聖杯戦争オンライン避難所 - 1393251285

1：乱心院さん ◆ve5nNlnneY：2014/02/24(月) 23:14:45 ID:xCPQ3UQs: 　　　　　　　 ,.....:::::::￣￣::::::....、
　　　　　 .,.::’:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..、
　　　　 /.:::::;≠―‐ミ_ﾍ:::::::::::::::::::::.ヽ
　　　　./.:::::/'´￣￣　｀∨:::::::::::::::::::∧　　　　　　　　　　　　　　　心配になって来たので避難所おっ立てました
　　　.:/＼:;′＿＿　　　 :';:::::::::::::::::ｲ::::i⌒>
　　 /.:::::::ｉ:i__l__:| |:::::|ｌ__＞i::::::::＜＞:::::|　⌒i　　　　　　　　　　　　ＡＡスレだしいいよね…？　　スレ違いじゃないよね……？
　　 ,::/:::::::l::::ｉ|::::| |:::::|:Ⅵl::l|:::::::::::::::::::::上ﾆ>.ト､
　　;’i::::::::::l:rﾄﾐ:_|_|___|_|__|_l|_::::::::::::::::;ト､　.∨:::::｀:..、
　　ｉ::|::::::::::∧乂｝　　‐ｆ示ｱ!:::::::::::／:∨ 　 ∨::::::::::::.､
　　|::|::::::::::|:∧　　＿_ ｀ ´/::::/:ｉく:_::::::::￣ヽ}::::::::::/ ∧
　　|::|:::::/|:|ｌ. 〈＞..`=’-＜::::/ノ ..} ｉ_::::::::::::::::::::::／／:::i
　　|;'|:::ｌ|..|从ｌ|=ﾐ(∧ｌ＞/〉´‐ﾐイ_ﾉ_.｀ｰ‐ｧ::::::￣:::::::::::ｌ|　　　　　　　乱心聖杯オンラインの避難所というか、現時点でのＳＳ速報Fateスレの避難所
　｜|:::ﾘ.　　ゝﾍ__/ィ.//　 ./从:::::::¨`'´:::::::::::::::::::::::::ﾘ
　　 |:/　　　　　　 }人＿＿ノ:::{＼::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　 |l　　　　　　 /!＼＿_ｊ_,／.　＼::::::::::::::::::::_;:::く　　　　　　　　復旧まだかなー
　　　　　　　　　　./.::／　.ﾄ-:/ 　　／'イ￣.天.__.／
　　　　　　　　 ./／　　 .|:::;′...／／::ｌ|_／::::::::::::|
　　　　　　　　　(ノ . 　　 |:/　　￣〉:::::::::::::::::／/l/
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣
233： ◆ve5nNlnneY：2014/04/28(月) 21:26:33 ID:VeuZGy6w: 酉ミス
234：普通の名無しさん＠GW：2014/04/28(月) 22:43:15 ID:yUD7dXhA: 嬉しいから送ってるんだぜ？ぜ？
235：普通の名無しさん＠GW：2014/04/28(月) 22:47:38 ID:fmFqojfM: オンライン二週目（ﾆｯｺﾘ
236：普通の名無しさん＠GW：2014/04/28(月) 22:57:05 ID:NqY1mVwM: すこし名前でるだけでうれしいもんよ
237：普通の名無しさん＠GW：2014/05/02(金) 19:46:17 ID:Gg11uoEc: 新スレがわからないだが誰かURL貼ってくれないか
238： ◆ve5nNlnneY：2014/05/03(土) 00:18:42 ID:wNbkRXDY: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , . - …・・…　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　,.≠:ﾆﾆ:.＼.、｀　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ./.::＞====ミ∨.:.　∧　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃　/ /イ./ .i.| ィ7T7ﾐi　　 ', ，　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ././ ./ /ィTT__|l|_lｊﾑﾙミ'|:　　.| :，　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ｲ　,’/ｉ. |zｨ示 __ ".}zﾘﾉ|!　　.| ∧　　　　　　〃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / .,’.，,’.|/式.ゞﾉｉ､ゝｰ‐";’　 ’:|　.ﾊ　　　　　　〃　　　　　避難所から誘導するという手段に思い至らなかった
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./　.il ll ;.:/ /∧　　ｖ..￢　.，　 ,’ l　.从　　　　_ 〃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 |l l|.i/l i| ｌ　＼　∨.ﾉ .，　./　,’./:::;|. 　　 }ヘ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|l l|,’.| Ⅳ:..乂_ﾐr‐＜;’.／ ∨.く:イ.、　　 /＼〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|l l|!　l |_乂 -く l|　::/__ノ〉／＼＼:::＼.rく｀ｰ./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ⅵ　乂/ ｚz. .}.l|_／／/　　　 .｀ヽ〈￣〉> . ｲ　　　　　　　いやはや本当に済まない
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _／／|　　.ノ.}}ﾄr.´ ./ 　 l　　　ィi | /ﾊ　/.ｊ{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　くrrr|｀T´| 〉r′／　 .ｌ｜／　Ⅵ/.:;′ｊ::,'.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|　　从ﾊﾉ‐ｲノ　ｲ　　　:l: |./　　 // ｊ:i　/.:’ｌ|
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　人__／.≠ /:;′/.:ｊ　　､..|i |'l　　.:ｊ/　l::|./.:/ .l|　　　　　　　しかし何故だ…？　ＮＧワード…？　ＵＲＬが貼れないぞ…？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/／／〃..:/.:; ／//　　　｀:l}.|.l　 /;′.,': |'::/　./
　　　　　　　　　　　　　　　　 _/ ＜／　/　 /.:〈/／/_/¨ヽ___.l|.|ﾉ　 ,′ ｊ::/.:/　.:′
　　　　　　　　　　　　　 .ｘ.=＜　　／　.／　./.:: ／／７.:::::::∧:=|从 ./ 　ｊ/／　..ｊl　　　　　　　　ＳＳ速報のＵＲＬの松尾、数字羅列の部分を
　　　　　　　　　　　　　／　　　／　　/　　/.:／ ./〈::/}::/::::l:::|¨:|!/./　　/　　　 i.|　　　　　　　　/1398600234/　に換えれば出る…と思う
　　　　　　　　　　　／　　　／　　　　　.:〈〃　./.::::/::l/.::::::|::ｊ_::|' /　　/　　　　..ｌ.|
　　　　　　　　　／　　　／　　　　　　 /　　./.::::/:::/.:::::::ｌ|∧ﾉｲ　 ,::′　　　　 |
239：普通の名無しさん＠GW：2014/05/03(土) 00:47:31 ID:/Z3aIrok: ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1398600234/
240：普通の名無しさん＠GW：2014/05/03(土) 00:48:59 ID:/Z3aIrok: したらばの仕様に引っかかったかな
httpのままじゃＵＲＬは貼れなかったりする
241：Sin ゲス ◆awHRzQ0C/g：2014/05/05(月) 22:24:33 ID:fWDUt.xE: 鯖ライブもっと気楽でいいのよ、みんなネタ企画として応募してるだろうし

