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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第102話☆
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魔法少女、続いてます。
ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレ避難所の5スレ目です。
『ローカル ルール』
1.リリカルあぷろだ等、他所でのネタを持ち込まないようにしましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をした方が無難です。
・オリキャラ
・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)
『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
「1/10」「2/10」……「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。
【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
読み手側には読む自由・読まない自由があります。
読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶ事が出来ます。
書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけて下さい。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントする事が多発しています。
読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。
『注意情報・臨時』(暫定)
書き込みが反映されないトラブルが発生しています。
特に、1行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えることがあるそうです。
投下時はなるべく1レスごとにリロードし、ちゃんと書き込めているかどうか確認をしましょう。
前スレ
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第101話☆
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12448/1259008244/
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以後、シリーズごとに末尾の「!」が増えていく。かもしれない。
抜けたら作者の勝ち、抜けなきゃ作者の負け。
前回「おとなのは×ショタユーノ」を希望されたので、
長編がてらそっちも書いてみようと思います。
ではまた。
>保管庫司書様へ
これと前の作品は独立しているので、『短編』のコーナーに収録して下さい。
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大切な(ry
桃子母さんや寝起きなのはみたい髪を下ろした星光ちゃんとかイメージしたらすごくかわいいんだけど
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ぐっじょおおおぶ!!
良い、ほんと良い、まじ最高。
イクス×スバルって、一瞬ちょっと、それはないだろ、と思ったけど全然悪くない。
精神も肉体も快楽で攻め立てられるスバルのエロいことエロいこと……
ほんと良い腕してらっはる。
これは是非とも、スバルが攻めに回るなんてパターンも見てみたいっすねwww
そして、個人的にはヴィヴィオ陵辱の続きを超期待してます。
>>700
強制はしないし、するつもりもないけど、投下直後に雑談ネタ振るのはあまり推奨しない。
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>>699
イクスぅぅぅぅぅ
おとなのはさんとショタユーノ…
なのはさんから全力全開な無自覚で酷すぎる逆セクハラと性的児童虐待にさらされるのですね
ユーノ裏山
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ユーノはなのはにどのぐらい搾り取られるんだろう
むしろ満タンまで注ぎ込むかも知れんが
何を、とはあえて言わない
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ガソリンを女性の子宮に注ぎ込んでから火をつけるというのか・・・
北斗の拳でそんなの見たような
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クロノ「いかん!いかんぞぉぉお!」
ユーノ「いきなりどうしたのさ?」
クロノ「この新主人公トーマはいずれヒロインとにゃんにゃんするに違いない!」
エリオ「なんでですか?」
クロノ「うん、まずはユーノのように一人旅や遺跡発掘設定、エリオのように姉のような保護者が居る設定、そして僕のように暗く思い過去に悩む設定だ!」
ユーノ「見事に三人の設定使ってるけどそれが?」
クロノ「それが原因さ!」
二人「へ?」
クロノ「シリーズの三人キャラを使った設定!つまりはハーヴェイの再来!」
エリオ「はぁ…(同族嫌悪ですかね?)」
ユーノ「ふ、ふ〜ん…(半分自己嫌悪だね)」
梅逃げ
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>>705
ユーノとエリオが冷たいな
クロノ哀れw
まぁ、妻帯者だし当然の反応であろうか
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妻帯者だなんて……此処では些細なことだ
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妻?フェイトさんのことですね
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リンディさんはいつまでもピチピチだし
養子のフェイトさんは尻
つまり「ハラオウン」姓が付くことによってエロさがパワーアップするうえに
恒久的に持続するようになるのだ!
エィミィさんもきっとさらに美しく、エロくなっているに違いない
カレルとリエラの将来も楽しみだ
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カレルとリエラがそれなりに出てくるSSってこれまであったっけ。
二人が割と出張る話を書く予定だからキャラ被らないよう読んでおきたいんだが。
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変なデンパ来ました。
非エロで三レス予定です。
タイトルは「ばなな」
あぼんは鳥かIDで
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1
飯・即・食
それがスバルとギンガ、二人がただ一つ共有した真の正義だったはず――
などという話は一切ない。
いくらスバルといえども、テーブルの上に置いてあるおやつを見つけ次第食べるなどと言う恥知らずな真似は週に一度くらいしかしない。
機嫌の悪いときは週に二度。
しかし、置いてあるおやつを見て期待に胸を膨らますのは、スバル的には正義である。ジャスティスである。ウィナーでありビクトリーである。
そして今日も、スバルのテンションは上がる。
「バナナ、バナーナ」
それも無理はない。とたまたま台所に入ろうとして奇行を目撃したウェンディは思う。
今日のおやつはバナナなのだから。
バナナ、である。
なのはが聞いたなら、「は?」と言うだろう。
はやてが聞いたなら、「うううう、ゲンヤさん、そないに貧乏やったんやぁ……みんなエンゲル係数が悪いんやぁ」と泣き出すだろう。
フェイトが聞いたなら、「やっぱりバナナはおやつに入るんだ」と聖祥小学校時代からの十年以上の疑問にピリオドを打つだろう。
バナナなど、地球日本ではぶっちゃけありふれたものである。好き嫌いや嗜好は置いて、少なくとも贅沢品ではない。
そしてそれは、ミッドチルダでも同じである。
が、しかし。
このバナナはバナナが違うのである。
スバルの前にあるのは、正確には「スプールスバナナ」である。これは、ミッドチルダでも普通に見られるバナナとはバナナが違うのだ。
まさに、バナナ・オブ・バナナズ、管理局の白いバナナ、雷刃のバナナ、イノーメスバナナなのである。
一言で言って、美味い。
二言だと、超美味い。
「♪バナナバナーナ♪」
歌になった。
テンションはひたすら上がっている。絶好調である。
頭に横から指をぐりぐり突っ込んで「最高にハイッてやつだぁあああっ」と叫びたいくらいである。
今なら一人でマリアージュ2000体と戦える。2001体いると負ける。2001年は宇宙の旅。
そんなスバルはなんだか楽しそうだな、とウェンディは思う。
しかし、実のところウェンディはそれほどバナナが好きではない。
ナンバーズ時代にお風呂に入ろうとしたら、突然現れた厚顔無恥なドクターがバナナをぶら下げていたので睾丸鞭の刑に処したとか、
そういうシモネタではない。そもそもドクターはバナナというより獅子唐である。もしかするとサヤインゲンかも知れない。
何故さやいんげん、もとい獅子唐だと知っているかというと、ナンバーズ長姉の教えである。のろけとも言う。実は単なる酔っぱらいだが。
「いい、ウェンディ? 男は大きさとか堅さじゃないの」
「酔ってるッスね、ウーノ姉」
「良いから聞きなさい、大切なことなのよ」
「えーと、トーレ姉やクア姉、チンク姉のほうが」
「ダメ。こういう話をトーレは無視するし、クアットロはマジギレするし、チンクは真っ赤になってフリーズするのよ」
「えーと」
「良いから聞きなさい」
「いや、あの、ウーノ姉……」
「殿方が大きければ大きいなりに、小さければ小さいなりに女性の器は伸びたり縮んだり対応するものなの。それが愛なのよ、ラブなのよ。
愛さえあれば逸物とか名器なんて噴飯ものなのよ。テクニックや大きさだけに拘って性豪ぶる男なんてとんだFU××野郎で、
睦み事の囁きも受け入れずに名器ぶる女はピッチ・ビッチャー・ビッチストなのよ」
「いや、ホント、ごめんなさいッス、勘弁して欲しいッス、ウーノ姉」
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2
純粋に、ウェンディはバナナの味が好きではないのだ。もにょもにょした食感がダメらしい。
というわけで、ウェンディにとってバナナはかなりどうでもいい。それでも知識としては、スプールスバナナが凄いということは知っている。
「♪バナナバナーナ♪」
♪ズンチャッ♪ズンチャッ♪
ワルツの伴奏がついたような気がするくらいにスバルはノリノリだった。
そんなにあのバナナは美味しいのか。
ウェンディは、テーブルの上に置かれたバナナを凝視する。凝視したところで、どうにもならないのだが。
「あれ、そんなに美味しいんスか?」
疑問は膨らむ。
「♪バナナバナーナ♪」
♪デケデケデケデケッ♪
どうやら、エレキのリズムになったらしい。
古き良き日のグループサウンズ。最近で言うならゴーオンジャー。
「スバルが壊れていくッス」
ウェンディは素直だった。
というか、いくら美味しくてもバナナ一つで壊れる戦闘機人って。
いやそれよりも、つまり、このスバルに壊されたチンク姉はバナナ以下なのか。ドクター涙目である。
スプールスバナナ恐るべし。
「♪バナナバナーナ♪」
♪チャッチャッチャラーラ♪
そうこうしているうちにスバルのノリノリカウンターが限界突破してマンボになったので、思わず、
「♪うっ♪」
ノってしまったウェンディ。
スバルの動きが止まる。
ギギキっと音がしたような錯覚を覚えて、ウェンディは凍り付く。
スバルが自分を見ている!
「……見た?」
「い、いや、何も見てないッス」
「……振動破砕って、痛いらしいよ」
「すいません。見てました。勘弁してください」
「見たんだね」
「はい。不本意ながら」
「……振動破砕って、痛いらしいよ」
「どっちにしても!?」
どうやら、見たら死ぬ系の悪魔だったらしい。
ウェンディピンチ。ぶっちゃけ、ティアナに相対したときよりピンチ。というか、あれはピンチではなかった。
未だにどうして負けたのかよくわからない。なんか謎の力が働いたのだろう、というのがノーヴェ、ディードと話し合った結論だ。
許してもらう方法を必死で考えるウェンディ。
――考えろ、考えるッスよ! ウェンディ! ここを華麗に突破して、アホの子呼ばわりを返上するッス!
とっくに某雷刃に奪われているような気もするが、ウェンディは必死だった。
これほど必死になったのは、クアットロにシュールストレミングの缶を開けろと言われたとき以来である。
その後、全ナンバーズによってクアットロが袋叩きにされそうになったのは記憶に新しい。
恐るべき匂いによりガジェットは破壊され、ナンバーズは全員引きこもりになり、後始末は泣きながらドクターがやった。
――そうッス!!
その時、ウェンディに天啓閃く!
