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アルテミス アナザーストーリー(改) byBiBi

1BiBi ◆8cBPUextJk:2009/05/25(月) 21:23:57
Artemis0000.a
アルテミス アナザーストーリー

前書き
 アルテミスのアナザーストーリーを書いてみました。文才も更新にかけ
る熱意も、オリジナルストーリーの作者様には遠く及びません。もし投稿
がストップした時は許して下さい。まわりくどい表現が所々に見られます
が、許して下さい。
文中に登場する名称は設定は全て架空のものです。同名または類似した名
称があっても、全く関係ありません。

*****************************************************************

前のスレの一部を書き直して、改めてスレを立てさせていただきました。
ストーリーや登場人物に大きな変更はありません。訂正内容等は >>2
参照して下さい。

前のスレに書き込んでいただいた感想等は省かせていただきました。書き
込んでくださった方、申し訳ありません、あと有難うございました。

471BiBi ◆8cBPUextJk:2010/09/22(水) 23:47:37
Artemis.UY2.Com0069
 部屋の換気システムが、もうもうとした湯気を排出し始めた。視界が開
けてくると、水浸しの床の上に由梨香が息も絶えだえの状態で横たわって
いるのが見えた。全身は広範囲に火傷を負い、真っ赤になっている。時お
り苦しげに咳きこむが、それ以外はピクリとも動かない。

エウドラは面倒くさそうにため息を一つこぼして、医療用アンドロイドに
由梨香の治療を命じた。本来は実験体の地球人など治療する必要はないの
だが、由梨香はマゾ化薬の被験者で、現在の所有者はビーナスである。食
糞実験後に返却すると約束した以上、エウドラには、由梨香を五体満足で
所有者に返す責任があったのだ。

 医療用アンドロイドに別室に連れて行かれた由梨香は、そこで治療を受
けた。全身に負った火傷を手際よく治療していく医療用アンドロイドを、
由梨香は感心したように見つめていた。
(こんな火傷も治せるなんて、凄いわぁ。これなら、死にそうな拷問を何
度でも受けることできるわ)
などと考えていた。アンドロイドが鎮痛剤を投与した時は、
(あぁ……。せっかくの痛みが消えちゃう……)
と、残念がった。わずか30分の治療で完全に回復した由梨香は、ついで
に貞操帯を外され、ビーナスの元へ移送された。こうして由梨香は、ネオ
ガイア星の最先端医療を受けた、最初の地球人となった。

『梅本由梨香に関する資料 〜囚われのコンパニオン 007』おしまい

472BiBi ◆8cBPUextJk:2010/09/22(水) 23:52:45
目次
>>2 前書き

■ アルテミスのアナザー
文頭の通し番号は、Artemis****
>>3-5 『プロローグ』
>>6-15 『ざなみ刑務所の独房にて』
>>16-18 『さざなみ刑務所の廊下にて』
>>19-28 『モクバ3号 前編』
>>29-36 『モクバ3号 中編』
>>37-54 『モクバ3号 後編』
>>55-59 『格闘家たち その後1 〜 犬山と亀山弟』
>>60-63 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 前編』
>>64-72 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 中編』
>>73-85 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 後編』
>>86-93 『医療室にて 前編』
>>94-107 『医療室にて 後編』
>>108-116 『さざ吉物語〜その1』
>>117-125 『さざ吉物語〜その2』
>>126-137 『さざ吉物語〜その3』
>>138-146 『さざ吉物語〜その4』
>>147-159 『さざ吉物語〜その5』
>>231-243 『さざ吉物語〜その6』
>>245-250 『さざ吉物語〜その7』
>>252-257 『さざ吉物語〜その後』
>>269-276 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その1』
>>308-322 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その2』
>>345-358 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その3』
>>415-424 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その4』
>>426-430 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その5』
>>458-461 『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その1』

■ 由梨香のアナザー
『八谷早苗の回想編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY1.Sanae****
>>160-169 『八谷早苗の回想 001 〜 出会い』
>>170-175 『八谷早苗の回想 002 〜 お掃除』
>>176-192 『八谷早苗の回想 003 〜 採用試験01』
>>193-198 『八谷早苗の回想 004 〜 採用試験02』
>>199-203 『八谷早苗の回想 005 〜 採用試験04』
>>205-209 『八谷早苗の回想 006 〜 採用試験05』
>>211-218 『八谷早苗の回想 007 〜 採用試験06』
>>220-229 『八谷早苗の回想 008 〜 採用試験07』
>>278-285 『八谷早苗の回想 009 〜 勤務初日01』
>>324-335 『八谷早苗の回想 010 〜 勤務初日02』
>>360-368 『八谷早苗の回想 011 〜 勤務初日03』

『囚われのコンパニオン編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY2.Com****
>>259-267 『囚われのコンパニオン 001 〜 大量食糞実験01』
>>287-305 『囚われのコンパニオン 002 〜 大量食糞実験02』
>>337-343 『囚われのコンパニオン 003 〜 大量食糞実験03』
>>370-378 『囚われのコンパニオン 004 〜 大量食糞実験04』
>>381-394 『囚われのコンパニオン 005 〜 大量食糞実験05』
>>397-405 『囚われのコンパニオン 006 〜 大量食糞実験06』
>>463-468 『囚われのコンパニオン 007 〜 大量食糞実験07』
>>469-471 『囚われのコンパニオン 008 〜 ビーナスの虐待01』

『放浪の真性マゾ編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY3.Wanderin+副題****
>>408-413 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島01』
>>432-443 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島02』
>>445-456 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島03』

アナザーの前に、まずはオリジナルストーリーを!
『生体実験』 ttp://eirian.h.fc2.com/index2.html

473BiBi ◆8cBPUextJk:2010/09/22(水) 23:55:51
目次(訂正)

>>2 前書き

■ アルテミスのアナザー
文頭の通し番号は、Artemis****
>>3-5 『プロローグ』
>>6-15 『ざなみ刑務所の独房にて』
>>16-18 『さざなみ刑務所の廊下にて』
>>19-28 『モクバ3号 前編』
>>29-36 『モクバ3号 中編』
>>37-54 『モクバ3号 後編』
>>55-59 『格闘家たち その後1 〜 犬山と亀山弟』
>>60-63 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 前編』
>>64-72 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 中編』
>>73-85 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 後編』
>>86-93 『医療室にて 前編』
>>94-107 『医療室にて 後編』
>>108-116 『さざ吉物語〜その1』
>>117-125 『さざ吉物語〜その2』
>>126-137 『さざ吉物語〜その3』
>>138-146 『さざ吉物語〜その4』
>>147-159 『さざ吉物語〜その5』
>>231-243 『さざ吉物語〜その6』
>>245-250 『さざ吉物語〜その7』
>>252-257 『さざ吉物語〜その後』
>>269-276 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その1』
>>308-322 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その2』
>>345-358 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その3』
>>415-424 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その4』
>>426-430 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その5』
>>458-461 『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その1』



■ 由梨香のアナザー
『八谷早苗の回想編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY1.Sanae****
>>160-169 『八谷早苗の回想 001 〜 出会い』
>>170-175 『八谷早苗の回想 002 〜 お掃除』
>>176-192 『八谷早苗の回想 003 〜 採用試験01』
>>193-198 『八谷早苗の回想 004 〜 採用試験02』
>>199-203 『八谷早苗の回想 005 〜 採用試験04』
>>205-209 『八谷早苗の回想 006 〜 採用試験05』
>>211-218 『八谷早苗の回想 007 〜 採用試験06』
>>220-229 『八谷早苗の回想 008 〜 採用試験07』
>>278-285 『八谷早苗の回想 009 〜 勤務初日01』
>>324-335 『八谷早苗の回想 010 〜 勤務初日02』
>>360-368 『八谷早苗の回想 011 〜 勤務初日03』

『囚われのコンパニオン編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY2.Com****
>>259-267 『囚われのコンパニオン 001 〜 大量食糞実験01』
>>287-305 『囚われのコンパニオン 002 〜 大量食糞実験02』
>>337-343 『囚われのコンパニオン 003 〜 大量食糞実験03』
>>370-378 『囚われのコンパニオン 004 〜 大量食糞実験04』
>>381-394 『囚われのコンパニオン 005 〜 大量食糞実験05』
>>397-405 『囚われのコンパニオン 006 〜 大量食糞実験06』
>>469-471 『囚われのコンパニオン 007 〜 大量食糞実験07』
>>463-468 『囚われのコンパニオン 008 〜 ビーナスの虐待01』

『放浪の真性マゾ編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY3.Wanderin+副題****
>>408-413 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島01』
>>432-443 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島02』
>>445-456 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島03』

アナザーの前に、まずはオリジナルストーリーを!
『生体実験』 ttp://eirian.h.fc2.com/index2.html

474BiBi ◆8cBPUextJk:2010/09/30(木) 23:48:25
Artemis0239
『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その2』
(非エロです)
 メビウス博士は自室に備え付けの豪奢なソファに腰を下ろし、1冊の本
をペラペラとめくっていた。それは博士が地球のネット通販で取り寄せた
コミックだった。ゴムのような体質になった少年が仲間を引き連れて冒険
する物語で、シンプルなストーリーと、とても解かりやすい感動シーンで、
大勢の日本人に人気があるらしい。
「地球人はこんな物に感動するのか?」
何度も首をかしげながら、1ページあたり3秒のスピードで最後まで読み
終えた博士は、退屈そうに欠伸をもらした。

「はい。そのようです」
そう答えたのは、メビウス博士の正面に立つ1人の男だった。正確には1
体のアンドロイドだった。アンドロイドの名はBKA48号という。プリアナ
をはじめとする、メビウス博士おかかえのサイボーグ部隊のマネージャー
役として製造された、高性能アンドロイドだ。一般の量産型アンドロイド
と異なり、カスタムメイドのBKA48号は、外見も人間とほとんど変わらな
い。ご丁寧にスーツまで着ている。

ついでなので、BKA48号の外見を少し詳しく描写しよう。風貌と骨格は、
日本人男性を模してデザインされている。ただし顔は不自然なほど日焼け
していて、まるでタンニングマシンに寝泊りしているようだ。頭部を覆う
髪は茶色で、10メートル離れていてもニオイが漂ってきそうなほど大量の
ヘアワックスで固められている。着用のスーツは細身で、柄はグレーの生
地に白のストライプ。見ると、ズボンの裾が不自然に長い。スーツの下は
白のワイシャツでノーネクタイ。シャツの上2つのボタンが外されていて、
その隙間から、金色のチェーンのネックレスが覗いている。靴は茶色のブ
ーツで、ヒールがやたらと高い。手にもチェーンのブレスレットが巻かれ、
小さなジュラルミンのアタッシュケースを提げている。どこから見ても、
怪しいマルチ商法の勧誘員としか思えない。

「うぅむ、よく分からんが……。とりあえず、新しいサイボーグ製造の参
考にさせてもらおう」
そう言って、メビウス博士は、手に持ったコミックを部屋の隅に置かれた
ゴミ箱に投げ捨てた。ゴミ箱の自動ゴミ焼却装置が作動し、放り込まれた
コミックは一瞬で灰になった。

475BiBi ◆8cBPUextJk:2010/09/30(木) 23:49:25
Artemis0240
 一般の刑務所同様、さざなみ刑務所にも、囚人の中に派閥のようなもの
が存在した。その日も女囚用の食堂では、囚人達がグループごとに別れて、
生きていくのに必要最小限の粗末な食卓を囲んでいた。今日の食事はトウ
モロコシの粉だ。太平洋戦争直後、米軍が人道支援の目的で日本人に豚の
餌を支給していたが、それと同じものだ。

食堂のなかに、ひときわ騒がしい集団があった。聞こえてくるのは中国語
だ。見ると、その内の1人が食堂中に響きわたるような大声で、仲間にな
にやら熱く語っている。女はヘビの刺青を背負っていた。中国武術の達人、
股三娘である。数日前、ライバルのヨン・ソバを負かしたアルテミスに格
闘戦を挑んだが、試合中に逃走。刑務所内の食糧庫に忍び込んでいる所を
看守に捕まり、もとの女囚監房に戻されたのだ。

「私、あの白人に負けたの、デタラメネ! 私、逃げてないネ!」
食べ物を口に頬張ったまま話すので、語尾の『ネ!』のたびに、トウモロ
コシの粉がテーブルの上に撒き散らされた。股三娘だけでなく他の中国人
も食べ物を頬張ったままで話すので、テーブル上は黄色い粉まみれだ。
「私が逃げたって話、みんな嘘ネ! 白人の言う事、みんな嘘ネ!」
「日本人も大嘘つきヨ! 中国人いっぱい殺したのに、謝らないヨ!」
「過去の謝罪と賠償するアルヨ!」
この中国人グループは、毎日のように日本人と白人の悪口を語り合う事で、
お互いの絆を深めていた。

476BiBi ◆8cBPUextJk:2010/09/30(木) 23:50:52
Artemis0241
 その時、メビウス博士が食堂にやって来た。メビウス博士の地位はとて
も高く、サディストとして恐れられているシンディですら逆らう事はでき
ない。当然、女囚達とは、天と地ほどの身分差がある。

ネオガイア星のロボット工学の権威は、女囚たちの間を悠々と歩き、中国
人グループの前で立ち止まった。突然の出来事に、それまで威勢の良かっ
た中国人たちは一斉に顔を伏せて、無言になった。中国人の目には、ネオ
ガイア星人は白人にしか見えない。常日頃から白人の悪口を言っている彼
女達は、メビウス博士の機嫌を損ねたと思い、ビビリまくっていた。全員
が亀のように首をちぢめたまま硬直して、細い両目をキョロキョロと動か
して周囲をうかがっていた。

メビウス博士は蔑むような目で中国人たちを見下ろした。
「股三娘というのは誰だ?」
「ヒィッ!」
名を呼ばれて、股三娘が引きつったような声を出した。すっかり怯えきっ
て、顔を伏せたまま固まっている。その時、同席していた中国人の1人が
股三娘を指さして、大声で叫んだ。
「コイツ股三娘アルヨ! コイツさっき白人の悪口言ってたアルヨ!」

焦った股三娘は、別の中国人を指さした。
「ひぃぃぃ! あ、アタシ股三娘じゃないネ! こ、股三娘はこの女ネ!」
「う、嘘つくな! オマエが股三娘ヨ!」
「違う! 股三娘はあの机の女アルヨ!」
「アタシ、ホントは白人が好きネ!」
「嘘つき! オマエ、白人の悪口いっぱい言ってたヨ!」
「きぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
まるで交通整理の警官のように、あちこちを指さしながら、中国人達は罪
のなすりつけあいを始めた。大量のトウモロコシの粉が宙を舞っている。
その光景を見て、メビウス博士は、いかにも面倒臭いといった様子で溜息
をひとつこぼした。

「実は股三娘に仕事を頼みたいのだがね。金も支払われるぞ?」
「アタシが股三娘ネ!」
『金が支払われる』と聞いたとたん、今度は全員が股三娘を名乗り始めた。
呆れたメビウス博士は、アンドロイドに、囚人名簿で股三娘を見つけるよ
うに命じた。見ると、メビウス博士の白衣が、トウモロコシの粉まみれに
なっていた。

477BiBi ◆8cBPUextJk:2010/09/30(木) 23:53:09
Artemis0242
 1時間後、本物の股三娘が、2人の屈強な男に連れられてメビウス博士
の元に出頭した。2人はネオガイア星人だったが、股三娘には地球の白人
と区別がつかない。
「キミが股三娘だね? 私はメビウス博士だ」
ネオガイア星のロボット工学の権威は、股三娘を頭のてっぺんから爪先ま
で観察した。まぁまぁの美形だが、アルテミスやプリアナと比べれば随分
と落ちるし、スタイルの点では比較にもならない。看守から股三娘が美人
だと聞かされ期待していたメビウス博士は、落胆のため息をこぼした。

股三娘はメビウス博士と顔をあわせるや否や、
「金いくら払う? 現物支給はダメネ! 現金で払え! 元はダメネ! 
円かドルで払え!」
と、まくしたてた。さきほどの食堂でのビクつきようが嘘に思えるほどの
勢いだ。どうやら金の話がからむと、態度が豹変するらしい。むき出しに
なった前歯に、トウモロコシの粉がこびり付いている。

「ふふん。心配しなくても払ってやる。ところでキミは、中国武術の達人
と聞いているが。本当かね?」
「アタシは達人ネ。中国4千年の技を身に付けているヨ」
「うむ。4千年の技か……。それが本当なら素晴らしい」
「アタシが嘘ついてると言うのか!?」
「いや、嘘とは言わんが……。ただ、こちらの資料によると、キミは囚人
999号と闘って、敗走したらしいじゃないか?」

「アタシ、逃げてないネ! あの変態女が、アタシが逃げたと言いふらし
てるヨ! あの仮面の女、大嘘つきネ!」
不名誉な過去を指摘された股三娘は、逆上して金切り声をあげた。理由は
どうであれ、股三娘がアルテミスとの戦いの場から逃げたのは事実なのだ
が、この中国人は過去の出来事を自分の都合のいいように脳内変換するの
が得意らしい。

「わかった。では、君の実力を証明してもらおう。キミにうってつけの相
手を用意している」
そう言って、メビウス博士は席を立った。

478BiBi ◆8cBPUextJk:2010/09/30(木) 23:56:24
Artemis0243
 メビウス博士と股三娘は、別室に場所を移した。そこは股三娘には忘れ
られない場所だった。以前にアルテミスと闘った格闘訓練施設だ。中央に
スパーリング用のリングがあり、それを囲むように様々なトレーニングマ
シンが置かれている。トレーニングマシンの種類と数は、平均的なスポー
ツジムの2〜3倍はある。他にも、天井からは大小さまざまなサンドバッ
クが吊られていて、その中には人体を模した形のものもあった。見ると、
目や喉や股間といった急所の部分に、赤い丸印が描かれている。壁を見る
と、棒やナイフといった武器、各種の防具などが掛けられていた。

 施設に控えていた召使用アンドロイドが、リングの正面にソファを運ん
できた。大企業の社長室にあるような豪奢なソファだ。メビウス博士が腰
をおろすと、革張りのクッションが絶妙な反発力を維持しながら、体重を
受け止めた。股三娘をメビウス博士の元に連行した2人のネオガイア星人
は、博士の護衛役を兼ねているのか、ソファの左右に1人ずつ無言で立っ
た。もちろん股三娘の椅子はない。

 リング上を見ると、男が1人立っていた。東洋人で、歳は30前後だろ
うか。空手道着を着ている。腰には黒帯が巻かれていて、見ると、あちこ
ちがボロボロにほころびている。黒帯がボロボロになるほど長い年月、空
手の道を究めて(きわめて)きたという事なのか……。

股三娘は値踏みをするように男を観察した。がっしりとした体型で、いか
にも強そうだ。両手を見ると、指の付け根あたりにタコが見つかった。俗
に言う拳ダコだ。長い間、拳で硬い物を叩き続けたり、掌ではなく拳を床
につけて腕立て伏せを続けていると、この部分にタコができるのだ。どう
やら黒帯のほころびはハッタリではなさそうだ。股三娘の顔に、緊張の色
が広がる。

「日本を代表する武術家の1人で、名前は芦屋米幸だ」
メビウス博士が、男の紹介をした。
「その男と闘って、私に中国4千年の技とやらを見せてくれ。仕事をして
もらうのは、それからだ」

 日本人と聞いて、股三娘の顔から敵意が滲み出てきた。子供の頃から学
校で、日本人の悪行の数々を教わってきたのだ。武術家になったきっかけ
は、幼少の頃に見たカンフー映画だった。父親に隣町の映画館に連れて行
ってもらった日の事は、今も鮮明に覚えている。尊敬するブルースリーが
日本武術家を華麗な技で倒すシーンを観た時は、感動のあまり涙したもの
だ。涙に濡れた目で隣の父を見ると、どこかに隠し持っていたビデオカメ
ラを取り出し、正面の映画スクリーンを撮影していた。周囲を見回すと、
同じようにスクリーンにカメラを向けている中国人が大勢いた。後日にな
って分かったことだが、父は撮影したビデオを外国人観光客に売って金儲
けをしたらしい。それを聞かされた家族は、全員で父の偉業を褒め称えた。
今でも父の事は尊敬している。

「この日本人に勝ったら、金くれるカ?」
股三娘は悪意に満ちた目でリング上の日本人を睨みながら、メビウス博士
に念を押した。かなり猜疑心の強い性格だ。生まれ育った環境のせいだろ
うか? メビウス博士はウンザリしたように無言で頷いた。

479BiBi ◆8cBPUextJk:2010/09/30(木) 23:58:38
Artemis0244
 股三娘がリングに上がると、芦屋米幸との体格差が歴然となった。芦屋
は体重約90キロで、身長約180センチといった所だろう。それに対して
股三娘の体重は約70キロ、身長にいたっては160センチ以下だ。体格が
大きく影響する格闘技では、股三娘は明らかに不利だった。

芦屋が股三娘を見下ろすように睨みつけた。
「フン、中国人め。世界最強の実戦空手に勝つ気でいるのか?」
「ハッ。最強? 実戦? それ違うネ。空手、割れやすい薄い瓦をカラカ
ラに乾かしてもっと割れやすくしてから割る、ただの大道芸ネ」
「うぬぬぬ……」
芦屋のこめかみがピクピクと震えた。

 股三娘は両手を胸の前に構え、典型的なキックボクシングのスタイルに
なった。流派を問わず、この構えが打撃系格闘技として最も実戦的な事は、
いくつもの異種格闘技戦が実証している。カンフー映画に出てくるような
見かけ倒しの構えは芦屋には通じない……、そう判断したのだ。見ると、
芦屋も似たような構えだ。両の拳はかたく握られ、厳しい稽古でできた拳
ダコが強調されている。2人の武術家が、じりじりと間合いをつめ始めた。

両者の距離が1メートルに縮まった時、先に仕掛けたのは芦屋だった。
「せやぁあああ!」
気の弱い子供なら耳にしただけで泣き出しそうな気合いを放ちながら、右
のローキックが股三娘の足を襲う。両者の体重差は20キロ。股三娘は芦
屋のキックに逆らわず、わざと蹴らせて力を流した。キックを流され、体
勢を崩す芦屋。その喉元めがけて、股三娘が正拳づきの連打を放った。拳
の握りは、中指を突出させた必殺の龍頭拳だ。
「アタタタタタタタタタァッ!」
芦屋は襲いかかる猛烈な突きを、両腕でガードした。腕の太さは平均的な
成人男性の倍近くある。必殺の龍頭拳は太い腕にはばまれて、芦屋の喉に
届かない。

股三娘の猛打をガードしながら、芦屋が凄まじい気合いとともに再びロー
キックを放った。
「せやぁあああ!」
重い肉同士がぶつかりあう音がして、その直後、股三娘の身体が沈んだ。
片膝をついた股三娘の頭部は、芦屋の腰あたりの高さだ。芦屋の蹴りがう
なりをあげて、股三娘の顔面に襲いかかる。股三娘は両腕でガードしなが
ら、横へ跳んだ。そのままリング上を芦屋から10メートルほど離れた所
までゴロゴロと転がってから、ヨロヨロと立ちあがった。まだ闘いは始ま
ったばかりだ。

480BiBi ◆8cBPUextJk:2010/10/01(金) 00:01:27
Artemis0245
 股三娘は芦屋と距離を保ったまま、再びキックボクシングスタイルに構
えた。蹴られた足が痺れている。その後の顔面への蹴りは両腕でガードし
て直撃は免れたものの、受けた時の衝撃で軽い脳振盪を起こしかけている。
芦屋、こいつは強敵だ。

蹴られた足をかばいながら立つ股三娘を、芦屋は睨みつけた。
「中国人め! 世界最強のケンカ空手の蹴り、思い知ったか!」
「フン、たいした事ないネ!」
「やせ我慢しやがって」
「やせ我慢じゃないネ! 瓦割るしか能のない大道芸人め! 蹴りで割る
時は、瓦は横に並べるのか?」
「瓦など使わん! バットだ。太いバットが割り箸のようにへし折れるぞ」
「太い? また日本人の嘘ネ! 空手家がバット折る時、いつも一番細い
所しか蹴らないネ!」
「だ、だまれ!」
芦屋の目尻が、再びピクピクと震えた。
「中国人の分際で……。女の分際で……」
人権団体が耳にしたら抗議しそうなセリフを吐きながら、芦屋は股三娘を
睨みつけた。怒りのために、奥歯がギリギリと音を立てた。

芦屋は、悪い意味で『古い日本人』だった。アジア圏の人々と、国籍を問
わず女性全般を見下していた。尊敬する人物は、某都知事だった。芦屋が
崇拝してやまないこの某知事は、アジア圏を蔑視した発言を繰り返す事で
有名な人物だった。女性に対する考え方も芦屋と通じており、噂では女性
からの電話には出ようとしないらしい。選挙のたびに派手な政策を掲げる
が、そのことごとくが失敗し、唯一ある程度の成果を収めたのは『カラス
対策』だけという無能ぶりだが、なぜか支持率は高い。この某知事が何度
も選挙で勝ってしまうのは、いまや不幸な都市伝説と化している。

「オレの空手をバカにする奴は許さん。この女も、そしてあの女も……」
芦屋の脳裏に、1人の女の顔が浮かんだ。鉄仮面。

実はさざなみ刑務所には、芦屋の親友が1人収監されていた。その友人も
空手家で、名を犬山培達といった。よく2人で実戦的空手について熱く語
り合ったものだ。そんなある日、芦屋の耳に訃報が届いた。とある格闘実
験で犬山が女囚の1人に敗れ、その後ネオガイア星人の科学者によって改
造手術を受けた末、粗大ゴミのように廃棄処分されたというのだ。激怒し
た芦屋は、格闘実験を仕切っていたメビウス博士に、親友の仇討ちを直談
判(じかだんぱん)した。
「話はよく解かった。オマエの友人の仇は鉄仮面と呼ばれている。いいだ
ろう。闘わせてやろう。ただし……」
芦屋の話を聞いたメビウス博士は、条件付きでこれを承諾した。
「ただしその前に、中国の武術家と闘ってもらおう。ちなみに女だ」
相手が中国人で女だと聞かされた芦屋は、実に卑屈で醜い笑みを浮かべた
という。

481BiBi ◆8cBPUextJk:2010/10/01(金) 00:04:05
Artemis0246
「うぉりゃあああ!」
怒りの咆哮を放ちながら、芦屋は股三娘に襲いかかった。股三娘はさっき
受けた攻撃のダメージで、素早い反応ができない。パンチの嵐が股三娘の
腹を襲う。
「一撃! 必殺! 世界最強! 実戦的! ケンカ空手! 熊殺し!」
珍妙な気合いを放ちながら、股三娘の腹をひたすら殴り続ける芦屋。なん
となく空手というよりは、押し相撲に似ている。

 股三娘は両腕でガードするが、両者の体重差は20キロある。腹に衝撃
が伝わり、胃液がこみ上げてきた。口の中に血の味のする唾液が溜まって
いくのが分かる。見ると、芦屋の顔面はノーガードで、両足を肩幅に開い
て踏んばっているので股間もノーガードだ。反撃のチャンスが来れば、一
瞬で倒せるはずだ。股三娘は憎い日本の武術家の猛攻に耐えながら、反撃
の機会をじっと待った。

そして、反撃のチャンスが来た。股三娘は口に唾液が溜まるのを待ってい
たのだ。十分な量に溜まった唾液を、芦屋の顔に吐きかけた。唾を吐くの
は、小さい頃から得意だった。故郷の中国では、家族も親戚も友人もアカ
の他人も老若男女問わず路上に痰を吐きまくっているから、お手本には不
自由しないのだ。

 達人同士の闘いでは、一瞬の隙が命取りになる。股三娘のこの予想外の
攻撃に、芦屋は一瞬たじろいだ。その瞬間、
「きえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
怪鳥のような奇声を張りあげて、股三娘は芦屋の顔面に頭突きを叩き込ん
だ。今度は芦屋が膝をつく番だ。顔面に強烈な一撃を食らった世界最強の
ケンカ空手の達人はその場でうずくまり、そして二度と立ち上がろうとは
しなかった。見ると、鼻血と涙でグシャグシャになった顔を押さえながら、
「が……、顔面攻撃は反則だよぉ」
と、消え入りそうな声で呟いている。親友の犬山も同じような事を口にし
ていたが、何の事かは意味不明である。

「おお! 唾を吐くとは、さすが中国4千年の技だ」
メビウス博士は股三娘の痰吐き戦法に感動していた。どうもこのロボット
工学の権威は、常人と少し感性がずれているようだ。

メビウス博士は、悪い日本人を倒してご機嫌の股三娘を従えて、再び自室
に戻った。リング上では、独り残された芦屋が鼻を押さえながら「反則だ
よぉ……反則だよぉ……」と呟いていた。もしかしたら鼻が折れているか
もしれないが、利用価値のなくなった地球人は治療する必要はない。

482BiBi ◆8cBPUextJk:2010/10/01(金) 00:08:23
Artemis0247
 ソファに腰かけ、メビウス博士は本題に入った。座っているのはメビウ
ス博士だけだ。2人の護衛のネオガイア星人はソファの左右に、股三娘は
正面に立っている。
「日本人倒したネ! 早く金払え!」
「まぁ落ち着け。キミの言う中国4千年の技は、たしかに見せてもらった。
だが金を払うのは、仕事をしてもらってからだ」
「仕事……。なら早く仕事させるネ! 今度はどの日本人を倒せばいい? 
1人倒すごとに金いくら払うネ?」
悪い日本人を倒していまだ興奮から冷めない股三娘を、メビウス博士は少
しうんざりしたような顔で見つめて、小さくため息をついた。

「そう慌てるな。キミにしてもらう仕事は、日本人を倒す事ではない」
メビウス博士はテーブルの上に置かれたグラスを持ち上げた。大粒の溶け
かけの氷が、琥珀色の液体に沈んだ。一口すする。酒のようだが、銘柄は
不明だ。もちろん股三娘の分はない。
「残念ながら、ネオガイア星人による地球統治はいまだ完遂していない。
その原因の1つが、ネオガイア宇宙軍の地球駐留部隊の人員およびプロパ
ガンダ活動の不足だ。その不足部分を補う事、それがキミの仕事だ。プロ
パガンダ活動は得意だろう?」
「ぷろ……? あ、あぁ、得意ネ。アタシは武術の達人ネ!」
股三娘はプロパガンダという言葉を知らなかったが、この中国人の娘、自
尊心は人一倍強いが、おのれの無知を認める謙虚さは持ち合わせていない
ようだ。
「アタシがそのプロパンガスをやれば、金を払うネ?」
「プロパガンダだ」