ちっひーとかネタ以外で使い道ないし
242： ◆ve5nNlnneY：2014/05/05(月) 23:42:11 ID:px5n4Id.: 　　　　　　　　　　 .....:――::.......
　　　　　　　 .,.イ:::::::::::::::::::::::::::::::＞.､
　　　　　 .,:'::/l／ ――ミｘ:::::::::::::::∧
　　　　　　,':::::ｉ/ 　　　　 .Ⅵｉ:::::';::::::',
　　　　　 .’､:::ｌ_＞.-irｰr::::＜ｌ:|:!:l:::ｌ:| :∧
　　　　　 i､_i| |ｌ:ｌ|＿ｌ|::::l.ｨｰ|l::Ⅵ:l:::|:|::|ｌ∧
. 　　　 i|::::l| |ｌ:||::::|ｌ|::::|ｌ|:_:|Ｌ:|:|:l::||:|::l:::::ﾊ　　　　　いやまあそうなんだけどねー　　どうも長引きそうでねー
. 　　　 l|::::l| |ｌ.ｨ去ﾐ´￣ィ示ミ|:l::||:|/:::::l::|
. 　　　 l|::::l|∧'弋ﾘ　　　ゞ‐'1ｌ:ｊ::||:|、::::l::|
. 　　　 l|::::l|'/ﾍ　　 !　　　 .ｊ:l;':::ﾘｘ_＼':ﾒ- 、　　　きっと途中で飽きるとおもうんだよ
. 　　　 l|:::::l'/:イ_::.､_`ｰ ’ ィi:/:::/　ｘ≦ﾆﾐ_　＼
　　　　乂从〉孑≠｀ｰ.く__l:ﾘ::/:／＞―　Y　.∧
　　　　./ ＼::乂.　　　　　ヽｲｲ!/　　　　ﾊ―.､〉
　　　　.:;′ｨ＜∠≠二ミ､___,ﾉ!〈/.／　　.l: l::::＼
　　　 /_,/.乂__,.::－､＼〉V＿乂三≧ｘ　}.ｌ|､:::::::'.,　　　　　　そして蘭子ちゃんのマトリクス全開である邪気眼も全開である
　　　.ﾉ::_ﾊ、 _/::|:::::::::￣:::::} 　 ∨/////:ﾐｉ{::ヽ:::::.丶
　　〈: :/　　 ;::::::}::::::::::/::::;:|　　 ∨=＜///|::::::∨:::∧　　　　　送った本人だけどあの演出で笑わないわけがなかった
　　 ∨　　 ,'::::::::::::::::::::::::;::|.　　ヽ.　/_＞ｊ::::::::::';::::::::
　　　 |　　 .;:::::::::::::::::::::::::;::ﾊ　　　　｝/￣|::::::::l:::::::;:::::∧
　　　 l　　 ;i:::::::::::::::::::::::::iｲ:∧　　　ｲ＼.｛::::::::||::::::ｌ::::::∧
　　　 :、 ./ｌ::::::::::::::::::::::::;' ﾄ､:∧_／　｀ヽ〈:::::::ｌ||::::::|:::::/
243：普通の名無しさん：2014/05/07(水) 02:37:20 ID:fmA.35zg: 全体的な造形はもちろんだけど、やっぱインパクトも同じくらい大切よね
マトリクス公開されてスレが沸く瞬間すき
244： ◆ve5nNlnneY：2014/05/09(金) 19:57:38 ID:p7KQ5ESA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿_
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　　　　　　　　　　　　　 /:::::::::/　　　　　　ヽ:ｌ:::::::::ヽ
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　　　　　　　　　　　　 ::::|:::::ｌ:|イ::|:l|:::::::::|ﾊ:::::::ト.|:::::::::|::ｌ:l
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　　　　　　　　　　　　　 |::::|:::イ|:|::::|ハ:::::::| ｌ|:::::儿|:::::::::|::|:::l　　　　　　　　　　　　　　　木曾　→　新規自作
　　　　　　　　　　　　　　:::::|:::::ﾚ厶=ミ､￣ ≫ﾃ气|:::::::::|::|:::::.、　　　　　　　　　　　　ポイ子　→　新規自作
　　　　　　　　　　　 /:::::|:::::|《ハﾋ.〕　　　　ﾋ..ﾝ |::::::::l|::|l::::::}
　　　　　　　　　　　　　{:::|:::|:::::|ﾍ　´　　ｌ　　　　　|::::::::l|::ﾘ:::/　　　　　　　　　　　　　　兄さん　→　既出
　　　　　　　　　 ∨:::|:::::|l:::ヽ　　 _　＿, 　 , |::: :::ﾘ/::/
　　　　　　　　　　　ヽ人:::|l_ ノト、　　イト|:::::/厶廴_　　　　　　　　　　　　　　　伊織　→　既…新規？
　　　　　　　　　　　　　イ｢:|ヽヽ::.::.|/l ＞＜　 / ﾉ／/::/ ／｀.
　　　　　　　　　　ハ |::|　|＼:: |､　　　　 /／/ /::/〃　 |
　　　　　　　　　　　　　ｌ　| い.┘::.::.:|ニニニ７::.::└ ::/〃　　l |＼
　　　　　　　　　　　／｜ |　＼::.::.::.::|-―‐-/::.::.::.::／ l″　　ｌ|　＼　　　　　　こんな感じ
　　　　　　　　　 ´￣ |　|　 / ＼::.::| ::.::.::./::.::.::／　　| /　　　|￣￣`
　　　　　　　　　ﾉ　|∨　　ヽｌ::.::.::厶イ　　　　| /　　人　　　　　　　　　４番目が一番ネタっぽい
　　　　　　　　 /＼｜{　　　／⌒大 ⌒＼　　 j.＿_／／∧
　　　　　　　　　 ∧＼＞ﾍ　　＼／∧＼_／　　 /:::::::::.く／:::/　　　　　　　　夕立はああ見えてわりと真面目っぽい
　　　　　　　　　／＼－'::::::‘，　／　/　|　ゝ　　 /::::::::::::::::::／
　　　　　　／::::::::/::＞==ミｌ　 ⌒Ｖ　 ∨　　　 /}￣¨丁
245：普通の名無しさん：2014/05/09(金) 20:21:55 ID:kbApI3jU: 夕立可愛いよ夕立
246：変態の人：2014/05/09(金) 21:17:02 ID:inncUxbE: 私はきっとゴメンナサイしなきゃいけないと思うの
247：普通の名無しさん：2014/05/10(土) 00:53:12 ID:85U5tE7c: でも正直ロムルス兄さんが一番よかったなー
248：普通の名無しさん：2014/05/11(日) 01:08:49 ID:jCOHeZgM: 月聖杯だろうと通常営業のコンマ神である
249： ◆ve5nNlnneY：2014/05/11(日) 10:51:19 ID:bUaHf.8I: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,..　- ――　- ..,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　,.ィ:::::／::::::::::::::::::＼::::`:.＜
　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::/'´ ￣￣￣￣｀ヽ;:::::::＼
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　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::ﾘ,.ィ:::´:::/:::::::i!::::::'.:::::｀ヽ::::::::::::::',
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　　　　　　　　　　　　 /::::::::::::,i斗-}-::､|::::::::|　}::斗::-:|-､|:::::::i:::::::',
　　　　　　　　　　　　,::::::i:::::::::|:从 j从|jﾊ从!　j从ﾊ::::j!::::|:::::::|::::::::',　　　　　　アースセルクリアおめでとうございます
　　　　　　　　　 ,:::::::|:::::::::|',.ｨf＝ミ､　　　ィｆ＝ミ､ヽi:::::::|::::::::::,
　　　　　　　　 i::::::::!::::::::{ ゞ茫ソ　　　　茫ソノ　j:::::::|::::::::::i
　　　　　　　　　　　 {:::::::::',::::::::',　　　　 j　　　　　 ,:::::::::;:::::::::::}　　　　　　なるほどー、王子がねぇ
　　　　　　　　 |::::::::::',:::::::ﾑ､　　　　　　　　　　 .厂ﾄ､/:::::::::::!
　　　　　　　　 |::::::::::::Vi' { ヾ　　　ｰ　ﾆ =- 　　ソ /./:::::::::::::;
　　　　　　　　　　　　',:::::::::::i ', ',　｀'' .､　　　　,.ィ "´　　/ﾉ:::::::::::/
　　　　　　　　　 ',::::::::::≧､　　　　｀ヽ_./´　　　 ..ィ::/::::::::::/　　　　　　　ちなみに僕が好きなのは愉悦貴女・カルナ貴方。
　　　　　　　　　　　　　ヽ::::::::::',:::ﾏヽ　　 / {　　､／i::::::/`'' ＜　
　　　　　　　　　　　 ,. -- ＜　 ',::::', ﾉ__　.′.}＿　{　|:::::' 　／　`'' ＜　
　　　　　　　　　　ノ　　　　＼ }:::/　　｀ヽ=.i　　｀i j::/　／　　　　　ヽ　　　　こいつらが勝ち抜くのは何か違う気がするので
　　　　　　　　　　.i　　　　＼.　∨..,,__　　{　}　＿.{ /　/　　　　　　　 }　　　　ちゃんと主人公してる貴方が辿りつけて良かった
　　　　　　　　　　 }　　　　 ',　′　　｀ヾ! .j'´　　　.∨　 ,　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　 i　　　　　　.ﾚ　　　　　〉.{　　　　　 {　/　　　　　　.′
　　　　　　　　　　　､　　　　　.′　　　　 ,　 i　　　　　 ∨　　　　　 i
　　　　　　　　　　　 }　　　　 /　　　　　 .i　 .}　　　　　　＼　　　　 ′　　　　　さて……うちも月聖杯頑張らなきゃ…
　　　　　　　　　　　.ﾊ　　　 ,　　　＿＿ {　 .|　　＿＿　　}　　　　/
250：普通の名無しさん：2014/06/13(金) 22:50:32 ID:xid9//dY: 西欧財閥。
圧倒的な武力と財力で世界の60％のシェアを管理・運営する巨大組織。

