさせない、その為ならば……。
 4.こなたを守る(こなたには絶対に戦闘をさせない)。が、かがみの事はどう説明するべきか……
 5.アーカード(名前は知らない)を警戒。レイにも注意を払う。
 6.六課のメンバーとの合流とつかさの保護。しかし自分やこなたの知る彼女達かどうかについては若干の疑問。
 7.アカデミアに戻って首輪を回収したい。
 8.もしも仲間が殺し合いに乗っていたとしたら……。
【備考】
※質量兵器を使う事に不安を抱いています。
※参加者達が異なる時間軸から呼び出されている可能性に気付きました。
※仲間(特にキャロやフェイト)がご褒美に乗って殺し合いに乗るかもしれないと思っています。
※自分の存在がルルーシュの心を傷付けているのではないかと思っています。
※ルルーシュが自分を守る為に人殺しも辞さない及び命を捨てるつもりである事に気付いています。
 でもそれを止める事は出来ないと考えています。また、自分が死ねばルルーシュは殺し合いに乗ると思っています。
※ルルーシュの様子からデュエルアカデミアから出て行ったのはシャーリーだと判断しています。
※自分に割り振られた調査エリアを調べ終えました。何かを見つけたか否かは後続の書き手さんにお任せします。
※万丈目とヴァッシュが殺し合いに乗っていると思っています。
※アンジールが味方かどうか判断しかねています。
※千年リングの中に、バクラの人格が存在していることに気付きました。
 また、かがみが殺し合いに乗ったのは、バクラにそそのかされたためだと思っています。但し、殺し合いの過酷な環境及び並行世界の話も要因としてあると考えています。
※救急道具は及び棒はG-6にある幾つかの建物から見付けました。

115 ◆HlLdWe.oBM:2009/11/23(月) 23:38:56 ID:74IkgbSk0
避難所スレ>>423
これ以上投げたら拾われて〜の差し替え



これ以上投げたら拾われて自分が不利になるだけ。
それに加えてあれは自分がレイを殺した手掛かりになるかもしれないものだ。
だからデイパックの投擲は止めた。
シャーリーはもう無駄な抵抗は止めて逃げ切る事だけに専念した。

「はっ……はぁ……ぁ……ひぃ……」

あとは後ろを振り返る余裕など無いほどただひたすら走った。
どこを走って曲ったか分からなくても自分を追うものから形振り構わず逃げるために一心不乱に走った。
既にシャーリーはいつ果てるともしれない逃避行によって精神的・肉体的に危ういところまで追い詰められていた。
だから当然ながら周りの様子など全く目に入っていなかった。

だがそんな絶望的な逃避行に変化が現れた。

「はっ……はぁ……ぁ……ひぃ……――ぁ!?」

それは空飛ぶ銀色のカブトムシ――ハイパーゼクターだった。
さすがに目の前から飛んで来る銀色のカブトムシにはシャーリーも気づいた。
それはいきなり現れてシャーリーの周りを旋回すると道案内をするかの如くシャーリーを誘導しようとした。
シャーリーにとってそれは地獄に垂らされた一本の蜘蛛の糸のように見えた。
迷う間もなく藁にも縋る思いでシャーリーは銀色のカブトムシの導きに従い、進行方向を西に変えたのだった。

「……はぁ……ぃ……あれは――」

長い逃避行の終着点には何やら派手な建物が見えた。
看板には「アニメイト」と書かれていて店の周囲には何かのキャラクターのポスターが貼られていた。
先導するカブトムシはまるであそこに入れと言っているように見える。
そして自分の役目はここまでだと言わんばかりにハイパーゼクターは姿を消した。
さすがに一瞬戸惑ったが、気づけば誰も追ってはいなかった。
だからシャーリーは銀色のカブトムシを信じてアニメイトに入る事を決意したのだった。

116 ◆HlLdWe.oBM:2009/11/23(月) 23:39:38 ID:74IkgbSk0
>>423じゃなくて>>413でした

117避難所スレ>>423の差し替え ◆HlLdWe.oBM:2009/11/23(月) 23:42:27 ID:74IkgbSk0


ルーテシア・アルピーノはヴィヴィオを背負って聖王のゆりかごへ向かっていた。

なぜ北へ向かっていたはずのルーテシアがこのような状態になっているのか。
それにはいくつかの理由があった。

【放送前後のルーテシアの動向】

元々ルーテシアの目的地はC-9にあるスカリエッティのアジトであった。
目的は本来ならば生体ポッドの中にいるはずの母メガーヌ・アルピーノがいないという証言の確認。
誰にも会わないままアジトに辿り着き、さらに見慣れた場所ゆえに万事順調に進んで第二回放送前には目的は果たせた。
その結果、メガーヌの姿はどこにもない事が判明した。
これで転送前のプレシアの発言と天上院明日香の発言の裏付けが取れた。
しかしだからと言ってルーテシアの行動方針に変更があるわけではない。
あくまで全ての参加者は別々の世界から連れて来られたという事を再認識しただけだ。