「さて、仕事をしてもらう前に、色々と準備が必要だ。まずは……」
メビウス博士はポケットから小さなビンを取り出し、机の上に置いた。
「中国4千年の技を身につけた武術家といえ、しょせんは生身の人間だ。
能力はたかだか知れている。この液体は、人体をゴムのように改造する薬
だ。まずはこの薬を飲んで、パワーアップしてもらおう」

股三娘の細い目が大きく開かれて、机の上に置かれた小さなビンを見つめ
た。中にはドロドロの赤い液体が入っている。まるで血のようだ。予想も
していなかった展開に、中国武術の達人は焦りだした。
「改造? ゴム? 薬? そんなもの飲んだら危ないネ! 断るヨ!」
「ん? キミの祖国の食品よりは安全だよ」

483BiBi ◆8cBPUextJk:2010/10/01(金) 00:10:05
Artemis0248
「いいだろう。飲みたくないのなら、強制的に飲ませるまでだ」
メビウス博士が軽く片手をあげると、左右に立つ2人のネオガイア星人が
一歩前に出た。
「この2人はネオガイア軍の白兵戦コマンドの隊員だ。彼らがその気にな
れば、キミなど30秒でKOだ」

「アタシ、中国4千年の達人ネ! 今も悪い日本人やっつけたヨ! 中国
武術、嘘つきの日本人と白人には負けないネ」
悪い日本人を倒して、股三娘の顔は自信に満ちている。どうやらネオガイ
ア軍の白兵戦コマンドとも闘うつもりらしい。

 若い股三娘は、自信と慢心が紙一重だという事を分かっていなかった。
悪い日本人を倒した自信が、悪い目に出た。
「はぁあああああああああ……、はっ!」
軽快な気合いを放ち手足をブンブンと振り回してから決めた構えは、実戦
的なキックボクシングスタイルではく、片足立ちで両腕を左右に広げたカ
ンフー映画に出てくるような構えだった。身体の安定は悪くガードもがら
空きで、とても実戦向きとは言いがたい。少し気がゆるむと、ついこの構
えになってしまうのが、股三娘の悪い癖だった。

「中国4千年の武術、思い知ら……、ウゲ! ブヒィ!」
『せてやるネ!』と言う間もなく、股三娘は悲鳴をあげながら、その場に
ひっくり返った。最初の『ウゲ』は、一瞬の隙をついて踏み込んできた白
兵戦コマンドに片足立ちの膝を蹴られた時の悲鳴で、次の『ブヒィ』は転
倒したところを腹に蹴りをくらった時の悲鳴だ。30秒どころか、たった3
秒で中国武術の達人はKOされてしまった。

鳩尾を蹴られて息も絶えだえの股三娘を、2人の白兵戦コマンドは楽々と
押さえつけ、口にゴム化薬を流し込んだ。股三娘は歯を食いしばって抵抗
したが、無駄だった。ゴクリと股三娘の喉が上下した。

484BiBi ◆8cBPUextJk:2010/10/01(金) 00:12:28
Artemis0249
 ゴム化薬を飲んでも、股三娘の様子に特に変化はなかった。あっけない
結果に、当の本人も呆然としている。
「な、何をしたカ!? アタシの身体、どうなった」
「ん? さっきも言ったとおり、ゴム体質になるのだ」
「な、何も変わっていないような気が……」
「もうすぐ薬が効き始める。舌を噛まないように注意したまえ」
「舌? 何の事ダ?」
股三娘は首をかしげた。股三娘がメビウス博士の言葉の意味を理解するの
は、その少し後だった。突然……。
「うぎゃあああああああああ! ぎっ、ギヒィィィィィィィィィ!」
股三娘の絶叫が室内の空気をビリビリと振動させた。見ると、股三娘は床
の上を転げ周り、鬼の形相で絶叫をふりしぼっている。
「ぎゃっ、ぐぎゃぎゃぎゃぁあああ……、ひ、ひぃいいいいいいいいい!」

「肉体が分子レベルで変化しているのだ。当然それなりの痛みを伴なう。
悲鳴をあげるのはいいが、舌を噛むなよ」
はたしてメビウス博士の声が、股三娘の耳に届いているかどうか……。
「10分ほどで終わるだろう……」
メビウス博士はテーブルからグラスを手に取り、琥珀色の液体を口に含ん
だ。氷は半分ほどの大きさに溶けていた。

 股三娘の悲鳴は10分たっても終わらなかった。哀れな中国人の娘が恐
ろしい激痛から解放された時には、ゴム化薬を飲んでから優に30分以上
経過していた。
「意外と時間がかかったな」
床の上で息も絶えだえに横たわっている股三娘を冷ややかかな目で見下ろ
しながら、メビウス博士が呟いた。

「ひぃ……、ひぃぃ……。も、もう助けて下さい。助けて下さいぃぃぃ」
よくやく口がきけるようになった股三娘は、両手で顔を覆いながら、消え
入りそうな声で懇願し始めた。指の隙間からメビウス博士を見上げる眼差
しは、卑屈なほど怯えきったものだった。
「ん? もう何もせんよ。キミの改造手術はこれで終わりだ」
実は看守から股三娘が美人だと聞かされていたメビウス博士は最初、色々
な改造手術を計画していたのだが、実際の股三娘の容姿を見たとたん、急
に面倒臭くなって計画を大幅に削減したのだ。

「ほ、本当に終わりですか? アタシの身体、どうなったカ?」
「ん? さっきも言った通り、ゴム体質になったのだ」
おそるおそる自分の身体を確認する股三娘。肉体に外見上の変化は特に見
当たらない。
「見た目の変化はない。必要になった時に、ゴム体質が現れるのだ」
そう言って、メビウス博士はグラスに残った小さな氷の塊をごくりと飲み
こんだ。

485BiBi ◆8cBPUextJk:2010/10/01(金) 00:15:19
Artemis0250
 不安そうな股三娘を無視して、メビウス博士は部屋に備え付けの通信機
の電源をいれた。
「いいぞ、来てくれ」
と告げると、再び股三娘に向きなおった。
「もうすぐキミのビジネスパートナーがここへ来る」

しばらくして全裸の女が1人部屋に入ってきた。その姿を見た股三娘が、
「ヒ!?」と驚きの声を漏らした。股三娘が驚いたのは、女が全裸だったか
らではない。女は、女優かモデルになれそうな美貌と見事なスタイルの持
ち主だったが、美しい顔の中心は巨大な鼻輪に貫かれていた。左右の乳房
は明らかにサイズが違っており、さらに奇怪なのは、乳房の一つが多数の
乳首に覆われていた。メビウス博士の手でサイボーグに改造された、元ポ
ルノ女優プリアナである。
「紹介しよう。プリアナ君だ。彼女もキミと同じように改造処置を受けた
地球人だ」
メビウス博士が簡単に紹介をした。

 はじめは怯えたような目でプリアナを見ていた股三娘だったが、メビウ
ス博士の紹介で、眼前の全裸の女が自分と同じ囚人の1人だと知ると、今
度は遠慮のない目でその裸体を観察し始めた。プリアナの容姿が自分を上
回っているのは、股三娘自身にも分かった。プライドの高い中国武術の達
人の目に、嫉妬の色が点りはじめた。
「コイツ誰ネ? 裸で鼻輪つけて、乳首いっぱいヨ。変態カ?」
こんな時の女同士の戦いには、情け容赦というものは存在しない。相手が
最も傷つきそうな部分、例えば身体的欠陥などを、ネチネチと言葉で責め
るのだ。早速、鼻輪と改造された乳房が攻撃の対象となった。

一方のプリアナも負けてはいない。もともと気の強い女だ。
「へぇ、東洋人の女ってはじめて見たわ。皆アンタみたいに胸がなくて、
脚が短いの? アンタみたいな客が来たら、ブティックの店員もお世辞に
困るでしょうね」
プリアナは股三娘よりも20センチ近く背が高い。しかもその20センチは、
全て脚の長さの差だ。すらりと伸びた見事な美脚を肩幅に開き、腰に手を
当て胸を張り、わざと見下ろすように股三娘を睨み返した。
「フン、変態女!」
「なにさ! チンチクリン!」
2人の女サイボーグの間に、目に見えない火花が飛び散った。やはり、地
球人がネオガイア星人に勝てない理由は、テクノロジーの差だけではない
ようだ。
『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その2』おしまい

486BiBi ◆8cBPUextJk:2010/10/01(金) 00:18:14
目次

>>2 前書き

■ アルテミスのアナザー
文頭の通し番号は、Artemis****
>>3-5 『プロローグ』
>>6-15 『ざなみ刑務所の独房にて』
>>16-18 『さざなみ刑務所の廊下にて』
>>19-28 『モクバ3号 前編』
>>29-36 『モクバ3号 中編』
>>37-54 『モクバ3号 後編』
>>55-59 『格闘家たち その後1 〜 犬山と亀山弟』
>>60-63 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 前編』
>>64-72 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 中編』
>>73-85 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 後編』
>>86-93 『医療室にて 前編』
>>94-107 『医療室にて 後編』
>>108-116 『さざ吉物語〜その1』
>>117-125 『さざ吉物語〜その2』
>>126-137 『さざ吉物語〜その3』
>>138-146 『さざ吉物語〜その4』
>>147-159 『さざ吉物語〜その5』
>>231-243 『さざ吉物語〜その6』
>>245-250 『さざ吉物語〜その7』
>>252-257 『さざ吉物語〜その後』
>>269-276 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その1』
>>308-322 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その2』
>>345-358 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その3』
>>415-424 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その4』
>>426-430 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その5』
>>458-461 『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その1』
>>474-485 『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その2』

■ 由梨香のアナザー
『八谷早苗の回想編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY1.Sanae****
>>160-169 『八谷早苗の回想 001 〜 出会い』
>>170-175 『八谷早苗の回想 002 〜 お掃除』
>>176-192 『八谷早苗の回想 003 〜 採用試験01』
>>193-198 『八谷早苗の回想 004 〜 採用試験02』
>>199-203 『八谷早苗の回想 005 〜 採用試験04』
>>205-209 『八谷早苗の回想 006 〜 採用試験05』
>>211-218 『八谷早苗の回想 007 〜 採用試験06』
>>220-229 『八谷早苗の回想 008 〜 採用試験07』
>>278-285 『八谷早苗の回想 009 〜 勤務初日01』
>>324-335 『八谷早苗の回想 010 〜 勤務初日02』
>>360-368 『八谷早苗の回想 011 〜 勤務初日03』

『囚われのコンパニオン編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY2.Com****
>>259-267 『囚われのコンパニオン 001 〜 大量食糞実験01』
>>287-305 『囚われのコンパニオン 002 〜 大量食糞実験02』
>>337-343 『囚われのコンパニオン 003 〜 大量食糞実験03』
>>370-378 『囚われのコンパニオン 004 〜 大量食糞実験04』
>>381-394 『囚われのコンパニオン 005 〜 大量食糞実験05』
>>397-405 『囚われのコンパニオン 006 〜 大量食糞実験06』
>>469-471 『囚われのコンパニオン 007 〜 大量食糞実験07』
>>463-468 『囚われのコンパニオン 008 〜 ビーナスの虐待01』

『放浪の真性マゾ編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY3.Wanderin+副題****
>>408-413 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島01』
>>432-443 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島02』
>>445-456 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島03』

アナザーの前に、まずはオリジナルストーリーを!
『生体実験』 ttp://eirian.h.fc2.com/index2.html

487BiBi ◆8cBPUextJk:2010/10/18(月) 19:36:17
Artemis0251
『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その3』
 プリアナと股三娘がサイボーグとして生まれ変わった日から数日後、ネ
オガイア宇宙船の瞬間物質転送機の取扱責任者アリストテレス宛てに1通
のメールが届いた。送り主はロボット工学の権威メビウス博士だった。メ
ールを開封して、アリストテレスは大きく溜息をついた。銃器の扱いにな
れた地球人を数名さざなみ刑務所に転送してほしい、というのがメールの
内容だった。
(まったく、科学者という人種は……)
以前にも彼は、1人の女性科学者から、人前で平気で排便できる人間を集
めるようにと依頼を受けた事があった。しかし瞬間物質転送機のX望遠鏡
には、ターゲットの特技や嗜好をスキャンする機能は備わっていない。だ
から『人前で排便できる』とか『銃の扱いに慣れている』という条件には、
基本的に応じる事はできないのだ。

とは言え、依頼主はロボット工学の重鎮で、あのピタゴラス博士とも親交
が深い。もしも機嫌を損ねたりしたら、下っ端の宇宙船乗務員など問答無
用で辺境宙域に飛ばされてしまうだろう。アリストテレスは心の中で愚痴
と悪態を連呼しながら、しぶしぶ物質転送機を始動させた。

 それらしい男達はすぐに見つかった。場末のパチンコ店で、3人組の男
達が真剣な表情で銀色の玉を打っていた。3人ともアメリカ軍の海兵隊み
たいな迷彩服に身を包み、背中に『愛国心』という真っ赤な刺繍が見えた。
「たしか迷彩服は地球の軍服だったな」
アリストテレスは満足したようにウンウンと頷いた。他にも軍人がいない
か店内を探索したが、どの席もヒマそうな主婦や老人ばかりで、いい歳を
した男はこの3人組だけだった。現地時刻は平日の14時過ぎだった。
「とりあえず、この3人を捕獲だ」
アリストテレスは転送スイッチに指をのばした。男達の姿がパチンコ店か
ら忽然と消えたのと、パチンコ台の1つがリーチになったのはほぼ同時だ
った。

488BiBi ◆8cBPUextJk:2010/10/18(月) 19:37:58
Artemis0252
 さざなみ刑務所内の一室に転送された3人の男達は、突然の出来事を理
解できず呆然と周囲を見回した。やがて1人が恐る恐る部屋の扉の前に近
づいた。扉は自動ドアらしかったが、男が正面に立っても何の反応も示さ
なかった。男は扉の隙間に指をかけ軽く横へ引いたが、扉は開かなかった。
残りの2人もドアに指をかけて、今度は渾身の力をこめて引いたが、結果
は同じだった。その時、天井の換気ダクトから何かのガスが噴き出す音が
した。10秒足らずで男達はその場に昏倒した。噴き出したのは睡眠ガスだ
った。

 数分後、さっきはピクリとも動かなかった自動ドアが開き、1人の女が
小さなケースを片手に入ってきた。女は全裸で、首から上は金属の仮面に
覆われていた。真性マゾの囚人999号アルテミスだ。床の上で鼾(いびき)
をかく3人の男達を仮面越しに確認すると、アルテミスはその内の1人を
抱え上げた。体重70キロはありそうな男の身体が、楽々と持ち上げられ
る。さざなみ刑務所で強いられる過酷な重労働が適度なトレーニングとな
り、アルテミスの筋力は白兵戦コマンド時代と比べて衰えていないのだ。
加えて言うと、刑務所の粗末な食事のおかげで無駄な贅肉は残らず削り取
られ、肉体は以前にも増してしなやかに引き締まっていた。その一方で、
毎日のように与えられる淫虐がマゾの肉体に女性ホルモンの分泌を促すの
か、豊満な乳房はその膨らみを維持し続け、細くくびれたウエストから尻
にかけての曲線は、ミロのビーナスも裸足で逃げ出しそうなほど肉感的で
官能美に溢れている。

アルテミスは部屋に備え付けの椅子に男の身体を座らせた。それから持っ
て来たケースの蓋を開き、中から手錠を取り出した。両手首を椅子の肘掛
に拘束されても、男は鼾をかき続けていた。残る2人も同様に椅子に拘束
すると、アルテミスは部屋を後にした。しばらくして男の1人が、何やら
意味不明の寝言をもらした。

489BiBi ◆8cBPUextJk:2010/10/18(月) 19:39:42
Artemis0253
 さて、ここで物語はいったん中断される。ストーリーを進行する前に、
プリアナと股三娘の立場についてもう一度おさらいし、迷彩服の3人組が
拉致された経緯も述べなくてはならないだろう。

 ネオガイア星人による地球統治は、当初の予定よりも大幅に遅れていた。
その理由の1つが、地球に駐留するネオガイア軍の戦力不足だった。地球
駐留軍の主戦力はアルテミスが操縦する巨大ロボット『キュクロプス』だ
が、グレイの犯罪者や百足星人といった強敵を相手に、キュクロプス1機
で対応するのは困難を極めたのだ。それに加えて、巨大ロボットの維持に
は大がかりな設備が必要な事と、操縦方法が特殊なためパイロットが務ま
る人材がいない事が、地球統治の遅延に拍車をかけていた。

現在、ネオガイア軍は、キュクロプス用の新型コクピット――単独走行可
能なエアバイク型――の開発を急いでいる。このコクピットさえ完成すれ
ば、アルテミスはキュクロプスのパイロットとしてだけではなく、不死身
体質の白兵戦コマンドとしても十二分に能力を発揮でき、戦力が大幅にア
ップするに違いない。そしてこの新型コクピットが完成するまでの間、ア
ルテミスをサポートするのが、プリアナと股三娘の任務だった。

2人のサイボーグの主な任務は以上の通りだが、これだけで許してもらえ
ないのが、地球人サイボーグのつらい所である。2人は、アルテミスのサ
ポート役として軍事任務につく傍ら、副業として芸能界や性風俗業界など
で働かされる事になっていた。もちろんそこで得られた収入は、全てメビ
ウス博士の研究予算に充てられる。そしてプリアナと股三娘が副業に従事
するとき、マネージャーとして2人を監督するのがBKA48号だった。以上
が、プリアナと股三娘、そしてBKA48号の立場である。

490BiBi ◆8cBPUextJk:2010/10/18(月) 19:42:21
Artemis0254
 次に、3人の男達が拉致されるに至った発端だが、それは股三娘がサイ
ボーグとなった日の午後にさかのぼる。
「博士、プリアナと股三娘の芸能界デビューに際して、2人のプロモーシ
ョンビデオを製作してはどうでしょうか?」
2人のマネージャーを任される事となったBKA48号が、メビウス博士にこ
んな提案をした。カスタムメイドのBKA48号は、一般の量産型アンドロ
イドよりも高度な人工知能を持っていて、こういったアイデアを考えて提
案する事ができるのだ。

「うむ、プロモーションビデオか……。そいつは名案だな」
メビウス博士がウンウンと頷くと、BKA48号は具体的な説明を始めた。
「博士の研究予算のためにも、製作したビデオを大量に売りさばいて金を
儲けましょう」
「そうだな。しかし地球では動画の違法ダウンロードが横行していて、既
製品のビデオソフトはなかなか売れないらしいぞ?」
「はい。そこで様々な企画を催して、ビデオ購入者に特典を与える事にし
ます。企画第一弾は、女サイボーグ総選挙。早い話がプリアナと股三娘の
人気投票ですが、投票権を得るにはビデオを買わなくてはなりません」
「ほぉ……」
「企画第二弾は握手会です。握手会場の入場券を手に入れるのにも、ビデ
オを買わなくてはなりません」
「うぅむ、なんとも悪どいやり方だな」
「一番大事なのは金儲けですから。ちなみにBKA商法と名づけました」
BKA48号は誇らしげに胸をはった。それを見て、メビウス博士は半ば呆れ
気味だったが、結局はこのマネージャーアンドロイドの企画を承認した。

「ちなみに、ビデオはどんな内容にするのだ?」
「やはり生身の芸能人との差別化を図るのが一番だと思います。サイボー
グならではの、戦闘シーンを含んだものはいかがでしょう」
「なるほど。で、誰と戦わせるのだ?」
「地球人と戦わせようと思います」
「地球人だと? あの2人はサイボーグだぞ。生身の地球人などでは、相
手にならないぞ?」
「はい。そこで博士には、銃の扱いになれた屈強な地球人を集めていただ
きたいのです」

メビウス博士はBKA48号の依頼を聞き入れ、早速アリストテレスにメー
ルを送信した。こうして、不幸な3人の男が、パチンコ店から姿を消す事
となったのだ。

491BiBi ◆8cBPUextJk:2010/10/18(月) 19:44:35
Artemis0255
 ここで再び、男達が監禁された部屋に場面を戻そう。睡眠ガスの効力は
切れたらしく、男達は室内をキョロキョロと見回している。そして自分達
の両手が拘束されている事に気付くと、手錠を引き千切ろうともがき始め
た。もちろん人間の力で頑丈な手錠を引き千切るのは不可能だ。手首に幾
条もの擦り傷が刻まれて、男達は手錠を引き千切るのを諦めた。

しばらくして部屋のドアが音もなく開いて、1人の男が入って来た。正確
にはアンドロイドと言うべきだろう。今回のプロモーションビデオ製作の
発案者BKA48号だ。BKA48号は男達の迷彩服を見て、無言でウムウムと
頷いた。男達は状況が全く飲み込めずオロオロしていたが、やがて1人が
おそるおそる口を開いた。
「こ、ここは何処ですか?」
「ここはネオガイア軍の施設、さざなみ刑務所だ」
「ね、ねおが……?」
男達の不安を湛えた目に、「?」マークがともる。

「ネオガイアを知らないのか? 新聞は読まないのか?」
「新聞? よ、読みます」
そう言って、男の1人がスポーツ新聞の名前を挙げた。別の男は競馬新聞
の名前を挙げた。3人目の男は風俗店情報誌の名前を挙げた。3人を見下
ろすBKA48号の目に、蔑むような光がともった。
(なんとも頭の悪そうな連中だ。それとも軍の命令で、知らないフリをし
ているのだろうか?)

「まぁ良い。オマエたちは今からビデオに出演して、サイボーグ戦士と命
がけで戦ってもらおう」
「サ、サイボーグ? た、戦う!? 命がけって……、マジィ!?」
「心配するな。なにも素手でサイボーグと戦えと言っている訳ではない。
オマエ達には銃を支給してやる」
「じ……銃!? 銃って、ピストル!? 命がけで戦うなんてイヤだよぉ!」
銃と聞かされて、本当に命がかかっているという実感が湧いてきたのだろ
う。男達はまるで歯科医院に連れて来られた幼児のように、大声で泣き喚
いた。恐怖のあまり、声が裏返っている。

男達のうろたえぶりを見て、BKA48号は大きな溜息をついた。カスタムメ
イドの高性能アンドロイドには、溜息をつく機能も備わっているらしい。
「情けない連中だな……。それでもキサマ、軍人かぁ!」
おもわず声を荒げてしまった。それに対して男達の口から出てきた台詞は、
「軍人じゃないですよぉ!」
だった。
「何だと!? じゃあその迷彩服は何なんだ?」
今度はBKA48号の声が裏返る番だ。
「迷彩服着てるけど軍人じゃないですよぉ! 無職ですよぉ!」
「生活保護で暮らしてるですよぉ!」
「税金も納めてないんですよぉ!」
なんと男達は軍人ではなかった。それどころか全員が無職で、勤労と納税
の義務すら果たしていないという。迷彩服の背中に刺繍された『愛国心』
の文字が小さく見えるのは、気のせいだろうか……。

492BiBi ◆8cBPUextJk:2010/10/18(月) 19:46:20
Artemis0256
「うぅむ……。まさか軍人でなかったとはな……」
男達の様子から嘘は言っていないと判断したBKA48号は、3人を見回して
何度目かの溜息をついた。男達はいかにも同情を誘うような目で、眼前の
アンドロイドを見つめている。これが子供や美少女なら何とかしてあげた
いという気になるのだが、ふてぶてしい顔をした大の男では卑屈な印象し
か受けない。男とは、かくも損な生き物なのだ。
(仕方がない。例の薬を使うか……)
BKA48号は自身に内蔵された通信機の回線を開いた。

「メビウス博士、この連中は軍人ではありません」
「うむ、そのようだな」
BKA48号たちの様子は、天井に備え付けられた監視モニターを通して、別
室のメビウス博士に中継されているのだ。
「軍人でなかったのは残念ですが、せっかく捕獲した事ですし、博士のお
許しさえいただければサド化薬を使いたいのですが?」
「サド化薬か……。たしかに有効かもしれないな。よし、いいだろう。早
速、そちらにサド化薬を持って行かせよう」
サド化薬とは、人間をサディストに変貌させてしまうという恐ろしい薬だ。
同時に恐怖心や不安を奪い去る作用もあるので、投与された人間は凶暴な
兵士と化すのだ。

ほどなくして部屋の扉が開き、アルテミスが入ってきた。金属の仮面を被
り首から下は全裸という、いつものスタイルだ。男達は一瞬、眼前に現れ
た素晴らしい女体に言葉を失ったが、その手に握られた3本の注射器を見
て顔を引きつらせた。

アルテミスが近づくと、男達は屠殺される豚のような悲鳴をあげて暴れた。
しかし両手は肘掛に拘束されている。頑丈な手錠を相手に虚しい努力をす
る男の1人を、アルテミスは片手で押さえつけた。見ると、豊満な乳房が
男の身体に押し付けられているが、わざとだろうか……。
「両手を縛ってごめんなさいね。縛ったのは私なの。このお薬で、きっと
素敵なサディストになれるわ。そしたら、私にいっぱいお仕置きをして」
男の耳元で囁かれる声音は、この上なく淫靡で甘い響きを含んでいた。し
かし男に、女の媚声を愛でる余裕はない。注射針が腕に突きたてられ、中
身の液体が体内に侵入し始めると、男は恐怖のあまり失禁した。

493BiBi ◆8cBPUextJk:2010/10/18(月) 19:48:55
Artemis0257
 3人に投与されたサド化薬は、数分で効果を発現させた。薬が恐怖や不
安を消し去っていく。男達は、先ほどまでにビクつきようが嘘に思えるほ
どふてぶてしい顔で周囲を見回し、部屋の隅に立つアルテミスに気付くと、
その裸体を視姦し始めた。ギラギラとした視線が、豊満な乳房と股間で揺
れる金色の陰毛の間を何度も往復する。

アルテミスは男達の視線に気付いていた。アルテミスに限らず、女は自身
に向けられる男の視線に敏感なのだ。女性の胸元やスカートから覗く脚に
無意識に視線が向いてしまう男は、常に自分が痴漢やセクハラで訴えられ
るリスクを犯している事を自覚すべきだろう。ただしアルテミスに限って
言えば、今すぐにでも男達の顔の上に跨いで、オマンコが腫れあがるほど
激しい狂乱のオナニーを演じたくて仕方なかった。その衝動を何とか抑え
たのは、天井に設置された監視モニターの存在だった。

 BKA48号は、サド化薬の効果に満足したように小さく頷いた。
「もう恐怖心は消えたようだな。ではさっき話したとおり、今からビデオ
に出演してサイボーグと戦ってもらおう」
このBKA48号の命令に対して、男の1人が、
「戦う? 冗談じゃねぇよ。それより、そこに立ってる女を好きにさせろ」
と歯をむき出しながら言い返した。大量のヤニがへばりついた、黄ばんだ
汚い歯だ。他の男達も挑戦的な薄笑いを浮かべて、マネージャーアンドロ
イドを睨みつけた。サド化薬の副作用だった。この薬を投与されると、た
まに『身の程知らずな』性格に変貌する事があるのだ。

突然、椅子の上で男達が仰け反った。手錠に拘束されたままの痙攣は、約
10秒ほど続いた。彼らが座る椅子には電気ショック装置が備わっていて、
BKA48号はそれを遠隔操作できるのだ。生まれて初めて電気拷問を受けた
男達は、信じられないといった顔で周囲を見回した。口からヨダレが一筋
たれている。
「自分の立場が分かったか?」
というBKA48号の言葉を聞いて、男達は、自分に苦痛を与えたのが誰な
のかを悟った。再びBKA48号に向けられた3対の眼からは、先ほどまでの
挑戦的な光は跡形もなく消えていた。

494BiBi ◆8cBPUextJk:2010/10/18(月) 19:50:43
Artemis0258
 たった1回、わずか10秒足らずの電気ショックで、男達はBKA48号に
屈服した。軍人を連想させる迷彩服に身を包んだ大の男3人が、媚びるよ
うな作り笑いを浮かべながらBKA48号を見上げる姿は、実に卑屈で惨め
だった。
「情けない連中だ。そんなに電気ショックが怖いのか?」
男達はオドオドとした顔で、何度も首肯した。なんとかしてBKA48号の
同情を買おうと必死だ。
「心配するな。命令に従っていれば、電気ショックは与えない」

「さっきも話した通り、オマエ達はこれからビデオに出演して、サイボー
グ戦士と戦ってもらう。ヤラセや八百長は一切ないから、負ければ死ぬ」
『死ぬ』と聞かされて、男達は泣きそうな顔をしたが、アンドロイドが彼
らに同情する事は100%ありえない。ビデオに出演する以外の選択枝は残
されていないのだ。
「そう悲観するな。たしかに負ければ死ぬが、勝てば死なずに済む」
そう言われて、3つの顔に少しだけ安堵の表情が浮かんだ。

そんな3人を見て、アルテミスが小さくため息をもらした。
(哀れな地球人だわ。サイボーグ戦士のプロモーションビデオで、主役が
負けるはずがないのに……。できるだけ派手にプリアナさんと股三娘さん
に殺されて、ビデオ視聴者に2人の強さをアピールする引き立て役。それ
がアナタ達の役目なのよ)
アルテミスは3人の地球人に少しだけ同情した。

BKA48号は、見かけ倒しの迷彩服で身を包んだ3人の無職男を見下ろした。
「とは言え、軍人でもないオマエ達では、仮に銃で武装したとしても、サ
イボーグ戦士には到底かなわないだろう。そこで戦闘のプロフェッショナ
ルから、基本的な軍事訓練を受けてもらう。そうすれば生き残れる可能性
が、ぐんと高くなるぞ」
このBKA48号の提案は、もちろん男達のためではない。男達に軍事訓練を
受けさせるのは、サイボーグ戦士がド素人3人相手にあっさり勝ってし
まっても、プロモーションビデオとして面白みが欠けるからだ。

495BiBi ◆8cBPUextJk:2010/10/18(月) 19:53:12
Artemis0259
 おおかたの予想通り、アルテミスが3人の男達に軍事訓練を施す事とな
った。元白兵戦コマンド隊長としての経験を買われての抜擢だ。アルテミ
スと男達は、さざなみ刑務所の一角にある軍事演習場に移動した。BKA48
号はというと、別室でメビウス博士と一緒に、演習場の光景をモニター越
しに観察する事になった。軍事訓練中の流れ弾が当たる危険性を考慮して
の判断だ。