無論、私怨は無い。
特権階級に胡坐をかく馬鹿物共は気に入らないが、気に入らないだけで怨嗟するようでは、私の周りは怨敵だらけだ。

傭兵「……気配は…無いな」

今回の依頼人も、気に入らない態度だった。
西欧財閥の総帥―――言わば、この世界の王たるレオナルド・Ｂ・ハーウェイの暗殺依頼など、《普通》なら死刑宣告に等しい。
そんな仕事を平気の平左で寄越してくる反抗勢力の将軍サマは、私達を道具か何かだと思っているのだろう。

ガーネット「傭兵なんだからある程度は仕方ないわ。それに、貴女は《普通》じゃないし」

私はハーウェイの屋敷の中を潜むこともせず堂々と進みながら、口うるさい特殊礼装の言葉を聞く。
『カレイドガーネット』。限定的とは言え、第二魔法の行使を可能とする破格の魔術礼装。
そして何よりも、『あいつ』のクラスカードがある。《普通》というには、あまりに壊れた装備だろう。

『顔の無い王』―――おかげで、暗殺は最も簡単な仕事の一つになった。

ガーネット「……でも、何かおかしいのよね。私達は、普通の日常を満喫していたような……」

日常を甘受していた記憶は、私にもある。妄想では無いと断じるだけの現実味は、確かにある。
だが同時に、ずっと傭兵として生きて来た記憶も存在した。絶えず引き金を引いてきた実感がある。
どの記憶が本物なのかもわからない。どの記憶が間違いなのかもわからない。どの記憶も―――本物なのかも知れなかった。

気付いたらここに居て、仕事をしていた。
違和感はあったが、疑問は無い。いま直面している現実は、確かに本物なのだから。
251： ◆ve5nNlnneY：2014/06/13(金) 22:51:20 ID:xid9//dY: 私は窓ガラスの清掃を一通り片付け、レオ様の待つ部屋へと急ぐ。
時間も時間。月も高らかに輝いている。今日の仕事は、お互いにこれでおしまいだ。
紅茶を淹れて茶菓子を出して、ゆっくり語らうのも、たまには良い。

「にんげんさんうきうきです？」　　「わらうかどにはふくきたる？」

メイド「ふふ、そうですね。纏まったお時間が取れるのも、随分と久しぶりですし」

レオ様は戴冠式を終えてからというもの、より一層多忙になった。
毎日顔は合わせているし、談笑もするにはするが、それは仕事の片手間だ。
ゆったりと寛ぎながらお茶をする、という今日の予定は、待ちに待ったイベントである。

レオ様のご多忙に伴って、私の仕事も増えるばかり。
自分のためにお茶を淹れるのは、本当に久方ぶりになる。

「おちゃならきのうもいただきましたが？」　　「たいへんおいしゅうございました」

メイド「……あれ？　そ、そうでしたっけ？　あはは、疲れてるのかな…？」

言われてみればそんな気もする。どうして勘違いをしたのだろうか。
これでもハーウェイのメイドである。記憶の管理に問題があるのは、由々しき事態なのだが…――

「やや。これまたべつのにんげんさん」

「はろはろ！」　　「すぱーしぼ！」　　「はつおめにかかる」

メイド「―――え？　妖精さん？」

気が付くと、妖精さんたちが虚空を見上げて群がっている。
言葉から推察するに、そこに誰かが居るとのことだが……

メイド「ええっと……何も、いませんよね？」

妖精さんたちは私の言葉に耳を貸さない。
見えない何かを手でつかむと、全員で後ろに向かって走る。

「かんがえるなかんじるんだ」　　「とうめいまんと」　　「みぐるみはがしー」

引っぺがした何かの中には―――

≪以上、ホロウ的な何か≫
252： ◆ve5nNlnneY：2014/06/13(金) 22:53:06 ID:xid9//dY: >>250-251
253： ◆ve5nNlnneY：2014/07/26(土) 18:44:11 ID:Ff.GwFLY: ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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西欧財閥のメイドに捉えられてから、かれこれ三日が経った。
ベッドとテーブル。小窓に化粧台。
手足が縛られなかったことは救いだが、簡素な一室に閉じ込められた状態で、三日。
扉と窓には魔術的な細工がしてある。蹴破ることは出来そうも無い。
武器は取り上げられているが、有ったとしても有効かどうか。

ガーネットならあるいは開錠できるかも知れなかったが、アンチマテリアルと同様に没収されてしまっている。
逆説的に、相手は第二魔法の限定行使を上回る立ち回りをしたという事。
結果論ではあるが、だからこそ結果だけ見れば相当に優秀だ。

妖精憑きの―――『妖精使い』の、魔術使い。
厄介な相手だと、素直にそう思った。
ツキの無い私の相手としては、およそ最悪の部類。
運が悪かったから汚れ仕事に手を出さざるを得なかったし、運が悪かったからこんな所で軟禁される。
あるいはそれら全てを含めて、運が悪かったから生きているみたいなものだと。

そんな自分の相手を、恵まれた女が買って出ないでくれ。

　　　「失礼します」

ノックが二回。ふざけた程の丁寧さは、此方を馬鹿にでもしているのだろうか。
元より捕虜の身で、外から来る者を拒むことも出来なければ、自ら外に出ることも出来ない。

メイド「心変わりは、していただけませんか？」

傭兵「……傭兵は信用が第一でね。　こう見えても、受けた以来はやり遂げる主義だ」

メイド「………レオさまは、５倍の額を出すとおっしゃられています」

馬鹿にするな。
それで釣られると思っているなら、西欧財閥もいよいよ終わりだ。

傭兵「金じゃない。ここでそいつを受け取ったら、私に次は無いだろうが」
254： ◆ve5nNlnneY：2014/07/26(土) 18:44:35 ID:Ff.GwFLY: メイド「いえですから、それについても保証してくださると……」

傭兵「信用すると思うか？　あのハーウェイが一介の傭兵に、恒久的に仕事を回すなんて『良い話』を」

メイド「………ぁぅ…」

何を考えているのか、未だに読めない。
ハーウェイにとって、私の雇主が危険因子だと言うのなら辻褄は会うが、それは恐らく的外れだ。
あの男は、言っては悪いがそこまでの器じゃない。
放っておけば死ぬような馬鹿だ。
あのハーウェイが、差し向けられた暗殺者を雇い直してまで手を下す必要があるとは、到底思えなかった。

傭兵「……これで何度目かも忘れたが、もう一度訊くぞ。　何が狙いだ？」

メイド「ですから、それは言えない約束になっているんですよ。　レオさまのご命令で…」

話にならない。だったらそいつを呼んで来いと、そう言っても無駄なことは三日間の経験でわかっている。
この女に、レオナルド・B・ハーウェイの話を振っても後悔するだけだ。
戦闘で切り抜ける案も考慮したが、諦めた。ガーネット無しでここから逃げる自信は無い。