それから行われた第二回放送に関してはプレシアからの提案以外は特に興味を引かれるものはなかった。
敢えて言うなら取引を交わした一人ブレンヒルトの死亡だが、それも最初から乗り気でなかったので特に思う事はなかった。
そして放送後ルーテシアは周辺の探索に勤しむ事にした。
ルーテシア自身の体力は全参加者から見れば下位であるが、それを補う足としてマッハキャリバーというデバイスがある。
このデバイスのおかげで行動距離はずいぶんと広くなっているのだ。

目下ルーテシアの探しているものは大きく二つに分けられる。
一つはキース・レッドに頼まれているキース・シルバーや『ベガルタ』『ガ・ボウ』の情報。
だがこれはそもそも乗り気ではないので正直どうでもいいとさえ思っている。
そしてもう一つこそ本命、つまりイフリート以上の戦力の確保。
確かにイフリートの力は並みの参加者にとっては脅威となるだろう。
だがあの剣士のように対抗できる参加者がまだいるかもしれない。
さらに召喚の際に要するタイムラグと疲労も無視できるものではない。
何よりイフリートを渡してくれたキース・レッドはもしもの時に備えて既に何か対策を講じている可能性は十分にある。
つまりイフリートの力を過信して安易に頼ってばかりはいられないという事だ。

それらを探している最中にルーテシアは温泉に向かっていたシャーリーと出会ったのだ。
この時ルーテシアはキース・レッドとの取り決め通り会場の北を中心に捜索するつもりだった。
だが森の中より市街地の方が見つかり易そうと考えてD-5の橋を渡って北西方面に向かおうとしていた。
その途中でルーテシアはあるものを見つけた。
それはE-7の駅からA-8へと伸びる謎の線路。
地図を確認するとこの会場唯一の駅は橋へ向かう途上の近くにあったので探しものがてら少し寄ってみる事にした。
ちなみに廃墟も近くにあったが、何かあるとは思えないので寄らなかった。
シャーリーとはその時に出会った。
だがそれは一方的にルーテシアがシャーリーを発見するという形であったが。

この時ルーテシアはある作戦を思いついた。

――撒き餌だ。

わざとシャーリーを生かして逃がす事で近くの参加者を引き寄せて、そこでイフリートを召喚して一掃するという算段だ。
上手くいけば殺した参加者から有能な道具が手に入る可能性もある。
ルーテシアはその作戦を思いつくと即座に実行に移した。
適度に攻撃射出魔法トーデス・ドルヒを放ちつつ付かず離れずの距離を保って追いかける。
もう既にマッハキャリバーの扱いにも慣れてきたのでシャーリーと違ってルーテシアの疲労は微々たるものだった。
シャーリーは最初こそ銃撃や投擲で難を逃れようとしていたが、全て失敗に終わると後は逃げるだけに徹するようになった。
この際見た感じ役に立ちそうになかった弾切れの銃とバッグ以外は何かに使えると思って拾っておいた。
だがバッグを投げた時に零れ落ちた1枚のカードの存在にはシャーリーもルーテシアも気づく事はなかった。
しばらくそれを続けていたが、予想に反していつまで経っても誰も現れなかった。
実際は数人気づく可能性があったのだが、各々の事情で気付く事はなかった。
だからこの地獄のような鬼ごっこはかなりの間に渡って続いたが、最終的に途中で中断された。

その原因は早乙女レイにある。

118避難所スレ>>424の差し替え ◆HlLdWe.oBM:2009/11/23(月) 23:44:14 ID:74IkgbSk0

【エボニーの試射】

ルーテシアがシャーリーを追いかける事を中断したのは瀕死のレイを発見したからだ。
当然ルーテシアの前を走っていたシャーリーも気づく可能性はあったが、逃げる事で精一杯だったので気づく事はなかった。
しかもレイが倒れていた場所は二人がいた道から少し離れた場所だった上にハイパーゼクターの出現もあって尚更だった。
この時ルーテシアはシャーリーが既に限界に近いと勘付いていた。
だから少しぐらい目を離してもすぐに見つかると高を括っていた。
そうして一応シャーリーが西へ向かった事だけ確認してからレイの方に向かったのだ。

ルーテシアがレイに興味を持ったのは荷物を回収する事に加えてエボニーの試し撃ちをしておこうと思ったからだ。
キース・レッドから貰い受けたもう一つの武器、黒鍵を思わせる拳銃エボニー。
質量兵器が殺傷能力に長けている事はルーテシアも知っていたが、実際の威力までは知らない。
だから本番で不覚を取らないように一度試し撃ちをして威力などを確認したいと考えていた。
そこで発見したのが瀕死の状態のレイ。
動かない的として適任な上に参加者殺害によるプレシアからの見返りも期待できる。