広々とした演習場で、アルテミスと3人の男達が向かい合った。男達が迷
彩服なのに対し、アルテミスは仮面以外に何も身に付けていない。ただし、
手に布製の小さなバックを1つ抱えている。
「私がアナタ達に軍事訓練をする事になりました。私の事は、鉄仮面と呼
んで下さい」
ここでいったん言葉を区切って、男達の顔を順番に見回した。
「正直に言います。アナタ達には、付け焼刃的な軍事訓練を施しても、お
そらく無駄です」
冷たく言い放った。サド化薬によって恐怖心が麻痺したにも関らず、10秒
足らずの電気ショックを1回受けただけで屈服するような情けない男達で
は、何をやっても無駄だと判断しての発言だ。
「とは言え、一から鍛えなおす時間はありません。だから、この訓練でア
ナタ達に施すのは2つだけです。1つめは、自分自身を傷つけてしまわな
いように、銃の簡単な使い方を覚えてもらいます。2つめは、生きた人間
を銃で撃つ行為に慣れてもらいます。その標的には、私がなります」

このアルテミスの言葉を聞いて、男達は驚愕した。この不死身体質の元白
兵戦コマンド隊長にとって銃弾など豆鉄砲みたいなものなのだが、男達は
彼女の体質の事を知らない。
「大丈夫です。私の体質は少し変わっているので、銃で撃たれても平気な
のです。だから私の事は心配しないで下さい」
そう言うと、アルテミスは金属の仮面の下で微笑んだ。さざなみ刑務所内
では、この真性マゾが不死身体質である事は機密扱いになってはいない。
そもそも拷問中の悲鳴が館内放送されている一方で、いつも傷ひとつない
全裸の肉体を晒しているのだから、隠しようがないのだ。

496BiBi ◆8cBPUextJk:2010/10/18(月) 19:57:04
Artemis0260
「て、鉄仮面さんを撃っても、あとで仕返しとかされませんか?」
男の1人が、消え入りそうな声でアルテミスに尋ねた。不安そうな顔に卑
屈な作り笑いを浮かべて、アルテミスのご機嫌を損なわないように必死だ。
それを聞いて、アルテミスの微笑が苦笑に変化した。この男達は、銃の的
になるアルテミスの身を案じていたのではなく、アルテミスの身体を傷つ
けて報復されないかが心配だったのだ。
(やっぱり、軍人には向いてないわね……)
仮面の下で、小さな溜息がもれた。

オドオドした3対の視線を受けて、アルテミスが口を開いた。
「大丈夫です。訓練でどんなに私の身体を傷つけても、アナタ達が罰せら
れる事はありません。それと、私の事は怖がらなくても良いんですよ? 私
はさざなみ刑務所の囚人です。訓練以外の場で、アナタ達をどうこうする
権限は、私にはありません」
そう聞かされても、男達の顔から作り笑いは消えなかった。まだ半信半疑
なのだ。アルテミスは何度目かの溜息をもらした。

「アナタ達にさっき注射したのはサド化薬という、人間をサディストに変
える薬です。どうですか? 私の身体を見て、銃弾を撃ち込みたくなりま
せんか?」
そう言って、アルテミスは両腕を頭の上にのばして、胸を軽くそらせた。
Gカップの豊満な乳房が男達に向かって突き出された。その先端では、桃
色の小さな突起がピクピクと震えている。男達の視線が、その突起に集中
した。3つの喉が、ゴクリと唾を飲み込む音を立てた。

「しかも私は虐められて悦ぶ変態のマゾなのです。だからアナタ達にどん
な酷い事をされても、決してアナタ達を恨んだりはしません。どうですか? 
これでも、まだ私の事が怖いですか?」
アルテミスの乳首から眼を離す事のできない男達。その耳に届く声音は蕩
けるように甘く、熱を帯びていた。

「ほ、本当に囚人なのか? さっきみたいな電気ショックしないのか?」
男の1人が、カラカラに乾いた喉から、しわがれた声を絞り出した。
「はい、本当ですわ。私は囚人、それも最も身分の低い家畜奴隷です。ア
ナタ達に電気ショックを与える事なんて、絶対にありませんわ」
男達の喉が、再びゴクリと上下した。自分に危害が及ばないと分かったと
たん、3つの顔から卑屈な作り笑いが消え、代わりに別の笑みが浮かんだ。
無抵抗な生贄を前にしたサディストが浮かべる、どす黒い獣欲の笑みだ。
陰湿な情欲に濁った両目で、眼前の女体を視姦し始める3人組。サド化薬
に脳を毒された男達だ。

497BiBi ◆8cBPUextJk:2010/10/18(月) 19:59:56
Artemis0261
 男達の変貌ぶりを見て小さく頷くと、アルテミスはバックから3丁の拳
銃を取り出した。ベレッタM1951R、イタリア製、9mmパラベラム弾10
発装填、フルオートによる連射が可能な拳銃である。
「ビデオ撮影の時には、アナタ達にはこの銃が支給される予定です。戦闘
が始まったら、何も考えず、銃口を相手に向けて引き金をひいて下さい」
わずかに残っていた不安と躊躇いを凶悪な獣欲でどす黒く塗りつぶし、手
渡された凶器を血走った目で見下ろす3匹のサディストを、アルテミスは
濡れた瞳で見つめた。これからアルテミスの肉体を血の色に染める道具だ。
「さぁ、早く始めましょう。銃の撃ち方を覚えたら、その後は……、その
後は、私の肉体でいっぱい練習して下さいね」
アルテミスの乳首が膨らみ始めていた。

 アルテミスは男達に銃の使い方を基本から教えた。さすが元白兵戦コマ
ンド隊長だけあって、その指導は的確で解かりやすかった。しかし男達の
知能レベルは、今までアルテミスが訓練したどんな新兵よりも低かった。
弾丸の装填するだけの簡単な作業を覚えるのに、なんと1時間近く要した
のだ。その飲み込みの悪さたるや、モニター越しに状況を見ていたメビウ
ス博士が、思わず「サル以下だ」と漏らしたほどだ。

 とりあえず銃を撃たせる事にした。3人の男達を横一列に並べて、正面
に向けて発砲を命じた。男達が引き金をひいても、どの銃から弾は発射さ
れなかった。見ると、安全装置が外されていない。オートマチックの拳銃
には暴発防止のために安全装置が付いていて、これを外さないと弾は出な
いのだ。アルテミスは溜息をこぼした。安全装置の事は何度も教えたのに、
男達は記憶していなかったのだ。まさにサル以下だ。

アルテミスの指示で安全装置を外し、男達は再び銃を構えた。引き金がひ
かれた。銃口が轟音とともに火を噴き、装填された弾丸は一瞬のうちに全
て撃ち尽くされてしまった。フルオートの拳銃では、引き金をひくと装填
された銃弾が連射されるのだ。これもアルテミスから説明を受けていたの
だが、男達は完全に忘れていた。てっきり1発だけ発射されると思いこん
でいた男達は、連続して鳴り響いた銃声にビックリして「ひぇえええ」と
悲鳴をあげた。悲鳴は銃声よりも大きかった。アルテミスは再び溜息をこ
ぼした。もう何度目の溜息なのか分からない。

その後もアルテミスは根気よく、男達に銃を撃つ動作を繰り返させた。安
全装置を外し、構えて引き金をひき、新しい弾を装填する。この単純作業
がひたすら続けられた。サル以下の3匹が銃の撃ち方を覚えた頃には、日
が暮れていた。

498BiBi ◆8cBPUextJk:2010/10/18(月) 20:02:38
Artemis0262
 いよいよアルテミスの身体を銃で撃つ事になった。シミひとつない美し
い柔肌を鉛の弾丸が貫き、骨を砕き内臓をかき回すのだ。この時を、アル
テミスはどれほど待ちわびた事か……。むっちりとした太股の間は、オマ
ンコから流れ出た粘液ですでに濡れていた。

アルテミスは男達を横1列に並ばせて、無防備な肉体を3つの銃口の前に
晒した。両者の距離は、わずか3メートル。
「さぁ皆さん、その銃で私の心臓を撃ち抜いてください」
そう言ってアルテミスは、自分の左胸を指差した。女体でもっとも敏感な
部分、ピンク色に色づいた乳首の真上に指先が宛がわれているのは、はた
して偶然だろうか。

グラマラスな女体に銃弾を撃ちこむ。その禁断の行為に、サド化薬で毒さ
れた男たちの顔に陰惨な笑みが浮かんだ。引き金にかかった指に力が込め
られた瞬間、3つの銃口が火を噴いた。アルテミスの胸と腹に小さな赤い
蕾が生まれた。同時に、それと同じ数の大輪の花が背中に開き、血の花び
らを散らせた。3メートルの至近距離から叩き込まれた銃弾が、女体を造
作もなく貫くのだ。くぐもったような呻き声をもらし、アルテミスはその
場に崩れ落ちた。
「あぁぁ……。じ、銃で撃たれるのは久しぶりだわ」
流れ出た血で地面を赤く染めながら、這いつくばったままの女体が呻いた。
その声は甘く蕩けるようだった。

男達はというと、アルテミス本人から銃で撃たれても平気だと聞かされて
はいたものの、生まれて初めて人間を撃った興奮と不安で、呆然と立ち尽
くしていた。その目の前で、今しがた凶弾に倒れたばかりの女が何事もな
かったように立ち上がった。
「ほら見て下さい。銃で撃っても、私は大丈夫です」
アルテミスの不死身体質は、銃創程度なら1分とかからずに完治させてし
まう。男達は口をあんぐりと開けながら、眼前の傷ひとつない女体を見つ
めた。

499BiBi ◆8cBPUextJk:2010/10/18(月) 20:05:55
Artemis0263
「今の射撃、とてもよくできました。でも少し狙いが外れていました。次
は1人ずつ、もっと近くから撃ってみましょう」
そう言うとアルテミスは、男の1人に一歩二歩と近づき、両者の距離は50
センチになった。手を伸ばせば、相手の身体に触れることのできる距離だ。
再び左の乳首に指先が宛がわれた。
「さぁ、まずはアナタからよ。ここを撃ってみて?」
男ならば耳にしただけで射精してしまいそうな、淫蕩で背徳的な声だ。興
奮に震える銃口が、指の指定した場所に押し当てられた。銃声が轟いた。
銃口を身体に押し付けられての被弾。その衝撃は、アルテミスの身体を後
ろに大きく仰け反らせた。仰け反った背中から、さっきの2倍の花びらが
舞った。

苦痛とも快楽とも区別のつかない呻き声を発しながら、アルテミスは血ま
みれの肉体を2人目の男の前に晒した。男の目の前で、またたく間に銃創
は塞がり、そこへ再び指先が宛がわれた。
「つ、次はアナタの番よ? さぁ、私の心臓を撃ち抜いて!」
細胞が再生したばかりの乳首は、まるで少女のそれのように薄いピンク色
をしていた。耳をつんざくような轟音とともに吐き出された銃弾が、乳輪
ともども幼い乳首を破壊した。血まみれの上半身をブルブルと震わせなが
ら、アルテミスは呻き声をもらした。それは明らかに、快楽を訴える声音
だった。

無残に破壊された乳首が再生するや否や、アルテミスは3人目の男の前に
立ち、左乳房の付け根を両手で絞った。Gカップの巨乳の根元がくびられ、
乳首が指の間から突出した。見ると、再生して間のない突起の色は少女の
ようだが、その大きさは淫乱女の勃起した乳首と同じだった。
「お待たせしてごめんなさい。アナタの番よ。私の敏感な乳首を撃ち殺し
てちょうだい!」
眼前の男を血走った両目で見つめながら、アルテミスは叫んだ。今回は、
『心臓を』ではなく『乳首を』と叫んだ。
「じらさないで! お願い、早くしてぇ!」
もはやそれは、軍事訓練の任務に就いた元白兵戦コマンド隊長の声ではな
かった。銃声が鳴り響き、任務を忘れたマゾ女の悦楽の嬌声がそれに続い
た。
『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その3』おしまい

500BiBi ◆8cBPUextJk:2010/10/18(月) 20:08:25
目次
>>2 前書き

■ アルテミスのアナザー
文頭の通し番号は、Artemis****
>>3-5 『プロローグ』
>>6-15 『ざなみ刑務所の独房にて』
>>16-18 『さざなみ刑務所の廊下にて』
>>19-28 『モクバ3号 前編』
>>29-36 『モクバ3号 中編』
>>37-54 『モクバ3号 後編』
>>55-59 『格闘家たち その後1 〜 犬山と亀山弟』
>>60-63 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 前編』
>>64-72 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 中編』
>>73-85 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 後編』
>>86-93 『医療室にて 前編』
>>94-107 『医療室にて 後編』
>>108-116 『さざ吉物語〜その1』
>>117-125 『さざ吉物語〜その2』
>>126-137 『さざ吉物語〜その3』
>>138-146 『さざ吉物語〜その4』
>>147-159 『さざ吉物語〜その5』
>>231-243 『さざ吉物語〜その6』
>>245-250 『さざ吉物語〜その7』
>>252-257 『さざ吉物語〜その後』
>>269-276 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その1』
>>308-322 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その2』
>>345-358 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その3』
>>415-424 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その4』
>>426-430 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その5』
>>458-461 『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その1』
>>474-485 『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その2』
>>487-499 『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その3』

■ 由梨香のアナザー
『八谷早苗の回想編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY1.Sanae****
>>160-169 『八谷早苗の回想 001 〜 出会い』
>>170-175 『八谷早苗の回想 002 〜 お掃除』
>>176-192 『八谷早苗の回想 003 〜 採用試験01』
>>193-198 『八谷早苗の回想 004 〜 採用試験02』
>>199-203 『八谷早苗の回想 005 〜 採用試験04』
>>205-209 『八谷早苗の回想 006 〜 採用試験05』
>>211-218 『八谷早苗の回想 007 〜 採用試験06』
>>220-229 『八谷早苗の回想 008 〜 採用試験07』
>>278-285 『八谷早苗の回想 009 〜 勤務初日01』
>>324-335 『八谷早苗の回想 010 〜 勤務初日02』
>>360-368 『八谷早苗の回想 011 〜 勤務初日03』

『囚われのコンパニオン編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY2.Com****
>>259-267 『囚われのコンパニオン 001 〜 大量食糞実験01』
>>287-305 『囚われのコンパニオン 002 〜 大量食糞実験02』
>>337-343 『囚われのコンパニオン 003 〜 大量食糞実験03』
>>370-378 『囚われのコンパニオン 004 〜 大量食糞実験04』
>>381-394 『囚われのコンパニオン 005 〜 大量食糞実験05』
>>397-405 『囚われのコンパニオン 006 〜 大量食糞実験06』
>>469-471 『囚われのコンパニオン 007 〜 大量食糞実験07』
>>463-468 『囚われのコンパニオン 008 〜 ビーナスの虐待01』

『放浪の真性マゾ編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY3.Wanderin+副題****
>>408-413 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島01』
>>432-443 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島02』
>>445-456 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島03』

アナザーの前に、まずはオリジナルストーリーを!
『生体実験』 ttp://eirian.h.fc2.com/index2.html

501BiBi ◆8cBPUextJk:2010/12/09(木) 04:07:22
Artemis.UY1.Sanae0096
『梅本由梨香に関する資料 〜 八谷早苗の回想 012』
 ココ早苗で定期的に開催されるSMショー。ショーとは名ばかりで、その正体は、店に
在籍するM嬢をひたすら責め苛み、涙と悲鳴を絞りつくす悪鬼の狂宴である。今宵、その
生贄となる女の傷まみれの身体に、男達の血に飢えた目が注がれていた。まるで獲物を前
に舌なめずりをする肉食獣のような目だ。

いや、違う。野生動物は生きる目的以外で、他者を傷つけない、殺さない。食べるため、
自分の身を守るため、自分の子を守るために戦う。猫科動物が小動物を弄ぶ行為ですら、
生きるための狩りの練習なのだ。快楽のために他者を傷つけ、相手の苦しむ姿を見て射精
できる生物は、人間だけだ。男達は、もはやケモノですらない。ケダモノだ。

(早くスカートを脱げよ! メスブタ)
(股を開いてオマンコを見せてみろ! どうせボロボロなんだろ?)
(二度と使い物にならない、血まみれの肉穴に変えてやるぞ)
ステージを見上げるケダモノどもの目が、そう語っている。

 ケダモノどもの視線の先にも、1匹のケダモノがいた。こちらは、傷つけられて悦びを
感じる、メスのケダモノだ。ネオガイア星人にマゾ化薬を投与されて真性マゾとなった元
イベントコンパニオン、梅本由梨香。八谷早苗からショーの観客への自己紹介と挨拶を命
じられた由梨香は、ステージ上で淫らなストリップを演じていた。通常はマゾの挨拶とい
えば土下座して服従の口上を述べるのだが、由梨香は長いマゾ生活の間に、ストリップに
よる挨拶を仕込まれたのかも知れない。

502BiBi ◆8cBPUextJk:2010/12/09(木) 04:12:41
Artemis.UY1.Sanae0097
 由梨香は先程よりもさらに大きく両足を開いて立ち、露わになった上半身に両手を這わ
せながら、身をくねらせていた。両手の指はカギ爪のように折り曲げられている。傷で覆
われた柔肌の上を這うのは、柔らかい指先ではなく、10本の硬い爪だ。カギ爪が傷の上を
通過するたびに甘い吐息がもれ、舌が触手のように唇を舐めまわした。比較的新しい瘡蓋
(かさぶた)を爪が引き剥がした時には、観客席にも聞こえるような声で「あぁ……」と
悶えた。瘡蓋が剥がれた痕から、赤い血が滲み出てきた。それを指ですくい、乳首に塗っ
た。やや色素が沈着した感じの、それでもピンク色と言っても良い乳首が赤く染まる。も
う一度すくって、指を口に含んだ。チュバチュバという音が聞こえた。
「あぁ……。美味しい……」
腰を前後に大きく揺らした。まるで後背位で女を犯す男のような腰の動きだ。全身傷まみ
れの女が自分の血を乳首に塗りたくりながら、両足を大きく開いて腰を前後に振る光景
は、なんとも猥褻(わいせつ)で背徳的だった。腰の動きに合わせて、首輪から垂れ下
がった鎖がジャラジャラと音を立てている。

 再び、ギュルルル……と腹が鳴った。SMショーのかなり前から、由梨香は腹痛と便意
に耐えていた。直腸内では、マグマのように煮えたぎる大便が、肛門を突き破ろうと暴れ
ているのだ。しばらく治まっていた便意が、腰を前後に振った刺激で、再燃し始めたのだ
ろう。脂汗に濡れた由梨香の顔が苦痛に歪む。押しよせる便意は、もはや意思の力だけで
耐えられるレベルを超えている。いま排便を塞き止めているのは、肛門にねじ込まれた極
太のアナル栓ひとつだ。
「あぁ……、お、お腹が痛い……。でも、なんて気持ちいいのかしら……」
由梨香は乳房に当てた両手を、下に向かって移動させ始めた。ぬめぬめとした腹の上をカ
ギ爪状に曲がった指が下方へと這って行く。爪先の軌跡に沿って、白い柔肌に10本の赤い
蚯蚓腫れが刻まれた。途中、再びギュルルルと腹が鳴った。10本の指に、腸の動きが伝
わってきた。

指先が下腹部と赤いミニスカートの上を通過し、すらりと伸びた太股に達した。太股の内
側を、細く長い10本の指が上下に擦り始めた。ミニスカートの裾が両手の動きに合わせて
ずり上がったが、ギリギリの所で一番大事な部分は見えなかった。おびただしい量の汗と
淫液で濡れた太股の上を、指先が往復するたびに、ネチャネチャと音がした。淫液は止め
どなく流れてきた。やがて指がカギ爪の形に変化し、太股の柔肌を擦るのが指から硬い爪
先に変わると、淫液の量が一段と多くなった。爪が白い肌の上に、赤い掻き傷をいくつも
描いた。
「あぁ……、き、気持ちいい……」
由梨香が喘いだ。底なしに淫猥極まりない声だ。その声の主が両足を大きく開いて腰を前
後に振りながら、両手で太股を上下にかきむしっているとなれば、どんな男でも勃起を我
慢できないだろう。

503BiBi ◆8cBPUextJk:2010/12/09(木) 04:17:00
Artemis.UY1.Sanae0098
 ココ早苗のスカートも、シャツと同様、卑猥な使用目的を前提に作られている。生地は
ゴムのような伸縮性の素材で、ワンサイズ小さい物でも無理をすれば穿く事ができた。た
だし小さいサイズのスカートは当然、下半身に密着し尻の形をくっきりと浮かび上がらせ
る。その上、ゴムのような生地はめくりあがりやすく、一度めくりあがったら最後、手で
ずり下ろさない限り元に戻る事はない。大きく両足を開いて腰を振る由梨香のスカート
は、当然のように脚の付け根近くまでめくれあがり、ムッチリとした2本の太股が露(あ
らわ)になっていた。その太股の間にある女体の急所が、今宵、ケダモノどもの手によっ
て処刑されるのだ。

 由梨香の指が太股を擦る動きをやめ、スカートの横のホックにのびた。ホックは上下
に3つ並んでいた。挑発的な瞳が観客達を見回し、口元に妖しい笑みが浮かんだ。腹痛と
便意に耐えならがの笑みは妖艶さを通り越して、凄艶とさえ言えた。白魚のような細い指
が、一番下のホックを外した。とたんに、スリットの下3分の1が弾けるように開いた。元
からサイズが小さく、伸縮性の生地を用いたミニスカートである。開いたスリットから、
むっちりとした太股が覗いた。上半身同様、太股も淫虐の痕に彩られていた。今しがた爪
で掻きむしった傷以外に、幾重もの蚯蚓腫れが走っている。激しい鞭責めの痕だ。

男達の残忍で好色な視線を全身に感じながら、由梨香は2つめのホックも外した。外しな
がら、腰を左右にくねらせるのも忘れない。スリットがさらに大きく開き、太股が骨盤の
あたりまでむき出しになった。腰の動きにあわせて、ミニスカートが更に数センチめくり
あがった。

由梨香は観客達にニッコリと微笑んだ。切迫する腹痛と便意に耐えながら、恍惚の色を滲
ませた笑みは、ぞっとするほど妖しく淫靡だった。ゆっくりと両足を肩幅の倍近くに開い
て、再び腰を前後に振り始めた。首から垂れ下がった鎖がジャラジャラと音を立てる。片
手の指5本を束ねて口に咥えて、そのまましゃぶり始めた。1本や2本でなく指5本というあ
たりが、いかにも変態のマゾ女らしい。指を吸引する唇の動きはフェラチオそのもので、
それも男ならば大金を払ってでも一度はされてみたいと思えるほどの激しさだ。
「もぐ……むぐぐ……はむ……」
由梨香自身も本物のペニスを咥えているような気分なのだろう。唾液に濡れた唇が5本の
指の先端と付け根を往復するたびに、淫らなあえぎ声を漏らしている。

指と唇の隙間からあふれ出した唾液が、白く細い喉をつたって、傷まみれの乳房の上にた
れた。それを、残る一方の手が乳房に塗りたくる。ネチャネチャと音が聞こえてきそう
だ。柔らかい乳房の上で、掻き傷から滲み出た血と唾液が混じり合い、薄いピンク色の粘
液になった。乳房に唾液を塗りたくっていた手が、下へ移動を始めた。指先が最後のホッ
クに触れる。これを外せば、由梨香の下半身をわずかに隠す布切れは、その機能を完全に
失う。

504BiBi ◆8cBPUextJk:2010/12/09(木) 04:21:22
Artemis.UY1.Sanae0099
 最後のホックに指をかけたまま、由梨香は180度ターンをして観客側に背中を向けた。
当然のように淫らなよがり顔と乳房は観客席から見えなくなるが、不満を漏らす観客は1
人もいない。ステージ上で、由梨香の両足がさらに大きく開かれた。左右の足は肩幅の倍
以上に離れている。上半身をやや前屈させた状態で、膝を曲げて、腰をゆっくりと落とし
始めた。相撲の四股の構えに似た、ガニ股の大股開きだ。腰が下がるにつれて、ミニス
カートの裾が徐々にずり上がっていく。最後のホックはまだ外されていないが、もはやミ
ニスカートは下半身を隠す役割を果たしていない。露わになる下半身。ミニスカートを穿
いたまま下半身を露出する姿は、全裸での露出よりも卑猥だった。

 3つめのホックが外された。伸縮性の生地で作られたミニスカートが、ゴムのように弾
けて床に落ちた。隠すものを失った由梨香の下半身に、観客たちの視線が集中する。同時に、
「おぉおおお……」
と、観客席にざわめきが生じた。まず男達の目をひいたのは、由梨香の尻の割れ目から顔
を覗かせるT字型の異物だった。由梨香の直腸内には極太アナル栓が挿入されていて、ア
ナル栓の柄が肛門から飛び出しているのだ。柄のサイズは片手で握っても余るほど大き
く、直腸内に侵入している部分の巨大さを連想させた。

次に目をひいたのは、由梨香の下半身に刻まれた淫虐の痕だった。形の良い尻と、決して
太くはないがむっちりと肉の乗った太股は、まるで傷の博物館のようだ。美しかったはず
の肌を覆いつくす蚯蚓腫れ、刺し傷、火傷、内出血、赤や紫の痣、そして卑猥な刺青。大
きな手術の痕らしきものも見られた。いびつに盛り上がったムカデを連想させる縫合の痕
から、傷を縫ったのが医師ではなく素人であることが推測できた。おおかた、女に重傷を
負わせておきながら病院に連れて行く勇気も誠意も持ち合わせていない、紳士の皮をか
ぶった下衆(げす)が、自分で縫合したのだろう。これら以外に銃痕を思わせるような丸
い傷が数個見られたが、これはどのような拷問でできた傷なのかは不明だ。


 凄まじい淫虐の痕を目にした観客の数名が、何かに気付いたようだ。由梨香の下半身は
鞭打ちの痕と思しき無数の蚯蚓腫れに覆われていたが、その多くが太股の内側を、やや螺
旋を描くように縦方向に走っている。鞭で打たれた時の姿勢にもよるが、尻や太股を狙っ
た鞭ならば通常、太股の外側から尻にかけて横向きに傷が刻まれる。太股の内側に縦方向
に刻まれた傷は、大きく開かれた両脚の間を、下からすくい上げるように振られた鞭によ
るものだ。そのように鞭が振るわれる時、人体のどの部分が標的となったのかは、サディ
ストでなくても容易に想像がつく。
(すごい鞭打ちの痕だ)
(この女、女体で一番敏感な急所を血まみれになるまで滅多打ちにされて、鬼の形相で泣
き叫んだに違いないぜ)
(オマンコの鞭打ちができるマゾ女なんて久しぶりだ)
男たちの顔に残忍そうな笑みが広がった。

505BiBi ◆8cBPUextJk:2010/12/09(木) 04:25:32
Artemis.UY1.Sanae0100
 由梨香はアナル栓に串刺しにされた尻を観客達にたっぷりと見せてから、180度ターン
をして、再び正面を向いた。自分を視姦する観客達に妖艶な笑みを返してから、その場に
跪いた。大名行列を前にした町民のように、床に頭をこすり付ける。
「変態マゾの梅本由梨香です。今日は……、皆さんの手で、ゆ、由梨香に地獄の苦しみを
与えて……ください」
土下座の姿勢は腸を圧迫する。容赦なく襲ってくる腹痛と便意のせいで、ともすれば早口
になりそうだ。それを抑えて、一言一言ゆっくりと区切るように言葉をつないだ。
「おっぱいもオマンコも……肛門も、いっぱい虐めて下さい。と、特に、オマンコの穴の
奥と……クリトリスはとっても敏感だから、て、徹底的に……拷問して……下さいね」
少し舌足らずで鼻にかかったような声音は、深夜番組の美少女アニメ好きな男なら感動の
涙を流しかねないほど蠱惑的だったが、その内容はTVでは絶対に放送できない猥褻の極み
だ。

「じゃあまずは、オマエの恥ずかしい部分を皆さんにお見せするんだよ!」
由梨香の挨拶が一段落すると、それまで真性マゾの卑猥なダンスを見物していた八谷早苗
が、手にした乗馬鞭でビュッビュッと空気を切り裂きながら由梨香に命令した。

 由梨香は嬉しそうに返事をして、その場で仰向けになり両脚を開いた。そのまま両膝を
立てて、腰を持ち上げる。この体勢になると、挿入されたアナル栓の巨大さが改めて実感
できた。
「ここがアナルです。ご、極太の栓をしてもらってますぅ。い、今……、由梨香のお腹の
中はドロドロに……なっていて、栓をしないと……、た、大変な事になっちゃうのぉ。
ち、ちなみに、ゆ、由梨香のアナルはガバガバだから……、極太の栓が必要ですぅ」
時折ネット上にアナルに拳を挿入するカップルの動画や画像が投稿される事があるが、由
梨香の肛門も長年受けてきた調教とは名ばかりの拷問によって、今では男の太い拳を楽々
と咥え込めるほどに拡張されていた。

506BiBi ◆8cBPUextJk:2010/12/09(木) 04:29:54
Artemis.UY1.Sanae0101
 今度は、腰を下ろして両膝を抱え上げた。いわゆる『マングリ返し』というやつだ。由
梨香のオマンコが隠すものを全て失い、観客達の前に晒された。
「ここがオマンコよ! ここを責められたら、由梨香……、変になっちゃいますぅ」
興奮のあまり由梨香は敬語を使うことを忘れているが、もはや、それを責める者はいな
い。

 女体を責め苛み、生贄から悲鳴と涙を絞り尽くすことに快感を覚えるサディストが最も
好んで攻撃するのが、この部分だ。この真性マゾが今までどのような荒淫を繰り返して来
たのか想像もつかないが、由梨香のオマンコはボロボロだった。大小さまざまなピアスが
オマンコを醜く装飾していた。醜く――と言うのは、個々のピアスの形状や配置がバラバ
ラで、装着後の美観など全くお構いなしに付けられたとしか思えない有様だったからだ。
中には、ろくに消毒もせずに付けられたのか、ピアスの貫通部分が化膿したまま赤く瘢痕
化(はんこんか)しているものもいくつか見られた。