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3
「ただいま」
チンクとディエチが連れ立って帰ってくる。
ノーヴェはまだ道場にいるらしい。
「誰もいないのかな?」
「さあ。まあいい、ディエチ、荷物を先に台所に頼む」
「うん」
ディエチは、チンクから買い物袋を預かると台所へ向かう。
そこでは……
「♪バナナバナーナ♪」
「♪バナナバナーナ♪」
♪ドンドコドコドコッドンドコドコドコッ♪
「……ウェンディ? スバル?」
「……見た?」
「……見たっスね?」
「な、何も見てない。見てないから」
「……振動破砕とディバインバスター、どっちが痛いかなぁ?」
「……それは楽しみっスねぇ」
「ごめん、見てた。許して」
「ディエチ、見てたッスか?」
「うん。ごめん」
「……振動破砕とディバインバスター、どっちが痛いかなぁ?」
「問答無用!?」
「ディエチ? いつまで台所に……」
「♪バナナバナーナ♪」
「♪バナナバナーナ♪」
「♪バナナバナーナ♪」
「ひっ!?」
「ただいまぁ。あれ? みんな何処行った? チンク姉?」
「♪バナナバナーナ♪」
「♪バナナバナーナ♪」
「♪バナナバナーナ♪」
「♪バナナバナーナ♪」
「ち、チンク姉?」
「♪バナナバナーナ♪」
「♪バナナバナーナ♪」
「♪バナナバナーナ♪」
「♪バナナバナーナ♪」
「♪バナナバナーナ♪」
「ただいま。あれ、みんな何をやっているの? あ、バナナ。いただきます」
「あ」
「あ」
「あ」
「あ」
「あ」
「あ。おいしい。なにこれ。あー、スプールスバナナか。なるほど」
「あれ」
「あの」
「ギンガ姉さん?」
「ギンガ?」
「ギン姉?」
「……あ、ごめん。全部食べちゃった」
その夜、高級バナナを探して深夜スーパーをハシゴするギンガの姿があったとか……
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以上お粗末様でした。
なんだこれは…………
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野狗氏投下乙ぅ
うわ、なんだろう……一人で誰もいないと思って鼻歌を口ずさんでるところを知人に見られる気恥ずかしさ。
めちゃくちゃ共感できちゃったんだがww
んで、ナカジマ家の子らが可愛いのなんの。
特にラストのギン姉に激しく萌えた。
やっぱりギン姉はいいのう……もっとエロとか増えるといいよ!
しかし、ドクターの唐辛子発言とかひでぇww
せめて魚肉ソーセージくらいは、さww
さぁて、投下祭でわっしょいしてるところで、俺も投下しますかね。
ヴァイシグ、短編、エロ、タイトルは『烈火の将のメイド日和』
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烈火の将のメイド日和
冬もじき終わる、そんな時節だった。
これが最後の勢いと、粉雪を孕んだ大気が寒風となってビルの谷間を駆け抜ける。
そんな中を、人々は皆足早に家路に着く。
男、ヴァイス・グランセニックもまたそんな一人だった。
我が家たるマンションの一室にたどり着くや、彼はそそくさとドアを開こうとした。
そしてドアノブを握った瞬間、気づく。
今朝家を出た時はしっかりと掛けた筈の鍵が開いている事に。
空き巣、という可能性は即座に消えた。
通路側に面したキッチンの窓から明かりが漏れ、なんとも美味しそうな料理の匂いが漂うのを感じる。
誰かが料理をしている証拠だ。
ヴァイスの家の鍵を持つ人間は、彼を除いて二人。
事前に連絡を聞かなかった事を考慮し、彼は即座に相手が誰かを憶測した。
「ただいまー。ラグナ、来てたのか?」
妹の名を呼びながら、彼はドアを開けた。
だがしかし、彼の予想は一瞬で裏切られる事になる。
「おかえりなさいませごしゅじんさま」
と。
かなり棒読み気味なそんな台詞と共に頭を垂れた女性が帰宅した彼を出迎えた。
黒を貴重とした派手さのない服装、清楚さをかもし出すロングスカート。
豊満でめりはりのある身体を包むフリル付きのエプロンに同じくフリルのカチューシャを装着したポニーテールの頭。
顔はどこか恥ずかしそうに紅潮し、はにかんだ笑み。
どこに出しても恥ずかしくないメイドが、そこにはいた。
そんな女性の姿に、ヴァイスは愕然としつつ、問う。
「な、なにやってんすか……シグナム姐さん?」
妹以外にもう一人、自分の部屋の合鍵を持つ者。
数年来の上司にして、プライベートでは恋人でもある女性、シグナムに。
□
メイド姿のシグナムは、格好だけでなくその所作や家事の腕も中々に見事だった。
一人暮らしの男らしくやや不精気味なヴァイスは、無論自宅も散らかっている。
だがそれが、シグナムの手によって綺麗に整頓され、今では塵ひとつない。
そして普段は手軽なインスタント食品で済ませる事の多い食卓も、栄養バランスの取れた立派なメニューが作られ。
さらには食後のコーヒーまで完璧に淹れられるという様だ。
普段の生活様式ではまず味わう事のないその充足に、ブラックコーヒーの苦味を味わいながらヴァイスは思う。
「いや、すいませんね姐さん」
「気にするな、これも約束だ。ご主人様」
「ちょ、その呼び方はどうにかなんないんすか?」
「こうした方が気分が出るだろう?」
食事の後片付けをしながら、どこか悪戯っぽく、同時に少し恥ずかしそうな表情でシグナムは言った。
言いながらもてきぱきと食器を台所に運び、てきぱきと後片付けを進める姿はもはや熟練の家政婦さながら。
剣だけでなく家事の腕前もそれ相応にあるという、彼女の意外な事実にヴァイスは胸のうちに感嘆を覚えた。
そして、また同時に思う。
「しかしまあ、姐さんも律儀っすねぇ」
「気にするな、それが性分だ。どんな些細な事とて、約束を違える事はできん」
約束。
それこそが、今こうして烈火の将を家政婦たらしめている理由であった。
□
事の始まりは先週の日曜日の事だ。
職場では上司と部下である二人も、私生活では愛し合う恋人同士。
ならば出来る限りの時間は共有するのが自然である。
一人暮らしであるヴァイスの家にシグナムが足を運ぶのも珍しい事ではない。
そして、きっかけは食事中に見ていたTVだった。
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とあるスポーツ中継、二つのチームの試合。
一方は毎年優勝を狙える強豪チーム、もう一方は毎年最下位争いに甘んじる弱小チーム。
奇しくも前者はシグナムが好きなチームで、後者はヴァイスが好きなチームだった。
応援するチーム同士の対決に、その勝敗を二人は予想した。
もちろんだが、両者の意見は真っ向反対。
シグナムは強豪チームが勝つと信じて疑わないし、ヴァイスは弱小チームが勝つことを切に望む。
こちらが勝つに決まっている、いいや今日こそはこちらが勝つ。
まったくくだらない言い合いだった。
そんな時、彼女は戯れにこんな事を言った。
“もしそちらが勝てば何でも好きな事を聞いてやる”と。
食後に飲んだアルコールのせいもあってか、物静かなシグナムにしては剛毅かつ大胆な物言い、バトルマニアの気性。
同じくアルコールをたっぷり煽っていたヴァイスがこれに応じぬ道理はなく。
望むところだ、と彼は受けてたった。
そして、勝敗は意外な結末を迎えた。
降水確率十%以下だというのに突然降り始めた豪雨、大量の雨によりぬかるむグラウンド、ぬかるみに足を取られて負傷してしまった強豪チームのエース。
まるで神の気まぐれか、はたまた悪い冗談か、それとも奇跡か。
幸運の継ぐ幸運によって弱小チームは順当な予想を大きく覆して大勝利を収めた。
試合終了後の勝利者インタビューを見ながら、シグナムもヴァイスもあまりの事に呆然とテレビ画面を見つめていた。
「……で、どうするんだ?」
とは烈火の将の言葉。
何を、何故、と投げかけられたヴァイスは一瞬思案し、そして察する。
試合開始前に交わした約定に他ならない。
だが、どうする、と言われても困る。
元よりヴァイス自身もまさか本当に勝ってしまうなんて想像していなかった。
それに今更恋人に何か特別にお願いしたい事なんて、正直に言ってあまりない。
既に口付けはおろか、もっと深い愛の契りも交わしている。
一瞬、結婚、という言葉が脳裏を過ぎったが、それはいつかもっとちゃんとした場面で言おうと胸にしまいこむ。
明らかに迷い顔のヴァイスに、シグナムはきりっとした眼光で、さっさと言え、と告げていた。
ああもう、何でも良いか、っていうかメンドクセー。
そう判断したヴァイスは、とりあえず視界の隅で見ていたテレビ画面のCMに登場した衣装を見て即決。
「じゃあメイドさんで」
と、言った。
□
そして現在に至る、という訳だ。
飲み終えたコーヒーカップをソーサーの上に置きながら、食器洗いに専念するメイド姿のベルカ騎士へとヴァイスは口を開く。
「ところで、その服どうしたんすか?」
彼の問いに、シグナムはポニーテールの髪をふわりと揺らして顔だけ振り返る。
口元に微笑を浮かべた彼女がするそんな仕草は、それだけで無性に男心をくすぐる破壊力。
だが彼女自身はそんな事など露ほども知らず、濡れた手でエプロンの裾を持ち上げた。
「ん? これか? これは一応、騎士甲冑だ」
「騎士甲冑、なんすか?」
「ああ、本で調べてこういう風にデザインを変えただんだ。さすがに……実物を買うのは気が引けてな」
その言葉に、シグナムがコスプレ衣装の店に足を運んでメイド服を所望する様が一瞬夢想する。
なんだか妙に笑えて、ヴァイスは口元に手を当てて笑い声を押し殺した。
そんな彼に、食器洗いを再開したシグナムが後ろを向きながら声を掛けた。
「あ、もしかして……やはり似合っていなかったか?」
と。
自分の服装と、メイドの真似事をする様に対する問い。
不安と期待の入り混じった言葉。
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野狗氏GJです。
ほのぼのしているようで内容というかキャラはシュール系というテンションが実に。
こういう味もあるんですなあ。とラーメンに桃屋のラー油入れたような気分です。
さて私も投下します
新作っぽいネタ完成。
今回の作品は作者の脳みその煮え具合が密接に関係しており、ウフフアハハ。
つまり変態ネタ満載です。
内容はタイトルで想像できるかと。
注意事項
・キャラの変態化
・ギャグ……エロ?