そして十分に近づいたところでエボニーを撃った。
レイは最期まで何をされるか分かっていないようだったが、ルーテシアには関係ない事だった。
結局片手で撃てば無理そうだが、両手で撃てば問題ないという結論に至った。
残念ながらデイパックはなかったのでここでの目的は終わった。
そしてシャーリーの行方を探るのだが、意外にもすぐに見つける事ができた。

その原因はスバル・ナカジマにあった。

【イフリートの召喚】

ルーテシアがシャーリーの居場所を見つける事ができたのはスバル・ナカジマの行動のおかげだった。
スバルが裏口で盛大にドアにぶつかった時、ちょうどルーテシアがアニメイトの前を通っていたのだ。
当初西へ向かって捜索していたルーテシアだったが、意外とすぐにシャーリーを見つける事ができなかった。
そんな時だった。
奇妙な音に気を引かれてアニメイトの中を注意深く覗き込んだ結果、店内にいるシャーリーとルルーシュを発見できたのは。
ちなみにこの少し前にスバルは正面の入口に来ている。
だが日の光の加減で中の様子が見えなかった事に加えて自動ドアが反応しない時点で裏口に回ってしまっている。
この時自動ドアを叩けば中にいるシャーリーとルルーシュが気づく可能性はあったが、所詮は後の祭りだ。
その時とは違ってルーテシアはドアに張り付き目を凝らす事で中の様子を把握できた。
この瞬間スバルとこなたは裏口で談笑していて死角にいて、ルルーシュとシャーリーは感動の再会の真っ只中。
それはまさにタッチの差としか言いようがないタイミングだった。

そして炎の魔人による蹂躙が始まった。
もう撒き餌も頃合いだと判断するとイフリートを召喚して外から一方的にアニメイトを破壊。
天高く振り上げられた剛腕から繰り出される槌の如き一撃でアニメイトはほぼ倒壊。
さらに灼熱の業火を思わせる「地獄の火炎」による焼き払いで残骸は灰塵と化した。
まるで元から会場には地図の通りそんな建物は存在しなかったかのように。
そしてアニメイトを襲撃したルーテシアは北へ戻らず、さらに南下して聖王のゆりかごに向かう事にした。

その理由はヴィヴィオにある。

119 ◆HlLdWe.oBM:2009/11/23(月) 23:45:23 ID:74IkgbSk0
修正版は以上です

120リリカル名無し:2009/11/23(月) 23:52:21 ID:ftUzZJgc0
修正版乙です
あーそうか、ハイパーゼクターがあったか……こりゃアニメイトに行っても仕方ないな

121キングの狂宴/狙われた天道(修正) ◆HlLdWe.oBM:2009/12/31(木) 00:43:57 ID:AHNviENI0


     ▼     ▼     ▼


情報交換。
それは複数の人物が自分の知っている情報を各々提示する事でより多くの情報を得るイベントを指す。
単体では意味を為さない情報でも2つ3つと合わさる事で新たに判明する事もある。
情報交換とはそういう相乗的な面も持ち合わせている。
今回スーパーに集った5人は周囲及び内部の安全を確認すると、改めて情報交換を行う事にした。
放送前に商店街跡地でも行っていたが、あの時は簡単な自己紹介だけだったので今回はもっと詳しい人物相関や今までの出来事などにも触れていくつもりだ。
それに際して事前にいくつか決まりを設けた。

・発言者の話が終わるまで他の者は口出ししない(話の腰が折られる事を回避するため)。
・もし発言者の情報に意見があるなら話し終えてから設ける質疑応答で対応する。
・参加者は自分と同じ世界の人物つまり自分が知っている人物を想定して話す(平行世界は後から考えた方が賢明だと判断したため)。
・他の参加者から聞いた情報の場合、この場にその情報を伝えた者がいるならそれは省く(情報提供者からの方が詳しく聞けるため)。
・とりあえず商店街での情報交換以前の段階の情報を前提で話す(商店街での情報交換が不完全のためこの場できちんとした認識を構築するため)。

この5項目を急場の骨子として情報交換は始まった。

一人目の発言者は高町なのはで発言内容の概略は以下の通り。

・スタート地点はF-2の翠屋。支給品が杖(非デバイス)とデルダギア(説明書は途中まで読んだ)であると確認。
・銃声と叫び声を聞きつけたので現場に駆けつけたところ紫髪の女子高校生に出会う。
・一悶着の後に彼女は紫の大蛇となのはから奪ったデルタギアを使って逃亡。(金居とペンウッドにはその際に出会う)。
・情報交換をした後に施設を回りつつ工場を目指す途中でスーパーに到着。内部を調査したところで弁慶に出会う。
・学校上空にドラグレッダーを発見。すぐさま現場に急行したが誰もいなかった(回収物:龍騎のカードデッキ、デイパック×3、赤い恐竜と黄色い恐竜の死体)。
・第一回放送後、二手に別れる事にした(なのはとペンウッドはこのまま施設巡り、金居と弁慶はまっすぐ工場に向かう)。
・商店街に到着(そこでC.C.と出会う)。商店街を探索した直後にミラーモンスターに襲われてフリードで応戦、今に至る。