ピアスだらけの大陰唇は、それ自体いびつに変形し、左右の対称性を完全に失っていた。
ただ変形しているだけではない。陰唇のいたる所で、肉襞(にくひだ)の一部が抉られた
ように欠損しているのだ。おそらく情け容赦なく振り下ろされた鞭に削り取られたか、ピ
アスを肉ごと引き千切られた痕だろう。そんな中でもひときわ大きくV字に切り取られた
ような痕を、由梨香は指で引っ張りながら、
「こ、これは……、由梨香を誘拐してくれた変質者さんに、ハサミで……切り……取って
もらった痕なの。くり……、クリトリスも切り取ってもらえるはずだったんだけど……、
そ、その前に、変質者さん逮捕されちゃったのぉ……」
と少し残念そうに話した。この話には、さすがに早苗も驚かされた。

「オマンコの中も……、ぐ、ぐちゃぐちゃなの」
そう言って指で開いた大陰唇の内側は、陰唇に負けないほど悲惨に、傷で埋め尽くされて
いた。鋭い棘のついた拷問用のバイブでメッタ突きにされたのか、あるいはタバコの火を
押し付けられたのか……、おおよそ女性への敬意と労わりの欠片も感じられない鬼畜の所
業の結果だった。尻の縫合痕と同様、ろくな医療ケアも受けさせてもらえなかったのだろ
う。粘膜の傷は尿と分泌物のせいでさらに炎症を起こし、どれも潰瘍状に爛れている。

 由梨香が自ら指で包皮を剥くと、クリトリスが顔をのぞかせた。大陰唇の惨たらしい傷
を目撃した観客達は、てっきりこの真性マゾのクリトリスはすでに変質者の手にかかって
失われているのではないかと想像していたので、これには少し驚かされた。
「ここ、ここよ! ここが由梨香の身体で一番……敏感で大事な弱点、クリ……トリスな
のぉ! ここを責められたら……、ゆ、由梨香……きっと死んじゃうわ!」
クリトリスにもピアスが施されていた。残忍なサディストどもの前に差し出された敏感な
肉芽は、これから自分の身にふりかかる災厄に怯えるかのように、ビクビクと小さく痙攣
していた。

507BiBi ◆8cBPUextJk:2010/12/09(木) 04:34:11
Artemis.UY1.Sanae0102
 真性マゾが恥ずかしい肉体の説明を終え、いよいよSMショーという名の公開処刑の開演
だ。今宵の処刑執行人を演じる八谷早苗が、黒光りするラバースーツに包まれた尻を大き
く左右に振りながら、ステージの上を一周した。その間、観客席の男たちに挑発的な視線
を送るのと、手にした乗馬鞭に卑猥に舌を這わせるのを忘れない。顔の上半分は、スーツ
と同じラバー素材のアイマスクで覆い隠されている。そして床を踏み鳴らすエナメルブー
ツは、12センチ丈のハイヒール。このたった2つのアイテムだけで、決して美女とはいえ
ないこの毒婦がそれなりにイイ女に見えてしまうから不思議だ。街でサングラスとハイ
ヒールの女に声をかける時は、用心が必要だ。

 ステージを一周し終えると、早苗は由梨香の横に仁王立ちになった。肩幅に開いた両足
で床を踏みしめ、腰に両手を当てて立つ姿は、いかにもサディストの女王様といった雰囲
気を醸し出している。その足元では、仰向けに横たわったままの由梨香が、妖しく潤んだ
瞳で早苗を見上げている。その由梨香の乳房にエナメルのブーツが乗った。小ぶりだが形
の良い乳房に、先細りのヒールの底がめり込んだ。
「ひぎゃあああ! お、おっぱいがぁ……」
室内に響き渡る由梨香の悲鳴。
「おっぱいが何? 痛いの? ほらほらほらぁ……。痛かったら、もっと泣き叫んでみ
な」
「い、痛いですぅ。で、でも……、気持ちいい。もっと踏んでぇ」
早苗は口元に残忍な笑みを浮かべながら、さらに体重をのせたヒールで由梨香の乳房を踏
みにじった。とたんにOの字に開かれた由梨香の口から嬌声が迸る。乳腺を踏み潰される
恐怖ですら快感に変えてしまう真性マゾは、乳房にブーツを乗せたまま、腰を上下にグラ
インドさせた。

1分間ほど由梨香の乳房をヒール底で痛めつけてから、早苗は足元の生贄を憎憎しげに見
下ろし、
「ギャアギャアうるさいのよ、メス豚。黙りな!」
と怒鳴りつけ、悲鳴と嬌声を迸らせるその口にブーツの先をねじ込んだ。口をふさがれた
由梨香は、くぐもったような呻き声しか発する事ができない。

こうして由梨香を静かにさせると、早苗は再び乗馬鞭に舌を這わせながら、観客席の男た
ちをぐるりと見回した。
「お集まりの紳士の皆様、お聞きになりましたか? この変態のメス豚の告白を。徹底的
に拷問して下さいという、信じられないような願望を」
『徹底的に拷問して下さい』の部分は、ラバースーツに包まれた身体をくねらせ、声も同
性が耳にしたら嫌悪感に顔をしかめそうな卑猥なものに変えた。由梨香を真似ているつも
りなのかも知れない。
「残酷なサディストの皆様、ご覧になりましたか? このドスケベなマゾ女の股座(また
ぐら)を。自らすすんで受け続けてきた性器拷問によって、醜く変形したオマンコを」
乗馬鞭の先端で、その変形オマンコを擦った。ブーツを咥えたままの口で、由梨香が低く
呻いた。大きく開かれた両膝がガクガクと痙攣する。

「オマエ、こんな状況で悦んでいるの? 変態マゾ女、オマエへの判決が下されたわ。極
刑よ」
早苗は観客席から再び足元に視線を移し、一句一句吐き捨てるような少しかすれた声で、
苦痛を待ちわびる生贄に処刑を言い渡した。
「ふふふ。覚悟しておいた方がいいわよ。生きながら地獄巡りをさせてあげるわ」
早苗の恐ろしい宣言に応えるように、生贄の腰が再び上下に振られた。

508BiBi ◆8cBPUextJk:2010/12/09(木) 04:41:54
Artemis.UY1.Sanae0103
 ペニスバンドというアダルトグッズがある。擬似ペニス、いわゆるバイブがついたパン
ツのような物で、主にレズのカップルやM男のアナルを責めるS女に愛用される。早苗が身
に付けているラバースーツには、ペニスバンドと同様の機能が備わっていた。ちょうど下
腹部あたりに留め具がついていて、そこにバイブを装着できるのだ。早苗はワゴンの上か
ら標準的なサイズのバイブを1本とり、下腹部の留め具に取り付けた。ただし標準的と
いっても、それはSMクラブココ早苗の標準という意味だ。世間的には十分大きいといえる
サイズで、普通の女性が見たら羞恥に顔を赤く染めるか、あるいは嫌悪感に顔をしかめる
だろう。

次にワゴンから取り上げたのは、ハンディータイプのマッサージ器だった。まるで剣を掲
げる女剣士のように、早苗はマッサージ器を高く持ち上げ、スイッチを入れた。低いモー
ター音を響かせながら、マッサージ器の先端がブルブルと振動を開始した。遠めに見ても
わかるほど激しい振動だ。電気量販店で一番強力なマッサージ器だった。観客達にマッ
サージ器のパワーを披露し終えると、早苗はスイッチをいったん切り、
「四つんばいになりな! メス豚!」
と、足元の由梨香を怒鳴りつけた。早苗に命じられて、由梨香は観客席に身体の側面を向
ける体勢で四つんばいになった。その上で表情が見えるように、観客達に顔を向けさせら
れた。上半身を床に押し付けるように伏せながら尻を高く持ち上げたのは、命じられたか
らではない。高く持ち上げられた尻が、おねだりをするように左右に振られた。丸いふく
らみは無数の傷に覆われ、肉の割れ目からは巨大な異物が覗いている。由梨香の肛門を串
刺しにしたアナル栓の柄だ。その先端の向こうでは、ドロドロに煮えたぎった下痢便が出
口を求めて荒れ狂っている。

 由梨香のオマンコはすでに淫液でドロドロに濡れていた。それを見た早苗の口に、冷酷
そうな笑みが浮かんだ。
「オマンコがいやらしい液で汚れてるわよ。綺麗に拭いてあげるわ」
そう言って、早苗はワゴンから木綿布を1枚取り、由梨香のオマンコを拭き始めた。床に
こびりついた油汚れを拭き取るような乱暴さだ。木綿の荒い生地で敏感な部分を擦られ、
由梨香が身体を震わせた。オマンコの外側だけでなく、秘裂の内側を濡らす淫液も乱暴に
擦り取られた。見ると、秘裂内側の粘膜は軽い炎症を起こして、赤く変色し始めている。
オマンコの淫液を汚す淫液を全て拭き取ると、早苗はベットリと濡れた木綿布を観客席に
向かって放り投げた。観客の1人がそれを受け止めた。

「オマンコ、綺麗になったわよ?」
早苗の両手が由梨香の尻に添えられた。
「あ……、ありがとうござ……、ウギャアアア!」
礼を述べる由梨香の声が絶叫に変わった。早苗が下半身に装着した擬似ペニスを由梨香の
オマンコに突っ込んだのだ。
「どう? 乾いたオマンコにチンポをぶち込まれた気分は? 痛い? 痛いの? ねぇ
どっちよ? やっぱり痛いわよねぇ?」
いかにも楽しそうに由梨香を詰り(なじり)ながら、早苗は、本来は潤滑剤の役割を果た
すはずの淫液を全て拭き取られ、さらに軽い炎症を起こして赤く爛れたオマンコを、凶暴
な荒腰でメッタ突きにした。

「ひぃ!ひぃいいい! い、痛いですぅ。痛いですぅ」
「止めてほしい? もっとやってほしい? どっち?」
「あう、あうぅ……。や、やめないでぇ! も、もっと、もっと突いてぇえええ!」
「ふん、ホントどうしようもない真性マゾだね、オマエは!」

 早苗は由梨香のオマンコを犯しながら、マッサージ器を手に取った。スイッチを入れる
と、マッサージ器が激しく振動を開始した。なんと早苗は、そのマッサージ器の先端を、
由梨香の肛門から顔をのぞかせているアナル栓の柄の部分に押し付けた。マッサージ器の
強力な振動が、アナル栓に伝わった。
「アォオオオオオオオオオ! お、お尻がぁあああ! ふぐぅっ! ふぐぅぅぅ!」
由梨香は四つんばいのまま、全身を強張らせた。それがオマンコと肛門を締め付ける事と
なり、2つの肉穴から伝わる刺激がさらに強まった。

509BiBi ◆8cBPUextJk:2010/12/09(木) 04:45:51
Artemis.UY1.Sanae0104
 大勢の観衆に視姦されながらオマンコを擬似ペニスで犯され、さらに肛門にねじ込まれ
た極太のアナル栓に振動を加えられた真性マゾはどうなるか……。しかもアナル栓で塞き
止められた直腸の中は、大量の大便がマグマのように煮えたぎっているとしたら……。狂
うしかない。
「ヒィ! ヒィィィィィィィィィ! オマンコが……、お尻が痺れるぅ! アォオオオ!」
由梨香は股間から押し寄せてくる凄まじい刺激に翻弄され、嬌声をふりしぼった。観客席
に向けられた顔は涙と鼻水、そしてヨダレにまみれていた。

そして数分後……。
「あう……あう……。い、いく……、イクイクイク……、ダメ! い、いぐぅぅぅ……」
ついに由梨香は絶頂を迎えた。性的興奮のため薄桃色に色づいた女体に痙攣と硬直が交互
に走り、顔は苦痛とも快感とも区別のつかない表情に歪み、奥歯がギリギリと音を立て
た。

 由梨香のオマンコを貫いているのは本物のペニスではない。本物のペニスならば射精と
同時に陵辱は終焉を迎えるが、擬似ペニスには射精も萎える事もない。そして擬似ペニス
を生やした早苗の目的は、由梨香に快楽を与えることではない。由梨香の絶頂などお構い
なしに、早苗は傷とピアスまみれのオマンコに擬似ペニスを打ち込み、肛門を貫く巨大な
アナル栓に強力な振動を送り続けた。
「あう……、ヒッ、ヒィッ! い、いったのに……、いったのに……。ま、まだ……、まだ
由梨香のオマンコ責められるのぉ?! う、うんち出そうなのに……、こ、肛門虐めるのぉ?!」
絶頂を迎えたばかりの性器を乱暴に責められても、生まれるのは苦痛だけだ。由梨香は四
つんばいのまま背中ごしに早苗を振り返って、切迫した声で叫んだ。

「勝手に後ろを振り返るんじゃないよ! お客様にオマエの苦しむ顔をお見せしな!」
そう怒鳴りつけて、早苗は由梨香の尻を抱える両指に力をこめた。毒々しい色のマニキュ
アに彩られた爪が、丸く白い尻を覆う無数の瘡蓋(かさぶた)の1つを掻きむしった。同
時に今まで以上の荒々しさで、擬似ペニスを由梨香のオマンコに打ち込んだ。
「アヒィィィィィィィィィ! も、申し訳ございません。み、皆様、由梨香が卑猥によが
る顔を、ど、どうか……、ご覧下さいぃぃぃ……」
再び観客席に向けられた由梨香の顔には、明らかに苦痛以外のものが浮かんでいた。

『梅本由梨香に関する資料 〜 八谷早苗の回想 012』 おしまい

510BiBi ◆8cBPUextJk:2010/12/09(木) 04:53:19
目次
>>2 前書き

■ アルテミスのアナザー
文頭の通し番号は、Artemis****
>>3-5 『プロローグ』
>>6-15 『ざなみ刑務所の独房にて』
>>16-18 『さざなみ刑務所の廊下にて』
>>19-28 『モクバ3号 前編』
>>29-36 『モクバ3号 中編』
>>37-54 『モクバ3号 後編』
>>55-59 『格闘家たち その後1 〜 犬山と亀山弟』
>>60-63 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 前編』
>>64-72 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 中編』
>>73-85 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 後編』
>>86-93 『医療室にて 前編』
>>94-107 『医療室にて 後編』
>>108-116 『さざ吉物語〜その1』
>>117-125 『さざ吉物語〜その2』
>>126-137 『さざ吉物語〜その3』
>>138-146 『さざ吉物語〜その4』
>>147-159 『さざ吉物語〜その5』
>>231-243 『さざ吉物語〜その6』
>>245-250 『さざ吉物語〜その7』
>>252-257 『さざ吉物語〜その後』
>>269-276 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その1』
>>308-322 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その2』
>>345-358 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その3』
>>415-424 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その4』
>>426-430 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その5』
>>458-461 『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その1』
>>474-485 『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その2』
>>487-499 『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その3』

■ 由梨香のアナザー
『八谷早苗の回想編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY1.Sanae****
>>160-169 『八谷早苗の回想 001 〜 出会い』
>>170-175 『八谷早苗の回想 002 〜 お掃除』
>>176-192 『八谷早苗の回想 003 〜 採用試験01』
>>193-198 『八谷早苗の回想 004 〜 採用試験02』
>>199-203 『八谷早苗の回想 005 〜 採用試験04』
>>205-209 『八谷早苗の回想 006 〜 採用試験05』
>>211-218 『八谷早苗の回想 007 〜 採用試験06』
>>220-229 『八谷早苗の回想 008 〜 採用試験07』
>>278-285 『八谷早苗の回想 009 〜 勤務初日01』
>>324-335 『八谷早苗の回想 010 〜 勤務初日02』
>>360-368 『八谷早苗の回想 011 〜 勤務初日03』
>>501-509 『八谷早苗の回想 012 〜 勤務初日04』

『囚われのコンパニオン編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY2.Com****
>>259-267 『囚われのコンパニオン 001 〜 大量食糞実験01』
>>287-305 『囚われのコンパニオン 002 〜 大量食糞実験02』
>>337-343 『囚われのコンパニオン 003 〜 大量食糞実験03』
>>370-378 『囚われのコンパニオン 004 〜 大量食糞実験04』
>>381-394 『囚われのコンパニオン 005 〜 大量食糞実験05』
>>397-405 『囚われのコンパニオン 006 〜 大量食糞実験06』
>>469-471 『囚われのコンパニオン 007 〜 大量食糞実験07』
>>463-468 『囚われのコンパニオン 008 〜 ビーナスの虐待01』

『放浪の真性マゾ編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY3.Wanderin+副題****
>>408-413 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島01』
>>432-443 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島02』
>>445-456 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島03』

『八谷早苗の回想 012』の一行あたりの字数の設定を間違えました。
読みにくいかもしれません。スミマセン。

***************************

アナザーの前に、まずはオリジナルストーリーを!
『生体実験』 ttp://eirian.h.fc2.com/index2.html

511BiBi ◆8cBPUextJk:2010/12/09(木) 19:13:43
Artemis.UY1.Sanae0096
『梅本由梨香に関する資料 〜 八谷早苗の回想 012』
 ココ早苗で定期的に開催されるSMショー。ショーとは名ばかりで、その
正体は、店に在籍するM嬢をひたすら責め苛み、涙と悲鳴を絞りつくす悪
鬼の狂宴である。今宵、その生贄となる女の傷まみれの身体に、男達の血
に飢えた目が注がれていた。まるで獲物を前に舌なめずりをする肉食獣の
ような目だ。

いや、違う。野生動物は生きる目的以外で、他者を傷つけない、殺さない。
食べるため、自分の身を守るため、自分の子を守るために戦う。猫科動物
が小動物を弄ぶ行為ですら、生きるための狩りの練習なのだ。快楽のため
に他者を傷つけ、相手の苦しむ姿を見て射精できる生物は、人間だけだ。
男達は、もはやケモノですらない。ケダモノだ。

(早くスカートを脱げよ! メスブタ)
(股を開いてオマンコを見せてみろ! どうせボロボロなんだろ?)
(二度と使い物にならない、血まみれの肉穴に変えてやるぞ)
ステージを見上げるケダモノどもの目が、そう語っている。

 ケダモノどもの視線の先にも、1匹のケダモノがいた。こちらは、傷つ
けられて悦びを感じる、メスのケダモノだ。ネオガイア星人にマゾ化薬を
投与されて真性マゾとなった元イベントコンパニオン、梅本由梨香。八谷
早苗からショーの観客への自己紹介と挨拶を命じられた由梨香は、ステー
ジ上で淫らなストリップを演じていた。通常はマゾの挨拶といえば土下座
して服従の口上を述べるのだが、由梨香は長いマゾ生活の間に、ストリッ
プによる挨拶を仕込まれたのかも知れない。

512BiBi ◆8cBPUextJk:2010/12/09(木) 19:14:35
Artemis.UY1.Sanae0097
 由梨香は先程よりもさらに大きく両足を開いて立ち、露わになった上半
身に両手を這わせながら、身をくねらせていた。両手の指はカギ爪のよう
に折り曲げられている。傷で覆われた柔肌の上を這うのは、柔らかい指先
ではなく、10本の硬い爪だ。カギ爪が傷の上を通過するたびに甘い吐息が
もれ、舌が触手のように唇を舐めまわした。比較的新しい瘡蓋(かさぶた)
を爪が引き剥がした時には、観客席にも聞こえるような声で「あぁ……」
と悶えた。瘡蓋が剥がれた痕から、赤い血が滲み出てきた。それを指です
くい、乳首に塗った。やや色素が沈着した感じの、それでもピンク色と言
っても良い乳首が赤く染まる。もう一度すくって、指を口に含んだ。チュ
バチュバという音が聞こえた。
「あぁ……。美味しい……」
腰を前後に大きく揺らした。まるで後背位で女を犯す男のような腰の動き
だ。全身傷まみれの女が自分の血を乳首に塗りたくりながら、両足を大き
く開いて腰を前後に振る光景は、なんとも猥褻(わいせつ)で背徳的だ
った。腰の動きに合わせて、首輪から垂れ下がった鎖がジャラジャラと
音を立てている。

 再び、ギュルルル……と腹が鳴った。SMショーのかなり前から、由梨香
は腹痛と便意に耐えていた。直腸内では、マグマのように煮えたぎる大便
が、肛門を突き破ろうと暴れているのだ。しばらく治まっていた便意が、
腰を前後に振った刺激で、再燃し始めたのだろう。脂汗に濡れた由梨香の
顔が苦痛に歪む。押しよせる便意は、もはや意思の力だけで耐えられるレ
ベルを超えている。いま排便を塞き止めているのは、肛門にねじ込まれ
た極太のアナル栓ひとつだ。
「あぁ……、お、お腹が痛い……。でも、なんて気持ちいいのかしら……」
由梨香は乳房に当てた両手を、下に向かって移動させ始めた。ぬめぬめと
した腹の上をカギ爪状に曲がった指が下方へと這って行く。爪先の軌跡に
沿って、白い柔肌に10本の赤い蚯蚓腫れが刻まれた。途中、再びギュルル
ルと腹が鳴った。10本の指に、腸の動きが伝わってきた。

指先が下腹部と赤いミニスカートの上を通過し、すらりと伸びた太股に達
した。太股の内側を、細く長い10本の指が上下に擦り始めた。ミニス
カートの裾が両手の動きに合わせてずり上がったが、ギリギリの所で一番
大事な部分は見えなかった。おびただしい量の汗と淫液で濡れた太股の上
を、指先が往復するたびに、ネチャネチャと音がした。淫液は止めどなく
流れてきた。やがて指がカギ爪の形に変化し、太股の柔肌を擦るのが指か
ら硬い爪先に変わると、淫液の量が一段と多くなった。爪が白い肌の上に、
赤い掻き傷をいくつも描いた。
「あぁ……、き、気持ちいい……」
由梨香が喘いだ。底なしに淫猥極まりない声だ。その声の主が両足を大き
く開いて腰を前後に振りながら、両手で太股を上下にかきむしっていると
なれば、どんな男でも勃起を我慢できないだろう。

513BiBi ◆8cBPUextJk:2010/12/09(木) 19:15:23
Artemis.UY1.Sanae0098
 ココ早苗のスカートも、シャツと同様、卑猥な使用目的を前提に作られ
ている。生地はゴムのような伸縮性の素材で、ワンサイズ小さい物でも無
理をすれば穿く事ができた。ただし小さいサイズのスカートは当然、下半
身に密着し尻の形をくっきりと浮かび上がらせる。その上、ゴムのような
生地はめくりあがりやすく、一度めくりあがったら最後、手でずり下ろさ
ない限り元に戻る事はない。大きく両足を開いて腰を振る由梨香のスカー
トは、当然のように脚の付け根近くまでめくれあがり、ムッチリとした2本
の太股が露(あらわ)になっていた。その太股の間にある女体の急所が、
今宵、ケダモノどもの手によって処刑されるのだ。

 由梨香の指が太股を擦る動きをやめ、スカートの横のホックにのびた。
ホックは上下に3つ並んでいた。挑発的な瞳が観客達を見回し、口元に妖
しい笑みが浮かんだ。腹痛と便意に耐えならがの笑みは妖艶さを通り越し
て、凄艶とさえ言えた。白魚のような細い指が、一番下のホックを外した。
とたんに、スリットの下3分の1が弾けるように開いた。元からサイズ
が小さく、伸縮性の生地を用いたミニスカートである。開いたスリットか
ら、むっちりとした太股が覗いた。上半身同様、太股も淫虐の痕に彩られ
ていた。今しがた爪で掻きむしった傷以外に、幾重もの蚯蚓腫れが走って
いる。激しい鞭責めの痕だ。

男達の残忍で好色な視線を全身に感じながら、由梨香は2つめのホックも
外した。外しながら、腰を左右にくねらせるのも忘れない。スリットがさ
らに大きく開き、太股が骨盤のあたりまでむき出しになった。腰の動きに
あわせて、ミニスカートが更に数センチめくりあがった。

由梨香は観客達にニッコリと微笑んだ。切迫する腹痛と便意に耐えながら、
恍惚の色を滲ませた笑みは、ぞっとするほど妖しく淫靡だった。ゆっくり
と両足を肩幅の倍近くに開いて、再び腰を前後に振り始めた。首から垂れ
下がった鎖がジャラジャラと音を立てる。片手の指5本を束ねて口に咥え
て、そのまましゃぶり始めた。1本や2本でなく指5本というあたりが、
いかにも変態のマゾ女らしい。指を吸引する唇の動きはフェラチオそのも
ので、それも男ならば大金を払ってでも一度はされてみたいと思えるほど
の激しさだ。
「もぐ……むぐぐ……はむ……」
由梨香自身も本物のペニスを咥えているような気分なのだろう。唾液に濡
れた唇が5本の指の先端と付け根を往復するたびに、淫らなあえぎ声を漏ら
している。

指と唇の隙間からあふれ出した唾液が、白く細い喉をつたって、傷まみれ
の乳房の上にたれた。それを、残る一方の手が乳房に塗りたくる。ネチャ
ネチャと音が聞こえてきそうだ。柔らかい乳房の上で、掻き傷から滲み出
た血と唾液が混じり合い、薄いピンク色の粘液になった。乳房に唾液を塗
りたくっていた手が、下へ移動を始めた。指先が最後のホックに触れる。
これを外せば、由梨香の下半身をわずかに隠す布切れは、その機能を完全
に失う。

514BiBi ◆8cBPUextJk:2010/12/09(木) 19:16:27
Artemis.UY1.Sanae0099
 最後のホックに指をかけたまま、由梨香は180度ターンをして観客側
に背中を向けた。当然のように淫らなよがり顔と乳房は観客席から見えな
くなるが、不満を漏らす観客は1人もいない。ステージ上で、由梨香の両
足がさらに大きく開かれた。左右の足は肩幅の倍以上に離れている。上半
身をやや前屈させた状態で、膝を曲げて、腰をゆっくりと落とし始めた。
相撲の四股の構えに似た、ガニ股の大股開きだ。腰が下がるにつれて、ミ
ニスカートの裾が徐々にずり上がっていく。最後のホックはまだ外されて
いないが、もはやミニスカートは下半身を隠す役割を果たしていない。露
わになる下半身。ミニスカートを穿いたまま下半身を露出する姿は、全裸
での露出よりも卑猥だった。

 3つめのホックが外された。伸縮性の生地で作られたミニスカートが、
ゴムのように弾けて床に落ちた。隠すものを失った由梨香の下半身に、観
客たちの視線が集中する。同時に、
「おぉおおお……」
と、観客席にざわめきが生じた。まず男達の目をひいたのは、由梨香の尻
の割れ目から顔を覗かせるT字型の異物だった。由梨香の直腸内には極太
アナル栓が挿入されていて、アナル栓の柄が肛門から飛び出しているのだ。
柄のサイズは片手で握っても余るほど大きく、直腸内に侵入している部分
の巨大さを連想させた。

次に目をひいたのは、由梨香の下半身に刻まれた淫虐の痕だった。形の良
い尻と、決して太くはないがむっちりと肉の乗った太股は、まるで傷の博
物館のようだ。美しかったはずの肌を覆いつくす蚯蚓腫れ、刺し傷、火傷、
内出血、赤や紫の痣、そして卑猥な刺青。大きな手術の痕らしきものも見
られた。いびつに盛り上がったムカデを連想させる縫合の痕から、傷を縫
ったのが医師ではなく素人であることが推測できた。おおかた、女に重
傷を負わせておきながら病院に連れて行く勇気も誠意も持ち合わせてい
ない、紳士の皮をかぶった下衆(げす)が、自分で縫合したのだろう。
これら以外に銃痕を思わせるような丸い傷が数個見られたが、これはど
のような拷問でできた傷なのかは不明だ。

 凄まじい淫虐の痕を目にした観客の数名が、何かに気付いたようだ。
由梨香の下半身は鞭打ちの痕と思しき無数の蚯蚓腫れに覆われていたが、
その多くが太股の内側を、やや螺旋を描くように縦方向に走っている。鞭
で打たれた時の姿勢にもよるが、尻や太股を狙った鞭ならば通常、太股の
外側から尻にかけて横向きに傷が刻まれる。太股の内側に縦方向に刻まれ
た傷は、大きく開かれた両脚の間を、下からすくい上げるように振られた
鞭によるものだ。そのように鞭が振るわれる時、人体のどの部分が標的と
なったのかは、サディストでなくても容易に想像がつく。
(すごい鞭打ちの痕だ)
(この女、女体で一番敏感な急所を血まみれになるまで滅多打ちにされて、
鬼の形相で泣き叫んだに違いないぜ)
(オマンコの鞭打ちができるマゾ女なんて久しぶりだ)
男たちの顔に残忍そうな笑みが広がった。

515BiBi ◆8cBPUextJk:2010/12/09(木) 19:17:52
Artemis.UY1.Sanae0100
 由梨香はアナル栓に串刺しにされた尻を観客達にたっぷりと見せてから、
180度ターンをして、再び正面を向いた。自分を視姦する観客達に妖艶
な笑みを返してから、その場に跪いた。大名行列を前にした町民のように、
床に頭をこすり付ける。
「変態マゾの梅本由梨香です。今日は……、皆さんの手で、ゆ、由梨香に
地獄の苦しみを与えて……ください」
土下座の姿勢は腸を圧迫する。容赦なく襲ってくる腹痛と便意のせいで、
ともすれば早口になりそうだ。それを抑えて、一言一言ゆっくりと区切る
ように言葉をつないだ。
「おっぱいもオマンコも……肛門も、いっぱい虐めて下さい。と、特に、
オマンコの穴の奥と……クリトリスはとっても敏感だから、て、徹底的
に……拷問して……下さいね」
少し舌足らずで鼻にかかったような声音は、深夜番組の美少女アニメ好き
な男なら感動の涙を流しかねないほど蠱惑的だったが、その内容はTVで
は絶対に放送できない猥褻の極みだ。

「じゃあまずは、オマエの恥ずかしい部分を皆さんにお見せするんだよ!」
由梨香の挨拶が一段落すると、それまで真性マゾの卑猥なダンスを見物し
ていた八谷早苗が、手にした乗馬鞭でビュッビュッと空気を切り裂きなが
ら由梨香に命令した。

 由梨香は嬉しそうに返事をして、その場で仰向けになり両脚を開いた。
そのまま両膝を立てて、腰を持ち上げる。この体勢になると、挿入された
アナル栓の巨大さが改めて実感できた。
「ここがアナルです。ご、極太の栓をしてもらってますぅ。い、今……、
由梨香のお腹の中はドロドロに……なっていて、栓をしないと……、た、
大変な事になっちゃうのぉ。ち、ちなみに、ゆ、由梨香のアナルはガバガ
バだから……、極太の栓が必要ですぅ」
時折ネット上にアナルに拳を挿入するカップルの動画や画像が投稿される
事があるが、由梨香の肛門も長年受けてきた調教とは名ばかりの拷問によ
って、今では男の太い拳を楽々と咥え込めるほどに拡張されていた。