・オナニーシーンがある
・そもそも正規ヒロインの存在感0
…書き連ねるとすごい悪臭が。
NGは「シロクジラ」のコテで。
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ヴァイスは即答する。
「そんな事ないっすよ。凄く似合ってます」
嘘偽りない信実だった。
鋭い美貌を持つ生粋のベルカ騎士たるシグナムと、ひらひらのフリル付きエプロンを纏ったメイド。
主人に仕えるという点以外、どう考えても似合わない組み合わせに思える。
だが実際はどうだろうか。
清楚で落ち着きのある立ち振る舞い、行き届いた家事の腕前。
普段の凛々しく勇ましい姿が嘘のように、今の彼女はなんとも実に正しくメイドだった。
ヴァイスの言葉に、シグナムは幾分か嬉しそうな恥ずかしそうな色を孕んだ声音で答える。
「そうか? なら、良かったのだが……」
よく見れば耳たぶがほんのりと上気して赤くなっている。
彼に褒めてもらえたのがよっぽど嬉しいらしい。
凛とした大人の女の雰囲気を漂わせる彼女が見せる、うぶな反応は普段とのギャップもあってとても愛くるしい。
瞬間、ヴァイスは強烈にシグナムが欲しくなった。
思い返せばこの一週間、ろくに二人の時間は取れずキスもしていない。
そう思うや、自然と足は彼女の元へと進み、後ろから抱き寄せるように腕を腰に絡ませる。
「ちょ、ヴァイス?」
突然の事に驚き、シグナムは思わずびくりと身を震わせた。
だが、ヴァイスは構わずその豊麗な肢体に指を這わせる。
くびれたウエストを撫で、その上でエプロンを押し上げて山を作っている乳房をなぞり、白く艶やかな首筋に達し、顎先に添え。
そして後ろに立つ自分へと顔を向かせ、強引に唇を奪った。
「んッ……」
突然の口付けにシグナムは身体を強張らせるが、それも一瞬。
彼女は従順に愛する男のキスを受け入れ、舌を絡ませる。
重なった唇の合間からは舌と舌が絡み合う淫らな水音が響き、空気は甘く爛れていく。
しばし、二人は時を忘れて互いの唇に溺れるように没頭した。
そして口付けの時間は、終わりは始まりと同じく唐突だった。
透明な唾液の橋をかけながら、そっとヴァイスが顔を離す。
甘い口付けが恋しいのか、シグナムは軽く舌を出して物欲しそうな顔をした。
だが、そんな彼女の耳元で囁くヴァイスの声。
「じゃあ、続きはベッドで、な?」
彼の言葉に、シグナムは言葉ではなく小さく頷いて返した。
□
「さて、それじゃあどうしようか……」
ベッドに腰掛けて、ヴァイスは言葉を連ねながら目を細める。
瞳に宿るのは冷気さえ感じるような獰猛な光。
情事の時に見せる彼の一面、普段の飄々とした顔が嘘のような黒く冷たく情欲に燃える雄の様。
シグナムは、自分に向けられるその眼差しに下腹部が熱を帯びるのを感じた。
そんな彼女の爛れた期待に答えるように、ヴァイスは口元を吊り上げて笑みを作り、言う。
「じゃあ、メイドらしく奉仕でもしてもらおうかな」
言葉と共に、彼は大きく両脚を開いた。
その所作と言葉が告げる意、シグナムに求める性的な愛撫。
彼女は頬をうっすらと赤く染めながらもこくりと小さく頷き、ヴァイスの脚の間に跪いた。
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そしてゆっくりと、だが淀みなく手を彼の股ぐらに伸ばすとファスナーを下ろしていく。
既に張り詰めていた男の怒張は解放されるや、雄雄しく天を突いて屹立した。
見慣れたものだとは言え、シグナムは思わずごくりと唾を飲む。
漂う蒸れた性臭、エラの張ったカリ首、浮き上がり脈動する血管、太く硬い幹。
正しく凶器と称して有り余る肉棒のその威容に目を奪われる。
そして彼女は、これが見た目以上に凶悪であるという事も十全に知っていた。
一体幾度、この凶器で突かれ、抉られ、掻き乱されて、快楽の果てに追いやられたのだろうか。
そんな詮無き事を思いながらシグナムは硬くなった肉棒へと奉仕を始めた。
強すぎず弱すぎない、絶妙な力加減で握り、軽く上下に扱きあげながら亀頭に舌を這わせる。
先端の鈴口に、カリ首に、裏筋に、今まで覚えこんだ彼の性感帯の隅々を舌先で舐めあげていく。
メイド衣装の一部である手袋が幹を擦る音と、シグナムの舌が剛直を味わう水音。
荒い息遣いも交えたそれらが、静かな部屋に淫猥な響きとなって奏でられた。
(ん……もうすぐ、出るのか)
奉仕を続けながら、シグナムはヴァイスがもうじき達するのを感じ取った。
剛直の張り詰め具合、幹の震え、舌先に広がる我慢汁の味の変化、彼女はそれらの変化から彼の絶頂のタイミングを完璧に熟知しているのだ。
限界が近い事を察したシグナムは幹を扱く手と亀頭を吸い上げる。
瞬間、ヴァイスの口から呻きに近い声が漏れ、同時に彼女の口の中で熱い精が弾けた。
口の中に広がる塩見を帯びた苦味、独特の臭気。
だがシグナムはそれらを少しも嫌がらず飲み干す。
「んぅ……ぷはぁ」
口を離せば、肉棒との間に唾液と精液の交じり合ったカクテルが橋をかける。
味わった精の余韻に陶然としながら、シグナムは眼前の剛直がまだその硬さを微塵も失っていない事に気づいた。
一度くらいの射精では満足しないその強欲とも呼べる威容。
下腹部の子宮が一段と熱を帯び、疼く。
この熱を、口でなく“ここ”に注いで欲しいという浅ましい欲求が、彼女を騎士でなく女へと変えていた。
頬は上気して赤く染まり、瞳はとろんと蕩けていく。
そして、そんな彼女に、酷薄な微笑を浮かべたヴァイスの声。
「ふぅ、気持ちよかったですよ、姐さん。それじゃあ、今度はこっちの番っすね」
言うや、彼の瞳はギラついた輝きを見せる。
雄の眼。
雌を喰らう情欲に燃える、男の眼差し。
そして続くのは、いつもと違うどこか冷たい口調の言の葉。
「まず立って、それからスカートをたくし上げてもらおうか」
静かだが高圧的、最初から反論を許さぬ残響。
それは年下の部下ではなく、一人の男が自分の女へと命じる意思。
逆らう事などできない、しようとすら思わない。
シグナムは無言にて、ただ彼の言う通りにする事で答える。
静かに立ち上がり、丈の長いスカートの裾をたくし上げる。
そうして現れた景観に、ヴァイスの口から、ほう、と感嘆の声。
ロングスカートの下に隠されていたシグナムの肢体は、それほどに色めいていた。
引き締まった下腹部、肉付きの良い腰から尻へのライン、そこからすらりと伸びるむっつりとした太股。
それだけでも男を滾らせて止まない女体の美観だというのに、さらにそれを彩る装束もまた淫猥だった。
両脚を包む黒いストッキングに、それを腰から吊るすガーターベルト、それらに色を合わせた黒のレース地のショーツ。
彼女の肢体は既に見慣れているヴァイスだが、それでも今目の前に晒されたその様に、一段と劣情が燃え上がるのを感じずにはいられない。
そして、彼は言った。
嗜虐なる愛欲のままに。
「こりゃまた、エロい格好だ。しかも……中身も劣らずいやらしいときてやがる」
言葉と共に伸びる手。
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ヴァイスの指はゆるりと動き、シグナムの股ぐらに触れた。
「……んぅぅッ」
そして静かな部屋に、ぬちょり、と響く小さな水音、上ずった女の喘ぎ。
ストッキングにまで垂れる湿り気が、何とも言えぬ発情した雌の良い香りを漂わせる。
濡れるシグナムの女を、ヴァイスは責めた。
「俺のをしゃぶって興奮してたのか。なんとも、酷い淫乱メイドだな」
「やぁ……ちが、ひゃぁッ!」
「違わないだろう? 後から後から、どんどん溢れてくるぞ?」
彼女が発しようとした否定の言葉を、甘い快楽が中断させた。
下着を浅くずり下ろし、彼の指がより深く、より激しく膣肉を掻き分ける。
指を締め付ける感触が面白いのか、責められるシグナムが愛しいのか、言葉も愛撫も加速を止める事はない。
蜜壷を抉り、陰核を転がし、秘裂をなぞり、恥じらい喘ぐ様をたっぷりと言葉で苛めてやる。
淫らでいやしい、恥知らずな淫乱、そんなに入れて欲しいのか、達したいのか。
既にいつもの部下としての、年下の後輩としての仮面は脱ぎ捨てて、彼女を愛し支配する一人の男としての顔で。
ヴァイスは入念に愛撫を成す。
いつもならもう我慢できずに押し倒し、獣のように貪っているのだが、今日は我慢する。
「さて、こんなもんかな」
言葉と共に彼は指を秘所から引き抜いた。
指と秘裂の間に透明な蜜の糸が引き、シグナムの顔が責められている時よりも苦しげになった。
ヴァイスはタイミングを合わせ、彼女が達する寸前で愛撫を止めたのだ。
自分を焦らして苛める気なのだと、シグナムはすぐに察する。
そして背筋がぞくぞくするのを止められなかった。
普段は凛々しく気高いベルカ騎士である彼女だが、男との情交においては被虐的な性癖が垣間見える。
身も心も激しく責め立てられるほどに乱れ、深く快楽の中に沈んでいくのだ。
もっと苛めて欲しい、もっと責めて欲しい。
決して守護騎士の仲間や主、部下や同僚には見せられない、知られてはいけない、彼女の淫猥な恥部。
それを知る唯一の男は、知っているが故に、期待に応えた。
「物欲しそうな顔してるな。それじゃ、そろそろ本番と行こうか」
ヴァイスの発した言葉に、その意に、シグナムは瞳をさらに蕩かせて、ごくりと唾を飲んだ。
本番。
これから犯される、犯してもらえる、貫かれる、注がれる、蕩かされる。
昂ぶる期待に下腹部が熱くなり、子宮が疼き、秘所から伝う蜜が量を増した。
だが、ヴァイスが次に発した言葉は意外なものだった。
「メイドらしく、自分から跨って、俺を満足させろ」
と。
彼が欲したのは、騎乗位、自分が上になっての行為だった。
二人が床の上で身を重ねる時、その主導権は大概ヴァイスにある。
故に自然と彼がシグナムを責める形になり、騎乗位などの体位で交わる事は少なかった。