その後の質疑応答と参加者観。

・プレシア→PT事件の概要を説明(ただしフェイトの出自については伏せた)。
・紫髪の女子高校生→誰も知らない。
・紫の大蛇→元々は浅倉が持っていたカードデッキが使役するミラーモンスター。つまり彼女はカードデッキを持っている(by天道)。
・参加者が別世界から集められた(知り合いと思っていてもそうではない可能性がある)→全員概ね納得。
・金居→バトルファイトの勝者になりたがっているから皆と協力して元の世界に帰還できる方が得と判断しているなら一応信用できる(byキング)/弁慶だけが死んでいるので注意するべき。
・赤い恐竜→ギルモン。八神はやてによって背後から刺殺された(byキング)。
・黄色い恐竜→アグモン(第一回放送で呼ばれた死者のうち5人が知らない名前はアグモンと神崎優衣と殺生丸とミリオンズ・ナイブズの4人で、同じく死者として呼ばれたギルモンと似た体型な事から黄色い恐竜=アグモン)。
・『銀色の鬼は危険人物でペンウッドとグルかもしれないby金居』→事実無根。悲しむ素振りを見せなかったのは行動で報いたいと思ったから(byペンウッド)。
・情報処理室→他の施設にもパソコンがある可能性は大きい(by天道)。
・ギルモンの首輪→自分達で仮にも整えた死体を傷つける事はしたくなかった。

・安全:(もう一人のなのは)、フェイト、(もう一人のフェイト)、はやて、(もう一人のはやて)、ユーノ、(クロノ)、(シグナム)、ヴィータ、シャマル、(ザフィーラ)、スバル、(ティアナ)、(エリオ)、キャロ、(ギンガ)、ペンウッド、天道≪金居情報≫、(弁慶)
・危険:相川始・キング≪金居情報≫
・要注意:クアットロ、銀色の鬼?、金居
・それ以外:チンク・(ディエチ)・ルーテシア≪どういう行動を取るか判断しきれない≫、ゼスト≪元の世界では既に死亡している≫、ヴィヴィオ≪保護対象≫、アリサ、プレシア、紫髪の女子高校生≪保護対象≫、ギルモン・アグモン≪死体で発見≫

122キングの狂宴/狙われた天道(修正) ◆HlLdWe.oBM:2009/12/31(木) 00:50:06 ID:AHNviENI0

>>121はミス


     ▼     ▼     ▼


情報交換。
それは複数の人物が自分の知っている情報を各々提示する事でより多くの情報を得るイベントを指す。
単体では意味を為さない情報でも2つ3つと合わさる事で新たに判明する事もある。
情報交換とはそういう相乗的な面も持ち合わせている。
今回スーパーに集った5人は周囲及び内部の安全を確認すると、改めて情報交換を行う事にした。
放送前に商店街跡地でも行っていたが、あの時は簡単な自己紹介だけだったので今回はもっと詳しい人物相関や今までの出来事などにも触れていくつもりだ。
それに際して事前にいくつか決まりを設けた。

・発言者の話が終わるまで他の者は口出ししない(話の腰が折られる事を回避するため)。
・もし発言者の情報に意見があるなら話し終えてから設ける質疑応答で対応する。
・参加者は自分と同じ世界の人物つまり自分が知っている人物を想定して話す(平行世界は後から考えた方が賢明だと判断したため)。
・他の参加者から聞いた情報の場合、この場にその情報を伝えた者がいるならそれは省く(情報提供者からの方が詳しく聞けるため)。
・とりあえず商店街での情報交換以前の段階の情報を前提で話す(商店街での情報交換が不完全のためこの場できちんとした認識を構築するため)。

この5項目を急場の骨子として情報交換は始まった。

一人目の発言者は高町なのはで発言内容の概略は以下の通り。

・スタート地点はF-2の翠屋。支給品が杖(非デバイス)とデルダギア(説明書は途中まで読んだ)であると確認。
・銃声と叫び声を聞きつけたので現場に駆けつけたところ紫髪の女子高校生に出会う。
・一悶着の後に彼女は紫の大蛇となのはから奪ったデルタギアを使って逃亡。(金居とペンウッドにはその際に出会う)。
・情報交換をした後に施設を回りつつ工場を目指す途中でスーパーに到着。内部を調査したところで弁慶に出会う。
・学校上空にドラグレッダーを発見。すぐさま現場に急行したが誰もいなかった(回収物:龍騎のカードデッキ、デイパック×3、赤い恐竜と黄色い恐竜の死体)。
・第一回放送後、二手に別れる事にした(なのはとペンウッドはこのまま施設巡り、金居と弁慶はまっすぐ工場に向かう)。
・商店街に到着(そこでC.C.と出会う)。商店街を探索した直後にミラーモンスターに襲われてフリードで応戦、今に至る。