516BiBi ◆8cBPUextJk:2010/12/09(木) 19:18:40
Artemis.UY1.Sanae0101
 今度は、腰を下ろして両膝を抱え上げた。いわゆる『マングリ返し』
というやつだ。由梨香のオマンコが隠すものを全て失い、観客達の前
に晒された。
「ここがオマンコよ! ここを責められたら、由梨香……、変になっちゃ
いますぅ」
興奮のあまり由梨香は敬語を使うことを忘れているが、もはや、それを責
める者はいない。

 女体を責め苛み、生贄から悲鳴と涙を絞り尽くすことに快感を覚えるサ
ディストが最も好んで攻撃するのが、この部分だ。この真性マゾが今まで
どのような荒淫を繰り返して来たのか想像もつかないが、由梨香のオマン
コはボロボロだった。大小さまざまなピアスがオマンコを醜く装飾してい
た。醜く――と言うのは、個々のピアスの形状や配置がバラバラで、装着
後の美観など全くお構いなしに付けられたとしか思えない有様だったから
だ。中には、ろくに消毒もせずに付けられたのか、ピアスの貫通部分が化
膿したまま赤く瘢痕化(はんこんか)しているものもいくつか見られた。

ピアスだらけの大陰唇は、それ自体いびつに変形し、左右の対称性を完全
に失っていた。ただ変形しているだけではない。陰唇のいたる所で、肉襞
(にくひだ)の一部が抉られたように欠損しているのだ。おそらく情け容
赦なく振り下ろされた鞭に削り取られたか、ピアスを肉ごと引き千切られ
た痕だろう。そんな中でもひときわ大きくV字に切り取られたような痕を、
由梨香は指で引っ張りながら、
「こ、これは……、由梨香を誘拐してくれた変質者さんに、ハサミで……
切り……取ってもらった痕なの。くり……、クリトリスも切り取ってもら
えるはずだったんだけど……、そ、その前に、変質者さん逮捕されちゃっ
たのぉ……」
と少し残念そうに話した。この話には、さすがに早苗も驚かされた。

「オマンコの中も……、ぐ、ぐちゃぐちゃなの」
そう言って指で開いた大陰唇の内側は、陰唇に負けないほど悲惨に、傷で
埋め尽くされていた。鋭い棘のついた拷問用のバイブでメッタ突きにされ
たのか、あるいはタバコの火を押し付けられたのか……、おおよそ女性へ
の敬意と労わりの欠片も感じられない鬼畜の所業の結果だった。尻の縫合
痕と同様、ろくな医療ケアも受けさせてもらえなかったのだろう。粘膜の
傷は尿と分泌物のせいでさらに炎症を起こし、どれも潰瘍状に爛れている。

 由梨香が自ら指で包皮を剥くと、クリトリスが顔をのぞかせた。大陰唇
の惨たらしい傷を目撃した観客達は、てっきりこの真性マゾのクリトリス
はすでに変質者の手にかかって失われているのではないかと想像していた
ので、これには少し驚かされた。
「ここ、ここよ! ここが由梨香の身体で一番……敏感で大事な弱点、ク
リ……トリスなのぉ! ここを責められたら……、ゆ、由梨香……きっと
死んじゃうわ!」
クリトリスにもピアスが施されていた。残忍なサディストどもの前に差し
出された敏感な肉芽は、これから自分の身にふりかかる災厄に怯えるかの
ように、ビクビクと小さく痙攣していた。

517BiBi ◆8cBPUextJk:2010/12/09(木) 19:19:23
Artemis.UY1.Sanae0102
 真性マゾが恥ずかしい肉体の説明を終え、いよいよSMショーという名
の公開処刑の開演だ。今宵の処刑執行人を演じる八谷早苗が、黒光りする
ラバースーツに包まれた尻を大きく左右に振りながら、ステージの上を一
周した。その間、観客席の男たちに挑発的な視線を送るのと、手にした乗
馬鞭に卑猥に舌を這わせるのを忘れない。顔の上半分は、スーツと同じラ
バー素材のアイマスクで覆い隠されている。そして床を踏み鳴らすエナメ
ルブーツは、12センチ丈のハイヒール。このたった2つのアイテムだけ
で、決して美女とはいえないこの毒婦がそれなりにイイ女に見えてしまう
から不思議だ。街でサングラスとハイヒールの女に声をかける時は、用心
が必要だ。

 ステージを一周し終えると、早苗は由梨香の横に仁王立ちになった。肩
幅に開いた両足で床を踏みしめ、腰に両手を当てて立つ姿は、いかにもサ
ディストの女王様といった雰囲気を醸し出している。その足元では、仰向
けに横たわったままの由梨香が、妖しく潤んだ瞳で早苗を見上げている。
その由梨香の乳房にエナメルのブーツが乗った。小ぶりだが形の良い乳房
に、先細りのヒールの底がめり込んだ。
「ひぎゃあああ! お、おっぱいがぁ……」
室内に響き渡る由梨香の悲鳴。
「おっぱいが何? 痛いの? ほらほらほらぁ……。痛かったら、もっと
泣き叫んでみな」
「い、痛いですぅ。で、でも……、気持ちいい。もっと踏んでぇ」
早苗は口元に残忍な笑みを浮かべながら、さらに体重をのせたヒールで由
梨香の乳房を踏みにじった。とたんにOの字に開かれた由梨香の口から嬌
声が迸る。乳腺を踏み潰される恐怖ですら快感に変えてしまう真性マゾは、
乳房にブーツを乗せたまま、腰を上下にグラインドさせた。

1分間ほど由梨香の乳房をヒール底で痛めつけてから、早苗は足元の生贄
を憎憎しげに見下ろし、
「ギャアギャアうるさいのよ、メス豚。黙りな!」
と怒鳴りつけ、悲鳴と嬌声を迸らせるその口にブーツの先をねじ込んだ。
口をふさがれた由梨香は、くぐもったような呻き声しか発する事ができな
い。

こうして由梨香を静かにさせると、早苗は再び乗馬鞭に舌を這わせながら、
観客席の男たちをぐるりと見回した。
「お集まりの紳士の皆様、お聞きになりましたか? この変態のメス豚の
告白を。徹底的に拷問して下さいという、信じられないような願望を」
『徹底的に拷問して下さい』の部分は、ラバースーツに包まれた身体をく
ねらせ、声も同性が耳にしたら嫌悪感に顔をしかめそうな卑猥なものに変
えた。由梨香を真似ているつもりなのかも知れない。
「残酷なサディストの皆様、ご覧になりましたか? このドスケベなマゾ
女の股座(またぐら)を。自らすすんで受け続けてきた性器拷問によって、
醜く変形したオマンコを」
乗馬鞭の先端で、その変形オマンコを擦った。ブーツを咥えたままの口で、
由梨香が低く呻いた。大きく開かれた両膝がガクガクと痙攣する。

「オマエ、こんな状況で悦んでいるの? 変態マゾ女、オマエへの判決が
下されたわ。極刑よ」
早苗は観客席から再び足元に視線を移し、一句一句吐き捨てるような少
しかすれた声で、苦痛を待ちわびる生贄に処刑を言い渡した。
「ふふふ。覚悟しておいた方がいいわよ。生きながら地獄巡りをさせてあ
げるわ」
早苗の恐ろしい宣言に応えるように、生贄の腰が再び上下に振られた。

518BiBi ◆8cBPUextJk:2010/12/09(木) 19:20:00
Artemis.UY1.Sanae0103
 ペニスバンドというアダルトグッズがある。擬似ペニス、いわゆるバイ
ブがついたパンツのような物で、主にレズのカップルやM男のアナルを
責めるS女に愛用される。早苗が身に付けているラバースーツには、ペニ
スバンドと同様の機能が備わっていた。ちょうど下腹部あたりに留め具が
ついていて、そこにバイブを装着できるのだ。早苗はワゴンの上から標準
的なサイズのバイブを1本とり、下腹部の留め具に取り付けた。ただし標
準的といっても、それはSMクラブココ早苗の標準という意味だ。世間的
には十分大きいといえるサイズで、普通の女性が見たら羞恥に顔を赤く染
めるか、あるいは嫌悪感に顔をしかめるだろう。

次にワゴンから取り上げたのは、ハンディータイプのマッサージ器だった。
まるで剣を掲げる女剣士のように、早苗はマッサージ器を高く持ち上げ、
スイッチを入れた。低いモーター音を響かせながら、マッサージ器の先端
がブルブルと振動を開始した。遠めに見てもわかるほど激しい振動だ。電
気量販店で一番強力なマッサージ器だった。観客達にマッサージ器のパワ
ーを披露し終えると、早苗はスイッチをいったん切り、
「四つんばいになりな! メス豚!」
と、足元の由梨香を怒鳴りつけた。早苗に命じられて、由梨香は観客席に
身体の側面を向ける体勢で四つんばいになった。その上で表情が見えるよ
うに、観客達に顔を向けさせられた。上半身を床に押し付けるように伏せ
ながら尻を高く持ち上げたのは、命じられたからではない。高く持ち上げ
られた尻が、おねだりをするように左右に振られた。丸いふくらみは無数
の傷に覆われ、肉の割れ目からは巨大な異物が覗いている。由梨香の肛門
を串刺しにしたアナル栓の柄だ。その先端の向こうでは、ドロドロに煮え
たぎった下痢便が出口を求めて荒れ狂っている。

 由梨香のオマンコはすでに淫液でドロドロに濡れていた。それを見た早
苗の口に、冷酷そうな笑みが浮かんだ。
「オマンコがいやらしい液で汚れてるわよ。綺麗に拭いてあげるわ」
そう言って、早苗はワゴンから木綿布を1枚取り、由梨香のオマンコを拭
き始めた。床にこびりついた油汚れを拭き取るような乱暴さだ。木綿の荒
い生地で敏感な部分を擦られ、由梨香が身体を震わせた。オマンコの外側
だけでなく、秘裂の内側を濡らす淫液も乱暴に擦り取られた。見ると、秘
裂内側の粘膜は軽い炎症を起こして、赤く変色し始めている。オマンコを
汚す淫液を全て拭き取ると、早苗はベットリと濡れた木綿布を観客席に向
かって放り投げた。観客の1人がそれを受け止めた。

「オマンコ、綺麗になったわよ?」
早苗の両手が由梨香の尻に添えられた。
「あ……、ありがとうござ……、ウギャアアア!」
礼を述べる由梨香の声が絶叫に変わった。早苗が下半身に装着した擬似ペ
ニスを由梨香のオマンコに突っ込んだのだ。
「どう? 乾いたオマンコにチンポをぶち込まれた気分は? 痛い? 痛
いの? ねぇどっちよ? やっぱり痛いわよねぇ?」
いかにも楽しそうに由梨香を詰り(なじり)ながら、早苗は、本来は潤滑
剤の役割を果たすはずの淫液を全て拭き取られ、さらに軽い炎症を起こし
て赤く爛れたオマンコを、凶暴な荒腰でメッタ突きにした。

「ひぃ!ひぃいいい! い、痛いですぅ。痛いですぅ」
「止めてほしい? もっとやってほしい? どっち?」
「あう、あうぅ……。や、やめないでぇ! も、もっと、もっと突いてぇ
えええ!」
「ふん、ホントどうしようもない真性マゾだね、オマエは!」

 早苗は由梨香のオマンコを犯しながら、マッサージ器を手に取った。ス
イッチを入れると、マッサージ器が激しく振動を開始した。なんと早苗は、
そのマッサージ器の先端を、由梨香の肛門から顔をのぞかせているアナル
栓の柄の部分に押し付けた。マッサージ器の強力な振動が、アナル栓に伝
わった。
「アォオオオオオオオオオ! お、お尻がぁあああ! ふぐぅっ! ふ
ぐぅぅぅ!」
由梨香は四つんばいのまま、全身を強張らせた。それがオマンコと肛門を
締め付ける事となり、2つの肉穴から伝わる刺激がさらに強まった。

519BiBi ◆8cBPUextJk:2010/12/09(木) 19:21:00
Artemis.UY1.Sanae0104
 大勢の観衆に視姦されながらオマンコを擬似ペニスで犯され、さらに肛
門にねじ込まれた極太のアナル栓に振動を加えられた真性マゾはどうなる
か……。しかもアナル栓で塞き止められた直腸の中は、大量の大便がマグ
マのように煮えたぎっているとしたら……。狂うしかない。
「ヒィ! ヒィィィィィィィィィ! オマンコが……、お尻が痺れるぅ!
アォオオオ!」
由梨香は股間から押し寄せてくる凄まじい刺激に翻弄され、嬌声をふりし
ぼった。観客席に向けられた顔は涙と鼻水、そしてヨダレにまみれていた。
そして数分後……。

「あう……あう……。い、いく……、イクイクイク……、ダメ! い、い
ぐぅぅぅ……」
ついに由梨香は絶頂を迎えた。性的興奮のため薄桃色に色づいた女体に痙
攣と硬直が交互に走り、顔は苦痛とも快感とも区別のつかない表情に歪み、
奥歯がギリギリと音を立てた。

 由梨香のオマンコを貫いているのは本物のペニスではない。本物のペニ
スならば射精と同時に陵辱は終焉を迎えるが、擬似ペニスには射精も萎え
る事もない。そして擬似ペニスを生やした早苗の目的は、由梨香に快楽を
与えることではない。由梨香の絶頂などお構いなしに、早苗は傷とピアス
まみれのオマンコに擬似ペニスを打ち込み、肛門を貫く巨大なアナル栓に
強力な振動を送り続けた。
「あう……、ヒッ、ヒィッ! い、いったのに……、いったのに……。ま、
まだ……、まだ由梨香のオマンコ責められるのぉ?! う、うんち出そう
なのに……、こ、肛門虐めるのぉ?!」
絶頂を迎えたばかりの性器を乱暴に責められても、生まれるのは苦痛だけ
だ。由梨香は四つんばいのまま背中ごしに早苗を振り返って、切迫した声
で叫んだ。

「勝手に後ろを振り返るんじゃないよ! お客様にオマエの苦しむ顔をお
見せしな!」
そう怒鳴りつけて、早苗は由梨香の尻を抱える両指に力をこめた。毒々し
い色のマニキュアに彩られた爪が、丸く白い尻を覆う無数の瘡蓋(かさぶ
た)の1つを掻きむしった。同時に今まで以上の荒々しさで、擬似ペニス
を由梨香のオマンコに打ち込んだ。

「アヒィィィィィィィィィ! も、申し訳ございません。み、皆様、由梨
香が卑猥によがる顔を、ど、どうか……、ご覧下さいぃぃぃ……」
再び観客席に向けられた由梨香の顔には、明らかに苦痛以外のものが浮か
んでいた。

『梅本由梨香に関する資料 〜 八谷早苗の回想 012』 おしまい

520BiBi ◆8cBPUextJk:2010/12/09(木) 19:25:46
目次
>>2 前書き

■ アルテミスのアナザー
文頭の通し番号は、Artemis****
>>3-5 『プロローグ』
>>6-15 『ざなみ刑務所の独房にて』
>>16-18 『さざなみ刑務所の廊下にて』
>>19-28 『モクバ3号 前編』
>>29-36 『モクバ3号 中編』
>>37-54 『モクバ3号 後編』
>>55-59 『格闘家たち その後1 〜 犬山と亀山弟』
>>60-63 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 前編』
>>64-72 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 中編』
>>73-85 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 後編』
>>86-93 『医療室にて 前編』
>>94-107 『医療室にて 後編』
>>108-116 『さざ吉物語〜その1』
>>117-125 『さざ吉物語〜その2』
>>126-137 『さざ吉物語〜その3』
>>138-146 『さざ吉物語〜その4』
>>147-159 『さざ吉物語〜その5』
>>231-243 『さざ吉物語〜その6』
>>245-250 『さざ吉物語〜その7』
>>252-257 『さざ吉物語〜その後』
>>269-276 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その1』
>>308-322 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その2』
>>345-358 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その3』
>>415-424 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その4』
>>426-430 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その5』
>>458-461 『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その1』
>>474-485 『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その2』
>>487-499 『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その3』

■ 由梨香のアナザー
『八谷早苗の回想編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY1.Sanae****
>>160-169 『八谷早苗の回想 001 〜 出会い』
>>170-175 『八谷早苗の回想 002 〜 お掃除』
>>176-192 『八谷早苗の回想 003 〜 採用試験01』
>>193-198 『八谷早苗の回想 004 〜 採用試験02』
>>199-203 『八谷早苗の回想 005 〜 採用試験04』
>>205-209 『八谷早苗の回想 006 〜 採用試験05』
>>211-218 『八谷早苗の回想 007 〜 採用試験06』
>>220-229 『八谷早苗の回想 008 〜 採用試験07』
>>278-285 『八谷早苗の回想 009 〜 勤務初日01』
>>324-335 『八谷早苗の回想 010 〜 勤務初日02』
>>360-368 『八谷早苗の回想 011 〜 勤務初日03』
>>511-519 『八谷早苗の回想 012 〜 勤務初日04』

『囚われのコンパニオン編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY2.Com****
>>259-267 『囚われのコンパニオン 001 〜 大量食糞実験01』
>>287-305 『囚われのコンパニオン 002 〜 大量食糞実験02』
>>337-343 『囚われのコンパニオン 003 〜 大量食糞実験03』
>>370-378 『囚われのコンパニオン 004 〜 大量食糞実験04』
>>381-394 『囚われのコンパニオン 005 〜 大量食糞実験05』
>>397-405 『囚われのコンパニオン 006 〜 大量食糞実験06』
>>469-471 『囚われのコンパニオン 007 〜 大量食糞実験07』
>>463-468 『囚われのコンパニオン 008 〜 ビーナスの虐待01』

『放浪の真性マゾ編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY3.Wanderin+副題****
>>408-413 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島01』
>>432-443 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島02』
>>445-456 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島03』

12月8日投稿の『梅本由梨香−八谷早苗の回想 012』で見つかった誤字と
一行あたりの字数を修正しました。内容に変更はありません。

***************************

アナザーの前に、まずはオリジナルストーリーを!
『生体実験』 ttp://eirian.h.fc2.com/index2.html

521BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:02:44
Artemis0264
『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その4』
 数分後、フラフラと立ち上がったアルテミスの上半身は血で赤く染まり、
足元の地面にも同じ色の模様が描かれていた。これほどの出血にも関らず、
身体をいくら探しても傷ひとつ見つける事はできない。
「はぁはぁはぁ……。よ、よくできました。とっても上手よ。でも、まだ
これだけじゃダメ。人体には、他にもいっぱい急所があるのよ?」
はたしてアルテミスの言う『急所』とは、どこを言うのだろうか? 頭か
心臓か、それとも……。

「さぁ、こっちへ来て。今度は両方の乳首を虐めてちょうだい。まずはア
ナタとアナタよ」
指名された2人の銃口がゆっくりと上がり、たわわに実った2対の膨らみ
を射線上に捉えた。
「ふふふ。ダメよ。オートマチックの銃は反動が大きいの。だから……、
こうやって……」
黒光りするイタリア製ベレッタM1951Rの銃身をアルテミスの指が包
み、自らの乳房の先端に押し付けた。硬く勃起した2つの乳首が、口径
9ミリの銃口にスポッと収まった。
「これで乳首は逃げられないわ。早く私の勃起乳首を射殺して!」

男2人が引き金をひいた。初速300メートル毎秒を超える銃弾は、銃口
の出口を塞ぐ肉の突起を豆腐かゼリーのように粉砕し、乳房に詰まった乳
腺と脂肪を引き裂きながら突き進んだ。そして、大量の皮膚と肉を道連れ
に背中へ抜けた。それを追うように、真っ赤な血飛沫が噴き出した。
「は……、かぁぁ……ぁぁ……」
壊れた人形のように、アルテミスの長身が崩れ落ちた。冷たい地面に横た
わる女体は左右の肺を破壊されて、満足に悲鳴を上げる事もできない。

522BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:03:55
Artemis0266
 ゴクリと唾を飲み込む音が、男の喉もとから聞こえた。銃口を肛門に押
し当てた。引き金にかかった指に力がこめられた瞬間、背中越しに金属の
仮面が振り返った。
「ダメ! 銃口をアナルに突っこんでから撃ってちょうだい! 待ってい
て。突っ込みやすくしてあげるわ」
尻の小さな窄まりがプックリと膨らみ始めた。膨らみの中心に小さな穴が
開いたと思うと、穴は見るみる大きく広がった。メリメリという音が聞こ
えてきそうだ。やがて直腸までさらけ出して全開になった肛門は、まるで
咲きかけの薔薇の蕾のようだ。
「さぁ、私のアナルに挿れて頂戴」
まるで獲物を誘う海底生物の口のように、薔薇の蕾がパクパクと開閉した。
開くたびに、泡状の粘液が滲み出てきた。

めくれた直腸壁に銃口が触れると、肛門がビクンと震えた。男の手が銃身
を押すと、ズブズブと直腸内に侵入し始めた。
「あぁ……。いいわよ。これで絶対に狙いは外れないわ。さぁ、撃って。
早く私のアナルと内臓をズタズタにして頂戴!」
背中ごしに血走った瞳を男に向けながら、真性マゾが叫んだ。

引き金にかかった指がUの字に曲がった。鈍い銃声が響き、同時にアルテ
ミスの鳩尾(みぞおち)のあたりが血飛沫を噴いた。直腸内で発射された
弾丸が生贄の体内に掘ったトンネルの出口だ。アルテミスはしばらく身体
を硬直させた後、ズルズルとその場に崩れ落ちた。その身体を中心に、赤
い水たまりが広がっていく。
「あぁ……、い、いいわぁ。なんて気持ち良いのかしら」
地面に伏せたままピクピクと痙攣する女体が喘いだ。

523BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:04:37
Artemis0267
 アルテミスの直腸から鳩尾にかけて銃弾があけた傷は、5分ほどで完治
した。アルテミスは片手で上体を起こすと、今度は仰向けに体勢を変えた。
豊かな乳房は、重力に負けて垂れるような事もなく、鏡餅のような形に姿
を変えただけだ。
「アナタ達、とても上手よ。じゃあ今度は好きな所を撃ってみて?」
両手で膝を持ち上げてM字開脚の体勢になった。満開の股の中心では、オ
マンコが淫液を流しながらヒクヒクと痙攣している。敏感すぎるクリトリ
スはパンパンに勃起し、包皮から顔を覗かせている。ここを責められる時
のアルテミスの狂乱ぶりは、実際に拷問した者でなければ絶対に分からな
いだろう。

男達が銃を片手に、アルテミスを囲んだ。血まみれの女体を見下ろす3つ
の顔に浮かぶ笑みは凶悪そのもので、警告なしで警官に射殺されても誰も
文句は言わないだろう。それどころか、その警官には金一封と警視総監彰
が与えられるに違いない。見ると、その手に握られた3丁の銃身が、男達
の興奮を示すかのようにブルブルと震えていた。

この状況で男が女体のどこを責めたがるかは、考えるまでもない。オマン
コに冷たい金属が触れるのを感じたアルテミスは、桃色の唇を赤い舌でベ
ロリと舐めた。いよいよオマンコを拷問される。この瞬間をどれほど待ち
わびたことか……。
「あぁ! そ、そこ、そこよ。そこが女の一番の急所なの! オマンコと
クリトリス。ここを責められて耐えられる女はいないわ!」
M字開脚のままで、器用に腰を上下に振った。オマンコから溢れ出る淫液
は、もはや滝のようだ。
「挿れて! 私のオマンコ、処女なの! 銃で私の処女を奪って!」
処女と聞かされた男の両目が残忍そうな光を放った。淫液で濡れた大陰唇
の間に銃口が1センチほど埋まった。この先で、哀れな処女膜が処刑され
るのを待っている。男がゆっくりと銃身を押すと、
「ゆっくりはイヤよ! 一気に、一気にぶち込んで頂戴!」
被虐に狂ったマゾ女が、血を吐くような声で懇願した。

524BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:05:29
Artemis0268
 アルテミスの願いは聞きとげられた。硬く冷たい銃身が、すさまじい勢
いでオマンコに突き刺さった。その瞬間たしかに、ブチブチという何かが
裂けるような音が聞こえた。女体にビクリと痙攣が走る。ペニス以外の異
物に残酷に処女膜を突き破られる恥痛だけで、この真性マゾは軽い絶頂を
迎えてしまいそうになる。見ると、黒光りする銃身がグリップの手前まで
オマンコの中にめり込んで、隙間から、今まで処女であった事を主張する
かのように破瓜の血が流れ出ている。

次の男もオマンコを狙った。
「アナタもオマンコに挿れてくれるの? 嬉しい。私、感激よ!」
M字開脚の体勢を器用に維持しながら、アルテミスは、既に1丁のベレッ
タM1951Rを挿入されたオマンコに指を差し込み、左右の陰唇を開い
た。ばっくりと口を開いたその内側は、カリフラワー状になった肉壁と幾
重にも重なった襞(ひだ)で覆われていた。
「どうぞ、遠慮はいらないわ。思いっきりぶち込んで頂戴!」
先客のベレッタと小陰唇の間のわずかな隙間に、2丁めの銃身が宛がわれ
た。黒光りする銃身がズブズブと侵入していく。処女を失ったばかりの腟
を、新しい凶器が追い討ちをかけるように串刺しにする。その激痛に、ア
ルテミスが低いうめき声をもらした。
「お、おぉぉぉ……。入ってくる、入ってくるわぁ」
むっちりとした太股がブルブルと痙攣した。

絶頂を迎えそうになるのを精神力で抑えて、アルテミスは最後の男を見上
げた。
「アナタも来てぇ。オマンコもいいけど……、こっちの穴もお勧めよぉ!」
2丁のベレッタを咥えこんだオマンコのすぐ下で、排泄の為の窄まりがヒ
クヒクと痙攣した。銃口が窄まりに触れた。
「あぁ……、お、お願い! 早く、早く挿れ……、ヒィィィ!」
前戯もなしに凄まじい勢いで直腸に叩き込まれた鋼の銃身が、被虐を求め
るアルテミスの叫びを引きつったような悲鳴に変えた。

525BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:06:09
Artemis0269
 オマンコに2丁、アナルに1丁のベレッタを挿入された女体が、再び両
手で左右の膝を抱え上げ、M字開脚になった腰を上下に振り始めた。
「いいわ……。ねぇ、ズボズボして? 私の肉穴、滅多突きにしてぇ!」
オマンコに侵入した銃身の1つが、ゆっくりと引き抜かれ始めた。全長12
センチほどのベレッタM1951Rの銃身が、先端の2センチを小陰唇の
間に残して姿を現した。その表面は、破瓜の血でベットリと濡れている。

次にされる事を期待するかのように、アルテミスは腰の動きを止めて、男
の顔を見つめた。潤んだブルーの瞳に映る顔が、下卑た笑みが浮かべてい
る。陰湿そうな濁った両目と、唇の隙間から覗く汚らしく黄ばんだ歯。サ
ディストというよりも、猟奇犯罪者の顔だ。その直後、男がとった行動は、
その顔にふさわしいものだった。いま引き抜いたばかりの銃身を一気に突
っこんだのだ。その勢いたるや、『突っこんだ』よりも『ぶち込んだ』と
いう表現の方が適切かもしれない。
「きゃあああああああああ! お、おまんこがぁあああ……」
迸る悲鳴。

 男は女体の反応を十分に観賞してから、再びゆっくりと銃身を引き抜き
始めた。銃口ギリギリの所で手を止め、銃身がぶち込んだ。女体に痙攣が
走る。痙攣が治まるのも待たず、また秘裂の間を銃身が1往復した。痙攣
が硬直に変わった。その後も銃身の往復運動は続き、その動きは少しずつ
速くなっていった。女体に何度目かの痙攣と硬直が現れた時には、秘裂を
えぐる銃身の動きは、まるで腟の粘膜を削り取ろうとしているかのような
激しさになっていた。見ると、銃身が陰唇の間から引き抜かれるたびに、
血の色をした泡状の粘液があふれ出ている。

オマンコに挿入されたもう1丁のベレッタもピストン運動を開始した。
「あぉおおお! そ、そんな激しすぎ……。ひぐっ! アヒィィィッ!」
不規則に動く2つの鋼鉄の銃身に敏感な膣の襞(ひだ)を挟まれて、アル
テミスは鋭い悲鳴をあげた。熱をおびて薄桃色に染まった女体が、硬直と
痙攣を不規則に繰り返した。オマンコを襲う激しすぎる刺激に耐えられず、
思わず股を閉じそうになったアルテミスは、慌てて手で両膝を押さえた。
真性マゾは、勝手に足を閉じる事など許されないのだ。

526BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:06:53
Artemis0270
 肛門に挿入されたベレッタが動き始めた。淫らな腰の上下運動が激しさ
を増した。股間から荒波のように押し寄せる快感に耐えながらM字開脚姿
勢を保つには、鉄の意志が必要だった。見ると、両膝を抱える腕がブルブ
ルと震え、爪が皮膚に食い込んでいる。
(あぁ……。痛みには……、どんなに凄まじい苦痛にも耐えられるのに……。
か、快感に耐えるのは……、辛いわ)
噛み合わされた歯が、ギリギリと音を立てた。
「ヒィィィ! い、いいわぁ! 私、絶対に股を閉じないと誓うわ! だ
から遠慮しないで、もっと激しく……、メッタ突きにして頂戴!」
アルテミスはOの字に口を開いて嬌声をあげた。その嬌声にかき消される
ことなく聞こえるズヴォズヴォという粘液をこするような音が、2つの肉
穴を抉る凶器の動きの激しさを物語っていた。

「あぁ……、凄いわ。もっと、もっとお願……、ヒッ?! ヒィィィ!」
どこか切迫した甘えるような嬌声が、甲高い悲鳴に変わった。ベレッタの
銃身でオマンコをメッタ突きにしてた男の1人が、空いた方の手で乳首の
1つを捻り潰したのだ。別の男が、もう一方の乳首を捻った。
「ぐひぃぃぃ! ち、乳首が潰れ……、ぎゃおぉぉぉぉぉぉ!」
両方の乳首を捻られて、悲鳴が1オクターブ高くなった。その直後、悲鳴
が絶叫に変化した。見ると、3人目の男が、乳首よりもさらに敏感なクリ
トリスに爪を食い込ませている。

