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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第114話☆
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なのはとすずかは、思わず立ち止まってつばを飲む。
確かに、ただならぬ雰囲気がある。
さすがのアリサも駆け寄るのは待っている。
「……とりあえず、写真、とっとく?」
携帯を取り出し、カメラを起動させる。それでも、アリサはやや手が震えていた。
「ねえすずかちゃん、これ、本当に幽霊いるのかな?もしかして、写真に写っちゃったりとか」
「はっきりとはわからないけど、でも、やっぱり危ない感じはするよ……ねえアリサちゃん、いちおう、ここに車椅子があったってのはわかったんだし、今日はこれくらいにしない?
ちゃんと調べるのは、また、休みの日にでも……」
この遊歩道からは、何箇所かで池に降りられるようになっていて、池の北側では貸しボートもあり、ときどき釣り人が糸をたらしていることがある。
丘の向こうの風芽丘学園からは、テニス部だろうか、黄色い掛け声と、ボールを打つ音が空に響いて聞こえてくる。
辺りを見回しても、なのはたち3人以外に他の人間は居ない。
散歩をしている近所の住民も、誰も居ない。
この池から、雑木林といっても幅は30メートルもない小さな茂みだ。
数十メートル離れれば民家が立ち並んでいる。
そんな近くに、人が住んで暮らしているのに、まるで、ひとけのない廃墟に紛れ込んでしまったような雰囲気があたりに満ちている。
さすがのアリサも、ただならない雰囲気を感じ取ったようだ。
「そ、……そうしようかしらね?すずか、やっぱ、なんか感じる?」
「わからないけど……なんだろう、私も、学年上がるごとにそういう感覚、鈍くなっちゃってるみたいで……」
小学校の頃は、すずかは霊感が強かった。
なのはが魔法に係わり、ジュエルシード集めをしていたときも、真っ先になのはの様子に気づいていた。
しかし今は、すずかももう普通の女子中学生になり、ただの人間に──なってしまっていた。
車椅子は、片輪が重みでやや土に埋まり、傾いている。
だれかが座っていたような形跡はもはやみられない。雨風にさらされ、手すりには錆が浮いている。
落ちた枯葉が腐って染みをつくり、小さな虫たちが汁を吸いに集まっている。
周囲に生い茂っている笹やつる植物を手でどけてみるが、たとえば、小児用の靴が両足そろえて置かれていたり──とか、そういったものは見当たらない。
本当に神隠しにあったかのように、車椅子だけが残され、乗っていたはずの人間の姿は露と消えている。
茂みに分け入るには、それなりの装備がいる。学校の制服では、鋭利な葉や茎の汁で肌がやられてしまう。
この日は、なのはたちはとりあえずここで帰ることにした。
帰宅し、夕食と入浴をすませてから、なのははいつものように学校の宿題を済ませた。
ふと思い立ち、なんとなしにパソコンの電源を入れた。
インターネットブラウザを立ち上げ、検索で「風芽丘 車椅子」とキーワードを入れてみる。
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