メイド「…………あの…本当にわからないのですか？」

傭兵「わからない。私を軟禁してる理由も、ハーウェイが私を雇いたがってる理由もだ」

メイド「ご自身の価値を、よく考えてみてください。　貴女がどれほど貴重な人材か、もう一度考えてみてください」

強い口調で、女が言う。
私に価値などあるものか。ハーウェイに無い物など、私は何も持っていない。
全てが揃う西欧財閥において私の価値など、どこにあるのか。
自覚しているつもりだ。私の実力は一流未満で、全てはあのステッキの――――

傭兵「……ステッキ？　　オイ、まさかとは思うが…あのステッキが目的か……？」

メイド「あ、あー…えっとー……」

傭兵「押収したなら勝手に使えばいいだろう…？　そこまでして私を使いたがる理由は―――」
255： ◆ve5nNlnneY：2014/07/26(土) 18:44:52 ID:Ff.GwFLY: レオ「もどかしいですね。そこまでわかってなお、ご自身の価値を理解出来ないとは」

ドアを開けて、赤服の少年が入室する。
ノックも無かったのに、そこに失礼さは感じられない。
普段なら虫唾の走る佇まいだが、この時に限って動揺してしまい、私は一瞬言葉を失った。
絶句の隙を突いて、レオナルド・B・ハーウェイは言葉を紡ぐ。

レオ「貴方の言う通り、押収したカレイドステッキは有無を言わず使用させて頂くつもりだったのですが、そうも行かなかったのですよ」

メイド「あの、レオさま？　私が言うのも何ですが、よろしいのですか？　交渉材料として、その情報は隠すべきでは…」

女の言葉に、レオナルド・B・ハーウェイは優しく微笑んで返す。
大丈夫だと。全て自分に任せろと、そう言いたげな気取った笑いだ。

レオ「僕たちの根負けです。彼女の自信の無さを甘く見て居ました」

傭兵「おい、それはどういう――」

レオ「マジカルガーネットは、貴女以外を所有者として認めませんでした」

一瞬頭が真っ白になり、次に眩暈がした。
平衡感覚の薄れは、始めて浮遊に挑戦した気持ち悪さを思い出す。

メイド「わわ！　だ、大丈夫ですか！？　お気を確かに！」

ああ……そういうことか。たしかに私は『特別』だった。
あの口うるさいステッキの選定基準に何故か合致してしまったのも、思えば運が悪かった。

レオ「カレイドライナーの力は強大だ。貴方になら…ひいてはカレイドガーネットになら、『良い話』の内容も納得でしょう？」

納得なわけがあるか。大いに不服だ。
私の価値とは、そんなことか。私にとっては、不幸でしかないことか。
だがこれで、断る理由が無くなってしまった。
ガーネットが手中にある内は、私が喰いっぱぐれることはなさそうだが……

―――…ああ、なんて運の悪い。
256： ◆ve5nNlnneY：2014/09/06(土) 21:53:07 ID:ph1QEyl2: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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　　　スーツケースの車輪を引いて、空港の扉から外界に出る。
　　　刺すような冷気が、防寒着の上から浸みるように這い入って来た。

　　　冬の日本。来日するのはこれで二度目だ。
　　　前回ここを訪れたときには、忙しくてあまり観光も出来なかったが…――……なんで忙しかったんだっけ？

　　　…思い出せない。気にするのはやめにして、とにかく。
　　　今回は色々と余裕もありそうなので、前から気になっていた和菓子にでもチャレンジしてみよう。

　　　レオさま曰く、『休暇と思って楽しんできてください』とのことだ。
　　　戴冠式以降は息付く暇もなかったので、嬉しい心遣いである。
　　　……本音を言うと、全員で来たかったものだけど。

　　　「……おい」

　　　後ろから声を掛けられ、慌てて振り返る。
　　　もしかすると、思考に没頭して無視をしてしまったかも知れない。

　　　メイド「あっ、はい！　すみません、ちょっと考え事してて……」

　　　小柄な体躯に、整った顔つき。射殺すような鋭い目付きがアクセントになって、まるで日本の冬のよう。
　　　綺麗でふわふわした、だけど厳しく過酷な冬。
　　　私よりも歳下の少女にそんな言葉が似合ってしまうのは、すこし寂しい。

　　　傭兵「…別に良いけど。　……というか、なんで最初の仕事がお前と二人きりなんだ」

　　　そう――二人きり、だ。
　　　傭兵さんと私は、今回の仕事でパートナーになった。
257： ◆ve5nNlnneY：2014/09/06(土) 21:53:44 ID:ph1QEyl2: 　　　パートナーと言っても、私に出来ることは少ない。
　　　基本的に「お仕事」をこなすのは傭兵さんで、私は身の回りの世話を担当することになる。
　　　必要があればサポートに回るつもりだけど、傭兵さんに限ってその必要はなさそうだった。
　　　カレイドステッキという礼装は、それだけ埒外に強力な代物なのだ。

　　　荷物を拾ったタクシーに詰め込み、予約した宿に向かう。
　　　空港からはそれなりの距離がある、冬木という名の小さな町。

　　　メイド「………あのー、ところで傭兵さん？　そろそろ名前くらい教えてくださっても…」

　　　傭兵「断る。必要がない。　なれ合いは好きじゃ無くてね」

　　　メイド「で、でも…これから二人で暮らすわけですし……」

　　　傭兵「はあ？　部屋は別だろう、何を言って……おい、まさかとは思うが…」

　　　そのまさかだった。
　　　予約したのはワンルームの二人部屋である。
　　　私としては何の疑問もなかったのだが、普通に考えれば失礼千万だ。

　　　メイド「す、すみません！　そうですよね、傭兵さんは御客様なのですから、私と同じ部屋では…」

　　　傭兵「いや、そういう意味じゃなくてだな……。　………チッ…もういい、わかった」

　　　それきり傭兵さんは、目的地に到着するまで終始不機嫌そうな顔で口を閉ざしていた。
　　　私が話しかけても適当な相槌が返ってくるだけで、流石の私もそれ以上明け透けにはなれなかった。

　　　ホテルに着くまでの数十分。
　　　漂う無言は、妖精さんたちの数を大きく減らす。
258： ◆ve5nNlnneY：2014/09/06(土) 21:54:11 ID:ph1QEyl2: 　　　ホテルに到着して、傭兵さんは先ず最初に立地条件の確認を始めた。
　　　今回の仕事は拠点を重要視しないはずなのだけど、この辺りは性分なのだと思う。

　　　どうやら部屋としては悪くない位置だったようで、少しでも機嫌を取り戻してくれたことに安心する。
　　　私は荷物を広げて、とりあえず仕事着に着替えようと思う。

　　　傭兵「私は銃の整備をするから、少し離れていろ」

　　　メイド「銃、ですか。　工房の敷設は夜間に行うんですね」

　　　傭兵「………」

　　　ガーネット『ミナ。触れないであげて』

　　　………？
　　　なにか不味いことでも口走っただろうか。

　　　メイド「…ご、ごめんなさい？」

　　　傭兵「……やめろ。…謝るな」

　　　傭兵さんの刺すような、だけどどこか悲しい視線が私を向いたので、素直に押し黙る。
　　　きっと私には計り知れない何かがあるのだろう。

　　　夜までには時間も空くので、その間にキッチンを借りて間食でも仕上げてしまおう。
　　　傭兵さんの好みの味はわからないけど、とりあえずは一通り…甘いものからビターなものまで取り揃えてみようと思う。
　　　私には妖精さんが付いているので、作り過ぎると言うことは無いのだ。