今日はこの服装、メイドという雰囲気を重視するという事だろうか。
シチュエーションはさておき、普段する事のない形での結合に彼女の胸中には期待と不安がない交ぜになる。
だが、彼女に拒否する権利などないし、する気もなかった。
言われるままに、請われるままに、シグナムは彼の言に従う。
既にびしょ濡れになったショーツを脱ぎ、スカートの裾を腰のところで押さえて尻を彼に腰の上に下ろしていく。
背後がちゃんと視界に入らないので挿入できるか心配だったが、ヴァイスが尻肉を鷲掴みして軌道修正。
果汁で濡れそぼる秘裂に小さな水音を立てて亀頭が押し当てられ、互いの熱が伝わりあう。
位置が正しい事を悟り、シグナムはそのままゆっくりと腰を下ろしていった。
「んぅ……はぁぁ」
鼻にかかった甘い声を漏らし、メイド姿の美女騎士は喘ぐ。
待ちに待った結合、愛する男のいきり立った肉棒に貫かれ、痺れるような快感が身を焼いた。
-
体重を掛けて根元まで剛直を飲み込み、亀頭の先端で子宮口を叩かれた瞬間、シグナムは背筋に電撃が走るのを感じた。
「はぁあッ!」
背を弓なりに反らせ、全身をしならせ、震わせ、一際甲高い嬌声がこぼれる。
昂ぶりきったシグナムの身体は、たった一突きで達してしまったのだ。
膣肉はまるで、美味しい美味しい、と言うように肉棒を締め付けて愛液が一層と溢れる。
結合部から滴る蜜、自分の剛直を食む媚肉、喘ぐ雌に、ヴァイスは快楽に酔い痴れながら嗜虐の炎を加熱させていった。
「はは、もうイったのか? ったく、本当にとんでもない淫乱メイドだ」
「そ、そんなこと……ひぅ!!」
否定の言葉を遮る快楽、後ろから伸びた手に服の上から乳房を強く揉みしだかれた。
豊満な乳房を力強く揉み、先端の肉豆を指先でこりこりと弄りながら、ヴァイスは彼女の耳元に顔を寄せ、囁く。
「良いから早く動いて俺を満足させろ――い・ん・ら・ん・め・い・ど」
一言一言を区切って、シグナムの被虐心をたっぷりと嬲る低い声。
彼の言葉責めに、淫蕩な雌騎士はぞくぞくと肌が粟立つのを感じる。
肉も魂も、その全てを彼に貪られる悦び、マゾヒズムの充足が愉悦を呼ぶ。
淫靡で背徳的な悦びのままに頷き、シグナムはヴァイスの言葉に従った。
快楽の余韻に震える脚に力を込め、腰を振る。
「ひぁッ……あああ!!」
雌がその身を上下すれば、自然と彼女を貫く雄が媚肉を容赦なくそのエラの張ったカリ首で抉り、掻き乱す。
先ほど達したばかりで敏感な身体を容赦なき快楽の電撃が駆け抜けて、甘く蕩かせていく。
もはや理性など意味を成さず、シグナムはただ欲するがままに動いた。
上下に左右に、膣肉を抉る肉棒を求め、強く激しく腰を振りたくる。
たくし上げたスカートの裾を強く握り、髪を振り乱し、雌は乱れた。
「ふぅんッ……ひゃぁあんっ! ああぁ……ああああ!!」
鼻に掛かった甘い声で鳴き、喘ぎ、悶え、シグナムは一気に腰の動きを速め、彼を求めた。
思考は既に桃色に染まり、快楽に溺れきっている。
早く行きたい、たどり着きたい。
たっぷりと体重を掛けて剛直を味わうほどに、悦楽の頂が近づいているのを察して、シグナムはさながら発情した雌のように必死に屈伸を繰り返す。
あと少し、ほんのあと数回突かれれば、イケる。
身を焼く快楽のままに、烈火の将は身体を沈めようとして……できなかった。
後ろのヴァイスが彼女の腰を掴み、動きを制したのだ。
あと少しで達する事が出来たのに、それを止められたシグナムは髪を振り乱し、眼にいっぱいの涙を溜めて懇願する。
「や、やめて……後生だから……焦らさないでくれ」
振り返り、眉尻を下げた力ない表情で哀願するが、ヴァイスは彼女のその様に口の端を吊り上げて微笑。
凄まじく嗜虐的な黒い笑みを浮かべ、言った。
「違うだろう? 淫乱メイドは淫乱メイドらしく、ちゃんといやらしくご主人様にお願いしなきゃ」
「そんなぁ……」
「嫌なら今日はここでおしまいだ」
彼のその言葉に、一切の嘘偽りはなかった。
シグナムがだんまりを決め込めば、本気で終わらせる気だ。
恋人同士、目を見ればそうだとすぐ分かった。
ヴァイスは言わせたいのだ、自分が淫らに堕ち、彼の女であるという事を。
もはや理性など肉欲の波に飲まれた雌騎士は、淫乱メイドは。
次の瞬間、堰を切ったように彼の望むままに口を開いた。
「わかった……いう、いうからぁ! わたしはぁ、スケベで淫乱なマゾメイドですぅ! だから、いかせ、ひゃあああ!」
言い切るより前に快楽の洪水が身をつんざく。
-
シグナムの言葉を受けたヴァイスが手を離し、体重のままに腰が沈んだのだ。
瞬間、シグナムは達した。
凄まじい悦楽の電流が身を引き裂き、背筋を駆け巡っては脳髄に満ちていく。
エプロンに包まれた乳房を、ぶるん、と音がしそうなくらい揺らし、背を折れんばかりに仰け反らせ、瑞々しい女体の隅々がしなる。
蜜壷はその肉ヒダの一つ一つを蠢かせ、己を貫く雄をこれでもかと食み、咀嚼し、締め付ける。
媚肉を貫くヴァイスもまた、その快楽に限界を迎える。
押し殺しきれぬ呻くような声を漏らし、腰が浮くように震えた刹那、白濁の脈動が雌騎士の中へと解き放たれた。
どくどくと溢れる粘着質な白い洪水、とても一度射精したとは思えぬ盛大な射精。
身を内側から焼くような甘い灼熱に、シグナムは蕩けきった顔で恍惚と震えた。
「はぁ……せぇし、すごぉ……」
□
激しく交わった後の心地良い気だるさのまま、二人は肌を寄せ合って一つのシーツに包まっていた。
あの後も二人は何度も何度も互いを求め、存分に愛と肉欲を満たした。
もはやシグナムのメイド服は精の白濁でたっぷりと汚れてしまい、今の彼女の身を包むのはガーターストッキングと髪につけたカチューシャだけ。
メイド姿とはまた違った趣に、内に秘めたフェティシズムを刺激されたのか、ヴァイスは一段と燃えたようだ。
ベッドの上で彼に身を預けながら、もし機会があればまたこんな風にするのも悪くないと、シグナムは思う。
と、そんな時だった。
今まで静寂に満たされていた部屋に、光と音が生まれる。
発生源はベッドに正面に鎮座する一つの家電製品、テレビ。
どうやらヴァイスがリモコンを操作してスイッチを入れたようだと察し、彼女は問うた。
「どうした?」
「いや、ちょっと明日の天気予報を……」
言いながらヴァイスはせわしくなくチャンネルを変えて行き、そして指を止める。
シグナムが何気なく視線をテレビに向けると、そこには天気予報やニュースではない番組が映っていた。
それはスポーツ観戦の生中継で、奇しくもこの前賭けの対象にしたチームの試合だった。
妙な縁を感じるその光景に、ふとシグナムの口元に微笑が宿る。
そして彼女は、愛する男の顔を見上げ、告げた。
「なあヴァイス」
「なんすか?」
「いやな、どうせならまた賭けないか?」
彼女の言葉に、ヴァイスは苦笑する。
画面を見れば両チームの得た得点が表示されており、それは馬鹿馬鹿しいくらいにヴァイスの応援するチームの不利を明示していた。
「……今度は明らかにこっちが不利なんっすけど」
「一度勝ったんだから、譲っても良いだろう? それにまだ負けと決まったわけじゃない」
静かな口調の中に有無を言わさぬ迫力を込め、囁くシグナム。
どうやら負けず嫌いのバトルマニアの癖が出てしまったらしい。
こうなった彼女に逆らう事もないと、ヴァイスは不承不承と頷いた。
「はいはい、分かりましたよ」
と。
そして二十分後、試合終了を告げる審判の声が上がり、見事なくらいにヴァイスは敗北を喫した。
そんな彼に、シグナムは朗々と告げた。
今度は自分の番だと。
□
「今帰ったよー」
帰りを告げる声と共に、八神はやては玄関を開けて我が家へと帰り着いた。
だが彼女の顔に浮かんだのは、仕事を終えて家に帰り着いた安堵ではなく、不可解そうな疑問の表情。
-
なにせ彼女の目の前にいたのは、なんともありえない格好の人物だったのだから。
「お帰りなさいませお嬢様」
と。
そう告げて深々と頭を垂れたのは誰あろう、ヴァイス・グランセニックだった。
そしてその台詞もさる事ながら、格好もまたおかしい。
ワイシャツに蝶ネクタイ、そしてベスト。
なんというか、一言で言えば執事的なものである。
とうか、なんでヴァイスが自分の家でそんな事してるのだろうか。
はやてはぽかんとしたまま、思うままに問うた。
「あ、あの、なんでヴァイス陸曹がうちでにおるん?」
その疑問に答えたのは、ヴァイス本人ではなく、居間から訪れたシグナムだった。
「ああ、ヴァイスは今日一日うちで執事をやる事になりまして」
「なんでまたそないな事を……」
ちらりとヴァイスに向けられるはやての視線。
彼は少し困ったような、それでいて少し楽しそうに苦笑を浮かべ、言った。
「まあ……ちょっとした約束でして」
終幕。
-
はい投下終了。
なんかもう、522氏のSSのメイドシグナム見て突発的に書きたくなって書きました。
シグナム姐さんのSSなのに胸をあまり活用できなかったのだけが少し残念。
次回は念入りに使いたい所存。
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/ ̄ ̄ ̄\
/ ― ― \
/ ;;;(◯)::::::(◯);;;\ ・・・・・・
| __´___ |
\ `ー'´ /
やってしまいましたね。いろいろすいません。
・・・というわけで今晩は無理っぽいので、ではでは。
割り込み、失礼しました。
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フェイト・・・・・・その疑問を十年抱えるって・・・・・・www
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あえて空気を読まず投下いたします
「前世夫婦の御乱心 後編」はしばしお待ちを
・キャラ崩壊系ギャグ?
