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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第114話☆

177闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/07/15(日) 09:48:06 ID:i/VlvjJw
 脳と下半身は別物というのか、クロノはすっかり消沈して項垂れながらも、股間はまだ勢いよく勃起が続いている。
 思春期男子の性欲とはこれほど凄まじいものなのだと、おそらくクロノはまだ自身の変化を受け止めきれていない。
 アインスの影響もあるのだろうが、だとするならいずれにしろ、クロノは彼女の餌になる運命が待っている。
 アインスは、クロノの文字通りの命を欲している。
 闇の書が、肥大したシステムを自己増殖させるように分裂させ、新種の生命としての機能を手に入れようとしている。
 それはもはや闇の書が人工物の範疇を超越しつつあることだった。

 ヒト、すなわち現生人類たるホモ=サピエンスに代わって生態系の頂点に立ち、新たな知的生命として闇の書が次元世界に君臨する。
 彼女は、アインスはそのために生まれた。

「セックスは、子供を作るそれだけじゃない、愛を深め合うためにする。クロノ君も、アインスさんと身体を重ねたとき、とても幸せだったでしょう?
幸福感を得ることで、互いに、パートナーへの愛情を深める。それは人間という生き物のありのままの姿だから、何も、恥ずかしがることはないわ。
アインスさんと幸せになりたい、なら、怖がらなくていい。もちろん、私とでも──ね?」

 クロノの背中とうなじをゆっくりと撫で、語りかける。
 騎士服ごしに、乳房に、静かなクロノの息遣いが当たるのをカリムは感じていた。
 大人と子供の境界線上に立っている、不安定な男の子。とても気難しくて、いじらしくて、可愛い。

 今、アインスが──闇の書がターゲットにしているのは、クロノとフェイト、リンディ、エイミィ──手近なところでいえばこれくらいだろうか。
 闇の書の持つ力は、一種のフェロモンのようにふるまう。
 ヒトに対して内分泌かく乱を行い、生命回路に働きかけ、身体能力の向上と、性欲と精力を増進させる。
 これらの事実はもちろん、機動一課でさえまだ解明してはいないはずだろう。あるいはグレアムならば、アインスの口から直接聞く機会があったかもしれない。

 いずれにしろ、闇の書の目的とはもはや現生人類を餌として喰らい尽くすことである。
 リンカーコア蒐集はその一環だ。現生人類の、人間を人間たるものとする最も根源的なメモリーを手に入れ、智恵を集約する。同時に、ヒトをその内部から作り変えていく。
 守護騎士システムは、そのプロトタイプの意味合いもある。

 自分たち聖王教会も、過去にはこの闇の書に対抗する目的があるにはあった。
 今は都市部が広がってきたが、山の奥の森の奥の、古代ベルカの極北の隠れ里で、王たちの血統を濃くしてきた。
 カリム以外にも、そういった、インブリードを重ねて超人的な能力を得た者はいる。彼らは古代列強の諸王の子孫として、レアスキルを発現させる形で生まれてきている。

 クロノを優しく抱きながら、ごめんね、とカリムは耳元でささやいた。

「辛かったら、いつでも私に言って。貴方の手伝いをしてあげるから──」

 そっと騎士服の襟元を開き、胸を出す。
 クロノを、包んであげたい。カリムの素直な想い。

「何度でも、出していいから──もしみんなの前に行くのが辛かったら、私のベッドは“使っていい”から、夕餉のスープは持ってきてあげる。
夜にはまた、会いましょう──」

 再び、カリムはクロノの熱くなったモノを、乳房で包み、挟んだ。
 クロノは浮つく意識で受け入れる。自分の身体に起きた変化を、次第にでも、受け入れていく。
 それがカリムや、アインスの想いに応えることだと、思い始めていた。

「騎士カリム──僕は」

「いいの。私たちは心から、貴方に奉仕する──」

 出せば出すほど、クロノの精力は成長していく。アインスと数え切れないほどのセックスをし、そして今日だけでも、カリムに何回射精させられたか。

 もう後戻りはできないだろう、と思う。
 クロノはもう、人間には戻れない。アインスに触れ、溶け合い、闇の書の一部になりつつある。

 かすかな寂しさは、誰に対するものなのだろう。そんな思いを飲み下すように、カリムは胸に挟んだクロノのペニスを口に含み、舌でクロノの先走りを舐め取った。




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