　　　メイド「少々ここを空けますね。御用でしたら電話なり使い魔なりでお知らせください」

　　　ガーネット『ええ、ありがとうミナ』

　　　――さて、気合いを入れて作るとしよう。
　　　相手は劣化しているとはいえ英霊の具現。
　　　私は気楽なものだけど、傭兵さんは違うだろう。

　　　カードの収集自体は、極めて過酷な以来だと思う。
　　　カレイドライナーでもなければ、およそ達成不可能なほどには。
259： ◆ve5nNlnneY：2015/03/24(火) 21:27:53 ID:rqoVttjg: 　　　【　The last day of a january　】

　　　【　London　】　　【　Clock tower　】

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Ｉ.[iii].,ＩＩ.[iii],ＩＩ[iii]_Iⅲ._冊_.ⅲ|ⅲⅲⅲ.Iⅲ:冊:_ⅲIIIllliiiiiii||iニニ[.二二二二]:|;.／
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|_門_ｌ|_門_ｌ|_門_ｌ|__!_而___!_|ΠΠΠ|__!_而___!_|__,;:--ｰ--------- ／／i|／
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　　　この年の時計塔は寒かった。

　　　例年に比べて比較的多めの降雪により、道路状況はすこぶる悪い。
　　　学術棟からカレッジへ向かうバスも、立ち往生して暫く動く気配を見せない。
　　　携帯端末で渋滞情報を検索すると、どうやらあと一時間は今の状態が続くようだ。

　　　私は画面から目を離して、バスの車窓から雪の降りしきるロンドンの空を見る。
　　　暗闇の中を落ちて来た白色が、街灯やヘッドライトを反射して、どこか神々しささえ感じる空。
260： ◆ve5nNlnneY：2015/03/24(火) 21:28:18 ID:rqoVttjg: ////////////////////////////////////刈///////////////////////////////////////
////////////////Ⅸ////////////////;' |i! |//////ﾊ/////ﾊ/////////////////////////
//////////////// ｵ〃////////从////!　i! |/////i!/|i!/////|i!////////iヽ///////////////
/////////////// .i!|i!/////////州//;斗|.　 └―-＝=;ｊⅨ////!|///////|i/i!Ⅵ/////////////
/////////////;′ 州;ｌ斗-‐ ¨´￣　　　　　　　　　　　　　￣　｀¨ 　‐- ｊi!|/i| Ⅵ/////////////
////////////i7 　 ´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ　 Ⅵ///////////
////////////i|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾏ///////////　　　　　　そういえば先生が死んだのも、寒い冬のことでしたっけ……
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////////////i!　　　　　　　｀　ヽ　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　|//////////
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////////////li!　　　　　　　　- .､　　　　　　　　　　　　　　　　　 __　-‐　　　　　　 !/////Ⅳ／
////////////iﾑ.　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 |//////!′
///////Ⅳ//ⅳlﾊ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´　　　　　　　　　　ォi/////i!|
///////i!.Ⅵ刈ヾﾊﾐ､　　　　　 _ ,.ォ　　　　　　　　　　　　　､　　　　　　　 ,.ィﾞ´　.i!/ｫ///i!
//////iﾘ　Ⅵ/ﾊ.. ヾﾍ.　≧ｭ =≠ ﾞ´　　　　　　　　　　　　｀ミ＝==≦彡　　 .从ﾘ|///|
//////;′ .Ⅵ刈.　　　　￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣　　　　　刈/ i!///!
//////　　州 i!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ///　i|li刈i|　,.ィ´

　　　そういえば――――などと、白々しい。
　　　私はあの人を、片時も忘れた事など無い。それこそ、未来永劫思い続ける。
　　　現在の私を構成する要素は、過去のあの人が遺した未来。

　　　先生は、自殺だったそうだ。
　　　魔術師が死体で発見されることは、別段珍しいことでも無い。
　　　胴体を上下に切断された死体が発見されたとしても、その程度ならまだあり得るだろう。
　　　あり得るからこそ、時計塔の見解は、そこで止まってしまっている。
　　　『その程度の自殺ならあり得るだろう』で、止まってしまっている。
261： ◆ve5nNlnneY：2015/03/24(火) 21:28:40 ID:rqoVttjg: ＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐――　＿＿＿￣￣―――　　＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
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　!/　!|､:| ー　7　（　ｿ　｀¨.､゛_';:ｵヾ､::::::::::::::::::::::::::ヾ､:::::::::::ﾊ
. ﾒ,　 i!刈　　ヽ　　｀　　＿ノ_　　i! 　,ゞヾ､:::::::::::::::＼ﾊ　＼:::::::i
　　　ｒ‐ ﾍ　　　　　　　　 , ゛ 7　　　ムノ:::＼::::::::::::::ﾍヾ　　ヾ:i!
　　弋　　｀　､- ､　　 .i!　 l　　 .ｲヽ::::;､::::::::::::::::{＼ﾊ　　　｀
　　　　ハ　　　｀ -.､　　 | 　 } ／　　 Y　ヾ:ト､:::::ﾊ.　_
　　　 l　　　　　　　￣　　 |´　/　 ≠-‐　￣＼:}~ |
　　　　}　　　　　　　　　　　　i!　ﾑ ´　　　　　　　　 /
.　　　 {　　　　　　　　　　　ｊ ´　　　　　　　　　 /
　　　）　　　　　　　　　 /　　　　 _　-―- 　　｀ 7
　　　　ヽ_　　　　　　　 /　　　　〃　　　　　　　　{
　　　　｀ヽ　　　　　 /　　　　´　　　　　　　　　　＼
　　　　 ,､　｀l _　--　_　i!　　／　　　　　　　　　　　　　｀ヽ
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　　　　　　　　　　　　　 i!
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　　だけどそれはあり得ない話で。
　　先生が死ぬ時は、きっとなにかと戦った結果の筈で。
　　全てを未来に賭けたあの人が、自殺を選ぶ筈がなくて。

　　今に。　　過去に。　　絶望した程度で、全てを諦める筈がなくて。

　　ならば何故、先生は死んだのか。何と戦って死んだのか。
　　私はどうしても、真実を知ってみたくなった。
　　未来だけを見て居た先生に、『あの日』何が起きたのか。

　　『あの日』を知るために、私は先生の足跡を辿っている。
　　先生が遺した物の中に、『あの日』を知る手がかりを求めて。
262： ◆ve5nNlnneY：2015/03/24(火) 21:29:04 ID:rqoVttjg: 　　　そんな時だった。
　　　かつて極東の地で行われた、聖杯戦争の存在を知ったのは。
　　　万能の願望機。根源へ至る儀式装置。
　　　先生が聞けばきっと、残したがるに違いない。

　　　風の噂で、それがたまたま、暫く前に盗まれたと聞いて。
　　　風の噂で、それがたまたま、英国に持ちこまれていると知った。

　　　無い筈の痕跡にアタリを付けて、判る筈の無い情報に目を通して、やっと見つけた目的地。
　　　きっと彼ならば、真正面から叩きのめして奪い取るのだろう。
　　　少しでも先生に近づけるのなら――――『あの日』の真相に近づけるのなら。