・クロノ×エイミィ前提でクロノ&ヴェロッサ
・NGは「友人が珍しく直球です」でお願いします
-
自分の友人、クロノ・ハラオウンは世間的には男前で通ると思われる顔だちである。黒髪に青い目、別の友人の世界の言葉でいうところのエキゾチックな容姿とも取れなくもない。もうすぐ二十代に突入する息子がいるとは思えない美しい母親と、やはり男前で通る父親の間に生まれたのだから、美形にもなるだろう。
身長は高身長というわけでもないが、人並みにはある。無愛想ではあるが、根は優しく、世話焼きだ。
しかも、仕事もできる上に、地位もある。それ何て完璧超人――といったところである。
そう思う、ヴェロッサ・アコースは、そんな友人のいろんな面を知っている。それこそ、心のどこかが腐っている大きなお姉さんたちがハアハアと呼吸を乱す程度には。管理局勤務のどこぞのオペレーターの女性たちがそういう話をしているのをたまたま聞いてしまった時は、さすがのヴェロッサでもちょっとへこんだ。某夜天の主に愚痴を呟いたら、ポンポンと肩を叩かれ、『それはな、美形に生まれてしまった男子の宿命や……』としみじみ呟かれてしまった―――中の人はガチオタである彼女らしい発言である。
それはともかく、ヴェロッサは彼の色々な面を知ってた。たとえば性癖とか性癖とか性癖とか性癖とか。
―――友人が珍しく直球です――
「やっほー、クロノ君」
ある日のこと、ヴェロッサはアースラの食堂へと姿を現した。クロノに頼まれた用事の報告をするためだが、ぶっちゃけさぼりである。
少年期からの友人であるクロノに会いに来るのは、真面目すぎて息抜きをする時間をあまり取らない彼の息抜きを促すためだ。もちろん、自分自身も友人であるクロノに会いたいからであるが。
手のひらをプラプラとさせ、片手には甘さ控えめの手作りケーキを乗せ、ヴェロッサはクロノに近づいた。けれど、クロノは彼の登場に気付くことなく俯いたまま。彼の明るい色の長髪も、明るい色のスーツも、声も十二分に存在感を発揮しているが、それでもクロノはヴェロッサに気づいていなかった。
「クロノ君?」
クロノのすぐ横まで足を伸ばしたヴェロッサは、彼の顔を横から覗き込む。虚ろな眼差し。ただぼんやりと、手にしたコーヒーカップを見つめていた。
「どうかした?」
何か問題でもあったのだろうか。そう思い、ここしばらくのアースラのスケジュールを思い出してみるが、彼らほどの実力者たちが何か問題を起こすような仕事はなかったはずだ。
では、プライベートはどうだろう。母親との関係は良好のようだし、義妹であるフェイトとも仲が良い。ほんの数日前、通信で話した際には、母子ともに元気でいると笑っていた。まあ、数日の間で喧嘩した、なんてこともあるかもしれないが、彼らの家族関係なら、すっぱり綺麗に元の鞘に収まっている気がする。
ならば――――。
「彼女と、何かあった?」
-
ピクリと、クロノの身体が反応する。気付いていないようで、気付いていたらしい。それならば、何かしらリアクションしてほしいものだが、そこはあえて置いておこう。
「黙ってちゃ、何もわからないよ?」
まるで子どもに言い聞かせるようにヴェロッサは言う。クロノは観念したのか、そろそろと頭をあげた。視線もヴェロッサへと向けられるが、瞳に光はない。俗に言うレイプ目である。
「…………エイミィが口をきいてくれない」
「それは大変だね。忙しいだろうに、艦長が休憩してて良いのかい?」
「仕事での会話はしてくれる……だが、その他の会話は一切………」
してくれない。そう続くのだろうが、クロノはそこまで言って、再び俯いてしまう。つまり、艦橋で仕事の話でなら会話が成立するが、その他では無視を決め込んでいるらしい。
「エイミィ……」
クロノは、そう切なげに呟いた。
エイミィ・リミエッタ―――ヴェロッサの友人・クロノの恋人で、アースラの管制官である。彼らは士官学校時代からの友人であったのだが、ヴェロッサも知らぬ間に、いつの間にやらできあがっていた。どうして恋仲になったのか聞いても、クロノは照れて答えてはくれない。
母であるリンディと、義妹であるフェイトとその使い魔であるアルフが共に住んでいるため同棲ではないが、同居している二人である。
なかなか進んだ恋人関係であるが、そうであるが故に仕事以外で口をきいてくれない苦痛は、想像に難くない。仕事だけでも会話がある分、いくらかマシであるが、艦長であるクロノがここまで落ち込んでいたらアースラは仕事にならないのではないだろうか。そう疑問を口にすると、クロノは重々しく口を開く。
「まともに指揮もできないのなら休憩に行ってはいかがですか? なんて言われて……」
だからこそ、艦長が食堂でと落ち込んでいるのか。これは重症だ。
いつもならば生気に満ちあふれた瞳で、元気に仕事をしているクロノだが、ぽっきり折れた時の反動はひどいものだ。これではただの腑抜け。そんな友人の姿を見たくないと、ヴェロッサはいらない世話を焼く。
「良かったら、何で彼女がそこまで怒ったのか、聞いて良い?」
ヴェロッサは首を傾げた。すると、クロノはやはり重々しく、口を動かす―――のちにヴェロッサは思う。聞かなければ良かったと。
「後ろ手に縛って、後ろから犯して、中出しした……」
普段の彼だったら絶対に口にしない言葉がヴェロッサの耳に届く。そこまで彼は落ち込んでいるのか。ヴェロッサは友人の落ちぶれた姿に心がざわつく。
そりゃ、怒られるわ。
そうツッコめたらどんなに良いことか。ヴェロッサは頭を悩ませる。
彼の性癖は知ってた。真面目な性格の反動ともいえるその性癖に、エイミィはよくついていけると思っているのは、内緒である。
ヴェロッサはしばし考え、クロノの肩に手を置いた。そして、大きく息を吸い、口を開いた。
「うん。君らの性生活については何もツッコまないから。たとえ、君が緊縛趣味であろうが、年上のお姉さんに責められるのが大好きだろうが、実はロリコンでしたとか言い出しても、僕は君の友人であることを止めないよ☆」
そう、一息で口にし、ダッシュで逃げた。ああ、無責任。無責任結構。
――後日、ヴェロッサはアースラの中に空の薬莢が五個転がり、クロノのリンカーコアが抜かれかけた事件を知るが、それはまた別の話である。
了
-
投下終了です
息抜きしたので、「前世夫婦」の方の続き(エロ)を頑張りたいと思います
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前スレ522
>>ザ・シガー氏
お疲れ様です。
あの騎士甲冑のデザインを好きに変えられるとは……そんなステキな機能があるとは驚きですw
じゃあ時と場合と本人の気持ち次第で色んなコスプレが楽しめるわけですねwww
あとおっぱいもいいけどあのむっちむちの太もももいいと思うんですよ。
戦闘中であろうと太ましい御御足を魅せる姐さんが最高です。
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ふぁす氏投下乙
ちょwwクロノなんつう緊縛趣味してんだよwww
さすが、二期で師匠の猫姉妹を緊縛して漫画でもフェイト相手にバインド使った男なだけはあるwww
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元々傾向あったけど尻のほかに緊縛属性も固定化されてきてないかこの変態提督め……
ふぁす氏GJです
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まぁあの世界においてバインド系の魔法の効率的な運用って死命を決しそうだし
緊縛趣味はある意味当然かもなぁ
ユーノも多分緊縛趣味だろうし、そしてユーノのバインドのほうがやらしそうなんだがw
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レストリクトロックで触手プレイ?
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シュールな落ちとシリアスな文体が酷い効果を生み出してて・・・実にGJでした。
そして投下したいと思います。
注意事項
・キャラの変態化
・オナニーシーンがある
・そもそも正規ヒロインの存在感0
NGは「シロクジラ」かIDで。
-
ユーノ君はオスメスどっち?
1話「執務官起動」
却説――このお話は倒錯と変態と狂気に満ちた微妙な並列次元の物語で、そこに魔法少女愛はなく――。
もちろんのこと前提条件からして異なるのだから、正史の如き展開にはならぬ、ならぬのだ!
BLもレズも赦さぬ!
慟哭せよ。汝らの趣味など、倒錯の前には夢幻の水滴也や。
◇
次元航行艦アースラは、美男美女ぞろいのフネである。
クロノ・ハラオウン……無愛想なクールフェイスと少年らしい可愛らしさ、青年らしい凛々しさの混じった雰囲気が印象的な、
いわゆる一種のエリートと言うヤツだ。彼の朝はいつも――生理現象を如何に早く収めるかと言うことに終始する。
そう、すなわち!
