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真弓編下書き

1作者:2008/10/17(金) 15:35:42
真弓編の下書きをアップしていきます

2作者:2008/11/13(木) 22:16:27
 白い光輝が消えると、狩野真弓(25歳)は、ジャングルの真只中に立っ
ていた。深呼吸してみる。頭がクラクラし息苦しさを感じた。
「大気の濃度が少し薄いようね」
背後から声がした。振り向くと中年、40代くらいの裸の白人女が立ってい
た。ゴルゴーン星人間解放軍のリーダーであるメデューサ元執政官である。
「惑星ピグマリオンって、あの狼は言っていたわ。重力は少し軽いはずよ」
真弓は、飛び跳ねてみた。2メートルほど浮き上がる。真弓の周囲には、全
裸の白人の男女十数名と、人間循環器の遠藤圭織(21歳)と、看護婦の杉
村彩子(23歳)がいた。彩子だけが白衣を着ている。
「宇宙船を探さなきゃ」
真弓はすぐに、行動に出ようとしたが、メデューサが止めた。
「無理よ。もしここが本当にピグマリオンなら、この星に宇宙船はないわ。
未開の星だもの」
「知的生命体はいないの?」
「いるわ。あたし達と同じヒューマノイドタイプの生命体がね。でも、科学
レベルは低いから、宇宙船を飛ばすなんて出来っこない」
「この惑星を出る方法を、何か見つけなきゃ。通信機の様な物もないのかし
ら」
真弓は、自分の記憶を探った。宇宙人グレイに催眠暗示装置で様々な知識を
注入されている。

3作者:2008/11/13(木) 22:17:20
「惑星ピグマリオンは、星間航路から、それほど離れているわけじゃない。
でも、文明は地球の20世紀初頭のレベル。宇宙船は元より恒星間通信すら
不可能みたい」
真弓は、気が狂いそうな焦燥に駆られた。ネオガイア星に到達し、体当たり
する夢が実行出来ない。
「あんたも、何か考えなさいよ!」
真弓は、地面を這っている圭織の脇腹を蹴飛ばした。
「びえええん。だって、あたし真弓みたいに、いろんな事、知らないもん」
「あんた、サイボーグ戦隊の一員だったんでしょっ!」
「そんな、昔の事言われても・・・」
圭織が泣きベソをかいた。彩子は、ただの看護婦だ。聞いても仕方がない。
「とにかく、こうしていても仕方ないわ。この星の住民とやらに接触を計り
ましょう。」
「そうね、食べ物もない訳だし」
メデューサが同意し、裸の男女の群れは歩き始めた。リーダーはあくまでゴ
ルゴーン星人のメデューサだ。メデューサは、ゴルゴーン星を飛び立って以
来の、真弓の行動で、彼女がとてつもなく危険な存在であるのを、かすかに
気付き始めたようだった。
「この草なんか変」
彩子が言った。ジャングルとは言え、背の低い木々しか生えていない。
「ねえ、真弓。これ、草って言うより木じゃない?」
彩子が指さしているのは、高さ1メートルほどの杉の木だった。ミニチュア
のようである。
「ここは、元々グレイの実験星だった星よ。遺伝子操作で、すべての生物の
サイズが10分の1で作られているの」
メデューサが説明した。彩子が驚いた顔をする。
「えっ、って事は、この星の住人も・・・」
「そう、小人よ。ネオガイア星人の先祖である家畜人をミニチュア化して作
り出した小人達が、この星の唯一の知的生命体です」
真弓は、さらに絶望感が深くなった。小人の作る宇宙船など、仮にあったと
しても小さ過ぎて乗れないに違いない。
「この星の住人は、タイタンの巨人達と並んで、ピグマリオンの小人達と呼
ばれているわ」

4tory burch トリーバーチ:2013/08/01(木) 18:48:36
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