その後の質疑応答と参加者観。

・プレシア→PT事件の概要を説明(ただしフェイトの出自については伏せた)。
・紫髪の女子高校生→誰も知らない。
・紫の大蛇→元々は浅倉が持っていたカードデッキが使役するミラーモンスター。つまり彼女はカードデッキを持っている(by天道)。
・参加者が別世界から集められた(知り合いと思っていてもそうではない可能性がある)→全員概ね納得。
・金居→バトルファイトの勝者になりたがっているから皆と協力して元の世界に帰還できる方が得と判断しているなら一応信用できる(byキング)/弁慶だけが死んでいるので注意するべき。
・赤い恐竜→ギルモン。八神はやてによって背後から刺殺された(byキング)。
・黄色い恐竜→アグモン(第一回放送で呼ばれた死者のうち5人が知らない名前はアグモンと神崎優衣と殺生丸とミリオンズ・ナイブズの4人で、同じく死者として呼ばれたギルモンと似た体型な事から黄色い恐竜=アグモン)。
・『銀色の鬼は危険人物でペンウッドとグルかもしれないby金居』→事実無根。悲しむ素振りを見せなかったのは行動で報いたいと思ったから(byペンウッド)。
・情報処理室→他の施設にもパソコンがある可能性は大きい(by天道)。
・ギルモンの首輪→自分達で仮にも整えた死体を傷つける事はしたくなかった。

・安全:(もう一人のなのは)、フェイト、(もう一人のフェイト)、はやて、(もう一人のはやて)、ユーノ、(クロノ)、(シグナム)、ヴィータ、シャマル、(ザフィーラ)、スバル、(ティアナ)、(エリオ)、キャロ、(ギンガ)、ペンウッド、天道≪金居情報≫、(弁慶)
・危険:相川始・キング≪金居情報≫
・要注意:クアットロ、銀色の鬼?、金居
・それ以外:チンク・(ディエチ)・ルーテシア≪どういう行動を取るか判断しきれない≫、ゼスト≪元の世界では既に死亡している≫、ヴィヴィオ≪保護対象≫、(アリサ)、プレシア、紫髪の女子高校生≪保護対象≫、(ギルモン)・(アグモン)≪死体で発見≫

123キングの狂宴/狙われた天道(修正) ◆HlLdWe.oBM:2009/12/31(木) 00:50:37 ID:AHNviENI0

二人目はシェルビー・M・ペンウッドで発言内容の概略は以下の通り。

・スタート地点は不明。遠くないところから聞こえてきた銃声と叫び声の元へ向かう(金居とはその途中で出会う)。
・ミラーモンスター出現の気配を察知すると大蛇がなのはに襲いかかる場面に遭遇。金居がなのはを救う。
・情報交換をした後に施設を回りつつ工場を目指す途中でスーパーに到着。内部を調査したところで弁慶に出会う。
・学校上空にドラグレッダーを発見。現場に急行したが誰もいなかった(回収物:龍騎のカードデッキ、デイパック×3、ギルモンとアグモンの死体)。
・第一回放送後、二手に別れる事にした(なのはとペンウッドはこのまま施設巡り、金居と弁慶はまっすぐ工場に向かう)。
・商店街に到着(そこでC.C.と出会う)。商店街を探索した直後にミラーモンスターに襲われて負傷・回復、今に至る。

その後の質疑応答と参加者観。

・ミラーモンスター出現を察知する→タイガのカードデッキの複製
・『銀色の鬼がギルモンとアグモンを殺したかもしれないby金居』→少なくともギルモンは違う(byキング)。
・銀色の鬼?→ギルモン殺しの前提が崩れたのでどういうスタンスか予測不可能。
・瀕死の重傷が完治した→ナイトブレスの力かもしれないという事以外は全く分からない。

・安全:(インテグラル)、(ティアナ)、スバル、ヴィータ、天道≪金居情報≫、(弁慶)、金居
・危険:アーカード、(アンデルセン)、相川始・キング≪金居情報≫
・要注意:銀色の鬼?
・それ以外:紫髪の女子高校生≪保護対象≫、(ギルモン)・(アグモン)≪死体で発見≫

三人目の発言者は天道総司で発言内容の概略は以下の通り。

・スタート地点はおそらくA-6付近。どう行動するべきか考えている最中に黒い鎧の仮面戦士に不意打ちを食らって川に転落。
・どうにか川から上がって温泉に辿り着いたところで意識を失う。
・目が覚めるとオレンジの少女(なぜか父の仇ゼロと誤解される)に襲われるが、浅倉とオッドアイの女の子が現れたのでとりあえず逃げる(少女とは途中で別れる)。
・駐車場に止めてあったカブトエクステンダーで南下したところで桃色髪の少女に出会う。直後に再び意識を失う(第一回放送を聴き逃す)。
・目が覚めるとなぜか温泉に戻っていてキングがいた。
・エネルの仕業と思われる落雷を確認。エネルの元に向かうべく温泉を出発。
・その途中フリードとドラグレッダーの戦いを発見。商店街に向かってモンスターとの戦闘、今に至る。