「……朝ダチが収まらない……!」
時々、女の子と間違えられそうな顔で、とんでもないことを抜かす執務官。
健康でエロ妄想しがちな青少年諸君なら誰でも陥る、いわゆる一つの勃起(イグニッション)であった。
さてここで普通の学生ならば、誰もが秘密の隠し場所およびケータイ端末、私物の端末などにブツを持っているはずだ。
この場合、収める道は多種多様だ。
なけなしの小遣いを出して買ったエロ本、右手の扱き運動――賢者へいたる最短ルート。
この方法の欠点はエロ本と言う現物を使用する手前、敵(家族であろうと他人である)に遭遇した場合は言い訳無用たる点か。
或いはエロ動画による音声と映像、モザイクと死闘しながらの恐るべき運動――視覚+聴覚=射精。
エロ音声による騒音は思いのほか強力であり、一般的な術式に比べ、はるかに露呈する可能性が高い。
最終的に溜まってるとき、もっとも役に立つのはなんであろうか?
エロ本とエロ動画による自慰? それとも性処理器具による擬似セックス?
――甘い! 蕩けるように甘い!
そんなものは三千世界すべての人類が通った道!
ありとあらゆる文明が盛衰する中にあって、共通した進化の道筋なのである!
だが文明の利器なしでは、黎明の暗がりですら用を足せぬ代物に何の用があろう?
……なれば。息子(ペニス)勃起対策とはなんぞや?
それすなわち、最強無敵の青少年のみが持ちうる、必殺の奥義である。
あの若き情熱のみが為しえる、ありとあらゆる善悪を超越した性欲処理の究極系。
――思い浮かべよ――
――罪悪感が沸かない、欲情できる女体を――
――想像せよ、己に思い浮かべうる最高のシチュエーションを――
クロノ・ハラオウンと言う雄の優秀さは、禁忌(インモラル)という破滅を回避しながらのマルチタスクにある。
-
周りにいる美人たち、つまり巨乳未亡人(母親)、金髪美少女(義妹)、年上系(姉貴分)の顔を思い浮かべず、行為に没頭。
並列処理――巨乳・貧乳・虚乳――黒髪・金髪・銀髪――白い肌・浅黒い肌・黄色い肌――エンチャント。
雄雄しくそそり立ち先走りを垂らす亀頭と、右手の摩擦によるチャージング……精液の生成によって膨らんだ玉袋より、
次の一扱き(ワン・ポンプアクション)で液体が迸るだろう……レールガン。そうなれば雌雄は決するのみ……!
ついに、力を込めた扱きが蠢いた。同時に、電流のように背筋を射精感が駆け抜ける。
この瞬間、いつものクロノの脳裏には、最愛の(=その瞬間孕ませたい女性)の顔が浮かぶのだが――。
今朝というときは何故か、特に女性の姿が浮かばぬではないか。
あらかじめ引き出され、床に敷かれた3枚重ねのティッシュの上には、スズメの涙ほどの精液しか降らぬ。
……ポタ、ポタ。
僅かに、生臭さが鼻を突く。しかしその程度では消臭剤とお香による隠蔽は拭えない。
いつものクロノの量は軽くこの十倍、一射精でほとんど“ブッカケ”(日本発祥の精液コーティング文化)が成立するほどだ。
息子も硬度を保ったままだった。朝食まであと四半刻しかない。もう一度、精神集中は出来なかった。
「……不味い」
可愛い妹が起こしにきたとき、股間がもっこりしていたら心証は最悪。
最悪の場合、魔人リンディ・ハラオウンと悪魔エイミィによる尋問が待つ。
それだけは避けねばならない。闇雲な扱きによって生理的に発射されるのを待つほかないか。
そう覚悟して股間の肉棒兵器を握り締め、優しく一擦りした瞬間。
閃光(フラッシュバック)――優しく微笑む、蜂蜜色の髪・翡翠の瞳・細い体つきの――親友の姿が浮かんだ。
美少女のような可愛らしい顔に、やはり滅茶苦茶高い声、真っ白で染み一つない肌、細い割りに美味しそうな太もも。
(ああ言われてみればあの民族衣装も含めて限りなくエロ……いやいや待て!)
発射してはならぬ、と直感は告げた。今この刹那に撃てば、確実に、
――新たな性癖に目覚めかねない。
嗚呼、無常。しかし肉棒より愉快な感じで駆け上がるリズム。
溜まっていた灼熱の液体が、恐るべき速度で肉バレルから発射。
ぶびゃあああああ……白濁と言うかベージュ色の精液がティッシュに撒き散らされた。
「――くぅっ!」
強烈な反動――射精の余韻に浸りつつ、微妙に冷静な賢者モードに移行するクロノ・ハラオウン。
シャワーを浴びて着替えると、“ある一つの目的”を脳にインプットして歩き始めた――。
通信。
「どうした――」
『ど、どうしようクロノ……』
ギラリと眼が光った。
◇
-
母親であり艦長であるリンディに、「急用が出来ました。有給使えます?」と聞くと「オッケー」だった。
どうやら有給が溜まりすぎて色々と処理が面倒になっていたらしい。
ちょうどフネも整備のためにドッグに寄港するところで、ミッド標準時間の昼には、クロノは地上の人であった。
季節は初夏に差し掛かった頃……携帯端末で目標の人物を呼び出すと、彼は失ったタンパク質を補充するように肉食をした。
各種ミネラルの摂取も忘れない辺り、流石。明日の戦いに備えるのは武人の勤めである。
パクパクと二個目のハンバーガーを食らい終えると、彼は公園の出入り口を見回した。
そろそろ時間のはずだ。まあ“男同士の”時間約束なんてのは、あまり当てにならないが。
さて、ここいらで少々昔話を始めよう。
すなわち何故どうして、実直真面目な少年であり青年であるクロノ・ハラオウンが、
一般常識から言って奇妙と呼べるレベルの奇行に及んでいるかを、だ。
多くの人間が知るように、クロノという少年は世間一般の標準においても稀な美少年である。
細く滑らかな漆黒の頭髪に加え、凛々しい表情を浮かべる整った顔、切れ長の目――。
ガッチリとし過ぎず、かといって細過ぎないと言う、理想的な体格も美しさに拍車を掛けているように思う。
尤も15歳から16歳に掛けての頃は身長に恵まれず、それこそ小学生レベルの背丈しかなかったのだけれど。
それも本人にとって気にすることだったもの、周りのお姉さま方にとっては可愛らしいと思える要素だった。
クロノは真面目で思い詰めやすい性格だったのも、周囲から弄られる理由となった。
まだ5歳にもなっていない幼子が無表情に、ただ悲壮さだけをにじませて、もう誰も泣かせないためだけに訓練を行うのだ。
当時、夫を亡くしたばかりの母親のリンディ・ハラオウンからクロノを預かったグレアム提督はこう述懐する。
『――彼は今まで見たどんな少年よりも努力家だったが、その努力が空回りしている様にも見受けられた』
実際のところ彼は潜在的な資質に恵まれながらも、それを生かしきれない土壌に足を踏み入れていた。
身体が出来上がっていない幼年期のハードワークは、真っ当な成長を阻害し、後々まで彼の身長に影響したほどだ。
ある意味においては愚かとも言えるし、ある意味においては早熟とも言えるそれは、
クロノ自身にも理解し難いこと――僅か7歳での性欲の発露――として如実に表れた。
ぶっちゃけると彼の魔法戦術の師匠である二人……リーゼロッテ・リーゼアリアに、とある休憩時間、グッと来た。
無論、精通さえしていない幼子である。当時から逸物は立派だったとはいえ、勃起しても何もでないし収め方もわからぬ。
そしてリーゼ姉妹はクロノの異常を察しつつ、手を出しはしなかった。
いきなりショタを襲ったりはしません、メェェルヒェンや漫画じゃあるまいし。
ただただ収まるのを待つしかなく、色々と気まずいことになったのを鮮明に覚えているとか。
-
閑話休題。
まあそういうわけで、クロノが子供から大人の階段のステップを登ったのは、管理局士官学校に在学中のことだった。
その頃には異性のエイミィや友人たちのお陰で、だいぶ人間らしい表情を取り戻していたのだが、
彼が“女性”というものを知ったのは、年頃の少年たちにありがちな猥談……通称「エロトーク」である。
まだキラキラした目で「僕たちどこから産まれてきたの?」とか美人のお母さんに訊けちゃうボーイズは、
まず保健の授業で男性と女性の身体構造について学び、妊娠とか避妊とか知って微妙に薄汚れていく。
慎みと恥ずかしさで沈黙の女子に比べ、精神的に幼い男子陣はオスの本能で大いに盛り上がった。
クロノは非主流派の真面目くんだったが、これによって男女の間に薄い壁ができたのがなお悪い。
男女について意識し始めたエイミィなどの共生派が口を利いてくれなくなり(よくあることだ)、
居心地の悪くなった真面目グループも主流派「エロトーカーズ」に合流、ついに男子の間に存在する絆を通じて汚染された。
――すなわち、伝家の宝刀「エロ本」の登場、ならびにネット世界からのエロ情報だ。
ありとあらゆる次元世界の閨の術、女性器と男性器を示す隠語に、男心を刺激する交尾の写真。
流れに身を任せ、いつか大人になっていく、とは詩文の一節だったか。
様々な知識を仕入れ目にすることでは男子一同、大いに盛り上がり股間を固くした。
だが股間を硬くすることだけで満足できぬのはオスの運命(さだめ)か、誰からともなく自慰という行為が広まった。
その中で初射精に成功する戦士も誕生したが、クロノ・ハラオウンはそれに手を出さなかった。
出せなかったのかも知れぬ。己という一個のオスの目覚めが、それまでの漠然とした価値観を壊すとわかっていたから。
後に夢精で精通を迎え、ただただ、そうあることを受け入れた矢先だった。
運命的に高町なのはという天使のような少女に出会い、悶々とした想いを抱えた挙句、オナニーした。
誰がどのように形容しようと、生々しく雄雄しく、ペニスを扱いて撃ち放ったのだ。
ひたすらに。
解放であった。
オスに生れたことの意味を悟るほどに、素晴らしかった。
ただ、己の精が放つ生臭さも凄まじいと知り、給料をはたいて消臭材の類を買った。
クロノ・ハラオウン15歳のときである。
◇
あれから数年が経った。
クロノはあらゆるシチュエーションを脳内ストーリーでカバーし、家族や友人以外の人物で幾度となく抜いた。
金髪美人の義妹が最近の悩みの種だし、官能的な実母もすごいけど、肉親では抜かぬ。
最後の良心は理性と亡父の立派さに支えられていたのだ。だが、だがしかし……。
-
(まさかユーノで発射できるなんて! 朝立ちとはいえ節操無さすぎるだろ!!)