　　　　　　　　　 ,.ｨﾁ三三三モtｭ､
　　　　　　　 ,.ｨﾁ三三三三三三ﾆﾐt、
　　　　　　 ,ｲ三三三三三三三ﾐ､三ﾑ
　　　　　 ,'三三三三三三ハヾﾆ!ヾミﾑ
　　　　 l三三三ミ､三チ'"´　　i´､V;;ﾑ
　　　　　 l三三三三t.' -‐‐-､　 .ﾊ |ミlム、　　　　二の足を踏んでいる暇はありません
　　　　　　V三三三ミﾑ yzz-､　　ゞ' }ﾐl!￣
　　　　　　 lﾆ三三三ミﾑセｿ　　　　/V
　　　　　　ﾉﾂヾ三ﾁﾞｰﾐヾ!_　　　,ｨ7/　　　　　　　　　ウェールズ地方、ペンブルックシャーの田舎町………
　　　　　 ´　　ﾉﾁ'｀ヾﾊﾘ　｀ ;ｰ-‐ '
　　　　　　　　 ,. -‐''""ﾞヽ、 ;、
　　　　　　ヽ　fﾁゝ〈ｶヾﾑt、　　　　　　　　　　　今夜にでも、向かうとしましょう
　　　　　　　　　ヽ -‐''ﾞヽｨﾑヾム
　　　　　　　　 ,'.　　　　ヽ;!　 ! ム.
　　　　　　　　　.,'　　　　f　ヽ.　li'::::ヽ.　　　　　　　　　　　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_
　　　　　　　　 .,'　　　　 :!　:i　ヽ.li..::::::lヽ.　　　　　　　　　　|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ |
　　　　　　　　,::　　　　　|"ﾞ'l:､　｀i:::::;'.l　ヽ.　　　　　　　　 |　 ◇時計塔の学生◇　　　マトイ・グシオン　　　　　　　　 |
　　　　　　　,.':::::::　　　　:!ﾆlヽ!　　 !　__l,,.....ヽ.　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Entry 　　　 |
　　　　　　,:':::..::::::::　　　 | / ﾉ_,,..-ｧﾞ"　/　 .／　　　　　　　|_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　＿.|
　　　　 ,:':::. ;'..:::... 　　　 |ﾁ‐'ﾞ　_/＿_./　／　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　,:'"ヽ）､::::::: 　　　 |rrfff]]]]jLLl7ﾊ
　　　.,'､:ﾐﾊﾉ　）::::::..　　　|'"チ'"三三ｱﾐﾑ
　　 .,'､.ﾑ'ソ,ｨ.ｿ　　 .....　 |zヾ三三アl三ﾆﾑ
　　.,' '"二ｿ :}　　.:::::;' ...　!彡'ヾイ三ﾐ!三モﾑ
263：普通の名無しさん：2015/03/24(火) 21:42:53 ID:..MKRNt2: 誰もいないのかな
264：普通の名無しさん：2015/03/24(火) 21:57:20 ID:DIy3SeA2: 乙
265：普通の名無しさん：2015/03/24(火) 21:59:10 ID:1gre4XWQ: これって監督さんのとこの子なのかな
266：普通の名無しさん：2015/03/24(火) 22:14:36 ID:c6h/CG12: おつー
267：普通の名無しさん：2015/03/25(水) 17:26:09 ID:nDrSITp2: INAKA…？
268：伊58 ◆7m.CTF/Sgs：2015/03/25(水) 21:54:17 ID:HYPOiQO.: 　　　　　　　　　　 -――-。
　　　　　　　　彡:::::::::::::::::::::::::ﾟミ
　　　　　　　　 /::/ﾚﾍ::::;ヘ:::::i:::::::|　　　
　　　　　　　　〈|::::l　┃`' ┃`-!:::::j　　　提督、どうして他の艦娘は解体されると普通の女の子に戻るのに
　　　　　　　　 ji::〈　゜ -　゜　/::::::| 　　　ゴーヤだけ死ぬんでちか？
　　　　　　　　　Ｖ`ゥrr-.rｭｲ人人
　　　　　　　　　　　,/1::ｰ:'::! i.
　　　　　　　　 / ,|::::::::::|i ﾉ
　　　　　　　　　　｀ﾍ.:::;;;::::/'
　　　　　　　　　　　　i　Y　/
　　　　　　　　　　　　∪ ∪

提督「それはお前が艦娘じゃなくて珍獣だからだよ。」

　　　　　　　　　　-――-。
　　　　　　　　彡:::::::::::::::::::::::::ﾟミ
　　　　　　　　 /::/ﾚﾍ::::;ヘ:::::i:::::::|　　　
　　　　　　　　〈|::::l　┃`' ┃`-!:::::j　　　ゴーヤには提督が言ってることがよくわからないでち
　　　　　　　　 ji::〈　゜ -　゜　/::::::| 　　　
　　　　　　　　　Ｖ`ゥrr-.rｭｲ人人
　　　　　　　　　　　,/1::ｰ:'::! i.
　　　　　　　　 / ,|::::::::::|i ﾉ
　　　　　　　　　　｀ﾍ.:::;;;::::/'
　　　　　　　　　　　　i　Y　/
　　　　　　　　　　　　∪ ∪

提督「そうか、梅毒だかヒロポンだかで脳が萎縮してるやつにはわからんか。なら実際に試せばゴッパにも分かるだろ。」

　　　　　　　　　　　-――-　。
　　　　　　　　　彡:::::::::::::::::::::::::ﾟミ
　　　　　　　　　 /::/ﾚﾍ::::;ヘ:::::i:::::::| 　　でーどぐ、ゴーヤまだじにだぐないでぢ
　　　　　　　　　〈|::::l_, ｡ｨ'::li:.､`-!:::::j 　ゴーヤでーどぐにごろざれるようなごどじだでぢが？
　　　　　　　　　ji::〈　）,jДi;;'( /::::::|
　　　　　　　ﾞﾞt工工工工工工工tﾞﾞキュルキュル・・
　　　　　　　ﾞゝ､　投入口／
　　　　　　　　　ﾞゝ､,,,,,,, 　／　　　　　ゴリッゴリッ・・バキッ・・
　　　 _, ,_　　______ ゝl=l=l=l/
　　( ･ω･)　/, → ヽ厂厂厂 |　　ボキッ・・・グキッ
　 ( つ　つ○ （◎） |厂厂厂|￣￣￣i
　 |　　　|　　ゞ_←_ノ厂厂厂 I''''''''''Iﾕﾖ｝ポテッ・・　ポテッ・・　ポテッ・・
　し'⌒∪　　　　llll=l=l=l=l=l=lllll　燃１
|￣￣￣￣￣~~|. |::|~ ...|::|" .. |::|" 弾２
|　　　　　　　　 |...|::|~ ...|::|" .. |::|"鋼２
|　　　　　　　　 |...|::|~ ...|::|" .. |::|"ボ１
|　　　　　　　　 |...|::|~ ...|::|" .. |::|"` 　　燃１弾２鋼２ボ１
|=========== |. ≡. 　≡　 . ≡（◎三三三三三三三三三◎)
269：普通の名無しさん：2015/03/25(水) 22:00:57 ID:J4PbCy2I: え、なにこれ
270：普通の名無しさん：2015/03/25(水) 22:06:15 ID:/vPr5fjE: 他人の酉を使う荒らしです
271： ◆ve5nNlnneY：2015/03/26(木) 21:41:02 ID:su8SMmlw: 　　　【　The last day of a january　】