その後の質疑応答と参加者観。

・黒い鎧の戦士→相川始。ジョーカーという全てを滅ぼそうとする危険な存在(byキング)。
・オレンジの髪の少女とゼロを憎む理由→シャーリー・フェネット。ゼロの行動で父を失ったから(byC.C.)。
・オッドアイの女の子→ヴィヴィオ(byなのは)。
・桃色髪の少女→キャロ・ル・ルシエ(byなのは)/放送で名前が呼ばれなかった事からエネルからは逃げられたらしい。

・安全:なのは、(もう一人のなのは)、フェイト、(もう一人のフェイト)、はやて、(もう一人のはやて)、(クロノ)、キャロ
・危険:浅倉、相川始、エネル≪姿は知らない≫
・要注意:(矢車)
・それ以外:(アリサ)、シャーリー、ヴィヴィオ

124キングの狂宴/狙われた天道(修正) ◆HlLdWe.oBM:2009/12/31(木) 00:51:24 ID:AHNviENI0

四人目はキングで発言内容の概略は以下の通り。

・スタート地点は不明。開始直後にエネルに襲われるが何とか逃げ切る(暗かったので姿は見ていない)。
・E-5の地上本部付近で八神はやてがギルモンを殺害する場面に遭遇。その現場を携帯のカメラで撮影する。
・その際見つかったため余計な揉め事を避けるために何とか言い包めて同行する事になる。
・地上本部捜索中に最上階で発見した転移装置が原因ではやてと離ればなれになり、Dライン上の川付近に転送される。
・第一回放送後、川に沿って移動中に気絶した天道を発見する。
・治療のために温泉に向かっている途中で鎌とマントを持った魔法を使う危険人物に襲われかけるが、バイクで振り切る。
・その後に浅倉・ヴィヴィオ・シャーリー一行と遭遇。行き先が違うためすぐに別れた。
・温泉にて天道の手当てをした後、少しくつろぐ。
・天道が目を覚ます。直後にエネルの仕業と思われる落雷を確認。エネルを放っておけないという天道の意見で温泉を出発。
・その途中フリードとドラグレッダーの戦いを発見。商店街に向かってモンスターとの戦闘、今に至る。

その後の質疑応答と参加者観。

・エネル→電撃を操る危険人物。キング以外誰も知らない。
・はやて→何か事情があったのか本人に会った時にきちんとお話したい(byなのは)。
・転移装置→『魔力を込めれば対象者の望んだ場所にワープできます』という看板あり。転移先に望んだ場所は守護騎士の元。
・キャロの行方→天道を見つけた時は近くに誰もいなかった。
・鎌とマントを持った魔法を使う危険人物→勘違いだと思いたいがフェイトの可能性がある(byなのは&天道)。
・浅倉・ヴィヴィオ・シャーリー→ぱっと見た感じヴィヴィオは浅倉を慕っている様子。シャーリー共々酷い目に遭っているようには見えなかった。

・安全:金居
・危険:フェイト?、エネル≪姿は知らない≫、はやて
・要注意:浅倉
・それ以外:(ギルモン)≪死体で発見≫、ヴィヴィオ・シャーリー≪浅倉と同行≫

最後はC.C.で発言内容の概略は以下の通り。

・スタート地点はA-4の神社。そこでゼストと出会う。
・それぞれの探し人に会うために都市部に向かうが、市街地で強大な魔力行使による光を確認したので危険と判断。
・第一回放送後、腹ごしらえのために商店街に向かう。
・商店街の安全を確認するとゼストは一足早く役に立ちそうな黒の騎士団専用車両を取りに向かう。
・なのはとペンウッドに出会う。再び商店街を探索した直後にミラーモンスターに襲われて応戦、今に至る。

その後の質疑応答と参加者観。

・ゼスト→高町なのはが復讐鬼と化した世界から来た。
・市街地での強大な魔力行使による光→直接目にしていないが確かに魔力は感知した。場所が特定できなかったので様子見に徹した(byなのは)。
・黒の騎士団専用車両→ゼロをリーダーとする集団である黒の騎士団が所有する大型トレーラー。内部に色々と役立つ物(首輪の解析など)がある。

・安全:ルルーシュ、(カレン)、シャーリー、スバル、ゼスト、ルーテシア≪ゼスト情報≫
・危険:なのは
・それ以外:(もう一人のなのは)・フェイト・(もう一人のフェイト)・はやて・(もう一人のはやて)・ユーノ・(クロノ)・(シグナム)・ヴィータ・シャマル・(ザフィーラ)・(ティアナ)・(エリオ)・キャロ・(ギンガ)・クアットロ・チンク・(ディエチ)≪ゼスト情報≫