徹底的に調教されつくした2つの肉穴を抉られながら、同時に乳首とクリ
トリスを責められた真性マゾはどうなるか……。
「だめよ! 今クリトリスを弄ら……、あ、あ、あ、あぁあああ!」
敏感すぎる3つの突起を挟む指に、男達が握力の全てを注ぎ込んだ瞬間、
アルテミスの全身が硬直した。硬直はそのまま数秒間続いた。
「い……いぐ……」
まるで陸に上がった魚のように、女体がビクンビクンと跳ねた。股間から
生暖かい尿がジョロジョロとこぼれた。

527BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:08:02
Artemis0271
 冷たい地面の上に横たわる無抵抗な女体に群がるのは3人の男。迷彩服
に身を包み、背中を飾る刺繍は『愛国心』の3文字。その正体は無職で税
金も納めていないろくでなしだ。生活の糧は、国民の血税から捻出された
生活保護。手にした金は競馬とパチンコにつぎ込み、金がなくなると、企
業を恐喝するか寄付金と称してお年寄りから金を騙し取る。そんな連中が
サド化薬を投与されたら、下衆以外になりようがない。いま男達がアルテ
ミスに対して行っている所業は、そんな下衆にふさわしいものだった。オ
マンコに2本、アナルに1本、深々と挿入されたベレッタM1951Rの
動きは、膣と直腸の粘膜を削り取らんばかりの激しさだ。

 そんなアルテミス達の様子を別室で観察していたBKA48号が、
「鉄仮面は何をしているのでしょうか? あれが訓練になるとは、私には
思えませんが……」
と、不思議そうに呟いた。プリアナと股三娘のマネージャーアンドロイド
だ。カスタムメイドされた高性能アンドロイドにも、真性マゾの行動は理
解できないらしい。無機質な電子アイが、モニターに映し出されるアルテ
ミスの痴態を見つめている。

「まぁ、これはこれで目の保養になるから良いが……。ムフフフ」
声がした方に視線を移すと、メビウス博士が食い入るようにモニターを観
賞している。BKA48号の高性能電子アイには、メビウス博士の鼻の下
が1.08センチ伸びているように見えた。なんとなく股間の部分も膨ら
んでいるような気がするのだが、アンドロイドにも『気のせい』というも
のがあるのだろうか……。

528BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:08:45
Artemis0272
 アルテミスが絶頂を迎えても、性器を嬲る男達の手は止まらない。
「ま、待って! 今イッタばかりなの! 少し休ま……、ヒィィィ!」
引きつったような叫び声をあげながら頭を持ち上げたアルテミスの視界に
最初に飛び込んできたのは、残酷な陵辱にさらされる自分の乳首だった。
右の乳首が、ネジのようにギリギリと捻られている。皮膚が限界以上に捻
られて、乳輪から乳房全体にかけてらせん状のシワが刻まれている。

一方、左の乳首はというと、無残に潰れていた。乳首に食い込んでいるの
は柔らかい指ではなく、硬い爪先だ。血管を浮かべながらブルブルと震え
る手が、乳首を潰す指先に男が渾身の力をこめている事を物語っていた。
扁平に変形した乳首から、赤いすじが1条、乳房の下までのびていた。
(あぁ……。私の乳首がひどい目に遭っている)

 胸の谷間から股間が見えた。そこにも男の手が伸びている。手元は乳房
に隠れて見えないが、脳天を突き上げるような鋭い痛みが、男がしている
事を教えてくれる。左右の乳首に加えている2種類の責めを、乳首よりも
はるかに弱いクリトリスに同時に与えているのだ。硬い爪先で潰し、捻り、
そして再び潰す。
(す、凄い! クリトリスが拷問されてるわ)

 クリトリスを責める男の腕の後ろで、別の3本の腕が凄まじい勢いで動
いていた。腕の動きに合わせて、ズボッズボッと肉をフォークで刺すよう
な音がする。3丁のベレッタM1951Rが、オマンコとアナルを串刺し
にしているのだ。膣と直腸を破壊するような激しさで、敏感な2つの肉穴
を抉り、かき回し、捻り、メッタ突きにしている。
(なんて激しいの?! オマンコが血まみれだわ)

「あぁ……、もう限界よ。もっと、もっとやってぇ! 子宮と腸を引きず
り出されたってかまわないわ!」
美唇をOの字に開いて叫んだ。

529BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:09:34
Artemis0273
 乳首を捻っていた男が、その手を高く持ち上げた。もう一方の腕――ベ
レッタで肉穴を抉っている――は動き続けいる。手が乳房めがけて振り下
ろされた。バチィィィン!と鋭い音が鳴り響いた。
「きゃあああああああああ! お、おっぱいがぁあああ! ぐびぃっ!」
肉同士がぶつかり合う音が続けて2発3発と続き、アルテミスの悲鳴がそ
れに重なった。男の手が振り下ろされるたびに、たわわに実った膨らみが
壊れた振り子のように左右に揺れた。

乳首を潰していた男も乳首責めを中断し、手を頭上高く持ち上げた。その
先端に作られたのは掌ではなく、ゴツゴツとした拳だ。そのままハンマー
のように乳房に振り下ろした。乳房が潰れた。肉同士がぶつかり合う音は
しなかったが、アルテミスの肺が悲鳴をあげた。
「げふぅ! あ、あおぉぉぉ……」
アルテミスの苦悶などお構いなしに、まるで乳房に詰まった脂肪と乳腺を
破壊しようとしているかのように、拳は何度も振り下ろされた。

「ゲホゲホッ……、ひぃぃぃ! あぐぅっ。ぐぼぉ……ぉ……、ギャア!」
左右の乳房を襲う2つの異なる苦痛に、アルテミスは息も絶えだえだ。そ
の間も、オマンコとアナルは3丁のベレッタで抉られ、クリトリスは硬い
爪で潰されているのだ。アルテミスは、頭を持ち上げた。その視線の先で、
男がクリトリスに爪を食い込ませている。
「あ、お願い。くり……とりすも、ぐふっ! た、叩い……、ヒィィィ!
がぁっ! げほっ、げほっ、げほっ……、叩いて。ぎひぃぃぃ! お、お
願いよぉおおお!」
血走った目で男を見つめながら叫んだ。おねだりするように上下に振られ
る腰が、実に淫らだ。

530BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:10:18
Artemis0274
 男の口元にいやらしい笑いが浮かんだ。クリトリスを責めていた手を高
く持ち上げた。見ると、クリトリスの表面が裂けて、血を滲ませている。
この間も乳房と敏感な2穴に対する陵辱は続いていたので、ともすれば漏
れそうになる悲鳴を、アルテミスは鉄の意志で抑えた。仮面の下で妖しく
潤んだブルーの瞳が、高く振り上げられた両手を見つめる。桃色の美唇の
上を、舌がベロリと往復した。膝を抱える両腕に力を込めて、すでに全開
の両脚をさらに大きく割り開いた。秘裂の間から顔を覗かせているクリト
リスが、これからされる事を期待するようにピクピクと震えている。女体
でもっとも弱く敏感な急所だ。この部分を叩かれて正気を保っていられる
女はいない。この世のものと思えない地獄の苦痛に、白目を剥きながら泣
き叫ぶだけだ。

クリトリスめがけて、手が振り下ろされた。肉同士がぶつかり合う音が響
いた。女体が硬直した。見ると、呼吸も止まっている。仮面の下で、大き
く開かれたブルーの瞳に徐々に狂気の色が広がり、かたく噛み合わされた
歯がギリギリと音を立てた。そのまま1秒、2秒、3秒後……。
「ふぎゃああああああああああああああああああ!」
凄まじい絶叫が、周囲の空気をビリビリと震わせた。
「クリ、クリトリスがぁあああ!」
続けて2発、3発と、敏感な肉の突起に残酷なスパンキングが振り下ろさ
れた。オマンコをベレッタが往復しているにもかかわらず、掌は全てクリ
トリスを直撃した。なかなか器用な男だ。

531BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:10:57
Artemis0275
 2つの乳房は、男達の手が炸裂するたびに拉げ(ひしゃげ)、潰れた。
特に拳で叩き潰される乳房は悲惨だった。内出血を起こして乳房全体は毒
々しい赤紫色に染まり、もとから豊満だったGカップの膨らみは激しい炎
症を起こして歪な(いびつな)形に腫れあがっている。
「だ、だめ! 叩かないでぇ! 死んじゃうぅ! いぎゃあああ!」
情け容赦なくオマンコに振り下ろされた掌が、必死の懇願を悲鳴に変えた。
見ると、オマンコを掌が打ちつけるたびに、血の混じった淫液が飛沫とな
って飛び散っている。敏感な性器を打たれる苦痛は、乳房の比ではない。
「いや、いやよぉ! お願い……、そ、そこだけは叩かないでぇ!」
首を激しく横に振るアルテミス。まばゆい輝きを放ちながらサラサラと舞
うはずの黄金の髪は、垂れ流した尿と血にまみれている。

何発目かのスパンキングが炸裂した時、クリトリスが血を噴いた。柔らか
い粘膜が裂けたのだ。アルテミスが全身を痙攣させた。
「ぎゃあああ! すごいぃぃぃ……。も、もっと、もっと叩いて! クリ
トリス、おっぱい叩き潰してちょうだい!」
今しがた拷問の中止を願ったはずの真性マゾが、3丁のベレッタに抉られ
る腰を男の方へ突き出しながら、血を吐くような声で叫んだ。
「やめないで! お願い、お願いだからやめないで!」
強烈なスパンキングで叩き潰されたクリトリスが、ビクンビクンと震えた。

その後もアルテミスは、「やめて」と「やめないで」を交互に繰り返しな
がら、女体の急所を襲ういまわしい恥痛に、絶望的な抵抗を続けた。徹底
的に調教され尽くしたマゾの肉体が生み出す快感は凄まじく、一度でも軽
い絶頂を迎えると、あとは坂道を転がる石と同じだ。きっとアルテミスの
精神は快感の海に沈んでしまうだろう。見ると、白磁のような柔肌は薄桃
色に色づき、ブルブルと痙攣している。

 しかし所詮は、百戦錬磨の元白兵戦コマンドの女戦士も、肉の快楽には
勝てないのだ。
「ふぎゃあああああああああ! アヒッ! アヒッ! アヒッ! い……
いぐぅぅぅ……」
何十発めかの打撃がクリトリスを直撃した時、アルテミスの全身が弓なり
に反り返った。3丁のベレッタを挿入されたままの股間を両手で押さえて、
泣き叫びながら地面の上を転げ回った。股間を押さえる指の隙間から、潮
が噴き出した。

532BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:11:58
Artemis0276
「下腹部に違和感があるのですか? 前立腺の検査をお勧めします」
1対の電子アイが、股間の辺りを両手で押さえる男性の姿を映した。別室
でアルテミスたちの様子をモニター越しに観察している、メビウス博士と
BKA48号だ。このマネージャーアンドロイドは量産タイプのアンドロ
イドよりも数段性能が上だが、ヒトの生理現象をいまひとつ理解できない
らしい。
「いや、私は大丈夫だ」
メビウス博士は苦笑いを浮かべた。

「了解しました」
と、事務的な声で答えたBKA48号は、再びモニターに視線を戻した。
「モニターを見る限り、やはり私には訓練とは思えないのですが……。こ
のまま継続してもよろしいのでしょうか」
「うぅむ……」
「あの3人の地球人は、どのみちプリアナか股三娘に殺される運命なので
すから、訓練をここで中止して、ビデオ撮影にうつっても差し支えないと
思いますが……」
「うぅむ……」

『あ! あぁあああ! だめぇえええ!』
モニターの中で、全裸の女が絶叫をあげた。すでに何度目の絶頂だろうか。
(たしかに、このままでは埒があかないな……)
メビウス博士はいかにも渋々といった感じで、モニター横のマイクのスイ
ッチに指をのばした。

533BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:13:16
Artemis0277
 アルテミスは悶え狂っていた。女体を容赦なく打ちつけるスパンキング
と、敏感な肉穴を抉る凶器が生み出す苦痛は、調教され尽くしたマゾの肉
体を燃え上がらせた。元白兵戦コマンドの鋼の意思が完全に蕩けるのは時
間の問題だった。
(あぁ……感じちゃう。あ?! い、いい……。また……、また……)
女体に痙攣が走る。
「いぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
クリトリスを引き千切りそうな強烈なスパンキングが股間に炸裂した瞬間、
血でピンク色に染まった潮が1メートル近く噴き上がった。

 その時、天井のスピーカーから声が聞こえた。
『ああ、鉄仮面。訓練の方は順調かね? そろそろプロモーションビデオ
の撮影準備に入りたいのだが』
メビウス博士の声だ。
『まぁ、なんだな……。訓練はキミに一任しているから、そのまま続けて
もらっても別に構わないんだがね……』
続けてほしい気満々といった声だ。

534BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:13:49
Artemis0278
 アルテミスがうっすらと目を開けると、天井に設置された監視カメラが
見えた。このカメラを通して、メビウス博士が訓練の様子を見ているのだ。
(そ、そうだわ。私には重要な任務があったのよ)
頭を持ち上げて、自分の身体をなぶっている男達を見た。金属の仮面がや
たらと重く感じられた。
「あ、アナタ達。もう気が済んだでしょ? さぁ、訓練を再開するわよ」
自分から男達を誘惑しておいて今さら中止を促すとは、なんとも身勝手な
台詞だが、古今東西、国境どころか星の垣根も越えて、女という生き物は
身勝手にできているのだ。

「オマエが挿れて、叩いてと言ったんだぞぉ!」
「勝手なこと言うなよぉ!」
「今さら止められるか!」
男達は口々に不平をもらした。もとから女のワガママに付き合う度量など
持ち合わせていない連中が、今はサド化薬を投与されている。無抵抗なマ
ゾ女1人の言葉に耳を傾けるはずはない。アルテミスの肉穴を責めるベレ
ッタの動きが、いっそう速くなった。
「ヒィィィ! や、やめなさい! アナタ達は射撃訓練を……、あぅ!」

その時、男の1人が何かを思いついたような笑みを浮かべた。
「でもそんなに止めてほしいのなら、止めてやるよ」
アルテミスのオマンコを抉るベレッタから手を離した。一瞬、アルテミス
の腰が、男の手を追うように持ち上がった。それを見た他の男達も、口元
にいやらしい笑みを浮かべてから、女体を嬲る手の動きを止めた。
「え? ど、どうする気なの?」
「あぁ? オマエが止めろって言うから、止めてあげたんだよぉ!」
「そ、そう。いいわ……。じゃあ訓練を再開しましょう」
「そう慌てるなよ。乳首とオマンコが淫液でベトベトじゃないか。待って
な、いま綺麗に拭いてやるよぉ」
「ちょっ……、ちょっと待ちな……ひゃあ!」
男の指先が股間を軽く擦った。たったそれだけで、アルテミスの美唇から
切なげな声がもれた。
「へへへ。俺達も手伝ってやるよ」
醜悪な顔にいやらしい笑みを浮かべた残り2人がのばしてくる手を、アル
テミスは何かを期待するかのような目で見つめた。

535BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:14:29
Artemis0279
 男達はアルテミスへの陵辱の方法を変更した。激しいスパンキングをや
め、オマンコと乳房を爪で引っ掻きはじめたのだ。見ると、爪が往復して
いるのは敏感なクリトリスや乳首ではなく、大陰唇と乳輪の上だ。引っ掻
く力も弱い。爪先でくすぐるような感じだ。オマンコとアナルには3丁の
ベレッタが挿入されたままだが、動きは完全に止まっている。アルテミス
に対する陵辱方法は、拷問から焦らし責めに変更されたのだ。

 巷(ちまた)に氾濫するSM小説やコミックを読むと、2冊に1冊は必
ず登場すると言ってもいい焦らし責め。どうやら男達は、そんなSM作品
を読んだ事があるらしい。まぁ実際は物語のようにはならない事が多いの
だが、アルテミスほどの真性マゾには有効だった。どのような苦痛にも耐
える真性マゾには、ハードな拷問よりも焦らし責めの方が効果的なのかも
知れない。数分としないうちに、アルテミスは悲鳴のような喘ぎ声を迸ら
せながら、狂ったように腰を上下に振り始めた。
(あぁ、私には射撃訓練という重要な任務があるのに、どうして腰が動い
てしまうの? 淫乱なこの身体が恨めしいわ……)
苦痛を求めるマゾの心の叫びが聞きとげられる事はない。

なかば無意識の内に股間にのばされた両手は、指先がオマンコに届く寸前
の位置で、男の手によって動きを封じられている。白魚のような指がむな
しく掻きむしるが、オマンコには数センチ届かない。少しでも快感を得よ
うと両足を閉じて擦り合わせたが、これも許してもらえなかった。男がそ
の両膝を押さえつけたのだ。
(あぁ、意地悪しないで! オマンコ叩いて欲しい。あと1回、あと1回
でいいから。あと1回だけ叩いてもらったら、絶対に訓練を再開するわ)
仮面の下で、ブルーの瞳から涙がこぼれ落ちた。

536BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:15:02
Artemis0280
 男達の焦らし責めは続いた。ぷっくりと膨らんだ乳輪を、爪先が軽く
引っ掻き続けた。乳輪の中心で小指の第一関節ほどに勃起した乳首には、
全く触れられなかった。股間を責める指は大陰唇と内腿の間を往復した。
もっと敏感な小陰唇やクリトリスには全く触れられなかった。アルテミス
は腰を上下左右に動かして、なんとか男の手を敏感な部分に接触させよう
としたが、その目論みは成就しなかった。

時折、男が気まぐれにクリトリスを指先で摘んだ。すかさずアルテミスは
腰を高く突き上げて、股間を男の手にグイグイ押し付けた。数秒で、男は
クリトリスから指を離した。アルテミスは、泣きそうな声を出しながら狂
ったように腰を上下に振った。腰を激しく振っているうちに、オマンコと
アナルに挿入されていた3丁のベレッタが抜け落ちた。しかし狂乱状態の
アルテミスはそれにすら気づかない。

「いや、いや! オマンコ叩いて! いやらしい穴ズボズボして!」
血走った目で男達を見つめながら、叫んだ。
「もう訓練なんかどうでもいい! お願いだから私を虐めて!」
「あぁ? 言ってる事がコロコロ変わるな? さっきは止めろと言ってな
かったか?」
「あぁあああ……。ごめんなさい、ごめんなさい。さっきは生意気な事を
言ってごめんなさい。虐めて下さい。嬲り殺しにされたっていいの!」
「ヘヘヘ。ダメだぁ。もっと焦らしてやるよぉ」
「い、嫌ぁああ!」 

 30分後、アルテミスは1人の人間から、1個の肉塊に成り下がってい
た。全身の穴という穴から体液を垂れ流しながら、ひたすら苦痛を懇願す
るだけの肉人形だ。
(あぁ……。どれだけ私を焦らせば気が済むのぉ?!)
グラビアモデルが裸足で逃げ出しそうな素晴らしい肉体は汗と尿にまみれ
て、天井から降り注ぐ照明を妖しく反射している。辺りには、むせ返るよ
うな淫臭が漂っていた。
「も、もう限界……。お願い、も、もう止めを刺して……」
美貌を涙とヨダレでグシャグシャにしながら訴える声が、ひどく弱々しい。

537BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:15:33
Artemis0281
「へへへ。もう限界か?」
「は、はい。もう我慢できないの。苦痛を。私に地獄の苦しみを与えて……」
「だったら俺達に絶対服従すると誓えよぉ」
「ち、誓います。誓いますぅ。だから、だからお願い。苦痛を……」
「どうして欲しいんだよぉ?」
「も、もう一度……、オマンコと……アナルに銃を突っ込んで……くださ
い。そして、そして弾を全部、私の内臓に……」
「ヘヘヘ。いいだろう。オマエのはらわた、ズタズタにしてやるよぉ」

男達は地面に落ちている3丁のベレッタを拾い上げ、銃口をアルテミスの
肉穴に宛がった。銃身はどれも淫液と血に染まっていた。銃口が股間に触
れた瞬間、アルテミスの両脚が大きく開いた。
「は、早く、早くして! お願いよぉ! もう私、気が狂……キャアアア!」
淫液で爛れた肉穴に、男達が凄まじい勢いでベレッタを突っ込んで、アル
テミスの懇願を悲鳴にかえた。

「しょ……、処女膜がぁあああ……」
男達が焦らし責めをしている間に、処女膜が再生していたのだろう。破瓜
の恥痛に、アルテミスは身体をブルブルと震わせた。3丁のベレッタは先
ほどと同じく、2つがオマンコに、1つがアナルに挿入された。
「な、なんて気持ち良いの……。こ、このまま殺されたっていいわ……」
破瓜の血が、内腿に赤いすじを1本引いた。

 全てのベレッタの引き金に指がかかった。男達に向けられたブルーの瞳
がキラキラと輝いた。おやつを差し出す親を見つめる幼児のような目だ。
「早く、早く……。早くちょうだい……」
アルテミスの体内から、鈍い破裂音が連続して響いた。オマンコとアナル
に挿入された3丁のベレッタが一斉に火を噴いたのだ。ベレッタM1951R
は引き金を最後までひくと、装填された弾丸を全てマシンガンのように撃
ちつくす仕様となっている。ベレッタの装弾数は10(+1)発。3丁の
ベレッタが計30発の弾丸を、アルテミスの体内に発射したのだ。

538BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:16:03
Artemis0282
 アルテミスの胴体のいたる所から、血が噴き出した。秒速300メート
ル以上で発射された30発の9ミリパラベラム弾が、内臓を引き裂きなが
ら体外へ抜けたのだ。おそらく膣と直腸は、解剖医でも判別不可能なほど
ズタズタになっているだろう。アルテミスの身体を中心に、地面に深紅の
模様が描かれた。

アルテミスは身体を弓なりに反らせて、硬直と弛緩を何度もくり返した。
そのたびに全身を穿つ(うがつ)銃創から、血がボトボトと地面に垂れた。
「ゴブゥッ! グボッ……グボッ……」
仮面の口の部分が赤い噴水を噴き上げた。吐血か喀血か……、いずれにせ
よ胃も肺も血を溜めた肉袋と化しているに違いない。ひとしきり血を吐く
と、今度はゴボゴボと赤い泡が流れ出てきた。見ると、仮面と首の隙間か
らも血が流れ出ている。金属の仮面に隠れて見えないが、その内側では、
口だけでなく鼻孔からも流血しているのだ。

「ぎ……ぐ……ぅ……ぐご……」
血の泡と一緒に耳障りな濁音が、Oの字に開いた美唇からもれた。もしも
この場に勘の良い者がいれば、「いくうぅぅぅ!」と聞き取る事ができる
かも知れない。肉の焦げたニオイをさせながら、血まみれのオマンコがヒ
クヒクと震えた。クリトリスの下あたりから、血とも尿とも区別のつかな
い液体が数滴したたり落ちた。大量の失禁をしなかった理由は、膀胱が銃
弾で破壊されていたからだ。腹腔内は血と腸内容物だけではなく、尿も溢
れかえっているだろう。
「が……ぐふっ……。い、いいわぁ……、最高よぉ!」

 1分か2分して、なんとか身体を動かせるようになったのだろう。アル
テミスは嬌声をあげながら、仰向けの姿勢で、両手で全身に血を塗りたく
り始めた。体内に数十発の銃弾を撃ち込まれた瞬間から、今もまだ絶頂が
続いているのだ。銃弾が開けた穴の上を掌が這うたびに、ドクドクと血が
流れ出した。乳房に血を塗りたくった。股間から撃ち込まれた銃弾のいく
つかは乳房まで貫通していた。Gカップ見事な膨らみは肉がえぐれ、乳房
に詰まった乳腺と脂肪を覗かせている。指が乳房を鷲掴みにすると、脂肪
の混じった血がドロリと溢れ出た。溢れ出た血を両手にとって、股間に擦
り付けた。肉感的な全裸の美女が股を開いて腰を上下させながら、股間に
自分の血を塗りたくる光景を、一体なんと表現すればよいのだろう……。

539BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:16:33
Artemis0283
 周囲には血のニオイが漂い、地面の上はまるで赤いペンキをバケツごと
撒いたようだ。まともな神経の持ち主ならば、あまりのおぞましさに顔を
背けたくなる惨状だが、サド化薬に骨の髄まで侵された男達には媚薬と変
わらない。ネチャネチャと音をさせながら股間に血を塗りたくる女体を睥
睨する顔は好色にゆがみ、迷彩服のズボンの前の部分は大きく隆起してい
る。それに気づいたアルテミスが、妖しく微笑んだ。
「まぁ、そんなに勃起してたのね? 今まで焦らしてごめんなさい。もう
生意気な事は言わないわ。どうぞ犯して。遠慮は要らないのよ?」

男達がズボンをずり下ろした。むき出しになった3本のペニスは、形と大
きさはそれぞれ違っていたが、いずれも赤茶色の肉茎に紫色のシミをいく
つも浮かべた、見るからに臭そうな代物だった。アルテミスが嬉しそうに
鼻を鳴らした。仮面に隠された美貌は完全に呆けて、ヨダレをたらしそう
だ。肉棒の1本を見つめて、
「まずはアナタよ。はやく突っ込んでぇ! オマンコは準備OKよ」
両脚を大きく開いて、オマンコを突き出した。その姿勢が下腹部を圧迫し
て、膣内にたまった血が秘裂からドロリと溢れ出した。
「もちろんアナルも血でヌルヌルよぉ。お好きな方にどうぞ?」
オマンコの下で、小さな窄まりがヒクヒク痙攣した。

 次いで残りの2本のペニスにも、妖しく濡れた瞳を向けた。
「アナタ達2人は、口とアナルに……。ううん、それよりも……」
瞳が悪戯っぽく輝いた。
「いい事を思いついたわ。ウフフフ。アナタ達2人は、私の身体に開いた
穴を使ってちょうだい」
アルテミスは自分の身体の上に掌を這わせた。先ほど銃弾が穿った傷から
ゴボゴボと血が溢れ出した。
「こうしている間も、傷がどんどん塞がっていくの。だから締め付けはバ
ツグンよ?」

まさに変態の極み。この真性マゾは、銃創にペニスを挿入される事を願っ
ているのだ。そして願われた方も変態だった。もとからわずかしか持ち合
わせていなかった理性は、今ではサド化薬で完全に崩壊している。2人の
男は、母親ですら顔を背けたくなるような醜悪な笑いを浮かべた。

540BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:17:38
Artemis0284
 1人目の男がアルテミスの両腿を抱え、凶暴に脈打つ陰茎の先端をオマ
ンコに宛がった。亀頭が触れた瞬間、クリトリスがピクピクと震えた。ア
ルテミスが鼻にかかったような声で甘えた声で懇願する。
「オマンコに食べさせてくれるの? 嬉しい。ね、お願い。一気にぶち
込んでね? きっと処女膜も再生してますわ。処女膜を処刑して!」
大きく両脚を開いたアルテミスの股間に、男の腰が叩きつけられた。女性
をいたわる気持ちなど微塵も感じさせない荒っぽさだ。引きつったような
呻き声を発して、アルテミスが身体を硬直させた。処女膜を護るように閉
じ合わされた陰唇は、凶暴な陰茎の前にあまりにも無力だった。凄まじい
勢いでぶち込まれたペニスは、処女膜を一撃で破壊した。
「あぁ……。また大事な処女を失ってしまったのね?! 快感よぉ!」
この真性マゾにとって、何度でも再生する処女膜はどれくらい大事なのだ
ろう……。

ペニスの輸送が始まった。陰唇の隙間から血が流れ出てきた。それが先ほ
どの銃創からの出血か、破瓜の血かは分からない。処女膜を突き破られた
ばかりの膣にペニスが出入りする恥痛も、この真性マゾにとっては甘美な
のだろう。アルテミスは両脚を男の腰に回し、自ら股間をグイグイと押し
付けた。それに応えるように、男が腰使いは激しさを増した。
「あっあっあっ……、あぉおおお……。い、いいわ、感じちゃう……」
男の腰が股間に叩きつけられるたびに、アルテミスは切迫したような喘ぎ
声を漏らした。
「はぅ……はぅ……はぅ……。ね、ねぇ……、アナタ達も……来てぇ」
股間から突き上がってくる快感に息も絶えだえになりながら、アルテミス
は残る2人の男を見上げた。その視線の先で、2本のペニスがビクンビク
ンと脈打っている。これからこの2本が、銃弾が女体を抉った傷に捻じ込
まれるのだ。まさに鬼畜の所業が始まろうとしていた。

『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その4』 おしまい

541BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:32:23
目次
>>2 前書き

■ アルテミスのアナザー
文頭の通し番号は、Artemis****
>>3-5 『プロローグ』
>>6-15 『ざなみ刑務所の独房にて』
>>16-18 『さざなみ刑務所の廊下にて』
>>19-28 『モクバ3号 前編』
>>29-36 『モクバ3号 中編』
>>37-54 『モクバ3号 後編』
>>55-59 『格闘家たち その後1 〜 犬山と亀山弟』
>>60-63 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 前編』
>>64-72 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 中編』
>>73-85 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 後編』
>>86-93 『医療室にて 前編』
>>94-107 『医療室にて 後編』
>>108-116 『さざ吉物語〜その1』
>>117-125 『さざ吉物語〜その2』
>>126-137 『さざ吉物語〜その3』
>>138-146 『さざ吉物語〜その4』
>>147-159 『さざ吉物語〜その5』
>>231-243 『さざ吉物語〜その6』
>>245-250 『さざ吉物語〜その7』
>>252-257 『さざ吉物語〜その後』
>>269-276 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その1』
>>308-322 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その2』
>>345-358 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その3』
>>415-424 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その4』
>>426-430 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その5』
>>458-461 『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その1』
>>474-485 『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その2』
>>487-499 『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その3』
>>521-540 『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その4』

■ 由梨香のアナザー
『八谷早苗の回想編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY1.Sanae****
>>160-169 『八谷早苗の回想 001 〜 出会い』
>>170-175 『八谷早苗の回想 002 〜 お掃除』
>>176-192 『八谷早苗の回想 003 〜 採用試験01』
>>193-198 『八谷早苗の回想 004 〜 採用試験02』
>>199-203 『八谷早苗の回想 005 〜 採用試験04』
>>205-209 『八谷早苗の回想 006 〜 採用試験05』
>>211-218 『八谷早苗の回想 007 〜 採用試験06』
>>220-229 『八谷早苗の回想 008 〜 採用試験07』
>>278-285 『八谷早苗の回想 009 〜 勤務初日01』
>>324-335 『八谷早苗の回想 010 〜 勤務初日02』
>>360-368 『八谷早苗の回想 011 〜 勤務初日03』
>>511-519 『八谷早苗の回想 012 〜 勤務初日04』