　　　【　Wales　】　　【　Dragons' Den　】

　ｪ .,　　 .,,,、　　　　　．　 !　│　　　　　　　　　 l三三三三三三三三三三三三三三ｌ　 .,!三|　　　　 'i
./ .!.l!　 ./三ヽ　　　　!　.lﾞ　.!　,!　 ./ﾞ.ｌ　　　　 ./.ｌ .!三三三三三三三三三三三三三三 !　.!三;;;1　　　　.ヽ.　　.!l,　　　　／
三 ||.!　/三三!　　 . !　 .!　ｌ　|　!　./三|　　　 iゞ　ｌ.l三三三三三三三三三三三三三三 ! .!三三|　 i，　 /;;!　 .lﾞ;;!　　 /　／
三三! .|三l.i三.!　　l三l　!三!│　/三 .!　　 .lﾞ三三i,l三三三三三三三三三三三三三三 l !三三|　,! !　 |三|　 |三i 　i ./三
..i三 .! .! l;;;l.!三 |　.l三j│三.!│ !三三|　　!:;三三三三三三三三三三三三三三三三三 U三三| lﾞ三l .l三;;! .│三| .! i三
. l三 |　! l;;;!|三;l　 l三;lﾞ.|三;;;! |! |三三;|　│三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三!│三;|　l三;;;ｌ | i三
　.ｌ三!　.ｌ.〉;l.!三|　.!三;! |三;;|　! !三三.!　 .,!三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三! |三三!　!三;! | .〉三
　ﾞ‐'゛　ヽ三三|　!三! .|三;|　.! l三三.!　 .,!三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三l !一ｰ l.　|三! │ |三
｀''-．　　　＼三 |│三l.|三;!　 ! i三三.!　 .,!三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三;;/"　　　! 　ｉ　l　 |￣ヽ
　　　 ,、　　ﾞl　 !　!　 | l　　／　i三三|　　.!三三三三三三三三三三三; il 三三三三三三三三;;/ 　　.　 / 　ﾞ　.!　ヽ
　､　　　｀ﾞ''- .l .,!　 l　.l　!　　　.、｀''，　　 .!三　!|三三三三三三三三三|.!三三三三三三三三ｌ　 / 　...ﾞ　　 i
､　`　　　　　、 !　　!　　.′　 ".゛　　′　　ヽ　/.|三三三三三三三三三! !三三三三三三三三!　　　 ! 　 ,i',i　ﾉ　　ヾ
　　　　.．.i !.! .!　　 !　　　 ― ､、三― 　　　.ﾞ‐'　!三三三三三三三三ﾉ　!三三三三三三三;/　　　 / 　　　　　.,i
　|　 !　 |ｉ|i! ! _′　　.ｌ. ..ー　　　‘　―‐　　　　　 !二二二二二二二二二二二二二二　∩二″　　　　　ｌ .'"　　　　　　/
　"　||ｉｉ|" 　./　　　　 ″　　　　　　　　 .!｝　　　　二二二二二二二二二二二二二　 ,!│二二　l　　　　　　　　　./
　l||||″　／　　　　　　ｒ'" ＼　　　　.!│　　　　　　二二二二二二二二二二二　　!　l　二二"　.,／　　　.ｒ'"
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `　　　　　 .ﾞ'ｰ ,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　゛
　　　 .,．　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀'‐　　　　　　　　　　　　　　　　　, ｰゞ　　,..-￢ｰ--._
　　　 |　　　　　　　　　　 ´ ｀'‐　　　　　`'ｰ､　　　　　　　　　　　　　　　、　　　 . _,　．
　　　 ..,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀　　　　　 _,,　ｰ-、　　　￣ﾞ"　　　.´　　　　／゛ﾞ'‐　　　　　　..,,　''ｰ．

　　　聞けば冬木の聖杯は、洞窟の中に刻まれていたという。
　　　ならば我々が、この土地で提供すべき場所は一つしかない。
　　　霊脈の要。隠れた洞窟。魔術的なレイラインが組まれた土地として、これほど適した場所もない。

　　　かつて竜が巣食ったとされる、竜の祠と呼ばれる洞穴。
　　　とうの昔に逃げ出した、脱落者の一族に解放するのは癪だが。
　　　理論も確立されていない、歴史の浅い魔術師気取りに触れさせるのは気が引けるが。

.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｼｽﾃﾑ
　　　それを差し引いても、『聖杯戦争』という儀式構造は魅力的だった。
272： ◆ve5nNlnneY：2015/03/26(木) 21:41:50 ID:su8SMmlw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -─　　　　─-　　　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　 , : ´　　　　　　　　　　　　｀　 .
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀　、　　　　　　魔力の充填も十分……
　　　　　　　　　　　　　　 , '　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,
　　　　　　　　　 ,′　　　　　　,　￣｀丶　　　　　　　_　　_　　　　　 ',　　　　第二魔法……断片とは言っても、やっぱりすさまじいね
　　　　　　　　　　　 '　　　　　 /-　,_　　　', 　　　／　　　ヽ　　　　　 i　　
　　　　　　　　　 i　　　　　　　{ Y:::::::｀:y、 }　　　　i　　,. --:ｘ-',　　　　　i
.　　　　　　　　　　 |.　　　　　　 ',.乂:::::ノ　}ﾉ　　　 ',／{::::::::::::} ,'　　　　　|　　　カレイドコピーが何やら不穏な動きをしたときには焦ったけど、滞りなく処分出来た
.　　　　　　　　　　 |　　　　　　　｀　ー　’　　　　　　ヽ. ゝ-- 'ノ　　　　　 }　　
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　 |　 ::.､　　　_　　　　　　 r　￣｀丶　　　　　　　　 /　　　　明日にでも、聖杯がマスターを選出し始めるとおもうよ
　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　 /　 }r===､-- '::L＿＿_/:._　　　　　　　　 ,.イ{　　　
.　　　　　　　　　 /　　　　 {　rﾁ'　　 ,ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＝＝≦:::::: :.|
　　　　　　　　　ノ　　_ミx-､ﾉ　_　　　_ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　　ここまでの段階で、収穫はあったかな？　　
　　　　　　〃　　　_;　 γ⌒Y　　ハ　　　　　　　　　　　　　　　　　,.ｨ　 ',　　
.　　　　　　　弋　　--y　乂_.ノ　　ﾘ＿＿＿＿＿＿＿＿＿_　／::...〃　,　　　　　　　 _＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_
.　　　　　　　ヽ　r‐ ､:::, '　/.　　　 /　　　　　　　　　　　　　 ,' /::::::／　　 ,　　　　　　　 |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ |
　　　　　　　　　 ',{　　}r'⌒Y 　　 /　　　　　　　　　　　　　　{/:::／　　　 !　　　　　　　|　　◇聖杯の担い手◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　 ',--' ヽ_,ノ　　∠ー　　　＿＿＿　　　 -= yi:::'　　　　　 |　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ガチャムート十世　　　　 |
　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　／:::::|　　　　　　　　　　 /::|　　　　　　　 |　　　　　　　|_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　＿.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
273： ◆ve5nNlnneY：2015/03/26(木) 21:42:27 ID:su8SMmlw: 　　　　　　　　　　 /´￣/　　　　　　 l､　　　ﾉ　　l／｀''ヽ、
　　　　　　　　 / ＿ /　　　＿___,r.､　l_＞,ー '　　.ﾉ　　　　｀i!
　　　　　　　　 /　lヽ￣¨¨￣　／　.〉＜　　ヽ____,ノ　　　　　　l　　　　　　　正直、全く意味がわからなかったわ
　　　　　　　　＼ .l ,.>､　　　 'r､　　|／｀ヽ､　ヽ .|　　　　　　　i!
　　　　　　＿___r＜ヽ/ ｀ヽ.,_　l /ヽ.,_l!　　l　ヽ　l .|　　　　　人__
　　　　　　ヽ_ ./　 7l.l　 _」i!　｀i!　　ヽi　　i! l ﾉ .l､￣ヽ.,___ ノl､　　ﾌ　　　　守護者を使役……支配する役割を組み込んだ部分が、丁寧にはぐらかされている
　　　　　　　ﾌ　 /::|Ⅵﾄi､:|ヾ＿iﾄ､二¨:ｉ!―ｉ!|:ヽ,rﾍﾞ,.　.|　 l´　l､＼/
　　　　　　　'ーiﾊ::|::ｉ!::r=≦_　　　　二ニ__ |;:::i :::::::i!､ |　 .l　　ヽ,　　　　　　そのまま模倣する分には出来なくもないけど、選んで技術を抜きだすのは至難ね
　　　　　　　　　 i Ⅵ::l:ﾊ.弋zj　　　　込示l.ﾌi:::l,:::::::ﾊ|ヽ┬'　　／
　　　　　　　　　 /i:::ｌ:::ｌ::l.　　,　　　　￣¨ j'::::i :::::::::i:',. ヽ)__,／
　　　　　　　 i　l: :l::l:ﾊ、　｀__　　　　　/ﾘﾉl ::::::::::|:'rﾊ'　　　　　　　　　　　私が知りたい情報の、まだ半分も得られていないわ
.　　　　　　　 l　.|:i:::i!:::::＞, ｀¨　　 _.／才/ :::::: ｌ::|::ﾊヽ
　　　　　　　　　 |　.|i::::i!::::::::l :l｀r-＜／才 /:::／::ｊ::::|:::::ｊ', ヽ,
　　　　　　　　　ヽ,.l::::::ｊ:::::::::l::l¨ .V7:才__ノ／::::: /::::i!:::ｉ!::)　､　　　　　　　　あとは実際に使役してみて、令呪の接続方法を詳しく解析しないと……
　　　　　　　　　 r1::::':::ノ :::i!／'l j'／::／::::::::::/:;::::ﾊ:::ｉ'::ﾊ　ヽ
　　　　　　　　 rﾉ:::::::／ :::::::iﾊ, ノ:::::／::::::::::::::::ノ:::::j;:l::/　 i!　 i!
　　　　　　　　//::::／:::::::::::::ﾉ::/ ::: /:::::::::::::::::／:::／:／　　ヾﾉ
　　　　　　 / .,V:::::::::::::::／;∧::::/ ::::::::::::::／::ｰ:::／　　　　＼　　　　　　　　　　　 _＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_
.　　　　　 /　rァ､:::::::／::/i　 .>;:__,:::::::::::::::::::::／　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　 |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ |
. rz＿　 _z/_ノヽ,rl.｀Yニフ >‐<ヽﾆi≧zz｡ノ')´　　　　　　　　　　　＼_,.　　　　　　　　|　　◇魔導書図書館◇.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
.ヽ .l　｀＞‐､　　ヽ≧ｨ＝＝ニ三三三て　 /　　　　　　　　　　　　人　｀フi　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　パチュリー・アルハザード　　　 |
　ヽl　 lヽ　/l__ ./{/三三≒＝'''''¨¨¨¨¨¨|‐ヽ　　　　　　　　　 _　 /　　ヽ/≧|　　　　　|_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　_＿_　＿.|
　　｀二)l　,.､　l ::|　　　　　　　　　　 |::::::)＿__　　　　_.r＝, ヾ''__　ノr´　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
.　　　ヽ　ヽ=ヽ{:::ｉ:|　　　　　　　　　 |::::/ ヽ　ミ, ´￣ .／ / _,r三シ´
　　　　ゝﾉ.　〉ヽ:: |　　　　　　　　　 |:/＿ハ　 > ／｀ヾiｵ'才´
274： ◆ve5nNlnneY：2015/03/26(木) 21:42:54 ID:su8SMmlw: 　　　聖杯を奪い、聖杯を宿す者。聖杯を敷き、聖杯を降ろす者。
　　　この聖杯戦争を経て、自身の代で研究を完成させるつもりなのだろう。