そして5人の意見を総合してできたものが以下の通り(アリサとプレシアは参加者ではないので除外)。

安全:なのは、(もう一人のなのは)、フェイト、(もう一人のフェイト)、(もう一人のはやて)、ユーノ、(クロノ)、(シグナム)、ヴィータ、シャマル、(ザフィーラ)、スバル、(ティアナ)、(エリオ)、キャロ、(ギンガ)、ヴィヴィオ、ペンウッド、天道、(弁慶)、ゼスト、(インテグラル)、C.C.、キング、ルルーシュ、(カレン)、シャーリー
危険:アーカード、(アンデルセン)、浅倉、相川始、エネル
要注意:クアットロ、はやて、銀色の鬼?、金居、(矢車)
それ以外:チンク・(ディエチ)・ルーテシア、紫髪の女子高校生、(ギルモン)・(アグモン)

125キングの狂宴/狙われた天道(修正) ◆HlLdWe.oBM:2009/12/31(木) 00:52:08 ID:AHNviENI0
修正版投下終了
なおこれ以外の修正はwiki収録の際に済ませます

126 ◆Qpd0JbP8YI:2010/01/21(木) 21:39:39 ID:cnzvXrbQ0
Lのお話を投下します

127 ◆Qpd0JbP8YI:2010/01/21(木) 21:41:39 ID:cnzvXrbQ0
辺りは瓦礫が散乱していた。
壁には穴があき、地面には皹が入り、ドアノブはねじ切られ、
ドアそのものは解体されたかのように粉々になって横たわっていた。
法の塔として存在していた地上本部の医務室には、最早かつての面影は見られない。
今は亡きレジアスに代わって歩くその地の主は、ただ幽鬼のように存在していた。




吸血鬼の恐るべきところは、その力の強さだ、とヘルシング卿は言っていた。
その人間を遥かに超えた筋力、鉄さえも容易く引きちぎることができる膂力。
彼らはただ単に強力なのだ。
言葉にすれば、それは容易い。
だけど不幸なことに彼らは、人知を超えるくらいの力を兼ね備えているのだ。
そして今そこに立つ彼はその吸血鬼の中で一等強力な吸血鬼の血を受けた存在。
ならば、弱いはずなく、単に強いはずもなく、ただただ最強なのだ。





その最強が血を求めて歩く。



それはどれほど悲劇を招くのだろうか。





彼に血を求めることに忌避などはない。
彼は有能であれば、犯罪者をも犯罪捜査に役立てようとする性格だ。
その善悪云々という観念を排し、目的達成のために合理性を追求する彼であれば、
吸血鬼化という身体能力強化の恩恵は、このデスゲームの中では僥倖とも取れるもの。
故に人間をやめたということに大して感慨は持たない。




勿論、彼には人を襲う気など微塵もなかった。
自らの思想を人に押し付け、命を奪う。
そんな神と名乗るかつての敵を悪と断じたように
彼には自らの都合で人の命、人としての人生を危ぶませるのは、許せないことだった。



だけど、彼には絶対的に血が足りていなかった。
彼の在り方を決める最も必要な要素がそこにはなかった。
それは最悪にして災厄の光景。
彼が求めた正義ゆえにか、怪我を負い、魂の通貨ともいえる血を垂れ流した。
そしてその負債は悲しいことに今ここに求められる。




血の不足。




それは奔流のような吸血衝動によって彼の確固たる理性を犯す。
それは焼け付くような喉の渇きでもって彼の高潔たる精神を踏みにじる。





「喉が……渇く」






吸血鬼Lは、血を求めて地上本部を徘徊する。

128 ◆Qpd0JbP8YI:2010/01/21(木) 21:42:23 ID:cnzvXrbQ0
【1日目 午後】
【現在地 E-5 地上本部】
【L@L change the world after story】
【状態】吸血鬼化、吸血衝動(大)、多量の失血
【装備】全身にほつれた包帯と湿布
【道具】なし
【思考】
 基本:プレシアの野望を阻止し、デスゲームから帰還する。デスゲームに乗った相手は説得が不可能ならば容赦しない。
 1.血が飲みたい / 喉を潤したい
【備考】
※参加者の中には、平行世界から呼び出された者がいる事に気付きました。
※クアットロは確実にゲームに乗っていると判断しています。
※ザフィーラ以外の守護騎士、チンク、ディエチ、ルーテシア、ゼストはゲームに乗っている可能性があると判断しています。
※首輪に何かしらの欠陥があると思っています。
※アレックスからセフィロスが殺し合いに乗っているという話を聞きました。
※アーカードが残したメモは読みました。自分が吸血鬼であることは把握してます。
※どの程度理性が残っているかは、次の書き手に任せます。

129 ◆Qpd0JbP8YI:2010/01/21(木) 21:43:24 ID:cnzvXrbQ0
以上です。

問題点はLを吸血鬼としてしまったこと。
一応、単に対主催の強化に繋がらないよう吸血衝動という地雷を持たせましたが、
これを良しとすると、ロワに吸血鬼化、グール化が広がってしまう可能性が生じてしまいます。

勿論、Lの意識の根底には人を襲う気持ちはありませんし、
無事に理性を取り戻せば決して人は襲わないということは示したつもりです。

ですが、今のLは危ういですし、またアーカードもLが生き残ったことを知ると
余計に辺りに自分の血を撒き散らすかもしれません。

ここでLを殺したほうが後腐れなくていいかもしれませんが、
自分はLが吸血鬼になった方がこれから面白くなるのではないかと思い、
今回のSSを書かせていただきました。