ユーノ・スクライアは十代半ばの年下、クロノにとってはいわゆる親友と呼ぶべき少年だ。
美少女と見紛う白皙の面、蜂蜜色の頭髪に華奢な肉体、少女のような声を持つが、ペニスがついてるし小便も立ってする。
――つまり男の子なのだ!
今朝、切羽詰った声でユーノから電話があり、ついつい会う約束をしてしまったが――。
……そしてどうするというのだ、自分は。
本気で悩みつつ、クロノは飲料水を飲み干した。
「……しかし、だ。今朝の《電磁射精(レールガン)》はなんだったんだ?」
ここにきて意味不明度MAXである。
そんなわけのわからないことを言われても困る人間の方が多いだろうに。
呟きは雑踏の中に飲み込まれ、遠い目をして街を歩む人々を見ていると、蜂蜜色の頭髪が見える。
白い肌にうっすらと汗が浮かび、緑色のくりくりした瞳がクロノを捕らえて離さない。
まだ十歳になっているかどうかの、小さな身体はその類稀な美貌と相まって、少女のようにも見えた。
結論――ドキッと胸がときめいた。
――前略、父上様。貴方の息子は親友に欲情しました。
何故か「それもいいんじゃね?」といい加減な答えのクライドが見えた。
なんかもう本当に、この世界どうなってるんだろう。
「クロノ! そこか!」
「……あ、ああ……どうしたんだ、急に?」
「……ここでは話せない」
「そうか」
二人は公園のベンチから立つと、ユーノの自宅へ向かって歩き出した。
無言である。
ユーノのほうは本気で悩んでるモードだったからで。
クロノのほうはマジで自分はショタコンだったのかと悩んでいた。
そうこうしているうち、何時の間にか無限書庫づとめに入ってから借りているという件の家についていた。
ソファーに座って出されたコーヒーを飲んでいると、目の前の席にユーノが座った。
……何故か居心地悪く感じていると、奴のほうから話題を切り出した。
-
「なあクロノ」
「なんだい?」
「実はボク……」
ユーノ・スクライアはさらっとすごいことを、真面目な顔で言った。
心なしか頬が赤いのは、羞恥ゆえだろうか。
あまりにもひどかったので、クロノは聞き返した。
「は?」
「――ボクは両性具有なんだよ!」
顔を真っ赤にしてシャウトしたユーノと、その発言を受け沈黙したクロノ。
9歳の少年は、親友からドン引きされているのかと不安に思いつつ、火照った頬で向かい合う。
数秒後、15歳の執務官が爆弾発言をかました。
「つまりフタナリか、滾ってきたぞユーノ!」
素晴らしい笑顔だった。
「端的に言って死ねばいいと思うよ?」
――これはユーノが「生えてる女の子」か「穴のある男の子」かを調べた男の物語。
続く。
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新作です。クロノ×ユーノだよ! まただよ!
しかし前作の「司書長は女の子」よりネタ度と変態度は上。
気楽に書けるほのぼのを目指したら何故かこうなっていた……すべて古代ベルカの所為ですね。
こんなものを書かせて喜ぶか、古代ベルカめ……!
まあどっちかというと
ユーノは中性的→以前、実は美少女はやったなあ→シドニアの騎士→じゃあそっちだな。
と、意味不明な流れで決まりました。
・・・わあ業が深い。
あと保管庫で応援のコメントくださった方、ありがとうございます。
あちらのほうの番外編もきちっと終わらせたいと思いますので、お待ちください。
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シドニアからかよwww
いやぁ素敵だ、とても
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GJ
相変わらずあなたは病気だな(褒め言葉)。
しかしこんなところで村正ネタ見ることになるとはw
電磁抜刀射精とかイヤすぎるw
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GJ
レベルが上がってるww
しかも妙に自分と嗜好が合ってるのがすばらしい。業が深いな。
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ハァハッハッハァ!
男が男を好きになるとはおもしれぇなぁ!
さて、今日もクソガキを泣かせてやるか…ハッハァ!!byV兄
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ユーノきゅん逃げて><
変態執務官に犯されちゃう!!
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駄 目 だ この世界変態しかいねえ! GJ!
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>>751
何を今更?
ミッドも地球も世は全て変態が動かしている!
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ちょっとお借りしますよ……
『夜天牌』シリーズを一部加筆・修正しうpしました。
保管庫司書様、保管庫の該当作品の修正よろしくお願いします。
ご指摘いただいた方ありがといございました。
ヤガミ 〜闇に降り立った夜天の主〜
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org693567.txt.html
ムダヅモ無き管理局改革 〜「響け終焉の笛!」勃発! ラグナロク大戦〜
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org693577.txt.html
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シロクジラ氏GJ!
ちょ、クロノ自重wマジで死ねよwww
さて・・・それで、どっちだったのか。詳細を伺いたい
CRR氏
差し替え了解。確認をお願いしますね
時間帯の所為かライブドアがいっつもエラー吐きやがるのですよ
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>>754
書庫おつかれさまです
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>>シロクジラ氏
あなたの色んな意味でcoolな作品が好きです
そのイカれぶりが素敵だ
ちょっとチラ裏
・チラシ一枚目
クロノ……それプレイなくてレイプや………
・チラシ二枚目
互いに縛り合うクロノ×ユーノとかどうだろう………(開眼した)
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シロクジラ氏投下乙&GJ。毎度思うが、あんた天才だろwww
なんでまあ、こんなぶっ飛んだアイディアをポンポンと。
こりゃあれか、クロノがまた(司書長は女の子以来)ユーノの処女を奪うのかwww
そして、あっしもこの投下祭りに乗って投下しやす。
ちょい実験で、今回は携帯から。
非エロ、短編、タイトルは「十一番とツンデレ彼氏IN愛の巣」
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多くの場合、独身の武装局員は寮住まいだ。
厳しく、そうしろ、と定められている訳ではない。
だが、そうした方が良い、という風潮はある。
緊急時の召集、隊内風紀や隊員同士のコミュニケーション。そして何より、若い隊員にとっては金銭的な面でも寮住まいでいる事が助けになる。
だが、中には例外がおり、彼もまたそうだった。
同年代の同僚と違い、一人局員向けの賃貸マンションに住んでいる。
理由は幾つかある。
一つは音。
彼の部隊の寮は近くに工場があって少々うるさい。
不眠症の気のある彼からすれば、あまり住み心地の良い場所ではない。
二つ目は煙草。
寮はほぼ全ての場所が禁煙であり、愛煙家の気のある彼にとってはかなり辛い。
等々。
これらの事情から彼は、自分の住処を安く済む寮でなく、高く付こうともマンションにしたのだ。
懐に厳しいのがたまに傷ではあるが、一人暮らしというのは中々に悪くない。
時折、悪戯好きの子猫が訪れるという事もあるから。
□
家に帰った彼が見たのは寝室のベッドを盛り上げる小さな山だった。
シーツの下で山を作っているのが何なのか、すぐに察しはついた。
「何やってんだお前は」
シーツの小山にそう声をかける。
するとそれはモゾモゾと動き、ひょっこりと顔を出した。
後ろで纏められたぴょんぴょんと逆立つ赤毛、悪戯っぽい笑顔。
「えへへ、ばれちゃったッス」
まるで企んでいた悪戯がばれてしまった子供のようにあどけない笑顔をシーツから覗かせて、彼の恋人、ウェンディは言った。
だが彼の返した言葉は冷徹そのもの。
「ったく、お前は……来る時は先に連絡しろって言ったろうが」
「驚かしたかったッス」
「だからってなんでまたベッドに」
言いながら、彼はシーツを剥ぎ、そして絶句した。
なにせシーツをめくった下に隠されていたのは……一糸纏わぬ乙女の裸身だったのだから。
「ちょ、おま……なんつう格好してんだ!?」
「なにって、全裸ッスけど?」
「ッスけど、じゃねえよ! 女ならもうちょい恥じらい持て!」
突然恋人の裸身を目の当たりにし、彼は顔を赤くして叫ぶ。
だがウェンディときたら、そんな彼の慌てようを面白そうに見つめながら、そっと首に手を絡めた。
「だって、最近全然二人っきりになれなかったじゃないッスか」
そして愛くるしさと蠱惑と恥じらいの混在した笑みで、囁く。
「女の子だってエッチな事……したくなるんッスよ?」
ふわりと、花が花弁を開かせるような媚態。
頬を染めた微笑み。
言外に要求された、私を抱いて、というサイン。
彼はゴクリと一度唾を飲み、そっとウェンディに顔を寄せる。
「ったく……今度からは、普通に誘えよな……このバカ」
悪態を吐きながらも決して疎ましさなど感じさせず、むしろ愛に満ちた声でそう告げ……彼はそっとキスをした。
そして優しく彼女と体を重ねながら思う。
なるほど、独り暮らしは悪くない。
こうして誰憚る事なく、愛する少女を抱けるのだから。
と。
終幕。
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投下終了。
うわ、文字化けして名前にクエスチョンが……
読みにくくてすいやせん。
携帯でこつこつ書きためてたんで、たまには投下も携帯でしてみるか、とか思っちまいやして。
今度からはちゃんとPCでやろう……
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sageしとく
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>>758
11番さん爽やかエロかわいいっす!
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>シロクジラ氏
クロノよ、大切な何かを踏み台にしてまでも一番高い林檎(フォービドゥンフルーツ)を掴みたかったんだな……
というか何をBGMにしてるのかモロバレでコーヒー吹いた。
ユーノの告白で更に吹いた。コーヒー返せwwwwwwwwwwwwwww
個人的にはユーノがどっちベースでもエロけりゃそれで(ry
>ザ・シガー氏
……あれベッドインは? 濡れ場はー?
これはアレだな、読者まで焦らそうって魂胆だな、よし全裸にネクタイで待機だ!
ウェンディ可愛すぎる!
という訳で、お二人ともグッジョブっした!