　　　自分一人で、成せるはずも無いのに。辿り着けるわけも無いのに。
　　　研究者としては優れていても、魔術師としては三流だ。
　　　三流同士、話が合うのは頷ける。躍起になるのも、頷ける。

　　　魔術師の本分とは、子を成し、子に技術を伝えること。その繰り返しである筈だろう。

　　　いくら急いても、たどり着けない場所はある。辿り着くためには、人の命は余りに短い。
　　　ここで全てを、終わらせるわけにはいかない。
　　　我々は違う。我々は、終わらせないために闘争を受け入れたのだから。

.　　]「↑ｨﾊ-_l|::[∧ 　　 }Ⅳ＼＼　　_儿 ::|:|｢[ilﾑﾆﾆ三三三[三/ﾑ
　　ｌ|AＶ冂ニ|::[::(:.＼　　　:　　＼　＾７[:.::|:|l:::i冂[二三三三]L三]|
　　いi｜]V人[＼<⌒ 　　ｉ:.　　　　　/かV/ﾊ:i| ]l｢ニ三三三|[三7|　　　　　（殺し合いには哀しみがつきものだ）
　　　∨∧Ⅴ: :::.＼:＼_ 、｀`ﾞ´　_,　　 ,厶イ::{｢ |ﾘ ]l|ﾆﾆ三三三]Ｌ三|
　　　＼{　](: :ｉ:.:.:ｌｈi<　｀　こ　´　 ,.+{冖}|:::{|ノ　　|_ニ三三三]Ｌ三|　　　　　（英霊との、出会いと別れも良い）
　　　　　 ≒ i:::::ｌ|　':,＼　　　／ :l:{二}|:::{[＞､ j|-_二三三引[三jL
.　　　　　 = l:::::ﾘィハ　`ｰ‐ '"　　八匸「::{[_／Ⅵﾆ-_ニ三弓]「三][　　　　　（きっと穢されているだろう。そのくらいでいい）
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i 　 ∧ニ=- __]:::/７/7/ :|　　　 ,.:ﾞ　　　.ﾊ＼＼￣二ニ＝‐-マ}|[三三ﾊ
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ｉ|ｉ_]|.ノ三ニ=-　__　＼ .ノ　 _,. -‐=ア7} : : |i^＼: : :::..-=＝=-:::::二＼三小　　　　（失われてしまった彼女の哀しみを取り戻すには……――）
|ｉ|ｉ厂￣￣￣￣￣＼　V_,. '"　　／／/ : : :|lｉ: :`ト=ミＬ: :: ::::-=-:::ﾆ三＼l|[Ｌ
ｉ|ｉ|ｉ　　　 j{ j{　　 _]{　＿Ｖ　__／／_-7 : : :/]ﾘ: ::|_-_-￣二ﾆ＝ﾐ-ﾆ三三＼[
|ｉ|ｉ|ｉ　:|沁ｨ{　jLﾉﾊ{└'⌒Ｖｰ／_-_-7 : ／フ : ::ﾉ_-_-_x≪二-二>､三三三
275： ◆ve5nNlnneY：2015/03/26(木) 21:43:13 ID:su8SMmlw: |｜ i　||｜ i　||｜ i　||｜ i　||｜ i　||｜ i　||｜ i　||｜ i　||｜ i　||｜ i　||｜ i　||｜ i　||｜ i　||｜ i　||｜ i　||｜ i　||｜ i　|
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　　　　　} .ﾊ　　　}:〃Ｖﾂ}　　＼　　､＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　―-＝三.　そのくらいの刺激で、ちょうど良い　.三＝-─
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　　　こうして、少女の戦いは始まる。
　　　一族の総意とは全く逆の―――終わらせるための戦いを始める。
　　　悲しまない少女は、悲しまない証明のために、悲しみの連鎖へと身を投げる。

　　　自身の境遇について、思う事など何も無く―――――……

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　◇空っぽの少女◇　　　　ユカリ＝ラーメント. 　　　　　 |
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276：普通の名無しさん：2015/03/26(木) 21:56:01 ID:W5.7zOQo: 七家さんとこの子か
277：普通の名無しさん：2015/03/26(木) 22:00:02 ID:YOevtkq6: 乙
278：普通の名無しさん：2015/03/26(木) 23:18:31 ID:dIKu2hzc: さらっとステッキらしきものが採用されていてワロタ
279：歌詞記載禁止、書込前に誤爆有無確認願います：2016/11/08(火) 18:49:00 ID:dExI8/hQ: アースセル支援のホロウ的な何かが好きで時々見に来る。この二人の組み合わせが斬新で好きだ
280：歌詞記載禁止、書込前に誤爆有無確認願います：2016/12/07(水) 04:13:22 ID:SpUbIG3Q: どうしても思い出せないんじゃが主人公が邪神で正体に目覚めてＢＡＤＥＮＤってなんだっけ
鯖が玉藻のやつ
281：歌詞記載禁止、書込前に誤爆有無確認願います：2016/12/07(水) 22:51:14 ID:jkCPGnyI: エリザ「ノープランで聖杯戦争するわ」【安価・コンマ】2
ってスレだな
懐かしいな、もう一年くらい前なんだな
282：J ASRAC管理楽曲歌詞掲載可、1レス最大8,192byteまで可：2019/04/23(火) 01:50:06 ID:Qrn38hS2: なんだか哀しくなっている。
人が消える。
そんなものでしかないのに、思い出が多すぎた。