130リリカル名無し:2010/01/21(木) 23:21:50 ID:LKPNfvaE0
仮投下乙です。
まず元々吸血鬼とグールのどちらかはお任せでしたので、Lの吸血鬼化自体については全く問題ないと思います。
また、吸血衝動についてもダメージが酷かった&単純強化に繋げない事情、クリアして理性が戻れば大丈夫と示しているのでこちらも自分は大丈夫だと思います。

やはり懸念されるのは、これによる今後の吸血鬼及びグール化増殖の問題ですね。
下手にLが周囲を襲い吸血鬼かグールになる人が増えると色々大変というのはわかります。
制限でLに吸われた場合は単純に失血するだけ(吸血鬼にもグールにもならない)という風にするなら大丈夫でしょうが、アーカードがLを吸血化している以上難しいですし……やはり他の人の意見も気になる所です。

個人的な感想になりますが、自分としても殺す及びグール化するよりも吸血鬼化した方が面白いと思っていますので展開自体は良いと思っています。

131リリカル名無し:2010/01/22(金) 05:36:18 ID:xesGRXW.O
展開自体は非常に面白そうなので、特に問題はないかと
吸血鬼化やグール化がまずいなら、元祖吸血鬼であるアーカードだけに許された能力とするのはどうでしょうか
吸血鬼によって吸血鬼にされたキャラの吸血によって吸血鬼になる事はないという制限にするか

もしくは吸血鬼化はギアスのように人外には通用しない事にするか
個人的には吸血鬼化やグール化の危険性を孕んだ方が面白そうだとは思います

132リリカル名無し:2010/01/22(金) 10:13:55 ID:bNnt3piM0
吸血鬼化は問題ないと思います。
参加者を襲って吸血鬼化・グール化に関しては、
「他の参加者によって吸血鬼化した参加者には、他者を吸血鬼化・グール化させる能力を持たせない」というのがやはりいいんじゃないかと。
その方がややこしくありませんし、
アーカードの劣化コピー、っていう印象を演出することもできますし。

133 ◆Qpd0JbP8YI:2010/01/22(金) 23:28:17 ID:IxGv0p/M0
色々なご意見ありがとうございます。

総括すると、Lによる吸血鬼化・グール化を制限すれば、問題ないということですかね。
一応念のために土日を待って、他に意見が出ないようでしたら、
本スレの方でLの童貞認定をしてきたいと思います。

134リリカル名無し:2010/01/23(土) 15:46:42 ID:mjwmxyDY0
アーカードに噛まれただけでかなりの強キャラ扱いにするのはどうかと...
原作で同じように吸血姫化したセラスも、隊長(恋人っぽい奴)の血を吸って真の吸血姫として生まれ変わるまでは、アンデルセンとかアーカードとかに比べてそうとう弱かったわけだし。
あとアーカードとは主従関係になる?のかな(原作的に)今ならアーカードも対主催だしそれでも問題ないかと思う。金居&ヴィータvsアーカード&Lなんてのも考えた。

135リリカル名無し:2010/01/23(土) 21:32:17 ID:Ac1Za3cg0
仮投下乙です
一応吸血鬼の力は原作よりだいぶ劣る描写入れたら>>134も大丈夫だと思います
あとLによる吸血鬼化・グール化を制限はそれでいいと思います

136 ◆Qpd0JbP8YI:2010/01/23(土) 23:50:33 ID:TwvqsQjw0
>>134
吸血鬼化に反対ということでしょうか。
それとも単に強さに対して自分と認識にズレがあるだけなのでしょうか。


アーカードたちと比べて弱いといっても、セラスは人間っは決して扱えない兵器を軽々しく使い、
傭兵稼業など身体を鍛え上げた人間ベルナドットをデコピンだけで圧倒し、血塗れにしたように
人とは隔絶した力を持っています。また彼女には祝福儀礼の剣で身体中を串刺しにされても、
尚生き残れる生命力と再生能力を持ちえています。
これらはかなりの脅威に値するものなのではないでしょうか。
それに何よりLにはアーカードやセラスにはない類まれな知恵を持っています。
ロワの中ではそういった組み合わせは、最強の一角に組み込むに十分な余地があるのではないでしょうか。
少なくとも自分はそう思います。



尤も多くの最強が死んでいったようにLも実際の戦闘では
どうなるかは分かりませんが……。



>>135
Lがセラスより劣化した吸血鬼であることは
既にアーカードが残したメモに書いてあります。

何でもLは日光によって消滅してしまうそうで。

137 ◆Qpd0JbP8YI:2010/01/26(火) 23:25:12 ID:lt/1aP/I0
返信がないようなのですが、これは問題は無事にクリアされたと判断してよろしいのでしょうか?
というか、全く反応がないのは不安です。


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