『囚われのコンパニオン編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY2.Com****
>>259-267 『囚われのコンパニオン 001 〜 大量食糞実験01』
>>287-305 『囚われのコンパニオン 002 〜 大量食糞実験02』
>>337-343 『囚われのコンパニオン 003 〜 大量食糞実験03』
>>370-378 『囚われのコンパニオン 004 〜 大量食糞実験04』
>>381-394 『囚われのコンパニオン 005 〜 大量食糞実験05』
>>397-405 『囚われのコンパニオン 006 〜 大量食糞実験06』
>>469-471 『囚われのコンパニオン 007 〜 大量食糞実験07』
>>463-468 『囚われのコンパニオン 008 〜 ビーナスの虐待01』

『放浪の真性マゾ編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY3.Wanderin+副題****
>>408-413 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島01』
>>432-443 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島02』
>>445-456 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島03』

******************************************************************
タイトルは『ルビィ股三娘誕生』なのに股三娘がいまだに登場しません。
回りくどい表現がやたら多くて、話が進展しません。
すみません。
このままではマズイので、とりあえず男3人の射撃訓練は次の回で終わらせます。
******************************************************************

アナザーの前に、まずはオリジナルストーリーを!
『生体実験』 ttp://eirian.h.fc2.com/index2.html

542BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:35:26
Artemis0265
 冷たい地面の上にアルテミスが横たわっていたのは、ほんの2、3分だ
った。ヨロヨロと立ち上がった上半身は血の色に染まっているが、常人な
らば致命傷となるはずの銃創はすでない。胸の谷間にたまった血は半ば固
まり、赤黒く変色している。

「とても良くできました。乳首は女体の急所の1つよ? ここを責められ
たら、大半の女は耐えられないわ」
アルテミスが乳房の先端を指先でなぞると、再生したばかりの薄いピンク
色の乳首が赤く血に染まった。コリコリという勃起した乳首の感触が、指
先に伝わった。切なげな吐息をひとつ漏らすと、アルテミスは左右の乳房
を両手で揉み始めた。胸の膨らみと掌の間で、固まりかけた血がネチャネ
チャと音を立てた。肉感的な女体が乳房に血を塗りたくりながら悶える姿
は、ゾッとするほど凄艶で背徳的だった。それを視姦する男達の顔の醜悪
さは、母親ですら眼をそむけるに違いない。

「次はアナタよ。私の恥ずかしい所を撃たせてあげるわ」
アルテミスに指名を受けたのは、先ほど左右の乳房を撃つ2人に選ばれな
かった男だ。指名を受けた男が期待と喜びに顔を輝かせ、残った2人が落
胆と嫉妬に顔を曇らせた。

 アルテミスはくるりと身体の向きを変え、男に背中を向けた。その場で
両膝をつき、身体を前に倒す。地面につけた両肩で上半身を支えながら、
尻を高く持ち上げた。好色な神が男の目を愉しませるために造形したとし
か思えない、見事な尻だ。両手を背中ごしに後ろへ伸ばし、自ら尻の割れ
目を左右に広げた。
「さぁ、ここを撃ってみて?」
中指が肛門の左右に宛がわれた。皮膚を左右に引っぱる。小さな窄まりが、
恥ずかしそうに震えた。

543BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/19(水) 22:39:20
目次
>>2 前書き

■ アルテミスのアナザー
文頭の通し番号は、Artemis****
>>3-5 『プロローグ』
>>6-15 『ざなみ刑務所の独房にて』
>>16-18 『さざなみ刑務所の廊下にて』
>>19-28 『モクバ3号 前編』
>>29-36 『モクバ3号 中編』
>>37-54 『モクバ3号 後編』
>>55-59 『格闘家たち その後1 〜 犬山と亀山弟』
>>60-63 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 前編』
>>64-72 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 中編』
>>73-85 『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 後編』
>>86-93 『医療室にて 前編』
>>94-107 『医療室にて 後編』
>>108-116 『さざ吉物語〜その1』
>>117-125 『さざ吉物語〜その2』
>>126-137 『さざ吉物語〜その3』
>>138-146 『さざ吉物語〜その4』
>>147-159 『さざ吉物語〜その5』
>>231-243 『さざ吉物語〜その6』
>>245-250 『さざ吉物語〜その7』
>>252-257 『さざ吉物語〜その後』
>>269-276 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その1』
>>308-322 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その2』
>>345-358 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その3』
>>415-424 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その4』
>>426-430 『愛の戦士編1〜キューティーバニー誕生 その5』
>>458-461 『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その1』
>>474-485 『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その2』
>>487-499 『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その3』
>>521-540 『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その4』
>>542 不足分Artemis0265の補填

■ 由梨香のアナザー
『八谷早苗の回想編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY1.Sanae****
>>160-169 『八谷早苗の回想 001 〜 出会い』
>>170-175 『八谷早苗の回想 002 〜 お掃除』
>>176-192 『八谷早苗の回想 003 〜 採用試験01』
>>193-198 『八谷早苗の回想 004 〜 採用試験02』
>>199-203 『八谷早苗の回想 005 〜 採用試験04』
>>205-209 『八谷早苗の回想 006 〜 採用試験05』
>>211-218 『八谷早苗の回想 007 〜 採用試験06』
>>220-229 『八谷早苗の回想 008 〜 採用試験07』
>>278-285 『八谷早苗の回想 009 〜 勤務初日01』
>>324-335 『八谷早苗の回想 010 〜 勤務初日02』
>>360-368 『八谷早苗の回想 011 〜 勤務初日03』
>>511-519 『八谷早苗の回想 012 〜 勤務初日04』

『囚われのコンパニオン編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY2.Com****
>>259-267 『囚われのコンパニオン 001 〜 大量食糞実験01』
>>287-305 『囚われのコンパニオン 002 〜 大量食糞実験02』
>>337-343 『囚われのコンパニオン 003 〜 大量食糞実験03』
>>370-378 『囚われのコンパニオン 004 〜 大量食糞実験04』
>>381-394 『囚われのコンパニオン 005 〜 大量食糞実験05』
>>397-405 『囚われのコンパニオン 006 〜 大量食糞実験06』
>>469-471 『囚われのコンパニオン 007 〜 大量食糞実験07』
>>463-468 『囚われのコンパニオン 008 〜 ビーナスの虐待01』

『放浪の真性マゾ編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY3.Wanderin+副題****
>>408-413 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島01』
>>432-443 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島02』
>>445-456 『放浪の真性マゾ 01――ケチャ族の島03』

******************************************************************
タイトルは『ルビィ股三娘誕生』なのに股三娘がいまだに登場しません。
回りくどい表現がやたら多くて、話が進展しません。
すみません。
このままではマズイので、とりあえず男3人の射撃訓練は次の回で終わらせます。
******************************************************************

アナザーの前に、まずはオリジナルストーリーを!
『生体実験』 ttp://eirian.h.fc2.com/index2.html

544BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:06:09
Artemis0264
『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その4』
 数分後、フラフラと立ち上がったアルテミスの上半身は血で赤く染まり、
足元の地面にも同じ色の模様が描かれていた。これほどの出血にも関らず、
身体をいくら探しても傷ひとつ見つける事はできない。
「はぁはぁはぁ……。よ、よくできました。とっても上手よ。でも、まだ
これだけじゃダメ。人体には、他にもいっぱい急所があるのよ?」
はたしてアルテミスの言う『急所』とは、どこを言うのだろうか? 頭か
心臓か、それとも……。

「さぁ、こっちへ来て。今度は両方の乳首を虐めてちょうだい。まずはア
ナタとアナタよ」
指名された2人の銃口がゆっくりと上がり、たわわに実った2対の膨らみ
を射線上に捉えた。
「ふふふ。ダメよ。オートマチックの銃は反動が大きいの。だから……、
こうやって……」
黒光りするイタリア製ベレッタM1951Rの銃身をアルテミスの指が包
み、自らの乳房の先端に押し付けた。硬く勃起した2つの乳首が、口径
9ミリの銃口にスポッと収まった。
「これで乳首は逃げられないわ。早く私の勃起乳首を射殺して!」

男2人が引き金をひいた。初速300メートル毎秒を超える銃弾は、銃口
の出口を塞ぐ肉の突起を豆腐かゼリーのように粉砕し、乳房に詰まった乳
腺と脂肪を引き裂きながら突き進んだ。そして、大量の皮膚と肉を道連れ
に背中へ抜けた。それを追うように、真っ赤な血飛沫が噴き出した。
「は……、かぁぁ……ぁぁ……」
壊れた人形のように、アルテミスの長身が崩れ落ちた。冷たい地面に横た
わる女体は左右の肺を破壊されて、満足に悲鳴を上げる事もできない。

545BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:06:44
Artemis0265
 冷たい地面の上にアルテミスが横たわっていたのは、ほんの2、3分だ
った。ヨロヨロと立ち上がった上半身は血の色に染まっているが、常人な
らば致命傷となるはずの銃創はすでない。胸の谷間にたまった血は半ば固
まり、赤黒く変色している。

「とても良くできました。乳首は女体の急所の1つよ? ここを責められ
たら、大半の女は耐えられないわ」
アルテミスが乳房の先端を指先でなぞると、再生したばかりの薄いピンク
色の乳首が赤く血に染まった。コリコリという勃起した乳首の感触が、指
先に伝わった。切なげな吐息をひとつ漏らすと、アルテミスは左右の乳房
を両手で揉み始めた。胸の膨らみと掌の間で、固まりかけた血がネチャネ
チャと音を立てた。肉感的な女体が乳房に血を塗りたくりながら悶える姿
は、ゾッとするほど凄艶で背徳的だった。それを視姦する男達の顔の醜悪
さは、母親ですら眼をそむけるに違いない。

「次はアナタよ。私の恥ずかしい所を撃たせてあげるわ」
アルテミスに指名を受けたのは、先ほど左右の乳房を撃つ2人に選ばれな
かった男だ。指名を受けた男が期待と喜びに顔を輝かせ、残った2人が落
胆と嫉妬に顔を曇らせた。

 アルテミスはくるりと身体の向きを変え、男に背中を向けた。その場で
両膝をつき、身体を前に倒す。地面につけた両肩で上半身を支えながら、
尻を高く持ち上げた。好色な神が男の目を愉しませるために造形したとし
か思えない、見事な尻だ。両手を背中ごしに後ろへ伸ばし、自ら尻の割れ
目を左右に広げた。
「さぁ、ここを撃ってみて?」
中指が肛門の左右に宛がわれた。皮膚を左右に引っぱる。小さな窄まりが、
恥ずかしそうに震えた。

546BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:07:15
Artemis0266
 ゴクリと唾を飲み込む音が、男の喉もとから聞こえた。銃口を肛門に押
し当てた。引き金にかかった指に力がこめられた瞬間、背中越しに金属の
仮面が振り返った。
「ダメ! 銃口をアナルに突っこんでから撃ってちょうだい! 待ってい
て。突っ込みやすくしてあげるわ」
尻の小さな窄まりがプックリと膨らみ始めた。膨らみの中心に小さな穴が
開いたと思うと、穴は見るみる大きく広がった。メリメリという音が聞こ
えてきそうだ。やがて直腸までさらけ出して全開になった肛門は、まるで
咲きかけの薔薇の蕾のようだ。
「さぁ、私のアナルに挿れて頂戴」
まるで獲物を誘う海底生物の口のように、薔薇の蕾がパクパクと開閉した。
開くたびに、泡状の粘液が滲み出てきた。

めくれた直腸壁に銃口が触れると、肛門がビクンと震えた。男の手が銃身
を押すと、ズブズブと直腸内に侵入し始めた。
「あぁ……。いいわよ。これで絶対に狙いは外れないわ。さぁ、撃って。
早く私のアナルと内臓をズタズタにして頂戴!」
背中ごしに血走った瞳を男に向けながら、真性マゾが叫んだ。

引き金にかかった指がUの字に曲がった。鈍い銃声が響き、同時にアルテ
ミスの鳩尾(みぞおち)のあたりが血飛沫を噴いた。直腸内で発射された
弾丸が生贄の体内に掘ったトンネルの出口だ。アルテミスはしばらく身体
を硬直させた後、ズルズルとその場に崩れ落ちた。その身体を中心に、赤
い水たまりが広がっていく。
「あぁ……、い、いいわぁ。なんて気持ち良いのかしら」
地面に伏せたままピクピクと痙攣する女体が喘いだ。

547BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:07:52
Artemis0267
 アルテミスの直腸から鳩尾にかけて銃弾があけた傷は、5分ほどで完治
した。アルテミスは片手で上体を起こすと、今度は仰向けに体勢を変えた。
豊かな乳房は、重力に負けて垂れるような事もなく、鏡餅のような形に姿
を変えただけだ。
「アナタ達、とても上手よ。じゃあ今度は好きな所を撃ってみて?」
両手で膝を持ち上げてM字開脚の体勢になった。満開の股の中心では、オ
マンコが淫液を流しながらヒクヒクと痙攣している。敏感すぎるクリトリ
スはパンパンに勃起し、包皮から顔を覗かせている。ここを責められる時
のアルテミスの狂乱ぶりは、実際に拷問した者でなければ絶対に分からな
いだろう。

男達が銃を片手に、アルテミスを囲んだ。血まみれの女体を見下ろす3つ
の顔に浮かぶ笑みは凶悪そのもので、警告なしで警官に射殺されても誰も
文句は言わないだろう。それどころか、その警官には金一封と警視総監彰
が与えられるに違いない。見ると、その手に握られた3丁の銃身が、男達
の興奮を示すかのようにブルブルと震えていた。

この状況で男が女体のどこを責めたがるかは、考えるまでもない。オマン
コに冷たい金属が触れるのを感じたアルテミスは、桃色の唇を赤い舌でベ
ロリと舐めた。いよいよオマンコを拷問される。この瞬間をどれほど待ち
わびたことか……。
「あぁ! そ、そこ、そこよ。そこが女の一番の急所なの! オマンコと
クリトリス。ここを責められて耐えられる女はいないわ!」
M字開脚のままで、器用に腰を上下に振った。オマンコから溢れ出る淫液
は、もはや滝のようだ。
「挿れて! 私のオマンコ、処女なの! 銃で私の処女を奪って!」
処女と聞かされた男の両目が残忍そうな光を放った。淫液で濡れた大陰唇
の間に銃口が1センチほど埋まった。この先で、哀れな処女膜が処刑され
るのを待っている。男がゆっくりと銃身を押すと、
「ゆっくりはイヤよ! 一気に、一気にぶち込んで頂戴!」
被虐に狂ったマゾ女が、血を吐くような声で懇願した。

548BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:08:22
Artemis0268
 アルテミスの願いは聞きとげられた。硬く冷たい銃身が、すさまじい勢
いでオマンコに突き刺さった。その瞬間たしかに、ブチブチという何かが
裂けるような音が聞こえた。女体にビクリと痙攣が走る。ペニス以外の異
物に残酷に処女膜を突き破られる恥痛だけで、この真性マゾは軽い絶頂を
迎えてしまいそうになる。見ると、黒光りする銃身がグリップの手前まで
オマンコの中にめり込んで、隙間から、今まで処女であった事を主張する
かのように破瓜の血が流れ出ている。

次の男もオマンコを狙った。
「アナタもオマンコに挿れてくれるの? 嬉しい。私、感激よ!」
M字開脚の体勢を器用に維持しながら、アルテミスは、既に1丁のベレッ
タM1951Rを挿入されたオマンコに指を差し込み、左右の陰唇を開い
た。ばっくりと口を開いたその内側は、カリフラワー状になった肉壁と幾
重にも重なった襞(ひだ)で覆われていた。
「どうぞ、遠慮はいらないわ。思いっきりぶち込んで頂戴!」
先客のベレッタと小陰唇の間のわずかな隙間に、2丁めの銃身が宛がわれ
た。黒光りする銃身がズブズブと侵入していく。処女を失ったばかりの腟
を、新しい凶器が追い討ちをかけるように串刺しにする。その激痛に、ア
ルテミスが低いうめき声をもらした。
「お、おぉぉぉ……。入ってくる、入ってくるわぁ」
むっちりとした太股がブルブルと痙攣した。

絶頂を迎えそうになるのを精神力で抑えて、アルテミスは最後の男を見上
げた。
「アナタも来てぇ。オマンコもいいけど……、こっちの穴もお勧めよぉ!」
2丁のベレッタを咥えこんだオマンコのすぐ下で、排泄の為の窄まりがヒ
クヒクと痙攣した。銃口が窄まりに触れた。
「あぁ……、お、お願い! 早く、早く挿れ……、ヒィィィ!」
前戯もなしに凄まじい勢いで直腸に叩き込まれた鋼の銃身が、被虐を求め
るアルテミスの叫びを引きつったような悲鳴に変えた。

549BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:09:06
Artemis0269
 オマンコに2丁、アナルに1丁のベレッタを挿入された女体が、再び両
手で左右の膝を抱え上げ、M字開脚になった腰を上下に振り始めた。
「いいわ……。ねぇ、ズボズボして? 私の肉穴、滅多突きにしてぇ!」
オマンコに侵入した銃身の1つが、ゆっくりと引き抜かれ始めた。全長12
センチほどのベレッタM1951Rの銃身が、先端の2センチを小陰唇の
間に残して姿を現した。その表面は、破瓜の血でベットリと濡れている。

次にされる事を期待するかのように、アルテミスは腰の動きを止めて、男
の顔を見つめた。潤んだブルーの瞳に映る顔が、下卑た笑みが浮かべてい
る。陰湿そうな濁った両目と、唇の隙間から覗く汚らしく黄ばんだ歯。サ
ディストというよりも、猟奇犯罪者の顔だ。その直後、男がとった行動は、
その顔にふさわしいものだった。いま引き抜いたばかりの銃身を一気に突
っこんだのだ。その勢いたるや、『突っこんだ』よりも『ぶち込んだ』と
いう表現の方が適切かもしれない。
「きゃあああああああああ! お、おまんこがぁあああ……」
迸る悲鳴。

 男は女体の反応を十分に観賞してから、再びゆっくりと銃身を引き抜き
始めた。銃口ギリギリの所で手を止め、銃身がぶち込んだ。女体に痙攣が
走る。痙攣が治まるのも待たず、また秘裂の間を銃身が1往復した。痙攣
が硬直に変わった。その後も銃身の往復運動は続き、その動きは少しずつ
速くなっていった。女体に何度目かの痙攣と硬直が現れた時には、秘裂を
えぐる銃身の動きは、まるで腟の粘膜を削り取ろうとしているかのような
激しさになっていた。見ると、銃身が陰唇の間から引き抜かれるたびに、
血の色をした泡状の粘液があふれ出ている。

オマンコに挿入されたもう1丁のベレッタもピストン運動を開始した。
「あぉおおお! そ、そんな激しすぎ……。ひぐっ! アヒィィィッ!」
不規則に動く2つの鋼鉄の銃身に敏感な膣の襞(ひだ)を挟まれて、アル
テミスは鋭い悲鳴をあげた。熱をおびて薄桃色に染まった女体が、硬直と
痙攣を不規則に繰り返した。オマンコを襲う激しすぎる刺激に耐えられず、
思わず股を閉じそうになったアルテミスは、慌てて手で両膝を押さえた。
真性マゾは、勝手に足を閉じる事など許されないのだ。

550BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:09:37
Artemis0270
 肛門に挿入されたベレッタが動き始めた。淫らな腰の上下運動が激しさ
を増した。股間から荒波のように押し寄せる快感に耐えながらM字開脚姿
勢を保つには、鉄の意志が必要だった。見ると、両膝を抱える腕がブルブ
ルと震え、爪が皮膚に食い込んでいる。
(あぁ……。痛みには……、どんなに凄まじい苦痛にも耐えられるのに……。
か、快感に耐えるのは……、辛いわ)
噛み合わされた歯が、ギリギリと音を立てた。
「ヒィィィ! い、いいわぁ! 私、絶対に股を閉じないと誓うわ! だ
から遠慮しないで、もっと激しく……、メッタ突きにして頂戴!」
アルテミスはOの字に口を開いて嬌声をあげた。その嬌声にかき消される
ことなく聞こえるズヴォズヴォという粘液をこするような音が、2つの肉
穴を抉る凶器の動きの激しさを物語っていた。

「あぁ……、凄いわ。もっと、もっとお願……、ヒッ?! ヒィィィ!」
どこか切迫した甘えるような嬌声が、甲高い悲鳴に変わった。ベレッタの
銃身でオマンコをメッタ突きにしてた男の1人が、空いた方の手で乳首の
1つを捻り潰したのだ。別の男が、もう一方の乳首を捻った。
「ぐひぃぃぃ! ち、乳首が潰れ……、ぎゃおぉぉぉぉぉぉ!」
両方の乳首を捻られて、悲鳴が1オクターブ高くなった。その直後、悲鳴
が絶叫に変化した。見ると、3人目の男が、乳首よりもさらに敏感なクリ
トリスに爪を食い込ませている。

徹底的に調教されつくした2つの肉穴を抉られながら、同時に乳首とクリ
トリスを責められた真性マゾはどうなるか……。
「だめよ! 今クリトリスを弄ら……、あ、あ、あ、あぁあああ!」
敏感すぎる3つの突起を挟む指に、男達が握力の全てを注ぎ込んだ瞬間、
アルテミスの全身が硬直した。硬直はそのまま数秒間続いた。
「い……いぐ……」
まるで陸に上がった魚のように、女体がビクンビクンと跳ねた。股間から
生暖かい尿がジョロジョロとこぼれた。

551BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:10:08
Artemis0271
 冷たい地面の上に横たわる無抵抗な女体に群がるのは3人の男。迷彩服
に身を包み、背中を飾る刺繍は『愛国心』の3文字。その正体は無職で税
金も納めていないろくでなしだ。生活の糧は、国民の血税から捻出された
生活保護。手にした金は競馬とパチンコにつぎ込み、金がなくなると、企
業を恐喝するか寄付金と称してお年寄りから金を騙し取る。そんな連中が
サド化薬を投与されたら、下衆以外になりようがない。いま男達がアルテ
ミスに対して行っている所業は、そんな下衆にふさわしいものだった。オ
マンコに2本、アナルに1本、深々と挿入されたベレッタM1951Rの
動きは、膣と直腸の粘膜を削り取らんばかりの激しさだ。

 そんなアルテミス達の様子を別室で観察していたBKA48号が、
「鉄仮面は何をしているのでしょうか? あれが訓練になるとは、私には
思えませんが……」
と、不思議そうに呟いた。プリアナと股三娘のマネージャーアンドロイド
だ。カスタムメイドされた高性能アンドロイドにも、真性マゾの行動は理
解できないらしい。無機質な電子アイが、モニターに映し出されるアルテ
ミスの痴態を見つめている。

「まぁ、これはこれで目の保養になるから良いが……。ムフフフ」
声がした方に視線を移すと、メビウス博士が食い入るようにモニターを観
賞している。BKA48号の高性能電子アイには、メビウス博士の鼻の下
が1.08センチ伸びているように見えた。なんとなく股間の部分も膨ら
んでいるような気がするのだが、アンドロイドにも『気のせい』というも
のがあるのだろうか……。

552BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:10:46
Artemis0272
 アルテミスが絶頂を迎えても、性器を嬲る男達の手は止まらない。
「ま、待って! 今イッタばかりなの! 少し休ま……、ヒィィィ!」
引きつったような叫び声をあげながら頭を持ち上げたアルテミスの視界に
最初に飛び込んできたのは、残酷な陵辱にさらされる自分の乳首だった。
右の乳首が、ネジのようにギリギリと捻られている。皮膚が限界以上に捻
られて、乳輪から乳房全体にかけてらせん状のシワが刻まれている。

一方、左の乳首はというと、無残に潰れていた。乳首に食い込んでいるの
は柔らかい指ではなく、硬い爪先だ。血管を浮かべながらブルブルと震え
る手が、乳首を潰す指先に男が渾身の力をこめている事を物語っていた。
扁平に変形した乳首から、赤いすじが1条、乳房の下までのびていた。
(あぁ……。私の乳首がひどい目に遭っている)

 胸の谷間から股間が見えた。そこにも男の手が伸びている。手元は乳房
に隠れて見えないが、脳天を突き上げるような鋭い痛みが、男がしている
事を教えてくれる。左右の乳首に加えている2種類の責めを、乳首よりも
はるかに弱いクリトリスに同時に与えているのだ。硬い爪先で潰し、捻り、
そして再び潰す。
(す、凄い! クリトリスが拷問されてるわ)

 クリトリスを責める男の腕の後ろで、別の3本の腕が凄まじい勢いで動
いていた。腕の動きに合わせて、ズボッズボッと肉をフォークで刺すよう
な音がする。3丁のベレッタM1951Rが、オマンコとアナルを串刺し
にしているのだ。膣と直腸を破壊するような激しさで、敏感な2つの肉穴
を抉り、かき回し、捻り、メッタ突きにしている。
(なんて激しいの?! オマンコが血まみれだわ)

「あぁ……、もう限界よ。もっと、もっとやってぇ! 子宮と腸を引きず
り出されたってかまわないわ!」
美唇をOの字に開いて叫んだ。

553BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:11:28
Artemis0273
 乳首を捻っていた男が、その手を高く持ち上げた。もう一方の腕――ベ
レッタで肉穴を抉っている――は動き続けいる。手が乳房めがけて振り下
ろされた。バチィィィン!と鋭い音が鳴り響いた。
「きゃあああああああああ! お、おっぱいがぁあああ! ぐびぃっ!」
肉同士がぶつかり合う音が続けて2発3発と続き、アルテミスの悲鳴がそ
れに重なった。男の手が振り下ろされるたびに、たわわに実った膨らみが
壊れた振り子のように左右に揺れた。

乳首を潰していた男も乳首責めを中断し、手を頭上高く持ち上げた。その
先端に作られたのは掌ではなく、ゴツゴツとした拳だ。そのままハンマー
のように乳房に振り下ろした。乳房が潰れた。肉同士がぶつかり合う音は
しなかったが、アルテミスの肺が悲鳴をあげた。
「げふぅ! あ、あおぉぉぉ……」
アルテミスの苦悶などお構いなしに、まるで乳房に詰まった脂肪と乳腺を
破壊しようとしているかのように、拳は何度も振り下ろされた。

「ゲホゲホッ……、ひぃぃぃ! あぐぅっ。ぐぼぉ……ぉ……、ギャア!」
左右の乳房を襲う2つの異なる苦痛に、アルテミスは息も絶えだえだ。そ
の間も、オマンコとアナルは3丁のベレッタで抉られ、クリトリスは硬い
爪で潰されているのだ。アルテミスは、頭を持ち上げた。その視線の先で、
男がクリトリスに爪を食い込ませている。
「あ、お願い。くり……とりすも、ぐふっ! た、叩い……、ヒィィィ!
がぁっ! げほっ、げほっ、げほっ……、叩いて。ぎひぃぃぃ! お、お
願いよぉおおお!」
血走った目で男を見つめながら叫んだ。おねだりするように上下に振られ
る腰が、実に淫らだ。

554BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:12:08
Artemis0274
 男の口元にいやらしい笑いが浮かんだ。クリトリスを責めていた手を高
く持ち上げた。見ると、クリトリスの表面が裂けて、血を滲ませている。
この間も乳房と敏感な2穴に対する陵辱は続いていたので、ともすれば漏
れそうになる悲鳴を、アルテミスは鉄の意志で抑えた。仮面の下で妖しく
潤んだブルーの瞳が、高く振り上げられた両手を見つめる。桃色の美唇の
上を、舌がベロリと往復した。膝を抱える両腕に力を込めて、すでに全開
の両脚をさらに大きく割り開いた。秘裂の間から顔を覗かせているクリト
リスが、これからされる事を期待するようにピクピクと震えている。女体
でもっとも弱く敏感な急所だ。この部分を叩かれて正気を保っていられる
女はいない。この世のものと思えない地獄の苦痛に、白目を剥きながら泣
き叫ぶだけだ。

クリトリスめがけて、手が振り下ろされた。肉同士がぶつかり合う音が響
いた。女体が硬直した。見ると、呼吸も止まっている。仮面の下で、大き
く開かれたブルーの瞳に徐々に狂気の色が広がり、かたく噛み合わされた
歯がギリギリと音を立てた。そのまま1秒、2秒、3秒後……。
「ふぎゃああああああああああああああああああ!」
凄まじい絶叫が、周囲の空気をビリビリと震わせた。
「クリ、クリトリスがぁあああ!」
続けて2発、3発と、敏感な肉の突起に残酷なスパンキングが振り下ろさ
れた。オマンコをベレッタが往復しているにもかかわらず、掌は全てクリ
トリスを直撃した。なかなか器用な男だ。

555BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:12:56
Artemis0275
 2つの乳房は、男達の手が炸裂するたびに拉げ(ひしゃげ)、潰れた。
特に拳で叩き潰される乳房は悲惨だった。内出血を起こして乳房全体は毒
々しい赤紫色に染まり、もとから豊満だったGカップの膨らみは激しい炎
症を起こして歪な(いびつな)形に腫れあがっている。
「だ、だめ! 叩かないでぇ! 死んじゃうぅ! いぎゃあああ!」
情け容赦なくオマンコに振り下ろされた掌が、必死の懇願を悲鳴に変えた。
見ると、オマンコを掌が打ちつけるたびに、血の混じった淫液が飛沫とな
って飛び散っている。敏感な性器を打たれる苦痛は、乳房の比ではない。
「いや、いやよぉ! お願い……、そ、そこだけは叩かないでぇ!」
首を激しく横に振るアルテミス。まばゆい輝きを放ちながらサラサラと舞
うはずの黄金の髪は、垂れ流した尿と血にまみれている。

何発目かのスパンキングが炸裂した時、クリトリスが血を噴いた。柔らか
い粘膜が裂けたのだ。アルテミスが全身を痙攣させた。
「ぎゃあああ! すごいぃぃぃ……。も、もっと、もっと叩いて! クリ
トリス、おっぱい叩き潰してちょうだい!」
今しがた拷問の中止を願ったはずの真性マゾが、3丁のベレッタに抉られ
る腰を男の方へ突き出しながら、血を吐くような声で叫んだ。
「やめないで! お願い、お願いだからやめないで!」
強烈なスパンキングで叩き潰されたクリトリスが、ビクンビクンと震えた。