-
前スレ522です。
短くて申し訳ないのですが拙作の続・ガンバレ女の子の続きができたので投下します。
非エロです。
-
広大な次元を監視する局内とはいえ、事件さえ起こっていなければ基本的に平穏そのもの。
ちょっと廊下を歩いていれば井戸端会議の如く世間話や噂話に花を咲かせる女性たちがちらほらと。
この医務室でもリインとシャマルが何やらお話の真っ最中であった。
「お兄ちゃんプレイって何なんですか?」
「え〜と……その前にリインはどこでそんな言葉を知ったのかな?」
「はいです。 実はヴィータが彼氏さんのことを『お兄ちゃん』って呼んでいるのを見たんです。 それからお兄ちゃんプレイがどうとか真剣な顔をして独り言を言っていたのも見ました」
まだまだ汚れていないリインなのだが、この世には知らなくてもいいことがたくさんあるのをまだ知らない。
星の巡り会わせか、それ以上の行為を見ていなかったリインにとってはまさにギリギリセーフな内容だった。
「あらあら、ヴィータちゃんもうっかりさんね」
「二人は兄妹じゃないのにヘンです」
「ところでこのことは他の誰かに相談した?」
「もちろんです。 はやてちゃんに聞いたのですが―――
◇
「しょうがないなヴィータも。 ま、上手くいっとるならええけど」
「やっぱり知っているのですね、はやてちゃんは」
「知っとるけど……う〜ん、リインにはまだ早いかな」
◇
―――って笑うだけで肝心なことは教えてくれなかったです!」
相当お冠らしく、リインは身体全体を使って怒っている。
だが妙に愛らしく見えるのはまだ何も知らない子供だからなのだろう。
-
「それにです、フェイトさんまで―――
◇
「お兄ちゃんプレイか……昔よくやったな」
「フェイトさんはやったことがあるのですか! それではお兄ちゃんプレイとはいったいどんなこと……」
「ごめんね、リインがもっと大きくなったら教えてあげるから」
◇
―――って言って教えてくれかったです! みんなひどいです!」
リインは子供じゃないですと怒っているけど、どこからどう見ても純真無垢な子供であるから微笑ましい。
末っ子らしく大事に育てられているのだが本人にしてみれば仲間外れにされているようなもの。
半ば意固地になって会う人全てに聞いて回っているのだがその全てに同じような対応をされてしまい、流れ流れてこの医務室に辿り着いたのだ。
「もうシャマルしかいないのです……知っているのなら是非リインに教えてください!」
「……しょうがないわね、みんなは」
さすがにリインが可哀想になってきて医務室にある本棚に向かう。
そこに収められているのはシャマルが自身の手で選び抜いた秘中の秘。
その中から一冊の文献を選び出し、重苦しい表情を見せながら紐解いた。
―――お兄ちゃんプレイ
時は現代、東方の日出ずる國にて数多に考案されたプレイのひとつである。
シチュエーションプレイの流れを汲むものとされ、一組の男女が兄と妹に扮して背徳感のある性行為を愉しむことを主としている。
しかし近年では幼児嗜好のある男性が増加し、妹役の対象年齢が大きく低下。
一歩間違えれば犯罪者に成りかねないほど事態は悪化し、国会内では新たな規制法案を検討するまでに至った。
愛好家たちの間では危惧する声も少なくないが、時代とともにプレイの意味が変わるのもまたひとつの進化と言えるのではないだろうか。
『民○書房 世界エロス大系第七巻』より抜粋―――
-
「……えーと」
「リインには難しかったかしら?」
「そ、そんなことないです! つまり……こ、恋人同士でする秘密の遊び?」
「うん、そんなところかな」
「やったです。 これでもうリインは大人なのです」
嬉しそうにはしゃいでいるのだが本質的には違う。
だが的を射ている表現はさすが八神家の末っ子であり、将来性は十分であろう。
そして話も一段落したところでリインの興味は他に移る。
「ところでシャマルはさっきから何を作っているんですか?」
「ああこれ? これは精力ざ―――じゃなくて栄養剤ね」
「栄養剤ですか」
シャマルの机の上には小鉢があって何やら妖しげな粉薬を作っている。
それらを小分けにしている最中にリインが尋ねてきたのである。
「最近、疲れている人が多いからね。 これを飲んで元気になってもらわないと」
「さすがはシャマルです。 みんなが元気だとリインも嬉しいです」
「うん、みんなが元気だと私も嬉しいわ」
もちろんリインには真の意味がこれっぽっちも伝わっていない。
シャマルとリインの間には大きな隔たりがあるのは言うまでもないが知らぬが仏。
そうこうする内に医務室のドアを叩く男性局員が一人……
「あ、どうやらお客様みたいです。 それではリインはこれで」
「また何か聞きたいことがあったら遠慮無くきてね」
「はいです」
男性局員と入れ替わりで悩みが解消されたリインは嬉しそうに医務室を後にした。
局員の健康だけでなくメンタルケアも立派なシャマルの仕事である。
事件さえ起こっていなければここ管理局は平穏そのもの。
今もどこかで井戸端会議の如く世間話や噂話に花を咲かせる女性たちがいる。
旬のネタがヴィータのお兄ちゃんプレイであるのは語るまでも無いだろう。
「ね、ねえはやて……最近、妙な視線を感じるんだけど」
「そうなん? う〜ん、気のせいやろ」
―――END
-
以上です。
ありがとうございました。
-
2ちゃんが豪快に鯖落ちしてるな
>>767
乙
純真なリインが目に痛いぜ・・・
-
面白かった
続き期待
純情なシグナムさんが見たい!
>>768
やる夫系のところも地上本部並みにやられてた
こことやる夫系雑談版は無事みたいだな
爆撃が外れたっぽい
-
ココは厳密には2chじゃないからな
-
厳密にって言うかしたらばだから別物だろ
-
2chの方は韓国から数万人規模のF5攻撃受けたのが原因らしいな
それにしてもなかなか復旧しない
-
韓国人どもは3/1にアタックするって宣言してたんだから、最初から韓国からの接続をシャットアウトしてればよかったのに。
と思うのは素人の浅はかな考えなのかなあ・・日本語の掲示板なんだから韓国から接続できなくても問題ないはずなんだが。
-
在日が母国に攻撃コピペ送信→いっきに広まり大人数に
おそらくこんなとこだろ
-
また在日って理由で追い出されるのか。
ここでいくつめのSSスレだろ……
-
522氏投下乙
ああ、リイン君は無垢でいてくれww
お兄ちゃんプレイとかマニアックだからww
しかし、スレに関係ない話はすんなや
迷惑だ
-
リリカルを語ろう
-
よろしいならば砲撃だ
トーマの魔法は割と射撃か?
-
もしマテリアルが大人化したら……
星光たん
オリジナルと違いペタンだがスラッとした美脚
感度はナンバーワン
雷刃たん
オリジナルに影響されてか露出狂に
ことある事にキャストオフ
オリジナルとなんら変わりないけしからん体を披露しオリジナル涙目
けど検挙率ナンバーワン
闇王
オリジナルと違いティアナぐらいある
故にオリジナルからセクハラという名の調教を受ける
部隊長室=調教室
月に一度復讐し成功して後日人間椅子に
なんて浮かんだ
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しかしなのはさんはマテリアルになってもかっこいいのに他の二人ときたら
-
と言うか今回はガチで運営の怠慢と慢心が招いた結果だと思う
携帯は身勝手な理由で規制するクセにこっちは見逃して今回の無様な結果だし
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もしもマテリアル3人になのは達が負けていたら
あんな事やこんな事をされて身も心も闇に染まってしまうなんて展開も
一部、逆にヤられて負けそうな方が居るけど雷刃の人とか雷刃の人とか
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闇の欠片クロノもいい味出してたよな
ザフィーラ以外のヴォルケンリッター負けたらエロ展開行けるよな
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>>778
そうじゃない?
ナイフは正直飾りでティアナのダガーモードのような、もしも接近されたら使うってものじゃないかな?
別のことで気になってんのは、ヴェイロンとかいう奴が使う火炎攻撃が、
一話で鉄が沸騰するだっけ?温度に耐えたトーマに効いたのが気になった。
液体燃料を噴射して引火させるってやり方のようだが、液体燃料でそこまで温度が高まるのかなぁとか。
すげぇ細かいけどwこの液体燃料が裏社会で手に入るならヴェイロンのように切り札に使う奴いてもおかしくないな。
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>>783
復讐よりも陵辱に走る闇の欠片クロノ……ゴクリ
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Ω< そうか、バインドの腕前は、ヴォルケンズに消滅よりもつらい陵辱調教を味合わせるため修練していた結果だったんだよ!!
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星光ってツインテール取っ払っただけの髪解いたなのはかと思ったら
前髪も若干違うんだな
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星光ちゃんは髪型的になのはとユーノの娘みたいな感じだよなw
俺的には、A's後に局員として働くようになったなのはの変わりに星光ちゃんが高町家で暮らしているんだよ!!
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>一話で鉄が沸騰するだっけ?温度に耐えたトーマ
それに引き換え、800℃10分だっけ?のエリオって…
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400℃だ
タバコで燃えるぞ
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防御が薄いってレベルじゃねぇぞw
トーマはスバル仕込みのレスキュー技術や小さいころのトラウマで耐熱性はバッチリなんだろ
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まあエリオのはバリアジャケットだけの性能だから…
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>>784
あれはどっちかっていうと、急激な引火ってか爆発の衝撃でダメージ食らったんじゃないかな?
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と言うかあの話の設定だとエクリプス感染者が使ってるのは魔力なのかどうかも怪しいからな。
俺としては腕掴まれてたのに直前で入れ替えたのにびっくりだわ。
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と言うかあの話の設定だとエクリプス感染者が使ってるのは魔力なのかどうかも怪しいからな。
俺としては腕掴まれてたのに直前で入れ替えたのにびっくりだわ。
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nanohawikiってところで、ヴァイロンの火炎攻撃の項を読んだら、
液体燃料噴射後に引火させるってあったので気になったんだ。
爆発の衝撃を考えると、この液体燃料は強殖装甲ガイバーで出てくるような液体爆薬みたいなもんなのかな?
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>>789
エリオのそれってどこで出てたっけ?
俺も聞いた気がするんだが…
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SSXのマリアージュによるマリンガーデン火災じゃなかったっけ?
エリオ「周囲温度が800℃・・・!?」
といった後それによって痛んだバリアジャケットを再構成しろってやり取りがあった気がする
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