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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第115話☆
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冬のクラナガン、しっとりとしめやかな雪の季節。ミッドチルダでも、今年一年の平和に感謝し、新たな年への息災の願いを込めて人々は休暇をとる時期である。
聖ヒルデ魔法学院でも、聖王教会から司祭を迎えてのパーティが催されている。
大講堂で開かれている生徒たちの合唱会、参観に来た父兄たちの列の中に、高町なのは、フェイト・T・ハラオウン、八神はやての姿もあった。
かつてのJS事件で、ヴィヴィオを救うために戦った管理局の魔導師たちである。
そして同じようにもうひとつ、ヴィヴィオを見守るまなざしがあった。
「感慨深いものですね……」
「懐かしい、か?」
はやてに従うように並ぶ、4人の女性と1人の男性。管理局きっての大魔導師、八神はやての持つ夜天の魔導書の機能のひとつである、守護騎士ヴォルケンリッターである。
彼らもまた、はやてとともにJS事件で戦った。
はやての傍ら、最上席に立つ銀髪の女性と、彼女のつぶやきに応じた、次席に立つポニーテールの女性。
二人とも、見目麗しい長身の美女である。
祝福の風リインフォース。烈火の将シグナム。
二人の名前である。
守護騎士たちを統率するシグナムと、夜天の魔導書のシステム管制を担うリインフォース。
彼女たちは、八神はやてが闇の書の主となって以降10数年、ずっとはやてに仕え、彼女を助け補佐してきた。
管理局士官の礼装に身を包み、その姿は、凛とした慎ましさと威厳を保ち、見惚れてしまうほどに美しい。
JS事件当時、幼い少女の姿でなのはたちの前に現れたヴィヴィオも、やがて事件の過程で、かつての古代ベルカの諸王のひとり、聖王のクローン個体と判明した。
そしてミッドチルダに残されていたベルカ時代の戦艦、聖王のゆりかごの起動に伴い、本来の聖王としての姿を取り戻した。
事件解決後、ヴィヴィオは高町なのはに養子として引き取られると同時に、聖王教会で学ぶ道を選んだ。
その過程がどうあれ、自分の生まれ、自分がいかなる存在として生まれたのかということは理解している。
そして自分が持って生まれた力を、正しく役立てたいと願った。幸いにして、ミッドチルダという文化社会はそれを歓迎するものであった。
ヴィヴィオも人並みの少女の年頃、母親に甘えることを卒業し、背伸びしたい年頃である。
なのはと目を合わせることがやや気恥ずかしくなり、そして、彼女へ流し目を送った。
彼女も、それは理解していた。なのはに秘密にしていることを、知っている。
「陛下」
想いは、秘めて。
華やかな教会の音楽、クラスメイト達との最後の談笑、思い出、新たな世界への希望を胸に、ヴィヴィオは今夜の逢瀬に恋い焦がれる。
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