その後もアルテミスは、「やめて」と「やめないで」を交互に繰り返しな
がら、女体の急所を襲ういまわしい恥痛に、絶望的な抵抗を続けた。徹底
的に調教され尽くしたマゾの肉体が生み出す快感は凄まじく、一度でも軽
い絶頂を迎えると、あとは坂道を転がる石と同じだ。きっとアルテミスの
精神は快感の海に沈んでしまうだろう。見ると、白磁のような柔肌は薄桃
色に色づき、ブルブルと痙攣している。

 しかし所詮は、百戦錬磨の元白兵戦コマンドの女戦士も、肉の快楽には
勝てないのだ。
「ふぎゃあああああああああ! アヒッ! アヒッ! アヒッ! い……
いぐぅぅぅ……」
何十発めかの打撃がクリトリスを直撃した時、アルテミスの全身が弓なり
に反り返った。3丁のベレッタを挿入されたままの股間を両手で押さえて、
泣き叫びながら地面の上を転げ回った。股間を押さえる指の隙間から、潮
が噴き出した。

556BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:13:37
Artemis0276
「下腹部に違和感があるのですか? 前立腺の検査をお勧めします」
1対の電子アイが、股間の辺りを両手で押さえる男性の姿を映した。別室
でアルテミスたちの様子をモニター越しに観察している、メビウス博士と
BKA48号だ。このマネージャーアンドロイドは量産タイプのアンドロ
イドよりも数段性能が上だが、ヒトの生理現象をいまひとつ理解できない
らしい。
「いや、私は大丈夫だ」
メビウス博士は苦笑いを浮かべた。

「了解しました」
と、事務的な声で答えたBKA48号は、再びモニターに視線を戻した。
「モニターを見る限り、やはり私には訓練とは思えないのですが……。こ
のまま継続してもよろしいのでしょうか」
「うぅむ……」
「あの3人の地球人は、どのみちプリアナか股三娘に殺される運命なので
すから、訓練をここで中止して、ビデオ撮影にうつっても差し支えないと
思いますが……」
「うぅむ……」

『あ! あぁあああ! だめぇえええ!』
モニターの中で、全裸の女が絶叫をあげた。すでに何度目の絶頂だろうか。
(たしかに、このままでは埒があかないな……)
メビウス博士はいかにも渋々といった感じで、モニター横のマイクのスイ
ッチに指をのばした。

557BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:14:11
Artemis0277
 アルテミスは悶え狂っていた。女体を容赦なく打ちつけるスパンキング
と、敏感な肉穴を抉る凶器が生み出す苦痛は、調教され尽くしたマゾの肉
体を燃え上がらせた。元白兵戦コマンドの鋼の意思が完全に蕩けるのは時
間の問題だった。
(あぁ……感じちゃう。あ?! い、いい……。また……、また……)
女体に痙攣が走る。
「いぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
クリトリスを引き千切りそうな強烈なスパンキングが股間に炸裂した瞬間、
血でピンク色に染まった潮が1メートル近く噴き上がった。

 その時、天井のスピーカーから声が聞こえた。
『ああ、鉄仮面。訓練の方は順調かね? そろそろプロモーションビデオ
の撮影準備に入りたいのだが』
メビウス博士の声だ。
『まぁ、なんだな……。訓練はキミに一任しているから、そのまま続けて
もらっても別に構わないんだがね……』
続けてほしい気満々といった声だ。

558BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:14:55
Artemis0278
 アルテミスがうっすらと目を開けると、天井に設置された監視カメラが
見えた。このカメラを通して、メビウス博士が訓練の様子を見ているのだ。
(そ、そうだわ。私には重要な任務があったのよ)
頭を持ち上げて、自分の身体をなぶっている男達を見た。金属の仮面がや
たらと重く感じられた。
「あ、アナタ達。もう気が済んだでしょ? さぁ、訓練を再開するわよ」
自分から男達を誘惑しておいて今さら中止を促すとは、なんとも身勝手な
台詞だが、古今東西、国境どころか星の垣根も越えて、女という生き物は
身勝手にできているのだ。

「オマエが挿れて、叩いてと言ったんだぞぉ!」
「勝手なこと言うなよぉ!」
「今さら止められるか!」
男達は口々に不平をもらした。もとから女のワガママに付き合う度量など
持ち合わせていない連中が、今はサド化薬を投与されている。無抵抗なマ
ゾ女1人の言葉に耳を傾けるはずはない。アルテミスの肉穴を責めるベレ
ッタの動きが、いっそう速くなった。
「ヒィィィ! や、やめなさい! アナタ達は射撃訓練を……、あぅ!」

その時、男の1人が何かを思いついたような笑みを浮かべた。
「でもそんなに止めてほしいのなら、止めてやるよ」
アルテミスのオマンコを抉るベレッタから手を離した。一瞬、アルテミス
の腰が、男の手を追うように持ち上がった。それを見た他の男達も、口元
にいやらしい笑みを浮かべてから、女体を嬲る手の動きを止めた。
「え? ど、どうする気なの?」
「あぁ? オマエが止めろって言うから、止めてあげたんだよぉ!」
「そ、そう。いいわ……。じゃあ訓練を再開しましょう」
「そう慌てるなよ。乳首とオマンコが淫液でベトベトじゃないか。待って
な、いま綺麗に拭いてやるよぉ」
「ちょっ……、ちょっと待ちな……ひゃあ!」
男の指先が股間を軽く擦った。たったそれだけで、アルテミスの美唇から
切なげな声がもれた。
「へへへ。俺達も手伝ってやるよ」
醜悪な顔にいやらしい笑みを浮かべた残り2人がのばしてくる手を、アル
テミスは何かを期待するかのような目で見つめた。

559BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:15:30
Artemis0279
 男達はアルテミスへの陵辱の方法を変更した。激しいスパンキングをや
め、オマンコと乳房を爪で引っ掻きはじめたのだ。見ると、爪が往復して
いるのは敏感なクリトリスや乳首ではなく、大陰唇と乳輪の上だ。引っ掻
く力も弱い。爪先でくすぐるような感じだ。オマンコとアナルには3丁の
ベレッタが挿入されたままだが、動きは完全に止まっている。アルテミス
に対する陵辱方法は、拷問から焦らし責めに変更されたのだ。

 巷(ちまた)に氾濫するSM小説やコミックを読むと、2冊に1冊は必
ず登場すると言ってもいい焦らし責め。どうやら男達は、そんなSM作品
を読んだ事があるらしい。まぁ実際は物語のようにはならない事が多いの
だが、アルテミスほどの真性マゾには有効だった。どのような苦痛にも耐
える真性マゾには、ハードな拷問よりも焦らし責めの方が効果的なのかも
知れない。数分としないうちに、アルテミスは悲鳴のような喘ぎ声を迸ら
せながら、狂ったように腰を上下に振り始めた。
(あぁ、私には射撃訓練という重要な任務があるのに、どうして腰が動い
てしまうの? 淫乱なこの身体が恨めしいわ……)
苦痛を求めるマゾの心の叫びが聞きとげられる事はない。

なかば無意識の内に股間にのばされた両手は、指先がオマンコに届く寸前
の位置で、男の手によって動きを封じられている。白魚のような指がむな
しく掻きむしるが、オマンコには数センチ届かない。少しでも快感を得よ
うと両足を閉じて擦り合わせたが、これも許してもらえなかった。男がそ
の両膝を押さえつけたのだ。
(あぁ、意地悪しないで! オマンコ叩いて欲しい。あと1回、あと1回
でいいから。あと1回だけ叩いてもらったら、絶対に訓練を再開するわ)
仮面の下で、ブルーの瞳から涙がこぼれ落ちた。

560BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:16:01
Artemis0280
 男達の焦らし責めは続いた。ぷっくりと膨らんだ乳輪を、爪先が軽く
引っ掻き続けた。乳輪の中心で小指の第一関節ほどに勃起した乳首には、
全く触れられなかった。股間を責める指は大陰唇と内腿の間を往復した。
もっと敏感な小陰唇やクリトリスには全く触れられなかった。アルテミス
は腰を上下左右に動かして、なんとか男の手を敏感な部分に接触させよう
としたが、その目論みは成就しなかった。

時折、男が気まぐれにクリトリスを指先で摘んだ。すかさずアルテミスは
腰を高く突き上げて、股間を男の手にグイグイ押し付けた。数秒で、男は
クリトリスから指を離した。アルテミスは、泣きそうな声を出しながら狂
ったように腰を上下に振った。腰を激しく振っているうちに、オマンコと
アナルに挿入されていた3丁のベレッタが抜け落ちた。しかし狂乱状態の
アルテミスはそれにすら気づかない。

「いや、いや! オマンコ叩いて! いやらしい穴ズボズボして!」
血走った目で男達を見つめながら、叫んだ。
「もう訓練なんかどうでもいい! お願いだから私を虐めて!」
「あぁ? 言ってる事がコロコロ変わるな? さっきは止めろと言ってな
かったか?」
「あぁあああ……。ごめんなさい、ごめんなさい。さっきは生意気な事を
言ってごめんなさい。虐めて下さい。嬲り殺しにされたっていいの!」
「ヘヘヘ。ダメだぁ。もっと焦らしてやるよぉ」
「い、嫌ぁああ!」 

 30分後、アルテミスは1人の人間から、1個の肉塊に成り下がってい
た。全身の穴という穴から体液を垂れ流しながら、ひたすら苦痛を懇願す
るだけの肉人形だ。
(あぁ……。どれだけ私を焦らせば気が済むのぉ?!)
グラビアモデルが裸足で逃げ出しそうな素晴らしい肉体は汗と尿にまみれ
て、天井から降り注ぐ照明を妖しく反射している。辺りには、むせ返るよ
うな淫臭が漂っていた。
「も、もう限界……。お願い、も、もう止めを刺して……」
美貌を涙とヨダレでグシャグシャにしながら訴える声が、ひどく弱々しい。

561BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:16:49
Artemis0281
「へへへ。もう限界か?」
「は、はい。もう我慢できないの。苦痛を。私に地獄の苦しみを与えて……」
「だったら俺達に絶対服従すると誓えよぉ」
「ち、誓います。誓いますぅ。だから、だからお願い。苦痛を……」
「どうして欲しいんだよぉ?」
「も、もう一度……、オマンコと……アナルに銃を突っ込んで……くださ
い。そして、そして弾を全部、私の内臓に……」
「ヘヘヘ。いいだろう。オマエのはらわた、ズタズタにしてやるよぉ」

男達は地面に落ちている3丁のベレッタを拾い上げ、銃口をアルテミスの
肉穴に宛がった。銃身はどれも淫液と血に染まっていた。銃口が股間に触
れた瞬間、アルテミスの両脚が大きく開いた。
「は、早く、早くして! お願いよぉ! もう私、気が狂……キャアアア!」
淫液で爛れた肉穴に、男達が凄まじい勢いでベレッタを突っ込んで、アル
テミスの懇願を悲鳴にかえた。

「しょ……、処女膜がぁあああ……」
男達が焦らし責めをしている間に、処女膜が再生していたのだろう。破瓜
の恥痛に、アルテミスは身体をブルブルと震わせた。3丁のベレッタは先
ほどと同じく、2つがオマンコに、1つがアナルに挿入された。
「な、なんて気持ち良いの……。こ、このまま殺されたっていいわ……」
破瓜の血が、内腿に赤いすじを1本引いた。

 全てのベレッタの引き金に指がかかった。男達に向けられたブルーの瞳
がキラキラと輝いた。おやつを差し出す親を見つめる幼児のような目だ。
「早く、早く……。早くちょうだい……」
アルテミスの体内から、鈍い破裂音が連続して響いた。オマンコとアナル
に挿入された3丁のベレッタが一斉に火を噴いたのだ。ベレッタM1951R
は引き金を最後までひくと、装填された弾丸を全てマシンガンのように撃
ちつくす仕様となっている。ベレッタの装弾数は10(+1)発。3丁の
ベレッタが計30発の弾丸を、アルテミスの体内に発射したのだ。

562BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:17:24
Artemis0282
 アルテミスの胴体のいたる所から、血が噴き出した。秒速300メート
ル以上で発射された30発の9ミリパラベラム弾が、内臓を引き裂きなが
ら体外へ抜けたのだ。おそらく膣と直腸は、解剖医でも判別不可能なほど
ズタズタになっているだろう。アルテミスの身体を中心に、地面に深紅の
模様が描かれた。

アルテミスは身体を弓なりに反らせて、硬直と弛緩を何度もくり返した。
そのたびに全身を穿つ(うがつ)銃創から、血がボトボトと地面に垂れた。
「ゴブゥッ! グボッ……グボッ……」
仮面の口の部分が赤い噴水を噴き上げた。吐血か喀血か……、いずれにせ
よ胃も肺も血を溜めた肉袋と化しているに違いない。ひとしきり血を吐く
と、今度はゴボゴボと赤い泡が流れ出てきた。見ると、仮面と首の隙間か
らも血が流れ出ている。金属の仮面に隠れて見えないが、その内側では、
口だけでなく鼻孔からも流血しているのだ。

「ぎ……ぐ……ぅ……ぐご……」
血の泡と一緒に耳障りな濁音が、Oの字に開いた美唇からもれた。もしも
この場に勘の良い者がいれば、「いくうぅぅぅ!」と聞き取る事ができる
かも知れない。肉の焦げたニオイをさせながら、血まみれのオマンコがヒ
クヒクと震えた。クリトリスの下あたりから、血とも尿とも区別のつかな
い液体が数滴したたり落ちた。大量の失禁をしなかった理由は、膀胱が銃
弾で破壊されていたからだ。腹腔内は血と腸内容物だけではなく、尿も溢
れかえっているだろう。
「が……ぐふっ……。い、いいわぁ……、最高よぉ!」

 1分か2分して、なんとか身体を動かせるようになったのだろう。アル
テミスは嬌声をあげながら、仰向けの姿勢で、両手で全身に血を塗りたく
り始めた。体内に数十発の銃弾を撃ち込まれた瞬間から、今もまだ絶頂が
続いているのだ。銃弾が開けた穴の上を掌が這うたびに、ドクドクと血が
流れ出した。乳房に血を塗りたくった。股間から撃ち込まれた銃弾のいく
つかは乳房まで貫通していた。Gカップ見事な膨らみは肉がえぐれ、乳房
に詰まった乳腺と脂肪を覗かせている。指が乳房を鷲掴みにすると、脂肪
の混じった血がドロリと溢れ出た。溢れ出た血を両手にとって、股間に擦
り付けた。肉感的な全裸の美女が股を開いて腰を上下させながら、股間に
自分の血を塗りたくる光景を、一体なんと表現すればよいのだろう……。

563BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:18:15
Artemis0283
 周囲には血のニオイが漂い、地面の上はまるで赤いペンキをバケツごと
撒いたようだ。まともな神経の持ち主ならば、あまりのおぞましさに顔を
背けたくなる惨状だが、サド化薬に骨の髄まで侵された男達には媚薬と変
わらない。ネチャネチャと音をさせながら股間に血を塗りたくる女体を睥
睨する顔は好色にゆがみ、迷彩服のズボンの前の部分は大きく隆起してい
る。それに気づいたアルテミスが、妖しく微笑んだ。
「まぁ、そんなに勃起してたのね? 今まで焦らしてごめんなさい。もう
生意気な事は言わないわ。どうぞ犯して。遠慮は要らないのよ?」

男達がズボンをずり下ろした。むき出しになった3本のペニスは、形と大
きさはそれぞれ違っていたが、いずれも赤茶色の肉茎に紫色のシミをいく
つも浮かべた、見るからに臭そうな代物だった。アルテミスが嬉しそうに
鼻を鳴らした。仮面に隠された美貌は完全に呆けて、ヨダレをたらしそう
だ。肉棒の1本を見つめて、
「まずはアナタよ。はやく突っ込んでぇ! オマンコは準備OKよ」
両脚を大きく開いて、オマンコを突き出した。その姿勢が下腹部を圧迫し
て、膣内にたまった血が秘裂からドロリと溢れ出した。
「もちろんアナルも血でヌルヌルよぉ。お好きな方にどうぞ?」
オマンコの下で、小さな窄まりがヒクヒク痙攣した。

 次いで残りの2本のペニスにも、妖しく濡れた瞳を向けた。
「アナタ達2人は、口とアナルに……。ううん、それよりも……」
瞳が悪戯っぽく輝いた。
「いい事を思いついたわ。ウフフフ。アナタ達2人は、私の身体に開いた
穴を使ってちょうだい」
アルテミスは自分の身体の上に掌を這わせた。先ほど銃弾が穿った傷から
ゴボゴボと血が溢れ出した。
「こうしている間も、傷がどんどん塞がっていくの。だから締め付けはバ
ツグンよ?」

まさに変態の極み。この真性マゾは、銃創にペニスを挿入される事を願っ
ているのだ。そして願われた方も変態だった。もとからわずかしか持ち合
わせていなかった理性は、今ではサド化薬で完全に崩壊している。2人の
男は、母親ですら顔を背けたくなるような醜悪な笑いを浮かべた。

564BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:18:45
Artemis0284
 1人目の男がアルテミスの両腿を抱え、凶暴に脈打つ陰茎の先端をオマ
ンコに宛がった。亀頭が触れた瞬間、クリトリスがピクピクと震えた。ア
ルテミスが鼻にかかったような声で甘えた声で懇願する。
「オマンコに食べさせてくれるの? 嬉しい。ね、お願い。一気にぶち
込んでね? きっと処女膜も再生してますわ。処女膜を処刑して!」
大きく両脚を開いたアルテミスの股間に、男の腰が叩きつけられた。女性
をいたわる気持ちなど微塵も感じさせない荒っぽさだ。引きつったような
呻き声を発して、アルテミスが身体を硬直させた。処女膜を護るように閉
じ合わされた陰唇は、凶暴な陰茎の前にあまりにも無力だった。凄まじい
勢いでぶち込まれたペニスは、処女膜を一撃で破壊した。
「あぁ……。また大事な処女を失ってしまったのね?! 快感よぉ!」
この真性マゾにとって、何度でも再生する処女膜はどれくらい大事なのだ
ろう……。

ペニスの輸送が始まった。陰唇の隙間から血が流れ出てきた。それが先ほ
どの銃創からの出血か、破瓜の血かは分からない。処女膜を突き破られた
ばかりの膣にペニスが出入りする恥痛も、この真性マゾにとっては甘美な
のだろう。アルテミスは両脚を男の腰に回し、自ら股間をグイグイと押し
付けた。それに応えるように、男が腰使いは激しさを増した。
「あっあっあっ……、あぉおおお……。い、いいわ、感じちゃう……」
男の腰が股間に叩きつけられるたびに、アルテミスは切迫したような喘ぎ
声を漏らした。
「はぅ……はぅ……はぅ……。ね、ねぇ……、アナタ達も……来てぇ」
股間から突き上がってくる快感に息も絶えだえになりながら、アルテミス
は残る2人の男を見上げた。その視線の先で、2本のペニスがビクンビク
ンと脈打っている。これからこの2本が、銃弾が女体を抉った傷に捻じ込
まれるのだ。まさに鬼畜の所業が始まろうとしていた。

『愛の戦士編2〜ルビィ股三娘誕生 その4』 おしまい

565BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:21:05
Artemis.UY2.Com0076
『梅本由梨香に関する資料 〜囚われのコンパニオン 009』
 由梨香は床の上を30分以上も転げまわった。顔は涙とヨダレでベトベ
トだ。その姿を面白がったビーナスは、地球以外の天体からも様々な悪臭
のもとを集めて由梨香を責め始めた。
「う……、うげぇえええ……」
新しく鼻輪から放出された凄まじい刺激臭が、由梨香の嘔吐中枢を情け容
赦なく攻撃する。

いま由梨香の嗅覚神経を責めているのは、遠い辺境の惑星に棲息する植物
の樹液だ。ビーナスはその惑星には行った事はないが、栗鼠のような外見
の知的生命体がいくつかの都市を作って暮らしているという話だ。噂では
百足星人が星を襲撃したらしいが、ろくな兵器を持たないおとなしい栗鼠
人間たちは無事でいるだろうか……。

 巨大な鼻輪と鼻血のせいで、由梨香は鼻で呼吸する事がほとんどできな
い。見ると、口をOの字に開き空気をむさぼっている。その口に、ビーナ
スがブーツの先を突っ込んだ。
「馬鹿ねぇ……。口で呼吸したら、鼻輪の意味がないじゃない?」
「ふあぁあああ……。ご、ごめん……なさ……いぃぃぃ」
ブーツが空気の出入り口を塞いでしまった。わずかな隙間からもれる由梨
香の声は弱々しく、いかにも苦しそうだ。しかし少し嬉しそうに聞こえる
のは、気のせいだろうか……。わなわなと震える唇とブーツの隙間から、
舌がだらりと垂れた。その舌が紫に変色し始めた。
「まぁ、チアノーゼを起こしてるわ。呼吸しないと死んでしまうわよ?」
酸欠状態で息も絶えだえの女を見下ろすビーナスの顔は、実に楽しそうだ。

566BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:21:41
Artemis.UY2.Com0077
 無意識の内に由梨香の両手が持ち上がり、空気の出入り口を塞ぐブーツ
を払いのけようとした。その両手の動きを、由梨香は必死に抑えた。この
真性マゾにとっては、窒息も快感なのだ。行き場を失った両手が宙を泳ぎ、
10本の指が激しく開閉を繰り返す。

しばらくすると、由梨香は狂ったようにもがき始めた。身体をよじりなが
ら手足をばたつかせる姿は、さながらオカルト映画の傑作『エクソシスト』
の悪霊に憑依された少女のようだ。ブーツと唇の隙間から突き出された舌
は、すでに紫に変色している。この状況でも、口を塞ぐブーツを払いのけ
ようとしないのは、さすがと言うべきか……。時間にして1分か2分ほど
後、由梨香の四肢に痙攣が走り始めた。その痙攣も少しずつ弱まり、全身
が弛緩した。天井に向けてのびていた腕が枯れ木のように床に落ち、ゴト
リと音を立てた。ここでようやくビーナスは、由梨香の口からブーツの先
を引き抜いた。

由梨香の身体は冷たい床の上に横たわったまま、ピクリとも動かない。半
開きになった眼は、霞みかかったように曇っている。力なく開いた口から
垂れる舌は、菫の花のような紫色だ。その胸のあたりを、ビーナスがいか
にも面倒臭そうに蹴飛ばした。数秒の後、由梨香の胸が断続的に上下し始
め、舌に赤みがさしてきた。

「あら、まだ生きてたの? 意外とタフなのねぇ。ふふふ」
楽しそうに笑うビーナスの表情は、由梨香の生死など眼中にないといった
様子だ。サディストを狂喜乱舞させる重症の真性マゾも、この美貌のネオ
ガイア星の女医にとっては実験体の1匹に過ぎない。実際の話、由梨香が
死んでも、マゾ化薬がある限り代わりはいくらでも作る事ができるのだ。

 生死の境(さかい)から強制的に呼び戻された由梨香は、まだ意識が朦
朧としているのだろう。床の上に仰向けに横たわったまま、だらしなく開
いた口で、喘ぐように呼吸をしている。天井を見上げる両目にも力がない。
時折えずくような仕草をするのは、鼻腔を占領する鼻輪が今も悪臭を放出
し続けているからだ。
「あらあら、起き上がれないのかしら? 困ったメス豚ちゃんねぇ」
今しがた窒息死しかけた女を睥睨しながら、ビーナスはやれやれといった
風に溜息をこぼした。

567BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:22:12
Artemis.UY2.Com0078
 ビーナスは、由梨香の両膝の間にブーツを挿し込んだ。先ほど由梨香の
口にねじ込まれたブーツだ。鋭角気味に尖った先端が、生贄の唾液で汚れ
ている。元イベントコンパニオンの美脚が90度近く割り開かれ、その間に
ビーナスが立った。
「いま起こしてあげるわね。きっと一発で目が覚めるわよ?」
ビーナスの片足が、PKを蹴るサッカー選手のように後ろに引かれた。ど
んな人間でもこれからされる事を想像して、思わず股を閉じてしまいそう
な状況なのだが、由梨香の意識は朦朧としたままだ。

渾身の力をこめた蹴りが、由梨香の股間に叩き込まれた。女子サッカーチ
ームのコーチが見たら土下座でスカウトしそうな見事な蹴りだ。真下から
由梨香の股間を襲ったブーツは、オマンコの割れ目をもろに直撃した。つ
ま先から足の甲の半分近くまで膣内部にめり込んだ。ブチブチッという、
何かが裂けるような嫌な音がした。

「ギャォオオオオオオオオオ……!」
一瞬の沈黙の後、すさまじい絶叫が室内の空気をビリビリと振動させた。
由梨香は股間を両手で押さえて、その場を転げまわった。男ほどのダメー
ジはないが、女性も股間を蹴られたら痛いのだ。意識が朦朧として全身の
筋肉が弛緩した状態、すなわちまったく無防備な状態で股間を蹴られる痛
みは、マゾ化薬を投与された由梨香でさえ悶絶しかねない凄まじかった。
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ……」
肺にたまった空気が全て絶叫にかわると、今度は金属がきしむような呻き
声が泡状になったヨダレを伴って、かたく噛み合わされた歯の隙間から漏
れた。顔を汚す涙とヨダレの量は、先ほどの倍に増えている。鼻孔が鼻輪
で塞がれているため、鼻水は少なめだ。

568BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:22:52
Artemis.UY2.Com0079
 宇宙船に拉致されてからの由梨香は、ネオガイア星人たちから様々な拷
問を受けてきた。オマンコに対する攻撃は特に執拗で、連日連夜、巨大な
拷問器具をぶち込まれ、血まみれになるまでメッタ突きにされた。出血が
多い時は、止血と称して、焼きごてのような物を押し当てられた。イベン
トコンパニオン時代は恋人のペニス以外の侵入を許さなかったオマンコは、
いつの間にか、男の二の腕まで呑みこめるガバガバの肉穴に変わり果てて
いた。

今回は、それが幸いしたのかも知れない。普通なら会陰部(えいんぶ)が
完全に裂けていてもおかしくない目に遭いながら、由梨香のガバガバオマ
ンコは入り口が1センチか2センチ裂けただけで、ビーナスのブーツを飲
み込んでしまった。参考までに、会陰部とは女陰と肛門の間の部分の事だ。

「ヒィィィ……。オマンコがぁあああ……」
やっと言葉を発する程度に痛みが治まっても、由梨香は両手で股間を押さ
えたまま、身体を丸くして床に横たわっていた。指の間から血がにじみ出
ている。それを見たビーナスが、
「あら裂けちゃったかしら? 大丈夫? ごめんなさいねぇ」
と声をかけた。声音には笑いが含まれていて実に楽しそうだ。

「い、痛いぃぃぃ……。オマンコ痛くて、あ……あぁ……」
由梨香が身体を硬直させた。その直後、股間を押さえる指の隙間から、ブ
シュッブシュッブシュッと音をさせながら、大量の液体が噴き出した。
「い……いく……いく……、イグゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!」
硬直した身体を今度は激しく痙攣させて、由梨香は嬌声を迸らせた。
「あははは。オマエ、オマンコを蹴られて、潮噴いちゃったの? ホント
どうしようもない変態ねぇ」
室内に、ビーナスの哄笑が響いた。

569BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:23:35
Artemis.UY2.Com0080
 敏感な性器を蹴られて、激しい絶頂を迎えた由梨香。普通の女ならば悶
絶してしまいそうな激痛も、もの真性マゾにとっては快感なのだ。しかし
この程度の苦痛で、由梨香の変態性欲が満たされる事はない。それはサデ
ィストのビーナスにして同様だ。地獄の責めは、まだ始まったばかりなの
だ。

「次はピアスを付けてあげるわ。でも、その前に……」
ビーナスはサディスティックな笑みを浮かべると、壁のコントロールパネ
ルを操作しはじめた。すると、天井から鎖が1本降りてきた。直径5セン
チほどの金属の輪が数珠繋ぎになっている。もちろん洗濯物を干すための
物ではなく、奴隷を吊るすのが目的だ。わざわざ自室にこんな装備を取り
付けるあたり、ビーナスのサド性の強さがうかがえる。
「フフフ。本当は色んな部分を吊るせるように鎖は10本以上あるんだけ
ど、オマエには1本でいいわ。この1本で、どこを吊るされるか分かるか
しら?」
「も、申し訳ございません。由梨香バカだから、分からないですぅ」
「ちょっとは想像力を働かせなさいよ。鼻輪よ。鼻輪を吊るすのよ」
「鼻輪……。あぁ、素敵ですぅ」
「フフン。そんなこと言ってられるのも今のうちよ。さ、早くこっちに来
なさい」
嬉々としてにじり寄ってくる由梨香を、ビーナスは蔑みを込めた瞳で見下
ろした。

570BiBi ◆8cBPUextJk:2011/01/27(木) 17:24:20
Artemis.UY2.Com0081
 鎖の先端はフックになっていて、それが由梨香の鼻輪に引っ掛けられた。
ビーナスが壁のコントローラーに指をのばした。すると鎖が、ジャラジャ
ラと音を立てながら天井に巻き上げられていった。当然その先端につなが
った由梨香の鼻も、引っぱり上げられていく。
「鎖よりも便利な拘束具はいっぱいあるんだけど、私は鎖が好きなのよ。
だっていかにも拷問っぽいでしょ? これで部屋が石壁に囲まれた地下室
だったら最高なんだけど……、そこまで部屋の内装を変える事はできなか
ったのよ。ホント残念だわ……」
「あ……あぐ……ふが……」
そんなビーナスの言葉に耳を傾ける余裕は、由梨香にはない。ゆっくりと、
しかし確実に鼻が引っぱり上げられているのだ。

 ようやく鎖の巻上げが停止したときには、由梨香は爪先立ちをしないと
いけなくなっていた。元イベントコンパニオンの美貌が、今では……。
「あらあら、巨大な鼻輪で吊るされて、まさしくブタみたいな顔になって
るわよ? 変態マゾのオマエにはお似合いね」
ビーナスが愉快そうに笑う。
「これからオマエには地獄の苦しみを味あわせてあげるわ。しっかりと両
足で立っていないと、鼻が千切れるわよ? それと言っておくけど、両手
で鎖を持つのは許さないわよ。いいわね?」
「あぐぅ……、は、はいぃぃぃ」
ブタそっくりな顔で、由梨香が返事をした。




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